JP2005073071A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】網点画像部分を領域分離するための専用回路を用いずに、文字/線画エッジ画素を良好に抽出する。
【解決手段】第1フィルタ演算部1は、5×5マトリクスを構成する各画素の画像データの数列と第1のラプラシアンフィルタの係数の数列との畳み込み演算を行う。また、第2フィルタ演算部2は、5×5マトリクスを構成する各画素の画像データの数列と第2のラプラシアンフィルタの係数の数列との畳み込み演算を行う。画素判定部3は、第1フィルタ演算部1による演算値SS1および第2フィルタ演算部2による演算値SS2の少なくとも一方が網点閾値TH1よりも小さければ、5×5マトリクスの中央位置の画素は網点画素であると判定する。また、演算値SS1,SS2の少なくとも一方が閾値THよりも大きければ、5×5マトリクスの中央位置の画素は文字/線画エッジ画素であると判定する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ディジタル式の画像形成装置(複写機、プリンタまたはファクシミリ装置など)に適用される画像処理装置に関する。
ディジタル式の複写機などの画像形成装置において、原稿画像を良好に再現可能な画像データを得るために、イメージセンサによって読み取られた原稿画像のデータ(原稿画像を構成する各画素の画像データ)に対して、その画像データの種類に応じた画像処理が行われる。たとえば、原稿画像中の文字または線画のエッジ(輪郭)を構成している画素(文字/線画エッジ画素)の画像データに対しては、その文字/線画エッジ画素を周辺の画素に対して際立たせるためのエッジ強調処理を行うのが適切である。
エッジを構成している画素を抽出する手法として、ラプラシアンフィルタを用いた手法が従来から知られている。このラプラシアンフィルタを用いた手法では、原稿画像を構成している各画素が順次に注目画素とされる。そして、注目画素およびその周囲の一定領域内に含まれる参照画素の画像データ(濃度値)の数列と予め定めるラプラシアンフィルタ係数の数列との畳み込み演算が行われ、この畳み込み演算の結果が所定の閾値以上であれば、その注目画素はエッジを構成している画素として抽出される。すなわち、注目画素および参照画素の画像データと各画素位置に対応するラプラシアンフィルタ内の係数とがそれぞれ乗算され、さらに各乗算値の総和が求められて、その求められた各乗算値の総和が所定の閾値以上であれば、注目画素はエッジを構成している画素として抽出される。エッジ強調処理は、たとえば、エッジを構成している画素として抽出された画素の画像データに、その抽出の際に求められた畳み込み演算の結果(上記各乗算値の総和)を加算することによって達成される。
特開平5−292312号公報
原稿画像中には、文字/線画だけでなく、複数の画素からなる網点の粗密によって濃淡を表した網点画像が含まれていることがある。原稿画像中に文字/線画および網点画像が含まれている場合、エッジ画素抽出のために[背景技術]の項に記載した手法を採用すると、文字/線画エッジ画素だけでなく、網点のエッジを構成している画素(網点エッジ画素)も抽出されてしまう。そして、網点エッジ画素の画像データに対してもエッジ強調処理が行われ、その結果、エッジ強調処理後の画像データに基づいて用紙に出力される画像にモアレ(網点の周期と画素の周期との干渉によって現れる原稿画像中に存在しない濃淡縞)が発生することがあった。とくに、網点画像部分(網点領域)に対してディザ処理(ディザマトリクスを用いて、多値画像データを量子化レベルの低い画像データに変換する処理)が行われる場合、ディザマトリクスの周期との干渉がさらに生じるため、出力画像に顕著なモアレが発生する。
このようなモアレの発生を回避するためには、文字/線画エッジ画素の画像データのみに対してエッジ強調処理を行えばよい。そこで、原稿画像を文字/線画部分と網点画像部分とに領域分離して、文字/線画部分に含まれる画素の中からエッジ画素(つまり文字/線画エッジ画素)を抽出し、その抽出したエッジ画素の画像データのみに対してエッジ強調処理を行うことが考えられる。
網点画像部分を文字/線画部分から分離する手法として、たとえば、上記特許文献1には、周囲の画素の濃度値と比較して極大または極小となる濃度値を有するピーク画素を検出し、一定領域内に存在しているピーク画素の数を計数して、その計数値が所定の閾値よりも大きければ、当該一定領域を網点画像部分として分離することが記載されている。
しかしながら、この手法を採用した場合、ピーク画素を検出するための回路やピーク画素の数を計数する回路が新たに必要となり、画像処理装置の回路構成が複雑になってしまう。また、高線数で低濃度の網点画像部分に含まれるピーク画素の検出が困難なために、そのような網点画像部分を分離できない場合があり、文字/線画エッジ画素のみを十分な精度で抽出することができないという問題があった。
そこで、この発明の目的は、網点画像部分を領域分離するための専用回路(ピーク検出回路やピーク計数回路など)を用いずに、文字/線画エッジ画素を良好に抽出できる画像処理装置を提供することである。
また、この発明の他の目的は、文字/線画エッジ画素を良好に抽出して、その抽出した文字/線画エッジ画素の画像データのみに適切なエッジ強調処理を行うことができる画像処理装置を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、互いにフィルタ係数の配列が異なるラプラシアンフィルタを用いたフィルタ演算を行う複数のフィルタ演算手段(1,2)と、注目画素についての各フィルタ演算手段による演算値に基づいて、当該注目画素が網点画素、文字/線画エッジ画素およびその他の画素のいずれであるかを判定する画素判定手段(3)とを含むことを特徴とする画像処理装置である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この発明によれば、複数のラプラシアンフィルタを用いたフィルタ演算が行われて、これにより得られる複数のフィルタ演算値に基づいて、注目画素が網点画素、文字/線画エッジ画素およびその他の画素のいずれであるかが判定される。よって、網点画像部分を領域分離するための専用回路を用いずに、文字/線画エッジ画素を良好に抽出することができる。
請求項2記載の発明は、上記画素判定手段は、注目画素についての各フィルタ演算手段による演算値のうちの少なくとも1つが予め定める網点閾値よりも小さいことを条件として、当該注目画素を網点画素と判定するものであることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
この請求項2に記載のように、たとえば、注目画素についての各フィルタ演算手段による演算値のうちの少なくとも1つが予め定める網点閾値よりも小さければ、その注目画素は網点画素であると判定することができる。
請求項3記載の発明は、上記画素判定手段は、注目画素についての各フィルタ演算手段による演算値のすべてが予め定める網点閾値以上であり、かつ、その各フィルタ演算手段による演算値のうちの少なくとも1つが予め定める文字/線画閾値よりも大きいことを条件として、当該注目画素を文字/線画エッジ画素であると判定するものであることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置である。
この請求項3に記載のように、たとえば、注目画素についての各フィルタ演算手段による演算値のすべてが予め定める網点閾値以上であり、かつ、その各フィルタ演算手段による演算値のうちの少なくとも1つが予め定める文字/線画閾値よりも大きければ、その注目画素は文字/線画エッジ画素であると判定することができる。
請求項4記載の発明は、上記画素判定手段によって文字/線画エッジ画素と判定された注目画素に対して、その画素を強調するためのエッジ強調処理を行うエッジ強調処理手段(4)をさらに含むことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置である。
この発明によれば、画素判定手段によって文字/線画エッジ画素と判定された注目画素の画像データのみにエッジ強調処理を行うことができる。
請求項5記載の発明は、上記エッジ強調処理手段は、注目画素についての各フィルタ演算手段による演算値のうちの最大値を用いてエッジ強調処理を行うものであることを特徴とする請求項4記載の画像処理装置である。
この発明のように、注目画素についての各フィルタ演算手段による演算値のうちの最大値を用いることにより、その注目画素に対して適切なエッジ強調処理を行うことができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る画像処理装置の電気的構成を示すブロック図である。この画像処理装置は、ディジタル式のモノクロ画像形成装置(モノクロ複写機、モノクロプリンタまたはモノクロファクシミリ装置など)に適用されて、原稿画像を光学的に読み取って得られた画像データ(たとえば、原稿画像を構成している各画素の濃度値を表す8ビットデータ)に対して各種の処理を施すためのものである。画像処理後の画像データは、その画像処理後の画像データに基づいて用紙などの記録シート上に画像(出力画像)を形成する画像形成部へと送られる。
画像処理装置は、マイクロコンピュータを含む構成であり、このマイクロコンピュータがプログラム処理を実行することによって、入力画像データに対して第1のラプラシアンフィルタを用いたフィルタ演算を行う第1フィルタ演算部1と、入力画像データに対して第2のラプラシアンフィルタを用いたフィルタ演算を行う第2フィルタ演算部2と、第1フィルタ演算部1および第2フィルタ演算部による各フィルタ演算結果に基づいて、原稿画像を形成する各画素が文字または線画部分のエッジを構成する文字/線画エッジ画素、網点を構成する網点画素およびその他の画素(文字/線画エッジ画素および網点画素のどちらでもない画素)のいずれの種類の画素であるかを判定するための画素判定部3と、この画素判定部3によって文字/線画エッジ画素と判定された画素の画像データに対して、その画素を周辺の画素に対して際立たせるためのエッジ強調処理を行うエッジ強調処理部4とを備えている。
第1フィルタ演算部1は、図2に示すような注目画素C3を中心とした5画素×5ラインのマトリクス(主走査方向に5画素の範囲、副走査方向に5ラインの範囲からなる5×5マトリクス)を設定し、その5×5マトリクスを構成する画素A1〜A5,B1〜B5,C1〜C5,D1〜D5,E1〜E5の画像データ(濃度値)の数列と、図3に示すラプラシアンフィルタ(第1のラプラシアンフィルタ)の係数の数列との畳み込み演算を行う。図3に示すラプラシアンフィルタでは、注目画素C3の画像データに乗じるべきフィルタ係数として「4」が設定され、参照画素A3,C1,C5,E3の画像データにそれぞれ乗じるべきフィルタ係数として「−1」が設定されている。したがって、第1フィルタ演算部1では、注目画素C3の画像データをdc3とし、参照画素A3,C1,C5,E3の画像データをそれぞれda3,dc1,dc5,de3とすると、
SS1=4×dc3+(−1)×da3+(−1)×dc1
+(−1)×dc5+(−1)×de3 ・・・・・・(1)
の演算が行われる。そして、この演算によって求められた演算値SS1は、注目画素C3についての第1のラプラシアンフィルタを用いた演算値として出力される。
第2フィルタ演算部2は、図2に示すような注目画素C3を中心とした5画素×5ラインのマトリクスを設定し、その5×5マトリクスを構成する画素A1〜A5,B1〜B5,C1〜C5,D1〜D5,E1〜E5の画像データ(濃度値)の数列と、図4に示すラプラシアンフィルタ(第2のラプラシアンフィルタ)の係数の数列との畳み込み演算を行う。図4に示すラプラシアンフィルタでは、注目画素C3の画像データに乗じるべきフィルタ係数として「4」が設定され、参照画素A1,A5,E1,E5の画像データにそれぞれ乗じるべきフィルタ係数として「−1」が設定されている。したがって、第2フィルタ演算部2では、注目画素C3の画像データをdc3とし、参照画素A1,A5,E1,E5の画像データをそれぞれda1,da5,de1,de5とすると、
SS2=4×dc3+(−1)×da1+(−1)×da5
+(−1)×de1+(−1)×de5 ・・・・・・(2)
の演算が行われる。そして、この演算によって求められた演算値SS2は、注目画素C3についての第2のラプラシアンフィルタを用いた演算値として出力される。
注目画素C3についての演算値SS1および演算値SS2は、それぞれ並列に画素判定部3に入力される。画素判定部3は、注目画素C3についての演算値SS1および演算値SS2に基づいて、注目画素C3が文字/線画エッジ画素、網点画素およびその他の画素のいずれの種類の画素であるかを判定し、その判定結果をエッジ強調処理部4に与える。また、画素判定部3は、演算値SS1,SS2の大小を比較して、演算値SS1,SS2のうちの大きい方の値(最大演算値)SSmaxをエッジ強調処理部4に与える。
エッジ強調処理部4は、画素判定部3から与えられる判定結果および最大演算値SSmaxに基づいてエッジ強調処理を行う。すなわち、画素判定部3によって注目画素C3が文字/線画エッジ画素であると判定された場合、エッジ強調処理部4は、注目画素C3の画像データdc3に対して最大演算値SSmaxに1/4を乗じた値を加算し、その加算値FOUT=dc3+SSmax/4を注目画素C3についてのエッジ強調処理後の画像データとして出力する。
ただし、入力画像データが8ビットデータである場合において、加算値FOUT=dc3+SSmax/4が255以上の値をとる場合には、エッジ強調処理部4は、最大値「255」を注目画素C3についてのエッジ強調処理後の画像データとして出力する。
図5は、画素判定部3における処理の内容について具体的に説明するためのフローチャートである。画素判定部3では、まず、演算値SS1,SS2と予め定める網点閾値TH1(たとえば、TH1=100)との大小がそれぞれ比較されて(ステップS1,S2)、演算値SS1,SS2の少なくとも一方が網点閾値TH1よりも小さければ(ステップS1またはステップS2でYES)、注目画素は網点画素であると判定される(ステップS3)。
演算値SS1,SS2の両方が網点閾値TH1以上のときには、次に、演算値SS1,SS2と予め定める文字/線画閾値TH2(たとえば、TH2=200)との大小がそれぞれ比較される(ステップS4,S5)。そして、演算値SS1,SS2の少なくとも一方が文字/線画閾値TH2よりも大きければ(ステップS4またはステップS5でYES)、注目画素は文字/線画エッジ画素であると判定され(ステップS6)、演算値SS1,SS2の両方が文字/線画閾値TH2以下であれば、注目画素は網点画素および文字/線画エッジ画素のどちらでもない画素と判定される(ステップS7)。
図6は、注目画素が網点画素である場合における処理を説明するための図である。第1フィルタ演算部1では、図6に示す5×5マトリクスが設定された場合、下記式(3)の演算が行われて、この演算によって得られる演算値SS1=800が画素判定部3に向けて出力される。
SS1=4×200+(−1)×0+(−1)×0
+(−1)×0+(−1)×0 ・・・・・・(3)
また、第2フィルタ演算部2では、図6に示す5×5マトリクスが設定された場合、下記式(4)の演算が行われて、この演算によって得られる演算値SS2=0が画素判定部3に向けて出力される。
SS2=4×200+(−1)×200+(−1)×200
+(−1)×200+(−1)×200 ・・・・・・(4)
この場合、網点閾値TH1をTH1=100とし、文字/線画閾値TH2をTH2=200とすると、演算値SS2=0<網点閾値TH1であるから、画素判定部3では、図6に示す5×5マトリクスの中央位置の注目画素(画像データ「200」の画素)が網点画素であると判定される。このとき、エッジ強調処理部4では、注目画素の画像データ「200」に対してエッジ強調処理は行われず、エッジ強調処理部4からは、注目画素の画像データ「200」がそのまま出力される。
図7は、注目画素が主走査方向(および副走査方向)に交差する方向に延びたエッジを構成している画素である場合における処理を説明するための図である。第1フィルタ演算部1では、図7に示す5×5マトリクスが設定された場合、下記式(5)の演算が行われて、この演算によって得られる演算値SS1=290が画素判定部3に向けて出力される。
SS1=4×200+(−1)×0+(−1)×0
+(−1)×255+(−1)×255 ・・・・・・(5)
また、第2フィルタ演算部2では、図7に示す5×5マトリクスが設定された場合、下記式(6)の演算が行われて、この演算によって得られる演算値SS2=145が画素判定部3に向けて出力される。
SS2=4×200+(−1)×0+(−1)×200
+(−1)×200+(−1)×255 ・・・・・・(6)
この場合、網点閾値TH1をTH1=100とし、文字/線画閾値TH2をTH2=200とすると、演算値SS1=290>文字/線画閾値TH2>網点閾値TH1、演算値SS2=145>網点閾値TH1であるから、画素判定部3では、図7に示す5×5マトリクスの中央位置の注目画素(画像データ「200」の画素)が文字/線画エッジ画素であると判定される。また、演算値SS1>演算値SS2であるから、演算値SS1=290が最大演算値SSmaxとされる。そして、エッジ強調処理部4では、注目画素の画像データ「200」に対して最大演算値SSmax=290に1/4を乗じた値が加算される。この加算値FOUTは255以上であるから、エッジ強調処理部4からは、最大値「255」が当該注目画素についてのエッジ強調処理後の画像データとして出力される。
図8は、注目画素が主走査方向または副走査方向に延びたエッジを構成している画素である場合における処理を説明するための図である。第1フィルタ演算部1では、図8に示す5×5マトリクスが設定された場合、下記式(7)の演算が行われて、この演算によって得られる演算値SS1=145が画素判定部3に向けて出力される。
SS1=4×200+(−1)×200+(−1)×0
+(−1)×255+(−1)×200 ・・・・・・(7)
また、第2フィルタ演算部2では、図8に示す5×5マトリクスが設定された場合、下記式(8)の演算が行われて、この演算によって得られる演算値SS2=290が画素判定部3に向けて出力される。
SS2=4×200+(−1)×0+(−1)×255
+(−1)×0+(−1)×255 ・・・・・・(8)
この場合、網点閾値TH1をTH1=100とし、文字/線画閾値TH2をTH2=200とすると、演算値SS1=145>網点閾値TH1、演算値SS2=290>文字/線画閾値TH2>網点閾値TH1であるから、画素判定部3では、図8に示す5×5マトリクスの中央位置の注目画素(画像データ「200」の画素)が文字/線画エッジ画素であると判定される。また、演算値SS1<演算値SS2であるから、演算値SS2=290が最大演算値SSmaxとされる。そして、エッジ強調処理部4では、注目画素の画像データ「200」に対して最大演算値SSmax=290に1/4を乗じた値が加算される。この加算値FOUTは255以上であるから、エッジ強調処理部4からは、最大値「255」が当該注目画素についてのエッジ強調処理後の画像データとして出力される。
以上のように、この実施形態の構成によれば、文字/線画エッジ画素を抽出するためのフィルタ演算(第1および第2のラプラシアンフィルタをそれぞれ用いたフィルタ演算)の結果に基づいて、原稿画像を構成する全画素の中から網点画素を分離して、文字/線画部分のエッジを構成している文字/線画エッジ画素を良好に抽出(判定)することができる。よって、網点のエッジを構成している網点エッジ画素の画像データに対してはエッジ強調処理を行わずに、文字/線画エッジ画素の画像データのみに対してエッジ強調処理を行うことができ、これにより、出力画像において、モアレを生じることなく、文字/線画部分のエッジが強調されることによって文字/線画部分が鮮明に再現された画像を得ることができる。
また、この実施形態の構成では、文字または線画部分のエッジが主走査方向(および副走査方向)に交差する方向に延びているか、主走査方向または副走査方向に延びているかにかかわらず、文字または線画部分のエッジを構成している文字/線画エッジ画素を良好に抽出することができる。
たとえば、図7に示す5×5マトリクスが設定された場合において、図4に示すラプラシアンフィルタを用いた演算によって得られる演算値SS2のみに基づいて、その5×5マトリクスの中央位置の注目画素がエッジ画素であるか否かを判定する場合、演算値SS2=145<閾値TH2(=200)であるから、その注目画素はエッジ画素であるにもかかわらずエッジ画素ではないと判定されてしまう。これに対し、この実施形態の構成によれば、上述したように、図7に示す5×5マトリクスの中央位置の注目画素をエッジ画素として抽出することができ、その抽出したエッジ画素に対して、第1フィルタ演算部1による演算結果(演算値SS1=290)を用いた適切なエッジ強調処理を行うことができる。
また、たとえば、図8に示す5×5マトリクスが設定された場合において、図3に示すラプラシアンフィルタを用いた演算によって得られる演算値SS1のみに基づいて、その5×5マトリクスの中央位置の注目画素がエッジ画素であるか否かを判定する場合、演算値SS1=145<閾値TH2(=200)であるから、その注目画素はエッジ画素であるにもかかわらずエッジ画素ではないと判定されてしまう。これに対し、この実施形態の構成によれば、上述したように、図8に示す5×5マトリクスの中央位置の注目画素をエッジ画素として抽出することができ、その抽出したエッジ画素に対して、第2フィルタ演算部2による演算結果(演算値SS2=290)を用いた適切なエッジ強調処理を行うことができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は他の形態で実施することもできる。たとえば、上記の実施形態では、ディジタル式のモノクロ画像形成装置を取り上げたが、この発明は、ディジタル式のカラー画像形成装置に適用することも可能である。
モノクロ原稿画像の網点画像部分では、主走査方向(副走査方向)に対して45度傾斜した方向に網点が配列されているので、網点を構成している各画素を注目画素としたときに、図4に示すラプラシアンフィルタを用いたフィルタ演算値が網点閾値TH1よりも小さくなり、その注目画素を網点画素と判定することができる。
これに対し、カラー原稿画像の網点画像部分は、たとえば、シアン、マゼンタおよびイエローの各色ごとに30度ずつ網点の配列方向をずらして形成されている。そこで、この発明がカラー画像形成装置に適用される場合には、図9に示すラプラシアンフィルタ(第3のラプラシアンフィルタ)を用いたフィルタ演算を行う第3フィルタ演算部と、図10に示すラプラシアンフィルタ(第4のラプラシアンフィルタ)を用いたフィルタ演算を行う第4フィルタ演算部とを追加して設け、注目画素について、第1フィルタ演算部1、第2フィルタ演算部2、第3フィルタ演算部および第4フィルタ演算部のそれぞれにおけるフィルタ演算値の少なくとも1つが網点閾値TH1よりも小さければ、その注目画素を網点画素と判定するようにしてもよい。
また、図4に示すラプラシアンフィルタを用いたフィルタ演算を行う第2フィルタ演算部2に代えて、図11に示すラプラシアンフィルタを用いたフィルタ演算を行うフィルタ演算部を設け、第1フィルタ演算部および新たに設けたフィルタ演算部のそれぞれにおけるフィルタ演算値の少なくとも一方が網点閾値TH1よりも小さければ、その注目画素を網点画素と判定するようにしてもよい。図11に示すラプラシアンフィルタは、図4に示すラプラシアンフィルタのフィルタ係数と同じ方向(図11に破線で示す方向)に配列されたフィルタ係数、図9に示すラプラシアンフィルタのフィルタ係数と同じ方向(図11に一点鎖線で示す方向)に配列されたフィルタ係数および図10に示すラプラシアンフィルタのフィルタ係数と同じ方向(図11に二点鎖線で示す方向)に配列されたフィルタ係数を有しているから、この図11に示すラプラシアンフィルタを用いたフィルタ演算結果に基づいて網点画素か否かの判定を行うことにより、図4、図9および図10にそれぞれ示すラプラシアンフィルタを用いた各フィルタ演算結果に基づいて網点画素か否かの判定を行った場合と同様な結果を得ることができる。
さらにまた、上記の実施形態では、5×5(5画素×5ライン)サイズのマトリクスを設定して、その5×5マトリクスを構成する画素の画像データの数列と5×5ラプラシアンフィルタの係数の数列との畳み込み演算を行う場合を例にとったが、マトリクスサイズおよびフィルタサイズは、読取解像度に応じて適宜変更すればよい。たとえば、上記の実施形態の構成であれば、読取解像度が400dpiの場合に120線以上の網点を識別することができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の一実施形態に係る画像処理装置の電気的構成を示すブロック図である。 ラプラシアンフィルタを用いたフィルタ演算における注目画素および参照画素について説明するための図である。 第1のラプラシアンフィルタの一例を示す図である。 第2のラプラシアンフィルタの一例を示す図である。 エッジ判定部における処理の内容について具体的に説明するためのフローチャートである。 注目画素が網点画素である場合における処理を説明するための図である。 注目画素が主走査方向(および副走査方向)に交差する方向に延びたエッジを構成している画素である場合における処理を説明するための図である。 注目画素が主走査方向または副走査方向に延びたエッジを構成している画素である場合における処理を説明するための図である。 カラー原稿画像中の網点画素を抽出するために用いられる第3のラプラシアンフィルタの一例を示す図である。 カラー原稿画像中の網点画素を抽出するために用いられる第4のラプラシアンフィルタの一例を示す図である。 カラー原稿画像中の網点画素を抽出するために第2のラプラシアンフィルタに代えて用いられるラプラシアンフィルタの一例を示す図である。
符号の説明
1 第1フィルタ演算部
2 第2フィルタ演算部
3 画素判定部
4 エッジ強調処理部

Claims (5)

  1. 互いにフィルタ係数の配列が異なるラプラシアンフィルタを用いたフィルタ演算を行う複数のフィルタ演算手段と、
    注目画素についての各フィルタ演算手段による演算値に基づいて、当該注目画素が網点画素、文字/線画エッジ画素およびその他の画素のいずれであるかを判定する画素判定手段と
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記画素判定手段は、注目画素についての各フィルタ演算手段による演算値のうちの少なくとも1つが予め定める網点閾値よりも小さいことを条件として、当該注目画素を網点画素と判定するものであることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 上記画素判定手段は、注目画素についての各フィルタ演算手段による演算値のすべてが予め定める網点閾値以上であり、かつ、その各フィルタ演算手段による演算値のうちの少なくとも1つが予め定める文字/線画閾値よりも大きいことを条件として、当該注目画素を文字/線画エッジ画素であると判定するものであることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 上記画素判定手段によって文字/線画エッジ画素と判定された注目画素に対して、その画素を強調するためのエッジ強調処理を行うエッジ強調処理手段をさらに含むことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 上記エッジ強調処理手段は、注目画素についての各フィルタ演算手段による演算値のうちの最大値を用いてエッジ強調処理を行うものであることを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
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