JP2002299998A - 圧電振動素子および圧電フィルタ - Google Patents

圧電振動素子および圧電フィルタ

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JP2002299998A
JP2002299998A JP2001103241A JP2001103241A JP2002299998A JP 2002299998 A JP2002299998 A JP 2002299998A JP 2001103241 A JP2001103241 A JP 2001103241A JP 2001103241 A JP2001103241 A JP 2001103241A JP 2002299998 A JP2002299998 A JP 2002299998A
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Yukinori Sasaki
幸紀 佐々木
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電材料に酸化亜鉛を用い分極方向が圧電板
の厚み方向を向いている厚み縦振動を主振動とする圧電
振動子において、主振動共振周波数と反共振周波数の間
に不要共振の無い安定した特性の圧電振動子を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 励振用電極長さLeと振動子厚みHとの
比Le/Hを4以上13以下とすることを特徴とする圧
電振動子である。上記構造をとることで、インハーモニ
ック・オーバートーンがエネルギー閉じ込め条件を満足
しないため、主振動共振周波数と反共振周波数の間に不
要共振が無く安定した特性が得られるという効果を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電材料に酸化亜鉛
を用いた圧電振動素子および圧電フィルタに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】固体中を伝わる波であるバルク波を用い
た圧電振動素子として、各種電子機器などのクロック源
として用いられる圧電振動子や、通信機器の周波数抽出
用などに用いられる圧電フィルタがある。これらの圧電
振動素子の使用される周波数域は近年高周波化してお
り、主振動として厚みすべり、厚み縦などの厚み振動が
用いられ、特に不要振動の抑圧や素子の保持が容易なエ
ネルギー閉じ込め現象を利用したものが多い。エネルギ
ー閉じ込め現象とは、ある特定の圧電材料で厚みすべり
振動や厚み縦振動などのある特定の振動モードを用いる
場合、圧電振動素子主面に部分的に励振用電極を形成す
ると振動エネルギーが励振用電極下のみに閉じ込められ
る現象を言い、Shockley、尾上らにより詳細に
解析されている。
【0003】以下にエネルギー閉じ込めについて、圧電
振動素子の断面図である図3を用いて説明する。図3に
示すように、励振用電極6のある部分における遮断周波
数をf0とし、無電極部における遮断周波数をf0’とす
ると、f0’よりも大きい周波数では振動エネルギーは
自由に伝搬し励振用電極下においても定在波をつくらな
い。しかし、f0よりも大きくf0’よりも小さい周波数
では、励振用電極6のある部分では振動エネルギーは自
由に伝搬するが無電極部では指数関数的に減衰するの
で、振動変位も圧電振動素子端部に向かうほど小さくな
り、結果として振動エネルギーは励振用電極付近に集中
することになる。
【0004】エネルギー閉じ込め度合いの指標としてエ
ネルギー閉じ込め量ζなるものがある。ただしζは、L
e/H×((f0’−f0)/f0’)1/2で計算される。
ただし、Leは励振用電極長さ、Hは振動子厚みであ
る。図4に例として、タンタル酸リチウムのX板を用い
た厚みすべり振動子の周波数スペクトラムを示す。図4
の横軸はエネルギー閉じ込め量ζで、縦軸は(f−
0)/(f0’−f0)で計算される規格化周波数Ωで
ある。
【0005】図4において、s_0,s_1,…,は対
称モード、a_0,a_1,…,は斜対称モードを表し
ており、それぞれのモードを示す線の近くには、各モー
ドの電荷分布図を示してある。図4の電荷分布図からわ
かるように、a_0,a_1,…,などの斜対称モード
は素子に対して励振用電極を対称に配置すれば電気的に
励振されないためs_0,s_1,…,の対称モードだ
けが電気的に取り出せる。
【0006】しかし圧電振動子の場合、主振動であるs
_0以外の振動はインハーモニック・オーバートーンと
呼ばれる不要共振となるため、s_0モードのみがエネ
ルギー閉じ込め可能となる値にエネルギー閉じ込め量を
設定しなければならない。例えば特開昭59−1826
16号公報では、s_0モードのみがエネルギー閉じ込
め可能となるζは1.2より小さいとし、また周波数低
下量(f0’−f0)/f0’は圧電材料にほぼ依存して
約0.1であるから、Le/Hを3.8より小さくすれ
ばs_0モードのみの単一モードを実現できるとしてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】圧電材料に酸化亜鉛を
用いた圧電振動素子においては、インハーモニック・オ
ーバートーンと呼ばれる不要共振を生じさせないための
電極設計値がこれまで知られていないという課題があっ
た。
【0008】そこで本発明では、圧電材料に酸化亜鉛を
用いた圧電振動子において、励振用電極長さLeと振動
子厚みHとの比Le/Hを最適にとることで、インハー
モニック・オーバートーンと呼ばれる不要共振を生じさ
せない振動子を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、圧電材料に酸化亜鉛を用い分極方向が圧電
板の厚み方向を向いている厚み縦振動を主振動とする圧
電振動子において、励振用電極長さLeと振動子厚みH
との比Le/Hを4以上13以下とすることを特徴とす
る圧電振動子である。上記構造をとることで、主振動共
振周波数と反共振周波数の間に不要共振の無い安定した
特性が得られるという効果を有する。
【0010】好ましくは、前記圧電振動子は振動子厚み
Hが16μm以下の場合に、励振用電極長さLeとHと
の比Le/Hを4以上13以下とすることに代えて4以
上100以下とすることを特徴とする圧電振動子であ
る。高周波においても主振動の共振インピーダンスが小
さく、かつ不要共振の無い安定した特性が得られるとい
う効果を有する。
【0011】また、本発明にかかる圧電振動子は、圧電
材料に酸化亜鉛を用い分極方向が圧電板の長手方向を向
いている厚みすべり振動を主振動とする圧電振動子にお
いて、励振用電極長さLeと振動子厚みHとの比Le/
Hを7以上23以下とすることを特徴とする圧電振動子
である。上記構造をとることで、主振動共振周波数と反
共振周波数の間に不要共振の無い安定した特性が得られ
るという効果を有する。
【0012】好ましくは、前記圧電振動子は振動子厚み
Hが14μm以下の場合に、励振用電極長さLeとHと
の比Le/Hを7以上23以下とすることに代えて7以
上100以下とすることを特徴とする圧電振動子であ
る。高周波においても主振動の共振インピーダンスが小
さく、かつ不要共振の無い安定した特性が得られるとい
う効果を有する。
【0013】また、本発明にかかる圧電振動素子は、電
気的に接続される少なくとも2個以上の圧電振動子が、
請求項1または3記載の圧電振動子である梯子型の圧電
フィルタである。個々の振動子が不要共振の無い安定し
た特性であるため、通過域にリップルの無い安定したフ
ィルタ特性が得られるという効果がある。
【0014】また、本発明にかかる圧電振動素子は、圧
電材料に酸化亜鉛を用い分極方向が圧電板の厚み方向を
向いている厚み縦振動を主振動とする圧電振動素子にお
いて、素子主面片側に一対の入力用電極と出力用電極、
もう一方の主面に接地用電極を設け、入力用電極長さL
iと素子厚みHの比Li/Hと出力用電極長さLoと素
子厚みHの比Lo/Hをそれぞれ2以上5以下とするこ
とを特徴とする2重モードの圧電フィルタである。上記
構造をとることで、通過域にリップルの無い安定したフ
ィルタ特性が得られるという効果を有する。
【0015】また、本発明にかかる圧電振動素子は、圧
電材料に酸化亜鉛を用い分極方向が圧電板の長手方向を
向いている厚みすべり振動を主振動とする圧電振動素子
において、素子主面片側に一対の入力用電極と出力用電
極、もう一方の主面に接地用電極を設け、入力用電極長
さLiと素子厚みHの比Li/Hと出力用電極長さLo
と素子厚みHの比Lo/Hをそれぞれ3.5以上6.5
以下とすることを特徴とする2重モードの圧電フィルタ
である。上記構造をとることで、通過域にリップルの無
い安定したフィルタ特性が得られるという効果を有す
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、圧電材料に酸化亜鉛を用い分極方向が圧電板の厚み
方向を向いている厚み縦振動を主振動とする圧電振動子
において、励振用電極長さLeと振動子厚みHとの比L
e/Hを4以上13以下とすることを特徴とする圧電振
動子であり、主振動共振周波数と反共振周波数の間に不
要共振が無いため安定した特性が得られるという作用を
有する。
【0017】請求項2に記載の発明は、振動子厚みHが
16μm以下の場合に、励振用電極長さLeとHとの比
Le/Hを4以上13以下とすることに代えて4以上1
00以下とすることを特徴とする請求項1記載の圧電振
動子であり、高周波においても主振動の共振インピーダ
ンスが小さく、かつ不要共振の無い安定した特性が得ら
れるという作用を有する。
【0018】請求項3に記載の発明は、圧電材料に酸化
亜鉛を用い分極方向が圧電板の長手方向を向いている厚
みすべり振動を主振動とする圧電振動子において、励振
用電極長さLeと振動子厚みHとの比Le/Hを7以上
23以下とすることを特徴とする圧電振動子であり、主
振動共振周波数と反共振周波数の間に不要共振が無いた
め安定した特性が得られるという作用を有する。
【0019】請求項4に記載の発明は、振動子厚みHが
14μm以下の場合に、励振用電極長さLeとHとの比
Le/Hを7以上23以下とすることに代えて7以上1
00以下とすることを特徴とする請求項3記載の圧電振
動子であり、高周波においても主振動の共振インピーダ
ンスが小さく、かつ不要共振の無い安定した特性が得ら
れるという作用を有する。
【0020】請求項5に記載の発明は、電気的に接続さ
れる少なくとも2個以上の圧電振動子が、請求項1また
は3記載の圧電振動子のいずれかであることを特徴とす
る梯子型の圧電フィルタであり、個々の振動子が不要共
振の無い安定した特性であるため、通過域にリップルの
無い安定したフィルタ特性が得られるという作用を有す
る。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項1記載の
圧電振動素子において、素子主面片側に一対の入力用電
極と出力用電極、もう一方の主面に接地用電極を設け、
入力用電極長さLiと素子厚みHの比Li/Hと出力用
電極長さLoと素子厚みHの比Lo/Hをそれぞれ2以
上5以下とすることを特徴とする2重モードの圧電フィ
ルタであり、通過域にリップルの無い安定したフィルタ
特性が得られるという作用を有する。
【0022】請求項7に記載の発明は、請求項3記載の
圧電振動素子において、素子主面片側に一対の入力用電
極と出力用電極、もう一方の主面に接地用電極を設け、
入力用電極長さLiと素子厚みHの比Li/Hと出力用
電極長さLoと素子厚みHの比Lo/Hをそれぞれ3.
5以上6.5以下とすることを特徴とする2重モードの
圧電フィルタであり、通過域にリップルの無い安定した
フィルタ特性が得られるという作用を有する。
【0023】以下、本発明の実施の形態について図1、
図2と図5〜図19を用いて説明する。図1において、
1は振動素子部、2は振動素子部1の表面と裏面に相対
向して設けられた励振用電極、3は外部との接続用電
極、4は外部引き出し用電極である。
【0024】励振用電極長さを大きくするとエネルギー
閉じ込め量が大きくなることでs_1モードやs_2モ
ードなどのインハーモニック・オーバートーンもエネル
ギー閉じ込め条件を満足するようになり、場合によって
は主振動共振周波数と反共振周波数の間に存在し不要共
振となり得る。エネルギー閉じ込め量ζは、励振用電極
長さをLe、振動子厚みをH、励振用電極部における遮
断周波数をf0、無電極部における遮断周波数をf0’と
した時、Le/H×((f0’−f0)/f0’)1/2で表
されるが、周波数低下量(f0’−f0)/f0’は圧電
材料に依存してほぼ一定であるので、エネルギー閉じ込
め量としてはLe/Hに着目すればよい。
【0025】そこで、圧電材料に酸化亜鉛を用い分極方
向が圧電板の厚み方向を向いている厚み縦振動を主振動
とする圧電振動子の場合において、振動子厚みHを一定
とし励振用電極長さLeを変化させた時の主振動やイン
ハーモニック・オーバートーンなどの各振動モードの挙
動を調べた結果である周波数スペクトラムを図5に示
す。ここで主振動として用いている厚み縦振動では、振
動子長手方向、幅方向とも等方性であるため励振用電極
形状は正方形としており励振用電極長さ、幅ともにLe
であるが、主振動の振動分布が励振用電極中心に同心円
状に分布することを考えれば円形電極でもよく、その場
合電極直径が√2Leに相当する。
【0026】図5の横軸には励振用電極長さLeと振動
子厚みHとの比Le/Hを、縦軸には各振動モードの共
振周波数fと無電極部遮断周波数f0’との比である規
格化周波数f/f0’をとっている。また図5には主振
動の反共振周波数も示してある。図5からわかるよう
に、Le/Hが大きくなるほど各振動モードの共振周波
数は小さくなる。また、s_1モードはLe/Hが10
以下の場合、s_2モードはLe/Hが15以下の場合
にそれぞれエネルギー閉じ込め条件を満足しないために
信号として出力されない。
【0027】しかし、s_1モードはLe/Hが13以
上の場合、s_2モードはLe/Hが21以上の場合に
それぞれ主振動の共振周波数と反共振周波数の間に位置
するようになり、発振子として使用する場合は発振周波
数のジャンプなど不安定動作の原因となることがある。
【0028】よって、Le/Hが13以下の場合には主
振動共振周波数と反共振周波数の間に不要共振は無い
が、Le/Hが小さすぎるとエネルギー閉じ込め量が不
足し電気エネルギーと機械エネルギーの変換効率を示す
電気機械結合係数の低下を招いてしまう。実験的にLe
/Hが4以上であれば電気機械結合係数はさほど低下せ
ず、良好な特性を示すことがわかっている。
【0029】以上の結果、圧電材料に酸化亜鉛を用い分
極方向が圧電板の厚み方向を向いている厚み縦振動を主
振動とする圧電振動子において、Le/Hを4以上13
以下とすれば主振動共振周波数と反共振周波数の間に不
要共振の無い安定した特性が得られる。
【0030】参考として図6に、Le/Hが6の場合と
18の場合の振動子のインピーダンス周波数特性を示
す。図6からわかるように、Le/Hが6と4以上13
以下の範囲内の場合主振動共振周波数と反共振周波数の
間に不要共振の無い良好な特性を示しているが、Le/
Hが18の場合主振動共振周波数と反共振周波数の間に
s_1モードと思われる不要共振が存在し特性を悪化さ
せている。
【0031】さて、振動子の共振先鋭度を表す機械的品
質係数Qは、大きいほど発振子の場合周波数安定性が良
く、フィルタに用いる場合挿入損失が小さくなるという
利点がある。動作周波数が高くなるとQは小さくなるこ
とが知られているが、振動モードによってもQの低下の
度合いは異なる。一方、振動子やフィルタを高周波で動
作させる場合、低インピーダンス、高Qとするために励
振用電極面積は大きくすることが多い。動作周波数が低
い場合に励振用電極面積すなわち励振用電極長さを大き
くしすぎると、図5からわかるようにs_1モードの共
振周波数が主振動共振周波数に近づくため、二つのモー
ドの共振インピーダンスにさほど差が無い時には、発振
周波数のジャンプなどを引き起こす恐れがある。
【0032】しかし、動作周波数が高い場合には、主振
動以上にインハーモニック・オーバートーンのQが小さ
くなり共振先鋭度がなまるため、インハーモニック・オ
ーバートーンが不要共振としての悪影響を及ぼしにくく
なる。
【0033】そこで図7に示すように、振動子のアドミ
タンス周波数特性において、主振動の共振と反共振のゲ
イン差をG1、s_1モードの共振と反共振のゲイン差
をG2、s_2モードの共振と反共振のゲイン差をG3
とし、圧電材料に酸化亜鉛を用い分極方向が圧電板の厚
み方向を向いている厚み縦振動を主振動とする圧電振動
子の各振動モードのゲイン差と主振動共振周波数との関
係を調べた結果を図8に示す。
【0034】なお、図8ではLe/Hを22としてい
る。図8からわかるように、周波数が大きくなるにつれ
Qが低下し共振先鋭度がなまるため各振動モードのゲイ
ン差が小さくなっており、ゲイン差が小さくなる度合い
はs_2モード、s_1モード、主振動の順に大きい。
不要共振として悪影響を及ぼさないためのインハーモニ
ック・オーバートーンのゲイン差を1dB以下とする
と、その時の主振動共振周波数は図8より200MHz
以上であればよいことがわかる。
【0035】主振動共振の周波数定数は約3100Hz
・mであるので、主振動共振周波数が200MHz以上
であるためには、振動子厚みは16μm以下であればよ
い。振動子厚みが16μm以下であればインハーモニッ
ク・オーバートーンのゲイン差は小さいのでLe/Hを
大きくしても不要共振の悪影響がほとんど無く、主振動
の共振インピーダンスも小さくできるが、むやみにLe
/Hを大きくすると素子全体のサイズが大きくなり機械
的強度の低下やコスト高の要因にもなるので、Le/H
の上限を100とした。
【0036】以上の結果、圧電材料に酸化亜鉛を用い分
極方向が圧電板の厚み方向を向いている厚み縦振動を主
振動とする圧電振動子において、振動子厚みHが16μ
m以下の場合、Le/Hを4以上100以下とすれば主
振動共振インピーダンスが小さく、かつ主振動共振周波
数と反共振周波数の間に不要共振が無い安定した特性が
得られる。
【0037】次に、分極方向が圧電板の長手方向を向い
ている厚みすべり振動を主振動とする圧電振動子につい
て同様の説明をする。厚みすべり振動を主振動とする圧
電振動子の周波数スペクトラムを図9に示す。図9にお
けるLeは励振用電極の長手方向長さであり、長手方向
は厚みすべり振動の振動変位方向と一致している。
【0038】図9からわかるように、厚みすべり振動の
場合も厚み縦振動の場合と同様の傾向を示し、s_1モ
ードはLe/Hが13以下の場合エネルギー閉じ込め条
件を満足しないために信号として出力されず、s_2モ
ードはLe/Hが25以下の範囲では観察されない。s
_1モードはLe/Hが23以上の場合に主振動の共振
周波数と反共振周波数の間に位置するようになる。
【0039】よって、Le/Hが23以下の場合には主
振動共振周波数と反共振周波数の間に不要共振は無い。
Le/Hの下限に関しては、電気機械結合係数が低下し
ないことを条件に7と設定した。
【0040】以上の結果、圧電材料に酸化亜鉛を用い分
極方向が圧電板の長手方向を向いている厚みすべり振動
を主振動とする圧電振動子において、Le/Hを7以上
23以下とすれば主振動共振周波数と反共振周波数の間
に不要共振の無い安定した特性が得られる。
【0041】さて、厚みすべり振動を主振動に用いる場
合も厚み縦振動の場合と同様に、動作周波数が高くなる
とインハーモニック・オーバートーンのゲイン差が小さ
くなり不要共振としての悪影響を及ぼさなくなることが
期待できる。図10に、主振動とインハーモニック・オ
ーバートーンの各振動モードのゲイン差と主振動共振周
波数との関係を示す。
【0042】なお、図10ではLe/Hを30としてい
る。図10からわかるように、厚み縦振動を主振動とす
る場合と同様の傾向を示し、周波数が大きくなるにつれ
て各振動モードのゲイン差が小さくなっており、ゲイン
差が小さくなる度合いはs_1モードの方が主振動より
大きい。不要共振として悪影響を及ぼさないためのイン
ハーモニック・オーバートーンのゲイン差を1dB以下
とすると、その時の主振動共振周波数は図10より10
0MHz以上であればよいことがわかる。主振動共振の
周波数定数は約1400Hz・mであるので、主振動共
振周波数が100MHz以上であるためには、振動子厚
みは14μm以下であればよい。
【0043】Le/Hの上限に関しては、厚み縦振動を
主振動とする場合と同様の理由から100とした。以上
の結果、圧電材料に酸化亜鉛を用い分極方向が圧電板の
長手方向を向いている厚みすべり振動を主振動とする圧
電振動子において、振動子厚みHが14μm以下の場
合、Le/Hを7以上100以下とすれば主振動共振イ
ンピーダンスが小さく、かつ主振動共振周波数と反共振
周波数の間に不要共振の無い安定した特性が得られる。
【0044】さて、振動子を複数個組み合わせること
で、特性の周波数帯域だけ信号を通過させることができ
る帯域通過フィルタをつくることができることが知られ
ている。一般に、振動子の共振周波数や反共振周波数を
フィルタ特性の極とし、共振周波数と反共振周波数の間
を通過域として用いる梯子型フィルタが用いられる場合
が多いが、この時振動子の特性として共振周波数と反共
振周波数の間に不要共振が存在すると、フィルタ特性と
して通過域にリップルが存在することになり特性を悪化
させることになる。しかし上記振動子を組み合わせた場
合、個々の振動子は不要共振の無い安定した特性である
ため、通過域にリップルの無い安定したフィルタ特性が
得られる。
【0045】梯子型フィルタ以外のフィルタとして、一
枚の圧電板に複数の圧電振動子を配置しそれらの振動を
結合させることで帯域通過フィルタを作る多重モードフ
ィルタがある。このようなフィルタはMCF(モノリシ
ッククリスタルフィルタ)とも呼ばれ、a_0モードや
s_1モードなどのインハーモニック・オーバートーン
を積極的に利用したものである。ここでは、s_0モー
ドとa_0モードの二つのモードを用いた2重モードフ
ィルタの場合を述べる。
【0046】2重モードフィルタの構造は、図11のよ
うに圧電板の主面片側に微小な間隔を空けて一対の入力
用電極と出力用電極を設け、もう一方の主面に接地用電
極を設けるもので、対称モードであるs_0モードと斜
対称モードであるa_0モードを生じさせ、帯域通過フ
ィルタを実現するものである。なお、図11にそれぞれ
のモードに対応する電荷分布図を示している。図11に
おける接地用電極は一つしかないが、図12のように入
力用電極と出力用電極にそれぞれ相対向して接地用電極
を設けても構わない。
【0047】電極設計に関しては、s_0モードとa_
0モード以外の振動モードは不要共振となるためそのよ
うな振動を電気的信号として取り出すことがないよう、
s_1モードよりも高次のモードが閉じ込め条件を満足
しないようにする必要がある。よって、入力用電極と出
力用電極の間の微小な間隔は入力用電極長さLiや出力
用電極長さLoに比べて無視できるほど小さいことを考
慮すれば、入力用電極長さLiと出力用電極長さLoの
和(Li+Lo)と素子厚みHとの比(Li+Lo)/
Hの上限は、振動子の場合のs_1モードが閉じ込め条
件を満足しない最大のLe/Hに相当する。
【0048】すなわち、厚み縦振動を主振動とする場合
は10、厚みすべり振動を主振動とする場合は13とな
る。また(Li+Lo)/Hの下限は、振動子の場合の
電気機械結合係数が低下しない最小のLe/Hに相当
し、厚み縦振動を主振動とする場合は4、厚みすべり振
動を主振動とする場合は7となる。
【0049】2重モードフィルタの場合、電気的な入出
力特性が対称となるよう入力用電極長さと出力用電極長
さは同じ長さにすることが多いことを考慮すれば、圧電
材料に酸化亜鉛を用い分極方向が圧電板の厚み方向を向
いている厚み縦振動を主振動とする2重モードフィルタ
の場合、入力用電極長さLiと素子厚みHとの比Li/
Hと出力用電極長さLoと素子厚みHとの比Lo/Hを
それぞれ2以上5以下とし、分極方向が圧電板の長手方
向を向いている厚みすべり振動を主振動とする2重モー
ドフィルタの場合、Li/HとLo/Hをそれぞれ、
3.5以上6.5以下とすれば、通過域にリップルの無
い安定したフィルタ特性が得られる。
【0050】以下、本発明の具体的な実施の形態につい
て、図13から図19を用いて説明する。
【0051】(実施の形態1)図13は、圧電材料に酸
化亜鉛を用い分極方向が圧電板の厚み方向を向いている
厚み縦振動を主振動とする圧電振動子であり、1は振動
素子部、2は振動素子部1の表面と裏面に相対向して設
けられた励振用電極、3は外部との接続用電極、4は外
部引き出し用電極である。
【0052】振動子厚みHは200μmであるため共振
周波数は約15MHzである。励振用電極は一辺が2m
mの正方形形状をしている。励振用電極長さと振動子厚
みとの比が4以上13以下の範囲内であり、主振動共振
周波数と反共振周波数の間に不要共振が無いため安定し
た特性が得られる。
【0053】(実施の形態2)図14は、圧電材料に酸
化亜鉛を用い分極方向が圧電板の厚み方向を向いている
厚み縦振動を主振動とする圧電振動子であり、1は振動
素子部、2は振動素子部1の表面と裏面に相対向して設
けられた励振用電極、3は外部との接続用電極、4は外
部引き出し用電極である。
【0054】振動子厚みHは2μmであるため共振周波
数は約1.5GHzである。励振用電極は直径60μm
の円形電極である。動作周波数が高くインハーモニック
・オーバートーンの共振と反共振のゲイン差が小さいた
め、主振動共振周波数と反共振周波数の間の不要共振が
悪影響を及ぼさず、かつ主振動共振は低インピーダン
ス、高Qであるという良好な特性が得られる。
【0055】(実施の形態3)図15は、圧電材料に酸
化亜鉛を用い分極方向が圧電板の長手方向を向いている
厚みすべり振動を主振動とする圧電振動子であり、1は
振動素子部、2は振動素子部1の表面と裏面に相対向し
て設けられた励振用電極、3は外部との接続用電極、4
は外部引き出し用電極である。
【0056】振動子厚みHは200μmであるため共振
周波数は約7MHzである。励振用電極長さは3mmで
ある。励振用電極長さと振動子厚みとの比が7以上23
以下の範囲内であり、主振動共振周波数と反共振周波数
の間に不要共振が無いため安定した特性が得られる。
【0057】(実施の形態4)図16は、圧電材料に酸
化亜鉛を用い分極方向が圧電板の長手方向を向いている
厚みすべり振動を主振動とする圧電振動子であり、1は
振動素子部、2は振動素子部1の表面と裏面に相対向し
て設けられた励振用電極、3は外部との接続用電極、4
は外部引き出し用電極である。
【0058】振動子厚みHは2μmであるため共振周波
数は約700MHzである。励振用電極は長さ80μm
であり、幅方向には振動子全幅にわたって形成されてい
る。動作周波数が高くインハーモニック・オーバートー
ンの共振と反共振のゲイン差が小さいため、主振動共振
周波数と反共振周波数の間の不要共振が悪影響を及ぼさ
ず、かつ主振動共振は低インピーダンス、高Qであると
いう良好な特性が得られる。
【0059】(実施の形態5)図17は、圧電材料に酸
化亜鉛を用い分極方向が圧電板の長手方向を向いている
厚みすべり振動を主振動とする圧電振動子2個から構成
される梯子型フィルタであり、11は圧電振動子、12
は入力用外部端子、13は出力用外部端子、14は接地
用外部端子、15は導電性樹脂、16は実装基板であ
る。
【0060】フィルタに用いている振動子は2個とも、
振動子厚みHが100μm、励振用電極長さLeが1.
5mmである。励振用電極長さと振動子厚みとの比が7
以上23以下の範囲内であり、個々の振動子の主振動共
振周波数と反共振周波数の間に不要共振が無いため、通
過域にリップルの無い良好なフィルタ特性が得られる。
【0061】(実施の形態6)図18は、酸化亜鉛を用
いた厚み縦振動を主振動とする2重モード圧電フィルタ
であり、7は振動素子部、8は入力用電極、9は出力用
電極、10は接地用電極である。素子厚みHは50μm
であるためフィルタの中心周波数は約62MHzであ
る。入力用電極長さLiと出力用電極長さLoはどちら
も200μmでLi/H、Lo/Hともに4と2以上5
以下の範囲内であるため、通過域にリップルの無い良好
なフィルタ特性が得られる。
【0062】(実施の形態7)図19は、酸化亜鉛を用
いた厚みすべり振動を主振動とする2重モード圧電フィ
ルタであり、7は振動素子部、8は入力用電極、9は出
力用電極、10は接地用電極である。素子厚みHは40
μmであるためフィルタの中心周波数は約35MHzで
ある。入力用電極長さLiと出力用電極長さLoはどち
らも200μmでLi/H、Lo/Hともに5と3.5
以上6.5以下の範囲内であるため、通過域にリップル
の無い良好なフィルタ特性が得られる。
【0063】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、圧電材料
に酸化亜鉛を用い分極方向が圧電板の厚み方向を向いて
いる厚み縦振動を主振動とする圧電振動子においては、
励振用電極長さLeと振動子厚みHとの比Le/Hを4
以上13以下とし、分極方向が圧電板の長手方向を向い
ている厚みすべり振動を主振動とする圧電振動子におい
ては、Le/Hを7以上23以下とすることで、主振動
共振周波数と反共振周波数の間に不要共振が無いため安
定した特性となるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電振動子の一実施の形態を示す斜視
【図2】同振動子の断面図
【図3】エネルギー閉じ込め型圧電振動子を示す断面図
【図4】タンタル酸リチウムのX板を用いたエネルギー
閉じ込め型厚みすべり振動子の周波数スペクトラムを示
す図
【図5】酸化亜鉛を用い分極方向が圧電板の厚み方向を
向いている厚み縦振動を主振動とする圧電振動子の周波
数スペクトラムを示す図
【図6】振動子のインピーダンス周波数特性図
【図7】各振動モードのゲイン差を示す図
【図8】厚み縦振動を主振動とする圧電振動子の各振動
モードのゲイン差と主振動共振周波数との関係を示す図
【図9】酸化亜鉛を用い分極方向が圧電板の長手方向を
向いている厚みすべり振動を主振動とする圧電振動子の
周波数スペクトラムを示す図
【図10】厚みすべり振動を主振動とする圧電振動子の
各振動モードのゲイン差と主振動共振周波数との関係を
示す図
【図11】2重モード圧電フィルタの断面図と電荷分布
【図12】2重モード圧電フィルタの断面図
【図13】本発明の圧電振動素子の一実施の形態を示す
斜視図
【図14】本発明の圧電振動素子の一実施の形態を示す
斜視図
【図15】本発明の圧電振動素子の一実施の形態を示す
斜視図
【図16】本発明の圧電振動素子の一実施の形態を示す
斜視図
【図17】本発明の圧電振動素子の一実施の形態を示す
斜視図
【図18】本発明の圧電振動素子の一実施の形態を示す
斜視図
【図19】本発明の圧電振動素子の一実施の形態を示す
斜視図
【符号の説明】
1 振動素子部 2 励振用電極 3 外部接続用電極 4 外部引き出し用電極 5 振動素子部 6 励振用電極 7 振動素子部 8 入力用電極 9 出力用電極 10 接地用電極 11 圧電振動子 12 入力用外部端子 13 出力用外部端子 14 接地用外部端子 15 導電性樹脂 16 実装基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 41/18 101A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電材料に酸化亜鉛を用い分極方向が圧
    電板の厚み方向を向いている厚み縦振動を主振動とする
    圧電振動子において、励振用電極長さLeと振動子厚み
    Hとの比Le/Hを4以上13以下とすることを特徴と
    する圧電振動子。
  2. 【請求項2】 振動子厚みHが16μm以下の場合に、
    励振用電極長さLeとHとの比Le/Hを4以上13以
    下とすることに代えて4以上100以下とすることを特
    徴とする請求項1記載の圧電振動子。
  3. 【請求項3】 圧電材料に酸化亜鉛を用い分極方向が圧
    電板の長手方向を向いている厚みすべり振動を主振動と
    する圧電振動子において、励振用電極長さLeと振動子
    厚みHとの比Le/Hを7以上23以下とすることを特
    徴とする圧電振動子。
  4. 【請求項4】 振動子厚みHが14μm以下の場合に、
    励振用電極長さLeとHとの比Le/Hを7以上23以
    下とすることに代えて7以上100以下とすることを特
    徴とする請求項3記載の圧電振動子。
  5. 【請求項5】 電気的に接続される少なくとも2個以上
    の圧電振動子が、請求項1または3記載の圧電振動子で
    あることを特徴とする梯子型の圧電フィルタ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の圧電振動素子において、
    素子主面片側に一対の入力用電極と出力用電極、もう一
    方の主面に接地用電極を設け、入力用電極長さLiと素
    子厚みHの比Li/Hと出力用電極長さLoと素子厚み
    Hの比Lo/Hをそれぞれ2以上5以下とすることを特
    徴とする2重モードの圧電フィルタ。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の圧電振動素子において、
    素子主面片側に一対の入力用電極と出力用電極、もう一
    方の主面に接地用電極を設け、入力用電極長さLiと素
    子厚みHの比Li/Hと出力用電極長さLoと素子厚み
    Hの比Lo/Hをそれぞれ3.5以上6.5以下とする
    ことを特徴とする2重モードの圧電フィルタ。
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