JP2002294237A - ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示素子 - Google Patents
ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示素子Info
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Abstract
値を抑制した信頼性の高い液晶組成物を提供する。 【解決手段】 第一成分:一般式I (R1はC1〜16のアルキル基、C2〜16のアルケ
ニル基もしくはC3〜16のアルケニルオキシ基を表
し、X1、X2はHまたはFを表す。)及び第二成分:
一般式IIおよびIIIからなる群 (R2〜R4はC1〜16のアルキル基、アルコキシル
基など、環A〜環Eは1,4−フェニレン基、トランス
−1,4−シクロヘキシレン基など、l、mは0、1も
しくは2、Z1〜Z4は単結合、−CH2CH2−、−
COO−、−C≡C−など、X4はシアノ基、F、Cl
など、X3、X5はH、F又はClを表す。但し、第一
成分を除く。)を含有し、N相上限温度75℃以上、Δn0.
07〜0.24の液晶組成物およびこれを用いた液晶表示素
子。
Description
として有用なネマティック液晶組成物及び、これを用い
た液晶表示素子に関する。
レイとして登場して以来、コンピューターの開発と歩み
を同じくして、TN-LCD(捩れネマティック液晶表示装置)
から、STN-LCD(超捩れネマティック液晶表示装置)へと
表示容量の拡大に対応してきた。STN-LCDは、シェファ
ー(Scheffer)等[SID '85 Digest, 120頁(1985年)]、
あるいは衣川等[SID '86 Digest, 122頁(1986)]によ
って開発され、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュ
ーターなどの高情報処理用の表示に広く普及されはじめ
ている。最近、STN-LCDでの応答特性を改善する目的で
アクティブアドレッシング駆動方式が提案されている。
(Proc. 12th International Display Research Confere
nce p.503 1992年) また、携帯用端末(Personal Digital Assistance)では
より広い温度域で良好な表示特性が要求されている。こ
の様な液晶材料として粘性が低く、駆動電圧が低く、な
おかつ広い温度範囲に対して一定値を保持することや、
あるいは種々の時分割に対応した周波数範囲で駆動電圧
が変動しないことが要求されている。しかし、表示素子
に組み込んだときの応答速度やコントラストなどはまだ
十分と言えず、現在も新しい液晶化合物あるいは液晶組
成物の提案がなされている。
やSTN-LCDの重要な特性改善課題の一つにコントラスト
の向上、駆動電圧の周波数依存性の改良がある。LCDの
急速な用途拡大に伴い、室内で使用されるだけでなく、
コンピューターの携帯端末ディスプレイ、車載用計器、
屋外使用ディスプレイのように、温度条件の過酷な屋外
で使用されることが増加してきた。これによりLCDが置
かれる環境の温度変化による、表示コントラストの低下
が問題になってきている。
の原因は、様々な要因が挙げられるが、ネマティック液
晶の弾性定数・誘電率などの温度変化と添加したカイラ
ル物質の固有ピッチの温度変化に起因する閾値電圧Vth
の温度変化を抑えるために、カイラル物質の固有ピッチ
の温度変化を制御することにより閾値電圧の温度依存性
を改善する提案(特開昭55-38869公報)は既に知られてい
るが、母体液晶とカイラル物質の組み合わせにより、そ
の効果が変化する事や、カイラル量を増やすことによ
り、レスポンス等の表示特性に悪影響を及ぼすことが問
題になっていた。
温度変化により電流値が増加するため、液晶にかかる実
効値電圧がイオンにより消費され、コントラストおよび
信頼性を低下させることに起因する改善策は知られてい
ない。
ンス等の液晶諸特性を低下させることなく、電流値を抑
制した信頼性の高い液晶組成物を提供すること、また、
この液晶組成物を使用したコントラストの高い液晶表示
素子を提供することにある。
決するために、種々の液晶化合物を用いた液晶組成物を
検討した結果、一般式(I)で表される化合物と一般式(I
I)および(III)で表される化合物を組み合わせること
で、駆動電圧を維持しながら電流値の増加を抑え、コン
トラストを改善する以下の液晶組成物を見出した。
基、炭素原子数2〜16のアルケニル基もしくは炭素原子
数3〜16のアルケニルオキシ基を表し、X1、X2はそれぞ
れ水素原子またはフッ素原子を表す)から選ばれる化合
物を1種もしくは2種以上を含有し、第二成分として一般
式(II)、(III)
ッ素置換されていても良い炭素原子数1〜16のアルキル
基またはアルコキシル基、炭素原子数2〜16のアルケニ
ル基、炭素原子数3〜16のアルケニルオキシ基を表し、
環A、環B、環C、環D及び環Eはそれぞれ独立的に1,4-フ
ェニレン基、2-メチル-1,4-フェニレン基、3-メチル-1,
4-フェニレン基、ナフタレン-2,6-ジイル基、フェナン
トレン-2,7-ジイル基、フルオレン-2,7-ジイル基、トラ
ンス-1,4-シクロヘキシレン基、1,2,3,4-テトラヒドロ
ナフタレン-2,6-ジイル基、デカヒドロナフタレン-2,6-
ジイル基、トランス-1,3ジオキサン-2,5-ジイル基、ピ
リジン-2,5-ジイル基、ピリミジン-2,5-ジイル基、ピラ
ジン-2,5-ジイル基またはピリダジン-2,5-ジイル基を表
し、これら環は更に1〜3のフッ素原子で置換されていて
もよくl、mはそれぞれ独立的に0、1もしくは2を表し
Z1、Z2、Z3、Z4はそれぞれ独立的に単結合、-CH2CH2-、
-(CH2)4-、-OCH2-、-CH2O-、-COO-または-C≡C-を表
し、X4はシアノ基、フッ素原子、塩素原子、トリフル
オロメトキシ基、トリフルオロメチル基、ジフルオロメ
トキシ基、水素原子、3,3,3-トリフルオロエトキシ基、
R'またはOR'を表し、R'は炭素原子数1〜12の直鎖状アル
キル基または2〜12の直鎖状アルケニル基を表し、X3、X
5は水素原子、フッ素原子または塩素原子を表す。ただ
し、第一成分を除く。)から選ばれる化合物を1種もしく
は2種以上を含有し、なおかつネマティック相-等方性液
体相転移温度が75℃以上であり、屈折率異方性(Δn)が
0.07〜0.24の範囲であることを特徴とする液晶組成物。
化合物のうち、Z3、Z4に-COO-を持つ化合物の含有率が2
0質量%以下であることを特徴とする液晶組成物。
する。第一成分として一般式(I)から選ばれる化合物を1
種もしくは2種以上含有するが、中でも一般式(I-a)、(I
-b)
化に有効な(I-a)が(I-b)より好ましく、(I-a)で表され
る化合物を1種もしくは2種使用することがさらに好まし
い。また式中、R1、R14、R15は、炭素原子数1〜16のア
ルキル基、炭素原子数2〜16のアルケニル基もしくは炭
素原子数3〜16のアルケニルオキシ基を表すが、弾性定
数比K33/K11が大きく高コントラストに有効な、炭素原
子数2〜16のアルケニル基が好ましく、炭素原子数2〜8
のアルケニル基がより好ましく、式(a)〜(e)の構造がさ
らに好ましく
する。)この中でも弾性定数比K33/K11が大きく、溶解性
の高い(a)、(b)が特に好ましい。
から選ばれる化合物を1種もしくは2種以上含有するが、
3種以上が好ましく、3〜20種がさらに好ましく、5〜15
種が特に好ましく、その中に一般式(II)の化合物を少な
くとも2種以上含むことがより好ましい。この液晶組成
物は、ネマティック相-等方性液体相転移温度が75℃以
上であることを特徴とするが、80℃以上が好ましく、85
℃以上が特に好ましい。またΔnは0.07〜0.24の範囲で
あることを特徴とするが、0.08〜0.22が好ましい。R2、
R3、R4はそれぞれ独立的にフッ素置換されていても良い
炭素原子数1〜16のアルキル基またはアルコキシル基、
炭素原子数2〜16のアルケニル基、炭素原子数3〜16のア
ルケニルオキシ基を表すが、炭素原子数1〜16のアルキ
ル基、炭素原子数2〜16のアルケニル基が好ましく、炭
素原子数1〜8のアルキル基、炭素原子数2〜8アルケニ
ル基がより好ましく、1〜5のアルキル基1〜5のアルキル
基もしくは(a)〜(e)のアルケニル基が特に好ましい。環
A、環B、環C、環D及び環Eはそれぞれ独立的に1,4-フェ
ニレン基、2-メチル-1,4-フェニレン基、3-メチル-1,4-
フェニレン基、ナフタレン-2,6-ジイル基、フェナント
レン-2,7-ジイル基、フルオレン-2,7-ジイル基、トラン
ス-1,4-シクロヘキシレン基、1,2,3,4-テトラヒドロナ
フタレン-2,6-ジイル基、デカヒドロナフタレン-2,6-ジ
イル基、トランス-1,3ジオキサン-2,5-ジイル基、ピリ
ジン-2,5-ジイル基、ピリミジン-2,5-ジイル基、ピラジ
ン-2,5-ジイル基またはピリダジン-2,5-ジイル基を表す
が、1,4-フェニレン基、2-メチル-1,4-フェニレン基が
好ましく、さらに高コントラストを実現するためには弾
性定数比K33/K11をより大きくできる、環A、環B、環D、
環Eがトランス-1,4-シクロヘキシレン基であることがよ
り好ましく、環Cにおいては1,4-フェニレン基がより好
ましい。またこれらの環は更に1〜3のフッ素原子で置換
されていてもよい。l、mはそれぞれ独立的に0、1もしく
は2を表すが、0もしくは1が好ましい。Z1、Z2、Z3、Z4
はそれぞれ独立的に単結合、-CH2CH2-、-(CH2)4-、-OCH
2-、-CH2O-、-COO-または-C≡C-を表すが、Z1、Z2にお
いては単結合もしくは-CH2CH2-が好ましく、単結合がよ
り好ましい。X4はシアノ基、フッ素原子、塩素原子、
トリフルオロメトキシ基、トリフルオロメチル基、ジフ
ルオロメトキシ基、水素原子、3,3,3-トリフルオロエト
キシ基、R'またはOR'を表し、R'は炭素原子数1〜12の直
鎖状アルキル基または2〜12の直鎖状アルケニル基を表
すが、シアノ基、フッ素原子、トリフルオロメトキシ
基、ジフルオロメトキシ基が好ましく、フッ素原子が特
に好ましい。X3、X5は水素原子、フッ素原子または塩素
原子を表すが、水素原子、フッ素原子が好ましく、フッ
素原子が特に好ましい。
電流値をより低く抑えるためには、Z 3、Z4に-COO-を持
つ化合物の含有率が20質量%以下であるが、電流値増加
を抑制するためには、15質量%以下がより好ましく、10
質量%以下が特に好ましい。
あるが、5〜25質量%が好ましく、5〜20質量%が特に好ま
しい。一般式(II)もしくは一般式(III)の含有率は5〜95
質量%の範囲であるが、15〜85質量%が好ましく、25〜85
質量%が特に好ましい。
の粘性を低く保つことが重要であるため、一般式(I)の
化合物を1種もしくは2種以上含有しその含有率が5〜40
質量%の範囲で、なおかつ第二成分として一般式(II-a)
の含有率が5〜95質量%の範囲であるが、一般式(I)の化
合物を1種もしくは2種以上含有しその含有率が5〜25質
量%であることが好ましく、5〜20質量%が特に好まし
く、一般式(II-a)の化合物を2種以上含有し、その含有
率が5〜95質量%であることが好ましく、15〜85質量%が
さらに好ましく、25〜85質量%が特に好ましい。
性定数比 K33/K11を大きくすることが効果的なため、一
般式(I)の化合物を1種もしくは2種以上含有しその含有
率が5〜40質量%の範囲で、一般式(III-a)
の含有率が5〜95質量%の範囲であるが、一般式(I)の化
合物を1種もしくは2種以上含有しその含有率が5〜25質
量%であることが好ましく、5〜15質量%が特に好まし
く、一般式(III-a)の化合物を2種以上含有しその含有率
が5〜95質量%であることが好ましく、15〜85質量%がさ
らに好ましく、25〜85質量%が特に好ましい。
度を持ち、なおかつ低い粘性の液晶組成物を得るために
は、一般式(I)の化合物を1種もしくは2種以上含有し、
その含有率が5〜40質量%の範囲で、なおかつ一般式(II-
b)
を含有し、その含有率が5〜40質量%の範囲でるが、5〜2
5質量%が好ましい、さらに一般式(II-c)
物を含有しその含有率が5〜60質量%の範囲であるが、5
〜50質量%が好ましく、5〜40質量%であることが好まし
い。式中、R8、R9、R10、R11はそれぞれ独立的炭素原子
数1〜8のアルキル基または炭素原子数2〜8のアルケニル
基を表すが、1〜5のアルキル基もしくはアルケニル基と
して式(a)〜(e)が特に好ましい。
含有し、その含有率が5〜40質量%の範囲で、なおかつ一
般式(III-a)の化合物を1種もしくは2種以上含有し、そ
の含有率が5〜40質量%の範囲で、なおかつ一般式(II-b)
もしくは(II-c)の化合物を1種もしくは2種以上含有し、
その含有率がそれぞれ5〜60質量%の範囲であるが、一般
式(I)の化合物を1種もしくは2種以上含有し、その含有
率が5〜20質量%であることが好ましく、一般式(III-a)
の含有率が5〜35質量%の範囲であることが好ましく、5
〜25質量%の範囲であることがより好ましく、一般式(II
-b)もしくは(II-c)の含有率が5〜55質量%であることが
好ましく、5〜45質量%の範囲であることがより好まし
い。
を含有し、その含有率が5〜40質量%の範囲で、なおかつ
一般式(III-a)の化合物を1種もしくは2種以上含有し、
その含有率が5〜40質量%の範囲で、なおかつ一般式(II-
b)及び(II-c)の化合物を1種もしくは2種以上含有し、そ
の含有率それぞれ5〜40質量%の範囲であるが、一般式
(I)の化合物を1種もしくは2種以上を含有し、その含有
率が5〜20質量%の範囲であることが好ましく、一般式(I
I-b)及び(II-c)の化合物をそれぞれ1種以上含有しその
含有率が5〜20質量%の範囲であり、一般式(III-a)の化
合物を2種以上含有しその含有率が5〜25質量%の範囲で
あることが好ましい。
b)
物を含有しその含有率が5〜40質量%の範囲であるが、一
般式(III-b)の化合物を1〜10種類含有しその含有率が5
〜35質量%であることが好ましく、1〜5種を含有しその
含有率が5〜30質量%の範囲であることがより好ましい。
式中R12は炭素原子数1〜8のアルキル基または炭素原子
数2〜8のアルケニル基を表すが、1〜5のアルキル基もし
くはアルケニル基として式(a)〜(e)が特に好ましい。
c)
物を含有しその含有率が5〜40質量%の範囲であるが、一
般式(III-c)の化合物を1〜10種類含有しその含有率が5
〜35質量%であることが好ましく、1〜5種を含有しその
含有率が5〜30質量%の範囲であることがより好ましい。
式中、R13は炭素原子数1〜8のアルキル基または炭素原
子数2〜8のアルケニル基を表すが、炭素原子数1〜5のア
ルキル基もしくはアルケニル基として式(a)〜(e)が特に
好ましい。
N-LCDに有用であるがSTN-LCDに特に有用である。また、
透過型あるいは反射型の液晶表示素子に用いることがで
きる。本発明の液晶組成物は、上記一般式(I)〜(III-c)
で表される化合物以外に、通常のネマティック液晶、ス
メクティック液晶、コレステリック液晶などを含有して
いてもよい。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。また、以下の実施例および比較例の組成物における
「%」は『重量%』を意味する。
る。
移温度(℃) Vth :セル厚6μmのTN-LCDを構成した時のしきい値
電圧(V) τ :セル厚6μmのTN-LCDを構成した時の応答速度
(ms) Δε :誘電率異方性 Δn :複屈折率 Ir :240℃STN-LCDに液晶組成物を真空注入し、80
℃、100時間加熱後の電流値(μA/cm2) CR :240°ツイストのSTN-LCDに液晶組成物を真空
注入し、1/200duty、1/16バイアスの駆動波形で駆動し
た時のコントラスト。
った。ネマティック液晶組成物にカイラル物質「S-811」
(メルク社製)を添加して混合液晶を調整し、対向する平
面透明電極上に「サンエバー150」(日産化学社製)の有機
膜をラビングして配向膜を形成したツイスト角240度のS
TN-LCD表示用セルに注入した。なお、カイラル物質はカ
イラル物質の添加による混合液晶の固有らせんピッチP
と表示用セルのセル厚dが、Δn・d=0.85、d/p =0.50と
なるように添加した。
液晶組成物No.1
結果を比較例1と共に表1に示す。
連結基に-COO-を持つ液晶化合物の含有率を削減するこ
とで、実施例1の液晶組成物は比較例1の組成物に比べ電
流値を大幅に抑制しているうえにコントラストも改善す
ることができた。さらに実施例2では連結基に-COO-を持
つ化合物の含有率を0%にすることができ、閾値電圧を大
幅に増加させることなく電流値増加をさらに抑制しコン
トラストを改善することができた。また実施例1、2とも
レスポンス等の諸特性を悪化させることなくコントラス
トを改善することができた。ここで作成したSTN-LCDを
用いて、優れた表示特性を示す液晶表示装置を作成する
ことができた。
制された誘電率異方性の高い液晶組成物が得られた。ま
た、この組成物を液晶表示素子として用いた場合、コン
トラスト及び信頼性が高く優れたものであった。この液
晶ディスプレイはSTNおよびTN-LCDとして非常に実用的
である。
Claims (14)
- 【請求項1】 第一成分として一般式(I) 【化1】 (式中、R1は炭素原子数1〜16のアルキル基、炭素原子
数2〜16のアルケニル基もしくは炭素原子数3〜16のアル
ケニルオキシ基を表し、X1、X2はそれぞれ水素原子また
はフッ素原子を表す。)から選ばれる化合物を1種もしく
は2種以上を含有し、第二成分として一般式(II)、(III) 【化2】 (式中、R2、R3、R4はそれぞれ独立的にフッ素置換され
ていても良い炭素原子数1〜16のアルキル基またはアル
コキシル基、炭素原子数2〜16のアルケニル基、炭素原
子数3〜16のアルケニルオキシ基を表し、環A、環B、環
C、環D及び環Eはそれぞれ独立的に1,4-フェニレン基、2
-メチル-1,4-フェニレン基、3-メチル-1,4-フェニレン
基、ナフタレン-2,6-ジイル基、フェナントレン-2,7-ジ
イル基、フルオレン-2,7-ジイル基、トランス-1,4-シク
ロヘキシレン基、1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2,6
-ジイル基、デカヒドロナフタレン-2,6-ジイル基、トラ
ンス-1,3ジオキサン-2,5-ジイル基、ピリジン-2,5-ジイ
ル基、ピリミジン-2,5-ジイル基、ピラジン-2,5-ジイル
基またはピリダジン-2,5-ジイル基を表し、これら環は
更に1から3のフッ素原子により置換されていてもよく
l、mはそれぞれ独立的に0、1もしくは2を表し、Z1、
Z2、Z3、Z4はそれぞれ独立的に単結合、-CH2CH2-、-(CH
2)4-、-OCH2-、-CH2O-、-COO-または-C≡C-を表し、X4
はシアノ基、フッ素原子、塩素原子、トリフルオロメト
キシ基、トリフルオロメチル基、ジフルオロメトキシ
基、水素原子、3,3,3-トリフルオロエトキシ基、R'また
はOR'を表し、R'は炭素原子数1〜12の直鎖状アルキル基
または2〜12の直鎖状アルケニル基を表し、X3、X5は水
素原子、フッ素原子または塩素原子を表す。ただし、第
一成分を除く。)から選ばれる化合物を1種もしくは2種
以上を含有し、なおかつネマティック相-等方性液体相
転移温度が75℃以上であり、屈折率異方性(Δn)が0.07
〜0.24の範囲であることを特徴とする液晶組成物。 - 【請求項2】 第二成分の化合物として、一般式(III)
の化合物のうち、Z3、Z4に-COO-を持つ化合物の含有率
が20質量%以下であることを特徴とする請求項1記載の液
晶組成物。 - 【請求項3】 一般式(I)の化合物の含有率が5〜40質量
%の範囲で、さらに一般式(II)もしくは一般式(III)の化
合物から選んだ1種もしくは2種以上を含有し、選んだ化
合物の含有率がそれぞれ5〜95質量%の範囲であることを
特徴とする請求項1、2記載の液晶組成物。 - 【請求項4】 一般式(II)の化合物として、環A、及び
環Bがトランス-1,4-シクロヘキシレン基であり、Z1、Z2
が単結合の一般式(II-a) 【化3】 (式中、R5、R6はR2、R3と同じ意味を表し、環Fは1,4-フ
ェニレン基またはトランス-1,4-シクロヘキシレン基を
表し、nは0もしくは1を表す。)から選ばれる1種もしく
は2種以上の化合物を含有することを特徴とする請求項1
〜3記載の液晶組成物。 - 【請求項5】 一般式(I)の含有率が5〜40質量%の範囲
で、なおかつ第二成分として一般式(II-a)の化合物を1
種もしくは2種以上を含有し、その含有率が5〜95質量%
の範囲であることを特徴とする請求項1〜4記載の液晶組
成物。 - 【請求項6】 一般式(III)の化合物として、環Dがトラ
ンス-1,4-シクロヘキシレン基であり、Z3、Z4が単結合
であり、m=1の一般式(III-a) 【化4】 (式中、R7は炭素原子数1〜8のアルキル基または、炭素
原子数2〜8のアルケニル基を表し、環Gは1,4-フェニレ
ン基またはトランス-1,4-シクロヘキシレン基を表し、X
7はシアノ基、フッ素原子、トリフルオロメトキシ基、
ジフルオロメトキシ基を表し、X6、X8はそれぞれ独立的
に水素原子またはフッ素原子を表す。)から選ばれる1種
もしくは2種以上の化合物を含有することを特徴とする
請求項1〜5記載の液晶組成物。 - 【請求項7】 一般式(I)の含有率が5〜40質量%の範囲
で、なおかつ一般式(III-a)の化合物を1種もしくは2種
以上含有し、その含有率が5〜95質量%の範囲であること
を特徴とする請求項1〜6記載の液晶組成物。 - 【請求項8】 一般式(I)の化合物を1種もしくは2種以
上含有し、その含有率が5〜40質量%の範囲で、なおかつ
一般式(II-b) 【化5】 (式中、R8、R9はそれぞれ独立的炭素原子数1〜8のアル
キル基または炭素原子数2〜8のアルケニル基を表す。)
から選ばれる1種もしくは2種以上の化合物を含有し、そ
の含有率が5〜40質量%の範囲で、さらに一般式(II-c) 【化6】 (式中、R10、R11はそれぞれ独立的に炭素原子数1〜8の
アルキル基または炭素原子数2〜8のアルケニル基を表
す。)から選ばれる1種もしくは2種以上の化合物を含有
しその含有率が5〜60質量%の範囲であることを特徴とす
る請求項1〜7記載の液晶組成物。 - 【請求項9】 一般式(I)の化合物を1種もしくは2種以
上含有し、その含有率が5〜40質量%の範囲で、なおかつ
一般式(III-a)の化合物を1種もしくは2種以上含有し、
その含有率が5〜40質量%の範囲で、なおかつ一般式(II-
b)もしくは(II-c)の化合物を1種もしくは2種以上含有
し、その含有率が5〜60質量%の範囲であることを特徴と
する請求項1〜8記載の液晶組成物。 - 【請求項10】 一般式(I)の化合物を1種もしくは2種
以上を含有し、その含有率が5〜40質量%の範囲で、なお
かつ一般式(III-a)の化合物を1種もしくは2種以上含有
し、その含有率が5〜40質量%の範囲で、なおかつ一般式
(II-b)及び(II-c)の化合物を1種もしくは2種以上含有
し、その含有率がそれぞれ5〜40質量%の範囲であること
を特徴とする請求項1〜9記載の液晶組成物。 - 【請求項11】 一般式(III)の化合物として一般式(II
I-b) 【化7】 (式中、R12は炭素原子数1〜8のアルキル基または炭素原
子数2〜8のアルケニル基を表す。)から選ばれる1種もし
くは2種以上の化合物を含有し、その含有率が5〜40質量
%の範囲であることを特徴とする請求項1〜10記載の液晶
組成物。 - 【請求項12】 一般式(III)の化合物として一般式(II
I-c) 【化8】 (式中、R13は炭素原子数1〜8のアルキル基または炭素原
子数2〜8のアルケニル基を表す。)から選ばれる1種もし
くは2種以上の化合物を含有しその含有率が5〜40質量%
の範囲であることを特徴とする請求項1〜11記載の液晶
組成物。 - 【請求項13】 請求項1〜12記載の液晶組成物を用い
た液晶表示素子 - 【請求項14】 請求項1〜12記載の液晶組成物を用い
た、ねじれ角が220°〜270°であることを特徴とする超
捩れネマティック(STN)液晶表示素子。
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