JP7152875B2 - モータ制御装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータの制御技術に関する。
画像形成装置における回転部材の駆動源として、ロータ位置を検知するためのセンサを搭載しないセンサレスDCブラシレスモータが使用されている。センサレスDCブラシレスモータに対しては、起動時の脱調や逆回転といった問題を回避するため、モータ停止時のロータの位置(以下、ロータ停止位置と呼ぶ。)を検知し、ロータ停止位置に応じた起動処理が行われる。特許文献1は、コイルに短時間だけ電圧を印加したときの励磁電流に基づきロータ停止位置を検知する構成を開示している。
特開2015-104263号公報
ロータ停止位置の検知は、一般的には、複数のコイルの組み合わせについて測定が行わる。ここで、正確にロータ停止位置を検知するためには、励磁電流が零の状態から測定を開始する必要がある。したがって、励磁電流の減衰が遅いと、励磁電流が零になるまでの待ち時間が長くなり、ロータ停止位置の検知に要する時間が長くなる。
本発明は、ロータ停止位置の検知処理に要する時間を短くする技術を提供するものである。
本発明の一態様によると、モータ制御装置は、複数のコイルを含むモータの前記複数のコイルに励磁電流を流すため、前記複数のコイルに印加する電圧を制御する電圧制御手段と、前記複数のコイルに流れた励磁電流を検知する電流検知手段と、前記電圧制御手段により前記複数のコイルのうちの少なくとも第1コイルに前記励磁電流を流し、前記電流検知手段により前記励磁電流を検知する検知処理を行うことで、前記モータのロータの停止位置を検知する検知手段と、を備え、前記検知処理は、前記第1コイルに第1極性の第1電圧を印加する第1期間と、前記第1コイルに第2極性の第2電圧を印加する第2期間と、を含み、前記第2電圧の電圧波形、又は、前記第2期間の長さは、前記第1電圧の電圧波形に基づき決定されることを特徴とする。
本発明によると、ロータ停止位置の検知処理に要する時間を短くすることができる。
一実施形態による画像形成装置の構成図。 一実施形態による画像形成装置の制御構成図。 一実施形態によるモータ制御部の構成図。 一実施形態によるモータの構成図。 一実施形態による励磁相と合成インダクタンス及び合成抵抗との関係を示す図。 一実施形態によるコイルへの印加電圧と、インダクタンス成分に印加する電圧と、当該電圧の積分波形と、を示す図。 一実施形態によるデューティデータを示す図。 一実施形態による励磁電流と、励磁電流の積算値とを示す図。 一実施形態によるロータ停止位置の検知処理のフローチャート。 一実施形態によるコイルへの印加電圧を示す図。 一実施形態によるロータ停止位置の検知処理のフローチャート。 一実施形態によるステッピングモータの構成図。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は例示であり、本発明を実施形態の内容に限定するものではない。また、以下の各図においては、実施形態の説明に必要ではない構成要素については図から省略する。
<第一実施形態>
図1は、本実施形態による画像形成装置の構成図である。画像形成装置は、例えば、印刷装置、プリンタ、複写機、複合機、ファクシミリのいずれかであり得る。画像形成装置の給紙カセット25に格納されたシートは、給紙ローラ26及び搬送ローラ27により搬送路に沿って搬送される。画像形成ユニット1は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を形成し、搬送路を搬送されるシートにこれらトナー像を転写する。定着器24は、加熱ローラ及び加圧ローラを有し、トナー像が転写されたシートを加熱・加圧して、シートにトナー像を定着させる。トナー像の定着処理が行われたシートは、画像形成装置外に排出される。モータ15Fは、定着器24のローラを回転させる駆動源である。
図2は、画像形成装置の制御構成を示している。プリンタ制御部11は、通信コントローラ21を介してホストコンピュータ22から形成する画像の画像データを受信すると、画像形成ユニット1を制御してシートにトナー像を形成し、定着器24を制御してシートにトナー像を定着させる。また、このとき、プリンタ制御部11は、モータ制御部14を制御して、モータ15Fを含む各モータ15を制御し、シートの搬送制御等を行う。また、プリンタ制御部11は、表示部20に画像形成装置の状態を表示する。なお、プリンタ制御部11は、マイクロコンピュータ及びメモリを有する。メモリは、各種制御プログラムやデータを保持しており、マイクロコンピュータは、メモリに格納されている各種制御プログラムやデータ等に基づき画像形成装置の各部を制御する。
図3は、モータ15Fの制御構成の詳細を示している。モータ制御部14は、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと表記)51を有する。マイコン51は、通信ポート52を介してプリンタ制御部11と通信を行う。また、マイコン51の基準クロック生成部56は、水晶発振子50に接続され、水晶発振子50の出力に基づき基準クロックを生成する。カウンタ54は、基準クロックに基づきカウント動作を行う。マイコン51は、パルス幅変調信号(PWM信号)をPWMポート58から出力する。本実施形態において、マイコン51は、モータ15Fの3つの相(U、V、W)それぞれについて、ハイ側のPWM信号(U-H、V-H、W-H)と、ロー側のPWM信号(U-L、V-L、W-L)の計6つのPWM信号を出力する。このため、PWMポート58は、6つの端子U-H、V-H、W-H、U-L、V-L、W-Lを有する。
PWMポート58の各端子は、ゲートドライバ61に接続され、ゲートドライバ61は、PWM信号に基づき、3相のインバータ60の各スイッチング素子のON/OFF制御を行う。なお、インバータ60は、各相についてハイ側3個、ロー側3個の計6つのスイッチング素子を有し、ゲートドライバ61は、各スイッチング素子を対応するPWM信号に基づき制御する。スイッチング素子としては、例えばトランジスタやFETを使用することができる。本実施形態においては、PWM信号がハイであると、対応するスイッチング素子がONとなり、ローであると、対応するスイッチング装置がOFFになるものとする。インバータ60の出力62は、モータのコイル73(U相)、74(V相)及び75(W相)に接続されている。インバータ60の各スイッチング素子をON/OFF制御することで、各コイル73、74、75の励磁電流を制御することができる。この様に、マイコン51、ゲートドライバ61及びインバータ60は、複数のコイル73、74及び75に印加する電圧を制御する電圧制御部として機能する。各コイル73、74、75に流れた励磁電流は、抵抗63により電圧に変換され、マイコン51のADコンバータ53に入力される。この様に、抵抗63とADコンバータ53は電流検知部を構成する。また、マイコン51は、モータ15Fの制御に使用する各種データ等を格納する不揮発性メモリ55及びメモリ57を有する。
図4は、モータ15Fの構成図である。モータ15Fは、6スロットのステータ71と、4極のロータ72と、を有する。ステータ71は、各相のコイル73、74、75を有する。ロータ72は、永久磁石により構成され、N極とS極との組を2つ有する。ロータ72は励磁相に応じて停止する位置が決まる。なお、励磁相は、複数のコイル73、74及び75のうちの2つのコイルの順列で示される。つまり、励磁相は、U-V、U-W、V-U、V-W、W-U、W-Vの計6つある。ここで、U-V相とは、U相のコイル73から中性点76を介してV相のコイル74に励磁電流を流すことを意味する。例えば、U-V相を励磁すると、図4(A)に示す回転位置にてロータ72は停止する。なお、このとき、U相がN極となりV相がS極となるものとする。続いて、U-W相を励磁すると、図4(B)に示す回転位置にてロータ72は停止する。
モータ15Fの駆動を停止し、励磁電流を0にすると、ロータ72をホールドする力が働かなくなり、ロータ72に外部から回転力が加わればロータ72は回転する。したがって、定着器24を画像形成装置から脱着する際、或いは、ジャムにより定着器24に挟まったシートを取り除く際、ロータ72は回転することがある。このとき、モータ制御部14は、ロータ72の停止位置が判らなくなる。また、画像形成装置の電源投入直後においても、モータ制御部14は、ロータ72の停止位置が判らない。したがって、モータ制御部14は、モータ15Fを回転させる場合、まず、ロータ72の停止位置の検知処理を行う。
ここで、一般的に、コイル73、74、75の様なコイルは、電磁鋼板を積層したコアに銅線を巻いた構成となっている。また、電磁鋼板の透磁率は、外部磁界が有ると小さくなる。コイルのインダクタンスは、コアの透磁率に比例するため、コアの透磁率が小さくなると、コイルのインダクタンスも小さくなる。例えば、図4(A)のU相のコイル73には、ロータ72のS極のみが対向しているため、ロータ72のS極とN極の両方が対向しているW相のコイル75よりインダクタンスの低下率が大きくなる。また、インダクタンスの変化量は、励磁電流によって生じる磁界の方向と、外部磁界の方向が同じ方向か逆方向かによって異なる。具体的には、図4(A)の状態において、U相のコイル73を、対向するロータ72のS極により生じる磁界と同じ方向、つまり、U相をN極とする様に励磁電流を流すと、U相をS極とする方向に励磁電流を流した場合より、インダクタンスの低下量が大きくなる。この様に、ロータ72の停止位置と励磁相に応じて、検出されるインダクタンスは異なる。また、インダクタンスが変化することによって、コイルの鉄損が変化するため、コイルの抵抗成分も変化する。
図5(A)は、ロータ72が停止している際の各励磁相の合成インダクタンスの一例を示し、図5(B)は、合成抵抗の一例を示している。なお、図5(A)及び(B)は、ロータ72がU-V相を励磁した場合に停止する位置にあるときの合成インダクタンス及び合成抵抗である。以下、X-Y相を励磁した場合にロータ72が停止する位置を"X-Y相の位置"と表現する。ロータ72は、U-V相の位置に停止しているため、U-V相を励磁した際の合成インダクタンス及び合成抵抗は、他の相を励磁した際の合成インダクタンス及び合成抵抗より小さくなる。したがって、各励磁相の合成インピーダンスの相対的な大小関係が判れば、ロータ72の位置が判定できる。本実施形態では、以下に説明する様に、各励磁相それぞれを励磁し、その際の励磁電流によりロータ停止位置を検知する。
まず、U-V相を励磁する場合、PWMポート58のU-H端子及びV-H端子から、図6(A)示す様にデューティが時間的に変化するPWM信号を出力する。具体的には、A期間(第1期間)においては、U-H端子から出力するPWM信号のデューティを正弦波状に変化させる。なお、この正弦波の半周期はA期間の長さに対応し、振幅の最大値は、例えば、80%とする。なお、A期間において、V-L端子はハイレベル(デューティが100%)とし、V相のコイルの一端を所定電位(グラウンド)に接続する。なお、その他の端子はロー(デューティが0%)とする。A期間に続くB期間(第2期間)においては、V-H端子から出力するPWM信号のデューティを正弦波状に変化させる。この正弦波の半周期もB期間の長さとし、振幅の最大値は、例えば、50%とする。なお、B期間において、U-L端子はハイレベル(デューティが100%)とし、U相のコイルの一端を所定電位(グラウンド)に接続する。なお、その他の端子はロー(デューティが0%)とする。A期間及びB期間の時間長は、ロータ72が回転しない期間を上限として、必要な検知精度に基づき決定される。本例では、それぞれ0.5msとしている。また、A期間におけるデューティの最大値は、A期間において流れる励磁電流により必要な検知精度が確保される様に決定する。また、B期間のデューティの最大値は、A期間及びB期間でのコイルのインダクタンス成分に生じた電圧の時間積分値が、凡そ零となるように設定する。つまり、B期間のデューティの最大値は、A期間にコイルに印加する電圧に基づき決定される。
図6(B)は、図6(A)に示す様に、PWM信号を正弦波状に変化させた場合にコイルに印加される電圧Vsinと、コイルのインダクタンス成分に加わる電圧VLと、電圧VLの波形を時間積分した波形と、を示している。電圧VLは、コイルの抵抗による電圧降下や逆起電圧により、電圧Vsinから変化する。電圧VLの時間積分波形は、電圧VLの振幅が正の間は上昇し、電圧VLが負になった以降は、減少する。そして、B期間の終了時点での積分値が所定値以下、例えば、凡そ零となる様に、B期間のデューティの最大値を設定する。
このように設定することで、図6(A)に示す様に、B期間中、励磁電流は滑らかに減少し、B期間の終了時に励磁電流は、凡そ零となる。したがって、磁歪による異音の発生を抑制すると共に、次の2つのコイルの順列を励磁相とする測定までの待ち時間を短縮することができる。
本実施形態では、デューティを正弦波状に変化させるための、デューティと時間との関係を示すデューティデータを予め作成して不揮発性メモリ55に保存しておく。図7は、デューティデータの一例を示している。図7のデューティデータは、#1~#7の計7つのデューティの時系列データを示している。A期間及びB期間は、それぞれ、0.5msであるため、マイコン51は、25μs毎にデューティを切り替える。図7に示す様に、時系列データ#1のデューティの最大値は80%であり、時系列データ#3のデューティの最大値は50%である。したがって、A期間では、時系列データ#1を使用し、B期間では、時系列データ#3を使用する。なお、A期間及びB期間で使用する時系列データ、つまり、A期間及びB期間それぞれについて、時系列データ#1~#7のいずれを使用するかは、モータ15Fの標準的なパラメータに応じて予め決定し、不揮発性メモリ55に記憶しておく。
マイコン51は、A期間及びB期間において、所定の期間毎、例えば、25μs毎に、励磁電流を検知し、A期間及びB期間に渡り、検知した励磁電流の積算処理を行う。積算値は、メモリ57に保存しておく。以下の説明において、励磁電流を積算した値を、励磁電流積算値と表記する。図8(A)は、励磁電流と、励磁電流積算値の例を示している。図8(A)に示す様に、励磁電流は、励磁相に応じた合成インピーダンスの大きさにより変化し、よって、励磁電流積算値も、励磁相に応じた合成インピーダンスの大きさにより変化する。図8(B)は、B期間終了時点における各励磁相の励磁電流積算値の例を示している。
合成インピーダンスに応じて、励磁電流波形が決まるため、励磁電流積算値から各相の合成インピーダンスの相対的な大小を判別することができる。図8(B)に示す例では、U-V相を励磁した際の励磁電流積算値が一番大きいことから、U-V相の合成インピーダンスが一番小さいことが判る。従って、ロータ72は、U-V相の位置にあると判定することができる。
図9は、モータ制御部14が実行する、ロータ停止位置の検知処理のフローチャートである。S101において、モータ制御部14は、A期間及びB期間で使用するデューティの時系列データを不揮発性メモリ55から読み出す。S102で、モータ制御部14は、測定する励磁相を選択する。モータ制御部14は、S103において、選択した励磁相に対して図6(A)で説明した様にPWM信号を出力し、所定のタイミングで励磁電流を検知して、演算、つまり、励磁電流積算値を求める。B期間が終了すると、モータ制御部14は、S104で、B期間終了時点での励磁電流と、演算結果、つまり、励磁電流積算値をメモリ57に保存する。その後、モータ制御部14は、S105で、励磁電流の絶対値が所定の閾値以下となるまで待機する。励磁電流の絶対値が所定の閾値以下となると、モータ制御部14は、S106で、全励磁相について測定が終了したかを判定し、測定が終了していないと、S102に戻って次の励磁相に対する検知処理を開始する。一方、全励磁相について測定が終了していると、モータ制御部14は、各励磁相についてS104でメモリ57に格納した演算結果からロータ72の停止位置を判定する。
最後に、モータ制御部14は、S108で、B期間に使用する時系列データの番号を更新する。このため、モータ制御部14は、S104でメモリ57に格納した、各励磁相についてのB期間終了時点での励磁電流の平均値を求める。求めた平均値が、正の値(励磁相に対して順方向に電流が流れている)であり、かつ、正の第1閾値を超えていると、モータ制御部14は、デューティの最大値がより大きくなる様に、B期間の時系列データを変更する。本例では、時系列データ#3を使用しているため、求めた平均値が、正の値であり、かつ、正の第1閾値を超えていると、モータ制御部14は、B期間に使用する時系列データを、例えば、時系列データ#2に更新する。一方、求めた平均値が、負の値(励磁相に対して逆方向に電流が流れている)であり、かつ、負の第2閾値を超えていると、モータ制御部14は、デューティの最大値がより小さくなる様に、B期間の時系列データを変更する。本例では、時系列データ#3を使用しているため、求めた平均値が、負の値であり、かつ、負の第2閾値を超えていると、モータ制御部14は、B期間に使用する時系列データを、例えば、時系列データ#4に更新する。
以上、本実施形態によると、励磁電流をなめらかに減衰させることで、ある励磁相の検知処理と次の励磁相の検知処理との間の待ち時間を少なくさせる。この構成により、ロータ停止位置の検知処理に要する時間を短縮でき、かつ、異音の発生を抑制することができる。また、B期間終了始点の励磁電流の検知結果に応じて、B期間に使用する時系列データを更新することで、B期間終了時点の励磁電流をより小さくする様に、動的に制御することができる。
<第二実施形態>
続いて、第二実施形態について第一実施形態との相違点を中心に説明する。本実施形態においては、コイルへの電圧印加方法が第一実施形態とは異なる。図10(A)は、U-V相を励磁する場合に、PWMポート58から出力するPWM信号のデューティの時間変化を示している。A期間は、0.5msであり、U-H端子に出力するPWM信号のデューティを三角波状に変化させる。なお、デューティの最大値は、例えば、80%とする。なお、A期間における他の端子への印加電圧は第一実施形態と同様である。本実施形態において、B期間は、0.325msであり、V-H端子に出力するPWM信号のデューティを三角波状に変化させる。なお、デューティの最大値は、例えば、80%とする。なお、B期間における他の端子への印加電圧も第一実施形態と同様である。
A期間及びB期間の時間長は、ロータ72が回転しない期間を上限として、必要な検知精度に基づき決定される。本例では、A期間を0.5msとしている。また、B期間の長さは、A期間及びB期間においてコイルのインダクタンス成分に生じた電圧の積分値が、凡そ零となるように設定する。本例では、B期間の長さを0.325msとしている。この様にB期間の長さを設定することで、B期間の間、励磁電流は滑らかに減少し、電流の減衰を早めることができる。したがって、磁歪による異音の発生を抑制するとともに、B期間の終了時点での励磁電流を略零にすることができる。
なお、コイルに印加するPWM信号のデューティ比の変化、つまり、コイルに印加する電圧波形の形状は、図10(B)及び10(C)に示す様に、正弦波状や台形波状であっても良い。さらに、コイルに印加するPWM信号のデューティ比の変化は、矩形波状とすることもできる。より一般的には、コイルに印加する電圧波形の形状は、各期間において、最大値に向けて増加し、最大値に到達したときや、その後の任意のタイミングにおいて0に向けて減少するものであれば良い。また、A期間とB期間におけるPWM信号のデューティ比の変化の形状は同じでなくとも良い。例えば、A期間においては正弦波状に変化させ、B期間においては三角波状、矩形波状又は台形波状に変化させたり、A期間においては台形波状に変化させ、B期間においては正弦波状、三角波状又は矩形波状に変化させたりすることができる。本実施形態では、PWM信号のデューティの時系列データについては、所定の計算式に従い求める。なお、所定の計算式及び所定の計算式より求められた時系列データは、不揮発性メモリ55に記憶しておく。
図11は、本実施形態によるロータ停止位置の検知処理のフローチャートである。S201において、モータ制御部14は、A期間及びB期間で使用するデューティの時系列データを不揮発性メモリ55から読み出す。S202で、モータ制御部14は、測定する励磁相を選択する。モータ制御部14は、S203において、選択した励磁相に対して図10(A)で説明した様にPWM信号を出力し、A期間及びB期間における励磁電流のピーク値を判定し、S203で、励磁電流のピーク値をメモリ57に格納する。その後、B期間が終了すると、モータ制御部14は、S204で、B期間終了時点での励磁電流をメモリ57に保存する。その後、モータ制御部14は、S205で、励磁電流の絶対値が所定の閾値以下となるまで待機する。励磁電流の絶対値が所定の閾値以下となると、モータ制御部14は、S206で、全励磁相について測定が終了したかを判定し、測定が終了していないと、S202から処理を繰り返す。一方、全励磁相について測定が終了していると、モータ制御部14は、各励磁相についてS203でメモリ57に格納したA期間及びB期間の励磁電流のピーク値からロータ72の停止位置を判定する。図8(A)に示す様に、合成インピーダンスの大小は、A期間における励磁電流のピーク値から判定できる。
最後に、モータ制御部14は、S208で、B期間に使用する時系列データを更新する。更新の考え方は第一実施形態と同様である。本実施形態では、所定の計算式により、時系列データを求めるため、B期間の時系列データを求めるための計算式を変更することや、計算式の係数を変更する。変更後の計算式や係数は、不揮発性メモリ55に格納される。また、変更後の計算式又は係数に従い、以後の測定においてB期間に使用する時系列データを更新し、更新後の時系列データも不揮発性メモリ55に格納する。なお、時系列データを予め求めて不揮発性メモリ55に格納するのではなく、計算式に基づきPWM信号を出力する構成とすることもできる。さらに、B期間のデューティの最大値を変更するのではなく、B期間の長さを変更する構成とすることもできる。この場合、B期間終了時の励磁電流の平均値が正の値であり、かつ、正の第1閾値を超えていると、モータ制御部14は、B期間の長さを長くする。一方、B期間終了時の励磁電流の平均値が負の値であり、かつ、負の第2閾値を超えていると、モータ制御部14は、B期間の長さを短くする。なお、A期間及びB期間におけるピーク値の検出は、所定期間毎に励磁電流を測定してピーク値を判定する構成であっても、予め励磁電流がピーク値となるタイミングを求めて置き、そのタイミング近傍で励磁電流を測定する構成であっても良い。
以上、本実施形態では、A期間よりB期間を短く設定することで電流を滑らかに、かつ、短時間で減衰させる。この構成により、ロータ停止位置の検知処理に必要な時間を短縮させると共に、異音の発生を抑制することが可能になる。
[その他の実施形態]
なお、上記モータ制御部14は、モータ制御装置として実装することができる。また、上記モータ制御部14とプリンタ制御部11のモータ制御に係る部分を、モータ制御装置として実装することができる。さらに、本実施形態では、定着器24を駆動するモータ15Fの制御を例にして説明したが、本発明は、例えば、画像形成装置においてシートの搬送に係る各ローラを駆動するモータに対しても同様に適用できる。同様に、画像形成装置の画像形成ユニット1内の部材を駆動するモータに対しても同様に適用できる。
なお、図3に示す様に、スター結線された3相のコイルを有するモータを例にして各実施形態の説明を行った。しかしながら、本発明は、Δ結線を使用するモータや、図12に示すステッピングモータに対しても適用することができる。図12に示す様に、ステッピングモータは、2つのコイルA及びBと、ロータ72と、を備える。コイルAは、接続用端子A+とA-とを有し、コイルBは、接続用端子B+とB-とを有する。接続用端子A+から接続用端子A-に励磁電流を流すことを"A相励磁"と呼び、接続用端子A-から接続用端子A+に励磁電流を流すことを"/A相励磁"と呼ぶ。同様に、接続用端子B+から接続用端子B-に励磁電流を流すことを"B相励磁"と呼び、接続用端子B-から接続用端子B+に励磁電流を流すことを"/B相励磁"と呼ぶ。この場合においても、モータ制御部14は、4つの励磁相、つまり、A相、/A相、B相、/B相に対して順次、検知処理を行って、ロータ停止位置を検知する。
具体的には、検知処理においてA相を励磁する場合、A期間においては、接続用端子A-を例えばグラウンドに接続し、接続用端子A+の電圧を変化させる。また、B期間においては、接続用端子A+を例えばグラウンドに接続し、接続用端子A-の電圧を変化させる。言い換えると、A相励磁の場合、A期間においては励磁相に対して正極性の電圧をコイルAに印加し、B期間においては励磁相に対して負極性の電圧をコイルAに印加する。つまり、A期間及びB期間において、コイルAに印加される電圧を互いに異なる極性とする。なお、上記実施形態で述べた、2つのコイルの順列を励磁相とする場合であっても、この点は同様である。また、励磁相が1つのコイルの場合、当該コイルのインピーダンスに基づきロータ停止位置が判定される。
また、B期間の電圧波形の更新の考え方についても上記実施形態と同様である。例えば、A相励磁の場合、A期間において、接続用端子A+には接続用端子A-に対して正極性(第1極性)の電圧が印加される。なお、B期間において、接続用端子A-には接続用端子A+に対して正極性の電圧が印加されるため、接続用端子A-を基準とすると、接続用端子A+に対しては負極性(第2極性)の電圧が印加される。ここで、B期間の終了時、第1極性に対して順方向に第1閾値より大きい励磁電流が流れていると、B期間におけるPWM信号のデューティをより大きく、或いは、B期間をより長くすれば、B期間終了時の励磁電流を0に近づけることができる。例えば、A相励磁の場合、B期間の終了時に、接続用端子A+から接続用端子A-の方向に第1閾値より大きい励磁電流が流れていると、PWM信号のデューティをより大きく、或いは、B期間をより長くすれば、B期間終了時の励磁電流を0に近づけることができる。同様に、B期間の終了時、第1極性に対して逆方向に第2閾値より大きい励磁電流が流れていると、B期間におけるPWM信号のデューティをより小さく、或いは、B期間をより短くすれば、B期間終了時の励磁電流を0に近づけることができる。例えば、A相励磁の場合、B期間の終了時に、接続用端子A-から接続用端子A+の方向に第2閾値より大きい励磁電流が流れていると、PWM信号のデューティをより小さく、或いは、B期間をより短くすれば、B期間終了時の励磁電流を0に近づけることができる。
また、上記実施形態では、全励磁相に対して検知処理を行った後、全励磁相のB期間終了時の励磁電流の平均値によりB期間に印加する電圧波形又はB期間の長さを更新していた。しかしながら、一部の励磁相のB期間終了時の励磁電流の平均値や、1つの励磁相のB期間終了時の励磁電流に基づき、B期間に印加する電圧波形又はB期間の長さを更新する構成とすることもできる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
51:マイコン、61:ゲートドライバ、60:インバータ、63:抵抗

Claims (22)

  1. 複数のコイルを含むモータの前記複数のコイルに励磁電流を流すため、前記複数のコイルに印加する電圧を制御する電圧制御手段と、
    前記複数のコイルに流れた励磁電流を検知する電流検知手段と、
    前記電圧制御手段により前記複数のコイルのうちの少なくとも第1コイルに前記励磁電流を流し、前記電流検知手段により前記励磁電流を検知する検知処理を行うことで、前記モータのロータの停止位置を検知する検知手段と、
    を備え、
    前記検知処理は、前記第1コイルに第1極性の第1電圧を印加する第1期間と、前記第1コイルに第2極性の第2電圧を印加する第2期間と、を含み、
    前記第2電圧の電圧波形、又は、前記第2期間の長さは、前記第1電圧の電圧波形に基づき決定されることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記第1極性と前記第2極性は互いに異なる極性であることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記電圧制御手段は、前記第2期間の終了時の前記電流検知手段の検知結果に基づき、前記第2電圧の電圧波形又は前記第2期間の長さを更新することを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記電圧制御手段は、パルス幅変調信号により前記複数のコイルそれぞれに対応するスイッチング素子を制御することで前記複数のコイルそれぞれに印加する電圧を制御し、
    前記電圧制御手段は、前記第1期間及び前記第2期間において、それぞれ、前記パルス幅変調信号のデューティを正弦波状、三角波状、又は、台形波状に変化させることを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記電圧制御手段は、前記第2期間の終了時の前記電流検知手段の検知結果が、前記第1極性に対して順方向に第1閾値より大きい前記励磁電流が流れていることを示していると、前記第2期間における前記パルス幅変調信号のデューティの最大値をより大きくすることで前記第2期間の電圧波形を更新し、前記第2期間の終了時の前記電流検知手段の検知結果が、前記第1極性に対して逆方向に第2閾値より大きい前記励磁電流が流れていることを示していると、前記第2期間における前記パルス幅変調信号のデューティの最大値をより小さくすることで前記第2期間の電圧波形を更新することを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  6. 前記電圧制御手段は、前記第2期間の終了時の前記電流検知手段の検知結果が、前記第1極性に対して順方向に第1閾値より大きい前記励磁電流が流れていることを示していると、前記第2期間の長さがより長くなる様に更新し、前記第2期間の終了時の前記電流検知手段の検知結果が、前記第1極性に対して逆方向に第2閾値より大きい前記励磁電流が流れていることを示していると、前記第2期間の長さがより短くなる様に更新することを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  7. 複数のコイルを含むモータの前記複数のコイルに励磁電流を流すため、前記複数のコイルに印加する電圧を制御する電圧制御手段と、
    前記複数のコイルに流れた励磁電流を検知する電流検知手段と、
    前記電圧制御手段により前記複数のコイルのうちの少なくとも第1コイルから第2コイルに向けて前記励磁電流を流し、前記電流検知手段により前記励磁電流を検知する検知処理を前記複数のコイルの2つの順列それぞれについて行うことで、前記モータのロータの停止位置を検知する検知手段と、
    を備え、
    前記検知処理は、前記第1コイルに第1極性の第1電圧を印加する第1期間と、前記第1コイルに第2極性の第2電圧を印加する第2期間と、を含み、
    前記第1期間において、前記電圧制御手段は、前記第2コイルを所定電位として前記第1コイルに印加する電圧を制御し、
    前記第2期間において、前記電圧制御手段は、前記第1コイルを前記所定電位として前記第2コイルに印加する電圧を制御し、
    前記第2期間において前記電圧制御手段が前記第2コイルに印加する電圧波形、又は、前記第2期間の長さは、前記第1期間に前記電圧制御手段が前記第1コイルに印加する電圧波形に基づき決定されることを特徴とするモータ制御装置。
  8. 前記電圧制御手段は、パルス幅変調信号により前記複数のコイルそれぞれに対応するスイッチング素子を制御することで前記複数のコイルそれぞれに印加する電圧を制御し、
    前記電圧制御手段は、前記第1期間及び前記第2期間において、それぞれ、前記パルス幅変調信号のデューティを正弦波状、三角波状、又は、台形波状に変化させることを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  9. 前記電圧制御手段は、前記第2期間の終了時の前記電流検知手段の検知結果に基づき、前記第2期間に前記第2コイルに印加する電圧波形又は前記第2期間の長さを更新することを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  10. 前記第2期間の終了時の前記電流検知手段の検知結果は、前記複数のコイルの2つの順列それぞれについて行った前記検知処理の前記第2期間の終了時に前記電流検知手段が検出した前記励磁電流の平均値であることを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  11. 前記電圧制御手段は、前記第2期間の終了時の前記電流検知手段の検知結果が、前記第1コイルから前記第2コイルへの方向に第1閾値より大きい前記励磁電流が流れていることを示していると、前記第2期間における前記パルス幅変調信号のデューティの最大値をより大きくすることで前記第2期間の電圧波形を更新し、前記第2期間の終了時の前記電流検知手段の検知結果が、前記第2コイルから前記第1コイルへの方向に第2閾値より大きい前記励磁電流が流れていることを示していると、前記第2期間における前記パルス幅変調信号のデューティの最大値をより小さくすることで前記第2期間の電圧波形を更新することを特徴とする請求項又は10に記載のモータ制御装置。
  12. 前記電圧制御手段は、前記第2期間の終了時の前記電流検知手段の検知結果が、前記第1コイルから前記第2コイルへの方向に第1閾値より大きい前記励磁電流が流れていることを示していると、前記第2期間の長さがより長くなる様に更新し、前記第2期間の終了時の前記電流検知手段の検知結果が、前記第2コイルから前記第1コイルへの方向に第2閾値より大きい前記励磁電流が流れていることを示していると、前記第2期間の長さがより短くなる様に更新することを特徴とする請求項又は10に記載のモータ制御装置。
  13. 前記検知手段は、前記検知処理における前記電流検知手段の検知結果に基づき判定されるインピーダンスに基づき前記ロータの停止位置を検知することを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  14. 前記検知手段は、前記第1期間及び前記第2期間に渡る前記励磁電流の積算処理により前記ロータの停止位置を検知することを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  15. 前記検知手段は、前記第1期間及び前記第2期間における前記励磁電流のピーク値に基づき前記ロータの停止位置を検知することを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  16. 前記第2期間の電圧波形、又は、前記第2期間の長さは、前記励磁電流が流れるコイルのインダクタンスに加わる電圧の前記第1期間及び前記第2期間に渡る積分値が所定値以下となる様に決定されることを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  17. 前記検知手段は、前記検知処理が終了した際の前記励磁電流の絶対値が第3閾値より大きいと、前記励磁電流が前記第3閾値以下になるまで待機してから次の前記検知処理を開始することを特徴とする請求項1から16のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  18. 前記第2期間は、前記第1期間より短いことを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  19. 複数のコイルを含むモータの前記複数のコイルに励磁電流を流すため、前記複数のコイルに印加する電圧を制御する電圧制御手段と、
    前記複数のコイルに流れた励磁電流を検知する電流検知手段と、
    前記電圧制御手段により前記複数のコイルのうちの少なくとも第1コイルに前記励磁電流を流し、前記電流検知手段により前記励磁電流を検知する検知処理を行うことで、前記モータのロータの停止位置を検知する検知手段と、
    を備え、
    前記検知処理は、前記第1コイルに第1極性の第1電圧を印加する第1期間と、前記第1コイルに第2極性の第2電圧を印加する第2期間と、を含み、
    前記検知手段は、前記検知処理における前記電流検知手段の検知結果に基づき判定されるインピーダンスに基づき前記ロータの停止位置を検知することを特徴とするモータ制御装置
  20. 複数のコイルを含むモータの前記複数のコイルに励磁電流を流すため、前記複数のコイルに印加する電圧を制御する電圧制御手段と、
    前記複数のコイルに流れた励磁電流を検知する電流検知手段と、
    前記電圧制御手段により前記複数のコイルのうちの少なくとも第1コイルに前記励磁電流を流し、前記電流検知手段により前記励磁電流を検知する検知処理を行うことで、前記モータのロータの停止位置を検知する検知手段と、
    を備え、
    前記検知処理は、前記第1コイルに第1極性の第1電圧を印加する第1期間と、前記第1コイルに第2極性の第2電圧を印加する第2期間と、を含み、
    前記第2期間の電圧波形、又は、前記第2期間の長さは、前記励磁電流が流れるコイルのインダクタンスに加わる電圧の前記第1期間及び前記第2期間に渡る積分値が所定値以下となる様に決定されることを特徴とするモータ制御装置
  21. 搬送路に沿ってシートを搬送するための回転部材と、
    前記搬送路を搬送される前記シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記回転部材又は前記画像形成手段を駆動するモータと、
    前記モータを制御するモータ制御手段と、
    を備えている画像形成装置であって、
    前記モータ制御手段は、
    前記モータの複数のコイルに励磁電流を流すため、前記複数のコイルに印加する電圧を制御する電圧制御手段と、
    前記複数のコイルに流れた励磁電流を検知する電流検知手段と、
    前記電圧制御手段により前記複数のコイルのうちの少なくとも第1コイルに前記励磁電流を流し、前記電流検知手段により前記励磁電流を検知する検知処理を行うことで、前記モータのロータの停止位置を検知する検知手段と、
    を備え、
    前記検知処理は、前記第1コイルに第1極性の第1電圧を印加する第1期間と、前記第1コイルに第2極性の第2電圧を印加する第2期間と、を含み、
    前記第2電圧の電圧波形、又は、前記第2期間の長さは、前記第1電圧の電圧波形に基づき決定されることを特徴とする画像形成装置。
  22. 搬送路に沿ってシートを搬送するための回転部材と、
    前記搬送路を搬送される前記シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記回転部材又は前記画像形成手段を駆動するモータと、
    前記モータを制御するモータ制御手段と、
    を備えている画像形成装置であって、
    前記モータ制御手段は、
    前記モータの複数のコイルに励磁電流を流すため、前記複数のコイルに印加する電圧を制御する電圧制御手段と、
    前記複数のコイルに流れた励磁電流を検知する電流検知手段と、
    前記電圧制御手段により前記複数のコイルのうちの少なくとも第1コイルから第2コイルに向けて前記励磁電流を流し、前記電流検知手段により前記励磁電流を検知する検知処理を前記複数のコイルの2つの順列それぞれについて行うことで、前記モータのロータの停止位置を検知する検知手段と、
    を備え、
    前記検知処理は、前記第1コイルに第1極性の第1電圧を印加する第1期間と、前記第1コイルに第2極性の第2電圧を印加する第2期間と、を含み、
    前記第1期間において、前記電圧制御手段は、前記第2コイルを所定電位として前記第1コイルに印加する電圧を制御し、
    前記第2期間において、前記電圧制御手段は、前記第1コイルを前記所定電位として前記第2コイルに印加する電圧を制御し、
    前記第2期間において前記電圧制御手段が前記第2コイルに印加する電圧波形、又は、前記第2期間の長さは、前記第1期間に前記電圧制御手段が前記第1コイルに印加する電圧波形に基づき決定されることを特徴とする画像形成装置
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