JP2002294740A - 建設機械の作業機干渉防止装置 - Google Patents

建設機械の作業機干渉防止装置

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JP2002294740A
JP2002294740A JP2001093709A JP2001093709A JP2002294740A JP 2002294740 A JP2002294740 A JP 2002294740A JP 2001093709 A JP2001093709 A JP 2001093709A JP 2001093709 A JP2001093709 A JP 2001093709A JP 2002294740 A JP2002294740 A JP 2002294740A
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alarm
work machine
deceleration
cab
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JP2001093709A
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Satoshi Fujimoto
聡 藤本
Fumikazu Higuchi
史一 樋口
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Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/2025Particular purposes of control systems not otherwise provided for
    • E02F9/2033Limiting the movement of frames or implements, e.g. to avoid collision between implements and the cabin

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】作業の快適性を確保しながら、作業機の運転室
への干渉を的確に防止することができる建設機械の干渉
防止装置を提供する。 【解決手段】運転室5の周囲に作業機4の減速を行う減
速領域と、警報を発する警報領域と、作業機4を停止さ
せる停止領域とが設定され、警報領域の外側境界は、減
速領域の外側境界よりも内側に設定されている。作業機
4の特定部(バケット8の先端部)が運転室5に接近し
て減速領域に侵入しても、警報領域の外側である限り警
報は行われず、作業機4の減速のみが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械のバケット等の作業機が運転室に干渉するのを
防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば油圧ショベルでは、ブーム、アー
ム、バケット等から成る作業機が運転室を有する機体か
ら屈伸可能に延設され、該作業機の動作状態によって
は、該作業機が運転室に干渉する虞れがある。そして、
このような事態を回避するための装置としては、作業機
の先端が運転室の周囲に設定されている減速領域に侵入
したときに、作業機の動作速度を減速させ、さらに該減
速領域よりも内側に設定されている停止領域に作業機の
先端が侵入したときに、作業機を強制的に停止させるよ
うにしたものが知られている(例えば特開2000−1
70202号公報等)。
【0003】この種の装置では、作業機の先端が減速領
域に侵入したときに、作業機の動作速度の減速と共に、
警報を発することが一般的に行われている。
【0004】しかし、このようなものでは、作業機が減
速領域内に侵入する毎に警報が発せられ、作業者が煩わ
しさを感じることが多々ある。しかも、前記減速領域等
は作業機の動作位置の検出精度のばらつき等も考慮して
余裕をもって広めに設定することとなるため、特に、小
型の建設機械では、作業機の可動範囲内における警報発
生領域が大きなものとなって警報の煩わしさが助長され
る。
【0005】また、前記特開2000−170202号
公報に見られるように、作業者による所定のスイッチ操
作によって減速領域を通常の領域よりも縮めることがで
きるようにしたものが知られている。そして、同公報の
ものでは、通常の減速領域が設定されているときは、作
業機が減速領域に侵入しても警報の発生を行わず、減速
領域が通常よりも縮められているときには、常時警報を
発し、あるいは、通常の減速領域に作業機が侵入したと
きに警報を発するようにしている。
【0006】しかしながら、このようなものでは、通常
の減速領域が設定されているときには、減速領域で警報
が発せられないと共に、作業者が作業機の減速動作に気
づかないことも多いことから、作業機が停止領域に侵入
したときに、作業者が予期せずにいきなり作業機の動作
が停止し、作業者を困惑させてしまう。また、減速領域
の縮小状態では、作業機の通常的な動作が行われている
にもかかわらず、警報が発せられると共に、その警報が
常時、あるいは、作業機の比較的広い動作範囲でなされ
るため、該警報が却って作業者にとって煩わしいものと
なってしまう。さらに、減速領域を最大限に縮小した状
態(減速領域を「0」にした状態)では、干渉防止装置
が故障すると、作業者が作業機と運転室との干渉の虞れ
に気づいて作業機の停止操作を行っても間に合わない虞
れがある。また、さらに、減速領域の変更を行うため
に、作業機の動作制御が複雑なものとなるという不都合
もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる背景に
鑑みてなされたものであり、作業の快適性を確保しなが
ら、作業機の運転室への干渉を的確に防止することがで
きる建設機械の干渉防止装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の建設機械の干渉
防止装置はかかる目的を達成するために、運転室を有す
る機体から屈伸可能に延設された作業機を備え、該作業
機の特定部が前記運転室の周囲にあらかじめ設定された
停止領域に侵入したとき、該作業機の動作を停止せしめ
ると共に、前記停止領域の外側にあらかじめ設定された
減速領域に前記作業機の特定部が侵入したとき、該作業
機の移動速度を減速せしめる作業機干渉防止装置におい
て、警報を行うための警報領域を、少なくとも該警報領
域の一部の外側境界が前記減速領域の外側境界よりも内
部側に存するようにして該減速領域内に設定し、前記作
業機の特定部が該警報領域内に侵入したとき、警報を発
する警報手段を備えたことを特徴とするものである。
【0009】かかる本発明によれば、少なくとも前記警
報領域の一部の外側境界が前記減速領域の外側境界より
も内部側に存するため、該警報領域の一部に対応する箇
所では、前記作業機の特定部が運転室に接近して減速領
域に侵入し、作業機の減速が開始しても、該作業機の特
定部がさらに運転室に接近して前記警報領域に侵入しな
い限り、前記警報手段による警報は行われない。このた
め、作業中に頻繁に警報手段による警報がなされるよう
な事態が回避され、作業者は、煩わしさを覚えることな
く快適に作業を進めることができる。
【0010】また、このとき、警報手段による警報がな
されずとも、作業機の特定部が減速領域に侵入した場合
には、作業機の減速が行われ、しかも、作業機の特定部
がさらに運転室に接近して前記警報領域まで侵入すれば
警報手段による警報が行われるので、作業機の特定部位
が運転室に接近して減速領域に侵入したことを作業者が
意識していなくとも、減速開始後の警報手段による警報
に応じて作業者が作業機の操作を行うことで、作業機の
運転室への干渉を十分に余裕をもって回避することがで
きる。
【0011】また、減速領域の外側境界寄りの領域で
は、警報がなされずに作業者が煩わしさを覚えることが
ないことから、該減速領域を比較的広めに設定しておく
ことが可能となる。このため、このため、作業機の特定
部の運転室への接近時には、作業機が運転室に干渉する
ことを確実に防止できるように余裕をもって減速させる
ことができる。
【0012】従って、本発明によれば、作業の快適性を
確保しながら、作業機の運転室への干渉を的確に防止す
ることができる。
【0013】かかる本発明では、前記警報領域の外側境
界を所定の操作により可変的に設定する警報領域設定手
段を備えることが好ましい。
【0014】これによれば、作業者が前記警報領域設定
手段の操作によって、前記警報領域の外側境界を設定す
ることができるため、作業機の特定部が運転室に接近し
たときの警報を作業者の好みの位置で行うことができき
る。
【0015】また、本発明では、前記警報手段は、前記
警報領域内における前記作業機の特定部の侵入位置に応
じて警報形態を変化させることが好ましい。
【0016】これによれば、作業者は、作業機の特定部
の運転室への接近の程度を警報手段による警報の形態に
よって明確に認識することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1〜図5
を参照して説明する。図1及び図2はそれぞれ本実施形
態における建設機械としての油圧ショベル1の側面図及
び平面図、図3は該油圧ショベル1の主要な油圧回路構
成を示すブロック図、図4は該油圧ショベル1の作動を
説明するためのフローチャート、図5は該油圧ショベル
1の作動を説明するための説明図である。
【0018】図1及び図2を参照して、2は油圧ショベ
ル1の下部走行体、3はこの下部走行体2上に旋回自在
に設けられた上部旋回体、4は該上部旋回体3から延設
された作業機、5は上部旋回体3に設けられた運転室で
ある。
【0019】作業機4は、上部旋回体4側からフロント
ブーム6f、リヤブーム6r、アーム7、及びバケット
8を連結してなり、これらを動作させるためのブームシ
リンダ10、オフセットシリンダ11、アームシリンダ
12、バケットシリンダ13が取り付けられている。こ
の場合、フロントブーム6f及びリヤブーム6rから成
るブーム6は、ブームシリンダ10の伸縮作動により、
上部旋回体4とのピン結合部14を支点として揺動し、
リヤブーム6rは、オフセットシリンダ11の伸縮作動
により、フロントブーム6fとのピン結合部15を支点
として揺動する。また、アーム7は、アームシリンダ1
2の伸縮作動により、リヤブーム6rとのピン結合部1
6を支点として揺動し、バケット8は、バケットシリン
ダ13の伸縮作動により、アーム7とのピン結合部17
を支点として揺動する。
【0020】尚、前記各ピン結合部14,15,16,
17にはそれぞれ、フロントブーム6fの傾斜角α、リ
ヤブーム6rのオフセット角β、アーム7の回転角γ、
バケット8の回転角δをそれぞれ検出するための角度セ
ンサ(図1及び図2では図示省略)が設けられている。
これらの角度センサは、後述の説明に用いる図3に総称
的な参照符号43を付して示されている。
【0021】また、図1及び図2では図示を省略する
が、油圧ショベル1には、下部走行体2の走行動作を行
うための左右一対の走行用油圧モータや、上部旋回体3
の旋回動作を行うための旋回用油圧モータ、ドーザ用モ
ータ等の油圧アクチュエータも備えられている。
【0022】次に、図3を参照して、前記油圧ショベル
1は、図示しないエンジンにより駆動される二つ油圧ポ
ンプ18,19を備えている。油圧ポンプ18は、二つ
の吐出ポート18a,18bを有しており、一方の吐出
ポート18aは、走行直進弁20を介して左走行用方向
切換弁21、ブーム用方向切換弁22、及びバケット用
方向切換弁23に接続され、他方の吐出ポート18b
は、前記走行直進弁20を介して右走行用方向切換弁2
4及びアーム用方向切換弁25に接続されている。そし
て、上記各方向切換弁21〜25はそれぞれ左走行用油
圧モータ26、ブームシリンダ10、バケットシリンダ
13、右走行用油圧モータ27、アームシリンダ12に
接続され、これらの各油圧アクチュエータ26,10,
13,27,12は各々に対応する方向切換弁21〜2
5をそれぞれ介して油圧ポンプ18から圧油が供給され
るようになっている。
【0023】尚、前記走行直進弁20は、油圧ショベル
1の直進走行時に左右の走行用油圧モータ26,27に
供給される圧油の流量を均等にするためのものである。
【0024】また、油圧ポンプ19は、一つの吐出ポー
ト19aを有するものであり、該吐出ポート19aは、
旋回用方向切換弁28、オフセット用方向切換弁29、
及びドーザ用方向切換弁30に接続されている。そし
て、上記各方向切換弁28〜30はそれぞれ旋回用油圧
モータ31、オフセットシリンダ11、ドーザ用油圧シ
リンダ32に接続され、これらの各油圧アクチュエータ
31,11,32は各々に対応する方向切換弁28〜3
0をそれぞれ介して油圧ポンプ19から圧油が供給され
るようになっている。
【0025】前記各方向切換弁21〜25、28〜30
は、それぞれに対応する油圧アクチュエータの動作方向
及び動作速度を制御するためのスプール弁であり、パイ
ロット操作器から与えられるパイロット圧により作動す
るようになっている。
【0026】例えば、ブーム用方向切換弁22、アーム
用方向切換弁25、及びオフセット用方向切換弁29
は、それぞれの一対のパイロットポートがブーム用パイ
ロット操作器33、アーム用パイロット操作器34、オ
フセット用パイロット操作器35にそれぞれ接続されて
いる。そして、ブーム用方向切換弁22、アーム用方向
切換弁25、及びオフセット用方向切換弁29には、そ
れぞれ対応するパイロット操作器33〜35に備えた操
作レバー33a〜35aの操作方向及び操作量に応じた
パイロット圧が、各パイロット操作器33〜35から付
与される。
【0027】図示は省略するが、他の方向切換弁21,
23,24,28,30についても同様である。
【0028】また、本実施形態の油圧ショベル1では、
特に本発明の作業機干渉防止に係わる構成として次のよ
うな構成を備えている。
【0029】すなわち、ブーム上げ動作時(ブームシリ
ンダ10の伸長動作時)に前記ブーム用パイロット操作
器33からブーム用方向切換弁22にパイロット圧を付
与するためのパイロット管路36と、アーム引き動作時
(アームシリンダ12の短縮動作時)に前記アーム用パ
イロット操作器34からアーム用方向切換弁25にパイ
ロット圧を付与するためのパイロット管路37と、車体
左側へのリヤブーム6rのオフセット動作時(オフセッ
トシリンダ11の伸長動作時)に前記オフセット用パイ
ロット操作器35からオフセット用方向切換弁29にパ
イロット圧を付与するためのパイロット管路38とに
は、それぞれ電磁比例弁39,40,41が介装されて
いる。
【0030】これらの各電磁比例弁39〜41は、それ
ぞれに対応するパイロット操作器33〜35で生成され
たパイロット圧を、該電磁比例弁39〜41のソレノイ
ド39a〜41aへの通電電流に応じて減圧し、それを
ブーム用方向切換弁22、アーム用方向切換弁25、オ
フセット用方向切換弁29にそれぞれ出力するものであ
る。この場合、各電磁比例弁39〜41はそのソレノイ
ド39a〜41aに既定の最小電流Imin(例えば20
0mA)を通電した状態では、パイロット圧の減圧は行わ
れず、また、既定の最大電流Imax(例えば800mA)
を通電した状態では、パイロット圧が最大に減圧され
て、各電磁比例弁39〜41の出口側のパイロット圧
(二次圧)は、略「0」になる。そして、ソレノイド3
9a〜41aの通電電流を上記最小電流Iminから最大
電流Imaxまで増加させていくと、それに伴い、パイロ
ット圧の減圧度合いが増加していく。
【0031】これらの電磁比例弁39〜41は、そのソ
レノイド39a〜41aがコントローラ42(電子回路
ユニット)に電気的に接続されている。そして、該コン
トローラ42には、電磁比例弁39〜41の他、前記フ
ロントブーム6の傾斜角α、リヤブーム7のオフセット
角β、アーム8の回転角γ、バケット9の回転角δを検
出する前述の角度センサ43と、後述の警報を行うため
の警報ブザー44と、後述の警報領域を調整するための
警報領域設定手段としての操作ボリューム45とが電気
的に接続されている。そして、該コントローラ42は、
上記の検出データ等に基づいて、電磁比例弁39〜41
の通電制御を行い、後述するようにブームシリンダ1
0、アームシリンダ13、オフセットシリンダ11の動
作制御を行う。
【0032】尚、前記各電磁比例弁39〜41に係わる
ブーム上げ動作、アーム引き動作、左側オフセット動作
は、バケット9が運転室5に接近する状況が生じ易い動
作である。また、前記警報ブザー44は、前記コントロ
ーラ42の制御処理機能と合わせて本発明における警報
手段を構成するものである。
【0033】次に、本実施形態の油圧ショベル1の作業
機干渉防止装置に係わる作動を説明する。
【0034】油圧ショベル1による作業時に前記コント
ローラ42は、図4のフローチャートに示す処理を所定
の制御サイクルで実行する。
【0035】コントローラ42は、まず、前記角度セン
サ43の現在の検出データや、あらかじめ図示しないメ
モリに記憶保持されたフロントブーム6fの長さ、リヤ
ブーム6rの長さ、アーム7の長さ、バケット8のサイ
ズ、運転室5のサイズ等のデータに基づいて、作業機4
の特定部位としてのバケット8の先端部の運転室5に対
する位置(以下、バケット位置という)を求める(ST
EP1)。この場合、該バケット位置は、具体的には運
転室5の前面部からバケット8の先端部までの前後方向
の距離や、運転室5の上面部からバケット8の先端部ま
での上下方向の距離により表されるものである。
【0036】さらに、このSTEP1では、コントロー
ラ42は、前記電磁比例弁39〜41の制御形態を規定
するフラグF_HIREIBENの値と、前記警報ブザー44の制
御形態を規定するフラグF_BUZZERの値とをそれぞれ
「0」に初期化する。尚、F_HIREIBEN=0は、電磁比例
弁39〜41によるパイロット圧の減圧を行わない状態
(以下、電磁比例弁39〜41の減圧OFF状態という)
であることを意味し、また、F_BUZZER=0は、警報ブザ
ー44の鳴動を行わない状態(以下、警報ブザー44の
OFF状態という)であることを意味する。
【0037】次に、コントローラ42は、STEP1で
求めた現在のバケット位置が以下に説明する減速領域、
断続警報領域、停止領域のうちの停止領域に存するかど
うかを判断する(STEP2)。
【0038】ここで図5を参照して、前記減速領域は、
作業機4の減速動作を行うべき領域として運転室5の周
囲にあらかじめ設定された領域、断続警報領域は、警報
ブザー44による断続的な警報を行うべき領域として運
転室5の周囲にあらかじめ設定された領域、停止領域
は、作業機4の運動を停止させると共に警報ブザー44
による連続的な警報を行うべき領域として運転室5の周
囲にあらかじめ設定された領域である。尚、停止領域は
上記のように警報ブザー44による警報を行うべき領域
でもあるので、この停止領域と断続警報領域とを合わせ
た領域が、本発明における警報領域である。
【0039】この場合、停止領域は、運転室5に最も近
い領域であり、例えば運転室5の前面部及び上面部から
それぞれ200mmまでの領域として設定されている。ま
た、減速領域は、停止領域の外側の領域であり、例え
ば、その外側境界が運転室5の前面部及び上面部からそ
れぞれ700mmで、且つ内側境界を停止領域の外側境界
と同一とした領域として設定されている。また、断続警
報領域は、減速領域の外側境界よりも内側の領域であ
り、例えば、その外側境界が運転室5の前面部及び上面
部からそれぞれ400mmで、且つ、内側境界を停止領域
の外側境界と同一とした領域として設定されている。
尚、断続警報領域は、減速領域の一部となっている。ま
た、本実施形態では、断続警報領域の外側境界は、前記
操作ボリューム45の操作により調整可能とされている
が、これについては後述する。
【0040】前記STEP2において、現在のバケット
位置が前記停止領域に存する場合には、コントローラ4
2は、STEP3で前記フラグF_HIREIBEN、F_BUZZERの
値をそれぞれ「1」に設定した後、後述のSTEP8の
処理に進む。ここで、F_HIREIBEN=1は、前記電磁比例
弁39〜41によるパイロット圧の減圧を最大限に行い
該電磁比例弁39〜41の出口側のパイロット圧を略
「0」にする状態(以下、電磁比例弁39〜41の最大
減圧状態という)であることを意味する。また、F_BUZZ
ER=1は、警報ブザー44の連続的な鳴動を行う状態
(以下、警報ブザー44の連続ON状態という)であるこ
とを意味する。
【0041】前記STEP2において、現在のバケット
位置が前記停止領域に無い場合(停止領域の外側にある
場合)には、コントローラ42はさらに、該バケット位
置が前記断続警報領域に存するか否かを判断する(ST
EP4)。
【0042】そして、バケット位置が断続警報領域に存
する場合には、コントローラ42は、STEP5で前記
フラグF_BUZZERの値を「2」に設定した後、STEP6
の処理に進み、バケット位置が断続警報領域に無い場合
には、STEP5の処理を実行することなくSTEP6
の処理に進む。ここで、F_BUZZER=2は警報ブザー44
の断続的な鳴動を行う状態(以下、警報ブザー44の断
続ON状態という)であることを意味する。
【0043】次いで、コントローラ42は、STEP6
において、現在のバケット位置が前記減速警報領域に存
するか否かを判断する。このとき、バケット位置が減速
警報領域にある場合には、コントローラ42は、STE
P7でフラグF_HIREIBENの値を「2」に設定した後、S
TEP8の処理に進み、バケット位置が減速警報領域に
無い場合(バケット位置が減速警報領域の外側にある場
合)には、STEP7の処理を行うことなく、STEP
8の処理に進む。ここで、F_HIREIBEN=2は、前記電磁
比例弁39〜41によるパイロット圧の減圧を可変的に
行う状態(以下、電磁比例弁39〜41の可変減圧状態
という)であることを意味する。
【0044】STEP8では、コントローラ42は、F_
HIREIBEN=1であるか否かを判断する。このとき、F_HI
REIBEN=1である場合、すなわち、現在のバケット位置
が前記停止領域に存していて、前記電磁比例弁39〜4
1の最大減圧状態である場合には、コントローラ42
は、STEP9で各電磁比例弁39〜41に既定の最大
電流Imaxを通電した後、STEP13の処理に進む。
【0045】このSTEP9での電磁比例弁39〜41
への通電によって、ブーム上げ動作や、アーム引き動
作、左側オフセット、あるいはそれらの複合動作が行わ
れている場合で、バケット位置が停止領域に侵入した場
合には、前記パイロット操作器33〜35の操作レバー
33a〜35aの操作量によらずに、前記ブーム用方向
切換弁22、アーム用方向切換弁25、オフセット用方
向切換弁29にパイロット圧が付与されなくなる。この
結果、ブームシリンダ10、アームシリンダ12、及び
オフセットシリンダ11の作動が停止して、作業機4の
動作が強制的に停止される。
【0046】前記STEP8でF_HIREIBEN≠1である場
合には、コントローラ42はさらに、F_HIERIBEN=2で
あるか否かを判断する(STEP10)。このとき、F_
HIERIBEN=2である場合、すなわち、現在のバケット位
置が前記減速領域に存していて、前記電磁比例弁39〜
41の可変減速状態である場合には、コントローラ42
は、現在のバケット位置やその変化速度(これは前記角
度センサ43の検出データの時間的な変化度合いに基づ
いて把握される)に応じて各電磁比例弁39〜41の通
電電流を前記最大電流Imax及び最小電流Iminの間で算
出し、その算出した通電電流を各電磁比例弁39〜41
に通電する(STEP11)。この場合、電磁比例弁3
9〜41の通電電流は、バケット位置が前記停止領域に
近いほど電磁比例弁39〜41によるパイロット圧の減
圧度合いが大きくなり、また、該バケット位置の変化速
度が停止領域に接近する方向で大きいほど上記減圧度合
いが大きくなりように(バケット位置の変化速度が停止
領域の外側境界の近傍で「0」になるように)算出され
る。そして、このSTEP11の処理の後、コントーロ
ーラ42の処理は、STEP13に進む。
【0047】上記STEP11での電磁比例弁39〜4
1への通電によって、ブーム上げ動作や、アーム引き動
作、左側オフセット、あるいはそれらの複合動作が行わ
れている場合で、バケット位置が減速領域に侵入した場
合には、前記ブーム用方向切換弁22、アーム用方向切
換弁25、オフセット用方向切換弁29にパイロット圧
が付与されるパイロット圧が前記パイロット操作器33
〜35の操作レバー33a〜35aの操作量に応じたパ
イロット圧よりも小さくなる。この結果、ブームシリン
ダ10、アームシリンダ12、及びオフセットシリンダ
11の作動速度、ひいては作業機4の作動速度が減速さ
れる。そして、このとき、その減速度合いは、バケット
位置が停止領域に近づくにつれて大きくなり、最終的に
は、バケット位置が停止領域の外側境界近傍に達したと
きに、作業機4の動作が停止するように該作業機の作動
速度が減速される。
【0048】前記STEP10でF_HIERIBEN≠2である
場合(F_HIERIBEN=0である場合)、すなわち、バケッ
ト位置が減速領域の外側に存していて、電磁比例弁39
〜41の減圧OFF状態である場合には、コントローラ4
2は、各電磁比例弁39〜41に最小電流Iminを通電
し(STEP12)、STEP13の処理に進む。この
とき、電磁比例弁39〜41によるパイロット圧の減圧
は行われず、従って、ブームシリンダ10、アームシリ
ンダ12、及びオフセットシリンダ11の作動速度は、
それぞれに対応するパイロット操作器33〜35の操作
レバー33a〜35aの操作量に応じたものとなる。す
なわち、作業機4の通常的な動作が行われる。
【0049】次いで、STEP13では、コントローラ
42は、F_BUZZER=1であるか否かを判断する。このと
きF_BUZZER=1である場合、すなわち、現在のバケット
位置が前記停止領域に存していて、警報ブザー44の連
続ON状態である場合には、コントローラ42は、STE
P14で警報ブザー44を連続的に鳴動させ、今回の制
御サイクルの処理を終了する。
【0050】また、STEP13でF_BUZZER≠1である
場合には、コントローラ42はさらにF_BUZZER=2であ
るか否かを判断する(STEP15)。このとき、F_BU
ZZER=2である場合、すなわち、現在のバケット位置が
前記断続警報領域に存していて、警報ブザー44の断続
ON状態である場合には、コントローラ42は、STEP
16で警報ブザー44を断続的(間欠的)に鳴動させ、
今回の制御サイクルの処理を終了する。
【0051】また、STEP15でF_BUZZER≠2である
場合、すなわち、現在のバケット位置が断続警報領域の
外側に存する場合には、警報ブザー44のOFF状態であ
るので、コントローラ42は、警報ブザー44を鳴動さ
せることなく、今回の制御サイクルの処理を終了する。
【0052】本実施形態の油圧ショベル1では作業中
に、以上説明したコントローラ42による処理が所定の
制御サイクルで実行される。
【0053】また、本実施形態の油圧ショベル1では、
前記断続警報領域の外側境界は、作業者が前記操作ボリ
ューム45を操作することで、所望の位置に設定可能と
されている。すなわち、コントローラ42は、操作ボリ
ューム45が図3のmin位置に操作された状態では、図
5仮想線aで示すように停止領域寄りにあらかじめ定め
られた位置に断続警報領域の外側境界を設定し、操作ボ
リューム45が図3のmax位置に操作された状態では、
図5の仮想線bで示すように減速領域の外側境界寄りに
あらかじめ定められた位置に断続警報領域の外側境界を
設定する。そして、操作ボリューム45の操作位置が前
記min位置及びmax位置の間の操作位置であるときには、
断続警報領域の外側境界を、前記図5の仮想線aの位置
と、仮想線bの位置と間の位置に設定する。この場合、
断続警報領域の外側境界は、操作ボリューム45の操作
位置がmax寄りであるほど、図5の仮想線bの位置に近
づくように操作ボリューム45の操作位置に応じて設定
される。
【0054】かかる本実施形態の装置では、警報ブザー
44が連続的に鳴動する停止領域はもちろん、警報ブザ
ー44が断続的(間欠的)に鳴動する断続警報領域が、
作業機4の作動速度の減速を行う減速領域の外側境界よ
りも内側に存するため、バケット位置が運転室5に接近
して減速領域に侵入し、作業機4の減速が開始しても、
バケット位置がさらに運転室5に接近して断続警報領域
に侵入しない限り、警報ブザー44が鳴動することがな
い。このため、作業中に頻繁に警報ブザー44が鳴動す
るような事態が回避され、作業者は、煩わしさを覚える
ことなく快適に作業を進めることができる。そして、こ
のとき、警報ブザー44が鳴動せずとも、バケット位置
が運転室5に接近して減速領域に侵入した場合には、作
業機4の減速が開始され、しかも、バケット位置がさら
に運転室5に接近して断続警報領域まで侵入すれば警報
ブザー44による断続的な警報がなされるので、作業者
が減速領域にバケット位置が侵入したことを意識してい
なくとも、警報ブザー44の断続的な鳴動に応じて作業
者が作業機4の操作を行うことで、作業機4の運転室5
への干渉を十分に余裕をもって回避することができる。
【0055】また、減速領域の外側境界寄りの領域で
は、警報ブザー44が鳴らずに作業者が煩わしさを覚え
ることがなく、しかも、該領域では作業機4の減速度合
いも比較的小さいことから、該減速領域を比較的広めに
設定しておくことが可能となる。このため、このため、
バケット位置の運転室5への接近時には、作業機4が運
転室5に衝突することを確実に防止できるように余裕を
もって減速させることができる。
【0056】また、警報領域としての断続警報領域及び
停止領域では、警報ブザー44の鳴動形態が異なるもの
となっているため、作業者は、バケット位置の運転室5
への接近の程度を該警報ブザー44の鳴動形態によって
明確に認識することができる。
【0057】さらに、前記操作ボリューム45の操作に
よって、断続警報領域の外側境界を図5の仮想線aの位
置と仮想線bの位置とで可変的に設定できるため、バケ
ット位置が運転室5に接近したときの警報ブザー44の
断続的な鳴動を作業者の好みの位置で行わせることがで
きる。
【0058】尚、以上説明した実施形態では、断続警報
領域の外側境界(警報領域の外側境界)の全体を減速領
域の外側境界よりも内側に設定するようにしたが、建設
機械の種類等によっては、警報領域の外側境界を部分的
に減速領域の外側境界の内側に設定するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における建設機械としての
油圧ショベルの側面図。
【図2】図1の油圧ショベルの平面図
【図3】図1の油圧ショベルの主要な油圧回路構成を示
すブロック図。
【図4】図1の油圧ショベルの作動を説明するためのフ
ローチャート。
【図5】図1の油圧ショベルの作動を説明するための説
明図。
【符号の説明】
1…油圧ショベル(建設機械)、4…作業機、5…運転
室、42…コントローラ(警報手段)、44…警報ブザ
ー(警報手段)、45…操作ボリューム(警報領域設定
手段)。
フロントページの続き Fターム(参考) 2D003 AA01 AB03 BA07 BB11 CA04 DA03 DA04 DB04 2D015 GA03 GB04 HA03 HB00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運転室を有する機体から屈伸可能に延設さ
    れた作業機を備え、該作業機の特定部が前記運転室の周
    囲にあらかじめ設定された停止領域に侵入したとき、該
    作業機の動作を停止せしめると共に、前記停止領域の外
    側にあらかじめ設定された減速領域に前記作業機の特定
    部が侵入したとき、該作業機の移動速度を減速せしめる
    作業機干渉防止装置において、 警報を行うための警報領域を、少なくとも該警報領域の
    一部の外側境界が前記減速領域の外側境界よりも内部側
    に存するようにして該減速領域内に設定し、 前記作業機の特定部が該警報領域内に侵入したとき、警
    報を発する警報手段を備えたことを特徴とする建設機械
    の作業機干渉防止装置。
  2. 【請求項2】前記警報領域の外側境界を所定の操作によ
    り可変的に設定する警報領域設定手段を備えたことを特
    徴とする請求項1記載の建設機械の作業機干渉防止装
    置。
  3. 【請求項3】前記警報手段は、前記警報領域内における
    前記作業機の特定部の侵入位置に応じて警報形態を変化
    させることを特徴とする請求項1又は2記載の建設機械
    の作業機干渉防止装置。
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