JP2002298182A - 入退室管理用端末装置 - Google Patents

入退室管理用端末装置

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JP2002298182A JP2001102574A JP2001102574A JP2002298182A JP 2002298182 A JP2002298182 A JP 2002298182A JP 2001102574 A JP2001102574 A JP 2001102574A JP 2001102574 A JP2001102574 A JP 2001102574A JP 2002298182 A JP2002298182 A JP 2002298182A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 認証レベルに関する情報等を利用者に提示等
することができる、入退室管理用端末装置を提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】 本発明にかかる入退室管理用端末装置と
してのカードリーダ500は、利用者から入力された識
別情報を照合し、この照合結果に応じて利用者の入退室
に関する制御を行うものであって、識別情報を照合する
処理を行う照合部571と、識別情報の照合基準になる
認証レベルを特定するための情報を取得する認証レベル
取得部572と、この認証レベル取得部572にて取得
された認証レベルに関する情報を表示するLCD530
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内等への入退室
を管理するための入退室管理用端末装置に関し、特に、
表示内容に特徴を有する、入退室管理用端末装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】オフィスビル等の各種施設において、セ
キュリティを確保するため、室内への人の出入りを管理
する入退室管理システムが利用されている。この入退室
管理システムは、一般に、管理室等に配置されるコント
ロール装置、各部屋の近傍等に配置される制御盤、各部
屋の扉の近傍に配置されるカードリーダ(入退室管理用
端末装置)、および、各扉に配置される電子錠等を備え
て構成されている。
【0003】そして、各部屋に出入りすることが許され
る利用者の識別情報をコントロール装置に設定し、この
識別情報を制御盤にアップロードする。その後、利用者
が各部屋に出入りする際、自己の識別情報を記録したカ
ードをカードリーダに通すと、カードリーダで読み取ら
れた識別情報が制御盤に送信され、この制御盤で識別情
報の照合が行われる。そして、識別情報が合致した場合
には、電子錠が開錠されて利用者が入退室することがで
き、識別情報が合致しない場合には、電子錠が施錠状態
のまま保持されて利用者の入退室が拒否される。
【0004】ここで、従来のカードリーダには、利用者
に対する表示を行うためのLEDが設けられていた。そ
して、カード情報が読み取られた時等の所定のタイミン
グでLEDを点灯させ、カードの読み取り状態等を利用
者に通知していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
は、カードリーダで判断等される情報は多岐に渡り、L
EDの如き表示情報量の乏しい表示手段を用いて表示を
行うことには限界がある。したがって、従来は、利用者
に十分に情報を伝えることができず、利用者の利便性を
損ねる可能性があった。
【0006】例えば、一般に、識別情報は、複数レベル
に対応する部分識別情報を含んで構成されている。そし
て、コントロール装置を介して認証基準になるレベルが
設定された場合(以下、このように認証基準として設定
されたレベルを必要に応じて「認証レベル」と称す
る)、この認証レベル以上の全てのレベルに対応する全
ての部分識別情報が、制御盤にアップロードされた識別
情報の部分識別情報に合致した場合にのみ、入退室が許
可される。
【0007】例えば、レベル1およびレベル2という2
段階のレベルが設けられている場合(ここで、レベル1
はレベル2より上位レベルであり、例えば、レベル1は
「会社コード」で、レベル2は「個人コード」であ
る)、識別情報は、レベル1の部分識別情報と、レベル
2の部分識別情報とを含んで構成される。そして、レベ
ル2が認証レベルに設定されている場合、利用者のカー
ドから読み取られた識別情報に含まれるレベル1の部分
識別情報とレベル2の部分識別情報とが、制御盤にアッ
プロードされた識別情報のレベル1の部分識別情報とレ
ベル2の部分識別情報とにそれぞれ合致しているにの
み、入退室が許可される。例えば、レベル1の「会社コ
ード」とレベル2の「個人コード」とが共に許可される
部分識別情報であれば、入退室が許可される。一方、レ
ベル1の部分識別情報は合致しているが、レベル2の部
分識別情報が合致していない場合には、アクセスレベル
不足として入退室が拒否される。
【0008】また、認証レベルがレベル1に設定されて
いる場合は、利用者のカードから読み取られた識別情報
に含まれるレベル1の部分識別情報が制御盤にアップロ
ードされた識別情報に少なくとも合致すれば入退室が許
可される。つまり、レベル1の「会社コード」が合致す
れば、レベル2の「個人コード」の情報に関係なく、入
退室が許可される。このような認証レベルの変更は、例
えば、昼間と夜間とで出入りする人を変更するために行
われる。一例としては、昼はレベル1に設定しておいて
「会社コード」が合致する全ての人の入退室が許可でき
るように設定する。しかし、夜間は警備係等の特定の人
のみが入退室できるように認証レベルをレベル2に設定
して、「会社コード」と「個人コード」とが共に合致し
ないと、入退室ができないように設定される。
【0009】このように認証レベルによる入退出管理を
行っている場合において、特に、認証レベルが高頻度で
変更されるような場合や、部屋毎に認証レベルが異なる
ような場合には、利用者が各部屋の認証レベルを逐一把
握することは困難である。また、認証レベルを変更すべ
き利用者が、その変更を忘れるような場合もある。
【0010】しかしながら、従来のカードリーダではL
EDの如き表示情報量の乏しい表示手段しか備えていな
いために、認証レベルの如き細かい情報を利用者に伝え
ることが困難であった。例えば、時間帯によって認証レ
ベルが変更される場合は、午前中に入退室ができたにも
関わらず、午後になって入室しようとしても入れない等
の場合がある。したがって、利用者は、自己のカードを
カードリーダに通したにも関わらず、入退室が許可され
ない場合には、自己のレベルが認証レベルに満たないレ
ベルであったにも関わらず、機器異常等の原因で入退室
できないと判断したり、その原因を確認するために管理
室等に出向いたり問い合わせを行う必要がある等、その
対応を取ることが困難であった。
【0011】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、認証レベルに関する情報等を利用者に提示等するこ
とができる、入退室管理用端末装置を提供することを目
的としている。
【0012】
【発明が解決するための手段】このような目的を達成す
るため、請求項1に記載の入退室管理用端末装置は、利
用者から入力された識別情報を、自己または自己に接続
された所定機器に格納された識別情報と照合し、この照
合結果に応じて利用者の入退室に関する制御を行う入退
室管理用端末装置であって、上記識別情報を照合するた
めの所定の処理を行う照合手段と、所定の複数のレベル
に対応する部分識別情報が上記識別情報に含まれる場合
において、上記識別情報の照合基準になる認証レベルを
特定するための情報を取得する認証レベル取得手段と、
上記認証レベル取得手段にて取得された認証レベルに関
する情報を表示する表示手段とを備えることを特徴とす
る。
【0013】この装置によれば、識別情報の照合基準に
なる認証レベルに関する情報が、入退室管理用端末装置
の表示手段に表示される。したがって、利用者は、認証
レベルを、管理室等に出向くことなく容易に確認するこ
とができる。したがって、利用者は、自己が入退室でき
るか否かや、入退室しようとしたにも関わらず許可され
ない場合には、その原因が認証レベルにあるのか、ある
いは、他の原因にあるのか等を容易に把握することがで
きる。
【0014】また、請求項2に記載の入退室管理用端末
装置は、請求項1に記載の入退室管理用端末装置におい
て、上記認証レベルを変更するための情報の入力を受付
けるレベル入力手段と、上記レベル入力手段を介して入
力された情報に基づいて、上記認証レベルを変更するた
めの所定の処理を行う認証レベル変更手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0015】この装置によれば、入退室管理用端末装置
のレベル入力手段を介して入力された情報に基づいて、
認証レベルが変更される。したがって、認証レベルの変
更を入退室管理用端末装置で行うことができるので、管
理室等に出向く必要がなく、認証レベルの変更作業が極
めて容易になる。
【0016】また、請求項3に記載の入退室管理用端末
装置は、請求項1または2に記載の入退室管理用端末装
置において、当該入退室管理用端末装置の機能状態に関
する情報を取得する所定の処理を行う機能状態取得手段
とを備え、上記表示手段は、上記照合手段にて取得され
た照合結果、および、上記機能状態取得手段にて取得さ
れた情報を表示することを特徴とする。
【0017】この装置によれば、照合手段にて取得され
た照合結果や、機能状態取得手段にて取得された情報
が、入退室管理用端末装置の表示手段に表示される。し
たがって、利用者は、自己の入退室の可否や、入退室不
可の原因を、管理室等に出向くことなく、容易に把握す
ることができる。
【0018】また、請求項4に記載の入退室管理用端末
装置は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の入退室管
理用端末装置において、上記表示手段にて表示される表
示内容の入力を受付ける表示内容入力手段と、上記表示
内容入力手段を介して入力された情報に基づいて、上記
表示手段にて表示される内容を変更する所定の処理を行
う表示変更手段とを備えることを特徴とする。
【0019】この装置によれば、入退室管理用端末装置
の表示内容入力手段を介して入力された情報に基づい
て、表示手段にて表示される内容が変更される。したが
って、利用者は、認証レベルの表示内容を具体的内容等
に変更でき、認証レベルを一層容易かつ具体的に表示す
ることができる。特に、このような変更を入退室管理用
端末装置で行うことができるので、管理室等に出向く必
要がなく、認証レベルの変更作業が極めて容易になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる入退室管
理用端末装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明
する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定され
るものではない。
【0021】(構成)まず、本実施の形態にかかる入退
室管理用端末装置を備えた入退室管理システムの構成に
ついて説明する。図1は入退室管理システムの構成を示
すブロック図である。この図1に示すように、入退室管
理システム(以下、本システム)は、コントロール装置
100、制御盤200、電気錠300、防犯センサ40
0、および、カードリーダ500を図示のように電気的
に接続して構成されている。ここで、部屋等の監視領域
や建物形状に応じて、複数の制御盤200がコントロー
ル装置100に接続される。カードリーダ500、電気
錠300等も、扉の数や部屋の広さに応じて、また、1
台または複数台が制御盤200に接続される。
【0022】このうち、コントロール装置100は、入
退室管理システム全体の統括的制御を行う制御装置であ
り、管理室等に配置される。コントロール装置100
は、動作データを格納すると共に、この動作データを必
要に応じて制御盤200にロードする。また、コントロ
ール装置100は、制御盤200からロードしたステー
タスデータを格納する。
【0023】ここで、「動作データ」とは、本システム
の動作内容を規定するための情報であり、例えば、各部
屋への入退室を許可すべき利用者の認証情報およびその
認証レベル、盗難や紛失等されたカードの識別番号、カ
ードの有効期限、カードの有効時間帯を含めることがで
きる。また、「ステータスデータ」とは、本システムの
状態や動作履歴に関する情報であり、例えば、利用者の
入退室の状態や、扉の開閉状態を含めることができる。
【0024】また、制御盤200は、電気錠300、防
犯センサ400、および、カードリーダ500を制御す
るための制御装置であり、上記のようにコントロール装
置100との間で情報の送受信を行うと共に、これら電
気錠300、防犯センサ400、および、カードリーダ
500との間において必要な情報の送受信を行う。
【0025】このため、制御盤200は、記憶部210
および制御部220を備えて構成されている。このう
ち、記憶部210は、上記動作データを記憶する動作デ
ータ記憶部211と、上記ステータスデータを記憶する
ステータスデータ記憶部212とを備えて構成されてい
る。また、制御部220は、制御盤200の各部を制御
する制御手段であり、例えば、CPU(Central Process
ing Unit)およびソフトウェアにて構成されている。こ
の制御部220は、機能概念的には、防犯センサ400
の検出結果を監視するセンサ監視部221、カードリー
ダ500の制御を行うカードリーダ制御部222、電気
錠300の制御を行う電気錠制御部223、および、扉
の状態を監視する扉状態監視部224を備えて構成され
ている。
【0026】また、電気錠300は、各部屋の各扉に配
置されるもので、ソレノイド310を作動させることに
よって錠の開閉を行い、扉を開状態または閉状態にす
る。この電気錠300による施錠の信号と、扉の開閉状
態の信号は、扉に設けられたセンサ320、330から
制御盤200に送信される。また、防犯センサ400
は、各部屋の内部に配置されるもので、人体から発せら
れる赤外線の有無を検出し、その検出結果を制御盤20
0に送信する。
【0027】また、カードリーダ500は、各部屋への
利用者の入退室管理を行う入退室管理用端末装置であ
り、各部屋の各扉の側方等に配置される。図2はカード
リーダ500の正面図、図3はカードリーダ500の要
部構成を示すブロック図である。図2に示すように、カ
ードリーダ500は、カード読み取り部510、操作ス
イッチ520、LCD(Liquid Crystal Display:液晶
パネル)530、および、ブザー(図2には放音孔を示
す)540を備えて構成されている。
【0028】このうち、カード読み取り部510は、利
用者の識別情報を記録したカードから、この識別情報を
読み取る識別情報読み取り手段であり、例えば、図2に
示すようにスリット511を備えており、このスリット
511に挿通させた磁気カードの識別情報を磁気的に読
み取る。また、操作スイッチ520は、カードリーダ5
00に対する各種の入力を受け付ける受付手段であり、
特に、本実施の形態においては、認証レベルを変更する
ための情報の入力を受付けるレベル入力手段、および、
LCD530にて表示される表示内容の入力を受付ける
表示内容入力手段として機能する。この操作スイッチ5
20は、例えば、図示のように複数のタッチパネルスイ
ッチ521を備えて構成されている。
【0029】また、LCD530は、利用者に対する各
種の情報を表示するための表示手段であり、特に、本実
施の形態においては、認証レベルに関する情報を表示す
る表示手段、および、照合結果やカードリーダ500の
機能状態に関する情報を表示する表示手段として機能す
る。また、ブザー540は、利用者に対する各種の情報
を音声出力するための音声出力手段である。
【0030】このカードリーダ500は、図3に示すよ
うに、上述したカード読み取り部510、操作スイッチ
520、LCD530、および、ブザー540に加え
て、表示データ記憶部550、通信制御インターフェー
ス(以下、通信制御IF)560、および、制御部57
0、を備えて構成されている。
【0031】このうち、表示データ記憶部550は、L
CD530にて表示すべき表示内容を特定する表示デー
タを格納する表示データ格納手段である。また、通信制
御インターフェース560は、制御盤200との間にお
ける通信制御を行う通信制御手段である。
【0032】また、制御部570は、カードリーダ50
0の各部を制御する制御手段であり、例えば、CPUお
よびソフトウェアにて構成されている。この制御部57
0は、機能概念的には、識別情報を照合するための所定
の処理を行う照合手段としての照合部571、認証レベ
ルを特定するための情報を取得する認証レベル取得手段
としての認証レベル取得部572、認証レベルを変更す
るための処理を行う認証レベル変更手段としての認証レ
ベル変更部573、カードリーダ500の機能状態に関
する情報を取得する所定の処理を行う機能状態取得手段
としての機能状態取得部574、および、LCD530
にて表示される内容を変更する所定の処理を行う表示変
更手段としての表示変更部575を備えて構成されてい
る。
【0033】(処理の内容)次に、本システムにおける
入退室管理処理の内容について説明する。以下では、
(1)認証レベルが設定されている場合の照合処理およ
び認証レベルの変更処理、(2)認証レベルとして表示
する表示内容の設定処理について、順次説明する。
【0034】この前提として、識別番号は、レベル1〜
5に対応する5つの部分識別情報を含んで構成されてい
るものとする。例えば、レベル1は「会社」、レベル2
は「事業所」、レベル3は「部署名」、レベル4は「個
人名」、レベル5は「発行回数」であり(数字が小さい
方が上位概念のレベル)、レベル1〜5のいずれか一つ
のレベルが認証レベルとして設定される。
【0035】例えば、レベル3が認証レベルに設定され
た場合には、利用者の識別情報に含まれる部分識別情報
のうち、レベル1の会社名を示す部分識別情報、レベル
2の事業所を示す部分識別情報、および、レベル3の部
署名を示す部分識別情報の全てが、制御盤200に格納
された、入退室を許可する識別情報のこれら各部分識別
情報に合致した場合にのみ、入退室が許可されることに
なる。この場合、個人名を示す部分識別情報および発行
回数を示す部分識別情報の一致は要求されない。
【0036】ここで、「発行回数」とは、同一の利用者
に対するカードの累計発行回数であり、カード紛失後の
再発行時等に、紛失したカードと再発行されたカードを
相互に識別するために用いられる。なお、このような認
証レベルは、後述する利用者による変更が行われる場合
を除いて、コントロール装置で行われた設定に従って自
動的に変更することができる。例えば、夜間には自動的
に認証レベルを引き上げて、すなわち、数字が大きい方
のレベルに設定して、入退室を厳しく制限し、昼間には
自動的に認証レベルを引き下げて入退室の制限を緩やか
にすることができる。また、前提として、カードリーダ
500の表示データ記憶部550には、表示データが格
納されているものとする。ただし、この表示データは、
後述する認証レベルの取得と同様に、制御盤200から
適宜取得することができる。
【0037】(処理の内容−照合処理)まず、認証レベ
ルが設定されている場合の照合処理等について説明す
る。図4は、カードリーダ500における照合処理等の
フローチャートである。まず、カードリーダ500の電
源が所定方法で投入されると(ステップSA−1)、制
御部570は、通信制御IF560を介して制御盤20
0のカードリーダ制御部222との間における伝送確立
を行う。ここで、機能状態取得部574は、カードリー
ダ500の機能状態を監視しており(ステップSA−
2)、伝送確立途中である場合には、その旨を表示する
ための表示データを表示データ記憶部550から呼び出
して、LCD530にて表示させる(ステップSA−
3、SA−4)。この結果、図5に例示するように、
「伝送確立中」等の文字がLCD530に表示される。
【0038】さらに、機能状態取得部574は、この伝
送確立中の状態が所定時間以上継続した場合には何らか
の伝送障害が発生したものと判断して、その旨を表示す
るための表示データを表示データ記憶部550から呼び
出して、LCD530にて表示させる(ステップSA−
5)。この結果、図6に例示するように、「伝送障害
中」等の文字がLCD530に表示される。
【0039】その後、制御盤200との伝送確立が行わ
れた場合には、機能状態取得部574は、制御盤200
からその機能状態を取得する。ここで、制御盤200の
起動時には、コントロール装置100に格納された動作
データが制御盤200にロードされる。そして、機能状
態取得部574は、制御盤200が動作データのロード
中であることを取得した場合には、その旨を表示するた
めの表示データを表示データ記憶部550から呼び出し
て、LCD530にて表示させる(ステップSA−6、
SA−7)。この結果、図7に例示するように、「ダウ
ンロード中」等の文字がLCD530に表示される。
【0040】また、動作データのロード直後には、照合
効率等を向上させるため、制御盤200に格納された動
作データが所定基準で整列される。例えば、各個人毎の
識別情報であれば、レベル1の部分識別情報から整列し
て個人情報が検索し易いようにする。そして、機能状態
取得部574は、制御盤200が動作データの整列中で
あることを取得した場合には、その旨を表示するための
表示データを表示データ記憶部550から呼び出して、
LCD530にて表示させる(ステップSA−8、SA
−9)。この結果、図8に例示するように、「カードソ
ート中」等の文字がLCD530に表示される。
【0041】この動作データの整列が完了すると、通常
の入退出管理を行うことが可能な状態になる。この時、
認証レベル取得部572は、制御盤200に格納された
動作データの中から、当該カードリーダ500に対して
設定されている認証レベルを取得する(ステップSA−
10)。そして、この認証レベルを表示する表示データ
と、通常画面の元になる表示データとを表示データ記憶
部550から呼び出し、両データを合成することによっ
て通常画面の表示データを生成して、これをLCD53
0にて表示させる(ステップSA−11)。この結果、
図9に例示するように、通常画面がLCD530に表示
される。この画面には、「カードを通して下さい」等の
文字の他、「レベル3」のように、認証レベルが表示さ
れている。したがって、利用者は、この表示を見ること
によって、自己のレベルが認証レベルに合致しているか
否かを容易に判断することができる。
【0042】その後、認証レベルの変更操作があったか
否かを監視する(ステップSA−18)。具体的には、
操作スイッチ520を操作して変更したい認証レベルを
選択し、カードをカード読み取り部510に挿通して実
行する。この詳細については後述する。
【0043】次いで、カードリーダ500の制御部57
0は、認証要求の有無を監視する(ステップSA−1
2)。具体的には、カード読み取り部510に対するカ
ードの挿通の有無を監視する。そして、カードが挿通さ
れた場合、照合部571は、カード読み取り部510で
読み取った識別情報を制御盤200に送信して照合を要
求する(ステップSA−13)。これを受けた制御盤2
00のカードリーダ制御部222は、動作データ記憶部
211に格納した動作データおよびステータスデータ記
憶部212に格納したステータスデータを用いて識別情
報の照合を行う。この照合の際には、動作データに含ま
れる認証レベルに基づいて、識別情報に含まれる部分識
別情報の照合が行われる。
【0044】そして、制御盤200のカードリーダ制御
部222は、照合結果(認証可否、および、認証不可の
場合にはその原因を示す情報を含む)をカードリーダ5
00に送信する。このように制御盤200から送信され
た照合結果が認証可である場合、カードリーダ500の
照合部571は、上記その旨を表示するための表示デー
タを表示データ記憶部550から呼び出して、LCD5
30にて表示させる(ステップSA−14、SA−1
5)。この結果、図10に例示するように、「カード有
効」等の文字がLCD530に表示される。
【0045】また、この照合結果が認証可である場合、
制御盤200の電気錠制御部223は、ソレノイドを駆
動して電気錠300を開錠する。そして、その後の扉の
開閉状態は扉状態監視部224にて監視され、扉が開か
れた後に閉じられた場合、あるいは、開錠後に所定時間
以上経過しても扉が開かれない場合には、電気錠制御部
223がソレノイドを再び駆動して電気錠300を施錠
する。なお、このように開錠や施錠が行われる毎に、そ
の旨の信号がカードリーダ500に送信され、LCD5
30の表示画面には「解除」や「施錠」の文字が白抜き
や強調表示等の任意の形態で表示される。図10には、
「解除」の文字が白抜きで表示されている状態を示す。
【0046】そして、電気錠300が施錠された後は、
ステップSA−11に移行して図9に例示する通常画面
が再び表示され、認証レベル変更要求および認証要求待
機状態に復帰する。なお、上記のように認証された利用
者の識別情報、電気錠300の開錠や施錠、および、扉
の開閉状態は、制御盤200からコントロール装置10
0に所定時間間隔で送信され、このコントロール装置1
00に格納される。
【0047】一方、ステップSA−14において、制御
盤200から送信された照合結果が認証不可である場
合、カードリーダ500の照合部571は、制御盤20
0から送信された情報に基づいて、認証不可の旨および
その原因を表示するための表示データを表示データ記憶
部550から呼び出して、LCD530にて表示させる
(ステップSA−16)。この結果、LCD530にエ
ラー画面が表示される。
【0048】このエラー画面は、例えば、図10の画面
のうち、「カード有効」等の文字を他の文字に置換して
構成される。このエラー画面において表示される認証エ
ラーメッセージとそのエラー原因とを図12に示す。こ
の図12に示すように、カードリーダ500を一時的に
使用不可にするためのマスクがかけられている場合には
「このリーダが使えません」の文字、使用されたカード
が盗難や紛失されたカードとして設定されている場合に
は「盗難/紛失エラー」の文字、使用されたカ−ドの識
別情報に含まれる「発行回数」の部分識別情報が制御盤
200に登録されているものと異なる場合には「発行回
数エラー」の文字、使用されたカードの有効期限が切れ
ている場合には「期限切れエラー」の文字、入室または
退室が連続して行われた場合には「APB(Anti PassB
ack)エラー」の文字、使用されたカードが使用不可の時
間帯である場合には「TC(Time Control)エラー」の
文字がそれぞれ画面中に表示される。
【0049】また、使用されたカードの「会社」、「事
業所」、または、「部署名」等の部分識別情報が制御盤
200に登録されていない場合、つまり、認証レベル以
上の全てのレベルに対応する部分識別情報のいずれか
が、制御盤200の許可される部分識別情報に合致して
いない場合には、「組織コードエラー」の文字が画面中
に表示される。また、部屋の内側が防犯警戒中に設定さ
れているために入室不可である場合には、「防犯警戒
中」の文字が画面中に表示される。したがって、利用者
は、自己が入退室できない場合、その原因が認証レベル
にあるのか、あるいは、他の原因にあるのか等を容易に
把握することができる。このような場合、カードリーダ
500は一定時間後に再び通常画面を表示し、通常の認
証要求待ち状態に復帰する。
【0050】(処理の内容−認証レベルの変更処理)ま
た、利用者は、前述のようにカードリーダ500の操作
スイッチ520を介して所定の操作を行うことにより、
認証レベルを変更することができる(ステップSA−1
7)。この際、操作権限の確認は任意の方法で行うこと
ができ、例えば、カードから読み取られた識別情報に基
づいて確認することもでき、操作スイッチ520を介し
て入力されたパスワードに基づいて確認することもで
き、あるいは、これら2つの方法やその他の方法を組み
合わせて確認することもできる。
【0051】このように操作権限の確認が行われると、
認証レベル変更部573は、認証レベル変更の処理を行
う(ステップSA−18)。具体的には、まず、利用者
は、設定したい認証レベルを操作スイッチ520で入力
等することにより、認証レベルを入力することができ
る。その後、自己のカードをカードリーダに挿通する。
このように認証レベルが入力されると、認証レベル変更
部573は、この認証レベルを制御盤200に送信し
て、認証レベル変更を要求する。これを受けた制御盤2
00のカードリーダ制御部222は、送信された操作権
限を確認した後、操作者が許可された者であれば、送信
された認証レベルを用いて動作データ記憶部211の記
憶内容を書き換える。
【0052】また、カードリーダ制御部222は、認証
レベルをコントロール装置100に送信して認証レベル
変更を要求する。これを受けたコントロール装置100
は、送信された認証レベルを用いて動作データを書き換
える。この認証レベルの変更は、認証レベル変更用の画
面をLCD530に表示させるようにして、画面の表示
内容に合わせて操作スイッチ520の操作でレベル変更
するようにしてもよい。
【0053】また、上記のように認証レベルが入力され
た後、カードリーダ500の認証レベル変更部573
は、この入力された認証レベルを表示するための通常画
面の表示データを生成して、LCD530にて表示させ
る(ステップSA−11)。この結果、通常画面には、
変更後の認証レベルが表示される。図11には、図9の
「認証レベル3」を「認証レベル4」に変更した状態を
示す。このように、認証レベルの変更をカードリーダ5
00で行うことができるので、管理室等に出向く必要が
なく、変更作業が極めて容易になる。
【0054】(認証レベルとして表示する表示内容の設
定処理)次に、表示内容の設定処理について説明する。
この処理のフローチャートを図13に示す。この処理で
は、上記のように通常画面等に表示する認証レベルの表
示内容を設定変更することができる。まず、表示変更部
575は、変更指示の有無を監視する(ステップSB−
1)。ここで、変更指示およびその権限の確認は任意の
方法で行うことができ、例えば、上記の認証レベルの変
更と同様に、操作スイッチ520を操作した後でカード
リーダ500にカードを挿通させることによって行うこ
とができる。
【0055】この変更指示があった場合、表示変更部5
75は、所定の変更指示画面の表示データを表示データ
記憶部550から呼び出してLCD530に表示させる
(ステップSB−2)。この画面は、図14に例示する
ように、設定変更を行う認証レベルのレベル(図14で
は「レベル3」)、デフォルトで設定されている表示内
容(図14では「レベル3」または「部署コード」)、
任意の文字設定を行うための文字設定メニュー(図14
では「JIS「」」と示す)が表示されている。そし
て、利用者がデフォルトの表示内容または文字設定メニ
ューを選択し、例えば、操作スイッチ520のうちのフ
ァンクションキーを押す等の所定操作を行うと、変更の
実行が指示される。
【0056】ここで、デフォルトの表示内容が指示され
た場合には、その内容が表示データ記憶部550に表示
データとして記憶される(ステップSB−3〜SB−
5)。一方、文字設定メニューが選択された場合、表示
変更部575は、所定の変更内容入力画面の表示データ
を表示データ記憶部550から呼び出してLCD530
に表示させる(ステップSB−3〜SB−6)。この画
面は、図15に例示するように、表示させたい内容を入
力するための入力欄を含んで構成されている。そして、
利用者が、操作スイッチ520を介して入力欄に任意の
文字を入力して登録を指示すると、この入力された文字
が表示データ記憶部550に表示データとして記憶され
る(ステップSB−7、SB−8)。
【0057】その後、表示変更部575は、登録された
表示データを用いて通常画面の表示データを生成して、
これをLCD530に表示される(ステップSB−
9)。この結果、変更後の表示内容を含んだ通常画面が
表示される。図16には、「レベル3」という表示内容
を、「総務」という表示内容に変更した場合の通常画面
を例示する。
【0058】このように、認証レベルの表示内容を変更
することができるので、「レベル1」、「レベル2」、
「レベル3」、「レベル4」の如き表示内容を、「会
社」、「事業所」、「部署」、「個人名」の如き概念的
内容に変更したり、さらには、「○×会社」、「東京事
業所」、「総務」、「山田」等の具体的内容に変更で
き、認証レベルを一層容易かつ具体的に表示することが
できる。特に、このような変更をカードリーダ500で
行うことができるので、管理室等に出向く必要がなく、
変更作業が極めて容易になる。
【0059】(他の実施の形態)さて、これまで本発明
の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した
実施の形態以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技
術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて
実施されてよいものである。
【0060】例えば、カードリーダ500に設ける表示
手段は、少なくとも認証レベルに関する情報を利用者に
認識可能に表示することができればよく、例えば、LC
D530以外にも、プラズマディスプレイや高密度LE
Dディスプレイ等を用いることができる。
【0061】また、例えば、動作データやステータスデ
ータは、コントロール装置100や制御盤200以外
に、カードリーダ500側で保持することもできる。こ
の場合、認証レベルの変更は、カードリーダ500の内
部に保持した動作データを更新する。このように、カー
ドリーダ500、制御盤200、あるいは、コントロー
ル装置100の機能割り当ては適宜変更することができ
る。また、必ずしも、制御盤200は必要ではなく、一
または複数のカードリーダ500を1台のコントロール
装置100で直接コントロールすることも可能である。
【0062】また、実施形態において説明した各処理の
うち、自動的に行なわれるものとして説明した処理の全
部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手
動的に行なわれるものとして説明した処理の全部または
一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この
他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、
具体的名称等の情報については、特記する場合を除いて
任意に変更することができる。
【0063】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、利用者は、認証レベルを、管理室等に出向くことな
く容易に確認することができる。したがって、利用者
は、自己が入退室できるか否かや、入退室しようとした
にも関わらず許可されない場合には、その原因が認証レ
ベルにあるのか、あるいは、他の原因にあるのか等を容
易に把握することができる。
【0064】また、本発明によれば、利用者は、認証レ
ベルの変更を入退室管理用端末装置で行うことができる
ので、管理室等に出向く必要がなく、認証レベルの変更
作業が極めて容易になる。
【0065】また、本発明によれば、利用者は、自己の
入退室の可否や、入退室不可の原因を、管理室等に出向
くことなく、容易に把握することができる。
【0066】また、本発明によれば、利用者は、認証レ
ベルの表示内容を具体的内容等に変更でき、認証レベル
を一層容易かつ具体的に表示することができる。特に、
このような変更を入退室管理用端末装置で行うことがで
きるので、管理室等に出向く必要がなく、認証レベルの
変更作業が極めて容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる入退室管理システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図2】カードリーダの正面図である。
【図3】カードリーダの要部構成を示すブロック図であ
る。
【図4】カードリーダにおける照合処理等のフローチャ
ートである。
【図5】「伝送確立中」の旨の表示画面例を示す図であ
る。
【図6】「伝送障害中」の旨の表示画面例を示す図であ
る。
【図7】「ダウンロード中」の旨の表示画面例を示す図
である。
【図8】「カードソート中」の旨の表示画面例を示す図
である。
【図9】通常画面の表示例を示す図である。
【図10】「カード有効」の旨の表示画面例を示す図で
ある。
【図11】認証レベルを変更した後の通常画面の表示例
を示す図である。
【図12】認証エラーメッセージとそのエラー原因を例
示する図である。
【図13】表示内容の設定処理のフローチャートであ
る。
【図14】変更指示画面の表示例を示す図である。
【図15】変更内容入力画面の表示例を示す図である。
【図16】認証レベルの表示内容を変更した後の通常画
面の表示例を示す図である。
【符号の説明】
100 コントロール装置 200 制御盤 210 記憶部 220 制御部 221 センサ監視部 222 カードリーダ制御部 223 電気錠制御部 224 扉状態監視部 300 電気錠 400 防犯センサ 500 カードリーダ 510 カード読み取り部 520 操作スイッチ 530 LCD 540 ブザー 550 表示データ記憶部 560 通信制御インターフェース 570 制御部 571 照合部 572 認証レベル取得部 573 認証レベル変更部 574 機能状態取得部 575 表示変更部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E250 AA03 BB09 BB25 CC24 CC25 CC26 CC27 CC29 DD03 EE02 FF44 3E038 AA01 AA11 BB03 CA02 CC01 DA06 DA07 DB02 FA02 GA01 HA03 HA06 JA02 JA03 JB02 5B058 CA24 KA02 KA06 KA31 YA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者から入力された識別情報を、自己
    または自己に接続された所定機器に格納された識別情報
    と照合し、この照合結果に応じて利用者の入退室に関す
    る制御を行う入退室管理用端末装置であって、 上記識別情報を照合するための所定の処理を行う照合手
    段と、 所定の複数のレベルに対応する部分識別情報が上記識別
    情報に含まれる場合において、上記識別情報の照合基準
    になる認証レベルを特定するための情報を取得する認証
    レベル取得手段と、 上記認証レベル取得手段にて取得された認証レベルに関
    する情報を表示する表示手段と、 を備えることを特徴とする入退室管理用端末装置。
  2. 【請求項2】 上記認証レベルを変更するための情報の
    入力を受付けるレベル入力手段と、 上記レベル入力手段を介して入力された情報に基づい
    て、上記認証レベルを変更するための所定の処理を行う
    認証レベル変更手段と、 を備えることを特徴とする請求項1に記載の入退室管理
    用端末装置。
  3. 【請求項3】 当該入退室管理用端末装置の機能状態に
    関する情報を取得する所定の処理を行う機能状態取得手
    段とを備え、 上記表示手段は、上記照合手段にて取得された照合結
    果、および、上記機能状態取得手段にて取得された情報
    を表示すること、 を特徴とする請求項1または2に記載の入退室管理用端
    末装置。
  4. 【請求項4】 上記表示手段にて表示される表示内容の
    入力を受付ける表示内容入力手段と、 上記表示内容入力手段を介して入力された情報に基づい
    て、上記表示手段にて表示される内容を変更する所定の
    処理を行う表示変更手段と、 を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つ
    に記載の入退室管理用端末装置。
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