JP2002289458A - 積層形フィルムコンデンサ - Google Patents

積層形フィルムコンデンサ

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JP2002289458A
JP2002289458A JP2001091692A JP2001091692A JP2002289458A JP 2002289458 A JP2002289458 A JP 2002289458A JP 2001091692 A JP2001091692 A JP 2001091692A JP 2001091692 A JP2001091692 A JP 2001091692A JP 2002289458 A JP2002289458 A JP 2002289458A
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Japan
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capacitor
film
metal
laminated film
laminated
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JP2001091692A
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English (en)
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Keizo Maruoka
敬三 丸岡
Isamu Yamamoto
勇 山本
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Shizuki Electric Co Inc
Original Assignee
Shizuki Electric Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放熱効果に優れ、母体コンデンサの切断が容
易で、製造コストを低減することが可能な積層形フィル
ムコンデンサを提供する。 【解決手段】 片面に蒸着金属を有する誘電体フィルム
一対を複数重ね合せるか、または両面に蒸着金属を有す
る誘電体フィルムと蒸着金属を有しない誘電体フィルム
とを複数対重ね合せ、相対向する端面にメタリコン電極
15を形成した積層形フィルムコンデンサにおいて、上
記メタリコン電極15に沿うコンデンサの長さAを3c
m以上とし、かつ上記フィルムの重ね合せ方向に沿うコ
ンデンサの厚みBに対する上記コンデンサの長さAの比
A/Bを4以上で20以下にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、積層形フィルム
コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、積層形フィルムコンデンサは、図
8に示すように、誘電体フィルム81の片面に金属蒸着
部82及び誘電体フィルム81の幅方向の一端部にマー
ジン部83(蒸着金属がない部分)が形成された金属化
フィルム80の一対を、マージン部83が互いに反対側
になるように重ね合せ、さらに、これらを複数積層して
両端面にメタリコン電極84を形成してコンデンサが構
成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記積層形
フィルムコンデンサでは、積層数を増加すると容量を増
大できるが、積層数を増加した場合には、コンデンサの
放熱効果が低下するという欠点が生じる。また、上記積
層形フィルムコンデンサは、図9に示すような母体コン
デンサ91を破線92に沿って金属刃、レーザ光等で各
単位コンデンサに切断することによって得られる。金属
化フィルム80は、厚みが2〜数μm程度であり、積層
された多数の金属化面を切断すると、切断時の熱や形状
変形によって隣接する蒸着金属同士が接触または溶着し
て短絡が起り、コンデンサの特性劣化が生じ易い。この
ため、母体コンデンサ91の切断においては、切断面が
損傷しないように切断の方法や条件を設定、制御するこ
とが必要であり、積層形フィルムコンデンサのコストア
ップの一因にもなっている。
【0004】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、放熱効果に優
れ、母体コンデンサの切断が容易で、製造コストを低減
することが可能な積層形フィルムコンデンサを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1の積層
形フィルムコンデンサは、片面に蒸着金属を有する誘電
体フィルム一対を複数重ね合せるか、または両面に蒸着
金属を有する誘電体フィルムと蒸着金属を有しない誘電
体フィルムとを複数対重ね合せ、相対向する端面にメタ
リコン電極15を形成した積層形フィルムコンデンサに
おいて、上記メタリコン電極15に沿うコンデンサの長
さAを3cm以上とし、かつ上記フィルムの重ね合せ方
向に沿うコンデンサの厚みBに対する上記コンデンサの
長さAの比A/Bを4以上で20以下にしたことを特徴
としている。
【0006】上記請求項1の積層形フィルムコンデンサ
では、同等容量の巻回形フィルムコンデンサに比べて放
熱面積が広がる。
【0007】請求項2の積層形フィルムコンデンサは、
蒸着金属を有する面の誘電体フィルムの長手方向の両端
部にマージン部14を形成し、上記コンデンサの長さA
に対するマージン部14の幅Cの比C/Aを、0.00
5以上で0.03以下にしたことを特徴としている。
【0008】上記請求項2の積層形フィルムコンデンサ
では、容量に影響を与えない蒸着金属のないマージン部
14が積層方向に形成される。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、この発明の積層形フィルム
コンデンサの具体的な実施の形態について、図面を参照
しつつ詳細に説明する。
【0010】図1は、この発明の積層形フィルムコンデ
ンサの実施形態を示し、蒸着電極11の周囲には、図8
に示す従来のマージン部83と同様のマージン部12に
加え、コンデンサの切断面である両端面13側にマージ
ン部14を有している。すなわち、この積層形フィルム
コンデンサは、長手方向に沿って延びる一対のメタリコ
ン電極15、15を備え、このメタリコン電極15、1
5と直交状に交差して延びる一対の端面に沿って、この
端面と同方向に延びる一対のマージン部14、14を有
している。
【0011】図2において、原フィルム21は、PE
T、PP、またはPPS等のプラスチックフィルムであ
り、2〜数μm程度の厚みを有する。この原フィルム2
1には、アルミニウム、亜鉛、またはそれらの混合金
属、またはその他の金属の蒸着により、電極領域22が
格子状に配置されたマージン部23、24間に多数形成
されている。一方のマージン部23は、原フィルム21
の長手方向に沿って延びるものであり、また他方のマー
ジン部24は、これとは略直交して原フィルム21の幅
方向に沿って延びるものである。各マージン部23、2
4は、原フィルム21の一面に金属を蒸着した後、放電
またはレーザ光で蒸着金属を飛散させて形成することが
できる。また、金属の蒸着前に、金属の付着を阻止する
マスキングオイルを印刷ロール方式等で予め塗布してお
く方法でマージン部23、24を形成してもよい。
【0012】蒸着された単位金属領域22の長さ(フィ
ルムの長手方向の寸法)は、3cm〜20cm、各マー
ジン部23、24の幅は1mm〜8mm、好ましくは2
mm〜5mmである。
【0013】このような一対の金属化フィルムを、図
3、図4に示すように、フィルム長手方向のマージン部
23が対向する金属領域22の中央に位置し、かつフィ
ルム幅方向のマージン部24が互いに上下に重なるよう
に重ね合せ、平板状巻芯に巻回する。次に、巻回した原
フィルム21を、図5の破線に沿って、すなわち一対の
金属化フィルムの全てのフィルム長手方向のマージン部
23を通る線でもって切断し、図6に示すように端面に
メタリコン電極62を形成して母体コンデンサ61を得
る。その後、母体コンデンサ61をマージン部24に沿
って切断し、図1に示すような単位コンデンサを得る。
母体コンデンサ61は蒸着金属がないマージン部24で
切断されるため、切断面で蒸着金属の損傷がなくコンデ
ンサの特性劣化は生じない。
【0014】上記方法では、従来のように切断条件の細
かい設定は不要で、母体コンデンサ61の切断が容易で
あり、製造コスト低減の効果は大きい。
【0015】また、単位コンデンサは、薄形の積層形フ
ィルムコンデンサであり、単位コンデンサの長さAを3
cm以上とし、かつフィルムの重ね合せ方向に沿う単位
コンデンサの厚みBに対する単位コンデンサの長さAの
比A/Bを4以上で20以下としているので、同等容量
の巻回形フィルムコンデンサに比べて格段に放熱効果が
よい。
【0016】単位コンデンサは、直接基板等に装着して
使用することができる。図7に示すように、単位コンデ
ンサ71の一面に放熱フィン72を装着すればさらに放
熱効果がよくなる。
【0017】図1に示しているように単位コンデンサの
長さ方向両端のマージン部14の幅Cは、0.3mm〜
4mm、好ましくは1mm〜2.5mm程度であるが、
単位コンデンサの長さAの0.5%〜3%であればマー
ジン部14の形成によって生じる容量減少は問題ない。
すなわち、単位コンデンサの長さAに対するマージン部
14の幅Cの比C/Aを、0.005以上で0.03以
下のように構成するのが好ましい。
【0018】以上にこの発明の具体的な実施形態につい
て説明したが、この発明は、上記実施形態に限定される
ものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施す
ることができる。例えば、単位コンデンサ全体を樹脂モ
ールドしてもよく、ケースに収納してもよい。また、単
位コンデンサの蒸着電極面を保安機構付きの蒸着パター
ンにしてもよい。さらに、片面蒸着フィルムではなく、
両面蒸着フィルムと蒸着金属のない誘電体フィルムを積
層した構成でもよい。
【0019】尚、この発明の積層形フィルムコンデンサ
は、放熱効果がよいので電力用半導体素子や他の発熱部
品とともに用いると効果が大きい。
【0020】
【発明の効果】請求項1の積層形フィルムコンデンサに
よれば、同等容量の巻回形フィルムコンデンサに比べて
放熱面積が広がることによって、格段に放熱効果をあげ
ることができる。
【0021】請求項2の積層形フィルムコンデンサによ
れば、マージン部の形成によって生じる容量減少の問題
がなく、母体コンデンサが蒸着金属のないマージン部で
切断されることにより、切断面で蒸着金属の損傷がなく
コンデンサの特性劣化は生じない。また、切断条件の細
かい設定は不要で、母体コンデンサの切断が容易であ
り、製造コストを大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の積層形フィルムコンデンサの実施形
態を示す概略全体斜視図である。
【図2】上記実施形態の積層形フィルムコンデンサの原
フィルムの重ね合せを説明するための図である。
【図3】図2におけるD−D´断面図である。
【図4】図3におけるE−E´断面図である。
【図5】上記実施形態の積層された原フィルムの切断方
法を説明するための図である。
【図6】上記実施形態の母体コンデンサを示す概略全体
斜視図である。
【図7】上記実施形態の単位コンデンサに放熱フィンを
装着した積層形フィルムコンデンサを示す概略全体斜視
図である。
【図8】従来の積層形フィルムコンデンサの断面図であ
る。
【図9】従来の母体コンデンサを示す概略全体斜視図で
ある。
【符号の説明】
11 蒸着電極 12 マージン部 13 両端面 14 マージン部 15 メタリコン電極 21 原フィルム 22 電極領域 23 マージン部 24 マージン部 61 母体コンデンサ 62 メタリコン電極 71 単位コンデンサ 72 放熱フィン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面に蒸着金属を有する誘電体フィルム
    一対を複数重ね合せるか、または両面に蒸着金属を有す
    る誘電体フィルムと蒸着金属を有しない誘電体フィルム
    とを複数対重ね合せ、相対向する端面にメタリコン電極
    (15)を形成した積層形フィルムコンデンサにおい
    て、上記メタリコン電極(15)に沿うコンデンサの長
    さ(A)を3cm以上とし、かつ上記フィルムの重ね合
    せ方向に沿うコンデンサの厚み(B)に対する上記コン
    デンサの長さ(A)の比(A/B)を4以上で20以下
    にしたことを特徴とする積層形フィルムコンデンサ。
  2. 【請求項2】 蒸着金属を有する面の誘電体フィルムの
    長手方向の両端部にマージン部(14)を形成し、上記
    コンデンサの長さ(A)に対するマージン部(14)の
    幅(C)の比(C/A)を、0.005以上で0.03
    以下にしたことを特徴とする請求項1の積層形フィルム
    コンデンサ。
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