JP2002299186A - コンデンサ及びコンデンサ用外装ケース - Google Patents
コンデンサ及びコンデンサ用外装ケースInfo
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Abstract
リングによる加締めした際の、封口精度の向上を図る。 【解決手段】 長円形の外装ケース2に、コンデンサ素
子1と、少なくとも上面の外周縁部に弾性部材4が配置
された封口部材3を収納する。そして、外装ケース2の
開口端部の全周囲をカーリング加工し、外装ケース2の
開口端部を前記弾性部材4に食い込ませて封口する。こ
のようなコンデンサにおいて、外装ケース2の開口端部
のうち、長円形の長辺部21のケース長さを長く形成す
る。外装ケース2の湾曲部21では、カーリングに伴っ
て、外装ケース2に長さが延びるが、長辺部22では、
外装ケース2の延びが少ない。この外装ケース2の延び
る長さの違いを、外装ケース2のケース長さで補正する
ことにより、弾性部材4への外装ケース2の端部の食い
込み量がほぼ同一となり、封口精度の向上を図ることが
できる。
Description
長辺部と、該長辺部と連続した湾曲部を有する開口端面
の形状が長円形のコンデンサ及びそのようなコンデンサ
に用いられる外装ケースに関する。
の用途の拡大に伴い、非円筒形のコンデンサが求められ
ることがある。特に断面形状が長円形の電解コンデンサ
は、同体積における比率での許容リプル電流が大きい等
の優れた特長を有し、注目を集めている。
および製造方法について図6とともに説明する。
ムからなり、表面をエッチング処理するとともに陽極酸
化処理した陽極箔と、高純度のアルミニウムからなり、
エッチング処理した陰極箔とを、セパレータとしての電
解紙を介して巻回して形成したものである。陽極箔と陰
極箔にはそれぞれ電極タブ6,6が接続されており、コ
ンデンサ素子1の一方の巻回端面より導出されている。
このコンデンサ素子には駆動用の電解液を含浸する。
れ、封口部材3の表裏を貫通するように外部端子5,5
が埋設されている。コンデンサ素子1から導出した電極
タブ6,6は外部端子5,5の端部に接続する。また封
口部材3の上面、すなわちコンデンサの外部側となる面
の外周縁部には弾性部材4が配置されている。
ともに、外装ケース2に収納する。外装ケース2はアル
ミニウムやアルミニウム合金より形成された有底筒状の
ものである。
る。加締めは、図5に示すような、軸10に回動自在に
取り付けられるとともに、中央部が径小であり、その両
端部が径大となるような曲面を有する加締めゴマ11を
外装ケース2の開口端部に押しあてて(図中の矢印方向
に加締めゴマ11を移動)、加締めゴマ11の曲面に沿
って外装ケース2の端部をカーリング加工し、封口部材
3の弾性部材4に外装ケース2の開口端部を食い込ませ
て、封口部材3の固定と電解コンデンサの密封を行うも
のである。
に電解コンデンサの開口部は加締めによって、封口され
ているが、断面形状が長円形の電解コンデンサを加締め
る場合には次のような不都合があった。ここでの長円形
とは図3の外装ケースの上面図に示すように、対向する
直線状の長辺部22と、この長辺部に連続して形成され
た略半円形の湾曲部21とが組み合わされた形状を指し
ている。
を加締めると、その湾曲部21では外装ケース2の開口
端部が弾性部材4に食い込む量が大きく、この部分では
十分は密封性能が得られるものの、長円形の外装ケース
2の長辺部22では開口端部が弾性部材4に食い込む量
が少なく、この長辺部22では十分な密封性能が得られ
ないという問題があった。
ついて研究を進めた結果、次のようなことが判明した。
1では加締めゴマ11を外装ケース2の端部に押し当て
ることによって、外装ケース2の端部が徐々にコンデン
サの内部側に向かって変形していくが、この変形に伴っ
て外装ケース2の端部の曲率半径が漸次小さなものとな
っていくため、外装ケース2の端部には横方向から圧縮
応力が加わる。ここで、加締めゴマ11による「しご
き」と相俟って、外装ケース2の開口端部方向に向かっ
て、外装ケース2が延びることになる。そのため、封口
部材3に対する外装ケース2の端部の食い込み量が多く
なっている。
締めに伴って外装ケース2の端部が徐々にコンデンサの
内部側に向かって変形はするものの、長辺部22は直線
状であるために、湾曲部21に比べて横方向から受ける
圧縮応力は強いものではない。そのため、外装ケース2
の端部の延びが少ない。また図4に示すように、加締め
ゴマ11を外装ケース2の端部に押し当てたときに外装
ケース2の端部が硬質樹脂からなる封口部材3の角部を
支点としてコンデンサの内部方向に折り曲がり、その状
態で加締めゴマの曲面に沿って外装ケース2の端部が変
形していくため、所望のカール形状が得られない。その
ため、外装ケース2の端部の封口部材3への食い込み量
が小さくなってしまうことが判明した。
ムにより長辺部でのケース開口端部の封口部材への食い
込み量が少なくなることにより、密封性能にばらつきが
生じていたと結論づけた。
るためのもので、断面形状が長円形をなすコンデンサの
密封精度の向上を図ることを目的とする。
対の長辺部と、該長辺部と連続した湾曲部を有する開口
端面の形状が長円形の有底筒状の外装ケースに、コンデ
ンサ素子と、少なくとも上面の外周縁部に弾性部材が配
置された封口部材を収納し、外装ケースに開口端部の全
周囲をカーリング加工することにより、外装ケースの開
口端部を前記弾性部材に食い込ませてなるコンデンサに
おいて、前記外装ケース開口端面の前記長辺部のケース
長さを前記湾曲部よりも長くしたことを特徴とする。
が、対向する一対の長辺部と、該長辺部と連続した湾曲
部を有する開口端面の形状が長円形の有底筒状のコンデ
ンサ用外装ケースにおいて、前記外装ケース開口端面の
前記長辺部のケース長さを前記湾曲部よりも長くしたこ
とを特徴とするコンデンサ用外装ケースである。
ース長さを湾曲部よりも長くしたことにより、加締め時
における湾曲部と長辺部での外装ケースの延びの差異を
補正して、外装ケースの端部が封口部材の弾性部材に食
い込む量をほぼ同等とすることができる。このため、密
封精度のばらつきがなくなり、密封精度の向上を図るこ
とができる。
て図面を用いて説明する。図1はこの発明のコンデンサ
の分解斜視図、図2はこの発明のコンデンサ用外装ケー
スを示す斜視図である。
パレータを介して巻回したもので、駆動用の電解液を含
浸したものである。このコンデンサ素子1は偏平形状に
構成されている。また、陽極箔と陰極箔にはそれぞれ電
極タブ6,6が接続されており、コンデンサ素子1の一
方の巻回端面より導出されている。
成するには、最初から偏平形状となるようにコンデンサ
素子1を巻回していく方法や、コンデンサ素子を円筒状
に巻回して形成した後に、コンデンサ素子を側面で押し
つぶして偏平形状に形成する方法によって得ることがで
きる。
ので、絶縁性の硬質樹脂から構成されている。そして、
封口部材3の表裏を電気的に連絡するための外部端子
5,5が2本埋設されている。また、封口部材3は中心
部が肉厚、外周部が肉薄となるような段差が形成されて
おり、この段差に長円形のリング状に形成されたゴムの
ような弾性部材4をはめ合わせることにより、封口部材
3の上面縁部に弾性部材4が配置されることになる。
端子5,5の端部には、コンデンサ素子1から導出され
た電極タブ6,6が取り付けられる。
面と平面部が連続して形成されたもので、開口端面が対
向する一対の長辺部と、該長辺部と連続した湾曲部を有
する長円形をした有底筒状のものである。外装ケース2
の側面は、平面部同士が平行して対向するように形成さ
れている。また、平面部の開口部付近には、外装ケース
内部に突出するような溝7が形成されている。この外装
ケース2の材質としては陽極箔や陰極箔と同じアルミニ
ウムやアルミニウム合金を用いると好適である。
よりも長辺部22のケース長さが長く形成されている。
その形状は長辺部22のうち湾曲部21と接している箇
所より徐々に長くなり、長辺部22の中央部が最も長く
なるように形成されている。
る外装ケースの材質、厚さや、後述する加締めでのカー
リングの大きさ等を考慮して適宜設計する。
外装ケース2に収納する。封口部材3を収納する際に
は、弾性部材4が配置された面がコンデンサの外部側と
なるように収納する。外装ケース2にコンデンサ素子1
と封口部材3を収納すると、封口部材3は、外装ケース
2に形成された溝7がコンデンサの内部に突出している
部位に当接して支持される。この状態で外装ケース2の
開口端部の加締めを行う。
様、加締めゴマ11を外装ケース2の開口端部に押しあ
てて、外装ケース2を長円形状に周動させて、外装ケー
ス2の開口端部の全周囲をカーリング加工することによ
って行う。
ース2の湾曲部21では加締めゴマ11の曲面に沿って
カーリング加工されることによって、外装ケース2の端
部が徐々にコンデンサの内部側に向かって変形してい
く。そして、この変形に伴って曲率半径が漸次小さなも
のとなっていくため、外装ケース2の端部には横方向か
ら圧縮応力が加わる。このため、外装ケース2の開口端
部方向に向かって、外装ケース2が延びることになる。
そして、外装ケース2の先端部が封口部材3の弾性部材
4に食い込む。
行っても、横方向からの圧縮応力が加わることが少な
く、外装ケース2の端部が延びないか、延びる長さは少
ない。結果として、湾曲部21で外装ケース2の端部の
長さが延びる分と、長辺部22で予め外装ケース2の高
さ寸法を長く形成していた分とがほぼ同じ長さとなり、
弾性部材4に食い込む量が外装ケース2の全周でほぼ均
一となる。
ませることにより、外装ケース2に封口部材3を固定す
るとともに、電解コンデンサの密封を得ることができ
る。しかも、外装ケース2の端部が弾性部材4に食い込
む量が外装ケース2の全周でほぼ均一となるため、密封
精度も高いものとなる。
と、該長辺部と連続した湾曲部を有する開口端面の形状
が長円形の有底筒状の外装ケースに、コンデンサ素子
と、少なくとも上面の外周縁部に弾性部材が配置された
封口部材を収納し、外装ケースに開口端部の全周囲をカ
ーリング加工することにより、外装ケースの開口端部を
前記弾性部材に食い込ませてなるコンデンサにおいて、
前記外装ケース開口端面の前記長辺部のケース長さを前
記湾曲部よりも長くしたことにより、加締め時における
湾曲部と長辺部での外装ケースの延びの違いを補正し
て、封口部材の弾性部材に食い込む量をほぼ同等とする
ことができる。このため、加締め精度のばらつきがなく
なり、密封精度の向上を図ることができる。
る。
図である。
図である。
る。
る。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 対向する一対の長辺部と、該長辺部と連
続した湾曲部を有する開口端面の形状が長円形の有底筒
状の外装ケースに、コンデンサ素子と、少なくとも上面
の外周縁部に弾性部材が配置された封口部材を収納し、
外装ケースに開口端部の全周囲をカーリング加工するこ
とにより、外装ケースの開口端部を前記弾性部材に食い
込ませてなるコンデンサにおいて、前記外装ケース開口
端面の前記長辺部のケース長さを前記湾曲部よりも長く
したコンデンサ。 - 【請求項2】 対向する一対の長辺部と、該長辺部と連
続した湾曲部を有する開口端面の形状が長円形の有底筒
状のコンデンサ用外装ケースにおいて、前記外装ケース
開口端面の前記長辺部のケース長さを前記湾曲部よりも
長くしたコンデンサ用外装ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001095047A JP4600624B2 (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001095047A JP4600624B2 (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | コンデンサ |
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---|---|
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JP4600624B2 JP4600624B2 (ja) | 2010-12-15 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001095047A Expired - Fee Related JP4600624B2 (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4600624B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01218008A (ja) * | 1988-02-26 | 1989-08-31 | Nippon Chemicon Corp | コンデンサの封口構造 |
JPH04355908A (ja) * | 1991-07-26 | 1992-12-09 | Nippon Chemicon Corp | 電解コンデンサの封口方法 |
JP2000357637A (ja) * | 1999-06-15 | 2000-12-26 | Nippon Chemicon Corp | 電解コンデンサ |
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2001
- 2001-03-29 JP JP2001095047A patent/JP4600624B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
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JP2000357637A (ja) * | 1999-06-15 | 2000-12-26 | Nippon Chemicon Corp | 電解コンデンサ |
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---|---|
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