JP2014190249A - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関のストール発生後に機関運転の開始要求がなされた場合に、プレイグニッションの発生を抑制しつつ機関運転を速やかに開始させることができるバルブタイミング調整装置を提供する。
【解決手段】バルブタイミング調整装置は、クランク軸と吸気バルブ用のカム軸との相対回転位相を変更する可変機構40と、相対回転位相を最遅角位相と最進角位相との間の中間位相に保持する中間ロック機構50Aとを備える。そして、バルブタイミング調整装置の制御装置は、機関温間時にエンジンストールを検知したときに、相対回転位相を中間位相よりも遅角側の相対回転位相とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の吸気バルブの開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整装置に関する。
特許文献1に記載されたバルブタイミング調整装置は、機関出力軸と吸気バルブ用のカム軸との相対回転位相を調整する可変機構と、同相対回転位相を最遅角位相と最進角位相との間の中間位相で保持する中間ロック機構と、同相対回転位相を最遅角位相で保持する遅角側ロック機構とを備えている。そして、特許文献1には、アイドルストップ条件の成立を契機に機関運転が停止された場合に、内燃機関の温間始動に備え、遅角側ロック機構によって上記相対回転位相を最遅角位相で保持することが開示されている。また、その一方で、運転者の機関運転停止操作、具体的にはイグニッションスイッチをオフにするなどのイグニッションオフ操作による機関停止指示を契機に機関運転が停止された場合には、内燃機関の冷間始動に備え、中間ロック機構によって上記相対回転位相を中間位相で保持することも開示されている。
なお、上記のように中間位相及び最遅角位相で相対回転位相を保持することのできるバルブタイミング調整装置として、機関停止中であっても上記相対回転位相を変位させることのできる装置も知られている。
特開2012−26275号公報
マニュアルトランスミッションを搭載している車両にあっては、運転者の操作の仕方によって車両発進時や急制動時などに内燃機関がストールすることがある。このように内燃機関がストールした場合では、ストールの発生前までに内燃機関が十分に暖機されており、機関温度が高くなっていることがある。そのため、上記のように機関停止中であっても上記相対回転位相を変位可能なバルブタイミング調整装置を備える内燃機関にあっては、ストールして直ぐに機関運転開始操作が行われるなどして機関運転の開始要求がなされると、温間始動となる。温間始動の場合には、プレイグニッションの発生を抑制するために圧縮比を低下させることが好ましい。そのため、ストールしてから直ぐに機関運転の開始要求がなされると、この開始要求を契機に上記相対回転位相を最遅角位相で保持させてから機関運転が開始されることがある。
ところで、車両発進時や急制動時に内燃機関がストールした場合、ストールの発生直前の内燃機関の運転状態などによって上記相対回転位相が中間位相で保持されていることがある。車両発進時にあってはクラッチが係合されるまで内燃機関がアイドル運転されていることがあるが、アイドル運転時には上記相対回転位相が中間位相で保持されていることがある。また、急制動時にあってはアクセルペダルの踏み込みが解除され、車両が減速しているため、上記相対回転位相が中間位相で保持されていることがある。
このように上記相対回転位相が中間位相で保持されている状態で内燃機関がストールした場合には、上記相対回転位相が中間位相で保持されている状態で機関運転開始操作が行われることになる。この場合には、機関運転開始操作による開始要求を契機に上記相対回転位相の中間位相での保持を解除し、上記相対回転位相を遅角側に変位させて最遅角位相に保持させてから機関運転が開始されることとなる。したがって、この場合、機関運転開始操作が行われてから機関運転が実際に開始されるまでの期間が長くなる。
本発明の目的は、内燃機関のストール発生後に機関運転の開始要求がなされた場合に、プレイグニッションの発生を抑制しつつ機関運転を速やかに開始させることができるバルブタイミング調整装置を提供することにある。
上記課題を解決するためのバルブタイミング調整装置は、機関出力軸と吸気バルブ用のカム軸との相対回転位相を変更する可変機構と、上記相対回転位相を最遅角位相と最進角位相との間の中間位相に保持する中間ロック機構と、機関温間時に内燃機関のストールを検知したときに、上記相対回転位相を上記中間位相よりも遅角側の相対回転位相とする制御装置と、を備える。
機関温間時に内燃機関がストールしたあと、機関温度が低くなる前に機関運転の開始要求がなされた場合には、上記相対回転位相を、プレイグニッションの発生を抑制可能な相対回転位相まで遅角させることが好ましい。これに対して上記構成によれば、機関温間時に内燃機関がストールしたときに、上記相対回転位相が上記中間位相で保持されている場合には、上記相対回転位相の上記中間位相での保持が解除され、同相対回転位相が上記中間位相よりも遅角側の相対回転位相に変位される。また、機関温間時に内燃機関がストールしたときに、上記相対回転位相が上記中間位相で保持されていない場合にも、上記相対回転位相が上記中間位相よりも遅角側の相対回転位相とされる。そのため、内燃機関のストールの発生後に機関運転開始操作が行われたときには、上記相対回転位相が上記中間位相よりも遅角側の相対回転位相になっている。その結果、機関始動の開始要求がなされてから中間ロック機構による保持を解除し、上記相対回転位相をプレイグニッションの発生を抑制可能な相対回転位相まで遅角側に変位させる場合と比較して、上記相対回転位相を、プレイグニッションの発生を抑制可能な相対回転位相まで遅角させた状態で機関始動を実行するまでにかかる時間を短縮することができる。したがって、内燃機関のストール発生後に機関運転の開始要求がなされた場合に、プレイグニッションの発生を抑制しつつ機関運転を速やかに開始させることができるようになる。
ところで、機関運転停止操作が行われたときには、上記相対回転位相が上記中間位相で保持されることがある。こうした制御構成を採用するバルブタイミング調整装置にあっては、機関温間時に内燃機関がストールした状態で機関運転停止操作が行われた場合に、上記相対回転位相が上記中間位相で保持されることとなる。しかし、内燃機関がストールした状態で機関運転停止操作が行われた場合、その直後に機関運転開始操作が行われるなどして機関運転の開始要求がなされることがある。この場合、機関運転の開始要求がなされた時点で機関温度が高い場合には、内燃機関を温間始動させるために、上記機関運転停止操作を契機になされた相対回転位相の上記中間位相での保持を解除した上で同相対回転位相を遅角側に変位させることとなり、上記相対回転位相の調整に時間を要することとなる。すなわち、機関運転の開始要求がなされてから機関運転が実際に開始されるまでに要する時間が長くなる。
そこで、上記バルブタイミング調整装置において、制御装置は、機関温間時に内燃機関のストールを検知したときには、内燃機関のストールの検知時点から判定時間が経過するまで、中間ロック機構による上記相対回転位相の上記中間位相での保持を禁止することが好ましい。この構成によれば、内燃機関のストールが検知されてから判定時間が経過するまでは、その間に機関運転停止操作が行われたとしても、上記相対回転位相が上記中間位相で保持されることはない。そのため、内燃機関がストールした状態で機関運転停止操作が行われたときに必ず中間ロック機構によって上記相対回転位相が上記中間位相で保持される制御構成と比較して、上記相対回転位相を、プレイグニッションの発生を抑制可能な相対回転位相まで遅角させた状態で機関始動を実行するまでにかかる時間を短縮することができる。したがって、プレイグニッションの発生を抑制しつつ機関運転を速やかに開始させることができるようになる。
なお、機関停止中の機関温度は、時間が経過するに連れて徐々に低くなる。そのため、内燃機関がストールしてからなかなか機関運転の開始要求がなされない場合には、機関温度が、温間始動と冷間始動の何れの場合に備えて上記相対回転位相を調整するべきかの境界となる判定温度よりも低くなることがある。機関温度が判定温度よりも低い状態で機関運転の開始要求がなされた場合には、今回の機関始動が冷間始動となるため、上記相対回転位相を上記中間位相で保持させた上で機関運転を開始させることが好ましい。そこで、上記バルブタイミング調整装置において、制御装置は、上記検知時点から判定時間が経過するまでの間に機関運転の開始要求がなされなかったときには、中間ロック機構によって上記相対回転位相を上記中間位相で保持させるようにしてもよい。上記検知時点から判定時間が経過すると、既に機関温度が低くなっており、次回の機関運転が冷間始動となる可能性がある。これに対して、この構成では、上記検知時点から判定時間が経過すると、上記相対回転位相が上記中間位相で保持されるようになる。そのため、上記検知時点から判定時間が経過した後に機関運転の開始要求がなされたときには、既に上記相対回転位相が中間位相で保持されているため、上記相対回転位相を調整しなくてもよい分、速やかな機関運転の開始を実現させることができるようになる。
また、機関温度が低い状態で内燃機関がストールしたあとに機関運転の開始要求がなされた場合には、冷間始動に備えて相対回転位相を中間位相に保持した状態で機関始動を実行することが好ましい。そこで、判定時間を、内燃機関のストール時における機関温度が低いときほど短くするようにしてもよい。この構成によれば、機関温度が低い状態で内燃機関のストールが発生した場合には、上記相対回転位相の上記中間位相での保持が禁止される期間が短くなる。すなわち、内燃機関のストール時における機関温度が低いときほど、上記検知時点から上記相対回転位相が上記中間位相で保持されるようになる時点までの時間が短くなる。したがって、機関運転の開始要求がなされた時点の機関温度に応じた機関始動を速やかに実現させることができるようになる。
また、上記バルブタイミング調整装置においては、上記相対回転位相を上記中間位相よりも遅角側の遅角側相対回転位相に保持する遅角側ロック機構を備えるものもある。こうしたバルブタイミング調整装置の制御装置は、機関温間時に内燃機関のストールを検知したときに、遅角側ロック機構によって上記相対回転位相を上記遅角側相対回転位相で保持させるようにしてもよい。
上記構成によれば、内燃機関がストールしたときには、内燃機関の温間始動に備え、予め上記相対回転位相が上記遅角側相対回転位相で保持されることとなる。そのため、内燃機関のストール後に機関運転の開始要求がなされた場合には、上記相対回転位相を調整することなく、機関運転が開始されるようになる。したがって、内燃機関のストール発生後に機関運転開始操作が行われた場合に、上記相対回転位相の調整を省略できる分、プレイグニッションの発生を抑制しつつ機関運転を速やかに開始させることができるようになる。
一実施形態のバルブタイミング調整装置を備える内燃機関の概略構成を示す模式図。 同バルブタイミング調整装置を構成するバルブタイミング調整機構の内部の概略構成を示す平面図。 図2における3−3線で切断した図であって、第1のロック機構によって相対回転位相が中間位相で保持されている状態を示す断面図。 第2のロック機構によって相対回転位相が最遅角位相で保持されている状態を示す断面図。 同バルブタイミング調整装置における作動油の供給系を示す模式図。 同バルブタイミング調整装置のオイルコントロールバルブの動作モードを示す表。 内燃機関のストールが検知された時点の機関温度に応じて判定時間を決定するためのマップ。 内燃機関のストールが検知された場合に同バルブタイミング調整装置を構成する制御装置が実行する処理ルーチンを示すフローチャート。 内燃機関のストールの検知後に機関運転の開始要求がなされる場合を示すタイミングチャートであって、(a)は機関回転速度の推移を示し、(b)は相対回転位相の推移を示す。
以下、図1〜図9を参照し、内燃機関の吸気バルブの開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整装置を具体化した一実施形態について説明する。
図1には本実施形態のバルブタイミング調整装置を備える内燃機関11が示されている。図1に示す内燃機関11の燃焼室12には、吸気バルブ13の開弁時に吸気通路14を通じて吸入空気が吸入される。また、このとき、インジェクタ15から噴射された燃料も燃焼室12に吸入される。燃焼室12では、点火プラグ16による点火がなされることによって、吸入空気及び燃料を含む混合気が燃焼される。そして、この燃焼によって生じた力がピストン17及びコネクティングロッド18を通じて機関出力軸であるクランク軸19に伝達され、クランク軸19が回転する。また、燃焼室12で混合気が燃焼されると、排気バルブ20の開弁時に排気が燃焼室12から排気通路21に排出される。
内燃機関11は、吸気バルブ13を開閉駆動させるカム軸22と、排気バルブ20を開閉駆動させるカム軸23とを備えている。吸気バルブ用のカム軸22には、吸気バルブ13の開閉タイミング、すなわちバルブタイミングを調整する油圧駆動式のバルブタイミング調整機構30が設けられている。そして、クランク軸19の回転力がタイミングチェーンからバルブタイミング調整機構30に伝達され、バルブタイミング調整機構30を介してカム軸22に伝達される。一方、排気バルブ用のカム軸23には、クランク軸19の回転力がタイミングチェーンを介して直接伝達される。そして、クランク軸19の回転力がカム軸22,23に伝達されると、カム軸22,23に一体に設けられているカム24,25の回転によってバルブ13,20が開閉駆動される。
次に、図2〜図4を参照して、本実施形態のバルブタイミング調整装置を構成するバルブタイミング調整機構30について詳述する。
図2に示すように、バルブタイミング調整機構30は、吸気バルブ13のバルブタイミングを変更する可変機構40と、吸気バルブ13のバルブタイミングを最遅角時期と最進角時期との間の中間時期に保持するための第1のロック機構50Aと、吸気バルブ13のバルブタイミングを最遅角時期に保持するための第2のロック機構50Bとを備えている。本実施形態のバルブタイミング調整装置では、第1のロック機構50Aが「中間ロック機構」に相当し、第2のロック機構50Bが「遅角側ロック機構」に相当する。
可変機構40は、吸気バルブ用のカム軸22と一体回転するベーンロータ41と、クランク軸19の回転に連動して回転する円筒形状のハウジングロータ42とを備えている。ベーンロータ41は、吸気バルブ用のカム軸22に固定されるボス411とボス411から径方向外側に突出する複数(ここでは3つ)のベーン412とを有しており、ハウジングロータ42の内部に配置されている。
ハウジングロータ42には、径方向内側に突出する複数(ここでは3つ)の区画壁421が設けられている。そして、周方向で互いに隣り合う区画壁421同士の間に形成されている収容室43は、その内部に配置されるベーンロータ41のベーン412によって2つの油圧室に区画されている。収容室43におけるベーン412よりもカム軸回転方向後側の油圧室は進角用の油圧室としての進角室44であり、収容室43におけるベーン412よりもカム軸回転方向前側の油圧室は遅角用の油圧室としての遅角室45である。
なお、図2及び図3に示すように、ハウジングロータ42の一方側の開口(図3では下側の開口)は、クランク軸19の回転力がタイミングチェーンを介して伝達されるスプロケット46によって閉塞されている。一方、ハウジングロータ42の他方側の開口(図3では上側の開口)は、略円盤状のカバー47によって閉塞されている。
そして、バルブタイミング調整機構30では、遅角室45に作動油が供給されるとともに進角室44から作動油が排出されると、遅角室45の作動油圧が進角室44の作動油圧よりも高くなり、ベーンロータ41がハウジングロータ42に対してカム軸回転方向とは反対の方向(図2における左回り)に相対回転される。このようにハウジングロータ42に対するベーンロータ41の相対回転位相が変位した場合、吸気バルブ13のバルブタイミングが遅角される。なお、以降の記載において、「ハウジングロータ42に対するベーンロータ41の相対回転位相」のことを、単に「相対回転位相」というものとする。
一方、進角室44に作動油が供給されるとともに遅角室45から作動油が排出されると、進角室44の作動油圧が遅角室45の作動油圧よりも高くなり、ベーンロータ41がハウジングロータ42に対してカム軸回転方向(図2における右回り)に相対回転される。このように相対回転位相が変位した場合、吸気バルブ13のバルブタイミングが進角される。
図2に示すように、第1のロック機構50Aは、ベーンロータ41のベーン412のうちの1つに設けられている。この第1のロック機構50Aは、相対回転位相を最遅角位相と最進角位相との間に設定されている中間位相で保持する機構である。なお、最遅角位相とは、吸気バルブ13のバルブタイミングが最も遅角されているときの相対回転位相であり、最進角位相とは、吸気バルブ13のバルブタイミングが最も進角されているときの相対回転位相である。また、中間位相は、例えば内燃機関11の冷間始動に適した相対回転位相に設定されている。
第2のロック機構50Bは、第1のロック機構50Aが設けられているベーン412とは異なる他のベーン412の1つに設けられている。この第2のロック機構50Bは、相対回転位相を最遅角位相で保持する機構である。本実施形態のバルブタイミング調整装置では、最遅角位相が、中間位相よりも遅角側に設定されている「遅角側相対回転位相」に相当する。
図3及び図4に示すように、第1及び第2のロック機構50A,50Bは、円筒形状をなすインナーピン51A,51Bと、インナーピン51A,51Bの外周に配置される円環状のアウターピン52A,52Bとを備えている。アウターピン52A,52Bは、インナーピン51A,51Bに対して、カム軸22の延びる方向である軸方向(図3における上下方向)に摺動可能となっている。そして、インナーピン51A,51B及びアウターピン52A,52Bは、ベーン412に形成されている収容孔413内に収容されている。
収容孔413内には、カバー47側(図3では上側)の開口を閉塞するスプリングガイドブッシュ53A,53Bと、スプロケット46側(図3では下側)の開口に固定されるリングブッシュ54A,54Bとが設けられている。このリングブッシュ54A,54Bの中央には、インナーピン51A,51Bの先端が通過できる程度の円孔541が形成されている。
また、インナーピン51A,51Bとスプリングガイドブッシュ53A,53Bとの間には、インナーピン51A,51Bをスプロケット46側に付勢するインナーピンスプリング55A,55Bが設けられている。また、アウターピン52A,52Bとスプリングガイドブッシュ53A,53Bとの間には、アウターピン52A,52Bをスプロケット46側に付勢するアウターピンスプリング56A,56Bが設けられている。
また、アウターピン52A,52Bとリングブッシュ54A,54Bとの間には、解除室57A,57Bが区画形成されている。油路を介した解除室57A,57Bへの作動油の供給によって解除室57A,57Bの作動油圧が増大されると、アウターピン52A,52Bはアウターピンスプリング56A,56Bの付勢力に抗してカバー47側に変位可能となり、インナーピン51A,51Bはインナーピンスプリング55A,55Bの付勢力に抗してカバー47側に変位可能となる。
また、収容孔413には、バルブタイミング調整機構30の遅角室45に連通する油室連通路58と、進角室44に連通する油室連通路59とが接続されている。アウターピン52A,52Bがスプロケット46側に変位したときに油室連通路58,59が互いに連通され、アウターピン52A,52Bがカバー47側に変位したときに油室連通路58,59の互いの連通がアウターピン52A,52Bによって遮断される。したがって、解除室57A,57Bの作動油圧が減少され、アウターピン52A,52Bがスプロケット46側に変位したときには、遅角室45と進角室44とが互いに連通される。
そして、図3に示すように、第1のロック機構50Aにあっては、相対回転位相が上記中間位相になると、インナーピン51Aが、インナーピンスプリング55Aからの付勢力によって収容孔413からスプロケット46側に突出し、スプロケット46に形成されている第1ロック穴60A内に進入する。こうしてインナーピン51Aが第1ロック穴60Aに係合されることでハウジングロータ42に対するベーンロータ41の相対回転が規制され、相対回転位相が中間位相で保持される。
また、図4に示すように、第2のロック機構50Bにあっては、相対回転位相が最遅角位相になると、インナーピン51Bが、インナーピンスプリング55Bからの付勢力によって収容孔413からスプロケット46側に突出し、スプロケット46に形成されている第2ロック穴60B内に進入する。こうしてインナーピン51Bが第2ロック穴60Bに係合されることでハウジングロータ42に対するベーンロータ41の相対回転が規制され、相対回転位相が最遅角位相で保持されるようになる。
次に、図5及び図6を参照して、本実施形態のバルブタイミング調整装置における作動油の供給系について説明する。
図5に示すように、オイルパン70に貯留されている作動油は、吸込油路71を通じて機関駆動式のオイルポンプ72に汲み上げられる。そして、オイルポンプ72から吐出された作動油は、バルブタイミング調整機構30を含む各部位に供給される。
オイルポンプ72は第1供給油路73を通じてオイルコントロールバルブ74に接続されており、オイルコントロールバルブ74は第1排出油路75を通じてオイルパン70に接続されている。また、オイルコントロールバルブ74は、進角油路76を通じて進角室44に接続されているとともに、遅角油路77を通じて遅角室45に接続されている。さらに、オイルコントロールバルブ74は、第1及び第2のロック機構50A,50Bの解除室57A,57Bに解除油路78を通じて接続されている。なお、オイルポンプ72とオイルコントロールバルブ74とを繋ぐ第1供給油路73の途中には、オイルコントロールバルブ74からオイルポンプ72への作動油の流れを規制する逆止弁79が設けられている。
また、オイルポンプ72と逆止弁79との間の第1供給油路73には第1分岐油路80が接続されており、この第1分岐油路80は作動油を貯留するタンク81に接続されている。このタンク81には、ポンプ油路82を通じて電動式の油圧ポンプ(以下、「電動ポンプ」という)83が接続されている。この電動ポンプ83の吐出口には第2分岐油路84が接続されており、この第2分岐油路84はオイルコントロールバルブ74と逆止弁79との間の第1供給油路73に接続されている。
こうした油路を備えることにより、オイルコントロールバルブ74には、オイルポンプ72によってオイルパン70から吸い込まれた作動油が供給される。また、機関停止中や機関始動時などのようにオイルポンプ72からの作動油の供給が停止しているときやオイルポンプ72の作動油供給能力が低下しているときにも、電動ポンプ83の駆動によってタンク81に貯留された作動油をオイルコントロールバルブ74に供給することができる。
なお、オイルコントロールバルブ74は、複数のポートが設けられている単一のハウジングと、このハウジング内に設けられている単一のスプールとにより構成されている。そして、このスプールがハウジングに対して移動することにより、進角室44、遅角室45及び解除室57A,57Bに対する作動油の給排状態が、図6に示すモードM1,M2,M3,M4,M5に変更される。
第1モードM1は、進角室44及び遅角室45の作動油の給排をともに停止し、解除室57A,57Bから作動油を排出するモードである。
この第1モードM1では、進角室44及び遅角室45の作動油圧が変更されないため、相対回転位相は変位せず吸気バルブ13のバルブタイミングが現状のまま保持される。また、解除室57A,57Bの作動油圧が低くなるため、第1及び第2のロック機構50A,50Bのインナーピン51A,51Bは収容孔413から突出可能な状態になる。そのため、相対回転位相が最遅角位相となっているときには第2のロック機構50Bによって相対回転位相が最遅角位相に固定された状態に維持され、相対回転位相が中間位相となっているときには第1のロック機構50Aによって相対回転位相が中間位相に固定された状態に維持される。したがって、第1モードM1では、進角室44や遅角室45に作動油を供給することができない場合でも、第1のロック機構50A又は第2のロック機構50Bによって相対回転位相の固定状態を保持することができる。なお、第1モードM1は、例えば機関停止中に選択される。
第2モードM2は、遅角室45に作動油を供給する一方で進角室44から作動油を排出するとともに、解除室57A,57Bから作動油を排出するモードである。
この第2モードM2では、遅角室45の作動油圧が進角室44の作動油圧よりも高くなるため、相対回転位相が遅角側に変位され、吸気バルブ13のバルブタイミングが遅角される。また、解除室57A,57Bの作動油圧が低くなるため、第1及び第2のロック機構50A,50Bのインナーピン51A,51Bは収容孔413から突出可能な状態になる。そのため、相対回転位相が最遅角位相になっているときには第2のロック機構50Bによって相対回転位相が最遅角位相に維持され、相対回転位相が中間位相となっているときには第1のロック機構50Aによって相対回転位相が中間位相に維持される。なお、第2モードM2は、例えば機関停止に際してバルブタイミングを最遅角時期又は中間時期で固定するときに選択される。
第3モードM3は、遅角室45に作動油を供給する一方で進角室44から作動油を排出するとともに、解除室57A,57Bに作動油を供給するモードである。
この第3モードM3では、遅角室45の作動油圧が進角室44の作動油圧よりも高くなるため、相対回転位相が遅角側に変位され、吸気バルブ13のバルブタイミングが遅角される。また、解除室57A,57Bの作動油圧が高くなるため、第1及び第2のロック機構50A,50Bのインナーピン51A,51Bは収容孔413に収容された状態になる。したがって、第1及び第2のロック機構50A,50Bによるバルブタイミングの固定は解除されている。なお、第3モードM3は、例えばバルブタイミングを遅角させる際に選択される。
第4モードM4は、進角室44及び遅角室45の作動油の給排をともに停止し、解除室57A,57Bに作動油を供給するモードである。
この第4モードM4では、進角室44及び遅角室45の作動油圧が変更されないため、相対回転位相は変位せず吸気バルブ13のバルブタイミングが現状のまま保持される。また、解除室57A,57Bの作動油圧が高くなるため、第1及び第2のロック機構50A,50Bのインナーピン51A,51Bは収容孔413に収容された状態になる。したがって、第1及び第2のロック機構50A,50Bによるバルブタイミングの固定は解除されている。つまり、第4モードM4では、第1モードM1と異なり、バルブタイミングの保持が進角室44及び遅角室45の作動油圧の保持によって行われる。そして、インナーピン51A,51Bによるバルブタイミングの固定は解除されているため、第3モードM3や後述の第5モードM5にモードが切り替えられると、ベーン412が速やかに相対回転し、バルブタイミングが速やかに変更される。なお、第4モードM4は、例えば、機関運転中においてバルブタイミングを保持するときに選択される。
第5モードM5は、進角室44に作動油を供給する一方で遅角室45から作動油を排出するとともに、解除室57A,57Bに作動油を供給するモードである。
この第5モードM5では、進角室44の作動油圧が遅角室45の作動油圧よりも高くなるため、相対回転位相が進角側に変位され、吸気バルブ13のバルブタイミングが進角される。また、解除室57A,57Bの作動油圧が高くなるため、第1及び第2のロック機構50A,50Bのインナーピン51A,51Bは収容孔413に収容された状態になる。したがって、第1及び第2のロック機構50A,50Bによるバルブタイミングの固定は解除されている。なお、この第5モードM5は、例えばバルブタイミングを進角させる際に選択される。
本実施形態のバルブタイミング調整装置を備える内燃機関11の各種制御は、図5に示す制御装置100によって行われる。制御装置100は、演算処理を実行するCPU、制御に必要なプログラムやデータが記憶されたROM、CPUの演算結果が一時的に記憶されるRAM、外部との間で信号を入力したり出力したりするためのポートなどを備えている。
内燃機関11には、機関運転状態等を検出する各種のセンサが設けられている。例えば、吸気カムポジションセンサ101は吸気バルブ用のカム軸22の回転位相を検出し、クランクポジションセンサ102は機関回転速度の算出に必要なクランク軸19の回転角を検出する。また、水温センサ103は内燃機関11の冷却水の温度を検出し、アクセル操作量センサ104はアクセルペダルの操作量を検出する。また、車速センサ105は内燃機関11が搭載されている車両の車速を検出する。また、制御装置100には、イグニッションスイッチ106が電気的に接続されている。イグニッションスイッチ106は、内燃機関11の運転と停止を切り替えるメインスイッチであり、このイグニッションスイッチ106がオン操作されることにより内燃機関11の始動要求がなされる。つまり、制御装置100は、イグニッションスイッチ106がオン操作されたときに内燃機関11を始動させ、イグニッションスイッチ106がオフ操作されたときに内燃機関11の運転を停止させる。すなわち、イグニッションスイッチ106のオン操作が「機関運転開始操作」に相当し、イグニッションスイッチ106のオフ操作が「機関運転停止操作」に相当する。
制御装置100は、本実施形態のバルブタイミング調整装置を構成する制御装置としても機能する。この制御装置100は、機関運転中にイグニッションスイッチ106がオフ操作された場合には、機関停止に先立って相対回転位相を中間位相で保持させるようになっている。また、制御装置100は、機関運転中であってもそのときの内燃機関11の運転状態に応じて相対回転位相を調整する。
ところで、マニュアルトランスミッションを搭載している車両にあっては、運転者による車両操作の仕方によって、運転中の内燃機関11がストールするいわゆるエンジンストールが発生することがある。エンジンストールは、車両の発進時や急制動時などに発生しやすい。そして、エンジンストールによって機関運転が停止された場合、この機関停止が運転者の意図したものではないため、運転者によって直ぐにイグニッションスイッチ106がオン操作され、機関運転が再開されることがある。
エンジンストール発生時におけるバルブタイミング調整装置の相対回転位相は、エンジンストールの発生直前での内燃機関11の運転状態に応じた相対回転位相となっている。例えば、車両の発進時にエンジンストールが発生した場合、エンジンストールの発生直前、すなわちクラッチが係合されるまでの内燃機関11の運転状態は、機関回転速度が低速であって且つ出力トルクが低トルクであるアイドル運転状態である可能性がある。このように内燃機関11がアイドル運転しているときには、相対回転位相が中間位相で保持されている。また、車両の急制動時にエンジンストールが発生した場合、アクセルペダルが操作されていないとともにブレーキペダルが操作されており、車両が減速しているため、相対回転位相が中間位相で保持されている。
また、機関始動時の相対回転位相は、機関運転の開始要求がなされたときの機関温度TMPなどによって決定される。例えば、水温センサ103によって検出される内燃機関11の冷却水の温度などに基づき推定される機関温度TMPが所定の判定温度TMP_Th未満であるときには、機関温度TMPが低く、今回の機関始動が冷間始動となると判定できるため、相対回転位相を中間位相で保持させた状態で機関運転が開始される。一方、機関温度TMPが判定温度TMP_Th以上であるときには、機関温度TMPが高く、今回の機関始動が温間始動であると判定できる。この場合、プレイグニッションの発生を抑制するために圧縮比を低下させることが好ましいため、相対回転位相を最遅角位相で保持させた状態で機関運転が開始される。
そのため、車両の発進時や急制動時などのように相対回転位相が中間位相で保持されている状態でエンジンストールが発生し、そのあとにイグニッションスイッチ106がオン操作された場合、相対回転位相の中間位相での保持を解除し、相対回転位相を遅角側に変位させて最遅角位相で保持させた状態で、機関運転が再開されることとなる。この場合、相対回転位相の調整に時間を要し、イグニッションスイッチ106のオン操作から機関運転が実際に再開されるまでの時間が長くなる。
そこで、本実施形態のバルブタイミング調整装置では、機関温度TMPが判定温度TMP_Th以上である温間始動時にエンジンストールが検知されると、相対回転位相を最遅角位相で保持させる遅角側ロック処理が実施される。この遅角側ロック処理は、相対回転位相の中間位相での保持を解除する中間ロック解除処理と、相対回転位相を遅角側に変位させる遅角処理と、相対回転位相を最遅角位相に保持させる最遅角位相保持処理とを有している。すなわち、機関温間時のエンジンストールの検知後においては、相対回転位相の中間位相での保持が禁止され、相対回転位相が中間位相よりも遅角側とされる。
中間ロック解除処理は、遅角側ロック処理において最初に実施される処理である。この中間ロック解除処理では、電動ポンプ83が駆動され、オイルコントロールバルブ74の動作モードが第5モードM5に設定される。すると、進角室44及び解除室57A,57Bの作動油圧が増大される一方で遅角室45の作動油圧が減少されることにより、第1のロック機構50Aのインナーピン51Aが第1ロック穴60Aから脱抜され、相対回転位相の中間位相での保持が解除される。
遅角処理は、遅角側ロック処理において中間ロック解除処理に続いて実施される処理である。この遅角処理では、オイルコントロールバルブ74の動作モードが第3モードM3に設定される。すると、遅角室45及び解除室57A,57Bの作動油圧が増大される一方で進角室44の作動油圧を減少されることにより、ベーン412が遅角側に回動され、相対回転位相が遅角側に変位される。
最遅角位相保持処理は、遅角側ロック処理において遅角処理に続いて実施される処理である。この最遅角位相保持処理では、オイルコントロールバルブ74の動作モードが第2モードM2に設定される。すると、遅角室45の作動油圧が増大される一方で進角室44及び解除室57A,57Bの作動油圧が減少されることにより、第2のロック機構50Bのインナーピン51Bが第2ロック穴60Bに進入し、相対回転位相が最遅角位相で保持される。
そして、機関温間時のエンジンストールの検知時点からの経過時間が判定時間T1_Thを経過するまでは、機関温度TMPが高いと判定できるため、相対回転位相が最遅角位相で保持される。そして、経過時間が判定時間T1_Thを経過するまでに機関運転の開始要求がなされた場合には、相対回転位相が最遅角位相で保持されているため、相対回転位相を調整することなく機関運転が再開される。なお、経過時間が判定時間T1_Thを経過するまでの間でイグニッションスイッチ106がオフ操作されても、相対回転位相は最遅角位相で保持される。
その一方で、機関温間時のエンジンストールの検知時点からの経過時間が判定時間T1_Thを経過するまでに機関運転の開始要求がなされなかった場合、機関温度TMPが低くなったと判定できるため、相対回転位相を最遅角位相から中間位相に変更する中間ロック処理が実施される。中間ロック処理は、相対回転位相の最遅角位相での保持を解除する最遅角ロック解除処理と、相対回転位相を進角側に変位させる進角処理と、相対回転位相を中間位相に保持させる中間位相保持処理とを有している。
最遅角ロック解除処理は、中間ロック処理において最初に実施される処理である。この最遅角ロック解除処理では、電動ポンプ83が駆動され、オイルコントロールバルブ74の動作モードが第3モードM3に設定される。すると、遅角室45及び解除室57A,57Bの作動油圧が増大される一方で進角室44の作動油圧が減少されることにより、第2のロック機構50Bのインナーピン51Bが第2ロック穴60Bから脱抜され、相対回転位相の最遅角位相での保持が解除される。
進角処理は、中間ロック処理において最遅角ロック解除処理に続いて実施される処理である。この進角処理では、オイルコントロールバルブ74の動作モードが第5モードM5に設定される。すると、進角室44及び解除室57A,57Bの作動油圧が増大される一方で遅角室45の作動油圧が減少されることにより、ベーン412が進角側に回動し、相対回転位相が進角側に変位される。この進角処理は、相対回転位相が中間位相よりも進角側の位相になるまで継続される。
中間位相保持処理は、中間ロック処理において進角処理に続いて実施される処理である。この中間位相保持処理では、オイルコントロールバルブ74の動作モードが第2モードM2に設定される。すると、遅角室45の作動油圧が増大される一方で進角室44及び解除室57A,57Bの作動油圧が減少されることにより、相対回転位相が遅角側に変位するとともに第1のロック機構50Aのインナーピン51Aが突出可能になる。その結果、相対回転位相が中間位相まで変位したときに、第1のロック機構50Aのインナーピン51Aが第1ロック穴60Aに進入し、相対回転位相が中間位相で保持される。
次に、図7を参照して、上記判定時間T1_Thを決定するためのマップについて説明する。このマップは、エンジンストールの検知時点での機関温度TMPに基づいて判定時間T1_Thを決定するためのマップである。
図7に示す判定温度TMP_Thは、機関始動が温間始動となるか冷間始動となるかの境界となる値である。そのため、機関温度TMPが判定温度TMP_Th未満であるときには機関始動が冷間始動となると判定できる一方、機関温度TMPが判定温度TMP_Th以上であるときには機関始動が温間始動となると判定できる。そこで、同図7に示すように、このマップでは、判定温度TMP_Th未満である場合の判定時間T1_Thは「0(零)」にされている。一方、このマップでは、判定温度TMP_Th以上である場合の判定時間T1_Thは、エンジンストールの検知時点での機関温度TMPが高いときほど大きい値にされている。
次に、図8に示すフローチャートを参照して、エンジンストールを検知した際に制御装置100が実行する処理ルーチンについて説明する。なお、この処理ルーチンを通じて行われる処理は、イグニッションスイッチ106のオフ操作に伴い実行される相対回転位相を中間位相で保持する処理よりも優先して実行される。また、エンジンストールの検知方法としては、例えば、イグニッションスイッチ106がオンである状態で機関回転速度が「0(零)」になったか否かで判定する方法が挙げられる。
図8に示すように、本処理ルーチンにおいて、制御装置100は、エンジンストールの検知時点における機関温度TMPを取得し、この機関温度TMPが判定温度TMP_Th以上であるか否かを判定する(ステップS11)。機関温度TMPが判定温度TMP_Th未満である場合(ステップS11:NO)、制御装置100は、本処理ルーチンを終了する。すなわち、機関冷間時にエンジンストールが発生した場合、エンジンストールの発生前から中間位相に保持されている相対回転位相をそのまま中間位相に保持し続ける。
一方、機関温度TMPが判定温度TMP_Th以上である場合(ステップS11:YES)、すなわち機関温間時には、制御装置100は、エンジンストールの検知時点における機関温度TMPを取得し、図7に示すマップを用い、判定時間T1_Thを機関温度TMPに応じた値に決定する(ステップS12)。続いて、制御装置100は、上記遅角側ロック処理を行う(ステップS13)。そして、制御装置100は、イグニッションスイッチ106がオン操作されたか否かを判定する(ステップS14)。イグニッションスイッチ106がオン操作された場合(ステップS14:YES)、制御装置100は、内燃機関の再始動を許可し(ステップS15)、本処理ルーチンを終了する。
一方、イグニッションスイッチ106がオン操作されていない場合(ステップS14:NO)、制御装置100は、エンジンストールが検知された時点からの経過時間であるエンスト後経過時間T1を取得し、このエンスト後経過時間T1が上記判定時間T1_Th以上であるか否かを判定する(ステップS16)。そして、エンスト後経過時間T1が判定時間T1_Th未満である場合(ステップS16:NO)、制御装置100は、その処理を前述したステップS14に移行する。すなわち、エンスト後経過時間T1が判定時間T1_Th未満である場合には、相対回転位相を最遅角位相で保持した状態で、機関運転の開始要求を待つこととなる。その一方で、エンスト後経過時間T1が判定時間T1_Th以上である場合(ステップS16:YES)、制御装置100は、その処理を次のステップS17に移行する。
ステップS17において、制御装置100は、上記中間ロック処理を行う。そして、制御装置100は、本処理ルーチンを終了する。すなわち、エンスト後経過時間T1が判定時間T1_Th以上になった場合には、機関温度TMPが低くなったと判定できるため、相対回転位相を最遅角位相から中間位相に変更し、この状態で機関運転の開始要求を待つこととなる。
次に、図9に示すタイミングチャートを参照して、エンジンストールが発生した際の動作について説明する。なお、ここでは、前提として、エンジンストールの発生直前では内燃機関11が機関温間状態でアイドル運転をしており、相対回転位相が中間位相で保持されているものとする。
図9(a),(b)に示すように、エンジンストールが発生すると、機関回転速度が急激に低下し、第1のタイミングt1で機関回転速度が「0(零)」となり、エンジンストールが検知される。すると、この第1のタイミングt1で相対回転位相を中間位相から最遅角位相に切り替える遅角側ロック処理が開始される。そして、第1のタイミングt1からの経過時間であるエンスト後経過時間T1が、第1のタイミングt1での機関温度TMPに応じて決定された判定時間T1_Thに達する第4のタイミングt4までは、相対回転位相が最遅角位相で保持される。
なお、上述したようにエンジンストールが発生し、図8を参照して説明した処理ルーチンを通じて実行される処理が行われているときには、この処理ルーチンを通じて行われる処理が、イグニッションスイッチ106のオフ操作に伴い実行される相対回転位相を中間位相で保持する処理よりも優先して実行される。したがって、この場合のように機関温間時にエンジンストールが検知され、エンスト後経過時間T1が判定時間T1_Thに達する第4のタイミングt4までは、イグニッションスイッチ106のオフ操作による相対回転位相の中間位相での保持が禁止される。
そのため、第4のタイミングt4よりも以前の第2のタイミングt2でイグニッションスイッチ106がオフ操作されても、相対回転位相は最遅角位相から変更されない。そして、第2のタイミングt2以降のタイミングであって且つ第4のタイミングt4よりも以前のタイミングである第3のタイミングt3で、イグニッションスイッチ106がオン操作されると、相対回転位相を変更することなく機関運転が開始される。このとき、相対回転位相は最遅角位相で保持されているため、相対回転位相を最遅角位相に保持した状態で機関運転が開始される。
ここで、図8を参照して説明した処理ルーチンを通じて実行される処理よりも、イグニッションスイッチ106のオフ操作に伴い実行される相対回転位相を中間位相で保持する処理を優先して実行させるようにしたとする。すると、この場合には、図9(b)にて破線で示すように、イグニッションスイッチ106がオフ操作される第2のタイミングt2で、相対回転位相が最遅角位相から中間位相に変更されることとなる。この場合、その後の第3のタイミングt3でイグニッションスイッチ106がオン操作されると、この時点では機関温度TMPが判定時間T1_Th以上であるため、プレイグニッションを抑制すべく相対回転位相が中間位相から最遅角位相に変更される。そして、相対回転位相が最遅角位相で保持されるようになってから機関運転が開始される。すなわち、イグニッションスイッチ106のオン操作、すなわち機関運転の開始要求がなされてから機関運転が実際に開始されるまでにタイムラグΔTが生じる。
これに対し、本実施形態のバルブタイミング調整装置では、第3のタイミングt3では相対回転位相が最遅角位相で保持されている。そのため、この第3のタイミングt3でイグニッションスイッチ106のオン操作がなされても、相対回転位相の調整を行うことなく機関運転が開始される。すなわち、上記のようなタイムラグΔTは生じない。
なお、機関温間時にエンジンストールが検知され、遅角側ロック解除処理によって相対回転位相が最遅角位相に変更された場合であっても、エンスト後経過時間T1が判定時間T1_Th以上になるまでイグニッションスイッチ106がオン操作されないことがある。この場合には、エンスト後経過時間T1が判定時間T1_Thに達したタイミングで中間ロック処理が実行されることにより、相対回転位相が再び中間位相で保持されるようになる。したがって、その後に機関運転の開始要求がなされた場合、相対回転位相は既に中間位相で保持されているため、相対回転位相を調整することなく機関運転が開始される。
また、上述したように、エンジンストールは、機関温度TMPが低い機関冷間時でも発生し得る。この場合、エンジンストールの発生直後にイグニッションスイッチ106がオン操作されたとしても、今回の機関始動は温間始動ではなく冷間始動となる。これに対し、本実施形態のバルブタイミング調整装置では、エンジンストールの検知時点での機関温度TMPが判定温度TMP_Th未満である場合、図8を参照して説明した処理ルーチンは、相対回転位相が中間位相で保持されたままで終了される。すなわち、エンジンストールの検知後においては、遅角側ロック処理が行われることなく、相対回転位相が中間位相で保持されたままになる。したがって、その後、機関運転の開始要求がなされても、相対回転位相は中間位相となっているため、相対回転位相を調整することなく機関運転が開始される。
上述した構成及び作用によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)機関温度TMPが高い機関温間状態でエンジンストールが発生すると、相対回転位相が最遅角位相で保持されるようになる。そのため、そのあとにイグニッションスイッチ106のオン操作などのように機関運転の開始要求がなされた場合には、相対回転位相が最遅角位相で保持されているため、相対回転位相を調整することなく、機関運転を開始させることができる。したがって、機関温間時のエンジンストール発生後に機関運転の開始要求がなされた場合には、プレイグニッションの発生を抑制しつつ機関運転を速やかに開始させることができる。
(2)また、機関温間時にエンジンストールが発生した場合、エンジンストールが検知されてから判定時間T1_Thが経過するまで、相対回転位相の中間位相での保持が禁止され、相対回転位相が最遅角位相で保持される。そのため、エンジンストールの発生後、エンスト後経過時間T1が判定時間T1_Thに達する以前に誤ってイグニッションスイッチ106がオフ操作されたとしても、相対回転位相が最遅角位相で保持される。そして、誤ったイグニッションスイッチ106のオフ操作のあとにイグニッションスイッチ106がオン操作された場合、相対回転位相が最遅角位相で保持されているため、相対回転位相を調整することなく、機関運転を開始させることができる。したがって、プレイグニッションの発生を抑制しつつ機関運転を速やかに開始させることができる。
(3)機関停止中の機関温度TMPは、時間が経過するに連れて徐々に低くなる。そのため、機関温間時にエンジンストールが発生してからなかなか機関運転の開始要求がなされない場合には、機関温度TMPが、温間始動に備えて最遅角位相で機関始動させるか又は冷間始動に備えて中間位相で機関始動させるかの境界となる判定温度TMP_Thよりも低くなることがある。こうした状態で機関運転の開始要求がなされた場合には、今回の機関始動が冷間始動となる。
そこで、本実施形態のバルブタイミング調整装置では、エンスト後経過時間T1が判定時間T1_Thを超えた場合には、機関温度TMPが判定温度TMP_Thよりも低くなった可能性があるため、すなわち次回の機関始動が冷間始動となる可能性があるため、相対回転位相が最遅角位相から中間位相に変更される。そのため、エンスト後経過時間T1が判定時間T1_Thを超えてからイグニッションスイッチ106がオン操作された場合には、既に相対回転位相が中間位相で保持されているため、相対回転位相の調整に要する時間を省略できる分、速やかに機関運転を開始させることができる。
(4)エンジンストールは、機関温度TMPが高い機関温間時だけではなく機関温度TMPが低い機関冷間時でも発生する。このように機関温度TMPが低い機関冷間状態でエンジンストールが発生し、そのあとにイグニッションスイッチ106がオン操作された場合には、温間始動ではなく冷間始動に備えて相対回転位相を中間位相に保持した状態での機関始動を行うことが好ましい。そこで、本実施形態のバルブタイミング調整装置では、判定時間T1_Thは、エンジンストールの検知時における機関温度TMPが低いときほど短くされる。すなわち、機関温度TMPが低い状態でエンジンストールが発生した場合では、相対回転位相の中間位相での保持の禁止期間が短くなる。そのため、エンジンストールの発生後にイグニッションスイッチ106がオン操作され、冷間始動が要求されたときには、既に相対回転位相が中間位相で保持されている。したがって、イグニッションスイッチ106がオン操作された時点の機関温度TMPに応じた機関始動を速やかに実現させることができる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・機関停止中における機関温度TMPの低下速度は、外気温が低いときほど速くなりやすい。そこで、判定時間T1_Thを、エンジンストールの検知時点における外気温が低いときほど短くするようにしてもよい。
また、エンジンストールの検知時点の機関温度TMPに応じて決定した値、すなわち図7に示すマップを用いて決定された値に対して外気温に応じた補正を施し、この補正結果を判定時間T1_Thとするようにしてもよい。例えば、エンジンストールの検知時点の機関温度TMPに応じて決定した値に対して外気温が低いときほど小さい値に決定される補正係数を乗算した値を、判定時間T1_Thとするようにしてもよい。
このように判定時間T1_Thを決定するようにしても、上記(3),(4)と同等の効果を得ることができる。
・判定時間T1_Thは、エンジンストールの検知時点の機関温度TMPや外気温によらず一定値としてもよい。この場合、エンジンストールが発生し、エンジンストールの検知時点の機関温度TMPが判定温度TMP_Th以上であるときには、遅角側ロック処理を行い、エンスト後経過時間T1が常に一定の判定時間T1_Thを経過するまで相対回転位相が最遅角位相で保持されることとなる。
その一方で、エンジンストールが発生し、エンジンストールの検知時点の機関温度TMPが判定温度TMP_Th未満であるときには、遅角側ロック処理が行われず、相対回転位相が中間位相で保持されている状態で機関運転の開始要求を待つこととなる。そして、この状態で機関運転の開始要求がなされると、相対回転位相を中間位相に保持した状態で機関始動がなされる。この場合には、相対回転位相を変更しなくてもよい分、速やかな冷間始動を実現させることができる。
・判定時間T1_Thをエンジンストールの検知時点の機関温度TMPや外気温によらず一定値とした場合、エンジンストールの検知時点の機関温度TMPが判定温度TMP_Th未満であっても、遅角側ロック処理を行うようにしてもよい。この場合、エンスト後経過時間T1が判定時間T1_Th未満であるときに機関運転の開始要求がなされたときに、中間ロック処理を行って相対回転位相が中間位相で保持されるようになってから、機関運転を開始させるようにしてもよい。
・エンジンストールの検知後においては、機関温度TMPを監視し、同機関温度TMPが判定温度TMP_Th未満となるまで、相対回転位相を最遅角位相で保持させるようにしてもよい。この場合、機関温度TMPが判定温度TMP_Th未満になったときに、上記中間ロック処理が開始されることとなる。このような制御構成を採用しても、エンジンストールの検知後の機関運転の開始要求がなされたときには、その時点の機関温度TMPに応じた機関始動を速やかに実現させることができる。
・遅角側相対回転位相は、中間位相よりも遅角側の相対回転位相であれば最遅角位相よりも進角側の相対回転位相であってもよい。この場合、第2ロック穴60Bを、最遅角位相と中間位相との間となる位相に対応する位置に設けることが好ましい。
・バルブタイミング調整装置は、可変機構40及び第1のロック機構50Aを備える構成であれば、第2のロック機構50Bを省略した構成であってもよい。この場合、上記ステップS13では、相対回転位相を中間位相よりも遅角側の相対回転位相とし、この状態で機関運転の開始要求を待つようにしてもよい。
・上記実施形態では、機関温間時にエンジンストールが検知されたときに遅角側ロック処理を実行し、相対回転位相を最遅角位相に保持する例を示したが、相対回転位相を最遅角位相まで変位させなくてもよい。例えば、機関温間時にエンジンストールが検知されたときには、相対回転位相の中間位相での保持を解除し、その上で、相対回転位相を、中間位相と最遅角位相との間の相対回転位相で保持するようにしてもよい。この制御構成を採用した場合であっても、エンジンストールの検知後に機関運転の開始要求がなされたときには、相対回転位相が中間位相で未だ保持されている場合と比較して、相対回転位相が中間位相よりも最遅角位相に近い位置で保持されている分、プレイグニッションの発生を抑制しつつ機関運転を速やかに開始させることができる。
・第1のロック機構は、相対回転位相の中間位相から遅角側への変位を規制することができるのであれば、上記構成以外の他の構成を採用してもよい。例えば、第1のロック機構のロック部材は、円筒形状以外の他の形状(例えば、板状)であってもよい。また、第1のロック機構を、ベーン412ではなく、ハウジングロータ42、スプロケット46、カバー47などに設けてもよい。この場合、第1のロック機構のロック部材が進入する第1ロック穴及び第1溝を、ベーンロータ41に形成することとなる。
・第2のロック機構は、相対回転位相の最遅角位相から進角側への変位を規制することができるのであれば、上記構成以外の他の構成を採用してもよい。例えば、第2のロック機構のロック部材は、円筒形状以外の他の形状(例えば、板状)であってもよい。また、第2のロック機構を、ベーン412ではなく、ハウジングロータ42、スプロケット46、カバー47などに設けてもよい。この場合、第2のロック機構のロック部材が進入する第2ロック穴及び第2溝を、ベーンロータ41に形成することとなる。
・第1及び第2のロック機構は、解除室57A,57Bの作動油圧に応じた力以外の他の力を制御することによって、インナーピン51A,51Bのロック穴60A,60Bへの進入及びインナーピン51A,51Bのロック穴60A,60Bからの脱抜を可能とする構成であってもよい。例えば、第1及び第2のロック機構は、電磁力の制御によって、インナーピン51A,51Bを軸方向に進退移動させるものであってもよい。
・可変機構は、進角室44及び遅角室45の作動油圧を制御する以外の他の方法で相対回転位相を調整する構成であってもよい。例えば、可変機構は、モータなどの電動式のアクチュエータの駆動によって相対回転位相を可変させるものであってもよい。
11…内燃機関、13…吸気バルブ、19…機関出力軸としてのクランク軸、22…吸気バルブ用のカム軸、40…可変機構、50A…中間ロック機構としての第1のロック機構、50B…遅角側ロック機構としての第2のロック機構、100…制御装置。

Claims (5)

  1. 機関出力軸と吸気バルブ用のカム軸との相対回転位相を変更する可変機構と、
    前記相対回転位相を最遅角位相と最進角位相との間の中間位相に保持する中間ロック機構と、
    機関温間時に内燃機関のストールを検知したときに、前記相対回転位相を前記中間位相よりも遅角側の相対回転位相とする制御装置と、を備える
    バルブタイミング調整装置。
  2. 前記制御装置は、
    機関運転停止操作が行われたときには、前記中間ロック機構によって前記相対回転位相を前記中間位相で保持させるが、
    機関温間時に内燃機関のストールを検知したときには、前記内燃機関のストールの検知時点から判定時間が経過するまで、前記中間ロック機構による前記相対回転位相の前記中間位相での保持を禁止する
    請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記制御装置は、前記検知時点から前記判定時間が経過するまでの間に機関運転の開始要求がなされなかったときには、前記中間ロック機構によって前記相対回転位相を前記中間位相で保持させる
    請求項2に記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記判定時間を、内燃機関のストール時における機関温度が低いときほど短くする
    請求項2又は請求項3に記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 前記相対回転位相を前記中間位相よりも遅角側の遅角側相対回転位相に保持する遅角側ロック機構を備え、
    前記制御装置は、機関温間時に内燃機関のストールを検知したときに、前記遅角側ロック機構によって前記相対回転位相を前記遅角側相対回転位相で保持させる
    請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106368824A (zh) * 2015-07-24 2017-02-01 现代自动车株式会社 Cvvt的中间相位调节装置

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