JP2010261312A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】油路制御弁の配置箇所にかかわらず、機関停止中に可変動弁機構の油圧室から作動油を好適に排出することとのできる構造の内燃機関の可変動弁装置を提供する。
【解決手段】この可変動弁装置は、吸気バルブのバルブタイミングVTを変更するバルブタイミング可変機構40と、バルブタイミング可変機構40の遅角室48の給排状態をオイルコントロールバルブ63により制御する潤滑装置60とを備え、この潤滑装置60は、遅角室48とオイルコントロールバルブ63とを接続する遅角室油路74を通じて遅角室48への潤滑油の供給及び遅角室48からの潤滑油の排出を行う。そして、遅角室48または遅角室油路74に接続されて潤滑油をバルブタイミング可変機構40の外部(ケース室27)に排出する補助排出油路81が設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、機関バルブのバルブタイミングを変更する可変動弁機構と、可変動弁機構の遅角室の給排状態を油路制御弁により制御する油圧制御機構とを備える内燃機関の可変動弁装置に関する。
上記可変動弁装置としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。この文献の装置では、機関運転の停止にともない位相固定機構によりバルブタイミングを最進角と最遅角との間にある中間角(特定角)に固定するようにしている。またこの装置には、バルブタイミングの固定が行われることなく機関運転が停止した後の機関始動時のために、機関始動時のカムトルクの変動を利用して中間ロックする機構も設けられている。
ここで、バルブタイミングの固定が行われることなく機関運転が停止した後の機関始動時において、可変動弁機構の遅角室に多量の潤滑油が滞留している状況を想定すると、この場合には内部ロータの進角方向への回転が同潤滑油により妨げられ、これに起因してバルブタイミングの固定が行われないこともある。
そこで特許文献1の可変動弁装置では、オイルコントロールバルブ(油路制御弁)について、機関停止中に進角室及び遅角室から潤滑油を排出するための専用のポートを設け、機関停止時には同バルブの動作モードをこのポートに設定することにより潤滑油の排出が促進されるようにしている。
特開2004−116411号公報
特許文献1の可変動弁装置によれば、機関始動時において進角室及び遅角室に多量の潤滑油が滞留している状況が生じる頻度は低減されるようになるものの、これを実施するに際しては鉛直方向において油路制御弁を可変動弁機構よりも低いところに設ける必要がある。すなわち、油路制御弁の配置構造として、機関停止中において進角室及び遅角室の潤滑油が重力により排出される構造を採用することが要求されるため、可変動弁機構についての油路の構造にも自ずと大きな制約が生じるようになる。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、油路制御弁の配置箇所にかかわらず、機関停止中に可変動弁機構の油圧室から作動油を好適に排出することとのできる構造の内燃機関の可変動弁装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、機関バルブとしての吸気バルブまたは排気バルブのバルブタイミングを変更する可変動弁機構と、前記可変動弁機構の遅角室の給排状態を油路制御弁により制御する油圧制御機構とを備え、この油圧制御機構は、前記遅角室と前記油路制御弁とを接続する遅角室油路を通じて前記遅角室への作動油の供給及び前記遅角室からの作動油の排出を行う内燃機関の可変動弁装置において、前記遅角室または前記遅角室油路に接続されて作動油を前記可変動弁機構の外部に排出する補助排出油路が設けられることを要旨としている。
この発明によれば、遅角室または遅角室油路に接続される補助排出油路が設けられているため、機関停止中においてはこの排出油路を介して遅角室の潤滑油が可変動弁機構の外部に排出されるようになる。また、こうした排出油路を設けることにより遅角室から潤滑油が排出されるようにしているため、同排出のために油路制御弁の配置箇所が特定の箇所に制限されることは回避されるようになる。すなわち、油路制御弁の配置箇所にかかわらず、機関停止中に可変動弁機構の油圧室から作動油を好適に排出することができるようになる。
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記補助排出油路は、前記遅角室または前記遅角室油路に対して鉛直方向下方に設けられるものであることを要旨としている。
この発明によれば、補助排出油路が遅角室または遅角室油路に対して鉛直方向下方に設けられるようにしているため、機関停止中においても遅角室または遅角室油路の潤滑油が補助排出油路を介して、重力により排出されるようになる。
(3)請求項3に記載の発明は、機関バルブとしての吸気バルブまたは排気バルブのバルブタイミングを変更する可変動弁機構と、前記可変動弁機構の進角室の給排状態を油路制御弁により制御する油圧制御機構とを備え、この油圧制御機構は、前記進角室と前記油路制御弁とを接続する進角室油路を通じて前記進角室への作動油の供給及び前記進角室からの作動油の排出を行う内燃機関の可変動弁装置において、前記進角室または前記進角室油路に接続されて作動油を前記可変動弁機構の外部に排出する補助排出油路が設けられることを要旨としている。
この発明によれば、進角室または進角室油路に接続される補助排出油路が設けられているため、機関停止中においてはこの排出油路を介して進角室の潤滑油が可変動弁機構の外部に排出されるようになる。また、こうした排出油路を設けることにより進角室から潤滑油が排出されるようにしているため、同排出のために油路制御弁の配置箇所が特定の箇所に制限されることは回避されるようになる。すなわち、油路制御弁の配置箇所にかかわらず、機関停止中に可変動弁機構の油圧室から作動油を好適に排出することができるようになる。
(4)請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記補助排出油路は、前記進角室または前記進角室油路に対して鉛直方向下方に設けられるものであることを要旨としている。
この発明によれば、補助排出油路が進角室または進角室油路に対して鉛直方向下方に設けられるようにしているため、機関停止中においても進角室または進角室油路の潤滑油が補助排出油路を介して、重力により排出されるようになる。
(5)請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記補助排出油路を開閉する機械式の開閉弁が設けられることを要旨としている。
(6)請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記開閉弁は、機関本体に供給される作動油の油圧である機関油圧に連動して前記補助排出油路を開閉するものであることを要旨としている。
この発明によれば、補助排出油路を開閉する開閉弁が機関油圧に連動して動作することにより、機関停止にともない機関油圧が低下したときには補助排出油路が開放されて、遅角室または遅角室油路の潤滑油は同排出油路を介して可変動弁機構の外部に排出されるようになる。そして、このように機関油圧に連動して作動油の排出が行われるようにしているため機関停止中に可変動弁機構の油圧室から作動油を好適に排出することができるようになる。
(7)請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記開閉弁は、前記補助排出油路を開閉する弁体と前記機関油圧が供給される油圧室とを含めて構成され、この油圧室の油圧が前記弁体に作用することにともなう同弁体の駆動により前記補助排出油路を開閉することを要旨としている。
(8)請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記機関油圧が所定値よりも大きいときに前記補助排出油路が前記開閉弁により閉鎖され、前記機関油圧が所定値よりも小さいときに前記補助排出油路が前記開閉弁から開放されることを要旨としている。
(9)請求項9に記載の発明は、請求項6〜8のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、機関運転中に前記開閉弁に対して前記機関油圧が供給されることにともない前記補助排出油路が閉鎖され、機関運転停止にともない前記開閉弁に供給される前記機関油圧の低下により前記補助排出油路が開放されることを要旨としている。
上記発明によれば、機関運転中に補助排出油路が閉鎖され、機関運転停止にともない補助排出油路が開放されるようにしているため、機関運転中に補助排出油路から作動油が排出されることを抑制することができるようになる。
(10)請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記補助排出油路を開閉する電動の制御弁が設けられることを要旨としている。
この発明によれば、機関運転中には制御弁を閉弁状態に維持して補助排出油路を閉鎖し、機関停止中には制御弁を開弁状態に維持して補助排出油路を開放することにより、機関停止中に可変動弁機構の油圧室から作動油を好適に排出することができるようになる。
(11)請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記可変動弁機構の遅角室と前記油路制御弁とを接続する遅角室油路または前記可変動弁機構の進角室と前記油路制御弁とを接続する進角室油路のうち前記機関バルブのカムシャフトのカムジャーナルに形成される部分に前記補助排出油路の入口が接続されることを要旨としている。
(12)請求項12に記載の発明は、請求項1〜11のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記補助排出油路の通路面積が前記可変動弁機構の遅角室と前記油路制御弁とを接続する遅角室油路または前記可変動弁機構の進角室と前記油路制御弁とを接続する進角室油路の通路面積よりも大きく設定されることを要旨としている。
上記発明によれば、補助排出油路の通路面積が遅角室油路の通路面積よりも大きく設定されるため、補助排出油路の通路面積が遅角室油路の通路面積と同じ、あるいはそれよりも小さく設定される場合と比較して遅角室または遅角室油路の作動油をより速やかに排出することができるようになる。
(13)請求項13に記載の発明は、請求項1〜12のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記補助排出油路の出口がチェーンカバー内の空間に接続されることを要旨としている。
(14)請求項14に記載の発明は、請求項1〜12のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記補助排出油路の出口がシリンダヘッド内の油路に接続されることを要旨としている。
(15)請求項15に記載の発明は、請求項1〜14のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、当該可変動弁装置は、前記バルブタイミングを所定の特定角に固定する位相固定機構を備えることを要旨としている。
(16)請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記可変動弁機構は、クランクシャフトから伝達される力により回転する入力側回転体と、この入力側回転体から伝達される力により前記機関バルブのカムシャフトとともに回転する出力側回転体とを含めて構成され、これら入力側回転体及び出力側回転体の間に互いに区画されて進角室及び遅角室が形成されるものであり、前記位相固定機構は、前記入力側回転体及び前記出力側回転体の一方である収容側回転体に設けられて同収容側回転体から突出した突出位置と同収容側回転体に収容された収容位置との間で動作する規制体と、前記入力側回転体及び前記出力側回転体の他方である係合側回転体に設けられて同規制体がはめ込まれる規制穴とを含めて構成されるものであって、前記突出位置にある前記規制体の一部が前記規制穴にはめ込まれることにより前記バルブタイミングが前記特定角に固定され、前記収容位置にある前記規制体の一部が前記規制穴から離脱していることにより前記バルブタイミングの固定が解除されることを要旨としている。
(17)請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記位相固定機構は、前記収容側回転体に設けられて前記油路制御弁により作動油の給排状態が操作される中間室を含めて構成されるものであって、前記入力側回転体と前記出力側回転体との相対的な回転位相が前記特定角と対応する特定位相にあり且つ前記中間室に対する作動油の給排状態が第1の給排状態に設定されるとき、前記規制体が前記突出位置に保持され、前記入力側回転体と前記出力側回転体との相対的な回転位相が前記特定位相にあり且つ前記中間室に対する作動油の給排状態が第2の給排状態に設定されるとき、前記規制体が前記収容位置に保持されるものであることを要旨としている。
(18)請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記位相固定機構は、前記収容位置から前記突出位置に向かう前記規制体の移動方向を突出方向とし、前記突出位置から前記収容位置に向かう前記規制体の移動方向を収容方向として、前記規制体を前記突出方向に押すばねの力と前記規制体を前記収容方向に押す前記中間室の油圧との関係に基づいて、前記規制体が前記収容位置と前記突出位置との間で移動するものであることを要旨としている。
(19)請求項19に記載の発明は、請求項16〜18のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記位相固定機構は、前記規制体の周方向の軌跡に沿う態様で前記入力側回転体に設けられる規制溝を含めて構成されるものであり、この規制溝は、前記規制穴よりも深さの小さい溝として前記規制穴から遅角側または進角側の所定位置までにわたり設けられるものであることを要旨としている。
上記発明によれば、規制溝が規制穴よりも深さの小さい溝として規制穴から遅角側または進角側の所定位置までにわたり設けられるようにしているため、例えばこの規制溝が規制穴から遅角側の所定位置までにわたり設けられる場合において、入力側回転体に対する出力側回転体の回転位相が規制溝よりも遅角側にあるときに、規制体が突出位置に移動しようとするとき且つカムトルク変動により収容側回転体が揺動するとき、まずは規制体と規制溝とが係合することにより同回転位相が規制溝の範囲に規制されて同回転位相が揺動する範囲が限定される。そのうえで規制体と規制穴とが係合するようになるため、入力側回転体に対する出力側回転体の回転位相が限定されずに規制体と規制穴とが係合する場合に比べて、より速やかに規制体と規制穴とを係合することができるようになる。
本発明の内燃機関の可変動弁装置を具体化した一実施形態について、同装置を備える内燃機関の構成を模式的に示す断面図。 同実施形態の潤滑装置及びバルブタイミング可変機構について、これらの間における潤滑油路の構成を模式的に示す模式図。 同実施形態のバルブタイミング可変機構について、(A)はその平面構造を示す平面図、(B)は図3(A)のD−D線に沿う断面構造を示す断面図、(C)は図3(A)のE−E線に沿う断面構造を平面上に展開したものを示す断面図。 同実施形態のバルブタイミング可変機構及び潤滑装置及びオイルコントロールバルブについて、それらの関係を模式的に示す模式図。 同実施形態のバルブタイミング可変機構について、図3(A)のE−E線に沿うハウジングロータ及びベーンロータの断面構造を平面上に展開してこれを模式的に示す模式図。
図1〜図5を参照して、本発明の内燃機関の可変動弁装置について、これを吸気バルブのバルブタイミングを変更する可変動弁装置として具体化した一実施形態について説明する。
図1に示されるようにエンジン1には、吸気及び燃料からなる混合気の燃焼を通じて動力を得るエンジン本体10と、吸気バルブ31のバルブタイミングを変更するバルブタイミング可変機構40と、エンジン本体10及びバルブタイミング可変機構40に潤滑油を供給する潤滑装置60と、これら装置を統括的に制御する電子制御装置90とが設けられている。
エンジン本体10には、インジェクタ36の噴射燃料と吸気との混合気を燃焼室21にて燃焼させるシリンダブロック20が設けられている。このシリンダブロック20には、燃焼室21を形成するシリンダ22と、このシリンダ22内にて往復運動するピストン23とが設けられている。ピストン23の往復運動は、クランクシャフト24の回転運動に変換される。
シリンダブロック20においてその下部には、エンジン1の各部位に供給される潤滑油を貯留するオイルパン61が取り付けられている。またシリンダブロック20の上部には、動弁系の部品が配置されるシリンダヘッド30が取り付けられている。
シリンダヘッド30においてその上部には、動弁系の部品を覆うヘッドカバー35が取り付けられている。また同部品として、吸気ポートに対して燃焼室21を開閉する吸気バルブ31と、排気ポートに対して燃焼室21を開閉する排気バルブ33とが設けられている。吸気バルブ31上方には、これを吸気カムにより押し下げる吸気カムシャフト32が設けられている。また排気バルブ33上方には、これを排気カムにより押し下げる排気カムシャフト34が設けられている。これら吸気カムシャフト32及び排気カムシャフト34は、図4に示されるタイミングチェーン25を介してクランクシャフト24に駆動連結されている。このタイミングチェーン25は、エンジン本体10に取り付けられたチェーンカバー26により覆われている(図4参照)。
潤滑装置60は、オイルパン61の潤滑油を潤滑油路70によりエンジン本体10の各潤滑部位に供給する。この潤滑油路70の途中には、クランクシャフト24により駆動されてオイルパン61から潤滑油を汲み上げてこれを吐出するオイルポンプ62が設けられている。オイルポンプ62により吐出された潤滑油は、潤滑油路70を通過してエンジン1の各部位に供給され、その一部はヘッドカバー35上に設けられたオイルコントロールバルブ63を介してバルブタイミング可変機構40に供給される。エンジン1の各部位を流通した後の潤滑油、及びバルブタイミング可変機構40から排出された潤滑油は、再びオイルパン61に戻される。なお、本実施形態においては、バルブタイミング可変機構40及び潤滑装置60及び電子制御装置90を含めて可変動弁装置が構成されている。
電子制御装置90は、クランクポジションセンサ91、及びカムポジションセンサ92等の各種センサからの信号に基づいて機関運転状態及び車両走行状態及び運転者の要求を把握したうえで、次に示す制御をはじめとして各種の制御を行う。すなわち、スロットルバルブにより吸気流量を調整するスロットル制御、及びインジェクタ36の燃料噴射量を調整する噴射制御、オイルコントロールバルブ63の制御を通じて吸気バルブ31のバルブタイミング(以下、「バルブタイミングVT」)を調整するバルブタイミング制御等の各種の制御等を行う。
クランクポジションセンサ91は、クランクシャフト24の回転角度に応じた信号を出力する。カムポジションセンサ92は、吸気カムシャフト32の回転角度に応じた信号を出力する。
バルブタイミング制御においては、機関運転状態(機関回転速度NE及び機関負荷EL)に基づいてバルブタイミングVTの目標値(以下、「目標バルブタイミングVTT」)を設定し、クランクポジションセンサ91及びカムポジションセンサ92の出力に基づいて算出されるバルブタイミングVTを同目標バルブタイミングVTTに一致させるべくオイルコントロールバルブ63を操作する。
図2を参照して、潤滑装置60とバルブタイミング可変機構40との間における潤滑油の流通構造について説明する。なお同図は、これら装置の間における油路の構成を模式的に示している。
バルブタイミング可変機構40には、オイルコントロールバルブ63により潤滑油の供給及び排出の状態が切り替えられる3つの油圧室、すなわち複数の進角室47及び複数の遅角室48及び中間室52が設けられている。
潤滑装置60は、潤滑油を貯留するオイルパン61と、オイルパン61の潤滑油を汲み上げて吐出するオイルポンプ62と、潤滑油の流路を切り替えるオイルコントロールバルブ63と、バルブタイミング可変機構40及びエンジン本体10に潤滑油を供給する潤滑油路70と、同油路70の潤滑油をバルブタイミング可変機構40とオイルコントロールバルブ63との間からエンジン本体10に排出する排出機構80とを含めて構成されている。
潤滑油路70は、供給油路71及び排出油路72及び進角室油路73及び遅角室油路74及び中間室油路75により構成されている。供給油路71は、オイルポンプ62からエンジン本体10(シリンダブロック20)及びオイルコントロールバルブ63に潤滑油を供給する。排出油路72は、オイルコントロールバルブ63からオイルパン61に潤滑油を還流する。進角室油路73は、オイルコントロールバルブ63と各進角室47との間で潤滑油を流通する。遅角室油路74は、オイルコントロールバルブ63と各遅角室48との間で潤滑油を流通する。中間室油路75は、オイルコントロールバルブ63と中間室52との間で潤滑油を流通する。
進角室油路73及び遅角室油路74及び中間室油路75はそれぞれ、オイルコントロールバルブ63と進角室47及び遅角室48及び中間室52のいずれか対応するものとを直接的に接続している。すなわち中間室油路75は、進角室47及び遅角室48のいずれも介することなくオイルコントロールバルブ63との間で潤滑油を流通させる油路として形成されている。
オイルコントロールバルブ63は、スリーブ63Aに対するスプール63Bの位置(以下、「スプール63Bの制御位置」)を切り替えることにより、すなわち供給油路71及び排出油路72と進角室油路73及び遅角室油路74及び中間室油路75との接続状態を切り替えることにより、進角室47及び遅角室48及び中間室52についての潤滑油の給排状態を変更する。
排出機構80は、シリンダヘッド30内に形成されて遅角室油路74に接続される補助排出油路81と、この補助排出油路81を開閉する開閉弁82とにより構成されている。この開閉弁82には、エンジン本体10(シリンダブロック20)に供給される潤滑油すなわち供給油路71の潤滑油の一部が供給される。そして、この供給される潤滑油の圧力(以下、「機関供給油圧P」)が所定の油圧(以下、「開弁油圧PX」)よりも小さいときには補助排出油路81が開閉弁82により閉鎖され、機関供給油圧Pが開弁油圧PXよりも大きいときに補助排出油路81が開閉弁82から開放される。補助排出油路81が開放されるときには、遅角室油路74の潤滑油が同排出油路81を介してチェーンカバー26により形成される空間(以下、「ケース室27」)に排出される。
図3を参照して、バルブタイミング可変機構40の構成について説明する。なお図3(A)は、ハウジング本体42から図3(B)に示されるカバー44を取り外した状態での同可変機構40の平面構造を示す。また図中の矢印Xは、吸気カムシャフト32及びスプロケット43が回転する方向(以下、「回転方向X」)を示す。
図3(A)に示されるように、バルブタイミング可変機構40は、タイミングチェーン25(図4参照)を介してクランクシャフト24と連結されることにより、同シャフト24に同期して回転するハウジングロータ41と、吸気カムシャフト32の端部に固定されることにより、同シャフト32に同期して回転するベーンロータ45とにより構成されている。
ハウジングロータ41は、タイミングチェーン25が巻き掛けられるスプロケット43と、スプロケット43の内側に組みつけられてスプロケット43と一体をなす態様で回転するハウジング本体42と、この本体42に取り付けられるカバー44とにより構成されている。
ハウジング本体42には、径方向においてベーンロータ45に向けて突出する3つの区画壁41Aが設けられている。ベーンロータ45には、ハウジング本体42に向けて突出し、区画壁41Aの間にある3つのベーン収容室をそれぞれ進角室47及び遅角室48に区画する3つのベーン46が設けられている。
進角室47は、1つのベーン収容室内においてベーン46よりも吸気カムシャフト32の回転方向Xの後方側に位置するものであり、潤滑装置60によるバルブタイミング可変機構40に対する潤滑油の給排状態に応じて容積が変化する。遅角室48は、1つのベーン収容室内においてベーン46よりも吸気カムシャフト32の回転方向Xの前方側に位置するものであり、進角室47と同じく潤滑装置60によるバルブタイミング可変機構40に対する潤滑油の給排状態に応じて容積が変化する。
ハウジングロータ41には、進角室油路73及び遅角室油路74及び中間室油路75が形成されている。進角室油路73の進角室開口部73Aは、進角室47に接続されている。遅角室油路74の遅角室開口部74Aは、遅角室48に接続されている。中間室油路75の中間室開口部75Aは、中間室52に接続されている。
バルブタイミング可変機構40は、上記の構成に基づいてハウジングロータ41に対するベーンロータ45の相対的な回転位相(以下、「回転位相R」)を変更することにより、バルブタイミングVTを変更する。同可変機構40によるバルブタイミングVTの変更は具体的には以下のように行われる。
進角室47への潤滑油の供給及び遅角室48からの潤滑油の排出により、ベーンロータ45がハウジングロータ41に対して進角側すなわち吸気カムシャフト32の回転方向Xに回転するとき、バルブタイミングVTは進角側に変化する。ベーンロータ45がハウジングロータ41に対して制御上の限界まで進角側に回転したとき、すなわちベーンロータ45の回転位相Rが最も回転方向Xの前方側の位相(以下、「最進角位相RH」)にあるとき、バルブタイミングVTは最も進角側のタイミング(以下、「最進角VTmax」)に設定される。最進角位相RHとしては、ベーン46が遅角室48側の区画壁41Aに突き当てられる位置、あるいはベーン46が遅角室48側の区画壁41A付近にある位置が設定される。
進角室47からの潤滑油の排出及び遅角室48への潤滑油の供給により、ベーンロータ45がハウジングロータ41に対して遅角側すなわち吸気カムシャフト32の回転方向Xの後方側に回転するとき、バルブタイミングVTは遅角側に変化する。ベーンロータ45がハウジングロータ41に対して制御上の限界まで遅角側に回転したとき、すなわちベーンロータ45の回転位相Rが最も回転方向Xの後方側の位相(以下、「最遅角位相RL」)にあるとき、バルブタイミングVTは最も遅角側のタイミング(以下、「最遅角VTmin」)に設定される。最遅角位相RLとしては、ベーン46が進角室47側の区画壁41Aに突き当てられる位置、あるいはベーン46が進角室47側の区画壁41A付近にある位置が設定される。
またバルブタイミング可変機構40には、進角室47及び遅角室48の油圧にかかわらずハウジングロータ41に対するベーンロータ45の回転を規制して、バルブタイミングVTを最進角VTmaxと最遅角VTminとの間にある特定のタイミング(以下、「中間角VTmdl」)に固定する位相固定機構50が設けられている。この中間角VTmdlとしてはエンジン1の始動に適したタイミングが設定されている。すなわち、機関始動時においてバルブタイミングVTが中間角VTmdlに設定された場合と、これよりも遅角側のタイミングに設定された場合とを比較したとき、前者の方がより高い始動性が確保されるようになる。
図3(B)及び(C)を参照して、位相固定機構50の構造の詳細について説明する。なお、図3(B)は図3(A)のD−D線に沿うバルブタイミング可変機構40の断面構造を、また図3(C)は図3(A)のE−E線に沿う同可変機構40の断面構造を平面上に展開したものをそれぞれ示す。
位相固定機構50は、潤滑装置60からの潤滑油の供給に基づいて動作し、回転位相Rが中間角VTmdlに対応する回転位相(以下、「中間位相RM」)にあるときに、ハウジングロータ41とベーンロータ45との相対的な回転位相を固定してバルブタイミングVTを中間角VTmdlに保持する。
位相固定機構50は具体的には、ベーン46に設けられてこれに対して移動するロックピン51と、ベーン46に設けられて潤滑装置60により潤滑油が供給及び排出される中間室52と、ベーン46に設けられてロックピン51を一方向に押すロックばね53と、ハウジングロータ41に設けられて同ピン51がはめ込まれるロック穴54と、このロック穴54に連続して形成されるロック溝55とにより構成されている。
ロックピン51は、中間室52の潤滑油の力とロックばね53の力との関係に基づいて、ベーン46から突出する方向(以下、「突出方向ZA」)とベーン46に引き込まれる方向(以下、「収容方向ZB」)との間で動作する。中間室52の油圧は、ロックピン51に対して収容方向ZBに作用し、ロックばね53の力は、ロックピン51に対して突出方向ZAに作用する。以降では、ロックピン51の位置について、ベーン46から突出してロック穴54にはめ込まれた位置を「突出位置」とし、ベーン46に引き込まれてベーン46に収容された位置を「収容位置」とする。
ロック溝55は、ロック穴54よりも深さの小さい溝として、且つ同ロック穴54からこれよりも遅角側の所定位置までにわたりロックピン51の周方向の軌跡に沿う態で形成されている。すなわち、ベーンロータ45の回転位相Rとの関係のもとにおいては、中間位相RMから同中間位相RMと最遅角位相RLとの間にある所定の位相(以下、「遅角位相RML」)までにわたり形成されている。
潤滑装置60により中間室52に対して潤滑油が供給されて中間室52が潤滑油にて満たされるとき、すなわち中間室52に対する潤滑油の給排状態が「第2の給排状態」にあるとき、中間室52の潤滑油による収容方向ZBの力により、ロックピン51に対してはこれを収容方向ZBに移動させようとする力が生じるようになる。そして、ロックピン51の突出位置のもとでロックピン51に対して収容方向ZBの力が作用するとき、ロックピン51がロック穴54から離脱してベーン46内に収容される。これにより、ロックピン51とロック穴54との係合によるハウジングロータ41とベーンロータ45との固定が解除されてハウジングロータ41に対するベーンロータ45の回転が許容される。
一方、潤滑装置60により中間室52から潤滑油が排出されて中間室52が潤滑油により満たされないとき、すなわち中間室52に対する潤滑油の給排状態が「第1の給排状態」にあるとき、ロックばね53による突出方向ZAの力が中間室52の潤滑油による収容方向ZBの力を上回るようになる。これにより、ロックピン51に対してはこれを突出方向ZAに移動させようとする力が生じるようになる。そして、この状態のもとで回転位相Rが中間位相RMにあるとき、すなわちロックピン51とロック穴54との周方向の位置が一致しているとき、ロックピン51がベーン46から突出してロック穴54にはめ込まれる。これにより、ロックピン51とロック穴54との係合を通じてハウジングロータ41とベーンロータ45とが互いに固定されるため、これらの相対的な回転位相は中間位相RMに保持される。
また、潤滑装置60により中間室52から潤滑油が排出されて中間室52が潤滑油により満たされていない状態、且つベーンロータ45の回転位相Rが遅角位相RMLよりも遅角側にある状態のもと、ベーンロータ45の進角側への駆動により回転位相Rが遅角位相RMLに達したとき、ロックピン51の先端部がロック溝55内にはめ込まれる。そして、この状態のもとでベーンロータ45がさらに進角側に駆動したとき、ロックピン51はロック溝55上をロック穴54に向けて移動し、ベーンロータ45の回転位相Rが中間位相RMに達したときにロックピン51がロック穴54にはめ込まれるようになる。
ここで先の図2を参照して、オイルコントロールバルブ63の動作モードとバルブタイミング可変機構40についての潤滑油の給排状態との関係について説明する。
オイルコントロールバルブ63は、スプール63Bの制御位置を第1制御位置〜第4制御位置のいずれかに変更することにより自身の動作モードを第1動作モード〜第4動作モードのうちの対応するものに設定し、これにより供給油路71及び排出油路72と進角室油路73及び遅角室油路74及び中間室油路75との接続状態を切り替える。なおスプール63Bの制御位置は、スプール63Bがスリーブ63Aに対して一方から他方に向けて移動することにともない、第1制御位置〜第4制御位置の順に変更される。以下の(A)〜(D)に、各制御モードにおいてのバルブタイミング可変機構40の動作を示す。
(A)スプール63Bの制御位置が第1制御位置にあるとき、オイルコントロールバルブ63の動作モードは第1動作モードに設定される。このとき、進角室油路73と供給油路71とが接続され、且つ遅角室油路74と排出油路72とが接続され、且つ中間室油路75と供給油路71とが接続される。これにより、進角室47に潤滑油が供給され且つ遅角室48から潤滑油が排出されるとともに、中間室52に潤滑油が供給される。
そしてこの第1動作モードにおいては、ベーンロータ45の回転位相Rを進角側に変更しようとする状態にあり、且つロックピン51が収容位置に保持されるため、バルブタイミングVTは進角側に変化する。
(B)スプール63Bの制御位置が第2制御位置にあるとき、オイルコントロールバルブ63の動作モードは第2動作モードに設定される。このとき、進角室油路73と供給油路71及び排出油路72との間が遮断され、且つ遅角室油路74と供給油路71及び排出油路72との間が遮断され、且つ中間室油路75と供給油路71とが接続される。これにより、進角室47及び遅角室48についての潤滑油の供給及び排出が停止されるとともに、中間室52に潤滑油が供給される。
そしてこの第2動作モードにおいては、ベーンロータ45の回転位相Rを保持する状態にあり、且つロックピン51が収容位置に保持されるため、バルブタイミングVTは一定のタイミングに保持される。
(C)スプール63Bの制御位置が第3制御位置にあるとき、オイルコントロールバルブ63の動作モードは第3動作モードに設定される。このとき、進角室油路73と排出油路72とが接続され、且つ遅角室油路74と供給油路71とが接続され、且つ中間室油路75と供給油路71とが接続される。これにより、進角室47から潤滑油が排出され且つ遅角室48に潤滑油が供給されるとともに、中間室52に潤滑油が供給される。
そしてこの第3動作モードにおいては、ベーンロータ45の回転位相Rを遅角側に変更しようとする状態にあり、且つロックピン51が収容位置に保持されるため、バルブタイミングVTは遅角側に変化する。
(D)スプール63Bの制御位置が第4制御位置にあるとき、オイルコントロールバルブ63の動作モードは第4動作モードに設定される。このとき、進角室油路73と供給油路71とが接続され、且つ遅角室油路74と排出油路72とが接続され、且つ中間室油路75と排出油路72とが接続される。これにより、進角室47に潤滑油が供給され且つ遅角室48から潤滑油が排出されるとともに、中間室52から潤滑油が排出される。
そしてこの第4動作モードにおいては、ベーンロータ45の回転位相Rを進角側に変更しようとする状態にあり、且つロックピン51を突出位置に移動させようとする状態にあるため、ベーンロータ45の進角側への回転にともない回転位相Rが中間位相RMに達したときには、バルブタイミングVTが中間角VTmdlに固定される。
オイルコントロールバルブ63の動作モードは、基本的には機関運転状態に基づいて設定されるバルブタイミングVTの変更要求に応じて選択される。すなわち、バルブタイミングVTの進角要求があるときには第1動作モードが、またバルブタイミングVTの保持要求があるときには第2動作モードが、またバルブタイミングVTの遅角要求があるときには第3動作モードが、またバルブタイミングVTの中間角VTmdlへの固定要求があるときには第4モードがそれぞれ選択される。一方、イグニッションスイッチの切替操作に基づくことのないエンジン1の運転停止(以下、「機関異常停止」)が生じたとき、またはその後の機関始動時には第1動作モードが選択される。この機関異常停止またはその後の機関始動に基づく第1動作モードの設定は、少なくとも同機関始動時に位相固定機構50によるバルブタイミングVTの固定が行われるまでは継続される。
図4を参照して、排出機構80の詳細について説明する。
エンジン1においては、シリンダヘッド30のヘッドカバー35上にオイルコントロールバルブ63が設けられている、すなわち鉛直方向においてバルブタイミング可変機構40よりも高いところにオイルコントロールバルブ63が設けられている。また、吸気カムシャフト32のカムジャーナル32Aには、進角室油路73及び遅角室油路74及び中間室油路75のそれぞれの一部が形成されている。
開閉弁82は、シリンダヘッド30内に形成されて補助排出油路81の一部をなす弁室83と、この弁室83内に設けられて補助排出油路81を開閉する弁体84と、同じく弁室83内に設けられて同弁体84を一方向に押すばね85とを含めて構成されている。弁室83は、弁体84によりばね室83A及び油圧室83Bに区画されている。ばね室83Aには、上記ばね85が収容されている。油圧室83Bには、供給油路71が接続されている。そして弁体84には、油圧室83Bの潤滑油の力すなわち機関供給油圧Pに基づく力及びばね85の力がそれぞれ反対方向に付与される。
補助排出油路81は、シリンダヘッド30内においてカムジャーナル32A上の遅角室油路74からケース室27に面するシリンダヘッド30の側面までにわたり形成されている。すなわち、カムジャーナル32Aの遅角室油路74と弁室83とを接続する上流側油路81Aと、弁室83の一部(油圧室83B)と、弁室83とケース室27とを接続する下流側油路81Bとにより形成されている。また、補助排出油路81の通路面積は遅角室油路74の通路面積よりも大きく設定されている。
こうした構造の排出機構80においては、弁体84に作用する油圧室83B及びばね85の力の関係に基づいて、弁体84が補助排出油路81を閉鎖する「閉位置」と、補助排出油路81を開放する「開位置」との間で移動することにより、補助排出油路81の開閉状態が切り替えられる。すなわち、油圧室83Bの潤滑油の力がばね85の力を上回るとき、弁体84がばね85の収縮方向に移動して閉位置に保持され、これにより上流側油路81Aと下流側油路81Bとの間が弁体84により遮断される。一方、油圧室83Bの潤滑油の力がばね85の力を下回るとき、弁体84がばね85の伸長方向に移動して開位置に保持され、これにより弁室83におけるばね室83Aの面積が大きくなることから、上流側油路81Aとばね室83Aと下流側油路81Bとの間が連通される。
これにより、エンジン1の機関運転停止にともない機関供給油圧Pが低下して開弁油圧PXを下回るとき、すなわち油圧室83Bの潤滑油の力がばね85の力を下回るとき、遅角室48の潤滑油が遅角室油路74及び補助排出油路81を介してケース室27に排出される。一方、エンジン1の運転にともない機関供給油圧Pが上昇して開弁油圧PXを上回るとき、すなわち油圧室83Bの潤滑油の力がばね85の力を上回るとき、遅角室油路74及び補助排出油路81を介しての潤滑油の排出は停止される。
図3及び図4を併せ参照して、排出機構80による潤滑油の排出態様の詳細について説明する。
図3の上下方向を鉛直方向と見立てたとき、同図の状態にあるバルブタイミング可変機構40において1組の進角室47及び遅角室48はその全部がカムジャーナル32Aよりも鉛直方向下方にあり、2組の進角室47及び遅角室48はその一部または全部がカムジャーナル32Aよりも鉛直方向上方にある。このため、機関供給油圧Pの低下にともない補助排出油路81が開放されたとき、上記その一部または全部がカムジャーナル32Aよりも鉛直方向上方にある2つの遅角室48(以下、「上方遅角室」)については、その潤滑油が遅角室油路74及び補助排出油路81を介して排出される。一方、上記その全部がカムジャーナル32Aよりも鉛直方向下方にある1つの遅角室48(以下、「下方遅角室」)については、その潤滑油が遅角室油路74及び補助排出油路81を介して排出されることはない。
他方、機関異常停止が生じたとき、多くの場合は比較的短い時間のうちに機関始動が開始される。このため、機関異常停止が生じてから次の機関始動が開始されるまでに、上記2つの上方遅角室から十分に潤滑油が排出されたとしても、上記1つの下方遅角室については機関異常停止時が生じたときと略同量の潤滑油が存在した状態にある。
ここで、本実施形態のバルブタイミング可変機構40に対して排出機構80が設けられていない点においてのみ構成が相違するバルブタイミング可変機構(以下、「仮想可変機構」)を想定し、この仮想可変機構を備えるエンジン1において上記と同様に機関異常停止及び機関始動が行われたとする。この場合には、排出機構80が設けられていないことにより、機関異常停止から次の機関始動が開始されるまでに2つの上方遅角室及び1つの下方遅角室のいずれについてもその潤滑油が遅角室油路74から排出されることはないため、同機関始動時において各遅角室48には機関異常停止時が生じたときと略同量の潤滑油が存在した状態にある。
そして、こうした状態のもとバルブタイミング可変機構40及び仮想可変機構のそれぞれを備えるエンジン1において機関始動動作が開始されたときには、上述した各遅角室48についての潤滑油の排出態様の違いにより、吸気カムシャフト32のトルク変動にともなうベーンロータ45の揺動量に次のような差が生じる。
すなわち本実施形態のエンジン1によれば、吸気カムシャフト32のトルク変動が遅角室48の容積を縮小する方向に作用したとき、同シャフト32のトルクは3つの遅角室48のうち主に下方遅角室の潤滑油を圧縮する力として働くようになる。このため、下方遅角室の潤滑油はベーンロータ45とハウジングロータ41との協働により同遅角室から遅角室油路74に押し出され、補助排出油路81が開放されているときには主に同油路81を介して排出される。また、機関供給油圧Pの上昇にともない補助排出油路81が閉鎖されていたとしても、オイルコントロールバルブ63の動作モードが第1動作モードに設定されているため遅角室油路74の潤滑油が同バルブ63を介して排出されるようになる。そして、このように下方遅角室の潤滑油が機関始動時に速やかに排出されることにより、機関始動動作の開始直前と比較してベーンロータ45の揺動範囲が十分に拡大されるため、同ロータ45の揺動によりロックピン51がロック穴54にはめ込まれる可能性が高められるようになる。
これに対して仮想可変機構を備えるエンジン1によれば、吸気カムシャフト32のトルク変動が遅角室48の容積を縮小する方向に作用したとき、同シャフト32のトルクは3つの遅角室48のそれぞれの潤滑油を圧縮する力として働くようになる。これにより、各遅角室48のそれぞれから遅角室油路74及びオイルコントロールバルブ63を介して潤滑油が排出されたとしてもその量が少ないため、機関始動動作が開始された後のベーンロータ45の揺動範囲は機関始動動作の開始直前から大きな変化はなく、本実施形態の場合の揺動範囲を大幅に下回るようになる。
このように本実施形態のバルブタイミング可変機構40によれば、排出機構80が設けられていることにより、仮想可変機構と比較して機関停止中における遅角室48から潤滑油が速やかに排出されるようになる。また、機関停止中に潤滑油が排出されない遅角室48については、機関停止中に他の遅角室48から十分に潤滑油が排出されることを受けて、次回の機関始動時に速やかに潤滑油が排出されるようになる。
図5を参照して、機関始動時においての位相固定機構50によるバルブタイミングVTの中間角VTmdlへの固定態様について説明する。
バルブタイミング可変機構40の制御を通じて良好な機関始動性を確保するためには、エンジン1の始動動作が開始された時点においてバルブタイミングVTが中間角VTmdlにすでに保持されていることが要求される。そこで当該エンジン1では、機関運転中にイグニッションスイッチの切替操作にともなう機関停止要求が生じたとき、次回の機関始動に備えて位相固定機構50によるバルブタイミングVTの固定を行うようにしている。すなわち、機関停止要求に基づいてエンジン1の運転を停止する前に位相固定機構50によりバルブタイミングVTを中間角VTmdlに固定し、その後に機関停止要求に基づいてエンジン1の運転を停止(以下、「機関通常停止」)するようにしている。
またさらに、機関運転状態がアイドル運転状態に移行したときにはその後に機関停止要求が生じる可能性が高いため、アイドル運転要求があることに基づいてバルブタイミングVTの固定を行うようにもしている。この場合には、アイドル運転状態から通常の機関運転状態に移行する要求が生じたとき、これに基づいて位相固定機構50によるバルブタイミングVTの固定が解除される。一方、機関異常停止が生じたときには、上述した機関通常停止前のバルブタイミングVTの固定が行われないため、次回の機関始動時における始動性の低下が問題となる。
この点、当該バルブタイミング可変機構40の位相固定機構50によれば、機関異常停止後の機関始動時において次のようにバルブタイミングVTの中間角VTmdlへの固定が行われるようになる。
ここで図5(A)に示されるように、機関異常停止にともないベーンロータ45の回転位相が中間位相RMよりも遅角側にある状態のもと、エンジン1の始動動作が開始された状況を想定する。
この場合、吸気カムシャフト32のトルクの変動が生じることにともなうベーンロータ45の進角駆動によりロックピン51がロック溝55と対応するところにまで移動したとき、ベーン46からロックピン51が突出してその先端部がロック溝55に挿入するようになる。すなわち、ベーンロータ45の回転位相が図5(A)に示される回転位相から図5(B)に示される回転位相に変化したことにともない、ロックピン51の先端部がロック溝55の底面に突き当てられる。
そして、ロックピン51の先端部がロック溝55内にある状態のもと、ベーンロータ45が引き続き進角側に駆動することにともないロックピン51もロック溝55上を進角側に移動する。
図5(C)に示されるように、回転位相Rが中間位相RMに達したとき、ロックピン51の側面がロック穴54をなす壁面に突き当てられ、ロックピン51がベーン46から最大限に突出してロック穴54にはめ込まれるようになる。
ここで、エンジン1の始動動作が開始された場合において、遅角室48に多量の潤滑油が滞留しているときには、カムトルクの変動にともなうベーンロータ45の進角方向への回転が同潤滑油により妨げられるため、これに起因してベーンロータ45がロック穴54と対応するところにまで回転しないこともある。すなわち、位相固定機構50によるバルブタイミングVTの固定が行われないこともある。
この点、本実施形態のバルブタイミング可変機構40によれば、機関異常停止が生じたとき、機関供給油圧Pの低下にともない同油圧Pが開弁油圧PXを下回ることにより、補助排出油路81が開閉弁82から開放されるようになる(図2参照)。これにより、機関停止中において遅角室48の潤滑油が遅角室油路74及び補助排出油路81を介してケース室27に排出されるため、次回の機関始動時に遅角室48に多量の潤滑油が滞留している状況が生じる頻度は低減されるようになる。これにより、機関異常停止後の機関始動時において位相固定機構50によりバルブタイミングVTが中間角VTmdlに固定される頻度が高められるようになる。
本実施形態の内燃機関の可変動弁装置によれば以下の効果を奏することができる。
(1)本実施形態では、遅角室48または遅角室油路74に接続される補助排出油路81を設けるようにしている。これにより、機関停止中においてはこの遅角室油路74を介して遅角室48の潤滑油がバルブタイミング可変機構40の外部、すなわちケース室27に排出されるようになる。また、こうした補助排出油路81を設けることにより遅角室48から潤滑油が排出されるようにしているため、同排出のためにオイルコントロールバルブ63の配置箇所が特定の箇所に制限されることは回避されるようになる。すなわち、オイルコントロールバルブ63の配置箇所にかかわらず、機関停止中にバルブタイミング可変機構40の遅角室から潤滑油を好適に排出することができるようになる。
(2)エンジン1においては、上述のようにシリンダヘッド30のヘッドカバー35上にオイルコントロールバルブ63が設けられているため、機関停止中にオイルコントロールバルブ63の動作モードとして遅角室48から潤滑油が排出される第1動作モードを維持したところで、遅角室48の潤滑油が排出油路72から排出されることはない。この点、本実施形態では補助排出油路81及び開閉弁82を設けるようにしているため、上述したオイルコントロールバルブ63の配置構造を採用しつつも機関停止中における遅角室48からの潤滑油の排出を図ることができるようになる。
(3)またさらには、機関停止中に遅角室48の潤滑油を排出するために機関停止前にオイルコントロールバルブ63の動作モードの切替操作を行う必要がないため、すなわち機関停止中において同バルブ63の動作モードが第1動作モード〜第4動作モードのいずれに設定されている場合であれ、遅角室48の潤滑油が補助排出油路81を介して排出されるため、例えば、上記切替操作に起因して機関停止の遅延が生じることを抑制することができるようになる。
(4)本実施形態では、補助排出油路81を開閉する開閉弁82が機関供給油圧Pに連動して動作するようにしている。これにより、機関停止にともない機関供給油圧Pが低下したときには補助排出油路81が開放されて遅角室48または遅角室油路74の潤滑油は同排出油路81を介してケース室27に排出されるようになる。そして、このようにオイルコントロールバルブ63とは別の開閉弁82を設けることにより機関停止中の潤滑油の排出が行われるようになり、機関停止中に遅角室48または遅角室油路74から潤滑油を好適に排出することができるようになる。
(5)本実施形態では、機関運転中に機関供給油圧Pが油圧室83Bに供給されることにともない補助排出油路81に対して弁体84が閉位置に維持され、機関運転停止にともない機関供給油圧Pが油圧室83Bに供給されることなく、ばね85の力により弁体84が開位置に維持されることにより、補助排出油路81が開放されるようにしている。これにより、機関運転中に補助排出油路81から潤滑油が排出されることを抑制することができるようになる。
(6)本実施形態では、補助排出油路81の通路面積が遅角室油路74の通路面積よりも大きく設定されるようにしている。これにより、補助排出油路81の通路面積が遅角室油路74の通路面積と同じ、あるいはそれよりも小さく設定される場合と比較して遅角室48または遅角室油路74の潤滑油をより速やかに排出することができるようになる。
(7)本実施形態では、ロック溝55がロック穴54よりも深さの小さい溝としてロック穴54から遅角側の所定位置までにわたり設けられるようにしている。これにより、機関始動時に回転位相Rがロック溝55よりも遅角側にあるとき、カムトルク変動によるベーンロータ45の進角駆動により、まずはロックピン51とロック溝55とが係合することにより回転位相Rがロック穴54から遅角側の所定位置までの範囲に規制されて回転位相Rが揺動する範囲が限定される。そのうえでロックピン51とロック穴54とが係合するようになるため、回転位相Rが限定されずにロックピン51とロック穴54とが係合する場合に比べてより速やかにロックピン51とロック穴54とを係合することができるようになる。
(その他の実施形態)
なお、本発明の実施態様は上記実施形態に限られるものではなく、例えば以下に示すように変更することもできる。また以下の各変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
・上記実施形態では、補助排出油路を開閉する弁として油圧により駆動する機械式の開閉弁82を採用したが、これに代えて、電動の制御弁を採用することもできる。この場合、機関運転中において制御弁を閉弁状態に維持して補助排出油路を閉鎖し、所定の開弁条件の成立に基づいて制御弁を開弁状態に維持して補助排出油路を開放することにより、上記実施形態の(1)〜(7)の効果に準じた効果を奏することができる。同開弁条件としては、機関停止要求が設定されたこと、及び機関停止動作が開始されたこと、及び機関油圧が所定値よりも低下したことの少なくとも一つを採用することができる。なお、ここで例示した制御弁を開閉弁82に併せて設けることもできる。この場合にも、機関停止中に遅角室48の潤滑油を補助排出油路81から排出するためには、上記の開弁条件の成立に基づいて制御弁を開弁状態に切り替えることが必要となる。
・上記実施形態では、遅角室油路74のうち吸気カムシャフト32のカムジャーナル32Aにある部分に補助排出油路81の入口を接続するようにしたが、遅角室油路74に対する補助排出油路81の接続箇所はこれに限られるものではない。例えば、遅角室油路74のうちのオイルコントロールバルブ63とカムジャーナル32Aとの間にあり、且つ鉛直方向において遅角室48よりも低いところにある箇所に補助排出油路81の入口を接続することもできる。要するに、機関停止中において遅角室油路74の潤滑油が重力により補助排出油路81を介して排出される構成であれば、遅角室油路74に対する補助排出油路81の接続箇所としては適宜の箇所を採用することが可能であり、いずれの場合にも上記実施形態の効果に準じた効果を奏することはできる。
・上記実施形態では、補助排出油路81を遅角室油路74に接続することにより、遅角室48の潤滑油が遅角室油路74及び補助排出油路81を介して排出されるようにしたが、補助排出油路81を遅角室48に直接的に接続することもできる。この場合の具体的な構成としては、例えばカムジャーナル32A内に遅角室油路74とは別に遅角室48に連通する連通油路を形成し、この連通油路を上流側油路81Aと接続し、連通油路及び上流側油路81A及び弁室83及び下流側油路81Bにより補助排出油路81を構成するものが挙げられる。
・上記実施形態では、補助排出油路81の全部をシリンダヘッド30内に形成するようにしたが、同排出油路81の形成態様はこれに限られるものではなく、例えば次の(A)または(B)のように変更することもできる。
(A)補助排出油路81の入口がカムジャーナル32Aに接続される構成において、同排出油路81のうちカムジャーナル32Aとの接続部以外の箇所をシリンダヘッド30とは別体の管として形成する。
(B)補助排出油路81の入口をカムジャーナル32Aとは別のところに接続し、且つ同排出油路81の全部をシリンダヘッド30とは別体の管として形成する。
・上記実施形態では、補助排出油路81の出口をケース室27に接続するようにしたが、同排出油路81からの潤滑油の排出先はケース室27に限られるものではない。補助排出油路81の出口の接続先としてはケース室27の他に例えば、エンジン本体10のシリンダブロック20内に形成される潤滑油路、あるいはオイルパン61に潤滑油を還流する排出油路72が挙げられる。
・上記実施形態では、遅角室油路74に補助排出油路81を接続して遅角室48の潤滑油を排出するようにしたが、遅角室油路74に代えて遅角室48に補助排出油路81を直接的に接続して潤滑油を排出することもできる。
・上記実施形態では、開閉弁82としてシリンダヘッド30内に弁室83が形成される構成のものを採用したが、開閉弁82の構成はこれに限られるものではない。例えば、エンジン本体10とは各別に形成されるハウジングと、このハウジング内に収容される弁体とにより構成される開閉弁を採用することもできる。この場合には、エンジン本体10に供給される潤滑油がハウジング内に形成される弁室に対して供給されることにより、同弁室の油圧に基づいて弁体による補助排出油路81の開閉が行われる。
・上記実施形態では、オイルコントロールバルブ63として第1動作モード〜第4動作モードを有するものを採用したが、第4動作モードに代えてあるいは同4つの動作モードに加えて次の第5動作モードを採用することもできる。
すなわち、スプール63Bの制御位置が第5制御位置にあるとき、オイルコントロールバルブ63の動作モードは第5モードに設定される。このとき、進角室油路73と排出油路72とが接続され、且つ遅角室油路74と供給油路71とが接続され、且つ中間室油路75と排出油路72とが接続される。これにより、進角室47から潤滑油が排出され且つ遅角室48に潤滑油が供給されるとともに、中間室52から潤滑油が排出される。
そしてこの第5動作モードにおいて、バルブタイミング可変機構40の駆動状態はベーンロータ45の回転位相Rを遅角側に変更しようとする状態に維持され、且つ位相固定機構50の駆動状態はバルブタイミングVTを固定しようとする状態に維持される。このため、ベーンロータ45の遅角側への回転にともない回転位相Rが中間位相RMに達したときには、バルブタイミングVTが中間角VTmdlに固定される。
・上記実施形態では、ヘッドカバー35上にオイルコントロールバルブ63を設けるようにしたが、オイルコントロールバルブ63の配置箇所はこれに限られるものではない。例えば、シリンダヘッド30上にオイルコントロールバルブ63を設ける構成、すなわち鉛直方向においてバルブタイミング可変機構40よりも低いところにオイルコントロールバルブ63を設ける構成を採用することもできる。そして、オイルコントロールバルブ63の配置箇所をいずれに設定した場合であれ、機関停止中に補助排出油路81が開放されることにより上記実施形態の効果に準じた効果を奏することはできる。
・上記実施形態では、補助排出油路81として機関停止中に遅角室48の潤滑油を排出するものを設けるようにしたが、機関停止中に進角室47の潤滑油を排出する進角室用の補助排出油路を設けることもできる。この進角室用の補助排出油路の採用に際しては、上記実施形態の補助排出油路81に代えて設けること、または同排出油路81とともに設けることのいずれをも選択することができる。また、同進角室用の補助排出油路の具体的な構成は、上記実施形態及びこれについての上記各変形例における補助排出油路81に関する記載のうち、遅角室48の記載を進角室47に、また遅角室油路74の記載を進角室油路73に読み替えたものに相当する。
・上記実施形態では、進角室47及び遅角室48及び中間室52についての潤滑油の給排状態を単一のオイルコントロールバルブ63により制御する潤滑装置60の構成を採用したが、同装置60の構成はこれに限られるものではない。例えば、進角室47及び遅角室48についての潤滑油の給排状態を一のオイルコントロールバルブにより制御し、中間室52についての潤滑油の給排状態を別のオイルコントロールバルブにより制御する構成を採用することもできる。
・上記実施形態では、ハウジング本体42に向けて突出し、区画壁41Aの間にある3つのベーン収容室がベーンロータ45に設けられる構成を採用したが、ベーン収容室の数はこれに限られるものではない。すなわち、複数のベーン収容室をベーンロータ45に設けることもできる。
・上記実施形態では、位相固定機構50の構成として、ベーンロータ45にロックピン51及び中間室52及びロックばね53が設けられるとともに、ハウジングロータ41にロック穴54及びロック溝55が設けられる構成を採用したが、位相固定機構50の構成はこれに限られるものではない。例えば、ハウジングロータ41にロックピン51及び中間室52及びロックばね53を設け、ベーンロータ45にロック穴54及びロック溝55を設けることもできる。
・上記実施形態では、ロックピン51に対する中間室52の油圧が解除されるときにロックピン51がベーン46から突出し得る状態に維持される構成としたが、中間室52とロックばね53との関係を上記実施形態とは反対のものに設定することもできる。すなわち、油圧によりロックピン51に対して突出方向ZAの力を付与するとともに、ロックばね53の力によりロックピン51に対して収容方向ZBの力を付与する構成に変更することもできる。
・上記実施形態では、バルブタイミング可変機構40としてバルブタイミングVTを中間角VTmdlに固定する位相固定機構50を備えるものを採用したが、位相固定機構により固定されるバルブタイミングVTは中間角VTmdlに限られるものではなく、これを最進角VTmaxまたは最遅角VTminに変更することもできる。要するに、位相固定機構により固定されるバルブタイミングの特定角としては、最進角VTmax及び最遅角VTmin及び中間角VTmdlのいずれをも採用することができる。
・上記実施形態では、バルブタイミング可変機構40として位相固定機構50を備えるものを採用したが、バルブタイミング可変機構として同固定機構50を省略したもの、すなわちバルブタイミングを特定角に固定する機能を有さないものを採用した場合にも、上記実施形態の(1)〜(6)の効果を奏することはできる。
・上記実施形態では、吸気バルブ31のバルブタイミング可変機構40を備える可変動弁装置に対して本発明を適用したが、排気バルブのバルブタイミング可変機構を備える可変動弁装置に対しても上記実施形態に準じた態様をもって、本発明を適用することはできる。
・バルブタイミング可変機構40及び位相固定機構50及び潤滑装置60の構成をはじめとして本発明の適用対象となる可変動弁装置の構成は上記実施形態にて例示した内容に限られるものではない。すなわち、バルブタイミングを変更するバルブタイミング可変機構と、バルブタイミング可変機構への潤滑油の給排状態を制御する潤滑装置とを備えるものであれば、いずれの可変動弁装置に対しても本発明を適用することは可能であり、その場合にも上記実施形態の作用効果に準じた作用効果を奏することはできる。
1…エンジン、10…エンジン本体(機関本体)、20…シリンダブロック、21…燃焼室、22…シリンダ、23…ピストン、24…クランクシャフト、25…タイミングチェーン、26…チェーンカバー、27…ケース室、30…シリンダヘッド、31…吸気バルブ、32…吸気カムシャフト、32A…カムジャーナル、33…排気バルブ、34…排気カムシャフト、35…ヘッドカバー、36…インジェクタ、40…バルブタイミング可変機構(可変動弁機構)、41…ハウジングロータ(入力側回転体(係合側回転体))、41A…区画壁、42…ハウジング本体、43…スプロケット、44…カバー、45…ベーンロータ(出力側回転体(収容側回転体))、46…ベーン、47…進角室、48…遅角室、50…位相固定機構、51…ロックピン(規制体)、52…中間室、53…ロックばね、54…ロック穴(規制穴)、55…ロック溝(規制溝)、60…潤滑装置(油圧制御機構)、61…オイルパン、62…オイルポンプ、63…オイルコントロールバルブ(油路制御弁)、70…潤滑油路、71…供給油路、72…排出油路、73…進角室油路、73A…進角室開口部、74…遅角室油路、74A…遅角室開口部、75…中間室油路、75A…中間室開口部、80…排出機構、81…補助排出油路、81A…上流側油路、81B…下流側油路、82…開閉弁、83…弁室、83A…ばね室、83B…油圧室、84…弁体、85…ばね、90…電子制御装置、91…クランクポジションセンサ、92…カムポジションセンサ。

Claims (19)

  1. 機関バルブとしての吸気バルブまたは排気バルブのバルブタイミングを変更する可変動弁機構と、前記可変動弁機構の遅角室の給排状態を油路制御弁により制御する油圧制御機構とを備え、この油圧制御機構は、前記遅角室と前記油路制御弁とを接続する遅角室油路を通じて前記遅角室への作動油の供給及び前記遅角室からの作動油の排出を行う内燃機関の可変動弁装置において、
    前記遅角室または前記遅角室油路に接続されて作動油を前記可変動弁機構の外部に排出する補助排出油路が設けられる
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記補助排出油路は、前記遅角室または前記遅角室油路に対して鉛直方向下方に設けられるものである
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  3. 機関バルブとしての吸気バルブまたは排気バルブのバルブタイミングを変更する可変動弁機構と、前記可変動弁機構の進角室の給排状態を油路制御弁により制御する油圧制御機構とを備え、この油圧制御機構は、前記進角室と前記油路制御弁とを接続する進角室油路を通じて前記進角室への作動油の供給及び前記進角室からの作動油の排出を行う内燃機関の可変動弁装置において、
    前記進角室または前記進角室油路に接続されて作動油を前記可変動弁機構の外部に排出する補助排出油路が設けられる
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  4. 請求項3に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記補助排出油路は、前記進角室または前記進角室油路に対して鉛直方向下方に設けられるものである
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記補助排出油路を開閉する機械式の開閉弁が設けられる
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  6. 請求項5に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記開閉弁は、機関本体に供給される作動油の油圧である機関油圧に連動して前記補助排出油路を開閉するものである
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  7. 請求項6に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記開閉弁は、前記補助排出油路を開閉する弁体と前記機関油圧が供給される油圧室とを含めて構成され、この油圧室の油圧が前記弁体に作用することにともなう同弁体の駆動により前記補助排出油路を開閉する
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  8. 請求項6または7に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記機関油圧が所定値よりも大きいときに前記補助排出油路が前記開閉弁により閉鎖され、前記機関油圧が所定値よりも小さいときに前記補助排出油路が前記開閉弁から開放される
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  9. 請求項6〜8のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    機関運転中に前記開閉弁に対して前記機関油圧が供給されることにともない前記補助排出油路が閉鎖され、機関運転停止にともない前記開閉弁に供給される前記機関油圧の低下により前記補助排出油路が開放される
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記補助排出油路を開閉する電動の制御弁が設けられる
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記可変動弁機構の遅角室と前記油路制御弁とを接続する遅角室油路または前記可変動弁機構の進角室と前記油路制御弁とを接続する進角室油路のうち前記機関バルブのカムシャフトのカムジャーナルに形成される部分に前記補助排出油路の入口が接続される
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記補助排出油路の通路面積が前記可変動弁機構の遅角室と前記油路制御弁とを接続する遅角室油路または前記可変動弁機構の進角室と前記油路制御弁とを接続する進角室油路の通路面積よりも大きく設定される
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記補助排出油路の出口がチェーンカバー内の空間に接続される
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  14. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記補助排出油路の出口がシリンダヘッド内の油路に接続される
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    当該可変動弁装置は、前記バルブタイミングを所定の特定角に固定する位相固定機構を備える
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  16. 請求項15に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記可変動弁機構は、クランクシャフトから伝達される力により回転する入力側回転体と、この入力側回転体から伝達される力により前記機関バルブのカムシャフトとともに回転する出力側回転体とを含めて構成され、これら入力側回転体及び出力側回転体の間に互いに区画されて進角室及び遅角室が形成されるものであり、
    前記位相固定機構は、前記入力側回転体及び前記出力側回転体の一方である収容側回転体に設けられて同収容側回転体から突出した突出位置と同収容側回転体に収容された収容位置との間で動作する規制体と、前記入力側回転体及び前記出力側回転体の他方である係合側回転体に設けられて同規制体がはめ込まれる規制穴とを含めて構成されるものであって、
    前記突出位置にある前記規制体の一部が前記規制穴にはめ込まれることにより前記バルブタイミングが前記特定角に固定され、前記収容位置にある前記規制体の一部が前記規制穴から離脱していることにより前記バルブタイミングの固定が解除される
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  17. 請求項16に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記位相固定機構は、前記収容側回転体に設けられて前記油路制御弁により作動油の給排状態が操作される中間室を含めて構成されるものであって、前記入力側回転体と前記出力側回転体との相対的な回転位相が前記特定角と対応する特定位相にあり且つ前記中間室に対する作動油の給排状態が第1の給排状態に設定されるとき、前記規制体が前記突出位置に保持され、前記入力側回転体と前記出力側回転体との相対的な回転位相が前記特定位相にあり且つ前記中間室に対する作動油の給排状態が第2の給排状態に設定されるとき、前記規制体が前記収容位置に保持されるものである
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  18. 請求項17に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記位相固定機構は、前記収容位置から前記突出位置に向かう前記規制体の移動方向を突出方向とし、前記突出位置から前記収容位置に向かう前記規制体の移動方向を収容方向として、前記規制体を前記突出方向に押すばねの力と前記規制体を前記収容方向に押す前記中間室の油圧との関係に基づいて、前記規制体が前記収容位置と前記突出位置との間で移動するものである
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  19. 請求項16〜18のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記位相固定機構は、前記規制体の周方向の軌跡に沿う態様で前記入力側回転体に設けられる規制溝を含めて構成されるものであり、
    この規制溝は、前記規制穴よりも深さの小さい溝として前記規制穴から遅角側または進角側の所定位置までにわたり設けられるものである
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
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