JP2002285735A - 長尺の金属製ポール - Google Patents

長尺の金属製ポール

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JP2002285735A
JP2002285735A JP2001086820A JP2001086820A JP2002285735A JP 2002285735 A JP2002285735 A JP 2002285735A JP 2001086820 A JP2001086820 A JP 2001086820A JP 2001086820 A JP2001086820 A JP 2001086820A JP 2002285735 A JP2002285735 A JP 2002285735A
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metal pole
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long metal
pole
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JP2001086820A
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Masaki Ina
正樹 伊奈
Hiroto Tanabe
弘人 田邉
Futoshi Takashima
太 高島
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属疲労破壊の発生を防止し長期間にわたっ
て安全に使用することができる長尺の金属製ポールを提
供すること。 【解決手段】 ポール本体1の側壁面に配線用の孔部2
を形成し、この孔部2の周縁から外側へ垂設した立ち上
がり板部4により箱状の配電ボックス3を一体的に形成
したものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属疲労破壊の発
生を防止し長期間にわたって安全に使用することができ
る長尺の金属製ポールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車用高速道路や駐車場な
どには照明柱や標識柱のような長尺の金属製ポールが多
数立設されているが、時間の経過とともに腐食や金属疲
労が進んで強度が低下し、強風に煽られて破壊する場合
等がある。そこで、定期的に金属製ポールの金属疲労度
合いを点検し、破壊事故が生じないようにメンテナンス
を行う必要がある。しかしながら、照明柱や標識柱の設
置数は非常に多く、その全てを点検・メンテナンスする
ことは膨大な作業量となるため、強度低下が少なく長期
間にわたって使用可能な金属製ポールの開発が進められ
ている。
【0003】一方、照明柱や標識柱のようなポールに
は、配線や電気設備等の設置および点検を目的として箱
形状の配電ボックスが取り付けられているが、この配電
ボックスは通常溶接により接合されているのが普通であ
る。図8は、従来例を示すものであり、ポール本体31
の側壁面に各種配線等を行うため、あるいは点検を行う
ための孔部32が形成されており該孔部32を覆うよう
に箱形状の配電ボックス33が溶接接合された構造とな
っている。そして、ポール本体31内に配線されている
多数のコード等がこの孔部32を利用して配電ボックス
33内で各種の配電機器等に連結されている。なお、こ
の配電ボックス33にはネジ止め等で開閉自在とされた
蓋体(図示せず)が取り付けられているが、本件明細書
の中では説明を省略する。
【0004】そして、本発明者らが多数のデータを収集
・分析した結果、前記配電ボックス33の溶接部のう
ち、コーナ部において多くの金属疲労破壊が発生してい
ることを見い出した。これは、配電ボックス33のポー
ル本体31との溶接部のうちコーナ部が鋭角状となって
いるために、道路より伝わってくる振動や風雨等の力が
該コーナ部に応力集中して過大な力となり、この部分に
金属疲労破壊を発生させるためである。そこで、このよ
うな配電ボックス33のコーナ溶接部に発生する金属疲
労破壊を防止し、長期間にわたって安全に使用すること
ができる長尺の金属製ポールの開発が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、配電ボックスを溶接取付けす
るのを止めてポールと一体成形することで、従来のよう
な配電ボックスのコーナ溶接部に発生していた金属疲労
破壊を防止し、長期間にわたって安全に使用することが
できる長尺の金属製ポールを提供することを目的として
完成されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、ポール本体の側壁面に配線用の
孔部を形成し、この孔部の周縁から外側へ垂設した立ち
上がり板部により箱状の配電ボックスを一体的に形成し
たことを特徴とするものである。
【0007】また、配電ボックスのコーナ部が曲線状に
形成されているものを請求項2に係る発明とし、配電ボ
ックスのコーナ部以外の部分が、該コーナ部に続く緩や
かな曲線で形成されているものを請求項3に係る発明と
する。また、配電ボックスの上側および下側がU字状に
形成されているものを請求項4に係る発明とし、配電ボ
ックスの高さが、上端および下端に向かって低くなるよ
う斜めに切り落とされているものを請求項5に係る発明
とする。更に、配電ボックスが、液圧成形法により一体
成形されているものを請求項6に係る発明とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明
の好ましい実施の形態を示す。図面は、本発明を自動車
用高速道路の照明灯ポールに適用した場合を示すもので
あって、図中、1はポール本体、2はポール本体1の側
壁面に形成された配線取り出し用の孔部、3は配線や電
気設備等の設置および点検をするための箱形状の配電ボ
ックスであり、基本的構成および外観は従来の照明灯ポ
ールと何らかわる所はないものである(図3参照)。そ
して本発明では、図1〜図2に示されるように、配電ボ
ックス3は前記孔部2の周縁から外側へ垂設した立ち上
がり板部4によりポール本体1とともに一体的に形成し
たものとした点に特徴的構成を有するものであり、この
ような構成とすることで従来のような溶接コーナ部にお
ける応力集中の発生を防止し、この部分での金属疲労破
壊が生じることを極力防止するのである。
【0009】即ち、本発明においては、従来の溶接によ
る方法と異なり、配電ボックス3をポール本体1ととも
に一体成形してあるので、形状変化点である立ち上がり
板部4の基部に力がかかっても、溶接に比べると大きな
強度があり、この部分から破壊が生じるのを有効に防止
できることとなる。また、図4に示されるように、配電
ボックス3のコーナ部3cを曲線状に形成ておけば、形
状的に応力が集中しやすいコーナ部3cにおいて応力の
分散化を図ることができ、大幅な寿命の延長が図れるこ
ととなる。
【0010】この場合、コーナ部3cを半径15mm以上
の曲線で形成しておくことが好ましい。これより小さい
半径では鋭角的な角部を形成し、十分に応力集中を防止
することができないからである。具体的には、溶接部に
おけるそれぞれの辺3a、3bを配電ボックス3の側壁
面と同様の直線状のものとしておき、コーナ部3cのみ
を半径15mm以上の曲線とすることができる。
【0011】また、溶接してある配電ボックス3のコー
ナ部3c以外の部分が、該コーナ部3cに続く緩やかな
曲線で形成されているものとすることもでき、この場合
にはコーナ部における応力集中がより防止され好まし
い。具体的には、図5に示されるように、一対の短辺3
bを緩やかな曲線として各コーナ部3cに緩やかに続く
ものとすることができ、更には、長辺3aおよび短辺3
bを緩やかな曲線として各コーナ部3cに続くものとす
ることもできる。
【0012】更には、図6(a) に示されるように、配電
ボックス3の上側および下側をU字状に形成しておくこ
ともできる。この場合には、U字部における応力集中が
大幅に緩和され好ましい。また、6図(b) に示されるよ
うに、配電ボックス3の高さが、上端および下端に向か
って低くなるよう斜めに切り落とされているものとした
場合には、上下端部が低剛性構造となり、上下端部にお
ける応力集中がより緩和され好ましい。
【0013】前記配電ボックス3をポール本体1ととも
に一体成形する方法としては、例えば、液圧成形法が利
用できる。この方法は、ハイドロ成形法とも称され、図
7に示されるように、成形型10内に被加工物である鋼
管11をセットした後、両側の可動型12、12をセン
ター側へ移動させつつ、高圧ガスを鋼管11内へ吹き込
んで、上部に設けた加工用キャビティ10a内へ変形加
工することで、配電ボックス3を一体成形するものであ
る。但し、配電ボックス3の窓部を形成するため、天板
部は後工程で切断処理する。
【0014】破壊試験として、SKT400よりなる直
径165.2mm、肉厚4.5 mmの管に配電ボックスを溶接
したものを、図9に示されるように、4点曲げにより一
定荷重の曲げモーメントを付加し、これを破壊が発生す
るまで繰り返して耐久性を測定した。この結果、本発明
のものでは破壊発生まで繰り返し数が200万回以上で
あり、従来タイプのものが5〜6万回であったのに比べ
て30倍以上の耐久性を発揮できることが確認できた。
【0015】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は配電ボックスのコーナ溶接部に発生する金属疲労破
壊を極力防止し、長期間にわたって安全に使用すること
ができるものである。よって本発明は従来の問題点を一
掃した長尺の金属製ポールとして、産業の発展に寄与す
るところは極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す要部の斜視図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態を示す要部の断面図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態を示す全体図である。
【図4】配電ボックスの断面図である。
【図5】その他の配電ボックスの断面図である。
【図6】その他の配電ボックスの断面図である。
【図7】液圧成形工程を示す断面図である。
【図8】(a) は従来例を示す要部の斜視図、(b) はその
断面図である。
【図9】破壊試験の概略を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ポール本体 2 孔部 3 配電ボックス 3c コーナ部 4 立ち上がり板部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高島 太 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵株 式会社名古屋製鐵所内 Fターム(参考) 2D064 AA11 AA22 BA01 BA19 CA04 DB11 HA12 HA14 JA01 5C096 AA29 BB21 DA08 FA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポール本体(1) の側壁面に配線用の孔部
    (2) を形成し、この孔部(2) の周縁から外側へ垂設した
    立ち上がり板部(4) により箱状の配電ボックス(3) を一
    体的に形成したことを特徴とする長尺の金属製ポール。
  2. 【請求項2】 配電ボックス(3) のコーナ部(3c)が曲線
    状に形成されている請求項1に記載の長尺の金属製ポー
    ル。
  3. 【請求項3】 配電ボックス(3) のコーナ部(3c)以外の
    部分が、該コーナ部(3c)に続く緩やかな曲線で形成され
    ている請求項1〜2のいずれかに記載の長尺の金属製ポ
    ール。
  4. 【請求項4】 配電ボックス(3) の上側および下側がU
    字状に形成されている請求項1に記載の長尺の金属製ポ
    ール。
  5. 【請求項5】 配電ボックス(3) の高さが、上端および
    下端に向かって低くなるよう斜めに切り落とされている
    請求項4に記載の長尺の金属製ポール。
  6. 【請求項6】 配電ボックス(3) が、液圧成形法により
    一体成形されている請求項1〜5に記載の長尺の金属製
    ポール。
JP2001086820A 2001-03-26 2001-03-26 長尺の金属製ポール Withdrawn JP2002285735A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011038311A (ja) * 2009-08-11 2011-02-24 Maruichi Steel Tube Ltd 地上設置用支柱
JP2013060751A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Maruichi Steel Tube Ltd 地上設置用支柱
JP2013079567A (ja) * 2011-09-24 2013-05-02 Yoshimoto Pole Co Ltd 鋼管ポールおよびその製造方法
JP2014167253A (ja) * 2014-04-21 2014-09-11 Maruichi Steel Tube Ltd 地上設置用支柱

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