JP2002285825A - ディーゼルパティキュレートフィルタ装置の制御方法 - Google Patents

ディーゼルパティキュレートフィルタ装置の制御方法

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JP2002285825A
JP2002285825A JP2001090118A JP2001090118A JP2002285825A JP 2002285825 A JP2002285825 A JP 2002285825A JP 2001090118 A JP2001090118 A JP 2001090118A JP 2001090118 A JP2001090118 A JP 2001090118A JP 2002285825 A JP2002285825 A JP 2002285825A
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abnormal combustion
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Kikutaro Udagawa
菊太郎 宇田川
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Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
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Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディーゼルパティキュレートフィルタ装置に
おけるフィルタ再生中に、この再生処理が中断された時
であっても、フィルタに残存するPMの異常燃焼が発生
するの防止して、フィルタの焼損や溶損を防止できるデ
ィーゼルパティキュレートフィルタ装置の制御方法を提
供する。 【解決手段】 PM捕集用のフィルタ12側通路とバイ
パス通路16とを切り換える切り換えバルブ15とを備
えたディーゼルパティキュレートフィルタ装置10にお
いて、前記フィルタ12の再生操作を中断した時に、フ
ィルタ12の加熱を中止すると共に、該再生中断後から
所定の判定時間を経過するか、又は、排ガス状態が所定
の異常燃焼回避状態になるまで、前記切り換えバルブ1
5をフィルタ側閉のまま保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ン等の内燃機関のパティキュレート(PM)を捕集する
ディーゼルパティキュレートフィルタ装置(DPF装
置)の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車載等のディーゼルエンジンから排出さ
れる排ガス中には、パティキュレート(PM:微粒子状
物質)と呼ばれる微粒子状物質が含まれており、これを
除去するために、ディーゼルパティキュレートフィルタ
装置(DPF装置)が用いられる。
【0003】このディーゼルパティキュレートフィルタ
装置の一例を、図1に示す。このディーゼルパティキュ
レートフィルタ装置10は、エンジンの排気通路2に接
続され、ケース11内にパティキュレート(PM)捕集
用のフィルタ12を有しており、このフィルタ12で、
排ガス中のPMを捕集する。
【0004】このフィルタ12は、切り換えバルブ15
をフィルタ側開かつバイパス側閉として、排ガスGをフ
ィルタ12に流入させPMの捕集を行うが、このPM捕
集が継続されると、捕集したPMにより目詰まりが生じ
て、エンジンの排気圧力が上昇してくるので、フィルタ
12の目詰まりが所定の程度を超えた時に、フィルタ1
2の再生処理が行われる。
【0005】この再生処理は、切り換えバルブ15をフ
ィルタ側開からバイパス通路側開に切り換えて、排ガス
Gをバイパス通路16側に流通させると共に、フィルタ
12の周囲等に設けられた再生用ヒータ13等で加熱
し、捕集したPMを燃焼して除去し、この目詰まりを解
消している。
【0006】なお、この再生時においては、排ガスGは
バイパス通路16を通過し、排ガスG中のPMは捕集さ
れないので、この図1のディーゼルパティキュレートフ
ィルタ装置10では、アイドリング運転等の排ガスG中
のPMが少ない運転状態に限って再生を行うように構成
される。
【0007】そして、このフィルタ12は、窒化ケイ素
やアルミナ等の無機繊維等で形成されるが、1000℃
以上になると焼損や溶損が生じるので、再生時のフィル
タ12における燃焼温度は1000℃以下に抑えること
が重要となっている。
【0008】そのため、再生時に、切り換えバルブ15
に設けられた燃焼空気用穴を通過して供給される排ガス
は、捕集されたPMが急激に燃焼して、異常な温度上昇
が発生しないように、その流量等がコントロールされて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
再生制御においては、この再生中に、例えば、バッテリ
ー電圧の異常、手動OFF、走行等で、再生中断が行わ
れた時には、切り換えバルブ15が、バイパス側開から
フィルタ側開に切り換わり、フィルタ12に排ガスGが
流入するように制御されている。
【0010】この再生中断時に、エンジンの運転状態が
高回転であったり、負荷がある状態であれば、フィルタ
12に蓄積された熱が排ガスにより持ち去られて、フィ
ルタ温度がPM燃焼温度より低下するためや、排ガス中
の酸素濃度が低く、酸欠となっているために、フィルタ
12に残存しているPMの燃焼は中断される。
【0011】しかしながら、この再生中断時が、アイド
リング等の低回転、低負荷運転状態にある場合には、酸
素濃度が比較的高い排ガスが、再生により、PMが燃焼
を開始する温度(約600℃)以上の高温になっている
フィルタ部に流入し、PM燃焼が継続されると共に、豊
富な酸素により暴発的な燃焼を起こしてしまうことにな
る。
【0012】この再生中断時の異常燃焼により、フィル
タ部の温度が1000℃を超える状態となるので、フィ
ルタ12の焼損や溶損が発生してしまうという問題があ
る。
【0013】そして、この再生処理は、排ガス中のPM
が少ないアイドリング等の低回転、低負荷のエンジン運
転状態で行われることが多いので、この問題の解決は特
に重要となる。
【0014】本発明は、上述の従来技術の問題を解決す
るためになされたものであり、その目的は、ディーゼル
パティキュレートフィルタ装置におけるフィルタ再生中
に、この再生処理が中断された時であっても、フィルタ
に残存するPMの異常燃焼が発生するの防止して、フィ
ルタの焼損や溶損を防止できるディーゼルパティキュレ
ートフィルタ装置の制御方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するためのディーゼルパティキュレートフィルタ装置の
制御方法は、次に示すように構成される。
【0016】1)エンジンの排気通路に接続され、排ガ
ス中のパティキュレートを捕集するフィルタと、該フィ
ルタを迂回するバイパス通路と、前記フィルタを加熱す
る加熱手段と、排ガスの通路を前記フィルタ側と前記バ
イパス通路側とに切り換える切り換えバルブと、前記加
熱手段と前記切り換えバルブを制御する制御手段とを備
えたディーゼルパティキュレートフィルタ装置におい
て、前記フィルタに捕集されたパティキュレートを取り
除く再生操作を中断した時に、前記加熱手段による加熱
を中止すると共に、該再生中断後から所定の判定時間を
経過するか、又は、排ガス状態が所定の異常燃焼回避状
態になるまで、前記切り換えバルブをフィルタ側閉かつ
バイパス通路側開のまま保持する再生中断時の異常燃焼
防止制御を行うように構成される。
【0017】つまり、再生の中断時に、PM(パティキ
ュレート)燃焼用の加熱手段(再生用ヒータやバーナー
等)によるフィルタ加熱を中止するが、排ガス通路の切
り替えバルブに関しては、再生中断後所定の時間を経過
するか、排ガス状態が所定の異常燃焼回避状態になるま
で、排ガスがフィルタに流入する側に切り替えないよう
にしたものである。
【0018】これにより、再生によりフィルタが昇温さ
れた後で、再生中はフィルタ側と別に設けられたバイパ
ス通路を通過していた排ガスが、再生中断によって、フ
ィルタ側に流れることで、高温状態にあるフィルタに残
存しているPMに酸素が豊富に供給されて異常高温にな
ることを防ぐ。
【0019】この異常燃焼回避状態とは、排ガスを中断
直後のフィルタに流入させても、フィルタに残存するP
Mが燃焼しない状態をいい、この状態にあるか否かは、
次のようにして判定される。
【0020】2)前記異常燃焼回避状態が、高回転又は
高負荷のエンジン運転状態であり、エンジン回転数が所
定の判定回転数以上であるか、又は、負荷が所定の判定
負荷以上であるかの少なくとも一方である場合に、前記
異常燃焼回避状態にあると判定する。
【0021】高回転又は高負荷の時には、排ガス量が多
く、フィルタから熱を奪って、フィルタ温度を低下させ
るので、PMの燃焼が起こらなくなり、また、酸素濃度
も低下するので、PMの異常燃焼が発生しない。従っ
て、この状態を異常燃焼回避状態とする。
【0022】3)また、上記のディーゼルパティキュレ
ートフィルタ装置の制御方法において、前記負荷が所定
の判定負荷以上であるか否かの判定を、エンジンの燃料
噴射の燃料制御棒のラック位置センサで検出したラック
電圧が所定の電圧以上であるか否か、又は、アクセル開
度センサで検出されたアクセル開度が所定の判定開度以
上であるか否かの少なくとも一方の判定で行うように構
成される。
【0023】この負荷の検出は、燃料の噴射量に対応す
る燃料制御棒(コントロールラック)のラック位置セン
サで検出したラック電圧や、アクセル開度センサで検出
されたアクセル開度等で行うことができる。
【0024】4)あるいは、前記のディーゼルパティキ
ュレートフィルタ装置の制御方法において、前記異常燃
焼回避状態が、排ガス中の酸素濃度が低いエンジン運転
状態であり、酸素濃度センサで検出した排ガス中の酸素
濃度が所定の判定値以下である場合に、前記異常燃焼回
避状態にあると判定する。
【0025】排気経路に酸素濃度センサを備えている場
合には、直接、排ガス中の酸素濃度で判定することがで
きる。
【0026】5)又は、前記異常燃焼回避状態が、排ガ
スの温度が高いか、又は吸気量が多いエンジン運転状態
であり、排ガス温度が所定の判定値以上であるか、吸気
量が所定の判定値以上である場合に、前記異常燃焼回避
状態にあると判定する。
【0027】排ガス温度が高い場合は酸素濃度が低く、
また、吸気量が多い場合には高負荷又は高回転の運転状
態であるので、排ガス温度や吸気量でも判定できる。
【0028】この吸気量はエアーマスセンサの検出値や
吸気絞り弁の制御用の数値等から求められる。
【0029】6)そして、上記のディーゼルパティキュ
レートフィルタ装置の制御方法において、前記所定の判
定時間が2分であるとして構成される。
【0030】フィルタは再生時にPMの燃焼により高温
になるが、フィルタの再生中断後の経過時間により、次
第に冷却されていき、酸素が供給されても、残存してい
るPMが燃焼を開始しない温度(約600℃)以下にな
る。この温度以下になるまでの時間から、所定の判定時
間が決まるが、この値は、実験や計測等により、求めら
れる値である。通常は、100s〜150s,好ましく
は2分(120s)程度である。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明に係
る実施の形態のディーゼルパティキュレートフィルタ装
置の制御方法について説明する。
【0032】図1は本発明の実施の形態のディーゼルパ
ティキュレートフィルタ装置の構成を示す図で、図2は
異常燃焼防止制御フローの一例を示す図である。図3は
再生中断時でも、所定の時間が経過するまで、切り換え
バルブをバイパス側開に維持する場合のエンジンの運転
状態を示す図である。
【0033】図1に示すように、このディーゼルパティ
キュレートフィルタ装置(DPF装置)10は、エンジ
ンの排気通路2に接続され、ケース11内にパティキュ
レート(PM)捕集用のフィルタ12を有して形成され
る。
【0034】このフィルタ12には、フィルタ12を加
熱するための再生用ヒータ13が配設されており、この
再生用ヒータ13には、リレー13bを介してバッテリ
ー等の電源13aから電力を供給できるように構成され
る。
【0035】また、ケース11の排ガス入口部14と、
ケース11の下流側の排気通路3とを接続し、フィルタ
12を迂回するバイパス通路16を設け、この排ガス入
口部14には、フィルタ12への通路とバイパス通路1
6とを切り換えるための切り換えバルブ15が配置され
る。
【0036】この切り換えバルブ15には、フィルタ側
閉のフィルタ再生時においても、PMの燃焼用の酸素を
供給するために、排ガスGの一部を流通させる燃焼空気
用穴が設けられており、コントローラ5のバルブ制御を
受けるバルブ駆動ユニット15aにより、フィルタ側開
でバイパス側形閉と、バイパス側開でフィルタ側閉とに
切り換わるように構成される。
【0037】また、コントローラ5は、目詰まりの検出
やエンジン、車両情報やエマージェンシー情報を入力し
ながら、リレー13bやバルブ駆動ユニット15aを制
御し、再生用ヒータへの電流供給のON/OFFや排ガ
スGの流入経路の切り換えを行う。
【0038】このディーゼルパティキュレートフィルタ
装置10では、PM捕集時には、切り換えバルブ15を
フィルタ側開にして、排ガスGを排ガス入口部14から
フィルタ12の外側からフィルタ12を通過させてPM
を捕集して、浄化された排ガスGcを排気通路3に排出
する。
【0039】そして、この装置10の前後の排気圧力の
差圧や圧力比の変化等により目詰まり検知を行い、フィ
ルタ再生時期になったら再生運転を行う。この再生は、
切り換えバルブ15を捕集側であるフィルタ側開から再
生側であるバイパス側開に切り換えて、フィルタ12に
排ガスGが流入しないようにして行う。
【0040】この再生時においては、排ガスGはバイパ
ス通路16を通過して排気通路3に流れるため、排ガス
G中のパティキュレート(PM)は捕集されないので、
このディーゼルパティキュレートフィルタ装置10で
は、アイドリング運転等の排ガスG中のPMが少ない運
転状態に限って再生運転を行うように構成される。
【0041】そして、本発明においては、更に、再生中
において、空吹かし、走行、その他の何らかの異常等で
再生を中断する場合が生じた時に、エンジン回転センサ
で検出されるエンジン回転数Neと、燃料調整棒(コン
トロールラック)のラック位置センサで検出されるラッ
ク電圧Vrとから、現在の運転状態がアイドル運転状態
等の低回転、低負荷の運転状態(図3のA)にあると判
定した場合に、切り換えバルブ15のフィルタ側開への
操作を所定の時間の間行わないようにする再生中断時の
異常燃焼防止制御を行って、フィルタ12において異常
燃焼が発生するのを防止する。
【0042】この再生中断時の異常燃焼防止制御は、図
2に示すようなフローに従って実施される制御であり、
エンジンの運転中にエンジンの運転制御と並行して周期
的に呼び出され繰り返し実行される。
【0043】そして、この図2の再生中断時の異常燃焼
防止制御フローがスタートすると、ステップS11でフ
ィルタ12が再生中であるか否かを判定し、再生中でな
ければ、そのままリターンし、再生中であれば、更に、
ステップS12で再生中断が生じたか否かを判定する。
【0044】このステップS12の再生中断の判定で、
再生中断が生じていなければ、ステップS11に戻り、
再生中断が生じていれば、次のステップS20の自己着
火防止制御に移る。
【0045】このステップS20では、先ず、ステップ
S21で、リレー13bをOFFにして、再生用ヒータ
(加熱手段)13への通電を中止する。
【0046】次に、ステップS22の再生中断後所定の
判定時間(例えば2分)以内か否かの判定と、ステップ
S23のエンジン回転数Neが所定の回転数α(rp
m)以下であるかの判定と、ステップS24のラック電
圧Vrがβ(V)以下であるかの判定とにより、再生中
断後所定の判定時間(2分)以内で、エンジン回転数N
eがα(rpm)以下で、かつ、ラック電圧Vrがβ
(V)以下の場合、即ち,図3の斜線部分(A)にある
場合は、異常燃焼回避状態(B)ではないと判定して、
ステップS25に行き、切り換えバルブ15をバイパス
側開に保持し、排ガスGをバイパスさせてフィルタ12
に流入させないようにする。
【0047】このステップS25の制御により、フィル
タ12の冷却が進行する前に、アイドリング運転等の低
回転、低負荷運転状態(A)で排出される酸素濃度が比
較的高い排ガスGが、フィルタ12に流入するのを防止
して、自己着火によりPMの異常燃焼が発生するのを防
止する。
【0048】また、再生中断後所定の判定時間(2分)
を超えた時は、フィルタ12の冷却が進み、フィルタ温
度が下がっているため、排ガスGがフィルタ12に流入
しても異常な燃焼が起きる恐れがないので、ステップS
26で、切り換えバルブ15をフィルタ側開に切り換え
て、排ガスGをフィルタ12に流入させる。
【0049】また、エンジン回転数Neが所定の回転数
α(rpm)を超えているか、ラック電圧Vrがβ
(V)を超えている時は異常燃焼回避状態(図3のB)
にあり、排ガスGによる熱の持ち去りでフィルタ12は
冷却され、この排ガスGの流入があってもフィルタ12
は再生時の温度から降温するので、あるいは、排ガス中
の酸素濃度が低く酸欠状態にあるので、PMの燃焼が起
こらない。
【0050】そのため、ステップS26で、切り換えバ
ルブ15をフィルタ側開に切り換えて排ガスGをフィル
タ12に流入させる。そして、このステップS26の切
り換えバルブ15の切り換え操作が終了したらリターン
し、この異常燃焼防止制御を終了する。
【0051】以上の再生中断時の異常燃焼防止制御によ
れば、再生中に空吹かし、走行、何かの異常等で再生を
中断した場合に、再生用ヒータ13への通電が中止でき
ると共に、更に、この時にエンジン回転数が所定の回転
数(α)以下で、且つ、ラック電圧が所定の電圧(β)
以下である低回転低負荷運転状態(A)にあれば、切り
換えバルブ15をバイパス側開に所定の時間(2分)保
持しておき、逆に、このエンジン回転数とラック電圧が
それぞれの判定値以上で、異常燃焼回避状態(B)にあ
れば、切り換えバルブ15をフィルタ側開に切り換え
て、PM捕集を開始する。
【0052】なお、上記の制御では、異常燃焼回避状態
(A)の検知を、エンジン回転数Neと燃料調整棒(コ
ントロールラック)のラック位置センサで検出されるラ
ック電圧Vrとで行っているが、ラック電圧Vrの代わ
りにアクセル開度センサで検出されるアクセル開度、エ
アーフローセンサで検出される吸気量や噴射制御で使用
される燃料噴射量、吸気絞り量等の値を使用することも
できる。
【0053】あるいは、排気通路に酸素濃度センサや、
排気温度センサ、フィルタ温度センサを配設している場
合には、これらのセンサで検出される酸素濃度と、排気
温度又はフィルタ温度とから、切り換えバルブ15をバ
イパス側開に保持するエンジン運転状態、即ち、異常燃
焼回避状態(B)にあるか否かを判定することもでき
る。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るディ
ーゼルパティキュレートフィルタ装置の制御方法によれ
ば、再生中断時の異常燃焼防止制御を備えているので、
フィルタ再生中に、この再生を中断した場合には、ヒー
タへの通電を停止すると共に、この時のエンジンの運転
状態が、低回転低負荷運転等のPM燃焼可能な排ガス排
出状態にあるか否かを判断して、PM燃焼可能な排ガス
排出状態である時には、フィルタが冷却するまで排ガス
をバイパス通路側に流すことができる。
【0055】そして、再生中断後に所定に時間経過して
フィルタがPM燃焼できない温度に冷却された時か、又
は、エンジンの運転状態がPM燃焼できない排ガスを排
出する異常燃焼回避状態になった時に、フィルタ側に排
ガスを流してPMの捕集を開始することができる。
【0056】従って、フィルタ再生中に再生中断が生じ
た場合において、フィルタ内に残存するPMが異常燃焼
して、フィルタが焼損や溶損することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のディーゼルパティキュレ
ートフィルタ装置の構成図である。
【図2】自己着火防止制御のフローを示す図である。
【図3】所定の時間が経過するまで、切り換えバルブを
バイパス側開に維持する場合のエンジンの運転状態を示
す図である。
【符号の説明】
2,3 排気通路 5 コントローラ(制御手段) 10 ディーゼルパティキュレートフィルタ装置 12 フィルタ 13 再生用ヒータ 13a 電源 15 切り換えバルブ 16 バイパス通路 G 排ガス
フロントページの続き Fターム(参考) 3G090 AA01 BA04 CA04 CB13 CB24 DA10 DA18 DA20 DB03 4D058 JA02 JB06 JB24 MA42 MA51 MA52 MA54 QA01 QA19 QA23 SA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの排気通路に接続され、排ガス
    中のパティキュレートを捕集するフィルタと、該フィル
    タを迂回するバイパス通路と、前記フィルタを加熱する
    加熱手段と、排ガスの通路を前記フィルタ側と前記バイ
    パス通路側とに切り換える切り換えバルブと、前記加熱
    手段と前記切り換えバルブを制御する制御手段とを備え
    たディーゼルパティキュレートフィルタ装置において、 前記フィルタに捕集されたパティキュレートを取り除く
    再生操作を中断した時に、前記加熱手段による加熱を中
    止すると共に、該再生中断後から所定の判定時間を経過
    するか、又は、排ガス状態が所定の異常燃焼回避状態に
    なるまで、前記切り換えバルブをフィルタ側閉かつバイ
    パス通路側開のまま保持する再生中断時の異常燃焼防止
    制御を行うことを特徴とするディーゼルパティキュレー
    トフィルタ装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記異常燃焼回避状態が、高回転又は高
    負荷のエンジン運転状態であり、エンジン回転数が所定
    の判定回転数以上であるか、又は、負荷が所定の判定負
    荷以上であるかの少なくとも一方である場合に、前記異
    常燃焼回避状態にあると判定することを特徴とする請求
    項1記載のディーゼルパティキュレートフィルタ装置の
    制御方法。
  3. 【請求項3】 前記負荷が所定の判定負荷以上であるか
    否かの判定を、エンジンの燃料噴射の燃料制御棒のラッ
    ク位置センサで検出したラック電圧が所定の電圧以上で
    あるか否か、又は、アクセル開度センサで検出されたア
    クセル開度が所定の判定開度以上であるか否かの少なく
    とも一方の判定で行うことを特徴とする請求項2記載の
    ディーゼルパティキュレートフィルタ装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記異常燃焼回避状態が、排ガス中の酸
    素濃度が低いエンジン運転状態であり、酸素濃度センサ
    で検出した排ガス中の酸素濃度が所定の判定値以下であ
    る場合に、前記異常燃焼回避状態にあると判定すること
    を特徴とする請求項1記載のディーゼルパティキュレー
    トフィルタ装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記異常燃焼回避状態が、排ガスの温度
    が高いか、又は吸気量が多いエンジン運転状態であり、
    排ガス温度が所定の判定値以上であるか、吸気量が所定
    の判定値以上である場合に、前記異常燃焼回避状態にあ
    ると判定することを特徴とする請求項1記載のディーゼ
    ルパティキュレートフィルタ装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記所定の判定時間が100s〜150
    sであることを特徴とする請求項1記載のディーゼルパ
    ティキュレートフィルタ装置の制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2879655A1 (fr) 2004-12-21 2006-06-23 Renault Sas Dispositif de regeneration d'un filtre a particules pour vehicule automobile et procede correspondant
JP2006170093A (ja) * 2004-12-16 2006-06-29 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の排気浄化装置

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