JPH07271049A - 露光焼枠用クリーナ - Google Patents

露光焼枠用クリーナ

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JPH07271049A
JPH07271049A JP6063058A JP6305894A JPH07271049A JP H07271049 A JPH07271049 A JP H07271049A JP 6063058 A JP6063058 A JP 6063058A JP 6305894 A JP6305894 A JP 6305894A JP H07271049 A JPH07271049 A JP H07271049A
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original film
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frame
cleaner
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努 斎藤
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Seikosha KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手作業によらず自動的に露光焼枠および原版
フィルムの清掃を行う。 【構成】 本発明の露光焼枠用クリーナaは、1対の原
版フィルム1,2を介して基板の両面に露光する露光装
置bに付設されており、アーム42,タイミングベルト
60,軸受けアーム61は本体フレーム41に対し進退
可能である。アーム42先端には、ガイド板43を介し
てクリーンローラ56,57が回転自在に保持されてい
る。図示しないモータの駆動によりタイミングベルト6
0が回転し、ピニオン44が回転すると、ピニオン44
と噛合するラック46,47が移動し、これらに連結さ
れたクリーンローラ56は上昇して上原版フィルム1
に、クリーンローラ57は下降して下原版フィルム2
に、それぞれ圧接する。この状態で左方へ移動させるこ
とにより、クリーンローラ56,57は原版フィルム
1,2に圧接しつつ回転しながら塵埃を外周の粘着部に
付着させて取り除く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原版フィルム上のパタ
ーンを基板に露光する露光装置に付設される露光焼枠用
クリーナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、プリント基板を製造する際には、
まず、表裏両面に全面的に銅箔が形成された樹脂基板に
対し、所望のパターンを形成した原版フィルムを介して
紫外線を露光し、その後でエッチングを行い、紫外線の
当たった部分の銅を基板から剥離させることによって、
原版フィルムと白黒反転した状態に銅箔パターンを有す
るプリント基板が完成する。または、エッチング時に露
光部以外の部分の銅が基板から剥離し原版フィルム通り
の銅箔パターンを有するプリント基板が完成する。
【0003】上記製造方法のうちの露光工程を行なう場
合、露光部内に塵埃などが存在するとこの塵埃が基板や
原版フィルムに付着して、所望のパターンが露光できな
くなり、その結果製造したプリント基板の配線パターン
中に導通不良の箇所が生じたりして品質の低下をもたら
すおそれがある。そこで従来は、原版フィルムを取り替
えるときに、または長時間連続運転した場合は定期的
に、作業者が手作業で上下枠や原版フィルムの清掃を行
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り、従来は露
光装置の運転を停止して手作業にて上下枠や原版フィル
ムを清掃しているため、作業は面倒で完全に塵埃を取り
除くためには作業時間が長くかかる。特に、大型の基板
を露光するために大型化したり、構成が複雑化した露光
装置においては、機械内部の上下枠や原版フィルムを手
作業で清掃するのは容易ではなく、十分な清掃が行えな
いおそれがある。原版フィルムを交換する度に清掃する
必要があるため、特に多種小量生産の場合には作業効率
が悪くなる。
【0005】そこで本発明の目的は、手作業によらず自
動的に露光装置の原版フィルムの清掃を行うための露光
焼枠用クリーナを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る露光焼枠用クリーナは、露光装置の原
版フィルムを保持する焼枠に対して進退可能なアーム
と、アームに回転自在に取り付けられており外周部に塵
埃を付着可能な粘着部を有し原版フィルムに当接して清
掃可能なクリーンローラとを備えている。
【0007】さらに詳しくは、アームに設けられている
ガイド板と、ガイド板に沿って摺動可能な1対の上記ク
リーンローラと、一方のクリーンローラを上方へ他方の
クリーンローラを下方へそれぞれ移動させる駆動機構と
を備えている。
【0008】また、クリーンローラと当接して粘着部に
付着した塵埃を除去可能な粘着テープロールを設けると
さらに効果的である。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1に本発明に係る露光焼枠用クリーナaの一実
施例の要部を、図2,3には露光装置bに対応してこの
露光焼枠用クリーナaを配設した状態をそれぞれ示して
いる。
【0010】本体フレーム41(図2,3参照)から突
出する1対のアーム42の先端に、ガイド板43が一体
的に形成されている。ガイド板43には、ピニオン44
が回転自在に取り付けられ、ピニオン44と噛合しガイ
ド板43に沿って上下に摺動する1対のラック46,4
7が取り付けてある。そして、このラック46,47に
連結軸48,49が連結され、連結軸48,49には保
持部材50,51が嵌合されるとともに、連結軸48,
49の外周において保持部材50,51とラック46,
47との間にバネ部材52,53が配設されている。保
持部材50,51は、連結軸48,49との摩擦力およ
びバネ部材52,53の抗力と、ストッパ48a,49
aの作用とによって保持されている。さらに、ガイド板
43に沿って上下に摺動可能な支持軸54,55が保持
部材50,51に固着され、支持軸54,55にはクリ
ーンローラ56,57が回転自在に支持されている。こ
のクリーンローラ56,57の外周は塵埃を付着可能な
粘着部となっている。ピニオン44,ラック46,47
が、クリーンローラ56,57の駆動機構を構成してい
る。
【0011】上記ピニオン44を回転させるための機構
を次に説明する。ピニオン44の中心軸44aは延伸さ
れており、その先端は軸受アーム61により回転自在に
保持されている。中心軸44aにはプーリ45が固着さ
れ、このプーリ45にタイミングベルト60の一端が掛
け回されており、タイミングベルト60の他端は図示し
ないモータに連結されている。このアーム42および軸
受けアーム46は本体フレーム41に対し進退可能であ
り、それに連動してタイミングベルト60も進退する。
【0012】このような構成であるため、図示しないモ
ータの駆動によってタイミングベルト60が回転する
と、プーリ45を介して中心軸44aが回転し、ピニオ
ン44が回転する。ピニオン44が回転すると、ラック
46と一体的に連結軸48,保持部材50,支持軸54
およびクリーンローラ56が上昇する。同時に、ラック
47と一体的に連結軸49,保持部材51,支持軸55
およびクリーンローラ57は下降する。また、この状態
から、図示しないモータが逆回転しタイミングベルト6
0が逆方向へ回転すると、クリーンローラ56は下降
し、クリーンローラ57は上昇して初期位置に復帰す
る。なお、図示しない進退駆動手段により、このような
クリーンローラユニット40が進退する。
【0013】露光焼枠用クリーナaには、クリーンロー
ラ56,57の外周のゴミを取り除くための粘着テープ
ロール58が、固定アーム59を介して設けられてい
る。固定アーム59は本体フレーム41に対し進退不能
に固定され、粘着テープロール58はモータ62により
回転可能になっている。
【0014】次に、本実施例において用いた露光装置b
について説明する。この露光装置bは、図2〜4に示す
ように、1対の原版フィルム1,2を基板3の両面に配
設した状態で両フィルム1,2上のパターンを基板3の
両面に同時露光する露光部4と、この露光部4に隣接し
て配置され、未露光の基板が供給される基板投入部5
と、露光部4と基板投入部5との間で基板3を搬送する
搬送手段6とを備えている。
【0015】露光部4には、基台7と、基台7上に配置
され下原版フィルム1を保持する下枠8と、下枠8の上
方にこれと対向して設けられ、上原版フィルム2を保持
する上枠9と、上枠9に対する下枠8の位置を調整して
両フィルム1,2を位置合わせする第1のアライメント
手段(枠位置合わせ手段)10と、上枠9を上下動させ
るZ軸シリンダ11と、1対の露光用光源12,13と
が設けられている。
【0016】基台7上にはXYθテーブル16が固定的
に配設されており、その上面に下枠8が載置されてい
る。このXYθテーブル16は、モータ16a,16
b,16c(図2参照)の作動により下枠8をX,Y,
θ方向に位置調節可能なものである。下枠8内には、ガ
ラスでできた透明板14が保持されており、透明板14
が前記基台7の開口部7aと対向するように配置されて
いる。図5,6に拡大して示すように、透明板14の上
面にITO(インジウム・ティン・オキサイド)からな
る透明電極15が形成されており、透明電極15には一
部に切欠部15aが設けてあるとともに図示しない外部
電源の一方の電極と接続される引出部15bが設けてあ
る。透明電極15上には下原版フィルム1が配設されて
おり、さらに下原版フィルム1上において、切欠部15
aと対向する位置に電極板22が配設される。電極板2
2は、下原版フィルム1上に設けてある接続板22a上
に一部が重なっており、この接続板22aが図示しない
外部電源の他方の電極と接続される。従って、電極板2
2と透明電極15との間に電位差が生じ、静電気が発生
する。この透明電極15および電極板22が、発生する
静電気により下原版フィルム1を介して基板3を透明板
14の上面に吸着保持するための吸着保持手段として作
用するものである。
【0017】上枠9内には、アクリル樹脂でできた透明
板9aが保持されており、透明板9aに上原版フィルム
2が貼着されている(図3,4参照)。
【0018】第1のアライメント手段10は、XYθテ
ーブル16と、1対のCCDカメラ17と、アライメン
ト用光源18とから構成されている。CCDカメラ17
は、基台7内において、図4に示すアライメント位置と
この位置から左右に退避した退避位置との間で移動可能
に配置されている。そして、アライメント用光源18か
らの照明光をCCDカメラ17で受光して得られる画像
信号に基づいて、XYθテーブル16を作動することに
より、下原版フィルム1のアライメントマークが上原版
フィルム2のアライメントマークと合致するように、上
枠9に対する下枠8の位置を調節可能になっている。
【0019】露光用光源12は上枠9の上方に、露光用
光源13は下枠8の下方にそれぞれ配置されている。
【0020】前記基板投入部5には、未露光の基板3が
投入された際におおまかな位置決めを行なうための基板
外形位置合わせ手段20が設けられている。この基板外
形位置合わせ手段20は、基板3を後述する搬送手段6
の吸着板30により確実に保持可能とし、搬送手段6に
設けられたXYθテーブル31による微調整によって露
光部における正確なアライメントが可能になる程度に位
置合わせしておくためのものである。本実施例では、基
準位置(下原版フィルム1に対応する基準の位置で、こ
の位置から基板を一定量平行移動したときに基板が下原
版フィルム1に対して正確に位置決めされるような位
置)から誤差が±1mm程度になるように調節される。
【0021】この基板外形位置合わせ手段20は、基台
7上に配置されたX方向の度当たりピン23と、Y方向
の幅寄せピン24およびローラコンベア25とから構成
されている。予め判明している基板3の寸法に応じて先
端部(図2,4の右方)の基準位置を決定し、その位置
に度当たりピン23を位置させる。そこで基板3が投入
されると、ローラコンベア25が回転することにより基
板3を前進させ、度当たりピン23に接触した時点で基
板3を停止させ、X方向の位置決めをする。次に、Y方
向の幅寄せピン24を同時に基板3に向けて移動させ、
基板3の両端部(図2の上端または下端)のどちらか一
方が幅寄せピン24に接触した時点から、その幅寄せピ
ン24により基板を押進し、基板3の他方の端部が幅寄
せピン24に接触した時点で停止する。すなわち、基板
の両端部がいずれも幅寄せピン24に接触する位置で停
止し、Y方向の位置決めを行なう。
【0022】次に、基板を搬送する搬送手段6につい
て、図4を参照して説明する。図示しないモータにより
回転駆動されるプーリ28ともう1つのプーリ29にタ
イミングベルト39が掛け回されている。このタイミン
グベルト39の一部にスライダ36が固着されている。
スライダ36にはガイド部36aが設けられており、こ
のガイド部36aはレール38を摺動可能である。プー
リ28,29,レール38は本体フレームに固定的に支
持されている。スライダ36にはシリンダ37が固着し
てあり、このシリンダ37の駆動軸に小型のXYθテー
ブル31が取付けられている。XYθテーブル31に
は、基板3の上面を吸着するための多数の吸引孔(図示
せず。)を有する吸着板30が取付けられている。ま
た、吸着板30の下面には、EL(エレクトロルミネセ
ンス)素子26が基板吸着をさまたげないように固定さ
れている。
【0023】このような構成であるため、プーリ28を
回転駆動することによってスライダ36は図4左右方向
に移動可能であり、シリンダ37の作動によりスライダ
36に対しXYθテーブル31を上下動可能であり、X
Yθテーブル31の作動により吸着板30をX,Y,θ
方向に位置調節可能である。
【0024】EL素子26,XYθテーブル31,1対
のCCDカメラ17が、基板3を下枠8に対して位置合
わせする第2のアライメント手段(基板位置合わせ手
段)19を構成している。
【0025】上記構成の露光装置の露光対象となる基板
3の一般的な構成について、図5を参照して説明する。
この基板3は、エポキシ樹脂などからなる基板本体の表
裏両面に全面的に銅箔が形成されており、この銅箔を覆
う薄い樹脂製のドライフィルムが貼着され、さらにこの
両面にポリエステルなどからなる保護フィルム34が貼
着されている。保護フィルム34は基板3全体を覆うの
ではなく、基板3の外周各辺からそれぞれ5mm程度間
隔をおいて貼着されている。なお、図面では基板本体と
銅箔とドライフィルムとを一体的に示しているが、この
ドライフィルムが感光性を有するフォトレジストとして
の作用を果たす。
【0026】次に、上記実施例の作動を説明する。ま
ず、上下枠8,9を露光装置に取り付ける前に、下原版
フィルム1を下枠8の透明板14上に、上原版フィルム
2を上枠9の透明板9a上にそれぞれ粘着テープ等で貼
り付ける。次に下原版フィルム1の上に電極板22を貼
付する。この貼付位置は、基板3の1つの外縁部に対し
て2〜3mm程度内側に入り込むようにセットする。す
なわち、前述の通り、基板3の外周部には5mm程度ド
ライフィルム面が露出しているので、そこに電極板22
が接触するようにするためである。
【0027】次に、下枠8をXYθテーブル16上に取
り付けて固定すると共に、上枠9を上枠保持手段27に
取り付ける。この時、上下の原版フィルム1,2間にク
リーンローラユニット40が通過可能なスペースを確保
するように、Z軸シリンダ11により上枠9の高さを調
整しておく。
【0028】ここで両原版フィルム1,2の清掃を行
う。図示しない進退駆動手段によりアーム42および軸
受アーム61およびタイミングベルト60を図2上方
(図3左方)へ移動する。そして、クリーンローラユニ
ット40が両枠8,9の間に到達する時点で(例えば上
下枠に設けられている図示しない土手ゴムを通過した時
点で)、図示しないセンサ(リミットスイッチなど)が
作動して本体フレーム41内のモータが駆動されタイミ
ングベルト60が回転される。これによって前述の通
り、クリーンローラ56は上昇して上原版フィルム2
に、クリーンローラ57は下降して下原版フィルム1
に、それぞれ当接する(図3,7参照)。保持部材5
0,51はバネ部材52,53によって支持されている
ので、クリーンローラ56,57は両原版フィルム1,
2に対し圧接する。この状態でアーム42および軸受ア
ーム61およびタイミングベルト60をさらに図7左方
へ移動させることにより、クリーンローラ56,57は
原版フィルム1,2に圧接した状態で回転しながら、原
版フィルム1,2全域の塵埃を外周の粘着部に付着させ
て取り除く。
【0029】こうして、クリーンローラユニット40が
一定距離移動したことを図示しないセンサ(リミットス
イッチなど)により検知したら、原版フィルム1,2の
清掃が完了したと判断し、図示しないモータを逆転させ
てタイミングベルト60を逆回転させ、クリーンローラ
56を下降させるとともにクリーンローラ57を上昇さ
せて、両原版フィルム1,2から離す(図8参照)。そ
して、アーム42および軸受アーム61およびタイミン
グベルト60を右方へ移動させ、クリーンローラユニッ
ト40を完全に後退させて、クリーンローラ56,57
を粘着テープロール58に同時に接触させる(図9参
照)。そこで、モータ62を作動させて粘着テープロー
ル58を回転させることにより、クリーンローラ56,
57の外周に付着した塵埃を転写して取り除く。粘着テ
ープロール58の粘着力が低下してきたら、粘着テープ
の塵埃が付着した部分を剥離して未使用部分を露出させ
て使用可能にする。
【0030】以上のようにして、原版フィルム1,2の
清掃と、クリーンローラ56,57の清掃が完了した
ら、第1のアライメント手段10により上枠9と下枠8
の位置合わせを行なう。すなわち、CCDカメラ17を
図4に示すアライメント位置に位置させた状態でアライ
メント用光源18を点灯させ、アライメント用光源18
からの照明光をCCDカメラ17で受光して得られる画
像信号に基づいて、下原版フィルム1のアライメントマ
ークが上原版フィルム2のアライメントマークと合致す
るようにXYθテーブル16を駆動することにより、上
枠9に対する下枠8の位置を調節する。
【0031】この後、透明電極15および電極板22に
通電し静電気を発生させる。この静電気により、下原版
フィルム1を下枠8の透明板14上に吸着保持する。
【0032】一方、基板投入部5に供給された未露光の
基板3を基板外形位置合わせ手段20によりおおまかな
位置合わせを行なう。前述の通り、基板3を度当たりピ
ン23に接触するまで前進させてX方向の位置決めをす
るとともに、基板3の両端部に接触するように幅寄せピ
ン24を移動させてY方向の位置決めを行なう。
【0033】こうして基板3のおおまかな位置合わせが
完了したら、吸着板30により基板3を真空吸着し、そ
の状態で図示しないモータを駆動してスライダ36を所
定量平行移動して両原版フィルム1,2間に位置させ
る。そして、シリンダ37を作動させてXYθテーブル
31を下降させ、基板3と下原版フィルム1とのクリア
ランスを1mm以下にする。この状態で、第2のアライ
メント手段19を用いて基板3と下原版フィルム1を位
置合わせする。すなわち、EL素子26を発光させ、基
板3のマークと下原版フィルム1のマークとをCCDカ
メラ17で認識し、それらが合致するようにXYθテー
ブル31により基板3の位置を調節する。
【0034】第2のアライメント手段19により基板3
と下原版フィルム1との位置合わせを行なった後、さら
に基板3を下降させ下原版フィルム1に密着させる。前
記の通り、透明電極15と電極板22との間に電位差が
生じているので静電気が発生する。具体的には、電極板
22は基板3のドライフィルム面と接しており、このド
ライフィルムは極めて薄いもので絶縁性が比較的弱いた
め、電極板22から銅箔に導通される。そこでこの電極
板に導通された銅箔から、保護フィルム34、下原版フ
ィルム1を介して透明電極15へ至る経路の静電気が発
生する。この静電気によって、基板3および下原版フィ
ルム1は透明電極15、すなわち下枠8に吸着保持され
る。従って、基板3が位置ずれする恐れはなくなる。
【0035】そこで、図示しないモータを駆動して吸着
板30を基板投入部5に戻し、その後にZ軸シリンダ1
1により上枠9を下降させて、上原版フィルム2を基板
3の上面に密着させる。こうして、下原版フィルム1を
基板3の下面に、上原版フィルム2を基板3の上面にそ
れぞれ密着させた状態で、露光部4のCCDカメラ17
を図4に示すアライメント位置から左右に退避させる。
【0036】この状態で、上下の露光用光源12,13
を点灯することにより、両原版フィルム1,2のパター
ンを基板3の両面に同時に露光する。
【0037】この後、露光装置から基板3を取り外し、
熱を加えて乾燥した後、保護フィルム34を剥離してエ
ッチング液に浸すと、露光部のドライフィルムおよび銅
箔が除去される。なお、ドライフィルムの種類によって
は、露光部以外の部分のドライフィルムおよび銅箔が除
去される場合もある。このようにして銅箔パターンを形
成する。その後、ドライフィルムを完全に剥離してか
ら、銅箔パターンのうち電気部品がマウントされたり、
端子として利用される部分を除いて、保護膜(図示せ
ず。)が被覆されプリント基板が完成する。多層基板を
製造する場合は、銅箔パターン形成後ドライフィルムを
剥離した基板を複数枚重ねて固着してから、上下両面に
保護膜を貼着することになる。
【0038】なお、詳述しないが、基板3を露光部4に
搬送した時点で、次に露光すべき基板3が基板投入部5
に供給されるように設定し、大量の基板を次々に露光す
る構成としている。
【0039】本実施例によると、露光装置bに露光焼枠
用クリーナaを付設し、クリーンローラユニット40の
移動により自動的に原版フィルム1,2の清掃が行える
ようにしたため、従来のように手作業で清掃する必要が
なく、きわめて効率よく清掃が行えるようになり、作業
時間も短縮される。また、アーム42および軸受けアー
ム61およびタイミングベルト60を進退可能に設けて
おり、ピニオン44およびラック46,47からなる駆
動機構により1対のクリーンローラ56,57を上下動
可能にしているので、通常は両クリーンローラ56,5
7をコンパクトにまとめクリーンローラユニット40を
後退させた状態とし、清掃時にのみ両クリーンローラ5
6,57を広げアーム41を前進させて原版フィルム
1,2と当接可能にすることにより、装置の大型化が防
げる。センサと連動させて、自動的に駆動機構を作動さ
せることにより、さらに作業が簡単になる。
【0040】クリーンローラ56,57と当接可能な粘
着テープロール58を設けることにより、クリーンロー
ラ56,57の清掃も行えるため、常に清浄な状態のク
リーンローラ56,57で原版フィルム1,2を清掃で
きる。
【0041】複数の露光装置bを設けている場合にも、
必ずしも露光装置1台毎に露光焼枠用クリーナaを用意
する必要はなく、1台の露光焼枠用クリーナaを移動さ
せながら各露光装置を順次清掃していくことができる。
【0042】上記実施例では、原版フィルム1,2を交
換した時点で清掃を行うようにしているが、多数の基板
露光を行う場合、定期的に所定のタイミングで原版フィ
ルム1,2の清掃を行うようにプログラムしておくこと
もできる。この場合、露光装置の自動運転を停止するこ
となく、原版フィルムの清掃が行える。また、本発明に
よると、原版フィルムを貼り付けていない状態で、クリ
ーンローラユニット40を作動させて上枠9および下枠
8を清掃することもできる。
【0043】従来、下原版フィルム1上に基板3を載置
する際に、両者の間隙に介在する空気の影響などによ
り、基板3は下原版フィルム1上で滑り易く位置ずれを
生じていたが、上記実施例においては静電気によって基
板3を吸着する力が働くため基板3が滑ることはなく位
置ずれを生じない。特に、基板3のドライフィルム面に
接する電極板22と下原版フィルム1を介して基板3の
下方に位置する透明電極15とに電界が加わり、基板3
の銅箔および下原版フィルム1を透過する経路で静電気
が生じる構成としているので、基板3および下原版フィ
ルム1に対し十分な静電吸着力を及ぼすことができる。
このように、静電気を利用しているため、メカ的に保持
するのが難しい極めて薄い基板(例えば厚さ0.4mm
程度の基板など)も容易に保持できる。さらに、透明電
極15および電極板22への通電のオン・オフによって
基板3の吸着,離脱が容易に行なえるため、露光後の基
板の搬送等も容易である。
【0044】また、両原版フィルム1,2と基板3との
密着性を高めるために露光時にこれらを真空に吸引する
構成とした場合にも位置ずれを生じる恐れはない。
【0045】図10には露光装置の第2の実施例を示し
ている。なお、第1の実施例と共通の部分については、
説明を省略する。
【0046】第2の実施例においては、透明板14上に
ITOからなる透明電極15が形成され、さらにその上
にSiO2 のスパッタリングにより保護膜35が形成さ
れている。SiO2 からなる保護膜35は、透明電極1
5が設けられた透明板14上全面を覆っている。
【0047】この実施例によると、下原版フィルム1を
介して基板3を静電吸着するために透明電極15に高電
圧(500〜2000V)を印加しても、保護膜35に
遮られて使用者に高電圧が伝わることはなく、安全に作
業が行なえる。
【0048】保護膜35は、露光用光源13からの光を
透過可能であって、透明電極15へ電圧を印加した際
に、基板3を吸着可能なように下原版フィルム1上に静
電気を発生し得るとともに人体に影響を与えない程度に
絶縁作用を持つものであり、SiO2 膜以外にも、IT
Oを蒸着した透明な樹脂フィルムなどが使用可能であ
る。
【0049】以上、自動両面露光機bに対応して露光焼
枠用クリーナaを設けた場合の例について詳細に説明し
たが、本発明の露光焼枠用クリーナaはあらゆる種類の
露光機に対して用いることができる。すなわち、本発明
の露光焼枠用クリーナaは、自動片面露光機(上記実施
例の露光機bから上原版フィルム2,上枠9,Z軸シリ
ンダ11,露光用光源12などを除いたような構成とな
る。)や、手動露光機(片面用、両面用のいずれも含
む。)などにも対応可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明では、クリー
ンローラを有する露光焼枠用クリーナにより、自動的に
原版フィルムの清掃が行えるようにしたため、従来のよ
うに手作業で清掃する必要がなく、きわめて効率よく容
易に清掃が行えるようになる。このクリーナを用いる
と、1台のクリーナを用意することによって複数の露光
装置の清掃を可能なように構成することもできる。
【0051】また、クリーンローラユニットをクリーナ
本体から進退可能にするとともに、駆動機構により1対
のクリーンローラを上下動可能な構成にすると、清掃時
にのみ両クリーンローラを広げて原版フィルムと当接可
能にするようにして、通常は両クリーンローラをコンパ
クトにまとめてクリーナの大型化が防げる。
【0052】さらに、クリーンローラと当接可能な粘着
テープロールを設けた構成とすると、常に清浄な状態の
クリーンローラで原版フィルムを清掃できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る露光焼枠用クリーナの要部を示す
斜視図
【図2】図1に示す露光焼枠用クリーナを露光装置近傍
に配設した状態を示す平面図
【図3】図2の一部切欠側面図
【図4】図2の正面断面図
【図5】図2に示す露光装置の下枠および基板を示す拡
大断面図
【図6】図2に示す露光装置の下枠および基板を示す一
部切欠拡大平面図
【図7】本発明に係る露光焼枠用クリーナの原版フィル
ム清掃状態を示す説明図
【図8】本発明に係る露光焼枠用クリーナの原版フィル
ム清掃後の状態を示す説明図
【図9】本発明に係る露光焼枠用クリーナのクリーンロ
ーラ清掃状態を示す説明図
【図10】露光装置の第2の実施例の下枠および基板を
示す拡大断面図
【符号の説明】
1 下原版フィルム 2 上原版フィルム 8 下枠(焼枠) 9 上枠(焼枠) 42 アーム 43 ガイド板 44 ピニオン(駆動手段) 46,47 ラック(駆動手段) 56,57 クリーンローラ 58 粘着テープロール a 露光焼枠用クリーナ b 露光装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光装置の原版フィルムを保持する焼枠
    に対して進退可能なアームと、 上記アームに回転自在に取り付けられており、外周部に
    塵埃を付着可能な粘着部を有し、上記原版フィルムに当
    接して清掃可能なクリーンローラとを備えていることを
    特徴とする露光焼枠用クリーナ。
  2. 【請求項2】 上記アームに設けられているガイド板
    と、 上記ガイド板に沿って摺動可能な1対の上記クリーンロ
    ーラと、 一方の上記クリーンローラを上方へ、他方の上記クリー
    ンローラを下方へそれぞれ移動させる駆動機構とを備え
    ていることを特徴とする請求項1に記載の露光焼枠用ク
    リーナ。
  3. 【請求項3】 上記クリーンローラと当接して上記粘着
    部に付着した塵埃を除去可能な粘着テープロールを有す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の露光焼枠
    用クリーナ。
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