JP7389616B2 - モータ制御装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータの制御技術に関し、より詳しくは、制御対象のモータの判別技術に関する。
画像形成装置の回転部材の駆動源には、DCブラシレスモータや、ブラシ付きDCモータや、ステッピングモータ等が用いられている。DCブラシレスモータとしては、ロータの回転位置を検出するためのホール素子を有さないセンサレス型モータも使用されている。特許文献1は、電源電圧が不安定であってもセンサレス型モータのロータの回転位置を推定するための構成を開示している。
特許第5335078号公報
特許文献1においては、電源電圧が不安定である場合、パルス電圧の印加条件を変更している。しかしながら、特許文献1の構成では、コイルのインダクタンスや、ロータの磁力が異なる複数のモータを使用する場合、制御対象のモータに適した印加条件に変更することができない。
本発明は、制御対象のモータの種別を判別する技術を提供するものである。
本発明の一態様によると、モータ制御装置は、モータの複数の励磁相を励磁する励磁手段と、記複数の励磁相それぞれを励磁した際の励磁電流を測定する測定手段と、前記複数の励磁相それぞれを励磁した際に前記測定手段が測定した前記励磁電流の複数の測定値に閾値を超えている測定値が存在する場合、前記モータの種別を第1種別と判別し、前記複数の測定値に前記閾値を超えている測定値が存在しない場合、前記モータの種別を第2種別と判別する判別手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明によると、制御対象のモータの種別を判別することができる。
一実施形態による画像形成装置の構成図。 一実施形態による画像形成装置の制御構成図。 一実施形態によるモータ制御部の構成図。 一実施形態によるモータの構成図。 一実施形態によるモータ判別処理の説明図。 一実施形態によるモータ判別処理の説明図。 一実施形態によるモータ判別処理の説明図。 一実施形態によるモータ判別処理の説明図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<第一実施形態>
図1は、プリンタ、複写機、複合機、ファクシミリといった、本実施形態による、画像形成装置10を示している。画像形成装置10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナー像を重ね合わせてフルカラーの画像を形成する。図1において、参照符号の末尾のY、M、C及びKは、参照符号により示される部材が形成に関わるトナー像の色が、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックであることを示している。なお、以下の説明において、色を区別する必要がない場合には、末尾のY、M、C及びKを除いた参照符号を使用する。感光体11は、画像形成時、図の時計回り方向に回転駆動される。帯電部12は、感光体11の表面を一様な電位に帯電させる。露光部13は、感光体11の表面を光で露光して感光体11に静電潜像を形成する。現像部の現像ローラ15は、現像バイアスを出力することで、感光体11の静電潜像をトナーで現像してトナー像として可視化する。一次転写部16は、一次転写バイアスにより、感光体11に形成されたトナー像を中間転写ベルト17に転写する。なお、各感光体11に形成されたトナー像を中間転写ベルト17に重ねて転写することでフルカラーの画像が中間転写ベルト17に形成される。
中間転写ベルト17は、駆動ローラ20により図の反時計回り方向に回転駆動される。これにより中間転写ベルト17に転写されたトナー像は、二次転写部19の対向位置へと搬送される。一方、カセット21に格納された記録材(シート)Pは、搬送路23に沿って搬送され、二次転写部19の対向位置へと搬送される。搬送路23には、記録材Pを搬送するためのローラが設けられている。二次転写部19は、二次転写バイアスにより中間転写ベルト17のトナー像を記録材Pに転写する。その後、記録材Pは、定着器24へと搬送される。定着器24は、記録材Pを加熱・加圧してトナー像を記録材Pに定着させる。トナー像の定着後、記録材Pは、画像形成装置の外部に排出される。
本実施形態においては、モータ151は、その駆動力を、不図示のギア機構を介して感光体11K、帯電部12K、現像ローラ15K、一次転写部16K、駆動ローラ20Kに伝達する。モータ152は、その駆動力を、不図示のギア機構を介して感光体11Y、11M、11C、帯電部12Y、12M、12C、現像ローラ15Y、15M、15C、一次転写部16Y、16M、16Cに伝達する。
図2は、画像形成装置の制御構成を示している。制御部40は、通信コントローラ210を介してホストコンピュータ220から形成する画像の画像データを受信すると画像形成を開始する。制御部40は、画像形成を開始すると、モータ制御部41を制御して、モータ151及びモータ152を含む各モータ150を回転駆動し、感光体11等の回転部材の回転駆動制御や、記録材Pの搬送制御等を行う。また、制御部40は、露光部13を制御して感光体11に静電潜像を形成する。さらに、制御部40は、高圧電源160を制御し、帯電部12、現像ローラ15、一次転写部16及び二次転写部19に画像形成のためのバイアスを出力させる。これにより、記録材Pにトナー像が形成される。また、制御部40は、定着器24を制御して記録材Pにトナー像を定着させる。低圧電源120は、直流電圧を出力する。低圧電源120が出力する直流電圧は、例えば、モータ151やモータ152を回転駆動するために使用される。制御部40は、表示部200に画像形成装置の状態を表示する。なお、制御部40は、マイクロコンピュータ及びメモリを有する。メモリは、各種制御プログラムやデータを保持しており、マイクロコンピュータは、メモリに格納されている各種制御プログラムやデータ等に基づき画像形成装置10の各部を制御する。
続いて、モータ151を制御するモータ制御部41の構成について図3を用いて説明する。なお、モータ152は、モータ151と同様の構成を有し、その制御構成も同様であるため、モータ152についての説明は省略する。モータ制御部41は、例えば、マイコン等で実現する処理部51を備えている。通信ポート52は、制御部40とシリアルデータ通信を行う。パルス幅変調(PWM)ポート58は、3相インバータ60の各スイッチング素子を駆動するためのPWM信号を出力する。3相インバータ60のスイッチング素子は、例えば、FETであり、PWM信号により駆動される。3相インバータには低圧電源120から直流電圧が供給される。PWM信号により、3相インバータ60の各スイッチング素子をオン・オフすることで、モータ151の複数のコイル73(U相)、74(V相)及び75(W相)に励磁電流(コイル電流)が流れる。この様に、3相インバータ60は、モータ151を励磁する励磁部として動作する。また、各コイル73、74、75の励磁電流は、抵抗63で電圧に変換され、処理部51のADコンバータ53に、励磁電流を示す値として入力される。不揮発メモリ55は、処理部51がその処理に使用するデータ等を保持する保持部である。
続いて、モータ151の構造について図4を用いて説明する。本実施形態において、モータ151は、6スロットのステータ71と、4極のロータ72を有し、ステータ71には3相(U、V、W)の各コイル73、74、75が設けられている。ロータ72は、永久磁石により構成され、N極とS極をそれぞれ2つ有する。ここで、一般的に、コイル73、74、75の様なコイルは、電磁鋼板を積層したコアに銅線を巻いた構成となっている。また、電磁鋼板の透磁率は、外部磁界が有ると小さくなる。コイルのインダクタンスは、コアの透磁率に比例するため、コアの透磁率が小さくなると、コイルのインダクタンスも小さくなる。例えば、図4のU相のコイル73には、ロータ72のS極のみが対向しているため、ロータ72のS極とN極の両方が対向しているW相のコイル75よりインダクタンスの低下率が大きくなる。また、インダクタンスの変化量は、励磁電流によって生じる磁界の方向と、外部磁界の方向が同じ方向か逆方向かによって異なる。具体的には、図4の状態において、U相のコイル73を、対向するロータ72のS極により生じる磁界と同じ方向、つまり、U相をN極とする様に励磁電流を流すと、U相をS極とする方向に励磁電流を流した場合より、インダクタンスの低下量が大きくなる。この様に、ロータ72の停止位置と励磁相に応じて、検出されるインダクタンスは異なる。
本実施形態のモータ151に対する励磁相は、U-V相、U-W相、V-U相、V-W相、W-U相、W-V相の6つである。なお、X-Y相を励磁するとは、X相のコイルからY相のコイルに励磁電流を流すことを意味する。上述した様に、ロータ72が停止している際に、ある励磁相を励磁した際に検出されるインダクタンスは、ロータ72の停止位置に応じて異なる。また、励磁する励磁相においても異なる。インダクタンスが異なると、電流の立ち上がりの早さも異なる様になる。したがって、ロータ72が停止している際に、各励磁相を所定期間だけ励磁して励磁電流を測定し、その最大値を検出すると、検出される最大値は、例えば、図5(A)及び(B)に示す様に、励磁相に応じて異なることになる。
ここで、モータ151のコイル73~75のインダクタンスが大きくなると、励磁電流は小さくなるため、その最大値も小さくなる。逆に、コイル73~75のインダクタンスが小さくなると、励磁電流は大きくなるため、その最大値も大きくなる。また、ロータ72の磁力が大きい場合、ロータ72の磁力によるインダクタンスへの影響が大きくなるため、各励磁相を励磁した際の励磁電流の最大値の差が大きくなる。逆に、ロータ72の磁力が小さい場合、ロータ72の磁力によるインダクタンスへの影響が小さくなるため、各励磁相を励磁した際の励磁電流の最大値の差が小さくなる。
本実施形態において、処理部51は、図5(A)及び(B)に示す様に、所定期間、各励磁相を励磁し、励磁している間に測定した励磁電流の最大値に基づき、制御対象のモータ種別を判定する。以下の説明において、この様に測定した各励磁相についての励磁電流の最大値を、励磁相の測定値又は測定結果と呼ぶものとする。判定には2つの方法が存在する。第1の方法は、測定値の大きさに基づき判定する方法であり、第2の方法は、各励磁相の測定値の差分で判定する方法である。例えば、コイル73~75のインダクタンスが異なる複数のモータのいずれのモータが制御対象であるかを判別する場合には第1の方法を使用することができる。また、ロータ72の磁力が異なる複数のモータのいずれのモータが制御対象であるかを判別する場合には第2の方法を使用することができる。
まず、第1の方法について説明する。なお、以下の説明においては、コイル73~75のインダクタンスが異なる2種類のモータが画像形成装置10に対して使用され、インダクタンスが小さい方をモータAと呼び、インダクタンスが大きい方をモータBと呼ぶものとする。図5(A)及び(B)は、モータA及びモータBの各励磁相の測定結果を示している。処理部51は、最大の測定結果が所定の閾値を超えているかどうかを制御部40に通知し、制御部40は、最大の測定結果が所定の閾値を超えているかどうかにより、使用されているのがモータAであるかモータBであるかを判定する。図5(A)では、閾値を超えている測定結果が存在するが、図5(B)では、総ての測定結果は閾値より小さい。この場合、制御部40は、閾値を超えている測定結果が存在するとモータAと判定し、閾値を超えている測定結果が存在しないとモータBと判定する。そして、制御部40は、判定したモータ151の種別に基づきモータ151を制御するパラメータ、例えば、低圧電源120の電圧や制御ゲイン、フィルタ定数、電圧印加パターン、強制転流時の電流量等を選択・設定する。
続いて、第2の方法について説明する。なお、以下の説明においては、ロータ72の素材や大きさ、構造等が異なる2種類のモータが画像形成装置10に対して使用されるものとする。素材や大きさ、構造等が異なると、ロータ72の磁力も異なる。以下の説明において、ロータ72の磁力が小さい方をモータCと呼び、ロータ72の磁力が大きい方をモータDと呼ぶものとする。図6(A)及び(B)は、モータC及びモータDの各励磁相の測定結果を示している。処理部51は、最大の測定結果と2番目に大きい測定結果との差が閾値を超えているかどうかを制御部40に通知し、制御部40は、差が閾値を超えているかどうかにより、使用されているモータ151がモータCであるかモータDであるかを判定する。図6(A)の差は、図6(B)の差より小さい。なお、本例では、図6(A)の差は閾値を超えていないが、図6(B)の差は閾値を超えているものとする。この場合、制御部40は、差が閾値を超えていないとモータCと判定し、差が閾値を超えているとモータDと判定する。そして、制御部40は、判定したモータ151の種別に基づきモータ151を制御するパラメータ、例えば、低圧電源120の電圧や制御ゲイン、フィルタ定数、電圧印加パターン、強制転流時の電流量等を選択・設定する。
なお、図6では最大の測定結果と2番目に大きい測定結果との差を閾値と比較しているが、ロータ72の停止位置によっては、最大の測定結果と、2番目に大きい測定結果とが、ロータ72の磁力の強さに拘わらず、同程度となる場合がある。この場合、最大の測定結果と2番目に大きい測定結果との差では、モータの種別の判定にエラーが生じ得る。したがって、最大の測定結果と、3番目以降の任意の順位の測定結果との差を閾値と比較する構成とすることもできる。
なお、本実施形態では、第1の方法(図5)と第2の方法(図6)それぞれについて、1つの閾値により2種類のモータの種別を判定していた。しかしながら、2つ以上の閾値を用いて、3段階以上でインダクタンスの大きさ、又は、ロータ72の磁力の大きさを評価し、3種類以上のモータの種別を判定することができる。さらに、第1の方法と第2の方法の両方を用いて、インダクタンスとロータ72の磁力がそれぞれ異なるモータの種別を判定することができる。例えば、第1の方法と第2の方法それぞれで1つの閾値を用いると、インダクタンスが小で磁力が小、インダクタンスが小で磁力が大、インダクタンスが大で磁力が小、インダクタンスが大で磁力が大の計4種類のモータを判別することができる。
なお、本実施形態では、各励磁相について、励磁電流の最大値を、インダクタンスの大きさに応じて変化する物理量として測定・検知していた。しかしながら、コイル73~75のインダクタンスに応じて変化する物理量を検知できれば良く、本発明は、励磁電流の最大値を検出する構成に限定されない。例えば、励磁した際の励磁電流の変化の速さを検出する構成とすることもできる。例えば、励磁してから所定時間後の電流値を測定する構成とすることができる。また、例えば、所定時間だけ励磁した際の励磁電流の平均値、実効値、尖頭値、尖頭値を除いた平均値、積分値等を使用することができる。
また、本実施形態においては、インダクタンスの大きさに応じて変化する物理量として、励磁電流の最大値を使用している。ここで、励磁電流の最大値は、インダクタンスが小さくなる程、大きくなる。したがって、インダクタンスの大きさに応じて変化する物理量として、インダクタンスが小さくなる程、小さくなる物理量を使用する場合、上記説明における判定基準はそれに応じて変化する。なお、どの様に変化するかについては、当業者であれば理解できるため、詳細な説明については省略する。なお、図5に示す第1の方法は、インピーダンスが最小であることを示す測定結果と閾値とを比較し、インピーダンスが最小であることを示す測定結果が閾値を下回っているとモータAと判定し、そうではないと、モータBと判定することに対応する。また、図6に示す第2の方法は、インピーダンスが最小であることを示す測定結果と、インピーダンスが2番目に小さいことを示す測定結果と、の差を求め、差が閾値を超えていないと、モータCと判定し、そうではないと、モータDと判定することに対応する。
<第二実施形態>
続いて、第二実施形態について第一実施形態との相違点を中心に説明する。第一実施形態では、コイル73~75のインダクタンスの違いを、測定結果の最大値に基づき判定していた。しかし、モータ151の特性、例えば、ロータ72の磁力が大変強い場合、最大の測定結果が、その他の測定結果と比較して、非常に大きくなる場合がある。そのような場合には、最大の測定結果を除いた測定結果によりモータ151の種別を判定する方が、精度良くモータ151の種別を判別可能になる。
なお、以下の説明においては、コイル73~75のインダクタンスが異なる2種類のモータが画像形成装置10に使用され、インダクタンスが小さい方をモータEと呼び、インダクタンスが大きい方をモータFと呼ぶものとする。図7(A)及び(B)は、モータE及びモータFの各励磁相の測定結果を示している。モータE及びモータFのロータ72の磁力は非常に強く、よって、最大の測定結果は、他の測定結果と比較して、非常に、大きくなっている。本実施形態において、処理部51は、2番目以降の測定結果に所定の閾値を超えているものがあるかどうかを制御部40に通知する。図7(A)では、閾値を超えている測定結果が存在するが、図7(B)では、2番目以降の総ての測定結果は閾値より小さい。この場合、制御部40は、閾値を超えている測定結果が存在するとモータEと判定し、閾値を超えている測定結果が存在しないとモータFと判定する。そして、制御部40は、判定したモータ151の種別に基づきモータ151を制御するパラメータ、例えば、低圧電源120の電圧や制御ゲイン、フィルタ定数、電圧印加パターン、強制転流時の電流量等を選択・設定する。
なお、2番目以降の測定結果と閾値とを比較するのではなく、2番目以降の測定結果の平均値と閾値とを比較する構成とすることもできる。図7(A)及び(B)には、2番目以降の測定結果の平均値も示している。制御部40は、平均値が閾値を超えているとモータEと判定し、平均値が閾値を超えていないとモータFと判定する。
なお、図7では2番目以降に大きい測定結果を閾値と比較しているが、ロータ72の停止位置によっては、最大の測定結果と、2番目に大きい測定結果とが、同程度となる場合がある。この場合、2番目以降に大きい測定結果では、モータの種別の判定にエラーが生じ得る。したがって、3番目以降の任意の順位の測定結果と閾値を比較する構成とすることもできる。
<第三実施形態>
続いて、第三実施形態について第一実施形態及び第二実施形態との相違点を中心に説明する。モータ151の特性、例えば、ロータ72の磁力が大変弱い場合、第二実施形態の方法では、精度良く判定できない場合がある。そのような場合には、総ての測定結果の平均値によりモータ151の種別を判定する方が、精度良くモータ151の種別を判別可能になる。
以下の説明においては、コイル73~75のインダクタンスが異なる2種類のモータが画像形成装置10に使用され、インダクタンスが小さい方をモータGと呼び、インダクタンスが大きい方をモータHと呼ぶものとする。図8(A)及び(B)は、モータG及びモータHの各励磁相の測定結果を示している。モータG及びモータHのロータ72の磁力は弱く、よって、最大の測定結果と最小の測定結果の差が小さくなっている。本実施形態において、処理部51は、総ての測定結果の平均値が閾値を超えているか否かを制御部40に通知する。図8(A)では、平均値が閾値を超えているが、図8(B)では、平均値は閾値より小さい。制御部40は、平均値が閾値を超えているとモータGと判定し、平均値が閾値を超えていないとモータHと判定する。そして、制御部40は、判定したモータ151の種別に基づきモータ151を制御するパラメータ、例えば、低圧電源120の電圧や制御ゲイン、フィルタ定数、電圧印加パターン、強制転流時の電流量等を選択・設定する。
[その他の実施形態]
なお、上記各実施形態においては、モータ種別を判別するために、インダクタンスの大きさに応じて変化する物理量を測定・検知していた。上述した様に、各励磁相を励磁した際に測定・検知される当該物理量は、ロータ72の停止位置及び励磁する励磁相に応じて異なるため、制御部40は、モータ種別を判定すると共に、ロータ72の停止位置を判定することができる。これにより、制御部40は、判定したモータ151の種別に基づきモータ151を制御するパラメータを選択・設定し、判定したロータ72の停止位置に基づき強制転流制御を開始することができる。
なお、上記各実施形態では、画像形成装置10の一構成要素であるためモータ制御部41と表記したが、モータ制御部41を1つの装置としてモータ制御装置とすることもできる。また、制御部40及びモータ制御部41を含む装置をモータ制御装置とすることもできる。また、上記実施形態において、モータ151及びモータ152は、感光体11といった、画像形成装置10の画像形成に関する回転部材を回転させるものであったが、記録材Pを搬送するためのモータに対しても本発明を適用できる。また、モータ151及びモータ152の構成は、図4に示す構成に限定されず、他の極数や相数のモータであっても良い。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
60:インバータ、51:処理部

Claims (6)

  1. モータの複数の励磁相を励磁する励磁手段と、
    記複数の励磁相それぞれを励磁した際の励磁電流を測定する測定手段と、
    前記複数の励磁相それぞれを励磁した際に前記測定手段が測定した前記励磁電流の複数の測定値に閾値を超えている測定値が存在する場合、前記モータの種別を第1種別と判別し、前記複数の測定値に前記閾値を超えている測定値が存在しない場合、前記モータの種別を第2種別と判別する判別手段と、
    を備えていることを特徴とするモータ制御装置。
  2. モータの複数の励磁相を励磁する励磁手段と、
    前記複数の励磁相それぞれを励磁した際の励磁電流を測定する測定手段と、
    前記複数の励磁相それぞれを励磁した際に前記測定手段が測定した前記励磁電流の複数の測定値の平均値が閾値を超えている場合、前記モータの種別を第1種別と判別し、前記平均値が前記閾値を超えていない場合、前記モータの種別を第2種別と判別する判別手段と、
    を備えていることを特徴とするモータ制御装置。
  3. モータの複数の励磁相を励磁する励磁手段と、
    前記複数の励磁相それぞれを励磁した際の励磁電流を測定する測定手段と、
    前記複数の励磁相それぞれを励磁した際に前記測定手段が測定した前記励磁電流の複数の測定値の内の最大の測定値を除く測定値の平均値が閾値を超えている場合、前記モータの種別を第1種別と判別し、前記平均値が前記閾値を超えていない場合、前記モータの種別を第2種別と判別する判別手段と、
    を備えていることを特徴とするモータ制御装置。
  4. 前記判別手段は、前記複数の励磁相それぞれを励磁した際に前記測定手段が測定した前記励磁電流の前記複数の測定値に基づき、前記モータの種別を判別すると共に、前記モータのロータの停止位置を判別することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記判別手段が判別した前記モータの種別に基づき、前記モータを制御するためのパラメータを判定する判定手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  6. 搬送路に沿ってシートを搬送するための回転部材と、
    前記搬送路を搬送される前記シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記回転部材又は前記画像形成手段を駆動するモータと、
    前記モータを制御する請求項1から5のいずれか1項に記載のモータ制御装置と、
    備えていることを特徴とする画像形成装置。
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