JP3426747B2 - カラー網点領域判定装置 - Google Patents

カラー網点領域判定装置

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JP3426747B2
JP3426747B2 JP28998294A JP28998294A JP3426747B2 JP 3426747 B2 JP3426747 B2 JP 3426747B2 JP 28998294 A JP28998294 A JP 28998294A JP 28998294 A JP28998294 A JP 28998294A JP 3426747 B2 JP3426747 B2 JP 3426747B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばスキャナで光学
的に読取られた原稿画像の部分が網点領域に属する部分
であるか否かを判定するカラー網点領域判定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、原稿画像をCCD(電荷結合
素子)などで構成したスキャナで光学的に読取って濃度
に対応するカラー画像データに変換し、この変換された
カラー画像データに基づいて原稿画像を形成するように
したディジタル複写機が用いられている。
【0003】この種のディジタル複写機では、文字・線
画,写真又は単位面積当たりのドットの数又はドットの
大きさで階調が表現される網点(screen)が混在する原
稿画像でも高品質な複写物が取得できるように、原稿画
像が文字・線画領域,写真領域又は網点領域のいずれの
領域に属するかが判定され、各領域に応じた画像処理が
施される。具体的には、文字・線画領域では、エッジ強
調又は黒色文字の強調などの画像処理が施され、網点領
域では、モアレ除去のための平滑化などの画像処理が施
される。
【0004】網点領域か否かの判定は、例えば次のよう
にして行われる。原稿画像が光学的に読取られてカラー
画像データに変換されると、注目画素を中心とする連続
した一定範囲(例えば9画素×9ライン)の検出領域に
おいて、注目画素の濃度が周囲の画素よりも相対的に濃
いか薄いかが判定される。その結果、注目画素の濃度が
周囲の画素よりも相対的に濃いと判定されると、当該注
目画素はピーク画素であると検出される。一方、注目画
素の濃度が周囲の画素よりも相対的に薄いと判定される
と、当該注目画素はディップ画素であると検出される。
【0005】このようにして一定範囲の検出領域内のピ
ーク画素又はディップ画素が検出されると、このピーク
画素又はディップ画素のパターンが予め定める網点領域
を示す複数のパターンのうちいずれかのパターンと一致
するか否か、又はピーク画素若しくはディップ画素の存
在密度が判別される。その結果、一致するパターンがあ
るか、又は存在密度が一定以上であれば、前記一定範囲
の検出領域は網点領域であると判定される。
【0006】ところで、実際のカラー原稿では、カラー
の網点領域は、三原色の網点ドットで構成されており、
これらの網点ドットは、色に応じて、水平にあるいは斜
めに角度を変えて点描されている。例えば、ある基準線
を水平線にとると、マゼンタ(M) であれば水平線から4
5°の角度で、シアン(C) であれば水平線から75°の
角度で、イエロー(Y) であれば15°の角度で並んでい
る。
【0007】このように、角度を変えて並べているの
は、同一角度で並べると、色の重なり合うところができ
ると、その重なりが解消されずに繰り返され、鮮やかな
色が出なくなるからである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した網点領域の判
定方法を、カラー画像原稿に適用しようとすれば、次の
ような問題がある。三原色の網点ドットは、色に応じ
て、斜めに角度を変えて点描されているので、1ライン
方向に画像を読み取れば、網点ドットを正確に読み取る
ことができず、周期性の判定に誤りが生ずるおそれがあ
る。例えば、図17に示すように、網点ドットが読取り
画素の約3倍程度の大きさであって、斜め15°に点描
されているとき、A−A′間のラインの画素で読み取っ
た場合は、1つの網点ドットを3画素にまたがって読み
取ることもあれば、2画素にまたがって読み取ることも
あり、1画素にまたがって読み取ることもある。
【0009】そこで、本発明の目的は、網点領域を構成
する網点ドットの点描角度の如何にかかわらず、網点領
域であるか否かを正確に判定できるカラー網点領域判定
装置を実現することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明のカラー網点領域判定装置は、二値化された原
稿カラー画像データをラインをまたがって、色ごとに定
められた角度で斜めに読み取り、読み取られた注目画素
の画像データを含む一定範囲の画像データに基づいて、
同一値の画素が連続しそれに引き続いて他の値の画素が
連続する場合のその組(以下「ペア」という)の幅を検
出するとともに、同一値の画素が連続する幅を検出し、
検出されたペアの幅の周期性が満たされているかどう
か、及び同一値の画素が連続する幅の周期性が満たされ
ているかどうかに基づいて、注目画素が網点領域を構成
する画素であるかどうかを判定するものである(請求項
1)。
【0011】なお、画像データが読み取られた後、その
画像データに基づいて、注目画素が網点領域を構成する
画素であるかどうかを判定する具体的手段として、注
画素の画像データを含む所定範囲の二値化カラー画像デ
ータの中の、ペアの存在数を判定してもよい(請求項
)。
【0012】
【作用】
(1) 前記請求項1記載の構成では、二値化された原稿カ
ラー画像データをラインをまたがって、色ごとに定めら
れた角度で斜めに読み取るので、実際のカラー原稿で三
原色の網点ドットが色に応じて、水平にあるいは斜めに
角度を変えて点描されていても、ほぼ正確に網点ドット
を読み取ることができる。
【0013】例えば、網点ドットの配列角度が15°で
あり、これを正方形状の画素の縦横配列からなる二次元
イメージスキャナで読み取るとすると、 tan15°=0.27≒3/11=3/(3+4+3) であるから、横に3画素進んで1ライン繰上げ、4画素
進んで1ライン繰上げ、また3画素進んで1ライン繰上
げていけばよい。
【0014】網点ドットの配列角度が45°のときは、 tan45°=1=1/1 であるから、横に1画素進むごとに1ライン繰上げてい
けばよい。 (2) 同一のライン上で、同一値の画素が連続するとは、
例えば同一色二値化カラー画像データの一方を白、他方
を黒と呼ぶことにすると、白画素が連続すること、又は
黒画素が連続することをいう。なお、白、黒といって
も、実際の色が白、黒なのではなく、ある色の画像デー
タを二値化した結果、薄い方を白、濃い方を黒といって
いるにすぎない。
【0015】連続する幅とは、白画素が連続する場合で
あれば、連続した一群の白の画素数をいい、黒画素が連
続する場合であれば、連続した一群の黒の画素数をい
う。したがって、通常の画素データのように、白画素、
黒画素が入り交じっている場合であれば、白画素がある
幅をもって連続し、黒画素がある幅をもって連続し、ま
た白画素がある幅をもって連続し、次に黒画素がある幅
をもって連続するという具合に、白画素と黒画素とが交
互に連続することになる。
【0016】ペアの幅とは、白画素と黒画素とが交互に
連続する場合に、連続する一群の白画素の幅と引続き連
続する一群の黒画素の幅との和のことをいう。ペアの幅
の周期性とは、同一ライン上にペアが複数存在するとき
に、それぞれのペアの幅がほぼ同一の値をとることをい
う。前記請求項記載の構成では、同一値の画素が連続
しそれに引き続いて他の値の画素が連続する場合のその
組(ペアという)の幅を検出し、ペアの幅の周期性が満
たされているかどうか判定する。
【0017】ペアの幅の周期性が満たされているかどう
かを調べるのは、網点領域であれば、二値化された一方
の値を持つ画素と他方の値を持つ画素のペアは、ある周
期を持って並ぶからである。(3) 前記請求項記載の構
成では、さらに同一値の画素が連続する幅の周期性が満
たされているかどうかを判定する。
【0018】同一値の画素が連続する幅の周期性とは、
例えば白画素と黒画素とが交互に連続する場合に、連続
する白画素の幅同士が、ほぼ同一の値をとること、又は
連続する黒画素の幅同士が、ほぼ同一の値をとることを
いう。同一値の画素が連続する幅の周期性が満たされて
いるかどうかを調べるのは、例えば文字の細い部分が周
期的に出現する場合があり、このような場合でもペアの
幅の周期性が満たされていて、網点領域と誤判定するこ
とがあるからである。そこで文字であれば同一値の画素
が連続する幅まで周期性はないと考えられるので、同一
値の画素が連続する幅の周期性も調べることとしたので
ある。(4) 前記請求項記載の構成では、注目画素の画
像データを含む所定範囲の二値化カラー画像データの中
の、ペアの存在数を判定する。
【0019】これは、ペアの数が、通常使用される網点
の線数から想定される範囲を越えていないかどうかチェ
ックするためである。
【0020】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図2は、本発明のカラー網点領
域判定装置が適用されたカラーディジタル複写機の要部
の電気的構成を示すブロック図である。このカラーディ
ジタル複写機には、複写すべきカラー原稿画像を光学的
に読取って赤(R) ,緑(G) 及び青(B) の加色法による3
原色カラー画像データに光電変換するとともに、各R,
G,Bの3原色カラー画像データをそれぞれの補色であ
るイエロー(Y) ,マゼンタ(M) 及びシアン(C) の減色法
による3原色カラー画像データに変換して出力するCC
D(電荷結合素子)などで構成されたスキャナ1が備え
られている。スキャナ1の分解能は、例えば1インチ当
たり400画素程度である。
【0021】スキャナ1で生成されて出力されるY,
M,Cの各カラー画像データは、原稿画像の濃度に対応
するビット数(例えば8ビット;256階調)で表され
たディジタルデータである。カラーディジタル複写機に
はまた、前記スキャナ1で生成されたY,M,Cの各カ
ラー画像データに種々の処理を施すための画像処理回路
2、及び原稿画像に対応する静電潜像を形成すべき感光
体に光を照射させる出力部3が備えられている。
【0022】より具体的に説明すると、画像処理回路2
には入力処理回路4が備えられていて、前記Y,M,C
の各カラー画像データはこの入力処理回路4に与えられ
る。入力処理回路4では、前記Y,M,Cの各カラー画
像データに対して、スキャナ1と画像処理回路2とのク
ロック差を解消するため、クロック変換などの処理が施
される。その後、前記Y,M,Cの各カラー画像データ
は、FIFO(FirstIn First Out)メモリ5に与えら
れる。
【0023】FIFOメモリ5に与えられたY,M,C
の各カラー画像データの任意の複数ラインに相当するカ
ラー画像データは、それぞれ、文字・写真・網点判定回
路6に与えられ、文字・写真・網点判定回路6に備えら
れている複数(例えば6)ライン分のカラー画像データ
を保持できるラインメモリ61に保持される。文字・写
真・網点判定回路6では、ラインメモリ61に保持され
ているカラー画像データに基づいて、そのカラー画像デ
ータが文字・線画領域、写真領域又は網点領域のいずれ
の領域に属するカラー画像データであるかが判定され
る。網点領域とは、単位面積当たりの網点ドットのサイ
ズで階調が表現された領域のことである。判定結果は、
後述する黒生成回路7、ズーム・移動回路9、フィルタ
回路10、階調処理回路11及び出力制御回路12に与
えられる。
【0024】FIFOメモリ5に保持されているカラー
画像データはまた、文字・写真・網点判定回路6を経
て、黒生成回路7に与えられる。黒生成回路7では、高
濃度部における濃度不足を補うための黒(BK)データが生
成される。具体的には、例えばY,M,Cの各カラー画
像データの最小値に補正係数α(例えばα=0.5 〜1 )
を乗じた値を各カラー画像データから除去し、この除去
した値をBKデータとするようにして生成される。Y,
M,Cの各カラー画像データ及びBKデータは色セレク
ト回路8に与えられる。
【0025】色セレクト回路8では、前記Y,M,C,
BKカラー画像データのうちいずれか1つの色に対応す
るカラー画像データが選択される。選択されたカラー画
像データは、ズーム・移動回路9に与えられ、設定倍率
などに応じて拡大又は縮小などの処理が施される。その
後、フィルタ回路10に与えられ、文字・写真・網点判
定回路6から与えられた判定結果に応じた平滑化処理又
はエッジ強調化処理などが施される。そして、階調処理
回路11に与えられ、いわゆるディザ処理又は多値ディ
ザ処理などの中間調処理が施される。
【0026】中間調処理が施されたカラー画像データ
は、出力制御回路12で出力に必要な処理が施され、前
記出力部3に与えられる。この実施例の特徴は、前記文
字・写真・網点判定回路6における網点領域判定機能に
ある。図3は、前記文字・写真・網点判定回路6におけ
る網点領域判定処理の流れを説明するブロック図であ
る。
【0027】文字・写真・網点判定回路6の一部を構成
する網点領域判定部21は、前処理部22、データ検索
部23、網点判定部24、網点判定補正部25、網点領
域拡張部26から構成されている。前処理部22は、ラ
インメモリ61から出力される各ライン分のカラー画像
データに対して、平滑化処理22aを施し、エッジ強調
処理22bを施し、二値化処理22cを施す(図4参
照)。
【0028】データ検索部23は、前処理部22を通過
した注目画素及びその前後の画素のデータに基づいて白
黒ペア幅を検出し(23a) 、白領域幅を検索し(23b) 、黒
領域幅を検索する(23c;図5参照)。なお、白、黒とい
っても、実際の色が白、黒なのではなく、ある色の画像
データを二値化した結果、薄い方を白、濃い方を黒とい
っているにすぎない。以下、Y,M,Cの三原色に注目
するときは、前記の白色、黒色と区別するため、色とい
わずに「カラー」ということにする。
【0029】これらの検索された結果は、網点判定部2
4に入力され、ここにおいて注目画素が網点領域の画素
かどうかの総合判定が行われる。総合判定された結果
は、網点判定補正部25において補正され、網点領域拡
張部26において領域拡張される。以下、各部の機能を
詳細に説明する。 (1) 前処理部22 前処理部22では、各ライン分のカラー画像データに対
して、平滑化処理を施し、エッジ強調処理を施し、二値
化処理を施す(図4参照)。
【0030】平滑化処理は、ノイズ除去のためのもの
で、図6に示すように、1ライン×3網点ドットの平滑
化フィルタを組んで、注目画素に対して濃度をX倍し、
その両隣の画素に対して1倍したものを足して(X+
2)で割ることにより行う。Xの値は、例えば3に設定
するが、4又は5に設定してもよい。エッジ強調処理
は、網点ドットのぼけを防ぐためのもので、図7に示す
ように、1ライン×3網点ドットの尖鋭化フィルタを組
んで、注目画素に対して濃度を2X+1倍し、その両隣
の画素に対して−X倍したものを足すことにより行う。
Xの値として、例えば8に設定するが、6又は7に設定
してもよい。
【0031】二値化処理は、白画素、黒画素いずれかを
はっきりさせるために行う。そのため、しきい値を設定
し、それ以上ならば1、未満ならば0の信号を出力す
る。以下、信号1の画素を「黒画素」、信号0の画素を
「白画素」という。このしきい値は、256階調の画像
濃度に対して、例えば100という値を採用すればよ
い。 (2) データ検索部23 データ検索部23は、前処理部22を通過した二値化デ
ータを、網点ドットのカラーに応じた角度で、ラインを
またがって斜めに読み取り、注目画素及びその周辺の画
素のデータに基づいて白黒ペア幅を検出し、白領域幅を
検索し、黒領域幅を検索する。 (2-1) ライン読取り ライン読取り部23dは、「複数のラインのカラー画像
データを、ラインをまたがって、色ごとに定められた角
度で斜めに読み取るデータ読取り手段」として機能する
もので、例えばあるカラーの網点ドットが主走査方向か
ら角度θで配列されているとすると、その角度に応じて
ラインをまたがって斜めに読み取っていく。
【0032】図1は、θ=−15°のときの読み取り方
法を示す図である。副走査方向に6ライン分ある二値化
画像データに対して、まず1ライン目のデータの3画素
分を読み取り、次のラインのデータの4画素分を読み取
り、次のラインのデータの3画素分を読み取り、という
具合に、最終的に、 (副走査方向の読取り画素数)/(主走査方向の読取り
画素数)=tanθ を満たすように読み取っていく。
【0033】この読み取った画素数が20画素に達すれ
ば、読み取りの1サイクルが終了したことになり、再度
1ライン目に戻って読み取りを始める。1ライン分すべ
ての画素について読み取りが終了すれば、1行繰り下げ
て最初の画素から読み取りを再開する。このようにし
て、図1の例でいえば、結局6往復して、6ライン分の
読み取りが完了することになる。 (2-2) 白黒ペアの検出 白黒ペアの検出は、ライン読み取り後の二値データに対
して行う。
【0034】図8は、白黒ペアの検出のフローチャート
を表し、図9、図10は検出対象となる画素列を示す。
特に、図9は注目画素(一番左の画素)が黒画素の場
合、図10は注目画素が白画素の場合を表す。図8、図
9を参照して、まず、注目画素が黒画素の場合を説明す
る。画素色フラグFを注目画素の色である黒に設定し、
白黒ペア数カウンタnを0、画素アドレスkを0、白黒
ペア幅カウンタWP を0に初期化する(ステップS
1)。
【0035】そして、画素kの色がFであるかどうか判
定する(ステップS2)。最初は画素0について、黒色
かどうかが判定される。YESであれば、kが最終値k
max であるかどうか判定する(ステップS3)。この最
終値kmax は、前方向に検出をしようとする一次元領域
の画素数のことであり、例えばk=31である。
【0036】この結果、k<kmax であれば、kを+1
して(ステップS4)、ステップS2に戻る。ステップ
S2で画素の色がFでない場合、すなわち異なる色の画
素に出会った場合には、白黒ペア数カウンタnを+1し
て(ステップS5)、画素色フラグFを当該画素の色に
変え(ステップS6)、白黒ペア幅カウンタWP を+1
する(ステップS7)。
【0037】図9の例でいうと、画素3を処理する時点
で、白黒ペア数カウンタnを1に設定して、画素色フラ
グFを白に変え、白黒ペア幅カウンタWP を1に設定す
ることになる。これ以後、kが最終値kmax であるかど
うか判定し(ステップS8)、最終値kmax でなけれ
ば、kを+1して(ステップS9)、当該画素kの色は
Fであるかどうかを判定する(ステップS10)。YE
Sであれば、白黒ペア幅カウンタWP に1を加え(ステ
ップS7)、同じ処理を繰り返す。
【0038】図9の例でいえば、白画素が続くかぎり、
白黒ペア幅カウンタWP が1ずつ加算されていくことに
なる。ステップS10で、当該画素kの色がFでない
(色が変わった)と判定されると、ステップS11でF
が白か黒か調べる。この判定の時点では、Fは、前の画
素の色を表しているから、YESの判定は、黒から白へ
の色の変化を表し、NOの判定は、白から黒への色の変
化を表すことになる。
【0039】ステップS11でNOと判定されれば、ス
テップS6に戻り、次はFを黒にして、黒画素の続く長
さを検索していくことになる。図9の例でいえば、黒画
素8の検索後、黒画素の続く長さを検索していくことに
なる。画素の色がもう一度変わると、今度はステップS
11でNOと判定されることになる。したがって、この
時点で白黒のペアが1つ完結する。
【0040】図9の例でいえば、白画素12の検索時
に、白黒ペアが1つ完結したことになる。このときの白
黒ペア幅カウンタWP の値は白黒ペア幅を表し、白黒ペ
ア数カウンタnは今までに発生した白黒ペア数を表すこ
とになる。そこでステップS12において、この白黒ペ
ア幅カウンタWP の値を、白黒ペア数カウンタnの関数
P 〔n〕として登録し、白黒ペア幅カウンタWP を0
にリセットし、白黒ペア数カウンタnを1つ進めてステ
ップS6に戻り、以下同じ処理をする。
【0041】最後に、kが最終値kmax となった場合
は、白黒ペア幅カウンタWP のカウント、白黒ペア数カ
ウンタnのカウントを打切り、打ち切った時点での白黒
ペア幅カウンタWP 〔n〕を登録する(ステップS1
5)。さらに、白黒ペア数カウンタnの値を白黒ペア数
Nとして登録する(ステップS16)。この打切りと登
録は、最後の画素の色が白であっても黒であっても同じ
ように行う。
【0042】図9の例でいえば、白画素31の検索時
に、カウントが打ち切られるので、そのときの白黒ペア
幅カウンタWP 〔4〕の値2と、白黒ペア数カウンタn
の値4を登録する。以上のようにして、画素列に含まれ
る白黒ペア数Nと、それらの幅WP 〔n〕を登録するこ
とができる。
【0043】前記の処理は、注目画素の左方向に対して
も行う。この場合は、最終値kmaxを−kmax とおき、
ステップS4,S9の処理“k=k+1”を“k=k−
1”と置き換える。以下、左方向に対して行った結果に
ついては、添字“−”を付け、右方向に対して行った結
果については、添字“+”を付けることとする。以上の
処理は、最初の注目画素が黒画素の場合の処理であっ
た。しかし、最初の注目画素が白画素の場合でもほぼ同
様にして白黒ペア幅を検出することができる。この場合
は、図8のステップS1で“画素色フラグF=白”と
し、ステップS11で“F=白”を“F=黒”とすれば
よく、検出対象となる画素列は、図10のようなものと
なる。 (2-3) 白領域幅の検出 白領域幅の検出は、ライン読み取り後の二値データに対
して行う。
【0044】図11は、白領域幅検出のフローチャート
を表し、図12、図13は検出対象となる画素列を示
す。特に、図12は注目画素(一番左の画素)が黒画素
の場合、図13は注目画素が白画素の場合を表す。図1
1、図12を参照して、まず、白領域数カウンタmを
0、画素アドレスkを0、白領域幅カウンタWW を0に
初期化する(ステップS21)。
【0045】そして、画素kの色が白であるかどうか判
定する(ステップS22)。最初は画素0について、白
色かどうかが判定される。NOであれば、kが最終値k
max であるかどうか判定する(ステップS23)。この
結果、k<kmax であれば、kを+1して(ステップS
24)、ステップS22に戻る。
【0046】ステップS22で白の画素に出会った場合
には、白領域数カウンタmを1増加して(ステップS2
5)、白領域幅カウンタWW を+1する(ステップS2
6)。図12の例でいうと、画素3に進んだ時点で、白
領域数カウンタmを1に設定して、白領域幅カウンタW
W を1カウントすることになる。
【0047】これ以後、kが最終値kmax であるかどう
か判定し(ステップS27)、最終値kmax でなけれ
ば、kを+1して(ステップS28)、当該画素kの色
は黒であるかどうかを判定する(ステップS10)。黒
でなければ、白領域幅カウンタWW に1を加え(ステッ
プS26)、同じ処理を繰り返す。図12の例でいえ
ば、白画素が続くかぎり、白領域幅カウンタWW が1ず
つ加算されていくことになり、白領域幅を数えることが
できる。
【0048】ステップS29で、当該画素kの色が黒に
なったと判定されると、ステップS30で、白領域幅カ
ウンタWW の値を、白領域数カウンタmの関数W
W 〔m〕として登録する(ステップS30)。その後、
白領域幅カウンタWW を0にリセットし、ステップS2
2に戻る。図12の例でいえば、黒画素8の検索時に、
白領域が1つ完結したことになる。このときの白領域幅
カウンタWW の値5は白領域幅を表し、白領域数カウン
タm=1は今までに発生した白領域数を表すことにな
る。
【0049】最後に、kが最終値kmax となった場合
は、白領域幅カウンタWW のカウント、白領域数カウン
タmのカウントを打切り、打ち切った時点での白領域幅
カウンタWW 〔m〕を登録する(ステップS32)。さ
らに、白領域数カウンタmの値を白領域数MW として登
録する(ステップS33)。この打切りと登録は、最後
の位置の画素が白である場合に行い、最後の位置の画素
が黒である場合には行わないことは勿論である。
【0050】図12の例でいえば、白画素31の検索時
に、カウントが打ち切られるので、そのときの白領域幅
カウンタWW の値2と、白領域数カウンタmの値4を登
録する。以上のようにして、画素列に含まれる白領域数
と、それらの幅を登録することができる。
【0051】前記の処理は、注目画素の左方向に対して
も行う。この場合は、最終値kmaxを−kmax とおき、
ステップS24,S28の処理“k=k+1”を“k=
k−1”と置き換える。以下、左方向に対して行った結
果については、添字“+”を付け、右方向に対して行っ
た結果については、添字“−”を付ける。以上の処理
は、最初の注目画素が黒画素の場合の処理であった。し
かし、最初の注目画素が白画素の場合でもほぼ同様にし
て白領域幅を検出することができる。この場合、最初の
注目画素が白画素の場合の検出対象となる画素列は、図
13のようなものとなり、図11のフローチャートをそ
のまま適用できる。 (2-4) 黒領域幅の検出 黒領域幅の検出も、二値化処理後の二値データに対して
行う。
【0052】この黒領域幅の検出は、図11のフローチ
ャートで、白を表す添字Wを、黒を表す添字Bに置き換
え、“白”とあるのを“黒”に置き換え、“黒”とある
のを“白”と置き換えるだけでよく、前記(2-2) の白領
域幅の検出と全く同じようにしてできる。黒領域数をM
B 、黒領域幅をWB 〔m〕と書くことにする。 (3) 網点判定部24 網点判定部24は、図14に示すように構成されてお
り、データ検索部23から送られてくる、注目画素の前
後±kmax の画素列に対する白黒ペア数N+ ,N - 、白
黒ペア幅WP+〔n;n=1,2,‥‥〕,WP-〔n;n
=1,2,‥‥〕、白領域数MW+,MW-、白領域幅WW+
〔m;m=1,2,‥‥〕,WW-〔m;m=1,2,‥
‥〕、黒領域数MB+,MB-、黒領域幅WB+〔m;m=
1,2,‥‥〕,WB-〔m;m=1,2,‥‥〕の各デ
ータ,及び二値化画像データに基づいて、注目画素が網
点領域に含まれるかどうかの判定を行う。 (3-1) 白黒ペア数判定部24a この判定は、白黒ペア数Nに基づいて行う。注目画素の
前方向の検出対象となる画素列についての白黒ペア数を
+ とすると、 Nの下限しきい値≦N+ ≦Nの上限しきい値 …(1) が成立すれば、当該注目画素を網点候補点とし、いずれ
も成立しなければ当該注目画素を網点候補点としない。
【0053】Nの下限しきい値は、例えば32画素の画
素列に対して、3とし、Nの上限しきい値は、16とす
る。この数字の根拠は、次のとおりである。スキャナ1
の分解能が、1インチ当たり400画素程度ならば、3
2画素というのは2mmの領域に相当する。網点の線数
が65線/インチならば、2mmの領域に5本のピーク
/ディップが入り、網点の線数が200線/インチなら
ば、2mmの領域に16本のピーク/ディップが入る。
したがって、Nの下限しきい値として3を設定し、Nの
上限しきい値として16を設定すれば、通常用いられる
ほぼ65線〜200線/インチの網点領域を検出するこ
とができる。
【0054】前記の処理は、前方向の画素列に対するも
のであったが、後方向の検出対象となる画素列について
も同様に白黒ペア数を判定する。 (3-2) 白黒ペア幅周期性判定部24b この判定は、白黒ペアは、網点領域ならば、ほぼ同一周
期で繰り返されるとの予測に基づいている。
【0055】前記(3-1) の白黒ペア数判定部24aによ
り、当該注目画素が網点候補点とされた場合に、注目画
素の前方向の検出対象となる画素列についての白黒ペア
幅W P+〔n〕を取る。白黒ペア幅WP の上限しきい値を
12に設定し、下限しきい値を2に設定する。この数字
の根拠は、スキャナ1の分解能が、1インチ当たり40
0画素程度ならば、12画素というのは0.03インチ
に相当し、2画素というのは0.005インチに相当す
る。前者は網点の線数33線/インチに相当し、後者は
網点の線数200線/インチに相当する。
【0056】まず、第1番目の白黒ペア幅WP+〔1〕に
ついて、 WP の下限しきい値≦WP+〔1〕≦WP の上限しきい値 …(2) を判定する。この式を満たしていなければ、網点候補点
でないとする。この理由は、このしきい値の範囲に入っ
ていなければ、一般に使用されている網点の線数から掛
け離れていることになるからである。
【0057】前記の式が少なくともいずれか満たされた
場合、白黒ペア幅周期性判定を行う。そのため、第1番
目の白黒ペア幅WP+〔1〕を基にして、周期性判定の上
限しきい値をWP+〔1〕+1に設定する。そして、第2
番目以後第N+ −1番目までの白黒ペア幅WP+〔n〕に
対して、 周期性判定の下限しきい値≦WP+〔n〕≦周期性判定の上限しきい値…(3) を判定する。
【0058】最後の第N+ 番目の白黒ペア幅W
P+〔N+ 〕に対しては、上限しきい値との関係 WP+〔N+ 〕≦周期性判定の上限しきい値 …(4) のみを判定する。上限しきい値との関係のみを判定する
のは、最後の第N+ 番目の白黒ペア幅WP+〔N+ 〕は、
カウントを途中で打ち切っていることがあるからであ
る。
【0059】前記判定式が満たされなければ、周期性な
しとする。さらに、後方向に対しても、同様の白黒ペア
幅周期性判定を行う。 (3-3) 黒領域幅周期性判定部24c、白領域幅周期性判
定部24d この判定は、白領域幅単独、黒領域幅単独の周期性を判
定する処理である。もし、前述のように白黒ペア幅の周
期性のみを判定すれば、文字の一部において白黒が周期
的に並んでいた場合誤検知する可能性がある。そこで、
白領域幅単独、黒領域幅単独で周期性を判定して、より
確実に網点領域の検出を行おうとしたのである。
【0060】まず、注目画素が白画素の場合(図13参
照)注目画素の前方向の検出対象となる画素列につい
て、注目画素を含む白領域幅WW+〔1〕と、その次の白
領域幅WW+〔2〕とを読み出す。 WW+〔1〕≦WW+〔2〕+1 …(5) が成立するならば、白領域幅は周期性ありとみなして、
次に黒領域幅周期性の判定を行う。もし、前記の式が満
たされないならば網点候補点でないとし、黒領域幅周期
性の判定も行わない。
【0061】このような「みなし判定」を行うのは、白
の注目画素から白領域幅が異常に長く続く場合があり、
この場合は網点領域であるとは考えにくいからである。
前記のみなし判定をクリアすると、黒領域幅の周期性を
判定する。まず、1番目の黒領域幅WB+〔1〕に基づい
て、周期性判定の上限しきい値と、下限しきい値とを設
定する。
【0062】 上限しきい値=WB+〔1〕+1 …(6) 下限しきい値=WB+〔1〕−1 …(7) そして、第2番目以後第MB+−1番目までの黒領域幅W
B+〔m〕に対して、 周期性判定の下限しきい値≦WB+〔m〕≦周期性判定の上限しきい値…(8) を判定する。
【0063】最後の第MB+番目の黒領域幅WB+〔MB+
に対しては、上限しきい値との関係 WB+〔MB+〕≦周期性判定の上限しきい値 …(9) のみを判定する。上限しきい値との関係のみを判定する
のは、最後の第MB+番目の黒領域幅WB+〔MB+〕は、カ
ウントを途中で打ち切っていることがあるからである。
【0064】前記判定式が満たされなければ、黒領域幅
の周期性なしとする。さらに、後方向に対しても、同様
の黒領域幅周期性判定を行う。次に、注目画素が黒画素
の場合(図12参照)にする白領域幅周期性の判定につ
いて説明すると、この場合も前記と全く同様に、注目画
素の前方向の検出対象となる画素列について、注目画素
を含む黒領域幅WB+〔1〕と、その次の黒領域幅W
B+〔2〕とを取り出す。
【0065】 WB+〔1〕≦WB+〔2〕+1 …(10) が成立するならば、黒領域幅は周期性ありとみなして、
次の白領域幅周期性の判定を行う。もし、前記の式が満
たされないならば網点候補点でないとする。前記のみな
し判定をクリアすると、白領域幅の周期性を判定する。
まず、1番目の白領域幅WW+〔1〕に基づいて、周期性
判定の上限しきい値と、下限しきい値とを設定する。
【0066】 上限しきい値=WW+〔1〕+1 …(11) 下限しきい値=WW+〔1〕−1 …(12) そして、第2番目以後第MW+−1番目までの白領域幅W
W+〔m〕に対して、 周期性判定の下限しきい値≦WW+〔m〕≦周期性判定の上限しきい値…(13) を判定する。
【0067】最後の第MW+番目の白領域幅WW+〔MW+
に対しては、上限しきい値との関係 WW+〔MW+〕≦周期性判定の上限しきい値 …(14) のみを判定する。前記判定式が満たされなければ、白領
域幅の周期性なしとする。さらに、後方向に対しても、
同様の白領域幅周期性判定を行う。 (3-4) 網点総合判定部24e 網点総合判定部24eでは、白黒ペア数判定、白黒ペア
幅周期性判定、白領域幅周期性判定、黒領域幅周期性判
定の各結果に基づいて、注目画素が網点領域に含まれる
画素(以下「網点画素」という)であるかどうかを判定
する。
【0068】この判定の内容は、前後いずれかの方向に
ついて、白黒ペア数判定により網点候補点と判定され、
かつ白黒ペア幅周期性判定により網点候補点と判定され
た場合に、白領域幅周期性判定により周期性があるか、
又は黒領域幅周期性判定により周期性があると判定され
れば網点画素とする。前後いずれの方向についても、白
黒ペア数判定を満たさなければ網点画素でないと判定す
る。
【0069】前後いずれの方向についても、白黒ペア幅
周期性判定を満たさなければ網点画素でないと判定す
る。前後いずれの方向についても、白領域幅周期性判定
により周期性がなく、かつ、黒領域幅周期性判定により
周期性がないと判定されれば、網点画素でないと判定す
る。
【0070】以上の処理は、注目画素を1つ固定して、
それに基づく処理であったが、網点判定部24は、注目
画素を1画素ずつずらして同じ処理を行う。したがって
最終的には、1ライン分の全画素について判定が行われ
ることになる。以上の処理は、さらに各カラーに対して
行われる。したがって、網点判定結果は、各カラーごと
に得られるが、3つの結果について網点であることの論
理和をとることとする(図14参照)。 (4) 網点判定補正部25 (4-1) 網点連続性判定部25a この処理は、網点判定部24で注目画素が網点画素と判
定された場合に、連続性を判定する処理である。
【0071】注目画素が網点画素と判定された場合に、
その注目画素の次の前方向の画素も網点画素かどうかの
判定を行い、続いてこの判定を合計A回連続して行う
(Aは例えば24)。そして、注目画素から前方向にA
個網点画素が連続するならば、前方向に連続性ありと判
定する。連続しなければ連続性なしと判定する。
【0072】また、注目画素の後方向の画素も網点画素
かどうかの判定を行い、続いてこの判定を合計A回連続
して行い、注目画素から後方向にA個網点画素が連続す
るならば、後方向に連続性ありと判定する。連続しなけ
れば連続性なしと判定する。 (4-2) 網点判定補正部25b この処理は、前記網点連続性判定部25aの連続性判定
結果を利用して、前方向又は後方向に連続性があれば、
当該注目画素を網点画素とする。
【0073】そうでなければ、網点画素でないとする。 (5) 網点領域拡張部26 網点領域拡張部26は、網点画素である/ないの判定結
果を用いて、網点領域を決定する処理である。網点画素
である/ないの判定は、1ラインを構成する画素に対し
て順次行われ、それが終了すると隣接ラインを構成する
画素に対しても行われる。
【0074】その結果、網点画素列の分布が上下に連続
せず、縞状になることがある。しかし、網点領域は、一
定の大きさの二次元領域にわたるのが通常であるので、
網点画素を上下拡張して、網点画素の周囲の画素をも網
点画素とすることが適切である。図16は、このように
拡張する場合の手法を示す。注目画素を中心とする3×
3のマトリクスを組み、注目画素が網点画素であれば、
その周囲の8画素はすべて網点画素とする。これによ
り、網点領域を上下に拡張することができる。
【0075】実施例の説明は以上であるが、本発明は、
前記実施例に限定されるものではない。前記実施例で
は、カラーディジタル複写機を例にとって説明したが、
本発明は、例えばカラーファクシミリ装置又はカラープ
リンタなど、原稿画像が網点領域の原稿画像であるか否
かを判定する処理が必要な他の画像形成装置にも適用可
能である。
【0076】
【発明の効果】以上のように本発明のカラー網点領域判
定装置によれば、二値化された原稿カラー画像データを
ラインをまたがって、色ごとに定められた角度で斜めに
読み取るので、実際のカラー原稿で三原色の網点ドット
が色に応じて、水平にあるいは斜めに角度を変えて点描
されていても、ほぼ正確に網点ドットを読み取ることが
できる。
【0077】したがって、網点領域であるか否かを正確
に判定することができる。また、原稿カラー画像データ
をラインをまたがって、斜めに読み取った後は、1行分
の画像データに基づき処理すればよいので、網点領域で
あるか否かの判定に少なくとも複数ラインのカラー画像
データを処理する回路が必須であった従来技術に比べ
て、処理回路の規模を小さくできる。
【0078】また、ペアの幅の周期性が満たされている
か否か、同一値の画素が連続する幅の周期性も調べて網
点領域であるか否かの判定を行っているので、網点領域
を構成する網点ドットのサイズが大きくても、文字・線
画領域と区別して網点領域を確実に判定できる。また、
請求項記載の発明によれば、ペアの数が、通常使用さ
れる線数から想定される範囲を越えていないかどうかチ
ェックできるので、網点領域と誤判定するのを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】網点ドットの配列角θ=−15°のときのライ
ン読み取り方法を示す図である。
【図2】一実施例のカラーディジタル複写機の要部の電
気的構成を示すブロック図である。
【図3】前記カラーディジタル複写機における網点領域
判定処理の流れを説明するためのブロック図である。
【図4】カラー画像データの平滑化処理、エッジ強調処
理、及び二値化をする前処理部の処理の流れを説明する
ためのブロック図である。
【図5】注目画素と同一ライン上の所定数の二値化カラ
ー画像データに基づいて、白黒ペア幅を検出するととも
に、同一値の画素が連続する白領域幅、黒領域幅を検出
するデータ検索部の処理の流れを説明するためのブロッ
ク図である。
【図6】前処理部におけるカラー画像データの平滑化処
理をするためのフィルタの例を示す図である。
【図7】前処理部におけるカラー画像データのエッジ強
調処理をするためのフィルタの例を示す図である。
【図8】データ検索部における白黒ペア幅検出の流れを
示すフローチャートである。
【図9】注目画素(一番左の画素)が黒画素の場合の、
白黒ペア幅の検出対象となる画素列を示す図である。
【図10】注目画素が白画素の場合の、白黒ペア幅の検
出対象となる画素列を示す図である。
【図11】データ検索部における白領域幅検出の流れを
示すフローチャートである。
【図12】注目画素が黒画素の場合の、白領域幅の検出
対象となる画素列を示す図である。
【図13】注目画素が白画素の場合の、白領域幅の検出
対象となる画素列を示す図である。
【図14】白黒ペア数が所定の範囲に含まれているかど
うか、白黒ペア幅の周期性が満たされているかどうか、
及び黒領域幅の周期性、白領域幅の周期性が満たされて
いるかどうかに基づいて、注目画素が網点領域を構成す
る画素であるかどうかを判定する網点判定部の処理の流
れを説明するためのブロック図である。
【図15】網点画素が、所定数連続するかどうかを判定
し、連続する場合にのみ、当該画素が網点領域を構成す
る画素であるとする網点判定補正部の処理の流れを説明
するためのブロック図である。
【図16】網点領域拡張の手法を解説する図である。
【図17】網点ドットが読取り画素の約3倍程度の大き
さであって、斜め15°に点描されているときの、網点
ドットと、スキャナの読み取り画素の配列の重なり具合
を示す図である。
【符号の説明】
1 スキャナ 2 画像処理回路 6 文字・写真・網点判定回路 21 網点領域判定部 22 前処理部 23 データ検索部 24 網点判定部 25 網点判定補正部 26 網点領域拡張部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊本 秀近 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 林 信二 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−86369(JP,A) 特開 平5−304602(JP,A) 特開 昭58−218272(JP,A) 特開 昭63−142766(JP,A) 特開 昭56−161776(JP,A) 特開 平4−157877(JP,A) 特開 平6−223182(JP,A) 特開 平4−35167(JP,A) 特開 昭63−316566(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 H04N 1/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像を読取ってその濃度に対応するカ
    ラー画像データに変換する変換手段と、 前記変換手段から出力されたカラー画像データのうち、
    連続する複数のラインに対応するカラー画像データを保
    持する保持手段と、 前記保持手段に保持されている複数のラインのカラー画
    像データの二値化をする前処理手段と、 前記保持手段に保持されている複数のラインのカラー画
    像データを、ラインをまたがって、色ごとに定められた
    角度で斜めに読み取るデータ読取り手段と、 前記データ読取り手段により読み取られた注目画素の画
    像データを含む二値化カラー画像データに基づいて、
    一値の画素が連続しそれに引き続いて他の値の画素が連
    続する場合のその組(以下「ペア」という)の幅を検出
    するとともに、同一値の画素が連続する幅を検出するデ
    ータ検索手段と、前記データ検索手段により検出されたペアの幅の周期性
    が満たされているかどうか、及び同一値の画素が連続す
    る幅の周期性が満たされているかどうかに基づいて、
    目画素が網点領域を構成する画素であるかどうかを判定
    する判定手段とを備えることを特徴とするカラー網点領
    域判定装置。
  2. 【請求項2】記判定手段は、前記データ読取り手段に
    より読み取られた注目画素の画像データを含む所定範囲
    の二値化カラー画像データの中の、前記ペアの存在数が
    所定範囲に入っているかどうかを判定するものである請
    求項1記載のカラー網点領域判定装置。
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