JP2010127252A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

内燃機関の可変動弁装置 Download PDF

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Abstract

【課題】機関運転中において進角室または遅角室への作動油の供給状態にかかわらず規制機構の動作状態を切り替えることと、この動作状態の切り替えを単一の油圧制御弁により行うこととを両立することのできる内燃機関の可変動弁装置を提供する。
【解決手段】この可変動弁装置は、バルブタイミングを変更するバルブタイミング可変機構30と、バルブタイミングを中間角に固定する中間ロック機構40と、これら機構に対する潤滑油の供給状態を制御する油圧供給装置50とを備える。この油圧供給装置50は、進角室35及び遅角室36のいずれも介することなくオイルコントロールバルブ51と中間室42との間を接続する中間油路57により潤滑油の供給及び排出を行う。また、単一の同バルブ51により潤滑油の供給状態を制御する。また、機関運転中に中間室42に対する潤滑油の供給状態を変更して中間ロック機構40の作動状態を切り替える。
【選択図】図4

Description

本発明は、機関弁としての吸気弁または排気弁のバルブタイミングを最進角と最遅角との間で変更する可変機構と、機関弁のバルブタイミングを最進角と最遅角との間にある特定の中間角に固定する規制機構と、これら可変機構及び規制機構に対する作動油の供給状態を制御する油圧機構とを備える内燃機関の可変動弁装置に関する。
上記可変動弁装置としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。
この可変動弁装置では、機関始動時にバルブタイミングが中間角に固定された状態を維持すべく、ロータ(出力回転体)に設けられたロックピン(規制体)が機関運転停止にともないハウジング(入力回転体)のロック穴(規制穴)にはめ込まれる構成を採用している。
具体的には、特許文献1の段落[0035]〜[0043]及び図3〜図6に記載されるように、遅角室とロック解除室(中間室)とを連通する通路を設けるとともに機関運転中には遅角室に供給される作動油をロック解除室にも供給することにより、機関運転中において遅角室に併せてロック解除室への作動油の供給がなされる限りはロックピンがロータ内に収容された状態を維持する。
そして機関運転が停止した後においては、遅角室への作動油の供給が停止されることにともないロック解除室への作動油の供給も停止されるため、ばねがロックピンをロータから突出する方向に押す力はこれを妨げる力を上回るようになる。またこのとき、進角室及び遅角室への作動油の供給が停止されていることにもない、ハウジングとロータとが一方向に相対回転する状態にあるため、この相対回転が生じている過程においてロックピンとロック穴との回転位相が一致するときにロックピンがロック穴にはめ込まれるようになる。これにより、ハウジングとロータとの相対的な回転がロックピンにより規制されるため、バルブタイミングはこのときのベーンロータとハウジングとの相対的な回転位相に対応した中間角に保持される。
特開2001−50064号公報
(課題1)ところで、上記特許文献1の可変動弁装置においては、遅角室とロック解除室とが連通していることにより、機関運転中にロックピンの動作を切り替えることは許容されない。この点について、同可変動弁装置はそもそもはロックピンによるバルブタイミングの中間角への固定を機関始動時のみに行うことを前提としたものであり、上述のように機関運転中に中間角への固定を行うことを必要とはしていないため、上記の点が当該可変動弁装置においてすぐさまに大きな問題をまねくことはないものの、ロックピンの機能をより有効に活用してバルブタイミング制御の幅を広げるうえではその解決が望まれるものといえる。
一方、こうした問題を解消する構成として、例えば特許文献1の段落[0076]〜[0078]及び図19〜図21に記載されるように、進角室及び遅角室に対する作動油の供給状態を制御する第1の油圧制御弁と、ロック解除室に対する作動油の供給状態を制御する第2の油圧制御弁とを各別に備えることも考えられる。しかし、この場合には2つの油圧制御弁が必要となるため実用性の面からは好ましいものとは言い難い。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、機関運転中において進角室または遅角室への作動油の供給状態にかかわらず規制機構の動作状態を切り替えることと、この動作状態の切り替えを単一の油圧制御弁により行うこととを両立することのできる内燃機関の可変動弁装置を提供することにある。
(課題2)上記特許文献1においては機関運転停止中にともない生じるハウジングとロータとの相対回転を利用してロックピンをロック穴にはめ込むようにしているため、すなわち同相対回転の速度が比較的小さい状況のもとでロックピンを動作させるようにしているため、ロックピンがロック穴にはめ込まれることなくこれを通過する状況は生じにくいと考えられる。
一方、機関運転中においてロックピンをロック穴にはめ込む制御を取り入れた場合には、機関運転停止中よりも大きい回転速度にてハウジングとロータとが相対回転する状況のもとでロックピンをロック穴にはめ込む必要が生じる。そしてこの場合には、ロックピンが単にロック穴にはめ込むだけの構成を採用した上記特許文献1の可変動弁装置によれば、相対回転速度が大きいことに起因してロックピンがロック穴にはめ込まれる前にこれを通過する状況は比較的大きな頻度で生じることが予想される。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、その第2の目的は、機関運転中において規制体を的確に規制穴にはめ込むことのできる内燃機関の可変動弁装置を提供することにある。
以下、第1の目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、機関弁としての吸気弁または排気弁のバルブタイミングを最進角と最遅角との間で変更する可変機構と、前記機関弁のバルブタイミングを最進角と最遅角との間にある特定の中間角に固定する規制機構と、これら可変機構及び規制機構に対する作動油の供給状態を油圧制御弁により制御する油圧機構とを備え、前記規制機構は、前記油圧機構による作動油の供給状態に基づいて、前記バルブタイミングを中間角に固定する固定状態と前記バルブタイミングの固定を解除する解除状態とが切り替えられるものである内燃機関の可変動弁装置において、前記油圧機構は、前記可変機構の進角室及び遅角室を介することなく前記油圧制御弁と前記規制機構との間を接続する中間油路により前記規制機構への作動油の供給及び前記規制機構からの作動油の排出を行うものであり、且つ単一の油圧制御弁により前記可変機構の進角室及び遅角室並びに前記規制機構に対する作動油の供給状態を制御するものであり、且つ機関運転中に規制機構に対する作動油の供給状態を変更して前記固定状態と前記解除状態とを切り替えるものであることを要旨としている。
この発明によれば、中間油路により規制機構への作動油の供給及び規制機構からの作動油の排出を行うようにしているため、機関運転中において進角室または遅角室への作動油の供給状態にかかわらず規制機構の動作状態を切り替えることができるようになる。すなわち、機関運転中において進角室または遅角室への作動油の供給状態にかかわらず規制機構の動作状態を切り替えることと、この動作状態の切り替えを単一の油圧制御弁により行うこととを両立することができるようになる。
(2)請求項2に記載の発明は、機関弁としての吸気弁または排気弁のバルブタイミングを最進角と最遅角との間で変更する可変機構と、前記機関弁のバルブタイミングを最進角と最遅角との間にある特定の中間角に固定する規制機構と、これら可変機構及び規制機構に対する作動油の供給状態を油圧制御弁により制御する油圧機構とを備え、前記可変機構は、内燃機関のクランクシャフトから伝達される力により回転する入力回転体と、この入力回転体から伝達される力により前記機関弁のカムシャフトとともに回転する出力回転体とを含めて構成され、これら入力回転体と出力回転体との間には互いに区画された進角室及び遅角室が設けられるものであり、前記規制機構は、前記入力回転体及び前記出力回転体の一方である突出回転体に設けられてこの回転体から突出した状態とこの回転体に収容された状態との間で動作する規制体と、前記突出回転体に設けられて前記油圧機構からの作動油が供給される中間室とを含めて構成されるものであり、前記油圧機構により前記中間室に対する作動油の供給状態が第1の供給状態に設定されることに基づいて前記規制体を前記突出回転体から突出させるものであり、この突出した規制体が前記入力回転体及び前記出力回転体の他方である係合回転体の規制穴にはめ込まれることにより前記機関弁のバルブタイミングを前記中間角に固定するものであり、前記油圧機構により前記中間室に対する作動油の供給状態が第2の供給状態に設定されることに基づいて前記規制体を前記規制穴から離脱させて前記突出回転体に引込むものであり、この規制体の引込みにより前記バルブタイミングの前記中間角への固定を解除するものである内燃機関の可変動弁装置において、前記油圧機構は、前記進角室及び前記遅角室のいずれも介することなく前記油圧制御弁と前記中間室との間を接続する中間油路により前記中間室への作動油の供給及び前記中間室からの作動油の排出を行うものであり、且つ単一の油圧制御弁により前記進角室及び前記遅角室及び前記中間室に対する作動油の供給状態を制御するものであり、且つ機関運転中に前記中間室に対する作動油の供給状態を変更して前記規制体の作動状態を切り替えるものであることを要旨としている。
この発明によれば、中間油路により中間室への作動油の供給及び中間室からの作動油の排出を行うようにしているため、機関運転中において進角室または遅角室への作動油の供給状態にかかわらず規制機構の動作状態を切り替えることができるようになる。すなわち、機関運転中において進角室または遅角室への作動油の供給状態にかかわらず規制機構の動作状態を切り替えることと、この動作状態の切り替えを単一の油圧制御弁により行うこととを両立することができるようになる。
(3)請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記油圧機構は、前記油圧制御弁と前記可変機構との間で作動油を流通させる油路として、前記油圧制御弁と前記進角室とを接続する進角油路と、前記油圧制御弁と前記遅角室とを接続する遅角油路と、前記油圧制御弁と前記中間室とを接続する前記中間油路とを備えることを要旨としている。
(4)請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記油圧制御弁は、前記進角室及び前記遅角室及び前記中間室に対する作動油の供給状態を設定する動作モードとして、前記進角室に作動油を供給し且つ前記遅角室から作動油を排出し且つ前記中間室に対する作動油の供給状態を前記第1の供給状態に維持するモードA1と、前記進角室に作動油を供給し且つ前記遅角室から作動油を排出し且つ前記中間室に対する作動油の供給状態を前記第2の供給状態に維持するモードA2と、前記進角室への作動油の供給及び前記進角室からの作動油の排出を停止し且つ前記遅角室への作動油の供給及び前記遅角室からの作動油の排出を停止し且つ前記中間室に対する作動油の供給状態を前記第2の供給状態に維持するモードA3と、前記進角室から作動油を排出し且つ前記遅角室に作動油を供給し且つ前記中間室に対する作動油の供給状態を前記第2の供給状態に維持するモードA4とを備えることを要旨としている。
この発明によれば、モードA1を選択したときには、規制体が突出回転体から突出し得る状態を維持しつつバルブタイミングを進角することができるようになる。またモードA2を選択したときには、規制体が突出回転体に収容された状態を維持しつつバルブタイミングを進角することができるようになる。またモードA3を選択したときには、規制体が突出回転体に収容された状態に維持しつつバルブタイミングを一定に維持することができるようになる。そしてモードA4を選択したときには、規制体が突出回転体に収容された状態を維持しつつバルブタイミングを遅角することができるようになる。
(5)請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記油圧制御弁は、前記進角室及び前記遅角室及び前記中間室に対する作動油の供給状態を設定する動作モードとして、前記進角室に作動油を供給し且つ前記遅角室から作動油を排出し且つ前記中間室への作動油の供給及び前記中間室からの作動油の排出を停止するモードA5をさらに備えることを要旨としている。
(6)請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の内燃機関の可変動弁装置において、当該動弁装置は、前記機関弁のバルブタイミングを前記中間角に固定する旨の要求があり且つ前記入力回転体に対する前記出力回転体の回転位相が前記中間角に対応する回転位相である中間位相よりも進角側にあるとき、前記入力回転体に対する前記出力回転体の回転位相を前記規制穴よりも遅角側にある遅角位相に変更し、そのうえで前記油圧機構により前記規制体に対して突出方向の力を付与しつつ前記出力回転体を前記入力回転体に対して進角側に駆動することにより前記規制体を前記規制穴にはめ込むものであることを要旨としている。
上記モードA1〜A4の選択が可能な油圧制御弁を備える可変動弁装置においては、入力回転体に対する出力回転体の回転位相が中間位相よりも進角側にあるとき、バルブタイミングを中間角に固定する旨の要求に基づいて油圧制御弁の動作モードをモードA1に切り替えても規制体が規制穴にはめ込まれることはない。すなわちモードA1によれば、規制体が突出回転体から突出し得る状態にあるものの出力回転体が入力回転体に対して進角側に駆動するため、すなわち入力回転体及び出力回転体のいずれが突出回転体に相当する場合であれ規制体と規制穴との周方向の間隔が拡大するため、規制体が突出回転体から突出し得る状態にあるところでこれが規制穴にはめ込まれることはない。
上記発明ではこの点に鑑み、入力回転体に対する出力回転体の回転位相が中間位相よりも進角側にあるときに、出力回転体の回転位相を遅角位相に変更することにより、その後の入力回転体に対する出力回転体の進角側への駆動にともない規制体と規制穴との周方向の間隔が縮小するようにしている。これにより、規制体と駆動穴との周方向の位置が一致するときに規制体が規制穴にはめ込まれるため、機関弁のバルブタイミングを中間角に固定する旨の要求に適切に応じることができるようになる。
(7)請求項7に記載の発明は、請求項4〜6のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、当該動弁装置は、前記機関弁のバルブタイミングを前記中間角に固定する旨の要求があり且つ前記規制体が前記規制穴にはめ込まれた状態にあるとき、前記油圧制御弁の動作モードを前記モードA1に維持することを要旨としている。
この発明によれば、規制体が規制穴にはめ込まれた状態のもとでは、出力回転体を入力回転体に対して進角側に駆動させる力が中間室の作動油から出力回転体に対して継続して付与されるようになる。これにより、規制体の側部が規制穴をなす壁面に押し付けられた状態が維持されるため、規制体と規制穴とが係合した状態をより好適に保持することができるようになる。
(8)請求項8に記載の発明は、請求項4〜7のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記突出回転体は、前記規制穴よりも深さの小さい溝である規制溝について、これが前記規制穴からこれよりも遅角側の所定位置までにわたり前記規制体の周方向の軌跡に沿う態様で設けられるものであり、前記規制機構は、前記規制体に対して突出方向の力が付与されていること及び前記規制体が前記規制溝の遅角側の端よりも遅角側の位置にあることを条件として、この条件が成立する状況のもとで前記出力回転体が前記入力回転体に対して進角側に駆動することにともない前記規制体の先端部がまずは前記規制溝内に移動し、そのうえで前記入力回転体に対する前記出力回転体の進角側への駆動が継続されることにより前記規制体の先端部が前記規制溝内を進角側に向けて移動した後に前記規制穴にはめ込まれるものであることを要旨としている。
この発明によれば、規制穴と比較して規制体の先端部をはめ込むことのできる面積の大きい規制溝が設けられているため、入力回転体と出力回転体との相対回転速度が比較的大きい状況においても規制体は的確に規制溝にはめ込まれるようになる。一方、規制溝が規制穴よりも深さの小さい空間として形成されていることにより、規制溝上を規制穴に向けて移動する規制体の側面は規制穴をなす壁面に自ずと突き当てられるようになる。すなわち、規制体の先端部が規制溝にはめ込まれた後は、出力回転体を入力回転体に対していずれの速度で進角側に駆動しても規制体が規制穴を通過する状況が生じることは抑制される。従って、上記発明によれば、規制体の側面と規制穴の壁面との接触を通じて規制体を的確に規制穴にはめ込むことができるようになる。
(9)請求項9に記載の発明は、請求項2または3に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記油圧制御弁は、前記進角室及び前記遅角室及び前記中間室に対する作動油の供給状態を設定する動作モードとして、前記進角室から作動油を排出し且つ前記遅角室に作動油を供給し且つ前記中間室に対する作動油の供給状態を前記第1の供給状態に維持するモードB1と、前記進角室から作動油を排出し且つ前記遅角室に作動油を供給し且つ前記中間室に対する作動油の供給状態を前記第2の供給状態に維持するモードB2と、前記進角室への作動油の供給及び前記進角室からの作動油の排出を停止し且つ前記遅角室への作動油の供給及び前記遅角室からの作動油の排出を停止し且つ前記中間室に対する作動油の供給状態を前記第2の供給状態に維持するモードB3と、前記進角室に作動油を供給し且つ前記遅角室から作動油を排出し且つ前記中間室に対する作動油の供給状態を前記第2の供給状態に維持するモードB4とを備えることを要旨としている。
この発明によれば、モードB1を選択したときには、規制体が突出回転体から突出し得る状態を維持しつつバルブタイミングを遅角することができるようになる。またモードB2を選択したときには、規制体が突出回転体に収容された状態を維持しつつバルブタイミングを遅角することができるようになる。またモードB3を選択したときには、規制体が突出回転体に収容された状態に維持しつつバルブタイミングを一定に維持することができるようになる。そしてモードB4を選択したときには、規制体が突出回転体に収容された状態を維持しつつバルブタイミングを進角することができるようになる。
(10)請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記油圧制御弁は、前記進角室及び前記遅角室及び前記中間室に対する作動油の供給状態を設定する動作モードとして、前記進角室から作動油を排出し且つ前記遅角室に作動油を供給し且つ前記中間室への作動油の供給及び前記中間室からの作動油の排出を停止するポートB5をさらに備えることを要旨としている。
(11)請求項11に記載の発明は、請求項9または10に記載の内燃機関の可変動弁装置において、当該動弁装置は、前記機関弁のバルブタイミングを前記中間角に固定する旨の要求があり且つ前記入力回転体に対する前記出力回転体の回転位相が前記中間角に対応する回転位相である中間位相よりも遅角側にあるとき、前記入力回転体に対する前記出力回転体の回転位相を前記規制穴よりも進角側にある進角位相に変更し、そのうえで前記油圧機構により前記規制体に対して突出方向の力を付与しつつ前記出力回転体を前記入力回転体に対して遅角側に駆動することにより前記規制体を前記規制穴にはめ込むものであることを要旨としている。
上記モードB1〜B4の選択が可能な油圧制御弁を備える可変動弁装置においては、入力回転体に対する出力回転体の回転位相が中間位相よりも遅角側にあるとき、バルブタイミングを中間角に固定する旨の要求に基づいて油圧制御弁の動作モードをモードB1に切り替えても規制体が規制穴にはめ込まれることはない。すなわちモードB1によれば、規制体が突出回転体から突出し得る状態にあるものの出力回転体が入力回転体に対して遅角側に駆動するため、すなわち入力回転体及び出力回転体のいずれが突出回転体に相当する場合であれ規制体と規制穴との周方向の間隔が拡大するため、規制体が突出回転体から突出し得る状態にあるところでこれが規制穴にはめ込まれることはない。
上記発明ではこの点に鑑み、入力回転体に対する出力回転体の回転位相が中間位相よりも遅角側にあるときに、出力回転体の回転位相を進角位相に変更することにより、その後の入力回転体に対する出力回転体の遅角側への駆動にともない規制体と規制穴との周方向の間隔が縮小するようにしている。これにより、規制体と駆動穴との周方向の位置が一致するときに規制体が規制穴にはめ込まれるため、機関弁のバルブタイミングを中間角に固定する旨の要求に適切に応じることができるようになる。
(12)請求項12に記載の発明は、請求項9〜11のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、当該動弁装置は、前記機関弁のバルブタイミングを前記中間角に固定する旨の要求があり且つ前記規制体が前記規制穴にはめ込まれた状態にあるとき、前記油圧制御弁の動作モードを前記モードB1に維持することを要旨としている。
この発明によれば、規制体が規制穴にはめ込まれた状態のもとでは、出力回転体を入力回転体に対して遅角側に駆動させる力が中間室の作動油から出力回転体に対して継続して付与されるようになる。これにより、規制体の側部が規制穴をなす壁面に押し付けられた状態が維持されるため、規制体と規制穴とが係合した状態をより好適に保持することができるようになる。
(13)請求項13に記載の発明は、請求項9〜12のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記突出回転体は、前記規制穴よりも深さの小さい溝である規制溝について、これが前記規制穴からこれよりも進角側の所定位置までにわたり前記規制体の周方向の軌跡に沿う態様で設けられるものであり、前記規制機構は、前記規制体に対して突出方向の力が付与されていること及び前記規制体が前記規制溝の進角側の端よりも進角側の位置にあることを条件として、この条件が成立する状況のもとで前記出力回転体が前記入力回転体に対して遅角側に駆動することにともない前記規制体の先端部がまずは前記規制溝内に移動し、そのうえで前記入力回転体に対する前記出力回転体の遅角側への駆動が継続されることにより前記規制体の先端部が前記規制溝内を遅角側に向けて移動した後に前記規制穴にはめ込まれるものであることを要旨としている。
この発明によれば、規制穴と比較して規制体の先端部をはめ込むことのできる面積の大きい規制溝が設けられているため、入力回転体と出力回転体との相対回転速度が比較的大きい状況においても規制体は的確に規制溝にはめ込まれるようになる。一方、規制溝が規制穴よりも深さの小さい空間として形成されていることにより、規制溝上を規制穴に向けて移動する規制体の側面は規制穴をなす壁面に自ずと突き当てられるようになる。すなわち、規制体の先端部が規制溝にはめ込まれた後は、出力回転体を入力回転体に対していずれの速度で遅角側に駆動しても規制体が規制穴を通過する状況が生じることは抑制される。従って、上記発明によれば、規制体の側面と規制穴の壁面との接触を通じて規制体を的確に規制穴にはめ込むことができるようになる。
以下、第2の目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
(14)請求項14に記載の発明は、機関弁としての吸気弁または排気弁のバルブタイミングを最進角と最遅角との間で変更する可変機構と、前記機関弁のバルブタイミングを最進角と最遅角との間にある特定の中間角に固定する規制機構と、これら可変機構及び規制機構に対する作動油の供給状態を制御する油圧機構とを備え、前記規制機構は、前記可変機構の入力回転体及び出力回転体の一方である突出回転体に設けられてこの回転体から突出した状態とこの回転体に収容された状態との間で動作する規制体と、前記突出回転体に設けられて前記油圧機構からの作動油が供給される中間室とを含めて構成されるものであり、前記油圧機構により前記中間室に対する作動油の供給状態が第1の供給状態に設定されることに基づいて前記規制体を前記突出回転体から突出させるものであり、この突出した規制体が前記入力回転体及び前記出力回転体の他方である係合回転体の規制穴にはめ込まれることにより前記機関弁のバルブタイミングを前記中間角に固定するものであり、前記油圧機構により前記中間室に対する作動油の供給状態が第2の供給状態に設定されることに基づいて前記規制体を前記規制穴から離脱させて前記突出回転体に引込むものであり、この規制体の引込みにより前記バルブタイミングの前記中間角への固定を解除するものである内燃機関の可変動弁装置において、前記突出回転体は、前記規制穴よりも深さの小さい溝である規制溝について、これが前記規制穴からこれよりも遅角側の所定位置までにわたり前記規制体の周方向の軌跡に沿う態様で設けられるものであり、前記規制機構は、前記油圧機構により前記規制体に対して突出方向の力が付与されていること及び前記規制体が前記規制溝の遅角側の端よりも遅角側の位置にあることを条件として、この条件が成立する状況のもとで前記出力回転体が前記入力回転体に対して進角側に駆動することにともない前記規制体の先端部がまずは前記規制溝内に移動し、そのうえで前記入力回転体に対する前記出力回転体の進角側への駆動が継続されることにより前記規制体の先端部が前記規制溝内を進角側に向けて移動した後に前記規制穴にはめ込まれるものであり、前記油圧機構は、機関運転中に前記中間室に対する作動油の供給状態を変更して前記規制体の動作状態を切り替えるものであることを要旨としている。
この発明によれば、規制穴と比較して規制体の先端部をはめ込むことのできる面積の大きい規制溝が設けられているため、入力回転体と出力回転体との相対回転速度が比較的大きい状況においても規制体は的確に規制溝にはめ込まれるようになる。一方、規制溝が規制穴よりも深さの小さい空間として形成されていることにより、規制溝上を規制穴に向けて移動する規制体の側面は規制穴をなす壁面に自ずと突き当てられるようになる。すなわち、規制体の先端部が規制溝にはめ込まれた後は、出力回転体を入力回転体に対していずれの速度で進角側に駆動しても規制体が規制穴を通過する状況が生じることは抑制される。従って、上記発明によれば機関運転中において、規制体の側面と規制穴の壁面との接触を通じて規制体を的確に規制穴にはめ込むことができるようになる。
(15)請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の内燃機関の可変動弁装置において、当該動弁装置は、前記機関弁のバルブタイミングを前記中間角に固定する旨の要求があり且つ前記入力回転体に対する前記出力回転体の回転位相が前記中間角に対応する回転位相である中間位相よりも進角側にあるとき、前記入力回転体に対する前記出力回転体の回転位相を前記規制溝の遅角側の端よりも遅角側にある遅角位相に変更し、そのうえで前記油圧機構により前記規制体に対して突出方向の力を付与しつつ前記出力回転体を前記入力回転体に対して進角側に駆動することにより前記規制体を前記規制穴にはめ込むものであることを要旨としている。
出力回転体の回転位相が中間位相よりも進角側にあるとき、入力回転体に対して出力回転体を遅角側に駆動することにより規制体と規制穴との周方向の間隔を縮小し、これにより規制体を規制穴にはめ込むことはできる。とはいえ、規制溝が規制穴から遅角側に向けて形成されていることにより、上記の場合には規制溝を利用した規制体の規制穴へのはめ込みがなされないため、規制体が規制穴に的確にはめ込まれるとは限らない。上記発明ではこの点に鑑み、入力回転体に対する出力回転体の回転位相を遅角位相に変更し、そのうえで出力回転体を入力回転体に対して進角側に駆動するようにしているため、規制溝を利用して規制体を規制穴にはめ込むことができるようになる。なお、上記発明が以上にて説明した作用効果を奏するものであることについて、これは規制穴から進角側の所定位置までにわたり規制溝が設けられる構成を同発明から排除するものではない。
(16)請求項16に記載の発明は、機関弁としての吸気弁または排気弁のバルブタイミングを最進角と最遅角との間で変更する可変機構と、前記機関弁のバルブタイミングを最進角と最遅角との間にある特定の中間角に固定する規制機構と、これら可変機構及び規制機構に対する作動油の供給状態を制御する油圧機構とを備え、前記規制機構は、前記可変機構の入力回転体及び出力回転体の一方である突出回転体に設けられてこの回転体から突出した状態とこの回転体に収容された状態との間で動作する規制体と、前記突出回転体に設けられて前記油圧機構からの作動油が供給される中間室とを含めて構成されるものであり、前記油圧機構により前記中間室に対する作動油の供給状態が第1の供給状態に設定されることに基づいて前記規制体を前記突出回転体から突出させるものであり、この突出した規制体が前記入力回転体及び前記出力回転体の他方である係合回転体の規制穴にはめ込まれることにより前記機関弁のバルブタイミングを前記中間角に固定するものであり、前記油圧機構により前記中間室に対する作動油の供給状態が第2の供給状態に設定されることに基づいて前記規制体を前記規制穴から離脱させて前記突出回転体に引込むものであり、この規制体の引込みにより前記バルブタイミングの前記中間角への固定を解除するものである内燃機関の可変動弁装置において、前記突出回転体は、前記規制穴よりも深さの小さい溝である規制溝について、これが前記規制穴からこれよりも進角側の所定位置までにわたり前記規制体の周方向の軌跡に沿う態様で設けられるものであり、前記規制機構は、前記油圧機構により前記規制体に対して突出方向の力が付与されていること及び前記規制体が前記規制溝の進角側の端よりも進角側の位置にあることを条件として、この条件が成立する状況のもとで前記出力回転体が前記入力回転体に対して遅角側に駆動することにともない前記規制体の先端部がまずは前記規制溝内に移動し、そのうえで前記入力回転体に対する前記出力回転体の遅角側への駆動が継続されることにより前記規制体の先端部が前記規制溝内を遅角側に向けて移動した後に前記規制穴にはめ込まれるものであり、前記油圧機構は、機関運転中に前記中間室に対する作動油の供給状態を変更して前記規制体の動作状態を切り替えるものであることを要旨としている。
この発明によれば、規制穴と比較して規制体の先端部をはめ込むことのできる面積の大きい規制溝が設けられているため、入力回転体と出力回転体との相対回転速度が比較的大きい状況においても規制体は的確に規制溝にはめ込まれるようになる。一方、規制溝が規制穴よりも深さの小さい空間として形成されていることにより、規制溝上を規制穴に向けて移動する規制体の側面は規制穴をなす壁面に自ずと突き当てられるようになる。すなわち、規制体の先端部が規制溝にはめ込まれた後は、出力回転体を入力回転体に対していずれの速度で遅角側に駆動しても規制体が規制穴を通過する状況が生じることは抑制される。従って、上記発明によれば機関運転中において、規制体の側面と規制穴の壁面との接触を通じて規制体を的確に規制穴にはめ込むことができるようになる。
(17)請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の内燃機関の可変動弁装置において、当該動弁装置は、前記機関弁のバルブタイミングを前記中間角に固定する旨の要求があり且つ前記入力回転体に対する前記出力回転体の回転位相が前記中間角に対応する回転位相である中間位相よりも遅角側にあるとき、前記入力回転体に対する前記出力回転体の回転位相を前記規制溝の進角側の端よりも進角側にある進角位相に変更し、そのうえで前記油圧機構により前記規制体に対して突出方向の力を付与しつつ前記出力回転体を前記入力回転体に対して遅角側に駆動することにより前記規制体を前記規制穴にはめ込むものであることを要旨としている。
出力回転体の回転位相が中間位相よりも遅角側にあるとき、入力回転体に対して出力回転体を進角側に駆動することにより規制体と規制穴との周方向の間隔を縮小し、これにより規制体を規制穴にはめ込むことはできる。とはいえ、規制溝が規制穴から進角側に向けて形成されていることにより、上記の場合には規制溝を利用した規制体の規制穴へのはめ込みがなされないため、規制体が規制穴に的確にはめ込まれるとは限らない。上記発明ではこの点に鑑み、入力回転体に対する出力回転体の回転位相を進角位相に変更し、そのうえで出力回転体を入力回転体に対して遅角側に駆動するようにしているため、規制溝を利用して規制体を規制穴にはめ込むことができるようになる。なお、上記発明が以上にて説明した作用効果を奏するものであることについて、これは規制穴から遅角側の所定位置までにわたり規制溝が設けられる構成を同発明から排除するものではない。
以下、第1の目的及び第2の目的のいずれかを達成するための手段について記載する。
(18)請求項18に記載の発明は、請求項2〜17のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、当該動弁装置は、前記機関弁のバルブタイミングを前記中間角に固定する旨の要求があり且つ前記規制体が前記規制穴にはめ込まれた状態にあるとき、前記出力回転体を前記入力回転体に対して進角側及び遅角側のいずれかに駆動する力を前記油圧機構により付与することを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。ことを要旨としている。
(19)請求項19に記載の発明は、請求項2〜18のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記規制機構は、前記規制体を収容方向に押す力を前記規制体に対して付与するばねの力と、前記規制体を突出方向に押す力を前記規制体に対して付与する前記中間室の作動油の力との関係に基づいて前記規制体の突出動作及び収容動作を切り替えるものであり、前記油圧機構は、前記第1の供給状態として前記中間室に作動油を供給し、前記第2の供給状態として前記中間室から作動油を排出するものであることを要旨としている。
(20)請求項20に記載の発明は、請求項2〜19のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、前記油圧機構は、進角室に作動油を供給し且つ遅角室から作動油を排出することにより前記出力回転体を前記入力回転体に対して進角側に駆動して前記機関弁のバルブタイミングを進角するものであり、進角室から作動油を排出し且つ遅角室に作動油を供給することにより前記出力回転体を前記入力回転体に対して遅角側に駆動して前記機関弁のバルブタイミングを遅角するものであり、進角室及び遅角室の双方への作動油の供給及び進角室及び遅角室の双方からの作動油の排出を停止して前記入力回転体に対する前記出力回転体の回転位相を保持して前記機関弁のバルブタイミングを一定に維持するものであることを要旨としている。
なお、請求項1〜13のいずれかにかかる発明と請求項14〜17のいずれかにかかる発明とは、機関運転中に規制機構の動作状態を切り替える点において、同一のまたは対応する特別な技術的特徴を有するものであり、これにより単一の一般的発明概念を形成するように連関するものとなっている。
(第1実施形態)
図1〜図11を参照して、本発明の内燃機関の可変動弁装置を具体化した第1実施形態について説明する。
図1に示されるようにエンジン1には、空気及び燃料からなる混合気の燃焼を通じて動力を得る機関本体10と、インテークバルブ21のバルブタイミングを変更するバルブタイミング可変機構30と、機関本体10及びバルブタイミング可変機構30に潤滑油を供給する油圧供給装置50と、これら装置を統括的に制御する電子制御装置80とが設けられている。
機関本体10には、インジェクタ17を通じて噴射された燃料と吸気通路を流れる空気との混合気を燃焼室14にて燃焼させ、これにともなうピストン15の直線運動をクランクシャフト16の回転運動に変換するシリンダブロック11が設けられている。このシリンダブロック11の下部には、エンジン1の各部位に供給される潤滑油を貯留するオイルパン12が取り付けられている。シリンダブロック11の上部には、動弁系の部品が配置されるシリンダヘッド13が取り付けられている。
シリンダヘッド13には、燃焼室14を吸気通路に対して開閉するインテークバルブ21及びこれを開弁方向に駆動するインテークカムシャフト22と、燃焼室14を排気通路に対して開閉するエキゾーストバルブ23及びこれを開弁方向に駆動するエキゾーストカムシャフト24とが設けられている。
クランクシャフト16には、オイルパン12の潤滑油を汲み上げて吐出するオイルポンプ18が連結されている。オイルポンプ18により吐出された潤滑油は、潤滑油路52を通過してエンジン1の各部位に供給され、その一部はオイルコントロールバルブ51を介してバルブタイミング可変機構30に供給される。また、エンジン1の各部位を流通した後の潤滑油及び、バルブタイミング可変機構30から排出された潤滑油は、再びオイルパン12に戻される。なお、本実施形態においては、バルブタイミング可変機構30及びオイルコントロールバルブ51及び電子制御装置80を含めて可変動弁装置が構成されている。
電子制御装置80には、その制御を補助するための各種センサとして、クランクポジションセンサ81及びカムポジションセンサ82及び冷却水温度センサ83等が接続されている。クランクポジションセンサ81は、クランクシャフト16の付近に設けられて、同シャフト16の回転角度に応じた信号を出力する。カムポジションセンサ82は、インテークカムシャフト22の付近に設けられて、同シャフト22の回転角度に応じた信号を出力する。冷却水温度センサ83は、シリンダブロック11に設けられて、機関本体10を冷却する機関冷却水の温度に応じた信号を出力する。電子制御装置80は、クランクポジションセンサ81及びカムポジションセンサ82の出力に基づいてインテークバルブ21のバルブタイミング(以下、「バルブタイミングINVT」)を算出する。
電子制御装置80は、これらセンサの出力等に基づいて、インジェクタ17の制御を通じて燃料噴射量を調整する燃料噴射制御、及びオイルコントロールバルブ51の制御を通じてバルブタイミングINVTを調整するバルブタイミング制御等の各種の制御を行う。
図2を参照して、バルブタイミング可変機構30の構成について説明する。なお同図は、ハウジング31からカバー34を取り外した状態での同可変機構30の平面構造を示す。また、同図において矢印Aは、カムシャフト22及びバルブタイミング可変機構30の回転方向を示す。
バルブタイミング可変機構30は、タイミングチェーンを介してクランクシャフト16と連結されることにより同シャフト16に同期して回転するスプロケット32と、インテークカムシャフト22の端部に固定されることにより同シャフト22に同期して回転するベーンロータ33とにより構成されている。スプロケット32の内側には、これと一体をなす態様で回転するハウジング31が設けられている。ベーンロータ33は、このハウジング31内の空間に配置されてハウジング31にカバー34が取り付けられることにより、同空間に収容される。
ハウジング31には、径方向においてベーンロータ33に向けて突出する3つの区画壁32Aが設けられている。またベーンロータ33には、ハウジング31に向けて突出する3つのベーン33Aが設けられている。隣り合う区画壁32Aの間にある空間は、対応する一のベーン33Aにより進角室35及び遅角室36に区画されている。
進角室35は、ベーン33Aを基準としたときにこれよりもインテークカムシャフト22の回転方向後方側に位置するものであり、油圧供給装置50によるバルブタイミング可変機構30に対する潤滑油の供給状態に応じて容積が変化するものである。一方の遅角室36は、ベーン33Aを基準としたときにこれよりもインテークカムシャフト22の回転方向前方側に位置するものであり、進角室35と同じく油圧供給装置50によるバルブタイミング可変機構30に対する潤滑油の供給状態に応じて容積が変化するものである。
バルブタイミング可変機構30は、上記の構成に基づいてハウジング31及びスプロケット32に対するベーンロータ33の回転位相を変更することにより、バルブタイミングINVTを変化させる。同可変機構30によるバルブタイミングINVTの変更は具体的には以下のように行われる。
進角室35への潤滑油の供給及び遅角室36からの潤滑油の排出により、ベーンロータ33がハウジング31に対して進角側すなわちインテークカムシャフト22の回転方向前方側に回転するとき、バルブタイミングINVTは進角側に変化する。ベーンロータ33がハウジング31に対して最大限に進角側に回転したとき、すなわちベーン33Aが遅角室36側にある区画壁32Aに突き当てられたとき、バルブタイミングINVTは最も進角側のタイミング(以下、「最進角INVTmax」)に設定される。以降では、このときのハウジング31に対するベーンロータ33の回転位相を最進角位相PHとする。
進角室35からの潤滑油の排出及び遅角室36への潤滑油の供給により、ベーンロータ33がハウジング31に対して遅角側すなわちインテークカムシャフト22の回転方向後方側に回転するとき、バルブタイミングINVTは遅角側に変化する。ベーンロータ33がハウジング31に対して最大限に遅角側に回転したとき、すなわちベーン33Aが進角室35側にある区画壁32Aに突き当てられたとき、バルブタイミングINVTは最も遅角側のタイミング(以下、「最遅角INVTmin」)に設定される。以降では、このときのハウジング31に対するベーンロータ33の回転位相を最遅角位相PLとする。
進角室35及び遅角室36のそれぞれと油圧供給装置50との間における潤滑油の流通が遮断されることにより、すなわち進角室35及び遅角室36のそれぞれに潤滑油が保持されることにより、ハウジング31とベーンロータ33との相対的な回転が不能とされるとき、バルブタイミングINVTはそのときのタイミングに維持される。
バルブタイミング可変機構30には、進角室35及び遅角室36の油圧にかかわらずハウジング31に対するベーンロータ33の回転を規制して、バルブタイミングINVTを最進角INVTmaxと最遅角INVTminとの間にある特定のタイミング(以下、「中間角INVTmdl」)に固定する中間ロック機構40が設けられている。なお、この中間角INVTmdlとしては機関始動に適したタイミングが設定されている。すなわち、機関始動時においてバルブタイミングINVTを中間角INVTmdlに設定した場合とこれとは別のタイミングに設定した場合とを比較したとき、前者の方がより高い始動性が確保されるようになる。
中間ロック機構40は、油圧供給装置50からの潤滑油の供給に基づいて動作し、ハウジング31に対するベーンロータ33の回転位相が中間角INVTmdlに対応する回転位相(以下、「中間位相PM」)にあるときに、ハウジング31とベーンロータ33とを互いに固定してバルブタイミングを中間角INVTmdlに保持する。
具体的には、ベーン33Aに設けられた中間ロックピン41と、同じくベーン33Aに設けられて油圧供給装置50により潤滑油が供給される中間室42と、また同じくベーン33Aに設けられて中間ロックピン41を一方向に押すロックばね43と、ハウジング31に設けられた中間ロック穴44とにより構成されている。
中間ロックピン41は、中間室42の潤滑油の力とロックばね43の力との関係に基づいて、ベーン33Aから突出する方向(以下、「突出方向」)とベーン33Aに引込む方向(以下、「収容方向」)との間で動作する。中間室42の油圧は、中間ロックピン41に対して収容方向に作用するものであり、ロックばね43の力は、中間ロックピン41に対して突出方向に作用するものである。
油圧供給装置50により中間室42に対して潤滑油が供給されて中間室42が潤滑油にて満たされるとき、すなわち中間室42に対する潤滑油の供給状態が第1の供給状態にあるとき、中間室42の潤滑油による突出方向の力がロックばね43による収容方向の力を上回るようになる。これにより、中間ロックピン41に対してはこれを突出方向に動作させようとする力が生じるようになる。そしてこの状態のもとで、ハウジング31に対するベーンロータ33の回転位相が中間位相PMにあるとき、すなわち中間ロックピン41と中間ロック穴44との周方向の位置が一致しているとき、中間ロックピン41がベーン33Aから突出して中間ロック穴44にはめ込まれる。これにより、中間ロックピン41と中間ロック穴44との係合を通じてハウジング31とベーンロータ33とが互いに固定されるため、これらの相対的な回転位相は中間位相PMに保持される。
一方、油圧供給装置50により中間室42から潤滑油が排出されて中間室42が潤滑油により満たされないとき、すなわち中間室42に対する潤滑油の供給状態が第2の供給状態にあるとき、ロックばね43による収容方向の力により、中間ロックピン41に対してはこれを収容方向に動作させようとする力が生じるようになる。そして中間ロックピン41が中間ロック穴44にはめ込まれた状態のもとで、中間ロックピン41に対して収容方向の力が作用するとき、中間ロックピン41が中間ロック穴44から離脱してベーン33A内に収容される。これにより、中間ロックピン41と中間ロック穴44との係合によるハウジング31とベーンロータ33との固定が解除されて、ハウジング31に対するベーンロータ33の回転が許容される。
図3に、バルブタイミング可変機構30の断面構造を模式的に示す。なお同図は、図2(A)のDB−DB線に沿うバルブタイミング可変機構30の断面構造を平面上に展開したものについて、これを模式的に示している。
ハウジング31に対するベーンロータ33の回転位相について、これを図3(A)に示される最進角位相PHから図3(B)に示される最遅角位相PLまでの間にて変更するときには、中間ロックピン41はベーン33A内に収容された状態に維持される。また、ベーンロータ33の回転位相が中間位相PMにあるときであっても、中間室42への潤滑油の供給にともない中間ロックピン41がベーン33A内に収容されている限りは、図3(C)に示されるようにベーンロータ33の回転位相が中間位相PMに固定されることはない。
一方、ベーンロータ33の回転位相が中間位相PMにあるときに、中間室42から潤滑油の排出が行われて中間ロックピン41に対して突出方向の力が作用するときには、図3(D)に示されるように中間ロックピン41がベーン33Aから突出して中間ロック穴44にはめ込まれ、これによりベーンロータ33が中間位相PMに保持される。
ここでハウジング31には、中間ロック穴44よりも深さの小さいものとして、且つ同ロック穴44からこれよりも遅角側の所定位置までにわたり中間ロックピン41の周方向の軌跡に沿う態で中間ロック溝45が形成されている。
そして、中間ロック機構40がこの中間ロック溝45も含めて構成されるものであることにより、次の態様をもって中間ロックピン41を中間ロック穴44にはめ込むことが可能となる。すなわち、中間ロックピン41に対して突出方向の力が作用していること及び中間ロックピン41が中間ロック溝45の遅角側の端よりも遅角側の位置にあることを条件として、この条件が成立する状況のもとでベーンロータ33がハウジング31に対して進角側に駆動することにともない中間ロックピン41の先端部がまずは中間ロック溝45内に移動する。そして、そのうえでハウジング31に対するベーンロータ33の進角側への駆動が継続されることにより、中間ロックピン41の先端部が中間ロック溝45内を進角側に向けて移動した後に中間ロック穴44にはめ込まれるようになる。
図4を参照して、バルブタイミング可変機構30と油圧供給装置50との間における潤滑油の流通態様について説明する。なお同図は、これら装置の間における油路の構成を模式的に示している。
油圧供給装置50は、オイルパン12及びオイルポンプ18及びオイルコントロールバルブ51と、これらの間で互いに潤滑油を流通させる潤滑油路52とを含めて構成されている。またこの潤滑油路52として、オイルパン12からオイルコントロールバルブ51に潤滑油を供給する供給油路53と、オイルコントロールバルブ51からオイルパン12に潤滑油を還流する排出油路54と、オイルコントロールバルブ51と各進角室35との間で潤滑油を流通する進角油路55と、オイルコントロールバルブ51と各遅角室36との間で潤滑油を流通する遅角油路56と、オイルコントロールバルブ51と中間室42との間で潤滑油を流通する中間油路57とが設けられている。
進角油路55及び遅角油路56及び中間油路57はそれぞれ、オイルコントロールバルブ51と進角室35及び遅角室36及び中間室42のいずれか対応するものとを直接的に接続している。すなわち中間油路57は、進角室35及び遅角室36のいずれも介することなく潤滑油をオイルコントロールバルブ51との間で流通させる油路として形成されている。
オイルコントロールバルブ51は、供給油路53及び排出油路54と進角油路55及び遅角油路56及び中間油路57との接続状態を切り替えることにより、進角室35及び遅角室36及び中間室42に対する潤滑油の供給状態を変更する。
図5〜図8を参照して、オイルコントロールバルブ51の構造及びその動作モードについて説明する。なお、図5〜図8はいずれも同バルブ51の軸方向に沿う断面構造を示すものであり、それぞれ異なる動作モードにあるときの断面構造を示す。また、各図中の矢印は潤滑油の流れを示す。
オイルコントロールバルブ51は、複数のポートが設けられる単一のハウジング70と、このハウジング70内に設けられる単一のスプール60とにより構成されている。そして、このスプール60がハウジング70に対して移動することにより、複数のポート同士の連通状態を切り替えて進角室35及び遅角室36及び中間室42に対する潤滑油の供給状態を変更する。
ハウジング70には、供給油路53に接続される第1供給ポート71及び第2供給ポート72と、排出油路54に接続される第1排出ポート73及び第2排出ポート74と、進角油路55に接続される進角ポート75と、遅角油路56に接続される遅角ポート76と、中間油路57に接続される中間ポート77とが設けられている。また、第2供給ポート72と第2排出ポート74との間にあるハウジング70の壁部内側には、第2供給ポート72と中間ポート77とを接続するための中間連通路78が設けられている。
スプール60には、進角ポート75に対応する第1隔壁61と、遅角ポート76に対応する第2隔壁62と、中間ポート77に対応する第3隔壁63及び第4隔壁64及び第5隔壁65とが設けられている。そして、このスプール60の各隔壁とハウジング70の各ポートとの位置関係の設定に基づいて、供給油路53及び排出油路54側の各ポートとバルブタイミング可変機構30側の各ポートとが次のように対応付けられている。
すなわち進角ポート75は、第1供給ポート71及び第1排出ポート73のいずれか一方のみと連通する。また遅角ポート76は、第1供給ポート71及び第2排出ポート74のいずれか一方のみと連通する。また中間ポート77は、第2供給ポート72及び第2排出ポート74のいずれか一方のみと接続する。
こうした構造のオイルコントロールバルブ51においては、ハウジング70に対する軸方向についてのスプール60の位置に応じてその動作モードを第1モード〜第4モードのいずれかに設定することができる。
図5に示されるように、ハウジング70に対するスプール60の位置が第1位置にあり、これにより動作モードが第1モード(モードA1)にあるとき、各ポートの連通状態は次のように維持される。すなわち進角ポート75については、第1供給ポート71との間が連通され、且つ第1排出ポート73との間が第1隔壁61により遮断される。また遅角ポート76については、第2排出ポート74との間が連通され、且つ第1供給ポート71との間が第2隔壁62により遮断される。また中間ポート77については、中間連通路78を介して第2排出ポート74との間が連通され、且つ第2供給ポート72との間が第5隔壁65により遮断される。
そして第1モードにおいてはこうしたポート同士の連通状態にあることにより、オイルポンプ18からの潤滑油が供給油路53及び第1供給ポート71及び進角ポート75及び進角油路55の順に流通して進角室35に供給される。また、遅角室36の潤滑油が遅角油路56及び遅角ポート76及び第2排出ポート74及び排出油路54の順に流通してオイルパン12に還流される。また、中間室42の潤滑油が中間油路57及び中間ポート77及び中間連通路78及び第2排出ポート74及び排出油路54の順に流通してオイルパン12に還流される。
図6に示されるように、ハウジング70に対するスプール60の位置が第2位置にあり、これにより動作モードが第2モード(モードA2)にあるとき、各ポートの連通状態は次のように維持される。すなわち進角ポート75については、第1供給ポート71との間が連通され、且つ第1排出ポート73との間が第1隔壁61により遮断される。また遅角ポート76については、第2排出ポート74との間が連通され、且つ第1供給ポート71との間が第2隔壁62により遮断される。また中間ポート77については、第2供給ポート72との間が連通され、且つ第2排出ポート74との間が第3隔壁63により遮断される。
そして第2モードにおいてはこうしたポート同士の連通状態にあることにより、オイルポンプ18からの潤滑油が供給油路53及び第1供給ポート71及び進角ポート75及び進角油路55の順に流通して進角室35に供給される。また、遅角室36の潤滑油が遅角油路56及び遅角ポート76及び第2排出ポート74及び排出油路54の順に流通してオイルパン12に還流される。また、オイルポンプ18からの潤滑油が供給油路53及び第2供給ポート72及び中間ポート77及び中間油路57の順に流通して中間室42に供給される。
図7に示されるように、ハウジング70に対するスプール60の位置が第3位置にあり、これにより動作モードが第3モード(モードA3)にあるとき、各ポートの連通状態は次のように維持される。すなわち進角ポート75については、第1供給ポート71との間が第1隔壁61により遮断され、且つ第1排出ポート73との間が第1隔壁61により遮断される。また遅角ポート76については、第1供給ポート71との間が第2隔壁62により遮断され、且つ第2排出ポート74との間が第2隔壁62により遮断される。また中間ポート77については、第2供給ポート72との間が連通され、且つ中間連通路78及び第2排出ポート74との間が第4隔壁64により遮断される。
そして第3モードにおいてはこうしたポート同士の連通状態にあることにより、オイルポンプ18からオイルコントロールバルブ51を介しての進角室35への潤滑油の流れ、及び進角室35からオイルコントロールバルブ51を介してのオイルパン12への潤滑油の流れはいずれも遮断される。また、オイルポンプ18からオイルコントロールバルブ51を介しての遅角室36への潤滑油の流れ、及び遅角室36からオイルコントロールバルブ51を介してのオイルパン12への潤滑油の流れはいずれも遮断される。一方、中間室42については、オイルポンプ18からの潤滑油が供給油路53及び第2供給ポート72及び中間ポート77及び中間油路57の順に流通して供給される。
図8に示されるように、ハウジング70に対するスプール60の位置が第4位置にあり、これにより動作モードが第4モード(モードA4)にあるとき、各ポートの連通状態は次のように維持される。すなわち進角ポート75については、第1排出ポート73との間が連通され、且つ第1供給ポート71との間が第1隔壁61により遮断される。また遅角ポート76については、第1供給ポート71との間が連通され、且つ第2排出ポート74との間が第2隔壁62により遮断される。また中間ポート77については、第2供給ポート72との間が連通され、且つ中間連通路78及び第2排出ポート74との間が第3隔壁63により遮断される。
そして第4モードにおいてはこうしたポート同士の連通状態にあることにより、進角室35の潤滑油が進角油路55及び進角ポート75及び第1排出ポート73及び排出油路54の順に流通してオイルパン12に還流される。また、オイルポンプ18からの潤滑油が供給油路53及び第1供給ポート71及び遅角ポート76及び遅角油路56の順に流通して遅角室36に供給される。また、オイルポンプ18からの潤滑油が供給油路53及び第2供給ポート72及び中間ポート77及び中間油路57の順に流通して中間室42に供給される。
図9に、オイルコントロールバルブ51の各動作モードと進角室35及び遅角室36及び中間室42に対する潤滑油供給態様との関係(図9(A))、並びに各動作モードとバルブタイミング可変機構30(図中ではVVTと表記)及び中間ロックピン41の動作態様との関係(図9(B))について、これらのまとめを示す。図9(B)においての中間ロックピン41に関する表記について、「突出」は同ロックピン41がベーン33Aから突出し得る状態、すなわち潤滑油により中間ロックピン41に対して突出方向の力が作用している状態と、中間ロックピン41がベーン33Aから突出した状態との双方を含む。
図10を参照して、中間ロック機構40によりバルブタイミングINVTを中間角INVTmdlに固定するための処理である「中間ロック処理」について、その処理手順の詳細を説明する。また図11を併せ参照して、同処理に基づくベーンロータ33及び中間ロック機構40の動作態様について、その一例を説明する。なお当該「中間ロック処理」は、機関運転中に電子制御装置80により実行されるものであり、一旦終了のステップに到達した後は、機関運転中である限り再びステップS110から順に同様の処理が繰り返し行われる。
当該処理ではまずステップS110において、バルブタイミングINVTを中間角INVTmdlに固定する要求(以下、「中間角固定要求」)が設定されているか否かを判定する。ここで中間角固定要求は、電子制御装置80により別途実行されている制御において、次の態様をもって設定または解除される。すなわち、エンジン1の暖機完了前である旨判定されるときには、これに基づいて中間角固定要求の設定を禁止する。またエンジン1の暖機完了後且つ機関アイドル運転の実行中である旨判定されるときには、これに基づいて中間角固定要求を設定する。またこの状態から機関アイドル運転から通常運転に移行した旨判定されるときには、これに基づいて中間角固定要求を解除する。なお、エンジン1の暖機状態については冷却水温度センサ83の出力に基づいて行われる。
ステップS110の判定処理により中間角固定要求が設定されていない旨判定したとき、所定の制御周期が経過した後に再び同判定処理を行う。一方、中間角固定要求が設定されている旨判定したときには、次のステップS120においてハウジング31に対するベーンロータ33の回転位相が中間位相PMよりも遅角側にあるか否かを判定する。この判定については、クランクポジションセンサ81及びカムポジションセンサ82の出力から得られるバルブタイミングINVTに基づいて行うことができる。
ステップS120の判定処理により中間位相PMよりも遅角側にある旨判定したとき、すなわち例えば図11(B)に示される回転位相にあるとき、ステップS130の処理を省略してステップS140の処理に移行する。一方、中間位相PMよりも進角側にある旨判定したとき、すなわち例えば図11(A)に示される回転位相にあるとき、ステップS130の処理を経た後にステップS140の処理に移行する。
ステップS130においては、ハウジング31に対するベーンロータ33の回転位相を中間位相PMよりも遅角側且つ中間ロック溝45の遅角側の端よりも遅角側にある回転位相(以下、「中間遅角位相PLM」)に変更する。ここでは中間遅角位相PLMとして、中間ロック溝45の遅角側の端と最遅角位相PLとの間において、同遅角側の端近傍にある回転位相が設定されている。これにより、ステップS130の処理の実行前において、ベーンロータ33が例えば図11(A)に示される回転位相にあるとき、同処理が実行されることにともないベーンロータ33の回転位相は図11(B)に示される回転位相に変化する。
ステップS140においては、オイルコントロールバルブ51のスプール60をハウジング70に対して移動させ、同バルブ51の動作モードを第1モードに切り替える。これにより、進角室35に潤滑油が供給されるとともに遅角室36から潤滑油が排出され、ベーンロータ33がハウジング31に対して進角側に駆動する。またこのとき、中間室42から潤滑油が排出され、これにより中間ロックピン41に対して突出方向の力が作用した状態にあるため、ベーンロータ33の進角駆動にともない中間ロックピン41が中間ロック溝45と対応するところにまで移動したとき、ベーン33Aから中間ロックピン41が突出してその先端部が中間ロック溝45に移動するようになる。すなわち、ベーンロータ33の回転位相が図11(B)に示される回転位相から図11(C)に示される回転位相に変化したことにともない、同図11(C)にあるように中間ロックピン41の先端部が中間ロック溝45の底面に突き当てられる。
そして、中間ロックピン41の先端部が中間ロック溝45内にある状態のもと、オイルコントロールバルブ51の第1モードが維持されていることにより、ベーンロータ33が引続き進角側に駆動することにともない中間ロックピン41も中間ロック溝45上を進角側に移動する。これにより、ハウジング31に対するベーンロータ33の回転位相が中間位相PMとなり、中間ロックピン41の側面が中間ロック穴44をなす壁面に突き当てられるとき、中間ロックピン41がベーン33Aから最大限に突出して中間ロック穴44にはめ込まれるようになる。すなわち、図11(D)に示される状態に移行する。
次のステップS150では、中間角固定要求が解除されたか否かを判定する。中間角固定要求が設定されている旨判定したときには、所定の演算周期が経過した後に再び同判定処理を行う。これにより、中間ロックピン41が中間ロック穴44にはめ込まれた後、中間固定要求が継続して設定される限りはオイルコントロールバルブ51の第1モードが維持されるため、ベーンロータ33を進角側に駆動させる力が進角室35の潤滑油により付与され続けるようになる。すなわち中間ロックピン41は、その側面が中間ロック穴44をなす壁面に押し付けられた状態に維持されるようになる。
一方、中間角固定要求が解除された旨判定したときには、そのときのバルブタイミングINVTに対する要求に基づいて、オイルコントロールバルブ51の動作モードを第2モード及び第3モード及び第4モードのいずれかに切り替える。すなわち、バルブタイミングINVTの進角要求があるときには第2モードを選択し、バルブタイミングINVTの遅角要求があるときには第4モードを選択し、バルブタイミングINVTの保持要求があるときには第3モードを選択する。
以上にて説明したように、中間角固定要求があるとき、すなわち機関暖機完了後の機関アイドル運転時にバルブタイミングINVTが中間角INVTmdlに固定されることにより、このアイドル運転状態から機関運転停止の状態に移行したときには、自ずと中間角INVTmdlが維持されるようになる。従って、これ以降の機関始動時においては中間角INVTmdlが設定された状態にあるため、始動性の向上が図られるようになる。
本実施形態の内燃機関の可変動弁装置によれば以下の効果を奏することができる。
(1)本実施形態によれば、中間油路57により中間室42への潤滑油の供給及び中間室42からの作動油の排出を行うようにしているため、機関運転中において進角室35または遅角室36への潤滑油の供給状態にかかわらず中間ロック機構40の動作状態を切り替えることができるようになる。すなわち、機関運転中において進角室35または遅角室36への潤滑油の供給状態にかかわらず中間ロック機構40の動作状態を切り替えることと、この動作状態の切り替えを単一のオイルコントロールバルブ51により行うこととを両立することができるようになる。
(2)第1モード〜第4モードの選択が可能なオイルコントロールバルブ51を備える可変動弁装置においては、ハウジング31に対するベーンロータ33の回転位相が中間位相PMよりも進角側にあるとき、バルブタイミングINVTを中間角INVTmdlに固定する旨の要求に基づいてオイルコントロールバルブ51の動作モードを第1モードに切り替えても中間ロックピン41が中間ロック穴44にはめ込まれることはない。すなわち第1モードによれば、中間ロックピン41がベーンロータ33から突出し得る状態にあるもののベーンロータ33がハウジング31に対して進角側に駆動するため、すなわち中間ロックピン41と中間ロック穴44との周方向の間隔が拡大するため、中間ロックピン41がベーンロータ33から突出し得る状態にあるところでこれが中間ロック穴44にはめ込まれることはない。
本実施形態ではこの点に鑑み、ハウジング31に対するベーンロータ33の回転位相が中間位相PMよりも進角側にあるときに、ベーンロータ33の回転位相を中間遅角位相PLMに変更することにより、その後のハウジング31に対するベーンロータ33の進角側への駆動にともない中間ロックピン41と中間ロック穴44との周方向の間隔が縮小するようにしている。これにより、中間ロックピン41と中間ロック穴44との周方向の位置が一致するときに中間ロックピン41が中間ロック穴44にはめ込まれるため、バルブタイミングINVTを中間角INVTmdlに固定する旨の要求に適切に応じることができるようになる。
(3)本実施形態によれば、中間ロックピン41が中間ロック穴44にはめ込まれた状態のもとでは、ベーンロータ33をハウジング31に対して進角側に駆動させる力が中間室42の潤滑油からベーンロータ33に対して継続して付与されるようになる。これにより、中間ロックピン41の側部が中間ロック穴44をなす壁面に押し付けられた状態が維持されるため、中間ロックピン41と中間ロック穴44とが係合した状態をより好適に保持することができるようになる。
(4)本実施形態によれば、中間ロック穴44と比較して中間ロックピン41の先端部をはめ込むことのできる面積の大きい中間ロック溝45が設けられているため、ハウジング31とベーンロータ33との相対回転速度が比較的大きい状況においても中間ロックピン41は的確に中間ロック溝45にはめ込まれるようになる。一方、中間ロック溝45が中間ロック穴44よりも深さの小さい空間として形成されていることにより、中間ロック溝45上を中間ロック穴44に向けて移動する中間ロックピン41の側面は中間ロック穴44をなす壁面に自ずと突き当てられるようになる。すなわち、中間ロックピン41の先端部が中間ロック溝45にはめ込まれた後は、ベーンロータ33をハウジング31に対していずれの速度で進角側に駆動しても中間ロックピン41が中間ロック穴44を通過する状況が生じることは抑制される。従って、中間ロックピン41の側面と中間ロック穴44の壁面との接触を通じて中間ロックピン41を的確に中間ロック穴44にはめ込むことができるようになる。
(第2実施形態)
図12〜図18を参照して、本発明の内燃機関の可変動弁装置を具体化した第2実施形態について説明する。
本実施形態の可変動弁装置は、前記第1実施形態の構成に対して次の変更を加えたものとなっている。すなわち、前記第1実施形態のオイルコントロールバルブ51のハウジング70に代えて、これとは進角ポート及び遅角ポートの位置が反対に設定されたハウジング90を備えている。また、前記第1実施形態の中間ロック穴44からこれよりも遅角側の所定位置までにわたり形成された中間ロック溝45に代えて、中間ロック穴44からこれよりも進角側の所定位置までにわたり形成された中間ロック溝46を備えている。以下、この変更にともない生じる前記第1実施形態の構成からの詳細な変更について説明する。なお、前記第1実施形態と共通する構成については同一の符合を付してその説明を省略する。
図12〜図15を参照して、オイルコントロールバルブ51の構造及びその動作モードについて説明する。なお、図12〜図15はいずれも同バルブ51の軸方向に沿う断面構造を示すものであり、それぞれ異なる動作モードにあるときの断面構造を示す。また、各図中の矢印は潤滑油の流れを示す。
オイルコントロールバルブ51は、複数のポートが設けられる単一のハウジング90と、このハウジング90内に設けられる単一のスプール60とにより構成されている。そして、このスプール60がハウジング90に対して移動することにより、複数のポート同士の連通状態を切り替えて進角室35及び遅角室36及び中間室42に対する潤滑油の供給状態を変更する。
ハウジング90には、供給油路53に接続される第1供給ポート91及び第2供給ポート92と、排出油路54に接続される第1排出ポート93及び第2排出ポート94と、遅角油路56に接続される遅角ポート96と、進角油路55に接続される進角ポート95と、中間油路57に接続される中間ポート97とが設けられている。また、第2供給ポート92と第2排出ポート94との間にあるハウジング90の壁部内側には、第2供給ポート92と中間ポート97とを接続するための中間連通路98が設けられている。
スプール60には、遅角ポート96に対応する第1隔壁61と、進角ポート95に対応する第2隔壁62と、中間ポート97に対応する第3隔壁63及び第4隔壁64及び第5隔壁65とが設けられている。そして、このスプール60の各隔壁とハウジング90の各ポートとの位置関係の設定に基づいて、供給油路53及び排出油路54側の各ポートとバルブタイミング可変機構30側の各ポートとが次のように対応付けられている。
すなわち遅角ポート96は、第1供給ポート91及び第1排出ポート93のいずれか一方のみと連通する。また進角ポート95は、第1供給ポート91及び第2排出ポート94のいずれか一方のみと連通する。また中間ポート97は、第2供給ポート92及び第2排出ポート94のいずれか一方のみと接続する。
こうした構造のオイルコントロールバルブ51においては、ハウジング90に対する軸方向についてのスプール60の位置に応じてその動作モードを第1モード〜第4モードのいずれかに設定することができる。
図12に示されるように、ハウジング90に対するスプール60の位置が第1位置にあり、これにより動作モードが第1モード(モードB1)にあるとき、各ポートの連通状態は次のように維持される。すなわち遅角ポート96については、第1供給ポート91との間が連通され、且つ第1排出ポート93との間が第1隔壁61により遮断される。また進角ポート95については、第2排出ポート94との間が連通され、且つ第1供給ポート91との間が第2隔壁62により遮断される。また中間ポート97については、中間連通路98を介して第2排出ポート94との間が連通され、且つ第2供給ポート92との間が第5隔壁65により遮断される。
そして第1モードにおいてはこうしたポート同士の連通状態にあることにより、オイルポンプ18からの潤滑油が供給油路53及び第1供給ポート91及び遅角ポート96及び遅角油路56の順に流通して遅角室36に供給される。また、進角室35の潤滑油が進角油路55及び進角ポート95及び第2排出ポート94及び排出油路54の順に流通してオイルパン12に還流される。また、中間室42の潤滑油が中間油路57及び中間ポート97及び中間連通路98及び第2排出ポート94及び排出油路54の順に流通してオイルパン12に還流される。
図13に示されるように、ハウジング90に対するスプール60の位置が第2位置にあり、これにより動作モードが第2モード(モードB2)にあるとき、各ポートの連通状態は次のように維持される。すなわち遅角ポート96については、第1供給ポート91との間が連通され、且つ第1排出ポート93との間が第1隔壁61により遮断される。また進角ポート95については、第2排出ポート94との間が連通され、且つ第1供給ポート91との間が第2隔壁62により遮断される。また中間ポート97については、第2供給ポート92との間が連通され、且つ第2排出ポート94との間が第3隔壁63により遮断される。
そして第2モードにおいてはこうしたポート同士の連通状態にあることにより、オイルポンプ18からの潤滑油が供給油路53及び第1供給ポート91及び遅角ポート96及び遅角油路56の順に流通して遅角室36に供給される。また、進角室35の潤滑油が進角油路55及び進角ポート95及び第2排出ポート94及び排出油路54の順に流通してオイルパン12に還流される。また、オイルポンプ18からの潤滑油が供給油路53及び第2供給ポート92及び中間ポート97及び中間油路57の順に流通して中間室42に供給される。
図14に示されるように、ハウジング90に対するスプール60の位置が第3位置にあり、これにより動作モードが第3モード(モードB3)にあるとき、各ポートの連通状態は次のように維持される。すなわち遅角ポート96については、第1供給ポート91との間が第1隔壁61により遮断され、且つ第1排出ポート93との間が第1隔壁61により遮断される。また進角ポート95については、第1供給ポート91との間が第2隔壁62により遮断され、且つ第2排出ポート94との間が第2隔壁62により遮断される。また中間ポート97については、第2供給ポート92との間が連通され、且つ中間連通路98及び第2排出ポート94との間が第4隔壁64により遮断される。
そして第3モードにおいてはこうしたポート同士の連通状態にあることにより、オイルポンプ18からオイルコントロールバルブ51を介しての遅角室36への潤滑油の流れ、及び遅角室36からオイルコントロールバルブ51を介してのオイルパン12への潤滑油の流れはいずれも遮断される。また、オイルポンプ18からオイルコントロールバルブ51を介しての進角室35への潤滑油の流れ、及び進角室35からオイルコントロールバルブ51を介してのオイルパン12への潤滑油の流れはいずれも遮断される。一方、中間室42については、オイルポンプ18からの潤滑油が供給油路53及び第2供給ポート92及び中間ポート97及び中間油路57の順に流通して供給される。
図15に示されるように、ハウジング90に対するスプール60の位置が第4位置にあり、これにより動作モードが第4モード(モードB4)にあるとき、各ポートの連通状態は次のように維持される。すなわち遅角ポート96については、第1排出ポート93との間が連通され、且つ第1供給ポート91との間が第1隔壁61により遮断される。また進角ポート95については、第1供給ポート91との間が連通され、且つ第2排出ポート94との間が第2隔壁62により遮断される。また中間ポート97については、第2供給ポート92との間が連通され、且つ中間連通路98及び第2排出ポート94との間が第3隔壁63により遮断される。
そして第4モードにおいてはこうしたポート同士の連通状態にあることにより、遅角室36の潤滑油が遅角油路56及び遅角ポート96及び第1排出ポート93及び排出油路54の順に流通してオイルパン12に還流される。また、オイルポンプ18からの潤滑油が供給油路53及び第1供給ポート91及び進角ポート95及び進角油路55の順に流通して進角室35に供給される。また、オイルポンプ18からの潤滑油が供給油路53及び第2供給ポート92及び中間ポート97及び中間油路57の順に流通して中間室42に供給される。
図16に、オイルコントロールバルブ51の各動作モードと進角室35及び遅角室36及び中間室42に対する潤滑油供給態様との関係(図16(A))、並びに各動作モードとバルブタイミング可変機構30(図中ではVVTと表記)及び中間ロックピン41の動作態様との関係(図16(B))について、これらのまとめを示す。図16(B)においての中間ロックピン41に関する表記について、「突出」は同ロックピン41がベーン33Aから突出し得る状態、すなわち潤滑油により中間ロックピン41に対して突出方向の力が作用している状態と、中間ロックピン41がベーン33Aから突出した状態との双方を含む。
図17を参照して、中間ロック機構40によりバルブタイミングINVTを中間角INVTmdlに固定するための処理である「中間ロック処理」について、その処理手順の詳細を説明する。また図18を併せ参照して、同処理に基づくベーンロータ33及び中間ロック機構40の動作態様について、その一例を説明する。なお当該「中間ロック処理」は、機関運転中に電子制御装置80により実行されるものであり、一旦終了のステップに到達した後は、機関運転中である限り再びステップS210から順に同様の処理が繰り返し行われる。
当該処理ではまずステップS210において、中間角固定要求が設定されているか否かを判定する。ここでは、前記第1実施形態と同様の態様をもって中間角固定要求の設定または解除がなされる。
ステップS210の判定処理により中間角固定要求が設定されていない旨判定したとき、所定の制御周期が経過した後に再び同判定処理を行う。一方、中間角固定要求が設定されている旨判定したときには、次のステップS220においてハウジング31に対するベーンロータ33の回転位相が中間位相PMよりも進角側にあるか否かを判定する。この判定については、クランクポジションセンサ81及びカムポジションセンサ82の出力から得られるバルブタイミングINVTに基づいて行うことができる。
ステップS220の判定処理により中間位相PMよりも進角側にある旨判定したとき、すなわち例えば図18(B)に示される回転位相にあるとき、ステップS230の処理を省略してステップS240の処理に移行する。一方、中間位相PMよりも遅角側にある旨判定したとき、すなわち例えば図18(A)に示される回転位相にあるとき、ステップS230の処理を経た後にステップS240の処理に移行する。
ステップS230においては、ハウジング31に対するベーンロータ33の回転位相を中間位相PMよりも進角側且つ中間ロック溝45の進角側の端よりも進角側にある回転位相(以下、「中間進角位相PHM」)に変更する。ここでは中間進角位相PHMとして、中間ロック溝45の進角側の端と最進角位相PHとの間において、同遅角側の端近傍にある回転位相が設定されている。これにより、ステップS230の処理の実行前において、ベーンロータ33が例えば図18(A)に示される回転位相にあるとき、同処理が実行されることにともないベーンロータ33の回転位相は図18(B)に示される回転位相に変化する。
ステップS240においては、オイルコントロールバルブ51のスプール60をハウジング90に対して移動させ、同バルブ51の動作モードを第1モードに切り替える。これにより、遅角室36に潤滑油が供給されるとともに進角室35から潤滑油が排出され、ベーンロータ33がハウジング31に対して遅角側に駆動する。またこのとき、中間室42から潤滑油が排出され、これにより中間ロックピン41に対して突出方向の力が作用した状態にあるため、ベーンロータ33の遅角駆動にともない中間ロックピン41が中間ロック溝45と対応するところにまで移動したとき、ベーン33Aから中間ロックピン41が突出してその先端部が中間ロック溝45に移動するようになる。すなわち、ベーンロータ33の回転位相が図18(B)に示される回転位相から図18(C)に示される回転位相に変化したことにともない、同図18(C)にあるように中間ロックピン41の先端部が中間ロック溝45の底面に突き当てられる。
そして、中間ロックピン41の先端部が中間ロック溝45内にある状態のもと、オイルコントロールバルブ51の第1モードが維持されていることにより、ベーンロータ33が引続き遅角側に駆動することにともない中間ロックピン41も中間ロック溝45上を遅角側に移動する。これにより、ハウジング31に対するベーンロータ33の回転位相が中間位相PMとなり、中間ロックピン41の側面が中間ロック穴44をなす壁面に突き当てられるとき、中間ロックピン41がベーン33Aから最大限に突出して中間ロック穴44にはめ込まれるようになる。すなわち、図18(D)に示される状態に移行する。
次のステップS250では、中間角固定要求が解除されたか否かを判定する。中間角固定要求が設定されている旨判定したときには、所定の演算周期が経過した後に再び同判定処理を行う。これにより、中間ロックピン41が中間ロック穴44にはめ込まれた後、中間固定要求が継続して設定される限りはオイルコントロールバルブ51の第1モードが維持されるため、ベーンロータ33を遅角側に駆動させる力が遅角室36の潤滑油により付与され続けるようになる。すなわち中間ロックピン41は、その側面が中間ロック穴44をなす壁面に押し付けられた状態に維持されるようになる。
一方、中間角固定要求が解除された旨判定したときには、そのときのバルブタイミングINVTに対する要求に基づいて、オイルコントロールバルブ51の動作モードを第2モード及び第3モード及び第4モードのいずれかに切り替える。すなわち、バルブタイミングINVTの進角要求があるときには第2モードを選択し、バルブタイミングINVTの遅角要求があるときには第4モードを選択し、バルブタイミングINVTの保持要求があるときには第3モードを選択する。
以上にて説明したように、中間角固定要求があるとき、すなわち機関暖機完了後の機関アイドル運転時にバルブタイミングINVTが中間角INVTmdlに固定されることにより、このアイドル運転状態から機関運転停止の状態に移行したときには、自ずと中間角INVTmdlが維持されるようになる。従って、これ以降の機関始動時においては中間角INVTmdlが設定された状態にあるため、始動性の向上が図られるようになる。なお、本実施形態の内燃機関の可変動弁装置によっても、先の第1実施形態による前記(1)〜(4)の効果に準じた効果を奏することができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明の実施態様は上記実施形態にて例示した内容に限られるものではなく、例えば以下に示すように変更することもできる。
・上記第1実施形態のオイルコントロールバルブ51に対して、さらに次の動作モードを加えることもできる。すなわち、進角室35に潤滑油を供給し且つ遅角室36から潤滑油を排出し且つ中間室42への潤滑油の供給及び中間室42からの潤滑油の排出を停止する第5モードを備えることもできる。
・上記第1実施形態では、中間ロック穴44から遅角側に伸びる中間ロック溝45を中間ロック機構40に設ける構成を採用したが、この中間ロック溝45を省略して実施しても上記実施形態による(1)の効果を奏することはできる。すなわち、本願発明の第1の目的についてこれを達成することはできる。
・上記第1実施形態において、単一のオイルコントロールバルブ51により進角室35及び遅角室36及び中間室42に対する潤滑油の供給状態を制御する構成と、中間ロック穴44から遅角側に伸びる中間ロック溝45を中間ロック機構40に設ける構成とを併せて採用したが、前者を省略して実施しても上記実施形態による(4)の効果を奏することはできる。すなわち、本願発明の第2の目的についてこれを達成することはできる。
・上記第2実施形態のオイルコントロールバルブ51に対して、さらに次の動作モードを加えることもできる。すなわち、進角室35から潤滑油を排出し且つ遅角室36に潤滑油を供給し且つ中間室42への潤滑油の供給及び中間室42からの潤滑油の排出を停止する第5モードを備えることもできる。
・上記第2実施形態では、中間ロック穴44から進角側に伸びる中間ロック溝46を中間ロック機構40に設ける構成を採用したが、この中間ロック溝46を省略して実施しても上記実施形態による(1)の効果を奏することはできる。すなわち、本願発明の第1の目的についてこれを達成することはできる。
・上記第2実施形態において、単一のオイルコントロールバルブ51により進角室35及び遅角室36及び中間室42に対する潤滑油の供給状態を制御する構成と、中間ロック穴44から遅角側に伸びる中間ロック溝45を中間ロック機構40に設ける構成とを併せて採用したが、前者を省略して実施しても上記実施形態による(4)の効果を奏することはできる。すなわち、本願発明の第2の目的についてこれを達成することはできる。
・上記各実施形態では、中間ロック機構40の構成として、ベーンロータ33に中間ロックピン41等が設けられるとともにハウジング31に中間ロック穴44が設けられる構成を採用したが、中間ロック機構40の構成はこれに限られるものではない。例えば、ハウジング31に中間ロックピン41等を設け、ベーンロータ33に中間ロック穴44を設けることもできる。
・上記各実施形態では、中間ロックピン41に対する中間室42の油圧が解除されるときに同ピン41がベーン33Aから突出し得る状態に維持される構成としたが、中間室42とロックばね43との関係を上記各実施形態とは反対のものに設定することもできる。すなわち、中間室42の油圧により中間ロックピン41を突出方向に動作させるとともに、ロックばね43の力により中間ロックピン41を収容方向に動作させる構成に変更することもできる。
・上記各実施形態では、インテークバルブ21のバルブタイミング可変機構30を備える可変動弁装置に対して本発明を適用したが、エキゾーストバルブ23のバルブタイミング可変機構を備える可変動弁装置に対しても上記実施形態に準じた態様をもって本発明を適用することはできる。
・バルブタイミング可変機構30及び中間ロック機構40の構成をはじめとして本発明の適用対象となる可変動弁装置の構成は上記各実施形態にて例示した内容に限られるものではない。要するに、バルブタイミングを変更するバルブタイミング可変機構と、バルブタイミングを特定の中間角に固定する中間ロック機構と、これら機構に対する作動油の供給状態をオイルコントロールバルブにより制御する油圧供給装置とを備えるものであれば、いずれの可変動弁装置に対しても本発明を適用することは可能であり、その場合にも上記実施形態の作用効果に準じた作用効果を奏することはできる。
本発明の内燃機関の可変動弁装置を具体化した第1実施形態について、同装置を備える内燃機関の構成を断面構造を示す断面図。 (A)同実施形態のバルブタイミング可変機構について、その平面構造を示す平面図。(B)同バルブタイミング可変機構について、DA−DA線に沿う断面構造を示す断面図。 同実施形態のバルブタイミング可変機構について、図2(A)のDB−DB線に沿うハウジング及びベーンロータの断面構造を平面上に展開してこれを模式的に示す模式図。 同実施形態の油圧供給装置及びバルブタイミング可変機構について、これらの間における潤滑油路の構成を模式的に示す模式図。 同実施形態のオイルコントロールバルブについて、その作動モードが第1モードにあるときの断面構造を模式的に示す模式図。 同実施形態のオイルコントロールバルブについて、その作動モードが第2モードにあるときの断面構造を模式的に示す模式図。 同実施形態のオイルコントロールバルブについて、その作動モードが第3モードにあるときの断面構造を模式的に示す模式図。 同実施形態のオイルコントロールバルブについて、その作動モードが第4モードにあるときの断面構造を模式的に示す模式図。 (A)同実施形態のオイルコントロールバルブについて、その作動モードとバルブタイミング可変機構に対する潤滑油供給態様との関係を示すテーブル。(B)同オイルコントロールバルブについて、その作動モードとバルブタイミング可変機構の動作態様との関係を示すテーブル。 同実施形態の電子制御装置により実行される「中間ロック処理」について、その処理手順を示すフローチャート。 同実施形態のバルブタイミング可変機構について、図2(A)のDB−DB線に沿うハウジング及びベーンロータの断面構造を平面上に展開してこれを模式的に示す模式図。 本発明の内燃機関の可変動弁装置を具体化した第2実施形態について、オイルコントロールバルブの作動モードが第1モードにあるときの断面構造を模式的に示す模式図。 同実施形態のオイルコントロールバルブについて、その作動モードが第2モードにあるときの断面構造を模式的に示す模式図。 同実施形態のオイルコントロールバルブについて、その作動モードが第3モードにあるときの断面構造を模式的に示す模式図。 同実施形態のオイルコントロールバルブについて、その作動モードが第4モードにあるときの断面構造を模式的に示す模式図。 (A)同実施形態のオイルコントロールバルブについて、その作動モードとバルブタイミング可変機構に対する潤滑油供給態様との関係を示すテーブル。(B)同オイルコントロールバルブについて、その作動モードとバルブタイミング可変機構の動作態様との関係を示すテーブル。 同実施形態の電子制御装置により実行される「中間ロック処理」について、その処理手順を示すフローチャート。 同実施形態のバルブタイミング可変機構について、図2(A)のDB−DB線に沿うハウジング及びベーンロータの断面構造に相当する断面構造を平面上に展開してこれを模式的に示す模式図。
符号の説明
1…エンジン、10…機関本体、11…シリンダブロック、12…オイルパン、13…シリンダヘッド、14…燃焼室、15…ピストン、16…クランクシャフト、17…インジェクタ、18…オイルポンプ、21…インテークバルブ、22…インテークカムシャフト、23…エキゾーストバルブ、24…エキゾーストカムシャフト、30…バルブタイミング可変機構、31…ハウジング(係合回転体)、32…スプロケット、32A…区画壁、33…ベーンロータ(突出回転体)、33A…ベーン、34…カバー、35…進角室、36…遅角室、40…中間ロック機構、41…中間ロックピン、42…中間室、43…ロックばね、44…中間ロック穴、45,46…中間ロック溝、50…油圧供給装置(油圧機構)、51…オイルコントロールバルブ、52…潤滑油路、53…供給油路、54…排出油路、55…進角油路、56…遅角油路、57…中間油路、60…スプール、61…第1隔壁、62…第2隔壁、63…第3隔壁、64…第4隔壁、65…第5隔壁、70…ハウジング、71…第1供給ポート、72…第2供給ポート、73…第1排出ポート、74…第2排出ポート、75…進角ポート、76…遅角ポート、77…中間ポート、78…内側連通路、80…電子制御装置、81…クランクポジションセンサ、82…カムポジションセンサ、83…冷却水温センサ、90…ハウジング、91…第1供給ポート、92…第2供給ポート、93…第1排出ポート、94…第2排出ポート、95…進角ポート、96…遅角ポート、97…中間ポート、98…内側連通路。

Claims (20)

  1. 機関弁としての吸気弁または排気弁のバルブタイミングを最進角と最遅角との間で変更する可変機構と、前記機関弁のバルブタイミングを最進角と最遅角との間にある特定の中間角に固定する規制機構と、これら可変機構及び規制機構に対する作動油の供給状態を油圧制御弁により制御する油圧機構とを備え、前記規制機構は、前記油圧機構による作動油の供給状態に基づいて、前記バルブタイミングを中間角に固定する固定状態と前記バルブタイミングの固定を解除する解除状態とが切り替えられるものである内燃機関の可変動弁装置において、
    前記油圧機構は、前記可変機構の進角室及び遅角室を介することなく前記油圧制御弁と前記規制機構との間を接続する中間油路により前記規制機構への作動油の供給及び前記規制機構からの作動油の排出を行うものであり、且つ単一の前記油圧制御弁により前記可変機構の進角室及び遅角室並びに前記規制機構に対する作動油の供給状態を制御するものであり、且つ機関運転中に前記規制機構に対する作動油の供給状態を変更して前記固定状態と前記解除状態とを切り替えるものである
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 機関弁としての吸気弁または排気弁のバルブタイミングを最進角と最遅角との間で変更する可変機構と、前記機関弁のバルブタイミングを最進角と最遅角との間にある特定の中間角に固定する規制機構と、これら可変機構及び規制機構に対する作動油の供給状態を油圧制御弁により制御する油圧機構とを備え、
    前記可変機構は、内燃機関のクランクシャフトから伝達される力により回転する入力回転体と、この入力回転体から伝達される力により前記機関弁のカムシャフトとともに回転する出力回転体とを含めて構成され、これら入力回転体と出力回転体との間には互いに区画された進角室及び遅角室が設けられるものであり、
    前記規制機構は、前記入力回転体及び前記出力回転体の一方である突出回転体に設けられてこの回転体から突出した状態とこの回転体に収容された状態との間で動作する規制体と、前記突出回転体に設けられて前記油圧機構からの作動油が供給される中間室とを含めて構成されるものであり、前記油圧機構により前記中間室に対する作動油の供給状態が第1の供給状態に設定されることに基づいて前記規制体を前記突出回転体から突出させるものであり、この突出した規制体が前記入力回転体及び前記出力回転体の他方である係合回転体の規制穴にはめ込まれることにより前記機関弁のバルブタイミングを前記中間角に固定するものであり、前記油圧機構により前記中間室に対する作動油の供給状態が第2の供給状態に設定されることに基づいて前記規制体を前記規制穴から離脱させて前記突出回転体に引込むものであり、この規制体の引込みにより前記バルブタイミングの前記中間角への固定を解除するものである
    内燃機関の可変動弁装置において、
    前記油圧機構は、前記進角室及び前記遅角室のいずれも介することなく前記油圧制御弁と前記中間室との間を接続する中間油路により前記中間室への作動油の供給及び前記中間室からの作動油の排出を行うものであり、且つ単一の前記油圧制御弁により前記進角室及び前記遅角室及び前記中間室に対する作動油の供給状態を制御するものであり、且つ機関運転中に前記中間室に対する作動油の供給状態を変更して前記規制体の作動状態を切り替えるものである
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  3. 請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記油圧機構は、前記油圧制御弁と前記可変機構との間で作動油を流通させる油路として、前記油圧制御弁と前記進角室とを接続する進角油路と、前記油圧制御弁と前記遅角室とを接続する遅角油路と、前記油圧制御弁と前記中間室とを接続する前記中間油路とを備える
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  4. 請求項2または3に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記油圧制御弁は、前記進角室及び前記遅角室及び前記中間室に対する作動油の供給状態を設定する動作モードとして、
    前記進角室に作動油を供給し且つ前記遅角室から作動油を排出し且つ前記中間室に対する作動油の供給状態を前記第1の供給状態に維持するモードA1と、
    前記進角室に作動油を供給し且つ前記遅角室から作動油を排出し且つ前記中間室に対する作動油の供給状態を前記第2の供給状態に維持するモードA2と、
    前記進角室への作動油の供給及び前記進角室からの作動油の排出を停止し且つ前記遅角室への作動油の供給及び前記遅角室からの作動油の排出を停止し且つ前記中間室に対する作動油の供給状態を前記第2の供給状態に維持するモードA3と、
    前記進角室から作動油を排出し且つ前記遅角室に作動油を供給し且つ前記中間室に対する作動油の供給状態を前記第2の供給状態に維持するモードA4とを備える
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  5. 請求項4に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記油圧制御弁は、前記進角室及び前記遅角室及び前記中間室に対する作動油の供給状態を設定する動作モードとして、
    前記進角室に作動油を供給し且つ前記遅角室から作動油を排出し且つ前記中間室への作動油の供給及び前記中間室からの作動油の排出を停止するモードA5をさらに備える
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  6. 請求項4または5に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    当該動弁装置は、前記機関弁のバルブタイミングを前記中間角に固定する旨の要求があり且つ前記入力回転体に対する前記出力回転体の回転位相が前記中間角に対応する回転位相である中間位相よりも進角側にあるとき、前記入力回転体に対する前記出力回転体の回転位相を前記規制穴よりも遅角側にある遅角位相に変更し、そのうえで前記油圧機構により前記規制体に対して突出方向の力を付与しつつ前記出力回転体を前記入力回転体に対して進角側に駆動することにより前記規制体を前記規制穴にはめ込むものである
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  7. 請求項4〜6のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    当該動弁装置は、前記機関弁のバルブタイミングを前記中間角に固定する旨の要求があり且つ前記規制体が前記規制穴にはめ込まれた状態にあるとき、前記油圧制御弁の動作モードを前記モードA1に維持する
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  8. 請求項4〜7のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記突出回転体は、前記規制穴よりも深さの小さい溝である規制溝について、これが前記規制穴からこれよりも遅角側の所定位置までにわたり前記規制体の周方向の軌跡に沿う態様で設けられるものであり、
    前記規制機構は、前記規制体に対して突出方向の力が付与されていること及び前記規制体が前記規制溝の遅角側の端よりも遅角側の位置にあることを条件として、この条件が成立する状況のもとで前記出力回転体が前記入力回転体に対して進角側に駆動することにともない前記規制体の先端部がまずは前記規制溝内に移動し、そのうえで前記入力回転体に対する前記出力回転体の進角側への駆動が継続されることにより前記規制体の先端部が前記規制溝内を進角側に向けて移動した後に前記規制穴にはめ込まれるものである
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  9. 請求項2または3に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記油圧制御弁は、前記進角室及び前記遅角室及び前記中間室に対する作動油の供給状態を設定する動作モードとして、
    前記進角室から作動油を排出し且つ前記遅角室に作動油を供給し且つ前記中間室に対する作動油の供給状態を前記第1の供給状態に維持するモードB1と、
    前記進角室から作動油を排出し且つ前記遅角室に作動油を供給し且つ前記中間室に対する作動油の供給状態を前記第2の供給状態に維持するモードB2と、
    前記進角室への作動油の供給及び前記進角室からの作動油の排出を停止し且つ前記遅角室への作動油の供給及び前記遅角室からの作動油の排出を停止し且つ前記中間室に対する作動油の供給状態を前記第2の供給状態に維持するモードB3と、
    前記進角室に作動油を供給し且つ前記遅角室から作動油を排出し且つ前記中間室に対する作動油の供給状態を前記第2の供給状態に維持するモードB4とを備える
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  10. 請求項9に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記油圧制御弁は、前記進角室及び前記遅角室及び前記中間室に対する作動油の供給状態を設定する動作モードとして、
    前記進角室から作動油を排出し且つ前記遅角室に作動油を供給し且つ前記中間室への作動油の供給及び前記中間室からの作動油の排出を停止するモードB5をさらに備える
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  11. 請求項9または10に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    当該動弁装置は、前記機関弁のバルブタイミングを前記中間角に固定する旨の要求があり且つ前記入力回転体に対する前記出力回転体の回転位相が前記中間角に対応する回転位相である中間位相よりも遅角側にあるとき、前記入力回転体に対する前記出力回転体の回転位相を前記規制穴よりも進角側にある進角位相に変更し、そのうえで前記油圧機構により前記規制体に対して突出方向の力を付与しつつ前記出力回転体を前記入力回転体に対して遅角側に駆動することにより前記規制体を前記規制穴にはめ込むものである
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  12. 請求項9〜11のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    当該動弁装置は、前記機関弁のバルブタイミングを前記中間角に固定する旨の要求があり且つ前記規制体が前記規制穴にはめ込まれた状態にあるとき、前記油圧制御弁の動作モードを前記モードB1に維持する
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  13. 請求項9〜12のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記突出回転体は、前記規制穴よりも深さの小さい溝である規制溝について、これが前記規制穴からこれよりも進角側の所定位置までにわたり前記規制体の周方向の軌跡に沿う態様で設けられるものであり、
    前記規制機構は、前記規制体に対して突出方向の力が付与されていること及び前記規制体が前記規制溝の進角側の端よりも進角側の位置にあることを条件として、この条件が成立する状況のもとで前記出力回転体が前記入力回転体に対して遅角側に駆動することにともない前記規制体の先端部がまずは前記規制溝内に移動し、そのうえで前記入力回転体に対する前記出力回転体の遅角側への駆動が継続されることにより前記規制体の先端部が前記規制溝内を遅角側に向けて移動した後に前記規制穴にはめ込まれるものである
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  14. 機関弁としての吸気弁または排気弁のバルブタイミングを最進角と最遅角との間で変更する可変機構と、前記機関弁のバルブタイミングを最進角と最遅角との間にある特定の中間角に固定する規制機構と、これら可変機構及び規制機構に対する作動油の供給状態を制御する油圧機構とを備え、
    前記規制機構は、前記可変機構の入力回転体及び出力回転体の一方である突出回転体に設けられてこの回転体から突出した状態とこの回転体に収容された状態との間で動作する規制体と、前記突出回転体に設けられて前記油圧機構からの作動油が供給される中間室とを含めて構成されるものであり、前記油圧機構により前記中間室に対する作動油の供給状態が第1の供給状態に設定されることに基づいて前記規制体を前記突出回転体から突出させるものであり、この突出した規制体が前記入力回転体及び前記出力回転体の他方である係合回転体の規制穴にはめ込まれることにより前記機関弁のバルブタイミングを前記中間角に固定するものであり、前記油圧機構により前記中間室に対する作動油の供給状態が第2の供給状態に設定されることに基づいて前記規制体を前記規制穴から離脱させて前記突出回転体に引込むものであり、この規制体の引込みにより前記バルブタイミングの前記中間角への固定を解除するものである
    内燃機関の可変動弁装置において、
    前記突出回転体は、前記規制穴よりも深さの小さい溝である規制溝について、これが前記規制穴からこれよりも遅角側の所定位置までにわたり前記規制体の周方向の軌跡に沿う態様で設けられるものであり、
    前記規制機構は、前記油圧機構により前記規制体に対して突出方向の力が付与されていること及び前記規制体が前記規制溝の遅角側の端よりも遅角側の位置にあることを条件として、この条件が成立する状況のもとで前記出力回転体が前記入力回転体に対して進角側に駆動することにともない前記規制体の先端部がまずは前記規制溝内に移動し、そのうえで前記入力回転体に対する前記出力回転体の進角側への駆動が継続されることにより前記規制体の先端部が前記規制溝内を進角側に向けて移動した後に前記規制穴にはめ込まれるものであり、
    前記油圧機構は、機関運転中に前記中間室に対する作動油の供給状態を変更して前記規制体の動作状態を切り替えるものである
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  15. 請求項14に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    当該動弁装置は、前記機関弁のバルブタイミングを前記中間角に固定する旨の要求があり且つ前記入力回転体に対する前記出力回転体の回転位相が前記中間角に対応する回転位相である中間位相よりも進角側にあるとき、前記入力回転体に対する前記出力回転体の回転位相を前記規制溝の遅角側の端よりも遅角側にある遅角位相に変更し、そのうえで前記油圧機構により前記規制体に対して突出方向の力を付与しつつ前記出力回転体を前記入力回転体に対して進角側に駆動することにより前記規制体を前記規制穴にはめ込むものである
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  16. 機関弁としての吸気弁または排気弁のバルブタイミングを最進角と最遅角との間で変更する可変機構と、前記機関弁のバルブタイミングを最進角と最遅角との間にある特定の中間角に固定する規制機構と、これら可変機構及び規制機構に対する作動油の供給状態を制御する油圧機構とを備え、
    前記規制機構は、前記可変機構の入力回転体及び出力回転体の一方である突出回転体に設けられてこの回転体から突出した状態とこの回転体に収容された状態との間で動作する規制体と、前記突出回転体に設けられて前記油圧機構からの作動油が供給される中間室とを含めて構成されるものであり、前記油圧機構により前記中間室に対する作動油の供給状態が第1の供給状態に設定されることに基づいて前記規制体を前記突出回転体から突出させるものであり、この突出した規制体が前記入力回転体及び前記出力回転体の他方である係合回転体の規制穴にはめ込まれることにより前記機関弁のバルブタイミングを前記中間角に固定するものであり、前記油圧機構により前記中間室に対する作動油の供給状態が第2の供給状態に設定されることに基づいて前記規制体を前記規制穴から離脱させて前記突出回転体に引込むものであり、この規制体の引込みにより前記バルブタイミングの前記中間角への固定を解除するものである
    内燃機関の可変動弁装置において、
    前記突出回転体は、前記規制穴よりも深さの小さい溝である規制溝について、これが前記規制穴からこれよりも進角側の所定位置までにわたり前記規制体の周方向の軌跡に沿う態様で設けられるものであり、
    前記規制機構は、前記油圧機構により前記規制体に対して突出方向の力が付与されていること及び前記規制体が前記規制溝の進角側の端よりも進角側の位置にあることを条件として、この条件が成立する状況のもとで前記出力回転体が前記入力回転体に対して遅角側に駆動することにともない前記規制体の先端部がまずは前記規制溝内に移動し、そのうえで前記入力回転体に対する前記出力回転体の遅角側への駆動が継続されることにより前記規制体の先端部が前記規制溝内を遅角側に向けて移動した後に前記規制穴にはめ込まれるものであり、
    前記油圧機構は、機関運転中に前記中間室に対する作動油の供給状態を変更して前記規制体の動作状態を切り替えるものである
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  17. 請求項16に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    当該動弁装置は、前記機関弁のバルブタイミングを前記中間角に固定する旨の要求があり且つ前記入力回転体に対する前記出力回転体の回転位相が前記中間角に対応する回転位相である中間位相よりも遅角側にあるとき、前記入力回転体に対する前記出力回転体の回転位相を前記規制溝の進角側の端よりも進角側にある進角位相に変更し、そのうえで前記油圧機構により前記規制体に対して突出方向の力を付与しつつ前記出力回転体を前記入力回転体に対して遅角側に駆動することにより前記規制体を前記規制穴にはめ込むものである
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  18. 請求項2〜17のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    当該動弁装置は、前記機関弁のバルブタイミングを前記中間角に固定する旨の要求があり且つ前記規制体が前記規制穴にはめ込まれた状態にあるとき、前記出力回転体を前記入力回転体に対して進角側及び遅角側のいずれかに駆動する力を前記油圧機構により付与する
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  19. 請求項2〜18のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記規制機構は、前記規制体を収容方向に押す力を前記規制体に対して付与するばねの力と、前記規制体を突出方向に押す力を前記規制体に対して付与する前記中間室の作動油の力との関係に基づいて前記規制体の突出動作及び収容動作を切り替えるものであり、
    前記油圧機構は、前記第1の供給状態として前記中間室に作動油を供給し、前記第2の供給状態として前記中間室から作動油を排出するものである
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  20. 請求項2〜19のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記油圧機構は、進角室に作動油を供給し且つ遅角室から作動油を排出することにより前記出力回転体を前記入力回転体に対して進角側に駆動して前記機関弁のバルブタイミングを進角するものであり、進角室から作動油を排出し且つ遅角室に作動油を供給することにより前記出力回転体を前記入力回転体に対して遅角側に駆動して前記機関弁のバルブタイミングを遅角するものであり、進角室及び遅角室の双方への作動油の供給及び進角室及び遅角室の双方からの作動油の排出を停止して前記入力回転体に対する前記出力回転体の回転位相を保持して前記機関弁のバルブタイミングを一定に維持するものである
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
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