JP2002298415A - 光記録媒体およびその記録方法 - Google Patents

光記録媒体およびその記録方法

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JP2002298415A
JP2002298415A JP2001097847A JP2001097847A JP2002298415A JP 2002298415 A JP2002298415 A JP 2002298415A JP 2001097847 A JP2001097847 A JP 2001097847A JP 2001097847 A JP2001097847 A JP 2001097847A JP 2002298415 A JP2002298415 A JP 2002298415A
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recording medium
dye
optical recording
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JP2001097847A
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So Noguchi
宗 野口
Tatsuya Tomura
辰也 戸村
Noboru Sasa
登 笹
Tsutomu Sato
勉 佐藤
Yasunobu Ueno
泰伸 植野
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機色素を用いた新しいフォーマ
ットの追記型DVDメディアへの新しい記録方式を提供
すること。すなわち、従来のランドプリピット方式のフ
ォーマットに比べ、スタンパ作製時における微細なカッ
ト幅制御やLPP信号のデータ部への漏れだし等を生じ
ない優れたフォーマット方式のメディアに、CAV、Z
CAV方式のように記録時の記録線速度が変化する場合
に有利な光記録媒体およびその記録方法を提供するこ
と。 【解決手段】 基板上に記録層を設けてなる円盤
状の光記録媒体において、その記録層が有機色素から成
り、その基板が周波数4T〜96Tのウォブルを有し、
さらに記録マーク形成のために連続発光で記録を行なう
矩形波記録による記録に用いられるものであることを特
徴とする光記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ用大容量追
記光ディスク(大容量追記型コンパクトディスク、DV
D−R)、及びこれを用いた記録方法に関し、大容量光
カードに応用される。
【0002】
【従来の技術】(情報記録用)追記型記録媒体(WOR
M)の従来技術として、シアニン色素を記録材料として
用いたものが、特開昭57−82093号公報、特開昭
58−56892号公報、特開昭58−112790号
公報、特開昭58−114989号公報、特開昭59−
85791号公報、特開昭60−83236号公報、特
開昭60−89842号公報、特開昭61−25886
号公報に開示されており、フタロシアニン色素を記録材
料として用いたものが、特開昭61−150243号公
報、特開昭61−177287号公報、特開昭61−1
54888号公報、特開昭61−24609号公報、特
開昭62−39286号公報、特開昭63−37991
号公報、特開昭63−39888号公報に開示されてい
る。
【0003】また、追記型コンパクトディスク(CD−
R)の従来技術として、シアニン色素+金属反射層を記
録材として用いたものが、特開平1−159842号公
報、特開平2−42652号公報、特開平2−1365
6号公報、特開平2−168446号公報に開示されて
おり、フタロシアニン色素+金属反射層を記録材として
用いたものが、特開平1−176585号公報、特開平
3−215466号公報、特開平4−113886号公
報、特開平4−226390号公報、特開平5−127
2号公報、特開平5−171052号公報、特開平5−
116456号公報、特開平5−96860号公報、特
開平5−139044号公報に開示されており、アゾ金
属キレート色素+金属反射層を記録材として用いたもの
が、特開平4−46186号公報、特開平4−1414
89号公報、特開平4−361088号公報、特開平5
−279580号公報、特開平7−51673号公報、
特開平7−161069号公報、特開平7−37272
号公報、特開平7−71867号公報、特開平8−23
1866号公報、特開平8−295811号公報に開示
されている。
【0004】また、大容量追記型コンパクトディスク
(DVD−R)の従来技術として、シアニン色素+金属
反射層を記録材料として用いたものが、PIONEER R&D vo
l.6 No.2:DVD-Recordableの開発、DVD−R色素ディ
スクの基礎開発 ISOM/ODS’96:High densit
y of recording on Dye material Disc approach for
4.7G が挙げられ、また、特開平10−235999号
公報に開示されており、アゾ金属キレート色素+金属反
射層を記録材として用いたものが、特公平5−6743
8号公報、特開平7−161069号公報、特開平8−
156408号公報、特開平8−231866号公報、
特開平8−332772号公報、特開平9−58123
号公報、特開平9−175031号公報、特開平9−1
93545号公報、特開平9−274732号公報、特
開平9−277703号公報、特開平10−6644号
公報、特開平10−6650号公報、特開平10−66
51号公報、特開平10−36693号公報、特開平1
0−44606号公報、特開平10−58828号公
報、特開平10−86519号公報、特開平10−14
9584号公報、特開平10−157293号公報、特
開平10−157300号公報、特開平10−1573
01号公報、特開平10−157302号公報、特開平
10−181199号公報、特開平10−181201
号公報、特開平10−181203号公報、特開平10
−181206号公報、特開平10−188340号公
報、特開平10−188341号公報、特開平10−1
88358号公報、特開平10−208303号公報、
特開平10−214423号公報、特開平10−228
671号公報、特開平10−36693号公報、特開平
11−12483号公報に開示されており、ホルマザン
色素+金属反射層を記録材として用いたものが、特許第
2791944号明細書、特開平8−295079号公
報、特開平9−095520号公報、特開平9−193
546号公報、特開平10−151862号公報、特開
平10−151863号公報、特開平10−15262
3号公報、特開平10−154350号公報、特開平1
0−337958号公報に開示されており、テトラアザ
ポルフィリン(ポルフィラジン)色素+金属反射層を記録
材として用いたものが、特開平9−267562号公
報、特開平9−309268号公報、特開平10−85
6号公報に開示されており、ジピロメテン金属キレート
色素+金属反射層を記録材として用いたものが、特開平
10−162430号公報、特開平11−092682
号公報、特開平11−165465号公報、特開平11
−227332号公報、特開平11−227333号公
報、特開平11−256057号公報、特開平11−3
02253号公報、特開平11−302551号公報、
特開平11−321098号公報に開示されており、そ
の他の色素+金属反射層を記録材として用いたものが、
特開平10−86517号公報、特開平10−9378
8号公報、特開平10−226172号公報、特開平1
0−244752号公報、特開平10−287819号
公報、特開平10−297103号公報、特開平10−
309871号公報、特開平10−309872号公報
に開示されており、アドレス方式がウォブルによるもの
が、特開平11−096604号公報に開示されてい
る。
【0005】現在、次世代大容量光ディスクとしてDV
D−Rの開発が進められている。記録容量向上の要素技
術として、記録ピット微少化のための記録材料開発、M
PEG2に代表される画像圧縮技術の採用、記録ピット
読みとりのための半導体レーザの短波長化等の技術開発
が必要である。
【0006】これまで赤色波長域の半導体レーザとして
は、バーコードリーダ、計測器用に670nm帯のAl
GaInPレーザダイオードが商品化されているのみで
あったが、光ディスクの高密度化に伴い、赤色レーザが
本格的に光ストレージ市場で使用されつつある。DVD
ドライブの場合、光源として630nm〜670nm帯
のレーザダイオードの波長で規格化されている。一方、
再生専用のDVD−ROMドライブは波長〜650nm
で商品化されている。
【0007】このような状況下で最も好ましいDVD−
Rメディアは、波長630〜670nmで記録、再生が
可能なメディアである。しかしながら、耐光性、保存安
定性、面内均一性に優れ、670nm以下のレーザを用
いた光ピックアップで記録、再生が可能な記録材料は未
だに開発されていない。
【0008】DVD−Rメディアのフォーマットはラン
ドプリピットと呼ばれるランドの一部をカットしたフォ
ーマットで規格化されている。この方式をとるとランド
プリピット信号(LPPb)が0.16以下ではプリピ
ットアドレス等のプリピット情報が良好に再生できず、
0.32以上であると今度はLPPb信号自体がデータ
領域においてノイズ的な振る舞いをし、データエラーが
多く発生してしまう。したがって、LPPbはその記録
材にあったカット幅をスタンパ等で微調整してLPPb
=0.16〜0.32の範囲になるようにランドカット
幅を制御しなければならない。
【0009】また、このような光記録媒体への記録、再
生に際しては、その光記録媒体を高速で回転させる必要
があるが、該回転方式としてはCLV方式と、CAV方
式(もしくはZCAV方式)がある。ここで、DVD等
の光記録媒体は円盤状であるから、CAV方式もしくは
ZCAV方式を採用した場合には内周部側から外周部側
にかけて、線速度が変化することになる。広範囲の記録
線速度に対応するためには、記録パルス長と同時に記録
パワーも制御する必要がある。またその変化は、記録線
速度に対し、線形的に変化することが望ましい。しか
し、従来用いられているマルチパルス(複数の種類のマ
ーク長に対して該記録マーク形成のために2つ以上のパ
ルス列を用いて記録を行なう方式)による記録では、パ
ルス長の制御が複雑であり、さらにマーク形成のための
パルス数が低速領域でn−2、高速領域ではn−1と変
化する場合もあり、パルス長を連続的に変化させること
は困難である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、有機
色素を用いた新しいフォーマットの追記型DVDメディ
アへの新しい記録方式を提供することある。すなわち、
従来のランドプリピット方式のフォーマットに比べ、ス
タンパ作製時における微細なカット幅制御やLPP信号
のデータ部への漏れだし等を生じない優れたフォーマッ
ト方式のメディアに、CAV、ZCAV方式のように記
録時の記録線速度が変化する場合に有利な光記録媒体お
よびその記録方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等が検討した結
果、有機色素を用いた光記録媒体において、周波数4T
〜96Tのウォブルを有する基板を用い、さらに矩形波
により記録することにより、低エラー率でさらに記録線
速度が変化する場合(CAV、ZCAV方式記録)に有
利な光記録媒体およびその記録方法を見い出し、本発明
に至った。
【0012】すなわち、上記課題は、本発明の(1)
「基板上に記録層を設けてなる円盤状の光記録媒体にお
いて、その記録層が有機色素から成り、その基板が周波
数4T〜96Tのウォブルを有し、さらに記録マーク形
成のために連続発光で記録を行なう矩形波記録による記
録に用いられるものであることを特徴とする光記録媒
体」、(2)「ウォブル振幅Woとプッシュプル振幅P
Pとの割合(Wo/PP)が0.1≦Wo/PP≦0.
4の範囲にあることを特徴とする前記第(1)項に記載
の光記録媒体」、(3)「CAV方式あるいはZCAV
方式の記録に用いられることを特徴とする前記第(1)
項または第(2)項に記載の光記録媒体」、(4)「矩
形波記録時の記録パワーと発光パルス長を記録位置もし
くは記録線速度に応じて制御する記録に用いられること
を特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項の何れか1
に記載の光記録媒体」、(5)「前記記録層の有機色素
が金属キレート色素、ポリメチン色素、スクアリリウム
色素、アザアヌレン系色素のいずれかを少なくとも一種
含有していることを特徴とする前記第(1)項乃至第
(4)項の何れか1に記載の光記録媒体」、(6)「前
記記録層の金属キレート色素がアゾ金属キレート色素、
ホルマザン金属キレート色素、ジピロメテンキレート色
素のいずれかであることを特徴とする前記第(1)項乃
至第(5)項の何れか1に記載の光記録媒体」、(7)
「前記記録層の金属キレート色素の金属がニッケル、
銅、コバルト、マンガン、酸化バナジウムであることを
特徴とする前記第(5)項または第(6)項に記載の光
記録媒体」、(8)「前記記録層のポリメチン色素がト
リメチンシアニン色素であり、アザアヌレン色素がテト
ラアザポルフィリン色素であることを特徴とする前記第
(5)項に記載の光記録媒体」、(9)「記録再生波長
±5nmの波長領域の光に対する記録層単層の屈折率n
が1.5≦n≦3.0であり、消衰係数kが0.02≦
k≦0.3であることを特徴とする前記第(1)乃至第
(8)項のいずれか1に記載の光記録媒体」、(10)
「前記光記録媒体に反射層があり、該反射層が金、銀、
銅、アルミニウム、またはこれらの金属の合金であるこ
とを特徴とする前記第(1)項乃至第(9)項の何れか
1に記載の光記録媒体」、(11)「基板上のトラック
ピッチが0.64〜0.8μmであり、溝幅が半値幅
で、0.18〜0.40μmであることを特徴とする前
記第(1)項乃至第(10)項の何れか1に記載の光記
録媒体」、(12)「記録波長が600〜720nmの
記録方法に用いられることを特徴とする前記第(1)項
乃至第(11)項の何れか1に記載の光記録媒体」によ
り達成される。
【0013】また、上記課題は、本発明の(13)「基
板上に記録層を設けてなる円盤状の光記録媒体を用いた
記録方法において、光記録媒体の記録層が有機色素から
成り、その基板が周波数4T〜96Tのウォブルを有
し、さらにその記録が記録マーク形成のために連続発光
で記録を行なう矩形波記録によるものであることを特徴
とする光記録方法」、(14)「CAV方式あるいはZ
CAV方式で記録されることを特徴とする前記第(1
3)項に記載の光記録方法」、(15)「矩形波記録時
の記録パワーと発光パルス長を記録位置もしくは記録線
速度に応じて制御することを特徴とする前記第(13)
項または前記第(14)項に記載の光記録方法」により
解決される。
【0014】ここで各項の効果を述べると、前記第
(1)項及び第(13)項は、主成分として有機色素を
記録材として用いた光記録媒体の基本構成及びこれを用
いた記録方法であり、前記第(2)項は、前記第(1)
項及び第(13)項における規格化されたウォブル振幅
の最適範囲の限定である。前記第(3)項及び第(1
4)項は、光記録媒体への記録方法の限定であり、前記
第(4)項及び第(15)項は、記録発光波形の条件の
限定であり、前記第(5)項は、記録層に用いる最適有
機色素の限定であり、前記第(6)項は、記録層に用い
る最適金属キレート色素の限定であり、前記第(7)項
は、キレート色素の最適金属種の限定であり、前記第
(8)項は、記録層に用いる非キレート色素の限定であ
り、前記第(9)項は、高反射率かつ高変調度で記録再
生できる該色素混合物の光学特性の限定であり、前記第
(10)項は、適用する高密度メディア用最適反射層条
件であり、前記第(11)項は、適用する高密度メディ
ア用最適基板案内溝条件であり、前記第(12)項は、
適用する高密度メディア用記録波長の限定である。
【0015】本発明の光記録媒体は、記録層には有機色
素を用い、また周波数4T〜96Tのウォブルを有する
基板を用い、さらにその記録方法が矩形波によるもので
あることを特徴とするものである。なお、ここで定義す
るTとは基本クロック周波数で記録したときの記録ピッ
ト長(単位はμm)であり、DVD(4.7GB)メデ
ィアであれば、約0.133μmである。
【0016】通常ウォブルの周波数帯は150T〜40
0T相当が用いられている。この周波数帯であると、周
波数変調にしろ位相変調にしろデータの書き足しをする
場合にはウォブルの周波数が低すぎるために前データと
書き足すデータの間がかなりあいてしまい高密度記録に
は向いていない。一方、DVD−R規格ではLPPを設
けLPP信号を利用することによりデータを書き込む位
置を制御している。しかしながらLPP方式では、LP
Pの振幅が小さすぎてはLPP信号を良好に読み出せ
ず、逆にLPPが大きすぎるとこのLPP信号自体が書
き込みデータへ漏れ込んできてデータエラーが多発する
という不具合が生じるため、LPPは0.16≦LPP
≦0.32の範囲、好ましくは0.18≦LPP≦0.
26の範囲に収めるために、スタンパ作製の際、ランド
のカット幅を微細に制御しなくてはならない。
【0017】一方高周波ウォブルにすれば、ウォブルを
変調して同期をとることができるためにLPPは必要な
くなり、データエラーが多発するようなことにはならな
い。さらにスタンパ作成時にもウォブルの振り量のみを
管理すればよいので、スタンパの歩留まりやメディアの
歩留まりを飛躍的に向上することができる。
【0018】本発明におけるウォブルの振幅であるが、
適当なフィルターを通した後のウォブル振幅(Wo)に
対する、これも適当なフィルターを通した後のプッシュ
プル振幅(PP)の割合Wo/PPが、0.1≦Wo/
PP≦0.4の範囲にあれば本発明の目的であるウォブ
ルの同期をあわせることができるが、さらに好ましくは
0.15≦Wo/PP≦0.30の範囲である。Wo/
PPの値が0.1以下であると同期をとるには不十分で
あり、0.4を越えてしまうとデータエラーが増えてし
まう傾向にある。ただし、LPP方式に比べると、デー
タエラーの発生への影響は穏やかである。
【0019】また、DVD−R規格における記録波形
は、複数の種類のマーク長に対して該記録マーク形成の
ために2つ以上のパルス列を用いて記録を行なうマルチ
パルス方式である。近年、記録媒体においては記録時間
の短縮化のために記録速度を早めることが望まれてい
る。そこで、記録速度を速めるために、CAV方式、Z
CAV方式のように記録線速度が外周部になると速くな
る記録方法が考えられるが、このように記録線速度が変
化する場合には、パルス長、記録パワーを制御する必要
がある。しかし、マルチパルス記録においてはパルス長
の制御が複雑であり、さらにマーク形成のためのパルス
数が低速領域でn−2、高速領域ではn−1と変化する
場合もあり、パルス長を連続的に変化させることは困難
である。
【0020】一方、記録マーク形成のために連続発光で
記録を行なういわゆる矩形波記録を用いれば、パルス間
欠部分が存在しないためにパルス長制御(図4(dT
top)、(dTera))がより少なくて済み(場合によっ
ては必要なくなる)、連続的に変化させることも可能と
なる。ただしマルチパルスと同様に記録パワー(図4
(P1))は制御する必要がある。さらに、矩形波記録
においてはマルチパルス記録時に比べ記録パワーを80
〜90%に押さえることができるため、高線速記録時の
記録パワーに余裕を持たせることができるメリットもあ
る。
【0021】次に本発明に使用可能な色素材料の具体例
であるが、アゾ(金属キレート)色素、ホルマザン(金属
キレート)色素、ジピロメテン(金属キレート)色素、ポ
リメチン色素、スクアリリウム色素、アザアヌレン色素
等が適用可能で、具体的には金属キレート色素、トリメ
チンシアニン色素、スクアリリウム色素、テトラアザポ
ルフィリン色素が特に好ましい。
【0022】ここで、アゾ(金属キレート)色素である
が、アゾ結合をはさみ両側のアゾ化合物形成ユニットが
置換、未置換の芳香環、ピリジン残基、ピリミジン残
基、ピラジン残基、オキサジン残基、チアジン残基、ピ
ロリン残基、ピリダジン残基、トリアジン残基、イミダ
ゾール残基、チアゾール残基、トリアゾール残基、ピラ
ゾール残基、イソチアゾール残基、ベンズチアゾール残
基等の組み合わせでアゾ化合物が形成され、それらのア
ゾ化合物の金属キレート化合物が特に好ましい。
【0023】また、ホルマザン(金属キレート)色素とし
ては、ホルマザンの一般式は下記式(I)に示される。
【0024】
【化1】 (式中Zはそれが結合している炭素原子および窒素原子
と一緒になって多複素環を形成する残基であり、具体的
にはピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環、トリア
ジン環である。また、この複素環にはアルキル基、アル
コキシ基、アルキルチオ基、置換アミノ基、アリル基、
アリルオキシ基、アニリノ基、ケト基等の置換基を有し
ていてもよい。Aはアルキル基、アラルキル基、アリル
基、シクロヘキシル基を表わし、アルキル基、アルコキ
シ基、ハロゲン、ケト基、カルボキシル基またはそのエ
ステル、ニトリル基、ニトロ基等の置換基を有していて
も良い。Bはアリル基を表わし、アルキル基、アルコキ
シ基、ハロゲン基、カルボキシル基、またはそのエステ
ル、ニトリル基、ニトロ基等の置換基を有していても良
い。金属キレート化物の場合、金属は2価の金属原子で
ある。)
【0025】ジピロメテン(金属キレート)色素である
が、ジピロメテン化合物の一般式は下記式(II)に示さ
れる。
【0026】
【化2】 (式中R1〜R9は各々独立に水素原子、ハロゲン原子、
置換未置換のアルキル基、アルコキシ基、アルケニル
基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アラルキル
基、アリール基、ヘテロアリール基を表わし、金属キレ
ート化物の場合、金属は2価の金属原子である。)
【0027】アゾ化合物、ホルマザン化合物、ジピロメ
テン化合物ともにキレート化合物の場合の金属は遷移金
属が挙げられ、例えばNi,Co,Cu,Mn,VO,
Zn,Fe,Cr,Al等が挙げられ、製造上とディス
ク特性上、特にNi,Co,Cu,Mn,VOが好まし
い。
【0028】ポリメチン色素としては530nm〜60
0nmに吸収帯を有する色素なら本発明に適用可能であ
るが、特にトリメチンシアニン色素が好ましく、トリメ
チン鎖の両端が置換未置換のインドレニン、ベンズイン
ドレニンが特に好ましく、カウンターアニオンとしては
ハロゲン、ClO4、BF4、PF6、SbF6等の他にニ
ッケルジチオレート錯体に代表される各種金属キレート
アニオンでも良い。
【0029】スクアリリウム色素としてはスクアレン環
の両端が置換未置換のインドレニン、ベンズインドレニ
ン、ピラゾール、カルバゾール、キノキサリン、イソイ
ンドール、芳香環、置換アミノ基残基のうちの組み合わ
せで形成されたスクアリリウムが好ましく、本発明に使
用できる。
【0030】アザアヌレン系色素としては各々特定の置
換基を有したフタロシアニン、ナフタロシアニン、テト
ラピラジノポルフィラジン、テトラピリジノポルフィラ
ジン、テトラアザポルフィリン等が挙げられるがこのう
ち特に好ましいのはテトラアザポルフィリンであり、つ
いでテトラピリジノポルフィラジン、テトラピラジノポ
ルフィラジン、フタロシアニンの順で好ましい。
【0031】光学特性に必要な条件は、記録再生波長で
ある630nm〜690nmに対して短波長側に大きな
吸収帯を有し、かつ記録再生波長が該吸収帯の長波長端
近傍にあることが必要である。これは、記録再生波長で
ある630nm〜690nmで大きな屈折率と消衰係数
を有することを意味するものである。
【0032】具体的には、記録再生波長近傍の長波長近
傍の波長域光に対する記録層単層の屈折率nが1.5以
上3.0以下であり、消衰係数kが0.02以上0.2
以下の範囲にあることが好ましい。nが1.5未満の場
合には、十分な光学的変化が得られにくいため、記録変
調度が低くなるため好ましくなく、nが3.0を越える
場合には、波長依存性が高くなり過ぎるため、記録再生
波長領域であってもエラーとなってしまうため好ましく
ない。また、kが0.02未満の場合には、記録感度が
悪くなるため好ましくなく、kが0.3を越える場合に
は、50%以上の反射率を得ることが困難となるので好
ましくない。
【0033】基板形状に必要な条件は、基板上のトラッ
クピッチが0.64〜0.8μmであり、溝幅が半値幅
で、0.18〜0.40μmである。基板は通常、深さ
1000〜2500Åの案内溝を有している。トラック
ピッチは、通常、0.64〜1.0μmであるが、高容
量化の用途には0.64〜0.8μmが好ましい。溝幅
は、半値幅で0.18〜0.40μmが好ましい。0.
18μm未満には十分なトラッキングエラー信号強度を
得ることが困難となる恐れがある。また、0.40μm
を越える場合には、記録したときに記録部が横に広がり
やすくなるので好ましくない。
【0034】以下、図面を用いて本発明の光記録媒体を
説明する。 記録体の構成 本発明の記録体は、通常の追記型光ディスクである図1
の構造(図1を2枚貼合わせたいわゆるエアーサンドイ
ッチ、または密着貼合わせ構造としてもよい)と図2か
らなるCD−R用メディアの構造としてもよい。
【0035】各層の必要特性及び構成材料例 本発明の記録媒体の構成としては、第1基板と第2基板
(保護基板)とを記録層を介して接着剤で張り合わせた
図3の構造を基本構造とする。記録層は有機色素層単層
でもよく、反射率を高めるため有機色素層と金属反射層
との積層でも良い。記録層と基板間は下引き層あるいは
保護層を介して層成してもよく、機能向上のためそれら
を積層化した構成でも良い。最も通常に用いられるの
は、第1基板/記録層(有機色素層)/金属反射層/保
護層/接着層/第2基板構造である。
【0036】<基板>基板の必要特性としては基板側よ
り記録再生を行なう場合のみ使用レーザ光に対して透明
でなければならず、記録層側から記録、再生を行なう場
合基板は透明である必要はない。したがって、本発明で
は、基板を1層しか用いない場合は、請求項に記載の第
2の基板のみが透明であれば、第1の透明、不透明は問
わない。基板材料としては例えば、ポリエステル、アク
リル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート樹脂、ポリオ
レフィン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイ
ミド等のプラスチック、ガラス、セラミックあるいは金
属等を用いることができる。なお、基板を1層しか用い
ない場合、あるいは基板2枚をサンドイッチ状で用いる
場合は請求項に記載の第1の基板の表面にトラッキング
用の案内溝や案内ピットが形成されていても良い。
【0037】<記録層>記録層はレーザ光の照射により
何らかの光学的変化を生じさせ、その変化により情報を
記録できるものであって、この記録層中には本発明の色
素混合物が含有されていることが必要で、記録層の形成
にあたって本発明の色素を1種ずつ、または複数の組合
せで用いてもよい。さらに、本発明の前記色素は光学特
性、記録感度、信号特性等の向上の目的で他の有機色素
及び金属、金属化合物と混合または積層化しても良い。
有機色素の例としては、ポリメチン色素、ナフタロシア
ニン系、フタロシアニン系、スクアリリウム系、クロコ
ニウム系、ピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキ
ノン(インダンスレン)系、キサンテン系、トリフェニル
メタン系、アズレン系、テトラヒドロコリン系、フェナ
ンスレン系、トリフェノチアジン系染料、および金属キ
レート化合物等が挙げられ、前記の色素を単独で用いて
もよいし、2種以上の組合せにしてもよい。
【0038】また、前記色素中に金属、金属化合物、例
えば、In、Te、Bi、Se、Sb、Ge、Sn、A
l、Be、TeO2、SnO、As、Cd等を分散混合
あるいは積層の形態で用いることもできる。さらに、前
記色素中に高分子材料、例えば、アイオノマー樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ビニル系樹脂、天然高分子、シリコー
ン、液状ゴム等の種々の材料もしくはシランカップリン
グ剤等を分散混合して用いてもよいし、あるいは特性改
良の目的で安定剤(例えば遷移金属錯体)、分散剤、難燃
剤、滑剤、帯電防止剤、界面活性剤、可塑剤等と一緒に
用いることができる。
【0039】記録層の形成は蒸着、スパッタリング、C
VDまたは溶液塗布等の通常の手段によって行なうこと
ができる。塗布法を用いる場合には前記染料等を有機溶
媒等に溶解してスプレー、ローラーコーティング、ディ
ッピングおよび、スピンコーティング等の慣用のコーテ
ィング法によって行なわれる。
【0040】用いられる有機溶剤としては一般にメタノ
ール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール
類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド等のアミド類、ジメチルスルホ
キシド等のスルホキシド類、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ジエチルエーテル、エチレングリコールモノメ
チルエーテル等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル
等のエステル類、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロ
ロエタン、四塩化炭素、トリクロロエタン等の脂肪族ハ
ロゲン化炭化水素類、あるいはベンゼン、キシレン、モ
ノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族類、メ
トキシエタノール、エトキシエタノール等のセロソルブ
類、ヘキサン、ペンタン、シクロヘキサン、メチルシク
ロヘキサン等の炭化水素類等を用いることができる。記
録層の膜厚は100Å〜10μm好ましくは200Å〜
2000Åが適当である。
【0041】<下引き層>下引き層は(a)接着性の向
上、(b)水、またはガス等のバリアー、(c)記録層
の保存安定性の向上、(d)反射率の向上、(e)溶剤
からの基板や記録層の保護、(f)案内溝・案内ピット
・プレフォーマット等の形成等を目的として使用され
る。(a)の目的に対しては高分子材料、例えばアイオ
ノマー樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル系樹脂、天然樹
脂、天然高分子、シリコーン、液状ゴム等の種々の高分
子物質、およびシランカップリング剤等を用いることが
でき、(b)及び(c)の目的に対しては、前記高分子
材料以外に無機化合物、例えばSiO2、MgF2、Si
O、Tio2、ZnO、TiN、SiN等金属、または
半金属、例えばZn、Cu、Ni、Cr、Ge、Se、
Au、Ag、Al等を用いることができる。また(d)
の目的に対しては金属、例えばAl、Ag等や、金属光
沢を有する有機薄膜、例えばメチン染料、キサンテン系
染料等を用いることができ、(e)及び(f)の目的に
対しては紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、熱可塑性樹脂等
を用いることができる。下引き層の膜厚は0.01〜3
0μm、好ましくは0.05〜10μmが適当である。
【0042】<金属反射層>反射層は単体で高反射率の
得られる腐食されにくい金属、半金属等が挙げられ、材
料例としてはAu、Ag、Cr、Ni、Al、Fe、S
n、Cu等が挙げられるが、反射率、生産性の点からA
u、Ag、Al、Cuが最も好ましく、これらの金属、
半金属は単独で使用しても良く、2種以上の合金として
も良い。膜形成法としては蒸着、スッパタリング等が挙
げられ、膜圧としては50〜5000Å、好ましくは1
00〜3000Åである。
【0043】<保護層、基板表面ハードコート層>保護
層、または基板面ハードコート層は(a)記録層(反射
吸収層)を傷、ホコリ、汚れ等から保護する、(b)記
録層(反射吸収層)の保存安定性の向上、(c)反射率
の向上等を目的として使用される。これらの目的に対し
ては、前記下引層のような中間層に示した材料を用いる
ことができる。また、無機材料としてSiO、SiO2
等も用いることができ、有機材料としてポリメチルアク
リレート、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、ポリスチ
レン、ポリエステル樹脂、ビニル樹脂、セルロース、脂
肪族炭化水素樹脂、芳香族炭化水素樹脂、天然ゴム、ス
チレンブタジエン樹脂、クロロプレンゴム、ワックス、
アルキッド樹脂、乾性油、ロジン等の熱軟化性、熱溶融
性樹脂も用いることができる。
【0044】前記材料のうち保護層、または基板表面ハ
ードコート層に最も好ましい例としては生産性に優れた
紫外線硬化樹脂である。保護層または基板面ハードコー
ト層の膜圧は0.01〜30μm、好ましくは0.05
〜10μmが適当である。本発明において、前記下引き
層、保護層、及び基板面ハードコート層には記録層の場
合と同様に、安定剤、分散剤、難燃剤、滑剤、帯電防止
剤、界面活性剤、可塑剤等を含有させることができる。
【0045】<保護基板>保護基板はこの保護基板側か
らレーザ光を照射する場合、使用レーザ光に対し透明で
なくてはならず、単なる保護板として用いる場合、透明
性は問わない。使用可能な基板材料としては前記の基板
材料と全く同様であり、ポリエステル、アクリル樹脂、
ポリアミド、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹
脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミドなどの
プラスチックまたは、ガラス、セラミックあるいは、金
属などを用いることができる。
【0046】<接着材、接着層>2枚の記録媒体を接着
できる材料なら何でもよく、生産性を考えると、紫外線
硬化型もしくはホットメルト型接着剤が好ましい。
【0047】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。 [実施例1] <記録媒体>溝深さ1750Å、半値幅0.25μm、
トラックピッチ0.74μmの案内溝を有する厚さ0.
6mm、直径120mm、ウォブル周波数32T相当、
ウォブル振り量10nmの射出成形ポリカーボネート基
板上に、下記化合物例(1)を2,2,3,3−テトラフ
ルオロプロパノールに溶解させ、その溶液をスピンナー
塗布して膜厚が1000Åとなるように有機色素層を形
成し、次いでスパッタ法により金1200Åの反射層を
設け、その上にアクリル系フォトポリマーにて5μmの
保護層を設けた。さらに厚さ0.6mmの射出成形ポリ
カーボネート基板をアクリルフォトポリマーにて接着し
記録媒体とした。
【0048】
【化3】
【0049】<記録方法>この記録媒体に発振波長65
8nm、ビーム径1.0μmの半導体レーザ光を用い、
トラッキングしながら図4に示すような矩形波により、
3.5、5.0、7.0、8.5m/sの各記録線速に
おいて記録周波数で規格化された記録パルス長は変えず
に記録パワーのみを変化させて記録した。さらに、発振
波長658nmの半導体レーザの連続光(再生パワー
0.7mW)で再生し、再生波形を観察した。
【0050】[実施例2]実施例1において、ウォブル
振れ量40nmの基板を用いたこと以外は、実施例1と
まったく同様に記録媒体を形成し、記録再生した。
【0051】[実施例3]実施例1において、化合物
(1)の代わりに化合物例(2)と(3)を50:50で混合
した色素を用いたこと以外は、実施例1とまったく同様
に記録媒体を形成し、記録再生した。
【0052】
【化4】
【0053】
【化5】
【0054】[実施例4]実施例2において、化合物
(1)の代わりに化合物例(4)を用い、塗布溶媒を2,
2,3,3−テトラフルオロプロパノールの代わりにエ
チルシクロヘキサンと2−メトキシエタノールの混合溶
媒を用い、さらにウォブル周波数16T相当の射出成形
ポリカーボネート基板を用いたこと以外は、実施例2と
まったく同様に記録媒体を形成し、記録再生した。
【0055】
【化6】
【0056】[比較例1]実施例1において、ウォブル
周波数190T相当でウォブル振れ量は5nm、さらに
ランドプリピットが形成された射出成形ポリカーボネー
ト基板を用いたこと以外は、実施例1とまったく同様に
記録媒体を形成し、記録再生した。
【0057】[比較例2]実施例1において、記録波形
を矩形波の代わりに記録線速3.5m/sに最適化した
マルチパルスを用いたこと以外は、実施例1とまったく
同様に記録媒体を形成し、記録再生した。
【0058】[評価結果]
【0059】
【表1】
【0060】
【発明の効果】以上、詳細且つ具体的な説明から明らか
なように、本発明によれば、前記第(1)項、第(2)
項、第(3)項、第(4)項の記録材料及び第(13)
項、第(14)項、第(15)項の記録方法により、D
VD−Rで用いられているランドプリピットによるフォ
ーマットよりも簡単に製造可能な高周波ウォブルフォー
マットにおいて、矩形波による記録を行なうことによっ
て、CAV方式もしくはZCAV方式のように記録線速
度が変化する場合に有利な光記録媒体およびその記録方
法を提供することが可能となり、また、前記第(5)
項、第(6)項、第(7)項、第(8)項の記録媒体が
提供でき、さらに、前記第(9)項、第(10)項の記
録媒体により、安定した高反射率かつ高変調度で記録再
生できる情報記録媒体及び記録方法が提供でき、またさ
らに、前記第(11)項の記録媒体により、安定した記
録及び再生のできる情報記録媒体及び記録方法が提供で
き、またさらに、前記第(12)項の記録媒体により、
記録波長の限定をすることで新規な記録法、記録媒体の
提供が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通常の追記型光記録媒体を表わす図で
ある。
【図2】本発明のCD−R用光記録媒体の構成を表わす
図である。
【図3】本発明のDVD−R用光記録媒体の構成を表わ
す図である。
【図4】矩形波記録発光波形の例である。
【符号の説明】
1 基板 2 記録層 3 下引き層 4 保護層 5 ハードコート層 6 金属反射層 7 保護基板 8 接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/24 522 G11B 7/24 538E 538 561Q 561 561N B41M 5/26 Y (72)発明者 笹 登 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 佐藤 勉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 植野 泰伸 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H111 FA01 FA12 FA23 FB42 FB48 5D029 JA04 JB47 JC05 MA13 WA02 WB11 WB14 WC01 5D090 AA01 BB03 CC01 CC14 DD03 GG03 KK03 5D119 AA23 BA01 BB02 DA01 EC09 FA05

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に記録層を設けてなる円盤状の光
    記録媒体において、その記録層が有機色素から成り、そ
    の基板が周波数4T〜96Tのウォブルを有し、さらに
    記録マーク形成のために連続発光で記録を行なう矩形波
    記録による記録に用いられるものであることを特徴とす
    る光記録媒体。
  2. 【請求項2】 ウォブル振幅Woとプッシュプル振幅P
    Pとの割合(Wo/PP)が0.1≦Wo/PP≦0.
    4の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の光記
    録媒体。
  3. 【請求項3】 CAV方式あるいはZCAV方式の記録
    に用いられることを特徴とする請求項1または2に記載
    の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 矩形波記録時の記録パワーと発光パルス
    長を記録位置もしくは記録線速度に応じて制御する記録
    に用いられることを特徴とする請求項1乃至3の何れか
    1に記載の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記記録層の有機色素が金属キレート色
    素、ポリメチン色素、スクアリリウム色素、アザアヌレ
    ン系色素のいずれかを少なくとも一種含有していること
    を特徴とする請求項1乃至4の何れか1に記載の光記録
    媒体。
  6. 【請求項6】 前記記録層の金属キレート色素がアゾ金
    属キレート色素、ホルマザン金属キレート色素、ジピロ
    メテンキレート色素のいずれかであることを特徴とする
    請求項1乃至5の何れか1に記載の光記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記記録層の金属キレート色素の金属が
    ニッケル、銅、コバルト、マンガン、酸化バナジウムで
    あることを特徴とする請求項5または6に記載の光記録
    媒体。
  8. 【請求項8】 前記記録層のポリメチン色素がトリメチ
    ンシアニン色素であり、アザアヌレン色素がテトラアザ
    ポルフィリン色素であることを特徴とする請求項5に記
    載の光記録媒体。
  9. 【請求項9】 記録再生波長±5nmの波長領域の光に
    対する記録層単層の屈折率nが1.5≦n≦3.0であ
    り、消衰係数kが0.02≦k≦0.3であることを特
    徴とする請求項1乃至8のいずれか1に記載の光記録媒
    体。
  10. 【請求項10】 光記録媒体に反射層が設けられ、該反
    射層が金、銀、銅、アルミニウム、またはこれらの金属
    の合金であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれ
    か1に記載の光記録媒体。
  11. 【請求項11】 基板上のトラックピッチが0.64〜
    0.8μmであり、溝幅が半値幅で、0.18〜0.4
    0μmであることを特徴とする請求項1乃至10の何れ
    か1に記載の光記録媒体。
  12. 【請求項12】 記録波長が600〜720nmの記録
    方法に用いられることを特徴とする請求項1乃至11の
    いずれか1に記載の光記録媒体。
  13. 【請求項13】 基板上に記録層を設けてなる円盤状の
    光記録媒体を用いた記録方法において、光記録媒体の記
    録層が有機色素から成り、その基板が周波数4T〜96
    Tのウォブルを有し、さらにその記録が記録マーク形成
    のために連続発光で記録を行なう矩形波記録によるもの
    であることを特徴とする光記録方法。
  14. 【請求項14】 CAV方式あるいはZCAV方式で記
    録されることを特徴とする請求項13に記載の光記録方
    法。
  15. 【請求項15】 矩形波記録時の記録パワーと発光パル
    ス長を記録位置もしくは記録線速度に応じて制御するこ
    とを特徴とする請求項13または14に記載の光記録方
    法。
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