JP2002287652A - ガラス基板のクリーニング装置 - Google Patents

ガラス基板のクリーニング装置

Info

Publication number
JP2002287652A
JP2002287652A JP2001089486A JP2001089486A JP2002287652A JP 2002287652 A JP2002287652 A JP 2002287652A JP 2001089486 A JP2001089486 A JP 2001089486A JP 2001089486 A JP2001089486 A JP 2001089486A JP 2002287652 A JP2002287652 A JP 2002287652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
cleaning
glass substrate
cleaning material
take
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001089486A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3992937B2 (ja
Inventor
Akira Kameda
明 亀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001089486A priority Critical patent/JP3992937B2/ja
Publication of JP2002287652A publication Critical patent/JP2002287652A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3992937B2 publication Critical patent/JP3992937B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In General (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便な構成でテープ状清掃材の送りを正しく
行え、洗浄剤を必要部分に確実に塗布することができる
ガラス基板のクリーニング装置を提供することを目的と
する。 【解決手段】 ガラス基板の縁部の表面付着物をワイパ
テープ10によって除去するガラス基板のクリーニング
装置において、供給リール11Aからワイパテープ10
を回転駆動される送りローラ15と従動ローラ16を備
えたテープ送り機構12Aによって引き出して楔形状の
押圧子8Aを周回させ、ここでワイパテープ10をガラ
ス基板の縁部に押しつけてクリーニングを行う。押圧子
8Aの先端のエッジ部の上流側には洗浄剤の吐出孔が設
けられており、ここでワイパテープ10に洗浄剤が塗布
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示パネルなどの
ガラス基板の縁部をクリーニングするガラス基板のクリ
ーニング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】表示パネルなどのガラス基板の製造工程
では、ガラス基板の縁部に形成された端子にサブ基板が
接続される。この接続の方法として異方性導電材によっ
てガラス基板にサブ基板を接合する方法が用いられる。
この接合に先立って、ガラス基板の縁部の表面に付着し
た異物の除去や、ガラス基板表面に電子部品を実装する
ために貼付される異方性導電材の貼着性を向上させるこ
とを目的としたクリーニングが行われる。
【0003】このクリーニングは、縁部に押圧子によっ
てワイパテープを押し付けた状態で、ガラス基板を押圧
子に対して相対的にスライドさせ、ワイパテープによっ
てガラス板に付着した付着物を拭き取ることにより行わ
れる。使用されるワイパテープは供給リールに卷回した
状態で供給され、押圧子を周回して巻き取りリールに巻
き取られて回収される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のガ
ラス基板のクリーニング装置では、ワイパテープを供給
リールから引き出して送給するテープ送り機構やワイパ
テープに対してクリーニング用の洗浄剤を塗布する洗浄
剤塗布機構の構成に起因して、テープ送り駆動系が複雑
になり、また洗浄剤を必要部分に安定して塗布すること
ができないという問題点があった。
【0005】そこで本発明は、簡便な構成でテープ状清
掃材の送りを正しく行え、洗浄剤を必要部分に確実に塗
布することができるガラス基板のクリーニング装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のガラス基
板のクリーニング装置は、ガラス基板の縁部の表面付着
物をテープ状清掃材によって除去するガラス基板のクリ
ーニング装置であって、前記テープ状清掃材を卷回状態
で供給する供給リールと、前記テープ状清掃材を供給リ
ールから引き出して送給するテープ送り手段と、このテ
ープ送り手段によるテープ送り量を検出する送り量検出
手段と、前記供給リールから引き出されたテープ状清掃
材に送り出し方向と反対方向の張力を付与する張力付与
手段と、前記張力の上限値を規定する張力規定手段と、
前記引き出されたテープ状清掃材を前記縁部に押しつけ
る押圧子と、使用後のテープ状清掃材を巻き取る巻き取
りリールと、この巻き取りリールを回転駆動する巻き取
り駆動手段と、巻き取りリールによるテープ状清掃材の
巻き取り力の上限値を規定する巻き取り力規定手段とを
備えた。
【0007】請求項2記載のガラス基板のクリーニング
装置は、請求項1記載のガラス基板のクリーニング装置
であって、前記張力付与手段と前記巻き取り駆動手段
は、同一の駆動源によって駆動される。
【0008】請求項3記載のガラス基板のクリーニング
装置は、請求項1記載のガラス基板のクリーニング装置
であって、前記テープ送り手段は、送り駆動源によって
回転駆動され前記テープ状清掃材に当接することにより
このテープ状清掃材を摩擦力によって送給する送りロー
ラと、この送りローラに対してテープ状清掃材を押圧し
テープ状清掃材と共に回転する従動ローラとを備え、前
記送り量検出手段は、この従動ローラの回転量を検出す
ることによりテープ状清掃材の送り量を検出する。
【0009】請求項4記載のガラス基板のクリーニング
装置は、請求項1記載のガラス基板のクリーニング装置
であって、前記押圧子はテープ状清掃材が外面に沿って
周回する鋭角のエッジ部を有した楔形状となっており、
前記エッジ部のテープ送り方向の上流側の楔面にクリー
ニング用の洗浄剤を吐出する吐出孔が設けられている。
【0010】本発明によれば、テープ状清掃材を供給リ
ールから引き出して送るテープ送り手段によるテープ送
り量を検出する送り量検出手段と、テープ状清掃材の送
り出し方向と反対方向に付与される張力の上限値を規定
する張力規定手段と、使用後のテープ状清掃材を巻き取
る巻き取りリールによるテープ状清掃材の巻き取り力の
上限値を規定する巻き取り力規定手段とを備えることに
より、簡便な構成でテープ状清掃材の送りを正しく行
え、またテープ状清掃材が周回する鋭角のエッジ部を有
した楔形状の押圧子を備え、このエッジ部のテープ送り
方向の上流側の楔面にクリーニング用の洗浄剤を吐出す
ることにより、洗浄剤を必要部分に確実に塗布すること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態のガラ
ス基板のクリーニング装置の側面図、図2は本発明の一
実施の形態のガラス基板のクリーニング装置のチャック
機構の側面図、図3は本発明の一実施の形態のガラス基
板のクリーニング装置のテープ送り駆動系の配置図、図
4は本発明の一実施の形態のガラス基板のクリーニング
装置のテープ送り駆動系の部分断面図、図5は本発明の
一実施の形態のガラス基板のクリーニング装置の押圧子
の説明図、図6は本発明の一実施の形態のガラス基板の
クリーニング方法の工程説明図である。
【0012】まず図1を参照してガラス基板のクリーニ
ング装置の構成について説明する。図1において、基台
1上には位置決め部2および端子クリーニング部3が配
設されている。位置決め部2は、移動テーブル4上に基
板保持部5を装着して構成されている。基板保持部5は
ガラス基板である表示パネル6を吸着して保持する。す
なわち基板保持部5は、ガラス基板を保持する保持手段
となっている。
【0013】移動テーブル4は、X,Y,Zの3方向へ
の直線移動およびZ軸廻りのθ方向の回転移動が可能と
なっており、基板保持部5に表示パネル6を保持させた
状態で移動テーブル4を駆動することにより、表示パネ
ル6の縁部6aを以下に説明するクリーニング手段であ
る端子クリーニング部3に対して位置決めするととも
に、クリーニング動作において表示パネル6を端子クリ
ーニング部3に対して相対移動させる。従って移動テー
ブル4は、基板保持部5を端子クリーニング部3に対し
て相対的に移動させる移動手段となっている。
【0014】端子クリーニング部3は、一対の押圧子8
A,8Bを備えている。押圧子8A,8Bは、表示パネ
ル6の縁部6aの上下両面にテープ状清掃材であるワイ
パテープ10を押し付ける。ワイパテープ10は供給リ
ール11A,11Bに卷回状態で供給され、供給リール
11A,11Bからテープ送り機構12A,12B(テ
ープ送り手段)によって引き出されて送給され、押圧子
8A,8Bの押圧面に導かれる。
【0015】そして押圧子8A,8Bを開閉駆動するチ
ャック機構9を駆動することにより、ワイパテープ10
は表示パネル6の縁部6aに押し付けられ、この状態で
基板保持部5に保持された表示パネル6をX方向に水平
移動させることにより、縁部6aの表面付着物が除去さ
れる。これにより、表示パネル6の縁部6aに形成され
た接続用の端子のクリーニングが行われる。
【0016】クリーニングにおいてはワイパテープ10
は所定のピッチでテープ送りされ、使用後のワイパテー
プ10はガイドローラ29A,29Bを介して巻き取り
リール14A,14Bに導かれ、順次巻き取られて回収
される。チャック機構9は、後述するように板バネ部材
13によって弾性的に支持され、チャック機構9と表示
パネル6との高さ方向の位置ずれを吸収できるようにな
っている。
【0017】次に図2を参照して、押圧子8A,8Bを
開閉駆動するチャック機構9について説明する。図2に
おいて、ベースプレート7に垂直方向に配設されたガイ
ドレール21には、スライダ22が上下動自在に嵌合し
ており、スライダ22には移動プレート20が固着され
ている。従って移動プレート20はベースプレート7に
対して上下方向に移動可能に保持されており、移動プレ
ート20に設けられたチャック機構9は、ベースプレー
ト7に対して上下動自在となっている。
【0018】チャック機構9の構成について説明する。
移動プレート20の左端部に突出して設けられた1対の
押圧子8A,8Bはそれぞれアーム23A,23Bによ
って保持されており、一方側のアーム23Bの端部はシ
リンダ26のロッド26aと結合されている。ロッド2
6aが突没することにより、アーム23Bを介して押圧
子8Bは上下動する。
【0019】またアーム23A,23Bはそれぞれラッ
クギア24A,24Bと結合されており、ラックギア2
4A,24Bは1つのピニオンギア25と噛合してい
る。従って、前述のシリンダ26による押圧子8Bの上
下動作と連動して、押圧子8Aも上下動作を行う。すな
わち1対の押圧子8A,8Bは、単一の駆動手段である
シリンダ26によって同期して開閉する。このときの押
圧子8A,8Bの開閉動作は、ピニオンギア25の高さ
位置に一致した中心線CLに関して上下対称の動作とな
る。従ってチャック機構9による押圧子8A,8Bの閉
動作時には、常に一定の高さ位置(中心線CL)を中心
とした閉動作を行う。なお単一の駆動手段を用いて押圧
子8A,8Bを常に一定の高さ位置を中心とした閉動作
を行わせる機構としては、ベルトやカムを用いたチャッ
ク機構でもよい。
【0020】移動プレート20の右端部には、上下1対
の回転自在のローラ27が配設されている。ローラ27
は、固定ブロック13aによって一端をベースプレート
7に片持ち固定された板バネ部材13の自由端を、水平
方向の相対変位を拘束することなく上下から挟持してい
る。従ってベースプレート7に対して上下動自在に保持
されたチャック機構9は、板バネ部材13によって上下
方向に弾性的に保持されている。
【0021】このとき、チャック機構9の中心線CLの
高さ位置が、位置決め部2との関連で決定される所定の
高さ位置(高さ原位置)と一致するよう、すなわちチャ
ック機構9の自重による板バネ部材13の撓み分を予め
補正して、固定ブロック13aの位置等が設定されてい
る。
【0022】このような保持方法を採用することによ
り、チャック機構9に上下方向の外力が作用した場合に
は、チャック機構9は外力に相当する板バネ部材13の
撓み代だけ外力作用方向へ変位し、外力が取り去られた
場合にはチャック機構9は板バネ部材13の弾発力によ
り高さ原位置に復帰する。すなわち、板バネ部材13
は、チャック機構9を所定の高さ位置に弾性的に支持す
るとともに、チャック機構9が所定の高さ位置から上下
方向に変位した場合にこのチャック機構9に変位を復元
する復元力を与える第1の支持手段(チャック支持手
段)となっている。なお第1の支持手段では板バネ部材
13で復元力を発生させているが、板バネ以外にコイル
バネ等の弾性部材を使用してもよい。
【0023】またチャック機構9の右側には、板バネ部
材13を上下から挟む位置に1対のクランプ部材28が
配設されている。クランプ部材28は図示しない駆動手
段によって開閉し、閉状態において板バネ部材13をク
ランプして上下方向に固定する。このときの固定位置
は、チャック機構9の中心線CLが前述の高さ原位置に
一致するよう設定される。
【0024】すなわちクランプ部材28を閉じることに
より、チャック機構9は高さ原位置で固定的に支持さ
れ、不必要なときにチャック機構9が上下方向に変位す
るのを防止する。従ってクランプ部材28は、チャック
機構9を所定の高さ位置で固定的に支持する第2の支持
手段となっている。なお、クランプ部材28による固定
位置は、高さ原位置から幾分ずれていても差し支えな
い。
【0025】次に図3、図4を参照して、ワイパテープ
10のテープ送り機構について説明する。なお図3で
は、上下対称に配置された2組のテープ送り機構のう
ち、上側のみを示しているが、下側のテープ送り機構も
同様の構成となっている。図3において、ベースプレー
ト7の側面には、供給リール11Aと巻き取りリール1
4Aが近接して配置され、それぞれベースプレート7に
軸止されている。
【0026】図4(a)に示すように、供給リール11
A、巻き取りリール14Aの回転軸30,31には、そ
れぞれトルクリミッタ32,33を介してプーリ34,
35が結合されている。一方側のプーリ35にはモータ
37の出力軸が結合されており、プーリ34とプーリ3
5にはベルト36が調帯されている。したがってモータ
37を駆動することにより、プーリ34,35が共に回
転する。
【0027】そしてこの回転は回転軸30,31を介し
て供給リール11Aと巻き取りリール14Aに伝達され
る。このとき、回転伝達はトルクリミッタ32,33を
介して行われ規定トルク以上の回転力は伝達されないた
め、プーリ34、プーリ35のそれぞれの回転運動は、
被駆動側の供給リール11A、巻き取りリール14Aの
拘束状態に応じた形で行われる。
【0028】すなわちモータ37を駆動することによ
り、図3に示すように供給リール11A、巻き取りリー
ル14Aにはそれぞれ矢印a、矢印b方向のトルクが伝
達される。これにより、供給リール11Aから矢印c方
向に引き出されるワイパテープ10には、送り出し方向
と反対方向(矢印d方向)の張力が付与される。このと
き、トルクリミッタ32によって供給リール11Aに伝
達されるトルクの上限値が規定されているため、ワイパ
テープ10に付与される張力の上限値がこのトルクによ
り規定される。
【0029】また巻き取りリール14Aにはワイパテー
プ10を巻き取る方向(矢印e方向)の張力、すなわち
巻き取り力が作用する。このとき、トルクリミッタ33
によって供給リール11Aに伝達されるトルクの上限値
が規定されているため、ワイパテープ10に付与される
巻き取り力の上限値がこのトルクにより規定される。
【0030】上記構成において、モータ37,プーリ3
4,35、ベルト36、トルクリミッタ32、回転軸3
0は、供給リール11Aにトルクを与えることにより引
き出されたワイパテープ10に送り出し方向と反対方向
の張力を付与する張力付与手段となっており、トルクリ
ミッタ32は張力の上限値を規定する張力規定手段とな
っている。
【0031】また同様に、モータ37、プーリ35、ト
ルクリミッタ33、回転軸31は、巻き取りリール14
Aを回転駆動する巻き取り駆動手段となっており、また
トルクリミッタ33は巻き取りリール14Aによるワイ
パテープ10の巻き取り力の上限値を規定する巻き取り
力規定手段となっている。そして、張力付与手段と前記
巻き取り駆動手段は、同一の駆動源としてのモータ37
によって駆動される。
【0032】供給リール11Aの下方には、テープ送り
機構12Aが配設されている。テープ送り機構12A
は、回転駆動される送りローラ15と、従動ローラ16
を備えている。従動ローラ16は保持部材17に軸支さ
れており、保持部材17は従動ローラ16を送りローラ
15に対して押しつける方向にスプリング18によって
付勢されている。
【0033】図4(b)に示すように、送りローラ15
の回転軸40に結合されたプーリ41は、ベルト44、
プーリ43を介して送り駆動源であるモータ42によっ
て回転駆動されており、モータ42を駆動することによ
り、送りローラ15には回転が伝達される。そして送り
ローラ15に当接して周回したワイパテープ10を従動
ローラ16によって送りローラ15に対して押圧した状
態で、送りローラ15が回転することにより、ワイパテ
ープ10は摩擦力によって送給される。
【0034】図4(b)に示すように、従動ローラ16
には一体的に回転する回転ドグ16aが設けられてい
る。回転ドグ16aは円板部材の外周部に定ピッチでス
リットを設けたものであり、この外周部にはスリットを
検出位置とするフォトセンサ19が配置されている。こ
のフォトセンサ19がスリットの周回によってON−O
FFする回数を制御部16bによって検出することによ
り、従動ローラ16の回転量を検出できるようになって
いる。
【0035】ワイパテープ10のテープ送り時には、従
動ローラ16はテープ送りと共に回転することから、従
動ローラ16の回転量を検出することにより、ワイパテ
ープ10の送り量を検出することができる。制御部16
bは、検出した従動ローラ16の回転量よりワイパテー
プ10の送り量を判断し、これに基づいてモータ42の
駆動を制御する。したがって、回転ドグ16a、フォト
センサ19および制御部16bは、従動ローラ16の回
転量を検出することによりテープ送り量を検出する送り
量検出手段となっている。このように、従動ローラ16
の回転量からテープ送り量を検出することにより、ワイ
パテープ10に付与される逆方向の張力によって送りロ
ーラ15とワイパテープ10との間で生じる滑りに関係
なく、テープ送り量を正しく検出できる。
【0036】なお本実施の形態では、ワイパテープ10
の送給経路上におけるテープ送り機構12Aの位置を、
押圧子8Aの上流側に設定しているが、押圧子8Aの下
流側にテープ送り機構を配置するようにしてもよい。但
しこの場合には、使用後のワイパテープ10を送りロー
ラと従動ローラ16で挟んで送ることとなることから、
ワイパテープ10に付着した汚染物やクリーニング位置
において塗布された洗浄剤によって、テープ送り機構が
汚染されるおそれがある。このため、テープ送り機構は
押圧子8Aの上流側に配置することが望ましい。
【0037】次に図5を参照して、ワイパテープ10を
基板の縁部のクリーニング部位に押圧する押圧子8A
(8B)について説明する。図5(b)は、図5(a)
のA−A断面を示している。図5(a)、(b)に示す
ように押圧子8Aはテープ送り機構から送給されたワイ
パテープ10が外面に沿って周回する鋭角のエッジ部5
2を有した楔形状となっている。送られたワイパテープ
10は、両側に設けられたガイド部50に導かれて楔面
51に沿って送られる。
【0038】エッジ部52のテープ送り方向の上流側の
楔面51には、クリーニング用の洗浄剤を吐出する吐出
孔53が開口している。吐出孔53は、内孔54を介し
て洗浄剤注入孔55と連通しており、洗浄剤注入孔55
は管路を介して洗浄剤吐出部56と接続されている。洗
浄剤吐出部56は、クリーニング用の洗浄剤を所定圧
力、所定吐出パターンで吐出する。
【0039】ワイパテープ10が押圧子8Aを周回して
装着された状態で、洗浄剤吐出部56を駆動することに
より、楔面51の吐出孔53から洗浄剤が吐出され、楔
面51に接触した状態のワイパテープ10に洗浄剤が塗
布される。そしてこの状態で、テープ送り機構12Aに
よってテープ送りすることにより、エッジ部52の外周
には、確実に洗浄剤が塗布された状態のワイパテープ1
0が位置する。これにより、表示パネル6のクリーニン
グにおいて最もクリーニングが困難な2枚重ね基板の段
差部(図6参照)にも、充分に洗浄剤が塗布されたワイ
パテープ10を押しつけて、良好なクリーニングを行う
ことができる。
【0040】このガラス基板のクリーニング装置は上記
の様に構成され、以下クリーニング動作について各図を
参照して説明する。まず図1において基板保持部5上に
表示パネル6が載置され、次いで移動テーブル4を駆動
することにより、表示パネル6の縁部6aを端部クリー
ニング部3に対して位置合わせする。すなわち、図6
(a)に示すように、クランプ部材28を閉状態にして
チャック機構9の高さ位置を高さ原位置に固定した状態
で、かつシリンダ26のロッド26aを突出させて押圧
子8A,8Bを開いた状態で、表示パネル6をY方向に
移動させ、縁部6aを押圧子8A,8Bの間のクリーニ
ング位置まで進出させる。
【0041】このとき、押圧子8A,8Bに送給された
状態のワイパテープ10に対して、洗浄剤が塗布され
る。すなわち、エッジ部52(図5参照)の上流側の楔
面51に接触した範囲のワイパテープ10に対して、吐
出孔53から洗浄剤が吐出される。そして更にワイパテ
ープ10をテープ送りすることにより、エッジ部52の
外周には、洗浄剤塗布済みのワイパテープ10が周回し
た状態となる。
【0042】この後図6(b)に示すように、クランプ
部材28による板バネ部材13のクランプを解除する。
これにより、チャック機構9は板バネ部材13によって
弾性支持されたフローティング状態となる。次いでシリ
ンダ26のロッド26aを没入させて押圧子8A,8B
を閉じる。これにより、ワイパテープ10が表示パネル
6の縁部6aの上下両面に押しつけられ、クリーニング
が可能な状態となる。
【0043】次いで、移動テーブル4を駆動して表示パ
ネル6をワイパテープ10に対してX方向に水平移動さ
せる。これにより、表示パネル6の縁部6aの表面付着
物はワイパテープ10によって除去され、縁部に形成さ
れた端子のクリーニングが行われる。このとき、押圧子
8Aのエッジ部52によって、段差部の直近まで十分に
クリーニングを行うことができる。
【0044】このクリーニング動作において、縁部6a
の変形などによって、押圧子8A,8Bが縁部6aを押
圧するクリーニング部位に、高さ方向の位置ずれが存在
する場合がある。このような場合においても、チャック
機構9は板バネ部材13によって弾性的に支持されてい
ることから、図6(c)に示すように、チャック機構9
は位置ずれに追従して上下方向に変位することが許容さ
れる。
【0045】そして高さ原位置から上下方向に変位した
チャック機構9には、板バネ部材13によってこの変位
を復元する復元力が作用し、縁部6aの高さ方向の位置
ずれが存在しない部位に相対移動すると、チャック機構
9は高さ原位置に復帰する。これによりクリーニング動
作においては、チャック機構9は縁部6aの高さ方向の
位置にならって変位し、常に縁部6aを中心線CLの位
置で挟み込む。従って表示パネル6には、押圧子8A,
8Bのいずれかがより大きな押圧力で押さえ込むことに
よって生じる曲げ荷重が作用しない。クリーニングが完
了したならば、チャック機構9を開き、クランプ部材2
8を閉じてフローティング状態でチャック機構9を所定
の高さ位置で固定的に支持する。
【0046】すなわち、本実施の形態に示す構成を採用
することにより、同一の表示パネル6において部分的に
縁部6aの高さが異なっているような場合にあっても、
板バネ部材13によって高さ差が吸収され、常に良好な
状態で縁部6aのクリーニングを行うことができる。こ
れにより、クリーニング動作において表示パネル6に曲
げ荷重が作用することがなく、過大な曲げ荷重による表
示パネル6の破損や、基板保持部5上での表示パネル6
の位置ずれが発生しない。従って、製品歩留まりを向上
させるとともに、位置ずれに起因する後工程での不具合
を防止することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、テープ状清掃材を供給
リールから引き出して送るテープ送り手段によるテープ
送り量を検出する送り量検出手段と、テープ状清掃材の
送り出し方向と反対方向に付与される張力の上限値を規
定する張力規定手段と、使用後のテープ状清掃材を巻き
取る巻き取りリールによるテープ状清掃材の巻き取り力
の上限値を規定する巻き取り力規定手段とを備えたの
で、簡便な構成でテープ状清掃材の送りを正しく行え、
またテープ状清掃材が周回する鋭角のエッジ部を有した
楔形状の押圧子を備え、このエッジ部のテープ送り方向
の上流側の楔面にクリーニング用の洗浄剤を吐出するよ
うにしたので、洗浄剤を必要部分に確実に塗布すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のガラス基板のクリーニ
ング装置の側面図
【図2】本発明の一実施の形態のガラス基板のクリーニ
ング装置のチャック機構の側面図
【図3】本発明の一実施の形態のガラス基板のクリーニ
ング装置のテープ送り駆動系の配置図
【図4】本発明の一実施の形態のガラス基板のクリーニ
ング装置のテープ送り駆動系の部分断面図
【図5】本発明の一実施の形態のガラス基板のクリーニ
ング装置の押圧子の説明図
【図6】本発明の一実施の形態のガラス基板のクリーニ
ング方法の工程説明図
【符号の説明】
2 位置決め部 3 端子クリーニング部 6 表示パネル 8A,8B 押圧子 9 チャック機構 10 ワイパテープ 11A,11B 供給リール 12A,12B テープ送り機構 14A,14B 巻き取りリール 15 送りローラ 16 従動ローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス基板の縁部の表面付着物をテープ状
    清掃材によって除去するガラス基板のクリーニング装置
    であって、前記テープ状清掃材を卷回状態で供給する供
    給リールと、前記テープ状清掃材を供給リールから引き
    出して送給するテープ送り手段と、このテープ送り手段
    によるテープ送り量を検出する送り量検出手段と、前記
    供給リールから引き出されたテープ状清掃材に送り出し
    方向と反対方向の張力を付与する張力付与手段と、前記
    張力の上限値を規定する張力規定手段と、前記引き出さ
    れたテープ状清掃材を前記縁部に押しつける押圧子と、
    使用後のテープ状清掃材を巻き取る巻き取りリールと、
    この巻き取りリールを回転駆動する巻き取り駆動手段
    と、巻き取りリールによるテープ状清掃材の巻き取り力
    の上限値を規定する巻き取り力規定手段とを備えたこと
    を特徴とするガラス基板のクリーニング装置。
  2. 【請求項2】前記張力付与手段と前記巻き取り駆動手段
    は、同一の駆動源によって駆動されることを特徴とする
    請求項1記載のガラス基板のクリーニング装置。
  3. 【請求項3】前記テープ送り手段は、送り駆動源によっ
    て回転駆動され前記テープ状清掃材に当接することによ
    りこのテープ状清掃材を摩擦力によって送給する送りロ
    ーラと、この送りローラに対してテープ状清掃材を押圧
    しテープ状清掃材と共に回転する従動ローラとを備え、
    前記送り量検出手段は、この従動ローラの回転量を検出
    することによりテープ状清掃材の送り量を検出すること
    を特徴とする請求項1記載のガラス基板のクリーニング
    装置。
  4. 【請求項4】前記押圧子はテープ状清掃材が外面に沿っ
    て周回する鋭角のエッジ部を有した楔形状となってお
    り、前記エッジ部のテープ送り方向の上流側の楔面にク
    リーニング用の洗浄剤を吐出する吐出孔が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載のガラス基板のクリー
    ニング装置。
JP2001089486A 2001-03-27 2001-03-27 ガラス基板のクリーニング装置 Expired - Fee Related JP3992937B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001089486A JP3992937B2 (ja) 2001-03-27 2001-03-27 ガラス基板のクリーニング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001089486A JP3992937B2 (ja) 2001-03-27 2001-03-27 ガラス基板のクリーニング装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005292223A Division JP2006058906A (ja) 2005-10-05 2005-10-05 ガラス基板のクリーニング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002287652A true JP2002287652A (ja) 2002-10-04
JP3992937B2 JP3992937B2 (ja) 2007-10-17

Family

ID=18944410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001089486A Expired - Fee Related JP3992937B2 (ja) 2001-03-27 2001-03-27 ガラス基板のクリーニング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3992937B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007029798A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Advancel:Kk 基板洗浄装置
JP2007065303A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 基板端子洗浄装置
JP2009269004A (ja) * 2008-05-10 2009-11-19 Techno Rooru Kk ロール清掃装置
JP2009285601A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Kyoraku Sangyo Kk 遊技媒体洗浄装置に用いられるガイド部材
JP2009289135A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Kyoraku Sangyo Kk 遊技媒体洗浄装置に用いられるガイド部材
JP2014224883A (ja) * 2013-05-16 2014-12-04 三菱電機株式会社 表示装置用回転台
CN108906766A (zh) * 2018-07-04 2018-11-30 中建材凯盛机器人(上海)有限公司 Cigs玻璃基板镀膜清洗系统
CN113689809A (zh) * 2021-09-08 2021-11-23 承德石油高等专科学校 用于学生管理的宣传栏
CN115100951A (zh) * 2022-05-13 2022-09-23 南京飞健电子科技有限公司 一种具备感知功能的透明屏及其使用方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007029798A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Advancel:Kk 基板洗浄装置
JP2007065303A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 基板端子洗浄装置
JP2009269004A (ja) * 2008-05-10 2009-11-19 Techno Rooru Kk ロール清掃装置
JP4716231B2 (ja) * 2008-05-10 2011-07-06 テクノロール株式会社 ロール清掃装置
JP2009285601A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Kyoraku Sangyo Kk 遊技媒体洗浄装置に用いられるガイド部材
JP2009289135A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Kyoraku Sangyo Kk 遊技媒体洗浄装置に用いられるガイド部材
JP2014224883A (ja) * 2013-05-16 2014-12-04 三菱電機株式会社 表示装置用回転台
CN108906766A (zh) * 2018-07-04 2018-11-30 中建材凯盛机器人(上海)有限公司 Cigs玻璃基板镀膜清洗系统
CN108906766B (zh) * 2018-07-04 2023-02-24 中建材凯盛机器人(上海)有限公司 Cigs玻璃基板镀膜清洗系统
CN113689809A (zh) * 2021-09-08 2021-11-23 承德石油高等专科学校 用于学生管理的宣传栏
CN113689809B (zh) * 2021-09-08 2023-03-31 承德石油高等专科学校 用于学生管理的宣传栏
CN115100951A (zh) * 2022-05-13 2022-09-23 南京飞健电子科技有限公司 一种具备感知功能的透明屏及其使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3992937B2 (ja) 2007-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7954534B2 (en) Tape sticking apparatus and sticking method
US7740728B2 (en) Film separation method and film separation apparatus
JP2002287652A (ja) ガラス基板のクリーニング装置
JP2006058906A (ja) ガラス基板のクリーニング装置
US6918560B2 (en) Winding apparatus and feeding apparatus
US5766402A (en) Apparatus for applying tape to object by applying pressure thereto
US5058820A (en) Strip-like member take-up device
JP4694924B2 (ja) 電子部品の実装装置
JPH08292433A (ja) 粘着フィルム剥離方法及び装置
JP2008159617A (ja) テープの交換方法及び装置
JPS63254087A (ja) 印字装置
JP2004058401A (ja) フレキシブル基板用スクリーン印刷機
JP2004228248A (ja) テープ式電子部品供給装置
JPH07271049A (ja) 露光焼枠用クリーナ
JP3767379B2 (ja) ガラス基板のクリーニング装置およびクリーニング方法
JP2000263005A (ja) クリーニング装置
KR20090064958A (ko) 씨오에프 세정기의 와이퍼 세정장치
JP2971012B2 (ja) 媒体搬送装置
KR100314269B1 (ko) 액정 셀의 패드 세정 장치
JP3033432B2 (ja) Tcpデバイス実装装置におけるキャリアテープクリーニング装置
JP2008087936A (ja) 搬送装置及び表面洗浄装置
JP2005340436A (ja) 実装装置
KR100235402B1 (ko) 리드부착 전자부품의 재테이핑 방법 및 장치
US20050155045A1 (en) Disc cleaner
JP2581792B2 (ja) リール台移動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050531

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050701

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050714

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050816

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051005

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20051020

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20070202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070725

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100803

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110803

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110803

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120803

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130803

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees