JP2002285586A - 全旋回式作業車の前後進制御装置 - Google Patents

全旋回式作業車の前後進制御装置

Info

Publication number
JP2002285586A
JP2002285586A JP2001089236A JP2001089236A JP2002285586A JP 2002285586 A JP2002285586 A JP 2002285586A JP 2001089236 A JP2001089236 A JP 2001089236A JP 2001089236 A JP2001089236 A JP 2001089236A JP 2002285586 A JP2002285586 A JP 2002285586A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
traveling
switching
backward
driving
crawlers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001089236A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Kondo
正美 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Diesel Engine Co Ltd filed Critical Yanmar Diesel Engine Co Ltd
Priority to JP2001089236A priority Critical patent/JP2002285586A/ja
Publication of JP2002285586A publication Critical patent/JP2002285586A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 全旋回式作業車において、下部走行体に対し
て上部旋回体が前後に旋回して前進または後進するとき
に、進行方向と操作方向をオペレーターにより任意に選
択することができなかった。 【解決手段】 左右クローラ1を有する下部走行体の上
に、運転部30を有する上部旋回体3を旋回自在に設け
た全旋回式作業車において、左右のクローラをそれぞれ
前後に駆動する走行モータ15R・15Lと、該走行モ
ータにスイベルジョイントを介して圧油を供給可能とす
る油圧ポンプ32R・32Lとを接続し、該油圧ポンプ
の流量と方向をポンプ制御弁39R・39Lの切換で制
御するとともに、該ポンプ制御弁を運転部に設けた走行
操作具10で切換可能に構成し、該ポンプ制御弁と走行
操作具の間に、走行操作具の操作方向と前記左右のクロ
ーラの駆動方向の関係を前後左右切換可能な手動切換手
段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックホーや運搬
車等の全旋回式作業車において、下部走行体の進行方向
に対して、上部旋回体の向きと一致させるかをペレータ
ーにより任意に選択できるようにする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から下部走行体としてクローラを左
右に配置し、該下部走行体上に運転部を有する上部旋回
体を旋回自在に設け、該左右のクローラを油圧モータで
駆動して、該油圧モータを正転または逆転させることに
より前進または後進させ、また、左右回転数を変更する
ことにより左右旋回するように構成したバックホーやク
ローラ式運搬車等の建設機械が知られている。
【0003】このような水平面で360度旋回可能に構
成した作業車は、前進方向に走行した後に、後進方向へ
上部旋回体を旋回させると、運転部に設けた左右の走行
レバーに切換機構がなくそのまま前進方向へ回動する
と、機体は運転部の方向に対して後進してしまう。
【0004】このように走行方向や旋回方向が運転部の
方向と一致しないと、操作が不便となるばかりでなく、
誤操作の原因ともなってうまう。そこで、上部旋回体の
運転部の方向に、操作具の方向が自動的に一致するよう
に切り換えるようにした技術が、特開昭57−4804
4号により公知となっている。
【0005】この技術では、前または後に旋回して、走
行レバーを中立位置とすると、前後左右切換装置によっ
て切り換えられて、上部旋回体の方向と操作具の方向を
一致させるようにし、また、走行しながら上部旋回体を
前後旋回した場合に、90度旋回した位置で前後左右を
運転部の方向と一致させるように自動的に切り換わる構
成とすると、走行している状態で、かつ、走行レバーを
操作し続けているために、90度旋回した位置で急に逆
方向に走行してしまうのである。また、特開平8−15
8414号の技術は、走行しながら旋回する場合には、
保持回路を設けて走行レバーの操作を維持できるように
構成して旋回途中で前後左右切り換わらないようにし、
走行レバーを中立に戻してから前後左右を切り換えるよ
うに構成していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バック
ホー等の建設機械の場合、上部旋回体を右または左の側
方へ向けたまま作業することがあり、つまり、上部旋回
体が下部走行体の前領域と後領域の境界部分を跨がって
往復旋回しながら前後走行して作業するような場合に
は、前後旋回して停止する毎に前後操作方向が切り換わ
るために、側方を向いた状態で前進または後進の操作を
すると、どちらの方向に進行するかが分かり難く、却っ
て、混乱が生じてしまい誤操作の原因となっていたので
ある。そこで、本発明は下部走行体の進行方向に対して
上部旋回体の向きが一致しているかどうかを表示させる
とともに、オペレーターが手動で所望の方向に切り換え
られるようにしようとする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決すべく、次のような手段を採用するものであ
る。まず、請求項1においては、左右クローラを有する
下部走行体の上に、運転部を有する上部旋回体を旋回自
在に設けた全旋回式作業車において、左右のクローラを
それぞれ前後に駆動する走行モータと、該走行モータに
スイベルジョイントを介して圧油を供給可能とする油圧
ポンプとを接続し、該油圧ポンプの流量と方向をポンプ
制御弁の切換で制御するとともに、該ポンプ制御弁を運
転部に設けた走行操作具で切換可能に構成し、該ポンプ
制御弁と走行操作具の間に、走行操作具の操作方向と前
記左右のクローラの駆動方向の関係を前後左右切換可能
な手動切換手段を設けた。
【0008】また、請求項2においては、左右クローラ
を有する下部走行体の上に、運転部を有する上部旋回体
を旋回自在に設けた全旋回式作業車において、左右のク
ローラをそれぞれ前後に駆動する走行モータと、該走行
モータにスイベルジョイントを介して圧油を供給可能と
する油圧ポンプとを接続し、該油圧ポンプと前記左右の
走行モータとの間に一対の方向制御弁を設け、該方向制
御弁を運転部に設けた走行操作具で切換可能に構成し、
該方向制御弁と走行操作具の間に、走行操作具の操作方
向と前記左右のクローラの駆動方向の関係を前後左右切
換可能な手動切換手段を設けた。
【0009】また、請求項3においては、前記上部旋回
体と下部走行体の相対位置を検出する手段と、前後左右
切換手段の切換位置を検出する手段を、EXOR回路を
介して表示手段に接続した。
【0010】また、請求項4においては、前記前後左右
切換手段を電磁弁とし、該電磁弁の切換操作手段を前記
EXOR回路に接続した。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態につい
て、添付の図面に従って説明する。図1は本発明に係る
前後進制御装置を装備した全旋回式作業車の全体側面
図、図2は本発明の前後進制御装置の油圧回路図、図3
は運転部の平面図、図4は上部旋回体と下部走行体前進
方向を向いている状態の相対位置検出手段の模式図、図
5は同じく180度旋回した状態の模式図、図6は同じ
く90度旋回した状態を示す模式図、図7はEXOR回
路と論理演算結果を示す図、図8は切換操作手段を電磁
弁としとしてEXOR回路に接続した実施例の回路図、
図9は方向制御弁を用いた実施例の油圧回路図である。
【0012】まず、本発明に係る全旋回式作業車をバッ
クホーとした実施例の概略構成を説明する。図1に示す
如く、全旋回式作業車は、クローラ式走行装置1を下部
走行体としており、該クローラ式走行装置1の上部中央
に垂直方向に軸心を有する旋回台軸受7を介して上部旋
回体3を旋回自在に配置している。該上部旋回体3は旋
回フレーム8の後部上にはエンジン等を被覆するボンネ
ット9が配設され、該ボンネット9の前部に走行レバー
10や作業レバーや座席14等の運転部30を収納する
キャビン22が配置されている。
【0013】旋回フレーム8の前端部には作業機2が装
着されており、該作業機2はブームブラケット12が旋
回フレーム8の前端部に左右回動自在に取り付けられ、
該ブームブラケット12にはブーム6の下端部が前後回
動自在に支持されている。該ブーム6の他端部にはアー
ム5が回動自在に支持され、該アーム5の先端部にはバ
ケット4が回動自在に支持されている。
【0014】また、ブームブラケット12とブーム6の
途中部前面に設けられたブームシリンダブラケット25
との間にブームシリンダ23が介装され、ブーム6の途
中部背面に設けられるアームシリンダボトムブラケット
26とアーム5基端部に設けられるバケットシリンダブ
ラケット27との間にアームシリンダ29が介装され、
該バケットシリンダブラケット27とバケット4に連結
されるステー11との間にバケットシリンダ24が介装
されている。
【0015】また、前記旋回フレーム8の側部には、ス
イングシリンダ17が配置されて、その基部が旋回フレ
ーム8に枢支され、該スイングシリンダ17のシリンダ
ロッドの先端はブームブラケット12に接続されてお
り、スイングシリンダ17により、ブームブラケット1
2を旋回フレーム8に対して左右に回動でき、作業機2
を左右回動できるようにしている。
【0016】また、旋回フレーム8は旋回台軸受7の上
部に設けた油圧モータ13の作動によって360度左右
旋回可能としており、クローラ式走行装置1のトラック
フレームの前後一側に配置した駆動スプロケットの内側
には走行油圧モータ15R・15Lが配置されて、クロ
ーラ式走行装置1を走行駆動可能としている。
【0017】次に、前記油圧モータ15R・15Lの駆
動を制御する油圧回路について、図2より説明しする。
ボンネット9内に収納されたエンジンの出力軸に作業機
用ポンプ31と、可変容量型の油圧ポンプ32R・32
Lが並列に連動連結されて駆動される。該可変容量型の
油圧ポンプ32R・32Lには油路33a・33b・3
4a・34b、及び、旋回台軸受7に設けたスイベルジ
ョイント35を介して、左右の固定容量型の走行油圧モ
ータ15R・15Lとそれぞれ接続され、一対の油圧式
無段変速装置(HST)を構成している。該走行油圧モ
ータ15R・15Lにはブレーキ装置36R・36Lが
付設されて、圧油が送油されたときにその圧油でブレー
キ装置を解除して走行可能とし、走行停止時にはブレー
キ装置36R・36Lを制動させて、坂道等で空走しな
いようにしている。
【0018】また、前記油圧ポンプ32R・32Lは可
動斜板37R・37Lを傾倒することにより圧油の送油
方向及び送油量を変更可能としており、該可動斜板37
R・37Lは油圧サーボ機構38R・38Lにより傾倒
可能に構成しており、該油圧サーボ機構38R・38L
はポンプ制御弁39R・39Lの二次側と接続されてい
る。該ポンプ制御弁39R・39Lはパイロット操作式
の切換弁により構成され、該ポンプ制御弁39R・39
Lのスプールにはパイロット油路42a・42b・43
a・43bが接続され、該パイロット油路42a・42
b・43a・43bは本発明の前後左右手動切換手段と
なる手動切換弁40を介して走行操作具となる走行レバ
ー10R・10Lの基部に設けたリモコン弁41R・4
1Lと接続されている。
【0019】一方、前記作業用油圧ポンプ31の吐出側
のメイン油路44には、前記旋回用油圧モータ13の駆
動を制御する切換弁45や作業機2の各油圧シリンダを
切り換える各切換弁とタンデム接続され、更に、前記リ
モコン弁41R・41Lとポンプ制御弁39R・39L
の一次側に接続されて、それぞれ圧油を供給可能に構成
している。
【0020】また、前記手動切換弁40は走行レバー1
0R・10Lによる操作の前後進操作と左右のリモコン
弁41R・41Lからの送油を同時に切り換えられるよ
うにしており、該手動切換弁40は後述する運転部30
に配置した前後左右切換レバー51の操作で切り換えら
れるようにしている。但し、図9に示すように、方向切
換弁46R・46Lを用いて走行を制御するように構成
することもできる。即ち、前記可変容量型の油圧ポンプ
32R・32Lの代わりに固定容量型の油圧ポンプ47
・47をエンジンにより駆動し、該油圧ポンプ47・4
7から吐出した圧油を方向制御弁46R・46Lを介し
て走行用油圧モータ15R・15Lへ送油可能とする。
そして、該方向制御弁46R・46Lをパイロット操作
式の切換弁として、リモコン弁41R・41Lからのパ
イロット油圧によって切り換えられるように構成する。
そして、このパイロット油路途中に手動切換弁40を介
装する構成とするのである。
【0021】このような構成において、走行レバー10
R・10Lを同量前方へ回動して前進操作すると、パイ
ロット油路42a・43a(前進側とする)に圧油が送
油されてポンプ制御弁39R・39Lが切り換えられ
て、油圧サーボ機構38R・38Lの前進方向に圧油が
送油され、可動斜板37R・37Lを前進側に傾倒す
る。この傾倒により油圧ポンプ32R・32Lからの圧
油が油路33a・34aを介して走行用油圧モータ15
R・15Lに送油されて、走行用油圧モータ15R・1
5Lを正回転させバックホーを前進させる。
【0022】逆に、走行レバー10R・10Lを同量後
方へ回動して後進操作すると、パイロット油路42b・
43bに送油されて、ポンプ制御弁39R・39Lが前
記と逆に切り換えられて、油圧サーボ機構38R・38
Lにより可動斜板37R・37Lを後進側に傾倒する。
この傾倒により油圧ポンプ32R・32Lからの圧油が
油路33b・34bを介して走行用油圧モータ15R・
15Lに送油されて、走行用油圧モータ15R・15L
を逆回転させバックホーを後進させる。また、左右の走
行レバー10R・10Lの回動量を異なるように操作す
ることで、左右の走行用油圧モータ15R・15Lの回
転数も異なり、旋回を可能としている。
【0023】また、クローラ式走行装置1の前後駆動方
向と左右駆動方向を手動で切り換える前後左右手動切換
手段となる前記前後左右切換レバー51は、図3に示す
ように、キャビン22内の運転部30における座席14
近傍に配置され、該前後左右切換レバー51の基部には
スイッチやセンサー等により構成した検知手段52が配
置され、前後左右切換レバー51の回動位置を検出する
ようにしている。但し、切換弁40の切換位置を検出す
るように構成してもよい。また、図8に示すように、切
換弁40を電磁弁により構成して、スイッチ60の操作
により切換られるように構成することもできる。該スイ
ッチ60は前後左右手動切換手段となり前後左右切換レ
バー51の代わりに座席14近傍に配置される。
【0024】また、図4に示すように、上部旋回体3と
下部走行体となるクローラ式走行装置1との相対位置を
検出する手段が旋回台軸受7に配置されており、該相対
位置検出手段はセンサー55と被検知体56より構成さ
れ、該センサー55と被検知体56のいずれか一方は上
部旋回体3に、他方は下部走行体に取り付けられる。但
し、相対位置検出手段は角度センサーにより構成するこ
ともできる。
【0025】本実施例においては、センサー55をスイ
ッチにより構成して上部旋回体3側に固定し、被検知体
56をカムにより構成して下部走行体側に固定してい
る。該被検知体56は平面視で略円状に構成しており、
前半分の半円部分が後半分の半円部分よりも半径を大き
く、或いは、小さくし、前記センサー55の検知部55
aが摺接し、大径部と当接している時にON(またはO
FF)小径部に当接しているときにOFF(またはO
N)となるようにしている。本実施例では、大径部56
aに当接しているときがON、小径部56bに当接して
いるときがOFFとなるようにしている。
【0026】そして、図7に示すように、前記検知手段
52とセンサー55をEXOR(排他的論理和)回路5
7の入力側に接続し、該EXOR回路57の出力側に前
記表示手段53が接続されている。なお、EXOR回路
57の入力と出力の関係(論理値)は図7の表の如くと
なる。
【0027】このような構成において、図4に示すよう
に、下部走行体の進行方向を矢印で示すF方向(反ブレ
ード19方向)し、上部旋回体3の向きが運転部が向く
方向を前とした場合、図4では上部旋回体3の向きと下
部走行体の進行方向は一致し、前後左右切換レバー51
は操作しないために表示手段53は点灯しない。つま
り、前後左右切換レバー51は操作していないので、そ
の操作を検知する検知手段52はOFF、相対位置検出
手段となるセンサー55は大径部56aに当接している
のでONとなっており、EXOR回路57の出力はOF
Fとなる。但し、出力をONとすることもできる。(図
7の表の括弧内参照)。
【0028】そして、図5の如く、上部旋回体3が反対
側(ブレード19側)へ旋回すると、前後左右切換レバ
ー51は操作しないために検知手段52はOFF、相対
位置検出手段となるセンサー55は小径部56bと当接
するためにOFFとなり、表示手段53はONとなり点
灯して、走行レバー10R・10Lの操作による下部走
行体の走行方向(矢印F)は一致しないことを認識させ
るように表示する。この上部旋回体3を後方へ旋回した
状態で、走行を停止して前後左右切換レバー51を操作
して切換弁40を切り換えると、検知手段52がONと
なり、相対位置検出手段となるセンサー55はOFFと
なっているので、表示手段53はOFFとなり消灯する
(図7の表参照)。このとき、切換弁40の切り換えに
よって送油方向が切り換えられて、走行レバー10R・
10Lの操作と下部走行体の走行方向は一致する。
【0029】このようにして、上部旋回体3を旋回した
とき、表示手段53によって下部走行体の進行方向と操
作手段が一致しているかどうかを容易に判断することが
できるのである。特に、クローラ式運搬車等のブレード
がなくて下部走行体の前後が判断し難い作業車の場合、
運転部に乗り込んで走行を開始しようとするときに、表
示手段53となるランプが点灯していれば、下部走行体
の進行方向と上部旋回体の向きが逆であることが容易に
認識できて、走行方向に間違いが生じに難くなるのであ
る。なお、前記表示手段53はランプを点灯させること
に限定するものではなく、点滅させてもよくまた、モニ
ター等で走行方向と一致しているかどうかを表示するも
のであっても、また、ブザー等の音を発する手段で構成
することもできる。また、表示手段の配置位置は、走行
レバー10の近傍位置や前面ガラス近傍等、オペレータ
ーが容易に認識できるところであれば配置位置は限定す
るものではない。
【0030】また、バックホー等の全旋回式作業車の場
合、図6に示すように、側方または斜め側方を向いた状
態で(下部走行体が)前後進しながら作業する場合があ
る。このとき、センサー55は被検知体56の大径部5
6aと小径部56bの境界部分に位置するために、ON
状態となったりOFFの状態となったりして不安定な状
態となっている。このとき、自動的に切換弁40が切り
換わる構成としていると、少しの角度の差で走行レバー
10R・10Lの操作と進行方向が同一となったり逆と
なったりして、大変操作し難い状態となる。本発明で
は、オペレーターの意志により手動で進行方向を定めて
操作する構成としているために、このような作業の場合
では、いずれか一方に固定できるので、誤操作すること
はなく、快適に前後進操作ができるのである。
【0031】
【発明の効果】本発明は、掘削旋回作業車の油圧回路を
以上のように構成したので、次のような効果を奏する。
まず、請求項1の如く、左右クローラを有する下部走行
体の上に、運転部を有する上部旋回体を旋回自在に設け
た全旋回式作業車において、左右のクローラをそれぞれ
前後に駆動する走行モータと、該走行モータにスイベル
ジョイントを介して圧油を供給可能とする油圧ポンプと
を接続し、該油圧ポンプの流量と方向をポンプ制御弁の
切換で制御するとともに、該ポンプ制御弁を運転部に設
けた走行操作具で切換可能に構成し、該ポンプ制御弁と
走行操作具の間に、走行操作具の操作方向と前記左右の
クローラの駆動方向の関係を前後左右切換可能な手動切
換手段を設けたので、下部走行体の進行方向と上部旋回
体上で操作する操作具の方向が一致または不一致させて
操作するかは、オペレーターが任意に設定できるように
なり、快適な操作を可能とすることができる。また、側
方を向いた状態で前後旋回して走行するような場合に不
安定な動きがなく、オペレーターの意図に反して走行す
ることをなくすことができる。
【0032】そして、請求項2の如く、左右クローラを
有する下部走行体の上に、運転部を有する上部旋回体を
旋回自在に設けた全旋回式作業車において、左右のクロ
ーラをそれぞれ前後に駆動する走行モータと、該走行モ
ータにスイベルジョイントを介して圧油を供給可能とす
る油圧ポンプとを接続し、該油圧ポンプと前記左右の走
行モータとの間に一対の方向制御弁を設け、該方向制御
弁を運転部に設けた走行操作具で切換可能に構成し、該
方向制御弁と走行操作具の間に、走行操作具の操作方向
と前記左右のクローラの駆動方向の関係を前後左右切換
可能な手動切換手段を設けたので、下部走行体の進行方
向と上部旋回体上で操作する操作具の方向が一致または
不一致させて操作するかは、オペレーターが任意に設定
できるようになり、快適な操作を可能とすることができ
る。また、側方を向いた状態で前後旋回して走行するよ
うな場合に不安定な動きがなく、オペレーターの意図に
反して走行することをなくすことができる。
【0033】また、請求項3の如く、前記上部旋回体と
下部走行体の相対位置を検出する手段と、前後左右切換
手段の切換位置を検出する手段を、EXOR回路を介し
て表示手段に接続したので、走行操作具の操作方向と下
部走行体進行方向が一致しているか、不一致かを一目で
判断することができ、操作間違いを減少することができ
る。そして、切換手段の操作に連動しているため、切換
操作により表示も同時に切り換えられ、操作と表示が一
致して分かり易い構成となっている。また、走行方向と
操作方向の不一致を演算するための構成部品は、位置検
出手段とEXOR回路でよいため、構成が簡単で安価に
構成することができる。
【0034】更に、請求項4の如く、前記前後左右切換
手段を電磁弁とし、該電磁弁の切換操作手段を前記EX
OR回路に接続したので、配管を短くすることができ、
操作手段との間の接続が配線でできて容易に組み付ける
ことができ、安価で制御が容易な回路構成とすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る前後進制御装置を装備した全旋回
式作業車の全体側面図である。
【図2】本発明の前後進制御装置の油圧回路図である。
【図3】運転部の平面図である。
【図4】上部旋回体と下部走行体前進方向を向いている
状態の相対位置検出手段の模式図である。
【図5】同じく180度旋回した状態の模式図である。
【図6】同じく90度旋回した状態を示す模式図であ
る。
【図7】EXOR回路と論理演算結果を示す図である。
【図8】切換操作手段を電磁弁としとしてEXOR回路
に接続した実施例の回路図である。
【図9】方向制御弁を用いた実施例の油圧回路図であ
る。
【符号の説明】
1 クローラ式走行装置 3 上部旋回体 10 走行レバー 15R・15L 走行油圧モータ 30 運転部 32R・32L 油圧ポンプ 39R・39L ポンプ制御弁 40 切換弁 51 前後左右切換レバー 57 EXOR回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D003 AA01 AB01 BA01 BA06 BA07 CA03 DA03 DA04 DB05 2D015 GA02 GA03 GB01 3D052 AA16 BB01 BB08 DD01 EE01 FF02 GG02 GG07 HH01 HH02 HH03 HH05 JJ21 JJ25 JJ31 JJ37

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右クローラを有する下部走行体の上
    に、運転部を有する上部旋回体を旋回自在に設けた全旋
    回式作業車において、左右のクローラをそれぞれ前後に
    駆動する走行モータと、該走行モータにスイベルジョイ
    ントを介して圧油を供給可能とする油圧ポンプとを接続
    し、該油圧ポンプの流量と方向をポンプ制御弁の切換で
    制御するとともに、該ポンプ制御弁を運転部に設けた走
    行操作具で切換可能に構成し、該ポンプ制御弁と走行操
    作具の間に、走行操作具の操作方向と前記左右のクロー
    ラの駆動方向の関係を前後左右切換可能な手動切換手段
    を設けたことを特徴とする全旋回式作業車の前後進制御
    装置。
  2. 【請求項2】 左右クローラを有する下部走行体の上
    に、運転部を有する上部旋回体を旋回自在に設けた全旋
    回式作業車において、左右のクローラをそれぞれ前後に
    駆動する走行モータと、該走行モータにスイベルジョイ
    ントを介して圧油を供給可能とする油圧ポンプとを接続
    し、該油圧ポンプと前記左右の走行モータとの間に一対
    の方向制御弁を設け、該方向制御弁を運転部に設けた走
    行操作具で切換可能に構成し、該方向制御弁と走行操作
    具の間に、走行操作具の操作方向と前記左右のクローラ
    の駆動方向の関係を前後左右切換可能な手動切換手段を
    設けたことを特徴とする全旋回式作業車の前後進制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記上部旋回体と下部走行体の相対位置
    を検出する手段と、前後左右切換手段の切換位置を検出
    する手段を、EXOR(排他的論理和)回路を介して表
    示手段に接続したことを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の全旋回式作業車の前後進制御装置。
  4. 【請求項4】 前記前後左右切換手段を電磁弁とし、該
    電磁弁の切換操作手段を前記EXOR回路に接続したこ
    とを特徴とする請求項3に記載の全旋回式作業車の前後
    進制御装置。
JP2001089236A 2001-03-27 2001-03-27 全旋回式作業車の前後進制御装置 Pending JP2002285586A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001089236A JP2002285586A (ja) 2001-03-27 2001-03-27 全旋回式作業車の前後進制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001089236A JP2002285586A (ja) 2001-03-27 2001-03-27 全旋回式作業車の前後進制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002285586A true JP2002285586A (ja) 2002-10-03

Family

ID=18944196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001089236A Pending JP2002285586A (ja) 2001-03-27 2001-03-27 全旋回式作業車の前後進制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002285586A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020083109A (ja) * 2018-11-27 2020-06-04 株式会社Kato Hicom 油圧回路式走行操作装置及び操作方法、並びにこれを用いた建設機械
WO2022202918A1 (ja) * 2021-03-26 2022-09-29 住友重機械工業株式会社 ショベル及びショベルの施工支援システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020083109A (ja) * 2018-11-27 2020-06-04 株式会社Kato Hicom 油圧回路式走行操作装置及び操作方法、並びにこれを用いた建設機械
JP7323974B2 (ja) 2018-11-27 2023-08-09 株式会社加藤製作所 油圧回路式走行操作装置及び操作方法、並びにこれを用いた建設機械
WO2022202918A1 (ja) * 2021-03-26 2022-09-29 住友重機械工業株式会社 ショベル及びショベルの施工支援システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080258889A1 (en) Vehicle with always forward system
KR20090023160A (ko) 선회 작업기
JP2008248981A (ja) 作業機の走行システム
US11352766B2 (en) Working machine with a speed control arrangement
JP2002285586A (ja) 全旋回式作業車の前後進制御装置
JPH11336132A (ja) 旋回式建設機械
JP5723622B2 (ja) 作業機械の走行規制装置
JP3583582B2 (ja) 建設機械の走行操作装置
US20230101102A1 (en) Work vehicle steering control apparatus
KR102304523B1 (ko) 유압모터를 이용하는 농업용 작업기
JP2012219578A (ja) 建設機械の走行操作装置
JPH0759823B2 (ja) 建設機械の走行方向制御装置
JP2804720B2 (ja) 建設機械の旋回位置表示装置
JP2002362889A (ja) 横行システムを持った作業車両
JPH11291931A (ja) クローラ式建設機械の操向制御装置及びその制御方法
JP3616478B2 (ja) 建設機械の走行操作装置
JP4157633B2 (ja) 走行用レバー装置
KR20210017018A (ko) 유압모터를 이용하는 농업용 작업기
JP2011001970A (ja) 建設機械の走行制御装置
JPH0365472A (ja) 履帯式トラクタの操向変速操縦装置
KR20210017020A (ko) 유압모터를 이용하는 농업용 작업기
JP2001090706A (ja) 操作装置とアクチュエータの組合せ変更装置
JPH08158414A (ja) 全旋回式建設機械の走行誤操作防止装置
JP2006341732A (ja) ホイール式建設機械
JP2012255278A (ja) 旋回式の不整地運搬車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080819

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090106