JP2003219178A - 画像処理方法、画像処理装置、および画像形成装置 - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置、および画像形成装置

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JP2003219178A JP2002012965A JP2002012965A JP2003219178A JP 2003219178 A JP2003219178 A JP 2003219178A JP 2002012965 A JP2002012965 A JP 2002012965A JP 2002012965 A JP2002012965 A JP 2002012965A JP 2003219178 A JP2003219178 A JP 2003219178A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力画像が低線数の網点画像であるか、高線
数の網点画像であるかに関わらず、簡易な処理で良好な
出力画像を得ることができる画像処理方法、画像処理装
置、および画像形成装置を提供する。 【解決手段】 入力原稿が、低線数網点印刷原稿または
高線数網点印刷原稿のいずれであるかを原稿種別自動判
定手段7により判定するとともに、低線数網点印刷原稿
であると判定された入力原稿について入力画像のエッジ
強調および平滑化を行わず中間調出力階調処理を行う一
方、高線数網点印刷原稿であると判定された入力原稿に
ついて入力画像の平滑化を空間フィルタ処理部12によ
り施した後に、中間調出力階調処理部13により中間調
出力階調処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力画像が、低線
数の網点画像であるか高線数の網点画像であるかに関わ
らず、簡易な処理で良好な画像を得ることができる画像
処理方法、画像処理装置、および画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像処理装置においては、階調再
現性を向上させるための中間調処理方法として、2値デ
ィザ法、誤差拡散法、多値ディザ法、多値誤差拡散法な
どの技術が用いられている。
【0003】このうち、原稿である画像が面積階調で表
現された網点画像の場合は、中間調処理方法として上記
の2値ディザ法、あるいは多値ディザ法等のディザ法を
用いると、網点パターンとディザ処理のためのディザパ
ターンとの間で干渉が起こり、モアレが生じてしまうこ
とがある。
【0004】このように発生するモアレを抑えるため
に、網点画像に対して、中間調処理を行う前に空間フィ
ルタ処理による平滑化を行っている。しかし、低線数の
網点画像に関しては、網点を十分にぼかすために空間フ
ィルタ処理のマスクサイズをかなり大きくする必要があ
る。したがって、画像処理時間が長くなり、出力画像が
ぼんやりしてしまう場合がある。
【0005】この対策として、写真部分のような階調性
重視のディザ処理とは異なる処理を、網点画像に対して
行うことによりモアレを抑える技術が特開平1−227
576号公報(平成1年9月11日公開)に開示されて
いる。
【0006】具体的に説明すると、上記公報に開示され
た技術では、画像を写真/網点/文字の3種、または写
真/網点・文字の2種に分類し、写真画像に対しては階
調性重視のディザ処理を行い、網点画像に対しては、各
画素の入力レベルを出力多値数のステップで比較的忠実
に再現するディザ処理あるいは固定閾値による2値化あ
るいは多値化する。これにより、網点画像についてモア
レを低減することができるので、視覚的に好ましい画像
を得ることができる。
【0007】一方、線数の低い網点画像は、網点ドット
間が広いため、既成の3×3画素あるいは5×5画素程
度の小さな平滑化フィルタでは十分に平滑化されず、モ
アレを完全に除去できない場合がある。
【0008】上記の問題の対策として、特開平3−21
9774号公報(平成3年9月27日公開)には、以下
の技術が開示されている。すなわち、網点画像でなおか
つ高線数であると判定された画像については、写真画像
と同様の平滑化処理およびディザ処理を行う。一方、網
点画像でなおかつ低線数であると判定された画像につい
ては、入力画像のエッジを強調するため、線画画像と同
様の鮮鋭化処理および2値化処理を行う技術である。こ
れにより、固定されたサイズの小さい平滑化フィルタを
用いた場合にモアレが発生するおそれがある、低線数の
網点画像についても、モアレの発生を防止することがで
きる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
1−227576号公報に記載の技術においては、下記
に示す問題がある。すなわち、網点画像が高線数である
場合は、網点ドット間が狭くなるため、画像入力装置の
解像度と網点パターンとの間で干渉が起こりやすくな
り、モアレが発生することがある。
【0010】また、特開平3−219774号公報に記
載の技術においても、網点画像の線数に誤判別が生じた
場合、たとえば、高線数の網点画像が低線数であると判
別された場合に、エッジ強調が行われてしまいモアレが
目立つようになる。
【0011】本発明は、入力画像が低線数の網点画像で
あるか、高線数の網点画像であるかに関わらず、簡易な
処理で良好な出力画像を得ることができる画像処理方
法、画像処理装置、および画像形成装置を提供すること
を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理方法
は、上記課題を解決するため、入力画像の画像データに
対して中間調出力階調処理を行うことにより、出力画像
を得るための出力画像データを生成する画像処理方法に
おいて、入力原稿が、低線数網点印刷原稿または高線数
網点印刷原稿のいずれであるかを判定するとともに、低
線数網点印刷原稿であると判定された入力原稿につい
て、入力画像のエッジ強調および平滑化を行わず中間調
出力階調処理を行う一方、高線数網点印刷原稿であると
判定された入力原稿について、入力画像の平滑化を行っ
た後に中間調出力階調処理を行うことを特徴としてい
る。
【0013】すなわち、本発明の画像処理方法は、入力
画像の画像データに対して中間調出力階調処理を行うこ
とにより出力データを生成する方法である。
【0014】しかし、入力原稿が高線数網点印刷原稿で
ある場合、画像入力装置の解像度と網点パターンとの間
で干渉が生じ、モアレが発生する場合がある。また、網
点線数の判別において誤判別が生じた場合、たとえば高
線数網点印刷原稿を低線数網点印刷原稿と判別した場合
に、エッジ強調が行われるとモアレが目立つようにな
る。なお、高線数網点印刷原稿とは、原稿全体が高線数
の網点画像である原稿を指し、低線数網点印刷原稿と
は、原稿全体が低線数の網点画像である原稿を指す。
【0015】そこで、本発明の画像処理方法は、特に、
入力原稿が、低線数網点印刷原稿または高線数網点印刷
原稿のいずれであるかを判定するとともに、低線数網点
印刷原稿であると判定された入力原稿について、入力画
像のエッジ強調および平滑化を行わず、すなわち、空間
フィルタ処理では何も処理を行わず、中間調出力階調処
理を行う。一方、高線数網点印刷原稿であると判定され
た入力原稿について、入力画像の平滑化を行った後に中
間調出力階調処理を行うことを特徴としている。
【0016】すなわち、低線数網点印刷原稿は、網点ド
ット間隔が広く、比較的濃淡のはっきりした濃度値の画
素が多いため、特にエッジ強調や平滑化を行わなくても
網点が明確に再現される。したがって、本発明の画像処
理方法において、低線数網点印刷原稿については、空間
フィルタ処理でのエッジ強調や平滑化を行わないで中間
調出力階調処理がなされる。それゆえ、処理が簡略化さ
れている。
【0017】一方、本発明の画像処理方法において、高
線数網点印刷原稿について行われる中間調出力階調処理
は、入力画像の平滑化を施した後に行われる。
【0018】すなわち、高線数網点印刷原稿は、低線数
網点印刷原稿に比べて、網点の1つ1つの点が小さいの
で、画像入力装置の解像度が高解像度でなければ、網点
を適切に読み取ることができない。このように適切に網
点を読み取ることができないと、画像入力装置の読み取
り周期と網点パターンの周期との間のずれによって生じ
る特定の周期でモアレが発生する場合がある。
【0019】また、平滑化処理を行わない場合、中間調
出力階調処理として階調性を忠実に再現するディザ処理
を施すと、ディザ処理によるディザマトリクス内の各画
素における出力特性は全く別のものとなる。しかし、網
点パターンの周期はディザマトリクスの周期に合致しな
いので、各ディザマトリクス内で網点が常に同じ位置に
当てはまるわけではない。したがって、網点パターンの
周期とディザマトリクスの周期との間のずれによって生
じる特定の周期でモアレが発生する場合がある。
【0020】本発明では、特に、高線数網点印刷原稿に
ついては入力画像に平滑化を施した後に中間調出力階調
処理を行うことにより、上記のように発生するモアレを
低減している。
【0021】また、高線数網点印刷原稿が低線数網点印
刷原稿として誤判別された場合であっても、本発明の画
像処理方法においては低線数網点印刷原稿についてエッ
ジ強調が行われないので、エッジ強調が行われる場合に
比べてモアレが目立ちにくくなる。
【0022】それゆえ、入力原稿が低線数網点印刷原稿
であるか、高線数網点印刷原稿であるかに関わらず、簡
易な処理で良好な出力画像を得ることができる画像処理
方法を提供することができるという効果を奏する。
【0023】また、本発明の画像処理方法は、上記課題
を解決するため、入力画像の画像データに対して中間調
出力階調処理を行うことにより、出力画像を得るための
出力画像データを生成する画像処理方法において、入力
画像中から、低線数網点領域および高線数網点領域を分
離するとともに、低線数網点領域に分離された領域につ
いて、エッジ強調および平滑化を行わず中間調出力階調
処理を行う一方、高線数網点領域に分離された領域につ
いて、平滑化を行った後に中間調出力階調処理を行うこ
とを特徴としている。
【0024】すなわち、低線数網点領域は、網点ドット
間隔が広く、比較的濃淡のはっきりした濃度値の画素が
多いため、特にエッジ強調や平滑化を行わなくても網点
が明確に再現される。したがって、本発明の画像処理方
法において、低線数網点領域については、空間フィルタ
処理でのエッジ強調や平滑化を行わないで中間調出力階
調処理がなされる。それゆえ、処理が簡略化されてい
る。なお、低線数網点領域とは、入力原稿において低線
数の網点画像であると判定される部分を指す。
【0025】一方、本発明の画像処理方法において、高
線数網点領域について行われる中間調出力階調処理は、
入力画像の平滑化を施した後に行われる。すなわち、平
滑化を行うことにより、画像入力装置の読み取り周期と
網点パターンの周期との間のずれ、および網点パターン
の周期とディザマトリクスの周期との間のずれによって
生じる特定の周期で発生するモアレを低減することがで
きる。なお、高線数網点領域とは、入力原稿において高
線数の網点画像であると判定される部分を指す。
【0026】また、高線数網点領域が低線数網点領域と
して誤って領域分離された場合であっても、本発明の画
像処理方法においては低線数網点領域についてエッジ強
調が行われないので、エッジ強調が行われる場合に比べ
てモアレが目立ちにくく、誤って領域分離された領域の
違和感が小さくなる。
【0027】それゆえ、入力画像における低線数網点領
域および高線数網点領域について、簡易な処理で良好な
出力画像を得ることができる画像処理方法を提供するこ
とができるという効果を奏する。
【0028】また、本発明の画像処理方法は、上記課題
を解決するため、上記構成の画像処理方法において、低
線数網点印刷原稿であると判定された入力原稿について
行う、あるいは低線数網点領域に分離された領域につい
て行う中間調出力階調処理は、ディザマトリクス内の各
画素の出力値を予め定められた順序に基づいて増してい
く変換テーブルが各画素に備えられており、上記変換テ
ーブルに基づいて、各画素の入力値に対する出力値を求
めるディザ処理であることを特徴としている。
【0029】上記構成の画像処理方法によれば、ディザ
マトリクス内の各画素の出力値を予め定められた順序に
基づいて増していく変換テーブルが各画素に備えられて
おり、この変換テーブルに基づいて、各画素の入力値に
対する出力値を求めるので、入力画像における各画素の
入力レベルが忠実に再現される。また、低線数網点印刷
原稿あるいは低線数網点領域は、網点ドット間が広く、
入力画像中における階調の変化が比較的少ない。したが
って、入力画像における各画素の入力レベルを忠実に再
現すれば、良好な出力画像を得る出力画像データを得る
ことができる。
【0030】それゆえ、上記構成の画像処理方法による
効果に加えて、低線数網点印刷原稿、あるいは低線数網
点領域を含む原稿が入力された場合に、より良好な出力
画像を得ることができるという効果を奏する。
【0031】また、本発明の画像処理方法は、上記課題
を解決するため、上記構成の画像処理方法において、低
線数網点印刷原稿であると判定された入力原稿について
行う、あるいは低線数網点領域に分離された領域につい
て行う中間調出力階調処理は入力画像の1画素毎に階調
を補正する階調補正処理であることを特徴としている。
【0032】上記の方法によれば、低線数網点印刷原稿
あるいは低線数網点領域の1画素毎について、入力画像
の階調が補正される。
【0033】したがって、入力画像における各画素の入
力レベルが忠実に再現されなくても、中間調出力階調処
理後の各画素のレベルが、入力レベルと略等しくなるよ
うに補正することができる。すなわち、良好な出力画像
を得る出力画像データを得ることができる。
【0034】それゆえ、上記構成の画像処理方法による
効果に加えて、低線数網点印刷原稿、あるいは低線数網
点領域を含む原稿が入力された場合に、より良好な出力
画像を得ることができるという効果を奏する。
【0035】また、本発明の画像処理方法は、上記課題
を解決するため、上記構成の画像処理方法において、高
線数網点印刷原稿であると判定された入力原稿について
行う、あるいは高線数網点領域に分離された領域につい
て行う中間調出力階調処理は、入力画像の濃度値に応じ
て、出力値を最大値まで増加させるステップをディザマ
トリクス内の各画素について順番に行うディザ処理であ
ることを特徴としている。
【0036】上記構成の画像処理方法によれば、入力画
像の濃度値に応じて、出力値を最大値まで増加させるス
テップがディザマトリクス内の各画素について順番に行
われる。すなわち、ディザマトリクス内の各画素が予め
定められる成長順序でドットを配置して階調を表現して
いくので、入力画像の階調性が忠実に再現される。ま
た、高線数網点印刷原稿および高線数網点領域は、網点
ドット間が狭く、入力画像中において階調が細かに変化
する。したがって、空間フィルタ処理により平滑化した
後、入力画像における階調性を忠実に再現すれば、良好
な出力画像を得る出力画像データを得ることができる。
【0037】それゆえ、上記構成の画像処理方法による
効果に加えて、高線数網点印刷原稿、あるいは高線数網
点領域を含む原稿が入力された場合に、より良好な出力
画像を得ることができるという効果を奏する。
【0038】また、本発明の画像処理装置は、上記課題
を解決するため、入力画像の画像データに対して中間調
出力階調処理を行うことにより、出力画像を得るための
出力画像データを生成する画像処理装置において、入力
原稿が、低線数網点印刷原稿または高線数網点印刷原稿
のいずれであるかを判定する原稿種別自動判定手段と、
低線数網点印刷原稿であると判定された入力原稿につい
ては入力画像のエッジ強調および平滑化を行わず、高線
数網点印刷原稿であると判定された入力原稿については
入力画像の平滑化処理を行う空間フィルタ処理手段と、
上記空間フィルタ処理手段により処理された画像データ
に中間調出力階調処理を行う中間調出力階調処理手段と
を備えていることを特徴としている。
【0039】上記構成の画像処理装置によれば、低線数
網点印刷原稿については、空間フィルタ処理でのエッジ
強調および平滑化を行わないで中間調出力階調処理がな
される。すなわち、処理が簡略化されている。
【0040】一方、本発明の画像処理装置において、高
線数網点印刷原稿について行う中間調出力階調処理は、
入力画像の平滑化を施した後に行われる。すなわち、平
滑化を行うことにより、画像入力装置の読み取り周期と
網点パターンの周期との間のずれ、および網点パターン
の周期とディザマトリクスの周期との間のずれによって
生じる特定の周期で発生するモアレを低減することがで
きる。
【0041】また、高線数網点印刷原稿が低線数網点印
刷原稿として誤判別された場合であっても、本発明の画
像処理方法においては低線数網点印刷原稿についてエッ
ジ強調が行われないので、エッジ強調処理が行われる場
合に比べてモアレが目立ちにくくなる。
【0042】それゆえ、入力原稿が低線数網点印刷原稿
であるか、高線数網点印刷原稿であるかに関わらず、簡
易な処理で良好な出力画像を得ることができる画像処理
装置を提供することができるという効果を奏する。
【0043】また、本発明の画像処理装置は、上記課題
を解決するため、入力画像の画像データに対して中間調
出力階調処理を行うことにより、出力画像を得るための
出力画像データを生成する画像処理装置において、入力
画像中から、低線数網点領域および高線数網点領域を分
離する領域分離処理手段と、低線数網点領域に分離され
た領域についてはエッジ強調および平滑化を行わず、高
線数網点領域に分離された領域については入力画像の平
滑化処理を行う空間フィルタ処理手段と、上記空間フィ
ルタ処理手段により処理された画像データに中間調出力
階調処理を行う中間調出力階調手段とを備えていること
を特徴としている。
【0044】上記構成の画像処理装置によれば、低線数
網点領域については、空間フィルタ処理でのエッジ強調
および平滑化を行わないで中間調出力階調処理がなされ
る。すなわち、処理が簡略化されている。
【0045】一方、本発明の画像処理装置において、高
線数網点領域について行う中間調出力階調処理は、入力
画像の平滑化を施した後に行われる。すなわち、平滑化
を行うことにより、画像入力装置の読み取り周期と網点
パターンの周期との間のずれ、および網点パターンの周
期とディザマトリクスの周期との間のずれによって生じ
る特定の周期で発生するモアレを低減することができ
る。
【0046】また、高線数網点領域が低線数網点領域と
して誤って領域分離された場合であっても、本発明の画
像処理方法においては低線数網点領域についてエッジ強
調が行われないので、エッジ強調が行われる場合に比べ
てモアレが目立ちにくく、誤って領域分離された領域の
違和感が小さくなる。
【0047】それゆえ、入力画像における低線数網点領
域および高線数網点領域について、簡易な処理で良好な
出力画像を得ることができる画像処理装置を提供するこ
とができるという効果を奏する。
【0048】また、本発明の画像形成装置は、上記課題
を解決するため、上記記載のいずれかの画像処理装置を
備えていることを特徴としている。
【0049】上記の構成によれば、本発明の画像形成装
置は、上記構成の画像処理装置を備えている。
【0050】それゆえ、簡易な処理で良好な出力画像を
得ることができる画像形成装置を提供することができる
という効果を奏する。
【0051】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1から図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0052】図1に示すように、たとえばデジタル複写
機やインクジェット複写機である画像形成装置1は、画
像入力装置2と、画像処理装置3と、画像出力装置4と
を備えている。
【0053】画像入力装置2は、たとえば入力原稿を読
み取る図示しないスキャナー部により構成されている。
画像処理装置3は、画像入力装置2にて読み取られた原
稿画像を基にして所望の画像処理を行う。画像処理装置
3の詳細な構成については後述する。
【0054】画像出力装置4は、たとえば電子写真プロ
セスを用いたデジタル複写機である場合、図示しない感
光体と、画像処理装置3から出力される複数色の画像信
号に基づいて感光体を露光する図示しない露光部と、上
記露光によって感光体表面に形成される静電潜像を複数
色のトナーにより現像する図示しない現像部と、現像さ
れたトナー像を用紙に転写する図示しない転写部とを少
なくとも有しており、画像処理装置3にて処理された信
号を基にしてカラー画像を用紙上に出力する。
【0055】次に、画像処理装置3について説明する。
画像処理装置3は、A/D(アナログ/デジタル)変換
部5と、シェーディング補正部6と、原稿種別自動判定
部(原稿種別自動判定手段)7と、入力階調補正部8
と、色補正部9と、領域分離処理部(領域分離処理手
段)10と、黒生成下色除去部11と、空間フィルタ処
理部(空間フィルタ処理手段)12と、中間調出力階調
処理部(中間調出力階調処理手段)13とを備えてい
る。
【0056】A/D変換部5は、画像入力装置2におい
て、原稿からの反射光像を図示しないCCD(Charge C
oupled Device )を用いて読み取り得られたRGB
(R:赤・G:緑・B:青)アナログ信号を、デジタル
信号に変換する。
【0057】シェーディング補正部6は、画像入力装置
2の照明系・結像系・撮像系の構成に起因して画像信号
に生じる各種の歪みを取り除くためのシェーディング補
正処理を行う。
【0058】その後、原稿種別自動判定部7は、シェー
ディング補正部6にて各種の歪みが取り除かれたRGB
信号、すなわちRGBの反射率信号を、濃度信号などの
画像処理装置3に採用されている画像処理システムにて
扱い易い信号に変換する。また、原稿種別自動判定部7
は、入力された原稿画像が、文字原稿であるか、印刷写
真または印画紙写真等の写真原稿であるか、あるいはそ
れらを組み合わせた文字/写真原稿であるかの判別を自
動で行う。
【0059】なお、原稿種別自動判定部7における原稿
種別の判定結果は、領域分離処理部10と、黒生成下色
除去部11と、空間フィルタ処理部12と、中間調出力
階調処理部13に入力される場合がある。詳細について
は後述する。
【0060】入力階調補正部8は、シェーディング補正
処理が施された反射率信号に、入力階調補正処理を施す
ものである。なお、入力階調補正処理は、原稿種別自動
判定部7における原稿種別の判定結果を基に、下地濃度
の除去やコントラストなどの画質を調整する処理であ
る。さらに、入力階調補正部8において、濃度信号に対
してカラーバランス処理をさらに施してもよい。
【0061】色補正部9は、RGBの濃度信号をCMY
(C:シアン・M:マゼンタ・Y:イエロー)の濃度信
号に変換し、かつ画像出力装置4における色再現の忠実
化実現のために、CMYの濃度信号に色補正処理を施す
ものである。なお、具体的に色補正処理とは、不要吸収
成分をそれぞれ含むCMYのトナーやインクの分光特性
に基づいた色濁りを、CMYの濃度信号から取り除く処
理である。
【0062】領域分離処理部10は、入力画像における
各画素を、色補正部9から出力されたCMYの濃度信号
に基づき、文字領域、網点領域、写真領域の何れかの領
域に分離する処理である領域分離処理を行う。領域分離
処理については、具体例を挙げて後述する。領域分離処
理部10における分離結果は、黒生成下色除去部11
と、空間フィルタ処理部12と、中間調出力階調処理部
13とに入力されることがある。詳細については後述す
る。
【0063】黒生成下色除去部11では、色補正部9で
色補正処理されたCMYの3色信号からK(黒)信号を
生成する黒生成処理を行う。また、黒生成下色除去部1
1は、色補正部9からのCMY信号から、黒生成で得た
K信号を差し引いて新たなCMY信号を生成する下色除
去処理を行う。これによりCMYの3色信号がCMYK
の4色信号に変換される。
【0064】空間フィルタ処理部12は、黒生成下色除
去部11で得られたCMYK画像データに対して、デジ
タルフィルタによる空間フィルタ処理を行う。空間フィ
ルタ処理とは、空間周波数特性を補正することによって
出力画像のボヤケや粒状性劣化を防ぐようにする処理で
ある。
【0065】中間調出力階調処理部13は、CMYK画
像データに対して、階調補正処理および中間調生成処理
を施す。具体的に、中間調生成処理とは、画像を複数の
画素に分割して階調を再現できるようにする処理であ
り、2値や多値のディザ法・誤差拡散法等を中間調生成
処理として用いることができる。
【0066】また、中間調出力階調処理部13におい
て、画像データの濃度値を、画像出力装置4の特性値で
ある網点面積率に変換する処理を行ってもよい。
【0067】上記の構成により、画像処理装置3は、中
間調出力階調処理部13によって入力画像の階調が再現
された濃度信号を、画像出力装置4に出力する。
【0068】なお、本実施の形態の画像処理装置3にお
いては、入力原稿の原稿種別あるいは領域分離の結果に
応じて、空間フィルタ処理部12による空間フィルタ処
理、および中間調出力階調処理部13における中間調生
成処理を選択する点に特徴がある。この特徴点について
は後述する。さらに、以下の説明では、CMYK各色の
濃度値に対して、空間フィルタ処理および中間調出力階
調処理を施すが、説明の便宜上、任意の1つの色成分に
おける濃度値に対する空間フィルタ処理と中間調出力階
調処理とを施す場合だけを説明している。
【0069】次に、原稿種別自動判定部7において原稿
種別の自動判別を行う方法について説明する。原稿種別
の自動判別を行う方法としては、たとえば、本出願人に
より出願された特願2001−12450号(平成13
年1月19日出願)に記載の方法を用いることができ
る。
【0070】すなわち、上記出願の技術では、入力原稿
に対してプレスキャンを行って濃度ヒストグラムを作成
し、予め定められる閾値より小さい低度数濃度区分の数
と、濃度ヒストグラムにおける最大度数値である第1最
大度数値と、第1最大度数値をとる濃度区分に隣接する
濃度区分以外における最大度数値である第2最大度数値
とを求める。そして、第1最大度数値の総画素数に対す
る割合と、(第1最大度数値−第2最大度数値)の総画
素数に対する割合とを算出する。そして、これらの値を
予め定められる閾値と比較することにより、原稿を文字
原稿、写真原稿、文字/写真原稿の何れかに分類する。
【0071】さらに、写真原稿については、以下に示す
ように印刷写真原稿と印画紙写真原稿とに分類すること
が可能である。すなわち、プレスキャンの際に、予め定
められた閾値で2値化して主走査方向、副走査方向での
変化点数の和を求め、その和が第1閾値を上回ったら印
刷写真原稿、上回らなかったら印画紙写真原稿と判定す
る。
【0072】また、印刷写真原稿については、以下に示
すように高線数網点印刷原稿と低線数網点印刷原稿とに
分類することが可能である。すなわち、印刷写真原稿の
うち第1閾値より大きい第2閾値を上回ったら高線数網
点印刷原稿、上回らなかったら低線数網点印刷原稿と判
定する。なお、高線数網点印刷原稿であるか低線数網点
印刷原稿であるかの判定を高速化するために、主走査方
向の変化点数だけを求め、第1閾値および第2閾値と比
較してもよい。
【0073】上記のいずれかの方法により原稿種別の判
定がなされると、その判別結果が、図1中一点鎖線に示
すように、入力階調補正部8と、色補正部9と、領域分
離処理部10と、黒生成下色除去部11と、空間フィル
タ処理部12と、中間調出力階調処理部13とに入力さ
れ、これらのブロックにおける処理パラメータが原稿種
別に対応するように変更され、本スキャンが行われる。
【0074】なお、画像処理装置3において、原稿種別
自動判定部7は必ずしも設けなくてもよい。すなわち、
画像形成装置1に設けられた操作パネル14により、入
力原稿の原稿種別を選択して入力するようにしてもよ
い。操作パネル14は、コピースタートキーと、テンキ
ーと、設定入力ボタンと、液晶ディスプレイ等の表示手
段とから構成することが可能である。
【0075】入力画像の原稿種別は、上記のように原稿
種別自動判定部7により判定されるか、あるいはユーザ
が操作パネル14を用いて入力することにより選択され
る。画像形成装置1は、予め設定されている文字モード
・印刷写真モード・印画紙写真モード・文字/写真モー
ド等の複数の画像モードより、入力画像の原稿種別に応
じた画像モードを選択する。
【0076】原稿種別が原稿種別自動判定部7により文
字/写真原稿であると判定された場合、あるいはユーザ
が原稿種別を文字/写真原稿であると操作パネル14に
より選択した場合は、黒生成下色除去部11と、空間フ
ィルタ処理部12と、中間調出力階調処理部13とにお
いて、画素毎の領域分離処理の分離結果に対応するパラ
メータにより処理される。
【0077】原稿種別が原稿種別自動判定部7により文
字/写真原稿以外であると判定された場合、あるいはユ
ーザが文字/写真原稿以外の原稿種別を選択した場合
は、黒生成下色除去部11と、空間フィルタ処理部12
と、中間調出力階調処理部13とにおいて、その原稿種
別に対応するパラメータにより処理される。
【0078】次に、領域分離処理部10における領域分
離の方法について説明する。
【0079】領域分離処理部10において、入力画像
を、文字・網点・写真(印画紙写真)領域に分離する方
法としては、たとえば”文字/網点/写真混在画像の適
応2値化方式(画像電子学会研究会予稿90−06−0
4)”に記載されている方法を用いることができる。ま
た、この方法においては、網点領域を識別する閾値を用
いることにより、低線数網点領域と高線数網点領域に分
離することができる。
【0080】具体的には、注目画素を中心としたM×N
(M、Nは自然数)画素のブロック内で以下に説明する
(ステップ1)〜(ステップ4)のような判定を行い、
それを注目画素の領域識別信号とする。
【0081】(ステップ1)ブロック内の中央の9画素
に対して信号レベルの平均値(Dav e)を求め、その平
均値を用いてブロック内の各画素を2値化する。また、
最大画素信号レベル(Dmax)、最小画素信号レベル
(Dmin)も同時に求める。
【0082】(ステップ2)ステップ2では、網点領域
において、小領域における画像信号の変動が大きいこと
や、背景に比べて濃度が高いことを利用し、網点領域を
識別する。
【0083】すなわち、2値化されたデータに対して主
走査、副走査方向でそれぞれ0から1への変化点数、1
から0への変化点数を求めて、それぞれの変化点数をK
H、Kvとし、これらを閾値TH、TVと比較して両者が共
に閾値を上回ったら網点領域とする。なお、網点領域と
背景との誤判定を防止するため、Dave、Dmax、D min
を閾値B1、B2と比較する。
【0084】すなわち、ステップ2においては、以下の
式〜: (Dmax−Dave)>B1…式,(Dave−Dmin)>B2
…式,KH>TH…式,Kv>TV…: をすべて満たす場合に、注目画素が網点領域であると判
定する。一方、上記式〜をすべて満たさない場合
は、非網点領域であると判定する。
【0085】(ステップ3)ステップ3では、ステップ
2において網点領域と判定された領域について、高線数
網点領域と低線数網点領域との分離を行う。
【0086】具体的には、閾値TH、TVより大きな閾値
H2、TV2(TH2>TH,TV2>TV)と、変化点数
H、Kvとを比較する。
【0087】すなわち、ステップ3においては、以下の
式,: KH>TH2…式,Kv>TV2…式: をすべて満たす場合に、注目画素が高線数網点領域であ
ると判定する。
【0088】一方、以下の式,: KH≦TH2…式,Kv≦TV2…式: のいずれかを満たす場合に、注目画素が低線数網点領域
であると判定する。
【0089】(ステップ4)ステップ4では、文字領域
においては、最大画素信号レベル(Dmax)と最小画素
信号レベル(Dmin)との差が大きく、濃度も最も高い
ことを利用して、文字領域と写真領域とを識別する。
【0090】具体的には、Dmax、Dmin、およびこれら
の信号レベルの差分(Dsub=Dmax−Dmin)と、閾値
A、PB、PCとを比較する。
【0091】すなわち、以下の式〜: Dmax>PA…式、Dmin>PB…式、Dsub>PC…式
: のいずれかを満たす場合に、注目画素が文字領域である
と判定する。一方、上記式〜のいずれをも満たさな
い場合については、写真領域であると識別する。
【0092】上記のステップ1〜ステップ4を踏むこと
により、領域分離処理部10において、入力画像が、高
線数網点領域と、低線数網点領域と、文字領域と、写真
領域とに分離される。
【0093】次に、本発明の特徴点の1つである、空間
フィルタ処理部12が行う空間フィルタ処理について説
明する。
【0094】図2に示すように、空間フィルタ処理にお
いては、文字用、低線数網点用、高線数網点用、写真用
の4種類のフィルタを用いる。なお、低線数はたとえば
120線未満、高線数は120線以上とする。なお、図
2においては、各マスク内の数値を、フィルタ内に含ま
れている全マスクの数値の和で割ったものを、各マスク
におけるフィルタ係数とする。
【0095】文字用のフィルタと、低線数網点用のフィ
ルタとは、エッジ強調を目的とするフィルタである。文
字用と低線数網点用とのフィルタは、どの程度のエッジ
強調が必要かによって同じものを設定してもよいし、別
のものを設定してもよい。
【0096】高線数網点用のフィルタは、平滑化を目的
としたフィルタである。写真用フィルタはエッジ強調と
平滑化とを混合したフィルタである。
【0097】なお、上記の4種類のフィルタは、以下の
ように使い分ける。すなわち、原稿種別が文字/写真原
稿である場合は、領域分離処理部10における各画素の
領域分離結果に対応するフィルタを用いて、空間フィル
タ処理を行う。原稿種別が文字/写真以外の原稿である
場合、その原稿種別に対応するフィルタにより、空間フ
ィルタ処理を行う。
【0098】また、低線数網点領域は、網点のドット間
が広く、比較的濃淡のはっきりした濃度値の画素が多い
ため、特にエッジ強調および平滑化を行わなくても網点
が明確に再現される。したがって、空間フィルタ処理に
おいては、低線数網点用のフィルタを用いないようにし
てもよい。
【0099】上記のように低線数網点用のフィルタを用
いないようにした場合、より具体的に説明すると、文字
/写真原稿については、低線数網点領域として領域分離
された画素だけ空間フィルタ処理を行わないようにす
る。さらに、原稿種別が低線数網点印刷原稿であるとき
は、一切空間フィルタ処理を行わないようにすることも
可能である。
【0100】すなわち、原稿種別が文字/写真原稿であ
る原稿の場合、領域分離により、高線数網点領域・文字
領域・写真領域として分離された画素について、空間フ
ィルタ処理を行うことが可能である。また、原稿種別が
文字原稿・高線数網点印刷原稿・印画紙写真原稿である
場合にのみ、空間フィルタ処理を行うことも可能であ
る。
【0101】以上のようにして、空間フィルタ処理部1
2において、領域分離結果に対応した、あるいは入力原
稿の原稿種別に対応したフィルタを用いて、空間フィル
タ処理が行われる。
【0102】次に、本発明のもう1つの特徴点である、
中間調出力階調処理部13が行う中間調出力階調処理に
ついて説明する。
【0103】中間調出力階調処理においては、高線数網
点用、写真用、文字用、低線数網点用として4種類の処
理を行う。以下、これらの4種類の処理について、
(1)高線数網点用および写真用の中間調出力階調処
理、(2)文字用および低線数網点用の中間調出力階調
処理として、2種類の処理ずつ順番に説明する。
【0104】(1)高線数網点用および写真用の中間調
出力階調処理 高線数網点用の処理、および写真用の処理は、図3に示
すような2×2行列のディザマトリクスを用いた階調性
重視の多値ディザ処理を行う。なお、同図中、マトリク
ス内の数字は、マトリクス内における各画素の成長順序
を示している。すなわち、ディザマトリクス内におい
て、左上・右上・左下・右下の順序で各画素の出力が成
長する。
【0105】たとえば、図4に示すように、入力値0か
らl12までは成長順序1に対応する画素だけが成長途
中の値を出力し、入力値112から191までは成長順
序2に対応する画素だけが成長途中の値を出力し、入力
値191から239までは成長順序3に対応する画素だ
けが成長途中の値を出力し、入力値239から255ま
では成長順序4に対応する画素だけが成長途中の値を出
力する。さらに、成長途中にある画素以外の画素は、成
長前の入力値なら0を、成長後の入力値なら255を出
力する。すなわち、入力画像の濃度値に応じて、この変
換テーブルにより、ディザマトリクスの成長順序1の画
素から順にドットが配置され、階調が表現される。
【0106】以上のように多値ディザ処理を行うことに
より、0から255まで入力値が変化する場合におい
て、ディザマトリクス内の4つの画素が、順番に最大の
出力値255を示す。したがって、入力画像の階調を忠
実に再現することが可能になる。
【0107】なお、高線数網点用と写真用との多値ディ
ザ処理の変換テーブルは別々のものであっても構わな
い。
【0108】(2)文字用および低線数網点用の中間調
出力階調処理 文字用および低線数網点用の処理では、図3に示すよう
なディザマトリクスを用いて、各画素の入力レベルを出
力多値数のステップで比較的忠実に再現するディザ処理
を行う。なお、「出力多値数のステップ」とは、中間調
出力階調処理において出力可能な出力階調値を示してい
る。すなわち、「各画素の入力レベルを出力多値数のス
テップで比較的忠実に再現する」とは、「各画素の入力
濃度値に相当する濃度レベルを、中間調出力階調処理に
おいて出力可能な階調値のうちで略完全に再現する階調
値に変換する」ということを意味している。
【0109】具体的には、図5に示すように、ディザマ
トリクス内の成長順序1から成長順序4までの画素につ
いて、順番に1ずつ出力値を増やしていく。なお、各画
素における出力値は、図6に示すような変換テーブルに
基づいて各画素への入力値から変換されたものである。
【0110】上記のようにディザマトリクス内の出力値
を順番に増やした場合、各画素への入力値と、ディザマ
トリクス内における各画素の出力値の和との関係は図7
のような形状となる。
【0111】すなわち、各画素への入力値と、出力値と
の関係は、図7に示すような変換テーブルにより1対1
の関係に対応付けられている。つまり、各入力値に対
し、ディザマトリクス内の対応する画素の変換テーブル
による値が出力される。
【0112】以上のように、文字用および低線数網点用
の処理では、ディザマトリクス内の成長順序1から成長
順序4までの画素について、それぞれ順番に1ずつ出力
値を増やしていく。したがって、各画素の入力レベル
を、出力多値数のステップ(ここでは256ステップ)
で、比較的忠実に再現することができる。
【0113】なお、文字用と低線数網点用との多値ディ
ザ処理の変換テーブルは別々のものであっても構わな
い。
【0114】また、低線数網点領域については、ディザ
パターンと網点パターンとの間で干渉が起こり、モアレ
が発生する場合がある。また、低線数網点領域は、比較
的濃淡がはっきりした濃度値の画素が多いので、原稿画
像を表現するために必ずしもディザ処理を行って面積階
調による中間調処理を行う必要はない。したがって、低
線数網点領域については、図6に示すような変換テーブ
ルを用いて階調補正処理のみを行ってもよい。
【0115】さらに、入力原稿の原稿種別が文字/写真
原稿であるときは、画素毎の領域分離結果に応じて、対
応するディザ処理あるいは階調補正処理により中間調出
力階調処理を行う。一方、入力原稿の原稿種別が文字/
写真以外の原稿であるときは、その原稿種別に対応する
ディザ処理あるいは階調補正処理により中間調出力階調
処理を行う。
【0116】なお、本発明の画像処理方法は、入力画像
データに対して、空間フィルタ処理を施した後、ディザ
処理による中間調出力階調処理を行うことにより出力画
像データを生成する画像処理方法において、中間調出力
階調処理は、入力画像データが低線数の網点画像である
と判断された時、各画素の入力レベルを出力多値数のス
テップで比較的忠実に再現するディザ処理あるいは単な
る階調補正処理のみとし、高線数の網点画像であると判
断された時は、階調性重視のディザ処理とする方法であ
ってもよい。
【0117】上記の画像処理方法によれば、低線数の網
点原稿については、網点パターンとディザパターンとの
間での干渉によるモアレを抑え、あるいは生じさないよ
うにすることができ、高線数の網点原稿については、階
調性に優れた画像を得ることができる。
【0118】また、本発明の画像処理方法は、上記構成
の画像処理方法において、入力画像データが低線数の網
点画像であると判断された時、空間フィルタ処理を行わ
ない方法であってもよい。
【0119】上記の画像処理方法によれば、低線数の網
点原稿であれば平滑化しなくてもモアレは生じにくいの
で、空間フィルタ処理を行わなくても忠実に網点を再現
でき、処理時間を短縮することができる。
【0120】また、本発明の画像処理方法は、入力画像
データに対して、空間フィルタ処理を施した後、ディザ
処理による中間調出力階調処理を行うことにより出力画
像データを生成する画像処理方法において、上記画像処
理方法には、入力画像データに対して、画素毎に領域を
判定する領域分離処理工程が含まれており、領域分離処
理結果により低線数の網点領域と判定された画素に対し
ては、中間調出力階調処理は各画素の入力レベルを出力
多値数のステップで比較的忠実に再現するディザ処理あ
るいは単なる階調補正処理のみを行い、高線数の網点領
域と判定された画素に対しては、階調性重視のディザ処
理を行う方法であってもよい。
【0121】上記の画像処理方法によれば、低線数の網
点領域については、網点パターンとディザパターンとの
間での干渉によるモアレを抑え、あるいは生じさせない
ようにすることができる。一方、高線数の網点領域につ
いては、階調性に優れた画像を得ることができる。
【0122】また、本発明の画像処理方法は、上記構成
の画像処理方法において、領域分離処理結果が低線数の
網点領域と判定された画素は空間フィルタ処理を行わな
い方法であってもよい。
【0123】上記の画像処理方法によれば、低線数の網
点領域は平滑化しなくてもモアレは生じにくいので、空
間フィルタ処理を行わなくても忠実に網点を再現でき、
処理時間を短縮することができる。
【0124】また、本発明の画像処理装置は、入力画像
データを、上記記載のいずれかの画像処理方法を用いて
出力画像データに変換する構成であってもよい。
【0125】上記構成の画像処理装置によれば、低線数
の網点については、網点パターンとディザパターンとの
間での干渉によるモアレを抑え、あるいは生じさせない
網点画像を、高線数の網点については、階調性に優れた
画像を画像出力装置で出力する出力画像データに変換す
ることができる。
【0126】また、本発明の画像形成装置は、入力画像
データを、上記記載の画像処理装置によって出力画像デ
ータに変換し、この出力画像データにより画像形成を行
う構成であってもよい。
【0127】上記構成の画像形成装置によれば、中間調
出力階調処理において、低線数の網点はディザ処理を行
わずにモアレを生じさせず、高線数の網点は比較的小さ
いマスクサイズの空間フィルタ処理で平滑化してモアレ
が抑えられ、高画質な画像を形成することができる。
【0128】
【発明の効果】本発明の画像処理方法は、以上のよう
に、入力原稿が、低線数網点印刷原稿または高線数網点
印刷原稿のいずれであるかを判定するとともに、低線数
網点印刷原稿であると判定された入力原稿について、入
力画像のエッジ強調および平滑化を行わず中間調出力階
調処理を行う一方、高線数網点印刷原稿であると判定さ
れた入力原稿について、入力画像の平滑化を行った後に
中間調出力階調処理を行う方法である。
【0129】すなわち、本発明の画像処理方法におい
て、低線数網点印刷原稿については、空間フィルタ処理
でのエッジ強調および平滑化を行わないで中間調出力階
調処理がなされる。それゆえ、処理が簡略化されてい
る。
【0130】一方、本発明の画像処理方法において、高
線数網点印刷原稿について行われる中間調出力階調処理
では、平滑化を行うことにより、画像入力装置の読み取
り周期と網点パターンの周期との間のずれ、および網点
パターンの周期とディザマトリクスの周期との間のずれ
によって生じる特定の周期で発生するモアレを低減する
ことができる。
【0131】また、高線数網点印刷原稿が低線数網点印
刷原稿として誤判別された場合であっても、本発明の画
像処理方法においては低線数網点印刷原稿についてエッ
ジ強調が行われないので、エッジ強調が行われる場合に
比べてモアレが目立ちにくくなる。
【0132】それゆえ、入力原稿が低線数網点印刷原稿
であるか、高線数網点印刷原稿であるかに関わらず、簡
易な処理で良好な出力画像を得ることができる画像処理
方法を提供することができるという効果を奏する。
【0133】また、本発明の画像処理方法は、以上のよ
うに、入力画像中から、低線数網点領域および高線数網
点領域を分離するとともに、低線数網点領域に分離され
た領域について、エッジ強調および平滑化を行わず中間
調出力階調処理を行う一方、高線数網点領域に分離され
た領域について、平滑化を行った後に中間調出力階調処
理を行う方法である。
【0134】すなわち、本発明の画像処理方法におい
て、低線数網点領域については、空間フィルタ処理での
エッジ強調および平滑化を行わないで中間調出力階調処
理がなされる。それゆえ、処理が簡略化されている。
【0135】一方、本発明の画像処理方法において、高
線数網点領域について行われる中間調出力階調処理で
は、平滑化を行うことにより、画像入力装置の読み取り
周期と網点パターンの周期との間のずれ、および網点パ
ターンの周期とディザマトリクスの周期との間のずれに
よって生じる特定の周期で発生するモアレを低減するこ
とができる。
【0136】また、高線数網点領域が低線数網点領域と
して誤って領域分離された場合であっても、本発明の画
像処理方法においては低線数網点領域についてエッジ強
調が行われないので、エッジ強調が行われる場合に比べ
てモアレが目立ちにくく、誤って領域分離された領域の
違和感が小さくなる。
【0137】それゆえ、入力画像における低線数網点領
域および高線数網点領域について、簡易な処理で良好な
出力画像を得ることができる画像処理方法を提供するこ
とができるという効果を奏する。
【0138】また、本発明の画像処理方法は、以上のよ
うに、上記構成の画像処理方法において、低線数網点印
刷原稿であると判定された入力原稿について行う、ある
いは低線数網点領域に分離された領域について行う中間
調出力階調処理は、ディザマトリクス内の各画素の出力
値を予め定められた順序に基づいて増していく変換テー
ブルが各画素に備えられており、上記変換テーブルに基
づいて、各画素の入力値に対する出力値を求めるディザ
処理であるという方法である。
【0139】それゆえ、上記構成の画像処理方法による
効果に加えて、低線数網点印刷原稿、あるいは低線数網
点領域を含む原稿が入力された場合に、より良好な出力
画像を得ることができるという効果を奏する。
【0140】また、本発明の画像処理方法は、以上のよ
うに、上記構成の画像処理方法において、低線数網点印
刷原稿であると判定された入力原稿について行う、ある
いは低線数網点領域に分離された領域について行う中間
調出力階調処理は、入力画像の1画素毎に入力画像の階
調を補正する階調補正処理であるという方法である。
【0141】上記の方法によれば、低線数網点印刷原稿
あるいは低線数網点領域の1画素毎について、入力画像
の階調が補正される。
【0142】それゆえ、上記構成の画像処理方法による
効果に加えて、低線数網点印刷原稿、あるいは低線数網
点領域を含む原稿が入力された場合に、より良好な出力
画像を得ることができるという効果を奏する。
【0143】また、本発明の画像処理方法は、以上のよ
うに、上記構成の画像処理方法において、高線数網点印
刷原稿であると判定された入力原稿について行う、ある
いは高線数網点領域に分離された領域について行う中間
調出力階調処理は、入力画像の濃度値に応じて、出力値
を最大値まで増加させるステップをディザマトリクス内
の各画素について順番に行うディザ処理であるという方
法である。
【0144】それゆえ、上記構成の画像処理方法による
効果に加えて、高線数網点印刷原稿、あるいは高線数網
点領域を含む原稿が入力された場合に、より良好な出力
画像を得ることができるという効果を奏する。
【0145】また、本発明の画像処理装置は、以上のよ
うに、入力原稿が、低線数網点印刷原稿または高線数網
点印刷原稿のいずれであるかを判定する原稿種別自動判
定手段と、低線数網点印刷原稿であると判定された入力
原稿については入力画像のエッジ強調および平滑化を行
わず、高線数網点印刷原稿であると判定された入力原稿
については入力画像の平滑化処理を行う空間フィルタ処
理手段と、上記空間フィルタ処理手段により処理された
画像データに中間調出力階調処理を行う中間調出力階調
処理手段とを備えているものである。
【0146】上記構成の画像処理装置によれば、低線数
網点印刷原稿については、空間フィルタ処理でのエッジ
強調および平滑化を行わないで中間調出力階調処理がな
される。すなわち、処理が簡略化されている。
【0147】一方、本発明の画像処理装置において、高
線数網点印刷原稿について行う中間調出力階調処理は、
平滑化を行うことにより、画像入力装置の読み取り周期
と網点パターンの周期との間のずれ、および網点パター
ンの周期とディザマトリクスの周期との間のずれによっ
て生じる特定の周期で発生するモアレを低減することが
できる。
【0148】また、高線数網点印刷原稿が低線数網点印
刷原稿として誤判別された場合であっても、本発明の画
像処理方法においては低線数網点印刷原稿についてエッ
ジ強調が行われないので、エッジ強調が行われる場合に
比べてモアレが目立ちにくくなる。
【0149】それゆえ、入力原稿が低線数網点印刷原稿
であるか、高線数網点印刷原稿であるかに関わらず、簡
易な処理で良好な出力画像を得ることができる画像処理
装置を提供することができるという効果を奏する。
【0150】また、本発明の画像処理装置は、以上のよ
うに、入力画像中から、低線数網点領域および高線数網
点領域を分離する領域分離処理手段と、低線数網点領域
に分離された領域についてはエッジ強調および平滑化処
理を行わず、高線数網点領域に分離された領域について
は入力画像の平滑化処理を行う空間フィルタ処理手段
と、空間フィルタ処理手段により処理された画像データ
に中間調出力階調処理を行う中間調出力階調手段とを備
えているものである。
【0151】上記構成の画像処理装置によれば、低線数
網点領域については、空間フィルタ処理でのエッジ強調
および平滑化を行わないで中間調出力階調処理がなされ
る。すなわち、処理が簡略化されている。
【0152】一方、本発明の画像処理装置において、高
線数網点領域について行う中間調出力階調処理は、平滑
化を行うことにより、画像入力装置の読み取り周期と網
点パターンの周期との間のずれ、および網点パターンの
周期とディザマトリクスの周期との間のずれによって生
じる特定の周期で発生するモアレを低減することができ
る。
【0153】また、高線数網点領域が低線数網点領域と
して誤って領域分離された場合であっても、本発明の画
像処理方法においては低線数網点領域についてエッジ強
調が行われないので、エッジ強調が行われる場合に比べ
て、モアレが目立ちにくく、誤って領域分離され領域の
違和感が小さくなる。
【0154】それゆえ、入力画像における低線数網点領
域および高線数網点領域について、簡易な処理で良好な
出力画像を得ることができる画像処理装置を提供するこ
とができるという効果を奏する。
【0155】また、本発明の画像形成装置は、以上のよ
うに、上記記載のいずれかの画像処理装置を備えている
ことを特徴としている。
【0156】上記の構成によれば、本発明の画像形成装
置は、上記構成の画像処理装置を備えている。
【0157】それゆえ、簡易な処理で良好な出力画像を
得ることができる画像形成装置を提供することができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の構成を示すブロック図
である。
【図2】図1の画像処理装置における空間フィルタ処理
部が用いる、文字用、低線数網点用、高線数網点用、写
真用のフィルタ係数の例を示す模式図である。
【図3】図1の画像処置装置がディザ処理に用いるディ
ザマトリクスを示す模式図である。
【図4】図1の画像処置装置が、高線数網点用の中間調
出力階調処理を行う場合における、図3のディザマトリ
クスにおける成長順序毎の変換テーブルを示す模式図で
ある。
【図5】図1の画像処理装置が、低線数網点用の中間調
出力階調処理を行う場合における、各画素の出力値とデ
ィザマトリクス内の出力値の和との関係を示す模式図で
ある。
【図6】図1の画像処理装置が中間調出力階調処理ある
いは階調補正処理に用いる変換テーブルを示す模式図で
ある。
【図7】図1の画像処理装置が、低線数網点用の中間調
出力階調処理を行う場合における、各画素への入力値と
ディザマトリクス内における出力値の和との関係を示す
模式図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 3 画像処理装置 7 原稿種別自動判定部(原稿種別自動判定手段) 10 領域分離処理部(領域分離処理手段) 12 空間フィルタ処理部(空間フィルタ処理手段) 13 中間調出力階調処理部(中間調出力階調処理手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/40 H04N 1/40 F 1/405 C 1/407 101D B41J 3/00 A Fターム(参考) 2C262 AB07 AC04 AC19 BB01 BB03 BB05 BB06 BB18 BB19 DA03 DA09 EA06 EA13 5B057 AA11 CA01 CA07 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE03 CE05 CE06 CE16 CE18 CH08 5C077 LL03 LL19 MP02 MP08 NN04 NN08 PP02 PP03 PP06 PP27 PP28 PP32 PP33 PP37 PP38 PQ12 PQ23

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像の画像データに対して中間調出力
    階調処理を行うことにより、出力画像を得るための出力
    画像データを生成する画像処理方法において、 入力原稿が、低線数網点印刷原稿または高線数網点印刷
    原稿のいずれであるかを判定するとともに、 低線数網点印刷原稿であると判定された入力原稿につい
    て、入力画像のエッジ強調および平滑化を行わず中間調
    出力階調処理を行う一方、 高線数網点印刷原稿であると判定された入力原稿につい
    て、入力画像の平滑化を行った後に中間調出力階調処理
    を行うことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】入力画像の画像データに対して中間調出力
    階調処理を行うことにより、出力画像を得るための出力
    画像データを生成する画像処理方法において、 入力画像中から、低線数網点領域および高線数網点領域
    を分離するとともに、 低線数網点領域に分離された領域について、エッジ強調
    および平滑化を行わず中間調出力階調処理を行う一方、 高線数網点領域に分離された領域について、平滑化を行
    った後に中間調出力階調処理を行うことを特徴とする画
    像処理方法。
  3. 【請求項3】低線数網点印刷原稿であると判定された入
    力原稿について行う、あるいは低線数網点領域に分離さ
    れた領域について行う中間調出力階調処理は、 ディザマトリクス内の各画素の出力値を予め定められた
    順序に基づいて増していく変換テーブルが各画素に備え
    られており、 上記変換テーブルに基づいて、各画素の入力値に対する
    出力値を求めるディザ処理であることを特徴とする請求
    項1または2に記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】低線数網点印刷原稿であると判定された入
    力原稿について行う、あるいは低線数網点領域に分離さ
    れた領域について行う中間調出力階調処理は、入力画像
    の1画素毎に階調を補正する階調補正処理であることを
    特徴とする請求項1または2に記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】高線数網点印刷原稿であると判定された入
    力原稿について行う、あるいは高線数網点領域に分離さ
    れた領域について行う中間調出力階調処理は、 入力画像の濃度値に応じて、出力値を最大値まで増加さ
    せるステップをディザマトリクス内の各画素について順
    番に行うディザ処理であることを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】入力画像の画像データに対して中間調出力
    階調処理を行うことにより、出力画像を得るための出力
    画像データを生成する画像処理装置において、 入力原稿が、低線数網点印刷原稿または高線数網点印刷
    原稿のいずれであるかを判定する原稿種別自動判定手段
    と、 低線数網点印刷原稿であると判定された入力原稿につい
    ては入力画像のエッジ強調および平滑化を行わず、高線
    数網点印刷原稿であると判定された入力原稿については
    入力画像の平滑化処理を行う空間フィルタ処理手段と、 上記空間フィルタ処理手段により処理された画像データ
    に中間調出力階調処理を行う中間調出力階調処理手段と
    を備えていることを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】入力画像の画像データに対して中間調出力
    階調処理を行うことにより、出力画像を得るための出力
    画像データを生成する画像処理装置において、 入力画像中から、低線数網点領域および高線数網点領域
    を分離する領域分離処理手段と、 低線数網点領域に分離された領域についてはエッジ強調
    および平滑化を行わず、高線数網点領域に分離された領
    域については入力画像の平滑化処理を行う空間フィルタ
    処理手段と、 上記空間フィルタ処理手段により処理された画像データ
    に中間調出力階調処理を行う中間調出力階調手段とを備
    えていることを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】請求項6または7に記載の画像処理装置を
    備えていることを特徴とする画像形成装置。
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JP2010226288A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
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