JP2002291551A - 引き出しのラッチレバー取付構造 - Google Patents
引き出しのラッチレバー取付構造Info
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Abstract
面板の裏面に、単純な構成のラッチレバー受け具を、簡
単かつ確実に着脱できるようにする。 【解決手段】 正面板3の上端に、後方に向かって延出
し、かつ後端に垂下片6aを有する上部フランジ6を設
け、ラッチレバー7の両側部より突出するレバー軸7b
を枢支する少なくとも一方のラッチレバー受け具8を、
左右方向を向く基片8aと、該基片8aから垂下する軸
受片8bとにより正面視T字状に形成し、ラッチレバー
受け具8の軸受片8bの下端が切り欠き5の側方におけ
る上壁4aの上面に当接するようにして、ラッチレバー
受け具8の基片8aを、上部フランジ6の下面における
正面板3と垂下片6aとの間に着脱自在に嵌合する。
Description
レバー取付構造、詳しくは、引き出しの前面板の前面に
取り付けられる正面板へのラッチレバーの取付構造に関
する。
る正面板には、通常手指を挿入するための凹入部が設け
られ、ここに手掛け空間が形成されている。この手掛け
空間内にはラッチレバーが装着されている。従来の合成
樹脂製の正面板の裏側には、一体的にリブが形成され、
このリブをラッチレバー受けとして使用するものが多
い。
されたものとしては、例えば実開平6ー84938号公
報に記載されているように、合成樹脂製の把手枠と一体
的に形成し、これを金属板製の正面板に取り付けたもの
がある。
成樹脂製の正面板に直接リブ状に形成する形式のもので
は、成形時に正面板表側にひけ等が発生するおそれがあ
り、正面板のデザインの自由度が制約され、仕上がり後
の美しさを損ないかねない。また、このように裏面にリ
ブ状のラッチレバー受けを形成した正面板は、ラッチ付
き引き出し専用の正面板となる。したがって、ラッチを
設けない引き出しが必要な場合、この正面板ではラッチ
レバー受けが邪魔となり、使用することができないの
で、ラッチレバー受けのない別の正面板を別途に用意し
なければならない。このため、金型製作や材料の費用が
かかり、コスト高となる。
面板の裏面に取り付ける形式の場合には、同じ正面板を
用いることができるが、把手枠を、ラッチレバー付きの
ものとラッチレバーのないものとの2種類用意しなけれ
ばならず、やはりコスト高となる。
の前面板の前面に取り付けられる正面板の裏面に、単純
な構成のラッチレバー受け具を、止めねじ等を用いるこ
となく、簡単かつ確実に着脱できるようにした引き出し
のラッチレバー取付構造を提供することを目的としてい
る。
題は、次のようにして解決される。 (1) 引き出しの前面板の前面に取り付けられる正面板
に設けた凹入部の上壁に切り欠きを設け、前記上壁より
上方の正面板の後面に、手掛部が下方を向くラッチレバ
ーを左右方向を向く軸回りに回動可能として取り付ける
引き出しのラッチレバー取付構造において、前記正面板
の上端に、後方に向かって延出し、かつ後端に垂下片を
有する上部フランジを設け、前記ラッチレバーの両側部
より突出するレバー軸を枢支する少なくとも一方のラッ
チレバー受け具を、左右方向を向く基片と、該基片から
垂下する軸受片とにより正面視T字状に形成し、前記ラ
ッチレバー受け具の軸受片の下端が前記切り欠きの側方
における上壁の上面に当接するようにして、前記ラッチ
レバー受け具の基片を、上部フランジの下面における正
面板と垂下片との間に着脱自在に嵌合する。
受け具における軸受片の前下部を切り欠き、ラッチレバ
ー受け具を、垂下片の下端と凹入部の上壁との間を通っ
て後方から回転させつつ装着し得るようにする。
ッチレバーの両側部より突出するレバー軸を枢支する左
右のラッチレバー受け具の一方の軸受片に、レバー軸を
挿通させる丸孔を設け、かつ他方の軸受片に、狭窄部を
通って後方に向かって開口する切り欠き孔を設ける。
て、正面板の後面または上部フランジの下面に、ラッチ
レバー受け具の左右の端部に当接し、ラッチレバー受け
具の左右方向の移動を阻止するリブを設ける。
える正面板の一部を切り欠いて後方から見た斜視図、図
2は図1のII−II線に沿う拡大縦断側面図である。
前面板(2)の前面には、合成樹脂材料による一体成形品
である正面板(3)が嵌合され、適宜止着されている。正
面板(3)の上部中央には、左右方向に長く、かつ後方に
向かって凹入する凹入部(4)が設けられており、凹入部
(4)の上壁(4a)中央には、方形の切り欠き(5)が形成さ
れている。この凹入部(4)内の空間と、切り欠き(5)を
介してその上方に連続する空間とにより、引き出し(1)
を引き出す際に手を挿入する空所が形成されている。
平に延出し、かつ後端に垂下片(6a)を有する上部フラン
ジ(6)が形成されており、垂下片(6a)の後面は前面板
(2)の前面に当接している。
(3)の後面には、ラッチレバー(7)が、その下方を向く
手掛部(7a)の下端が切り欠き(5)より下方に延出するよ
うにして、左右方向を向く軸線回りに回動可能として装
着されている。
る左右方向を向くレバー軸(7b)(7c)を枢支するため、左
右1対のラッチレバー受け具(以下単に受け具という)
(8)(9)が、上壁(4a)と上部フランジ(6)との間に配設
されている。
合成樹脂材料よりなり、左右方向を向く水平板状の基片
(8a)(9a)と、該基片(8a)(9a)のほぼ中央から垂下する板
状の軸受片(8b)(9b)とを備え、正面視ほぼT字状をなし
ている。
(8)(9)における各基片(8a)(9a)の互いに近接する方の
端部の後角部には、方形に切り欠くことにより段部(10)
が形成され、この段部(10)にラッチレバー(7)の上端に
突設した上方を向く左右1対の突片(11)がそれぞれ当接
することにより、ラッチレバー(7)を図2に示す停止位
置に停止させ、同図における反時計回りへの回動を阻止
することができるようにしてある。
片(8b)には、レバー軸(7b)を挿通させる丸孔(12)が穿設
されており、また他方の軸受片(9b)には、狭窄部(13a)
を通って後方に向かって開口するほぼ後向きU字状の切
り欠き孔(13)が穿設されている。丸孔(12)には、レバー
軸(7b)を軸線方向のみから挿脱することができるが、切
り欠き孔(13)には、レバー軸(7c)を後方からも挿脱する
ことができる。
部には、面取り状または円弧状の切り欠き(14)が設けら
れている。この切り欠き(14)を設けることにより、図7
に示すように、基片(8a)(9a)が後上方を向き、かつ切り
欠き(14)が凹入部(4)の上壁(4a)の上面に接するような
姿勢で、各受け具(8)(9)を、基片(8a)(9a)から先に上
部フランジ(6)の垂下片(6a)の下端と凹入部(4)の上壁
(4a)との間から前方に挿入し、次いで、図7に矢印で示
すように、時計回りに回転させつつ前方に押し込むこと
により、各受け具(8)(9)を、図8に示すように、受け
具(8)(9)の軸受片(8b)(9b)の下端が切り欠き(5)の両
側方における上壁(4a)の上面に当接し、かつ受け具(8)
(9)の基片(8a)(9a)が、上部フランジ(6)の下面に添う
ようにして、その垂下片(6a)と正面板(3)との間に嵌合
する正規の装着位置に簡単かつ確実に装着することがで
きる。
及び上部フランジ(6)の下面前部にかけて、各受け具
(8)(9)の基片(8a)(9a)の左右の端部に当接することに
より、各受け具(8)(9)の左右方向の移動を阻止するリ
ブ(15)(16)が設けられている。
後及び左右の移動がすべて確実に阻止されている。
(7b)を、左方の受け具(8)における丸孔(27)に挿入さ
れ、かつ右方のレバー軸(7c)を、切り欠き孔(13)に、そ
の狭窄部(13a)を通って後方から押し込むことにより嵌
合され、切り欠き(5)を通って下端が凹入部(4)内に突
入する手掛け部(7a)を、図2に示す停止位置から同図に
矢印で示す時計回りである作動方向に若干回動しうるよ
うになっている。
レバー軸(7c)の遊端には、ほぼ下方を向く作動軸部(7d)
が連設されており、ラッチレバー(7)を上述の停止位置
から作動方向に回動させることにより、作動軸部(7d)の
下端部で、正面板(3)の後面右側部に設けられた公知の
ラッチユニット(15)における上下方向を向くラッチ軸(1
6)の下端より内方に向かって折曲された折曲部(16a)を
前方に回動させ、ラッチ軸(16)とそれと一体に固着され
たラッチ(17)とを垂直軸まわりに回動させて、ラッチ(1
7)を、図1に示す係止可能位置から、同図に矢印で示す
係止解除位置方向へ回動させることができるようになっ
ている。
るときは、引き出し(1)が装着されたキャビネット等の
筐体(図示略)に設けられた固定爪(図示略)と係合して、
引き出し(1)を閉止状態で拘束することができ、係止可
能位置から予め定めた係止解除位置まで回動させられる
ことにより、固定爪から離脱して、引き出し(1)を自由
に引き出すことができるようになっている。
ラッチレバー(7)及びその受け具(8)(9)を、正面板
(3)から簡単に着脱できるので、ラッチ付きの引き出し
(1)とラッチなしの引き出しとの間で、正面板(3)の共
用化を図ることができる。
部(4)の上方の切り欠き(5)を、適宜の閉塞板(図示略)
により閉塞するのがよい。
(8)(9)とも、本発明の構造のものとしたが、そのいず
れか一方を、他の構造のものとすることもできる。
裏面に、ラッチレバー受け具を、止めねじ等を用いるこ
となく、簡単かつ確実に着脱でき、それによってラッチ
付きの引き出しと、ラッチなしの引き出しとの正面板を
共通化することができる。しかも、正面板に、ラッチレ
バー支持用のリブを設ける必要がないので、正面板前面
にヒケ等の発生のおそれがなく、美麗な外観を呈するこ
とができる。
ラッチレバー受け具の着脱が容易となり、組付け作業を
迅速に行なうことができる。
ーの一方のレバー軸を、一方のラッチレバー受け具の丸
孔に軸線方向より挿入し、かつ他方のレバー軸を、他方
のラッチレバー受け具の切り欠き孔に、後方から押し込
んで、ラッチレバーを簡単かつ迅速に正面板に装着する
ことができる。
ー受け具の左右方向の移動を確実に防止することができ
る。
の一部を切り欠いて後方から見た斜視図である。
斜視図である。
た拡大斜視図である。
より見た拡大斜視図である。の拡大斜視図である。
部に後方より挿入する途中の状況を示す拡大縦断側面図
である。
面板の上部の正規の位置に装着したときの状態を示す拡
大縦断側面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 引き出しの前面板の前面に取り付けられ
る正面板に設けた凹入部の上壁に切り欠きを設け、前記
上壁より上方の正面板の後面に、手掛部が下方を向くラ
ッチレバーを左右方向を向く軸回りに回動可能として取
り付ける引き出しのラッチレバー取付構造において、 前記正面板の上端に、後方に向かって延出し、かつ後端
に垂下片を有する上部フランジを設け、前記ラッチレバ
ーの両側部より突出するレバー軸を枢支する少なくとも
一方のラッチレバー受け具を、左右方向を向く基片と、
該基片から垂下する軸受片とにより正面視T字状に形成
し、前記ラッチレバー受け具の軸受片の下端が前記切り
欠きの側方における上壁の上面に当接するようにして、
前記ラッチレバー受け具の基片を、上部フランジの下面
における正面板と垂下片との間に着脱自在に嵌合したこ
とを特徴とする引き出しのラッチレバー取付構造。 - 【請求項2】 ラッチレバー受け具における軸受片の前
下部を切り欠き、ラッチレバー受け具を、垂下片の下端
と凹入部の上壁との間を通って後方から回転させつつ装
着し得るようにした請求項1記載の引き出しのラッチレ
バー取付構造。 - 【請求項3】 ラッチレバーの両側部より突出するレバ
ー軸を枢支する左右のラッチレバー受け具の一方の軸受
片に、レバー軸を挿通させる丸孔を設け、かつ他方の軸
受片に、狭窄部を通って後方に向かって開口する切り欠
き孔を設けた請求項1または2記載の引き出しのラッチ
レバー取付構造。 - 【請求項4】 正面板の後面または上部フランジの下面
に、ラッチレバー受け具の左右の端部に当接し、ラッチ
レバー受け具の左右方向の移動を阻止するリブを設けた
請求項1〜3のいずれかに記載の引き出しのラッチレバ
ー取付構造。
Priority Applications (1)
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JP2001100816A JP4574886B2 (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | 引き出しのラッチレバー取付構造 |
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JP2009219767A (ja) * | 2008-03-18 | 2009-10-01 | Okamura Corp | 引出しのラッチ操作装置 |
JP2009261884A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-11-12 | Okamura Corp | 引出し装置 |
KR101370792B1 (ko) | 2013-03-04 | 2014-03-07 | 김광신 | 서랍 잠금장치 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002357037A (ja) * | 2001-03-29 | 2002-12-13 | Itoki Crebio Corp | 家具におけるラッチ装置 |
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2001
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