JP2002300388A - 万線判定装置、像域分離装置、画像処理装置、画像形成装置、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

万線判定装置、像域分離装置、画像処理装置、画像形成装置、プログラム及び記憶媒体

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JP2002300388A
JP2002300388A JP2001101282A JP2001101282A JP2002300388A JP 2002300388 A JP2002300388 A JP 2002300388A JP 2001101282 A JP2001101282 A JP 2001101282A JP 2001101282 A JP2001101282 A JP 2001101282A JP 2002300388 A JP2002300388 A JP 2002300388A
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determination
image
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JP2001101282A
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English (en)
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Takashi Saito
高志 齋藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データ中の万線で構成された部分を判定
することである。 【解決手段】 原稿を読取った画像データについて、注
目画素を中心に5×5の画素を観念する。5×5の画素
の各列の5つの画素値を加算して加算値P1〜P5を列
単位画素値加算部62で求める。減算・比較回路63は
加算値P1〜P5を互いに減算して基準値th1と比較
することで、加算値P1〜P5が示す画像濃度の凹凸パ
ターンを判定し、AND判定部65a,65bでAND
をとることで、特定の万線パターンに該当するか否かを
判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像の万線の存
否を判定する万線判定装置、像域分離装置、画像処理装
置、画像形成装置、プログラム及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機で原稿を複写する場合、1枚の原
稿中にも様々な種類の画像が含まれる場合がある。そこ
で、イメージスキャナで読み取った原稿の画像データを
プリンタに出力する前に、原稿の画像を、文字部分等の
ように比較的エッジ強調を行なう必要性が大きい部分
(エッジ部等と呼ばれる場合もあるが、この明細書では
「文字部」という。しかし、必ずしも文字を構成する画
像とは限らない。)と、絵柄部分等のように比較的エッ
ジ強調を行ないたくない部分(非エッジ部などと呼ばれ
る場合もあるが、この明細書では「絵柄部」という。し
かし、必ずしも絵柄を構成する画像とは限らない。)と
に像域分離し、文字部にはエッジ強調を行ない、絵柄部
にはエッジ強調を行なわないようにする技術が用いられ
ている。
【0003】具体的には、画像中のエッジ部の存否を判
断して、銀鉛写真のように連続階調で表わされエッジ部
が存在しない絵柄部と、エッジ部が存在する文字部とに
像域分離することができる。
【0004】また、印刷原稿などのように絵柄等が網点
で表現されているため、絵柄部であってもエッジ部が存
在している原稿の場合には、画像中の網点の有無を判断
し、網点の部分を絵柄部、それ以外の部分を文字部と判
定する技術が存在する(特許第2972171号公報参照)。
【0005】また、カラー複写原稿であるか否かを判定
するものとして、特開平10−145623号公報や特開平7−3
36541号公報に開示の技術が存在する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複写機
による画像の作成においては、網点ではなく万線(マン
セン)を用いて階調表現を行なうものがある。「万線」
とは、画像の濃淡を表わすパターン(スクリーン)の模
様が平行線で構成されるものをいう(“編集デザインハ
ンドブック/160〜161頁/昭和53年7月25日発行/視覚
デザイン研究所・編集室著/株式会社視覚デザイン研究
所発行”参照)。
【0007】そのため、複写機で複写しようとする原稿
が複写機で作成されたものである場合には、その原稿中
の絵柄などには万線を用いて階調表現を行なっている場
合があるため、そのような原稿については、前記のよう
なエッジ部の検出では、万線も細線で階調を表現するも
のであるためエッジ部が存在し、文字部と絵柄部とを正
確に像域分離することができないという不具合がある。
【0008】また、前記特許第2972171号公報に開示の
技術のように、網点の有無を検出することによっても、
万線は網点とは異なるため、文字部と絵柄部とを正確に
像域分離することができないという不具合がある。
【0009】この発明の目的は、画像データ中の万線で
構成された部分を判定することである。
【0010】この発明の目的は、万線の階調表現の周期
パターンを用いて万線で構成された部分を判定すること
である。
【0011】この発明の目的は、縦万線、横万線など、
複数の形態の万線に対応して万線で構成された部分を判
定することである。
【0012】この発明の目的は、原稿がトナー画像の場
合に万線を判定しやすくすることである。
【0013】この発明の目的は、隣接する画素間の画素
値を比較して的確に万線の判定をすることである。
【0014】この発明の目的は、隣接する画素間の画素
値の比較により画像濃度の凹凸パターンを判定すること
で、的確に万線の判定をすることである。
【0015】この発明の目的は、単一の画素値を用いて
画素値を比較する場合より、精緻に万線の判定を行うこ
とである。
【0016】この発明の目的は、画素ごとの濃度の凹凸
を判定して、精緻に万線の判定を行うことである。
【0017】この発明の目的は、隣接する3つの画素間
で画素値を比較して、画像の凹凸パターンを判定するこ
とで、的確に万線の判定をすることである。
【0018】この発明の目的は、注目画素につき、その
周囲の画素の画素値を用いて万線を判定することであ
る。
【0019】この発明の目的は、1度各画素について万
線か否かを判定し、その判定結果を用いて各画素につい
て更に精緻に万線の判定を行うことである。
【0020】この発明の目的は、万線で構成された画像
を含む原稿であっても、万線を判定して的確に像域分離
を行うことである。
【0021】この発明の目的は、網点の判定、万線の判
定又は網点と万線両方の判定を選択的に使い分けて、常
に網点と万線両方の判定を行う場合に比べて精緻に像域
分離を行うことである。
【0022】この発明の目的は、エッジ部、網点、万線
のうち、エッジ部のみが含まれているものを正確に文字
部として像域分離することである。
【0023】この発明の目的は、網点の判定、万線の判
定又は網点と万線両方の判定をユーザの操作などにより
選択的に使い分けて、常に網点と万線両方の判定を行う
場合に比べて精緻に像域分離を行うことである。
【0024】この発明の目的は、万線の判定も併用して
的確に像域分離を行い、その像域分離の結果に応じて的
確な画像処理を行うことである。
【0025】この発明の目的は、文字部と絵柄部を的確
に像域分離して、文字部のみのエッジ強調処理を正確に
行うことである。
【0026】この発明の目的は、網点の有無や万線の有
無に応じて的確な画像処理を行ない、画質を向上させる
ことである。
【0027】この発明の目的は、文字部についてはエッ
ジ強調処理を行い、網点でなる絵柄部については、網点
を滑らかにするように平滑化してからエッジ強調処理を
行い、万線でなる絵柄部についてはエッジ強調処理を省
くことで、画像種に応じた的確な画像処理を行って画質
を向上させることである。
【0028】この発明の目的は、印刷画像であることが
多い網点でなる絵柄部と、トナー画像であることが多い
万線でなる絵柄部とについて、それぞれ的確な色補正を
行って、画質を向上させることである。
【0029】この発明の目的は、万線画像については、
縦万線、横万線などの万線パターンの種別に応じて適切
な平滑化処理を行って、画質を向上させることである。
【0030】この発明の目的は、原稿を2回読取って、
万線の判定も2回行って、更に精緻に万線の判定を行う
ことである。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、画像データ中の濃度の凹凸を判定する濃度判定手段
と、この凹凸のパターンにより画像中の万線で構成され
た部分か否かを判定する万線判定手段と、を備えている
万線判定装置である。
【0032】したがって、画像データ中の万線で構成さ
れた部分を判定し、かかる画像データを用いたその後の
処理として、万線に最適な処理を行なうことができる。
【0033】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の万線判定装置において、前記万線判定手段は、前記凹
凸パターンが前記万線の階調表現の周期パターンに合致
するか否かにより前記判定を行なうものである。
【0034】したがって、画像の濃度の凹凸パターンが
万線の階調表現の周期パターンに合致するか否かで画像
データ中の万線で構成された部分を判定することができ
る。
【0035】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の万線判定装置において、前記万線判定手段は、
画像の複数の方向についての前記凹凸パターンにより各
々前記万線部分の判定を行なうものである。
【0036】したがって、縦万線、横万線など、複数の
形態の万線に対応して万線で構成された部分を判定する
ことができる。
【0037】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかの一に記載の万線判定装置において、前記万線
判定手段は、前記凹凸パターンで隣接する凹部と凸部と
の濃度の差の大きさを前記判定に用いるものである。
【0038】したがって、原稿がトナー画像のため、万
線を構成する線間の地肌部であってもある程度トナーが
飛散してトナー濃度が検出される場合には、凹部と凸部
との濃度差が小さいことをもって万線と判定しやすくな
る。
【0039】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
何れかの一に記載の万線判定装置において、前記万線判
定手段は、隣接する画素間の画素値の比較により前記万
線部分か否かの判定を行なうものである。
【0040】したがって、隣接する画素間の画素値を比
較して的確に万線の判定をすることができる。
【0041】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
何れかの一に記載の万線判定装置において、前記濃度判
定手段は、隣接する画素間の画素値の比較により前記濃
度の凹凸の判定を行なうものである。
【0042】したがって、隣接する画素間の画素値の比
較により濃度の凹凸パターンを判定し、的確に万線の判
定をすることができる。
【0043】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の万線判定装置において、前記濃度判定手段は、副走査
方向又は主走査方向の連続する複数画素の画素値を主走
査方向又は副走査方向の連続する複数画素分の各々につ
いて加算して、この複数の加算値を前記隣接する画素間
の画素値として前記濃度の凹凸の判定を行なうものであ
る。
【0044】したがって、主走査方向又は副走査方向の
連続する複数画素分の画素値を加算することで、単一の
画素値を用いて画素値を比較する場合より、精緻に万線
の判定を行なうことができる。
【0045】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
何れかの一に記載の万線判定装置において、前記濃度判
定手段は、隣接する画素間の画素値の比較により画素ご
との前記凹凸を判定するものである。
【0046】したがって、画素ごとの濃度の凹凸を判定
して、精緻に万線の判定を行なうことができる。
【0047】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の万線判定装置において、前記濃度判定手段は、隣接す
る3つの画素について1つの画素の画素値から他の2つ
の画素の画素値をそれぞれ減算した値が予め設定されて
いる第1の基準値を何れも上回るときは、前記1つの画
素の濃度は濃く又前記2つの画素の濃度は薄いと濃薄の
2段階で前記凹凸を判定するものである。
【0048】したがって、隣接する3つの画素間で画素
値を比較することで、画像の凹凸パターンを判定するこ
とができる。
【0049】請求項10に記載の発明は、請求項8又は
9に記載の万線判定装置において、前記万線判定手段
は、注目画素及びその周囲の画素の値を用いて前記注目
画素ごとに前記判定を行なうものである。
【0050】したがって、注目画素につき、その周囲の
画素の画素値を用いて万線を判定することができる。
【0051】請求項11に記載の発明は、請求項8又は
9に記載の万線判定装置において、画像中の複数画素に
ついて前記万線判定手段による前記判定を行った後、注
目画素の周辺に当該判定終了後の複数の画素から各々構
成される1又は複数のブロックを観念し当該各ブロック
を構成する画素についての前記万線判定手段による前記
判定に基づいて前記注目画素について前記万線で構成さ
れた部分か否かを判定する補正手段を備えている。
【0052】したがって、1度各画素について万線か否
かを判定し、その判定結果を用いて各画素(注目画素)
について更に精緻に万線の判定を行なうことができる。
【0053】請求項12に記載の発明は、請求項1〜1
1のいずれかの一に記載の万線判定装置で構成される万
線判定手段と、画像中のエッジ部を判定するエッジ判定
手段と、画像中の同一部分についての前記万線判定手段
及び前記エッジ判定手段の各判定結果を用いて当該部分
について像域分離を行なう総合判定手段と、を備えてい
る像域分離装置である。
【0054】したがって、万線で構成された画像を含む
原稿であっても、万線を判定して的確に像域分離を行な
うことができる。
【0055】請求項13に記載の発明は、請求項1〜1
1のいずれかの一に記載の万線判定装置で構成される万
線判定手段と、画像中のエッジ部の有無を判定するエッ
ジ判定手段と、画像中の網点の有無を判定する網点判定
手段と、画像中の同一部分について前記万線判定手段、
前記エッジ判定手段及び前記網点判定手段のうち前記エ
ッジ判定手段と少なくとも他の1つの各判定結果を選択
的に用いて当該部分について像域分離を行なう総合判定
手段と、を備えている像域分離装置である。
【0056】したがって、網点の判定、万線の判定又は
網点と万線両方の判定を選択的に使い分けて、常に網点
と万線両方の判定を行なう場合に比べて精緻に像域分離
を行なうことができる。
【0057】請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載の像域分離装置において、前記総合判定手段は、前
記エッジ判定手段がエッジ部ありを判定し前記万線判定
手段及び前記網点判定手段が万線及び網点のなしを判定
したときは前記部分を文字部と判定するものである。
【0058】したがって、エッジ部、網点、万線のう
ち、エッジ部のみが含まれているものを正確に文字部と
して像域分離することができる。
【0059】請求項15に記載の発明は、請求項13又
は14に記載の像域分離装置において、前記網点判定手
段及び前記万線判定手段の少なくとも一方の判定結果を
前記総合判定手段における像域分離へ使用するか否かを
外部からの信号により設定する像域分離設定手段を備え
ている。
【0060】したがって、網点の判定、万線の判定又は
網点と万線両方の判定をユーザの操作などにより選択的
に使い分けて、常に網点と万線両方の判定を行なう場合
に比べて精緻に像域分離を行なうことができる。
【0061】請求項16に記載の発明は、請求項12〜
15のいずれかの一に記載の像域分離装置からなる像域
分離手段と、画像データに所定の画像処理を行なって出
力する画像処理手段と、前記像域分離手段の判定に応じ
て当該判定のされた画像の部分について前記画像処理手
段で行う画像処理の内容を変える画像処理設定手段と、
を備えている画像処理装置である。
【0062】したがって、万線の判定も併用して的確に
像域分離を行い、その像域分離の結果に応じて的確な画
像処理を行うことができる。
【0063】請求項17に記載の発明は、請求項16に
記載の画像処理装置において、前記画像処理手段は、前
記画像処理としてエッジ強調処理を実行可能であり、前
記画像処理設定手段は、前記像域分離手段により文字部
と判定した部分については前記エッジ強調処理を行い絵
柄部と判定した部分については行わないものである。
【0064】したがって、文字部と絵柄部を的確に像域
分離して、文字部のみのエッジ強調処理を正確に行うこ
とができる。
【0065】請求項18に記載の発明は、請求項16に
記載の画像処理装置において、前記画像処理設定手段
は、前記網点判定手段又は前記万線判定手段による判定
に応じて前記画像処理手段で行う画像処理の内容を変え
るものである。
【0066】したがって、網点の有無や万線の有無に応
じて的確な画像処理を行ない、画質を向上させることが
できる。
【0067】請求項19に記載の発明は、請求項18に
記載の画像処理装置において、前記画像処理手段は、前
記画像処理としてエッジ強調処理及び平滑化処理が実行
可能であり、前記画像処理設定手段は、前記像域分離手
段により文字部と判定した部分については前記エッジ強
調処理を行い、絵柄部と判定した部分については、同時
に前記網点判定手段で網点を検出したときには前記エッ
ジ強調処理及び当該エッジ強調処理後の平滑化処理を行
い、網点を検出しないときには前記エッジ強調処理を行
わないものである。
【0068】したがって、文字部についてはエッジ強調
処理を行い、網点でなる絵柄部については、網点を滑ら
かにするように平滑化してからエッジ強調処理を行い、
万線でなる絵柄部についてはエッジ強調処理を省くこと
で、画像種に応じた的確な画像処理を行って画質を向上
させることができる。
【0069】請求項20に記載の発明は、請求項18又
は19に記載の画像処理装置において、前記画像処理手
段は、前記画像処理のひとつとして色補正を実行可能で
あり、前記画像処理設定手段は、前記像域分離手段によ
り絵柄部と判定した部分については前記万線判定手段で
万線ありと判定したか前記網点判定手段により網点あり
と判定したかにより、前記色補正処理の内容を変えるも
のである。
【0070】したがって、印刷画像であることが多い網
点でなる絵柄部と、トナー画像であることが多い万線で
なる絵柄部とについて、それぞれ的確な色補正を行っ
て、画質を向上させることができる。
【0071】請求項21に記載の発明は、請求項18〜
20のいずれかの一に記載の画像処理装置において、前
記画像処理設定手段は、前記万線判定手段が画像の複数
の方向についての前記凹凸パターンにより各々前記万線
部分の判定を行なうものであるときは、前記複数のうち
何れの方向の凹凸パターンにより万線と判定したかに応
じて異なる平滑化処理を行なうものである。
【0072】したがって、万線画像については、縦万
線、横万線などの万線パターンの種別に応じて適切な平
滑化処理を行って、画質を向上させることができる。
【0073】請求項22に記載の発明は、原稿の画像を
読取る画像読取装置と、この読取った画像データを処理
する請求項16〜21のいずれかの一に記載の画像処理
装置とを備え、前記処理後の画像データに基づいて記録
媒体上に画像形成を行う画像形成装置である。
【0074】したがって、請求項16〜21のいずれか
の一に記載の発明と同様の作用、効果を奏することがで
きる。
【0075】請求項23に記載の発明は、請求項22に
記載の画像形成装置において、前記画像読取装置を制御
して原稿の読取りを行う第1読取手段と、この読取後の
画像データに基づき読取原稿の各部について前記万線判
定手段により万線か否かの判定を行う予備判定手段と、
この判定後前記画像読取装置を制御して前記原稿の再度
の読取りを行う第2読取手段と、前記予備判定手段によ
る判定結果を用いて前記第2読取手段で読取り後の読取
原稿の各部について再度前記万線判定手段により万線か
否かの判定を行なって前記像域分離手段による像域分離
処理に供する本判定手段と、を備えている。
【0076】したがって、原稿を2回読取って、最初に
読取った画像データに基づいて万線の判定を行ってか
ら、2回目に読取った画像データに基づいて最初の万線
の判定を用いて更に精緻に万線の判定を行うことができ
る。
【0077】請求項24に記載の発明は、請求項23に
記載の画像形成装置において、前記万線判定手段は、隣
接する画素間の画素値の比較により前記万線部分か否か
の判定を行なうものであり、前記本判定手段は、前記予
備判定手段による判定結果に応じて前記万線判定手段で
画素値の比較を行う際の基準値を変えて万線か否かの判
定を行なうものである。
【0078】したがって、最初に読取った画像データに
基づいて画素値の比較により万線の判定を行ってから、
2回目に読取った画像データに基づいて最初の万線の判
定を用いて画素値の比較により更に精緻に万線の判定を
行うことができる。
【0079】請求項25に記載の発明は、画像データ中
の濃度の凹凸を判定する濃度判定処理と、この凹凸のパ
ターンにより画像中の万線で構成された部分か否かを判
定する万線判定処理と、をコンピュータに実行させるコ
ンピュータに読取可能なプログラムである。
【0080】したがって、画像データ中の万線で構成さ
れた部分を判定し、かかる画像データを用いたその後の
処理として、万線に最適な処理を行うことができる。
【0081】請求項26に記載の発明は、請求項25に
記載のプログラムにおいて、前記万線判定処理は、前記
凹凸パターンが前記万線の階調表現の周期パターンに合
致するか否かにより前記判定を行なうものである。
【0082】したがって、画像の濃度の凹凸パターンが
万線の階調表現の周期パターンに合致するか否かで画像
データ中の万線で構成された部分を判定することができ
る。
【0083】請求項27に記載の発明は、請求項25又
は26に記載のプログラムにおいて、前記万線判定処理
は、画像の複数の方向についての前記凹凸パターンによ
り各々前記万線部分の判定を行うものである。
【0084】したがって、縦万線、横万線など、複数の
形態の万線に対応して万線で構成された部分を判定する
ことができる。
【0085】請求項28に記載の発明は、請求項25〜
27のいずれかの一に記載のプログラムにおいて、前記
万線判定処理は、前記凹凸パターンで隣接する凹部と凸
部との濃度の差の大きさを前記判定に用いるものであ
る。
【0086】したがって、原稿がトナー画像のため、万
線を構成する線間の地肌部であってもある程度トナーが
飛散してトナー濃度が検出される場合には、凹部と凸部
との濃度差が小さいことをもって万線と判定しやすくな
る。
【0087】請求項29に記載の発明は、請求項25〜
28の何れかの一に記載のプログラムにおいて、前記万
線判定処理は、隣接する画素間の画素値の比較により前
記万線部分か否かの判定を行なうものである。
【0088】したがって、隣接する画素間の画素値を比
較して的確に万線の判定をすることができる。
【0089】請求項30に記載の発明は、請求項25〜
29の何れかの一に記載のプログラムにおいて、前記濃
度判定処理は、隣接する画素間の画素値の比較により前
記濃度の凹凸の判定を行なうものである。
【0090】したがって、隣接する画素間の画素値の比
較により濃度の凹凸パターンを判定し、的確に万線の判
定をすることができる。
【0091】請求項31に記載の発明は、請求項30に
記載のプログラムにおいて、前記濃度判定処理は、副走
査方向又は主走査方向の連続する複数画素の画素値を主
走査方向又は副走査方向の連続する複数画素分の各々に
ついて加算して、この複数の加算値を前記隣接する画素
間の画素値として前記濃度の凹凸の判定を行なうもので
ある。
【0092】したがって、主走査方向又は副走査方向の
連続する複数画素分の画素値を加算することで、単一の
画素値を用いて画素値を比較する場合より、精緻に万線
の判定を行うことができる。
【0093】請求項32に記載の発明は、請求項24〜
31の何れかの一に記載のプログラムにおいて、前記濃
度判定処理は、隣接する画素間の画素値の比較により画
素ごとの前記凹凸を判定するものである。
【0094】したがって、画素ごとの濃度の凹凸を判定
して、精緻に万線の判定を行うことができる。
【0095】請求項33に記載の発明は、請求項32に
記載のプログラムにおいて、前記濃度判定処理は、隣接
する3つの画素について1つの画素の画素値から他の2
つの画素の画素値をそれぞれ減算した値が予め設定され
ている第1の基準値を何れも上回るときは、前記1つの
画素の濃度は濃く又前記2つの画素の濃度は薄いと濃薄
の2段階で前記凹凸を判定するものである。
【0096】したがって、隣接する3つの画素間で画素
値を比較することで、画像の凹凸パターンを判定するこ
とができる。
【0097】請求項34に記載の発明は、請求項32又
は33に記載のプログラムにおいて、前記万線判定処理
は、注目画素及びその周囲の画素の値を用いて前記注目
画素ごとに前記判定を行なうものである。
【0098】したがって、注目画素につき、その周囲の
画素の画素値を用いて万線を判定することができる。
【0099】請求項35に記載の発明は、請求項32又
は33に記載のプログラムにおいて、画像中の複数画素
について前記万線判定処理による前記判定を行った後、
注目画素の周辺に当該判定終了後の複数の画素から各々
構成される1又は複数のブロックを観念し当該各ブロッ
クを構成する画素についての前記万線判定手段による前
記判定に基づいて前記注目画素について前記万線で構成
された部分か否かを判定する補正処理をコンピュータに
実行させるものである。
【0100】したがって、1度各画素について万線か否
かを判定し、その判定結果を用いて各画素(注目画素)
について更に精緻に万線の判定を行うことができる。
【0101】請求項36に記載の発明は、請求項25〜
35の何れかの一に記載のプログラムを記憶した記憶媒
体である。
【0102】したがって、請求項25〜35の何れかの
一に記載の発明と同様の作用、効果を奏する。
【0103】
【発明の実施の形態】[発明の実施の形態1]この発明
の一実施の形態を発明の実施の形態1として説明する。
【0104】図1は、実施の形態1であるデジタルカラ
ー複写機(以下、単に複写機という)1の概略構成を示
すブロック図である。図1に示す複写機1は、この発明
の画像形成装置を実施するもので、原稿を読み取る画像
読取装置であるスキャナ2と、スキャナ2によって読み
取られた画像データに基づいてM、C、Y、Bkの4色
のトナーを用い電子写真方式で用紙上にカラー又はモノ
クロの画像を形成するプリンタ3と、ユーザから各種の
操作を受付ける操作パネル4と、デジタルカラー複写機
1の各部を制御するマイコンなどから構成されるシステ
ムコントローラ5と備えている。
【0105】また、複写機1は、同期制御回路11が発
生するクロックパルスを入力し、このパルスを同期信号
として動作する各種回路を備えている。すなわち、読取
った原稿の地肌レベルを検出する地肌検出回路12、原
稿の文字部と絵柄部とを像域分離する像域分離装置であ
る像域分離回路13、スキャナ2によって読み取られた
画像に基づく画像データを処理し、像域分離回路13と
ともに画像処理装置を実現する画像処理ユニット14、
ACS(Automatic Color Selection)15などであ
る。
【0106】画像処理ユニット14は、反射率リニアの
R,G,B画像データを濃度リニアのR,G,B画像デ
ータに変換するスキャナガンマ回路21と、平滑処理を
行なう平滑フィルタ22と、地肌検出回路12で検出し
た地肌レベルに基づいて原稿の地肌除去を行なう地肌除
去回路23と、色補正を行なう色補正回路24と、エッ
ジ強調処理を行なうエッジ強調フィルタ回路25と、プ
リンタ3の特性に合わせたカーブをセットして画像をデ
ータを濃度リニアにするプリンタガンマ回路26と、8
ビットの画像データの階調処理を行なう階調処理回路2
7と、セレクタ28とを備え、処理した画像データをプ
リンタ3に出力する。
【0107】色補正回路24は、R,G,Bの画像デー
タをY,M,Cの画像データに変換し、このY,M,C
の画像データを合成したデータに含まれる黒成分を抽出
してBkの画像データを作成し、残りのY,M,Cの画
像データから黒成分を除去してYMC成分を上乗せした
画像データを作成する。
【0108】セレクタ28は、色補正回路24で作成し
たY,M,C,Bkの画像データから1つずつ色信号を
選択して、エッジ強調フィルタ回路25に出力する。
【0109】図2は、像域分離回路13の回路構成を示
すブロック図である。図2に示すように、この像域分離
回路13は、画像データのエッジ部の有無を判定する周
知の構成のエッジ判定手段となるエッジ判定回路31
と、画像データの網点の有無を判定する周知の構成の網
点判定手段となる網点判定回路32と、画像データの万
線の有無を判定する万線判定装置、万線判定手段となる
万線判定回路33(その詳細な構成は後述する)と、こ
の回路31〜33の判定結果に基づき、画像データが文
字部か絵柄部かを判定して、その判定信号を画像処理ユ
ニット14に出力する総合判定手段となる総合判定回路
15とを備えている。
【0110】図3に示すように、万線判定回路33は、
画像データの各画素が万線を構成するものか否かを判定
する万線パターン検知部41と、この万線パターン検知
部41による各画素についての判定結果を用い、各画素
について再度万線を構成するものか否かの判定を行う補
正部42とからなる。補正部42により補正手段を実現
している。
【0111】図4に示すように、万線パターン検知部4
1は、副走査方向に延びるラインで構成された万線を検
知する縦万線パターン検知部51と、主走査方向に延び
るラインで構成された万線を検知する横万線パターン検
知部52と、この縦万線パターン検知部51及び横万線
パターン検知部52の判定結果に基づいて、最終的に万
線の有無を判定するOR判定部53とからなる。
【0112】図5に示すように、縦万線パターン検知部
51は、例えば、4つのライン遅延メモリ61を用い、
主走査方向に5画素分の画像データを5ライン分(5行
5列)の画像データを、列(副走査方向)ごとに同期を
とって列単位画素値加算部62に入力する。列単位画素
値加算部62は列ごとに5つの画素の画素値を加算す
る。この5つの加算値P1〜P5は、8つの減算・比較
回路63と、2つの減算・比較回路64に出力し、それ
ぞれ加算値P1〜P5の隣合うものの減算と、その減算
結果と所定の基準値th1,th2との比較を行なう。
この結果は、2つのAND判定部65a,65bに出力
されて、AND判定部65a,65bで所定のANDを
とり、その結果はOR判定部66に出力されてORがと
られ、その結果は、順次補正部42に出力される。列単
位画素値加算部62及び減算・比較回路63により濃度
判定手段を実現し、AND判定部65a,65bにより
万線判定手段を実現している。
【0113】次に、万線判定回路33の動作について説
明する。
【0114】図6(a)〜(d)は、何れも画像の位置
(横軸)と濃度(縦軸)との関係を示すグラフである。
まず、原稿上の文字部における文字等の線の理想的な画
像は、図6(a)のようになる。しかし、実際の文字等
の画像ではエッジ部分がなまって、図2(b)のように
なる。
【0115】万線で階調表現された絵柄部も、細線で構
成されるため、理想的な画像は、図6(a)のようにな
る。しかし、文字部と同様にエッジはなまって、図2
(c)(d)のようになる。この(c)は薄い部分の画
像で、(d)は濃い部分の画像を示す。図6の画像の原
稿は電子写真で作成されたもので、図6(a)で黒線の
濃度レベルの間の地肌レベルの部分にも、実際はトナー
が飛散するため、ある程度の濃度が存在する。そのた
め、図2(b)に示す文字部の黒線の濃度レベルと地肌
レベルとの濃度レベル差より、図2(c)(d)示す絵
柄部の黒線の濃度レベルと地肌レベルとの濃度レベル差
の方が小さくなる。
【0116】このような万線で構成された絵柄部の判別
について説明する。
【0117】万線パターン検知部41は、図7に示すよ
うに、注目画素近傍の画素値によって判定を行なう。万
線パターン検知部41への入力画像信号は、R,G,B
信号のうちのG信号などでもよいし、RGB→Yuv変
換などをした輝度信号Yなどでもよい。
【0118】縦万線パターン検知部51の動作について
説明すると、例えば、注目画素Cを中心に、5×5画素
の計25個の画素71で構成されるエリア72を観念す
る。ここで縦万線パターン検知部51が対象としている
のは縦万線であり、ここにいう縦万線とは、副走査方向
を長さ方向とする細線の主走査方向への連続により階調
表現を行なうものである。そして、ここで対象としてい
るのは濃度の濃い1ラインと薄い2ラインの連続周期で
構成されている縦万線の例である。
【0119】まず、ライン遅延メモリ61により各列
(副走査方向)の各画素71の画素値を、列単位画素値
加算部62により順次加算する。これにより行方向(主
走査方向)の、この例では連続する5画素分について、
画像データの濃度の凹凸が判別される。そして、この加
算値P1〜P5を用い、8つの減算・比較回路63は対
象となる万線パターン(この例では、前記のように濃い
1ラインと薄い2ラインの連続周期)に合致するか否か
判定する。そのために減算・比較回路63により次のよ
うな演算を行なう。すなわち、濃い1ラインと薄い2ラ
インの周期の場合、連続する5列においては<薄、濃、
薄、薄、濃>または<薄、薄、濃、薄、濃>のどちらか
になるので、加算値P1〜P5の値が、このいずれかに
合致するか否か判定する。
【0120】ここで、注目画素Cの近辺が絵柄部の濃い
部分であるか薄い部分であるかにより、「濃い」ライン
と「薄い」ラインの実際の画素値は大きく変動する(図
6(c)(d)参照)。したがって、「濃」「薄」は濃
度の絶対値ではなく隣接する値との相対値で判定する。
【0121】すなわち、“P2−P1>th1”かつ
“P2−P3>th1”かつ“P5−P3>th1”か
つ“P5−P4>th1”(th1は予め設定された基
準値)ならば、4つの減算・比較回路63からAND判
定部65aに万線であるとしてHレベル信号が出力され
る。このときは、加算値P2とP5は、隣接する加算値
より相対的に濃度が濃いと判断できるので、<薄、濃、
薄、薄、濃>のパターンに合致すると判定できる。よっ
て、注目画素Cは万線を構成すると判定できるので、そ
の出力信号はON(万線相当)とする。
【0122】同様に、“P3−P1>th1”かつ“P
3−P2>th1”かつ“P3−P4>th1”かつ
“P5−P4>th1”ならば、4つの減算・比較回路
63からAND判定部65bに万線であるとしてHレベ
ル信号が出力される。このときは、加算値P3とP5
は、隣接する加算値より相対的に濃度が濃いと判断でき
るので、<薄、薄、濃、薄、濃>のパターンに合致する
と判定できる。
【0123】ここで、文字部であるが線の密な部分(図
6(b)参照)と万線パターンとを的確に区別するため
に、減算・比較回路64で、“P2−P3<th2”
(th2は予め設定された基準値)という判断と、“P
3−P2<th2”という判断を行い、それぞれの判定
結果をAND判定部65a,65bに出力するようにす
る。すなわち、前記したように、電子写真画像の場合
は、文字部の黒線の濃度レベルと地肌レベルとの濃度レ
ベル差より、絵柄部の黒線の濃度レベルと地肌レベルと
の濃度レベル差の方が小さくなるので、減算・比較回路
64では、「濃」と「薄」の差が大きすぎる場合はLレ
ベル信号を出力して、万線ではないと判定する。
【0124】AND判定部65aは、それぞれ4つの減
算・比較回路63と1つの減算・比較回路64のAND
をとることにより、<薄、濃、薄、薄、濃>のパターン
に合致し、しかも、濃薄の差が大きすぎない場合だけを
万線と判定して、OR判定部66にHレベル信号を出力
する。
【0125】同様に、AND判定部65b、それぞれ4
つの減算・比較回路63と1つの減算・比較回路64の
ANDをとることにより、<薄、薄、濃、薄、濃>のパ
ターンに合致し、しかも、濃薄の差が大きすぎない場合
だけを万線と判定して、OR判定部66にHレベル信号
を出力する。
【0126】OR判定部66は、AND判定部65aと
65bの出力信号のORをとることにより、最終的に注
目画素Cを万線を構成する画素、あるいは構成しない画
素と判定して、OR判定部53にその判定信号を出力す
る。
【0127】横万線パターン検知部52は、縦万線パタ
ーン検知部51の主走査方向と副走査方向を入れ替えた
処理を行なう。すなわち、横万線パターン検知部52
は、5×5画素の計25個の画素71で構成されるエリ
ア72を観念するのは同様であるが、判定の対象として
いるのは横万線である。ここにいう横万線とは、主走査
方向を長さ方向とする細線の副査方向への連続により階
調表現を行なうものである。そして、ここで対象として
いるのは濃度の濃い1ラインと薄い2ラインの連続周期
で構成されている横万線の例である。
【0128】具体的には、画像データの各ラインについ
て連続する5つの画素値を列単位画素値加算部62のよ
うな加算器で順次加算して、副走査方向の画像データの
凹凸を示す加算値P1〜P5を得る。そして、この加算
器が出力する各加算値P1〜P5をライン遅延メモリ6
1のような遅延メモリで1ライン分ずつ順次遅延させ
て、図5の減算・比較回路63,64のような回路に入
力するように構成すればよい。これにより、副走査方向
の画像の濃薄が<薄、濃、薄、薄、濃>又は<薄、薄、
濃、薄、濃>のパターンに該当するか、否かを判定する
ことができる。また、副走査方向の「濃」と「薄」の差
が大きすぎる場合を万線ではないと判定することができ
る。あとは、AND判定部65a,65b、OR判定部
66のような回路を用いて、最終的に横万線が存在する
か否かの判定信号をOR判定部53に出力する。
【0129】OR判定部53は、縦万線パターン検知部
51の判定信号と横万線パターン検知部52の判定信号
とのORをとることで、縦万線又は横万線が存在するか
否かを判定した判定信号を補正部42に出力する。な
お、縦万線パターン検知部51、横万線パターン検知部
52は、前記のとおり、濃度の濃い1本と薄い2本の細
線の連続パターンからなる万線を検出するものである。
この場合に、万線の濃い部分は濃度の薄い1本と濃い2
本の細線の連続パターンを用いるのが通例であるため、
その部分も万線として検知する場合には、減算・比較回
路63のパターンを増やす必要がある。
【0130】次に、補正部42が行なう処理について説
明する。補正部42は、万線パターン検知部41の判定
信号に基づき、各画素71について万線を構成するもの
であるか否かを最終的に判定する。すなわち、万線パタ
ーン検知部41で判定され、あるは、万線でないと判定
された各画素71について、再度、万線か否か判定しな
おすものである。
【0131】具体的には、補正部42には、万線パター
ン検知部41による判定結果を画像のある程度広範囲に
ついて記憶するメモリを備えている。そして、この記憶
データについて、図8に示すように、この記憶されてい
る各画素71について、注目画素Cを観念し(ただし、
図7を参照して前記した処理で万線ではないと判定され
たが画素71のみを注目画素Cとすることができる)、
また、この注目画素Cの周囲、この例では4方に、例え
ば5×6の画素71からなるブロック81〜84を観念
する。そして、このブロック81〜84を構成する各画
素71についての万線パターン検知部41による判定結
果を用いて、注目画素Cが万線を構成するか否かを判定
する。具体的には、ブロック81〜84の各画素71に
おける万線パターン検知部41による判定結果で、万線
と判定された画素71の数をカウントし、この数が所定
の基準値th3と比較して、th3を超えたときは、注
目画素Cは、全体として万線と判定される画像部分を構
成するものと判断できるので、補正部42で最終的に万
線と判定する。あるいは、各ブロック81〜84の各々
に基準値を設定するなどしてもよいし、ブロック81〜
84のいくつか組み合わせて判断してもよい(左上と右
下など)。かかる処理を、各画素71を注目画素Cとし
て順次行い、その判定信号は順次総合判定回路34に出
力される。かかる補正部42における処理により、必ず
しも均一ではない絵柄部において、的確に万線であるか
否かの判定を行なうことができる。
【0132】以上のようにして求めた各画素71につい
ての万線か否かの判定を、そのまま総合判定回路34で
用いてもよいが、ここでは、図9に示すような処理を行
っている。
【0133】すなわち、システムコントローラ5は、操
作パネル4のスタートボタン85(図10参照)を押下
すると(ステップS1のY)、スキャナ2で原稿の1回
目の読取りを行なう(ステップS2)。そして、読取っ
た原稿の画像データについて、画素71ごとに前記のよ
うに万線判定回路33で万線か否かの判定を行い(ステ
ップS3)。この判定結果に基づいて原稿中にある程度
の万線画像が含まれているか否かの集計化処理を行なう
(ステップS4)。具体的には、原稿中で万線と判定さ
れた画素71の割合を所定の基準値th4と比較するな
どにより判定する。
【0134】これにより、原稿中にある程度の万線画像
が含まれていると判断したときは(ステップS4の
Y)、前記した万線判定回路33で用いる基準値th
1,th2の値を基準値th1´,th2´にそれぞれ
変更する(ステップS5)。この基準値th1´,th
2´は、基準値th1,th2より画像データを万線と
判定しやすくするものであり、具体的には、“th1´
<th1”,“th2´>th2”である。また、原稿
中にある程度の万線画像が含まれていないと判断したと
きは(ステップS4のN)、万線判定回路33で用いる
基準値th1,th2の値を維持する。
【0135】次に、スキャナ2で原稿の2回目の読取り
を行なう(ステップS6)。そして、この読取った原稿
の画像データについて、画素71ごとに万線判定回路3
3で基準値th1,th2又は基準値th1´,th2
´を用いて、前記のように万線か否かの判定を再度行い
(ステップS7)、処理を終了する。このステップS6
で求めた万線か否かの判定が最終的な判定となり、その
判定信号を、順次、総合判定回路34に出力する。
【0136】このように万線判定回路33は、各画素7
1について順次万線を構成するか否かを判定して、順
次、その判定結果を総合判定回路34に出力する。同様
に、エッジ判定回路31、網点判定回路32でも、それ
ぞれ各画素71がエッジ部を構成するか、網点を構成す
るかを判断し、その各判定信号は、万線判定回路33の
判定信号とともに同一画素71について同期をとって総
合判定回路34に出力される。
【0137】総合判定回路34は、エッジ判定回路3
1、網点判定回路32及び万線判定回路33が出力する
判定信号に基づいて、最終的に各画素71が文字部なの
か絵柄部なのかを判定する。例えば、エッジ判定回路3
1がエッジ部であると判定し(判定信号ON)、かつ、
網点判定回路32及び万線判定回路33が網点なし(判
定信号OFF)、万線なし(判定信号OFF)と判定し
た場合だけ当該画素71を文字部と判定し、それ以外の
場合はすべて絵柄部であると判定する。そして、その判
定信号を画像処理ユニット7に出力する。
【0138】網点判定回路32及び万線判定回路33
は、選択的にその機能をOFFにすることができる。こ
れにより像域分離設定手段を実現する。すなわち、図1
0は、操作パネル4の平面図である。この操作パネル4
には、タッチパネル81が設けられ、このタッチパネル
81上で「画質1」「画質2」「画質3」の各ボタン8
2〜84が用意されている。このボタン82〜84の操
作に応じて、システムコントローラ5は、網点判定回路
32、万線判定回路33に選択的にON、OFF信号を
出力する。
【0139】この例では、「画質1」のボタン82を押
下したときは網点判定回路32及び万線判定回路33に
何れもON信号が出力され、エッジ判定回路31、網点
判定回路32及び万線判定回路33のすべての判定結果
を用いて、前記のように文字部と絵柄部との像域分離が
行われる。なお、デフォルトの場合も網点判定回路32
及び万線判定回路33を両方ONとする。
【0140】「画質2」のボタン83を押下したとき
は、網点判定回路32をON、万線判定回路33をOF
Fとする。よって、ユーザは絵柄部を含む印刷原稿など
を読取るときに「画質2」のボタン83を押下する。
【0141】また、「画質3」のボタン84を押下した
ときは、網点判定回路32をOFF、万線判定回路33
をONとする。よって、ユーザは万線で構成された絵柄
部を含む複写物原稿などを読取るときに「画質3」のボ
タン84を押下する。
【0142】以上のようにして、像域分離回路13から
出力される判定信号で文字部、絵柄部の何れに判定され
たかにより、当該判定がなされた画素71を対象とする
画像処理ユニット14で行う画像処理の内容を、いかに
具体的に説明するように変更する。これにより画像処理
設定手段を実現している。
【0143】まず、図11に示すように、エッジ強調フ
ィルタ回路25は、入力する画像信号に周知のエッジ強
調処理を行うエッジ強調部91と、このエッジ強調部9
1による処理を行った画像信号と行わない画像信号とを
選択的にプリンタガンマ回路26に出力するセレクタ9
2とを備えている。セレクタ92は、像域分離回路13
から文字部と判定した判定信号を受けたときは、その判
定がされた画素71のデータについてエッジ強調部91
でエッジ強調処理を行なった信号を出力する。また、像
域分離回路13から絵柄部と判定した判定信号を受けた
ときは、その判定がされた画素71のデータについてエ
ッジ強調処理が施されていない信号を出力する。
【0144】また、総合判定回路34からは、総合判定
回路34で行った判定結果のみならず、網点判定回路3
2、万線判定回路33のそれぞれの判定結果も出力する
ようにする。
【0145】そして、総合判定回路34で絵柄部と判定
され、かつ、網点判定回路32の判定結果が網点ありで
ある場合は、絵柄部であるにもかかわらずエッジ強調フ
ィルタ回路25でエッジ強調を行なう。また、この場合
には、エッジ強調フィルタ回路25でエッジ強調を行な
う前段階において、エッジ強調フィルタ回路25より上
流の平滑フィルタ22で網点の鋭い凹凸が滑らかにする
ように平滑化処理を行ってからエッジ強調を行なう。
【0146】さらに、像域分離回路13により絵柄部と
判定した部分については、万線判定回路33で万線あり
と判定したか、網点判定回路32により網点ありと判定
したかにより、色補正回路24による色補正処理の内容
を変える。具体的には、万線を含む画像については複写
機で作成したトナー原稿が多く、網点を含む画像は印刷
原稿が多いので、印刷インクとトナーとの色調の違いを
考慮して、両者で色補正処理の処理内容を変えるように
する。
【0147】万線判定回路33は、総合判定回路34へ
万線の有無の判定信号のみならず、縦万線パターン検知
部51及び横万線パターン検知部52の判定信号も出力
する。そして、像域分離回路13は、これらの縦万線パ
ターン検知部51及び横万線パターン検知部52の判定
信号も画像処理ユニット7へ出力する。かかる判定信号
により、縦(副走査方向)、横(主走査方向)何れを細
線の方向とする万線が検出されたのかがわかるので、平
滑フィルタ22は、縦万線パターン検知部51、横万線
パターン検知部52の何れの判定信号が入力したのかに
より異なるパラメータを設定し、縦万線には縦万線に最
適な平滑化を行い、横万線には横万線に最適な平滑化を
行なう。
【0148】以上説明した複写機1によれば、万線判定
回路33で、画像データ中の濃度の凹凸パターンによ
り、画像中の万線で構成された部分か否かを判定でき
る。かかる万線の判定は、凹凸パターンが<薄、濃、
薄、薄、濃>または<薄、薄、濃、薄、濃>など、万線
の階調表現の周期パターンに合致するか否かにより行う
ことができる。
【0149】万線の判定は、前記の縦万線、横万線な
ど、複数の形態の万線に対応して行うことができる。も
ちろん斜めの各画素71について比較することなどで、
斜め万線などを検出するように構成することも可能であ
る。
【0150】また、原稿がトナー画像のため、万線を構
成する線間の地肌部であってもある程度トナーが飛散し
てトナー濃度が検出される場合には、減算・比較回路6
4により、凹部(薄)と凸部(濃)との濃度差が小さい
ことをもって(<th2)、万線と判定しやすくなる。
【0151】減算・比較回路63,64は、複数の画素
71からなるブロックごとではなく、隣接する画素71
間の画素値を比較するので、的確に万線の判定をするこ
とができる。
【0152】列単位画素値加算部62は、副走査方向又
は主走査方向の連続する複数画素の画素71の値を主走
査方向又は副走査方向の連続する複数画素分、例えば5
画素分について各々加算して、この複数の加算値P1〜
P5を比較して濃度の凹凸の判定を行なうものであるの
で、単一の画素値を用いて画素値の比較する場合より、
精緻に万線の判定を行うことができる。この画素値の比
較は、画素71間の画素値の比較により画素71ごとに
濃度の凹凸を判定するものであるので、この点でも精緻
に万線の判定を行うことができる。
【0153】減算・比較回路63は、隣接する3つの画
素71について,1つの画素71の画素値から他の2つ
の画素71の画素値をそれぞれ減算した値が予め設定さ
れている基準値th1を何れも上回るときは、最初の1
つの画素71の濃度は濃く、他の2つの画素71の濃度
は薄いものとして、濃薄の2段階で画像の凹凸パターン
を判定することができる。
【0154】縦万線パターン検知部51、横万線パター
ン検知部52は、図7に示すように、注目画素C及びそ
の周囲の、例えば5×5の画素71の値を用いて、注目
画素Cごとに万線の判定をすることができる。
【0155】補正部42は、1度万線パターン検知部4
1により各画素71について万線か否かを判定し、その
判定結果を用いて各画素71(注目画素C)について、
更に精緻に万線の判定を行うことができる。
【0156】像域分離回路13は、万線で構成された画
像を含む原稿であっても、万線判定回路33により万線
を判定して、的確に像域分離を行うことができる。
【0157】しかも、像域分離回路13は、操作パネル
4のボタン82〜84の選択的な押下により、網点の判
定、万線の判定又は網点と万線両方の判定を選択的に使
い分けるので、常に網点と万線両方の判定を行う場合に
比べて、精緻に像域分離を行うことができる。
【0158】総合判定回路34は、エッジ判定回路31
がエッジ部ありを判定し、万線判定回路33及び網点判
定回路32が網点及び万線のなしを判定したときは、当
該画素71を文字部と判定するので、エッジ部、網点、
万線のうち、エッジ部のみが含まれているものを正確に
文字部として像域分離することができる。
【0159】像域分離回路13により万線も判定して的
確に文字部と判定した画像についてのみ、エッジ強調フ
ィルタ回路25によりエッジ強調処理を行うことができ
る。
【0160】像域分離回路13により文字部と判定した
部分についてはエッジ強調フィルタ回路25によりエッ
ジ強調処理を行い、絵柄部と判定した部分については、
同時に網点判定回路32で網点を検出したときにはエッ
ジ強調処理及びそのエッジ強調処理後の平滑フィルタ2
2による平滑化処理を行い、網点を検出しないときには
エッジ強調処理を行わないので、画像種に応じた的確な
画像処理を行って画質を向上させることができる。
【0161】色補正回路24は、像域分離回路13によ
り絵柄部と判定した部分については、万線判定回路33
で万線ありと判定したか、網点判定回路32により網点
ありと判定したかにより、印刷画像であることが多い網
点でなる絵柄部と、トナー画像であることが多い万線で
なる絵柄部とについて、それぞれ的確な色補正を行っ
て、画質を向上させることができる。
【0162】万線ありと判定した場合は、その万線が縦
万線か横万線かにより、その万線の種別に応じた適切な
平滑化処理を平滑フィルタ22で行って、画質を向上さ
せることができる。
【0163】図9のフローチャートの処理では、原稿を
2回読取って(ステップS2,S6)、最初に読取った
画像データに基づいて万線の判定を行って万線ありの場
合は、基準値th1´,th2´を万線判定回路33に
設定し(ステップS5)、万線ありと判定しやすくして
万線の有無を再度判定することで(ステップS7)、更
に精緻に万線の判定を行うことができる。
【0164】[発明の実施の形態2]別の実施の形態を
発明の実施の形態2として説明する。
【0165】以下の説明では、この実施の形態2が実施
の形態1と共通する点については、同一の符号を用い、
詳細な説明は省略する。
【0166】図12は、実施の形態2である複写機1の
システムコントローラ5における電気的な接続を示すブ
ロック図である。図12に示すように、システムコント
ローラ5は、各種演算を行い複写機1の各部を集中的に
制御するCPU101と、各種の制御プログラムや固定
データを記憶しているROM102(フラッシュメモリ
も含む)と、各種データを書き換え可能に記憶しCPU
101の作業エリアとなるRAM103と、I/Oポー
ト104とが、バス105で接続されている。ROM1
02は、この発明の記憶媒体を実施するもので、そのフ
ラッシュメモリに記憶されている制御プログラムなど
は、I/Oポート104を介し、図示しない外部装置か
らダウンロードして書き換えることが可能である。
【0167】この実施の形態2が実施の形態1と相違す
る点は、縦万線パターン検知部51の処理に代えて、同
様の処理をシステムコントローラ5のCPU101が、
ROM102に記憶されている万線判定プログラムに基
づいて行なう点である。
【0168】図13は、かかる処理を説明するプログラ
ムである。すなわち、CPU101は、スキャナガンマ
回路21で処理後の画像データを、注目画素Cを中心と
して5×5の画素分の画素データを読み込み(ステップ
S11)、図7を参照して前記したと同様の処理によ
り、注目画素Cについて万線パターンに該当するか否か
の判定を行なう(ステップS12)。そして、判定結果
をRAM103などに蓄積し(ステップS13)、いま
だ処理可能な画素71が残っているときは(ステップS
14のN)、注目画素Cを次の画素71に移動して(ス
テップS15)、ステップS11に戻る。かかる処理で
は、スキャナガンマ回路21で処理後の画像データのす
べての画素71について、それぞれ、縦万線の判定処理
(縦万線パターン検知部51と同様の処理)、横万線の
判定処理(横万線パターン検知部52と同様の処理)を
すべて終了したときに、すべての画素71についてステ
ップS11〜S13の処理を行なったと判定する(ステ
ップS14のY)ものである。ステップS11により濃
度判定手段、濃度判定処理を実現し、ステップS12に
より万線判定手段、万線判定処理を実現している。
【0169】このときは(ステップS14のY)、RA
M103などに蓄積されている結果から、万線画素と判
定されなかった各画素71(ステップS16のN)、を
注目画素Cとして、この注目画素Cの周囲の四方に4ブ
ロック81〜84を観念し、各ブロック81〜84ごと
に万線相当画素の数をカウントして(ステップS1
7)、その各ブロック81〜84ごとに万線相当画素数
が基準値th3以上であるか比較判定し(ステップS1
8)、この比較結果が所定の条件を満たすか判定するこ
とにより(ステップS19)、図8を参照して前記した
手段(補正部42で行なう処理)と同様の処理により万
線の判定を行う。所定の条件を満たす場合は(ステップ
S19のY)、注目画素Cを万線であると判定し(ステ
ップS20)、満たさない場合は(ステップS19の
N)、注目画素Cを万線でないと判定する(ステップS
21)。
【0170】ステップS15以下の処理を行なう画素7
1が残っているときは(ステップS22のN)、注目画
素Cを1つ移動して(ステップS23)、ステップS1
5に戻る。すべての画素71についてステップS15以
下の処理を行なったときは(ステップS22のY)、処
理を終了する。ステップS16〜S22の処理により補
正手段、補正処理を実現している。
【0171】図13の処理により、万線判定回路33と
同様の処理を、システムコントローラ5のCPU101
でプログラムに基づいて行なうことができる。この場合
に、エッジ判定回路31、網点判定回路32、総合判定
回路34の各回路が行う処理も、CPU101でプログ
ラムに基づいて行なうように構成してもよい。
【0172】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、画像の濃度の
凹凸パターンが万線の階調表現の周期パターンに合致す
るか否かで画像データ中の万線で構成された部分を判定
することができる。
【0173】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の万線判定装置において、画像の濃度の凹凸パターンが
万線の階調表現の周期パターンに合致するか否かで画像
データ中の万線で構成された部分を判定することができ
る。
【0174】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の万線判定装置において、縦万線、横万線など、
複数の形態の万線に対応して万線で構成された部分を判
定することができる。
【0175】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかの一に記載の万線判定装置において、原稿がト
ナー画像のため、万線を構成する線間の地肌部であって
もある程度トナーが飛散してトナー濃度が検出される場
合には、凹部と凸部との濃度差が小さいことをもって万
線と判定しやすくなる。
【0176】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
何れかの一に記載の万線判定装置において、隣接する画
素間の画素値を比較して的確に万線の判定をすることが
できる。
【0177】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
何れかの一に記載の万線判定装置において、隣接する画
素間の画素値の比較により濃度の凹凸パターンを判定
し、的確に万線の判定をすることができる。
【0178】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の万線判定装置において、主走査方向又は副走査方向の
連続する複数画素分の画素値を加算することで、単一の
画素値を用いて画素値を比較する場合より、精緻に万線
の判定を行うことができる。
【0179】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
何れかの一に記載の万線判定装置において、画素ごとの
濃度の凹凸を判定して、精緻に万線の判定を行うことが
できる。
【0180】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の万線判定装置において、隣接する3つの画素間で画素
値を比較することで、画像の凹凸パターンを判定するこ
とができる。
【0181】請求項10に記載の発明は、請求項8又は
9に記載の万線判定装置において、注目画素につき、そ
の周囲の画素の画素値を用いて万線を判定することがで
きる。
【0182】請求項11に記載の発明は、請求項8又は
9に記載の万線判定装置において、1度各画素について
万線か否かを判定し、その判定結果を用いて各画素(注
目画素)について更に精緻に万線の判定を行うことがで
きる。
【0183】請求項12に記載の発明は、万線で構成さ
れた画像を含む原稿であっても、万線を判定して的確に
像域分離を行うことができる。
【0184】請求項13に記載の発明は、網点の判定、
万線の判定又は網点と万線両方の判定を選択的に使い分
けて、常に網点と万線両方の判定を行う場合に比べて精
緻に像域分離を行うことができる。
【0185】請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載の像域分離装置において、エッジ部、網点、万線の
うち、エッジ部のみが含まれているものを正確に文字部
として像域分離することができる。
【0186】請求項15に記載の発明は、請求項13又
は14に記載の像域分離装置において、網点の判定、万
線の判定又は網点と万線両方の判定をユーザの操作など
により選択的に使い分けて、常に網点と万線両方の判定
を行う場合に比べて精緻に像域分離を行うことができ
る。
【0187】請求項16に記載の発明は、万線の判定も
併用して的確に像域分離を行い、その像域分離の結果に
応じて的確な画像処理を行うことができる。
【0188】請求項17に記載の発明は、請求項16に
記載の画像処理装置において、文字部と絵柄部を的確に
像域分離して、文字部のみのエッジ強調処理を正確に行
うことができる。
【0189】請求項18に記載の発明は、請求項16に
記載の画像処理装置において、網点の有無や万線の有無
に応じて的確な画像処理を行ない、画質を向上させるこ
とができる。
【0190】請求項19に記載の発明は、請求項18に
記載の画像処理装置において、文字部についてはエッジ
強調処理を行い、網点でなる絵柄部については、網点を
滑らかにするように平滑化してからエッジ強調処理を行
い、万線でなる絵柄部についてはエッジ強調処理を省く
ことで、画像種に応じた的確な画像処理を行って画質を
向上させることができる。
【0191】請求項20に記載の発明は、請求項18又
は19に記載の画像処理装置において、印刷画像である
ことが多い網点でなる絵柄部と、トナー画像であること
が多い万線でなる絵柄部とについて、それぞれ的確な色
補正を行って、画質を向上させることができる。
【0192】請求項21に記載の発明は、請求項18〜
20のいずれかの一に記載の画像処理装置において、万
線画像については、縦万線、横万線などの万線パターン
の種別に応じて適切な平滑化処理を行って、画質を向上
させることができる。
【0193】請求項22に記載の発明は、請求項16〜
21のいずれかの一に記載の発明と同様の作用、効果を
奏することができる。
【0194】請求項23に記載の発明は、請求項22に
記載の画像形成装置において、原稿を2回読取って、最
初に読取った画像データに基づいて万線の判定を行って
から、2回目に読取った画像データに基づいて最初の万
線の判定を用いて更に精緻に万線の判定を行うことがで
きる。
【0195】請求項24に記載の発明は、請求項23に
記載の画像形成装置において、最初に読取った画像デー
タに基づいて画素値の比較により万線の判定を行ってか
ら、2回目に読取った画像データに基づいて最初の万線
の判定を用いて画素値の比較により更に精緻に万線の判
定を行うことができる。
【0196】請求項25に記載の発明は、画像データ中
の万線で構成された部分を判定し、かかる画像データを
用いたその後の処理として、万線に最適な処理を行うこ
とができる。
【0197】請求項26に記載の発明は、請求項25に
記載のプログラムにおいて、画像の濃度の凹凸パターン
が万線の階調表現の周期パターンに合致するか否かで画
像データ中の万線で構成された部分を判定することがで
きる。
【0198】請求項27に記載の発明は、請求項25又
は26に記載のプログラムにおいて、縦万線、横万線な
ど、複数の形態の万線に対応して万線で構成された部分
を判定することができる。
【0199】請求項28に記載の発明は、請求項25〜
27のいずれかの一に記載のプログラムにおいて、原稿
がトナー画像のため、万線を構成する線間の地肌部であ
ってもある程度トナーが飛散してトナー濃度が検出され
る場合には、凹部と凸部との濃度差が小さいことをもっ
て万線と判定しやすくなる。
【0200】請求項29に記載の発明は、請求項25〜
28の何れかの一に記載のプログラムにおいて、隣接す
る画素間の画素値を比較して的確に万線の判定をするこ
とができる。
【0201】請求項30に記載の発明は、請求項25〜
29の何れかの一に記載のプログラムにおいて、隣接す
る画素間の画素値の比較により濃度の凹凸パターンを判
定し、的確に万線の判定をすることができる。
【0202】請求項31に記載の発明は、請求項30に
記載のプログラムにおいて、主走査方向又は副走査方向
の連続する複数画素分の画素値を加算することで、単一
の画素値を用いて画素値を比較する場合より、精緻に万
線の判定を行うことができる。
【0203】請求項32に記載の発明は、請求項24〜
31の何れかの一に記載のプログラムにおいて、画素ご
との濃度の凹凸を判定して、精緻に万線の判定を行うこ
とができる。
【0204】請求項33に記載の発明は、請求項32に
記載のプログラムにおいて、隣接する3つの画素間で画
素値を比較することで、画像の凹凸パターンを判定する
ことができる。
【0205】請求項34に記載の発明は、請求項32又
は33に記載のプログラムにおいて、注目画素につき、
その周囲の画素の画素値を用いて万線を判定することが
できる。
【0206】請求項35に記載の発明は、請求項32又
は33に記載のプログラムにおいて、1度各画素につい
て万線か否かを判定し、その判定結果を用いて各画素
(注目画素)について更に精緻に万線の判定を行うこと
ができる。
【0207】請求項36に記載の発明は、請求項25〜
35の何れかの一に記載の発明と同様の作用、効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1であるデジタルカラー
複写機の全体構成を示すブロック図である。
【図2】前記デジタルカラー複写機を構成する像域分離
回路のブロック図である。
【図3】前記像域分離回路を構成する万線判定回路のブ
ロック図である。
【図4】前記万線判定回路を構成する万線パターン検知
部のブロック図である。
【図5】前記万線パターン検知部を構成する縦万線パタ
ーン検知部のブロック図である。
【図6】文字と万線のそれぞれの読取り画像について説
明する説明図である。
【図7】前記縦万線パターン検知部の処理を説明する説
明図である。
【図8】前記万線判定回路を構成する補正部の処理を説
明する説明図である。
【図9】前記デジタルカラー複写機のシステムコントロ
ーラが行う万線判定処理を説明するフローチャートであ
る。
【図10】前記デジタルカラー複写機の操作パネルの平
面図である。
【図11】前記デジタルカラー複写機を構成するエッジ
強調フィルタ回路のブロック図である。
【図12】この発明の実施の形態2であるデジタルカラ
ー複写機のシステムコントローラの電気的な接続を示す
ブロック図である。
【図13】前記システムコントローラが行う万線判定処
理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 画像読取装置 13 像域分離装置、画像処理装置 14 画像処理装置 22 平滑フィルタ 24 色補正回路 25 エッジ強調フィルタ回路 31 エッジ判定手段 32 網点判定手段 33 万線判定装置、万線判定手段 34 総合判定手段 42 補正手段 62 濃度判定手段 63 濃度判定手段 64 万線判定手段 65a 万線判定手段 65b 万線判定手段 102 記憶媒体
フロントページの続き Fターム(参考) 5C077 LL19 MP08 PP27 PP47 PP48 PP55 PP68 PQ20 PQ24 SS02 TT02 TT06 5L096 AA02 AA06 BA07 DA02 EA17 FA06 FA43 FA46 GA07 GA17 GA51

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データ中の濃度の凹凸を判定する濃
    度判定手段と、 この凹凸のパターンにより画像中の万線で構成された部
    分か否かを判定する万線判定手段と、を備えている万線
    判定装置。
  2. 【請求項2】 前記万線判定手段は、前記凹凸パターン
    が前記万線の階調表現の周期パターンに合致するか否か
    により前記判定を行なうものである請求項1に記載の万
    線判定装置。
  3. 【請求項3】 前記万線判定手段は、画像の複数の方向
    についての前記凹凸パターンにより各々前記万線部分の
    判定を行なうものである請求項1又は2に記載の万線判
    定装置。
  4. 【請求項4】 前記万線判定手段は、前記凹凸パターン
    で隣接する凹部と凸部との濃度の差の大きさを前記判定
    に用いる請求項1〜3のいずれかの一に記載の万線判定
    装置。
  5. 【請求項5】 前記万線判定手段は、隣接する画素間の
    画素値の比較により前記万線部分か否かの判定を行なう
    ものである請求項1〜4の何れかの一に記載の万線判定
    装置。
  6. 【請求項6】 前記濃度判定手段は、隣接する画素間の
    画素値の比較により前記濃度の凹凸の判定を行なうもの
    である請求項1〜5の何れかの一に記載の万線判定装
    置。
  7. 【請求項7】 前記濃度判定手段は、副走査方向又は主
    走査方向の連続する複数画素の画素値を主走査方向又は
    副走査方向の連続する複数画素分の各々について加算し
    て、この複数の加算値を前記隣接する画素間の画素値と
    して前記濃度の凹凸の判定を行なうものである請求項6
    に記載の万線判定装置。
  8. 【請求項8】 前記濃度判定手段は、隣接する画素間の
    画素値の比較により画素ごとの前記凹凸を判定するもの
    である請求項1〜7の何れかの一に記載の万線判定装
    置。
  9. 【請求項9】 前記濃度判定手段は、隣接する3つの画
    素について1つの画素の画素値から他の2つの画素の画
    素値をそれぞれ減算した値が予め設定されている第1の
    基準値を何れも上回るときは、前記1つの画素の濃度は
    濃く又前記2つの画素の濃度は薄いと濃薄の2段階で前
    記凹凸を判定する請求項8に記載の万線判定装置。
  10. 【請求項10】 前記万線判定手段は、注目画素及びそ
    の周囲の画素の値を用いて前記注目画素ごとに前記判定
    を行なうものである請求項8又は9に記載の万線判定装
    置。
  11. 【請求項11】 画像中の複数画素について前記万線判
    定手段による前記判定を行った後、注目画素の周辺に当
    該判定終了後の複数の画素から各々構成される1又は複
    数のブロックを観念し当該各ブロックを構成する画素に
    ついての前記万線判定手段による前記判定に基づいて前
    記注目画素について前記万線で構成された部分か否かを
    判定する補正手段を備えている請求項8又は9に記載の
    万線判定装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかの一に記載
    の万線判定装置で構成される万線判定手段と、 画像中のエッジ部を判定するエッジ判定手段と、 画像中の同一部分についての前記万線判定手段及び前記
    エッジ判定手段の各判定結果を用いて当該部分について
    像域分離を行なう総合判定手段と、を備えている像域分
    離装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜11のいずれかの一に記載
    の万線判定装置で構成される万線判定手段と、 画像中のエッジ部の有無を判定するエッジ判定手段と、 画像中の網点の有無を判定する網点判定手段と、 画像中の同一部分について前記万線判定手段、前記エッ
    ジ判定手段及び前記網点判定手段のうち前記エッジ判定
    手段と少なくとも他の1つの各判定結果を選択的に用い
    て当該部分について像域分離を行なう総合判定手段と、
    を備えている像域分離装置。
  14. 【請求項14】 前記総合判定手段は、前記エッジ判定
    手段がエッジ部ありを判定し前記万線判定手段及び前記
    網点判定手段が万線及び網点のなしを判定したときは前
    記部分を文字部と判定するものである請求項13に記載
    の像域分離装置。
  15. 【請求項15】 前記網点判定手段及び前記万線判定手
    段の少なくとも一方の判定結果を前記総合判定手段にお
    ける像域分離へ使用するか否かを外部からの信号により
    設定する像域分離設定手段を備えている請求項13又は
    14に記載の像域分離装置。
  16. 【請求項16】 請求項12〜15のいずれかの一に記
    載の像域分離装置からなる像域分離手段と、 画像データに所定の画像処理を行なって出力する画像処
    理手段と、 前記像域分離手段の判定に応じて当該判定のされた画像
    の部分について前記画像処理手段で行なう画像処理の内
    容を変える画像処理設定手段と、を備えている画像処理
    装置。
  17. 【請求項17】 前記画像処理手段は、前記画像処理と
    してエッジ強調処理を実行可能であり、 前記画像処理設定手段は、前記像域分離手段により文字
    部と判定した部分については前記エッジ強調処理を行い
    絵柄部と判定した部分については行なわないものである
    請求項16に記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 前記画像処理設定手段は、前記網点判
    定手段又は前記万線判定手段による判定に応じて前記画
    像処理手段で行なう画像処理の内容を変えるものである
    請求項16に記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 前記画像処理手段は、前記画像処理と
    してエッジ強調処理及び平滑化処理が実行可能であり、 前記画像処理設定手段は、前記像域分離手段により文字
    部と判定した部分については前記エッジ強調処理を行
    い、絵柄部と判定した部分については、同時に前記網点
    判定手段で網点を検出したときには前記エッジ強調処理
    及び当該エッジ強調処理前の平滑化処理を行い、網点を
    検出しないときには前記エッジ強調処理を行わないもの
    である請求項18に記載の画像処理装置。
  20. 【請求項20】 前記画像処理手段は、前記画像処理の
    ひとつとして色補正を実行可能であり、 前記画像処理設定手段は、前記像域分離手段により絵柄
    部と判定した部分については前記万線判定手段で万線あ
    りと判定したか前記網点判定手段により網点ありと判定
    したかにより、前記色補正処理の内容を変えるものであ
    る請求項18又は19に記載の画像処理装置。
  21. 【請求項21】 前記画像処理設定手段は、前記万線判
    定手段が画像の複数の方向についての前記凹凸パターン
    により各々前記万線部分の判定を行なうものであるとき
    は、前記複数のうち何れの方向の凹凸パターンにより万
    線と判定したかに応じて異なる平滑化処理を行なうもの
    である請求項18〜20のいずれかの一に記載の画像処
    理装置。
  22. 【請求項22】 原稿の画像を読取る画像読取装置と、 この読取った画像データを処理する請求項16〜21の
    いずれかの一に記載の画像処理装置とを備え、 前記処理後の画像データに基づいて用紙上に画像形成を
    行なう画像形成装置。
  23. 【請求項23】 前記画像読取装置を制御して原稿の読
    取りを行なう第1読取手段と、 この読取後の画像データに基づき読取原稿の各部につい
    て前記万線判定手段により万線か否かの判定を行なう予
    備判定手段と、 この判定後前記画像読取装置を制御して前記原稿の再度
    の読取りを行なう第2読取手段と、 前記予備判定手段による判定結果を用いて前記第2読取
    手段で読取り後の読取原稿の各部について再度前記万線
    判定手段により万線か否かの判定を行なって前記像域分
    離手段による像域分離処理に供する本判定手段と、を備
    えている請求項22に記載の画像形成装置。
  24. 【請求項24】 前記万線判定手段は、隣接する画素間
    の画素値の比較により前記万線部分か否かの判定を行な
    うものであり、 前記本判定手段は、前記予備判定手段による判定結果に
    応じて前記万線判定手段で画素値の比較を行なう際の基
    準値を変えて万線か否かの判定を行なうものである請求
    項23に記載の画像形成装置。
  25. 【請求項25】 画像データ中の濃度の凹凸を判定する
    濃度判定処理と、 この凹凸のパターンにより画像中の万線で構成された部
    分か否かを判定する万線判定処理と、をコンピュータに
    実行させるコンピュータに読取可能なプログラムであ
    る。
  26. 【請求項26】 前記万線判定処理は、前記凹凸パター
    ンが前記万線の階調表現の周期パターンに合致するか否
    かにより前記判定を行なうものである請求項25に記載
    のプログラム。
  27. 【請求項27】 前記万線判定処理は、画像の複数の方
    向についての前記凹凸パターンにより各々前記万線部分
    の判定を行うものである請求項25又は26に記載のプ
    ログラム。
  28. 【請求項28】 前記万線判定処理は、前記凹凸パター
    ンで隣接する凹部と凸部との濃度の差の大きさを前記判
    定に用いるものである請求項25〜27のいずれかの一
    に記載のプログラム。
  29. 【請求項29】 前記万線判定処理は、隣接する画素間
    の画素値の比較により前記万線部分か否かの判定を行な
    うものである請求項25〜28の何れかの一に記載のプ
    ログラム。
  30. 【請求項30】 前記濃度判定処理は、隣接する画素間
    の画素値の比較により前記濃度の凹凸の判定を行なうも
    のである請求項25〜29の何れかの一に記載のプログ
    ラム。
  31. 【請求項31】 前記濃度判定処理は、副走査方向又は
    主走査方向の連続する複数画素の画素値を主走査方向又
    は副走査方向の連続する複数画素分の各々について加算
    して、この複数の加算値を前記隣接する画素間の画素値
    として前記濃度の凹凸の判定を行なうものである請求項
    30に記載のプログラム。
  32. 【請求項32】 前記濃度判定処理は、隣接する画素間
    の画素値の比較により画素ごとの前記凹凸を判定するも
    のである請求項24〜31の何れかの一に記載のプログ
    ラム。
  33. 【請求項33】 前記濃度判定処理は、隣接する3つの
    画素について1つの画素の画素値から他の2つの画素の
    画素値をそれぞれ減算した値が予め設定されている第1
    の基準値を何れも上回るときは、前記1つの画素の濃度
    は濃く又前記2つの画素の濃度は薄いと濃薄の2段階で
    前記凹凸を判定するものである請求項32に記載のプロ
    グラム。
  34. 【請求項34】 前記万線判定処理は、注目画素及びそ
    の周囲の画素の値を用いて前記注目画素ごとに前記判定
    を行なうものである請求項32又は33に記載のプログ
    ラム。
  35. 【請求項35】 画像中の複数画素について前記万線判
    定処理による前記判定を行った後、注目画素の周辺に当
    該判定終了後の複数の画素から各々構成される1又は複
    数のブロックを観念し当該各ブロックを構成する画素に
    ついての前記万線判定手段による前記判定に基づいて前
    記注目画素について前記万線で構成された部分か否かを
    判定する補正処理をコンピュータに実行させるものであ
    る請求項32又は33に記載のプログラム。
  36. 【請求項36】 請求項25〜35の何れかの一に記載
    のプログラムを記憶した記憶媒体。
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