JP2002289544A - 半導体基材製造装置 - Google Patents

半導体基材製造装置

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JP2002289544A
JP2002289544A JP2001088122A JP2001088122A JP2002289544A JP 2002289544 A JP2002289544 A JP 2002289544A JP 2001088122 A JP2001088122 A JP 2001088122A JP 2001088122 A JP2001088122 A JP 2001088122A JP 2002289544 A JP2002289544 A JP 2002289544A
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正徳 津田
Yasuhiro Nakai
泰弘 中井
Yoshito Nakajima
賢人 中嶋
Atsushi Okuno
敦 奥野
Masahiro Tadokoro
昌宏 田所
Zenjiro Yamashita
善二郎 山下
Kozaburo Yano
光三郎 矢野
Hirozumi Gokaku
博純 五角
Koji Yoshida
浩司 吉田
Shuji Koma
修二 胡間
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    • Y02P80/00Climate change mitigation technologies for sector-wide applications
    • Y02P80/30Reducing waste in manufacturing processes; Calculations of released waste quantities

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  • Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 後工程における手待ち時間を十分に短縮する
ことができると共に、大口径の半導体ウエハに使用され
る半導体基材を製造する場合においても破損や不具合が
生じ難いものとする。 【解決手段】 密閉状態にされた処理室7で半導体材料
であるシリコン16をカーボン基板56の基板面に結晶
析出させることによって、シート状のシリコン結晶シー
ト75を製造するものである。処理室7を形成する真空
タンク4と、シリコン16を融液とするように加熱しな
がら収容する溶解炉装置30と、カーボン基板56の複
数を周方向に配置すると共に、この周方向への旋回によ
りカーボン基板56をシリコン16に順に浸漬させて一
定時間後に引き上げる旋回析出機構10とを有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、融液状の半導体材
料を結晶析出させて半導体ウエハ等の基材となる半導体
基材を製造する半導体基材製造装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体基材製造装置は、シリコン
等の半導体材料を収容するルツボと、このルツボ内の半
導体材料を加熱して溶解させる加熱機構と、ルツボ内の
半導体材料に対して種結晶を接離可能に昇降させる昇降
機構と、これら機構を内部に収容した真空タンクとを備
えている。この装置を用いて半導体ウエハを製造する場
合には、先ず、種結晶を昇降機構に取り付けると共にシ
リコン等の半導体材料をルツボに投入する。次に、真空
タンク内を減圧して不活性ガス雰囲気とした後、半導体
材料を加熱して溶解させ、半導体材料の全体が融液状態
となったときに、種結晶を下降させて半導体材料の融液
面に接触させる。そして、種結晶を緩やかに引き上げな
がら半導体材料を結晶析出させることによって、柱状や
リボン状の半導体基材とする。この後、半導体基材が所
定長に成長したときに、この半導体基材を真空タンクか
ら取り出し、所定の厚みおよび形状に切断することによ
って、所望の半導体ウエハとする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、柱状やリボン状の半導体基材を切断して
所定の厚みおよび形状の半導体ウエハとしたときに、切
断して除去する部分がウエハの厚みと同一であるため、
例えば4割が除去部分となるように大きな材料ロスが発
生する。そして、この大きな材料ロスが半導体ウエハを
安価に製造する際の障害になっているという問題があ
る。
【0004】従って、本発明は、半導体基材を半導体ウ
エハとするときの材料ロスを低減することにより半導体
ウエハを安価に製造することが可能な半導体基材製造装
置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、密閉状態にされた処理室で半導
体材料をカーボン基板の基板面に結晶析出させることに
よって、シート状の半導体基材を製造する半導体基材製
造装置であって、前記処理室を形成する真空タンクと、
前記半導体材料を融液とするように加熱しながら収容す
る溶解炉装置と、前記カーボン基板の複数を周方向に配
置すると共に、該周方向への旋回により前記カーボン基
板を前記半導体材料に順に浸漬させて一定時間後に引き
上げる旋回析出機構とを有することを特徴としている。
【0006】上記の構成によれば、旋回析出機構の周方
向に配置された複数のカーボン基板が順に半導体材料に
浸漬され、一定時間後に引き上げられることによって、
各カーボン基板の基板面に半導体材料が同一条件で結晶
析出し、所望の厚みを有したシート状の半導体基材が順
に生成される。従って、旋回析出機構の旋回によりカー
ボン基板が浸漬されて引き上げられるたびに、1枚単位
で所望の厚みの半導体基材が生成され、真空タンクの外
部に取り出して後工程に搬送することができる。これに
より、後工程において、半導体基材を研磨すれば、所望
の半導体ウエハを得ることができるため、材料ロスを十
分に低減することができ、結果として半導体ウエハを安
価に製造することが可能になる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載の半導
体基材製造装置であって、前記旋回析出機構は、前記カ
ーボン基板を着脱可能に保持する取付台を有することを
特徴としている。上記の構成によれば、取付台からカー
ボン基板を取り外すことによって、カーボン基板と共に
半導体基材を真空タンクから搬出することができるた
め、半導体基材をカーボン基板から剥離する処理をタン
ク外で容易に行うことができる。
【0008】請求項3の発明は、請求項2に記載の半導
体基材製造装置であって、前記真空タンク内の処理室と
真空タンク外の大気側との間に設けられ、これら処理室
および大気側に対して任意のタイミングで連通可能なロ
ードロック室と、前記ロードロック室と前記取付台とに
カーボン基板を搬送する基板搬送機構とを有することを
特徴としている。
【0009】上記の構成によれば、ロードロック室を介
してカーボン基板と共に半導体基材を取り出すことがで
きると共に、ロードロック室を介して未使用のカーボン
基板を取付台に装着することができるため、真空タンク
内の処理室を常に所望の雰囲気に維持することができ
る。
【0010】請求項4の発明は、請求項3に記載の半導
体基材製造装置であって、前記ロードロック室には、半
導体基材を結晶析出させたカーボン基板に対して冷却を
行う基板冷却機構が設けられていることを特徴としてい
る。上記の構成によれば、ロードロック室において短時
間で半導体基材を冷却することができる。
【0011】請求項5の発明は、請求項1または2に記
載の半導体基材製造装置であって、前記旋回析出機構
は、熱伝導率の低い材質からなる中間部材を介して前記
カーボン基板を取り付けていることを特徴としている。
上記の構成よれば、半導体材料の結晶析出時にカーボン
基板が高温状態になっても、中間部材がカーボン基板か
ら旋回析出機構側への熱伝達を遮ることによって、旋回
析出機構の過熱による不具合を防止することができる。
【0012】請求項6の発明は、請求項1に記載の半導
体基材製造装置であって、前記溶解炉装置は、前記半導
体材料を収容するカーボン製のルツボと、前記ルツボの
周囲に配置された電磁誘導コイルと、前記ルツボを誘導
加熱するように前記電磁誘導コイルに対して高周波電力
を供給する電源装置とを備えており、前記電源装置は、
前記ルツボの側壁の厚みよりも薄い浸透深さで誘導加熱
が行われるように、高周波電力の周波数を設定している
ことを特徴としている。
【0013】上記の構成によれば、ルツボを誘導加熱す
ることによって、効率良く半導体材料を溶解させること
ができる。また、ルツボの側壁の厚みよりも薄い浸透深
さで誘導加熱が行われることによって、半導体材料の融
液の液面を波立たせないようにすることができる。これ
により、安定な条件で半導体シートの析出を行うことが
できる。
【0014】請求項7の発明は、請求項1に記載の半導
体基材製造装置であって、前記旋回析出機構の旋回によ
り前記カーボン基板が半導体材料に浸漬される前に、該
カーボン基板を融液金属よりも低い温度に予熱する基板
予熱装置を有することを特徴としている。上記の構成に
よれば、カーボン基板を予熱することによって、半導体
基材の結晶の析出条件を制御することができる。
【0015】請求項8の発明は、請求項7に記載の半導
体基材製造装置であって、前記基板予熱装置は、誘導加
熱により前記カーボン基板を予熱することを特徴として
いる。上記の構成によれば、カーボン基板の予熱を効率
良く短時間で行うことができる。
【0016】請求項9の発明は、請求項1に記載の半導
体基材製造装置であって、前記真空タンクの処理室を真
空状態または任意の圧力での不活性ガス雰囲気とするガ
ス処理機構を有することを特徴としている。上記の構成
によれば、半導体基材に適した製造条件に調整すること
が可能になる。
【0017】請求項10の発明は、請求項1に記載の半
導体基材製造装置であって、前記溶解炉装置は、前記半
導体材料を収容するルツボと、前記ルツボから漏出した
半導体材料を受け止めるように容器状に形成された受け
皿部材を有することを特徴としている。上記の構成によ
れば、ルツボが破損等して高温の半導体材料が漏出した
ときに、この半導体材料を受け皿部材が受け止めること
によって、漏出による他の構成部品への被害を最小限に
抑制することができると共に、半導体材料の回収を容易
に行うことができる。
【0018】請求項11の発明は、請求項1に記載の半
導体基材製造装置であって、前記溶解炉装置は、前記半
導体材料を収容するルツボと、前記ルツボを加熱する加
熱装置と、前記ルツボの温度を検出するように該ルツボ
に接合された熱電対と、前記熱電対の検出温度に基づい
て前記ルツボを所望の温度とするように前記加熱装置を
制御するルツボ温調手段とを有することを特徴としてい
る。上記の構成によれば、ルツボに接合された熱電対に
よりルツボに対する温度制御を行うことによって、ルツ
ボに収容された半導体材料の温度制御を間接的に行うこ
とができる。これにより、例えば保護管付きの熱電対を
半導体材料に浸漬し、直接的に半導体材料の温度制御を
行う場合と比較して、半導体材料への不純物の混入によ
る汚染を低減することができる。
【0019】請求項12の発明は、請求項1に記載の半
導体基材製造装置であって、前記溶解炉装置は、前記半
導体材料を収容するルツボと、前記ルツボを任意の位置
に昇降可能なルツボ昇降機構と、前記半導体材料の液面
高さを検出する液面高検出装置と、前記液面高検出装置
からの検出信号に基づいて、半導体材料の液面高さを所
定の高さ位置とするように前記ルツボ昇降機構を制御す
る昇降制御装置とを有することを特徴としている。
【0020】上記の構成によれば、半導体基材の製造を
継続することによりルツボ内の半導体材料が消費されて
少なくなった場合でも、ルツボを検出信号に基づいて上
昇させることによって、半導体材料の液面高さを常に所
定の高さ位置に維持することができる。これにより、カ
ーボン基板が半導体材料に対して常に同じ状態で浸漬さ
れるため、半導体基材を安定して製造することができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図10に基づいて以下に説明する。本実施の形態に係る
半導体基材製造装置は、図1に示すように、製造装置本
体1と、製造装置本体1の下方位置において水平方向
(図中左右方向)に進退移動可能にされた搬送車2と、
製造装置本体1および搬送車2を支持する架台3とを備
えている。
【0022】上記の製造装置本体1は、外部から気密状
態に遮断された処理室7を形成する真空タンク4を有し
ている。真空タンク4は、水冷するように二重壁構造に
されており、一方面(図中左面)が開口されたタンク本
体5と、タンク本体5の一方面を開閉可能に設けられた
開閉扉6とを有している。開閉扉6には、真空タンク4
内をオペレータに視認させるように覗き窓6aが設けら
れていると共に、開閉扉6の開閉時にオペレータにより
把持される把手6bが設けられている。
【0023】一方、タンク本体5には、覗き窓5b・5
cが上面に設けられていると共に、ルツボ装着穴5dが
下面中心部に設けられている。また、タンク本体5に
は、第1〜第3バルブ12a〜12cが並列接続されて
いる。第1バルブ12aは、アルゴンガスを収容したガ
スボンベ11に接続されており、開状態時にガスボンベ
11のアルゴンガスを処理室7に供給可能にする。ま
た、第2バルブ12bは、真空ポンプ13に接続されて
おり、開状態時に処理室7の空気を真空ポンプ13によ
り吸引して外部に排気可能にする。第3バルブ12c
は、外部に開放されており、開状態時に外部の空気を処
理室7に供給可能にする。
【0024】そして、これらの第1〜第3バルブ12a
〜12cは、制御装置40により開閉動作が制御されお
り、制御装置40は、これらのバルブ12a〜12cを
制御することによって、シリコン16の結晶析出時に処
理室7を低圧のアルゴンガス雰囲気とする。尚、アルゴ
ンガスに代えて他の不活性ガスが用いられても良い。
【0025】一方、タンク本体5の上面に設けられた覗
き窓5b・5cの内側や近傍には、レーザ測長装置の発
光器14aおよび受光器14bがそれぞれ設けられてい
る。これらの発光器14aおよび受光器14bからなる
レーザ測長装置は、グリーンレーザを発光器14aから
後述の溶解炉装置30に保持されたシリコン16の液面
に照射し、反射光を受光器14bで受光することにより
シリコン16の液面の高さ位置を測定し、測定データを
上述の制御装置40に出力する。そして、制御装置40
は、溶解炉装置30に対してシリコン16の液面を所定
の高さ位置に維持させるように位置指令信号を出力す
る。
【0026】上記の溶解炉装置30は、タンク本体5の
下面中心部に形成されたルツボ装着穴5dに着脱可能に
設けられている。溶解炉装置30は、シリコン16を収
容するルツボ15と、ルツボ15を支持するルツボ支持
機構31と、ルツボ15を誘導加熱することによりシリ
コン16を加熱溶融させる電磁誘導コイル32と、電磁
誘導コイル32に高周波電力を供給する図示しない電源
装置と、ルツボ15の温度を検出するようにルツボ15
に接合された図示しない熱電対と、この熱電対の検出温
度に基づいてルツボ15を所望の温度とするように電源
装置を制御するルツボ温調手段(制御装置40)とを備
えている。
【0027】上記のルツボ15は、シリコン16との反
応性が小さくて無通気性の材質、例えばカーボンにより
形成されている。また、電磁誘導コイル32は、ルツボ
15を電磁誘導加熱するように、ルツボ15の周囲に配
置されている。電磁誘導コイル32には、図示しない電
源装置が接続されている。電源装置は、制御装置40に
より制御されることによって、熱電対の検出温度に基づ
いてルツボ15を所望の温度にすると共に、ルツボ15
の側壁の厚みよりも薄い浸透深さで誘導加熱が行われる
ように、高周波電力を電磁誘導コイル32に供給する。
【0028】具体的には、浸透深さδと抵抗率ρ(μΩ
cm)と周波数f(Hz)とが“δ=50.3(ρ/
f)1/2 ”の関係を有することから、この関係に基づい
て浸透深さδを周波数fを変更しながら求めることによ
って、ルツボ15の側壁の厚みよりも薄い浸透深さδと
な周波数fを所定周波数として決定する。そして、電磁
誘導コイル32は、このようにして決定された所定周波
数の高周波電力が供給されることによって、ルツボ15
のみを電磁誘導加熱し、電磁力がルツボ15内のシリコ
ン16に到達することによる波立ちを防止しながら、ル
ツボ15を短時間および高効率で所望の温度、例えばシ
リコン16の液面層を1680K(絶対温度)程度の過
冷却状態とするように加熱する。尚、過冷却状態とは、
融液シリコン2の凝固温度以下でもなお融液状態にある
状態のことである。
【0029】一方、ルツボ15を支持するルツボ支持機
構31は、図2に示すように、ルツボ15の下面に断熱
部材17を介して接合された受け皿部材18を有してい
る。受け皿部材18は、ルツボ15の周縁部よりも大き
なサイズに開口された容器状に形成されている。そし
て、受け皿部材18は、ルツボ15が破損等したとき
に、ルツボ15から漏出した融液状のシリコン16を受
け止めることによって、高温のシリコン16による被害
の拡大を防止する。さらに、受け皿部材18の下面に
は、冷却水を流通させる冷却配管19が接合されてお
り、冷却配管19は、受け皿部材18を冷却することに
よって、受け皿部材18で受け止められた融液状のシリ
コン16を急速に冷却固化させる。
【0030】また、ルツボ支持機構31は、上記のよう
に構成された受け皿部材18およびルツボ15を昇降さ
せるルツボ昇降機構20を備えている。ルツボ昇降機構
20は、気密シール部21、ガイド部材22、ボールネ
ジ20a、ナット20b、ギヤボックス20c、および
減速機付モータ20dを有している。気密シール部21
は、受け皿部材18の下面中心部に先端部が接合された
昇降軸21aを鉛直方向に昇降可能にしている。また、
気密シール部21は、図1の制御装置40に接続されて
おり、制御装置40からの位置指令信号に基づいてモー
タ20d、ギヤボックス20c、ボールネジ20aを駆
動し、昇降軸21aを昇降させることによって、受け皿
部材18を介してルツボ15内のシリコン16の液面を
所定の高さ位置に維持可能になっている。そして、この
ように構成された気密シール部21の周囲には、上述の
ガイド部材22が配置されている。ガイド部材22は、
受け皿部材18の下面コーナー部に先端部が接合されて
おり、ルツボ15の昇降方向を鉛直方向に規制してい
る。
【0031】上記の気密シール部21およびガイド部材
22は、水平方向に横設された平板状の支持盤23によ
り支持されている。支持盤23の周囲には、側壁部材2
4が立設されている。側壁部材24の上端部には、環状
の連結部材25が設けられている。連結部材25は、内
周端部および外周端部が側壁部材24を挟んで内側およ
び外側にそれぞれ位置するように形成されている。
【0032】連結部材25は、内周径が受け皿部材18
を挿通させる程度となるように形成されている。この内
周端部の上面には、コイル台29を介して上述の電磁誘
導コイル32が設けられている。一方、連結部材25の
外周端部には、第1締結穴25aと第2締結穴25bと
が形成されている。各締結穴25a・25bには、第1
ボルト26aおよび第2ボルト26bがそれぞれ貫挿さ
れている。第1ボルト26aは、タンク本体5に対して
ルツボ支持機構31を着脱可能に連結させており、第2
ボルト26bは、タンク本体5に対してコイル台29や
電磁誘導コイル32を着脱可能に連結させている。
【0033】上記のように構成された溶解炉装置30の
下方には、図1に示すように、搬送車2が配置されてい
る。搬送車2は、架台3上に水平方向に設けられたレー
ル33を走行する台車34と、台車34上に設けられ、
上述の溶解炉装置30を載置して昇降可能な載置機構3
5とを備えている。
【0034】一方、溶解炉装置30の上方には、シリコ
ン16の液面に対して垂直方向に旋回しながらシリコン
16を析出させる旋回析出機構10が設けられている。
旋回析出機構10は、旋回軸がタンク本体5の幅方向
(紙面垂直方向)に一致するように設定されており、旋
回中心に設けられた旋回支持体50と、旋回支持体50
から3方向(120°)に均等に配設された3台の第1
〜第3旋回翼51a〜51cとを備えている。各旋回翼
51a〜51cは、図3(a)・(b)に示すように、
基部が旋回支持体50に固設された棒状支持部材52
と、棒状支持部材52の先端部に設けられた支持台53
と、タンタル製のボルトおよびスペーサからなる中間部
材54を介して設けられた取付台55と、取付台55の
上面に着脱可能に設けられたカーボン基板56とを備え
ている。
【0035】上記の取付台55とカーボン基板56との
着脱機構は、取付台55の上面の両端にかけて形成され
た台形形状の溝状係合部55aと、カーボン基板56の
裏面の両端にかけて形成された台形形状の凸状係合部5
6aとからなっており、取付台55の溝状係合部55a
に沿ってカーボン基板56の凸状係合部56aを移動さ
せることによって、カーボン基板56の着脱を可能にし
ている。そして、このように構成された旋回翼51a〜
51cは、図4に示すように、取付台55の溝状係合部
55aが旋回析出機構10の旋回軸に対して並行となる
ように設定されている。
【0036】上記の各旋回翼51a〜51cを支持する
旋回支持体50は、軸受け機構57により回動自在に支
持されながらタンク本体5を貫設されている。タンク本
体5外における旋回支持体50には、従動ギア58が固
設されている。従動ギア58は、チェーン59および第
2ギア60を介して駆動装置61に連結されている。駆
動装置61は、制御装置40からの図6の速度指令に基
づいて任意の旋回速度で旋回析出機構10を旋回可能に
なっている。また、旋回支持体50の内部には、冷却水
路50aが形成されている。冷却水路50aは、各旋回
翼51a〜51cにまで連絡されており、図示しない冷
却水供給系から供給された冷却水が流動されることによ
り旋回析出機構10の全体を冷却する。
【0037】上記のように構成された旋回析出機構10
の上方には、図5に示すように、基板搬送機構65が設
けられている。基板搬送機構65は、各旋回翼51a〜
51cが最上端の給排位置Aに到達したときの取付台5
5の高さ位置に水平方向に配置されており、旋回析出機
構10に対して図中右側に設けられた基板供給機構66
と、旋回析出機構10に対して図中左側に設けられた基
板排出機構67とを備えている。基板供給機構66は、
取付台55に対してカーボン基板56を水平方向に移動
させることによって、図3に示すように、取付台55の
溝状係合部55aにカーボン基板56の凸状係合部56
aを係合させるようになっている。一方、図5に示すよ
うに、基板排出機構67は、取付台55に係合されたカ
ーボン基板56を水平方向左側に移動させることによっ
て、図3に示すように、取付台55の溝状係合部55a
からカーボン基板56の凸状係合部56aを抜脱させる
ようになっている。
【0038】上記の基板供給機構66および基板排出機
構67は、タンク本体5の外部において第1ロードロッ
ク室68および第2ロードロック室69にそれぞれ連絡
されている。これらのロードロック室68・69は、真
空タンク4内の処理室7と真空タンク4外の大気側との
間に設けられ、これら処理室7および大気側に対して任
意のタイミングで連通可能にされている。また、第2ロ
ードロック室69の内部には、カーボン基板56に対し
て冷却を行う図示しない基板冷却機構が設けられてお
り、基板冷却機構は、第2ロードロック室69内におい
て短時間でカーボン基板56を冷却するようになってい
る。
【0039】上記のロードロック室68・69は、カー
ボン基板56を収容するのに必要最小限の容積に設定さ
れている。また、ロードロック室68・69は、アルゴ
ンガスが供給可能にされていると共に真空排気可能にさ
れている。これにより、ロードロック室68・69は、
タンク本体5内の処理室7と同等のアルゴンガス雰囲気
とタンク本体5外の大気雰囲気とに容易且つ短時間で切
換え可能になっている。
【0040】上記の第1ロードロック室68に連絡され
た基板供給機構66の下方には、ルツボ15内にシリコ
ン16’を投入する原料投入機構70が設けられてい
る。原料投入機構70は、先端部がルツボ15の上方に
位置するように形成され、シリコン16’を載置する原
料載置台71と、原料載置台71に載置されたシリコン
16’を押し出す押出装置72とを有している。また、
図1に示すように、ルツボ15の斜め上方となる予熱位
置Bには、基板予熱装置74が設けられている。尚、予
熱位置Bは、この予熱位置Bに各旋回翼51a・51b
・51cが位置したときに、この旋回翼51a・51b
・51cに対して旋回方向後段の旋回翼51c・51a
・51bが給排位置Aに位置するように設定されてい
る。基板予熱装置74は、ルツボ15内のシリコン16
に浸漬する直前の旋回翼51a〜51cのカーボン基板
56をシリコン16の過冷却状態の温度よりも低い温
度、例えば1480K(絶対温度)程度に予熱する。
尚、基板予熱装置74は、カーボン基板56を誘導加熱
するようになっていても良いし、輻射熱により加熱する
ようになっていても良い。
【0041】上記の構成において、半導体基材製造装置
の動作について説明する。先ず、図1の二点鎖線で示す
ように、溶解炉装置30が真空タンク4から切り離さ
れ、所定の作業位置に移動される。そして、この作業位
置において、ルツボ15等の清掃や保守点検が行われた
後、図1の実線で示すように、溶解炉装置30が真空タ
ンク4に装着され、ルツボ15に原料となるシリコン1
6’が投入される。また、この作業と並行し、開閉扉6
が開かれることによって、タンク本体5が開放状態にさ
れる。そして、図5に示すように、タンク本体5内の各
機器の保守点検等が行われると共に、原料投入機構70
の原料載置台71にシリコン16’が載置される。この
後、開閉扉6が閉じられて密閉状態の処理室7が真空タ
ンク4内に形成されることによって、半導体基材製造装
置の準備作業が完了する。
【0042】次に、真空ポンプ13が作動されると共に
第2バルブ12bが開栓状態にされことによって、真空
タンク4内の処理室7が真空排気される。尚、真空排気
は、短時間で所望の真空度に到達するように、図示しな
い他の真空排気系を併用して行われても良い。そして、
処理室7の真空度が例えば1.33パスカルとなったと
きに、第1バルブ12aが開栓されてアルゴンガスが処
理室7に供給される。このような操作により処理室7が
アルゴンガス雰囲気になると、電磁誘導コイル32に対
して図示しない電源装置から高周波電力が供給される。
高周波電力が供給された電磁誘導コイル32は、ルツボ
15の側壁の厚みよりも薄い浸透深さで交番磁場を生成
し、この交番磁場によりルツボ15を誘導加熱する。そ
して、ルツボ15が高温状態に加熱されることによっ
て、ルツボ15内のシリコン16が溶解して全体が融液
状態にされる。
【0043】上記のルツボ15は、図示しない熱電対等
の温度センサにより温度が検出されており、この温度セ
ンサの検出温度に基づいて制御装置40は、シリコン1
6の温度を監視および制御する。そして、融液状のシリ
コン16が例えば1680K(絶対温度)程度の過冷却
状態の処理温度に昇温すると、この処理温度を維持する
ように電磁誘導コイル32への電力供給が制御される。
【0044】また、融液状のシリコン16は、液面高さ
が発光器14aおよび受光器14bからなるレーザ測長
装置(液面高検出装置)により計測されており、制御装
置40(昇降制御装置)は、レーザ測長装置からの測定
データに基づいてルツボ昇降機構20に位置指令信号を
出力することによって、シリコン16の液面高さを所定
の高さ位置、即ち、各旋回翼51a〜51cのカーボン
基板56の基板面がシリコン16に僅かに浸漬する高さ
位置に設定される。この際、電磁誘導コイル32による
交番磁場は、ルツボ15の側壁の内部でのみ生成されて
いるため、ルツボ15内のシリコン16を波立たせるよ
うに作用することはない。従って、シリコン16の液面
が鏡面状態となってレーザ光の乱反射が防止されること
によって、シリコン16の液面高さがレーザ測長装置に
より高精度に計測され、結果としてシリコン16の液面
高さが高精度に所定の高さ位置に位置決めされる。
【0045】次に、図1および図6に示すように、旋回
析出機構10が旋回され、例えば第1旋回翼51aが給
排位置Aに到達したときに停止される。そして、図5に
示すように、基板供給機構66により未使用のカーボン
基板56が取付台55に供給および装着された後、図1
に示すように、旋回析出機構10が旋回されることによ
って、この第1旋回翼51aが予熱位置Bに移動され
る。
【0046】第1旋回翼51aが予熱位置Bに到達する
と、基板予熱装置74に電力が供給されることによっ
て、第1旋回翼51aに装着されたカーボン基板56が
加熱される。尚、このカーボン基板56の温度も図示し
ない熱電対等の温度センサにより検出されている。そし
て、制御装置40は、この検出温度に基づいてカーボン
基板56がシリコン16の過冷却状態の温度よりも低い
温度、例えば1480K程度に昇温したときに予熱処理
が完了したと判断し、第1旋回翼51aをルツボ15方
向に移動させるように旋回析出機構10を旋回させる。
【0047】旋回析出機構10が旋回することによっ
て、第1旋回翼51aのカーボン基板56がルツボ15
のシリコン16に浸漬し始めると、浸漬時間を一定時間
に調整するように、旋回速度が所定速度に維持される。
カーボン基板56がシリコン16に浸漬されると、カー
ボン基板56は、過冷却状態のシリコン16から潜熱を
吸熱することによって、カーボン基板56の基板面を結
晶の核としてシリコン16を結晶析出させる。この際、
カーボン基板56は、過冷却状態のシリコン16よりも
低い温度に予熱されている共に、熱伝導の優れた性質を
有している。従って、シリコン16の潜熱がカーボン基
板56内に効率良く吸熱されることによって、シリコン
16がカーボン基板56の基板面に急激に結晶析出する
ことになる。
【0048】この結果、浸漬時間が短くても、図7およ
び図8に示すように、カーボン基板56の基板面全体に
おいてシリコン16の結晶組織が基板面に対して垂直方
向に延びる柱状晶の形態で成長することによって、カー
ボン基板56の基板面と同一サイズの長さLおよび幅H
であって所定厚さd1のシリコン結晶シート75が生成
されることになる。
【0049】この後、図5に示すように、旋回析出機構
10の旋回が継続されることによって、シリコン結晶シ
ート75を生成させたカーボン基板56が給排位置Aに
到達したときに停止される。そして、この給排位置Aに
おいて、基板搬送機構65の基板排出機構67によりカ
ーボン基板56がシリコン結晶シート75と共に取付台
55から抜脱され、第2ロードロック室69を介して外
部に搬出される。この後、シリコン結晶シート75がカ
ーボン基板56から剥離され、このシリコン結晶シート
75に対して研磨処理や所定形状の切断処理が施される
ことによって、厚さd1で所定形状のシリコンウエハ
(半導体ウエハ)とされる。
【0050】そして、図6に示すように、以上の一連の
処理動作が各旋回翼51a〜51cにおいて1/3周期
ずつ前後しながら同時に行われることによって、旋回析
出機構10の1回の旋回ごとに3枚のシリコン結晶シー
ト75が製造される。尚、図1に示すように、以上の一
連の処理動作が継続されることによりルツボ15内のシ
リコン16が消費された場合でも、上述のように、ルツ
ボ昇降機構20がルツボ15を上昇させることによりシ
リコン16の液面高さを所定の高さ位置に維持すること
によって、常に同じ品質およびサイズのシリコン結晶シ
ート75が製造される。
【0051】次いで、例えばルツボ15を側壁に旋回翼
51a〜51cが衝突する直前の上限位置にまでルツボ
15が上昇すると、一時的に上述の処理動作が停止され
る。尚、この場合において、処理室7のアルゴンガス雰
囲気は維持されている。そして、図5に示すように、原
料投入機構70から所定量のシリコン16’がルツボ1
5内に投入されることにより消費分に対応した量が補充
される。この後、シリコン16’が溶解されたときに、
上述の処理動作が再開される。
【0052】また、原料投入機構70のシリコン16’
も消費した場合には、図1に示すように、1バッチ分の
処理動作が完了したと判断され、処理動作が停止された
後、第3バルブ12cが開栓状態に切り換えられること
によって、処理室7が大気雰囲気にされる。この後、図
示二点鎖線で示すように、真空タンク4からルツボ15
等の溶解炉装置30が切り離されて作業位置に移動され
ると共に、開閉扉6が開放される。但し、原料投入機構
70にロードロック室を付属させ、処理室7の雰囲気を
破ることなく原料を供給し、連続的に運転することも可
能である。
【0053】次に、本実施形態における半導体基材製造
装置によりシリコン結晶シート75が適正に製造される
ことを確認するため、以下の実験を行った。
【0054】即ち、シリコン16を1680K(絶対温
度)程度の過冷却状態となるように加熱した。そして、
厚さd1=6mm、長さL=100mm、巾H=30m
mのカーボン基板56を準備し、過冷却状態のシリコン
16よりも低い温度の1480K(絶対温度)に予熱し
た。そして、カーボン基板56を融液状のシリコン16
に1秒および5秒の浸漬時間tで浸漬し、カーボン基板
56にシリコン16を結晶析出させた。
【0055】この結果、浸漬時間が1秒の条件下におい
ては、厚さdl=0.3mm、長さL=100mm、お
よび巾H=30mmのシリコン結晶シート75が得られ
た。一方、浸漬時間が15秒の条件下においては、厚さ
dl=1.0mm、長さL=100mm、および巾H=
30mmのシリコン結晶シート75が得られた。また、
各条件下で形成された結晶シート75の組織は、厚さd
1方向へ延びる柱状晶であった(図8参照)。
【0056】これにより、熱伝導の優れたカーボン基板
56を過冷却状態のシリコン16よりも低い温度に予熱
して浸漬すると、カーボン基板56の長さL×巾Hのシ
リコン結晶シート75を形成できることが確認された。
また、カーボン基板56の浸漬時間tを適宜選択するこ
とによって、所望厚さdlのシリコン結晶シート75を
製造可能であることも確認された。
【0057】次に、カーボン基板56の浸漬時間tとシ
リコン結晶シート75の厚さd1との関係を検討する。
【0058】ここで、融液状のシリコン16の潜熱Q=
50.6(KJ/mol)、シリコンの密度ρS=2.
33(kg/m3 )、過冷却状態のシリコン16の温度
T0=1680K(絶対温度)とする。また、カーボン
基板56の断面積S=100×30(mm2 )、カーボ
ン基板56を構成するカーボンの密度ρC=1720
(kg/m3 )、カーボンの比熱Cp=1930〔J/
(deg・kg)〕とする。さらに、カーボン基板56
と融液状のシリコン16との間の熱伝達率h=8000
〔W/(m2 ・K)〕とする。
【0059】以上の条件下において、シリコン16の結
晶析出量をM(kg)、カーボン基板56の温度をTと
すると、シリコン16が結晶析出することによりシリコ
ン16の潜熱がカーボン基板56に伝達する熱量は、 Q×(dM/dt)=S×h×(T0−T)・・・・・・・・・・・(1) として求められる。
【0060】また、カーボン基板56へ伝達した熱量に
よって、カーボン基板56が上昇する温度は、 S×h×(T0−T)=m×Cp×(dT/dt)・・・・・・・・(2) として求められる。但し、mはカーボン基板56の質量
(m=S×6×ρc/1000)である。
【0061】さらに、カーボン基板56に結晶析出する
シリコン結晶シート75の厚さをd1とすると、結晶析
出量Mは、 M=ρS×S×d1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3) となる。
【0062】上記式(1)〜(3)を連立させて解く
と、シリコン結晶シート75の厚さdと浸漬時間tとの
関係は、図9に示す曲線関数となる。この曲線関数は、
浸漬時間1秒でシリコン結晶シート75の厚さd1=
0.3mm、浸漬時間15秒でシリコン結晶シート75
の厚さd1=0.96mmとなり、上述の実験結果とほ
ぼ一致している。このことから、カーボン基板56の浸
漬時間tを図9の曲線関数に基づいて適宜選択すること
によって、所望厚さd1のシリコン結晶シート75を形
成できることが確認された。
【0063】以上のように、本実施形態の半導体基材製
造装置は、図1に示すように、密閉状態にされた処理室
7で半導体材料であるシリコン16をカーボン基板56
の基板面に結晶析出させることによって、シート状の半
導体基材であるシリコン結晶シート75を製造するもの
であり、処理室7を形成する真空タンク4と、シリコン
16を過冷却状態の融液とするように加熱しながら収容
する溶解炉装置30と、カーボン基板56の複数を周方
向に配置すると共に、この周方向への旋回によりカーボ
ン基板56を過冷却状態のシリコン16に順に浸漬させ
て一定時間後に引き上げる旋回析出機構10とを有した
構成にされている。
【0064】上記の構成によれば、旋回析出機構10の
周方向に配置された複数のカーボン基板56が順にシリ
コン16に浸漬され、一定時間後に引き上げられること
によって、各カーボン基板56の基板面にシリコン16
が同一条件で結晶析出し、所定の厚みを有したシート状
のシリコン結晶シート75が順に生成される。
【0065】従って、旋回析出機構10の旋回によりカ
ーボン基板56が浸漬されて引き上げられるたびに、1
枚単位でシリコン結晶シート75が生成され、真空タン
ク4の外部に取り出して後工程に搬送することができ
る。これにより、後工程において、シリコン結晶シート
75を研磨すれば、所望の半導体ウエハを得ることがで
きるため、材料ロスを十分に低減することができ、結果
として半導体ウエハを安価に製造することができる。
【0066】尚、本実施形態においては、旋回析出機構
10が旋回支持体50に3台の第1〜第3旋回翼51a
〜51cを設けた構成にされているが、これに限定され
るものではなく、図10に示すように、ドラム状の旋回
支持体50’の周面に多数のカーボン基板56’を旋回
方向(矢符方向)に配置すると共に、ルツボ15’に浸
漬させる直前にカーボン基板56’を予熱するように基
板予熱装置74を配置した構成であっても良い。
【0067】また、本実施形態においては、半導体材料
としてシリコン16を用いた場合について説明している
が、これに限定されるものではなく、ゲルマニウム等の
共有結合を持った単体の元素金属材料や、GaAsのよ
うな化合物による化合物シリコン16を用いることがで
きる。また、本実施形態においては、カーボン基板56
を用いた場合について説明しているが、これに限定され
るものでもなく、上述したシリコン16よりも熱伝導の
優れたものであれば、如何なるものを用いても良い。
【0068】また、本実施形態において、溶解炉装置3
0は、シリコン16を収容するカーボン製のルツボ15
と、ルツボ15の周囲に配置された電磁誘導コイル32
と、ルツボ15を誘導加熱するように電磁誘導コイル3
2に対して高周波電力を供給する図示しない電源装置と
を備えており、電源装置は、ルツボ15の側壁の厚みよ
りも薄い浸透深さで誘導加熱が行われるように、高周波
電力の周波数を設定した構成にされている。
【0069】上記の構成によれば、ルツボ15を誘導加
熱することによって、効率良くシリコン16を溶解させ
ることができる。また、ルツボ15の側壁の厚みよりも
薄い浸透深さで誘導加熱が行われることによって、シリ
コン16の融液の液面を波立たせないようにすることが
できる。これにより、安定な条件でシリコン結晶シート
75を析出させることができる。
【0070】尚、本実施形態における溶解炉装置30
は、電磁誘導コイル32に高周波電力を供給することに
よって、ルツボ15を誘導加熱することにより昇温させ
ているが、これに限定されることはなく、抵抗ヒータに
電力を供給して輻射熱によりルツボ15を加熱するよう
になっていても良い。
【0071】
【発明の効果】請求項1の発明は、密閉状態にされた処
理室で半導体材料をカーボン基板の基板面に結晶析出さ
せることによって、シート状の半導体基材を製造する半
導体基材製造装置であって、前記処理室を形成する真空
タンクと、前記半導体材料を融液とするように加熱しな
がら収容する溶解炉装置と、前記カーボン基板の複数を
周方向に配置すると共に、該周方向への旋回により前記
カーボン基板を前記半導体材料に順に浸漬させて一定時
間後に引き上げる旋回析出機構とを有する構成である。
【0072】上記の構成によれば、旋回析出機構の周方
向に配置された複数のカーボン基板が順に半導体材料に
浸漬され、一定時間後に引き上げられることによって、
各カーボン基板の基板面に半導体材料が同一条件で結晶
析出し、所定の厚みを有したシート状の半導体基材が順
に生成される。従って、旋回析出機構の旋回によりカー
ボン基板が浸漬されて引き上げられるたびに、1枚単位
で半導体基材が生成され、真空タンクの外部に取り出し
て後工程に搬送することができる。これにより、後工程
において、半導体基材を研磨すれば、所望の半導体ウエ
ハを得ることができるため、材料ロスを十分に低減する
ことができ、結果として半導体ウエハの安価な製造が可
能になる。
【0073】請求項2の発明は、請求項1に記載の半導
体基材製造装置であって、前記旋回析出機構は、前記カ
ーボン基板を着脱可能に保持する取付台を有する構成で
ある。上記の構成によれば、取付台からカーボン基板を
取り外すことによって、カーボン基板と共に半導体基材
を真空タンクから搬出することができるため、半導体基
材をカーボン基板から剥離する処理をタンク外で容易に
行うことができる。
【0074】請求項3の発明は、請求項2に記載の半導
体基材製造装置であって、前記真空タンク内の処理室と
真空タンク外の大気側との間に設けられ、これら処理室
および大気側に対して任意のタイミングで連通可能なロ
ードロック室と、前記ロードロック室と前記取付台とに
カーボン基板を搬送する基板搬送機構とを有する構成で
ある。
【0075】上記の構成によれば、ロードロック室を介
してカーボン基板と共に半導体基材を取り出すことがで
きると共に、ロードロック室を介して未使用のカーボン
基板を取付台に装着することができるため、真空タンク
内の処理室を常に所望の雰囲気に維持することができ
る。
【0076】請求項4の発明は、請求項3に記載の半導
体基材製造装置であって、前記ロードロック室には、半
導体基材を結晶析出させたカーボン基板に対して冷却を
行う基板冷却機構が設けられている構成である。上記の
構成によれば、ロードロック室において短時間で半導体
基材を冷却することができる。
【0077】請求項5の発明は、請求項1または2に記
載の半導体基材製造装置であって、前記旋回析出機構
は、熱伝導率の低い材質からなる中間部材を介して前記
カーボン基板を取り付けている構成である。上記の構成
よれば、半導体材料の結晶析出時にカーボン基板が高温
状態になっても、中間部材がカーボン基板から旋回析出
機構側への熱伝達を遮ることによって、旋回析出機構の
過熱による不具合を防止することができる。
【0078】請求項6の発明は、請求項1に記載の半導
体基材製造装置であって、前記溶解炉装置は、前記半導
体材料を収容するカーボン製のルツボと、前記ルツボの
周囲に配置された電磁誘導コイルと、前記ルツボを誘導
加熱するように前記電磁誘導コイルに対して高周波電力
を供給する電源装置とを備えており、前記電源装置は、
前記ルツボの側壁の厚みよりも薄い浸透深さで誘導加熱
が行われるように、高周波電力の周波数を設定している
構成である。
【0079】上記の構成によれば、ルツボを誘導加熱す
ることによって、効率良く半導体材料を溶解させること
ができる。また、ルツボの側壁の厚みよりも薄い浸透深
さで誘導加熱が行われることによって、半導体材料の融
液の液面を波立たせないようにすることができる。これ
により、安定な条件で半導体シートの析出を行うことが
できる。
【0080】請求項7の発明は、請求項1に記載の半導
体基材製造装置であって、前記旋回析出機構の旋回によ
り前記カーボン基板が半導体材料に浸漬される前に、該
カーボン基板を融液金属よりも低い温度に予熱する基板
予熱装置を有する構成である。上記の構成によれば、カ
ーボン基板が予熱されることによって、半導体基材の結
晶の析出を効率良く行わせることができる。
【0081】請求項8の発明は、請求項7に記載の半導
体基材製造装置であって、前記基板予熱装置は、誘導加
熱により前記カーボン基板を予熱する構成である。上記
の構成によれば、カーボン基板の予熱を効率良く行うこ
とができる。
【0082】請求項9の発明は、請求項1に記載の半導
体基材製造装置であって、前記真空タンクの処理室を真
空状態または任意の圧力での不活性ガス雰囲気とするガ
ス処理機構を有する構成である。上記の構成によれば、
半導体基材に適した製造条件に調整することが可能にな
る。
【0083】請求項10の発明は、請求項1に記載の半
導体基材製造装置であって、前記溶解炉装置は、前記半
導体材料を収容するルツボと、前記ルツボから漏出した
半導体材料を受け止めるように容器状に形成された受け
皿部材を有する構成である。上記の構成によれば、ルツ
ボが破損等して高温の半導体材料が漏出したときに、こ
の半導体材料を受け皿部材が受け止めることによって、
漏出による他の構成部品への被害を最小限に抑制するこ
とができると共に、半導体材料の回収を容易に行うこと
ができる。
【0084】請求項11の発明は、請求項1に記載の半
導体基材製造装置であって、前記溶解炉装置は、前記半
導体材料を収容するルツボと、前記ルツボを加熱する加
熱装置と、前記ルツボの温度を検出するように該ルツボ
に接合された熱電対と、前記熱電対の検出温度に基づい
て前記ルツボを所望の温度とするように前記加熱装置を
制御するルツボ温調手段とを有する構成である。上記の
構成によれば、ルツボに接合された熱電対によりルツボ
に対する温度制御を行うことによって、ルツボに収容さ
れた半導体材料の温度制御を間接的に行うことができ
る。これにより、例えば保護管付きの熱電対を半導体材
料に浸漬し、直接的に半導体材料の温度制御を行う場合
と比較して、半導体材料への不純物の混入による汚染を
低減することができる。
【0085】請求項12の発明は、請求項1に記載の半
導体基材製造装置であって、前記溶解炉装置は、前記半
導体材料を収容するルツボと、前記ルツボを任意の位置
に昇降可能なルツボ昇降機構と、前記半導体材料の液面
高さを検出する液面高検出装置と、前記液面高検出装置
からの検出信号に基づいて、半導体材料の液面高さを所
定の高さ位置とするように前記ルツボ昇降機構を制御す
る昇降制御装置とを有する構成である。上記の構成によ
れば、半導体基材の製造を継続することによりルツボ内
の半導体材料が消費されて少なくなった場合でも、ルツ
ボを検出信号に基づいて上昇させることによって、半導
体材料の液面高さを常に所定の高さ位置に維持すること
ができる。これにより、カーボン基板が半導体材料に対
して常に同じ状態で浸漬されるため、半導体基材を安定
して製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体基材製造装置を正面視したときの概略構
成図である。
【図2】半導体基材製造装置の正面視したときの要部拡
大図である。
【図3】第1〜第3旋回翼の概略構成を示すものであ
り、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図4】半導体基材製造装置を側面視したときの要部拡
大図である。
【図5】半導体基材製造装置を側面視したときの概略構
成図である。
【図6】第1〜第3旋回翼の動作状態を示す説明図であ
る。
【図7】カーボン基板にシリコン結晶シートが結晶析出
した状態を示す説明図である。
【図8】シリコン結晶シートの内部構造を示す説明図で
ある。
【図9】カーボン基板の浸漬時間と結晶析出厚さとの関
係を示すグラフである。
【図10】旋回析出機構の斜視図である。
【符号の説明】
1 製造装置本体 2 搬送車 3 架台 4 真空タンク 5 タンク本体 6 開閉扉 7 処理室 8 真空ホース 9 ガス処理機構 10 旋回析出機構 11 ガスボンベ 13 真空ポンプ 15 ルツボ 16 シリコン 17 断熱部材 18 受け皿部材 19 冷却配管 20 ルツボ昇降機構 21 気密シール部 22 ガイド部材 30 溶解炉装置 31 ルツボ支持機構 32 電磁誘導コイル 40 制御装置 43 連結部材 50 旋回支持体 51a〜51c 第1〜第3旋回翼 52 棒状支持部材 53 支持台 55 取付台 56 カーボン基板 70 原料投入機構 74 基板予熱装置 75 シリコン結晶シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中井 泰弘 三重県伊勢市竹ヶ鼻町100番地 神鋼電機 株式会社伊勢事業所内 (72)発明者 中嶋 賢人 三重県伊勢市竹ヶ鼻町100番地 神鋼電機 株式会社伊勢事業所内 (72)発明者 奥野 敦 三重県伊勢市竹ヶ鼻町100番地 神鋼電機 株式会社伊勢事業所内 (72)発明者 田所 昌宏 愛知県豊橋市三弥町字元屋敷150 神鋼電 機株式会社豊橋事業所内 (72)発明者 山下 善二郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャ−プ株式会社内 (72)発明者 矢野 光三郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャ−プ株式会社内 (72)発明者 五角 博純 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャ−プ株式会社内 (72)発明者 吉田 浩司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャ−プ株式会社内 (72)発明者 胡間 修二 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャ−プ株式会社内 Fターム(参考) 4G072 AA01 BB12 GG04 GG05 HH01 MM38 NN01 RR30 UU01 5F053 AA03 BB08 BB14 BB41 BB52 DD01 DD03 FF05 HH05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉状態にされた処理室で半導体材料を
    カーボン基板の基板面に結晶析出させることによって、
    シート状の半導体基材を製造する半導体基材製造装置で
    あって、 前記処理室を形成する真空タンクと、 前記半導体材料を融液とするように加熱しながら収容す
    る溶解炉装置と、 前記カーボン基板の複数を周方向に配置すると共に、該
    周方向への旋回により前記カーボン基板を前記半導体材
    料に順に浸漬させて一定時間後に引き上げる旋回析出機
    構とを有することを特徴とする半導体基材製造装置。
  2. 【請求項2】 前記旋回析出機構は、前記カーボン基板
    を着脱可能に保持する取付台を有することを特徴とする
    請求項1に記載の半導体基材製造装置。
  3. 【請求項3】 前記真空タンク内の処理室と真空タンク
    外の大気側との間に設けられ、これら処理室および大気
    側に対して任意のタイミングで連通可能なロードロック
    室と、 前記ロードロック室と前記取付台とにカーボン
    基板を搬送する基板搬送機構とを有することを特徴とす
    る請求項2に記載の半導体基材製造装置。
  4. 【請求項4】 前記ロードロック室には、半導体基材を
    結晶析出させたカーボン基板に対して冷却を行う基板冷
    却機構が設けられていることを特徴とする請求項3に記
    載の半導体基材製造装置。
  5. 【請求項5】 前記旋回析出機構は、 熱伝導率の低い材質からなる中間部材を介して前記カー
    ボン基板を取り付けていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の半導体基材製造装置。
  6. 【請求項6】 前記溶解炉装置は、 前記半導体材料を収容するカーボン製のルツボと、 前記ルツボの周囲に配置された電磁誘導コイルと、 前記ルツボを誘導加熱するように前記電磁誘導コイルに
    対して高周波電力を供給する電源装置とを備えており、 前記電源装置は、前記ルツボの側壁の厚みよりも薄い浸
    透深さで誘導加熱が行われるように、高周波電力の周波
    数を設定していることを特徴とする請求項1に記載の半
    導体基材製造装置。
  7. 【請求項7】 前記旋回析出機構の旋回により前記カー
    ボン基板が半導体材料に浸漬される前に、該カーボン基
    板を融液金属よりも低い温度に予熱する基板予熱装置を
    有することを特徴とする請求項1に記載の半導体基材製
    造装置。
  8. 【請求項8】 前記基板予熱装置は、誘導加熱により前
    記カーボン基板を予熱することを特徴とする請求項7に
    記載の半導体基材製造装置。
  9. 【請求項9】 前記真空タンクの処理室を真空状態また
    は任意の圧力での不活性ガス雰囲気とするガス処理機構
    を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体基材
    製造装置。
  10. 【請求項10】 前記溶解炉装置は、 前記半導体材料を収容するルツボと、 前記ルツボから漏出した半導体材料を受け止めるように
    容器状に形成された受け皿部材を有することを特徴とす
    る請求項1に記載の半導体基材製造装置。
  11. 【請求項11】 前記溶解炉装置は、 前記半導体材料を収容するルツボと、 前記ルツボを加熱する加熱装置と、 前記ルツボの温度を検出するように該ルツボに接合され
    た熱電対と、 前記熱電対の検出温度に基づいて前記ルツボを所望の温
    度とするように前記加熱装置を制御するルツボ温調手段
    とを有することを特徴とする請求項1に記載の半導体基
    材製造装置。
  12. 【請求項12】 前記溶解炉装置は、 前記半導体材料を収容するルツボと、 前記ルツボを任意の位置に昇降可能なルツボ昇降機構
    と、 前記半導体材料の液面高さを検出する液面高検出装置
    と、 前記液面高検出装置からの検出信号に基づいて、半導体
    材料の液面高さを所定の高さ位置とするように前記ルツ
    ボ昇降機構を制御する昇降制御装置とを有することを特
    徴とする請求項1に記載の半導体基材製造装置。
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