JP3216963B2 - 網点領域判定装置 - Google Patents

網点領域判定装置

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JP3216963B2
JP3216963B2 JP28222594A JP28222594A JP3216963B2 JP 3216963 B2 JP3216963 B2 JP 3216963B2 JP 28222594 A JP28222594 A JP 28222594A JP 28222594 A JP28222594 A JP 28222594A JP 3216963 B2 JP3216963 B2 JP 3216963B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえばスキャナで
光学的に読取られた原稿画像が網点領域に属する原稿画
像であるか否かを判定する網点領域判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、原稿画像をCCD(電荷結合
素子)などで構成したスキャナで光学的に読取って濃度
に対応する画像データに変換し、この変換された画像デ
ータに基づいて原稿画像を形成するようにしたディジタ
ル複写機が用いられている。この種のディジタル複写機
では、文字・線画,写真または単位面積当たりのドット
のサイズで階調が表現される網点(screen)が混在する
原稿画像でも高品質な複写物が取得できるように、原稿
画像が文字・線画領域,写真領域または網点領域のいず
れの領域に属するかが判定され、各領域に応じた画像処
理が施される。具体的には、文字・線画領域では、エッ
ジ強調または黒色文字の強調などの画像処理が施され
る。また、網点領域では、モアレ除去のための平滑化な
どの画像処理が施される。
【0003】網点領域か否かの判定は、たとえば次のよ
うにして行われる。原稿画像が光学的に読取られて画像
データに変換されると、副走査方向の複数ライン(たと
えば11ライン)の画像データが複数ラインの容量を有
するメモリに保持される。そして、注目画素を中心とす
る連続した一定範囲(たとえば3画素×3ライン)の検
出領域において、注目画素の濃度が周囲の画素よりも相
対的に濃いか薄いかが判定される。その結果、注目画素
の濃度が周囲の画素よりも相対的に濃いと判定される
と、当該注目画素はピーク画素であると検出される。一
方、注目画素の濃度が周囲の画素よりも相対的に薄いと
判定されると、当該注目画素はディップ画素であると検
出される。
【0004】このようにして検出領域内のピーク画素ま
たはディップ画素が検出されると、上記注目画素とした
画素のうち一定数の画素で構成した判定領域(たとえば
9画素×9ライン)において、ピーク画素またはディッ
プ画素の出現パターンが網点領域を表す複数のマスクパ
ターンと一致するか否か、またはピーク画素またはディ
ップ画素の存在密度が一定以上であるか否かが判別され
る。その結果、一致するパターンがある、または存在密
度が一定以上であると判別されると、上記判定領域は網
点領域であると判定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ピーク画素またはディップ画素の検出では、副走査方向
の複数ラインに相当する容量を有するメモリが必須であ
るので、メモリ規模が大きくなるという不具合もあっ
た。また、網点領域において、1インチ当たりのドット
数(以下「線数」という)は、肌理の細かいものでは2
00線程度のものから、肌理の粗いものでは65線程度
のものまで存在する。
【0006】このうち、100線程度未満の線数の少な
い原稿では、網点を構成するドットのサイズがスキャナ
の検出画素をはみ出すおそれがある。このような場合、
上記従来のピーク画素またはディップ画素を検出する方
法では、ピーク画素またはディップ画素を正確に検出で
きず、誤検出することが多いという不具合があった。そ
こで、この発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、
メモリ規模を小さくできる網点領域判定装置を提供する
ことである。
【0007】また、この発明の他の目的は、網点領域を
構成するドットのサイズの大小にかかわらず、ピーク画
素またはディップ画素を確実に検出でき、これにより網
点領域であるか否かを正確に判定できる網点領域判定装
置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の網点領域判定装置は、原稿画像を読取
ってその濃度に対応する画像データに変換して出力する
変換手段と、この変換手段から出力された画像データの
中から1または複数のラインに対応する画像データを保
持する保持手段と、この保持手段で保持された画像デー
タに対応する1または複数のラインの中の有限画素数に
対応する判定領域内において、注目画素に対応する画像
データと当該注目画素周辺の画素に対応する画像データ
とを比較して、ピーク画素またはディップ画素を検出す
る検出手段と、この検出手段で検出されたピーク画素ま
たはディップ画素を登録する登録手段と、この登録手段
に登録されている各ピーク画素の間の距離または各ディ
ップ画素の間の距離を求める距離演算手段と、この距離
演算手段で求められた各ピーク画素の間の距離または各
ディップ画素の間の距離の周期性が一定の統計的基準を
満足するか否かを判別する周期性判別手段と、この周期
性判別手段において、上記各ピーク画素の間の距離また
は各ディップ画素の間の距離の周期性が上記統計的基準
を満足すると判別されると、上記判定領域は網点領域で
あると判定する判定手段とを含み、上記判定領域は、同
一ラインに沿って任意の画素数だけずらして繰り返し設
定されるものであり、上記検出手段において、ピーク画
素またはディップ画素が検出された場合には、最初に検
出されたピーク画素またはディップ画素を先頭にして次
の判定領域を新たに設定することを特徴とする。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】上記請求項1記載の構成では、保持手段に保持
されている画像データに対応する1または複数のライン
の中の有限画素数に対応する判定領域内において、ピー
ク画素またはディップ画素が検出されると、この検出さ
れた各ピーク画素の間の距離または各ディップ画素の間
の距離の周期性が一定の統計的基準を満たしているか否
かに基づいて、上記判定領域が網点領域であるか否かが
判別される。
【0013】上記網点領域とは、ドットが周期的に配列
されて構成された領域のことであるから、ドットの中心
に対応するピーク画素または各ドットの谷間に対応する
ディップ画素の出現には一次元的な周期性がある。その
ため、上記構成によれば、判定領域が網点領域であるか
否かを確実に判定できる。このように、上記構成によれ
ば、判定領域が網点領域であるか否かの判定は、ピーク
画素またはディップ画素の出現の周期性に基づいている
ので、必ずしも複数ライン分の画像データは必要でな
く、たとえば1ライン分の画像データのうちピーク画素
またはディップ画素の出現に周期性があるか否かを判定
できる程度の画像データがあればよい。したがって、網
点領域であるか否かの判定に少なくとも複数ライン(た
とえば9ライン)の画像データを保持できるメモリが必
須であった従来技術に比べて、メモリ規模を小さくでき
る。
【0014】また、注目画素に対応する画像データと注
目画素周辺の画素に対応する画像データとを比較してピ
ーク画素またはディップ画素を検出しているので、ドッ
トと変換手段の検出画素との大小関係にかかわらず、ピ
ーク画素またはディップ画素を確実に検出できる。とこ
ろで、たとえば、主走査方向の幅が比較的狭い網点領域
が判定領域の中の一部を占めるにすぎない場合には、画
素間距離の周期性判断に必要な数のピーク画素またはデ
ィップ画素を検出できないおそれがあるので、網点領域
を見逃すおそれがある。 そこで、請求項1記載の構成の
ように、判定領域において、いくつかのピーク画素また
はディップ画素が検出された場合、次の判定領域を設定
する際に、従前の判定領域において最初に検出されたピ
ーク画素またはディップ画素を先頭にして次の判定領域
を新たに設定すれば、画素間距離の周期性判断に必要な
数のピーク画素またはディップ画素を検出できる可能性
が高くなるので、網点領域を見逃すことはない。
【0015】
【0016】
【実施例】以下では、この発明の実施例を、添付図面を
参照して詳細に説明する。図2は、この発明の網点領域
判定装置が適用されたディジタルカラー複写機の要部の
電気的構成を示すブロック図である。このディジタルカ
ラー複写機には、複写すべきカラー原稿画像を光学的に
読取って赤(R) ,緑(G) および青(B) の加色法による3
原色画像データに光電変換するとともに、各R,G,B
の3原色画像データをそれぞれの補色であるイエロー
(Y) ,マゼンタ(M) およびシアン(C) の減色法による3
原色画像データに変換して出力するCCD(電荷結合素
子)などで構成されたスキャナ1が備えられている。ス
キャナ1の分解能は、たとえば1インチ当たり400画
素程度である。
【0017】スキャナ1で生成されて出力されるY,
M,Cの各画像データは、原稿画像の濃度に対応するα
ビット(たとえばα=8;256階調)で表されたディ
ジタルデータである。ディジタルカラー複写機にはま
た、上記スキャナ1から出力されたY,M,Cの各画像
データに種々の処理を施すための画像処理回路2、およ
び原稿画像に対応する静電潜像を形成すべき感光体に光
を照射させる出力部3が備えられている。
【0018】より具体的に説明すると、画像処理回路2
には入力処理回路4が備えられていて、上記Y,M,C
の各画像データはこの入力処理回路4に与えられる。入
力処理回路4では、上記Y,M,Cの各画像データに対
して、スキャナ1と画像処理回路2とのクロック差を解
消するため、クロック変換などの処理が施される。その
後、上記Y,M,Cの各画像データは、FIFO(Firs
t In First Out)メモリ5に与えられる。
【0019】FIFOメモリ5に与えられたY,M,C
の各画像データの任意の1ラインに相当する画像データ
は、それぞれ、文字・写真・網点判定回路6に与えら
れ、文字・写真・網点判定回路6に備えられている1ラ
イン分の画像データを保持できるラインメモリ61に保
持される。文字・写真・網点判定回路6では、ラインメ
モリ61に保持されている画像データに基づいて、その
画像データが文字・線画領域,写真領域または網点領域
のいずれの領域に属する画像データであるかが判定され
る。網点領域とは、単位面積当たりのドットのサイズで
階調が表現された領域のことである。判定結果は、後述
する黒生成回路,ズーム・移動回路,フィルタ回路,階
調処理回路および出力制御回路に与えられる。
【0020】FIFOメモリ5に保持されている画像デ
ータはまた、文字・写真・網点判定回路6を経て、黒生
成回路7に与えられる。黒生成回路7では、高濃度部に
おける濃度不足を補うための黒(BK)データが生成され
る。具体的には、たとえばY,M,Cの各画像データの
最小値に補正係数β(たとえばβ=0.5 〜1 )を乗じた
値を各画像データから除去し、この除去した値をBKデ
ータとするようにして生成される。Y,M,Cの各画像
データおよびBKデータは出力色セレクト回路8に与え
られる。
【0021】出力色セレクト回路8では、上記Y,M,
C,BK画像データのうちいずれか1つの色に対応する
画像データが選択される。選択された画像データは、ズ
ーム・移動回路9に与えられ、設定倍率などに応じて拡
大または縮小などの処理が施される。その後、フィルタ
回路10に与えられ、文字・写真・網点判定回路6から
与えられた判定結果に応じた平滑化処理またはエッジ強
調化処理などが施される。そして、階調処理回路11に
与えられ、いわゆるディザ処理または多値ディザ処理な
どの中間調処理が施される。
【0022】中間調処理が施された画像データは、出力
制御回路12で出力に必要な処理が施され、上記出力部
3に与えられる。この実施例の特徴は、上記文字・写真
・網点判定回路6における網点領域判定機能にある。図
1は、上記文字・写真・網点判定回路6における網点領
域判定処理の流れを説明するブロック図である。
【0023】文字・写真・網点判定回路6には、上述の
ように、Y,M,Cの各画像データの任意の色の画像デ
ータの中の1または複数のラインに対応する画像データ
を保持するラインメモリ61が備えられている。また、
文字・写真・網点判定回路6には、ピーク検出部62が
備えられている。
【0024】ピーク検出部62では、先ず、ラインメモ
リ61に保持されている画像データの中から連続した4
つの画素P1 ,P2 ,P3 ,P4 (図3参照)の濃度を
表すαビットの画像データD1 ,D2 ,D3 ,D4 が読
込まれる。このとき、注目画素は画素P3 とされる。そ
して、注目画素とされた画素P3 がピーク画素であるか
否かが上記画像データD1 〜D4 に基づいて検出され
る。具体的には、 D3 −D1 >dTH1 または D3 −D2 >dTH2 ‥‥(1) D3 ≧D4 ‥‥(2) D3 >dTH3 ‥‥(3) の各式の判定の論理積が成立するか否かが判別される
(ただし、dTH2 <dTH1<dTH3 、たとえばdTH1 =1
0,dTH2 =5 ,dTH3 =35)。
【0025】この結果、上記(1) 〜(3) 式の判定の論理
積が成立すると判別されると、注目画素とされた画素P
3 の濃度は周囲の画素P1 ,P2 ,P4 よりも相対的に
濃いとみなされ、上記画素P3 は網点領域を構成するド
ットの中心であるピーク画素であると検出される。ピー
ク検出部62では、原稿画像の左端の2画素P1 ,P2
(図3参照)および右端の1画素Pz (図3参照)はピ
ーク画素であるか否かの検出は行われないが、原稿画像
の端付近はほとんど目立たないので、無視しても特に問
題はない。
【0026】上記注目画素を画素P3 とした場合のピー
ク画素の検出が終了すると、続いて画素P2 〜P5 に対
応する画像データD2 〜D5 がラインメモリ61から読
込まれる。このとき、注目画素は画素P4 とされる。そ
して、上記と同様の処理が行われる。以上のピーク画素
の検出処理は、注目画素とされた画素が予め定めるn
(たとえばn=50)画素になるまで繰り返され、いった
ん終了する。
【0027】なお、以下では、注目画素とされたn個の
すべての画素を含む領域を、当該ラインの「判定領域」
という。ところで、上記(1) 式において、注目画素とさ
れた画素P3 に隣接する画素P 2 ,P4 以外の1つ離れ
た画素P1 の画像データD1 を用いているのは、網点領
域を構成するドットのサイズがスキャナ1の検出画素を
はみ出す場合を考慮しているためである。
【0028】より具体的に説明すると、たとえばドット
のサイズがスキャナ1の4画素にわたる程度(すなわ
ち、網点領域の線数が約50線)であって、かつ注目画素
とされた画素P3 にドットの中心がある場合には、たと
えば図4に示すように、画素P 3 の画像データD3 とこ
の画素P3 に隣接する画素P2 の画像データD2 との間
には相対的に小さい差Δd1しかなく、画素P3 の画像
データD3 と画素P1 の画像データD1 との間には相対
的に大きい差Δd2がある。
【0029】したがって、もしも画素P3 に隣接する画
素P2 ,P4 の各画像データD2 ,D4 だけしか利用し
ていなければ、上記(1) 式内の論理和は成立せず、注目
画素とされた画素P3 をピーク画素として検出できない
おそれがある。そのため、上記画素P3 に対応する画像
データD3 と離れた画素P1 に対応する画像データD 1
を利用している。
【0030】このように、この実施例では、ドットのサ
イズがスキャナ1の検出画素をはみ出している場合をも
考慮しているので、ドットのサイズが大きくても、ピー
ク画素を確実に検出できる。なお、ピーク画素の検出に
おいて、注目画素から1画素離れた画素だけでなく、γ
(たとえばγ=2,3)画素だけ離れた画素に対応する
画像データを利用してもよい。
【0031】ピーク検出部62では、注目画素がピーク
画素であると検出されると、検出信号がピーク数カウン
タ63に与えられる。ピーク数カウンタ63では、検出
信号が与えられるたびにカウント値がインクリメントさ
れる。また、ピーク検出部62では、注目画素がピーク
画素であると検出されると、当該注目画素のライン上の
位置がピーク位置保存部64に与えられる。ピーク位置
保存部64では、上記注目画素の位置が保存される。
【0032】また、ピーク検出部62では、n画素につ
いての上記ピーク画素の検出処理が終了すると、終了信
号がピーク位置保存部64に与えられる。ピーク位置保
存部64では、終了信号が与えられると、これに応答し
て上記ピーク数カウンタ63からピーク数が読込まれ、
ピーク数が予め定めるk(たとえばk=10)個以上であ
るか否かが判別される。その結果、ピーク数がk個以上
であると判別されると、ピーク画素の出現に周期性があ
るか否かを判断するため、保存されているすべての注目
画素の位置がピーク間距離計算部65に与えられる。一
方、ピーク数がk個未満であると判別されると、上記判
定領域は網点領域である可能性は低いとみなされ、保存
されているすべての注目画素の位置が消去された後、次
の判定領域における網点領域判定処理に移行する。な
お、このとき、上記ピーク数カウンタ63のカウント値
がクリアされる。
【0033】ピーク間距離計算部65では、互いに隣合
う各注目画素の間の距離が計算される。たとえば、図5
に示すように、ピーク画素として検出された画素P2
その次にピーク画素として検出された画素P4 との間の
距離は「2」であると計算される。計算されたピーク間
距離はヒストグラム作成部66に与えられる。ヒストグ
ラム作成部66では、ピーク間距離の出現頻度を表すヒ
ストグラムが作成される。たとえば、図6に示すよう
に、ピーク間距離「2」が7回、ピーク間距離「3」が
3回というように、ピーク間距離の出現頻度を表すヒス
トグラムが作成される。作成結果は網点判定部67に与
えられる。
【0034】網点判定部67では、上記ヒストグラムに
おいて、ヒストグラムの最大値(出現頻度が最も多いピ
ーク間距離の出現頻度)が全出現頻度のx%(たとえば
x=75)以上であるか否かが判別される。その結果、最
大値が全出現頻度のx%以上であると判別された場合に
は、上記判定領域は網点領域であると判定される。上記
ピーク位置保存部64においてピーク数カウンタ63の
カウント値がk個未満であると判別された場合、または
網点判定部67での判定処理が終了した場合には、次の
判定領域における上記と同様の網点領域判定処理が行わ
れる。
【0035】ここで、次の判定領域は、従前の判定領域
においてピーク画素として検出された画素があったか否
かによって2通りに分けて設定される。より具体的に説
明すると、従前の判定領域のおいてピーク画素として検
出された画素が全くなかった場合、図7(a) に示すよう
に、次の判定領域HE2は、従前の判定領域HE1の次
の画素Q1 からn個主走査方向Sにずれた画素Qn まで
の範囲として設定される。
【0036】一方、従前の判定領域のおいてピーク画素
として検出された画素が1つでもあった場合には、ピー
ク画素として検出された数がk個以上であるか否かにか
かわらず、図7(c) に示すように、次の判定領域HE2
は、従前の判定領域HE1において最初にピーク画素と
して検出された画素QP からn個主走査方向Sにずれた
画素QP+n までの範囲として設定される。
【0037】次にこの理由について説明する。たとえ
ば、網点領域Mが、図7(b) に示すように、従前の判定
領域HE1と次の判定領域HE2とに若干重なる場合、
各判定領域HE1,HE2においてピーク画素として検
出される注目画素は、それぞれk個未満になるおそれが
ある。この場合、判定領域HE1,HE2の一部の領域
M1,M2は、それぞれ網点領域Mであるにもかかわら
ず、網点領域Mではないと誤判定されてしまう。
【0038】一方、図7(c) において、判定領域HE1
において最初にピーク画素として検出された画素Qp
ら判定領域HE2を開始するようにすると、判定領域H
E2において、ピーク画素として検出される画素はk個
以上になる可能性が高い。そのため、従前の判定領域の
おいてピーク画素として検出された画素が1つでもあっ
た場合には、上述のようにして判定領域HE2が設定さ
れる。
【0039】なお、原稿画像の右端付近では、上記判定
領域は、たとえn個の画素に満たなくても、原稿画像の
右端から2画素目の画素Pz-1 (図3参照)までとして
強制的に設定される。これは、ピーク画素の検出処理
が、上述のように、注目画素の主走査方向に隣接する画
素を必要とするが、原稿画像の右端の画素Pz (図3参
照)については、ピーク画素であるか否かの検出は行わ
れない。
【0040】このように、上記網点領域判定処理は、判
定領域を更新しつつ、繰り返し行われる。そして、原稿
画像の右端付近に設定された判定領域での網点領域判定
処理が終了したことをもって、ラインメモリ61に保持
されている任意の色の任意の1ラインの画像データに対
する網点領域判定処理は終了する。そして、上述のよう
な網点領域判定処理が他のラインに対しても行われ、さ
らにすべての色の画像データに対して行われて、すべて
の網点領域判定処理が終了する。
【0041】以上のようにこの実施例のディジタルカラ
ー複写機によれば、網点領域か否かの判定にピーク画素
の出現の周期性を利用しているので、網点領域か否かの
判定に必要な画像データを保持すべきラインメモリ61
は複数ライン分の容量は不要である。そのため、少なく
とも副走査方向(主走査方向Sと直角方向)に複数ライ
ンの容量を有するメモリが必要であった従来技術に比べ
て、メモリ規模を小さくできる。
【0042】また、注目画素から1画素離れた画素に対
応する画像データを利用してピーク画素であるか否かを
検出しているので、網点領域を構成するドットの大きさ
にかかわらず、ピーク画素であるか否かを確実に検出で
きる。そのため、ピーク画素の周期性判断を確実に行う
ことができる。この発明の実施例の説明は以上のとおり
であるが、この発明は上述の実施例に限定されるもので
はない。たとえば上記実施例では、ピーク画素の出現の
周期性を利用して網点領域か否かを判定しているが、た
とえば網点領域を構成する各ドット間のいわゆるディッ
プ画素の出現の周期性を利用して網点領域か否かを判定
するようにしてもよい。
【0043】上記注目画素がディップ画素であるか否か
の検出は、次の(4) ,(5) および(6) 式の論理積が成立
するか否かの判別結果に基づいて行われる。 D1 −D3 >dTH1 または D2 −D3 >dTH2 ‥‥(4) D3 ≦D4 ‥‥(5) D4 >dTH3 ‥‥(6) この結果、各式の論理積が成立すると判別されると、注
目画素とされた画素P 3 は周囲の画素P1 ,P2 ,P4
よりも相対的に白いとみなされ、網点領域を構成する各
ドット間のディップ画素であると検出される。
【0044】また、ピーク画素およびディップ画素の両
方の画素の出現の周期性を利用して網点領域か否かを判
定するようにしてもよい。なお、この場合、ピーク画素
またはディップ画素のいずれかに周期性があるとき、網
点領域であると判定すればよい。さらに、上記実施例で
は、互いに主走査方向に連続する4つの画素を用いてピ
ーク画素またはディップ画素を検出しているが、たとえ
ば次の〜および′〜′の各条件が満足されたこ
とによって、それぞれピーク画素およびディップ画素を
検出するようにしてもよい。
【0045】ただし、以下の説明では、図8も同時に参
照する。また、以下の説明において、DA 〜DL は画素
A 〜PL にそれぞれ対応する画像データである。さら
に、注目画素は画素PG である。 DF <DG かつ DG >DH かつ DG >d
TH3 ′ DF >DG かつ DG <DH かつ DH >d
TH3 これら,′では、後述の,′よりも誤検出を防
止できる。
【0046】 DF <DG かつ DG >DH ′ DF >DG かつ DG <DH これら,′では、線数の少ない網点領域におけるピ
ーク画素またはディップ画素から線数の多い網点領域に
おけるピーク画素またはディップ画素まで検出できる。
【0047】 DF <DG かつ DG ≧DH ′ DF >DG かつ DG ≦DH これら,′では、上記,′よりも線数の少ない
網点領域におけるピーク画素またはディップ画素を検出
できる。 DG >DB ,DC ,DD ,DH ,DL ,DK ,D
J ,DF (論理積) ′ DG <DB ,DC ,DD ,DH ,DL ,DK ,D
J ,DF (論理積) これら,′では、誤検出を相対的に防止できる。た
だし、下記,′よりも線数の少ない網点領域におけ
るピーク画素またはディップ画素の検出は困難である。
また、ラインメモリも3ライン分必要になる。
【0048】 DG >DC ,DH ,DK ,DF (論理積) ′ DG <DC ,DH ,DK ,DF (論理積) これら,′では、上記,′よりも線数の少ない
網点領域におけるピーク画素またはディップ画素を検出
できる。ただし、上記,′よりも誤検出は増加す
る。また、ラインメモリも3ライン分必要になる。
【0049】 DG ≧DB ,DD ,DL ,DJ (論
理積)と、DG >DC ,DH ,DK ,DF (論理積)
と、の論理積。 ′ DG ≦DB ,DD ,DL ,DJ (論理積)と、D
G <DC ,DH ,DL ,DF (論理積)と、の論理積。
【0050】これら,′では、誤検出は上記,
′と,′との中間であり、検出可能な網点領域の
線数も上記,′と,′との中間である。また、
ラインメモリも3ライン分必要になる。さらにまた、上
記実施例では、n画素の判定領域内においてピーク画素
の検出および網点領域であるか否かの判定を行い、この
処理を1ラインにわたってある画素数だけずらして次の
判定領域においてピーク画素の検出を再度行い、以下同
様に繰り返すようにしているが、たとえばピーク画素の
検出を1ラインにわたって先に行い、その後判定領域を
設定し、判定領域ごとに網点領域であるか否かの判定を
行うようにしてもよい。
【0051】さらに、上記実施例では、同一ライン上の
n個の画素を含む固定した判定領域のみを用いている
が、たとえばピーク画素として検出された画素が予め定
めるk個に達したとき、そのときに注目画素とされてい
た画素を最終画素とする可変な判定領域を併用してもよ
い。より具体的には、たとえば図9に示すように、注目
画素とした画素がn画素に至る前にピーク画素がk個
(Pp1〜PPk)検出されると、k個目のピーク画素P Pk
が検出された際の注目画素を最終画素として判定領域H
E1を終了し、次の判定領域HE2を従前の判定領域H
E1において最初に検出されたピーク画素PP1を先頭画
素として設定する。
【0052】さらにまた、上記実施例では、ディジタル
カラー複写機を例にとって説明したが、この発明は、た
とえばディジタルモノクロ複写機、カラー/モノクロフ
ァクシミリ装置またはカラー/モノクロプリンタなど、
原稿画像が網点領域の原稿画像であるか否かを判定する
処理が必要な他の画像形成装置にも適用可能である。そ
の他この発明の範囲で種々の設計変更を施すことは可能
である。
【0053】
【発明の効果】以上のようにこの発明の網点領域判定装
置によれば、網点領域か否かの判定は、ピーク画素また
はディップ画素の出現の周期性に基づいて行っているの
で、複数ライン分の画像データは必ずしも必要でなく、
たとえば1ライン分の画像データがあればよい。したが
って、網点領域か否かの判定に少なくとも複数ラインの
画像データを保持できるメモリが必須であった従来技術
に比べて、メモリ規模を小さくできる。
【0054】また、注目画素に対応する画像データと注
目画素周辺の画素に対応する画像データとを比較してピ
ーク画素またはディップ画素を検出しているので、ドッ
トと変換手段の検出画素との大小関係にかからわず、ピ
ーク画素またはディップ画素を確実に検出できる。
た、従前の判定領域において、ピーク画素またはディッ
プ画素が検出された場合には、最初に検出されたピーク
画素またはディップ画素を先頭にして次の判定領域を新
たに設定しているので、画素間距離の周期性判断に必要
な数のピーク画素またはディップ画素を検出できる可能
性が高くなる。そのため、網点領域を見逃すことはな
い。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の網点領域判定装置が適用された一実
施例のディジタルカラー複写機における網点領域判定処
理の流れを説明するためのブロック図である。
【図2】上記ディジタルカラー複写機の要部の電気的構
成を示すブロック図である。
【図3】ピーク画素の検出処理を説明するための図であ
る。
【図4】同じく、ピーク画素の検出処理を説明するため
の図である。
【図5】ピーク間距離の求め方を説明するための図であ
る。
【図6】ピーク間距離のヒストグラムの一例を示す図で
ある。
【図7】判定領域を説明するための図である。
【図8】この発明の他の実施例にかかるピーク画素また
はディップ画素の検出方法を説明するための図である。
【図9】この発明の他の実施例にかかる可変な判定領域
の設定方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 スキャナ 2 画像処理回路 6 文字・写真・網点判定回路 61 ラインメモリ 62 ピーク検出部 63 ピーク数カウンタ 64 ピーク位置保存部 65 ピーク間距離計算部 66 ヒストグラム作成部 67 網点領域判定部
フロントページの続き (72)発明者 山本 治男 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−227424(JP,A) 特開 昭60−103872(JP,A) 特開 昭63−142765(JP,A) 特開 平3−276966(JP,A) 特開 平8−149289(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 G06T 7/40 100

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像を読取ってその濃度に対応する画
    像データに変換して出力する変換手段と、 この変換手段から出力された画像データの中から1また
    は複数のラインに対応する画像データを保持する保持手
    段と、 この保持手段に保持されている画像データに対応する1
    または複数のラインの中の有限画素数に対応する判定領
    域内において、注目画素に対応する画像データと当該注
    目画素周辺の画素に対応する画像データとを比較して、
    ピーク画素またはディップ画素を検出する検出手段と、 この検出手段で検出されたピーク画素またはディップ画
    素を登録する登録手段と、 この登録手段に登録されている各ピーク画素の間の距離
    または各ディップ画素の間の距離を求める距離演算手段
    と、 この距離演算手段で求められた各ピーク画素の間の距離
    または各ディップ画素の間の距離の周期性が一定の統計
    的基準を満足するか否かを判別する周期性判別手段と、 この周期性判別手段において、上記各ピーク画素の間の
    距離または各ディップ画素の間の距離の周期性が上記統
    計的基準を満足すると判別されると、上記判定領域は網
    点領域であると判定する判定手段とを含み、 上記判定領域は、同一ラインに沿って任意の画素数だけ
    ずらして繰り返し設定されるものであり、 上記検出手段において、ピーク画素またはディップ画素
    が検出された場合には、最初に検出されたピーク画素ま
    たはディップ画素を先頭にして次の判定領域を新たに設
    定する ことを特徴とする網点領域判定装置。
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