JPH066166A - 圧電振動子 - Google Patents

圧電振動子

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JPH066166A
JPH066166A JP16514192A JP16514192A JPH066166A JP H066166 A JPH066166 A JP H066166A JP 16514192 A JP16514192 A JP 16514192A JP 16514192 A JP16514192 A JP 16514192A JP H066166 A JPH066166 A JP H066166A
Authority
JP
Japan
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electrode
frequency
vibrator
saw
surface acoustic
Prior art date
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Pending
Application number
JP16514192A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Sasaki
隆 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
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Publication of JPH066166A publication Critical patent/JPH066166A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異常発振がなく、かつ周波数選択回路等を用
いずに所望の高調波を選択することのできる圧電振動子
を提供する。 【構成】 振動子片上に厚み振動を励起する励振電極
と、励振電極と電気的に接続された引き出し電極とが形
成するとともに、励振電極と前記引き出し電極との間に
弾性表面波素子を介在させて表面波フィルタを形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水晶振動子等の厚みす
べり振動を用いる圧電振動子に関し、特に基本振動ある
いは3次、5次、7次等のオーバートーン周波数を選択
できる構成の圧電振動子に関する。
【0002】
【従来の技術】水晶振動子の厚みすべり振動等の振動条
件が厚みtにより決定される場合、振動周波数fは、k
を定数としてf=k・1/tにより定まる。この式に示
されるように振動周波数は振動子の厚みによって決定さ
れ、振動周波数を高くするには振動子を薄くする必要が
ある。
【0003】しかし、振動子を薄くするには限界があ
り、基本波が50MHz以上となるほど薄い振動子を量
産することは非常に困難である。
【0004】従って、振動周波数fを高くするには基本
波の3倍、5倍等のオーバートーン振動を用いる必要が
あるが、この場合発信回路とのかねあいで基本波、3倍
波、5倍波等のどの振動数を用いる場合においても、望
ましい周波数以外の誤振動を起こすおそれがある。
【0005】上記誤作動を防ぐには発信回路にシビアな
周波数特性を持たせたり、場合によっては望ましい周波
数近辺でLC回路をつける必要があり、余計な部品の付
加や調整を行う必要があるうえ、構成が大きくなってし
まう。
【0006】このため、回路に依存せずに振動子等の素
子そのもので振動のモード(基本波、3倍波、5倍波
等)を択一的に選択することが望まれており、その研究
が進められている。
【0007】現在、例えば特開平3−172012号公
報、特開平3−172013号公報等にに開示されてい
るように、厚み方向上下に付する電極膜の位置、形状、
厚み等を微妙にコントロールする方式が主流となってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように圧電振動
子の振動周波数として希望するモード(基本波、3倍
波、5倍波等)を回路に依存せずに選択するには、電極
構造を変化させる、圧電振動子の形状を制約しもしくは
加工する等の方式が取られている。
【0009】しかし、これらの方式においては高度の加
工が必要なうえ高い精度が必要であり、管理が非常に難
しいので安定した品質を得ることは困難である。
【0010】本発明は上記背景の下になされたものであ
り、異常発振がなく、かつ周波数選択回路等を用いずに
所望の高調波を選択することのできる圧電振動子を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は圧電体基板上に、厚み振動を励起する励振
電極と、該励振電極と電気的に接続された引き出し電極
とが形成された圧電振動子において、前記励振電極と前
記引き出し電極との間に弾性表面波素子を介在させて表
面波フィルタを形成したことを特徴とする。
【0012】また、圧電体基板の両主面に、それぞれ第
1励振電極及び第2励振電極と、これらの励振電極にそ
れぞれ電気的に接続された第1引き出し電極及び第2引
き出し電極とが形成された圧電振動子において、前記第
1励振電極と前記第1引き出し電極との間に弾性表面波
素子を介在させて表面波フィルタを形成したことを特徴
とする圧電振動子も提供される。
【0013】更に、上記圧電振動子において、前記表面
波フィルタは、前記励振電極により励起される励起周波
数から、特定の周波数を選択出力する周波数特性を有す
るものであることを特徴とする圧電振動子も提供され
る。
【0014】
【作用】本発明においては圧電体基板上に所望の周波数
特性を有するSAW素子を形成しており、このSAW素
子の周波数選択特性によって異常発振が抑制され、良好
な周波数特性が得られる。
【0015】
【実施例】図1に本発明の一実施例に係る周波数選択圧
電振動子の平面図を示す。また、図2にこの周波数選択
圧電振動子の断面図を示す。
【0016】図1及び2において、1は圧電体基板であ
る鏡面仕上げされた振動子片、2は振動子片1の上面に
形成された厚み系振動用の励振電極、3は振動子片1の
裏面に形成された励振電極であり、これら励振電極2、
3は互いに対向するよう形成されており、厚み振動部D
を構成している。
【0017】上記励振電極2の一端は、インターデジタ
ルトランスジューサ42及び反射器43を有し、SAW
振動部Sを構成する弾性表面波素子(SAW素子)4を
介して引き出し電極5に接続されている。また、上記振
動子片の裏面には励振電極3に接続された引き出し電極
6が形成されている。
【0018】上記のように構成された圧電振動子におい
て、振動子1の周波数特性を図3のA線に、またSAW
素子の周波数特性をB線に示す。この図に示されるよう
に、振動子1においては、基本波、3次高調波、5次高
調波等(f1、f3、f5、…fn…)等の共振周波数特性
を有する。
【0019】SAW素子の共振周波数fSAWは電極くし
歯のラインアンドスペースにより決定される。従ってこ
のfSAWがfnに合うようにSAW素子を構成することに
より、任意の高調波fnを選択することができる。
【0020】本実施例においては図3のA線に示される
ようにfSAWをf3に合わせてSAW素子を構成すること
により、振動子1の3次高調波f3を選択した。
【0021】本実施例に係る圧電素子に、図示省略した
電源から引き出し電極5、6に電圧を印加した結果、図
4に示される周波数特性が得られた。
【0022】この図に示されるように、この圧電素子に
おいてはSAW素子4の周波数選択特性により基本波f
1及びf3以外の高調波の出現は抑制されて3次高調波f
3のみが出現しており、良好な周波数特性が得られてい
ることがわかる。
【0023】また、一般にSAW振動は厚み系振動に比
べてQ値が低く、アドミッタンスピーク近辺の共振周波
数が広くなるが、この広いアドミッタンスピークの中に
厚み系共振周波数fnを合わせることにより、図4に示
されるように両者の周波数特性が組み合わされてシャー
プな特性が得られる。
【0024】尚、本実施例においてはSAW素子4はイ
ンターデジタルトランスジューサ41及び反射器42、
43により構成されるものとしたが、反射器42、43
を省略することもできる。また、このSAW素子4はS
AW素子の通常の製作工程、例えばフォトリソ工程等に
より形成することができる。
【0025】また、振動子片としては例えば水晶振動子
を用いることができるが、他の圧電材料を用いることも
できる。尚、保持構造については特に制限はなく、通常
の圧電振動子と同様に保持構造を選択することができ、
任意の保持構造を用いることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、SAW素子の周波数選択特性fSAWを調整すること
により、振動子片の任意の高調波を選択することがで
き、異常発振を抑制することができる。
【0027】これにより、従来高調波を用いる際には発
振回路に周波数選択回路等を用いる必要があり、回路の
部品数が多くなるとともに回路が大きくなっていたのに
対し、本発明においては発振回路における部品点数の削
減、小形化、高信頼性化、無調製化等を容易に実現する
ことができる。
【0028】また、振動子片の加工においても電極構造
や圧電振動子の形状等を微妙に調製する必要がないの
で、設計及び管理が容易となるとともに高い信頼性が容
易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る圧電振動子の平面図
【図2】本発明の一実施例に係る圧電振動子の断面図
【図3】厚み系振動及びSAW振動の周波数特性を表す
グラフ
【図4】本発明の一実施例に係る圧電振動子の周波数特
性を表すグラフ
【符号の説明】
1…振動子片 2…励振電極 3…励振電極 4…SAW素子 5…引き出し電極 6…引き出し電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体基板上に、厚み振動を励起する励
    振電極と、該励振電極と電気的に接続された引き出し電
    極とが形成された圧電振動子において、 前記励振電極と前記引き出し電極との間に弾性表面波素
    子を介在させて表面波フィルタを形成したことを特徴と
    する圧電振動子。
  2. 【請求項2】 圧電体基板の両主面に、それぞれ第1励
    振電極及び第2励振電極と、これらの励振電極にそれぞ
    れ電気的に接続された第1引き出し電極及び第2引き出
    し電極とが形成された圧電振動子において、 前記第1励振電極と前記第1引き出し電極との間に弾性
    表面波素子を介在させて表面波フィルタを形成したこと
    を特徴とする圧電振動子。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の圧電振動子において、前
    記表面波フィルタは、前記励振電極により励起される励
    起周波数から、特定の周波数を選択出力する周波数特性
    を有するものであることを特徴とする圧電振動子。
JP16514192A 1992-06-24 1992-06-24 圧電振動子 Pending JPH066166A (ja)

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JP16514192A JPH066166A (ja) 1992-06-24 1992-06-24 圧電振動子

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1081340A2 (en) 1999-09-03 2001-03-07 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Oil passage system of valve moving apparatus for internal combustion engine
WO2005125008A1 (ja) * 2004-06-17 2005-12-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Fbarフィルタ
US8907545B2 (en) 2011-09-12 2014-12-09 Nihon Dempa Kogyo Co., Ltd. Crystal element and crystal device

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1081340A2 (en) 1999-09-03 2001-03-07 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Oil passage system of valve moving apparatus for internal combustion engine
US6302071B1 (en) 1999-09-03 2001-10-16 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Oil passage system of valve moving apparatus for internal combustion engine
WO2005125008A1 (ja) * 2004-06-17 2005-12-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Fbarフィルタ
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