JP4081996B2 - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、入力画像データについて領域判別を行って領域に応じて画像処理を行う画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタル複写機で変倍コピーを行う場合や、デジタルカメラで撮像された画像データを変倍して表示装置に表示させる場合などにおいては、原稿やカメラから得られた入力画像データを、画像処理によって画素単位やライン単位で水増し又は間引きして変倍する方式(電気的変倍方式)が広く行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電気的変倍方式では、水増し又は間引きした箇所が部分的に歪むため、入力画像データに網点領域が含まれている場合、その網点領域に対応する変倍後の画像エリア(変倍された網点領域)にモアレが発生するという問題がある。
【0004】
ここで、入力画像データについて領域判別を行って網点領域を判別し、網点領域に含まれた画素に対してスムージング処理などのフィルタ処理を行うことで、画質を改善させる方法が提案されている(特開平7−193705号公報)。しかしながら、この方法では、網点領域について電気的変倍に伴ったモアレを抑制するためにスムージング処理を強くかけると、網点画像部の階調性が損なわれて画質劣化が生じてしまう一方、網点画像部の階調性を維持するためにスムージング処理を弱くすると、モアレを十分に抑制できないというのが実情である。
【0005】
そこで、この発明の課題は、網点領域について電気的変倍に伴うモアレ発生を解消できる画像処理装置、画像処理方法およびその画像処理方法を実行するためのプログラムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明者は、網点領域の濃度が均一である場合は、その網点領域から出力画像に反映すべき情報は上記網点領域のサイズと濃度だけであり、上記網点領域に含まれた網点パターンを必ずしも忠実に再現する必要はない、という点に着目した。というのは、原稿内の網点領域であって濃度変化が実質的にゼロである領域は、階調性を有していないので、一般的に言って、背景(網掛け)、または太文字(原稿のタイトルなど)を構成する要素に相当するからである。一方、網点領域であっても濃度が変化している領域は、写真などの階調性を有する画像に相当するから、上記網点領域に含まれた網点パターンを忠実に再現する必要がある。また、モアレ発生は、変倍率が非整数倍である場合に問題になり、変倍率が整数倍である場合は問題にならない。変倍率が整数倍である場合は、入力画像データを画素単位やライン単位で水増し又は間引きする必要がなく、電気的変倍に伴って網点領域のパターンレイアウトが変化することがないからである。
【0007】
そこで、請求項1に記載の画像処理装置は、
原稿から得られた入力画像データを変倍処理して画像を変倍する変倍手段と、
上記原稿内の網点領域を判別する網点判別手段と、
上記網点判別手段によって判別された網点領域内の濃度および濃度均一性を検出する濃度検出手段と、
上記変倍手段による変倍率が非整数倍であり、かつ上記濃度検出手段によって検出された網点領域内の濃度均一性が所定の条件を満たす場合に、上記濃度検出手段によって検出された網点領域内の濃度に基づいて、上記入力画像データとは別に用意され、上記網点領域内の濃度と実質的に同じレベルの濃度および上記変倍手段によって上記網点領域のサイズを変倍したのに相当するサイズをもつ画像データを作成して、上記変倍手段によって変倍された画像のうち上記網点領域に対応する画像エリアに貼付ける一方、
上記変倍手段による変倍率が整数倍であるか、または上記濃度検出手段によって検出された網点領域内の濃度均一性が上記条件を満たさない場合に、上記変倍手段によって変倍された上記入力画像データをそのまま用いる切り替え制御を行う切替手段
を備えたことを特徴とする。
【0008】
なお、網点領域内の濃度均一性が所定の条件を満たす場合とは、例えば、或る面積にわたって濃度変化が実質的にゼロである場合を指す。
【0009】
この請求項1の画像処理装置では、まず、変倍手段が、原稿から得られた入力画像データを変倍処理して画像を変倍する。次に、網点判別手段が、原稿内の網点領域を判別する。次に、濃度検出手段が、上記網点判別手段によって判別された網点領域内の濃度および濃度均一性を検出する。次に、切り替え手段は、上記変倍手段による変倍率が非整数倍であり、かつ上記濃度検出手段によって検出された網点領域内の濃度均一性が所定の条件を満たす場合に、上記濃度検出手段によって検出された網点領域内の濃度に基づいて、上記入力画像データとは別に用意され、上記網点領域内の濃度と実質的に同じレベルの濃度および上記変倍手段によって上記網点領域のサイズを変倍したのに相当するサイズをもつ画像データを作成して、上記変倍手段によって変倍された画像のうち上記網点領域に対応する画像エリアに貼付ける一方、
上記変倍手段による変倍率が整数倍であるか、または上記濃度検出手段によって検出された網点領域内の濃度均一性が上記条件を満たさない場合に、上記変倍手段によって変倍された上記入力画像データをそのまま用いる切り替え制御を行う。
【0010】
このように、この画像処理装置は、上記変倍手段による変倍率が非整数倍であり、かつ上記濃度検出手段によって検出された網点領域内の濃度均一性が所定の条件を満たす場合に、上記濃度検出手段によって検出された網点領域内の濃度に基づいて、上記入力画像データとは別に用意され、上記網点領域内の濃度と実質的に同じレベルの濃度および上記変倍手段によって上記網点領域のサイズを変倍したのに相当するサイズをもつ画像データを作成して、上記変倍手段によって変倍された画像のうち上記網点領域に対応する画像エリアに貼付ける。この画像データは、電気的変倍に伴う水増し又は間引きなどの歪みを含まないものとすることができる。したがって、網点領域について電気的変倍に伴うモアレ発生を解消できる。
【0011】
また、人の目には、この画像処理装置による出力画像は元の原稿画像をそのまま変倍したものに見える。したがって、この画像処理装置による出力画像が、見る人に違和感を与えることはない。
【0012】
なお、上記変倍手段による変倍率が整数倍であるか、または上記濃度検出手段によって検出された網点領域内の濃度均一性が上記条件を満たさない場合に、上記変倍手段によって変倍された上記入力画像データをそのまま用いる。これにより、画像データの作成処理を省略でき、画像処理を簡素化できる。
【0013】
請求項2に記載の画像処理装置は、請求項1に記載の画像処理装置において、上記画像データは、ディザパターンまたは網点パターンであることを特徴とする。
【0014】
この請求項2の画像処理装置では、網点領域について電気的変倍に伴うモアレ発生を解消できる。また、出力画像が、見る人に違和感を与えることはない。
【0015】
請求項3に記載の画像処理方法は、
原稿から得られた入力画像データを変倍処理して画像を変倍する変倍ステップと、
上記原稿内の網点領域を判別する網点判別ステップと、
上記網点判別ステップによって判別された網点領域内の濃度および濃度均一性を検出する濃度検出ステップとを有し、
上記変倍ステップによる変倍率が非整数倍であり、かつ上記濃度検出ステップによって検出された網点領域内の濃度均一性が所定の条件を満たす場合に、上記濃度検出ステップによって検出された網点領域内の濃度に基づいて、上記入力画像データとは別に用意され、上記網点領域内の濃度と実質的に同じレベルの濃度および上記変倍ステップによって上記網点領域のサイズを変倍したのに相当するサイズをもつ画像データを作成して、上記変倍ステップによって変倍された画像のうち上記網点領域に対応する画像エリアに貼付ける一方、
上記変倍ステップによる変倍率が整数倍であるか、または上記濃度検出ステップによって検出された網点領域内の濃度均一性が上記条件を満たさない場合に、上記変倍ステップによって変倍された上記入力画像データをそのまま用いる切り替え制御を行うことを特徴とする。
【0016】
この請求項3の画像処理方法では、まず、変倍ステップで、原稿から得られた入力画像データを変倍処理して画像を変倍する。次に、網点判別ステップで、原稿内の網点領域を判別する。次に、濃度検出ステップで、上記網点判別ステップによって判別された網点領域内の濃度および濃度均一性を検出する。次に、上記変倍ステップによる変倍率が非整数倍であり、かつ上記濃度検出ステップによって検出された網点領域内の濃度均一性が所定の条件を満たす場合に、上記濃度検出ステップによって検出された網点領域内の濃度に基づいて、上記入力画像データとは別に用意され、上記網点領域内の濃度と実質的に同じレベルの濃度および上記変倍ステップによって上記網点領域のサイズを変倍したのに相当するサイズをもつ画像データを作成して、上記変倍ステップによって変倍された画像のうち上記網点領域に対応する画像エリアに貼付ける一方、上記変倍ステップによる変倍率が整数倍であるか、または上記濃度検出ステップによって検出された網点領域内の濃度均一性が上記条件を満たさない場合に、上記変倍ステップによって変倍された上記入力画像データをそのまま用いる切り替え制御を行う。
【0017】
このように、この画像処理方法は、上記変倍ステップによる変倍率が非整数倍であり、かつ上記濃度検出ステップによって検出された網点領域内の濃度均一性が所定の条件を満たす場合に、上記濃度検出ステップによって検出された網点領域内の濃度に基づいて、上記入力画像データとは別に用意され、上記網点領域内の濃度と実質的に同じレベルの濃度および上記変倍ステップによって上記網点領域のサイズを変倍したのに相当するサイズをもつ画像データを作成して、上記変倍ステップによって変倍された画像のうち上記網点領域に対応する画像エリアに貼付ける。この画像データは、電気的変倍に伴う水増し又は間引きなどの歪みを含まないものとすることができる。したがって、網点領域について電気的変倍に伴うモアレ発生を解消できる。
【0018】
また、人の目には、この画像処理方法による出力画像は元の原稿画像をそのまま変倍したものに見える。したがって、この画像処理方法による出力画像が、見る人に違和感を与えることはない。
【0019】
請求項4に記載の画像処理方法は、請求項3に記載の画像処理方法において、上記画像データは、ディザパターンまたは網点パターンであることを特徴とする。
【0020】
この請求項4の画像処理方法では、網点領域について電気的変倍に伴うモアレ発生を解消できる。また、出力画像が、見る人に違和感を与えることはない。
【0021】
請求項5に記載のプログラムは、請求項3に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0022】
この請求項5のプログラムによれば、請求項3の画像処理方法をコンピュータに実行させることができる。
【0023】
請求項6に記載のプログラムは、請求項4に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0024】
この請求項6のプログラムによれば、請求項4の画像処理方法をコンピュータに実行させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0026】
図1は、この発明を適用した一実施形態の画像読取装置300のブロック構成を示している。
【0027】
この画像読取装置300は、ユーザが各種設定・入力を受けるための操作パネル100と、この装置全体を制御するCPU(中央演算処理装置)200と、このCPU200が実行すべきプログラムを格納したROM(リード・オンリ・メモリ)を備えている。また、この画像読取装置300は、スキャナユニット110と、その画像データに画像処理を施すための反射率・濃度変換部320、変倍部330、MTF補正部340、濃度補正部350、2値化部360および網点処理部400を備えている。
【0028】
上記スキャナユニット110は、図示しない露光ランプ、光学系およびCCDセンサを含み、原稿画像を光学的に読み取って入力画像データを得る。その入力画像データは、反射率・濃度変換部320によって、上記CCDセンサにおける画素間の濃度ムラおよび露光ランプの配光ムラ等によって生じた読取りバラツキが解消するように補正される。この補正後の画像データは、変倍手段としての変倍部330によって、予め・操作者により指示されていた倍率に変更されたり、画像の位置を移動されたりする処理を受ける。変倍部330から出力された画像データは、MTF補正部340によって、属性に応じて、例えばエッジ部にはエッジ強調処理、網点領域に対してはモアレ除去のためのスムージング処理を受けて、濃度補正部350へ送られる。濃度補正部350は、MTF補正部340から出力された画像データをトナー色に対応するY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の濃度データヘ変換するとともに、そのYMC濃度データからUCR(下色除去)処理や墨入れ(BP)処理によってK(ブラック)の濃度データを生成して、256(0〜255)階調のCMYK画像データを得る。このCMYK画像データは、2値化部360によって2値化されるとともに、濃度均一の網点領域については作成されたディザパターン(後述)が貼付けられる。そして、これらの画像処理を受けた画像データはプリンタへ出力される。
【0029】
上記網点処理部400は、上記入力画像データ内の網点領域に関する情報を得る網点情報部441と、その網点領域に対応する画像エリアに貼付けるべき別の画像データを作成するディザ作成部445とを備えている。
【0030】
図2は上記網点情報部441のブロック構成を具体的に示している。この網点情報部441は、入力画像データをライン毎に遅延させて記憶するラインメモリ442A,442B,442C,442Dと、孤立点判別部443と、濃度判別部444とを含んでいる。ラインメモリ442A,442B,442C,442Dと孤立点判別部443とは、上記入力画像データ内の網点領域を判別するための網点判別手段を構成する。また、ラインメモリ442A,442B,442C,442Dと濃度判別部444とは、網点領域内の濃度および濃度均一性を検出するための濃度検出手段を構成する。
【0031】
図3を用いて、上記孤立点判別部443による網点領域判別方法を具体的に説明する。概して言って、この網点領域判別方法では、入力画像データを複数のブロック領域に区分し、各ブロック領域内における白又は黒の孤立点の個数がしきい値を越えるか否かによって、網点領域を判別する。この例では、65L(セン)から200Lまでの網点画像を「網点領域」として判別している。
【0032】
図3において、ブロック領域BEは、例えば縦×横のサイズが9ドット×41ドットであり、5ドット×5ドットのサイズを持つ孤立点検出フィルタFDを用いて、ブロック領域BE内における孤立点の個数を検出する。孤立点の検出に当たって、孤立点検出フィルタFDを、ブロック領域BEの左上の画素から順に、全ての画素PXに対して適用していく。孤立点検出フィルタFDの中央の画素と一致する画素を注目画素PXTとし、それぞれの注目画素PXTに対して、所定の条件を満たすか否かをチェックする。
【0033】
その場合の所定の条件とは、例えば、ある注目画素PXTが白の孤立点であると判定するためには、注目画素PXTがその周辺の8つの画素PXのどの値よりも大きいか又は等しく、且つ、注目画素PXTを中心として上下左右斜め方向の8方向に沿ってそれぞれ並んだ2個の画素PXの値のどの平均値よりも大きいか又は等しい、という条件を満たすことである。また、黒の孤立点であると判定するためには、注目画素PXTがその周辺の8つの画素PXのどの値よりも小さいか又は等しく、且つ、注目画素PXTを中心として上下左右斜め方向の8方向に沿ってそれぞれ並んだ2個の画素PXの値のどの平均値よりも小さいか又は等しい、という条件を満たすことである。
【0034】
孤立点検出フィルタFDの適用に当たっては、そのサイズに対応する5ライン分の画像データに対して一時に孤立点検出フィルタFDを適用する必要があるので、各ラインの画像データを遅延させるために、少なくとも4ライン分のラインメモリ442A,442B,442C,442Dが用いられる。
【0035】
このようにして、孤立点であると判定された個数をカウントし、そのカウント値が予め設定されたしきい値を越えた場合に、そのブロック領域BEを網点領域であると判別する。
【0036】
上述のように5ドット×5ドットのサイズを持つ孤立点検出フィルタFDによると、画像の解像度が400dpiである場合に孤立点が旨く検出される。
【0037】
図4に示すように、上記孤立点判別部443は、白孤立点検出部4431、黒孤立点検出部4432、白孤立点カウンタ4433、黒孤立点カウンタ4434、及び網点判定部4435からなる。
【0038】
白孤立点検出部4431は、白の孤立点検出フィルタFDWを用いて白の孤立点SPを検出する。黒孤立点検出部4432は、黒の孤立点検出フィルタFDKを用いて黒の孤立点SPを検出する。
【0039】
図6に拡大して示すように、孤立点検出フィルタFDは、5ドット×5ドットのマトリクスからなるフィルタである。この孤立点検出フィルタFDを白の孤立点検出フィルタFDWとして用いる場合には、中央の窓V33をブロック領域BE内の注目画素PXTに合わせた状態で、次の条件を満たすか否かを判断する。
【0040】
V33≧Max(V22,V23,V24,V32,V34,V42,V43,V44)
V33≧(V11+V22)/2
V33≧(V13+V23)/2
V33≧(V15+V24)/2
V33≧(V35+V34)/2
V33≧(V55+V44)/2
V33≧(V53+V43)/2
V33≧(V51+V42)/2
V33≧(V31+V32)/2
【0041】
これらの条件を全て満たした場合に、注目画素PXTは白の孤立点SPであると判断する。
【0042】
孤立点検出フィルタFDを黒の孤立点検出フィルタFDKとして用いる場合には、上の条件の「Max」を「Min」に変更し、不等号の向きを全て逆にした場合の条件を満たすか否かを判断する。
【0043】
白孤立点カウンタ4433は、白の孤立点SPの個数をカウントする。黒孤立点カウンタ4434は、黒の孤立点SPの個数をカウントする。網点判定部4435は、カウントされた孤立点SPの個数と予め設定されたしきい値とを比較し、カウントされた個数がしきい値以上になったときに、その領域を網点領域であると判定し、その判定結果を出力する。
【0044】
図5に示すように、網点判定部4435では、比較器44351,44352によって、白又は黒の孤立点SPの個数としきい値Thとがそれぞれ比較される。しきい値Thは、400dpi用のしきい値Th4と600dpi用のしきい値Th6とが設定されており、これらのうちの1つが解像度RSに応じてセレクタ44354により選択される。孤立点SPの個数がしきい値Thを越えた場合に、比較器44351,44352から網点画像であることを示す信号が出力され、ノア素子44353から判別信号SG13が出力される。
【0045】
なお、判定のためのしきい値Thとして、ブロック領域BEの大きさが9ドット×41ドットである場合に、例えば5〜30程度の値が用いられる。例えば、しきい値Th4として「22」、しきい値Th6として「9」が用いられる。
【0046】
また、図5に示す例では、白の孤立点SPと黒の孤立点SPのそれぞれの個数を個別にしきい値Thと比較したが、さらに、白と黒の孤立点SPの個数を合計し、その合計値を他のしきい値ThAと比較し、その比較結果と個別の比較結果との論理和に基づいて、網点画像であることを示す信号を出力するようにしてもよい。この場合のしきい値ThAとしては、白と黒の個別のしきい値Thよりも若干大きい値を用いればよい。
【0047】
図2中に示した濃度判別部444は、上記孤立点判別部443によって判別された網点領域内の濃度および濃度均一性を検出する。具体的には、例えば、図13に示すように、網点領域2内に、黒の孤立点1が主走査方向(図において横方向)に一定ピッチAx、副走査方向(図において縦方向)に一定ピッチAyで、かつ互いに隣り合う列に関して交互に1/2ピッチだけずらして配列されているものとする。このとき、Ax×Ayの面積を持つ矩形領域Aについて平均濃度を算出してその領域Aの濃度とする。濃度の検出は、網点領域2内で領域Aと同じ面積サイズを持つ複数の矩形領域について繰り返して行われる。上記網点領域内の濃度均一性は、これらの矩形領域間の濃度ばらつきとして検出される。
【0048】
ディザ作成部445は、上記網点領域のサイズと平均濃度とに基づいて組織的ディザパターンを作成する。図14(a)〜(f)はそれぞれ平均濃度が14/255階調、104/255階調、128/255階調、148/255階調、188/255階調、240/255階調のときに作成されるディザパターンを例示している。このディザパターンでは、図中の桝目は白と黒との2値いずれかに設定されている。このディザパターンを表す画像データのサイズは、上記網点領域の変倍後のサイズに一致させて設定される。
【0049】
図7は、本実施形態の画像読取装置300が実行する画像処理の概略フローを示している。この画像読取装置300は、上記網点情報部441による網点判別処理(S1)、上記変倍部330による変倍処理(S2)、上記MTF補正部340によるMTF補正処理(S3)、上記濃度補正部350による濃度補正処理(S4)、上記2値化部360による2値化処理(S5)を実行する。
【0050】
図9は、上記網点判別処理(図7のS1)の具体的なフローを示している。
【0051】
まず、原稿から得られた入力画像データ内に或る面積サイズを持つ矩形領域(以下「注目領域」という。)を設定し、その注目領域が上記孤立点判別部443によって判別された網点領域であるか否かを判別する(S11)。その注目領域が網点領域でなければ(S11でNO)、この網点判別処理を終了する。
【0052】
一方、その注目領域が網点領域であれば(S11でYES)、上記濃度判別部444によって、その注目領域内の濃度を検出するとともに(S12)、その注目領域内の濃度ばらつきが予め定められた基準範囲内であるか否かを判断する(S13)。その注目領域内の濃度ばらつきが予め定められた基準範囲を超えていれば(S13でNO)、この網点判別処理を終了する。
【0053】
一方、その注目領域内の濃度ばらつきが予め定められた基準範囲内であれば(S13でYES)、その注目領域は背景、または太文字を構成する要素などの階調性が重視されない画像に相当するから、その注目領域から出力画像に反映すべき情報はその注目領域のサイズと濃度だけである。そこで、上記ディザ作成部445によって、上記注目領域の濃度と実質的に同じレベルの濃度を持つディザパターン(図14参照)を、上記注目領域のサイズを変倍したのに相当するサイズに作成する(S14)。
【0054】
この図9に示した処理は、図1中に示したCPU200の制御によって、上記注目領域と同じ面積サイズを持つ矩形領域毎に、元の入力画像データの全域にわたって繰り返される。
【0055】
図8は、上記変倍処理(図7のS2)を具体的に示している。この変倍処理では、変倍部330によって、入力画像データを、通常通り画像処理によって画素単位ないしはライン単位で水増し又は間引きして変倍する(S10)。
【0056】
図10は、上記MTF補正処理(図7のS3)の具体的なフローを示している。このMTF補正処理では、画像データ内の注目画素が網点であるか否かを判断して(S31)、網点であればその注目画素に対してスムージング処理を施す(S32)。また、その注目画素が網点ではなく(S31でNO)、エッジ画素であれば(S33でYES)、その注目画素に対してエッジ強調処理を施す(S34)。その注目画素が網点でもエッジ画素でもなければ(S31でNO、S33でNO)、その他の処理を施す(S35)。
【0057】
図11は、上記2値化処理(図7のS5)の具体的なフローを示している。この2値化処理では、上記網点情報部441からの情報に基づいて、2値化部360は注目領域が均一濃度の網点領域であるか否かを判断する(S41)。その注目領域が均一濃度の網点領域であれば(S41でYES)、ディザ作成部445から2値化部360へ上記ディザパターンを表す画像データを出力する。そして、2値化部360が貼付け手段として働いて、上記注目領域に対応する変倍後の画像エリアに、上記ディザパターンを表す画像データを貼付ける(S42)。
【0058】
このようにした場合、元の入力画像データ内の網点領域に対応する画像エリアに、電気的変倍に伴う水増し又は間引きなどの歪みを含まない別の画像データ(ディザパターン)を貼付けることができる。したがって、網点領域について電気的変倍に伴うモアレ発生を解消できる。
【0059】
しかも、上記ディザパターンが貼付けられる画像エリアのサイズは、元の網点領域のサイズを上記変倍部330によって変倍したものに相当する。また、上記ディザパターンの濃度は元の網点領域の濃度と同じレベルに設定されている。これらの結果、人の目には、この画像処理方法による出力画像は元の原稿画像をそのまま変倍したものに見える。したがって、この画像処理方法による出力画像が、見る人に違和感を与えることはない。
【0060】
一方、ステップS41で、注目領域が均一濃度の網点領域でなければ(S41でNO)、2値化部360はCMYK画像データを通常通り2値化して(S43)、プリンタへ出力する。この結果、上記変倍部330によって通常通り画素単位ないしはライン単位で水増し又は間引きして変倍された画像データが、そのまま用いられる。これにより、上記ディザパターンの作成処理を省略でき、画像処理を簡素化できる。
【0061】
図12は、図9に示した網点判別処理の変形例を示している。この網点判別処理は、図9に示した網点判別処理に対して、CPU200が切替手段として働くことによって、上記変倍部330による変倍の倍率に応じて、網点領域に対応する画像エリアにディザパターンを貼付けるか、網点領域に含まれたパターンをそのまま用いるかを切り替える点が異なっている。
【0062】
まず、図9に示した網点判別処理と同様に、注目領域が網点領域であるか否かを判別し(S21)、その注目領域内の濃度を検出するとともに(S22)、その注目領域内の濃度ばらつきが予め定められた基準範囲内であるか否かを判断する(S23)。その注目領域が網点領域でなければ(S21でNO)、また、その注目領域内の濃度ばらつきが予め定められた基準範囲を超えていれば(S23でNO)、この網点判別処理を終了する。
【0063】
一方、その注目領域内の濃度ばらつきが予め定められた基準範囲内であれば(S23でYES)、上記変倍部330による変倍率が整数倍であるか否かを判断する(S24)。
【0064】
上記変倍率が整数倍以外の値であれば(S24でYES)、図9に示した網点判別処理と同様に、上記注目領域の濃度と実質的に同じレベルの濃度を持つディザパターン(図14参照)を、上記注目領域のサイズを変倍したのに相当するサイズに作成する(S25)。この結果、注目領域が均一濃度の網点領域であれば、上記注目領域に対応する変倍後の画像エリアに、上記ディザパターンを表す画像データが貼付けられる(図11の2値化処理)。したがって、上記注目領域(網点領域)について電気的変倍に伴うモアレ発生を解消できる。
【0065】
一方、上記変倍率が整数倍であれば(S24でNO)、入力画像データを画素単位やライン単位で水増し又は間引きする必要がなく、電気的変倍に伴って網点領域のパターンレイアウトが変化することがない。したがって、網点領域について電気的変倍に伴ってモアレが発生することがなく、上記ディザパターンを表す画像データを上記画像エリアに貼付ける必要がない。そこで、変倍率が整数倍であれば、上記変倍された上記網点領域に含まれたパターン(網点パターン)をそのまま整数倍するように設定する(S26)。この結果、上記変倍部330によって変倍された画像データが、そのまま用いられる。これにより、上記ディザパターンの作成処理を省略でき、画像処理を簡素化できる上に、画像の変倍に忠実な出力画像を得ることができる。
【0066】
この図12に示した処理は、図1中に示したCPU200の制御によって、上記注目領域と同じ面積サイズを持つ矩形領域毎に、元の入力画像データの全域にわたって繰り返される。
【0067】
なお、この実施形態では、網点領域に対応する画像エリアにディザパターンを貼付けるものとしたが、これに限られるものではない。例えば、網点領域に含まれた網点パターンのスクリーン角及び線数と白黒比などを検出して、図15に示すように、元の網点パターン(同図(a))と同じ網点パターン(同図(b))を変倍後の画像エリアに貼付けても良い。この場合、図15(b)に示す変倍処理後の出力画像における網点領域内の黒孤立点1のサイズ及び濃度は、図15(a)中に示す原稿画像における網点領域内の黒孤立点1のサイズ及び濃度と同じになる。したがって、網点領域について電気的変倍に伴うモアレ発生を解消できる。また、出力画像が、見る人に違和感を与えることはない。
【0068】
なお、図16は、図15と対比して、従来通り、原稿画像(同図(a))から得られたデータを画素単位ないしはライン単位で水増し又は間引きして変倍(拡大)した場合の出力画像(同図(b))を示している。この場合、図16(b)に示す変倍処理後の出力画像における網点領域内の黒孤立点1′のサイズは、図16(a)中に示す原稿画像における網点領域内の黒孤立点1のサイズよりも大きくなっている。
【0069】
この発明は、上記変倍部330による変倍率が拡大、縮小、等倍のいずれであっても、有効に適用することができる。
【0070】
【発明の効果】
以上より明らかなように、この発明の画像処理装置によれば、網点領域について電気的変倍に伴うモアレ発生を解消することができる。
【0071】
この発明の画像処理方法によれば、網点領域について電気的変倍に伴うモアレ発生を解消することができる。
【0072】
また、この発明のプログラムによれば、この発明の画像処理方法をコンピュータに実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を適用した一実施形態の画像読取装置300の概略ブロック構成を示す図である。
【図2】 上記画像読取装置に含まれた網点処理部400のブロック構成を示す図である。
【図3】 上記網点処理部に含まれた孤立点判別部443によって網点領域を判別する方法を説明する図である。
【図4】 上記孤立点判別部443の構成を示す図である。
【図5】 上記孤立点判別部に含まれた網点判定部4435の構成を示す図である。
【図6】 孤立点検出フィルタFDを拡大して示す図である。
【図7】 上記画像読取装置300が実行する画像処理の概略フローを示す図である。
【図8】 図7の画像処理における変倍処理のフローを示す図である。
【図9】 図7の画像処理における網点判別処理のフローを示す図である。
【図10】 図7の画像処理におけるMTF補正処理のフローを示す図である。
【図11】 図7の画像処理における2値化処理のフローを示す図である。
【図12】 図9の網点判別処理の変形例を示す図である。
【図13】 網点領域のパターンを示す図である。
【図14】 6種類の平均濃度に対応してそれぞれ作成されるディザパターンを例示する図である。
【図15】 元の網点パターン(a)と同じ網点パターン(b)を変倍後の画像エリアに貼付けたときの態様を示す図である。
【図16】 原稿画像(a)から得られたデータを画素単位ないしはライン単位で水増し又は間引きして変倍(拡大)した場合の出力画像(b)の態様を示す図である。
【符号の説明】
330 変倍部
400 網点処理部
443 孤立点判別部
444 濃度判別部
445 ディザ作成部
Claims (6)
- 原稿から得られた入力画像データを変倍処理して画像を変倍する変倍手段と、
上記原稿内の網点領域を判別する網点判別手段と、
上記網点判別手段によって判別された網点領域内の濃度および濃度均一性を検出する濃度検出手段と、
上記変倍手段による変倍率が非整数倍であり、かつ上記濃度検出手段によって検出された網点領域内の濃度均一性が所定の条件を満たす場合に、上記濃度検出手段によって検出された網点領域内の濃度に基づいて、上記入力画像データとは別に用意され、上記網点領域内の濃度と実質的に同じレベルの濃度および上記変倍手段によって上記網点領域のサイズを変倍したのに相当するサイズをもつ画像データを作成して、上記変倍手段によって変倍された画像のうち上記網点領域に対応する画像エリアに貼付ける一方、
上記変倍手段による変倍率が整数倍であるか、または上記濃度検出手段によって検出された網点領域内の濃度均一性が上記条件を満たさない場合に、上記変倍手段によって変倍された上記入力画像データをそのまま用いる切り替え制御を行う切替手段
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置において、
上記画像データは、ディザパターンまたは網点パターンであることを特徴とする画像処理装置。 - 原稿から得られた入力画像データを変倍処理して画像を変倍する変倍ステップと、
上記原稿内の網点領域を判別する網点判別ステップと、
上記網点判別ステップによって判別された網点領域内の濃度および濃度均一性を検出する濃度検出ステップとを有し、
上記変倍ステップによる変倍率が非整数倍であり、かつ上記濃度検出ステップによって検出された網点領域内の濃度均一性が所定の条件を満たす場合に、上記濃度検出ステップによって検出された網点領域内の濃度に基づいて、上記入力画像データとは別に用意され、上記網点領域内の濃度と実質的に同じレベルの濃度および上記変倍ステップによって上記網点領域のサイズを変倍したのに相当するサイズをもつ画像データを作成して、上記変倍ステップによって変倍された画像のうち上記網点領域に対応する画像エリアに貼付ける一方、
上記変倍ステップによる変倍率が整数倍であるか、または上記濃度検出ステップによって検出された網点領域内の濃度均一性が上記条件を満たさない場合に、上記変倍ステップによって変倍された上記入力画像データをそのまま用いる切り替え制御を行うことを特徴とする画像処理方法。 - 請求項3に記載の画像処理方法において、
上記画像データは、ディザパターンまたは網点パターンであることを特徴とする画像処理方法。 - 請求項3に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項4に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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