JP2002295276A - バルブタイミング調整装置 - Google Patents
バルブタイミング調整装置Info
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- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
7への付勢力を遅角領域と進角領域とで異ならせる場
合、付勢力が途中で変化する影響によってベーンロータ
7の実際の位相を目標の位相にスムーズに制御するのが
困難であった。 【解決手段】 ECU18は、エンジンの運転状態に適
したベーンロータ7の目標の位相を算出し、その目標の
位相が実際の位相と一致するように第1電磁アクチュエ
ータ15をPD制御を用いてデューティー比制御するも
のであり、ベーンロータ7が遅角領域の場合は制御値と
して遅角側保持制御値(デューティー値)を用い、進角
領域の場合は制御値として進角側保持制御値(デューテ
ィー値)を用いる。このように、遅角領域と進角領域と
で別々の制御値を用いて制御しているため、ベーンロー
タ7がプリセット位相を横切って変位しても、ベーンロ
ータ7の実際の位相をスムーズに目標の位相に制御でき
る。
Description
エンジン)のバルブ(吸気弁あるいは排気弁)の開閉弁
時期を調整するバルブタイミング調整装置に関する。
ジンのクランクシャフト(駆動軸に相当する)によって
回転駆動される駆動部材と、カムシャフト(従動軸に相
当する)とともに回転する従動部材とを備え、駆動部材
に対して従動部材を相対回転させて、バルブの開閉弁時
期を調整し、エンジンの出力の向上や、燃費の改善を図
るものが知られている。
気バルブをエンジンの下死点位置よりも遅く閉じること
により、エンジンのポンピングロスを防ぎ、燃費を向上
させることが知られている。しかし、エンジンの下死点
位置よりも遅く吸気バルブを閉じるタイミングは、エン
ジン暖気後において燃費が向上する反面、エンジンの冷
間時に実圧縮比が低下し、ピストンの上死点時での空気
温度が十分に上昇しないため、エンジンが始動不良を起
こし、始動時間が長くなったり、始動できなくなる可能
性がある。
バルブの開閉時期は、エンジン暖気時に最適な開閉時期
よりも進角側である。従って、吸気バルブのバルブタイ
ミングを変化させるバルブタイミング調整装置には、エ
ンジン暖気時に適した開閉弁時期とは別に、エンジン冷
間始動時に適した開閉弁時期が設定できる要求がある。
この要求に応える技術として、吸気バルブを開閉するカ
ムシャフトと一体に回転する従動部材を、駆動部材に対
する最遅角位置よりも所定量進角した中間位相でロック
させ、その状態でエンジン始動を行うものが知られてい
る。
動部材を中間位相でロックさせるには、エンジンの停止
時に従動部材を中間位相よりも進角側に変位させておく
必要がある。エンジンを停止する時の油圧は通常はアイ
ドリング回転数であるため低く、且つその油圧は油温に
よって大きく異なってしまう。このため、エンジンの停
止時に油温が高いと、従動部材を進角側へ駆動する進角
油圧が低下し、従動部材を中間位相以上に進角させるこ
とが困難となる。
公報に開示されるように、アシストスプリングによって
従動部材を進角側へ付勢するバルブタイミング調整装置
が知られている。この公報に開示されるアシストスプリ
ングは、最遅角から最進角の全域に亘って、一定の付勢
力で従動部材を進角側へアシストするものである。この
ようなアシストスプリングを用いた場合、エンジンを停
止した時に、従動部材が所定の中間位相よりも進角側で
停止した状態であっても、エンジンを始動する場合にア
シストスプリングの付勢力によってカムシャフトの遅角
変位が妨げられ、始動時にすぐにカムシャフトが遅角し
ない場合がある。このため、従動部材が中間位相以上の
進角位置で始動が行われることになり、エンジンの始動
性が低下してしまう不具合があった。
側へ駆動する油圧が低い状態であっても従動部材を最遅
角位置よりも進角側の中間位相以上に回動させるととも
に、エンジン始動のトルクが駆動部材に生じた時に、所
定の中間位相以上に回動していた従動部材を所定の中間
位相まで確実に回動させることができるバルブタイミン
グ調整装置を提供することにある。
を達成した場合に発生する不具合を解決することのでき
るバルブタイミング調整装置を提供することにある。即
ち、従動部材の付勢力が遅角領域と進角領域とで異なる
場合に、従動部材の実際の位相を目標の位相に素早く、
且つ正確に制御できるバルブタイミング調整装置を提供
することにある。
を達成した場合に発生する不具合を解決することのでき
るバルブタイミング調整装置を提供することにある。即
ち、従動部材の付勢力が遅角領域と進角領域とで異なる
場合は、その付勢力が変化する変位点(遅角領域と進角
領域とが切り替わる回動点、プリセット点)が明確でな
いと、その変位点前後では従動部材を正確に制御ができ
ない。そこで、第3の目的は、組付け誤差や経時変化に
よって実際の変位点が変化するような場合であっても、
実際の変位点を検出し、その検出した変位点をもとに従
動部材の位相を制御することにより、従動部材の実際の
位相を目標の位相に素早く、且つ正確に制御できるバル
ブタイミング調整装置を提供することにある。
と同様、上述した第2の目的を達成した場合に発生する
不具合を解決することのできるバルブタイミング調整装
置を提供することにある。即ち、従動部材の付勢力が遅
角領域と進角領域とで異なる場合は、遅角側の制御値
(学習値)と、進角側の制御値(学習値)が異なる。そ
して、従動部材への付勢力が変化する変位点の付近で学
習制御が行われる場合、実際の変位点と制御装置が認識
する変位点とが異なると、変位点の境界部分で誤った制
御値が学習されてしまい、誤学習によって従動部材の位
相制御が乱れてしまう。そこで、第4の目的は、変位点
の境界部分では誤った制御値が学習されないようにし
て、誤学習による制御の乱れをなくし、従動部材の実際
の位相を目標の位相に素早く、且つ正確に制御できるバ
ルブタイミング調整装置を提供することにある。
項1を採用するバルブタイミング調整装置では、従動部
材が所定の遅角領域に位置する場合にのみ、アシストス
プリングが従動部材を進角側へ付勢する。あるいは、ア
シストスプリングが従動部材を進角側へ付勢する付勢力
は、従動部材が所定の遅角領域に位置する場合の方が、
従動部材が進角領域に位置する場合よりも強く設けられ
ている。この結果、従動部材を進角側へ駆動する油圧が
低い状態であっても従動部材を最遅角位置よりも進角側
へ回動させるとともに、従動部材が中間位相よりもさら
に進角側に回動している状態ではカムトルクによって従
動部材が所定の中間位相に容易に戻される。このため、
従動部材の位相位置を所定の中間位相に確実に回動させ
ることができる。このため、エンジンの始動時にカムシ
ャフトの位相を最適な中間位相に設定することができ、
エンジンの始動性を高めることができる。
するバルブタイミング調整装置では、従動部材が所定の
遅角領域に位置する場合にのみ、アシストスプリングが
従動部材を進角側へ付勢する。あるいは、アシストスプ
リングが従動部材を進角側へ付勢する付勢力は、従動部
材が所定の遅角領域に位置する場合の方が、従動部材が
進角領域に位置する場合よりも強く設けられている。そ
して、従動部材の位相位置を制御する制御装置は、従動
部材の位相位置が遅角領域に位置する場合、遅角領域に
おけるアシストスプリングの付勢力を加味した遅角側制
御値を用いて油圧アクチュエータを制御し、従動部材の
位相位置が進角領域に位置する場合、進角領域における
アシストスプリングの付勢力を加味した進角側制御値を
用いて油圧アクチュエータを制御する。このため、従動
部材の付勢力が遅角領域と進角領域とで異なる場合であ
っても、従動部材の実際の位相を目標の位相に素早く、
且つ正確に制御できる。
するバルブタイミング調整装置では、従動部材が所定の
遅角領域に位置する場合にのみ、アシストスプリングが
従動部材を進角側へ付勢する。あるいは、アシストスプ
リングが従動部材を進角側へ付勢する付勢力は、従動部
材が所定の遅角領域に位置する場合の方が、従動部材が
進角領域に位置する場合よりも強く設けられている。そ
して、従動部材の位相位置を制御する制御装置は、実際
の位相が目標の位相となるように遅角側制御値あるいは
進角側制御値を修正した場合、その修正量が所定値より
も大きい場合に、その時の実際の位相を遅角領域と進角
領域との変位点として学習するように設けられている。
このため、組付け誤差や経時変化によってアシストスプ
リングによる付勢力の変位点が変化するような場合であ
っても、実際の変位点が検出されて学習されるため、そ
の修正された実際の変位点をもとに従動部材の位相を制
御することができ、従動部材の実際の位相を目標の位相
に素早く、且つ正確に制御できる。
条件の例を開示する。上記では、遅角側制御値あるいは
進角側制御値の修正量が所定値よりも大きい場合に、そ
の時の変位点を学習するように設けたが、次のように設
けても良い。 (1)前記制御装置は、前記駆動部材に対する前記従動
部材の実際の位相を検出する実位相検出手段を備えると
ともに、前記駆動部材に対する前記従動部材の位相が前
記遅角領域と前記進角領域との変位点を含む所定範囲内
(例えば、請求項4の中間回動範囲)の領域にあり、且
つ前記内燃機関の運転状態に応じて設定された目標位相
と前記実際の位相との差が所定値より大きく、且つその
差が一定時間ほとんど変化しない場合に、前記駆動部材
に対する前記従動部材の位相を前記遅角領域と前記進角
領域との変位点として学習する変位点学習手段を備える
ことを特徴とする。つまり、従動部材の位相位置を制御
する制御装置は、従動部材の位相が遅角領域と進角領域
との変位点を含む所定範囲内(例えば、請求項4の中間
回動範囲)の領域にあり、目標位相と実際の位相との差
が所定値より大きく、さらにその差が一定時間ほとんど
変化しない場合、その時の従動部材の位相を遅角領域と
進角領域との変位点として学習するように設けられてい
る。このように設けても、組付け誤差や経時変化によっ
てアシストスプリングによる付勢力の変位点が変化する
ような場合であっても、実際の変位点が検出されて学習
されるため、その修正された実際の変位点をもとに従動
部材の位相を制御することができ、従動部材の実際の位
相を目標の位相に素早く、且つ正確に制御できる。
する前記従動部材の実際の位相を検出する実位相検出手
段を備えるとともに、前記駆動部材に対する前記従動部
材の位相が前記遅角領域と前記進角領域との変位点を含
む所定範囲内(例えば、請求項4の中間回動範囲)の領
域にあり、且つ前記内燃機関の運転状態に応じて設定さ
れた目標位相と前記実際の位相との差が所定値より小さ
く、且つ一定時間内に前記目標位相に前記実際の位相を
一致させるための制御値の変更を所定回数以上行った場
合に、前記駆動部材に対する前記従動部材の位相を前記
遅角領域と前記進角領域との変位点として学習する変位
点学習手段を備えることを特徴とする。つまり、従動部
材の位相位置を制御する制御装置は、従動部材の位相が
遅角領域と進角領域との変位点を含む所定範囲内(例え
ば、請求項4の中間回動範囲)の領域にあり、目標位相
と実際の位相との差が所定値より小さく、さらに一定時
間内に目標位相に実際の位相を一致させるための制御値
の変更を所定回数以上行った場合、その時の従動部材の
位相を遅角領域と進角領域との変位点として学習するよ
うに設けられている。このように設けても、組付け誤差
や経時変化によってアシストスプリングによる付勢力の
変位点が変化するような場合であっても、実際の変位点
が検出されて学習されるため、その修正された実際の変
位点をもとに従動部材の位相を制御することができ、従
動部材の実際の位相を目標の位相に素早く、且つ正確に
制御できる。
するバルブタイミング調整装置では、従動部材が所定の
遅角領域に位置する場合にのみ、アシストスプリングが
従動部材を進角側へ付勢する。あるいは、アシストスプ
リングが従動部材を進角側へ付勢する付勢力は、従動部
材が所定の遅角領域に位置する場合の方が、従動部材が
進角領域に位置する場合よりも強く設けられている。そ
して、従動部材の位相位置を制御する制御装置は、従動
部材の回動範囲が遅角領域と進角領域の変位点を含む中
間回動範囲の時は従動部材の位相が所定時間一定でも、
制御値を学習しないように設けられている。このよう
に、変位点の境界部分で誤った制御値が学習されないた
め、誤学習による制御の乱れが発生せず、従動部材の実
際の位相を素早く、且つ正確に目標の位相に制御でき
る。
変形例を用いて説明する。 〔実施例〕実施例を図1〜図9を参照して説明する。な
お、図1〜図4はバルブタイミング調整装置の構造を示
す図であり、図1はバルブタイミング調整装置の軸方向
に沿う断面図、図2はシューハウジングの内部を示す
図、図3はロック機構の説明図、図4はアシストスプリ
ングの配置を示す図である。本実施例で示すバルブタイ
ミング調整装置は、吸気バルブと排気バルブが独立した
カムシャフトによって駆動されるDOHCエンジンの吸
気側のカムシャフトに取り付けられるものであり、吸気
バルブの開閉タイミングを連続的に可変可能なものであ
る。また、この実施例では、図1の左側をフロント側、
右側をリヤ側として説明する。
シャフトよりタイミングチェーンA(またはタイミング
ベルト等)を介して駆動される駆動部材Bと、この駆動
部材Bによって駆動されて、その駆動トルクをカムシャ
フトDに伝達する従動部材Cとに大別されるものであ
り、シューハウジング2内に構成される油圧アクチュエ
ータによって駆動部材Bに対して従動部材Cを相対的に
回転駆動して、カムシャフトDを進角側あるいは遅角側
へ変化させるものである。
が構成されるシューハウジング2とタイミングチェーン
Aが架け渡されるスプロケット3を備え、クランクシャ
フトと同期して回転するものであり、シューハウジング
2とスプロケット3との間には、シューハウジング2の
内部に形成される油室(後述する進角室6a、遅角室6
b)のリヤ側を閉塞するシールプレート4が介在されて
いる。これらシューハウジング2、スプロケット3およ
びシールプレート4は複数のボルト5によって強固に締
結されている。なお、駆動部材Bは、タイミングチェー
ンAによって、図2において時計方向に回転するもので
あり、この回転方向が進角方向である。そして、シュー
ハウジング2の内部には、図2に示すように、略扇状の
凹部6が複数(この実施例では3つ)形成されている。
体に回転するベーンロータ7を備える。このベーンロー
タ7は、カムシャフトDに固着された位置決めピン8に
嵌まり合う位置決め穴9を備えるものであり、その位置
決めピン8と位置決め穴9が嵌まり合うことによって、
カムシャフトDに対するベーンロータ7の位置決めがな
されている。また、ベーンロータ7は、カムシャフトD
に締結されるボルト10によってカムシャフトDの端部
に固定されるものである。
凹部6内を進角室6aと遅角室6bに区画するベーン1
2を備えるものであり、ベーンロータ7はシューハウジ
ング2に対して所定角度内で回動可能に設けられてい
る。進角室6aおよび遅角室6bは、シューハウジング
2、シールプレート4およびベーンロータ7に囲まれる
油圧室であり、ベーンロータ7の外周面の溝やベーン1
2の先端溝に配置したシール部材12a等によって各室
内の液密性が保たれている。なお、進角室6aは油圧に
よってベーン12を進角側へ駆動するための油圧室であ
ってベーン12の反回転方向側の凹部6内に形成される
ものであり、逆に、遅角室6bは油圧によってベーン1
2を遅角側へ駆動するための油圧室であってベーン12
の回転方向側の凹部6内に形成されるものである。
aおよび遅角室6bに流体(オイル)を給排して、進角
室6aと遅角室6bに油圧差を発生させてベーンロータ
7を回動させる作動油圧発生手段が設けられている。こ
の作動油圧発生手段は、進角室6aと遅角室6bに油圧
差を発生させることによって、ベーンロータ7をシュー
ハウジング2に対して相対回転させるための手段であ
る。
作動油圧発生手段は、クランクシャフトによって駆動さ
れるオイルポンプ13、このオイルポンプ13によって
圧送されるオイルを進角室6aまたは遅角室6bに切り
替えて供給する第1切替弁14、この第1切替弁14を
切替駆動する第1電磁アクチュエータ15、遅角室6b
がドレーンされている時に進角室6aも同時にドレーン
させるための第2切替弁16、この第2切替弁16を切
替駆動する第2電磁アクチュエータ17、上記第1、第
2電磁アクチュエータ15、17を制御する制御装置
(以下、ECU)18等から構成される。
出されるクランク角、エンジン回転速度、アクセル開度
等のエンジンの運転状態に応じて第1、第2電磁アクチ
ュエータ15、17を制御して、エンジンの運転状態に
応じた作動油圧を進角室6aと遅角室6bに発生させる
ものであり、詳細な第1電磁アクチュエータ15のデュ
ーティー比制御については後述する。
固定するためのロック機構を説明する。ベーン12の1
つには、エンジンの始動時にベーンロータ7の回動位置
を所定の中間位相(例えば、最遅角位置から10°進角
側へ回転した位置)に固定しておくためのストッパピン
20が装着されている。このストッパピン20によるシ
ューハウジング2とベーンロータ7のロック構造を説明
する。
れた挿通穴内に挿入され、ストッパリング21により、
所定量以上飛び出ないように固定されている。ストッパ
ピン20には、圧縮コイルバネ22によってフロント側
に向かう付勢力が加えられている。そして、シューハウ
ジング2に固着されたリング状のストッパブッシュ23
内のストッパ穴23aにストッパピン20の頭部(フロ
ント側端部)が嵌合した状態で、シューハウジング2に
対してベーンロータ7がロックされる。
ューハウジング2に形成された溝(図示しない)によっ
て遅角室6bと連通しており、遅角室6bの油圧によっ
てストッパピン20をロック解除側(リヤ側)へ付勢す
るように設けられている。ストッパピン20の中間部に
は、フロント側およびリヤ側の両方から油圧を受ける鍔
状のフランジ部24が形成されている。フランジ部24
のフロント側の油室(フロント油室)25は、ロックが
解除された状態で遅角室6bと連通するように設けられ
ており、遅角室6bの油圧によってストッパピン20を
ロック解除側(リヤ側)へ付勢する。
ヤ油室)26は、ベーン12に形成された横穴27を介
して進角室6aと連通しており、進角室6aの油圧によ
ってストッパピン20をロック側(フロント側)へ付勢
するように設けられている。また、リヤ油室26は、ベ
ーンロータ7に形成された斜め穴28と、シールプレー
ト4に形成された長穴29を介して進角室6aと連通可
能に設けられている。シールプレート4に形成された長
穴29は、図3に示すようにベーン12(ストッパピン
20)が進角側に回動しているときに進角室6aとリヤ
油室26を斜め穴28を介して連通させるものである
が、ストッパピン20が最遅角側に回動しているときは
斜め穴28との連通が遮断されるものである。
打ち抜き加工した際に同時に形成された油路であり、こ
の長穴29(打ち抜き油路)はシューハウジング2とス
プロケット3との間に挟まれて外部(大気)と遮断され
るものである。
する。バルブタイミング調整装置1は、駆動部材Bに対
して従動部材Cを進角側へ付勢するねじりコイルバネよ
りなるアシストスプリング31が設けられている。この
アシストスプリング31は、エンジンを停止する際に、
ベーンロータ7を最遅角位置からロック位置へ回転し易
くするためのものであり、ベーンロータ7が所定の遅角
領域(ロック位置よりも遅角側の領域)に位置する場
合にのみ、ベーンロータ7を進角側へ付勢するものであ
り、ベーンロータ7が進角領域(ロック位置よりも進
角側の領域)に位置する時は、アシストスプリング31
の付勢力はベーンロータ7に作用しないものである。
すように硬質なスプロケット3に形成されたスプリング
収容部32の内部に直接収納されるものであり、アシス
トスプリング31の一端31aはスプロケット3に形成
されたフック溝33に保持される。アシストスプリング
31の他端31bはスプロケット3に形成された回動壁
34内に挟まれて所定範囲(遅角領域に相当する範
囲)の回動が可能なものである。
アシストスプリング31の他端31bと係合可能な係合
ピン35が圧入されている。スプロケット3のフロント
側の面には、係合ピン35の回動を自由にするための逃
がし溝36が形成されている。また、シールプレート4
には、係合ピン35を貫通させる円弧窓37が形成され
ており、この円弧窓37は係合ピン35が最遅角位置か
ら最進角位置まで回動できるように略円弧状に開成され
たものである。アシストスプリング31は、上記のよう
な構成によってベーンロータ7と係合するため、ベーン
ロータ7が遅角領域(ロック位置よりも遅角側)に位
置する時のみ進角側に向かう付勢力を受ける。
時の作動を説明する。エンジンに停止指示が与えられる
と、ECU18の働きによって遅角室6b側がドレーン
されるとともに、進角室6a側に油圧が供給される。こ
の時、油温の上昇によって進角室6aに供給される油圧
が低下していても、ベーンロータ7が遅角領域に位置
するときは、アシストスプリング31によって進角側に
付勢されているため、ベーンロータ7がロック位置より
も進角側(進角領域)へ確実に回転する。ベーンロー
タ7がロック位置よりも進角側へ回転すると、図3に示
すように、長穴29と横穴27を介してリヤ油室26に
油圧が供給される。すると、圧縮コイルバネ22ととも
にストッパピン20をフロント側へ押し出す力が上回
り、ストッパピン20がシューハウジング2に当接す
る。この状態でエンジンが停止する。
きによって進角室6aと遅角室6bが共にドレーンされ
る。そして、クランク軸によって駆動部材Bが進角側へ
駆動される。この時、ベーンロータ7は進角領域に存
在するために、アシストスプリング31の付勢力は受け
ておらず、従動部材CにはカムシャフトDの負荷が加え
られるため、シューハウジング2が進角側に回転する
と、相対的にベーンロータ7が遅角側に移動する。そし
て、ベーンロータ7の位相位置がロック位置まで回動す
ると、圧縮コイルバネ22の作用でストッパピン20が
ストッパ穴23aに嵌合し、結果的にシューハウジング
2とベーンロータ7とが所定の中間位相でロックする。
つまり、吸気側のカムシャフトDを所定の中間位相にロ
ックした状態で確実にエンジン始動を行うことができ
る。
グ調整装置1では、ベーンロータ7を所定の中間位相に
ロックした状態で確実にエンジン始動を行うことができ
るため、吸気バルブがエンジン冷間時の始動に適した最
適なバルブタイミングになるので、エンジン始動不良が
なくなり、エンジン始動時間を短縮できる。また、エン
ジンの暖気後は暖気したエンジンに適した最適なバルブ
タイミングにすることができるため、エンジンの出力向
上やエミッションを改善することができる。
明する。ECU18は、CPU、RAM、ROM、入出
力ポート等を備えた周知の電子制御ユニットによって構
成されるものであって、そのROMには、エンジンの運
転時、各種センサによって検出されるエンジン回転速
度、アクセル開度、エンジン水温等からエンジンの運転
状態に適したベーンロータ7の位相角(目標の位相)を
算出し、その目標の位相が実際の位相と一致するように
PD制御によって第1電磁アクチュエータ15をデュー
ティー比制御するプログラムが書き込まれている。
態を検出するためセンサ類の他に、クランクシャフトの
回転角を検出するクランク角度検出センサと、吸気側の
カムシャフトDの回転角を検出するカムシャフト角度検
出センサとが接続されており、クランクシャフトの回転
角とカムシャフトDの回転角とから、ベーンロータ7の
実際の位相を検出している。
は、ベーンロータ7が遅角領域に位置するときのみベ
ーンロータ7を進角側に付勢するものであるため、図5
(a)に示すように、ベーンロータ7が遅角領域に位
置する場合と、進角領域に位置する場合とでは、プリ
セット位相(変位点)を境界線としてベーンロータ7の
変化速度が異なる。なお、図5(b)は、ECU18内
において区別される制御領域の概略図である。
が遅角領域に位置する場合と、ベーンロータ7が進角
領域に位置する場合とで、別々の制御値(遅角側保持
制御値と進角側保持制御値)を切り替えて用いて第1電
磁アクチュエータ15をデューティー比制御するように
設けられている(制御値切替手段の機能)。(ベーンロ
ータ7が遅角領域に位置する場合)保持モード時(目
標の位相が一定状態)は、第1電磁アクチュエータ15
の制御デューティー比を、遅角側保持制御値(デューテ
ィー値)として与えるものである。フィードバック制御
時(目標の位相と実際の位相が異なる状態)は、第1電
磁アクチュエータ15のデューティー比を、遅角側保持
制御値(デューティー値)+P制御量+D制御量として
与えるものである。
場合)保持モード時は、第1電磁アクチュエータ15の
デューティー比を、進角側保持制御値(デューティー
値)として与えるものである。フィードバック制御時
は、第1電磁アクチュエータ15のデューティー比を、
進角側保持制御値(デューティー値)+P制御量+D制
御量として与えるものである。なお、上記P制御量は目
標の位相と実際の位相の差による比例制御値であり、上
記D制御量は目標の位相と実際の位相の差による微分制
御値である。
置する場合は、制御値として遅角側保持制御値(デュー
ティー値)を用い、ベーンロータ7が進角領域に位置
する場合は、制御値として進角側保持制御値(デューテ
ィー値)を用いるものである。
いて別々の制御値を用いて制御しているので、遅角領域
と進角領域でベーンロータ7の変化速度が異なって
も、ベーンロータ7の実際の位相を正確且つ素早く目標
の位相に制御できる。また、図6(b)に示すように、
ベーンロータ7が遅角領域と進角領域のプリセット
位相を横切って変位する場合、図6(a)に示すよう
に、保持制御値(デューティー比)が遅角側保持制御値
(デューティー比)と進角側保持制御値(デューティー
比)に切り替わるため、ベーンロータ7の実際の位相を
スムーズに目標の位相に制御できる。
明する。ECU18は、ベーンロータ7の実際の位相が
目標の位相に収束していない場合、保持制御値(デュー
ティー比)を修正するように設けられている。つまり、
ベーンロータ7が遅角領域の状態で目標の位相に収束
していない場合は、遅角側保持制御値(デューティー
比)を修正し、ベーンロータ7が進角領域の状態で目
標の位相に収束していない場合は、進角側保持制御値
(デューティー比)を修正するように設けられている。
なお、修正値は後述するように、後述する中間回動範囲
αの領域(不感帯領域)では学習せず、第1、第2回動
範囲β、γの領域では学習するように設けられている。
位相と実際のプリセット位相とが異なる場合で、且つ実
際の位相と目標の位相がプリセット位相をまたいでいる
場合は、実際の位相を目標の位相に収束しようと保持制
御値(デューティー比)を変更する場合、その保持制御
値(デューティー比)は大きく変化する(例えば、デュ
ーティー比の2〜3%よりも大きく変化する)。
ィー比)の変化量(変更量)が所定よりも大きい場合
に、ECU18が認知するプリセット位相と実際のプリ
セット位相とが異なると判断して、修正後の実際の位相
を実際のプリセット位相として学習するように設けられ
ている。具体的には、図7(b)に示すように、実際の
位相が遅角領域で、その実際の位相が目標の位相とな
るように遅角側保持制御値(デューティー比)を修正し
た場合、図7(a)の破線に示すように、遅角側保持制
御値(デューティー比)が進角側へ所定値(2〜3%)
より大きく変化した場合は、修正後のベーンロータ7の
位相をプリセット位相(遅角領域と進角領域との変
位点)として学習する(変位点学習手段の機能)。
際の位相が目標の位相となるように進角側保持制御値
(デューティー比)を修正した場合、その進角側保持制
御値(デューティー比)が遅角側へ所定値(2〜3%)
より大きく変化した場合は、修正後のベーンロータ7の
位相をプリセット位相(遅角領域と進角領域との変
位点)として学習する(変位点学習手段の機能)。な
お、保持制御値(デューティー比)の変更量が所定値
(2〜3%)よりも小さい場合は、ECU18はプリセ
ット位相の学習は行わず、前回学習した値をプリセット
位相として認識する。
調整装置1では、組付け誤差や経時変化によってプリセ
ット位相(変位点)が変化するような場合であっても、
正確なプリセット位相が検出されて学習されるため、そ
のプリセット位相を介して別れる遅角領域の制御と、
進角領域の制御とを正確に切り替えることができ、結
果的にベーンロータ7の実際の位相を目標の位相にスム
ーズに制御できる。
明する。ECU18は、上述したように、ベーンロータ
7の目標の位相が所定時間一定で、且つその実際の位相
が目標の位相に収束していない場合、保持制御値(デュ
ーティー比)を変更するように設けられている。つま
り、ベーンロータ7が遅角領域の状態で一定時間に亘
って目標の位相に収束していない場合は、遅角側保持制
御値(デューティー比)を変更し、ベーンロータ7が進
角領域の状態で一定時間に亘って目標の位相に収束し
ていない場合は、進角側保持制御値(デューティー比)
を変更するように設けられている。
動範囲が、図8(b)に示すように、プリセット位相
(変位点)を含む中間回動範囲αか、この中間回動範囲
αよりも遅角側の第1回動範囲βか、中間回動範囲αよ
りも進角側の第2回動範囲γかを区別するように設けら
れている(回動範囲判別手段の機能)。
が第1回動範囲βの時は、ベーンロータ7が一定時間に
亘って目標の位相に収束していない場合に、遅角側保持
制御値(デューティー比)を実際の位相が目標の位相に
収束する制御値に変更し、その変更した制御値を学習す
るように設けられている(遅角側学習手段の機能)。ま
た、ECU18には、ベーンロータ7が第2回動範囲γ
の時は、ベーンロータ7が一定時間に亘って目標の位相
に収束していない場合に、進角側保持制御値(デューテ
ィー比)を実際の位相が目標の位相に収束する制御値に
変更し、その変更した制御値を学習するように設けられ
ている(進角側学習手段の機能)。さらに、ECU18
には、ベーンロータ7が中間回動範囲αの時は、ベーン
ロータ7が一定時間に亘って目標の位相に収束していな
い場合に、遅角側保持制御値(デューティー比)あるい
は進角側保持制御値(デューティー比)を、実際の位相
が目標の位相に収束する制御値に一時的に変更するが、
その変更した制御値は学習しないように設けられてい
る。
の時は、図9(c)に示すように、ベーンロータ7が一
定時間に亘って目標の位相に収束していない場合、図9
(b)の破線に示すように、遅角側保持制御値(デュー
ティー比)あるいは進角側保持制御値(デューティー
比)を、実際の位相が目標の位相に収束する制御値に一
時的に変更するが、その変更した制御値は学習しない。
グ調整装置1では、遅角側の第1回動範囲βおよび進角
側の第2回動範囲γでは、変更した制御値を学習してベ
ーンロータ7の実際の位相を目標の位相に素早く、且つ
正確に制御できる。また、この実施例のバルブタイミン
グ調整装置1では、ベーンロータ7が中間回動範囲αの
時は、制御値を変更して実際の位相を目標の位相に制御
しているが、その変更した制御値を学習しないため、プ
リセット位相の境界部分で誤った制御値が学習されな
い。このため、誤学習による制御の乱れが発生せず、ベ
ーンロータ7の実際の位相を素早く、且つ正確に目標の
位相に制御できる。
タ7の回動位置(位相)が遅角領域に位置する場合に
遅角側保持制御値(デューティー比)を用い、ベーンロ
ータ7の回動位置(位相)が進角領域に位置する場合
に進角側保持制御値(デューティー比)を用いるよう
に、プリセット位相を起点に保持制御値(デューティー
比)を切り換えた例を示した。しかし、図10に示すよ
うに、例えば、ベーンロータ7の回動位置(位相)を、
中間回動位置α(不感帯領域)、遅角側の第1回動範囲
β、進角側の第2回動範囲γに区分し、ベーンロータ7
の回動位置(位相)が中間回動位置α(不感帯領域)に
位置する場合は、中間回動位置α(不感帯領域)の制御
値(デューティー比)を用いてベーンロータ7の回動位
置を制御するように設けても良い。この中間回動位置α
(不感帯領域)の制御値(デューティー比)の一例とし
ては、図10に示すように、遅角側保持制御値(デュー
ティー比)と進角側保持制御値(デューティー比)を用
いた関数(例えば線形化)を用い、その関数から中間回
動位置α(不感帯領域)における保持制御値(デューテ
ィー比)を求めても良い。
1をベーンロータ7のスプロケット3側に配置した例を
示したが、反スプロケット3側に配置しても良い。上記
の実施例では、ベーンロータ7がカムシャフトDの端部
に固着される例を示したが、カムシャフトDがベーンロ
ータ7の内部を貫通するタイプのバルブタイミング調整
装置1に本発明を適用しても良い。上記の実施例では、
吸気側のカムシャフトDに取り付けられるバルブタイミ
ング調整装置1に本発明を適用した例を示したが、排気
側のカムシャフトDに取り付けられるバルブタイミング
調整装置1に本発明を適用しても良い。
ロント方向へ移動してストッパ穴23aに嵌合する例を
示したが、ストッパピン20がリヤ方向へ移動してスト
ッパ穴23aに嵌合するように設けても良いし、ストッ
パピン20を径方向へ移動させてストッパ穴23aに嵌
合するように設けても良い。また、ストッパピン20を
ベーンロータ7側に収納した例を示したが、ストッパピ
ン20をシューハウジング2側に収納してベーンロータ
7をロックさせても良い。
に3つの凹部6を形成し、ベーンロータ7の外周部に3
つのベーン12を設けた例を示したが、凹部6の数やベ
ーン12の数は構成上1つあるいはそれ以上であればい
くつでも構わないものであり、凹部6の数およびベーン
12の数を他の数にしても良い。つまり、例えば、シュ
ーハウジング2に2つの凹部6を形成してベーンロータ
7の外周部に2つのベーン12を設けても良いし、シュ
ーハウジング2に4つの凹部6を形成してベーンロータ
7の外周部に4つのベーン12を設けても良い。
クランクシャフト(駆動軸)とともに回転し、ベーンロ
ータ7がカムシャフトD(従動軸)とともに回転する例
を示したが、ベーンロータ7がクランクシャフト(駆動
軸)とともに回転し、シューハウジング2がカムシャフ
トD(従動軸)とともに回転するように構成しても良
い。
図である。
の変化速度および制御領域を示す図である。
デューティー比)の切替説明図である。
値(保持デューティー比)の説明図である。
域を示す説明図である。
域を示す作動説明図である。
における制御値(保持デューティー比)の説明図であ
る。
チェーン B 駆動部材 C 従動部材 D カムシャフト(従動軸) 1 バルブタイミング調整装置 2 シューハウジング 6 凹部 6a 進角室 6b 遅角室 7 ベーンロータ 12 ベーン 18 ECU(制御装置) 31 アシストスプリング 遅角領域 進角領域 α 中間回動範囲 β 遅角側の第1回動範囲 γ 進角側の第2回動範囲
Claims (4)
- 【請求項1】内燃機関の駆動軸によって回転駆動される
駆動部材と、 この駆動部材の回転トルクをバルブ開閉用の従動軸に伝
達する従動部材と、 前記駆動部材に対して前記従動部材を進角側へ付勢する
アシストスプリングとを備え、 前記駆動部材の回転に対して前記従動部材の回転に位相
差を生じさせることにより、バルブの開閉時期を調整す
るバルブタイミング調整装置であって、 前記アシストスプリングは、前記従動部材が所定の遅角
領域に位置する場合にのみ、前記従動部材を進角側へ付
勢する、あるいは前記従動部材が所定の遅角領域に位置
する場合の方が、進角領域に位置する場合よりも強く前
記従動部材を進角側へ付勢するように設けられたことを
特徴とするバルブタイミング調整装置。 - 【請求項2】内燃機関の駆動軸によって回転駆動される
駆動部材と、 この駆動部材の回転トルクをバルブ開閉用の従動軸に伝
達する従動部材と、 前記駆動部材に対して前記従動部材を進角側へ付勢する
アシストスプリングと、 前記駆動部材の回転に対して前記従動部材の回転に位相
差を生じさせる油圧アクチュエータと、 前記内燃機関の運転状態を検出する手段を備え、その手
段によって検出される運転状態に応じて前記油圧アクチ
ュエータを制御する制御装置と、を備えたバルブタイミ
ング調整装置であって、 前記アシストスプリングは、前記従動部材が所定の遅角
領域に位置する場合にのみ、前記従動部材を進角側へ付
勢する、あるいは前記従動部材が所定の遅角領域に位置
する場合の方が、進角領域に位置する場合よりも強く前
記従動部材を進角側へ付勢するように設けられ、 前記制御装置は、 前記従動部材の位相位置が前記遅角領域に位置する場
合、前記遅角領域における前記アシストスプリングの付
勢力を加味した遅角側制御値を用いて前記油圧アクチュ
エータを制御し、 前記従動部材の位相位置が前記進角領域に位置する場
合、前記進角領域における前記アシストスプリングの付
勢力を加味した進角側制御値を用いて前記油圧アクチュ
エータを制御することを特徴とするバルブタイミング調
整装置。 - 【請求項3】内燃機関の駆動軸によって回転駆動される
駆動部材と、 この駆動部材の回転トルクをバルブ開閉用の従動軸に伝
達する従動部材と、 前記駆動部材に対して前記従動部材を進角側へ付勢する
アシストスプリングと、 前記駆動部材の回転に対して前記従動部材の回転に位相
差を生じさせる油圧アクチュエータと、 前記内燃機関の運転状態を検出する手段を備え、その手
段によって検出される運転状態に応じて前記油圧アクチ
ュエータを制御する制御装置と、を備えたバルブタイミ
ング調整装置であって、 前記アシストスプリングは、前記従動部材が所定の遅角
領域に位置する場合にのみ、前記従動部材を進角側へ付
勢する、あるいは前記従動部材が所定の遅角領域に位置
する場合の方が、進角領域に位置する場合よりも強く前
記従動部材を進角側へ付勢するように設けられ、 前記制御装置は、 前記駆動部材に対する前記従動部材の実際の位相を検出
する手段と、 前記従動部材の位相位置が前記遅角領域に位置する場合
に、前記遅角領域における前記アシストスプリングの付
勢力を加味した遅角側制御値を用いて前記油圧アクチュ
エータを制御し、前記従動部材の位相位置が前記進角領
域に位置する場合、前記進角領域における前記アシスト
スプリングの付勢力を加味した進角側制御値を用いて前
記油圧アクチュエータを制御する制御値切替手段と、 実際の位相が目標の位相となるように前記遅角側制御値
あるいは前記進角側制御値を修正する修正手段と、 この修正手段による修正量が所定値よりも大きい場合
に、その時の実際の位相を前記遅角領域と前記進角領域
との変位点として学習する変位点学習手段とを備えるこ
とを特徴とするバルブタイミング調整装置。 - 【請求項4】内燃機関の駆動軸によって回転駆動される
駆動部材と、 この駆動部材の回転トルクをバルブ開閉用の従動軸に伝
達する従動部材と、 前記駆動部材に対して前記従動部材を進角側へ付勢する
アシストスプリングと、 前記駆動部材の回転に対して前記従動部材の回転に位相
差を生じさせる油圧アクチュエータと、 前記内燃機関の運転状態を検出する手段を備え、その手
段によって検出される運転状態に応じて前記油圧アクチ
ュエータを制御する制御装置と、を備えたバルブタイミ
ング調整装置であって、 前記アシストスプリングは、前記従動部材が所定の遅角
領域に位置する場合にのみ、前記従動部材を進角側へ付
勢する、あるいは前記従動部材が所定の遅角領域に位置
する場合の方が、進角領域に位置する場合よりも強く前
記従動部材を進角側へ付勢するように設けられ、 前記制御装置は、 前記駆動部材に対する前記従動部材の位相を検出する手
段と、 前記従動部材の回動範囲が、前記遅角領域と前記進角領
域の変位点を含む中間回動範囲か、この中間回動範囲よ
りも遅角側の第1回動範囲か、前記中間回動範囲よりも
進角側の第2回動範囲かを区別する回動範囲判別手段
と、 実際の位相が目標の位相となるように前記遅角側制御値
あるいは前記進角側制御値を修正する修正手段と、 前記従動部材の回動範囲が前記第1回動範囲で、且つ前
記従動部材の位相が所定時間一定の場合に、前記油圧ア
クチュエータの制御値を遅角側制御値として学習する遅
角側学習手段と、 前記従動部材の回動範囲が前記第2回動範囲で、且つ前
記従動部材の位相が所定時間一定の場合に、前記油圧ア
クチュエータの制御値を進角側制御値として学習する進
角側学習手段とを備え、 前記従動部材の回動範囲が前記中間回動範囲の時は、前
記従動部材の位相が所定時間一定でも、前記油圧アクチ
ュエータの制御値を学習しないように設けられているこ
とを特徴とするバルブタイミング調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001100152A JP4329274B2 (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | バルブタイミング調整装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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ID=18953621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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JP (1) | JP4329274B2 (ja) |
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