JP2011089463A - バルブタイミング可変装置の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バルブタイミングを早期に且つ確実に中間ロック位相に固定することのできるバルブタイミング可変装置の制御装置を提供する。
【解決手段】バルブタイミングを進角側に位相変更しつつ中間ロック位相に固定するに際して、バルブタイミング可変機構に供給される作動油温に基づいて目標遅角位相を算出する(S130)。そして、一時的にベーンロータを目標遅角位相まで遅角側に相対回転させてから(S152)、バルブタイミングを進角側に位相変更しつつ中間ロック位相に固定する(S160)。その結果、作動油温に伴って油圧が変化しても、バルブタイミングを早期に中間ロック位相に位相変更し且つ確実にロックピンを突出させることができるようになる。
【選択図】図7

Description

本発明は、中間ロック機構を備えたバルブタイミング可変装置の制御装置に関する。
周知のように、車載等の内燃機関に適用される装置として、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を可変とすることで、吸気バルブや排気バルブといった機関バルブのバルブタイミングを変更するバルブタイミング可変装置が実用化されている。このバルブタイミング可変装置には、クランクシャフトに駆動連結された第1回転体とカムシャフトに駆動連結された第2回転体とを有するバルブタイミング可変機構が備えられている。そして、油圧などを利用して第1回転体と第2回転体とを相対回転させることによりクランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を変更し、これによりバルブタイミングが変更されるようになっている。
また、上記回転位相の可変領域である最遅角位相から最進角位相の間でかつ両端を除く位相には「中間ロック位相」が設けられており、機関の始動時には該中間ロック位相にバルブタイミングが固定された状態とする「中間ロック機構」を備えたバルブタイミング可変装置も知られている。なお、この中間ロック位相には、例えば機関の始動が可能となるようなバルブタイミングなどが設定される。このような中間ロック機構としては、クランクシャフトに駆動連結された第1回転体及びカムシャフトに駆動連結された第2回転体のうち、一方の回転体から他方の回転体に向けてロックピンが突出し、このロックピンが他方の回転体に設けられた係止穴に嵌合することで両回転体の相対回転が不可能な状態にするものがある。より具体的には、一方の回転体に設けられた収容孔にロックピンが収容可能にされており、バルブタイミングが中間ロック位相になったときに同収容孔と対向する他方の回転体の部位には、同ロックピンが嵌合する係止穴が形成されている。そして、バルブタイミングを中間ロック位相にて固定するときには、同ロックピンを収容孔から突出させて係止穴に嵌合させ、これにより両回転体の相対回転が不可能になってバルブタイミングは中間ロック位相に固定される。
特許文献1に記載のバルブタイミング可変装置では、上記中間ロック機構によって、機関の停止時には、バルブタイミングを中間ロック位相に固定し、次回の機関始動時に備えるようにしている。
特開2002−309974号公報
ここで、中間ロック機構を備えるバルブタイミング可変装置において、バルブタイミングの可変制御と中間ロック機構の作動制御とを、単一の油圧制御弁により行うものが検討されている。以下、この油圧制御弁の動作モードをそれぞれ説明する。
(モードA1)進角室に作動油を供給し且つ遅角室から作動油を排出し且つロックピンを突出可能状態に維持するモード。
(モードA2)進角室に作動油を供給し且つ遅角室から作動油を排出し且つロックピンを突出禁止状態に維持するモード。
(モードA3)進角室への作動油の供給及び前記進角室からの作動油の排出を停止し且つ遅角室への作動油の供給及び遅角室からの作動油の排出を停止し且つロックピンを突出禁止状態に維持するモード。
(モードA4)進角室から作動油を排出し且つ遅角室に作動油を供給し且つロックピンを突出禁止状態に維持するモード。
以上のような動作モードを持つ油圧制御弁においては、中間ロック機構を作動させるときにはモードA1やモードA4が選択される。モードA1では、ロックピンを突出可能状態に維持するとともに、進角室に作動油が供給されて且つ遅角室から作動油が排出される。すなわち、このような油圧制御弁によって油圧制御されるバルブタイミング可変装置において、バルブタイミングを中間ロック位相に固定するときには、同バルブタイミングを進角側に位相変更させつつロックピンを嵌合させることになる。したがって、中間ロック機構の作動要求があったときにバルブタイミングが中間ロック位相よりも遅角側の位相である場合はモードA1の油圧制御のみを行えばよいが、中間ロック位相よりも進角側の位相である場合は、いったんバルブタイミングを中間ロック位相よりも遅角側に位相変更した後(モードA4による)、モードA1の油圧制御を行う必要がある。
このように、モードA1の油圧制御によってロックピンを係止穴に嵌合させるためには、バルブタイミングが中間ロック位相よりも遅角側にある状態から中間ロック位相にまで進角されるまでの間に、ロックピンが係止穴に向けて突出された状態になっている必要がある。そこで、モードA4による遅角側への位相変更に際して目標とされる目標遅角位相は、次のような値に設定される。すなわち、目標遅角位相は、バルブタイミングを目標遅角位相から中間ロック位相まで進角側に位相変更するために要する時間が、ロックピンが突出されるまでに要する時間(以下、ピン待ち時間という)よりも長くなるような値に設定される。
ここで、油圧制御に用いられる作動油の油温が高い場合は作動油の粘度が低くなるため、バルブタイミング可変装置や中間ロック機構の油圧に対する応答性が低下する。逆に、作動油の油温が低い場合は作動油の粘度が高くなるため、これらの応答性は高くなる。こうした作動油の温度による粘度変化により、上記モードA1及びモードA4によるバルブタイミングの固定に際しては、次のような不都合の発生が懸念される。
まず、応答性が低いときには、目標遅角位相から中間ロック位相へのバルブタイミングの変化速度が遅くなるため、ロックピンによるロックが完了するまでに比較的長い時間がかかってしまう。一方、応答性が高いときには、バルブタイミングの変化速度が速くなるため、ロックピンが収容孔から突出する前に回転体が中間ロック位相を超えて進角側に回転してしまい、中間ロック位相を通り抜けてしまうおそれがある。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、バルブタイミングの中間ロック位相への固定を可能な限り早期に且つ確実に行うことのできるバルブタイミング可変装置の制御装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、内燃機関のクランクシャフトに駆動連結された第1回転体と機関バルブを開閉動作させるカムシャフトに駆動連結される第2回転体との相対回転位相を油圧制御にて変更することにより前記機関バルブのバルブタイミングを可変とするバルブタイミング可変機構と、前記第1回転体及び前記第2回転体の一方に形成された収容孔を油圧制御にて移動する係止部材が前記第1回転体及び前記第2回転体の他方に形成された係止穴に嵌入されることによって、前記第1回転体に対して前記第2回転体を、それらの相対回転範囲の間でかつ両端を除く中間ロック位相に固定する中間ロック機構とを備え、前記係止部材を前記収容孔から突出させるとともに前記第2回転体を前記第1回転体に対して進角側に相対回転させる進角ロック制御を実行するバルブタイミング可変装置の制御装置であって、前記中間ロック位相よりも進角側に位置する前記第2回転体を前記中間ロック位相に固定するときには、前記中間ロック位相よりも遅角側の位相であって前記バルブタイミング可変機構に供給される作動油の油温に応じて変更される位相にまで前記第2回転体を相対回転させた後に前記進角ロック制御を実行することを要旨とする。
上記構成によれば、中間ロック位相よりも進角側のタイミングになっているバルブタイミングを中間ロック位相に固定するときには、第2回転体の位相が中間ロック位相よりも遅角側の位相となるように変更される。そして、この遅角側への位相変更の後に上記進角ロック制御が実行されることにより、第2回転体は中間ロック位相に向けて進角側に相対回転されるとともに係止部材は係止穴に対して嵌入可能な状態にされる。
ここで同構成では、第2回転体を中間ロック位相よりも遅角側に相対回転させるとき、作動油の油温に応じて変更される位相にまで第2回転体を相対回転させるようにしている。従って、第2回転体を中間ロック位相よりも遅角側に相対回転させたときの最終的な到達位相は作動油の油温に応じて可変設定される。そのため、第2回転体の回転速度(バルブタイミングの変化速度)や係止穴への係止部材の嵌入時間が、作動油の温度に応じて変化しても、その変化に合わせて上記到達位相が可変設定されるようになる。従って、バルブタイミングの中間ロック位相への固定を可能な限り早期に且つ確実に行うことができるようになる。
請求項2に記載の発明は、内燃機関のクランクシャフトに駆動連結された第1回転体と機関バルブを開閉動作させるカムシャフトに駆動連結される第2回転体との相対回転位相を油圧制御にて変更することにより前記機関バルブのバルブタイミングを可変とするバルブタイミング可変機構と、前記第1回転体及び前記第2回転体の一方に形成された収容孔を油圧制御にて移動する係止部材が前記第1回転体及び前記第2回転体の他方に形成された係止穴に嵌入されることによって、前記第1回転体に対して前記第2回転体を、それらの相対回転範囲の間でかつ両端を除く中間ロック位相に固定する中間ロック機構とを備え、前記係止部材を前記収容孔から突出させるとともに前記第2回転体を前記第1回転体に対して進角側に相対回転させる進角ロック制御を実行するバルブタイミング可変装置の制御装置であって、前記中間ロック位相よりも進角側に位置する前記第2回転体を前記中間ロック位相に固定するときには、前記中間ロック位相よりも遅角側の位相であって前記バルブタイミング可変機構に供給される作動油の油温と相関のあるパラメータに応じて変更される位相にまで前記第2回転体を相対回転させた後に前記進角ロック制御を実行することを要旨とする。
同構成によれば、請求項1に記載の構成と同様な作用効果を得ることができる。また、作動油の油温を直接検出するのではなく、同油温に相関するパラメータに基づいて設定するようにしている。したがって、例えば油温センサのような、作動油温を直接検出する手段を設けなくともよいため、部品点数の増加を抑制することができる。
なお、内燃機関が使用される一般的な環境雰囲気下では、作動油の温度が高いときほど、バルブタイミング可変機構や中間ロック機構の応答性は低くなり、第2回転体の回転速度の低下や係止穴への係止部材の嵌入時間の増大が生じやすくなる。従って、請求項1や請求項2に記載の構成においては、作動油の温度が高いときほど上記到達位相が中間ロック位相に近づくように同到達位相を可変設定することが望ましい。ちなみに、一般的な環境雰囲気下とは異なる特殊な雰囲気下、例えば極低温雰囲気下において内燃機関が使用されるときには、作動油温に応じた上記各機構の応答性が一般的な環境雰囲気下とは異なることがある。従って、そのような特殊な雰囲気下の内燃機関の使用が想定される場合には、作動油温あるいは作動油温と相関のあるパラメータに基づく上記到達位相の設定傾向を一般的な環境雰囲気下における設定傾向とは異ならせるようにしてもよい。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のバルブタイミング可変装置の制御装置に係り、前記中間ロック機構において、前記係止穴の側方には、前記第2回転体が前記中間ロック位相から遅角側に向かって回転したときにおける前記係止部材の周方向の軌跡に沿うように形成されてかつ前記係止穴よりも底の浅いラチェット溝が設けられていることを要旨とする。
第2回転体の進角側への相対回転速度が非常に速いときには、係止部材が係止穴に嵌入される前に、第2回転体は中間ロック位相を通り抜けてしまう可能性がある。この点、上記構成によれば、第2回転体の進角側への相対回転速度が速い場合でも、係止部材はまずラチェット溝の開口部に嵌ることができる。そしてその後、第2回転体が進角側に相対回転していくことによって係止部材は係止穴の壁面に接触する。係止部材が係止穴の壁面に接触すると、第2回転体はそれ以上の進角側への相対回転が制限されて中間ロック位相に固定される。したがって、バルブタイミングを確実に中間ロック位相に固定することができるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のバルブタイミング可変装置の制御装置において、前記係止部材を前記収容孔から突出させるように付勢する付勢部材が設けられていることを要旨とする。
同構成によれば、バルブタイミング可変機構や中間ロック機構の油圧制御が不可能な場合であっても、バルブの開閉によって進角方向及び遅角方向に交互にカムシャフトに生じるトルク(以下、交番トルクという)により第2回転体が揺動するのに伴い、収容孔から突出されるように付勢されている係止部材は上記ラチェット溝に嵌り、係止穴の底部に向かって移動していき、バルブタイミングは中間ロック位相に固定されるようになる。したがって、油圧制御による第2回転体の進角側への相対回転が不可能な場合であっても、バルブタイミングを確実に中間ロック位相に固定することができるようになる。
請求項5に記載の発明は、内燃機関のクランクシャフトに駆動連結された第1回転体と機関バルブを開閉動作させるカムシャフトに駆動連結される第2回転体との相対回転位相を油圧制御にて変更することにより前記機関バルブのバルブタイミングを可変とするバルブタイミング可変機構と、前記第1回転体及び前記第2回転体の一方に形成された収容孔を油圧制御にて移動する係止部材が前記第1回転体及び前記第2回転体の他方に形成された係止穴に嵌入されることによって、前記第1回転体に対して前記第2回転体を、それらの相対回転範囲の間でかつ両端を除く中間ロック位相に固定する中間ロック機構とを備え、前記係止部材を前記収容孔から突出させるとともに前記第2回転体を前記第1回転体に対して遅角側に相対回転させる遅角ロック制御を実行するバルブタイミング可変装置の制御装置であって、前記中間ロック位相よりも遅角側に位置する前記第2回転体を前記中間ロック位相に固定するときには、前記中間ロック位相よりも進角側の位相であって前記バルブタイミング可変機構に供給される作動油の油温に応じて変更される位相にまで前記第2回転体を相対回転させた後に前記遅角ロック制御を実行することを要旨とする。
上記構成によれば、中間ロック位相よりも遅角側のタイミングになっているバルブタイミングを中間ロック位相に固定するときには、第2回転体の位相が中間ロック位相よりも進角側の位相となるように変更される。そして、この進角側への位相変更の後に上記遅角ロック制御が実行されることにより、第2回転体は中間ロック位相に向けて遅角側に相対回転されるとともに係止部材は係止穴に対して嵌入可能な状態にされる。
ここで同構成では、第2回転体を中間ロック位相よりも進角側に相対回転させるとき、作動油の油温に応じて変更される位相にまで第2回転体を相対回転させるようにしている。従って、第2回転体を中間ロック位相よりも進角側に相対回転させたときの最終的な到達位相は作動油の油温に応じて可変設定される。そのため、第2回転体の回転速度(バルブタイミングの変化速度)や係止穴への係止部材の嵌入時間が、作動油の温度に応じて変化しても、その変化に合わせて上記到達位相が可変設定されるようになる。従って、バルブタイミングの中間ロック位相への固定を可能な限り早期に且つ確実に行うことができるようになる。
請求項6に記載の発明は、内燃機関のクランクシャフトに駆動連結された第1回転体と機関バルブを開閉動作させるカムシャフトに駆動連結される第2回転体との相対回転位相を油圧制御にて変更することにより前記機関バルブのバルブタイミングを可変とするバルブタイミング可変機構と、前記第1回転体及び前記第2回転体の一方に形成された収容孔を油圧制御にて移動する係止部材が前記第1回転体及び前記第2回転体の他方に形成された係止穴に嵌入されることによって、前記第1回転体に対して前記第2回転体を、それらの相対回転範囲の間でかつ両端を除く中間ロック位相に固定する中間ロック機構とを備え、前記係止部材を前記収容孔から突出させるとともに前記第2回転体を前記第1回転体に対して遅角側に相対回転させる遅角ロック制御を実行するバルブタイミング可変装置の制御装置であって、前記中間ロック位相よりも遅角側に位置する前記第2回転体を前記中間ロック位相に固定するときには、前記中間ロック位相よりも進角側の位相であって前記バルブタイミング可変機構に供給される作動油の油温と相関のあるパラメータに応じて変更される位相にまで前記第2回転体を相対回転させた後に前記遅角ロック制御を実行することを要旨とする。
同構成によれば、請求項5に記載の構成と同様な作用効果を得ることができる。また、作動油の油温を直接検出するのではなく、同油温に相関するパラメータに基づいて設定するようにしている。したがって、例えば油温センサのような、作動油温を直接検出する手段を設けなくともよいため、部品点数の増加を抑制することができる。
なお、内燃機関が使用される一般的な環境雰囲気下では、作動油の温度が高いときほど、バルブタイミング可変機構や中間ロック機構の応答性は低くなり、第2回転体の回転速度の低下や係止穴への係止部材の嵌入時間の増大が生じやすくなる。従って、請求項5や請求項6に記載の構成においては、作動油の温度が高いときほど上記到達位相が中間ロック位相に近づくように同到達位相を可変設定することが望ましい。ちなみに、一般的な環境雰囲気下とは異なる特殊な雰囲気下、例えば極低温雰囲気下において内燃機関が使用されるときには、作動油温に応じた上記各機構の応答性が一般的な環境雰囲気下とは異なることがある。従って、そのような特殊な雰囲気下の内燃機関の使用が想定される場合には、作動油温あるいは作動油温と相関のあるパラメータに基づく上記到達位相の設定傾向を一般的な環境雰囲気下における設定傾向とは異ならせるようにしてもよい。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載のバルブタイミング可変装置の制御装置に係り、前記中間ロック機構において、前記係止穴の側方には、前記第2回転体が前記中間ロック位相から進角側に向かって回転したときにおける前記係止部材の周方向の軌跡に沿うように形成されてかつ前記係止穴よりも底の浅いラチェット溝が設けられていることを要旨とする。
第2回転体の遅角側への相対回転速度が非常に速いときには、係止部材が係止穴に嵌入される前に、第2回転体は中間ロック位相を通り抜けてしまう可能性がある。この点、上記構成によれば、第2回転体の遅角側への相対回転速度が速い場合でも、係止部材はまずラチェット溝の開口部に嵌ることができる。そしてその後、第2回転体が遅角側に相対回転していくことによって係止部材は係止穴の壁面に接触する。係止部材が係止穴の壁面に接触すると、第2回転体はそれ以上の遅角側への相対回転が制限されて中間ロック位相に固定される。したがって、バルブタイミングを確実に中間ロック位相に固定することができるようになる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のバルブタイミング可変装置の制御装置において、前記係止部材を前記収容孔から突出させるように付勢する付勢部材が設けられていることを要旨とする。
バルブタイミングが中間ロック位相に固定されることなく機関が停止されて一定時間が経過すると、バルブタイミング可変装置の油圧は低下するが、この状態で機関が始動されると、クランクシャフトの回転により第2回転対は相対的に遅角側に回転される。このときには、上記収容孔の油圧も低下しており、同構成では、係止部材が収容孔から突出可能な状態になる。したがって、第2回転体が中間ロック位相よりも進角側の位置にあるときに機関が停止されたときには、次回の機関始動時において、第2回転体は中間ロック位相に向けて自立的に遅角側に相対回転するとともに係止部材は突出される。そして、係止部材がラチェット溝に嵌り、さらに第2回転体が遅角側に相対回転されるのに伴って係止部材は係止穴に嵌合する。従って、油圧制御によらずともバルブタイミングを自立的に中間ロック位相に固定することができ、バルブタイミングを確実に中間ロック位相に固定することができるようになる。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載のバルブタイミング可変装置の制御装置において、前記内燃機関がアイドル運転状態のときに、前記中間ロック機構による前記第2回転体の固定を行うことを要旨とする。
内燃機関が停止されるときには機関はアイドル運転状態になっていることが多い。そこで、同構成では、内燃機関がアイドル運転状態のときに中間ロック機構による第2回転体の固定を、すなわちバルブタイミングの中間ロック位相での固定を行うようにしている。したがって、内燃機関が停止されるときには、バルブタイミングはすでに中間ロック位相に固定されており、次回の機関始動時においては、バルブタイミングが中間ロック位相に固定された状態で機関を始動させることができるようになる。
本発明のバルブタイミング可変装置の制御装置を具体化した第1実施形態について、同装置を備える内燃機関の構造を示す断面図。 同実施形態のバルブタイミング可変装置について、(a)はその構造を示す平面図、(b)はDA−DA線に沿う断面図、(c)はDB−DB線に沿う断面図。 同実施形態のバルブタイミング可変装置について、(a)はベーンロータの相対回転位相が中間ロック位相よりも遅角側の位相にあるときの断面図、(b)はロックピンがラチェット溝に嵌った状態のときの断面図、(c)はロックピンが係止穴に固定された状態のときの断面図。 同実施形態の油圧供給経路を示す模式図。 同実施形態のオイルコントロールバルブの構造を示す断面図。 同実施形態のオイルコントロールバルブの動作モードを示すテーブル。 同実施形態の中間ロック処理の手順を示すフローチャート。 同実施形態において、(a)は作動油が低温のときのバルブタイミング可変装置の動作態様を示すタイミングチャート、(b)は作動油が高温のときのバルブタイミング可変装置の動作態様を示すタイミングチャート。 第2実施形態のオイルコントロールバルブの動作モードを示すテーブル。 同実施形態のバルブタイミング可変装置の断面図。 同実施形態の中間ロック処理の手順を示すフローチャート。 同実施形態において、(a)は作動油が低温のときのバルブタイミング可変装置の動作態様を示すタイミングチャート、(b)は作動油が高温のときのバルブタイミング可変装置の動作態様を示すタイミングチャート。
(第1実施形態)
以下、この発明にかかるバルブタイミング可変装置の制御装置を具体化した第1実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。
図1に示されるように、内燃機関1には、吸気及び燃料からなる混合気の燃焼を通じてクランクシャフト16を回転させる機関本体10と、機関本体10に作動油を供給する油圧機構60と、これら装置をはじめとして各種装置を統括的に制御する制御装置100とが設けられている。
機関本体10のシリンダブロック11には、混合気を燃焼させる燃焼室14が形成されている。混合気の燃焼にともなうピストン15の直線運動はクランクシャフト16の回転運動に変換される。シリンダブロック11の上部には、動弁系の部品が配置されるシリンダヘッド13が取り付けられている。
シリンダヘッド13には、燃焼室14を吸気通路に対して開閉する吸気バルブ21及びこれを開弁方向に駆動する吸気カムシャフト22と、燃焼室14を排気通路に対して開閉する排気バルブ23及びこれを開弁方向に駆動する排気カムシャフト24とが設けられている。また、バルブタイミング可変機構30と油圧機構60とから構成されて吸気バルブ21のバルブタイミングを変更するバルブタイミング可変装置3も設けられている。
シリンダブロック11の下部には、内燃機関1の各部位に供給される作動油を貯留するオイルパン12が取り付けられている。オイルパン12に貯留される作動油は、油圧機構60を介して、バルブタイミング可変機構30をはじめとする各供給部位に供給される。そして、同可変機構30から排出された作動油は油圧機構60を介して再びオイルパン12に戻される。
制御装置100には、機関運転状態等をモニタする各種センサ、すなわちクランクポジションセンサ102及びカムポジションセンサ103を含む各種センサと、これらセンサ等の出力に基づいて各装置の動作を制御する電子制御装置101とが設けられている。クランクポジションセンサ102はクランクシャフト16の付近に設けられて、機関回転速度NEに応じた信号を出力する。カムポジションセンサ103は吸気カムシャフト22の付近に設けられて、同シャフト22の回転角度に応じた信号を出力する。
電子制御装置101は、バルブタイミングを調整するバルブタイミング制御等の各種制御を行う。バルブタイミング制御においては、機関運転状態(機関負荷及び機関回転速度NE)に基づいてバルブタイミングの目標値を設定する。そして、クランクポジションセンサ102及びカムポジションセンサ103の出力に基づいて算出されるバルブタイミングを目標値に一致させるべく油圧機構60を介してバルブタイミング可変機構30の制御を行う。
図2及び図3を参照して、バルブタイミング可変機構30の構成について説明する。なお図2(a)は、ハウジング本体32から図2(b)及び図2(c)に示されるカバー34を取り外した状態での同可変機構30の平面構造を示す。また同図2(a)において、矢印RAは吸気カムシャフト22及びスプロケット33の回転方向(以下、「回転方向RA」)を示す。
図2(a)に示されるように、バルブタイミング可変機構30は、クランクシャフト16に同期して回転するハウジングロータ31と、吸気カムシャフト22の端部に固定されることにより同シャフト16に同期して回転するベーンロータ35とにより構成されている。なお、ハウジングロータ31は上記第1回転体を、ベーンロータ35は上記第2回転体を構成する。
ハウジングロータ31は、タイミングチェーン(図示略)を介してクランクシャフト16と連結されることにより同シャフト16に同期して回転するスプロケット33と、このスプロケット33の内側に組み付けられてこれと一体をなす態様で回転するハウジング本体32と、この本体32に取り付けられるカバー34とにより構成されている。
ベーンロータ35は、ハウジング本体32内の空間に配置され、同本体32とカバー34とにより形成される空間に収容される。
ハウジング本体32には、径方向においてベーンロータ35に向けて突出する3つの区画壁31Aが設けられている。ベーンロータ35には、ハウジング本体32に向けて突出し、区画壁31Aの間にある3つのベーン収容室37をそれぞれ進角室38及び遅角室39に区画する3つのベーン36が設けられている。
進角室38は、1つのベーン収容室37内においてベーン36よりも吸気カムシャフト22の回転方向RAの後方側に位置するものであり、油圧機構60によるバルブタイミング可変機構30についての作動油の給排状態に応じて容積が変化する。遅角室39は、1つのベーン収容室37内においてベーン36よりも吸気カムシャフト22の回転方向RAの前方側に位置するものであり、進角室38と同じく油圧機構60によるバルブタイミング可変機構30についての作動油の給排状態に応じて容積が変化する。
バルブタイミング可変機構30は、上記の構成に基づいてハウジングロータ31に対するベーンロータ35の相対的な回転位相を変更することにより、バルブタイミングを変更する。同可変機構30によるバルブタイミングの変更は具体的には以下のように行われる。
進角室38への作動油の供給及び遅角室39からの作動油の排出により、ベーンロータ35がハウジングロータ31に対して進角側すなわち吸気カムシャフト22の回転方向RAに回転するとき、バルブタイミングは進角側に変化する。ベーンロータ35がハウジングロータ31に対して限界まで進角側に回転したとき、すなわちベーンロータ35の回転位相が最進角の位相にあるとき、バルブタイミングは最も進角側のタイミングに設定される。
進角室38からの作動油の排出及び遅角室39への作動油の供給により、ベーンロータ35がハウジングロータ31に対して遅角側すなわち吸気カムシャフト22の回転方向RAの後方側に回転するとき、バルブタイミングは遅角側に変化する。ベーンロータ35がハウジングロータ31に対して限界まで遅角側に回転したとき、すなわちベーンロータ35の回転位相が最遅角の位相にあるとき、バルブタイミングは最も遅角側のタイミングに設定される。
進角室38及び遅角室39のそれぞれと油圧機構60との間における作動油の流通が遮断されることにより、すなわち進角室38及び遅角室39のそれぞれに作動油が保持されることにより、ハウジングロータ31とベーンロータ35との相対的な回転が不能とされるとき、バルブタイミングはそのときのタイミングに維持される。
ここで、バルブタイミング可変装置3には、ハウジングロータ31に対してベーンロータ35をそれらの相対回転範囲の間でかつ両端(最遅角位相及び最進角位相)を除く中間ロック位相に固定する中間ロック機構40が設けられており、この中間ロック機構40によってベーンロータ35は中間ロック位相に係止される。なお、中間ロック位相としては、例えば機関の始動が可能となるようなバルブタイミングを設定することが望ましい。
中間ロック機構40は、油圧機構60からの作動油の供給に基づいて動作するものであり、バルブタイミングが中間ロック位相にあるときに、ハウジングロータ31とベーンロータ35とを互いに固定することでバルブタイミングを中間ロック位相に固定する。
具体的には、図2(b)に示されるように、ベーン36に設けられて同ベーン36に対して移動するロックピン42(上記係止部材を構成する)と、同じくベーン36に設けられて油圧機構60により作動油が給排される収容孔44と、また同じくベーン36に設けられてロックピン42を収容孔44から突出させる方向に付勢する付勢部材としてのロックばね43と、ハウジングロータ31に設けられた係止穴41とにより構成されている。また図2(c)に示すように、ハウジングロータ31に固定されたスプロケット33にあって進角室38及び遅角室39に対向する面には、係止穴41と同係止穴41よりも遅角側の所定位置までとの間においてロックピン42の周方向の軌跡に沿うようにして、係止穴41よりも底の浅いラチェット溝50が形成されている。このラチェット溝50の深さは、係止穴41の深さよりも小さく(浅く)設定されている。つまり、係止穴41の側方には、ベーンロータ35が中間ロック位相から進角側に向かって回転したときにおけるロックピン42の周方向の軌跡に沿うように形成されてかつ係止穴41よりも底の浅いラチェット溝50が設けられている。同ラチェット溝50にロックピン42が嵌入されると、バルブタイミングの位相変更可能範囲は、中間ロック位相と同中間ロック位相よりも遅角側の上記所定位置に対応する位相との間の範囲に規制される。
ロックピン42は、収容孔44の作動油の力とロックばね43の力との関係に基づいて、ベーン36から突出する方向とベーン36に引込む方向との間で動作する。収容孔44の油圧は、ロックピン42に対して収容方向Z1に作用する。ロックばね43の力は、ロックピン42に対して突出方向Z2に作用する。
次に、中間ロック機構40の動作を説明する。油圧機構60により収容孔44から作動油が排出されて収容孔44が作動油で満たされないときには、ロックばね43による突出方向の力が収容孔44の作動油による収容方向の力を上回るようになる。これにより、ロックピン42は収容孔44から突出可能な状態になる。逆に、油圧機構60により収容孔44に作動油が供給されて収容孔44が作動油で満たされているときには、収容孔44の作動油による収容方向の力がロックばね43による突出方向の力を上回るようになる。これにより、ロックピン42は収容孔44に収容される状態になる。
本実施形態においては、油圧機構60によってロックピン42が突出可能な状態に油圧制御されるときには、後述のようにベーンロータ35が進角側に回転するように同時に油圧制御される。そのため、ロックピン42が係止穴41に嵌入されるためには、ベーンロータ35はあらかじめ中間ロック位相よりも遅角側に位置していなくてはならない。
ベーンロータ35の相対回転位相が中間ロック位相よりも遅角側の位相にあるときに(図3(a)参照)、油圧機構60によって進角室38に作動油が供給される一方で、収容孔44及び遅角室39からは作動油が排出されると、図3(b)に示すように、ベーンロータ35は進角側に回転するとともに、ロックピン42が収容孔44から突出されてラチェット溝50に嵌る。
そして、油圧機構60による同油圧制御の状態が続くと、ベーンロータ35は中間ロック位相まで進角側に相対回転する。このとき、ロックピン42の側面が、係止穴41の回転方向RAの前方方向の壁面に当接し、ベーンロータ35がそれ以上進角側に相対回転することが制限される。一方、収容孔44への油圧の供給は停止されていることから、ロックピン42の先端は、ラチェット溝50の底部から係止穴41の底部に向けてさらに突出されて係止穴41に嵌入される(図3(c)参照)。これにより、ロックピン42と係止穴41とが係合してハウジングロータ31とベーンロータ35とが互いに固定されるため、ハウジングロータ31に対するベーンロータ35の相対回転位相は中間ロック位相に保持(固定)される。
また、バルブタイミング可変機構30や中間ロック機構40の油圧制御が不可能な場合でも、機関始動時には次のようにして係止穴41へのロックピン42の嵌入が行われる。
まず、機関始動が行われてクランクキングが開始されると、スプロケット33の固定されたハウジングロータ31は図2(a)に示した矢印RAの方向に回転される。また、このときには遅角室39や進角室38の油圧が低下しているために、ベーンロータ35はハウジングロータ31に対して相対回転されて最遅角位相の位置にまで回転される。このようにしてベーンロータ35が最遅角位相にまで相対回転すると、ハウジングロータ31の回転がベーンロータ35にも伝達されて、吸気カムシャフト22の回転が開始される。吸気カムシャフト22の回転が開始されると、吸気バルブ21を付勢するバルブスプリングからの反力によって吸気カムシャフト22には進角側及び遅角側への交番トルクが発生する。この交番トルクにより、ベーンロータ35は、ハウジングロータ31に対して進角側及び遅角側に揺動される。そして、このベーンロータ35が進角側に揺動されたときにロックピン42はラチェット溝50に嵌る。この状態で吸気カムシャフト22に対して再度交番トルクが作用すると、ベーンロータ35はラチェット溝50とロックピン42との噛み合いにより遅角方向への回転が制限されているため、進角側にのみさらに回転されて、最終的にはロックピン42が係止穴41に嵌合される。このようにしてバルブタイミング可変装置3では、油圧制御によってバルブタイミングを中間ロック位相に固定できなかった場合でも、クランキング時における吸気カムシャフト22の交番トルクを利用したベーンロータ35の自立的な相対回転によって、機関始動時にはバルブタイミングが中間ロック位相に固定される。
次に、図4を参照して、バルブタイミング可変機構30と油圧機構60との間における作動油の流通構造について説明する。なお、同図4は、これら装置の間における油路の構成を模式的に示している。
オイルパン12に貯留される作動油は、吸込油路71を介してオイルポンプ61に汲み上げられる。そして、オイルポンプ61から吐出された作動油は、バルブタイミング可変機構30を含む各部位に供給される。
オイルパン12とオイルポンプ61とは上記吸込油路71で接続されており、オイルポンプ61とオイルコントロールバルブ63とは第1供給油路72で接続されている。また、オイルコントロールバルブ63とオイルパン12とは第1排出油路73で接続されており、オイルコントロールバルブ63と進角室38とは進角油路74で接続されている。そして、オイルコントロールバルブ63と遅角室39とは遅角油路75で接続されており、オイルコントロールバルブ63と収容孔44とはロック油路76で接続されている。
オイルコントロールバルブ63は、第1供給油路72及び第1排出油路73と進角油路74及び遅角油路75及びロック油路76との接続状態を切り替えることにより、進角室38及び遅角室39及び収容孔44に対する作動油の給排状態を変更する。
次に、図5を参照して、オイルコントロールバルブ63の構造及びその動作モードについて詳述する。なお、図5は、オイルコントロールバルブ63の軸方向に沿う断面構造を示すものであり、動作モードが後述するモードA1であるときの断面構造を示す。また、図中の矢印は作動油の流れを示す。
オイルコントロールバルブ63は、複数のポートが設けられる単一のハウジング80と、このハウジング80内に設けられる単一のスプール90とにより構成されている。そして、このスプール90がハウジング80に対して移動することにより、複数のポート同士の連通状態を切り替えて進角室38及び遅角室39及び収容孔44に対する作動油の給排状態を変更する。
ハウジング80には、第1供給油路72に接続される第1供給ポート85及び第2供給ポート86と第1排出油路73に接続される第1排出ポート87及び第2排出ポート88と、進角油路74に接続される進角ポート82と、遅角油路75に接続される遅角ポート83と、ロック76油路に接続されるロックポート84とが設けられている。第2供給ポート86と第2排出ポート88との間にあるハウジング80の壁部内側には、第2排出ポート88とロックポート84とを接続するための中間連通路81が設けられている。
スプール90には、進角ポート82に対応する第1隔壁91と、遅角ポート83に対応する第2隔壁92と、ロックポート84に対応する第3隔壁93及び第4隔壁94及び第5隔壁95とが設けられている。バルブタイミング可変機構30側にある各ポート82〜84のそれぞれと、第1供給油路72及び第1排出油路73側にある各ポート85〜88のそれぞれとは、次のような関係にある。
すなわち進角ポート82は、第1供給ポート85及び第1排出ポート87のいずれか一方のみと連通される。また遅角ポート83は、第1供給ポート85及び第2排出ポート88のいずれか一方のみと連通される。またロックポート84は、第2供給ポート86及び第2排出ポート88のいずれか一方のみと連通される。
こうした構造を有するオイルコントロールバルブ63においては、ハウジング80に対する軸方向についてのスプール90の位置に応じてその動作モードを、以下のようにモードA1〜モードA4のいずれかに設定することができる。これら動作モードと作動油の給排状態との対応を図6に示す。
(モードA1)進角室38に作動油を供給し且つ遅角室39から作動油を排出し且つ収容孔44から作動油を排出するモード。このモードA1は、上記進角ロック制御に相当する。
(モードA2)進角室38に作動油を供給し且つ遅角室39から作動油を排出し且つ収容孔44に作動油を供給するモード。
(モードA3)進角室38への作動油の供給及び前記進角室38からの作動油の排出を停止し且つ遅角室39への作動油の供給及び前記遅角室からの作動油の排出を停止し且つ収容孔44に作動油を供給するモード。
(モードA4)進角室38から作動油を排出し且つ遅角室39に作動油を供給し且つ収容孔44に作動油を供給するモード。
次に、図7を参照して、機関の次回始動時に備えて機関のアイドル運転時及び停止時にベーンロータ35を特定の中間ロック位相に固定する「中間ロック処理」を実行するときの制御様態について説明する。なお当該処理は、機関運転中に電子制御装置101により繰り返し実行される。
この処理ではまずステップS110において、中間ロック要求が設定されているか否かを判定する。ここで中間ロック要求は、電子制御装置101によりアイドル運転要求及び機関停止要求がある旨判定されるとき、これに基づいて中間ロック要求が設定される。またバルブタイミングの変更要求がある旨判定されるとき、これに基づいて中間ロック要求が解除される。
ステップS110の判定処理により中間ロック要求が設定されていない旨判定されるときには(S110:NO)、所定の制御周期が経過した後に再び同判定処理を行う。一方、中間ロック要求が設定されている旨判定されるときには(S110:YES)、次のステップS120においてバルブタイミング可変機構30に供給される作動油の温度(以下、作動油温という)が算出される。作動油温の算出は、現時点までの冷却水温THWの履歴と、予め実験等に基づいて作成されたマップや関数等とを併せ参照することによって行われる。なお、作動油温をセンサなどで直接検出するようにしてもよい。
そして、ステップS130において目標遅角位相が算出される。この目標遅角位相は、モードA1が選択されたときに、ロックピン42が係止穴41を通り抜けることなく、且つできるだけ早くバルブタイミングを中間ロック位相にて固定することができる値として可変設定されるものであり、中間ロック位相よりも遅角側の位相に設定される。以下、目標遅角位相について図8を用いて詳細に説明する。
図8(a)において、作動油温が低温のときには、作動油の粘度が高く、油圧制御系での作動油の漏れも少なくなってバルブタイミング可変機構30及び中間ロック機構40の応答性は良好な状態になる。そのため、目標遅角位相が中間ロック位相に近すぎると、ピン待ち時間(収容状態のロックピン42が突出されて係止穴41に係止可能になるまでに要する時間)よりも、ベーンロータ35が目標遅角位相から中間ロック位相にまで相対回転するまでの時間が短くなってしまう。そのため、図8(a)に点線にて示すように、ロックピン42が突出して中間ロック位相での固定が完了するタイミング(時刻t1)以前に、ベーンロータ35が中間ロック位相を通り過ぎてしまう。したがって、図8(a)に実線にて示すように、作動油温が低温のときは、目標遅角位相は中間ロック位相から離れた遅角位相である必要がある。
一方、図8(b)において、作動油温が高温のときには、作動油の粘度が低く、油圧制御系での作動油の漏れも多くなってバルブタイミング可変機構30及び中間ロック機構40の応答性は低下する。このとき、ピン待ち時間の延長に比べて、ベーンロータ35が目標遅角位相から中間ロック位相まで相対回転するのに要する時間の延長の方が長い場合がある。すなわち、図8(b)に点線にて示すように、目標遅角位相が中間ロック位相から遠すぎると、中間ロック位相での固定が完了するタイミング(時刻t3)までに必要以上に時間を要することになる。したがって、図8(b)に実線にて示すように、作動油温が高温のときは、低温のときに比して目標遅角位相を中間ロック位相に近づけることにより、中間ロック位相の固定は、点線にて示した状態よりも早い時期(時刻t2)に完了するようになる。
そこで、ベーンロータ35が確実に、且つ早期に中間ロック位相に固定されることができるような目標遅角位相が作動油温に応じて算出される。なお、この目標遅角位相は、主に上記作動油温と予め実験等に基づいて作成されたマップや関数等とを併せ参照して設定され、基本的には作動油の温度が高いときほど、目標遅角位相が中間ロック位相に近づくように可変設定される。
ステップS130にて目標遅角位相が算出されると、次いでステップS140では現在のベーンロータ35の相対回転位相Rが、すなわち現在のバルブタイミングが検出される。この位相は、クランクポジションセンサ102及びカムポジションセンサ103の出力から得られる。そして、ステップS140で取得されたベーンロータ35の相対回転位相RがステップS130で算出された目標遅角位相よりも遅角側か否かがステップS151にて判定される。
ステップS151において、現在の相対回転位相Rが目標遅角位相よりも遅角側でない旨判定されるときには(S151:NO)、オイルコントロールバルブの動作モードとして上記モードA4が選択されるとともに相対回転位相Rは目標遅角位相に向けて変更される(S152)。ステップS151にて否定判定される場合には、ベーンロータ35の現在の相対回転位相Rが目標遅角位相よりも進角側になっており、相対回転位相Rが中間ロック位相に近い可能性がある。この状態で上記モードA1が選択されると、ロックピン42が突出する前にベーンロータ35が中間ロック位相を通り過ぎてしまう虞がある。そこで、ステップS152の処理によって一時的にモードA4を選択することで、ベーンロータ35を目標遅角位相に向けて遅角側に相対回転させる。そして、ステップS153にて、相対回転位相Rが目標遅角位相となった旨判定されるまでステップS152の処理が繰り返し実行される。
ステップS151において、現在の相対回転位相Rが目標遅角位相よりも遅角側である旨判定される場合(S151:YES)、またはステップS153にて相対回転位相Rが目標遅角位相となった旨判定される場合には(S153:YES)、次にステップS160の処理が行われる。このステップS160では、オイルコントロールバルブ63の動作モードとしてモードA1が選択される。モードA1では、ロックピン42の突出とともにベーンロータ35が進角側に相対回転される。このときには、ベーンロータ35は目標遅角位相よりも遅角側に位置した状態、あるいは目標遅角位相に達した状態から進角側に相対回転されるため、ベーンロータ35が中間ロック位相に至るまでにロックピン42は突出可能な状態となっている。
次に、ステップS170では、中間ロック要求が解除されたか否かが判定される。中間ロック要求が設定されている旨判定されるときには(S170:NO)、所定の演算周期が経過した後に再び同判定処理が行われる。これにより、ロックピン42が係止穴41に嵌合した後、中間ロック要求が継続して設定されている限りはオイルコントロールバルブ63のモードA1が維持されるため、ベーンロータ35を進角側に駆動させる力が進角室38の作動油により付与され続けるようになる。すなわちロックピン42は、係止穴41に嵌合し、ロックピン42の側面が係止穴41の壁面に押し付けられた状態に維持されベーンロータ35の中間ロック位相での固定が維持される。
一方、中間ロック要求が解除された旨判定されるときには(S170:YES)、本処理は終了される。そして、バルブタイミングの進角要求があるときには上記モードA2が選択され、バルブタイミングの保持要求があるときには上記モードA3が選択され、バルブタイミングの遅角要求があるときには上記モードA4が選択される。
以上説明したように、第1実施形態に係るバルブタイミング可変装置の制御装置によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)モードA4によってベーンロータ35を中間ロック位相よりも遅角側に相対回転させるとき、作動油の油温に応じて変更される目標遅角位相に向けてベーンロータ35を相対回転させるようにしている。従って、ベーンロータ35を中間ロック位相よりも遅角側に相対回転させたときの最終的な到達位相は作動油の油温に応じて可変設定されるようになる。それにより、ベーンロータ35の回転速度やピン待ち時間が作動油温に応じて変化しても、その変化に合わせて目標遅角位相(上記到達位相)が可変設定される。従ってバルブタイミングを早期にかつ確実に中間ロック位相にて固定することができるようになる。
(2)ベーンロータ35の進角側への相対回転速度が非常に速いときには、ロックピン42が係止穴41に嵌入される前に、ベーンロータ35は中間ロック位相を通り抜けてしまう可能性がある。この点、本実施形態では、ハウジングロータ31にあって、係止穴41と同係止穴41よりも遅角側の所定位置までとの間には、ロックピン42の周方向の軌跡に沿うように、係止穴41よりも底の浅いラチェット溝50を形成するようにしている。従って、ベーンロータ35の進角側への相対回転速度が速い場合でも、ロックピン42はまずラチェット溝50の開口部にも嵌るようになる。そしてその後、ベーンロータ35が進角側に相対回転していくことによってロックピン42は係止穴41の壁面に当接し、ロックピン42が係止穴41の壁面に当接すると、ベーンロータ35はそれ以上の進角側への相対回転が制限される。そして、同壁面に当接しつつ、ロックピン42は係止穴41の底部へとさらに突出することにより、ベーンロータ35は中間ロック位相にて固定される。したがって、ベーンロータ35の相対回転速度が速くても、ベーンロータ35(バルブタイミング)を中間ロック位相に固定することができるようになる。
(3)上記ラチェット溝50が形成されており、またロックピン42を収容孔44から突出させる方向に付勢するロックばね43が設けられている。これにより、バルブタイミング可変機構30や中間ロック機構40の油圧制御が不可能な場合であっても、吸気バルブ21の開閉によって吸気カムシャフト22に生じる交番トルクによりベーンロータ35が揺動するのに伴い、収容孔44から突出する方向に付勢されているロックピン42は係止穴41の底部に向かって移動し、ベーンロータ35は中間ロック位相に固定されるようになる。したがって、この場合にもベーンロータ35(バルブタイミング)を確実に中間ロック位相に固定することができるようになる。
(4)機関の次回始動時には、吸気バルブ21のバルブタイミングは上記中間ロック位相にて固定されていることが望ましい。そして、内燃機関1が停止されるときには機関はアイドル運転状態になっていることが多い。そこで、内燃機関1がアイドル運転状態のときに中間ロック機構40によるベーンロータ35の固定を、すなわちバルブタイミングの中間ロック位相での固定を行うようにしている。したがって、内燃機関1が停止されるときには、バルブタイミングはすでに中間ロック位相に固定されており、次回の機関始動時においては、バルブタイミングが中間ロック位相に固定された状態で機関を始動させることができるようになる。
(5)現時点までの冷却水温THWの履歴と、予め実験等に基づいて作成されたマップあるいは関数等とを併せ参照することで作動油温を算出するようにしている。このように作動油温を同油温に相関するパラメータに基づいて算出するようにしているため、例えば油温センサのような作動油温を直接検出する部材を設けなくてもよく、部品点数の増加を抑えることができる。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態について、先に説明した第1実施形態との相違点を中心に説明する。
第1実施形態では、ベーンロータ35を中間ロック位相に固定するに際して、ベーンロータ35を進角側に相対回転させながらロックピン42を突出させるように構成されていた。一方、本実施形態では、ベーンロータ35を遅角側に相対回転させながらロックピン42を突出させるように構成されており、以下の点が異なっている。
まず、前記第1実施形態では、先の図6に示したように、オイルコントロールバルブ63の動作モードとして上記モードA1〜モードA4を設定するようにした。これに対して第2実施形態では、図9に示すように、オイルコントロールバルブの動作モードとしてモードB1〜モードB4を設定するようにしている。モードB1は上記モードA2と同様の油圧制御を、モードB2は上記モードA3と同様の油圧制御を、モードB3は上記モードA4と同様の油圧制御をそれぞれ行う動作モードである。一方、モードB4は、進角室38から作動油を排出し且つ遅角室39に作動油を供給し且つ収容孔44から作動油を排出するモードであり、このモードB4が上記遅角ロック制御に相当する。このように、本実施形態のオイルコントロールバルブ63は、ベーンロータ35を遅角側に相対回転させながらロックピン42を突出させるように構成されている。
図10に、図2(a)のバルブタイミング可変機構30をDB線に沿って切断したときの、本実施形態における断面図を示す。この図10に示すように本実施形態では、ハウジングロータ31に固定されたスプロケット33にあって進角室38及び遅角室39に対向する面には、係止穴41と同係止穴41よりも進角側の所定位置との間において、ロックピン42の周方向の軌跡に沿うようにして、係止穴41よりも底の浅いラチェット溝51が形成されている。つまり、係止穴41の側方には、ベーンロータ35が中間ロック位相から遅角側に向かって回転したときにおけるロックピン42の周方向の軌跡に沿うように形成されてかつ係止穴41よりも底の浅いラチェット溝51が設けられている。このラチェット溝51にロックピン42が嵌入されると、バルブタイミングの位相変更可能範囲は、中間ロック位相と同中間ロック位相よりも進角側の上記所定位置に対応する位相との間の範囲に規制される。
同図10に示す状態からオイルコントロールバルブ63の動作モードとしてモードB4が選択されると、ベーンロータ35が遅角側に相対回転されるとともに、ロックピン42が収容孔44から突出されてラチェット溝51に嵌るように油圧制御される。
そして、同油圧制御の状態が続くと、ベーンロータ35は中間ロック位相まで遅角側に相対回転する。このとき、ロックピン42の側面が、係止穴41の回転方向RAの後方方向の壁面に当接し、ベーンロータ35がそれ以上遅角側に相対回転することが制限される。一方、収容孔44への油圧の供給は停止されていることから、ロックピン42の先端は、ラチェット溝51の底部から係止穴41の底部に向けてさらに突出されて係止穴41に嵌入される。これにより、ロックピン42と係止穴41とが嵌合してハウジングロータ31とベーンロータ35とが互いに固定されるため、ハウジングロータ31に対するベーンロータ35の相対回転位相、すなわちバルブタイミングは中間ロック位相に保持(固定)される。
また、このように、バルブタイミングの中間ロック位相への固定は、ベーンロータ35が中間ロック位相よりも進角側にある状態から行われるので、上記中間ロック処理を実行するときの制御様態は、先の図7に示した処理手順の一部を変更した図11に示す処理手順にて行われる。すなわち、第1実施形態における中間ロック処理ではステップS130にて目標遅角位相を算出したが、本実施形態では目標進角位相が算出される(S230)。この目標進角位相は、モードB4が選択されたときに、ロックピン42が係止穴41を通り抜けることなく、且つできるだけ早くバルブタイミングを中間ロック位相にて固定することができる値として可変設定されるものであり、中間ロック位相よりも進角側の位相に設定される。以下、目標進角位相について図12を用いて詳細に説明する。
図12(a)において、作動油温が低温のときには、作動油の粘度が高く、バルブタイミング可変機構30及び中間ロック機構40の応答性は良好な状態になる。そのため、目標進角位相が中間ロック位相に近すぎると、ピン待ち時間よりもベーンロータ35が中間ロック位相にまで相対回転するまでの時間が短くなってしまう。そのため、図12(a)に点線にて示すように、ロックピン42が突出して中間ロック位相での固定が完了するタイミング(時刻t1)以前に、ベーンロータ35が中間ロック位相を通り過ぎてしまう。したがって、図12(a)に実線にて示すように、作動油温が低温のときは、目標進角位相は中間ロック位相から離れた進角位相である必要がある。
一方、図12(b)において、作動油温が高温のときには、作動油の粘度が低く、バルブタイミング可変機構30及び中間ロック機構40の応答性は低下する。このとき、ピン待ち時間の延長に比べて、ベーンロータ35が目標進角位相から中間ロック位相まで相対回転するのに要する時間の延長の方が長い場合がある。すなわち、図12(b)に点線にて示すように、目標進角位相が中間ロック位相から遠すぎると、中間ロック位相での固定が完了するタイミング(時刻t3)までに必要以上に時間を要することになる。したがって、図12(b)に実線にて示すように、作動油温が高温のときは、低温のときに比して目標進角位相を中間ロック位相に近づけることにより、中間ロック位相の固定は、点線にて示した状態よりも早い時期(時刻t2)に完了するようになる。
そこで、ベーンロータ35が確実に、且つ早期に中間ロック位相に固定されることができるような目標進角位相が、作動油温に応じて算出される。なお、この目標進角位相も、主にバルブタイミング可変機構30に供給される作動油の温度(作動油温)と予め実験等に基づいて作成されたマップや関数等とを併せ参照して設定され、基本的には作動油の温度が高いときほど、目標進角位相が中間ロック位相に近づくように可変設定される。
そして上記ステップS151の処理に代えて、現在の相対回転位相Rが目標進角位相よりも進角側か否かが判定される(S251)。このステップS251において、現在の相対回転位相Rが目標進角位相よりも進角側でない旨判定されるときには(S251:NO)、上記ステップS152の処理に代えて、オイルコントロールバルブの動作モードとして上記モードB1を選択するとともに相対回転位相Rを目標進角位相に向けて変更するS252の処理が行われる。ステップS251にて否定判定される場合には、ベーンロータ35の現在の相対回転位相Rが目標進角位相よりも遅角側になっており、相対回転位相Rが中間ロック位相に近い可能性がある。この状態で上記モードB4が選択されると、ロックピン42が突出する前にベーンロータ35が中間ロック位相を通り過ぎてしまう虞がある。そこで、ステップS252の処理によって一時的にモードB1を選択することで、ベーンロータ35を目標進角位相に向けて進角側に相対回転させる。そして、ステップS252の処理が実行されると、上記ステップS153の処理に代えて、相対回転位相Rが目標進角位相になったか否かを判定するステップS253の処理が行われ、このステップS253の処理にて、相対回転位相Rが目標進角位相になった旨判定されるまでステップS252の処理が繰り返し実行される。
ステップS251において、現在の相対回転位相Rが目標進角位相よりも進角側である旨判定される場合(S251:YES)、またはステップS253にて相対回転位相Rが目標進角位相となった旨判定される場合には(S253:YES)、次に、上記ステップS160の処理に代えて、ステップS260の処理が行われる。このステップS260では、オイルコントロールバルブ63の動作モードとしてモードB4が選択される。モードB4では、ロックピン42の突出とともにベーンロータ35が遅角側に相対回転される。このときには、ベーンロータ35は目標進角位相よりも進角側に位置した状態、あるいは目標進角位相に達した状態から遅角側に相対回転されるため、ベーンロータ35が中間ロック位相に至るまでにロックピン42は突出可能な状態となっている。
そして、上述したステップS170の判定処理が同様に行われて、ベーンロータ35の中間ロック位相での固定が維持される。
ちなみに、中間ロック要求が解除された旨判定されるときには(S170:YES)、本処理は終了される。そして、バルブタイミングの進角要求があるときには上記モードB1が選択され、バルブタイミングの保持要求があるときには上記モードB2が選択され、バルブタイミングの遅角要求があるときには上記モードB3が選択される。
以上説明した本実施形態に係るバルブタイミング可変装置の制御装置によれば、上記(1)、(2)、(4)及び(5)に記載した効果に準ずる効果を得ることができるとともに、これに加えて以下の効果を得ることもできる。
(6)係止穴41と同係止穴41よりも進角側の所定位置との間に、係止穴41よりも底が浅くなるように形成されたラチェット溝51を設けるようにしている。吸気バルブ21のバルブタイミングが中間ロック位相に固定されることなく機関が停止されて一定時間が経過すると、バルブタイミング可変装置3の油圧は低下するが、この状態で機関が始動されると、クランクシャフト16の回転によりベーンロータ35は相対的に遅角側に回転される。このとき、収容孔44の作動油もすでに排出されていることから、ロックピン42は収容孔44から突出可能な状態になっている。したがって、ベーンロータ35が中間ロック位相よりも進角側の位置にあるときに機関が停止されたときには、次回の機関始動時において、ベーンロータ35は中間ロック位相に向けて自立的に遅角側に相対回転するとともにロックピン42は突出される。そして、同ロックピン42がラチェット溝51に嵌り、さらにベーンロータ35が遅角側に相対回転されるのに伴ってロックピン42は係止穴41に嵌合する。従って、油圧制御によらずとも吸気バルブ21のバルブタイミングを自立的に中間ロック位相に固定することができ、バルブタイミングを確実に中間ロック位相に固定することができるようになる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・上記各実施形態では、機関のアイドル運転状態のときにバルブタイミングを中間ロック位相に固定するようにしていたが、中間ロック位相でのバルブタイミングが機関のアイドル運転状態に適さない場合、同位相に固定しないようにしてもよい。そしてこれに代えて、例えば機関の停止予備信号が検知されたときに、バルブタイミングを中間ロック位相に固定するようにしてもよい。なお、機関の停止予備信号は、サイドブレーキが作動し且つシフトがパーキングに固定されているときや、イグニッションスイッチがOFFにされたとき等に出力されるようにしてもよい。この場合でも次回の機関始動時においては、バルブタイミングが中間ロック位相に固定された状態で機関を始動させることができるようになる。
・図2(c)及び図3及び図10では、ラチェット溝50,51を1つの段差状として図示しているが、これを複数の段差状としてもよい。また、係止穴41から離間する方向へのベーンロータ35の回転を規制する一方で、係止穴41に近づく方向へのベーンロータ35の回転を可能にすることができる形状であれば他の形状でもよく、例えば斜面としてもよい。また、ラチェット溝50,51をベーンロータ35に形成して、ロックピン42及び収容孔44をハウジングロータ31側に設けるようにしてもよい。
・上記各実施形態において、ベーンロータ35が中間ロック位相を通過するときに、ロックピン42が係止穴41に即座に嵌合することが可能であるならば、ラチェット溝50,51を形成しないようにしてもよい。この場合でも、上記(1)、(4)、及び(5)に記載の効果を得ることができる。
・上記各実施形態では、収容孔44からのロックピン42の突出を、ロックばね43による付勢力を利用して行うようにした。この他、ロックばね43を省略して、油圧供給により収容孔44からのロックピン42の突出を行うようにしてもよい。この場合でも、上記(1)、(2)、(4)及び(5)に記載の効果を得ることができる。
・上記第1実施形態において、オイルコントロールバルブ63の動作モードがモードA1のとき、進角室に作動油を供給するようにしているが、進角油路74の流路を絞る等により、進角室への作動油の供給量を少なくするようにしてもよい。この場合には、オイルコントロールバルブ63がモードA1であってバルブタイミングが中間ロック位相に固定されているとき、ロックピン42が係止穴41の壁面に押圧される力が弱くなるため、ロックピン42の損傷等を好適に抑制することができる。同様の理由により、上記第2実施形態においても、オイルコントロールバルブ63の動作モードがモードB4のとき、遅角油路75の流路を絞る等により、遅角室への作動油の供給量を少なくするようにしてもよい。
・内燃機関1が使用される一般的な環境雰囲気下では、作動油の温度が高いときほど、バルブタイミング可変機構30や中間ロック機構40の応答性は低くなり、ベーンロータ35の回転速度の低下や係止穴41へのロックピン42の嵌入時間の増大が生じやすくな
る。従って、上記各実施形態では、作動油の温度が高いときほど、目標遅角位相や目標進角位相が中間ロック位相に近づくように可変設定するようにした。他方、一般的な環境雰囲気下とは異なる特殊な雰囲気下、例えば極低温雰囲気下において内燃機関1が使用され
るときには、作動油温に応じた上記各機構30、40の応答性が一般的な環境雰囲気下とは異なることがある。従って、そのような特殊な雰囲気下の内燃機関1の使用が想定される場合には、作動油温に基づいた目標遅角位相や目標進角位相の設定傾向を一般的な環境
雰囲気下における設定傾向とは異ならせるようにしてもよい。
・上記第1実施形態では、モードA4の実行時におけるベーンロータ35の最終的な到達位相である目標遅角位相を作動油温に応じて直接可変設定するようにした。この他、モードA4の実行時におけるベーンロータ35の最終的な到達位相を、予め設定された固定値F1と、この固定値F1からの遅角側への位相変更量であって作動油温に応じて可変設定される変更量C1とに基づいて設定するようにしてもよい。なお、この変形例における変更量C1の設定については、基本的に作動油の温度が高いときほど上記到達位相が中間ロック位相に近づくように可変設定することが望ましい。
同様に、上記第2実施形態では、モードB1の実行時におけるベーンロータ35の最終的な到達位相である目標進角位相を作動油温に応じて直接可変設定するようにした。この他、モードB1の実行時におけるベーンロータ35の最終的な到達位相を、予め設定された固定値F2と、この固定値F2からの進角側への位相変更量であって作動油温に応じて可変設定される変更量C2とに基づいて設定するようにしてもよい。なお、この変形例における変更量C2の設定については、基本的に作動油の温度が高いときほど上記到達位相が中間ロック位相に近づくように可変設定することが望ましい。
・吸気カムシャフト22に駆動連結される第2回転体をハウジングロータ31とし、クランクシャフト16に駆動連結される第1回転体をベーンロータ35としてもよい。
・上記バルブタイミング可変装置3が排気カムシャフト24に設けられる場合でも、本発明は同様に適用することができる。
1…内燃機関、3…バルブタイミング可変装置、10…機関本体、11…シリンダブロック、12…オイルパン、13…シリンダヘッド、14…燃焼室、15…ピストン、16…クランクシャフト、21…吸気バルブ、22…吸気カムシャフト、23…排気バルブ、24…排気カムシャフト、30…バルブタイミング可変機構、31…ハウジングロータ、31A…区画壁、32…ハウジング本体、33…スプロケット、34…カバー、35…ベーンロータ、36…ベーン、37…ベーン収容室、38…進角室、39…遅角室、40…中間ロック機構、41…係止穴、42…ロックピン、43…ロックばね、44…収容孔、50,51…ラチェット溝、60…油圧機構、61…オイルポンプ、63…オイルコントロールバルブ、70…油路、71…吸込油路、72…第1供給油路、73…第1排出油路、74…進角油路、75…遅角油路、76…ロック油路、80…ハウジング、81…中間連通路、82…進角ポート、83…遅角ポート、84…ロックポート、85…第1供給ポート、86…第2供給ポート、87…第1排出ポート、88…第2排出ポート、90…スプール、91…第1隔壁、92…第2隔壁、93…第3隔壁、94…第4隔壁、95…第5隔壁、100…制御装置、101…電子制御装置、102…クランクポジションセンサ、103…カムポジションセンサ。

Claims (9)

  1. 内燃機関のクランクシャフトに駆動連結された第1回転体と機関バルブを開閉動作させるカムシャフトに駆動連結される第2回転体との相対回転位相を油圧制御にて変更することにより前記機関バルブのバルブタイミングを可変とするバルブタイミング可変機構と、
    前記第1回転体及び前記第2回転体の一方に形成された収容孔を油圧制御にて移動する係止部材が前記第1回転体及び前記第2回転体の他方に形成された係止穴に嵌入されることによって、前記第1回転体に対して前記第2回転体を、それらの相対回転範囲の間でかつ両端を除く中間ロック位相に固定する中間ロック機構とを備え、
    前記係止部材を前記収容孔から突出させるとともに前記第2回転体を前記第1回転体に対して進角側に相対回転させる進角ロック制御を実行するバルブタイミング可変装置の制御装置であって、
    前記中間ロック位相よりも進角側に位置する前記第2回転体を前記中間ロック位相に固定するときには、前記中間ロック位相よりも遅角側の位相であって前記バルブタイミング可変機構に供給される作動油の油温に応じて変更される位相にまで前記第2回転体を相対回転させた後に前記進角ロック制御を実行する
    ことを特徴とするバルブタイミング可変装置の制御装置。
  2. 内燃機関のクランクシャフトに駆動連結された第1回転体と機関バルブを開閉動作させるカムシャフトに駆動連結される第2回転体との相対回転位相を油圧制御にて変更することにより前記機関バルブのバルブタイミングを可変とするバルブタイミング可変機構と、
    前記第1回転体及び前記第2回転体の一方に形成された収容孔を油圧制御にて移動する係止部材が前記第1回転体及び前記第2回転体の他方に形成された係止穴に嵌入されることによって、前記第1回転体に対して前記第2回転体を、それらの相対回転範囲の間でかつ両端を除く中間ロック位相に固定する中間ロック機構とを備え、
    前記係止部材を前記収容孔から突出させるとともに前記第2回転体を前記第1回転体に対して進角側に相対回転させる進角ロック制御を実行するバルブタイミング可変装置の制御装置であって、
    前記中間ロック位相よりも進角側に位置する前記第2回転体を前記中間ロック位相に固定するときには、前記中間ロック位相よりも遅角側の位相であって前記バルブタイミング可変機構に供給される作動油の油温と相関のあるパラメータに応じて変更される位相にまで前記第2回転体を相対回転させた後に前記進角ロック制御を実行する
    ことを特徴とするバルブタイミング可変装置の制御装置。
  3. 前記中間ロック機構において、前記係止穴の側方には、前記第2回転体が前記中間ロック位相から遅角側に向かって回転したときにおける前記係止部材の周方向の軌跡に沿うように形成されてかつ前記係止穴よりも底の浅いラチェット溝が設けられている
    請求項1又は2に記載のバルブタイミング可変装置の制御装置。
  4. 前記係止部材を前記収容孔から突出させるように付勢する付勢部材が設けられている
    請求項3に記載のバルブタイミング可変装置の制御装置。
  5. 内燃機関のクランクシャフトに駆動連結された第1回転体と機関バルブを開閉動作させるカムシャフトに駆動連結される第2回転体との相対回転位相を油圧制御にて変更することにより前記機関バルブのバルブタイミングを可変とするバルブタイミング可変機構と、
    前記第1回転体及び前記第2回転体の一方に形成された収容孔を油圧制御にて移動する係止部材が前記第1回転体及び前記第2回転体の他方に形成された係止穴に嵌入されることによって、前記第1回転体に対して前記第2回転体を、それらの相対回転範囲の間でかつ両端を除く中間ロック位相に固定する中間ロック機構とを備え、
    前記係止部材を前記収容孔から突出させるとともに前記第2回転体を前記第1回転体に対して遅角側に相対回転させる遅角ロック制御を実行するバルブタイミング可変装置の制御装置であって、
    前記中間ロック位相よりも遅角側に位置する前記第2回転体を前記中間ロック位相に固定するときには、前記中間ロック位相よりも進角側の位相であって前記バルブタイミング可変機構に供給される作動油の油温に応じて変更される位相にまで前記第2回転体を相対回転させた後に前記遅角ロック制御を実行する
    ことを特徴とするバルブタイミング可変装置の制御装置。
  6. 内燃機関のクランクシャフトに駆動連結された第1回転体と機関バルブを開閉動作させるカムシャフトに駆動連結される第2回転体との相対回転位相を油圧制御にて変更することにより前記機関バルブのバルブタイミングを可変とするバルブタイミング可変機構と、
    前記第1回転体及び前記第2回転体の一方に形成された収容孔を油圧制御にて移動する係止部材が前記第1回転体及び前記第2回転体の他方に形成された係止穴に嵌入されることによって、前記第1回転体に対して前記第2回転体を、それらの相対回転範囲の間でかつ両端を除く中間ロック位相に固定する中間ロック機構とを備え、
    前記係止部材を前記収容孔から突出させるとともに前記第2回転体を前記第1回転体に対して遅角側に相対回転させる遅角ロック制御を実行するバルブタイミング可変装置の制御装置であって、
    前記中間ロック位相よりも遅角側に位置する前記第2回転体を前記中間ロック位相に固定するときには、前記中間ロック位相よりも進角側の位相であって前記バルブタイミング可変機構に供給される作動油の油温と相関のあるパラメータに応じて変更される位相にまで前記第2回転体を相対回転させた後に前記遅角ロック制御を実行する
    ことを特徴とするバルブタイミング可変装置の制御装置。
  7. 前記中間ロック機構において、前記係止穴の側方には、前記第2回転体が前記中間ロック位相から進角側に向かって回転したときにおける前記係止部材の周方向の軌跡に沿うように形成されてかつ前記係止穴よりも底の浅いラチェット溝が設けられている
    請求項5又は6に記載のバルブタイミング可変装置の制御装置。
  8. 前記係止部材を前記収容孔から突出させるように付勢する付勢部材が設けられている
    請求項7に記載のバルブタイミング可変装置の制御装置。
  9. 前記内燃機関がアイドル運転状態のときに、前記中間ロック機構による前記第2回転体の固定を行う
    請求項1〜8のいずれか1項に記載のバルブタイミング可変装置の制御装置。
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