JP2008159617A - テープの交換方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】テープ貼付装置がテープを使用して稼働中の時間を利用してテープ供給リール交換作業の時間を短縮すると共に、テープ貼付装置自体を安定させ貼付精度を低下させないようなテープの交換方法を提供する。
【解決手段】回動により交互に位置を入替が可能な2つのリール保持部材51を有し、少なくとも一方のリール保持部材51に取り付けたテープ供給リール21から引き出したテープ2を所定の経路に保持すると共に位置変位が可能なガイドローラ59、67等を配置したテープ交換装置70を設け、テープ貼付装置40とテープ交換装置70を直線的に移動させて接近させ、リール保持部材51に取り付けられたテープ供給リール21をテープ貼付装置40側に移し替え、テープ交換装置70のガイドローラ59、67等を位置変位させてテープ貼付装置40の供給路に移し替えるテープの交換方法。
【選択図】図4

Description

本発明は、テープの交換方法及び装置に関し、さらに詳しくは、ACF(異方性導電膜)等を基板等に貼り付けるテープ貼付装置において、使用済みのテープと使用前の新品テープとを自動的に交換するテープの交換方法及び装置に関する。
従来より、各種テープの貼付装置が利用され、使用済みのテープと使用前の新品テープとを自動的に交換するテープの交換方法及び装置が開示されている。特に液晶分野においては、従来より、液晶パネルの製造は、液晶パネルの周囲の端子部分に、フレキシブルプリント基板(FPC)、テープキャリアパッケージ(TCP)、システムオンフィルム(SOF)、テープオートメーテッドボンディング部品(TAB部品、以下、総称してTAB部品)等を接続し、TAB部品と液晶パネルを接続した他端側にテープとしてのACFを介して駆動ドライバ等を搭載したプリント回路基板(プリントサーキッドボード、以下、PCB)を圧着して行われている。
上記の接続は、図13の説明図のように、液晶パネル1の周囲に導電性粒子を含む粘着性のあるACF2をテープ状にして貼り付け、更にこのACF2を介してTAB部品3を貼り付け、その後約200℃程度に加熱しつつ本圧着することによって液晶パネル1とTAB部品3の各端子同士の導通を生じさせることにより行われている。
このACF2を液晶パネル1等の基板へ貼り付けるACF貼付装置では、ACFの供給リールから供給されたACFを所定の長さに離型テープを残してハーフカットし、基板等にACFを圧着ヘッドにより圧着して貼り付けた後、離型テープを剥離して、離型テープを廃棄ボックスに吸引して廃棄している。
上記のACF貼付装置ではACFの基板等への貼り付けを繰り返して行い、ACF供給リールのACFが無くなった際に、使用済みACF供給リールを取り外し、新しいACF供給リールに交換し、貼付装置のACF供給路にACF供給リールから導出したACFを通した後、圧着により貼付作業を再開するようになっている。
このように従来のACF貼付装置では、ACFの交換時に相当時間の装置停止やACF供給リール交換の煩雑さがある。そこで、2連のリールが装着可能なリールセット部の一部に新規ACF供給リールをセットしておき、ACF貼付装置にACFテープを通紙して貼付装置を稼動すると共に、貼付装置の稼働中に地方のリール装着部の使用済みACFリールを新規リールと交換しておき、貼付装置側のACFリールが空となる毎にリールセット部を180°反転させて、新規ACF供給リールを貼付装置側に供給し、ACFを自動的にテープ経路に沿って通すようにしたACF供給装置が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−47554号公報
しかし、上記特許文献1のACF供給装置は、貼付装置部の供給リール部が回転可能となっており、回転動作に伴いACF貼付装置自体にずれが生じたりして精度が悪くなり、回転時の振動等によりACF貼付装置が安定しない問題がある。
また、ACF貼付装置へACFを通し、セットする自動セット装置のACFの供給路が最近のACF貼付装置の高機能・高性能化に伴い、ACF剥離の際に無理な力がかからない等の目的のためにACFの供給路やACFを保持するローラの配置が複雑化し、ACFを自動で供給路にセット(通紙)するにはACF先端のチャック部分を複雑に稼動させる通紙ユニットが必要があり、ACF交換機構が複雑化する問題がある。
また、使用済みとなったACF供給リールの取り外しが自動化されておらず、リール交換の煩雑さがあると共に、ACF貼付装置へACFを通す際の自動化はされてはいるものの、ACFを貼付装置に通してセットするには時間を要するため、装置稼動の面でACF交換時の時間短縮が求められている。
更に、液晶パネル等の基板へのACFの貼付時、ACFは圧着ツールで120℃前後に加熱しながら行われるが、ACF交換作業が120℃程度のACF貼付作業位置でACF供給リールの交換作業を行わねばならず、作業者に危険が生じることがある。
そこで、この発明の課題は、テープ貼付装置がテープを使用して稼働中の時間を利用してテープ供給リール交換作業の時間を短縮すると共に、テープ貼付装置自体を安定させ貼付精度を低下させないようなテープ交換方法及び装置を提供することにある。
上記のような課題を解決するため請求項1の発明は、テープ供給リールから供給されるテープを所定の供給路を通じて基板等に貼り付けるテープ貼付装置のテープの交換方法であって、回動により交互に位置を入替が可能な2つのリール保持部材を有し、少なくとも一方のリール保持部材に取り付けたテープ供給リールから引き出したテープを所定の経路に保持すると共に位置変位が可能なガイドローラを配置したテープ交換装置を設けておき、テープ貼付装置の貼付作業中に、テープ交換装置の一方のリール保持部材に新しいテープ供給リールを装着すると共に引き出したテープをガイドローラにて保持しておき、テープ供給終了後のテープ貼付装置とテープ交換装置のいずれか一方又は両方を直線的に移動させて両者を接近させ、テープ貼付装置の使用済みテープ供給リールとテープ交換装置の他方のリール保持部材とを当接させて使用済みテープ供給リールをテープ交換装置側に移し替え、その後、テープ交換装置を回動させて他方のリール保持部材と一方のリール保持部材との位置を入替してから再度テープ貼付装置とテープ交換装置を接近させ、テープ交換装置の一方のリール保持部材に取り付けられたテープ供給リールとテープ貼付装置とを当接させてテープ供給リールをテープ貼付装置側に移し替えると共に、テープ交換装置のガイドローラを位置変位させることにより所定の経路に保持していたテープをテープ貼付装置の供給路に移し替えるテープの交換方法である。
請求項2の発明は、テープ供給リールから供給されるテープを所定の供給路を通じて基板等に貼り付けるテープ貼付装置に対するテープ交換装置であって、テープ交換装置は、回動により交互に位置を入替が可能な2つのリール保持部材を有し、少なくとも一方のリール保持部材に取り付けたテープ供給リールから引き出したテープを所定の経路に保持すると共に位置変位が可能なガイドローラを配置し、テープ貼付装置とテープ交換装置のいずれか一方又は両方は直線的に移動することで両者が接近離反可能とし、両者の接近時にはテープ貼付装置とテープ交換装置のリール保持部材の間でテープ供給リールの受け取り又は受け渡しが可能とし、テープ供給リールのテープ交換装置からテープ貼付装置への受け渡し時において、テープ交換装置のガイドローラの位置変位により所定の経路に保持していたテープをテープ貼付装置の供給路に移し替えを可能としたテープの交換装置である。
テープ貼付装置と独立してテープ交換装置を設け、テープ交換装置にてテープを所定の経路に沿って保持しておくようにしたので、テープ貼付装置側のテープ供給リールを使い切るまでの間にテープ交換装置側で余裕を持ってテープを通しておくことが可能であり、テープの通紙時間をテープ貼付装置の稼動と並行で行うことができ、短時間でテープ貼付装置のテープを交換できる。
また、テープ供給リールを直接当接させることで受け取り及び受け渡しを行うので、容易な機構で確実に行うことが可能となり、テープ供給リール交換が容易になり、また、従来手作業でかかっていた取り外し時の時間が短縮される。
また、テープ交換装置側のガイドローラの変位によりテープをテープ貼付装置の供給路へ受け渡し、テープ貼付装置側にテープの通紙ユニットを設ける必要がないので、装置の多機能化等によりテープの供給経路が複雑化しても容易にテープを交換することができる。
また、テープの交換時に、テープ貼付装置側のテープ供給リール部分は回転等の駆動をさせずに、直線移動のみを行うので、テープ貼付装置自体の回転誤差等による影響を受けず、テープ貼付作業の精度低下が起こらない。
更に、テープ貼付装置と独立してテープ交換装置を設けて両者を接近離反動可能とし、テープ貼付装置の作業と離れてテープの交換作業が行えるので、高温での貼付作業が必要なACF貼付装置に適用すれば、高温の貼付作業の近傍で交換作業をすることがなく、ACF交換作業員の作業上の安全性も高くなる。
以下、この発明に係るテープの交換方法及び装置についてACFに適用した一実施形態を図面図1乃至図4に基づいて説明する。
機台4の上に水平な2本のレール5が敷設され、このレール5に嵌合したスライダ6上に装置枠7が設けられており、この装置枠7は制御された適宜手段にてレール5に沿って移動自在となっている。
この装置枠7の端部で垂直方向に立設された支柱8に固定された固定ブラケット9の前記レール5と直交する垂直面に水平な2本のレール10が敷設され、このレール10と平行に延びたボールネジ11が固定ブラケット9に対して回転自在に設けられ、ボールネジ11は同じく固定ブラケット9に固定されたモータ12により正逆回転するようになっている。
レール10に摺動自在に嵌合するスライダ13とボールネジ11に螺合したナット部材14とが設けられ、このスライダ13とナット部材14と一体となって装置枠7の上側の位置に固定枠15が設けられ、この固定枠15は前記モータ12によるボールネジ11の正逆回転に従ってレール10に沿った前後方向の移動が自在となっている。
固定枠15の表面の下部には、シリンダ16によって昇降動する圧着ヘッド17が設けられており、この圧着ヘッド17は同じく固定枠15の表面で垂直方向に敷設された2本のレール18に沿って昇降動がガイドされるようになっている。
また、装置枠7上には上下方向に作用するシリンダ19を介してバックアップツール20が設けられており、このバックアップツール20は、レール10上に沿って移動する固定枠15が貼付作業を行う位置で、圧着ヘッド17と対向する場所に位置している。
固定枠15の表面の上部には、ACF供給リール21が固定枠15に軸支されACF供給リール駆動モータ22により回転駆動される駆動軸23にリールチャック24を介して取り付けられている。
ACF2は、外側に離型テープ25が積層された状態でACF供給リール21に巻回されており、一方端が固定枠15の上部に軸支されて適宜手段にて揺動可能となったテンションアーム26の先端のテンションローラ27を介してから下方のガイドローラ28及び29へ垂直方向に導かれ、下側のガイドローラ29と右側の一対のガイドローラ30間で、走行路が水平方向になり、圧着ヘッド17の直下を走行するようになっている。
なお、ACF2の走行路の圧着ヘッド17の下部直前で、ACF2の離型テープ25を残してACF2のみをカットするハーフカットユニット31が設けられている。
ここで両側をハーフカットユニット31にて所定寸法に切断されたACF2は、圧着ヘッド17直下で液晶パネル1に貼り付けられ、切断されずに残った離型テープ25は、一対のガイドローラ30とガイドローラ32を経て巻取ローラ33を通って離型テープ吸い込みユニット34にバキューム圧により吸い込まれる。
なお、巻取ローラ33は巻取モータ35により回転駆動し、バックアップローラ36と共に離型テープ25を挟んで巻き上げており、また、一対のガイドローラ30はシリンダ37の作用により離型テープ25を挟み込んだり解放したりし、ガイドローラ32はシリンダ38の作用により離型テープ25を必要に応じて押し上げて弛みを取り除き、バックアップローラ36はシリンダ39の作用により離型テープ25を巻取ローラと共に挟み込んだり解放したりするようになっている。
ACF貼付装置40は上記のような構成であり、ACFの貼付作業は、まずハーフカットユニット31により離型テープ25を残してACF2のみをカットし、巻取モータ35の回転により巻取ローラ33がバックアップローラ36と共に離型テープ25(作業当初はACF2も含めて)を挟んで回転することによりACF供給リール21からACF2を離型テープ25と共に引き出してゆき、所定寸法引き出した後ハーフカットユニット31により離型テープ25を残してACF2のみをカットして更に巻き取ることで、所定寸法に切断されたACF2を圧着ヘッド17とバックアップツール20の間に位置させて、圧着ヘッド17の下降動とバックアップツール20の上昇動による液晶パネル1等の基板へのACF2の貼付作業を行う。
ACF2の液晶パネル1への貼付終了後、剥離ローラ(図示せず)を適宜手段によりACF2と離型テープ25の間で走行させる等の手段により離型テープ25のACF2からの引き剥がしが行われ、ACF2から引き剥がされた離型テープ25は、更に巻取ローラ33による所定寸法の巻き上げが行われ、基板へのACF2の貼付作業が繰り返される。
次に本発明のACF交換装置を説明すると、図1における機台4のレール5の右側後方に、支柱41が立設されており、支柱41の高さ方向中央部と上端より2つの支持枠42がレール5と水平な方向に突設され、この2つの支持枠42の先端に垂直方向に延びる支柱43が接続固定されており、支柱43の上端部より上部固定枠44が、支柱43の下端部からモータ固定枠45が突設され、上部固定枠44とモータ固定枠45に設けたベアリング46により両端が回転自在に軸支され垂直方向に延びた回転軸47が設けられ、この回転軸47の回転はモータ固定枠45の下部に設けられたモータ48により制御されている。
回転軸47の上側には支持ブラケット49が接続固定され、支持ブラケット49の一方側には主面が垂直面となる固定板50が接続固定され、固定板50の表面側上部にはリール保持部材51がバネ52を介して設けられており、このリール保持部材51が新品のACF供給リール21の中心に設けたリール固定枠53を保持して固定可能となっている。
支持ブラケット49の他方側に設けられた上側突出部54には、固定板50側と同じ構造のリール保持部材51がバネ52を介して設けられている。
モータ48の作用により支持ブラケット49は回転軸47と一体に回動し、固定板50は支持枠42や支柱43に対して表側と裏側に相互に移動可能となり、回転軸47の180°の回転により、固定板50側のリール保持部材51と上側突出部54側のリール保持部材51の場所が入れ替わるようになっている。
なお、固定板50の側方に適宜な位置決めストッパ(図示しない)を設けておき、回動時にストッパと当接または嵌合するようにしておけば固定板50の位置決め精度が向上する。
固定板50の表面側には、端部が軸55に軸支されたテンションアーム56が設けられ、このテンションアーム56は、軸55を中心に図1実線位置と二点鎖線位置の相互間を図示しない適宜手段にて揺動可能となっており、揺動側先端部にはテンションローラ57が設けられている。
固定板50の図1左側上部には、シリンダ58により図1実線位置から斜め下の二点鎖線位置の相互間を変位するガイドローラ59が設けられており、また、固定板50の図1左側下部には、シリンダ60の作用により図1実線位置から斜め上の二点鎖線位置の相互間を変位するガイドローラ61,62が設けられている
更に、固定板50の下部には、固定されたガイドピン63、シリンダ64により図1実線位置から下の二点鎖線位置の相互間を変位するガイドローラ65、シリンダ66により図1実線位置から斜め上の二点鎖線位置の相互間を変位するガイドローラ67、固定されたガイドピン68、テープチャック69が設けられている。
固定板50側のリール保持部材51に取り付けられたACF供給リール21から離型テープ25が積層された状態のACF2を、手作業によりテンションローラ57、ガイドローラ61と62、ガイドピン63、ガイドローラ65と67、ガイドピン68の順に掛け渡して、ACF2先端部をテープチャック69に挟持させて保持する。
この発明のACF貼付装置40とACF交換装置70は以上のような構成であり、次にACF交換装置70によるACF貼付装置40へのACF供給リール21の受け渡しについて説明する。
まず、図4に示すように、適宜手段によりレール5に沿って移動する装置枠7によりACF交換装置70に相対する位置まで移動したACF貼付装置40は、モータ12の回転により固定枠15をACF交換装置70側に移動させ、その際、ACF交換装置70側では、前もってモータ48の制御により固定板50をACF貼付装置40側に向けておく。
固定枠15の移動により、固定枠15のリールチャック24はACF交換装置70に前もって取り付けられていた新品のACF供給リール21に接続し、ACF供給リール21のACF交換装置70からACF貼付装置40への受け渡しが行われる。
図5に交換の要部を説明すると、まず、ACF貼付装置40側でACF供給リール駆動モータ22と繋がった駆動軸23は、固定枠15に設けた固定筒71内のベアリング72により回動自在に軸支され固定枠15表面より突出した回転枠73と接続され、前記した一対のリールチャック24は、この回転枠73に設けた直線状のレール74に沿って適宜手段で回転枠73の直径方向に移動自在となっている。
ACFテープ交換装置70側で固定板50に対してベアリング75により回動自在に軸支された軸76に取り付けられたリール保持部材51は、一部又は全部が磁石で構成され、ACFテープ供給リール21の中心軸部分の鉄製のリール固定枠53が、磁力によりリール保持部材51に固定されている。
まず、図2や図4で示したモータ12によるボールネジ11の回転に従い、固定枠15がACF交換装置70側に移動し、ACF貼付装置40側のリールチャック24がACF交換装置70側におけるACF供給リール21のリール固定枠53に接近する(図5(a))。
リールチャック24がリール固定枠53に当接すると、リールチャック24は適宜手段にてレール74に沿って広がり、リール固定枠53を固定する(図5(b))。
この際、ACF交換装置70のリール保持部材51の磁力によるリール固定枠53への吸着力より、リールチャック24のリール固定枠53への機械的な固定力が上回っているので、モータ12によるボールネジ11の逆回転に従い固定枠15がACF交換装置70から離れてゆくと、ACF供給リール21は、リール保持部材51の磁力に打ち勝ってリールチャック24に固定されたまま離れ、ACF交換装置70からACF貼付装置40へのACF供給リール21の受け渡しが行われる(図5(c))。
なお、ACF貼付装置40側から使用済みのACF供給リール21の受け渡しについては、図5の手順とは逆に、ACF貼付装置40のリールチャック24に取り付けられたACF供給リール21がACF交換装置70側の上側突出部54のリール保持部材51に当接した後、リールチャック24がACF供給リール21のリール固定枠53への係合を解き、ACF供給リール21は磁力によりリール保持部材51に吸着し、リールチャック24の後退によりACF交換装置70側に受け渡されることになる。
次に、ACF交換装置70を用いたACF貼付装置40のACF供給リール21の一連の交換工程について、図6乃至図9の平面図と、図10乃至図13の正面図によって説明する。
まず、図6(a)に示すように、ACF貼付作業が行われている時間を利用して、ACF交換装置70側では、前もって新品のACF供給リール21を後方を向いた固定板50側のリール保持部材51に対して取り付けておくと共に、ACF供給リール21から導出されたACFを固定板50に設けられた所定の経路に通しておき、ACF貼付装置40において、ACF供給リール21のACF2が空になり使用済みACF交換リール21′となると、液晶パネル1を載せたテーブルを図示二点鎖線位置から実線で示す位置まで後退させる。
次に、図6(b)に示すように、適宜手段により装置枠7をレール5に沿って図示二点鎖線位置から実線位置まで移動させることで、ACF貼付装置40とACF交換装置70を対向させる。
図7(c)に示すように、モータ12によりボールネジ11が回転しACF貼付装置40がACF交換装置70側に向かって進み、使用済みACF交換リール21′がACF交換装置70側のリール保持部材51に当接する。
図7(d)に示すように、ACF貼付装置40側のリールチャック24の使用済みACF供給リール21′への係合を解いた後、モータ12によりボールネジ11が逆回転しACF貼付装置40がACF交換装置70より離れ、使用済みACF供給リール21′のACF貼付装置40からACF交換装置70への移し替えが行われる。
図8(e)に示すように、使用済みACF供給リール21′をACF交換装置70に手渡したACF貼付装置40は、一旦ACF貼付作業位置に戻り、ACF交換装置70は、モータ48の作用により新しいACF供給リール21を取り付けた固定板50を180度回転させて前方に向ける。
この時、図10(a)に示すように、ACF交換装置70の固定板50では、テンションアーム56が上方へ傾斜し、シリンダ58は延伸し、シリンダ60、シリンダ64及びシリンダ66は伸縮し、ACF供給リール21から導出されたACF2はこの状態のテンションローラ57、ガイドローラ59、61、62、65、67及びガイドピン63、68に導かれて先端部がテープチャック69により保持されている。
また、ACF貼付装置40側では、テンションアーム26が下方に傾斜してテンションローラ27は下降位置にあり、シリンダ37、38、39(図1参照)は伸縮状態で、下側のガイドローラ30、ガイドローラ32、及びバックアップローラ36は下降位置にある。
次に、図8(f)に示すように、裏面側を向いた使用済みACF供給リール21′を手作業でリール保持部材51から取り外し、ACF貼付装置40は図示矢印のようにACF交換装置70側に移動する。
図9(g)に示すように、モータ12によりボールネジ11が回転しACF貼付装置40がACF交換装置70側に向かって進み、ACF交換装置70側のACF交換リール21がACF貼付装置40側のリールチャック24に当接する。
この時、図11(b)に示すように、ACF供給リール21から導出されているACF2は、ACF交換装置70側にて保持されているが、まず、ACF貼付装置40側の剥離テープ吸い込みユニット34が作用してACF2の先端部を吸引保持し、ACF交換装置70側のテープチャック69はACF2を解放する。
次に、図11(c)に示すように、ACF交換装置70の固定板50で、テンションアーム56が下方へ傾斜し、シリンダ58は伸縮し、シリンダ60、シリンダ64及びシリンダ66は延伸することで、ACF供給リール21から導出されたACF2はACF交換装置70側のテンションローラ57、ガイドローラ59、61、62、65、67からACF貼付装置40側のテンションローラ27、ガイドローラ28、29に受け渡される。
更に、ACF貼付装置40側のテンションアーム26が上方に移動しテンションローラ27によりACF2は引き上げられ、シリンダ37及び39の延伸により一対のガイドローラ30と巻取ローラ33とバックアップローラ36により挟み込まれて保持され、前述の図5(b)で示したように新品のACF供給リール21がリールチャック24に係合することで、ACF供給リール21及び導出されたACF2は、ACF交換装置70からACF貼付装置40側への移行が完了する。
その後、図9(h)に示すように、モータ12によりボールネジ11が逆回転しACF貼付装置40がACF供給リール21を受けた状態でACF交換装置70より離れ、更に、適宜手段により装置枠7はレール5上を移動し、ACF貼付作業位置まで移動する。
その時、図12(d)に示すように、ACF貼付装置40側のテンションアーム26の上方への作動及びシリンダ32の延伸によりガイドローラ32が上昇し、ACF2の弛みを矯正する。
ACF貼付作業位置に戻ったACF貼付装置40は、ACF供給リール21が空になるまで液晶パネル1に対しACF貼付作業を再開し、その間にACF交換装置70ではモータ48の回転により固定板50を裏側に向けて、更に新たなACF供給リール21を固定板50側のリール保持部材51に取り付けて、図8(a)の状態に戻る。
本実施形態のACF交換装置は上記のような構成であるが、本発明は上記実施形態のものに限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内にて適宜変更して実施することができる。
例えば、本実施形態では、ACF貼付装置40側のみをレール5やレール10に沿って直線的に移動させていたが、ACF交換装置70側にもレールやボールネジ等を用いて直線的に移動させるようにし、ACF貼付装置40とACF交換装置70の両者の移動により接近・離反動を行うことも可能で、要するにACF貼付時の精度の誤差の原因となりやすい回転機構をACF交換装置70側にのみ設けておけば良い。
なお、本実施形態ではACFの交換装置を例に説明したが、ACFの交換に限定される訳ではなく、本発明の目的の範囲内で各種のテープの交換に適用でき、特にリールで供給される各種のテープ交換に利用できる。
本発明装置を示す正面図である。 本発明装置を示す平面図である。 図2のIII−III線矢視断面図である。 本発明装置のACF供給リール交換状態を示す説明図である。 (a)(b)(c)は本発明装置のリールチャック部分の動作を示す断面拡大説明図である。 (a)(b)は本発明装置のACF供給リールの交換作業を説明する平面図である。 (c)(d)は本発明装置のACF供給リールの交換作業を説明する平面図である。 (e)(f)は本発明装置のACF供給リールの交換作業を説明する平面図である。 (g)(h)は本発明装置のACF供給リールの交換作業を説明する平面図である。 (a)は本発明の装置のACF供給リールの交換作業を説明する正面図である。 (b)(c)は本発明装置のACF供給リールの交換作業を説明する正面図である。 (d)は本発明装置のACF供給リールの交換作業を説明する正面図である。 本発明装置で使用されるACFの使用態様を説明する平面図である。
符号の説明
1 液晶パネル
2 ACF
3 TAB部品
4 機台
5 レール
6 スライダ
7 装置枠
8 支柱
9 固定ブラケット
10 レール
11 ボールネジ
12 モータ
13 スライダ
14 ナット部材
15 固定枠
16 シリンダ
17 圧着ヘッド
18 レール
19 シリンダ
20 バックアップツール
21 ACF供給リール
21′使用済みACF供給リール
22 ACF供給リール駆動モータ
23 駆動軸
24 リールチャック
25 離型テープ
26 テンションアーム
27 テンションローラ
28 ガイドローラ
29 ガイドローラ
30 ガイドローラ
31 ハーフカットユニット
32 ガイドローラ
33 巻取ローラ
34 剥離テープ吸い込みユニット
35 巻取モータ
36 バックアップローラ
37 シリンダ
38 シリンダ
39 シリンダ
40 ACF貼付装置
41 支柱
42 支持枠
43 支柱
44 上部固定枠
45 モータ固定枠
46 ベアリング
47 回転軸
48 モータ
49 支持ブラケット
50 固定板
51 リール保持部材
52 バネ
53 リール固定枠
54 上側突出部
55 軸
56 テンションアーム
57 テンションローラ
58 シリンダ
59 ガイドローラ
60 シリンダ
61 ガイドローラ
62 ガイドローラ
63 ガイドピン
64 シリンダ
65 ガイドローラ
66 シリンダ
67 ガイドローラ
68 ガイドピン
69 テープチャック
70 ACF交換装置
71 固定筒
72 ベアリング
73 回転枠
74 レール
75 ベアリング
76 軸

Claims (2)

  1. テープ供給リールから供給されるテープを所定の供給路を通じて基板等に貼り付けるテープ貼付装置のテープの交換方法であって、
    回動により交互に位置を入替が可能な2つのリール保持部材を有し、少なくとも一方のリール保持部材に取り付けたテープ供給リールから引き出したテープを所定の経路に保持すると共に位置変位が可能なガイドローラを配置したテープ交換装置を設けておき、
    テープ貼付装置の貼付作業中に、テープ交換装置の一方のリール保持部材に新しいテープ供給リールを装着すると共に引き出したテープをガイドローラにて保持しておき、
    テープ供給終了後のテープ貼付装置とテープ交換装置のいずれか一方又は両方を直線的に移動させて両者を接近させ、テープ貼付装置の使用済みテープ供給リールとテープ交換装置の他方のリール保持部材とを当接させて使用済みテープ供給リールをテープ交換装置側に移し替え、
    その後、テープ交換装置を回動させて他方のリール保持部材と一方のリール保持部材との位置を入替してから再度テープ貼付装置とテープ交換装置を接近させ、
    テープ交換装置の一方のリール保持部材に取り付けられたテープ供給リールとテープ貼付装置とを当接させてテープ供給リールをテープ貼付装置側に移し替えると共に、テープ交換装置のガイドローラを位置変位させることにより所定の経路に保持していたテープをテープ貼付装置の供給路に移し替えることを特徴とするテープの交換方法。
  2. テープ供給リールから供給されるテープを所定の供給路を通じて基板等に貼り付けるテープ貼付装置に対するテープ交換装置であって、
    テープ交換装置は、回動により交互に位置を入替が可能な2つのリール保持部材を有し、少なくとも一方のリール保持部材に取り付けたテープ供給リールから引き出したテープを所定の経路に保持すると共に位置変位が可能なガイドローラを配置し、
    テープ貼付装置とテープ交換装置のいずれか一方又は両方は直線的に移動することで両者が接近離反可能とし、
    両者の接近時にはテープ貼付装置とテープ交換装置のリール保持部材の間でテープ供給リールの受け取り又は受け渡しが可能とし、
    テープ供給リールのテープ交換装置からテープ貼付装置への受け渡し時において、テープ交換装置のガイドローラの位置変位により所定の経路に保持していたテープをテープ貼付装置の供給路に移し替えを可能としたことを特徴とするテープの交換装置。
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