JP7267854B2 - 帳票認識装置、帳票認識方法、及び帳票認識システム - Google Patents

帳票認識装置、帳票認識方法、及び帳票認識システム Download PDF

Info

Publication number
JP7267854B2
JP7267854B2 JP2019118900A JP2019118900A JP7267854B2 JP 7267854 B2 JP7267854 B2 JP 7267854B2 JP 2019118900 A JP2019118900 A JP 2019118900A JP 2019118900 A JP2019118900 A JP 2019118900A JP 7267854 B2 JP7267854 B2 JP 7267854B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
pixels
form recognition
image
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019118900A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021005234A (ja
Inventor
広 新庄
英輔 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Channel Solutions Corp
Original Assignee
Hitachi Channel Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Channel Solutions Corp filed Critical Hitachi Channel Solutions Corp
Priority to JP2019118900A priority Critical patent/JP7267854B2/ja
Publication of JP2021005234A publication Critical patent/JP2021005234A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7267854B2 publication Critical patent/JP7267854B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Character Input (AREA)

Description

本発明は、帳票画像上に記載される網掛け領域の抽出と網掛け画素の除去、および帳票認識の技術に関する。
光学式文字認識装置(OCR)に代表される帳票認識装置は、処理する帳票の罫線や枠、文字列等のレイアウトを解析し、文字列内の文字を認識する。
通常の帳票認識では、均一な背景上に記載された文字を認識対象としている。しかし、網掛け領域に記載された文字は、網掛けの影響により背景と文字を正しく分離できないため、通常のOCRでは認識できない。網掛け領域上の文字を認識するには、網掛け領域を抽出し、網掛けの画素を除去する処理が必要となる。
帳票から網掛け領域を抽出して文字を認識する技術として、例えば特許文献1に開示の技術がある。この技術では、孤立点のヒストグラムを解析することにより網掛け領域を判定して網掛けの画素を除去する。
特開2001-76096号公報
特許文献1の方式では孤立点のヒストグラムを用いているため、小さい点で構成される網掛けしか対応できない。細い斜め線が交差する網掛けなどには対応できない。
本発明は、孤立点で構成される網掛けだけでなく、線が交差する網掛けパターンでも網掛け領域を抽出し、網掛けを除去する技術を提供することを目的とする。
本発明における帳票認識装置は、好ましくは、画像入力部から入力された帳票画像を行単位、および列単位で黒画素の連続している長さが所定の値以下の画素を抽出することにより、前記帳票画像の中から網掛け領域を抽出する網掛け領域抽出部と、前記帳票画像の網掛け領域内において、行単位、および列単位で黒画素の連続している長さが所定の値以下の画素を除去することにより、前記帳票画像の中から網掛け画素を除去する網掛け除去部と、を備えることを特徴とする帳票認識装置として構成される。
また、本発明は、上記帳票認識装置において行われる帳票認識方法、および帳票認識システムとしても把握される。
本発明の一態様によれば、様々な網掛けの画素を除去することができる。
第1実施形態の帳票認識装置の構成図である。 入力対象の帳票画像と処理結果の例である。 第1実施形態の網掛け除去処理のフローを示す図である。 入力対象の帳票画像の例である。 第1実施形態の網掛け画素候補抽出処理結果の例である。 第1実施形態の網掛け画素候補抽出処理結果の例である。 第1実施形態の網掛け画素候補連結処理結果の例である。 第1実施形態の網掛け領域抽出処理結果の例である。 第1実施形態の網掛け画素除去処理結果の例である。 第2実施形態の網掛け除去パラメータ設定のGUIを示す図である。 網掛け除去処理の挙動を確認するためのテスト画像の例である。 第3実施形態の網掛け除去処理のパラメータを自動的に決定するフローを示す図である。 帳票認識システムの構成例を示す図である。
以下、実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。本発明の思想ないし趣旨から逸脱しない範囲で、その具体的構成を変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。
以下に説明する発明の構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、重複する説明は省略することがある。
本明細書等における「第1」、「第2」、「第3」などの表記は、構成要素を識別するために付するものであり、必ずしも、数または順序を限定するものではない。また、構成要素の識別のための番号は文脈毎に用いられ、一つの文脈で用いた番号が、他の文脈で必ずしも同一の構成を示すとは限らない。また、ある番号で識別された構成要素が、他の番号で識別された構成要素の機能を兼ねることを妨げるものではない。
図面等において示す各構成の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面等に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
本明細書において単数形で表される構成要素は、特段文脈で明らかに示されない限り、複数形を含むものとする。
続いて、本実施例における帳票認識装置、帳票認識方法、及び帳票認識プログラムについて、図面を用いて詳細に説明する。まず、ハードウェア構成について説明する。
図1は、本実施例における帳票認識装置100のハードウェア構成例である。帳票認識装置100は、操作部110と、表示部120と、画像入力部130と、記憶部140と、制御部150と、インターフェース(IF)160とを備えるコンピュータ装置である。
操作部110は、例えば、ユーザが数字や文字の入力操作を行う際に利用するキーボードや、スキャンの開始を指示するためのボタン等、ハードウェアとしては一般的な装置から構成される。表示部120は、例えば、入力画像や認識結果等を表示する液晶ディスプレイ等、ハードウェアとしては一般的な装置から構成される。
画像入力部130は、例えば、フラットベッドスキャナやオートシートフィーダ付きのスキャナ、およびCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子を用いて画像を撮像するデジタルカメラ等、ハードウェアとしては一般的な装置から構成される。記憶部140は、例えば、メモリやハードディスク装置等からなる記憶デバイス等、ハードウェアとしては一般的な装置から構成される。記憶部140は、画像入力部130で入力された画像や各種内部処理用プログラム、および各種設定データを記憶する。また、記憶部140は、文字識別辞書等を記憶する。
制御部150は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等、ハードウェアとしては一般的な装置から構成される。制御部150は、網掛け領域の抽出や網掛け画素の除去、および文字列の検出、文字列認識等を行う帳票認識や装置全体の制御を行う。なお、入力画像は、画像入力部130が撮像する替わりに、記憶部140内に記録された画像データを用いてもよい。IF160は、例えば、NIC(Network Interface Card)等、ハードウェアとしては一般的な装置から構成され、他の装置とデータを入出力する。
以下に示す各実施形態における処理は、制御部150が記憶部140に記憶されているプログラムを読み出して、メモリにロードして実行することにより実現される。例えば、制御部150は、画像入力部、網掛け領域抽出部、網掛け除去部、2値化部、文字認識部、パラメータ設定部、帳票認識部、スコア計算部、パラメータ記録部等の各機能を実現するためのプログラムやモジュールをメモリにロードして実行する。
上記プログラムは、IF160を介してネットワークから記憶部140にダウンロードされ、メモリ上にロードされて、制御部150により実行されるようにしてもよい。また、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)等の可搬性を有するコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に対して情報を読み書きする読書装置を介して、当該記憶媒体からメモリ上に直接ロードされ、制御部150により実行されるようにしてもよい。さらには、上記プログラムを、コンピュータにインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで上記記憶媒体に記録して提供したり、配布してもよい。さらには、上記プログラムを、通信ネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供したり、配布してもよい。
(第1実施形態)
本実施形態における帳票装置100は、図2の(A)に示す入力画像から図2の(B)に示す網掛けを除去した画像を生成する。図3を用いて、制御部150における帳票認識の概略の処理フローを示す。網掛け領域は、処理対象となる帳票上の領域が所定の微小パターン(例えば、点)や細い線の交差が周期的に配置された領域である。また、以下の説明において、文字といった場合には、かな、漢字等の文字情報のほか、英数字をはじめ、記号、符号、図形等の様々な識別情報を含む。これらの点は、第1実施形態以降、第3実施形態までの各実施形態についても同様である。本実施形態の説明においては、図4の網掛け画像を例として説明する。図2が孤立点の網掛けであるのに対し、図4は孤立点ではなく、線の交差で網掛けを表現している。なお、以下の例は図2の孤立点で表現した網掛けに対しても有効である。
図3に、制御部150が実行する帳票認識の処理フロー図を示す。
まず、ステップ300の画像入力では、制御部150(網掛け領域抽出部)が、画像入力部130が入力した帳票画像を読み出す。以降の処理は2値画像を前提とした処理であるため、カラー画像の帳票が入力された場合は制御部150(2値化部)が2値化し、2値画像の帳票が入力された場合はそのまま後段の処理に用いる。
2値画像の符号化方法として「ランレングス符号化」がある。ランレングス符号化は、連続する黒画素の始点座標と連続する長さ(run-length)の情報に置き換える方式である。例えば、横方向のランレングス符号は、横方向に連続する黒画素に対して、黒画素の始点座標と連続する長さを記録する。縦方向のランレングス符号は、縦方向の連続する黒画素に対して、同様に符号化したものである。本実施例では、ランレングス符号を用いた処理の例を記載する。ただし、他の符号化方法を用いてもよい。
次に、ステップ305の網掛け領域抽出処理において、制御部150(網掛け領域抽出部)は、入力された帳票画像から網掛けが印刷されている領域を抽出する。ステップ305はステップ310からステップ350の5つの処理から構成されている。
ステップ310の横方向網掛け画素候補抽出処理において、制御部150(網掛け領域抽出部)は、2値画像に対して、行ごとに網掛け画素の候補を求める。具体的には、網掛け領域抽出部は、長さが所定の長さ以下のランを選択し、選択されたラン同士の間隔が所定の間隔以内であれば、横方向の網掛け画素の候補とする。図5(A)の例では、図4の入力画像に対して、横方向のランの長さが3画素以下、間隔が3画素以下の場合の処理結果である。図4の黒画素のうち、網掛け画素の候補として抽出した画素を黒、網掛け画素の候補でない画素をハッチングで表現している。行単位に画素を囲む四角形(例えば、四角形501)は、網掛け画素の候補のランの間隔が3画素以下であり、横方向に近接している領域であることを表す。このように、網掛け領域抽出部は、帳票画像の横方向の黒画素の連続性を評価して、横方向の網掛け画素の候補を抽出する。
次に、ステップ320の縦方向網掛け画素候補抽出処理において、制御部150(網掛け領域抽出部)は、ステップ310と同じ処理を列単位で実行する。図5(B)は図4の入力画像に対してステップ320の処理を実行した結果である。列単位に画素を囲む四角形(例えば、四角形502)は、網掛け画素の候補のランの間隔が3画素以下であり、縦方向に近接している領域であることを表す。このように、網掛け領域抽出部は、帳票画像の縦方向の黒画素の連続性を評価して、縦方向の網掛け画素の候補を抽出する。
次に、ステップ330の網掛け画素候補抽出処理において、制御部150(網掛け領域抽出部)は、ステップ310とステップ320の処理で抽出した画素の論理積をとる。網掛け領域抽出部は、この論理積を取った後の黒画素を網掛け画素の候補とする。図6は、図5(A)と図5(B)の黒画素同士で論理積をとった結果である。黒が論理積の結果が真となった画素、ハッチングと白が論理積の結果が偽となった画素である。網掛け領域抽出部は、論理積で真となった画素を網掛け画素の候補とする。このように、網掛け領域抽出部は、横方向の網掛け画素の候補と縦方向の網掛け画素の候補の両方で共通する黒画素を網掛け画素として抽出する。
次に、ステップ340の網掛け画素候補連結処理において、制御部150(網掛け領域抽出部)は、ステップ330で論理積をとった画素同士が近接している場合に接続する。図7は、図6の網掛け画素候補に対して、間隔5画素以下を接続した例である。まず、横方向に接続した結果が図7(A)であり、図7(A)を縦方向に接続した結果が図7(B)である。
次に、ステップ350の網掛け領域選択処理において、制御部150(網掛け領域抽出部)は、ステップ340で得られた画像中の黒画素が連結している領域を検出し、これを網掛け領域とする。図8の黒画素の領域は、図4の画像から図7の結果(図7の(B))に基づいて選択した網掛け領域であり、図4または図7の(B)のうち黒画素を含む領域である。このように、網掛け領域抽出部は、上記網掛け画素候補を連結して得られた隣接して得られた領域を網掛け領域とする。
次に、ステップ360の網掛け除去処理において、制御部150(網掛け除去部)は、ステップ305で抽出された網掛け領域から、網掛けの画素を除去する。ステップ360はステップ370とステップ380の2つの処理から構成されている。必要に応じて、この2つの処理をN回繰り返す。繰り返しについては、図9の(B)を用いて後述する。
ステップ370の横方向網掛け画素除去処理において、制御部150(網掛け除去部)は、ステップ305において選択した網掛け領域内から行ごとに網掛けの画素を抽出し、除去する。網掛け除去の基準は、例えば、ステップ330で抽出した網掛け画素候補である。その他には、基準となる長さ(例えば、3画素)よりも短いランであり、かつ、ランの上下に黒画素がない黒画素である。これらの画素を網掛け画素として除去する。
次に、ステップ380の縦方向網掛け画素除去処理において、制御部150(網掛け除去部)は、ステップ370と同じ処理を列単位で実行する。このように、網掛け除去部は、網掛け領域抽出部により抽出された網掛け領域に対応する入力帳票の画像から、横方向、および縦方向の黒画素の連続性を評価することにより、網掛けの画素であると判別し、網掛けの画素を除去する。
図9の(A)は、図4に対して網掛け除去を実行した結果である。しかしながら、文字の境界線と接触した網掛け画素が残っているため、境界付近が直線になっていない。
そこで、制御部150(網掛け除去部)は、ステップ370とステップ380の処理を、条件を変えて再度実行してもよい。例えば、網掛け除去部は、ステップ370の網掛け除去の基準を、基準となる長さ(例えば、3画素)よりも短いランであり、かつ、ランの上または下が白画素の黒画素を網掛け画素として除去する。ステップ380も同様の基準を列単位で実行する。
図9の(B)は、図4に対して2回目の網掛け除去(ステップ370とステップ380)を実行した結果である。図9の(B)では、図9の(A)に比べて、文字の境界の網掛けが除去されていることが分かる。なお、ステップ370とステップ380の処理の繰り返し回数に制限はない。ただし、回数が多いほど文字の黒画素も除去される。
以上のように、本実施形態によると、帳票上の網掛け領域を検出し、網掛け領域内の様々な網掛け画素を抽出して、除去することができるため、通常のOCRで網掛け領域内の文字を認識することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、入力画像から網掛け領域を抽出し、抽出した領域内の網掛け画素を除去した。これに対し、第2実施形態は、網掛け領域抽出や網掛け除去のパラメータ調整のためのGUIに関する。
図10は網掛け除去のパラメータ設定の画面の一例である。当該画面は、操作部110がユーザからの操作を受け付け、制御部150により表示部120に表示される。
領域1000は、入力画像を表示する領域である。画像がこの領域内に表示できない場合には、スクロールすることができる。また、拡大・縮小の機能を設けてもよい。
領域1010は、領域1000に示す画像がどの処理の結果であるかを選択するための領域である。領域1010の例では、処理をチェックボックスで選択することができる。例えば、制御部150は、図3に示した各ステップに対応するチェックボックスを表示し、いずれかのチェックボックスにチェックされた場合、当該チェックされた処理を実行したときの画像を記憶部140から読み出して、領域1000に表示する。各ステップにおける画像は、図3の各ステップ実行時に、ステップ名に対応付けて記憶部150に記憶されているものとする。これにより、ユーザは、どのステップでどのような画像が生成されたのかを容易に確認することができる。
さらに、図10では、制御部150は、制御部150(文字認識部)が図3の実行により得られた画像を解析して認識した文字を領域1011に表示する。これにより、ユーザは、入力画像が最終的にどのような文字として認識されたのかを容易に把握することができる。また、ユーザは、領域1011に表示された文字と、各ステップにおいて領域1000に表示された画像とを見比べる等して、各ステップにおける画像と最終的に認識された文字との違いを容易に把握することができる。
領域1020は、網掛け画素抽出のパラメータを設定するための領域である。この例では、制御部150は、縦方向、横方向の短ランの長さの上限や、短ラン同士の間隔の上限を設定することができる。
領域1030は、網掛け除去のパラメータを設定するための領域である。この例では、まず、網掛け除去の処理を何回繰り返すかを指定する。さらに、縦方向、横方向の短ランの長さを設定できる。さらに、短ランの両側の画素について、両側が白画素でないと除去しないのか、片側が白画素であれば除去するのかを選択するためのチェックボックスがある。全てのパラメータをこの領域内で表示できない場合は、スクロールして部分ごとに表示することができる。
以上のように、本実施形態によると、帳票上の網掛けの状態に応じて、パラメータを変更しながら除去結果を確認することにより、網掛け除去に最適なパラメータを設定することができる。
さらに、図11に示すようなテスト画像、もしくはテストシートを用いることにより、網掛け除去の挙動を詳細に可視化することができる。
例えば、図3に示した網掛け除去を実行可能な装置であるか否かを、図11に示したテスト画像やテストシートを当該装置に入力し、当該装置で処理を実行する。仮に本実施例のような網掛け除去が可能でない装置の場合、図11に示した7つの網掛けのテストパターンのうち、テストパターン1101~1104の4つしか除去できない。したがって、当該装置は図3のような網掛け除去を実行できない装置であると判断することができる。また、これとは逆に、図11に示した7つの網掛けのテストパターンのすべてが除去できた場合は、当該装置は図3のような網掛け除去を実行している装置であると判断することができる。
(第3実施形態)
第2実施形態では、網掛け領域抽出や網掛け除去のパラメータを、GUIを用いて調整した。これに対し、第3実施形態は、最適なパラメータを自動的に決定する。
図12はパラメータ決定の処理フロー図である。
まず、ステップ1200において、制御部150(パラメータ設定部)は、最大スコアの初期値をセットする。
次に、ステップ1210において、制御部150(パラメータ設定部)は、網掛け領域抽出と網掛け除去のパラメータをセットする。
次に、ステップ1220において、制御部150(帳票認識部)は、ステップ1210で設定したパラメータを用いて図3に示した網掛け領域抽出処理や網掛け除去処理、その後の文字認識処理を実行する。
次に、ステップ1230において、制御部150(スコア計算部)は、ステップ1220の認識結果に基づいて網掛け除去を評価するためのスコアを計算する。スコアの一例としては、孤立点の数や面積比、短ランの数や面積比、文字を認識した際に得られる文字認識結果の確からしさを示す確信度の合計値などがある。
次に、ステップ1240において、制御部150(パラメータ記録部)は、ステップ1230で算出したスコアと、記録された最大スコアを比較する。
ステップ1230で算出したスコアの方が低い場合は(S1240;No)、何もせずに次に進む。
ステップ1230で算出したスコアの方が高い場合は(S1240;Yes)、ステップ1250において、制御部150(パラメータ記録部)は、ステップ1210で設定したパラメータを記録する。
次に、ステップ1260において、制御部150(パラメータ記録部)は、ステップ1230で算出したスコアを最大スコアとして記録する。
ステップ1210からステップ1260の処理は、ステップ1210のパラメータを変更して複数回繰り返す。
以上のように、本実施形態によると、最適な網掛け除去のパラメータを決定することができる。なお、各パラメータの実験結果を、例えば図10に示すGUIに表示してもよい。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれている。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
上述した説明では、図1に示した帳票認識装置100が図3に示した処理を実行することとした。しかし、例えば、図13に示すような帳票認識システムとして図3に示した処理を実行してもよい。具体的には、帳票認識装置100とサーバ装置200とがネットワークNを介して接続されたシステムを考えた場合、図3に示したステップ300において、帳票認識装置100の制御部150(網掛け領域抽出部)が、画像入力部130が入力した帳票画像を読み出し、IF160を介して、読み出した帳票画像をサーバ装置200に送信する。サーバ装置200の制御部230は、帳票認識装置100から受信した帳票画像を入力として、図3のステップ305、ステップ360と同様の処理を実行し、網掛け除去後の画像を、IF250を介して帳票認識装置100に送信する。帳票認識装置100の制御部150は、サーバ装置200から受信した網掛け除去後の画像を出力し、表示部120に表示する。
このような構成とすることにより、例えば、クラウド環境にあるサーバ装置200が、帳票認識装置100を有した様々な企業、あるいは企業内の様々な部署から、網掛け除去した画像の提供要求を受信し、当該要求に従って生成した網掛け除去後の画像を、上記企業や部署に送信することができる。したがって、これらの企業や部署では、サーバ装置200に上記提供要求を送信するだけで、所望の網掛け除去後の画像を得ることができる。
また、上記構成とした場合のパラメータの設定については、以下のようにすればよい。例えば、帳票認識装置100の制御部150が、図3に示した各ステップに対応するチェックボックスを表示し、いずれかのチェックボックスにチェックされた場合、当該チェックされた処理を実行したときの画像を読み出す読み出し要求をサーバ装置200に送信する。サーバ装置200の制御部230は、上記読み出し要求を帳票認識装置100から受信すると、記憶部240から上記チェックされた処理を実行したときの画像を記憶部240から読み出し、帳票認識装置100に送信する。帳票認識装置100の制御部150は、サーバ装置200から受信した上記チェックされた処理を実行したときの画像を領域1000に表示する。この場合、各ステップにおける画像は、図3の各ステップ実行時に、サーバ200の制御部230が、ステップ名に対応付けて記憶部240に記憶されているものとする。領域1011に表示する文字についても同様に、帳票認識装置100からの要求に従ってサーバ装置200が処理を実行し、帳票認識装置100がその結果を受信して、サーバ装置200が図3の処理を実行したことにより得られた画像を解析して認識した文字を領域1011に表示すればよい。
上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
以上説明した帳票認識方法又は帳票認識装置・システムは、その各手順をコンピュータに実行させるための帳票認識プログラム、帳票認識プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、帳票認識プログラムを含みコンピュータの内部メモリにロード可能なプログラム製品、そのプログラムを含むサーバ等のコンピュータ、等により提供されることができる。
100 帳票認識装置
110 操作部
120 表示部
130 画像入力部
140 記憶部
150 制御部
160 インターフェース(IF)
200 サーバ装置
210 操作部
220 表示部
230 制御部
240 記憶部
250 インターフェース(IF)

Claims (6)

  1. 画像入力部から入力された帳票画像を行単位、および列単位で黒画素の連続している長さが所定の値以下の画素を抽出することにより、前記帳票画像の中から網掛け領域を抽出する網掛け領域抽出部と、
    前記帳票画像の網掛け領域内において、行単位、および列単位で黒画素の連続している長さが所定の値以下の画素を除去することにより、前記帳票画像の中から網掛け画素を除去する網掛け除去部と、
    画像入力部から入力された帳票画像に対して、前記網掛け領域抽出部が行う網掛け領域抽出のパラメータ、および前記網掛け除去部が行う網掛け除去のパラメータを設定するパラメータ設定部と、
    設定されたパラメータを用いて帳票認識を実行する帳票認識部と、
    帳票認識の結果を用いて、網掛け除去を評価するためのスコアを計算するスコア計算部と、
    パラメータを変更して前記パラメータ設定部、前記帳票認識部、前記スコア計算部の処理を繰り返し、前記スコアが最大となるパラメータを前記網掛け領域の抽出および前記網掛け除去のパラメータに決定するパラメータ記録部と、
    を備えることを特徴とする帳票認識装置。
  2. 請求項1に記載された帳票認識装置であって、
    前記網掛け領域抽出部は、前記帳票画像の横方向の黒画素の連続性を評価して、横方向の網掛け画素の候補を抽出し、前記帳票画像の縦方向の黒画素の連続性を評価して、縦方向の網掛け画素の候補を抽出し、前記横方向の網掛け画素の候補と縦方向の網掛け画素の候補の両方で共通する黒画素を網掛け画素として抽出し、前記網掛け画素候補を連結して得られた隣接して得られた領域を網掛け領域とする、
    ことを特徴とする帳票認識装置。
  3. 請求項1に記載された帳票認識装置であって、
    前記網掛け除去部は、前記網掛け領域抽出部により抽出された前記網掛け領域に対応する入力帳票の画像から、横方向、および縦方向の黒画素の連続性を評価することにより、網掛けの画素であると判別し、網掛けの画素を除去する、
    ことを特徴とする帳票認識装置。
  4. 請求項1に記載された帳票認識装置であって、
    前記画像入力部から入力された帳票画像の表示領域と、前記網掛け領域抽出部の処理結果として得られた画像の表示領域と、前記網掛け除去部の処理結果として得られた画像の表示領域と、網掛け領域抽出のパラメータを入力および表示する領域と、網掛け除去のパラメータを入力および表示する領域と、を含む画面を表示部に表示する制御部、
    を備えたことを特徴とする帳票認識装置。
  5. 網掛け領域抽出部が、画像入力部から入力された帳票画像を行単位、および列単位で黒画素の連続している長さが所定の値以下の画素を抽出することにより、前記帳票画像の中から網掛け領域を抽出し、
    網掛け除去部が、前記帳票画像の網掛け領域内において、行単位、および列単位で黒画素の連続している長さが所定の値以下の画素を除去することにより、前記帳票画像の中から網掛け画素を除去する場合において、
    パラメータ設定部が、画像入力部から入力された帳票画像に対して、前記網掛け領域抽出部が行う網掛け領域抽出のパラメータ、および前記網掛け除去部が行う網掛け除去のパラメータを設定し、
    帳票認識部が、設定されたパラメータを用いて帳票認識を実行し、
    スコア計算部が、帳票認識の結果を用いて、網掛け除去を評価するためのスコアを計算し、
    パラメータ記録部が、パラメータを変更して前記パラメータ設定部、前記帳票認識部、前記スコア計算部の処理を繰り返し、前記スコアが最大となるパラメータを前記網掛け領域の抽出および前記網掛け除去のパラメータに決定する、
    ことを特徴とする帳票認識方法。
  6. 帳票認識装置とサーバ装置とがネットワークを介して接続された帳票認識システムであって、
    前記帳票認識装置は、
    帳票画像を入力する画像入力部と、
    前記画像入力部が入力した帳票画像を前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置から網掛け画素が除去された画像を受信する通信部と、
    前記通信部が受信した前記網掛け画素が除去された画像を出力する制御部と、を備え、
    前記サーバ装置は、
    前記帳票認識装置から前記帳票画像を受信し、前記網掛け画素が除去された画像を前記帳票認識装置に送信するサーバ通信部と、
    前記帳票認識装置から受信した前記帳票画像を行単位、および列単位で黒画素の連続している長さが所定の値以下の画素を抽出することにより、前記帳票画像の中から網掛け領域を抽出する網掛け領域抽出部と、
    前記帳票画像の網掛け領域内において、行単位、および列単位で黒画素の連続している長さが所定の値以下の画素を除去することにより、前記帳票画像の中から網掛け画素を除去する網掛け除去部と、を有し、
    前記帳票認識装置は、
    画像入力部から入力された帳票画像に対して、前記網掛け領域抽出部が行う網掛け領域抽出のパラメータ、および前記網掛け除去部が行う網掛け除去のパラメータを設定するパラメータ設定部と、
    設定されたパラメータを用いて帳票認識を実行する帳票認識部と、
    帳票認識の結果を用いて、網掛け除去を評価するためのスコアを計算するスコア計算部と、
    パラメータを変更して前記パラメータ設定部、前記帳票認識部、前記スコア計算部の処理を繰り返し、前記スコアが最大となるパラメータを前記網掛け領域の抽出および前記網掛け除去のパラメータに決定するパラメータ記録部と、
    を備えることを特徴とする帳票認識システム。
JP2019118900A 2019-06-26 2019-06-26 帳票認識装置、帳票認識方法、及び帳票認識システム Active JP7267854B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019118900A JP7267854B2 (ja) 2019-06-26 2019-06-26 帳票認識装置、帳票認識方法、及び帳票認識システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019118900A JP7267854B2 (ja) 2019-06-26 2019-06-26 帳票認識装置、帳票認識方法、及び帳票認識システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021005234A JP2021005234A (ja) 2021-01-14
JP7267854B2 true JP7267854B2 (ja) 2023-05-02

Family

ID=74097260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019118900A Active JP7267854B2 (ja) 2019-06-26 2019-06-26 帳票認識装置、帳票認識方法、及び帳票認識システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7267854B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116071770B (zh) * 2023-03-06 2023-06-16 深圳前海环融联易信息科技服务有限公司 表格通用识别方法、装置、设备和介质

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000196882A (ja) 1998-12-25 2000-07-14 Fujitsu Ltd 二値画像変換装置
JP2003223612A (ja) 2002-01-31 2003-08-08 Ricoh Co Ltd 画像処理方法および装置
JP2010219577A (ja) 2009-03-13 2010-09-30 Murata Machinery Ltd 画像処理装置
JP2010244472A (ja) 2009-04-09 2010-10-28 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 画像処理装置及び方法
JP2013084071A (ja) 2011-10-07 2013-05-09 Hitachi Computer Peripherals Co Ltd 帳票認識方法および帳票認識装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0877294A (ja) * 1994-09-06 1996-03-22 Toshiba Corp 文書画像処理装置
JP3426747B2 (ja) * 1994-11-24 2003-07-14 京セラミタ株式会社 カラー網点領域判定装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000196882A (ja) 1998-12-25 2000-07-14 Fujitsu Ltd 二値画像変換装置
JP2003223612A (ja) 2002-01-31 2003-08-08 Ricoh Co Ltd 画像処理方法および装置
JP2010219577A (ja) 2009-03-13 2010-09-30 Murata Machinery Ltd 画像処理装置
JP2010244472A (ja) 2009-04-09 2010-10-28 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 画像処理装置及び方法
JP2013084071A (ja) 2011-10-07 2013-05-09 Hitachi Computer Peripherals Co Ltd 帳票認識方法および帳票認識装置

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Arturo Pizano,"Extracting Line Features from Images of Business Forms and Tables",Proceedings., 11th IAPR International Conference on Pattern Recognition. Vol. III. Conference C: Image, Speech and Signal Analysis,,米国,IEEE,1992年08月30日,pp.399-403
田中 宏、外3名,"テクスチャ領域を含む帳票画像からの罫線抽出",電子情報通信学会技術研究報告,日本,社団法人電子情報通信学会,2007年03月08日,Vol.106, No.605,pp.67-72

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021005234A (ja) 2021-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110942074B (zh) 字符切分识别方法、装置、电子设备、存储介质
US9189694B2 (en) Image processing device and image processing method
US10740899B2 (en) Image processing apparatus for identifying region within image, information processing method, and storage medium
US20130058569A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and non-transitory computer readable medium
JP2002133426A (ja) 多値画像から罫線を抽出する罫線抽出装置
US11341739B2 (en) Image processing device, image processing method, and program recording medium
EP2569930A2 (en) Segmentation of a word bitmap into individual characters or glyphs during an ocr process
JP2009169948A (ja) 原稿方向判定装置、原稿方向判定方法、プログラムおよびその記録媒体
KR102090973B1 (ko) 정보 처리장치, 정보 처리방법, 및 기억매체
JP4159720B2 (ja) 表認識方法と表認識装置と文字認識装置及び表認識プログラムを記録した記憶媒体
CN110598566A (zh) 图像处理方法、装置、终端和计算机可读存储介质
US8538154B2 (en) Image processing method and image processing apparatus for extracting heading region from image of document
JP5906788B2 (ja) 文字切り出し方法、およびこの方法を用いた文字認識装置およびプログラム
JP7267854B2 (ja) 帳票認識装置、帳票認識方法、及び帳票認識システム
US8891822B2 (en) System and method for script and orientation detection of images using artificial neural networks
US20220406081A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
JP5794154B2 (ja) 画像処理プログラム、画像処理方法、及び画像処理装置
JP7013341B2 (ja) 帳票認識装置、帳票認識方法、及び帳票認識プログラム
JP7338159B2 (ja) 情報処理装置及びプログラム
US20200304683A1 (en) Image processing apparatus and non-transitory computer readable medium
US20220406083A1 (en) Image processing apparatus, control method thereof, and storage medium
JP3058489B2 (ja) 文字列抽出方法
JP2006072839A (ja) 画像処理方法、画像処理装置、画像処理プログラム及び記録媒体
US7103220B2 (en) Image processing apparatus, method and program, and storage medium
JP6187307B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220308

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230403

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7267854

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150