JPH10256102A - アルミ電解コンデンサ - Google Patents

アルミ電解コンデンサ

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JPH10256102A
JPH10256102A JP5580797A JP5580797A JPH10256102A JP H10256102 A JPH10256102 A JP H10256102A JP 5580797 A JP5580797 A JP 5580797A JP 5580797 A JP5580797 A JP 5580797A JP H10256102 A JPH10256102 A JP H10256102A
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JP
Japan
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rubber
elastic insulating
sealing plate
aluminum electrolytic
elastic body
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Pending
Application number
JP5580797A
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English (en)
Inventor
Teruhisa Miura
照久 三浦
Hideki Shimamoto
秀樹 島本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP5580797A priority Critical patent/JPH10256102A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミ電解コンデンサの外側に位置する封口
部材の外表面の面積を減少させることができてアルミ電
解コンデンサの寿命を大幅に向上させることができると
ともに、従来よりも封口部分の厚みを薄くすることがで
きて低背化が図れるアルミ電解コンデンサを提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 有底ケース13に設けた支持部19によ
り、弾性絶縁部材18を介して一対の筒状弾性絶縁部材
15,16より駆動用電解液の内部透過が少なく高硬度
で熱変形の小さい材料からなる封口板17を支持し、こ
の支持状態で有底ケース13の開口部にカーリング加工
を施すことにより、封口板17と有底ケース13間の弾
性絶縁部材18を変形させて有底ケース13の開口部内
面に弾性絶縁部材18を密着させるようにしたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種電子機器に利用
されるアルミ電解コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のアルミ電解コンデンサ
は、図5に示すように、アルミニウム箔を粗面化しさら
に陽極酸化により誘電体皮膜を形成した陽極箔と、アル
ミニウム箔を粗面化して形成した陰極箔のそれぞれにリ
ード線1a,1bを接続し、前記陽極箔と陰極箔をその
間にセパレータを介在させて巻回するとともに、駆動用
電解液を含浸させてコンデンサ素子2を構成し、そして
このコンデンサ素子2を有底円筒状の金属ケース3内に
収納するとともに、金属ケース3の開口部にゴムなどの
弾性を有する封口部材4を配設し、かつ金属ケース3の
開口端をカーリング加工することにより金属ケース3の
開口部の封口を行い、そして前記コンデンサ素子2より
突出したリード線1a,1bを前記封口部材4に貫通さ
せて同一端面より引き出すようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電子機器の常時通電に
伴うアルミ電解コンデンサの長寿命化と、電子機器の小
型化に伴うアルミ電解コンデンサの小型化に関する市場
要求は近年さらに高まっている。
【0004】アルミ電解コンデンサは、陰極箔と陽極箔
をその間にセパレータを介在させて巻回することにより
構成したコンデンサ素子2の内部に含浸される駆動用電
解液が、陰極箔、陽極箔の表面と十分接することによ
り、その電気的特性が得られるものであり、またアルミ
電解コンデンサの寿命は、前記コンデンサ素子2の内部
に含浸される駆動用電解液がアルミ電解コンデンサの外
部へ透過する量により決まるもので、駆動用電解液がア
ルミ電解コンデンサの外部へ透過すると、前記コンデン
サ素子2の内部の陰極箔、陽極箔の各々の表面と駆動用
電解液の接触面積が減少するため、容量値が減少すると
ともにtanδ値が増加し、その結果、アルミ電解コン
デンサとして電気的特性値を満足しなくなるものであ
る。
【0005】また、前記コンデンサ素子2の内部に含浸
される駆動用電解液のアルミ電解コンデンサの外部への
透過経路としては、封口部材4の内部を通過してアルミ
電解コンデンサの外側に位置する封口部材4の外表面よ
り気散する面透過と、金属ケース3と封口部材4、リー
ド線1a,1bと封口部材4の各々の接触面を通過する
接面透過の二つの透過経路があり、そして駆動用電解液
の透過を減少させる方法としては、前記面透過に対して
は、アルミ電解コンデンサの外側に位置する封口部材4
の外表面の面積を減少させて駆動用電解液の透過を減少
させる方法、封口部材4の材料を変更して駆動用電解液
が封口部材4の内部を透過するのを少なくする方法、封
口部材4の厚みを増加させることにより駆動用電解液の
透過を減少させる方法がある。
【0006】本発明は上記の課題に鑑み、アルミ電解コ
ンデンサの外側に位置する封口部材の外表面の面積を減
少させることができてアルミ電解コンデンサの寿命を大
幅に向上させることができるとともに、従来よりも封口
部分の厚みを薄くすることができて低背化が図れるアル
ミ電解コンデンサを提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のアルミ電解コンデンサは、リード線をそれぞ
れ接続した陽極箔と陰極箔をその間にセパレータを介在
させて巻回することにより構成されたコンデンサ素子
と、このコンデンサ素子に含浸される駆動用電解液と、
前記コンデンサ素子を収納する有底ケースと、この有底
ケースの開口部を封口する封口部材とを備え、前記封口
部材を前記陽極箔と陰極箔に接続されるリード線が貫通
する貫通孔を備えた一対の筒状弾性絶縁部材と、この一
対の筒状弾性絶縁部材が圧入される筒状の貫通孔を備
え、かつ前記筒状弾性絶縁部材より駆動用電解液の内部
透過が少なく高硬度で熱変形の小さい材料からなる封口
板と、この封口板と前記有底ケースの間に介在される弾
性絶縁部材とで構成し、前記有底ケースには前記弾性絶
縁部材を介して封口板を支持する支持部を設け、この支
持部により前記封口板を支持した状態で前記有底ケース
の開口部にカーリング加工を施すことにより前記封口板
と前記有底ケース間の弾性絶縁部材を変形させて有底ケ
ースの開口部内面に弾性絶縁部材を密着させるようにし
たもので、この構成によれば、アルミ電解コンデンサの
外側に位置する封口部材の外表面の面積を減少させるこ
とができてアルミ電解コンデンサの寿命を大幅に向上さ
せることができるとともに、従来よりも封口部分の厚み
を薄くすることができて低背化が図れるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、リード線をそれぞれ接続した陽極箔と陰極箔をその
間にセパレータを介在させて巻回することにより構成さ
れたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子に含浸され
る駆動用電解液と、前記コンデンサ素子を収納する有底
ケースと、この有底ケースの開口部を封口する封口部材
とを備え、前記封口部材を前記陽極箔と陰極箔に接続さ
れるリード線が貫通する貫通孔を備えた一対の筒状弾性
絶縁部材と、この一対の筒状弾性絶縁部材が圧入される
筒状の貫通孔を備え、かつ前記筒状弾性絶縁部材より駆
動用電解液の内部透過が少なく高硬度で熱変形の小さい
材料からなる封口板と、この封口板と前記有底ケースの
間に介在される弾性絶縁部材とで構成し、前記有底ケー
スには前記弾性絶縁部材を介して封口板を支持する支持
部を設け、この支持部により前記封口板を支持した状態
で前記有底ケースの開口部にカーリング加工を施すこと
により前記封口板と前記有底ケース間の弾性絶縁部材を
変形させて有底ケースの開口部内面に弾性絶縁部材を密
着させるようにしたもので、この構成によれば、有底ケ
ースの開口部にカーリング加工を施すことにより、封口
板と有底ケース間の弾性絶縁部材を変形させて有底ケー
スの開口部内面に弾性絶縁部材を密着させるようにして
いるため、駆動用電解液のアルミ電解コンデンサの外部
への透過経路の一つである面透過を防止することがで
き、これにより、アルミ電解コンデンサの外側に位置す
る封口部材の外表面の面積を減少させることができるた
め、アルミ電解コンデンサの寿命を大幅に向上させるこ
とができるものである。
【0009】また、封口部材を構成する封口板を筒状弾
性絶縁部材より駆動用電解液の内部透過が少なく高硬度
で熱変形の小さい材料で構成しているため、封口部分で
ある封口板の厚みを従来の封口構造より薄くすることが
でき、これにより、アルミ電解コンデンサの高さ寸法も
低減させることができて低背化が図れるものである。
【0010】請求項2に記載の発明は、封口板を支持す
る支持部を、有底ケースの内周面全体にわたって内面に
突出するように設けた突出部で構成したもので、この構
成によれば、有底ケースの内容積を、段部で構成したも
のに比べて大きくすることができ、これにより、有底ケ
ース内に収納される駆動用電解液量を多くすることがで
きるため、さらなる長寿命化が可能となるものである。
【0011】請求項3に記載の発明は、封口板を支持す
る支持部を、小径部と大径部とで構成される有底ケース
の小径部と大径部の境界部に形成される段部で構成した
もので、この構成によれば、封口部材を構成する封口板
と弾性絶縁部材を段部で確実に支持できるため、有底ケ
ースの開口部にカーリング加工を施した場合の気密性も
優れたものが得られるものである。
【0012】請求項4に記載の発明は、筒状弾性絶縁部
材をゴム状弾性体単体もしくはゴム状弾性体と非ゴム状
弾性体の組み合わせにより構成したものである。
【0013】請求項5に記載の発明は、コンデンサ素子
のリード線が貫通する貫通孔を備えた一対の筒状弾性絶
縁部材を構成するゴム状弾性体と非ゴム状弾性体の組み
合わせとして、コンデンサ素子側から外側にかけてゴム
状弾性体、非ゴム状弾性体の順で順次積層するようにし
たもので、この構成によれば、ゴム状弾性体と非ゴム状
弾性体が組み合わされて積層された構造となっているた
め、ゴム状弾性体単体で構成したものに比べ、駆動用電
解液の透過を約1/2以上低減させることができるもの
である。
【0014】請求項6に記載の発明は、コンデンサ素子
のリード線が貫通する貫通孔を備えた一対の筒状弾性絶
縁部材を構成するゴム状弾性体と非ゴム状弾性体の組み
合わせとして、筒状弾性絶縁部材の外周面からリード線
が貫通する貫通孔にかけてゴム状弾性体、非ゴム状弾性
体の順で順次積層するようにしたもので、この構成によ
れば、ゴム状弾性体と非ゴム状弾性体が組み合わされて
積層された構造となっているため、ゴム状弾性体で構成
したものに比べ、駆動用電解液の透過を低減させること
ができるものである。
【0015】請求項7に記載の発明は、コンデンサ素子
のリード線に筒状弾性絶縁部材支持用の突部を設けたも
ので、この構成によれば、リード線に設けた突部によ
り、筒状弾性絶縁部材がリード線にあらかじめ支持され
るため、リード線部分を封口板に貫通させる場合におい
ても、筒状弾性絶縁部材を封口板に設けた筒状の貫通孔
に圧入するだけの簡単な操作により行えるため、スムー
ズな生産が可能となるものである。
【0016】以下、本発明の一実施の形態を添付図面に
もとづいて説明する。図1は本発明の一実施の形態にお
けるアルミ電解コンデンサの組み立て途中の状態を示
し、また図2は同アルミ電解コンデンサの組み立て完了
状態を示したものである。図1、図2において、11は
コンデンサ素子で、このコンデンサ素子11はリード線
12a,12bをそれぞれ接続した陽極箔と陰極箔をそ
の間にセパレータを介在させて巻回することにより構成
されている。
【0017】そしてこのコンデンサ素子11は駆動用電
解液を含浸させた後、有底円筒状の金属よりなる有底ケ
ース13内に収納される。14は有底ケース13の開口
部に配設される封口部材で、この封口部材14は、図3
(a)(b)(c)(d)にも示しているように、前記
リード線12a,12bが貫通する貫通孔15a,16
aを備えた一対の筒状弾性絶縁部材15,16と、この
一対の筒状弾性絶縁部材15,16が圧入される筒状の
貫通孔17a,17bを備えた封口板17と、この封口
板17と前記有底ケース13の間に介在される弾性絶縁
部材18とで構成している。
【0018】前記封口板17は前記筒状弾性絶縁部材1
5,16より駆動用電解液の内部透過が少なく高硬度で
熱変形の小さい材料で構成されているもので、例えば、
ステンレス、アルミニウム、チタン、タンタル、鉄など
の金属、ポリフェニレンサルファイド等の熱可塑性ポリ
マー、フェノール等の熱硬化性ポリマー、ポリオキシベ
ンゾエート等の液晶ポリマーを含む一般にエンジニアリ
ングプラスチックと呼ばれる高分子、セラミック材料の
いずれかにより構成されている。
【0019】また、前記有底ケース13は、開口部付近
に位置して封口板17の外周部分を支持するために、小
径部13aと大径部13bとにより構成され、そして小
径部13aと大径部13bとの境界部に段部よりなる支
持部19を設け、かつこの支持部19により、前記封口
板17の外周部分を支持するようにしている。
【0020】そしてまた、前記リード線12a,12b
は図1、図2に示すように筒状弾性絶縁部材15,16
を支持するための突部20a,20bを設けている。ま
た、前記一対の筒状弾性絶縁部材15,16はゴム状弾
性体単体で構成されている。
【0021】次に本発明の一実施の形態におけるアルミ
電解コンデンサの製造手順について説明する。まず、図
1に示すようにコンデンサ素子11より引き出したリー
ド線12a,12bを筒状弾性絶縁部材15,16の貫
通孔15a,16aに貫通させることにより、リード線
12a,12bに設けた突部20a,20bで筒状弾性
絶縁部材15,16をあらかじめ支持する。この後、封
口板17に設けた筒状の貫通孔17a,17bにコンデ
ンサ素子11側から力を加えて筒状弾性絶縁部材15,
16を圧入し、そしてこの後、コンデンサ素子11に駆
動用電解液を含浸させるとともに、封口板17の外周部
に弾性絶縁部材18を装着する。
【0022】この後、コンデンサ素子11と一体化され
た封口部材14の弾性絶縁部材18を有底ケース13の
支持部19にセットしてコンデンサ素子11を有底ケー
ス13内に収納する。この時、封口部材14を構成する
封口板17の外周部分は有底ケース13の支持部19に
弾性絶縁部材18を介して支持されることになる。この
支持状態で、有底ケース13の開口部にカーリング加工
を施すことにより、前記封口板17と前記有底ケース1
3間の弾性絶縁部材18は図2に示すように変形して有
底ケース13の開口部内面に密着するものである。
【0023】上記した本発明の一実施の形態において
は、有底ケース13の開口部にカーリング加工を施すこ
とにより、封口板17と有底ケース13間の弾性絶縁部
材18を変形させて有底ケース13の開口部内面に弾性
絶縁部材18を密着させるようにしているため、駆動用
電解液のアルミ電解コンデンサの外部への透過経路の一
つである面透過を防止することができ、これにより、ア
ルミ電解コンデンサの外側に位置する封口部材14の外
表面の面積を減少させることができるため、アルミ電解
コンデンサの寿命を大幅に向上させることができるもの
である。
【0024】また、封口部材14を構成する封口板17
を筒状弾性絶縁部材15,16より駆動用電解液の内部
透過が少なく高硬度で熱変形の小さい材料で構成してい
るため、封口部分である封口板17の厚みを従来の封口
構造より薄くすることができ、これにより、アルミ電解
コンデンサの高さ寸法も低減させることができて低背化
が図れるものである。
【0025】また、封口板17を支持する支持部19
は、有底ケース13の小径部13aと大径部13bの境
界部に形成される段部で構成しているため、封口板17
と弾性絶縁部材18はこの段部よりなる支持部19で確
実に支持されることになり、これにより、有底ケース1
3の開口部にカーリング加工を施した場合の気密性も優
れたものが得られるものである。
【0026】そしてまた、コンデンサ素子11のリード
線12a,12bには筒状弾性絶縁部材15,16を支
持するための突部20a,20bを設けているため、こ
の突部20a,20bにより、筒状弾性絶縁部材15,
16はあらかじめ支持されることになり、これにより、
リード線12a,12bの部分を封口板17に貫通させ
る場合においても、筒状弾性絶縁部材15,16を封口
板17に設けた筒状の貫通孔17a,17bに圧入する
だけの簡単な操作により行えるため、スムーズな生産が
可能となるものである。
【0027】図4は本発明の他の実施の形態におけるア
ルミ電解コンデンサの有底ケースを示したもので、この
他の実施の形態においては、有底ケース22の内周面全
体にわたって内面に突出するように設けた突出部で封口
板17を支持する支持部19aを構成したものである。
この構成によれば、有底ケース22の内容積を、段部で
構成したものに比べて大きくすることができ、これによ
り、有底ケース22内に収納される駆動用電解液量を多
くすることができるため、さらなる長寿命化が可能とな
るものである。
【0028】なお、上記本発明の一実施の形態において
は、一対の筒状弾性絶縁部材15,16をゴム状弾性体
単体で構成しているが、ゴム状弾性体とテフロン等の非
ゴム状弾性体の組み合わせにより構成しても良いもの
で、その組み合わせは、例えば、コンデンサ素子11側
から外側にかけてゴム状弾性体、非ゴム状弾性体の順で
順次積層する構成と、筒状弾性絶縁部材15,16の外
周面からリード線12a,12bが貫通する貫通孔15
a,16aにかけてゴム状弾性体、非ゴム状弾性体の順
で順次積層する構成とがある。これらの構成において
は、ゴム状弾性体と非ゴム状弾性体が組み合わされて積
層された構造となっているため、ゴム状弾性体単体で構
成したものに比べ、駆動用電解液の筒状弾性絶縁部材1
5,16の内部通過を低減させることができるものであ
る。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明のアルミ電解コンデ
ンサは、リード線をそれぞれ接続した陽極箔と陰極箔を
その間にセパレータを介在させて巻回することにより構
成されたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子に含浸
される駆動用電解液と、前記コンデンサ素子を収納する
有底ケースと、この有底ケースの開口部を封口する封口
部材とを備え、前記封口部材を前記陽極箔と陰極箔に接
続されるリード線が貫通する貫通孔を備えた一対の筒状
弾性絶縁部材と、この一対の筒状弾性絶縁部材が圧入さ
れる筒状の貫通孔を備え、かつ前記筒状弾性絶縁部材よ
り駆動用電解液の内部透過が少なく高硬度で熱変形の小
さい材料からなる封口板と、この封口板と前記有底ケー
スの間に介在される弾性絶縁部材とで構成し、前記有底
ケースには前記弾性絶縁部材を介して封口板を支持する
支持部を設け、この支持部により前記封口板を支持した
状態で前記有底ケースの開口部にカーリング加工を施す
ことにより、前記封口板と前記有底ケース間の弾性絶縁
部材を変形させて有底ケースの開口部内面に弾性絶縁部
材を密着させるようにしたもので、この構成によれば、
有底ケースの開口部にカーリング加工を施すことによ
り、封口板と有底ケース間の弾性絶縁部材を変形させて
有底ケースの開口部内面に弾性絶縁部材を密着させるよ
うにしているため、駆動用電解液のアルミ電解コンデン
サの外部への透過経路の一つである面透過を防止するこ
とができ、これにより、アルミ電解コンデンサの外側に
位置する封口部材の外表面の面積を減少させることがで
きるため、アルミ電解コンデンサの寿命を大幅に向上さ
せることができるものである。また、封口部材を構成す
る封口板を筒状弾性絶縁部材より駆動用電解液の透過が
少なく高硬度で熱変形の小さい材料で構成しているた
め、封口部分である封口板の厚みを従来の封口構造より
薄くすることができ、これにより、アルミ電解コンデン
サの高さ寸法も低減させることができて低背化が図れる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるアルミ電解コン
デンサの組み立て途中の状態を示す縦断面図
【図2】同アルミ電解コンデンサの組み立て完了状態を
示す縦断面図
【図3】(a)同コンデンサの封口部材を構成する封口
板の斜視図 (b)同コンデンサの封口部材を構成する一対の筒状弾
性絶縁部材の斜視図 (c)同コンデンサの封口部材を構成する弾性絶縁部材
の上面図 (d)同弾性絶縁部材の断面図
【図4】本発明の他の実施の形態におけるアルミ電解コ
ンデンサの有底ケースを示す縦断面図
【図5】従来のアルミ電解コンデンサを示す縦断面図
【符号の説明】
11 コンデンサ素子 12a,12b リード線 13,22 有底ケース 13a 小径部 13b 大径部 14 封口部材 15,16 一対の筒状弾性絶縁部材 15a,16a 貫通孔 17 封口板 17a,17b 筒状の貫通孔 18 弾性絶縁部材 19,19a 支持部 20a,20b 突部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リード線をそれぞれ接続した陽極箔と陰
    極箔をその間にセパレータを介在させて巻回することに
    より構成されたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子
    に含浸される駆動用電解液と、前記コンデンサ素子を収
    納する有底ケースと、この有底ケースの開口部を封口す
    る封口部材とを備え、前記封口部材を前記陽極箔と陰極
    箔に接続されるリード線が貫通する貫通孔を備えた一対
    の筒状弾性絶縁部材と、この一対の筒状弾性絶縁部材が
    圧入される筒状の貫通孔を備えかつ前記筒状弾性絶縁部
    材より駆動用電解液の内部透過が少なく高硬度で熱変形
    の小さい材料からなる封口板と、この封口板と前記有底
    ケースの間に介在される弾性絶縁部材とで構成し、前記
    有底ケースには前記弾性絶縁部材を介して封口板を支持
    する支持部を設け、この支持部により前記封口板を支持
    した状態で前記有底ケースの開口部にカーリング加工を
    施すことにより前記封口板と前記有底ケース間の弾性絶
    縁部材を変形させて有底ケースの開口部内面に弾性絶縁
    部材を密着させるようにしたアルミ電解コンデンサ。
  2. 【請求項2】 封口板を支持する支持部を、有底ケース
    の内周面全体にわたって内側に突出するように設けた突
    出部で構成した請求項1に記載のアルミ電解コンデン
    サ。
  3. 【請求項3】 封口板を支持する支持部を、小径部と大
    径部とで構成される有底ケースの小径部と大径部の境界
    部に形成される段部で構成した請求項1に記載のアルミ
    電解コンデンサ。
  4. 【請求項4】 筒状弾性絶縁部材をゴム状弾性体単体も
    しくはゴム状弾性体と非ゴム状弾性体の組み合わせによ
    り構成した請求項1に記載のアルミ電解コンデンサ。
  5. 【請求項5】 コンデンサ素子のリード線が貫通する貫
    通孔を備えた一対の筒状弾性絶縁部材を構成するゴム状
    弾性体と非ゴム状弾性体の組み合わせとして、コンデン
    サ素子側から外側にかけてゴム状弾性体、非ゴム状弾性
    体の順で順次積層するようにした請求項4に記載のアル
    ミ電解コンデンサ。
  6. 【請求項6】 コンデンサ素子のリード線が貫通する貫
    通孔を備えた一対の筒状弾性絶縁部材を構成するゴム状
    弾性体と非ゴム状弾性体の組み合わせとして、筒状弾性
    絶縁部材の外周面からリード線が貫通する貫通孔にかけ
    てゴム状弾性体、非ゴム状弾性体の順で順次積層するよ
    うにした請求項4に記載のアルミ電解コンデンサ。
  7. 【請求項7】 コンデンサ素子のリード線に筒状弾性絶
    縁部材支持用の突部を設けた請求項1に記載のアルミ電
    解コンデンサ。
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