JP2002290057A - セラミック積層基板 - Google Patents
セラミック積層基板Info
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Abstract
ーンシート基板の平面的なズレ及び導電パターンの厚み
のバラつきを簡単に検査する。 【解決手段】セラミック積層基板は、導電パターン2を
形成したグリーンシート基板L1、L2を複数枚積層し
て構成される。少なくとも1枚のグリーンシート基板の
隅部には、側縁に露出した検査用パターン3が形成され
ている。グリーンシート基板L1、L2は矩形状に形成
されて、検査用パターン3は、グリーンシート基板又は
導電パターン2の厚み、或いは導電パターン2のグリーン
シート基板面に沿う向きのズレを側方から確認できる位
置に設けられている。
Description
成したグリーンシート基板を多数枚積層して構成される
セラミック積層基板に関する。
やインダクタンスが組み込まれたセラミック積層基板の
需要が高まっている。図6は、従来のセラミック積層基
板の製造方法を示す図である。先ず、ガラスセラミック
粉末、バインダ、溶媒を混合して泥状粘体であるスラリ
ー(61)を作る。このスラリー(61)をドクターブレード装
置(6)に投入する。ドクターブレード装置(6)には、薄
手のキャリアフィルム(62)が供給され、該キャリアフィ
ルム(62)上にスラリー(61)が塗布される。図7は、ドク
タブレード装置(6)の斜視図である。該ドクタブレード
装置(6)は下端が尖ったドクタブレード(60)を、キャリ
アフィルム(62)に対向させ、キャリアフィルム(62)に沿
ってドクタブレード(60)を移動させることによって、ス
ラリー(61)を塗布する(工業調査会 エレクトロニクス
実装大辞典391頁乃至398頁参照)。
所定サイズに切断し、グリーンシート基板L1を得る。
該グリーンシート基板L1に上下導通用の孔であるビア
を形成し、一面に導電パターン(2)を形成して、配線、
インダクタンス、コンデンサ電極を設ける。グリーンシ
ート基板L1、L2を複数枚重ねて、熱プレスして一体
化して積層体(1)を得る。この後、積層体(1)を一定温
度下に置き、バインダを除去する仮焼成を行う。仮焼成
の後に、更に高い温度で本焼成を行って固めた後に素子
化切断を行い、セラミック積層基板を得る。尚、熱プレ
ス後に素子化切断して、その後に仮焼成及び本焼成を行
っても良い。
L1〜L5の分解図であり、L1からL5まで順に重
ね、L1が最下位になる。図10では、5枚のグリーン
シート基板を示したが、これは説明の便宜上であり、実
際は5枚よりも多い。グリーンシート基板L1には、グ
ラウンドである導電パターン(2)が形成され、L2には
インダクタンスを形成する導電パターン(2)が、L3、
L4には容量Cを形成する導電パターン(2)(2)が形成
されている。グリーンシート基板L1、L2を積層すれ
ば、図8に示すように、本来基板L1、L2間に隙間S
が形成される。しかし、熱プレスを行うことにより、隙
間Sがなくなり、上側の基板L2に下側の基板L1の導
電パターン(2)が恰も食い込んでいるように見える。グ
リーンシート基板L1〜L5を重ねた積層体(1)を図1
0のA方向から見た正面図は、図9に示される。
1〜L5を一体化して積層体(1)を得る際に、各グリー
ンシート基板L1〜L5が平面的にズレることがある。
また、熱プレス及び焼成工程に於ける加圧、加温等のバ
ラつきにより、導電パターン(2)又はグリーンシート基
板L1〜L5の厚みがバラつくことがある。仮に厚みが
バラつくと、グリーンシート基板L3、L4間に形成さ
れる容量Cの値が変化する虞れがある。また、グリーン
シート基板L1〜L5が平面的にズレると、インダクタ
ンスを形成する導電パターン(2)に他の導電パターン
(2)が被さり、インダクタンス値が変わる虞れもある。
これでは、セラミック積層基板の電気的仕様にバラつき
が生じる。また、ビアの位置がズレれば、上下のグリー
ンシート基板が互いに導通できなくなる虞れもある。こ
のグリーンシート基板の平面的なズレ及び導電パターン
(2)の厚みのバラつきをチェックするには、各グリーン
シート基板上の導電パターン(2)を外側から観察する必
要がある。然るに、図9に示す積層体(1)にあっては、
グリーンシート基板L2、L3、L4の導電パターン
(2)が露出しておらず、外部から観察することができな
い。また、グリーンシート基板L1、L5の導電パター
ン(2)は積層体(1)の側面に露出しているが、積層体
(1)の側面には図11に示すように、電極(5)(5)を設
けることが多く、電極(5)(5)によってグリーンシート
基板L1、L5の導電パターン(2)が隠れる。従って、
電極(5)(5)を設けた後では、グリーンシート基板の平
面的なズレ、及び導電パターン(2)或いはグリーンシー
ト基板の厚みのバラつきを観察できない問題がある。本
発明は、セラミック積層基板を組み立て完了後に、グリ
ーンシート基板の平面的なズレ及び導電パターン(2)の
厚みのバラつきを簡単に検査することを目的とする。
シート基板の隅部には、側縁に露出した検査用パターン
(3)が形成されており、検査用パターン(3)は、グリー
ンシート基板又は導電パターン(2)の厚み、或いは導電
パターン(2)のグリーンシート基板面に沿う向きのズレ
を側方から確認できる位置に形成されている。
のグリーンシート基板の隅部に設けていることにより、
グリーンシート基板又は導電パターン(2)の厚み、或い
は導電パターン(2)のグリーンシート基板面に沿う向き
のズレ、即ち左右又は前後方向の平面的なズレを側方か
ら確認できる。これにより、積層体(1)を破壊すること
なく、グリーンシート基板の導電パターン(2)の厚み等
の検査ができ、検査が容易になる。
詳述する。図1は、本例に係わるセラミック積層基板の
グリーンシート基板L1〜L5の分解図である。基板L
1〜L5内部に形成された導電パターン(2)は、従来と
同様であり、基板L3、L4上に、上下導通用のビア
(4)(4)(4)(4)が形成されている。本例にあっては、
矩形状に形成されたグリーンシート基板L1〜L5の隅
部に側縁に露出した検査用パターン(3)を設けているこ
とに特徴がある。図2は、グリーンシート基板L1〜L
5を重ねた積層体(1)を図1のA方向から見た正面図で
ある。積層体(1)の隅部からは、検査用パターン(3)
(3)が露出しており、この隅部は電極(5)(5)(図11
参照)を取り付けても隠れない。即ち、積層体(1)の外
側から、検査用パターン(3)を確認できるから、積層体
(1)を破壊することなく、グリーンシート基板の導電パ
ターン(2)の厚み、或いは導電パターン(2)の左右又は
前後方向の平面的なズレの検査ができ、該検査が容易に
なる。
て、図3(a)に示すパターンを案出した。これは、大パ
ターン(30)の内側に小パターン(31)を設けている。両パ
ターン(30)(31)は、左右片(32)と該左右片(32)に直交し
た前後片(33)を一体に具え、左右片(32)の一端部と前後
片(33)の一端部は、グリーンシート基板L1の側縁に露
出している。グリーンシート基板L1を当初一点鎖線で
示すように稍大きく形成し、この後、実線で示すよう
に、側縁部をカットすることにより、両パターン(30)(3
1)の一端部をグリーンシート基板L1の側縁に確実に露
出させている。この大小両パターン(30)(31)は、図2の
左端部に示すように、露出している。
ては、上下に隣接したグリーンシート基板L1〜L5の
平面的なズレを観察できる。この場合、ズレ量の測定精
度を上げようとすれば、大小パターン(30)(31)の幅、及
び両パターン(30)(31)の間隔を狭くする必要がある。然
るに、両パターン(30)(31)の間隔を狭くすれば、両パタ
ーン(30)(31)の合成が弱くなるから、熱プレス時に両パ
ターン(30)(31)が図4に示すように丸みを帯びるように
変形し、検査用パターン(3)及びグリーンシート基板の
厚みの検査が困難となる。この点に鑑みて、出願人は図
3(b)に示すように、検査用パターン(3)を略正方形に
形成したものをも案出しており、該検査用パターン(3)
の一辺の長さMを200μm程度としている。これによ
り、熱プレス時に検査用パターン(3)が変形する虞れを
防止できる。即ち、図1に示すように、一隅部に正方形
の検査用パターン(3)を、他隅部に大小パターン(30)(3
1)を設けた検査用パターン(3)を夫々形成している。
〜L5に検査用パターン(3)を形成している。然るに、
グリーンシート基板L1〜L5積層時に、加圧、加温の
影響を受けて位置ズレ、導電パターン(2)の厚み変形を
生じやすい何れか1つのグリーンシート基板にのみ検査
用パターン(3)を形成してもよい。また、図5に示すよ
うに、検査用パターン(3)を上下に隣接したグリーンシ
ート基板にて、互い違いに位置をずらして形成すれば、
グリーンシートL1〜L5基板の平面的なズレを観察し
やすくなる。
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。
ート基板L1〜L5の分解図である。
を図1のA方向から見た正面図である。
す正面図である。
である。
図である。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 導電パターン(2)を形成したグリーンシ
ート基板L1、L2を複数枚積層して構成されるセラミ
ック積層基板に於いて、 少なくとも1枚のグリーンシート基板の隅部には、側縁
に露出した検査用パターン(3)が形成されたことを特徴
とするセラミック積層基板。 - 【請求項2】 グリーンシート基板L1、L2は矩形状
に形成されて、検査用パターン(3)は、グリーンシート
基板又は導電パターン(2)の厚み、或いは導電パターン
(2)のグリーンシート基板面に沿う向きのズレを側方か
ら確認できる位置に形成された請求項1に記載のセラミ
ック積層基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001084062A JP2002290057A (ja) | 2001-03-23 | 2001-03-23 | セラミック積層基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001084062A JP2002290057A (ja) | 2001-03-23 | 2001-03-23 | セラミック積層基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002290057A true JP2002290057A (ja) | 2002-10-04 |
Family
ID=18939791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001084062A Pending JP2002290057A (ja) | 2001-03-23 | 2001-03-23 | セラミック積層基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002290057A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012245625A (ja) * | 2011-05-25 | 2012-12-13 | Seiko Epson Corp | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 |
JP2014036218A (ja) * | 2012-08-07 | 2014-02-24 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | 積層セラミック電子部品及びその製造方法 |
-
2001
- 2001-03-23 JP JP2001084062A patent/JP2002290057A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012245625A (ja) * | 2011-05-25 | 2012-12-13 | Seiko Epson Corp | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 |
JP2014036218A (ja) * | 2012-08-07 | 2014-02-24 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | 積層セラミック電子部品及びその製造方法 |
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