JP2002297142A - 音色選択装置及び方法 - Google Patents

音色選択装置及び方法

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JP2002297142A JP2001094490A JP2001094490A JP2002297142A JP 2002297142 A JP2002297142 A JP 2002297142A JP 2001094490 A JP2001094490 A JP 2001094490A JP 2001094490 A JP2001094490 A JP 2001094490A JP 2002297142 A JP2002297142 A JP 2002297142A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の音色規格に従った音色選択空間内に外
部から取り込み可能な音色データを配置する場合に、当
該所定の音色規格に従う音色選択に不都合が生じないよ
うに工夫する。 【解決手段】 所定の音色規格に従って音色選択情報と
対応づけて音色データを配置した音色選択空間を有し、
音色選択情報に応じて該音色選択空間から音色データを
選択可能とした音色選択装置において、前記所定の音色
規格に従う音色選択空間内において外部から取り込み可
能な音色データを配置するための専用の領域を設定し、
外部から取り込んだ音色データを該専用の領域に配置す
る。外部から取り込んだ音色データは、前記所定の音色
規格に従って前記専用の領域を指定する音色選択情報に
従って、選択可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、DLS(Down L
oadable Sounds)やサウンドフォント(Sound Font)等
のロード可能な音色データを外部から取り込む(ロード
する)ことによって、MIDI等の所定の音色規格の音
色データ群の中に追加し、選択することのできる音色選
択装置及び方法並びに記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子楽器を別の電子楽器やコンピュータ
に接続するためのデジタル信号インタフェース規格の1
つとして、MIDI(Musical Instrument Digital Int
erface)(「MIDI」は商標である。以下、同様。)
が知られている。通信カラオケやDTM(Desk Top Mus
ic)等の楽音発生装置は、このMIDIに規定された標
準形式の曲データに基づいて、波形データを合成して楽
音を発生する。こうした楽音発生装置では、通常、ピア
ノやギターなどの標準的な楽器の音色を生成するために
必要な波形データがメモリに予め記憶されている。一般
的に、このようなMIDI音源における音色の選択はプ
ログラムチェンジメッセージを使用して行うようになっ
ている。プログラムチェンジメッセージが7ビットデー
タで構成される場合、プログラムチェンジでは128通
り(2の7乗)の音色しか選択することができないが、
最近のMIDI音源ではこれを超える数の音色が選択可
能に構成されている。そこで、最近のMIDI音源では
128通りを超える音色の選択をコントロールするため
にバンクという考え方を採用している。これは、複数用
意されているバンク(例えば、それぞれ最大128個の
音色を収容可能なバンク)のうちの1個のバンクをコン
トロールチェンジデータにより選択し、選択したバンク
の中からプログラムチェンジ番号に対応して1つの音色
を指定することができるようになっている。典型的なバ
ンク選択形式は、バンクMSBとバンクLSBの組合せ
を用いるやり方である。バンクMSBのデータを用いて
2の7乗=128通りの選択を可能にし、バンクLSB
のデータを用いて更に2の7乗=128通りの選択を可
能にする。その場合、選択可能なバンク数は合計「12
8の2乗」となる。
【0003】メモリに記憶された音色データを選択する
ための音色選択情報は、音色マップという仮想的な音色
選択空間における所望の音色データの配置を選択しうる
ように、マッピング情報からなっている。特定の音色選
択空間は特定の音色規格に従ってマッピングがなされて
おり、該特定の音色規格に従う音色選択情報(マッピン
グ情報)であれば該特定の音色選択空間において正しく
音色を選択することができる。現在では、MIDI規格
にみられるように楽音関連情報の基本的な面での統一化
・規格化が図られてはいるが、その細部や様々な拡張機
能においては各楽器製造メーカ間で種々のバリエーショ
ンが存在している。特に、音色選択空間については、M
IDI規格のデータ形式をベースにしつつも、各楽器製
造メーカでは独自の規格で、システムを構築している。
従って、特定の音色規格に従う音色選択空間の音色デー
タは、それとは規格の異なる音色選択情報では、正しく
選択することができない場合がある。
【0004】典型的なMIDI音源システムにおいて
は、ROM(読み出し専用メモリ)に多数の音色データ
(波形データ)を記憶しておき、それを読み出して使用
することを基本としているが、最近ではRAM(ランダ
ムアクセスメモリ)やハードディスクのような書き込み
可能なメモリに外部から任意の音色データ(波形デー
タ)を取り込んで記憶し、それを読み出して使用するこ
ともできるようになってきている。例えば、前述のよう
に選択可能なバンク数が合計「128の2乗」にものぼ
る音色選択空間においては、ROMに予め記憶した音色
データのためにそのすべてのバンクが使用されるわけで
はなく、かなりの数の空きバンクがある。一方、最近で
は、取り込み可能な音色データとして、DLS(Down L
oadableSounds)(「DLS」は商標である。以下、同
様。)やサウンドフォント(Sound Font)(「サウンド
フォント」は商標である。以下、同様。)等のロード可
能音色セットが存在する。しかし、従来のロード可能音
色セットの利用の仕方は、自己の電子楽器内に所望の音
色セットを排他的にセットするようなやり方になってお
り、MIDI規格等の音色セットを記憶している音色選
択空間の一部に別のロード可能音色セットを配置するよ
うなことは考えられていなかった。
【0005】DLS等のロード可能音色データを取り込
んで使用する場合、従来の楽音発生装置では、原則的
に、外部から取り込もうとするロード可能音色データに
含まれるマッピング情報が示す当該ロード可能音色の規
格に従った音色選択空間(すなわち音色マップ)の所定
位置に該ロード可能音色データを割り当てる(配置す
る)ようにしており、例外的に、該ロード可能音色デー
タのマッピング情報が示す音色選択空間の所定位置に既
に既存の音色データが存在する場合には該音色選択空間
の他の空いている位置にロード可能音色データを割り当
てる(配置する)ようにしている。すなわち、該ロード
可能音色データを受け入れる側の音源システムにおける
音色選択空間の規格が如何なるものであるかを考慮して
いなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、受け入れる
側の音源システムにおける音色選択空間で使用する所定
の音色規格(例えば、MIDIのGM規格やXG規格な
ど)(「GM」及び「XG」はそれぞれ商標である。以
下、同様。)によっては、仮りに音色選択空間の空いて
いる位置があったとしても、その位置については所定音
色の代理の音色データを割り当てるために専用に使用す
るように決められているものがある。従って、そのよう
な代理音色用の位置に、外部から取り込んだ音色データ
を割り当てる(配置する)と、その外部から取り込んだ
音色データが予定された代理音色と無関係な音色であっ
た場合は、再生時にそれを利用したとすると、不都合な
音色の楽音が発生されてしまうことになるので、好まし
くない。すなわち、受け入れる側の音源システムにおけ
る音色選択空間の所定の音色規格とは外れた配置でロー
ド可能音色データが取り込まれてしまうことになり、該
所定の音色規格に従う音色選択情報に従って再生を行な
う場合(例えば該所定の音色規格に従う音色選択情報を
含む演奏データに従って自動演奏を行なうような場合)
に、極めて不都合なことになってしまう。一方、特定の
ロード可能音色データがそれ自身の規格に従うマッピン
グ情報とは異なる配置で、受け入れる側の音源システム
における音色選択空間内の空いている位置にロードされ
た場合には、該ロード可能音色データの規格に従う音色
選択情報に従って再生を行なう場合(例えば該ロード可
能音色データの規格に従う音色選択情報を含む演奏デー
タに従って自動演奏を行なうような場合)に、不都合な
ことになってしまう、という問題もあった。
【0007】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、所定の音色規格に従った音色選択空間内に外部から
取り込み可能な音色データを配置する場合に、当該所定
の音色規格に従う音色選択に不都合が生じないように工
夫した音色選択装置及び方法並びに記憶媒体を提供しよ
うとするものである。また、所定の音色規格に従った音
色選択空間内に外部から取り込み可能な音色データを配
置する場合に、当該外部から取り込み可能な音色データ
のオリジナル音色選択情報に従った音色選択もできるよ
うに工夫した音色選択装置及び方法並びに記憶媒体を提
供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る音色選択装
置は、所定の音色規格に従って音色選択情報と対応づけ
て音色データを配置した音色選択空間を有し、音色選択
情報に応じて該音色選択空間から音色データを選択可能
とした音色選択装置において、前記所定の音色規格に従
う音色選択空間内において外部から取り込み可能な音色
データを配置するための専用の領域を設定し、外部から
取り込んだ音色データを該専用の領域に配置する手段を
具備し、前記外部から取り込んだ音色データは、前記所
定の音色規格に従って前記専用の領域を指定する音色選
択情報に従って、選択可能であることを特徴とする。こ
れにより、外部から取り込んだ音色データを専用の領域
に配置するようマッピングが行なわれ、この外部から取
り込んだ音色データの選択は、所定の音色規格に従って
前記専用の領域を指定する音色選択情報に従って行なわ
れることになるので、所定の音色規格に従うマッピング
規則を乱すことなく、外部から取り込んだ音色データの
選択を行なうことができる。例えば、所定の音色規格に
従う音色選択空間において、該所定の音色規格に従う代
理音色が配置されるべき領域が空いていたとしても、無
闇にその空き領域に外部から取り込んだ音色データが割
り付けられることがなくなるため、当該所定の音色規格
に従う音色選択に不都合が生じないようになる。このよ
うに外部から取り込んだ音色データを該専用の領域に配
置する手段は、以下で説明する実施例では「音色選択テ
ーブルA」に関連して説明されている。
【0009】本発明の一実施態様において、前記外部か
ら取り込み可能な音色データは、該音色データを前記音
色選択空間のどこへ配置するかを指示するオリジナル音
色選択情報を付随しており、前記オリジナル音色選択情
報を、前記所定の音色規格に従って前記専用の領域を指
定する音色選択情報に置換する置換手段を更に具備し、
前記置換手段の介在によって、オリジナル音色選択情報
を用いて前記専用の領域から前記音色データを選択可能
である。このように置換手段を具備することにより、所
定の音色規格に従う音色選択空間内において該所定の音
色規格に従ってマッピングされた「外部から取り込んだ
音色データ」を、その音色データに特有のオリジナル音
色選択情報で選択することができるようになる。例え
ば、所定の音色規格に従う音色選択空間を持つ楽音発生
装置において、ロード可能音色データのオリジナル音色
選択情報を含む演奏データに従って自動演奏を行なった
としても、置換手段による置換によって不都合なく、オ
リジナル音色の配置を活かして適切な演奏を行なうこと
ができる。
【0010】本発明の別の実施態様において、前記音色
選択空間の前記専用の領域には複数の音色データが配置
することができ、前記外部から取り込み可能な音色デー
タは、該音色データを前記音色選択空間のどこへ配置す
るかを指示するオリジナル音色選択情報を付随してお
り、前記外部から取り込んだ音色データを前記専用の領
域に配置するときに、該音色データに付随するオリジナ
ル音色選択情報が該専用の領域を示しているならば、該
オリジナル音色選択情報が示す配置で該音色データを配
置し、そうでないならば、該専用の領域内の空いている
位置に該音色データを配置する。これにより、所定の音
色規格に従う音色選択空間内に「外部から取り込んだ音
色データ」を配置する(マッピングする)際に、その
「外部から取り込んだ音色データ」のオリジナル音色選
択情報が使えるのであればできるだけそれを考慮した配
置(マッピング)を行なうことができる。よって、この
場合も、例えば、所定の音色規格に従う音色選択空間を
持つ楽音発生装置において、ロード可能音色データのオ
リジナル音色選択情報を含む演奏データに従って自動演
奏を行なったとき、できるだけオリジナル音色の配置を
活かした適切な演奏を行なうことができる。
【0011】本発明の別の観点に従う音色選択装置は、
所定の音色規格に従って音色選択情報と対応づけて音色
データを配置した音色選択空間を有し、音色選択情報に
応じて該音色選択空間から音色データを選択可能とした
音色選択装置において、外部から取り込み可能な音色デ
ータを取り込む手段と、ここで、前記外部から取り込み
可能な音色データは、該音色データを前記音色選択空間
のどこへ配置するかを指示するオリジナル音色選択情報
を付随して有するものであり、前記外部から取り込んだ
音色データを、該音色データに付随する前記オリジナル
音色選択情報に従う配置で前記音色選択空間内に配置す
る手段であって、該オリジナル音色選択情報に従う配置
に既に別の音色データが配置されている場合は、前記外
部から取り込んだ音色データを優先して選択可能にし、
該別の音色データは選択不能とするものとを具備し、前
記外部から取り込んだ音色データを前記オリジナル音色
選択情報に従って選択可能にすることを特徴とする。
【0012】これによれば、所定の音色規格に従う音色
選択空間内に「外部から取り込んだ音色データ」を配置
する(マッピングする)際に、外部から取り込んだ音色
データを、該音色データに付随する前記オリジナル音色
選択情報に従う配置で前記音色選択空間内に配置するこ
とが優先される。つまり、外部から取り込んだ音色デー
タのオリジナル音色選択情報に従う配置に、既に別の音
色が配置(マッピング)されている場合、たとえ該別の
音色が所定の音色規格に従うものであったとしても該別
の音色データは選択不能とし、その代わりに該外部から
取り込んだ音色データのオリジナル音色選択情報に従っ
て配置(マッピング)する。これによって、例えば、所
定の音色規格に従う音色選択空間を持つ楽音発生装置に
おいて、ード可能音色データのオリジナル音色選択情報
を含む演奏データに従って自動演奏を行なった場合、そ
れに応じてオリジナル音色の配置を活かした適切な演奏
を行なうことができる。このように、外部から取り込ん
だ音色データを、該音色データに付随する前記オリジナ
ル音色選択情報に従う配置で前記音色選択空間内に配置
する手段は、以下で説明する実施例では「音色選択テー
ブルB」に関連して説明されている。
【0013】一実施態様において、前記音色選択空間内
に配置された前記外部から取り込んだ音色データをキャ
ンセルする手段を更に具備し、該外部から取り込んだ音
色データがキャンセルされたならば、それまで該外部か
ら取り込んだ音色データが配置されていた前記音色選択
空間の配置を、前記所定の音色規格に従う初期配置に戻
す。これにより、上記のように外部から取り込んだ音色
データのオリジナル音色選択情報に従って配置(マッピ
ング)を優先した場合であっても、該外部から取り込ん
だ音色データがキャンセルされたならば、元の所定の音
色規格に従う初期配置に戻すことができるので、不都合
のない音色選択が行なわれる。
【0014】本発明の更に別の観点に従う音色選択装置
は、所定の音色規格に従って音色選択情報と対応づけて
音色データを配置した音色選択空間を有し、音色選択情
報に応じて該音色選択空間から音色データを選択可能と
した音色選択装置において、外部から取り込み可能な音
色データを取り込む手段と、前記所定の音色規格に従う
音色選択空間内において外部から取り込み可能な音色デ
ータを配置するための専用の領域を設定し、外部から取
り込んだ音色データを該専用の領域に配置し、前記専用
の領域を指定する音色選択情報に従って前記外部から取
り込んだ音色データを選択可能にする第1の手段と、前
記外部から取り込み可能な音色データの有するオリジナ
ル音色選択情報を、前記第1の手段により当該音色デー
タが配置された前記専用の領域を指定する音色選択情報
に置換する置換手段を含み、該オリジナル音色選択情報
に応じて該置換手段を介在させて音色を選択することに
より、該オリジナル音色選択情報の示す配置位置で当該
音色データを選択可能にする第2の手段と、前記第1の
手段を使用する第1のモードと第2の手段を使用する第
2のモードの一方を選択するモード選択手段とを具え
る。
【0015】この場合、所定の音色規格に従う音色選択
空間を持つ楽音発生装置において、例えば、所定の音色
規格に従う音色選択情報を含む演奏データに従って自動
演奏を行なうときは、前記第1の手段を使用する第1の
モードを選択し、それとは異なるロード可能音色データ
のオリジナル音色選択情報を含む演奏データに従って自
動演奏を行なうときは、前記第2の手段を使用する第2
のモードを選択する。こうして、所定の音色規格に従う
音色選択空間を持つ楽音発生装置を使用しながら、モー
ド選択を使い分けることによって、該所定の音色規格に
従う音色選択情報に従う演奏のみならず、ロード可能音
色データのオリジナル音色選択情報を生かした演奏をも
不都合なく遂行することができるようになる。
【0016】本発明の更に別の観点に従う音色選択装置
は、所定の音色規格に従って音色選択情報と対応づけて
音色データを配置した音色選択空間を有し、音色選択情
報に応じて該音色選択空間から音色データを選択可能と
した音色選択装置において、外部から取り込み可能な音
色データを取り込む手段と、前記所定の音色規格に従う
音色選択空間内において外部から取り込み可能な音色デ
ータを配置するための専用の領域を設定し、外部から取
り込んだ音色データを該専用の領域に配置し、前記専用
の領域を指定する音色選択情報に従って前記外部から取
り込んだ音色データを選択可能にする第1の手段と、前
記外部から取り込んだ音色データを、該音色データに付
随するオリジナル音色選択情報に従う配置で前記音色選
択空間内に配置し、該オリジナル音色選択情報に従う配
置に既に別の音色データが配置されている場合は、前記
外部から取り込んだ音色データを優先して選択可能に
し、該別の音色データは選択不能とし、前記オリジナル
音色選択情報に従って前記外部から取り込んだ音色デー
タを選択可能にする第2の手段と、前記第1の手段を使
用する第1のモードと第2の手段を使用する第2のモー
ドの一方を選択するモード選択手段とを具える。この場
合、以下で説明する実施例では、上記第1の手段に相当
するものは「音色選択テーブルA」に関連して説明され
ており、上記第2の手段に相当するものは「音色選択テ
ーブルB」に関連して説明されている。この場合も、上
記と同様に、所定の音色規格に従う音色選択空間を持つ
楽音発生装置を使用しながら、モード選択を使い分ける
ことによって、該所定の音色規格に従う音色選択情報に
従う演奏のみならず、ロード可能音色データのオリジナ
ル音色選択情報を生かした演奏をも不都合なく遂行する
ことができるようになる。
【0017】一実施態様として、前記モード選択手段
は、演奏データに含まれる音色規格を記す情報に従って
前記所定の音色規格に従う音色データを使用すべきか、
または前記外部から取り込んだ音色データを使用すべき
か、を判定し、この判定に従って前記モードを自動的に
選択する。所定の音色規格に従う音色選択空間を持つ楽
音発生装置を使用しながら、曲の自動演奏データの規格
に従って自動的にモード選択を使いわけて、不都合のな
い演奏を遂行することができる。
【0018】本発明は、装置の発明として構成し、実施
することができるのみならず、方法の発明として構成し
実施することができる。また、本発明は、コンピュータ
またはDSP等のプロセッサのプログラムの形態で実施
することができるし、そのようなプログラムを記憶した
記録媒体の形態で実施することもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に従って詳細に説明する。図1は、この発明に係
る音色選択装置及び方法を適用した電子楽器の全体構成
の一実施例を示したハード構成ブロック図である。本実
施例に示す電子楽器は、マイクロプロセッサユニット
(CPU)1、リードオンリメモリ(ROM)3、揮発
性あるいは不揮発性のランダムアクセスメモリ(RA
M)4及び5からなるマイクロコンピュータによって制
御されるようになっている。CPU1は、この電子楽器
全体の動作を制御するものである。このCPU1に対し
て、データ及びアドレスバス18を介してリードオンリ
メモリ(ROM)3、揮発性あるいは不揮発性のランダ
ムアクセスメモリ(RAM)4及び5、ドライブ6、M
IDIインタフェース(I/F)7、ネットワークイン
タフェース8、パネルスイッチ(SW)5、パネル表示
器10、書込回路11、バッファ12、音源13がそれ
ぞれ接続されている。更に、CPU1には、タイマ割込
み処理(インタラプト処理)における割込み時間や各種
時間を計時するタイマ2が接続されている。すなわち、
タイマ2は時間間隔を計数したり、生成した楽音を再生
する際の再生テンポを設定したりするためのテンポクロ
ックパルスを発生する。このテンポクロックパルスの周
波数は、パネルスイッチ9の中のテンポ設定スイッチ等
によって調整される。このようなタイマ2からのテンポ
クロックパルスはCPU1に対して処理タイミング命令
として与えられたり、あるいはCPU1に対してインタ
ラプト命令として与えられる。CPU1は、これらの命
令に従って各種処理を実行する。各種処理には、例えば
記憶した音色名をパネル表示器10に表示する画面表示
処理等がある。なお、この電子楽器は専用の装置に限ら
れず、例えばパソコンなどの汎用装置あるいはマルチメ
ディア機器等であってもよく、本発明に従う所定のソフ
トウエア又はハードウエアを用いることによって音色デ
ータをロードして記憶することのできるように構成した
装置であればよい。
【0020】ROM3は、CPU1により実行あるいは
参照される各種プログラムや各種データ、所定の音色規
格(例えば、MIDIのGM(商標)規格やXG(商
標)規格等)に従う音色に関するプリセットデータ、あ
るいはバンクセレクトMSBやバンクセレクトLSBと
いわれるようなバンク選択データ及びプログラムチェン
ジ番号の指定による音色の選択を行うための音色選択テ
ーブル等を予め格納したものである。RAM4は、ロー
ドした音色に関するプリセットデータやロードした音色
の選択を行うための音色選択テーブル等を記憶するメモ
リとして、あるいは現在実行中のプログラムやCPU1
が所定のプログラムを実行する際に発生する各種データ
などを一時的に記憶するワーキングメモリ等として使用
される。RAM4の所定のアドレス領域がそれぞれの機
能に割り当てられ、レジスタやフラグ、テーブル、メモ
リなどとして利用される。音色を追加するために用いら
れるDLS(DownLoadable Sounds)(商標)やサウン
ドフォント(SoundFont)(商標)形式の音色ファイル
のINFOチャンクデータやPRESETDATAチャンクデータは、
上記RAM4に新たに記憶される。不揮発RAM5は、
CPU1が実行する制御プログラム等を一時的に記憶し
保持する不揮発性のメモリである。
【0021】ドライブ6は、音色を追加するために用い
られる音色ファイルや波形データ等の各種データ、ある
いはCPU1が実行する制御プログラム等を記憶した外
部記憶媒体6Aを駆動することで、該外部記憶媒体6A
から該電子楽器に各種データあるいは制御プログラム等
を取り込むための装置である。例えば、外部記憶媒体6
Aに記憶された音色ファイルのINFOチャンクデータやPR
ESETDATAチャンクデータはドライブ6の駆動に伴い該電
子楽器のRAM4に配送されて記憶される。また、前記
ROM3に制御プログラムが記憶されていない場合、外
部記憶媒体装置6Aに制御プログラムを記憶させてお
き、それを前記RAM4(あるいは不揮発RAM5)に
読み込むことにより、ROM3に制御プログラムを記憶
している場合と同様の動作をCPU1にさせることがで
きる。このようにすると、制御プログラムの追加やバー
ジョンアップ等が容易に行える。なお、外部記憶媒体6
Aはハードディスク(HD)のような固定した形態の外
部記憶媒体であってもよいし、フロッピィーディスク
(FD)、コンパクトディスク(CD−ROM・CD−
RAM)、光磁気ディスク(MO)、ディジタル多用途
ディスク(DVD)、あるいはRAMカードのような半
導体メモリ等の着脱自在な形態の外部記憶媒体であって
もよい。
【0022】MIDIインタフェース(I/F)7は、
他のMIDI機器(図示せず)等からMIDI規格の楽
音情報(MIDIデータ)を当該電子楽器へ入力した
り、あるいは当該電子楽器からMIDI規格の楽音情報
(MIDIデータ)を他のMIDI機器等へ出力するた
めのインタフェースである。他のMIDI機器はユーザ
による操作に応じてMIDIデータを発生する機器であ
ればよく、鍵盤型、ギター型、管楽器型、打楽器型、ミ
ブリ型等どのようなタイプの操作子を具えた(若しく
は、操作形態からなる)機器であってもよい。MIDI
インタフェース7は専用のMIDIインタフェースを用
いるものに限らず、RS232−C、USB(ユニバー
サル・シリアル・バス)、IEEE1394(アイトリ
プルイー1394)等の汎用のインタフェースを用いて
MIDIインタフェース7を構成するようにしてもよ
い。この場合、MIDIイベントデータ以外のデータを
も同時に送受信するようにしてもよい。MIDIインタ
フェース7として上記したような汎用のインタフェース
を用いる場合には、他のMIDI機器はMIDIイベン
トデータ以外のデータも送受信できるようにしてよい。
勿論、音楽情報に関するデータフォーマットはMIDI
形式のデータに限らず、他の形式であってもよく、その
場合はMIDIインタフェース7と他のMIDI機器は
それにあった構成とする。こうした場合、DLSやサウ
ンドフォント形式の音色ファイルは、外部記憶媒体6A
の他に該MIDIインタフェース7を通じて当該電子楽
器のRAM4に配送し記憶することもできる。
【0023】ネットワークインタフェース8は、例えば
LANやインターネット、光ケーブルや電話回線、IS
DN等の有線あるいは無線の通信ネットワーク(図示せ
ず)に接続されており、該通信ネットワークを介して、
サーバコンピュータ(図示せず)などと接続され、サー
バコンピュータなどから制御プログラムや各種データを
電子楽器側に取り込むためのインタフェースである。す
なわち、ROM3やRAM4等に制御プログラムや各種
データが記憶されていない場合に、サーバコンピュータ
から制御プログラムや各種データをダウンロードするた
めに用いられる。クライアントとなる電子楽器は、ネッ
トワークインターフェース8及び通信ネットワークを介
してサーバコンピュータへと制御プログラムや各種デー
タのダウンロードを要求するコマンドを送信する。サー
バコンピュータは、このコマンドを受け、要求された制
御プログラムやデータを、通信ネットワークを介して本
電子楽器へと配信し、本電子楽器がネットワークインタ
フェース8を介して、これら制御プログラムや各種デー
タを受信してRAM4等に蓄積することにより、ダウン
ロードが完了する。例えば、DLSやサウンドフォント
形式の音色ファイルは、該ネットワークインタフェース
8を通じて通信ネットワーク上のサーバコンピュータな
どから当該電子楽器に配送し、RAM4、不揮発RAM
5、ハードディスクHD等に記憶することもできる。
【0024】パネルスイッチ9は各種のパラメータを指
定したり、あるいは曲データ再生の際に使用する各種演
奏条件を入力するための各種の操作子を含んで構成され
る。例えば、音色を選択するための音色選択スイッチな
どが含まれる。勿論、この他にも音高、音色、効果等を
選択・設定・制御するために用いる数値データ入力用の
テンキーや文字データ入力用のキーボードなどの各種操
作子を含んでいてよい。パネルスイッチ9の各操作子の
操作状態に応じたスイッチ情報は、データ及びアドレス
バス1Dを介してCPU1に出力される。パネル表示器
10は上記パネルスイッチ9のスイッチ類を、例えば液
晶表示パネル(LCD)やCRT等から構成されるディ
スプレイ6Aに表示するのは勿論のこと、曲データ再生
時に使用する各種演奏条件あるいはCPU1の制御状態
などをディスプレイ6Aに表示する。
【0025】波形ROM15は当該電子楽器で採用され
ている所定の音色規格(例えばMIDIのGM規格また
はXG規格など)に従う音色ファイルの波形データを予
め多数記憶した波形メモリである。波形RAM16は外
部からロードした音色ファイルの波形データを記憶する
ための波形メモリである。すなわち、DLS規格やサウ
ンドフォント規格などその「ロード可能音色」に特有の
音色規格からなる音色ファイルを外部から取り込むと、
該取り込んだ「ロード可能音色」の音色ファイル中の波
形データが波形RAM16に書き込まれ記憶される。書
き込み回路11は、CPU1の指示に応じて、外部波形
入力から入力する波形をサンプリングして、その波形デ
ータをアクセス管理部14を介して波形RAM16へ書
き込むための回路である。バッファ12は、CPU1が
アクセス管理部14を介して波形RAM16を読み書き
したり、波形ROM15を読んだりするためのアクセス
バッファである。例えば、CPU1は、音色ファイルを
ロード処理する際に、該音色ファイルに含まれる波形デ
ータを波形RAM16に書き込む。アクセス管理部14
は、書き込み回路11、バッファ12、音源13からの
波形ROM15、波形RAM16に対するアクセスが互
いにぶつからないように管理するための回路である。勿
論、波形RAM16に代えてハードディスクを使用し
て、取り込んだ「ロード可能音色」の音色ファイル中の
波形データを記憶するようにしてもよい。
【0026】音源13は複数のチャンネルで楽音信号の
同時発生が可能であり、波形ROM15ないし波形RA
M16からアクセス管理部14を介して波形データを読
み出し、この波形データに基づいて楽音信号を発生す
る。音源13から発生された楽音信号は、サウンドシス
テム17を介して発音される。この音源13における楽
音信号発生方式はいかなるものを用いてもよい。例え
ば、発生すべき楽音の音高に対応して変化するアドレス
データに応じて波形メモリに記憶した楽音波形サンプル
値データを順次読み出す波形メモリ読み出し方式、又は
上記アドレスデータを位相角パラメータデータとして所
定の周波数変調演算を実行して楽音波形サンプル値デー
タを求めるFM方式、あるいは上記アドレスデータを位
相角パラメータデータとして所定の振幅変調演算を実行
して楽音波形サンプル値データを求めるAM方式等の公
知の方式を適宜採用してもよい。すなわち、音源13の
方式は、波形メモリ方式、FM方式、物理モデル方式、
高調波合成方式、フォルマント合成方式、VCO+VC
F+VCAのアナログシンセサイザ方式、アナログシミ
ュレーション方式等、どのような方式であってもよい。
また、専用のハードウェアを用いて音源13を構成する
ものに限らず、DSPとマイクロプログラム、あるいは
CPUとソフトウェアを用いて音源13を構成するよう
にしてもよい。さらに、1つの回路を時分割で使用する
ことによって複数の発音チャンネルを形成するようなも
のでもよいし、1つの発音チャンネルが1つの回路で形
成されるようなものであってもよい。
【0027】ここで、音色ファイルの構成例について、
図2及び図3を用いて簡単に説明する。図2は、或る1
つの音色規格に従う音色ファイルの全体構成の一実施例
を示す概念図であり、図3は該音色ファイル中の1つの
音色ナンバ(INSTj)によって特定される波形データと
プリセットデータとのフォーマット例を示す概念図であ
る。或る音色規格とは、例えば、当該電子楽器で採用さ
れている所定の音色規格(例えばMIDIのGM規格ま
たはXG規格など)などのことである。一方、外部から
当該電子楽器の音源にロードするロード可能な音色ファ
イルの規格は、例えばDLS(DownLoadable Sounds)
規格やサウンドフォント(Sound Font)規格などであ
る。図2に示す音色ファイルの全体構成は、例えばDL
S規格ならば、DLS規格の音色ファイルの全体を示し
ている。以下、説明の便宜上、図2,図3は、DLS規
格の音色ファイルを示しているものとして説明を進め
る。
【0028】図2に示すように、DLS規格の音色ファ
イルは、大きく分けてINFO チャンクと、WAVE DATA チ
ャンクと、PRESET DATA チャンクとの3つのチャンクの
データ群で構成される。INFOチャンクは、ユーザ名やメ
ーカ名などの該音色データを生成した製作者情報や該音
色に付与された音色名などの情報を表わすインフォメー
ションデータのデータ群である。WAVE DATA チャンク
は、最終的に再生する楽音波形の基となる複数の具体的
な波形データのデータ群である。なお、該WAVE DATA チ
ャンク内の各データには、具体的な波形データのほか
に、該波形データの具体的記憶場所を示すスタートアド
レスデータや、ループ開始/終了アドレスデータ、該波
形データのオリジナルピッチを示すデータ等の各種関連
情報が含まれる。PRESET DATA チャンクは、当該音色フ
ァイルに係る特定の音色規格に従って音色選択空間に配
置(マッピング)される該音色ファイル内の各音色を選
択するための音色選択情報、各音色の楽音波形を生成す
る際に使用する各種パラメータ、WAVE DATAチャンクに
記憶されている波形データを選択するためのデータ等を
含むデータ群である。
【0029】図3は、1つの音色ナンバで特定される1
つの音色(INST:楽器音色名の略)に関して、プリ
セットデータ(PRESE TDATA チャンクのデータ)と、該
プリセットデータによって選択される波形データ(WAVE
DATA チャンクのデータ)との関係を示すものである。
プリセットデータは、1つの共通データの下に複数のリ
ージョンデータを具えた階層構造からなっている。プリ
セットデータの上位階層(共通データ)は、1つの音色
ナンバと、該音色ナンバで特定される1つの音色に共通
の音色設定・制御用の各種パラメータと、下位階層の各
リージョンの記憶場所を指摘する複数のリージョンポイ
ンタとからなっている。この音色ナンバは、当該音色フ
ァイルに係る特定の音色規格(例えばDLS規格)に従
う音色選択空間に配置(マッピング)される当該1つの
音色を選択するための音色選択情報(すなわちオリジナ
ル音色選択情報)に相当するもので、この実施例では、
バンクセレクトMSBとバンクセレクトLSBとプログ
ラムチェンジ番号とを含む、合計3バイトのデータから
なる。すなわち、この実施例ではバンクセレクトMSB
及びLSBとプログラムチェンジ番号との組合せによっ
て、1つの音色名(INST)を選択するようになって
いる。
【0030】リージョンとは、同一の音色名(INS
T)でありながら、具体的な波形データの内容が幾分若
しくは適宜相違している波形データグループを区分する
概念である。すなわち、周知のように、同じ音色名であ
っても、音域やベロシティ値の範囲などに応じて適宜波
形を異ならせることにより発生楽音の高品質化を図って
いる。そのような音域やベロシティ値の範囲などに応じ
た波形データグループの区分がリージョンである。例え
ば、発生すべき楽音のノート名若しくはピッチ情報及び
/又はベロシティ値に応じて、複数のリージョンのうち
の1つが特定され、そのリージョンポインタが読み出さ
れ、該リージョンポインタに対応する下位階層の1つの
リージョンについてのプリセットデータが読み出され
る。下位階層の1つのリージョンについてのプリセット
データは、該リージョンについての音色設定・制御用の
各種パラメータと、該リージョンに対応する特定の波形
データ(波形データ1、波形データ2、…、波形データ
nのいずれか)の記憶場所を指摘する波形ポインタとか
らなっている。
【0031】なお、上位階層のプリセットデータにおけ
るパラメータは当該音色名(INST)についての波形
を共通にコントロールするためのパラメータであり、例
えばADSR(Attack、Decay、Sustain、Release)と
いった音色エンベロープ特性あるいは音量エンベロープ
特性などのパラメータがある。下位階層のプリセットデ
ータにおけるパラメータは各リージョン毎に波形をコン
トロールするためのパラメータであり、上位階層のデー
タのパラメータと異なる種類及び/または内容であって
もよいし、同じ種類及び/または内容であってもよい。
こうすることで、当該音色に関する全ての波形に対して
共通の音色波形制御を行うようにパラメータを設定する
こともできるし、個々のリージョン毎に異なる音色波形
制御を行うようにパラメータを設定することもできる。
以上のように、音色ファイルは上記したようなデータ構
造を具えており、バンクセレクトMSB及びLSBとプ
ログラムチェンジ番号を用いることによって1つの音色
(例えば、所望のロード可能音色)を選択し、さらにM
IDIノートナンバとベロシティに応じて該音色に属す
る1つのリージョンの波形データを指定することができ
るようになっている。
【0032】どのような音色ファイルのフォーマット規
格であっても、基本的なファイル構造は、図2,図3に
よって説明したような構造からなる。ここで、3バイト
の音色ナンバつまりオリジナル音色選択情報は、いかな
る音色規格とも関係なく任意に設定することができる。
したがって、1つの所定の音色規格(例えばMIDIの
GM規格またはXG規格など)に従う音色選択空間を有
する電子楽器において、音源にロード可能音色(DLS
規格あるいはサウンドフォント規格など)をロードし
て、それを利用しようとする場合において、本発明に従
う管理が重要となる。以下説明する例では、この電子楽
器に元々備わっているMIDI−XG規格の音色選択空
間に、DLS規格のロード可能音色をロードする場合に
ついて説明する。
【0033】ユーザからのダウンロード指示に応じて、
この電子楽器においては、MIDIインタフェース7や
ネットワークインタフェース8を介して外部の機器か
ら、あるいはドライブ6を介してCD−ROM等の外部
記憶媒体6Aから所望の“ロード可能音色” (DLS
規格)の音色ファイルを受信して、不揮発RAM5、ハ
ードディスクHD等に保存する。その後、保存された音
色ファイルのロード指示に応じて、音色ファイルのINFO
チャンクのインフォメーションデータ及びPRESETDATA
チャンクのプリセットデータをRAM4に、またそのWA
VE DATA チャンクの波形データを波形RAM16に追加
登録し、更に、これらの“ロード可能音色” (DLS
規格)の音色ファイルをこの電子楽器に元々備わってい
る所定の音色規格(MIDI−XG規格)に従う音色選
択空間に配置して該電子楽器で利用可能にする音色選択
空間配置再構成処理を行う。これにより、曲データの再
生時に“ロード可能音色”の新たな音色を使用すること
ができるようにする。このように所望の“ロード可能音
色”の音色ファイルを電子楽器の音源にロードして該電
子楽器で利用可能にするために、図4に示す音色ロード
処理が実行される。
【0034】以下説明する例では、この音色選択空間配
置再構成処理は、2種類の「音色選択テーブルA」と
「音色選択テーブルB」のいずれか一方を使用して行わ
れる。概ね、「音色選択テーブルA」を使用するモード
は、“ロード可能音色”を音色選択空間における専用の
領域に対応付けて配置するモードであり、そのオリジナ
ル音色選択情報は生かされない。これによって、所定の
音色規格(例えばMIDI−XG規格)に従う音色選択
空間の配置秩序を確実に維持して“ロード可能音色”を
利用可能に取り込むことができる。一方、「音色選択テ
ーブルB」を使用するモードは、、所定の音色規格(例
えばMIDI−XG規格)に従う音色選択空間において
“ロード可能音色” のオリジナル音色選択情報を生か
して配置するモードである。これによって、所定の音色
規格(例えばMIDI−XG規格)に従う音色選択空間
を持つ電子楽器において、“ロード可能音色”のオリジ
ナル音色選択情報に従う演奏データを用いた楽音演奏を
容易に行うことができる。例えば、所定の音色規格に従
う音色のうちの一部に品質的に満足できなかった場合
に、ロード可能音色にその音色のより良い音色データを
用意して、その満足できない音色を置き換えてしまうこ
とも可能である。実施例では、必要に応じていつでもど
ちらのモードでも選択できるように、「音色選択テーブ
ルA」と「音色選択テーブルB」の両方が準備されるよ
うになっている。しかし、どちらか一方のテーブルのみ
を準備し、一方のモードでのみ実施するようにしてもよ
いのは勿論である。なお、後述するように、「音色選択
テーブルB」を作成せずに、「音色選択テーブルA」と
「置換テーブル」とを使用して同等の処理を行うことが
できる。
【0035】図4において、ステップS1では、外部記
憶媒体6等に保存されている“ロード可能音色”の音色
ファイルから音源にロードしたい所望の音色ファイルを
指定する。例えば、ユーザがパネルスイッチ9等を操作
して音色ファイルを指定すると、ドライブ6を介して外
部記憶媒体6Aから該音色ファイルを読み込んで、各チ
ャンク内の各データ毎に記憶装置に取り込む。ステップ
S2では取得した該音色ファイルのINFO チャンク内の
インフォメーションデータをRAM4に記憶する。音色
選択の際に、予め記憶している所定の音色規格(MID
I−XG規格)に従うインフォメーションデータと共に
ロードした“ロード可能音色”のインフォメーションデ
ータとをパネル表示器10等に表示するようにすると、
ユーザは拡大された音色選択可能範囲の中から簡単に所
望の音色を選択することができるようになる。ステップ
S3では取り込んだ該“ロード可能音色”の音色ファイ
ルのWAVE DATA チャンク内の波形データを波形RAM1
6に記憶する。ステップS4では取り込んだ該“ロード
可能音色”の音色ファイルのPRESE TDATA チャンク内の
プリセットデータをRAM4に記憶する。
【0036】図5は、該電子楽器内に既存の所定の音色
規格(例えばMIDI−XG規格)に従う音色の波形デ
ータ及びプリセットデータと、ロードされた“ロード可
能音色”の音色ファイルに含まれる波形データ及びプリ
セットデータとのメモリマップを示す。図5(A)は波
形データを記憶する波形メモリ(すなわち、波形ROM
15及び波形RAM16)上のメモリマップを概念的に
示した図であり、図5(B)はプリセットデータを記憶
するメモリ(すなわち、ROM3及びRAM4)上のメ
モリマップを概念的に示した図である。
【0037】図5(A)に示すように、波形ROM15
には所定の音色規格(MIDI−XG規格)に従う音色
(以下便宜上これを“規格音色”という)についての複
数の波形データ(これをWD1、WD2、…、WDnで
示す)が記憶されている。“ロード可能音色”について
の波形データは波形RAM16に記憶される(これをW
Dn+1、…、WDn+mで示す)。また、図5(B)に示す
ように、ROM3におけるプリセットデータ記憶領域に
は予め“規格音色”についての複数の音色のプリセット
データ(これをINST1、INST2、…、INSTjで示す)が記
憶されている。“ロード可能音色”に属する各音色のプ
リセットデータは、RAM4におけるプリセットデータ
記憶領域に記憶される(これをINSTj+1、…、INSTj+kで
示す)。ROM3及びRAM4における各プリセットデ
ータ記憶領域に記憶された各音色毎のプリセットデータ
は、ROM3及びRAM4におけるメモリ上の該プリセ
ットデータの記憶位置を指し示すプリセットデータポイ
ンタ(ROM3におけるプリセットデータ記憶領域の所
定の記憶位置を指し示すポインタをOP1、OP2、…、OPj
で示し、RAM4におけるプリセットデータ記憶領域の
所定の記憶位置を指し示すポインタをAP1、AP2、…、AP
kで示す)によって指定される。音色選択空間におい
て、各音色毎の音色選択情報つまり音色ナンバに対応付
けてプリセットデータポインタが記憶されており、音色
選択時には、音色選択情報つまり音色ナンバに応じてプ
リセットデータポインタが読み出される。そして、読み
出されたプリセットデータポインタの示すプリセットデ
ータが読み出され、そこに含まれる波形データポインタ
に応じて波形データが読み出される。なお、図5におい
ては、複数の波形データ及びプリセットデータを整然と
順に連続して展開したメモリマップを図示したが、実際
にメモリに記憶する場合には図示したように各データを
順次に整然と連続するように記憶する必要はない。つま
り、これらの実データは、適宜にばらばらな記憶場所に
記憶されていてよく、そうであっても、公知のメモリ管
理手法に従って、整然と管理できる。
【0038】図4に戻り、ステップS5では「音色選択
テーブルA」を作成し、該音色選択テーブルAに基づい
て、この電子楽器で採用している所定の音色規格(例え
ばMIDI−XG規格)に従う音色選択フォーマットに
従う音色マップを再構成する。「音色選択テーブル」
は、音色選択情報に応じて音色データ(プリセットデー
タ及び波形データ)を選択するための音色選択空間を定
義するものである。「音色選択テーブルA」は、基本的
に所定の音色規格(例えばMIDI−XG規格)に従っ
て音色選択情報と対応づけて音色データを配置した音色
選択空間を定義するものであって、該音色選択空間内に
おいて外部から取り込み可能な“ロード可能音色”の音
色データを配置(マッピング)するための専用の領域を
設定するものである。すなわち、“ロード可能音色”に
対して、該専用の領域を指定するように音色選択情報が
割付けられる。こうして、「音色選択テーブルA」にあ
っては、基本的には“ロード可能音色”のオリジナル音
色選択情報は無視され、該“ロード可能音色”に対して
該専用の領域を指定するように音色選択情報が割付けら
れる。この専用の領域は、所定の音色規格(例えばMI
DI−XG規格)に従う音色選択フォーマットでは使用
されない領域であり、当然、代理音色用の領域でもな
い。よって、「音色選択テーブルA」を利用すれば、所
定の音色規格(例えばMIDI−XG規格)に従う音色
選択空間の配置秩序を確実に維持して“ロード可能音
色”を利用可能に配置することができる。
【0039】次にステップS6では、「音色選択テーブ
ルB(あるいは、置換テーブル)」を作成し、該音色選
択テーブルB(あるいは、置換テーブル)に基づいて、
上記と同様に、この電子楽器で採用している所定の音色
規格(例えばMIDI−XG規格)に従う音色選択フォ
ーマットに従う音色マップを再構成する。ただし、この
「音色選択テーブルB」では、“ロード可能音色”のオ
リジナル音色選択情報に従う配置で音色選択空間内に該
“ロード可能音色”を配置するようにする。すなわち、
音源にロードしようとする“ロード可能音色”の音色デ
ータ(プリセットデータと波形データ)をそれに付随す
るオリジナル音色選択情報に従って読み出せるように配
置(マッピング)する。その場合、“ロード可能音色”
のオリジナル音色選択情報に対応する配置に、すでに所
定の音色規格(例えばMIDI−XG規格)に従う音色
データが配置されていることがありうるが、その場合
は、所定の音色規格に従う音色データを無視し、“ロー
ド可能音色”の方を優先して選択するようにする。こう
して、「音色選択テーブルB」にあっては、基本的には
“ロード可能音色”のオリジナル音色選択情報が優先さ
れる。例えば、所定の音色規格に従う音色選択空間を持
つ楽音発生装置において、ロード可能音色データのオリ
ジナル音色選択情報が示す音色配置に従う音色選択情報
を含む演奏データに従って自動演奏を行なったとして
も、オリジナル音色の配置を活かして適切な演奏を行な
うことができる。後述するように、「音色選択テーブル
B」を作成せずに、「音色選択テーブルA」と「置換テ
ーブル」とを使用して同等の処理を行うことができる。
【0040】まず、音色選択テーブルAについて説明す
る。図6は、音色選択テーブルAの内容を説明するため
の概念図である。図6(A)は、上述の音色ロード処理
で作成する音色選択テーブルA(図4のステップS5参
照)の全体構成を示す概念図である。図6(B)〜
(F)の各図は、音色選択テーブルAにおける各テーブ
ル内容を説明するための概念図である。ただし、図6で
はROM3に予め記憶されている音色選択テーブルとR
AM4に新たに追加する音色選択テーブルとを組み合わ
せた仮想的な音色選択テーブルAを示し、ROM3に予
め記憶されている音色選択テーブルを斜線なしで、RA
M4に新たに追加作成する音色選択テーブルを斜線有り
で表示した。なお、前記予め記憶されている音色選択テ
ーブルをROM3に置くかわりに、RAM4に記憶して
書き換え禁止状態に設定してもよい。
【0041】ここで、この実施例で採用する音色選択フ
ォーマットについて概略説明しておく。複数(例えば、
128個)の音色が1つのバンクに属しており、そのよ
うなバンクが複数存在する。1つの音色を特定する音色
ナンバは、前述のとおり、“バンクセレクトMSB”
と、“バンクセレクトLSB”と、“プログラムチェン
ジ番号”という3バイトのデータで構成されており、そ
のうち、“バンクセレクトMSB”と“バンクセレクト
LSB”の組み合わせによって1つのバンクを特定し、
特定された1バンク内における当該音色の所在を“プロ
グラムチェンジ番号”によって特定する。なお、ここで
いう「バンク」は仮想的なものである。この実施例にお
ける音色選択テーブルAのタイプでは、“ロード可能音
色”のために、“バンクセレクトMSB”の値「016」
と“バンクセレクトLSB”の値「000」及び「001」に
よって特定される2つのバンクが専用の領域として使用
される。すなわち、バンクセレクトMSB「016」、バ
ンクセレクトLSB「000」及び「001」で決定されるバ
ンクを、追加音色つまり“ロード可能音色”を記憶する
専用のバンクとして用いる。
【0042】図6(A)に示すように、音色選択テーブ
ルAは、バンクセレクトMSBテーブル、バンクセレク
トLSBテーブル1、バンクセレクトLSBテーブル
2、及び複数のプログラムチェンジテーブルとから構成
されるテーブルである。バンクセレクトMSBテーブル
は、“バンクセレクトMSB”のデータ値とバンクセレ
クトLSBテーブル1及びバンクセレクトLSBテーブ
ル2、あるいはプログラムチェンジテーブルとを対応付
けるテーブルである(図6(B)参照)。この実施例に
おいては、バンクセレクトMSBの値「000」に応じて
バンクセレクトLSBテーブル1を選択し、バンクセレ
クトMSBの値「016」に応じてバンクセレクトLSB
テーブル2を選択し、バンクセレクトMSBの値「06
4」に応じてプログラムチェンジテーブル129(PGM_1
29)を選択し、バンクセレクトMSBの値「126」に応
じてプログラムチェンジテーブル130(PGM_130)を
選択し、バンクセレクトMSBの値「127」に応じてプ
ログラムチェンジテーブル131(PGM_131)を選択す
るように各々対応付けられている。バンクセレクトLS
Bテーブル1及び2は、バンクセレクトLSBのデータ
値とプログラムチェンジテーブルとを対応付けるテーブ
ルである(図6(C)及び図6(D)参照)。この実施
例において、バンクセレクトLSBテーブル1は“規格
音色”のバンクをセレクトするためのテーブルであり、
バンクセレクトLSBの取り得る全ての値0〜127に対応
して所定のプログラムチェンジテーブルが割り当てられ
ている。バンクセレクトLSBテーブル2は“ロード可
能音色”のバンクをセレクトするためのテーブルであ
り、バンクセレクトLSBの値「000」に応じてプログ
ラムチェンジテーブルX1(PGM_X1)を選択し、バンク
セレクトLSBの値「001」に応じてプログラムチェン
ジテーブルX2(PGM_X2)を選択するように対応付けら
れている。ここで、バンクセレクトMSBテーブルに
は、対応するバンクセレクトLSBテーブルないしプロ
グラムチェンジテーブルが存在するバンクセレクトMS
Bの値の要素のみが記憶され、バンクセレクトLSBテ
ーブルには、対応するプログラムチェンジテーブルが存
在するバンクセレクトLSBの値の要素のみが記憶され
ている。プログラムチェンジテーブルには、各プログラ
ムチェンジ番号000〜127に対応して、ROM3あるいは
RAM4のプリセットデータ記憶領域におけるプリセッ
トデータの記憶場所を指し示すプリセットデータポイン
タを記憶する(図6(E)及び図6(F)参照)。この
プログラムチェンジテーブルは、ROM3(予め記憶し
ている音色、すなわち“規格音色”に関するプリセット
データ)あるいはRAM4(追加した音色、すなわち
“ロード可能音色”に関するプリセットデータ)に記憶
され、プログラムチェンジ番号に応じてプリセットデー
タ記憶領域に記憶した当該音色のプリセットデータを指
し示すプリセットデータポインタを読み出す。すなわ
ち、該ポインタは図3に示した当該1音色のプリセット
データの先頭の記憶位置を指し示すポインタである。な
お、各プログラムチェンジテーブルについて、000〜127
の128個全てのプログラムチェンジ番号に音色が配置
されている訳ではない。音色の配置されていないプログ
ラムチェンジ番号ついては、未配置を示す識別データ
(例えば、&HFF(16進数)=255)が、プログラ
ムチェンジテーブルのプリセットデータポインタとして
記憶される。
【0043】音色選択テーブルAの作成例について具体
的に説明する。上述のように、本実施例では、バンクセ
レクトMSBの値が「016」、バンクセレクトLSBの
値が「000」又は「001」で示されるバンクを追加音色
(つまり、“ロード可能音色”)を記憶するために用い
るバンクとして使用する例について説明する。音色ロー
ド処理における音色選択テーブルAの作成(図4のステ
ップS5参照)に際して、“ロード可能音色”として音
源にロードする音色ファイル中のある1つの音色(プリ
セットデータ)のオリジナル音色選択情報について、バ
ンクセレクトMSBの値が「016」、バンクセレクトL
SBの値が「000」、プログラムチェンジ番号が「000」
である場合には、プログラムチェンジテーブルX1にお
けるプログラムチェンジ番号「000」に対応したポイン
タが書き換えられる。すなわち、バンクセレクトMSB
の値が「016」、バンクセレクトLSBの値が「000」、
プログラムチェンジ番号が「000」である音色をロード
しようとする場合は、バンクセレクトMSBの値が「01
6」であることからバンクセレクトLSBテーブル2が
選択され、さらに、バンクセレクトLSBの値が「00
0」であることからプログラムチェンジテーブルX1が
選択される。さらに、プログラムチェンジ番号が「00
0」であるからプログラムチェンジテーブルX1(図6
(F)参照)の該当する位置に当該追加音色のプリセッ
トデータを記憶したメモリ上の位置を指し示すポインタ
が書込まれる。一方、“ロード可能音色”として音源に
ロードする音色ファイル中の別の1つの音色(プリセッ
トデータ)のオリジナル音色選択情報について、バンク
セレクトMSBの値が「016」以外(例えば、「02
4」)、バンクセレクトLSBの値が「001」、プログラ
ムチェンジ番号が「111」である場合には、プログラム
チェンジテーブルX2におけるプログラムチェンジ番号
「111」に対応した位置に該音色のプリセットデータを
記憶したメモリ上の位置を指し示すポインタが書込まれ
る。すなわち、“ロード可能音色”として外部より送信
されてきた音色ファイルが例えばバンクセレクトMSB
の値「024」をもつ既存の“規格音色”に相当するもの
であっても、それを“ロード可能音色”として取り込む
ことが可能であり、その場合はバンクセレクトMSBの
値が「016」に対応するバンクセレクトLSBテーブル
2が選択され、バンクセレクトLSBの値「001」に対
応するプログラムチェンジテーブルX2が選択される。
なお、ここでの書き込もうとするプログラムチェンジテ
ーブルの選択は、一つの例であり、順次ロードされる音
色を、バンクセレクトの値に関わらずプログラムチェン
ジテーブルX1ないしX2の未だ音色の配置されていな
い場所(プリセットデータポインタが255である所)へ
書き込むようにすればよい。また、前記ある音色につい
て、プログラムチェンジテーブルX1のプログラムチェ
ンジ番号「000」に既に別の音色が配置されていた場合
には、その音色を別の未配置のプログラムチェンジ番号
に移動してそこへ配置するようにしてもよいし、既に配
置されている音色はそのままで、その音色を別の未配置
のプログラムチェンジ番号に配置するようにしてもよ
い。このように、音色選択テーブルAを作成する場合に
は、受信した“ロード可能音色”のバンクセレクトMS
Bの値が「016」である場合には勿論のこと、そのバン
クセレクトMSBの値が「016」以外であっても、バン
クセレクトLSBテーブル2が選択され、プログラムチ
ェンジテーブルX1あるいはX2のいずれかのプログラ
ムチェンジ番号に従う位置に当該音色を記憶したメモリ
上の位置を指し示すポインタが書込まれる。
【0044】上述のような音色選択テーブルAに対応す
る音色マップAを具体的に示すと、図7のようになる。
図7は、上述の音色選択テーブルAに基づく音色マップ
A(すなわち、バンクの仮想的なマップ)を示す概念図
である。ここではROM3に予め記憶されている音色選
択テーブルに基づく音色マップを斜線なしで、RAM4
に新たに追加作成する音色選択テーブルに基づく音色マ
ップを斜線有りで表示している。図の左側には個々のバ
ンクに対応するプログラムチェンジテーブルを示し、図
の右側には各バンクを指定するバンクセレクトMSB及
びバンクセレクトLSBの値を示す。図6(A)に示し
た音色選択テーブルAに従う各バンクの仮想的な所在を
展開すると、図7に図示した音色マップAになる。ユー
ザは音色を選択する際に、該音色マップAに従い、バン
クセレクトMSB及びLSBの組合せによって1つのバ
ンク、つまりプログラムチェンジテーブルを選択するこ
とができる。例えば、バンクセレクトMSB「000」、
バンクセレクトLSB「000」を指定すればプログラム
チェンジテーブル1(PGM_1)を、バンクセレクトMS
B「064」(バンクセレクトLSB「000」)を指定すれ
ばプログラムチェンジテーブル129(PGM_129)を選択す
ることができる。既に説明したように、プログラムチェ
ンジテーブルは音色データを記憶したメモリ上の記憶位
置を指し示すポインタをプログラムチェンジ番号に従っ
て読み出すことができるように構成したテーブルである
ことから、ユーザはバンクセレクトMSB及びバンクセ
レクトLSBの値と共に、プログラムチェンジ番号を指
定することによって1つの音色を選択することができ
る。例えば、バンクセレクトMSBの値として「00
0」、バンクセレクトLSBの値として「001」、プログ
ラムチェンジ番号として「002」を指定した場合には、
プログラムチェンジテーブル2(PGM_2)のポインタINS
T_T2(2)により指定されるメモリ上の記憶位置に記憶
されている音色が指定されることになる。すなわち、指
定されたバンクセレクトMSBの値に従ってバンクセレ
クトLSBテーブルが選択される。このとき、指定され
たバンクセレクトMSBの値により、バンクセレクトL
SBテーブル1又はバンクセレクトLSBテーブル2の
いずれかが選択される。そして、選択されたバンクセレ
クトLSBテーブル1又は2を参照して、指定されたバ
ンクセレクトLSBの値に従ってプログラムチェンジテ
ーブルが選択される。そして、選択されたプログラムチ
ェンジテーブルを参照して、指定されたプログラムチェ
ンジ番号に従って音色が選択される。音色選択テーブル
Aの実施例においては、バンクセレクトMSBの値「01
6」、バンクセレクトLSBの値「000」「001」で指定
される所定のバンクのみにユーザ音色(つまり、“ロー
ド可能音色”)を追加することができるように構成した
ことから、ユーザはバンクセレクトMSBの値「016」
及びバンクセレクトLSBの値「000」(あるいは「00
1」)を指定することによって所望のユーザ音色(つま
り、“ロード可能音色”)を選択することができること
になる。
【0045】以上のように、音色選択テーブルA(すな
わち、音色マップA)に従うと、バンクセレクトMS
B、バンクセレクトLSB、プログラムチェンジ番号を
指定することによってROM3あるいはRAM4に記憶
されたユーザ音色(つまり、“ロード可能音色”)を含
む全ての音色の中から1つの音色を指定することができ
る。なお、バンクセレクトMSBの値「064」、「12
6」、「127」については、それのみでバンク指定可能な
仕様であるため、更にバンクセレクトLSBの値を指定
することなく、バンクセレクトMSBの値を指定するだ
けでプログラムチェンジテーブルを直接指定することが
できる(図6(B)参照)。ここで、例えばバンクセレ
クトMSBの「064」は効果音音色のバンクであり、「1
26」と「127」は打楽器音音色のバンクである。また、
この実施例では、バンクセレクトMSBの値「001」〜
「015」、バンクセレクトMSBの値「017」〜「06
3」、バンクセレクトMSBの値「065」〜「125」に対
応するプログラムチェンジテーブルは存在しない(すな
わち、音色マップAの該当位置は「空き領域」である)
ことから、ユーザがこれらを指定したとしても音色を選
択することはできない。一方、バンクセレクトMSBの
値「000」の領域にも、プログラムチェンジテーブルが
存在しないバンクセレクトLSBの値(「002」〜「00
4」等)があるが、そのバンクセレクトLSBの値が指
定された場合は適宜代理音色が選択されるようになって
いる。例えば、代理音色として音色マップAの該指定位
置に近いプログラムチェンジテーブルを選択するように
してもよい。すなわち、この実施例においてはプログラ
ムチェンジテーブル2(PGM_2)あるいはプログラムチ
ェンジテーブル5(PGM_5)を選択するようにしてもよ
い。あるいは、代理音色としてバンク0のプログラムチ
ェンジテーブル0(PGM_1)を選択するようにしてもよ
い。
【0046】次に、音色選択テーブルBについて説明す
る。図8は、音色選択テーブルBの内容を説明するため
の概念図である。図8(A)は、上述の音色ロード処理
で作成する音色選択テーブルB(図4のステップS6参
照)の全体構成を示す概念図である。図8(B)〜
(D)の各図は、音色選択テーブルBにおける各テーブ
ル内容を説明するための概念図である。ただし、図8
(A)においてはROM3に予め記憶されている音色選
択テーブルとRAM4に新たに追加する音色選択テーブ
ルとを組み合わせた仮想的な音色選択テーブルBを示
し、ROM3に予め記憶されている音色選択テーブルを
斜線なしで、RAM4に新たに追加作成する音色選択テ
ーブルを斜線有りで表示した。
【0047】図8(A)に示すように、音色選択テーブ
ルBは、ROM3に記憶されたバンクセレクトMSBテ
ーブル、バンクセレクトLSBテーブル1、プログラム
チェンジテーブルと、RAM4に記憶されたバンクセレ
クトMSBテーブルY1、バンクセレクトLSBテーブ
ルY1、Y2、Y3・・・、プログラムチェンジテーブ
ルとにより構成される。ここで、ROM3に記憶された
バンクセレクトMSBテーブル、バンクセレクトLSB
テーブル1、プログラムチェンジテーブルは、図6中の
同じ名前の各テーブルと全く同じ物であり、音色選択テ
ーブルAと音色選択テーブルBで同じテーブルを共用す
ることができる。新規のテーブルを作成してRAM4に
記憶しようとする際に、ROM3に対応するテーブルが
存在する場合は、そのテーブルをコピーして新規に作成
するテーブルの初期化データとする。例えば、音色ロー
ド処理の音色選択テーブルBの作成(図4のステップS
6参照)において、音源にロードする“ロード可能音
色”の音色ファイルのPRESETDATAチャンクに記憶された
ある1つの音色の3バイトの音色ナンバつまりオリジナ
ル音色情報が、バンクセレクトMSBが「024」、バン
クセレクトLSBが「000」、プログラムチェンジ番号
が「000」である場合には、ROM3に記憶されたバン
クセレクトMSBテーブルをRAM4にコピーしてバン
クセレクトMSBテーブルY1を生成する。次に、バン
クセレクトMSB「024」に対応するバンクセレクトL
SBテーブルはROM3中に存在しないので、要素を持
たないバンクセレクトLSBテーブルを初期データとし
てバンクセレクトLSBテーブルY1を作成する。さら
に、「000」〜「127」の全てのプログラムチェンジにつ
いて音色未配置のプログラムチェンジテーブルを初期デ
ータとして、バンクセレクトMSB「024」、バンクセ
レクトLSB「000」に対応するプログラムチェンジテ
ーブルY1を作成する。そして、該プログラムチェンジ
テーブルY1のプログラムチェンジ番号「000」に対応
するポインタを、新たに追加する“ロード可能音色”の
音色ファイルのPRESET DATAチャンクの当該音色のプリ
セットデータを記憶したRAM4の所定位置を指し示す
ポインタに書き換える(図8(D)参照)。また、バン
クセレクトLSBテーブルY1のバンクセレクトLSB
が「000」に対応するプログラムチェンジテーブルをプ
ログラムチェンジテーブルY1に書き換える(図8
(C)参照)。さらに、バンクセレクトMSBテーブル
Y1のバンクセレクトMSBが「024」に対応するバン
クセレクトLSBテーブルをバンクセレクトLSBテー
ブルY1に書き換える(図8(B)参照)。このよう
に、新たに追加しようとする “ロード可能音色”のオ
リジナル音色選択情報にあわせて、それに関連するプロ
グラムチェンジテーブル、バンクセレクトLSBテーブ
ル、バンクセレクトMSBテーブルが存在する場合には
それを初期データとしてROM3からRAM4へとコピ
ーして、RAM4にコピーしたそれぞれのテーブルの内
容を書き換えて、音色選択の際に該テーブルを用いるこ
とによって、どのような場所に“ロード可能音色”の音
色データ(プリセットデータと波形データ)を取り込ん
でも、そのオリジナル音色選択情報に従って該音色を選
択・指定することができる。なお、バンクセレクトMS
BテーブルY1を作成するのは、音源に“ロード可能音
色”の音色ファイルの何れかの音色を初めてロードする
とき(すなわち、未だバンクセレクトMSBテーブルが
存在しないとき)のみであり、2つ目以降の音色をロー
ドする際は、既に作成されているバンクセレクトMSB
テーブルY1の一部を当該音色のオリジナル音色選択情
報に基づいて書き換えるだけでよい。また、ロードする
音色のオリジナル音色選択情報のバンクセレクトMSB
に対応するバンクセレクトLSBテーブルがRAM4に
既に存在する場合には、該バンクセレクトLSBテーブ
ルを当該音色のオリジナル音色選択情報に基づいて書き
換えるだけでよい。さらに、ロードする音色のオリジナ
ル音色選択情報のバンクセレクトMSB、バンクセレク
トLSBに対応するプログラムチェンジテーブルがRA
M4に既に存在する場合には、該プログラムチェンジテ
ーブルを当該音色のオリジナル音色選択情報に基づいて
書き換えるだけでよい。
【0048】上述のようにして、“ロード可能音色”の
音色ファイルの複数の音色を順次ロードし、その結果と
して生成された音色選択テーブルBに基づく音色マップ
Bの具体例を示すと、図9のようになる。図9は、上述
の音色選択テーブルBに基づく音色マップBを示す概念
図である。ただし、ここではROM3に予め記憶されて
いる音色選択テーブルに基づく音色マップを斜線なし
で、RAM4に新たに追加作成する音色選択テーブルに
基づく音色マップを斜線有りで表示している。また、図
の右側には該音色マップを選択する際に指定するバンク
セレクトMSB及びLSBを示し、図の左側に各バンク
セレクトMSB及びLSBに対応するプログラムチェン
ジテーブルを示す。図8(A)に示したような音色選択
テーブルBの例(ただし、図8の音色選択テーブルBと
同一ではない)をメモリマップとして展開すると、図9
に示す音色マップBのようになる。ユーザは音色を選択
する際に、該音色マップBに従い、バンクセレクトMS
B及びLSBの組合せによって1つのプログラムチェン
ジテーブルを選択することができる。例えば、バンクセ
レクトMSB「000」、バンクセレクトLSB「001」を
指定すればプログラムチェンジテーブルY1(PGM_Y1)
を、バンクセレクトMSB「016」、バンクセレクトL
SB「000」を指定すればプログラムチェンジテーブル
Y2(PGM_Y2)を選択することができる。既に説明した
ように、プログラムチェンジテーブルは音色を記憶した
領域を指し示すポインタをプログラムチェンジ番号に従
って決定することができるように構成したテーブルであ
ることから、ユーザはバンクセレクトMSB及びLSB
と共に、プログラムチェンジ番号を指定することによっ
て1つの音色のみを選択することができる。このよう
に、音色選択テーブルBを用いれば、ロードしようとす
るロード可能音色のオリジナル音色選択情報に従って、
電子楽器に固有の所定音色規格に従う音色選択フォーマ
ットに制約されることなく、任意の位置にロード可能音
色を配置(マッピング)することができる。よって、所
定音色規格に従う音色選択フォーマットに従う電子楽器
を使用して、さらにロード可能音色のオリジナル情報に
従う音色配置を行って、容易に楽音演奏を遂行すること
ができる。
【0049】次に、音色選択テーブルA及び音色選択テ
ーブルBを用いて音色を選択する処理について説明す
る。まず、BS&PC発生イベント処理について図10
を用いて説明する。図10は、BS&PC発生イベント
処理の一実施例を示すフローチャートである。該処理
は、ユーザによるパネルスイッチ9の操作による音色選
択操作に従って、あるいは自動演奏データに含まれる音
色選択情報に従って、すなわち、なんらかの音色選択操
作又は音色選択情報が与えられたとき、すなわち、バン
クセレクトBSとプログラムチェンジPCが発生したと
きに、それに応じてCPU1で実行される処理である。
なお、プログラムチェンジPCのみが発生した場合に
も、過去のバンクセレクトBS等によりその時点で有効
となっているバンクセレクトBSとの組合わせにより、
同様の処理がCPU1により実行される。
【0050】ステップS11では、選択しようとする音
色を指定する音色選択情報に含まれる、バンクセレクト
MSB及びLSB(これをBSと略称する)、プログラ
ムチェンジ番号(これをPCと略称する)の各値を取得
し、かつ、該選択しようとする音色の演奏パートを指定
するパート番号(これをiで示す)を特定する。ステッ
プS12では、モード選択信号MODEに応じた音色マ
ップ(つまり音色選択テーブルA及び音色選択テーブル
Bのどちらか)を使用して、上記ステップS11で得た
バンクセレクトMSB及びLSB(BS)及びプログラ
ム番号(PC)に応じてROM3あるいはRAM4に記
憶された音色データ(選択された1つの音色INSTj
のプリセットデータ)のプリセットデータポインタを取
得し、該ポインタをパート番号iに対応する所定のレジ
スタIP(i)へ格納する。パート番号iについて発音
指示があった場合は、CPU1は、該発音指示を何れか
の発音チャンネルに割り当て、音源の割り当てられた発
音チャンネルに対して該発音指示とレジスタIP(i)
の示すプリセットデータに基づく楽音の発生を指示す
る。すなわち、パート番号iのパートでは、レジスタI
P(i)の示すプリセットデータに対応した音色による
楽音が生成される。モード選択信号MODEは、音色選
択テーブルA及び音色選択テーブルBのどちらを使用す
べきかを指示する。この実施例では、MODEが「0」
の場合には音色選択テーブルAに従う音色マップAを用
いて音色を決定し、MODEが「1」の場合には音色選
択テーブルBに従う音色マップBを用いて音色を決定す
る。
【0051】上記MODEの設定は、所定のモード指定
スイッチを操作することによりユーザーの望みにより行
うようにしてよい。あるいは演奏しようとする曲の自動
演奏データに含まれる音色規格ID情報に従って自動的
にモード選択が行われるようにしてもよい。この際に行
われるモード指定SWイベント処理を図11に示す。図
11の処理はモード指定スイッチを操作する度毎に行わ
れ、スイッチ操作を1回毎に行う度に 1−(現在設定されているMODE) で示される演算式に従う反転演算を行い、1から0に、
またはその逆に0から1に、反転させることで、モード
を切替える。該演算によって得られた値を新たな設定値
としてMODEに再設定する(ステップS31)。
【0052】次に、ノートオン発生イベント処理につい
て図12を用いて説明する。図12は、ノートオン発生
イベント処理の一実施例を示すフローチャートである。
ステップS21では、このノートオン発生イベントに対
応して与えられるノートナンバ(NN)、ベロシティ
(VEL)、及びパート番号(i)の各値を取得する。
ステップS22では、上述のBS&PC発生イベント処
理によって得られたレジスタIP(i)(図10のステ
ップS12参照)に保持されたポインタが指示する音色
データを利用して、該ノートナンバ(NN)及びベロシ
ティ(VEL)に応じた楽音信号の生成を準備する。こ
の準備には、楽音波形を送信し発音するための発音チャ
ンネルの割り当てを含む。図3に示したように、1つの
音色は複数のリージョンから構成され、各リージョンは
ノートナンバ及び/又はベロシティの範囲によって区分
される。そこで、レジスタIP(i)の内容により1つ
の音色INSTjを決定し、さらにその中からノートナ
ンバ(NN)及びベロシティ(VEL)に従って1つの
リージョンを決定する。そして、決定された音色INS
Tjの上位階層のプリセットデータにおけるパラメータ
と、決定された1つのリージョンに対応する波形データ
の選択情報と、同リージョンにおけるパラメータが、ノ
ートナンバ(NN)やベロシティ(VEL)とともに、
音源の割り当てられた発音チャンネルに設定される。ス
テップ23では、音源のその発音チャンネルに対して発
音指示を行う。すなわち、音源13は該リージョンの波
形データを波形ROM15ないし波形RAM16から読
み出し、読み出された波形データ、設定されたノートナ
ンバ、ベロシティ、パラメータに基づいて楽音信号を生
成する。こうして、選択された音色INSTjの、発音
指示された音高(ノートナンバ)および演奏強度(ベロ
シティ)に対応した楽音が発音される。
【0053】次に、曲データに連動する自動的なモード
選択処理について図13を用いて説明する。図13は、
曲データ再生指示イベント処理の一実施例を示すフロー
チャートである。ステップS41では、再生する曲デー
タを指定する。例えば、ユーザがパネル表示器10に表
示された曲名をパネルスイッチ9を用いて選択すること
によって、曲データを指定する。あるいは、再生すべき
曲の演奏データを通信回線等を介して外部から入力する
ことで、曲データの指定がなされるようになっていても
よい。ステップS42では、該曲データで使用する演奏
データの形式等を調査してモードを判定し、該判定結果
をMODEに設定する。このMODEの判定は、例えば
曲のヘッダデータに記憶されている演奏環境に関する情
報(例えば、音色規格を示すID情報、ロード可能音色
を使用するか否か、使用する場合のロード可能音色の音
色ファイル名など)を参照することによって判定した
り、あるいは曲データのスタート部にある「GMオン」
「XGオン」等の各種音色規格の音色リセット情報を参
照して判定し、これにより該曲を演奏するときのベース
となる音色規格を判定し、該音色規格に応じてモードM
ODEを自動的に選択する。例えば、「XGオン」も
「GMオン」も含まれないとき、ないし、「GMオン」
だけのときはMODEを1に設定し、「XGオン」が含
まれているときはMODEを0に設定すればよい。ある
いは、曲のヘッダの音色規格に関する情報の一部にMO
DEの値(すなわち、電子楽器の音色規格とロード可能
音色の何れの配置を優先させるかを示すデータ)をその
まま記憶しておき、それに従ってMODEを設定するよ
うにしてもよい。ステップ43では、該曲データを再生
するための準備を行う。ステップS44では、再生開始
指示を行う。その後は、再生演奏時のイベント発生に応
じて、図10のBS&PC発生イベント処理、あるいは
図12のノートオン発生イベント処理などが実行され
る。すなわち、モードMODEの値に応じて音色選択テ
ーブルAまたは音色選択テーブルBが使用される。これ
によって、例えば、曲データがロード可能音色を優先さ
せる演奏データからなっている場合は、音色選択テーブ
ルBを選択して、最適な音色で楽音演奏を遂行すること
ができる。また、曲データがMIDI−XG規格を優先
させる演奏データからなっている場合は、音色選択テー
ブルAを選択して、最適な音色で楽音演奏を遂行するこ
とができる。
【0054】上述した実施例においては、音色マップA
と共に音色マップBを作成し、MODEによって音色選
択時に参照する音色マップを決定する例を示したが、音
色マップBを作成する代わりに置換テーブルを作成する
方法もある。そこで、この置換テーブルと音色選択テー
ブルAを用いて音色を選択する実施例について説明す
る。まず、置換テーブルについて簡単に説明する。図1
4は、置換テーブルの一実施例を示す概念図である。置
換テーブルは、ロード可能音色を音色選択テーブルAに
従って配置するために設定される専用の領域である、バ
ンクセレクトMSB「016」とバンクセレクトLSB「0
00」によって特定されるバンクと、バンクセレクトMS
B「016」とバンクセレクトLSB「001」によって特定
されるバンク、の2つのバンクに対応して設けられる。
バンクセレクトMSB「016」とバンクセレクトLSB
「000」によって特定されるバンクに対応する一方の置
換テーブルをC1で示し、バンクセレクトMSB「01
6」とバンクセレクトLSB「001」によって特定される
他方の置換テーブルをC2で示す。1つの置換テーブル
(例えばC1)は1バンク内の128個のプログラムチ
ェンジ番号に対応して128個の置換データBS&PC
(0)〜BS&PC(127)を含んでいる。各バンクに対
応する置換テーブルC1、C2には、音色選択テーブル
Aに従ってそれぞれの位置に配置されたロード可能音色
のオリジナル音色選択情報が、置換データBS&PC
(0)〜BS&PC(127)として記憶される。すなわ
ち、各置換データBS&PC(0)〜BS&PC(127)
は、置き換えをしようとするオリジナル音色選択情報を
示すバンクセレクトMSB及びLSB(BS)とプログ
ラムチェンジ番号(PC)の組からなる。この置換テー
ブルC1、C2は、ロード可能音色の音色データを追加
する際に音色選択テーブルAを作成したとき同時に作成
される。置換テーブルは、音色選択テーブルAに従う配
置からロード可能音色のオリジナル音色選択情報を取得
できるようにこれを置換データとして記憶しておき、音
色選択テーブルAに従ってロード可能音色が専用の領域
に配置されている場合であっても、オリジナル音色選択
情報に従って音色データの選択が行えるようにするもの
である。
【0055】例えば、オリジナル音色選択情報が、バン
クセレクトMSB「024」、バンクセレクトLSB「00
5」、プログラムチェンジ番号「010」であるロード可能
音色の音色ファイルがロードされた場合に、音色選択テ
ーブルAに従う該音色ファイルの配置はバンクセレクト
MSB「016」及びバンクセレクトLSB「001」のプロ
グラムチェンジ番号「010」であったと仮定する。その
場合は、置換テーブルC2における(バンクセレクトL
SB「001」の)プログラムチェンジ番号が「010」に対
応する置換データBS&PC(10)として、該オリジナ
ル音色選択情報である「バンクセレクトMSB「02
4」、バンクセレクトLSB「005」、プログラムチェン
ジ番号「010」が記憶される。ただし、置き換えを行わ
なくてよい場合には、置換テーブルを作成しないことは
言うまでもない。例えば、オリジナル音色選択情報がバ
ンクセレクトMSB「016」、バンクセレクトLSB「0
01」、プログラムチェンジ番号「010」である音色ファ
イルが同じ配置でロードされた場合などには、置換テー
ブルにおいて対応する置換データを記憶してなくてもよ
いのは勿論である。しかしながら、条件分岐をへらして
制御を単純化するために、その場合でも置換データを記
憶するようにしても良い。
【0056】置換テーブルC1、C2の作成は、図4の
音色ロード処理において、ステップS6で音色選択テー
ブルBを作成することに代えて上述の要領で該置換テー
ブルC1、C2を作成するようにすればよい。音色選択
テーブルBを作成する場合に比べて置換テーブルのほう
が記憶容量が少なくて済む、という利点がある。なお、
上記実施例で音色選択テーブルBを使用するモード(M
ODE=1)が、置換テーブルを使用するモードに相当
する。
【0057】置換テーブルを用いる場合のBS&PC発
生イベント処理について、図15を用いて説明する。ス
テップS51では、図10のステップS11と同様に、
選択しようとする音色の音色選択情報から、バンクセレ
クトMSB及びLSB(BS)及びプログラムチェンジ
番号(PC)を取得し、かつ、その演奏パートに応じて
パート番号iを入力する。ステップS52では、MOD
Eの設定値が「1」であるか否かを判定する。MODE
の設定値が「1」でない(すなわち、「0」である)場
合には(ステップS52のNO)、音色選択テーブルA
に従う音色マップAを使用して、バンクセレクトMSB
及びLSB(BS)とプログラムチェンジ番号(PC)
に応じて音色データ(プリセットデータ)を記憶したR
OM3あるいはRAM4へのプリセットデータポインタ
を取得し、該ポインタをレジスタIP(i)に設定す
る。すなわち、この場合には音色マップAを使用するこ
とで、所定の音色規格に従う音色選択マップを優先す
る。
【0058】MODEの設定値が「1」である場合には
(ステップS52のYES)、置換テーブルC1及びC
2から、今回取得したバンクセレクトMSB及びLSB
(BS)とプログラムチェンジ番号(PC)に合致する
ものをサーチする。サーチの結果、合致するものがない
場合には(ステップS55のNO)、ステップS53の
処理へ行く。すなわち、この場合には置き換えを行わ
ず、音色選択テーブルAに従う音色選択を行う。一方、
サーチの結果、合致するものがある場合には(ステップ
S55のYES)、合致した置換データが記憶されてい
る置換テーブルがC1であるかC2であるかに応じてバ
ンクセレクトLSBを再設定する。すなわち、該置換テ
ーブルがC1のときはバンクセレクトLSBを「000」
に、C2のときは「001」に設定する。なお、バンクセ
レクトMSBは、何れの場合も「016」(ロード可能音
色の専用領域)に再設定される。そして、該置換テーブ
ル内の合致した置換データの位置に応じてプログラムチ
ェンジ番号(PC)を再設定する(ステップS56)。
例えば、置換テーブルC1の15個目の置換データが一
致した場合は、バンクセレクトMSB「016」、バンク
セレクトLSB「000」、プログラムチェンジ番号「01
4」に再設定される。このようにして、音色マップ上で
の音色の置き換え(バンクセレクトBSとプログラムチ
ェンジPCの変換)を行う。この場合、ステップS51
で入力された音色選択情報は、ロード可能音色のオリジ
ナル音色選択情報であり、このオリジナル音色選択情報
に合致する置換データが置換テーブルC1又はC2に記
憶されていることを意味する。
【0059】上記例のように、オリジナル音色選択情報
が、バンクセレクトMSB「024」、バンクセレクトL
SB「005」、プログラムチェンジ番号「010」であるロ
ード可能音色の音色ファイルがロードされた場合に、音
色選択テーブルAに従う該音色ファイルの配置はバンク
セレクトMSB「016」及びバンクセレクトLSB「00
1」のプログラムチェンジ番号「010」であったと仮定
し、置換テーブルC2における(バンクセレクトLSB
「001」の)プログラムチェンジ番号が「010」に対応す
る置換データBS&PC(10)として、該オリジナル音
色選択情報である「バンクセレクトMSB「024」、バ
ンクセレクトLSB「005」、プログラムチェンジ番号
「010」が記憶されるとする。この場合、モードMOD
E=1のときに、選択しようとする所望の音色を指示す
る情報として、バンクセレクトMSB「024」、バンク
セレクトLSB「005」、プログラムチェンジ番号「01
0」からなるオリジナル音色選択情報が入力されると、
置換テーブルC2における置換データBS&PC(10)
がこれに合致することが判定され、ステップS56にお
ける再設定によって、音色選択情報が、音色選択テーブ
ルAに従う専用の領域であるバンクセレクトMSB「01
6」及びバンクセレクトLSB「001」のプログラムチェ
ンジ番号「010」を示す内容に置換される。これによっ
て、音色データの記憶場所を指摘するポインタを得るこ
とができる。このように、音色マップAを再構成するこ
とによって仮想の音色マップ(仮にA’とする)を生成
し、該音色マップA’を用いて音色選択を行うことがで
きる。
【0060】図16は上述した置換テーブルを用いた場
合の置換による音色選択例を示している。上記のよう
に、置換テーブルは、音色選択テーブルAに基づく音色
マップAを変換して新たな仮想の音色マップA’を生成
し、該音色マップA’に基づいて音色選択を行うことが
できるようにする。例えば、オリジナル音色選択情報が
バンクセレクトMSB「024」、バンクセレクトLSB
「005」、プログラムチェンジ番号「010」の音色ファイ
ルが実際にはバンクセレクトMSB「016」、バンクセ
レクトLSB「001」、プログラムチェンジ番号「009」
に配置されているとしても、オリジナル通りに、バンク
セレクトMSB「024」、バンクセレクトLSB「00
5」、プログラムチェンジ番号「010」が指定された場合
に正しく音色を選択することができる。すなわち、実際
には音色マップAに示すような位置に音色が配置された
としても、置換テーブルC1あるいはC2によって仮想
的に構成される音色マップA’を参照すれば正しく音色
を指定することができる。
【0061】尚、上記実施例において、音色選択テーブ
ルAを使用してロード可能音色を専用の領域に配置する
場合において、ロード可能音色のオリジナル音色選択情
報が該専用の領域を示しているならば、該オリジナル音
色選択情報が示す配置で該音色データを配置し、そうで
ないならば、該専用の領域内の空いている位置に該音色
データを配置するようにするとよい。例えば、ロード可
能音色のオリジナル音色選択情報が、バンクセレクトM
SB「016」でバンクセレクトLSB「000」又は「00
1」ならば、そのバンク内のプログラムチェンジ番号が
示すとおりの位置に配置するようにするとよい。そうで
ないならば、専用バンク内の空いている位置に配置すれ
ばよい。このようにすれば、置換テーブルの構成を簡略
化できる。また、音色選択テーブルAのみを使用する場
合においても、できるだけオリジナルに近い音色選択が
行える。
【0062】また、上記実施例において、音色選択テー
ブルBを使用してロード可能音色を規格音色に優先させ
る場合に、該ロード可能音色がキャンセルされた場合
は、元の規格音色をデフォルト復帰させるようにすると
よい。すなわち、音色選択空間内に配置された外部から
取り込んだロード可能音色の音色データをキャンセルす
るスイッチ等の手段を設け、ユーザーが望みに応じてキ
ャンセル操作(ロードされている音色をアンロードする
操作)できるようにする。該外部から取り込んだ音色デ
ータがキャンセルされたならば、それまで該外部から取
り込んだ音色データが配置されていた前記音色選択空間
の配置を、所定の音色規格に従う初期配置に戻すように
する。これにより、不都合のない音色管理を行うことが
できる。
【0063】なお、上述の実施例では音色の選択時に、
バンクセレクトMSBとバンクセレクトLSBとを両方
用いた例を示したがこれに限らない。例えば、音色の選
択時にバンクセレクトLSBのみを選択するようにして
もよい。すなわち、バンクセレクトLSBのみによって
プログラムチェンジテーブルを選択し、プログラムチェ
ンジ番号に従って該プログラムチェンジテーブルから音
色を記憶した位置を指し示すポインタを選択するように
してもよい。なお、上述した音色ロード処理、BS&P
C発生イベント処理、ノートオン発生イベント処理、モ
ード指定SWイベント処理、曲データ再生指示イベント
処理の各処理はソフトウエアプログラムに基づく処理に
限らず、上記実施例と同様の処理を行うマイクロプログ
ラムで動作するように構成されたDSP装置によって処
理するようにしてもよいし、あるいは、LSI回路やデ
ィスクリート回路によって上記各実施例と同様の処理を
行うように専用のハードウエア回路を構成してもよい。
【0064】本発明に係る音色選択装置を電子楽器に適
用する場合、電子楽器は鍵盤楽器の形態に限らず、弦楽
器や管楽器、あるいは打楽器等どのようなタイプの形態
でもよい。また、音源装置、自動作曲装置等を1つの電
子楽器本体に内蔵したものに限らず、それぞれが別々に
構成され、MIDIインタフェースや各種ネットワーク
等の通信手段を用いて各装置を接続するように構成され
たものにも同様に適用できることはいうまでもない。ま
た、パソコンとアプリケーションソフトウェアという構
成であってもよく、この場合処理プログラムを磁気ディ
スク、光ディスクあるいは半導体メモリ等の記憶メディ
アから供給したり、ネットワークを介して供給するもの
であってもよい。さらに、カラオケ装置や自動演奏ピア
ノのような自動演奏装置、ゲーム装置、携帯電話等の携
帯型通信端末などに適用してもよい。携帯型通信端末に
適用した場合、端末のみで所定の機能が完結している場
合に限らず、機能の一部をサーバ側に持たせ、端末とサ
ーバとからなるシステム全体として所定の機能を実現す
るようにしてもよい。
【0065】自動演奏装置に適用する場合、生成するメ
ロディの演奏データのフォーマットは、イベントの発生
時刻を曲や小節内における絶対時間で表した『イベント
+絶対時間』形式のもの、イベントの発生時刻を1つ前
のイベントからの時間で表した『イベント+相対時間』
形式のもの、音符の音高と符長あるいは休符と休符長で
演奏データを表した『音高(休符)+符長』形式のも
の、演奏の最小分解能毎にメモリの領域を確保し、演奏
イベントの発生する時刻に対応するメモリ領域にイベン
トを記憶した『ベタ方式』形式のものなど、どのような
形式のものでもよい。また生成した演奏データの自動演
奏時における処理方法は、設定されたテンポに応じて処
理周期を変更する方法、処理周期は一定で1回の処理に
おいて演奏データ中のタイミングデータの計数の仕方を
テンポに応じて変更する方法等、どのようなものであっ
てもよい。また、複数チャンネル分の演奏データが存在
する場合は、複数のチャンネルのデータが混在した形式
であってもよいし、各チャンネルのデータがトラック毎
に別れているような形式であってもよい。なお、本実施
例のリージョンでは、ピッチ情報及び/又はベロシティ
値に応じて、複数のリージョンのうちの1つが特定され
るようになっていたが、ここで、複数の波形を重ねた音
色を実現したい場合には、その重なる数のリージョンが
特定されるようにすればよい。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、所定の音色規格に従う
音色選択空間内において外部から取り込み可能な音色デ
ータを配置するための専用の領域を設定し、外部から取
り込んだ音色データを該専用の領域に配置するようにし
たので、外部から取り込んだ音色データを専用の領域に
配置するようマッピングが行なわれ、この外部から取り
込んだ音色データの選択は、所定の音色規格に従って前
記専用の領域を指定する音色選択情報に従って行なわれ
ることになり、所定の音色規格に従うマッピング規則を
乱すことなく、外部から取り込んだ音色データの選択を
行なうことができる、という優れた効果を奏する。例え
ば、所定の音色規格に従う音色選択空間において、該所
定の音色規格に従う代理音色が配置されるべき領域が空
いていたとしても、無闇にその空き領域に外部から取り
込んだ音色データが割り付けられることがなくなるた
め、当該所定の音色規格に従う音色選択に不都合が生じ
ないようになる。また、外部から取り込んだ音色データ
を、該音色データに付随するオリジナル音色選択情報に
従う配置で音色選択空間内に配置し、該オリジナル音色
選択情報に従う配置に既に別の音色データが配置されて
いる場合は、外部から取り込んだ音色データを優先して
選択可能にし、該別の音色データは選択不能とすること
で、外部から取り込んだ音色データをそのオリジナル音
色選択情報に従って選択可能にすることができ、これに
よれば、所定の音色規格に従う音色選択空間内に「外部
から取り込んだ音色データ」を配置する(マッピングす
る)際に、外部から取り込んだ音色データを、該音色デ
ータに付随する前記オリジナル音色選択情報に従う配置
で前記音色選択空間内に配置することが優先されること
となり、外部から取り込んだ音色データのオリジナル音
色選択情報に従う配置に、既に別の音色が配置(マッピ
ング)されている場合、たとえ該別の音色が所定の音色
規格に従うものであったとしても該別の音色データは選
択不能とし、その代わりに該外部から取り込んだ音色デ
ータのオリジナル音色選択情報に従って配置(マッピン
グ)され、これによって、例えば、所定の音色規格に従
う音色選択空間を持つ楽音発生装置において、ロード可
能音色データのオリジナル音色選択情報を含む演奏デー
タに従って自動演奏を行なった場合に、オリジナル音色
の配置を活かして適切な演奏を行なうことができる、と
いう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る音色選択装置を適用した電子
楽器の全体構成の一実施例を示したハード構成ブロック
図である。
【図2】 音色ファイルの全体構成の一実施例を示す概
念図である。
【図3】 音色ファイル中の1つの音色ナンバすなわち
音色選択情報によって特定される波形データとプリセッ
トデータとのフォーマット例を示す概念図である。
【図4】 音色ロード処理の一実施例を示したフローチ
ャートである。
【図5】 波形データの波形メモリ上のメモリマップと
プリセットデータのメモリ上のメモリマップの一実施例
であり、(A)は波形データのメモリマップを概念的に
示した図、B)はプリセットデータのメモリマップを概
念的に示した図である。
【図6】 音色選択テーブルAの内容を説明するための
概念図であり、(A)は音色選択テーブルAの全体構成
を示す概念図、(B)〜(F)の各図は音色選択テーブ
ルAにおける各テーブル内容を説明するための概念図で
ある。
【図7】 音色選択テーブルAに基づく音色マップAを
示す概念図である。
【図8】 音色選択テーブルBの内容を説明するための
概念図であり、(A)は音色選択テーブルBの全体構成
を示す概念図、(B)〜(D)の各図は音色選択テーブ
ルBにおける各テーブル内容を説明するための概念図で
ある。
【図9】 音色選択テーブルBに基づく音色マップBを
示す概念図である。
【図10】 BS&PC発生イベント処理の一実施例を
示すフローチャートである。
【図11】 モード指定SWイベント処理の一実施例を
示すフローチャートである。
【図12】 ノートオン発生イベント処理の一実施例を
示すフローチャートである。
【図13】 曲データ再生指示イベント処理の一実施例
を示すフローチャートである。
【図14】 置換テーブルの一実施例を示す概念図であ
る。
【図15】 置換テーブルを用いる場合に行われるBS
&PC発生イベント処理の一実施例を示すフローチャー
トである。
【図16】 置換テーブルを用いた場合の音色選択を説
明するための図である。
【符号の説明】
1…CPU、2…タイマ、3…ROM、4…RAM、5
…不揮発RAM、6…ドライブ、6A…外部記憶媒体、
7…MIDIインタフェース、8…ネットワークインタ
フェース、9…パネルスイッチ、10…パネル表示器、
11…書込回路、12…バッファ、13…音源、14…
アクセス管理部、15…波形ROM、16…波形RA
M、17…サウンドシステム、18…データ及びアドレ
スバス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 洋 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内 (72)発明者 深田 敦史 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内 Fターム(参考) 5D378 AD12 AD69 MM18 MM73 QQ01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の音色規格に従って音色選択情報と
    対応づけて音色データを配置した音色選択空間を有し、
    音色選択情報に応じて該音色選択空間から音色データを
    選択可能とした音色選択装置において、 前記所定の音色規格に従う音色選択空間内において外部
    から取り込み可能な音色データを配置するための専用の
    領域を設定し、外部から取り込んだ音色データを該専用
    の領域に配置する手段を具備し、 前記外部から取り込んだ音色データは、前記所定の音色
    規格に従って前記専用の領域を指定する音色選択情報に
    従って、選択可能であることを特徴とする音色選択装
    置。
  2. 【請求項2】 前記外部から取り込み可能な音色データ
    は、該音色データを前記音色選択空間のどこへ配置する
    かを指示するオリジナル音色選択情報を付随しており、 前記オリジナル音色選択情報を、前記所定の音色規格に
    従って前記専用の領域を指定する音色選択情報に置換す
    る置換手段を更に具備し、 前記置換手段の介在によって、オリジナル音色選択情報
    を用いて前記専用の領域から前記音色データを選択可能
    であることを特徴とする請求項1に記載の音色選択装
    置。
  3. 【請求項3】 前記音色選択空間の前記専用の領域には
    複数の音色データが配置することができ、 前記外部から取り込み可能な音色データは、該音色デー
    タを前記音色選択空間のどこへ配置するかを指示するオ
    リジナル音色選択情報を付随しており、 前記外部から取り込んだ音色データを前記専用の領域に
    配置するときに、該音色データに付随するオリジナル音
    色選択情報が該専用の領域を示しているならば、該オリ
    ジナル音色選択情報が示す配置で該音色データを配置
    し、そうでないならば、該専用の領域内の空いている位
    置に該音色データを配置することを特徴とする請求項1
    に記載の音色選択装置。
  4. 【請求項4】 所定の音色規格に従って音色選択情報と
    対応づけて音色データを配置した音色選択空間を有し、
    音色選択情報に応じて該音色選択空間から音色データを
    選択可能とした音色選択装置において、 外部から取り込み可能な音色データを取り込む手段と、
    ここで、前記外部から取り込み可能な音色データは、該
    音色データを前記音色選択空間のどこへ配置するかを指
    示するオリジナル音色選択情報を付随して有するもので
    あり、 前記外部から取り込んだ音色データを、該音色データに
    付随する前記オリジナル音色選択情報に従う配置で前記
    音色選択空間内に配置する手段であって、該オリジナル
    音色選択情報に従う配置に既に別の音色データが配置さ
    れている場合は、前記外部から取り込んだ音色データを
    優先して選択可能にし、該別の音色データは選択不能と
    するものとを具備し、前記外部から取り込んだ音色デー
    タを前記オリジナル音色選択情報に従って選択可能にす
    ることを特徴とする音色選択装置。
  5. 【請求項5】 前記音色選択空間内に配置された前記外
    部から取り込んだ音色データをキャンセルする手段を更
    に具備し、該外部から取り込んだ音色データがキャンセ
    ルされたならば、それまで該外部から取り込んだ音色デ
    ータが配置されていた前記音色選択空間の配置を、前記
    所定の音色規格に従う初期配置に戻すことを特徴とする
    請求項4に記載の音色選択装置。
  6. 【請求項6】 所定の音色規格に従って音色選択情報と
    対応づけて音色データを配置した音色選択空間を有し、
    音色選択情報に応じて該音色選択空間から音色データを
    選択可能とした音色選択装置において、 外部から取り込み可能な音色データを取り込む手段と、 前記所定の音色規格に従う音色選択空間内において外部
    から取り込み可能な音色データを配置するための専用の
    領域を設定し、外部から取り込んだ音色データを該専用
    の領域に配置し、前記専用の領域を指定する音色選択情
    報に従って前記外部から取り込んだ音色データを選択可
    能にする第1の手段と、 前記外部から取り込み可能な音色データの有するオリジ
    ナル音色選択情報を、前記第1の手段により当該音色デ
    ータが配置された前記専用の領域を指定する音色選択情
    報に置換する置換手段を含み、該オリジナル音色選択情
    報に応じて該置換手段を介在させて音色を選択すること
    により、該オリジナル音色選択情報の示す配置位置で当
    該音色データを選択可能にする第2の手段と、 前記第1の手段を使用する第1のモードと第2の手段を
    使用する第2のモードの一方を選択するモード選択手段
    とを具えた音色選択装置。
  7. 【請求項7】 所定の音色規格に従って音色選択情報と
    対応づけて音色データを配置した音色選択空間を有し、
    音色選択情報に応じて該音色選択空間から音色データを
    選択可能とした音色選択装置において、 外部から取り込み可能な音色データを取り込む手段と、 前記所定の音色規格に従う音色選択空間内において外部
    から取り込み可能な音色データを配置するための専用の
    領域を設定し、外部から取り込んだ音色データを該専用
    の領域に配置し、前記専用の領域を指定する音色選択情
    報に従って前記外部から取り込んだ音色データを選択可
    能にする第1の手段と、 前記外部から取り込んだ音色データを、該音色データに
    付随するオリジナル音色選択情報に従う配置で前記音色
    選択空間内に配置し、該オリジナル音色選択情報に従う
    配置に既に別の音色データが配置されている場合は、前
    記外部から取り込んだ音色データを優先して選択可能に
    し、該別の音色データは選択不能とし、前記オリジナル
    音色選択情報に従って前記外部から取り込んだ音色デー
    タを選択可能にする第2の手段と、 前記第1の手段を使用する第1のモードと第2の手段を
    使用する第2のモードの一方を選択するモード選択手段
    とを具えた音色選択装置。
  8. 【請求項8】 前記モード選択手段は、演奏データに含
    まれる音色規格を記す情報に従って前記所定の音色規格
    に従う音色データを使用すべきか、または前記外部から
    取り込んだ音色データを使用すべきか、を判定し、この
    判定に従って前記モードを自動的に選択するものである
    請求項6または7に記載の音色選択装置。
  9. 【請求項9】 所定の音色規格に従って音色選択情報と
    対応づけて音色データを配置した音色選択空間を有し、
    音色選択情報に応じて該音色選択空間から音色データを
    選択可能にする音色選択方法において、 前記所定の音色規格に従う音色選択空間内において外部
    から取り込み可能な音色データを配置するための専用の
    領域を設定し、外部から取り込んだ音色データを該専用
    の領域に配置するステップと、 前記外部から取り込んだ音色データを、前記所定の音色
    規格に従って前記専用の領域を指定する音色選択情報に
    従って、選択するステップとを具える音色選択方法。
  10. 【請求項10】 前記外部から取り込み可能な音色デー
    タは、特有の規格に従って該音色データを選択するため
    のオリジナル音色選択情報と対応づけられるものであ
    り、 前記オリジナル音色選択情報を、前記所定の音色規格に
    従って前記専用の領域を指定する音色選択情報に置換す
    るステップを更に具備し、 前記置換するステップの介在によって、オリジナル音色
    選択情報を用いて前記専用の領域から前記音色データを
    選択可能であることを特徴とする請求項9に記載の音色
    選択方法。
  11. 【請求項11】 所定の音色規格に従って音色選択情報
    と対応づけて音色データを配置した音色選択空間を有
    し、音色選択情報に応じて該音色選択空間から音色デー
    タを選択可能にする音色選択方法において、 外部から取り込み可能な音色データを取り込むステップ
    と、ここで、前記外部から取り込み可能な音色データ
    は、該音色データを前記音色選択空間のどこへ配置する
    かを指示するオリジナル音色選択情報を付随して有する
    ものであり、 前記外部から取り込んだ音色データを、該音色データに
    付随する前記オリジナル音色選択情報に従う配置で前記
    音色選択空間内に配置するステップであって、該オリジ
    ナル音色選択情報に従う配置に既に別の音色データが配
    置されている場合は、前記外部から取り込んだ音色デー
    タを優先して選択可能にし、該別の音色データは選択不
    能とするものと、 前記外部から取り込んだ音色データを前記オリジナル音
    色選択情報に従って選択するステップとを具える音色選
    択方法。
  12. 【請求項12】 所定の音色規格に従って音色選択情報
    と対応づけて音色データを配置した音色選択空間を有
    し、音色選択情報に応じて該音色選択空間から音色デー
    タを選択可能にする音色選択方法において、 外部から取り込み可能な音色データを取り込むステップ
    と、 音色選択のために第1のモードと第2のモードの一方を
    選択するステップと、 前記所定の音色規格に従う音色選択空間内において外部
    から取り込み可能な音色データを配置するための専用の
    領域を設定し、外部から取り込んだ音色データを該専用
    の領域に配置し、前記第1のモードが選択された場合、
    前記専用の領域を指定する音色選択情報に従って前記外
    部から取り込んだ音色データを選択可能にするステップ
    と、 前記外部から取り込み可能な音色データの有するオリジ
    ナル音色選択情報を、当該音色データが配置された前記
    専用の領域を指定する音色選択情報に置換する置換ステ
    ップを含み、該オリジナル音色選択情報に応じて該置換
    ステップを介在させて音色を選択することにより、該オ
    リジナル音色選択情報の示す配置位置で当該音色データ
    を選択可能にするステップと、を具えた音色選択方法。
  13. 【請求項13】 所定の音色規格に従って音色選択情報
    と対応づけて音色データを配置した音色選択空間を有
    し、音色選択情報に応じて該音色選択空間から音色デー
    タを選択可能にする音色選択方法において、 外部から取り込み可能な音色データを取り込むステップ
    と、 音色選択のために第1のモードと第2のモードの一方を
    選択するステップと、 前記所定の音色規格に従う音色選択空間内において外部
    から取り込み可能な音色データを配置するための専用の
    領域を設定し、外部から取り込んだ音色データを該専用
    の領域に配置し、前記第1のモードが選択された場合、
    前記専用の領域を指定する音色選択情報に従って前記外
    部から取り込んだ音色データを選択可能にするステップ
    と、 前記外部から取り込んだ音色データを、該音色データに
    付随するオリジナル音色選択情報に従う配置で前記音色
    選択空間内に配置し、前記第2のモードが選択された場
    合、該オリジナル音色選択情報に従う配置に既に別の音
    色データが配置されている場合は、前記外部から取り込
    んだ音色データを優先して選択可能にし、該別の音色デ
    ータは選択不能とし、前記オリジナル音色選択情報に従
    って前記外部から取り込んだ音色データを選択可能にす
    るステップとを具えた音色選択方法。
  14. 【請求項14】 機械読み取り可能な記憶媒体であっ
    て、請求項9乃至13のいずれかに記載の音色選択方法
    をコンピュータで実施するためのプログラムを記憶して
    なる記憶媒体。
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