JP2002292999A - インクジェット記録用透明紙 - Google Patents
インクジェット記録用透明紙Info
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Abstract
濃度ムラの少なく、インク乾燥性、PPC適性に優れた
インクジェット適性を有するインクジェット記録用透明
紙を提供する。 【解決手段】高度に叩解処理を施したパルプを用いて製
造される透明紙上に、アクリル樹脂系エマルジョンタイ
プの表面サイズ剤(A)を塗布し、30〜300mg/
m2の絶乾塗布量とすると好ましい。更には、表面サイ
ズ剤(A)、該ビニルピロリドン重合体(B)の重量混
合比率(A/B)を1〜4とすること、また、該インク
定着剤(C)と該ビニルピロリドン重合体(B)を重量
混合比率(C/B)を5〜10とすること、更には、カ
チオン性ポリウレタン樹脂系インク定着剤を500〜1
500mg/m2の絶乾塗布量とするインクジェット記
録用透明紙。
Description
施したパルプを用いて製造される透明紙に、インクジェ
ット適性を付与したインクジェット記録用透明紙に関す
る。更に詳しくは、透明でありながらインクの滲みがな
く、インクの乾燥性の良いナチュラルタイプのインクジ
ェット記録用透明紙、加えてトナー消去性等のPPC適
性兼ね備えたナチュラルタイプのインクジェット記録用
透明紙に関する。
明な記録紙が用いられており、主として陽画感光方式
(いわゆる青焼き)により行われている。陽画感光方式
で描画された画線をトレースするためには、十分な透明
性と歪みの無い透明記録紙が必要であった。このような
透明記録紙はトレーシングペーパーと呼ばれ、その製造
方法としては、原料であるパルプを高度に叩解処理しフ
ィブリル化を十分に進め、十分な繊維内及び繊維間結合
を持たせることでパルプ内、パルプ間の結合を上げ、固
−気界面が無くなるようにした手法(以後ナチュラルタ
イプと称する)と紙に樹脂を含浸することで紙中の空気
を無くす手法(以後含浸タイプと称する)の2つが知ら
れている。
45−38729号、特公昭46−15723号、特公
昭52−31445号等、含浸タイプとしては、例えば
特公昭54−6645号、特公昭56−6850号、特
開昭52−46113号、特開昭52−66710号、
特開昭52−128414号、特公昭59−7840号
等の各公報が開示されている。
としては、鉛筆、からす口、ロットリング等での人によ
る筆記やCADの出力としてのペン(鉛筆、ロットリン
グ)及びレーザー(PPC方式)プロッターにより行わ
れていたが、近年のインクジェット記録技術の進歩によ
り、上記の筆記具がインクジェットヘッドに置き換わっ
てきており、インクジェット記録紙としての特性がトレ
ーシングペーパーに要求されるようになってきた。
えば、特開平5−177921号公報が開示されてお
り、該公報では、支持体表面に、主成分がスチレン−ア
クリル共重合物、ノナノール系またはノニルフェノール
系浸透剤の少なくとも一種類、及び水溶性高分子を含有
する表面サイズ液を塗布した記録用紙が提案されてい
る。該公報における支持体は、填料として炭酸カルシウ
ム、内添サイズ剤としてアルキルケテンダイマーあるい
はアルケニルコハク酸無水物を含有したステキヒトサイ
ズ度が10〜20秒の原紙を用いており、速いインク吸
収速度、優れたドット形状及び印字濃度を示すインクジ
ェット記録用紙が得られるとある。しかしながら、トレ
ーシングペーパー上に該公報記載のスチレン−アクリル
共重合物等を塗布含浸した場合、含浸タイプであるため
にインクジェットの水性インクの浸透が十分ではなく、
特に近年増加傾向にあるカラー印字用として用いた場合
には、各インクの重ね合わせである重色部で塗層が受理
するインク量が多くなるため、記録層表面にインクを吸
収しきれず、インク滲みやあふれ等の問題が生じ、乾燥
性の点でも十分とは言えなかった。
体フィルムの少なくとも片面にポリビニルアルコールと
ポリビニルピロリドンを主成分とする皮膜を形成させ、
該ポリビニルアルコールが繊維素反応型樹脂との反応で
架橋されている記録用フィルムが提案されている。ここ
では、インクをポリビニルアルコール+ポリビニルピロ
リドン層に吸収させる構成であるが、このような本来フ
ィルム上に設ける皮膜(塗布層)をナチュラルタイプの
トレーシングペーパーに設けようとした場合、水溶性塗
布液のため、塗液中の水が紙中に入ってしまい、乾燥工
程でシワ、ボコツキが発生するという問題があった。こ
のシワ、ボコツキは、記録媒体としては重大な欠陥であ
り、商品としての価値を著しく低下させるものであっ
た。
合わせである重色部では、塗層が受理するインク量が多
くなるため、画像を確実に再現するには、十分なインク
の吸収量、及び吸収速度を必要とし、これを達成するた
めには顔料を用いた塗布層を透明紙の表面に設ける必要
があり、しかも、トレーシングペーパーとしての透明性
を損ねることのない塗布層構造にする必要があり、この
ような要求に満足する透明記録体の開発が望まれてい
た。
にインクジェット記録適性を付加させる機能に加えて、
一般のコピー機においても、使用できるような共用紙タ
イプのものが望まれてきており、コピー時におけるPP
C適性(トナーの定着性等)も兼ね備えることが必要に
なってきた。
点の解決を目的としてなされたものであり、高度に叩解
処理を施したパルプを用いて製造される透明紙に、イン
クジェット適性を付与したインクジェット記録用透明紙
に関するものであって、透明でありながらインクの滲み
がなく、インクの乾燥性の良いナチュラルタイプのイン
クジェット記録用透明紙、更には、トナー消去性等のP
PC適性兼ね備えたナチュラルタイプのインクジェット
記録用透明紙を提供することを目的とするものである。
を解決するため、鋭意検討した結果、以下の発明に至っ
た。すなわち、本発明は、高度に叩解処理を施したパル
プを用いて製造された透明紙上に塗布液を塗布してなる
インクジェット記録用透明紙において、該塗布液がアク
リル樹脂系エマルジョンタイプの表面サイズ剤(A)を
主成分であり、かつ、30〜300mg/m2の絶乾塗
布量のインクジェット記録用透明紙である。
ンタイプの表面サイズ剤(A)と該ビニルピロリドン重
合体(B)からなり、かつ重量混合比率(A/B)が1
〜4の絶乾塗布量であると好ましい。
ニルピロリドン重合体(B)及びカチオン性インク定着
剤(C)からなり、かつ、カチオン性インク定着剤
(C)と該ビニルピロリドン重合体(B)の重量混合比
率(C/B)が5〜10の絶乾塗布量であるとより好ま
しい。
いて製造された透明紙上に塗布液を塗布してなるインク
ジェット記録用透明紙において、該塗布液がカチオン性
ポリウレタン系樹脂を主成分とするインク定着剤であ
り、かつ、該カチオン性ポリウレタン樹脂が500〜1
500mg/m2の絶乾塗布量であるインクジェット記
録用透明紙である。
録用透明紙について詳細に説明する。
り、十分な内部フィブリル化と外部フィブリル化が起こ
るまで叩解を進めたものが用いられ、高度に叩解したパ
ルプを抄紙機のワイヤー上で十分な脱水とプレスでの十
分な搾水を経て、ドライヤーで乾燥による収縮を制御し
ながら、急激な乾燥が起こらないように注意して乾燥さ
せ、ナチュラルタイプの透明紙を得ることができる。
P、NBKP、LBSP、NBSP等や各種漂白非木材
パルプ等が挙げられる。使用に当たっては、それらを単
独で或いは数種類目的に応じた比率で混合して用いるこ
とができる。
な抄紙の際に用いられるダブルディスクリファイナー、
デラックスファイナー、ジョルダン等の叩解機によるこ
とができる。
の透明性は、JIS P8138B法による不透明度が
50%以下であることが好ましい。不透明度が50%を
超える場合には、本来の透明紙としての機能が得られに
くい。また、インクジェット記録用透明紙の坪量として
は30g/m2〜200g/m2が好ましく、55g/m
2〜105g/m2が特に好ましい。
る場合、長網、丸網、ツインワイヤー、オントップ、ハ
イブリッド等の抄紙機を用いることができ、必要に応じ
てカレンダー掛けの処理により、透明度を調節すること
ができる。
紙層の繊維間で形成したセルロースの水素結合領域に水
分子が侵入し、水分子とセルロース分子間の水酸基間で
水素結合を形成し、セルロース分子間の距離が増加する
事により透明紙が膨潤し、乾燥時には水が抜け収縮する
事によりボコツキ及びシワが発生する。ところが、本発
明では、塗布後の紙匹の乾燥をシリンダードライヤーを
使用とする事で、シリンダードライヤー面に紙匹が固定
される事により、乾燥時に収縮が起こり難いため、ボコ
ツキ及びシワのないインクジェット記録用透明紙を得る
ことができる。
表面サイズ剤としてスチレン/アクリル酸系重合体、ア
クリロニトリル/ビニルホマール/アクリル酸エステル
共重合体等のアクリル樹脂系のエマルジョンタイプのも
のを用いることが好ましい。また、アクリル樹脂系エマ
ルジョンタイプの表面サイズ剤は、塗布層にインクが付
着した時の平面方向へのインクの広がりを防止するため
に用いる。表面サイズ剤の絶乾塗布量は30mg/m2
未満の場合には、インクの平面方向の広がりを防止でき
ず、また、300mg/m2以上の場合には、表面サイ
ズ剤は平面方向のインクの広がりを防止すると共に、水
分の吸収を防止する能力があるため、インクの厚さ方向
の浸透を阻害する。また、カチオン性インク定着剤を併
用する場合には、カチオン性のアクリル樹脂系のエマル
ジョンタイプの表面サイズ剤を選択する事が望ましい。
これは、アクリル樹脂系のエマルジョンタイプの表面サ
イズ剤がアニオン性の場合、塗布液の調合時にカチオン
性インク定着剤と凝固等の反応が起こり、互いにその機
能性を相殺するからである。
ニルピロリドン重合体は、インク吸収剤として配合さ
れ、ビニルピロリドン重合体は水及び特定の溶剤に可溶
であり、塗布乾燥した状態でインクの溶媒を吸収する能
力を持つために用いる。
ルジョンタイプの表面サイズ剤(A)とビニルピロリド
ン重合体(B)との重量混合比率は重要であり、A/B
は1〜4が適正な範囲である。A/Bが1未満では塗布
層のインク吸収能力が高く印字性は好ましいものの、紙
の表面がべたついた状態となる。これについては、高度
に叩解処理を施したパルプを用いて製造された透明紙上
にビニルピロリドン重合体を塗布した場合、ビニルピロ
リドン重合体は殆ど紙表面に留まっており、ビニルピロ
リドン重合体自体にインクを吸収する能力に併せて空気
中等の水分を吸収する能力もある為、表面サイズ剤の水
分の吸収を阻止する能力よりビニルピロリドン重合体の
水分を吸収する能力が優ったようになり、結果として紙
の表面がべたつき、枚葉の通紙性等で重送等のトラブル
が発生し易くなる。一方、A/Bが4を超える場合には
ビニルピロリドン重合体自体にインクを吸収する能力が
あるものの、表面サイズ剤の撥水する能力が優る為、あ
ふれた状態となり、ベタ印字部等では濃淡ムラが発生す
る。
着剤、ビニルピロリドン重合体及びアクリル樹脂系エマ
ルジョンタイプの表面サイズ剤を主成分とした塗布液を
塗布してなるインクジェット記録用透明紙である。本発
明で使用されるカチオン性インク定着剤は、2級アミ
ン、3級アミン、4級アンモニウム塩等からなるもので
あり、該カチオン性インク定着剤(C)と該ビニルピロ
リドン重合体(B)の重量混合比率(C/B)との重量
混合比率は重要であり、C/Bは5〜10が適正な範囲
である。C/Bが5未満ではインク定着能力が劣りイン
クの印字性が劣る。これについては、インクが塗布層に
印字された時、ビニルピロリドン重合体はインクの溶媒
成分を主に吸収するが、インク定着剤はインクの染料成
分を主に定着する。高度に叩解処理を施したパルプを用
いて製造された透明紙は、紙層が緻密であり、インクを
吸収し難いため、発生する。一方、C/Bが10を超え
る場合にはインク定着能力は充分であるが、塗布液の安
定性が悪く、塗工時塗りムラが発生し、ベタ印字時に濃
度ムラとなる。
ポリウレタン系樹脂を主成分とするインク定着剤は、塗
布層にインクが付着した時インクの染料成分を吸着し、
インクの溶媒成分を紙層に吸収させるため、結果とし
て、平面方向へのインクの広がりを防止する。インク定
着剤の絶乾塗布量は500mg/m2未満の場合には、
インクの定着が充分でないため平面方向の広がりを防止
できず、また、1500mg/m2以上の場合には、高
度に叩解処理を施したパルプを用いて製造された透明紙
は、紙層が緻密でインク定着剤が紙表面で被膜を形成し
てしまうため、インクの厚さ方向の浸透を阻害する。
コーター、インクラインドサイズプレス等の各種塗布方
法を挙げることができる。
ヤー、ヤンキードライヤー等を用いる事が好ましい。ま
た、最終的な表面の平滑性を調整するため、カレンダー
処理をすることが望ましい。
防止剤、蛍光染料等の各種添加剤を適宜用いることがで
きる。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。以下に
おける「部」、「塗布量」は絶乾重量によるものであ
る。なお、実施例、比較例で得られたインクジェット記
録用透明紙の諸特性は次の方法により評価を行った。
トプリンターPM750Cを用いて印字を行い、細線の
インク滲みを目視評価した。2重色(赤、緑、青)印字
部で全くないものを1、単色(黒、シアン、イエロー、
マゼンダ)印字部で全くないものを2、僅かにあるもの
を3、多少あるものを4、かなりあるものを5で評価し
た。1〜3が実用上問題ないレベルであり、4が実用上
の下限レベルである。
ットプリンターPM750Cを用いて印字を行い、印字
終了より1分経過後に、上質紙を重ねその上から擦った
時にインクの転写の程度を目視評価した。インクの転写
の全くないものを1、インクの転写の多少あるものを
2、インクの転写のかなりあるものを3で評価した。
1、2が実用上問題ないレベルである。
ジェットプリンターPM750Cを用いて印字を行い、
黒ベタ部の印字濃度ムラを目視評価した。ムラが全くな
いものを1、ムラが僅かにあるものを2、ムラが多少あ
るものを3、ムラがかなりあるものを4で評価した。
1,2が実用上問題ないレベルであり、3が実用上の下
限レベルである。
90型のPPC機を用いて、図面を複写し、トナーの乗
っている画像部分をベンジルアルコールで1分間浸透さ
せた後、余分なベンジルアルコールを吸い取り紙で除い
たのち、プラスチック製消しゴムで消去し、その消去部
分にパーカー製インクペンで筆記した場合のインクの滲
み程度を目視評価した。インクの滲みが全くないものを
1、インクの滲みが僅かにあるものを2、インクの滲み
が多少あるものを3、かなりあるものを4で評価した。
1、2が実用上問題ないレベルであり、3が実用上の下
限レベルである。
ットプリンターPM750Cを用いて印字を行い、印字
乾燥後、細線部に水滴を垂らし、インクの滲みを目視評
価した。インクの滲みが全くないものを1、インクの滲
みが僅かにあるものを2、インクの滲みが多少あるもの
を3、インクの滲みがかなりあるものを4で評価した。
1、2が実用上問題ないレベルであり、3が実用上の下
限レベルである。
湿した後、きれいな素手で触って、手にくっつかないも
のを1、僅かにべたつき感があるものを2、べたつき感
があり若干手にくっつくものを3、くっついてくるもの
を4とした。3が実用上の下限レベルである。
のB法に準拠して測定した不透明度を100%から差し
引いた値である。数値が大きい程、透明性が大であるこ
とを示す。
ブリル化と外部フィブリル化が起こるまで叩解を進め、
これに必要によりサイズ剤等の各種添加剤を添加し、抄
紙機のワイヤー上で十分な脱水とプレスでの十分な搾水
を行い、ドライヤーで収縮を制御しながら乾燥させ、坪
量が75g/m2の透明紙Aを作製した。透明度は70
%であった。叩解条件をやや緩めて同様に抄紙すること
により、坪量が55g/m2で透明度が55%の透明紙
Bを得た。
品名ハーサイズKN−925)の0.3%水溶液を塗布
液として、透明紙Aにインクラインドサイズプレスに
て、絶乾塗布量が30mg/m2になるように塗布して
実施例1のインクジェット記録用透明紙を得た。
%水溶液を塗布液として、絶乾塗布量を200mg/m
2にした以外は実施例1と同様にして実施例2のインク
ジェット記録用透明紙を得た。
%水溶液を塗布液として、絶乾塗布量を300mg/m
2にした以外は実施例1と同様にして実施例3のインク
ジェット記録用透明紙を得た。
同様にして実施例4のインクジェット記録用透明紙を得
た。
品名ハーサイズKN−925)の2%水溶液1000部
(乾燥固形部20部)に対して、ビニルピロリドン重合
体(商品名ルビスコールK−90)15部を混合攪拌し
た塗布液を、透明紙Aにインクラインドサイズプレスに
て、絶乾塗布量が350mg/m2になるように塗布し
て実施例5のインクジェット記録用透明紙を得た。
部にし、絶乾塗布量が250mg/m2になるように塗
布した以外は実施例5と同様にして実施例6のインクジ
ェット記録用透明紙を得た。
部にし、絶乾塗布量が300mg/m2になるように塗
布した以外は実施例5と同様にして実施例7のインクジ
ェット記録用透明紙を得た。
部にし、絶乾塗布量が400mg/m2になるように塗
布した以外は実施例5と同様にして実施例8のインクジ
ェット記録用透明紙を得た。
にし、絶乾塗布量が230mg/m2になるように塗布
した以外は実施例5と同様にして実施例9のインクジェ
ット記録用透明紙を得た。
部にし、絶乾塗布量が500mg/m2になるように塗
布した以外は実施例5と同様にして実施例9のインクジ
ェット記録用透明紙を得た。
0)の1%水溶液1000部(乾燥固形部10部)に対
して、インク定着剤(商品名ジェットフィックス36
N)乾燥固形部30部、カチオン性アクリル樹脂系エマ
ルジョンタイプの表面サイズ剤(商品名バソプラスト2
65D)10部を混合攪拌した塗布液を、透明紙Aにイ
ンクラインドサイズプレスにて、絶乾塗布量が500m
g/m2になるように塗布して実施例11のインクジェ
ット記録用透明紙を得た。
乾塗布量を700mg/m2にした以外は実施例11と
同様にして実施例12のインクジェット記録用透明紙を
得た。
絶乾塗布量を1200mg/m2にした以外は実施例1
1と同様にして実施例13のインクジェット記録用透明
紙を得た。
部にし、絶乾塗布量が300mg/m2になるように塗
布した以外は実施例12と同様にして実施例14のイン
クジェット記録用透明紙を得た。
0部にし、絶乾塗布量が2000mg/m2になるよう
に塗布した以外は実施例12と同様にして実施例15の
インクジェット記録用透明紙を得た。
着剤(商品名CW−24A)の5%水溶液を塗布液とし
て、透明紙Aにインクラインドサイズプレスにて、絶乾
塗布量が500mg/m2になるように塗布して実施例
16のインクジェット記録用透明紙を得た。
着剤の15%水溶液を塗布液として、の絶乾塗布量を1
500mg/m2にした以外は実施例16と同様にして
実施例17のインクジェット記録用透明紙を得た。
クリル樹脂系ナトリウム塩水溶液タイプの表面サイズ剤
(ポリマロン356)にし、絶乾塗布量が100mg/
m2になるように塗布した以外は実施例1と同様にして
比較例1のインクジェット記録用透明紙を得た。
塩水溶液タイプの表面サイズ剤(ハーサイズNK−91
5)にし、絶乾塗布量が100mg/m2になるように
塗布した以外は実施例4と同様にして比較例2のインク
ジェット記録用透明紙を得た。
品名ハーサイズKN−925)の絶乾塗布量を10mg
/m2にした以外は実施例1と同様にして比較例3のイ
ンクジェット記録用透明紙を得た。
品名ハーサイズKN−925)の絶乾塗布量を500m
g/m2にした以外は実施例1と同様にして比較例4の
インクジェット記録用透明紙を得た。
0)の1%水溶液100部(乾燥固形部1部)に対し
て、インク定着剤(商品名ジェットフィックス36N)
乾燥固形部10部、カチオン性アクリル樹脂系エマルジ
ョンタイプの表面サイズ剤(商品名バソプラスト265
D)0.2部を混合攪拌した塗布液を、透明紙Bにイン
クラインドサイズプレスにて、絶乾塗布量が1120m
g/m2になるように塗布して比較例5のインクジェッ
ト記録用透明紙を得た。
着剤(商品名CW−24A)の3%水溶液を塗布液とし
て、透明紙Aにインクラインドサイズプレスにて、絶乾
塗布量が300mg/m2になるように塗布して比較例
5のインクジェット記録用透明紙を得た。
着剤の20%水溶液を塗布液として、絶乾塗布量を20
00mg/m2にした以外は比較例5と同様にして比較
例6のインクジェット記録用透明紙を得た。
記録用透明紙を用いて上記項目の評価を行い、その結果
を表1、表2、表3、表4にまとめた。
エマルジョンタイプの表面サイズ剤(A)で絶乾布量が
30〜300mg/m2の範囲内にあることで、インク
の滲み、インクの乾燥性の優れたインクジェット適性を
有する透明紙が得られることが解る。また、実施例5
は、実施例2と比較して、ベタ部濃度ムラが向上するも
のの、再加筆性が低下することが解る。
ジョンタイプの表面サイズ剤(A)以外ではインク滲み
が発生することが解る。比較例3、4から、アクリル樹
脂系エマルジョンタイプの表面サイズ剤(A)で、30
mg/m2未満では滲みが発生し、300mg/m2を越
える場合ではインクの乾燥性が悪いことが解る。さら
に、比較例5では、実施例1と比較して、インク滲みは
良化するものの、再加筆性が大幅に低下し、実用性に乏
しいものとなってしまうことが解る。
エマルジョンタイプの表面サイズ剤(A)、ポリビニル
ピロリドン(B)の重量混合比率(A/B)が1〜4の
範囲内にあることで、インクの滲み、ベタ部のインクの
濃度ムラがなく、インクの乾燥性の優れたインクジェッ
ト適性を有する透明紙が得られることが解る。A/Bが
1より小さい実施例10は、ベタツキが発生し易くな
り、A/Bが4より大きい実施例9は、ベタ部のインク
の濃度ムラが発生し易くなる傾向を示すので好ましくな
い。
インク定着剤(C)とビニルピロリドン重合体(B)の
重量混合比率(C/B)が5〜10の範囲にあること
で、インクの滲み、インクの乾燥性、インクの定着性に
優れたインクジェット適性を有する透明紙が得られるこ
とが解る。実施例14、15から、C/Bが5未満では
インク定着能力が劣り、インクの滲みも発生し、10を
超える場合にはベタ印字時にインクの濃度ムラとなる。
剤の絶乾塗布量はが500〜1500mg/m2の範囲
にあることで、インクの滲み、インクの定着性に優れた
インクジェット適性を有する透明紙が得られることが解
る。比較例6、7から、500mg/m2未満の場合に
は、インクの滲みが発生し、1500mg/m2以上で
はインクの濃度ムラが発生することがわかる。
ト記録用透明紙、すなわち高度に叩解処理を施したパル
プを用いて製造される透明紙に、アクリル樹脂系エマル
ジョンタイプの表面サイズ剤(A)を塗布してなるイン
クジェット記録用透明紙において、特定の塗布量とする
ことで、インク滲み、インクの乾燥性の優れたインクジ
ェット適性を有し、さらに、PPC適性も兼ね備えたイ
ンクジェット記録用透明紙を得ることができた。
リドン重合体を主成分とした塗布液を塗布してなるイン
クジェット記録用透明紙において、該表面サイズ剤
(A)と該ビニルピロリドン重合体(B)を特定の重量
混合比率とすることで、ベタ部のインクの濃度ムラの少
なく、べたつきのない更に優れたインクジェット適性を
有するインクジェット記録用透明紙を得ることができ
た。
リドン重合体(B)を主成分とした塗布液を塗布してな
るインクジェット記録用透明紙において、該表面サイズ
剤(A)と該ビニルピロリドン重合体(B)を特定の重
量混合比率とすること特定の重量混合比率とする事で、
インク滲み、インク乾燥性が良好で、ベタ印字で濃度ム
ラが少なく、インク定着性の良好な更に優れたインクジ
ェット適性を有するインクジェット記録用透明紙を得る
ことができた。
いて製造される透明紙に、カチオン性ウレタン樹脂系イ
ンク定着剤を塗布してなるインクジェット記録用透明紙
において、特定の塗布量とすることで、インク滲み、ベ
タ印字で濃度ムラの少なく、インク乾燥性の優れたイン
クジェット適性を有するインクジェット記録用透明紙を
得ることができた。
Claims (4)
- 【請求項1】 高度に叩解処理を施したパルプを用いて
製造された透明紙上に塗布液を塗布してなるインクジェ
ット記録用透明紙において、該塗布液がアクリル樹脂系
エマルジョンタイプの表面サイズ剤(A)が主成分であ
り、かつ30〜300mg/m2の絶乾塗布量であるこ
とを特徴とするインクジェット記録用透明紙。 - 【請求項2】 該塗布液が、該アクリル樹脂系エマルジ
ョンタイプの表面サイズ剤(A)と該ビニルピロリドン
重合体(B)からなり、かつ重量混合比率(A/B)が
1〜4の絶乾塗布量であることを特徴とする請求項1記
載のインクジェット記録用透明紙。 - 【請求項3】 該塗布液が、該表面サイズ剤(A)、該
ビニルピロリドン重合体(B)及びカチオン性インク定
着剤(C)からなり、かつ、カチオン性インク定着剤
(C)と該ビニルピロリドン重合体(B)の重量混合比
率(C/B)が5〜10の絶乾塗布量であることを特徴
とする請求項2記載のインクジェット記録用透明紙。 - 【請求項4】 高度に叩解処理を施したパルプを用いて
製造された透明紙上に塗布液を塗布してなるインクジェ
ット記録用透明紙において、該塗布液がカチオン性ポリ
ウレタン系樹脂を主成分とするインク定着剤であり、か
つ、該カチオン性ポリウレタン樹脂が500〜1500
mg/m2の絶乾塗布量であることを特徴とするインク
ジェット記録用透明紙。
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---|---|---|---|---|
JP2008503659A (ja) * | 2004-07-02 | 2008-02-07 | メッツォ ペーパー インコーポレイテッド | 繊維状紙匹を塗布するための方法及び装置 |
JP2012071496A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Riso Kagaku Corp | インクジェット記録紙及びインクジェット印刷方法 |
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