JP3390856B2 - フィルム剥離装置 - Google Patents

フィルム剥離装置

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JP3390856B2
JP3390856B2 JP10721996A JP10721996A JP3390856B2 JP 3390856 B2 JP3390856 B2 JP 3390856B2 JP 10721996 A JP10721996 A JP 10721996A JP 10721996 A JP10721996 A JP 10721996A JP 3390856 B2 JP3390856 B2 JP 3390856B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、基板に貼着された
保護フィルムを剥離するフィルム剥離装置、更に詳しく
は、ガラスからなる基板の片面に貼着された保護フィル
ムの一端部を基板から部分的に剥離させ、次いで一端部
が部分的に剥離された保護フィルムを基板から完全に分
離させる形態の、フィルム剥離装置に関する。 【0002】 【従来の技術】プリント配線基板の製造においては、ガ
ラス繊維強化エポキシ樹脂等から形成されたコア板の両
面に銅はくを貼着して銅張積層板を形成し、銅張積層板
の両面にフォトレジスト層及び保護フィルムを積層した
プリント配線基板素材を使用している。そしてこのプリ
ント配線基板素材の両面に回路パターンを照射してフォ
トレジスト層を露光し、その後において両表面に存在す
る保護フィルム(以下単に「フィルム」と略称する)を
剥離している。 【0003】平面から見て矩形をなすプリント配線基板
素材のような基板の、少なくとも片面からフィルムを剥
離することができるフィルム剥離装置は、例えば特開平
4−164770号公報に開示されている。このフィル
ム剥離装置は、基板搬送手段、クランプ手段、端部剥離
手段(端部分離手段)及び剥離手段を備えている。 【0004】前記基板搬送手段は複数個の搬送ローラを
備えている。基板搬送手段は、少なくとも片面にフィル
ムが貼着された基板を実質上水平な状態で、その前端部
が端部剥離位置に達するまで搬送方向に移動させて一端
停止させ、そして更に前記搬送方向に搬送する。端部剥
離手段は、前記端部剥離位置に位置付けられ、そしてク
ランプ手段により一時的にクランプされた基板の前端部
に作用してフィルムの前端部を部分的に基板から剥離さ
せる。剥離手段は、搬送方向に移動させられている基板
とフィルムの前端部との間に気体を噴射させる気体噴射
手段、及び前端部が部分的に剥離されたフィルムを基板
の両面から剥離させてそれぞれ上方及び下方に強制的に
搬送するフィルム剥離搬送手段を含んでいる。フィルム
剥離搬送手段は、複数個のベルト機構から構成されてい
る。 【0005】前記公報には開示されていないが、前記基
板搬送手段には、基板の両側部に作用して、基板を基板
搬送手段の幅方向中央に位置付ける、すなわち幅寄せす
るためのセンタリング手段が備えられている。このセン
タリング手段は、基板搬送手段の両側部に沿って配置さ
れた一対の支持板と、支持板の各々に沿って間隔を置い
て直立された複数個のセンタリングピンとを備えてい
る。支持板の各々は、基板搬送手段の両側部に設けられ
た静止枠体に案内支持手段を介して基板搬送手段の幅方
向に移動自在に支持されている。支持板の各々と対応す
る静止枠体との間には、それぞれ支持板の各々を幅方向
に往復移動させるためのエアシリンダが介在されてい
る。 【0006】フィルム剥離装置の上流側から基板搬送手
段の搬送ローラ上に基板が搬入され、所定の位置に位置
付けられた状態で、センタリング手段によるセンタリン
グ作用(幅寄せ作用)が遂行される。すなわち、各エア
シリンダにより支持板の各々が幅方向であって相互に接
近する方向に同じ所定ストロークだけ移動させられる
と、支持板の各々におけるセンタリングピンの各々も該
移動に従って同様に移動させられてそれぞれの外周面の
一部が基板の対応する側面に当接し、基板を幅方向中央
に位置付ける。センタリングされた基板は端部剥離手段
に向かって搬送される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】前記したセンタリング
手段によるセンタリング作用の遂行に際し、搬送ローラ
上に支持された基板の他面、すなわち下面は、容易に理
解されるように、搬送ローラの外周面の接触部に対しそ
れぞれの軸線方向に相対移動させられる。このような相
対移動は、基板が先に述べたようなプリント配線基板素
材である場合には格別の問題は生ずることはない。 【0008】しかしながら、前記基板がガラスからなる
場合には、前記相対移動により基板の下面と搬送ローラ
の外周面との間に滑り摩擦が生ずるので、ガラスである
基板の下面にきずが付くおそれが多分にある。ガラスか
らなる基板の典型例としては、カラー・プラズマ・ディ
スプレイ・パネル(以下、単に「PDP」と略称する)
を挙げることができる。PDPの原理は、2枚のガラス
間に、蛍光灯と同様に封入したガスを放電させたときに
出る紫外線を蛍光体に当てて発光させるもので、従来の
ブラウン管に代わる大型画面用のフラットディスプレイ
(例えば壁掛け用TV)としての需要が期待されてお
り、最近、当業者間で注目を集めているものである。 【0009】PDPを構成するガラスの一方(表示側)
の片面には、透明電極、誘電体層、保護層(MgO)等
が薄膜に形成され、ガラスの他方の片面には、隔壁、電
極、蛍光体等が厚膜に形成される。各ガラスの厚さは
1.8mm〜3.0mm程度であり、前記膜は、厚膜、
薄膜のいずれにおいてもミクロン単位の厚さをなすもの
である。そして各ガラスに前記膜が形成された後、封
着、排気、ガス封入等のプロセスを経て完成される。概
略、以上のようなPDP製造プロセスにおいて、例え
ば、フォトレジスト層及びフィルムを積層し、露光、現
像等を遂行するプロセスが含まれる。したがって、プリ
ント配線基板の製造と同様に、PDPの製造過程におい
ても、前記形態のフィルム剥離装置を利用して、ガラス
基板からフィルムを剥離する必要が生ずるのである。 【0010】ガラスからなる基板の片面に貼着されたフ
ィルムを剥離するプロセスの遂行に際しては、当然のこ
とながら、ガラスの表面をきず付けないことが厳しく要
求される。この観点から前記従来のフィルム剥離装置を
みた場合、前記したセンタリング手段によるセンタリン
グ作用の遂行に際し、搬送ローラ上に支持された基板の
下面(誘電体層等の膜が形成された面と反対側の面)
が、搬送ローラの外周面に対して滑り摩擦を伴いながら
相対移動させられ、その結果、ガラス基板の下面にきず
が付くおそれが多分にある、ということは、到底許容さ
れることではなく、改善が要望されるところである。 【0011】本発明は、以上の事実に基づいてなされた
もので、その目的は、ガラスからなる基板にきずを付け
ることなく、センタリング作用を遂行することができ
る、改良されたフィルム剥離装置を提供することであ
る。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、片面に
フィルムが貼着された基板に作用して、該フィルムの一
端部を該基板から部分的に剥離させる端部剥離手段と、
該基板をその他面側を支持した状態で該端部剥離手段に
向けて移動させる複数個の搬送ローラを含む、基板搬送
手段とを備え、該基板搬送手段は、該基板の両側部に作
用して該基板を幅寄せするためのセンタリング手段を含
む、フィルム剥離装置において、該基板搬送手段はその
下側に配置されたフローティング手段を含み、該フロー
ティング手段は、支持枠体と、該支持枠体上に回転自在
に配設された複数の回転ボール部材と、該支持枠体に作
用して、該回転ボール部材の各々が該基板の該他面に当
接して該基板を該搬送ローラから離れるよう上方に持ち
上げて移動自在に支持する作用位置と、該回転ボール部
材の各々が該基板の該他面から下方に離れて該基板を該
搬送ローラ上に支持する非作用位置とに選択的に位置付
けるための昇降動手段とを備えている、ことを特徴とす
るフィルム剥離装置、が提供される。 【0013】本発明は前記のように構成されているの
で、基板に対しセンタリング作用を遂行する前に、フロ
ーティング手段を作動させ、回転ボール部材の各々によ
り基板を搬送用ローラから離れるよう上方に持ち上げて
移動自在に支持することができる。この状態でセンタリ
ング作用を遂行すれば、基板は、搬送ローラに対して相
対移動させられるのではなく、回転ボール部材の各々に
対して相対移動させられる。したがって、容易に理解さ
れるように、基板の下面とこれに当接している回転ボー
ル部材の各々との間には相対的な滑り摩擦が実質上なく
なり、これに代わって相対的な転動が行なわれることな
る。その結果、基板がガラスから構成されていても、セ
ンタリングによってその下面をきず付けることは確実に
防止されるので、基板の、画像を形成するエリアを損傷
するおそれは全くなく、したがってその品質が所望のと
おり保証される。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従って構成されたフィルム剥離装置の一実施の形態
を詳細に説明する。 【0015】図1には、本発明の特徴をなす新規なセン
タリング手段を含むフィルム剥離装置の要部の一実施の
形態が概略的に示されている。センタリング手段を説明
する前に、先ず、図1を参照してフィルム剥離装置全体
の概要について説明する。全体を番号2で示すフィルム
剥離装置は、基板搬送手段4、クランプ手段6、基板の
停止位置決め手段7、端部剥離手段8及び剥離手段10
を含んでいる。なお、図2の2点鎖線で示す基板Pは、
片面(上面)にフィルムが貼着されたガラスから構成さ
れている。 【0016】フィルム剥離装置2の入口側に配置された
基板搬送手段4は複数個の搬送ローラ12を備えてい
る。搬送ローラ12は、基板Pの下面を幅方向の全幅に
わたって支持しうるよう幅方向に延在すると共に、基板
Pの搬送方向Fに間隔を置いて実質上水平に配列されて
いる。これらの搬送ローラ12は、その下流端にある搬
送ローラ12aを除き、電動モータによって回転駆動さ
れるよう、歯付きベルトを介して駆動結合されている
(いずれも図示せず)。搬送ローラ12の各々を回転駆
動することにより、基板Pを基板搬送面PLに沿って搬
送方向Fに移動させることができる。基板搬送手段4は
また、後に詳述するフローティング手段14及びセンタ
リング手段16を備えている。フローティング手段14
は、複数の回転ボール部材18を備えており、またセン
タリング手段16は複数個のセンタリングピン20を備
えている。センタリング手段16には後述するピンチロ
ーラ手段22が備えられ、ピンチローラ手段22は、基
板搬送手段4の両側部に、搬送方向Fに間隔を置いて配
列された2個のピンチローラ24を備えている。 【0017】クランプ手段6は一対の上側クランプ部材
25と、それぞれの下方に対向するよう間隔を置いて配
置された一対の下側クランプ部材26とを備えている。
上側クランプ部材25の各々及び下側クランプ部材26
の各々は、それぞれに関連して設けられたエアシリンダ
(図1では、下側クランプ部材26の一方のエアシリン
ダ27のみが示されている)により、基板Pから上方及
び下方に離れる非作用位置と、基板Pの上面及び下面に
おける幅方向両側縁部を所定の圧力でクランプする作用
位置とに選択的に位置付けられるよう構成されている。
なお、下側クランプ部材26の各々より下流側には、端
部剥離手段8による剥離作用を下側から支持するための
テーブル部材28が装着されている。テーブル部材28
は、下側クランプ部材26の各々と一体的に昇降動させ
られるよう構成されている。 【0018】基板Pの停止位置決め手段7は、テーブル
部材28に装着された停止位置検出器30を含んでい
る。停止位置検出器30はそれ自体周知の反射型光学式
センサから構成されている。番号32は基板Pのオーバ
ランを検出するためのオーバラン検出器であって、停止
位置検出器30の、搬送方向下流側に間隔を置いて配置
されている。 【0019】基板搬送手段4の下流端部には端部剥離手
段8が配置されている。端部剥離手段8は、図示しない
エアシリンダにより幅方向に往復移動させられるよう構
成された移動体34と、移動体34に図示しないエアシ
リンダにより昇降動自在に支持された複数の圧接ローラ
36を備えている。圧接ローラ36のうち少なくとも2
個の水平軸は幅方向に傾けられている。移動体は、エア
シリンダによって、基板Pの一側部の移動開始位置と、
他側部の折り返し位置との間を往復移動自在である。ま
た移動体34に装着された圧接ローラ36は、エアシリ
ンダによって、基板Pの上面から上方に離された非作用
位置と、基板Pの上面を圧接して端部剥離作用を遂行す
る作用位置に選択的に位置付けられるよう構成されてい
る。 【0020】端部剥離手段8の下流側には搬送ローラ1
2と同様な搬送ローラ37が配置されている。搬送ロー
ラ37の上方には一対のピンチローラ38がエアシリン
ダ39により昇降動自在に配置されている。ピンチロー
ラ38の各々は、前記幅方向に間隔を置いて搬送ローラ
37に対向するようその上方に配置され、エアシリンダ
39により、基板Pの上面から上方に離れた非作用位置
と、基板Pの上面における幅方向側縁部を所定の圧力で
圧接する作用位置とに選択的に位置付けられるよう構成
されている。搬送ローラ37は、各ピンチローラ38の
作用位置においてそれらと協動して、基板Pの幅方向側
縁部を下側からホールドする。 【0021】搬送ローラ37の下流側には剥離手段10
が配置されている。剥離手段10は、フィルム剥離搬送
手段40と、エア噴射手段42とを備えている。フィル
ム剥離搬送手段40は、基板Pから部分的に剥離された
フィルムを完全に剥離して、下方に配置された図示しな
い収集ボックス内に搬送するために設けられたもので、
上側ベルト機構44と、下側ベルト機構46とを含んで
いる。これらの上側ベルト機構44及び下側ベルト機構
46は、それぞれ複数個のベルト車及びそれらに巻き掛
けられた複数の無端ベルトを備えている。またエア噴射
手段42は幅方向に延在する円筒部材から圧縮エアが上
流方向に向けて噴射されるよう構成されている。なお図
示の番号48は補助案内ローラ、49は搬送ローラを示
している。これら上側ベルト機構44、下側ベルト機構
46、補助案内ローラ及びエア噴射手段42は、前記特
開平4−164770号公報に開示されたものと実質上
同一の構成でよく、したがって更なる説明は省略する。 【0022】上側ベルト機構44及び下側ベルト機構4
6にはそれぞれフィルムを無端ベルトにより形成された
搬送径路に沿って案内するための針金ガイド対50及び
52が複数対設けられている。上側ベルト機構44に設
けられた針金ガイド対50の各々は、エアシリンダ53
により昇降動自在である。番号54はそれ自体周知の静
電エア吹き出し型の静電気除去装置であって、上側ベル
ト機構44の上方に設けられている。 【0023】フィルム剥離搬送手段40の下流側には他
の基板搬送手段56が配置されている。基板搬送装置2
の出口側に配置された基板搬送手段56は、フィルムが
完全に剥離されて存在しない基板Pを更に下流に向けて
搬送するために設けられ、搬送ローラ12と同様な搬送
ローラ58が複数個備えられている。 【0024】次に、主として図2及び図3を参照して、
搬送ローラ12、フローティング手段14及びセンタリ
ング手段16を備えた基板搬送装置4について詳細に説
明する。先ず、搬送ローラ12について説明する。基板
搬送装置4の幅方向両側部には静止フレーム手段60
が、前記搬送方向Fに延在するよう配置されている。静
止フレーム手段60の各々は、断面が角型の中空部材か
らなるサイドフレーム62と、サイドフレーム62上に
固着された水平フレーム64と、水平フレーム64に下
端が固着された鉛直壁フレーム66と、サイドフレーム
62の下面に固着されかつサイドフレーム62の長手方
向(図2の左右方向)に間隔を置いて配置された鉛直柱
フレーム67とを備えている。水平フレーム64及び鉛
直壁フレーム66は板部材から構成されている。鉛直壁
フレーム66間には前記搬送ローラ12が支持されてい
る。 【0025】搬送ローラ12は軸70と、軸70に固着
されたローラ72から構成されている。軸70の両端は
軸受74を介して対応する鉛直壁フレーム66に回転自
在に支持されている。ローラ72はステンレス製のパイ
プから構成されている。この構成により、従来のウレタ
ンゴムを外周面にライニングした搬送ローラに比べ、ロ
ール自身からの塵埃の発生を防止し、更に、ガラス基板
Pの下面(ディスプレーの表面となる場合がある)をき
ず付けることを確実に防止することができる。なお、搬
送ローラ12の各々の頂部は基板Pの、水平な搬送面P
Lと一致するよう位置付けられている。 【0026】次に、フローティング手段14について説
明する。一対の鉛直柱フレーム67間には幅方向に延び
る横水平フレーム76が装着されている。L形断面を有
する横水平フレーム76の中央部(基板搬送手段4の幅
方向中央)にはエアシリンダ78が装着され、エアシリ
ンダ78の出力側には基板搬送方向に延在する縦水平フ
レーム80が装着されている。したがって、縦水平フレ
ーム80はエアシリンダ78により昇降動自在である。
チャンネル形状をなす縦水平フレーム部材80の上面に
は、4個の横水平支持板82が搬送方向に間隔を置いて
装着されている。各横水平支持板82は細長い板部材か
らなり、その長手方向中央部が縦水平フレーム部材80
の上面に固着され、その両端は基板搬送手段4の両幅方
向に突出するよう延在している。縦水平フレーム部材8
0、横水平支持板82の各々は支持枠体を構成する。図
3の符号Cは、基板搬送手段4の幅方向の中心を通る鉛
直中心線を示している。 【0027】横水平支持板82の各々上には、5個のボ
ール回転支持体84が装着されている。ボール回転支持
体84としては、例えば、タギゲン製造株式会社から商
品名「ボールキャスター」、形式名「K142」として
販売されているもの、あるいはこれに類する構成を有す
るものが好適である。ボール回転支持体84は、基板P
の下面に直接当接する前記回転ボール部材18を含んで
おり、回転ボール部材18は鋼球の全面に合成樹脂コー
ティングを施したもの、あるいはそれ自体が合成樹脂
(一例としてメラミン樹脂)から形成されているもの、
であることが、基板Pの下面をきず付けない、という面
で好ましい。ボール回転支持体84の各々は、回転ボー
ル部材18と、回転ボール部材18を全方向に回転自在
に支持するケースから構成されており、回転ボール部材
18は、その一部がケースの上方に露呈するようケース
に支持されている。 【0028】前記エアシリンダ78、横水平支持板82
の各々及び回転ボール部材18を含むボール回転支持体
84の各々はフローティング手段14を構成している。
回転ボール部材18の各々の頂部は、実質上同一平面上
に位置付けられている。回転ボール部材18の各々は、
エアシリンダ78により、基板Pの搬送面PLから下方
に離れた非作用位置と、搬送面PLより上方に位置する
作用位置とに選択的に位置付けられるよう構成されてい
る。なお横水平支持板82の各々は、対応する搬送ロー
ラ12の間に位置付けられているので、昇降時にそれら
と干渉することはない。 【0029】次に、センタリング手段16について説明
する。水平フレーム64の各々の下方には、基板搬送手
段4の両側部に沿って所定の長さ延在する水平支持板8
6が配置されている。水平支持板86は、水平フレーム
64の各々に前記幅方向に延在するよう設けられた図示
しない案内支持手段を介して幅方向に移動自在に支持さ
れている。水平フレーム64の各々には2個のガイド手
段90が前記搬送方向に間隔を置いて装着されている。
ガイド手段90の各々は、水平フレーム64の下面に装
着された支持体92と、支持体92の下面に装着された
チャンネル状のガイドレール93を備えている。他方、
水平支持板86の各々の上面には、ガイドレール93に
対応して被ガイド部材94が装着され、被ガイド部材9
4の各々は、対応するガイドレール93に移動自在に嵌
合されている。 【0030】水平支持板86の各々には4個のセンタリ
ングピン20が直立して固着されている。これによりセ
ンタリングピン20の各々は、搬送手段4の両側部に沿
って搬送方向Fに延在するよう配列される。センタリン
グピン20の各々の頂部にはリング20aが回転自在に
装着されている。水平支持板86の各々と、対応する静
止フレーム手段60との間には、図示しないエアシリン
ダが介在されている。したがって、センタリングピン2
0は、エアシリンダによって、そのリング20aの外周
面の一部が基板Pの両側部から幅方向に離れた非作用位
置(図3の実線で示す位置)と、リング20aの外周面
の一部が基板Pの両側部に当接して幅方向中央に幅寄せ
する作用位置(図2の2点鎖線で示す位置)とに選択的
に位置付けられるよう構成されている。センタリングピ
ン20の各々は、搬送ローラ12の間に位置付けられて
いるので、往復移動時にそれらと干渉することはない。 【0031】ピンチローラ手段22は、水平支持板86
の各々に装着されたエアシリンダ96と、エアシリンダ
96の出力側に装着された支持体98を含んでいる。支
持体98は図2に示すようにT形をなし、T形部の両端
部にピンチローラ24がそれぞれ回転自在に支持されて
いる。したがって、2個のピンチローラ24は、それぞ
れ基板搬送手段4の両側部に、搬送方向Fに間隔を置い
て配列される。エアシリンダ96が水平支持板86の各
々に装着されていることにより、ピンチローラ24の各
々は、センタリングピン20の各々と共に幅方向に往復
動させられ、かつエアシリンダ96により、基板Pの上
面から上方に離れた非作用位置(図3の実線で示す位
置)と、基板Pの上面を所定の圧力で圧接する作用位置
(図3の2点鎖線で示す位置)とに選択的に位置付けら
れるよう構成されている。各ピンチローラ24は、搬送
ローラ12のうちの2個の搬送ローラ12bの直上部に
配置され、前記作用位置においては、対応する搬送ロー
ラ12bと協動して、基板Pの幅方向側縁部をホールド
できるよう、その位置が規定されている。 【0032】次に、以上のように構成されたフィルム剥
離装置2の作用について説明する。なお、フィルム剥離
装置2は、マイクロコンピュータ、各種検出器等からな
る制御手段により自動制御されるが、それらは本発明の
構成をなすものではなく、したがって説明は省略する。
図1を参照して、図示しない電源スイッチをONする
と、上流側の図示しない装置から、入口側の基板搬送手
段4の搬送ローラ12上に基板Pが搬入される。次い
で、基板停止位置等、必要なデータが制御手段に入力さ
れた後、装置は自動スタートする。先ず、入口側の基板
搬送手段4及び出口側の基板搬送手段56の搬送ローラ
12及び58、上側ベルト機構44及び下側ベルト機構
46がそれぞれ起動される。基板Pは搬送ローラ12に
より搬送方向Fに向かって搬送される。基板搬送手段4
に設けられた図示しない検出器が基板Pを検出すると搬
送ローラ12の回転が停止させられ、基板Pは搬送ロー
ラ12上の所定の位置に位置付けられる。 【0033】フローティング手段14のエアシリンダ7
8が作動し、回転ボール部材18が作用位置まで上昇さ
せられる。基板Pは搬送ローラ12から離され、回転ボ
ール部材18により支持される。次いでセンタリングピ
ン20の各々が作用位置に移動させられ、基板Pは回転
ボール部材18上でセンタリングされる。基板Pの下面
は回転ボール部材18上を相対的に転動するので滑り摩
擦がなく、該下面がきず付けられることはない。センタ
リングが終了すると、回転ボール部材18は非作用位置
に降下させられ、基板Pは再び搬送ローラ12上に支持
される。搬送ローラ12が回転駆動され、基板Pの搬送
が再開される。 【0034】停止位置検出器30が基板Pの前端を検出
すると、搬送ローラ12の回転が停止させられ、基板P
の移動が停止する。基板Pは、所定の基準停止位置に位
置付けられる。次いで、基板Pが基準停止位置から端部
剥離位置まで移動させるべく、搬送ローラ12が予め設
定された値、すなわち送り量だけ回転駆動される。この
送り量は、搬送ローラ12の一つに関連して設けられた
図示しないロータリエンコーダにより検出され、設定値
と一致した時点で駆動が停止される。 【0035】基板Pが端部剥離位置に位置付けられた
後、下側クランプ部材26とテーブル部材28が作用位
置に上昇させられ、上側クランプ部材25が作用位置に
降下させられ、更にピンチローラ24が作用位置に降下
させられる。基板Pの幅方向両側縁部は、上側クランプ
部材25と下側クランプ部材26、ピンチローラ24と
搬送ローラ12bとにより、それぞれクランプあるいは
ホールドされる。 【0036】次いで端部剥離手段8の移動体34の移動
開始位置において、圧接ローラ36が作用位置に降下さ
せられ、基板Pの端部におけるフィルムの端部上面に所
定の圧力で圧接される。この状態で移動体34は、移動
開始位置と折り返し位置との間を往復移動させられ、移
動開始位置に戻される。これにより圧接ローラ36は幅
方向に往復移動させられ、基板Pのフィルムの端部が部
分的に剥離される。 【0037】フィルムの端部剥離作用の遂行後、圧接ロ
ーラ36は、作用位置から非作用位置に上昇させられ
る。下側クランプ部材26とテーブル部材28が非作用
位置に降下させられ、上側クランプ部材25が非作用位
置に上昇させられ、更にピンチローラ24が非作用位置
に上昇させられる。以上により基板Pの端部剥離位置へ
の拘束が解除される。センタリングピン20も非作用位
置に移動させられる。次いで搬送ローラ12が回転駆動
され、基板Pの搬送が開始される。所定のタイミングで
ピンチローラ38が作用位置に降下させられ、搬送ロー
ラ37との間に、基板Pの幅方向側縁部をホールドして
基板Pを搬送方向に移動させる。 【0038】図示しないセンサが基板Pを検出すると、
エア噴射手段42から圧縮エアが、基板Pと前端部から
部分的に剥離されたフィルムとの間に吹き付けられる。
これによりフィルムの剥離が促進され、その前端部が上
方に偏向させられ、補助案内ローラ48に案内されて上
側ベルト機構44のベルト間に挟まれて上方に搬送され
る。基板Pはフィルムが完全に剥離された状態で出口側
の基板搬送手段56に搬送される。基板Pから剥離され
たフィルムは上側ベルト機構44、下側ベルト機構46
の順に、針金ガイド対50及び52に案内されながら搬
送され、下方の図示しない収集ボックス内に落下させら
れる。基板搬送手段56に搬送された基板Pは搬送ロー
ラ58により下流側の装置に搬出される。 【0039】以上、本発明によるフィルム剥離装置の実
施の形態について説明したが、本発明は前記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱するこ
となく種々の変形あるいは修正が可能である。例えば本
発明が適用される基板はガラスであるが、ガラスに限ら
ず、他のきず付き易い材料からなる基板にも適用するこ
とができる。 【0040】 【発明の効果】本発明に従って構成されたフィルム剥離
装置によれば、基板がガラスから構成されていても、そ
の面をきず付けることなく、センタリング作用を遂行す
ることができる。その結果、基板の、画像を形成するエ
リアを損傷するおそれは全くなく、したがってその品質
が所望のとおり保証される。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に従って構成されたフィルム剥離装置の
一実施の形態を概略的に示す要部側面図。 【図2】図1に示すフィルム剥離装置に含まれる基板搬
送手段の一部を示す側面図。 【図3】図1に示すフィルム剥離装置に含まれる基板搬
送手段の一部横断面図。 【符号の説明】 2 フィルム剥離装置 4 基板搬送手段(入口側) 6 クランプ手段 8 端部剥離手段 10 剥離手段 12 搬送ローラ 14 フローティング手段 16 センタリング手段 18 回転ボール部材 20 センタリングピン 40 フィルム剥離搬送手段 78 エアシリンダ 80 縦水平フレーム部材 82 横水平支持板 84 ボール回転支持体 90 ガイド手段 P 基板 PL 基板Pの搬送面
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 29/54 B65H 9/00 H05K 3/06

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 片面にフィルムが貼着された基板に作用
    して、該フィルムの一端部を該基板から部分的に剥離さ
    せる端部剥離手段と、該基板をその他面側を支持した状
    態で該端部剥離手段に向けて移動させる複数個の搬送ロ
    ーラを含む、基板搬送手段とを備え、該基板搬送手段
    は、該基板の両側部に作用して該基板を幅寄せするため
    のセンタリング手段を含む、フィルム剥離装置におい
    て、 該基板搬送手段はその下側に配置されたフローティング
    手段を含み、該フローティング手段は、支持枠体と、該
    支持枠体上に回転自在に配設された複数の回転ボール部
    材と、該支持枠体に作用して、該回転ボール部材の各々
    が該基板の該他面に当接して該基板を該搬送ローラから
    離れるよう上方に持ち上げて移動自在に支持する作用位
    置と、該回転ボール部材の各々が該基板の該他面から下
    方に離れて該基板を該搬送ローラ上に支持する非作用位
    置とに選択的に位置付けるための昇降動手段とを備えて
    いる、ことを特徴とするフィルム剥離装置。
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