JP3540459B2 - 電池及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有底筒形金属ケースと封口蓋とを有する電池及びその製造方法に関し、特に金属ケースの封口部の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に密閉型アルカリ蓄電池は、開口部を有する有底筒形金属ケース内に、電極,セパレータ,電解液等からなる発電素体が収納され、開口部が封口蓋で封口された構成となっている。また、これと同様の電池構成は、密閉型アルカリ蓄電池以外にも、一般的な電池において多く用いられている。
【0003】
このように有底筒形金属ケースと封口蓋とを有する電池を封口する技術として、従来より、金属ケースの開口縁と封口蓋の外周部との間にガスケットを挟持させて、金属ケースの開口縁部を収径すると共に封口蓋の外周部にかしめることによって封口する方法が広く用いられている。
ところで、近年、電池重量の軽量化或は電池の高容量化に対する要請はますます大きくなっている。
【0004】
電池重量の軽量化や高容量化のためには、金属ケースの板厚はできるだけ薄くすることが望ましいが、上述した封口方法を用いる場合、金属ケースの側面板厚を薄くすると、金属ケースの封口部分(ガスケットを押圧する開口縁の部分)の断面積が小さくなるため、それだけ封口部分の強度・気密性が低下しやすい。
これに対して、例えばUSP4,822,377に開示された密閉型アルカリ蓄電池では、金属ケースの開口縁の先端が内方向に折曲げられた構造となっている。
【0005】
図7に示された電池も、金属ケースの開口縁の先端が内方向に折曲げられた電池の一例であるが、このように金属ケースの開口縁の先端を内方向に折曲げることによって、封口部分の強度・気密性を向上させることができるので、金属ケースの板厚を薄く形成することによる封口部分の強度・気密性の低下分を補うことは可能と考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように開口縁の先端を内方向に折曲げても、密閉型蓄電池で電池内の圧力が急激に上昇したような場合には、圧力上昇に伴って金属ケースの開口縁が外方向に押し広げられて、金属ケースの開口縁と封口蓋との間から電解液の漏れが発生することもあり、封口部分の強度を更に向上させる技術が望まれている現状である。
【0007】
また、金属ケースの開口縁の先端を内方向に折曲げた場合は、開口縁と封口蓋との距離が短くなるため、金属ケースと封口蓋との接触による外部短絡の発生を防止する上で好ましくない。
本発明は、このような課題に鑑み、有底筒形金属ケースと封口蓋とを有する電池において、短絡の発生が少なく、封口部分の強度を従来より向上させることにより、内部の圧力が急激に上昇した場合でも金属ケースの開口縁と封口蓋との間から電解液の漏れが発生することのない電池及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、一端が開口された有底筒形金属ケースと、有底筒形金属ケース内に収納された発電素体と、有底筒形金属ケースの開口部を封口する封口蓋と、有底筒形金属ケースの開口縁部と封口蓋の外周部との間に介挿されたガスケットとを備え、開口縁部が封口蓋の外周部にかしめられている電池において、開口縁部は、その開口側の端部が外方向に曲折されていることを特徴としている。
【0009】
このように金属ケースの開口側の端部が外方向に曲折されているので、開口縁部の強度を上げることができるため、封口蓋に対するかしめの強度を向上し、気密性を大幅に向上することができる。
また、開口縁部の縁端の曲折方向が外方向であるため、開口縁部と封口蓋との接触を回避することができるので、外部短絡を防止することができる。
【0010】
請求項2記載の電池の製造方法は、開口側の端部が外方向に曲折されることによって曲折部が形成された有底筒形金属ケースの中に、発電素体が収納されたものを作製する第1工程と、有底筒形金属ケースの開口縁部に、ガスケットを介挿させた状態で封口蓋をセットする第2工程と、曲折部の外周縁に中心方向に向かう外力を作用させて開口縁部を収径させつつ封口蓋の外周部にかしめる第3工程とを備えることを特徴としている。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明に対して、第3工程では、内周面に錘形の摺動面を有したパンチ部材を用い、パンチ部材を有底筒形金属ケースに対して接近方向に駆動し、摺動面を有底筒形金属ケースの曲折部の外周縁に摺動圧接することによって該曲折部を中心方向に押圧し、収径することを特徴としている。
【0012】
請求項2,3の製造方法によって、請求項1記載の電池を容易に製造することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について詳述し、従来例と比較しながら本発明の効果を説明する。
(実施例1)
〔電池の構成についての説明〕
図1は、実施例1に係る密閉型アルカリ蓄電池の構造を示す図である。
【0014】
このアルカリ蓄電池1は、4/3Aサイズの円筒形ニッケル−カドミウム蓄電池であって、上部に開口11を有する有底円筒形の金属ケース10と、非焼結式ニッケルを活物質とする正極21とカドミウム極板からなる負極22とがセパレータ23を介して積層され渦巻状に巻かれてなる電極群24にアルカリ電解液が含浸されてなる発電素体20と、金属ケース10の開口11を封口する封口蓋30等から構成されている。
【0015】
金属ケース10は、厚さ約0.3mmのSPC鋼板によって形成されている。この金属ケース10の中には発電素体20が収納されており、発電素体20は金属ケース10内部の大部分を占めている。
封口蓋30は、中央に円形窓32が形成された円板状の鋼板からなる封口板31と、この封口板31の中央部に固着され上方に突出する正極端子33と、円形窓32を塞ぎ安全弁として機能するゴム体34とから構成されている。
【0016】
封口蓋30は、金属ケース10上端近傍の開口縁部13にはめ込まれており、封口板31の外周部と開口縁部13の間には、弾力性を有する絶縁性材料(本実施例ではナイロン)からなる円環状のガスケット40が介挿されている。
開口縁部13の下側に沿って、金属ケース10が内側に突出してなるシーム溝12が形成されている。発電素体20は、その上面がシーム溝12によって押さえられることによって金属ケース10内の底面上に固定されている。
【0017】
開口縁部13は、収径加工されると共に封口板31の外周部にかしめられ、それにより封口板31と開口縁部13の間が密封されている。ここで、ガスケット40は、封口板31の外周部を包み込むように開口縁部13とシーム溝12の内側面に沿って配され、開口縁部13によって封口板31に押えつけられた状態で封口板31と金属ケース10とを絶縁している。また、ガスケット40はシーム溝12によって下方にずれないようになっている。
【0018】
開口縁部13の先端部分は外方向に曲折され、それによって円環板状の曲折部14が形成されている。即ち、開口縁部13は、その先端が封口板31から遠ざかる方向に向けて折曲げられている。従って、開口縁部13は、封口板31並びに正極端子33との接触が生じにくい構成となっている。また、曲折部14が形成されることによって開口縁部13の強度も向上するので、封口板31とのかしめ部分における密封性も向上する。
【0019】
ゴム体34は、封口板31と正極端子33とによって囲まれる空間内に収納され、正極端子33で押さえつけられ円形窓32を塞いだ状態となっているが、電池の内圧が規定の圧力以上に上昇したときには、内部のガスが円形窓32から大気中に放出されるようになっている。
正極21は、正極導電タブ25によって封口板31と接続されることにより、正極端子33と電気的に接続されている。また、発電素体20の上面と封口板31との間には、封口板31と負極22との短絡を防止するための絶縁リング26が挿入されている。
【0020】
一方、金属ケース10は負極端子を兼ねており、負極導電タブ(不図示)よって負極22は金属ケース10の底辺部に電気的に接続されている。また、金属ケース10と正極21との短絡を防止するため発電素体20の下面と金属ケース10の底面との間には絶縁板27が挿入されている。
〔電池の製造方法についての説明〕
図2は、アルカリ蓄電池1の製造工程を説明する図である。この図に従って、アルカリ蓄電池1の製造方法を説明する。
【0021】
先ず、厚さ約0.3mmのSPC板を成形して、図2(a)に示されるような円筒形の金属ケース10aを作製する。この金属ケース10aの上端近傍の領域即ち開口縁部13aの先端部分は外方向に曲折されることにより、円環板状のツバ状曲折部15が形成されている。
正極21,負極22及びセパレータ23を重ねて巻回して作製された電極群24を、図2(b)に示されるように金属ケース10aに収納する。なお、電極群24には、正極導電タブ25が接続されている。
【0022】
図2(c)に示されるように、正極導電タブ25と封口蓋30の封口板31とを接続する。
図2(d)に示されるように、金属ケース10aの所定位置(電極群24の上面に相当する位置)にシーム溝12を形成する。このシーム溝12は、金属ケース10aの外表面の所定位置を内側に押し付けて突出させることによって形成することができる。
【0023】
そして、アルカリ電解液を注入して電極群24に含浸させ、ガスケット40を装着した封口蓋30を、金属ケース10aの開口縁部13aに填め込む。このとき、ガスケット40は、シーム溝12によって所定位置に保持される。
図2(e)に示されるように、カシメパンチ50を用いて、開口縁部13aを収径することによって封口する。
【0024】
カシメパンチ50によって開口縁部13aを収径する機構について、更に詳細に説明する。
カシメパンチ50は、外観が円柱形状であって、その下面51側から内部には、下部よりも上部の方が狭くなっているテーパー状(断面が台形状)の凹部52が形成されており、凹部52の上部には更に、正極端子33が入り込むための円柱状の凹部54が形成されている。
【0025】
この凹部52の側面は、カシメパンチ50の動作に伴って、ツバ状曲折部15の外周部が摺動する摺動面53となっている。摺動面53は、カシメパンチ50が下降するのに伴ってツバ状曲折部15を中心方向に押さえつけることができるよう、鉛直方向に対して傾斜して形成されている(図4参照)。ここで、摺動面53の傾斜角度や長さ等は、ツバ状曲折部15に対する押圧が適度になされるよう設定されている。
【0026】
図3は、このカシメパンチ50を中心軸に沿って半分に切断し、下方から見た図である。
図4は、カシメパンチ50によって開口縁部13aが収径されてかしめられる様子を示す図である。
図4の(a)に示されるように、ガスケット40は、その下部がシーム溝12によって支えられている。
【0027】
図4の(a),(b)に示されるように、カシメパンチ50が下方向(図中矢印Aの方向)に移動するに伴って、摺動面53がツバ状曲折部15をその中心方向(図中矢印Bの方向)に押し込み、それにより開口縁部13aが収径される。開口縁部13aが収径されるのに伴って、ガスケット40は封口板31に押圧され、ガスケット40の上部は内側に折曲げられる。そして、封口板31の外周部は、ガスケット40によって包み込まれる。
【0028】
図4の(c)に示されるように、ツバ状曲折部15は摺動面53をその最上部まで摺動し、ツバ状曲折部15が凹部52の上面55で押さえつけられることによって、ツバ状曲折部15は完全に折曲げられる。
なお、図4の(c)に示されるように、摺動面53の上端近傍の領域53aは傾斜がつけられておらず、ほぼ鉛直方向に形成されている。このように領域53aが形成されることによって、ツバ状曲折部15の収径の程度が適度に調整される。
【0029】
このようにツバ状曲折部15は、その外周部が中心方向に押圧されるため、ツバ状曲折部15の形状はほとんどそのまま保たれ、収径工程が終了した後には、この部分が曲折部14として残る。
なお、カシメパンチ50による収径工程において、図5に示すように、開口縁部13aを支持する円筒形のガイド金型56を用いれば、より確実にかしめを行うことができる。即ち、摺動面53とツバ状曲折部15との間の摩擦が大きい場合等には、開口縁部13aが外方向に押し広げられることも考えられるが、図5の(a),(b)に示されるように、かしめ動作の途中まで、ガイド金型56が開口縁部13aの外周を覆うことによって、開口縁部13aが外方向に押し広げられることなく確実にかしめがなされる。なお、図5の(c)に示されるように、カシメパンチ50が下降して、摺動面53の上部がツバ状曲折部15するときには、ガイド金型56は、下方にスライドして摺動面53との接触を回避するようになっている。
【0030】
このように、カシメパンチ50による収径工程を終えた後、図2(f)に示されるように、仕上げ用のカシメパンチ60を用いてかしめの仕上げを行う。
カシメパンチ60には、アルカリ蓄電池1の上部の形状とほぼ対応した形状の凹部61が形成されており、上記の収径工程終了後の電池をカシメパンチ60で押し付けることによって形を整えると共に、かしめをより確実なものとすることができる。
【0031】
以上のようにして、アルカリ蓄電池1を作製することができる。
なお、図2に示した製造工程において、(e)のカシメパンチ50による収径工程ではツバ状曲折部15を完全に折曲げないで、(f)のカシメパンチ60を用いて完全に折曲げるようにしてもよい。
(実施例2)
図6は、実施例2に係るアルカリ蓄電池70の断面図である。
【0032】
このアルカリ蓄電池70は、実施例1のアルカリ蓄電池1と同様の構成であるが、金属ケースの開口縁部の先端には、外方向に曲折された円環板状の曲折部14の代わりに、外方向にカールしたカール曲折部71が形成されている。
このアルカリ蓄電池70の製造方法は、実施例1の図2に示したアルカリ蓄電池1の製法と同様であるが、図2(a)で用いる金属ケースは、金属ケース10aのツバ状曲折部15の代わりに、カール曲折部71が形成されているものを使用し、その他は、図2と同様の工程を施すことによって、アルカリ蓄電池70を製造することができる。
【0033】
このようにカール曲折部71が設けられたアルカリ蓄電池70においても、アルカリ蓄電池1と同様に、開口縁部13は封口板31並びに正極端子33との接触が生じにくく、また、開口縁部13の強度も向上し、封口板31とのかしめにおける密封性も向上する。
(比較例)
図7は、比較例に係るアルカリ蓄電池101の断面図である。
【0034】
このアルカリ蓄電池101は、実施例1のアルカリ蓄電池1と同様の構成であるが、金属ケース110の開口縁部113の先端には外方向に曲折した曲折部は設けられておらず、開口縁部の先端部分114は内方向を向いている。
このアルカリ蓄電池101の製法は、実施例1のアルカリ蓄電池1の製法と同様であるが、用いる金属ケースの開口縁部の先端は折りまげられていない点と、収径工程では、金属ケースの開口縁部を収径すると共に、その先端をカシメパンチで内側に折曲げる点が異なっている。
【0035】
(耐圧試験)
実施例1のアルカリ蓄電池1と比較例のアルカリ蓄電池101を用いて、耐圧試験を行った。
耐圧試験の方法:アルカリ蓄電池1とアルカリ蓄電池101の各々100個の電池について、電池の安全弁の部分を密封し、0.2Cの電流で逆充電することによって電池内部に水素ガスを発生させ、電池内部の圧力を上昇させる。電池内部の圧力が所定の圧力(50kg/cm2)になれば逆充電を停止する(逆充電の時間は1時間程度)。その後、所定時間(1時間)放置して、封口蓋と金属ケースとの間からの漏液の有無を確認する。そして、100個の電池の中で漏液が生じた電池の個数の割合を漏液発生率とする。
【0036】
試験結果:漏液発生率は、実施例1のアルカリ蓄電池1では0%であったのに対して、比較例のアルカリ蓄電池101では5%であった。
このように、アルカリ蓄電池101よりアルカリ蓄電池1の漏液発生率が低いのは、アルカリ蓄電池1では、金属ケース10の開口縁部13の先端に外方向に曲折された曲折部14が形成されているので、このような曲折部を持たないアルカリ蓄電池101と比べて開口縁部の強度が高くなり、封口蓋とかしめた部分の密封性が向上したためと考えられる。
【0037】
なお、上記実施例1,2では、金属ケースの形状が有底円筒形の例を示したが、有底四角筒形等の有底多角筒形の場合も同様に実施することができる。
また、上記実施例1,2では、密閉型アルカリ蓄電池の例を示したが、本発明は、密閉型の電池に広く適用することができ同様の効果を奏する。
また、本発明は、必ずしも密閉型でなくても、有底筒形金属ケースと封口蓋とを有する電池であるならば適用することができる。密閉型でない場合は、電池の耐圧性は問題にならないが、金属ケースと封口蓋との間のかしめ部分の密封性については同様の効果を奏する。
【0038】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、開口縁の封口蓋に対するかしめの強度を向上し、封口部分の気密性を大幅に向上することができる。特に、密閉型電池に適用した場合、電池内圧の上昇に伴う液漏れを防止することができるため、その実用的効果は大きい。これにより、封口部の強度を保ちながら金属ケースの板厚を薄くすることもできるので、電池の軽量化や高容量化にも寄与する。
【0039】
また、封口蓋と金属ケースとの接触による外部短絡の発生を回避することができる。
請求項2,3の発明によって、このような電池を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る密閉型アルカリ蓄電池の構造を示す図である。
【図2】図1に示すアルカリ蓄電池1の製造工程を説明する図である。
【図3】実施例1で用いるカシメパンチを中心軸に沿って半分に切断し、下方から見た図である。
【図4】実施例1で、カシメパンチによって開口縁部が収径されてかしめられる様子を示す図である。
【図5】実施例1で、カシメパンチによって開口縁部が収径されてかしめられる様子を示す図である。
【図6】実施例2に係るアルカリ蓄電池の断面図である。
【図7】金属ケースの開口縁の先端が内方向に折曲げられた比較例の電池を示す図である。
【符号の説明】
1 アルカリ蓄電池
10 金属ケース
11 開口
13 開口縁部
14 曲折部
20 発電素体
30 封口蓋
31 封口板
33 正極端子
40 ガスケット
【発明の属する技術分野】
本発明は、有底筒形金属ケースと封口蓋とを有する電池及びその製造方法に関し、特に金属ケースの封口部の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に密閉型アルカリ蓄電池は、開口部を有する有底筒形金属ケース内に、電極,セパレータ,電解液等からなる発電素体が収納され、開口部が封口蓋で封口された構成となっている。また、これと同様の電池構成は、密閉型アルカリ蓄電池以外にも、一般的な電池において多く用いられている。
【0003】
このように有底筒形金属ケースと封口蓋とを有する電池を封口する技術として、従来より、金属ケースの開口縁と封口蓋の外周部との間にガスケットを挟持させて、金属ケースの開口縁部を収径すると共に封口蓋の外周部にかしめることによって封口する方法が広く用いられている。
ところで、近年、電池重量の軽量化或は電池の高容量化に対する要請はますます大きくなっている。
【0004】
電池重量の軽量化や高容量化のためには、金属ケースの板厚はできるだけ薄くすることが望ましいが、上述した封口方法を用いる場合、金属ケースの側面板厚を薄くすると、金属ケースの封口部分(ガスケットを押圧する開口縁の部分)の断面積が小さくなるため、それだけ封口部分の強度・気密性が低下しやすい。
これに対して、例えばUSP4,822,377に開示された密閉型アルカリ蓄電池では、金属ケースの開口縁の先端が内方向に折曲げられた構造となっている。
【0005】
図7に示された電池も、金属ケースの開口縁の先端が内方向に折曲げられた電池の一例であるが、このように金属ケースの開口縁の先端を内方向に折曲げることによって、封口部分の強度・気密性を向上させることができるので、金属ケースの板厚を薄く形成することによる封口部分の強度・気密性の低下分を補うことは可能と考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように開口縁の先端を内方向に折曲げても、密閉型蓄電池で電池内の圧力が急激に上昇したような場合には、圧力上昇に伴って金属ケースの開口縁が外方向に押し広げられて、金属ケースの開口縁と封口蓋との間から電解液の漏れが発生することもあり、封口部分の強度を更に向上させる技術が望まれている現状である。
【0007】
また、金属ケースの開口縁の先端を内方向に折曲げた場合は、開口縁と封口蓋との距離が短くなるため、金属ケースと封口蓋との接触による外部短絡の発生を防止する上で好ましくない。
本発明は、このような課題に鑑み、有底筒形金属ケースと封口蓋とを有する電池において、短絡の発生が少なく、封口部分の強度を従来より向上させることにより、内部の圧力が急激に上昇した場合でも金属ケースの開口縁と封口蓋との間から電解液の漏れが発生することのない電池及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、一端が開口された有底筒形金属ケースと、有底筒形金属ケース内に収納された発電素体と、有底筒形金属ケースの開口部を封口する封口蓋と、有底筒形金属ケースの開口縁部と封口蓋の外周部との間に介挿されたガスケットとを備え、開口縁部が封口蓋の外周部にかしめられている電池において、開口縁部は、その開口側の端部が外方向に曲折されていることを特徴としている。
【0009】
このように金属ケースの開口側の端部が外方向に曲折されているので、開口縁部の強度を上げることができるため、封口蓋に対するかしめの強度を向上し、気密性を大幅に向上することができる。
また、開口縁部の縁端の曲折方向が外方向であるため、開口縁部と封口蓋との接触を回避することができるので、外部短絡を防止することができる。
【0010】
請求項2記載の電池の製造方法は、開口側の端部が外方向に曲折されることによって曲折部が形成された有底筒形金属ケースの中に、発電素体が収納されたものを作製する第1工程と、有底筒形金属ケースの開口縁部に、ガスケットを介挿させた状態で封口蓋をセットする第2工程と、曲折部の外周縁に中心方向に向かう外力を作用させて開口縁部を収径させつつ封口蓋の外周部にかしめる第3工程とを備えることを特徴としている。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明に対して、第3工程では、内周面に錘形の摺動面を有したパンチ部材を用い、パンチ部材を有底筒形金属ケースに対して接近方向に駆動し、摺動面を有底筒形金属ケースの曲折部の外周縁に摺動圧接することによって該曲折部を中心方向に押圧し、収径することを特徴としている。
【0012】
請求項2,3の製造方法によって、請求項1記載の電池を容易に製造することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について詳述し、従来例と比較しながら本発明の効果を説明する。
(実施例1)
〔電池の構成についての説明〕
図1は、実施例1に係る密閉型アルカリ蓄電池の構造を示す図である。
【0014】
このアルカリ蓄電池1は、4/3Aサイズの円筒形ニッケル−カドミウム蓄電池であって、上部に開口11を有する有底円筒形の金属ケース10と、非焼結式ニッケルを活物質とする正極21とカドミウム極板からなる負極22とがセパレータ23を介して積層され渦巻状に巻かれてなる電極群24にアルカリ電解液が含浸されてなる発電素体20と、金属ケース10の開口11を封口する封口蓋30等から構成されている。
【0015】
金属ケース10は、厚さ約0.3mmのSPC鋼板によって形成されている。この金属ケース10の中には発電素体20が収納されており、発電素体20は金属ケース10内部の大部分を占めている。
封口蓋30は、中央に円形窓32が形成された円板状の鋼板からなる封口板31と、この封口板31の中央部に固着され上方に突出する正極端子33と、円形窓32を塞ぎ安全弁として機能するゴム体34とから構成されている。
【0016】
封口蓋30は、金属ケース10上端近傍の開口縁部13にはめ込まれており、封口板31の外周部と開口縁部13の間には、弾力性を有する絶縁性材料(本実施例ではナイロン)からなる円環状のガスケット40が介挿されている。
開口縁部13の下側に沿って、金属ケース10が内側に突出してなるシーム溝12が形成されている。発電素体20は、その上面がシーム溝12によって押さえられることによって金属ケース10内の底面上に固定されている。
【0017】
開口縁部13は、収径加工されると共に封口板31の外周部にかしめられ、それにより封口板31と開口縁部13の間が密封されている。ここで、ガスケット40は、封口板31の外周部を包み込むように開口縁部13とシーム溝12の内側面に沿って配され、開口縁部13によって封口板31に押えつけられた状態で封口板31と金属ケース10とを絶縁している。また、ガスケット40はシーム溝12によって下方にずれないようになっている。
【0018】
開口縁部13の先端部分は外方向に曲折され、それによって円環板状の曲折部14が形成されている。即ち、開口縁部13は、その先端が封口板31から遠ざかる方向に向けて折曲げられている。従って、開口縁部13は、封口板31並びに正極端子33との接触が生じにくい構成となっている。また、曲折部14が形成されることによって開口縁部13の強度も向上するので、封口板31とのかしめ部分における密封性も向上する。
【0019】
ゴム体34は、封口板31と正極端子33とによって囲まれる空間内に収納され、正極端子33で押さえつけられ円形窓32を塞いだ状態となっているが、電池の内圧が規定の圧力以上に上昇したときには、内部のガスが円形窓32から大気中に放出されるようになっている。
正極21は、正極導電タブ25によって封口板31と接続されることにより、正極端子33と電気的に接続されている。また、発電素体20の上面と封口板31との間には、封口板31と負極22との短絡を防止するための絶縁リング26が挿入されている。
【0020】
一方、金属ケース10は負極端子を兼ねており、負極導電タブ(不図示)よって負極22は金属ケース10の底辺部に電気的に接続されている。また、金属ケース10と正極21との短絡を防止するため発電素体20の下面と金属ケース10の底面との間には絶縁板27が挿入されている。
〔電池の製造方法についての説明〕
図2は、アルカリ蓄電池1の製造工程を説明する図である。この図に従って、アルカリ蓄電池1の製造方法を説明する。
【0021】
先ず、厚さ約0.3mmのSPC板を成形して、図2(a)に示されるような円筒形の金属ケース10aを作製する。この金属ケース10aの上端近傍の領域即ち開口縁部13aの先端部分は外方向に曲折されることにより、円環板状のツバ状曲折部15が形成されている。
正極21,負極22及びセパレータ23を重ねて巻回して作製された電極群24を、図2(b)に示されるように金属ケース10aに収納する。なお、電極群24には、正極導電タブ25が接続されている。
【0022】
図2(c)に示されるように、正極導電タブ25と封口蓋30の封口板31とを接続する。
図2(d)に示されるように、金属ケース10aの所定位置(電極群24の上面に相当する位置)にシーム溝12を形成する。このシーム溝12は、金属ケース10aの外表面の所定位置を内側に押し付けて突出させることによって形成することができる。
【0023】
そして、アルカリ電解液を注入して電極群24に含浸させ、ガスケット40を装着した封口蓋30を、金属ケース10aの開口縁部13aに填め込む。このとき、ガスケット40は、シーム溝12によって所定位置に保持される。
図2(e)に示されるように、カシメパンチ50を用いて、開口縁部13aを収径することによって封口する。
【0024】
カシメパンチ50によって開口縁部13aを収径する機構について、更に詳細に説明する。
カシメパンチ50は、外観が円柱形状であって、その下面51側から内部には、下部よりも上部の方が狭くなっているテーパー状(断面が台形状)の凹部52が形成されており、凹部52の上部には更に、正極端子33が入り込むための円柱状の凹部54が形成されている。
【0025】
この凹部52の側面は、カシメパンチ50の動作に伴って、ツバ状曲折部15の外周部が摺動する摺動面53となっている。摺動面53は、カシメパンチ50が下降するのに伴ってツバ状曲折部15を中心方向に押さえつけることができるよう、鉛直方向に対して傾斜して形成されている(図4参照)。ここで、摺動面53の傾斜角度や長さ等は、ツバ状曲折部15に対する押圧が適度になされるよう設定されている。
【0026】
図3は、このカシメパンチ50を中心軸に沿って半分に切断し、下方から見た図である。
図4は、カシメパンチ50によって開口縁部13aが収径されてかしめられる様子を示す図である。
図4の(a)に示されるように、ガスケット40は、その下部がシーム溝12によって支えられている。
【0027】
図4の(a),(b)に示されるように、カシメパンチ50が下方向(図中矢印Aの方向)に移動するに伴って、摺動面53がツバ状曲折部15をその中心方向(図中矢印Bの方向)に押し込み、それにより開口縁部13aが収径される。開口縁部13aが収径されるのに伴って、ガスケット40は封口板31に押圧され、ガスケット40の上部は内側に折曲げられる。そして、封口板31の外周部は、ガスケット40によって包み込まれる。
【0028】
図4の(c)に示されるように、ツバ状曲折部15は摺動面53をその最上部まで摺動し、ツバ状曲折部15が凹部52の上面55で押さえつけられることによって、ツバ状曲折部15は完全に折曲げられる。
なお、図4の(c)に示されるように、摺動面53の上端近傍の領域53aは傾斜がつけられておらず、ほぼ鉛直方向に形成されている。このように領域53aが形成されることによって、ツバ状曲折部15の収径の程度が適度に調整される。
【0029】
このようにツバ状曲折部15は、その外周部が中心方向に押圧されるため、ツバ状曲折部15の形状はほとんどそのまま保たれ、収径工程が終了した後には、この部分が曲折部14として残る。
なお、カシメパンチ50による収径工程において、図5に示すように、開口縁部13aを支持する円筒形のガイド金型56を用いれば、より確実にかしめを行うことができる。即ち、摺動面53とツバ状曲折部15との間の摩擦が大きい場合等には、開口縁部13aが外方向に押し広げられることも考えられるが、図5の(a),(b)に示されるように、かしめ動作の途中まで、ガイド金型56が開口縁部13aの外周を覆うことによって、開口縁部13aが外方向に押し広げられることなく確実にかしめがなされる。なお、図5の(c)に示されるように、カシメパンチ50が下降して、摺動面53の上部がツバ状曲折部15するときには、ガイド金型56は、下方にスライドして摺動面53との接触を回避するようになっている。
【0030】
このように、カシメパンチ50による収径工程を終えた後、図2(f)に示されるように、仕上げ用のカシメパンチ60を用いてかしめの仕上げを行う。
カシメパンチ60には、アルカリ蓄電池1の上部の形状とほぼ対応した形状の凹部61が形成されており、上記の収径工程終了後の電池をカシメパンチ60で押し付けることによって形を整えると共に、かしめをより確実なものとすることができる。
【0031】
以上のようにして、アルカリ蓄電池1を作製することができる。
なお、図2に示した製造工程において、(e)のカシメパンチ50による収径工程ではツバ状曲折部15を完全に折曲げないで、(f)のカシメパンチ60を用いて完全に折曲げるようにしてもよい。
(実施例2)
図6は、実施例2に係るアルカリ蓄電池70の断面図である。
【0032】
このアルカリ蓄電池70は、実施例1のアルカリ蓄電池1と同様の構成であるが、金属ケースの開口縁部の先端には、外方向に曲折された円環板状の曲折部14の代わりに、外方向にカールしたカール曲折部71が形成されている。
このアルカリ蓄電池70の製造方法は、実施例1の図2に示したアルカリ蓄電池1の製法と同様であるが、図2(a)で用いる金属ケースは、金属ケース10aのツバ状曲折部15の代わりに、カール曲折部71が形成されているものを使用し、その他は、図2と同様の工程を施すことによって、アルカリ蓄電池70を製造することができる。
【0033】
このようにカール曲折部71が設けられたアルカリ蓄電池70においても、アルカリ蓄電池1と同様に、開口縁部13は封口板31並びに正極端子33との接触が生じにくく、また、開口縁部13の強度も向上し、封口板31とのかしめにおける密封性も向上する。
(比較例)
図7は、比較例に係るアルカリ蓄電池101の断面図である。
【0034】
このアルカリ蓄電池101は、実施例1のアルカリ蓄電池1と同様の構成であるが、金属ケース110の開口縁部113の先端には外方向に曲折した曲折部は設けられておらず、開口縁部の先端部分114は内方向を向いている。
このアルカリ蓄電池101の製法は、実施例1のアルカリ蓄電池1の製法と同様であるが、用いる金属ケースの開口縁部の先端は折りまげられていない点と、収径工程では、金属ケースの開口縁部を収径すると共に、その先端をカシメパンチで内側に折曲げる点が異なっている。
【0035】
(耐圧試験)
実施例1のアルカリ蓄電池1と比較例のアルカリ蓄電池101を用いて、耐圧試験を行った。
耐圧試験の方法:アルカリ蓄電池1とアルカリ蓄電池101の各々100個の電池について、電池の安全弁の部分を密封し、0.2Cの電流で逆充電することによって電池内部に水素ガスを発生させ、電池内部の圧力を上昇させる。電池内部の圧力が所定の圧力(50kg/cm2)になれば逆充電を停止する(逆充電の時間は1時間程度)。その後、所定時間(1時間)放置して、封口蓋と金属ケースとの間からの漏液の有無を確認する。そして、100個の電池の中で漏液が生じた電池の個数の割合を漏液発生率とする。
【0036】
試験結果:漏液発生率は、実施例1のアルカリ蓄電池1では0%であったのに対して、比較例のアルカリ蓄電池101では5%であった。
このように、アルカリ蓄電池101よりアルカリ蓄電池1の漏液発生率が低いのは、アルカリ蓄電池1では、金属ケース10の開口縁部13の先端に外方向に曲折された曲折部14が形成されているので、このような曲折部を持たないアルカリ蓄電池101と比べて開口縁部の強度が高くなり、封口蓋とかしめた部分の密封性が向上したためと考えられる。
【0037】
なお、上記実施例1,2では、金属ケースの形状が有底円筒形の例を示したが、有底四角筒形等の有底多角筒形の場合も同様に実施することができる。
また、上記実施例1,2では、密閉型アルカリ蓄電池の例を示したが、本発明は、密閉型の電池に広く適用することができ同様の効果を奏する。
また、本発明は、必ずしも密閉型でなくても、有底筒形金属ケースと封口蓋とを有する電池であるならば適用することができる。密閉型でない場合は、電池の耐圧性は問題にならないが、金属ケースと封口蓋との間のかしめ部分の密封性については同様の効果を奏する。
【0038】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、開口縁の封口蓋に対するかしめの強度を向上し、封口部分の気密性を大幅に向上することができる。特に、密閉型電池に適用した場合、電池内圧の上昇に伴う液漏れを防止することができるため、その実用的効果は大きい。これにより、封口部の強度を保ちながら金属ケースの板厚を薄くすることもできるので、電池の軽量化や高容量化にも寄与する。
【0039】
また、封口蓋と金属ケースとの接触による外部短絡の発生を回避することができる。
請求項2,3の発明によって、このような電池を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る密閉型アルカリ蓄電池の構造を示す図である。
【図2】図1に示すアルカリ蓄電池1の製造工程を説明する図である。
【図3】実施例1で用いるカシメパンチを中心軸に沿って半分に切断し、下方から見た図である。
【図4】実施例1で、カシメパンチによって開口縁部が収径されてかしめられる様子を示す図である。
【図5】実施例1で、カシメパンチによって開口縁部が収径されてかしめられる様子を示す図である。
【図6】実施例2に係るアルカリ蓄電池の断面図である。
【図7】金属ケースの開口縁の先端が内方向に折曲げられた比較例の電池を示す図である。
【符号の説明】
1 アルカリ蓄電池
10 金属ケース
11 開口
13 開口縁部
14 曲折部
20 発電素体
30 封口蓋
31 封口板
33 正極端子
40 ガスケット
Claims (3)
- 一端が開口された有底筒形金属ケースと、有底筒形金属ケース内に収納された発電素体と、有底筒形金属ケースの開口部を封口する封口蓋と、有底筒形金属ケースの開口縁部と封口蓋の外周部との間に介挿されたガスケットとを備え、
前記開口縁部が封口蓋の外周部にガスケットを介してかしめられている電池において、
前記開口縁部は、その開口側の端部が外方向に曲折されていることを特徴とする電池。 - 開口側の端部が外方向に曲折されることによって曲折部が形成された有底筒形金属ケースの中に、発電素体が収納されたものを作製する第1工程と、
前記有底筒形金属ケースの開口縁部に、ガスケットを介挿させた状態で封口蓋をセットする第2工程と、
前記曲折部の外周縁に中心方向に向かう外力を作用させて開口縁部を収径させつつ封口蓋の外周部にかしめる第3工程とを備えることを特徴とする電池の製造方法。 - 前記第3工程では、
内周面に錘形の摺動面を有したパンチ部材を用い、
該パンチ部材を有底筒形金属ケースに対して接近方向に駆動し、前記摺動面を有底筒形金属ケースの曲折部の外周縁に摺動圧接することによって該曲折部を中心方向に押圧し、収径することを特徴とする請求項2記載の電池の製造方法。
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