JP2002286782A - 故障検知装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

故障検知装置及びそれを備えた画像形成装置

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JP2002286782A
JP2002286782A JP2001085187A JP2001085187A JP2002286782A JP 2002286782 A JP2002286782 A JP 2002286782A JP 2001085187 A JP2001085187 A JP 2001085187A JP 2001085187 A JP2001085187 A JP 2001085187A JP 2002286782 A JP2002286782 A JP 2002286782A
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Hidekazu Tominaga
英和 富永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で簡単な構成で複数の電装部品の故障検
知のできる故障検出装置,画像形成装置を提供する。 【解決手段】 複数の電装部品A,B,……に電力を供
給する電源の非GND側に、負荷電流検出用の抵抗12
を設け、この抵抗の両端電圧を演算増幅器11で差動増
幅して電流値を検出する。複数の電装部品A,B,……
を一つづつ駆動し、駆動前と駆動中の電流値に変化がな
い場合に、その電装部品が故障していると判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成装置に好適な、電装部品の故障検出装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、レーザビームプリンタやレー
ザファックス等の画像形成装置の構成を示す断面図であ
る。図11において、光源ユニット,シリンドリカルレ
ンズ,回転多面鏡を有するスキャナモータ,結像レン
ズ,BD検出器等を備えるスキャナユニット61から発
射されたレーザ光は、回転ドラム上の感光体62に結像
させる。レーザ光によって潜像を露光された感光体62
は現像剤の充填された現像ユニット63により顕像化さ
れ、転写ベルト65位置でカセット67より供給された
記録紙64に転写され、続いて定着器66で定着され、
最後に不図示の排出器に排出される。このような画像形
成装置において、不図示のステップモータ,クラッチ,
ソレノイド等の複数の電装部品が使用される。これらの
電装部品は、紙搬送まわりに多く使用され、記録紙64
をピックアップしたり、紙搬送ローラを所定のタイミン
グで随時連結したりするために使用される。これらの電
装部品は、不慮の大きな負荷がかかったり、耐久的に劣
化したりで、まれに故障することがある。今までの汎用
的で安価なレーザビームプリンタやレーザファックス等
の画像形成装置においては、このような電装部品の故障
検知は、高価になるとの理由で設けていないのが一般的
であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ネット
ワークにレーザビームプリンタやレーザファックスを接
続して使用する用途が増してくると、自己診断機能とし
て故障の有無ばかりでなく故障の箇所を特定する必要が
生じてきた。つまり、故障の箇所を特定して、素早くそ
の部品を交換する等のサービスが不可欠になってきたか
らである。
【0004】そこで、複数の電装部品の故障を検知する
手法として図8に示すような従来例1の手法が考案され
た。図8において、1はCPUで画像形成装置内の制御
を司る中央演算装置で、この図では複数の電装部品を所
定のタイミングでオン/オフを行い、プリントアウトを
行っている。2は複数の電装部品を駆動するための電源
で、一般的に+24Vの電圧の電源が使用される。5は
負荷で複数の電装部品を表し、負荷A5−1,負荷B5
−2,負荷C5−3・・・からなる。ここで以下の説明
においては簡略化のため、電装部品は負荷A5−1,負
荷B5−2,負荷C5−3の3つで構成される場合につ
いて説明する。負荷駆動手段4は複数電装部品を駆動す
る駆動手段を表し、負荷A駆動手段4−1,負荷B駆動
手段4−2,負荷C駆動手段4−3からなる。3は電流
検知手段を表し、負荷A電流検知手段3−1,負荷B電
流検知手段3−2,負荷C電流検知手段3−3からな
る。
【0005】さて、電装部品の一つである負荷A5−1
を例に故障の検知例を示す。電流検知手段の電流検出法
の一手法は、負荷のローサイド(GND)側に低抵抗の
抵抗を接続しその抵抗の両端の電圧値と低抵抗の抵抗値
から電流値を算出する。負荷のローサイド(GND)側
に低抵抗の抵抗を接続しその抵抗の両端をモニタする手
法は、CPU1内に内蔵されたA/Dコンバータに直接
接続できるので構成を簡略化できる利点がある。負荷A
電流検知手段3−1は、負荷A5−1がCPU1によっ
て駆動される前と駆動中の電流値をモニタし、電流値の
変化より故障かどうかを判別する。つまり、負荷A5−
1がショート又はオープンになっていて電流が流れっぱ
なしの状態、又は流れない状態の場合には、CPU1に
よって駆動される前と駆動中の電流値が変化しないので
この場合は故障と判断できる。このような電流値の変化
による故障検知法は負荷A5−1に接続された実際の機
構部品の動作をモニタしていないので、負荷A5−1に
接続された実際の機構部品の破損・故障の場合は検知で
きないという問題があるが、一般的に機構部品の破損・
故障は電気系の負荷のショート又はオープン等の故障に
較べて格段に低いので、前述した電流検知による故障の
特定による手法である程度ことが足りる。このような複
数の電装部品の一つ一つに電流検知手段を設ける図8の
手法は、複数の電装部品の数だけ電流検知回路を設けな
ければならず、構成が複雑になり高価になるという問題
があった。
【0006】その解決法としての案を図9の従来例2に
示す。図9において、負荷A5−1,負荷B5−2,負
荷C5−3の各負荷を駆動する負荷A駆動手段4−1,
負荷B駆動手段4−2,負荷C駆動手段4−3の共通の
ローサイド(GND)側に電流検知手段3を設けて一括
して電流を検知しようという試みがある。図9におい
て、電流検知手段3は、負荷A駆動手段4−1,負荷B
駆動手段4−2,負荷C駆動手段4−3の共通のローサ
イド(GND)側に電流検知用の低抵抗の抵抗を設けて
一括して総電流を測定すべく電圧をモニタする。このよ
うな手法は、電装部品の数が2〜3と少ない時には大き
な問題にならないが、電装部品の数が例えば10個以上
と多い場合には、共通インピーダンスにより同時に複数
の電装部品を駆動すると駆動するための共通電流が非常
に大きくなりGNDレベルが上昇してしまうという問題
がある。GNDレベルが上昇することは、駆動するため
の駆動信号の電圧マージンが小さくなり最悪の場合、ノ
イズによる誤動作が発生する事になる。これはGNDの
インピーダンスを非常に小さくゼロに近づけられれば問
題ないが、基板パターンのインピーダンスが存在するた
め、前述のように電装部品の数が例えば10個以上と多
い場合には非常に問題になり、どのような場合にも使用
可能というような汎用的な手法ではなかった。
【0007】本発明は、このような状況のもとでなされ
たもので、前述の従来例1のように複数個の電流検知手
段を設ける手法ではなく、また従来例2のように共通イ
ンピーダンスに問題のあるローサイド(GND)側に電
流検知用の低抵抗の抵抗を使用する手法ではなく、安価
で簡単な構成で複数の電装部品の故障検知のできる故障
検出装置,画像形成装置を提供する事を目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、故障検出装置を次の(1)ないし
(5)のとおりに構成し、画像形成装置を次の(6)の
とおりに構成する。
【0009】(1)複数の電装部品と、この複数の電装
部品に電力を供給する電源の非GND側に設けた電流検
出用の抵抗と、この抵抗の両端電圧を差動増幅して電流
値を検出する差動増幅手段と、前記複数の電装部品を一
つづつ駆動することにより得られる前記差動増幅手段の
出力により故障している電装部品を特定する故障特定手
段とを備えた故障検出装置。
【0010】(2)複数の電装部品と、この複数の電装
部品に電力を供給する電源の非GND側に設けた電流検
出用のインダクタと、このインダクタとともに、インダ
クタンスに流れる電流を平滑化するコンデンサと、前記
インダクタの両端電圧を差動増幅して電流値を検出する
差動増幅手段と、前記複数の電装部品を一つづつ駆動す
ることにより得られる前記差動増幅手段の出力により故
障している電装部品を特定する故障特定手段とを備えた
故障検出装置。
【0011】(3)前記(1)または(2)記載の故障
検出装置において、前記故障特定手段は、前記複数の電
装部品を一つづつ駆動し、その駆動前または駆動終了後
と駆動中の前記差動増幅手段の出力値を比較することに
より故障している電装部品を特定する故障検出装置。
【0012】(4)前記(1)ないし(3)のいずれか
に記載の故障検出装置において、前記差動増幅手段は、
差動増幅回路の基準変換電圧として、前記電流値を取り
込むためのA/Dコンバータの電源の電圧からわずかに
ずらした電圧もしくはGND電位からわずかにずらした
電圧を用いる故障検出装置。
【0013】(5)前記(1)ないし(4)のいずれか
に記載の故障検出装置において、基準となる電流を駆動
する基準電流駆動手段と、前記基準電流駆動手段による
駆動電流が流れていないときの前記差動増幅手段の出力
値および前記基準電流駆動手段による駆動電流が流れて
いるときの前記差動増幅手段の出力値にもとづいて、前
記差動増幅手段の出力値を相対値から絶対値に変換する
変換手段とを備えた故障検出装置。
【0014】(6)前記(1)ないし(5)のいずれか
に記載の故障検出装置を備えたことを特徴とする画像形
成装置。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を画像形
成装置の実施例により詳しく説明する。なお、本発明
は、実施例の説明に裏付けられて故障検出装置の形で実
施することもできる。
【0016】
【実施例1】図1は、実施例1である“画像形成装置”
の要部構成を示すブロック図である。図1において、C
PU1,電源2,負荷駆動手段4,負荷5は、従来例
1,2と同様であり、従来例の説明を援用する。電流検
知手段3は、それぞれの負荷駆動手段に電力を供給する
電源の非GND(ハイサイド)側に接続され負荷5に供
給される全電流を検知する構成をとっている。
【0017】図2は、図1の構成の動作、すなわち故障
箇所検知の動作を示すタイミングチャートである。ま
ず、何も駆動しないときすなわち駆動前または駆動終了
後の電流値を測定しておき、順次T1の区間で負荷A
を、T2の区間で負荷Bを、T3の区間で負荷Cを駆動
するものとする。その時の電流波形は、図2に示した通
りである。ここで、例えば図2に示すようにT2の区間
において電流値の変化が無いとすると、オープン故障又
はショート故障によって、負荷B駆動手段4−2に電流
が流れていないか、流れっぱなしかのどちらかである事
を示す。ここで、オープン故障かショート故障の区別が
つかないのは相対電流検知法を採用しているためであ
る。
【0018】この相対電流検知法について図10を用い
て詳細に説明する。図10において、(a)は電流検知
手段に使用される差動増幅回路の一例である。(b)は
差動増幅回路の動作を示す図で、横軸に電流、縦軸に電
圧をとり、オフセットによる影響を示している。図10
(a)において、11は演算増幅器で、12は電流検知
用低抵抗、13,14,15,16は差動増幅回路の差
動ゲインを決めるための抵抗である。17はツェナーダ
イオードで、CPU1内のA/Dコンバータの電源電圧
AVccであるところの例えば3.3V以上にならない
ようにクランプするためのものである。演算増幅器11
による動作は、負荷に流れる電流が電流検知用の抵抗R
Sにより電圧降下を発生させ、その発生した電圧を差動
増幅器11により基準変換電圧AVccを基準に差動増
幅するというものである。電流検知用の抵抗RSの両端
の電圧をV1,V2、又R2とR4をそれぞれR2=R
1、R4=R3として、演算増幅器11の出力電圧V0
を簡略化して計算すると計算式1のようになる。
【0019】(計算式1)
【0020】
【数1】 これは図10(b)において太線で示すように、電流が
ゼロの時V0はAVccで、電流が増えるに従い電圧V
oは右肩下がりになる関係となる。しかしながら、差動
ゲイン決定用の抵抗R1,R2,R3,R4は、一般に
安価で入手しやすい1%精度の抵抗を用いたとしても誤
差が生ずる。差動ゲイン決定用の抵抗R1,R2,R
3,R4が誤差を持つものとして正確に計算するための
計算式は計算式2のようになる。
【0021】(計算式2)
【0022】
【数2】 これを図10(b)のグラフに示すと、前述の太線に対
してオフセットを持つ関係となる。太線の上側にオフセ
ットを持つ場合は、AVcc以上ではクランプされ、逆
に太線の下側にオフセットを持つ場合は0V以下でクラ
ンプされる。R3/R1とR4/R2の比が1からは離
れるに従い、この理想値からずれてオフセットを生ず
る。これはゲインの設定、ばらつきの具合によっては電
流値の変化の測定が困難な場合があることを意味する。
【0023】この問題を解消するための本実施例では図
3に示す構成をとる。図3(a)によれば、基準変換電
圧AVccをV3だけわずかにシフトして基準変換電圧
をAvcc−V3に置き換え、ゲインを落としたもので
ある。図3(b)にグラフを示す。このように基準変換
電圧をAVccからV3だけわずかにシフトして、ゲイ
ンを落とすことにより、電流の動作範囲内において、オ
フセットが上側にシフトしても、オフセットが下側にシ
フトしてもA/Dコンバータの入力可能な範囲であると
ころの0VからAVccの範囲におさまることがわか
る。
【0024】これにより、電流値の変化の測定が可能と
なり相対電流の測定が可能となった。相対電流検知法
は、負荷を駆動する前と駆動中の電流値を測定し、その
変化量から負荷が故障しているかどうかを判別する手法
であるが、理想を言えば、絶対電流値を用いて判別した
いところである。しかしながら差動増幅器のオフセット
が大きい事により、電流値がゼロの状態で初期オフセッ
トが生じている。これにより初期状態で電流が流れてい
るか流れていないかの区別がつかない。よって負荷を駆
動する前と駆動中での電流値の変化が無い場合はその負
荷が故障であると判断する相対電流検知法を用いてい
る。相対電流検知法は、故障であるか故障でないかを判
別する事はできるが、オープン故障かショート故障の判
断はできない問題がある。しかしながら故障している部
品を特定できるので自己診断上の実質的な問題は無い。
【0025】以上説明したように、本実施例によれば、
複数個の電装部品の故障検知のための電流検知手段を一
つの電流検知手段で実現し、共通インピーダンスに問題
のあるローサイド(GND)側の電流検知手段を非GN
D(ハイサイド)側に移す事が実現でき、安価で簡単な
構成でしかも信頼性のある故障検出装置,画像形成装置
を提供することができる。
【0026】
【実施例2】図4は、実施例2である“画像形成装置”
で用いる相対電流検知法の説明図である。実施例1では
電流の増加とともに検知電圧Voが下がる回路であった
が、本実施例では電流の増加とともに検知電圧Voが上
がる回路とした。この回路の計算式は計算式3のように
なる。 (計算式3)
【0027】
【数3】 電流Iと検知電圧Voの関係のグラフは、図4(b)の
ようになる。オフセットが無いと仮定した場合は、基準
変換電圧であるV4を0Vと設定するのが一般的であっ
たが、ここではわずかにV4だけずらすこととする。
【0028】このように基準変換電圧をゼロからV4だ
けわずかにシフトして、ゲインを落とすことにより、電
流の動作範囲内において、オフセットが上側にシフトし
ても、オフセットが下側にシフトしてもA/Dコンバー
タの入力可能な範囲であるところの0VからAVccの
範囲におさまることがわかる。これにより、電流値の変
化の測定が可能となり相対電流の測定が可能となった。
【0029】相対電流検知法は、負荷を駆動する前と駆
動中の電流値を測定し、その変化量から負荷が故障して
いるかどうかを判別する手法であるが、電流値がゼロの
状態の初期オフセットが生じている事から、初期状態で
電流が流れているか流れていないかの区別がつかない。
よって負荷を駆動する前と駆動中で電流値の変化が無い
場合はその負荷が故障であると判断する事はできるが、
オープン故障かショート故障の判断はできない問題があ
る。しかしながら故障している部品を特定できるので自
己診断上の実質的な問題は無い。
【0030】以上説明したように、本実施例によれば、
複数個の電装部品の故障検知のための電流検知手段を一
つの電流検知手段で実現し、共通インピーダンスに問題
のあるローサイド(GND)側の電流検知手段を非GN
D(ハイサイド)側に移す事が実現でき、安価で簡単な
構成でしかも信頼性のある故障検出装置,画像形成装置
を提供することができる。
【0031】
【実施例3】図5は、実施例3である“画像形成装置”
で用いる相対電流検知法の説明図である。本実施例で
は、図3に示す低抵抗の抵抗12の替わりにインダクタ
(コイル)17とコンデンサ18からなる電流検知部を
設置した。抵抗の替わりにインダクタ17とコンデンサ
18を設置することにより、負荷への供給電流を平滑化
することが可能となり、例えば、(不図示の)ステップ
モータ等の電流がチョッピング駆動されている場合に特
に有効となる。該ステップモータ等の電流がチョッピン
グ駆動されている場合には、電流が供給される区間と、
回生される区間が存在していて、平滑化されていないと
実際に負荷側に供給されている電流がつかみにくいから
である。
【0032】本実施例のように、インダクタ17とコン
デンサ18による負荷への供給電流の平滑化を行う事に
より、実際に負荷側に供給されている電流を検知する事
が可能となる。
【0033】
【実施例4】図6は、実施例4である“画像形成装置”
の要部構成を示すブロック図である。本実施例は、実施
例1での問題であった点を改善する、絶対電流検知法の
例である。
【0034】図6において、6はダミー負荷駆動手段
(請求項の基準負荷駆動手段に相当する)であり、これを
駆動する前と駆動中の電圧値をもとに、電流検知手段3
の初期値,ゲインを計算しパラメータ格納手段7に格納
しておく。パラメータ格納手段7は例えば、EEPRO
M,FLASH−ROM等で構成され、測定された電流
値を修正された電流値への変換を行うためのパラメータ
を格納しておき、随時自己診断時に該パラメータを読み
出して測定された電流値(相対値)を修正された電流値
(絶対値)に変換できるような構成になっている。
【0035】図7は本実施例における自己診断時の処理
を示すフローチャートであり、これをもとに本実施例の
動作を詳細に説明する。図7においてステップ31(図
ではS−31と表記する、以下同様)はこのフローのス
タートである。ステップ32は初期A/D値を読むステ
ートで、初期状態つまり電流が流れていない状態での電
流検知手段3の出力電圧Voを読むステートである。ス
テップ33はダミー負荷を駆動するステート、ステップ
34はダミー負荷を駆動中のA/D値を読むステート
で、負荷電流が流れている状態での電流検知手段3の出
力電圧Voを読むステートである。ステップ35は初期
A/D値と駆動中のA/D値より、電流検知手段3の初
期値とゲインを計算し、その値をパラメータ設定手段7
に格納するステートである。詳しくは、電流値ゼロでの
オフセット電圧値、電流XmAあたりの出力電圧変動値
を計算し、パラメータをEEPROM,FLASH−R
OM等に格納しておくステートである。この格納されて
いるパラメータを用いて計算しなおすことにより測定さ
れた電流値(相対値)を修正された電流値(絶対値)へ
の変換が可能となる。
【0036】ステップ36は負荷の数をNとした場合の
全ての負荷をチェックしたかを判断する分岐であり、チ
ェックし終わっていない場合はステップ37に進み、チ
ェックし終わっている場合はステップ45に進み終了す
る。ステップ37はn番目の負荷を駆動するステート、
ステップ38は駆動中のA/D値を読み込むステート
で、前述のパラメータから再計算する事により修正され
た電流値を計算することが可能である。ステップ39
は、n番目の負荷が故障かどうかを判別するステート
で、駆動する前と駆動中とで電流変化がある場合はステ
ップ40に進み正常と判断し、駆動する前と駆動中とで
電流変化が無い場合はステップ41の分岐に進む。ステ
ップ41は故障の種類を判別する分岐で、電流がゼロの
場合にはステップ42に進みオープン故障と判断され、
電流がゼロでない場合はステップ43に進みショート故
障と判断される。続いて、ステップ44に進み、次の負
荷のチェックのためにレジスタの値を1個プラスし、ス
テップ36の分岐に戻り、ステップ36〜44の動作を
繰り返し、全部の負荷に関して故障検知を行う。
【0037】なお、本フローチャートにおいて、自己診
断時に、ステップ32からステップ35までのパラメー
タの設定を毎回行う構成をとっているが、これにとらわ
れることなく、パラメータの設定は1回だけ行ってそれ
以降は設定されたパラメータを使用すれば問題ないので
それ以降は行わなくても構わない。
【0038】以上説明したように、本実施例では、ダミ
ー負荷を駆動し、これを駆動する前と、駆動中の電圧値
をもとに電流検知手段の初期値,ゲインを計算し、この
パラメータをEEPROM,FLASH−ROM等格納
手段7に格納しておく。自己診断時には、随時パラメー
タを格納手段7から読み出し、測定された電流値を修正
された電流値に変換するため、いつでも修正された電流
値が算出できる構成になっている。これにより実施例1
において問題であったオープン故障とショート故障の判
別が可能となった。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数個の電装部品の故障検知のための電流検知手段を一
つの電流検知手段で実現し、共通インピーダンスに問題
のあるローサイド(GND)側の電流検知手段を非GN
D(ハイサイド)側に移す事が実現でき、安価で簡単な
構成でしかも信頼性のある故障検出装置,画像形成装置
を提供することができる。
【0040】更に、請求項2記載の発明によれば、チョ
ッピング駆動される電装部品の故障検知ができ、請求項
5記載の発明によれば、オープン故障とショート故障の
判別ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の要部構成を示すブロック図
【図2】 図1の構成の動作を示すタイミングチャート
【図3】 実施例1で用いる相対電流検知法の説明図
【図4】 実施例2で用いる相対電流検知法の説明図
【図5】 実施例3で用いる相対電流検知法の説明図
【図6】 実施例4の要部構成を示すブロック図
【図7】 実施例4における自己診断時の処理を示すフ
ローチャート
【図8】 従来例1の要部構成を示すブロック図
【図9】 従来例2の要部構成を示すブロック図
【図10】 相対電流検知法の説明図
【図11】 画像形成装置の構成を示す断面図
【符号の説明】
1 CPU 2 電源 3 負荷電流検知手段 4 負荷駆動手段 5 負荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02H 7/20 H02H 7/20 Z Fターム(参考) 2C061 AP03 AQ06 HV02 HV23 KK06 2G014 AA02 AA03 AB18 AC17 AC18 2G035 AA15 AC15 AD08 AD10 AD14 AD18 AD20 AD28 AD54 2H027 DA01 DE04 HA02 HA08 HA10 HA12 ZA01 ZA09 5G053 AA02 AA07 BA01 BA04 DA01 EA01 FA06 FA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電装部品と、この複数の電装部品
    に電力を供給する電源の非GND側に設けた電流検出用
    の抵抗と、この抵抗の両端電圧を差動増幅して電流値を
    検出する差動増幅手段と、前記複数の電装部品を一つづ
    つ駆動することにより得られる前記差動増幅手段の出力
    により故障している電装部品を特定する故障特定手段と
    を備えたことを特徴とする故障検出装置。
  2. 【請求項2】 複数の電装部品と、この複数の電装部品
    に電力を供給する電源の非GND側に設けた電流検出用
    のインダクタと、このインダクタとともに、インダクタ
    ンスに流れる電流を平滑化するコンデンサと、前記イン
    ダクタの両端電圧を差動増幅して電流値を検出する差動
    増幅手段と、前記複数の電装部品を一つづつ駆動するこ
    とにより得られる前記差動増幅手段の出力により故障し
    ている電装部品を特定する故障特定手段とを備えたこと
    を特徴とする故障検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の故障検出装置に
    おいて、前記故障特定手段は、前記複数の電装部品を一
    つづつ駆動し、その駆動前または駆動終了後と駆動中の
    前記差動増幅手段の出力値を比較することにより故障し
    ている電装部品を特定することを特徴とする故障検出装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の故
    障検出装置において、前記差動増幅手段は、差動増幅回
    路の基準変換電圧として、前記電流値を取り込むための
    A/Dコンバータの電源の電圧からわずかにずらした電
    圧もしくはGND電位からわずかにずらした電圧を用い
    ることを特徴とする故障検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の故
    障検出装置において、基準となる電流を駆動する基準電
    流駆動手段と、前記基準電流駆動手段による駆動電流が
    流れていないときの前記差動増幅手段の出力値および前
    記基準電流駆動手段による駆動電流が流れているときの
    前記差動増幅手段の出力値にもとづいて、前記差動増幅
    手段の出力値を相対値から絶対値に変換する変換手段と
    を備えたことを特徴とする故障検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の故
    障検出装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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