JP7257796B2 - モータ制御装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータの制御技術に関し、より詳しくは、制御対象のモータの故障判定技術に関する。
画像形成装置における回転部材の駆動源として、ロータ位置を検知するためのセンサを搭載しないセンサレスDCブラシレスモータ(以下、センサレスモータと表記する。)が使用されている。センサレスモータが故障等により正常に回転しない状態になっていても、モータ制御装置は、当該モータをセンサレス駆動モードで駆動開始するまでは、当該モータの故障を検出できない。このため、特許文献1は、センサレスモータの駆動部が有する複数のスイッチング素子を複数のテストパターンに従ってオン・オフすることで、センサレスモータに故障が生じているかを判定する方法を開示している。
特開2018-102064号公報
特許文献1が開示する方法は、複数のスイッチング素子を複数のテストパターンに従ってオン・オフしなければならず、よって、故障判定処理のためのダウンタイムが長くなる。
本発明は、故障判定処理のためのダウンタイムを短くする技術を提供するものである。
本発明の一態様によると、モータ制御装置は、モータの複数の励磁相を励磁する励磁手段と、前記複数の励磁相を構成する複数のコイルの少なくとも1つのコイルのインダクタンスに応じて変化する物理量を、前記複数の励磁相それぞれを励磁して測定し、前記複数の励磁相それぞれについて測定した前記物理量の測定値を含む測定データを生成する測定手段と、前記測定データに基づき、前記モータのロータの回転位置と、前記モータ及び前記励磁手段の少なくとも1つが故障しているか否かと、を判定する判定手段と、を備え、前記判定手段は、前記複数の励磁相それぞれの測定値に第1範囲内にないものがある場合、前記モータ及び前記励磁手段の少なくとも1つが故障していると判定することを特徴とする。
本発明によると、故障判定処理のためのダウンタイムを短くすることができる。
一実施形態による画像形成装置の構成図。 一実施形態による画像形成装置の制御構成図。 一実施形態によるモータ制御部の構成図。 一実施形態によるモータの構成図。 一実施形態による励磁相と合成インダクタンスの関係と、励磁の際のPWM信号及びコイル電流波形を示す図。 一実施形態による測定データを示す図。 一実施形態による基準情報を示す図。 一実施形態による基準情報と測定データとの誤差を示す図。 一実施形態による故障判定処理を含むロータ位置判定処理のフローチャート。 一実施形態による測定データを示す図。 一実施形態による基準情報と測定データとの誤差を示す図。 一実施形態による故障判定処理を含むロータ位置判定処理のフローチャート。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<第一実施形態>
図1は、本実施形態による画像形成装置の構成図である。画像形成装置は、例えば、印刷装置、プリンタ、複写機、複合機、ファクシミリのいずれかであり得る。画像形成装置の給紙カセット25に格納されたシートは、給紙ローラ26及び搬送ローラ27により搬送路に沿って搬送される。画像形成ユニット1は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を形成し、搬送路を搬送されるシートにこれらトナー像を転写する。定着器24は、加熱ローラ及び加圧ローラを有し、トナー像が転写されたシートを加熱・加圧して、シートにトナー像を定着させる。トナー像の定着処理が行われたシートは、画像形成装置外に排出される。モータ15Fは、定着器24のローラを回転させる駆動源である。
図2は、画像形成装置の制御構成を示している。プリンタ制御部11は、通信コントローラ21を介してホストコンピュータ22から形成する画像の画像データを受信すると、画像形成ユニット1を制御してシートにトナー像を形成し、定着器24を制御してシートにトナー像を定着させる。また、このとき、プリンタ制御部11は、モータ制御部14を制御して、モータ15Fを含む各モータ15を制御し、シートの搬送制御等を行う。また、プリンタ制御部11は、表示部20に画像形成装置の状態を表示する。なお、プリンタ制御部11は、マイクロコンピュータ及びメモリを有する。メモリは、各種制御プログラムやデータを保持しており、マイクロコンピュータは、メモリに格納されている各種制御プログラムやデータ等に基づき画像形成装置の各部を制御する。
図3は、モータ15Fの制御構成の詳細を示している。モータ制御部14は、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと表記)51を有する。マイコン51は、通信ポート52を介してプリンタ制御部11と通信を行う。また、マイコン51の基準クロック生成部56は、水晶発振子50に接続され、水晶発振子50の出力に基づき基準クロックを生成する。カウンタ54は、基準クロックに基づきカウント動作を行う。基準クロックは、入力されたパルスの周期の計測や、PWM信号の生成等に使用される。マイコン51は、モータ15Fの制御に使用する各種データ等を格納する不揮発メモリ55及び揮発性のメモリ57を有する。マイコン51は、パルス幅変調信号(PWM信号)をPWMポート58から出力する。本実施形態において、マイコン51は、モータ15Fの3つの相(U、V、W)それぞれについて、ハイ側のPWM信号(U-H、V-H、W-H)と、ロー側のPWM信号(U-L、V-L、W-L)の計6つのPWM信号を出力する。このため、PWMポート58は、6つの端子U-H、V-H、W-H、U-L、V-L、W-Lを有する。
PWMポート58の各端子は、ゲートドライバ61に接続され、ゲートドライバ61は、PWM信号に基づき、3相のインバータ60の各スイッチング素子のON/OFF制御を行う。なお、インバータ60は、各相それぞれについてハイ側及びロー側の2つのスイッチング素子、つまり、計6つのスイッチング素子を有し、ゲートドライバ61は、各スイッチング素子を対応するPWM信号に基づき制御する。スイッチング素子としては、例えばトランジスタやFETを使用することができる。本実施形態においては、PWM信号がハイであると、対応するスイッチング素子がONとなり、ローであると、対応するスイッチング素子がOFFになるものとする。インバータ60の出力62は、モータのコイル73(U相)、74(V相)及び75(W相)に接続されている。インバータ60の各スイッチング素子をON/OFF制御することで、各コイル73、74、75の励磁電流(コイル電流)を制御することができる。この様に、ゲートドライバ61及びインバータ60は、複数のコイル73、74及び75を励磁する励磁部として機能する。
電流センサ65は、各コイル73、74、75に流れた励磁電流の値に応じた検出電圧を出力する。増幅部64は、各相の検出電圧を増幅し、かつ、オフセット電圧の印加を行ってアナログ・デジタルコンバータ(ADコンバータ)53に出力する。ADコンバータ53は、増幅後の検出電圧をデジタル値に変換する。電流値算出部66は、ADコンバータ53の出力値(デジタル値)に基づき各相の励磁電流を判定する。例えば、電流センサ65が、1A当たり、0.01Vの電圧を出力し、増幅部64での増幅率(ゲイン)を10倍とし、増幅部64が印加するオフセット電圧を1.6Vとする。モータ15Fに流れる励磁電流の範囲が-10A~+10Aであるとすると、増幅部64が出力する電圧範囲は、0.6V~2.6Vになる。例えば、ADコンバータ53が、0~3Vの電圧を、0~4095のデジタル値に変換して出力するのであれば、-10A~+10Aの励磁電流は、凡そ、819~3549のデジタル値に変換される。なお、インバータ60からモータ15Fへの方向に励磁電流が流れているときを正の電流値とし、その逆を負の電流値とする。
電流値算出部66は、デジタル値からオフセット電圧に対応するオフセット値を減じ、所定の変換係数を乗ずることで励磁電流を求める。本例では、オフセット電圧(1.6V)に対応するオフセット値は、約2184(1.6×4095/3)である。また、変換係数は、約0.000733(3/4095)である。変換係数は、予め、不揮発メモリ55に格納される。なお、オフセット値は、励磁電流を流していないときのデジタル値に対応するため、これを不揮発メモリ55に格納して使用する構成とすることができる。この様に、電流センサ65と、増幅部64と、ADコンバータ53と、電流値算出部66は、電流測定部を構成する。
図4は、モータ15Fの構成図である。モータ15Fは、6スロットのステータ71と、4極のロータ72と、を有する。ステータ71は、各相のコイル73、74、75を有する。ロータ72は、永久磁石により構成され、N極とS極との組を2つ有する。ロータ72は励磁相に応じて停止する位置が決まる。なお、本実施形態において、励磁相は、複数のコイル73、74及び75のうちの2つのコイルの順列で示される。つまり、励磁相は、U-V、U-W、V-U、V-W、W-U、W-Vの計6つある。ここで、U-V相の励磁とは、U相のコイル73とV相のコイル74との直列接続に対して、U相のコイル73からV相のコイル74に向けて励磁電流を流すことを意味する。例えば、U-V相を励磁すると、図4(A)に示す回転位置にてロータ72は停止する。なお、このとき、U相がN極となりV相がS極となるものとする。続いて、U-W相を励磁すると、図4(B)に示す回転位置にてロータ72は停止する。
モータ15Fの駆動を停止し、励磁電流を0にすると、ロータ72をホールドする力が働かなくなり、ロータ72に外部から回転力が加わればロータ72は回転する。したがって、定着器24を画像形成装置から脱着する際、或いは、ジャムにより定着器24に挟まったシートを取り除く際、ロータ72は回転することがある。このとき、モータ制御部14は、ロータ72の停止位置が判らなくなる。また、画像形成装置の電源投入直後においても、モータ制御部14は、ロータ72の停止位置が判らない。したがって、モータ制御部14は、モータ15Fを回転させる場合、まず、ロータ72の停止位置の検知処理を行う必要がある。
ここで、一般的に、コイル73、74、75の様なコイルは、電磁鋼板を積層したコアに銅線を巻いた構成となっている。また、電磁鋼板の透磁率は、外部磁界が有ると小さくなる。コイルのインダクタンスは、コアの透磁率に比例するため、コアの透磁率が小さくなると、コイルのインダクタンスも小さくなる。例えば、図4(A)のU相のコイル73には、ロータ72のS極のみが対向しているため、ロータ72のS極とN極の両方が対向しているW相のコイル75よりインダクタンスの低下率が大きくなる。また、インダクタンスの変化量は、励磁電流によって生じる磁界の方向と、外部磁界の方向が同じ方向か逆方向かによって異なる。具体的には、図4(A)の状態において、U相のコイル73を、対向するロータ72のS極により生じる磁界と同じ方向、つまり、U相をN極とする様に励磁電流を流すと、U相をS極とする方向に励磁電流を流した場合より、インダクタンスの低下量が大きくなる。この様に、ロータ72の停止位置と励磁相に応じて、検出されるインダクタンスは異なる。
図5(A)は、ロータ72が停止している際の各励磁相の合成インダクタンスの一例を示している。なお、図5(A)は、ロータ72がU-V相を励磁した場合に停止する位置にあるときの合成インダクタンスである。以下、X-Y相を励磁した場合にロータ72が停止する位置を"X-Y相の位置"と表現する。ロータ72は、U-V相の位置に停止しているため、U-V相を励磁した際の合成インダクタンスは、他の相を励磁した際の合成インダクタンスより小さくなる。したがって、各励磁相の合成インダクタス(合成インピーダンス)の相対的な大小関係が判れば、ロータ72の位置が判定できる。なお、ロータ72が、U-V相の位置とU-W相の位置との中間位置で停止している場合、U-V相とU-W相の合成インダクタンスは同程度の値であり、かつ、他の励磁相の合成インダクタンスよりは小さい値になる。
本実施形態では、各励磁相それぞれを順に励磁し、各励磁相を励磁した際の励磁電流により各励磁相の合成インダクタンスの相対的な大小関係を判定することでロータ停止位置を検知する。例えば、U-V相を励磁した際に検出される合成インダクタンスが他の励磁相を励磁した際に検出される合成インダクタンスより小さい場合、ロータ72がU-V相の位置に停止していると判定できる。また、U-V相とU-W相を励磁した際に検出される合成インダクタンスが同程度であり、かつ、他の励磁相を励磁した際に検出される合成インダクタンスより小さい場合、ロータ72がU-V相とU-W相の間の位置に停止していると判定できる。つまり、いずれか1つの励磁相を励磁した際に検出される合成インダクタンスが、他の励磁相を励磁した際に検出される合成インダクタンスより小さい場合、当該励磁相の位置にロータ72が停止していると判定する。また、電気角的に隣り合う2つの励磁相を励磁した際に検出される合成インダクタンスが同程度であり、かつ、他の励磁相を励磁した際に検出される合成インダクタンスより小さい場合、該2つの励磁相の間の位置にロータ72が停止していると判定する。
なお、電気角的に隣り合う2つの励磁相は、ロータ72を回転させる際の励磁の順序において隣り合う励磁相でもある。つまり、本実施形態のロータ72を回転させる際、モータ制御部14は、U-V、U-W、V-W、V-U、W-U、W-V、U-V・・・の順で励磁を行う。この順番において、連続する2つの励磁相が、電気角的に隣り合う2つの励磁相である。例えば、V-W相と、W-U相は、それぞれ、V-U相と隣接する励磁相である。
以下、合成インダクタンスの検出のための励磁方法について説明する。まず、U-V相を励磁する場合、PWMポート58のU-H端子及びV-H端子から、図5(B)に示す様にデューティが時間的に変化するPWM信号を出力する。具体的には、A期間(第1期間)においては、U-H端子から出力するPWM信号のデューティを正弦波状に変化させる。なお、この正弦波の半周期はA期間の長さに対応し、振幅の最大値は、例えば、80%とする。なお、A期間において、V-L端子はハイレベル(デューティが100%)とし、V相のコイルの一端を所定電位(グラウンド)に接続する。なお、その他の端子はロー(デューティが0%)とする。A期間に続くB期間(第2期間)においては、V-H端子から出力するPWM信号のデューティを正弦波状に変化させる。この正弦波の半周期もB期間の長さとし、振幅の最大値は、例えば、50%とする。なお、B期間において、U-L端子はハイレベル(デューティが100%)とし、U相のコイルの一端を所定電位(グラウンド)に接続する。なお、その他の端子はロー(デューティが0%)とする。A期間及びB期間の時間長は、ロータ72が回転しない期間を上限として、必要な検知精度に基づき決定される。本例では、それぞれ0.5msとしている。また、A期間におけるデューティの最大値は、A期間において流れる励磁電流により必要な検知精度が確保される様に決定する。また、B期間のデューティの最大値は、A期間及びB期間でのコイルのインダクタンス成分に生じた電圧の時間積分値が、凡そ零となるように設定する。つまり、B期間のデューティの最大値は、A期間にコイルに印加する電圧に基づき決定される。
このように設定することで、図5(B)にコイル電流として示す様に、B期間中、励磁電流は滑らかに減少し、B期間の終了時に励磁電流は、凡そ零となる。励磁電流が流れている状態で次の2つのコイルの順列を励磁相とする測定を開始すると、当該測定における電流値に影響する。したがって、ロータ停止位置を正確に検知するためには、前の測定における励磁電流が十分に小さくなってから次の励磁相の測定を開始する必要がある。本実施形態では、B期間の終了時に励磁電流が凡そ零となるため、ロータ停止位置を精度良く検知すると共に、次の励磁相の測定までの待ち時間を短縮することができる。
モータ制御部14は、ロータ72の停止位置の検知処理において、所定期間、各励磁相を励磁し、励磁電流(コイル電流)の最大値を測定値として検出してメモリ57に記憶する。なお、所定期間は、本実施形態においては、図5(B)に示すA区間及びB区間を合計した期間である。よって、6つの励磁相それぞれについて、励磁電流の最大値が測定値として取得され、これが、測定データとしてメモリ57に記憶される。図6(A)~(C)は、それぞれ、この様に測定した各励磁相についての測定値を示す測定データの例である。なお、図6(A)~(C)は、それぞれ、ロータ72が、U-V相の位置、U-W相の位置、及び、U-V相の位置とU-W相の位置の間の位置で停止している場合の測定データの例である。ここで、測定値は、コイルの合成インダクタンスが小さい程、大きくなるとの関係があるため、図6(A)~(C)の測定データは、各励磁相を励磁した際の合成インダクタンスの大小関係を示すものでもある。
図7(A)~(F)は、予め不揮発メモリ55に格納しておく基準情報を示している。なお、図7(A)は、ロータ72が、U-V相の位置で停止している場合の基準情報であり、以下では基準情報#1と表記する。図7(B)は、ロータ72が、U-W相の位置で停止している場合の基準情報であり、以下では基準情報#2と表記する。図7(C)は、ロータ72が、V-W相の位置で停止している場合の基準情報であり、以下では基準情報#3と表記する。図7(D)は、ロータ72が、V-U相の位置で停止している場合の基準情報であり、以下では基準情報#4と表記する。図7(E)は、ロータ72が、W-U相の位置で停止している場合の基準情報であり、以下では基準情報#5と表記する。図7(F)は、ロータ72が、W-V相の位置で停止している場合の基準情報であり、以下では基準情報#6と表記する。各ロータ停止位置の基準情報は、ロータが対応する励磁相の位置で停止している際における、各励磁相の励磁電流の最大値の基準値を示す情報である。基準値は、測定した最大電流値の平均的な値である。
モータ制御部14は、測定データと、各基準情報とを比較して、各基準情報との誤差を算出する。具体的には、図7(A)の基準情報#1との誤差を求める場合、各励磁相について、励磁相の測定値と、基準情報#1が示す同じ励磁相の基準値との差(絶対値)を求め、6つの励磁相それぞれの差の合計を求め、これを、基準情報#1との誤差とする。つまり、基準情報#1と測定データの誤差とは、基準情報が示す基準値と測定値との誤差の各励磁相に渡る積算値である。モータ制御部14は、基準情報#1~6それぞれについて、上述した様に、測定データとの誤差を求める。図8(A)~(C)は、それぞれ、図6(A)~(C)の測定データと、各基準情報#1~#6との誤差を示している。なお、基準情報#1~#6は、図7(A)~(F)に示すものである。
図8(A)では、基準情報#1の誤差が最も小さい。基準情報#1は、ロータ72が、U-V相の位置で停止している場合のものであるため、モータ制御部14は、図8(A)から、ロータ72が、U-V相の位置で停止していると判定する。図8(B)では、基準情報#2の誤差が最も小さい。基準情報#2は、ロータ72が、U-W相の位置で停止している場合のものであるため、モータ制御部14は、図8(B)から、ロータ72が、U-W相の位置で停止していると判定する。一方、図8(C)では、基準情報#1と#2との誤差が同程度であり、その他の誤差より小さい。基準情報#1は、U-V相の位置で停止している場合のものであり、基準情報#2は、U-W相の位置で停止している場合のものである。したがって、モータ制御部14は、図8(C)から、ロータ72が、U-W相の位置とU-W相の位置との間で停止していると判定する。
上記の通り、モータ制御部14は、ロータ72の複数の回転位置それぞれに対応する基準情報を用いてロータ72の停止位置を判定するが、本実施形態では、このロータ72の停止位置の判定処理において、励磁部を含むモータ15Fの故障判定を行う。なお、励磁部は、インバータ60を含む、モータ15Fに励磁電流を供給する機能ブロックである。つまり、本実施形態では、励磁部及びモータ15Fの少なくとも1つの故障が検知される。しかしながら、以下の説明においては、この励磁部及びモータ15Fの少なくとも1つが故障しているか否かを判定する処理を、単に、モータ15Fの故障判定と呼ぶものとする。図9は、本実施形態による、モータ15Fの故障判定処理を含む、ロータ72の停止位置判定処理のフローチャートである。なお、以下の説明において、測定データとの誤差が最小の基準情報を第1基準情報と呼び、測定データとの誤差が2番目に小さい基準情報を第2基準情報と呼ぶものとする。また、第1基準情報と測定データとの誤差を第1誤差と呼び、第2基準情報と測定データとの誤差を第2誤差と呼ぶものとする。さらに、第1基準情報に対応するロータ72の回転位置を第1位置と呼び、第2基準情報に対応するロータ72の回転位置を第2位置と呼ぶものとする。
モータ制御部14は、S10で、第1誤差が所定の第1閾値以下であるかを判定する。第1誤差が第1閾値より大きいと、モータ制御部14は、S11で、モータ15Fが故障していると判定する。例えば、コイル73~75のいずれかがショート又は断線していると、測定値が基準値から大きく乖離するため誤差も大きくなる。したがって、第1閾値を適切に設定することで、モータ15Fの故障を判定することができる。第1誤差が第1閾値以下であると、モータ制御部14は、第1位置と第2位置とが電気角的に隣接しているかを判定する。第1位置と第2位置が電気角的に隣接していないと、モータ制御部14は、S13で、測定データが異常であると判定する。これは、図6(A)及び(B)に示す様に、第1位置と第2位置とは電気角的に隣接し、測定データから得られる第1位置と第2位置とが電気角的に隣接していないと、これは、測定データに問題が有ると判定できるからである。
第1位置と第2位置が隣接関係であると、モータ制御部14は、S14で、第2誤差に対する第1誤差の比の値が所定の第2閾値以下であるかを判定する。第2誤差に対する第1誤差の比の値が所定の第2閾値より大きいと、モータ制御部14は、S15で、第1位置と第2位置との間でロータ72が停止していると判定する。第2誤差に対する第1誤差の比の値が所定の第2閾値以下であると、モータ制御部14は、S16で、ロータ72の停止位置が第1位置であると判定する。これは、図8(A)~(C)に示す様に、ロータ72が励磁相に対応する位置で停止していると、第1誤差は、第2誤差より小さくなり、ロータ72が電気角で隣接する2つの励磁相の間で停止していると、第1誤差と第2誤差とが同程度の値になるからである。なお、図9のS10では、第1誤差が第1閾値に等しいとモータ15Fが故障ではないと判定しているが、第1誤差が第1閾値に等しいとモータ15Fが故障であると判定する構成であっても良い。同様に、図9のS15で、比の値が第2誤差に等しいと、ロータ72の回転位置が第1位置であると判定しているが、比の値が第2誤差に等しいと、ロータ72の回転位置が第1位置と第2位置との間であると判定する構成であっても良い。
例えば、第1閾値を5.0とし、第2閾値を0.8とする。図8(A)の第1誤差及び第2誤差は、0.28及び5.54であり、第1位置は、U-V相の位置であり、第2位置は、U-W相の位置である。第1誤差が0.28であり、第1閾値である5.0より小さいため、S10は"Yes"である。U-V相の位置とU-W相の位置は隣接するため、S12は"Yes"である。第2誤差に対する第1誤差の比の値は、0.05であり、第2閾値である0.8より小さいため、S14は"Yes"である。したがって、モータ制御部14は、S16で、ロータ72の停止位置が第1位置、つまり、U-V相の位置と判定する。また、図8(C)の第1誤差及び第2誤差は、2.63及び2.97であり、第1位置は、U-V相の位置であり、第2位置は、U-W相の位置である。第1誤差が2.63であり、第1閾値である5.0より小さいため、S10は"Yes"である。U-V相の位置とU-W相の位置は隣接関係にあるため、S12は"Yes"である。第2誤差に対する第1誤差の比の値は、0.88であり、第2閾値である0.8より大きいため、S14は"No"である。したがって、モータ制御部14は、S15で、ロータ72の停止位置が第1位置と第2位置との間、つまり、U-V相の位置とU-W相の位置の間であると判定する。
図10(A)~(C)は、それぞれ、励磁部又はモータ15Fに故障が有る場合の測定結果の例を示している。なお、図10(A)は、U相のコイル73が断線している場合であり、図10(B)は、U相のコイル73とV相のコイル74がショートしている場合であり、図10(C)は、U相のハイ側のFETがオープン故障している場合である。図11(A)~(C)は、それぞれ、図10(A)~(C)の測定データと各基準情報との誤差を示している。図11(A)~(C)の第1誤差は、それぞれ、10.11、21.80、6.74と、第1閾値である5.0より大きいため、S10は"No"である。したがって、モータ制御部14は、S11で、モータ15Fと励磁部の少なくとも1つの故障と判定する。
以上、本実施形態では、ロータ停止位置の判定処理においてモータ15Fの故障判定を行う。なお、モータ15Fの故障判定は、ロータ停止位置の判定のために測定する情報のみを使用して行う。したがって、故障判定のために、画像形成装置のダウンタイムを増加させることなく、モータ15Fの故障判定を行うことができる。
なお、本実施形態では、コイル73から75の少なくとも1つのコイルのインダクタンスを、励磁電流の最大値により判定していた。しかしながら、インダクタンスに応じて変化する任意の物理量を測定することで、各励磁相を励磁した際のインダクタンスの大小関係を判定することができる。例えば、励磁相を所定期間だけ励磁した際の励磁電流の積算値を測定する構成とすることができる。また、励磁相を励磁した際の励磁電流の変化の速さを測定する構成とすることができる。なお、励磁電流の変化の速さは、励磁してから所定期間後の励磁電流の値とすることができる。さらには、励磁してから、励磁電流が所定値に達するまでの時間を励磁電流の変化の速さを示す指標とすることもできる。
<第二実施形態>
続いて、第二実施形態について第一実施形態との相違点を中心に説明する。本実施形態では、図7に示す基準情報を使用しない。図12は、本実施形態による、モータ15Fの故障判定を含む、ロータ72の停止位置判定処理のフローチャートである。なお、以下の説明において、測定データのうち、1番目に大きい測定値を第1測定値と呼び、2番目に大きい測定値を第2測定値と呼ぶものとする。さらに、第1測定値に対応する励磁相を励磁した際にロータ72が停止する位置を第1位置と呼び、第2測定値に対応する励磁相を励磁した際にロータ72が停止する位置を第2位置と呼ぶものとする。
モータ制御部14は、S20で、6つの励磁相それぞれの測定値の総てが所定範囲内、より詳しくは、第3閾値以上、かつ、第4閾値以下であるかを判定する。第3閾値はコイル73~75の断線判定のための閾値であり、第4閾値は、コイル73~75のショート判定のための閾値であり、第4閾値は、第3閾値より大きい。6つの測定値の中に、第3閾値から第4閾値の範囲内ではないものが存在すると、モータ制御部14は、S21で、モータ15Fが故障していると判定する。6つの測定値の総てが第3閾値から第4閾値の範囲内であると、モータ制御部14は、S22で、第1位置と第2位置とは電気角において隣接しているかを判定する。第1位置と第2位置が隣接していないと、モータ制御部14は、S23で、測定データが異常であると判定する。第1位置と第2位置が隣接していると、モータ制御部14は、S24で、第1測定値に対する第2測定値の比の値が所定の第5閾値以下であるかを判定する。第1測定値に対する第2測定値の比の値が所定の第5閾値より大きいと、モータ制御部14は、S25で、第1位置と第2位置との間でロータ72が停止していると判定する。第1測定値に対する第2測定値の比の値が所定の第5閾値以下であると、モータ制御部14は、S26で、ロータ72の停止位置が第1位置であると判定する。
例えば、第3閾値を0.1とし、第4閾値を12とし、第5閾値を0.8とする。図6(A)では、U-V相の測定値が第1測定値=4.54であり、U-W相の測定値が第2測定値=2.47であり、その他の励磁相の測定値は、2.0前後である。また、第1位置は、U-V相の位置となり、第2位置は、U-W相の位置となる。総ての測定値は、0.1~12の範囲内であるため、S20は、"Yes"である。U-V相の位置とU-W相は隣接しているため、S22は"Yes"である。第1測定値に対する第2測定値の比の値は0.54であり、第2閾値である0.8より小さいため、S24は"Yes"である。したがって、モータ制御部14は、S26で、ロータ72の停止位置が第1位置、つまり、U-V相の位置と判定する。また、図6(C)では、U-V相の測定値が第1測定値=3.59であり、U-W相の測定値が第2測定値=3.44であり、その他の励磁相の測定値は、2.0前後である。また、第1位置は、U-V相の位置となり、第2位置は、U-W相の位置となる。総ての測定値は、0.1~12の範囲内であるため、S20は、"Yes"である。U-V相とU-W相は隣接しているため、S22は"Yes"である。第1測定値に対する第2測定値の比の値は0.96であり、第2閾値である0.8より大きいため、S24は"No"である。したがって、モータ制御部14は、S25で、ロータ72の停止位置が第1位置と第2位置との間、つまり、U-V相の位置とU-W相の位置の間であると判定する。
なお、本実施形態でも、インダクタンスに応じて変化する物理量として、各励磁相を励磁した際の励磁電流の最大値を使用している。ここで、インダクタンスが小さくなる程、励磁電流の最大値は増加する。したがって、図12の処理は、インダクタンスが小さくなる程、その値が増加する物理量を使用した場合のものであり、インダクタンスが小さくなる程、その値が減少する物理量を使用する場合には、図12の各処理の大小関係の判定は逆転する。なお、より一般的に述べると、図12の処理は以下の様になる。まず、第1測定値は、インダクタンスが最小であることを示している測定値であり、第2測定値は、インダクタンスが2番目に小さいことを示している測定値となる。S20の処理は、モータ15Fのショート及び断線を判定するためのものであり、インダクタンスの判定に使用する物理量に拘わらず、総ての測定値が第1範囲内にあるか否かとなる。ここで、総ての測定値が第1範囲内であると、モータ15Fは正常と判定でき、そうではないと、モータ15Fは故障と判定する。S22の処理には変更はない。
そして、S24の処理は、第1測定値と第2測定値との比の値が第2範囲内にあるか否かとなる。ここで、第1測定値と第2測定値との比の値が第2範囲内であると、S25に進み、第1測定値と第2測定値との比の値が第2範囲内にはないと、S26に進むことになる。これは、ロータ72が隣接する2つの励磁相の間で停止していると、当該2つの励磁相それぞれを励磁した際の測定値は同様になり、その比の値は、1付近になるからである。一方、ロータ72がある励磁相の位置で停止していると、第1測定値と第2測定値との差は大きくなり、よって、その比の値は、1付近ではなくなるからである。
[その他の実施形態]
なお、上記実施形態のモータ制御部14は、モータ制御装置として実装することができる。また、モータ制御部14とプリンタ制御部11のモータ制御に係る部分を、モータ制御装置として実装することができる。さらに、本実施形態では、定着器24を駆動するモータ15Fの制御を例にして説明したが、本発明は、例えば、画像形成装置においてシートの搬送に係る各ローラを駆動するモータに対しても同様に適用できる。同様に、画像形成装置の画像形成ユニット1内の回転部材を回転駆動するためのモータに対しても同様に適用できる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
15F:モータ、60:インバータ、51:マイコン

Claims (17)

  1. モータの複数の励磁相を励磁する励磁手段と、
    前記複数の励磁相を構成する複数のコイルの少なくとも1つのコイルのインダクタンスに応じて変化する物理量を、前記複数の励磁相それぞれを励磁して測定し、前記複数の励磁相それぞれについて測定した前記物理量の測定値を含む測定データを生成する測定手段と、
    前記測定データに基づき、前記モータのロータの回転位置と、前記モータ及び前記励磁手段の少なくとも1つが故障しているか否かと、を判定する判定手段と、
    を備え
    前記判定手段は、前記複数の励磁相それぞれの測定値に第1範囲内にないものがある場合、前記モータ及び前記励磁手段の少なくとも1つが故障していると判定することを特徴とするモータ制御装置。
  2. モータの複数の励磁相を励磁する励磁手段と、
    前記複数の励磁相を構成する複数のコイルの少なくとも1つのコイルのインダクタンスに応じて変化する物理量を、前記複数の励磁相それぞれを励磁して測定し、前記複数の励磁相それぞれについて測定した前記物理量の測定値を含む測定データを生成する測定手段と、
    前記測定データに基づき、前記モータのロータの回転位置と、前記モータ及び前記励磁手段の少なくとも1つが故障しているか否かと、を判定する判定手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記測定データに基づき、前記複数の励磁相それぞれの測定値のうち、前記インダクタンスが最小であることを示している第1測定値の励磁相である第1励磁相と、前記複数の励磁相それぞれの測定値のうち、前記インダクタンスが2番目に小さいことを示している第2測定値の励磁相である第2励磁相と、を判定し、前記第1励磁相と前記第2励磁相が、前記複数の励磁相の中の電気角的に隣接する励磁相である場合、第1測定値と第2測定値との比の値に基づき前記ロータの回転位置を判定することを特徴とするモータ制御装置。
  3. 前記判定手段は、前記第1励磁相と前記第2励磁相が、前記複数の励磁相の中の電気角的に隣接する励磁相ではない場合、前記測定データが異常であると判定することを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記判定手段は、前記第1測定値と前記第2測定値との比の値が第2範囲内ではないと、前記ロータの回転位置が、前記第1励磁相を励磁した際に前記ロータが停止する回転位置であると判定することを特徴とする請求項2又は3に記載のモータ制御装置。
  5. 前記判定手段は、前記第1測定値と前記第2測定値との比の値が第2範囲内であると、前記ロータの回転位置が、前記第1励磁相を励磁した際に前記ロータが停止する回転位置と、前記第2励磁相を励磁した際に前記ロータが停止する回転位置との間であると判定することを特徴とする請求項2又は3に記載のモータ制御装置。
  6. 前記第2範囲は1を含む範囲であることを特徴とする請求項又はに記載のモータ制御装置。
  7. モータの複数の励磁相を励磁する励磁手段と、
    前記複数の励磁相を構成する複数のコイルの少なくとも1つのコイルのインダクタンスに応じて変化する物理量を、前記複数の励磁相それぞれを励磁して測定し、前記複数の励磁相それぞれについて測定した前記物理量の測定値を含む測定データを生成する測定手段と、
    前記測定データに基づき、前記モータのロータの回転位置と、前記モータ及び前記励磁手段の少なくとも1つが故障しているか否かと、を判定する判定手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記ロータの複数の回転位置それぞれに対応する複数の基準情報であって、前記複数の基準情報のそれぞれは、前記複数の励磁相それぞれの基準値を示す、前記複数の基準情報を有し、前記測定データと前記複数の基準情報それぞれとを比較することで、前記ロータの回転位置と、前記モータ及び前記励磁手段の少なくとも1つが故障しているか否かを判定することを特徴とするモータ制御装置。
  8. 前記判定手段は、前記複数の基準情報それぞれについて、基準情報が示す前記複数の励磁相それぞれの基準値と、前記測定データが示す前記複数の励磁相それぞれの測定値との、同じ励磁相の基準値と測定値との差の前記複数の励磁相に渡る積算値を、当該基準情報に対する誤差として求めることで、前記ロータの回転位置と、前記モータ及び前記励磁手段の少なくとも1つが故障しているか否かを判定することを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  9. 前記判定手段は、前記複数の基準情報それぞれに対する前記誤差の内の最も小さい第1誤差に基づき、前記モータ及び前記励磁手段の少なくとも1つが故障しているか否かを判定することを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  10. 前記判定手段は、前記第1誤差が第1閾値より大きいと、前記モータ及び前記励磁手段の少なくとも1つが故障していると判定することを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  11. 前記判定手段は、前記複数の基準情報それぞれに対する前記誤差に基づき前記複数の基準情報のうちの第1基準情報及び第2基準情報を判定し、前記複数の回転位置のうちの、前記第1基準情報に対応する第1回転位置と、前記第2基準情報に対応する第2回転位置が、前記複数の回転位置の内の隣接する回転位置ではない場合、前記測定データが異常であると判定し、
    前記第1基準情報は、前記複数の基準情報の内、前記誤差が最も小さい前記第1誤差となる基準情報であり、
    前記第2基準情報は、前記複数の基準情報の内、前記誤差が2番目に小さい第2誤差となる基準情報である、ことを特徴とする請求項又は10に記載のモータ制御装置。
  12. 前記判定手段は、前記第1回転位置と前記第2回転位置が、前記複数の回転位置の内の隣接する回転位置である場合、前記第1誤差と前記第2誤差との比の値に基づき前記ロータの回転位置を判定することを特徴とする請求項11に記載のモータ制御装置。
  13. 前記判定手段は、前記第2誤差に対する前記第1誤差の比の値が第2閾値より小さいと、前記ロータの回転位置が、前記第1回転位置であると判定することを特徴とする請求項12に記載のモータ制御装置。
  14. 前記判定手段は、前記第2誤差に対する前記第1誤差の比の値が第2閾値より大きいと、前記ロータの回転位置が、前記第1回転位置と前記第2回転位置との間であると判定することを特徴とする請求項12に記載のモータ制御装置。
  15. 前記物理量の測定値は、前記複数の励磁相それぞれを前記励磁手段が所定期間だけ励磁した際の励磁電流に基づく値であることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  16. 前記物理量の測定値は、前記複数の励磁相それぞれを前記励磁手段が所定期間だけ励磁した際の励磁電流の最大値又は積算値であることを特徴とする請求項15に記載のモータ制御装置。
  17. 搬送路に沿ってシートを搬送するための回転部材と、
    前記搬送路を搬送される前記シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記回転部材又は前記画像形成手段を駆動するモータと、
    前記モータを制御する請求項1から16のいずれか1項に記載のモータ制御装置と、
    を備えている画像形成装置。
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