JPH11336132A - 旋回式建設機械 - Google Patents

旋回式建設機械

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JPH11336132A
JPH11336132A JP16428398A JP16428398A JPH11336132A JP H11336132 A JPH11336132 A JP H11336132A JP 16428398 A JP16428398 A JP 16428398A JP 16428398 A JP16428398 A JP 16428398A JP H11336132 A JPH11336132 A JP H11336132A
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JP
Japan
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revolving
turning
driver
traveling
display device
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Application number
JP16428398A
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English (en)
Inventor
Katsumi Miyaki
克己 宮木
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行体を走行させるときに、運転者が旋回体
の旋回位置を容易に確認できる。 【解決手段】 センタジョイントには、複数のスイッチ
片12A〜12Hと接点12Jとから構成された切換ス
イッチ12を設ける。また、走行用の操作レバーの把持
部18B,19Bには、複数の表示器22A〜22Hか
らなる旋回位置表示装置22を配設する。そして、切換
スイッチ12は旋回体の旋回角に応じてスイッチ片12
A〜12Hのうち一のスイッチ片と接点12Jとが接触
する。これにより、切換スイッチ12は、旋回体の旋回
角に応じて表示器22A〜22Hのうち一の表示器を選
択し、この一の表示器を消灯から点灯に切換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等のように走行体に対して旋回可能な
旋回体が設けられた旋回式建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、旋回式建設機械は、油圧ショベ
ル等の旋回式建設機械は、左,右両側に位置して前,後
方向に延びる履帯を有する走行体と、該走行体に旋回可
能に搭載された旋回体等とから大略構成されている。
【0003】そして、旋回体には制御機器、操作レバ
ー、運転席等を備えたキャブ、キャビン、運転室等と呼
ばれる運転者用建屋構造(以下これを「キャブ」とい
う)が設けられている。また、運転席の近傍には、左,
右両側の履帯に対応した走行用操作装置として走行用の
操作レバー等が設けられている。このため、運転者がこ
の操作レバーを前方または後方に傾転操作することによ
って、走行体の履帯は前進または後進するものである。
【0004】また、旋回体は走行体に対して前向き位置
と後向き位置との間で旋回駆動する。ここで、運転者が
旋回体のキャブ内に設けられた運転席に着座した状態
で、左,右の履帯が運転者からみて左側,右側にそれぞ
れ配置されたとき、旋回体の旋回位置は前向き位置とな
る。また、この前向き位置から旋回体が例えば180°
程度旋回し、左,右の履帯が運転者からみて右側,左側
にそれぞれ配置されたとき、旋回体の旋回位置は後向き
位置となる。
【0005】そして、旋回体を前向き位置付近に配置し
た場合には、運転者が操作レバーを運転席から離間する
方向(前方向)に傾転操作したときに、走行体は運転者
からみて前進する。また、運転者が操作レバーを運転席
に近付く方向(後方向)に傾転操作したときに、走行体
は運転者からみて後進する。このため、旋回体を前向き
位置付近に配置した場合には、走行体の履帯は、操作レ
バーを前方向に傾転したときに前進し、後方向に傾転し
たときには後進する。
【0006】一方、旋回体を後向き位置付近に配置した
場合には、運転者が操作レバーを前方向に傾転操作した
ときに、走行体は運転者からみて後進する。また、運転
者が操作レバーを後方向に傾転操作したときに、走行体
は運転者からみて前進する。このため、旋回体を後向き
位置付近に配置した場合には、走行体の履帯は、操作レ
バーを前方向に傾転したときに前進し、後方向に傾転し
たときに後進する。
【0007】また、他の従来技術による旋回式建設機械
として、例えば特開平5−221338号公報には、旋
回体を前向き位置付近に配置した場合と後向き位置付近
に配置した場合とで、走行体の進行方向を逆転させる構
成が開示されている。これにより、旋回体が前向き位
置、後向き位置のいずれの旋回位置に配置された場合で
も、操作レバーを前方向に傾転操作したときに、運転者
からみて走行体の履帯が前進し、操作レバーを後方向に
傾転操作したときに、運転者からみて走行体の履帯が後
進する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来技術による旋回式建設機械では、旋回体を前向き位置
付近に配置した場合と後向き位置付近に配置した場合と
では、運転者の操作感覚が全く逆になる。このため、旋
回体を旋回させたときには、運転者からみて走行体の履
帯が前進するか後進するかが分からなくなる。
【0009】そこで、従来技術による旋回式建設機械で
は、運転者は、左,右の履帯の位置等を目視し、走行体
の履帯が運転者からみて前進するか後進するかを確認し
た後に、走行用の操作レバーを傾転操作する必要があ
る。このため、運転者の疲労が増大し、作業性の低下を
招くという問題がある。
【0010】また、他の従来技術では、旋回体が前向き
位置、後向き位置のいずれの旋回位置に配置された場合
でも、操作レバーを前方向に傾転操作したときに、運転
者からみて走行体の履帯が前進し、操作レバーを後方向
に傾転操作したときに、運転者からみて走行体の履帯が
後進するので、運転者の操作感覚を常時一定にすること
ができる。
【0011】しかし、他の従来技術による旋回式建設機
械では、例えば走行体を進行させつつ旋回体を旋回駆動
する複合的な動作を行った場合には、走行体の進行方向
が運転者の意図に反して例えば前進から後進に切換わる
ことがある。このため、このような従来技術による旋回
式建設機械は複合的な動作を行いにくいという問題があ
る。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は走行体を駆動させるときに、運
転者が旋回体の旋回位置を認識できる旋回式建設機械を
提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、前,後方向に延びる左,右の履帯を
有する走行体と、該走行体に対して旋回可能に搭載さ
れ、運転席を有する旋回体と、該旋回体の運転席の近傍
に位置して設けられ、前記走行体の履帯を走行すべく操
作する走行用操作装置とからなる旋回式建設機械に適用
される。
【0014】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、運転席の近傍に設けられ、複数の表示器が切換
わることによって前記旋回体がいずれの旋回位置にある
かを表示する旋回位置表示装置と、前記走行体と旋回体
との間に設けられ、旋回体が走行体に対して旋回すると
きの旋回角に応じて前記旋回位置表示装置を構成する複
数の表示器のうち一の表示器を選択する旋回角検出手段
とを備える構成としたことにある。
【0015】このように構成したことにより、旋回角検
出手段によって旋回体の旋回角に応じて複数の表示器の
うち一の表示器を選択することができる。これにより、
旋回体の旋回角に応じて旋回位置表示装置の複数の表示
器のうち一の表示器を切換えることができる。このた
め、運転者は、運転席の近傍に設けられた旋回位置表示
装置を目視することによって、旋回体の旋回位置を認識
し、走行体の履帯を走行させることができる。
【0016】また、請求項2の発明が採用する構成の特
徴は、運転席の近傍に設けられ、複数の表示器が切換わ
ることによって前記旋回体がいずれの旋回位置にあるか
を表示する旋回位置表示装置と、前記走行体と旋回体と
の間に設けられ、旋回体が走行体に対して旋回するとき
の旋回角を検出する旋回角検出器と、該旋回角検出器か
らの検出信号を用いて前記旋回位置表示装置を構成する
複数の表示器のうち一の表示器を選択する表示器選択手
段とを備える構成としたことにある。
【0017】このように構成したことにより、旋回角検
出器によって旋回体の旋回角を検出することができる。
そして、旋回角検出器からの検出信号を用いて表示器選
択手段は複数の表示器のうち一の表示器を選択すること
ができる。これにより、旋回体の旋回角に応じて旋回位
置表示装置の複数の表示器のうち一の表示器を切換える
ことができる。
【0018】また、請求項3の発明は、旋回位置表示装
置を、走行用操作装置に設けたことにある。
【0019】これにより、運転者が走行体の履帯を走行
させるために走行用操作装置を操作するときには、この
走行用操作装置に設けられた旋回位置表示装置を容易に
目視することができる。このため、運転者は、旋回体の
旋回位置を容易に確認することができる。
【0020】また、請求項4の発明は、走行用操作装置
は、基端側が運転席近傍の床板に設けられ上側に向けて
延びるアーム部と、該アーム部の先端側に設けられ運転
者によって把持される把持部とからなる操作レバーであ
り、旋回位置表示装置を、該操作レバーの把持部に配置
したことにある。
【0021】このように構成したことにより、旋回体の
旋回位置に応じて操作レバーの把持部に配置された旋回
位置表示装置の複数の表示器のうち一の表示器が切換わ
る。そして、走行体を駆動させるために運転者が操作レ
バーの把持部を把持するときには、運転者は把持部に配
置された旋回位置表示装置を目視する。これにより、運
転者は旋回体の旋回位置を認識することができる。
【0022】また、請求項5の発明は、旋回位置表示装
置を、前,後方向、左,右方向、斜め方向のいずれか一
の方向を表示する表示器によって構成したことにある。
【0023】これにより、旋回体の旋回角に応じて前,
後方向、左,右方向、斜め方向のいずれか一の方向を表
示する表示器が切換わる。このため、運転者は、走行用
操作装置を操作するときに、運転者からみていずれの方
向に走行体が走行するのかを認識することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態に
よる旋回式建設機械として油圧ショベルを例に挙げて、
図1ないし図13に基づいて詳細に説明する。
【0025】図1ないし図7は本発明の第1の実施の形
態に係り、1は油圧ショベルの走行体で、該走行体1
は、左,右両側に位置し、前,後方向に延びる履帯2,
3を有している。
【0026】4は走行体1に旋回可能に搭載された旋回
体で、該旋回体4は旋回フレーム5上に設けられたキャ
ブ6と、該キャブ6の後側に配設された建屋カバー7
と、該建屋カバー7の後側に配設されたカウンタウエイ
ト8等とから構成されている。また、旋回体4の前側に
はブーム9A、アーム9B、バケット9Cからなる作業
装置9が俯仰動可能にピン結合されている。
【0027】そして、旋回体4は、図2に示すように走
行体1に対して旋回角θをもって旋回駆動するものであ
る。ここで、旋回角θは、旋回中心Oから履帯2,3に
平行で前側に向けて延びる線R1 と旋回中心Oから作業
装置9に向けて延びる線R2とがなす角度である。
【0028】このため、運転者がキャブ6内の後述する
運転席15に着座した状態で、左,右の履帯2,3が運
転者からみて左側,右側にそれぞれ配置されたとき、旋
回角θは0°程度となる。また、左,右の履帯2,3が
運転者からみて右側,左側にそれぞれ配置されたとき、
旋回角θは180°程度となるものである。
【0029】10は旋回体4の旋回フレーム5に設けら
れた旋回装置で、該旋回装置10は、図3に示すように
走行体1との間に設けられた旋回輪10A、旋回モータ
等から構成されている。そして、旋回装置10を駆動す
ることによって、旋回体4は走行体1に対して旋回する
ものである。
【0030】11は環状をなす旋回輪10Aの中心側に
設けられたセンタジョイントで、該センタジョイント1
1は、走行体1の丸胴1Aに取付けられた筒状のボディ
11Aと、旋回体4の旋回フレーム5に取付けられ該ボ
ディ11Aに回動自在に連結されたスピンドル11Bと
から構成されている。そして、センタジョイント11
は、走行体1の履帯2,3を駆動する油圧モータ(図示
せず)と旋回体4の建屋カバー7内に設けられた油圧ポ
ンプ(図示せず)との間を接続するものである。
【0031】12は走行体1と旋回体4の間に設けられ
た旋回角検出手段としての回転式の切換スイッチで、該
切換スイッチ12は、センタジョイント11のボディ1
1Aに取付けられた8個のスイッチ片12A〜12H
と、該スイッチ片12A〜12Hのうちいずれか一個と
接触可能となりスピンドル11Bに取付けられた接点1
0Jとから構成されている。
【0032】そして、各スイッチ片12A〜12Hは4
5°程度の範囲に亘って円弧状に延び、旋回体4の旋回
角θに応じて取付けられている。このため、スイッチ片
12Aは、旋回体4の旋回位置が前向き位置となったと
きに、接点12Jと接触する。同様に、スイッチ片12
B,12C,12D,12E,12F,12G,12H
は、旋回体4の旋回位置が右横前向き位置,右横向き位
置,右横後向き位置,後向き位置,左横後向き位置,左
横向き位置,左横前向き位置となったときに、接点12
Jにそれぞれ接触するものである。
【0033】なお、本実施の形態では、旋回角θが0°
〜22.5°,337.5°〜360°の範囲にあると
きを前向き位置、旋回角θが22.5°〜67.5°の
範囲にあるときを右横前向き位置、旋回角θが67.5
°〜112.5°の範囲にあるときを右横向き位置、旋
回角θが112.5°〜157.5°の範囲にあるとき
を右横後向き位置、旋回角θが157.5°〜202.
5°の範囲にあるときを後向き位置、旋回角θが20
2.5°〜247.5°の範囲にあるときを左横後向き
位置、旋回角θが247.5°〜292.5°の範囲に
あるときを左横向き位置、旋回角θが292.5°〜3
37.5°の範囲にあるときを左横前向き位置としてい
る。
【0034】また、各スイッチ片12A〜12Hは配線
13A〜13Hが接続され、接点12Jは配線13Jが
接続されている。そして、配線13A〜13Hは後述す
る各表示器22A〜22Hに接続されると共に、配線1
3Jにも接続されている。また、配線13Jの途中には
各表示器22A〜22Hを点灯させるための電源14が
取付けられている。これにより、切換スイッチ12は、
旋回体4が8箇所の旋回位置のうちいずれの旋回位置に
あるかを判定すると共に、各表示器22A〜22Hと電
源14との接続を切換え、複数の表示器22A〜22H
のうち一の表示器を選択するものである。
【0035】15はキャブ6内に設けられた運転席で、
該運転席15は図4および図5に示すようにキャブ6内
のほぼ中央に配設されている。また、運転席15の左,
右両側には旋回体4の旋回駆動や作業装置9の俯仰動を
制御するための作業用の操作レバー16,17が取付け
られている。そして、運転席15に運転者が着座した状
態で、運転者は走行体1の走行や旋回体4の旋回等の操
作を行うものである。
【0036】18,19は履帯2,3を走行するために
運転席15の近傍に設けられた走行用操作装置としての
走行用の操作レバーで、該各操作レバー18,19は、
図4ないし図6に示すように運転席13の前側に位置
し、キャブ6の床板6Aに傾転可能に取付けられてい
る。また、該各操作レバー18,19は、減圧弁型パイ
ロット弁(図示せず)に接続されている。そして、操作
レバー18,19を前方向(図1中の矢示A方向)に傾
転操作したときには、減圧弁型パイロット弁が切換わ
り、履帯2,3は図1中の矢示C方向に前進する。一
方、操作レバー18,19を後方向(図1中の矢示B方
向)に傾転操作したときには、減圧弁型パイロット弁が
切換わり、履帯2,3は図1中の矢示D方向に後進する
ものである。
【0037】また、操作レバー18は、図6に示すよう
に基端側が床板6Aに取付けられ上側に向けて延びるア
ーム部18Aと、該アーム部18Aの先端側に設けられ
運転者が把持する把持部18Bとから構成されている。
一方、操作レバー19も、操作レバー18と同様にアー
ム部19Aと略直方体状に形成された把持部19Bとか
ら構成されている。
【0038】20,21は操作ペダルで、該各操作ペダ
ル20,21は、操作レバー18,19に固定され、床
板6Aに回動可能に取付けられている。このため、操作
ペダル20を前,後方向に回動したときに、履帯2は前
進,後進する。同様に、操作ペダル21を前,後方向に
回動したときに、履帯3は前進,後進する。
【0039】22は操作レバー18,19の把持部18
B,19Bに取付けられた旋回位置表示装置で、該旋回
位置表示装置22は8個の表示器22A〜22Hから構
成されている。また、表示器22A〜22Hは、運転者
が運転席15に着座したときに見易い位置として、把持
部18B,19Bの上面18B1 ,19B1 に配設され
ている。
【0040】そして、表示器22A〜22Hは、配線1
3A〜13Hを通じて切換スイッチ12に接続されると
共に、配線13Jを通じて電源14に接続されている。
このため、表示器22A,22B,22C,22D,2
2E,22F,22G,22Hは、旋回体4の旋回位置
が前向き位置,右横前向き位置,右横向き位置,右横後
向き位置,後向き位置,左横後向き位置,左横向き位
置,左横前向き位置となったときに、それぞれ消灯から
点灯に切換わるものである。また、表示器22A〜22
Hのうち一の表示器(例えば表示器22A)が点灯して
いるときには、他の表示器(例えば表示器22B〜22
H)は消灯するものである。
【0041】また、表示器22Aは、旋回体4の旋回位
置が前向き位置にあるときに、青色、緑色その他の緑色
系統で点灯する。一方、表示器22Eは、旋回体4の旋
回位置が後向き位置にあるときに、赤色系統で点灯す
る。そして、他の表示器22B,22C,22D,22
F,22G,22Hは旋回体4の旋回位置が右横前向き
位置,右横向き位置,右横後向き位置,左横後向き位
置,左横向き位置,左横前向き位置にあるときに、黄色
系統で点灯する。なお、表示器22Eは、運転者に注意
を促すと共に、運転者の認識が容易となるように点滅さ
せる構成としてもよい。
【0042】そして、各表示器22A〜22Hには操作
レバー18,19を同時に前方向(後方向)に傾転操作
したときに、運転者からみて走行体1が走行する方向を
示す矢印が表示されている。
【0043】即ち、旋回体4が前向き位置にあるときに
は、操作レバー18,19を同時に前方向(後方向)に
傾転操作したときに、運転者からみて走行体1は前方向
(後方向)となる図5中の矢示P1 (P5 )方向に走行
するため、表示器22Aには、前方向(後方向)を示す
矢印が表示される。また、旋回体4が後向き位置にある
ときには、運転者からみて走行体1は後方向(前方向)
図5中の矢示P5 (P1 )方向に走行するため、表示器
22Eには、後方向(前方向)を示す矢印が表示され
る。
【0044】一方、旋回体4が右横向き位置にあるとき
には、操作レバー18,19を同時に前方向(後方向)
に傾転操作したときに、運転者からみて走行体1は左横
方向(右横方向)となる図5中の矢示P3 (P7 )方向
に走行するため、表示器22Cには、左横方向(右横方
向)を示す矢印が表示される。また、旋回体4が左横向
き位置にあるときには、運転者からみて走行体1は右横
方向(左横方向)となる図5中の矢示P7 (P3 )方向
に走行するため、表示器22Gには、右横方向(左横方
向)を示す矢印が表示される。
【0045】また、旋回体4が右横前向き位置にあると
きには、操作レバー18,19を同時に前方向(後方
向)に傾転操作したときに、運転者からみて走行体1は
左前斜め方向(右後斜め方向)となる図5中の矢示P2
(P6 )方向に走行するため、表示器22Bには、左前
斜め方向(右後斜め方向)を示す矢印が表示される。ま
た、旋回体4が左横前向き位置にあるときには、運転者
からみて走行体1は右前斜め方向(左後斜め方向)とな
る図5中の矢示P8 (P4 )方向に走行するため、表示
器22Hには、右前斜め方向(左後斜め方向)を示す矢
印が表示される。
【0046】また、旋回体4が右横後向き位置にあると
きには、操作レバー18,19を同時に前方向(後方
向)に傾転操作したときに、運転者からみて走行体1は
左後斜め方向(右前斜め方向)となる図5中の矢示P4
(P8 )方向に走行するため、表示器22Dには、左後
斜め方向(右前斜め方向)を示す矢印が表示される。ま
た、旋回体4が左横後向き位置にあるときには、運転者
からみて走行体1は右後斜め方向(左前斜め方向)とな
る図5中の矢示P6 (P2 )方向に走行するため、表示
器22Fには、右後斜め方向(左前斜め方向)を示す矢
印が表示される。
【0047】さらに、表示器22A〜22Hのうち、操
作レバー18には5個の表示器22A,22B,22
C,22G,22Hが配設され、操作レバー19には3
個の表示器22D,22E,22Fが配設されている。
【0048】本実施例による油圧ショベルは上述の如き
構成を有するもので、次にその作動について説明する。
【0049】まず、運転者は走行用の操作レバー18,
19等を傾転操作し、走行体1を走行させ、土砂の掘削
作業等を行う作業現場に移動する。次に、運転者は作業
用の操作レバー16,17を傾転操作し、旋回体4を旋
回させると共に、作業装置9を俯仰動させることにより
土砂等の掘削作業を行う。
【0050】そして、次なる作業現場に油圧ショベルを
移動させるために、例えば走行体1を運転者からみて前
方に移動させるときには、旋回体4の旋回位置によって
運転者が操作レバー18,19を傾転させる方向が異な
ることになる。
【0051】即ち、図1の状態のように旋回体4が前向
き位置にあるときには、走行体1の履帯2,3を図1中
の矢示C方向に走行させるので、運転者は操作レバー1
8,19を矢示A方向となる前方向に傾転操作させる必
要がある。一方、旋回体4が後向き位置にあるときに
は、走行体1の履帯2,3を矢示D方向に走行させるの
で、運転者は操作レバー18,19を矢示B方向となる
後方向に傾転操作させる必要がある。
【0052】このように、運転者は走行体1を走行させ
るときには、旋回体4の旋回位置を確認する必要があ
る。このとき、旋回体4の旋回位置によって操作レバー
18,19に配設された表示器22A〜22Hのうちい
ずれか一つが点灯しているから、運転者は表示器22A
〜22Hを目視することによって容易に旋回体4の旋回
位置を確認することができる。
【0053】このため、例えば旋回体4が前向き位置に
あるときには、表示器22Aが点灯するから、運転者は
表示器22Aの点灯を目視によって確認する。そして、
運転者は、走行体1を矢示C方向に走行させるために、
操作レバー18,19を前方向に傾転操作する。
【0054】一方、例えば旋回体4が後向き位置にある
ときには、表示器22Eが点灯するから、運転者は表示
器22Eの点灯を目視によって確認する。そして、運転
者は、走行体1を矢示D方向に走行させるために、操作
レバー18,19を後方向に傾転操作する。
【0055】このようにして、運転者は、運転席15に
着座した状態で旋回体4の旋回位置を容易に確認でき、
旋回体4の旋回位置に応じて走行体1を走行させること
ができる。このため、運転者が旋回体4の旋回位置を確
認できないために、運転者の意図しない方向に走行体1
が走行するのを防止することができる。
【0056】また、走行体1を前進,後進させつつ旋回
体4を旋回させる複合的な操作を行うときであっても、
旋回体4の旋回位置によって走行体1が走行する方向が
切換わることがない。即ち、例えば走行体1を図1中の
矢示C方向に前進させるために、操作レバー18,19
を前方向(図1中の矢示A方向)に傾転操作すると共
に、旋回体4を前向き位置から後向き位置に向けて旋回
させたときでも、操作レバー18,19を前方向に傾転
させている間、走行体1は矢示C方向に前進し、矢示D
方向に後進することはない。このため、複合的な操作を
行うときでも運転者に余計な負担がかからず作業性を向
上させることができる。
【0057】また、旋回位置表示装置22の表示器22
A〜22Hのうち旋回体4が前向き傾向の旋回位置にあ
るとき、即ち操作レバー18には、旋回角θが0°〜1
12.5°,247.5°〜360°の範囲にあるとき
に点灯する表示器22A,22B,22C,22G,2
2Hが配設されている。また、旋回体4が後向き傾向の
旋回位置にあるとき、即ち操作レバー19には、旋回角
θが112.5°〜202.5°の範囲にあるときに点
灯する表示器22D,22E,22Fが配設されてい
る。このため、運転者は一対の操作レバー18,19の
うちいずれか一方を目視することによって、容易に旋回
体4の旋回位置が前向き傾向であるか後向き傾向である
かを認識することができる。これにより、旋回体4の前
向き傾向であるか後向き傾向であるかを判別し易くな
り、運転者は旋回体4の旋回位置に応じて走行体1を走
行させることができる。
【0058】また、表示器22A〜22Hは切換スイッ
チ12によって選択する構成としたので、簡易な切換ス
イッチ12によって旋回体4の旋回位置に応じて表示器
22A〜22Hのうち一の表示器を点灯させることがで
き、油圧ショベルの製造コストを低減することができ
る。
【0059】かくして、本実施の形態では、該旋回位置
表示装置22の表示器22A〜22Hを切換スイッチ1
2によって選択する構成としたので、旋回体4の旋回位
置に応じて表示器22A〜22Hのうち一の表示器を消
灯から点灯に切換えることができる。このため、運転者
は走行体1を走行させるときに、旋回位置表示装置22
を目視し、表示器22A〜22Hのうち点灯している表
示器を確認することによって、容易に旋回体4の旋回位
置を確認することができる。これにより、運転者が意図
した方向に走行体1を走行させることができる。
【0060】また、走行用の操作レバー18,19に旋
回位置表示装置22を設けたので、走行体1を走行させ
るために運転者が操作レバー18,19を目視したとき
に、旋回位置表示装置22を容易に目視でき、旋回体4
の旋回位置を確実に確認することができる。
【0061】また、旋回位置表示装置22を操作レバー
18,19の把持部18B,19Bに配置したので、運
転者が走行体1を走行させるために、操作レバー18,
19を把持するときに、容易に運転者は旋回位置表示装
置22の表示器22A〜22Hを目視することができ
る。このため、運転者が走行体1を走行させるときに、
容易かつ確実に旋回体4の旋回位置を認識することがで
きる。
【0062】そして、一旦、走行体1を走行させた後
は、操作レバー18,19の傾転方向によって走行体1
が走行する方向を認識できるので、運転者は表示器22
A〜22Hの点灯を確認する必要性はない。このため、
旋回位置表示装置22の表示器22A〜22Hは、操作
レバー18,19を操作しているときに運転者の手によ
って目視できなくてもよい。
【0063】さらに、旋回位置表示装置22を、前,後
方向、左,右方向、斜め方向のいずれか一の方向を表示
する表示器22A〜22Hによって構成したので、旋回
体4の旋回角θに応じて前,後方向、左,右方向、斜め
方向のいずれか一の方向を表示する表示器が点灯する。
このため、運転者は、操作レバー18,19を操作する
ときに、運転者からみていずれの方向に走行体1が走行
するのかを認識することができる。
【0064】次に、図8は本発明の第2の実施の形態を
示し、本実施の形態の特徴は旋回位置表示装置の4個の
表示器によって構成し、旋回体4の4箇所の旋回位置に
応じて切換えたことにある。なお、本実施の形態では前
記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0065】31は旋回角検出手段としての回転式の切
換スイッチで、該切換スイッチ31は、第1の実施の形
態による切換スイッチ12とほぼ同様にスイッチ片31
A〜31Dと接点31Eとから構成され、センタジョイ
ント11に取付けられている。
【0066】そして、各スイッチ片31A〜31Dは9
0°程度の範囲に亘って円弧状に延び、スイッチ片31
Aは、旋回体4の旋回位置が前向き位置となったとき
に、接点31Eと接触する。同様に、スイッチ片31
B,31C,31Dは、旋回体4の旋回位置が右横向き
位置,後向き位置,左横向き位置となったときに、接点
31Eにそれぞれ接触する。
【0067】なお、本実施の形態では、旋回角θが0°
〜45°,315°〜360°の範囲にあるときを前向
き位置、旋回角θが45°〜135°の範囲にあるとき
を右横向き位置、旋回角θが135°〜225°の範囲
にあるときを後向き位置、旋回角θが225°〜315
°の範囲にあるときを左横向き位置としている。
【0068】また、各スイッチ片31A〜31Dは配線
32A〜32Dが接続され、接点31Eは配線32Eが
接続されている。そして、配線32A〜32Dは後述す
る各表示器33A〜33Dに接続されると共に、配線3
2Eにも接続されている。また、配線32Eの途中に
は、各表示器33A〜33Dを点灯させるための電源1
4が取付けられている。これにより、切換スイッチ31
は、旋回体4が4箇所の旋回位置のうちいずれの旋回位
置にあるかを判定すると共に、各表示器33A〜33D
のうち一の表示器を選択するものである。
【0069】33は第1の実施の形態による旋回位置表
示装置22とほぼ同様に操作レバー18,19の把持部
18B,19Bに取付けられた旋回位置表示装置で、該
旋回位置表示装置33は4個の表示器33A〜33Dに
よって構成されている。
【0070】そして、表示器33A〜33Dは、配線3
2A〜32Dを通じて切換スイッチ31に接続されると
共に、配線32Eを通じて電源14に接続されている。
このため、表示器33A,33B,33C,33Dは、
旋回体4の旋回位置が前向き位置,右横向き位置,後向
き位置,左横向き位置となったときに、それぞれ消灯か
ら点灯に切換わるものである。
【0071】また、表示器33Aは、旋回体4の旋回位
置が前向き位置にあるときに、青色、緑色その他の緑色
系統で点灯する。一方、表示器33Cは、旋回体4の旋
回位置が後向き位置にあるときに、赤色系統で点灯す
る。そして、表示器33B,33Dは旋回体4の旋回位
置が右横向き位置,左横向き位置にあるときに、黄色系
統で点灯する。
【0072】そして、各表示器33A〜33Dには第1
の実施の形態による各表示器22A〜22Hと同様に、
運転者からみて走行体1が走行する方向を示す矢印が表
示されている。
【0073】即ち、旋回体4が前向き位置にあるときに
は、操作レバー18,19を同時に前方向(後方向)に
傾転操作したときに、運転者からみて走行体1は前方向
(後方向)となる図5中の矢示P1 (P5 )方向に走行
するため、表示器33Aには、前方向(後方向)を示す
矢印が表示される。また、旋回体4が後向き位置にある
ときには、運転者からみて走行体1は後方向(前方向)
図5中の矢示P5 (P1 )方向に走行するため、表示器
33Cには、後方向(前方向)を示す矢印が表示され
る。
【0074】一方、旋回体4が右横向き位置にあるとき
には、操作レバー18,19を同時に前方向(後方向)
に傾転操作したときに、運転者からみて走行体1は左横
方向(右横方向)となる図5中の矢示P3 (P7 )方向
に走行するため、表示器33Bには、左横方向(右横方
向)を示す矢印が表示される。また、旋回体4が左横向
き位置にあるときには、運転者からみて走行体1は右横
方向(左横方向)となる図5中の矢示P7 (P3 )方向
に走行するため、表示器33Dには、右横方向(左横方
向)を示す矢印が表示される。
【0075】かくして、本実施の形態でも前記第1の実
施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。し
かし、本実施の形態では、旋回体4の4箇所の旋回位置
に応じて切換える構成としたので、切換スイッチ31、
旋回位置表示装置33等の構成を簡素化することがで
き、製造コストを低減することができる。また、4個の
表示器33A〜33Dによって、旋回体4の旋回位置を
表示するので、例えば8個等の多数の表示器を用いたと
きに比して、運転者の視認性を高めることができる。
【0076】次に、図9は本発明の第3の実施の形態を
示し、本実施の形態の特徴は旋回角をポテンショメータ
によって検出する、このポテンショメータからの検出信
号を用いてコントローラは旋回位置表示装置の表示器を
切換える構成としたことにある。なお、本実施の形態で
は前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号
を付し、その説明を省略するものとする。
【0077】41は例えばセンタジョイント11に配設
された旋回角検出器としてのポテンショメータで、該ポ
テンショメータ41は、環状の抵抗体41Aと該抵抗体
41Aの一部に接触する接点41Bとからなり、旋回体
4の旋回角θに応じてその抵抗値が変化するものであ
る。このため、ポテンショメータ41は旋回体4の旋回
角θに応じた電圧、電流等の検出信号を出力する。そし
て、ポテンショメータ41には配線42A,42Bを通
じて後述のコントローラ43が接続されている。
【0078】43は表示器選択手段としてのコントロー
ラで、該コントローラ43はその入力側が配線42A,
42Bを通じてポテンショメータ41が接続されると共
に、出力側が配線44A〜44Hを通じて第1の実施の
形態による旋回位置表示装置22とほぼ同様の旋回位置
表示装置45に接続されている。このため、コントロー
ラ43はポテンショメータ41からの検出信号を用いて
旋回体4の旋回角θを演算し、この演算した旋回角θに
応じて旋回位置表示装置45の表示器45A〜45Hの
うち一の表示器を選択する。これにより、コントローラ
43は、この選択した表示器を消灯から点灯を切換える
ものである。
【0079】かくして、本実施の形態でも前記第1の実
施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができが、本
実施の形態では、コントローラ43によってポテンショ
メータ41による検出信号を用いて旋回体4の旋回角θ
を演算すると共に、旋回位置表示装置45の表示器45
A〜45Hを切り換える構成としたから、例えば表示器
45Aを点灯する旋回角θの範囲を自由に設定すること
ができる。
【0080】なお、第3の実施の形態によるポテンショ
メータ41に替えて旋回角θに応じたディジタル信号を
出力する例えば光学式の角度センサ等を用いてもよい。
【0081】また、前記第1,第3の実施の形態では、
旋回位置表示装置22,45の表示器22A〜22H,
45A〜45Hに、前,後方向等を示す2個の矢印を表
示させるものとしたが、図10に示す第1の変形例によ
る表示器22A′〜22H′のように、2つの操作レバ
ー18,19を同時に前方向に傾転操作したときに、運
転者からみて走行体1が走行する方向を示す矢印を1個
のみ表示する構成としてもよい。
【0082】同様に、第2の実施の形態による旋回位置
表示装置33の表示器33A〜33Dに、前,後方向を
示す矢印を表示させるものとしたが、図11に示す第2
の変形例による表示器33A′〜33D′のように、2
つの操作レバー18,19を同時に前方向に傾転操作し
たときに、運転者からみて走行体1が走行する方向を示
す矢印だけを表示する構成としてもよい。
【0083】また、前記第1,第3の実施の形態では、
旋回位置表示装置22,45を8個の表示器22A〜2
2H,45A〜45Hによって構成し、旋回体4の8箇
所の旋回位置に応じて切換える構成としたが、図12に
示す第3の変形例のように、4個の表示器51A〜51
Dからなる旋回位置表示装置51を用いる構成としても
よい。このとき、表示器51A,51B,51Dは、操
作レバー18に配設し、表示器51Cは操作レバー19
に配設する。
【0084】そして、表示器51Aは、旋回角θが0°
〜67.5°,292.5°〜360°の範囲にあると
き、即ち旋回体4が前向き位置にあるときに点灯する。
また、表示器51Cは、旋回角θが112.5°〜24
7.5°の範囲にあるとき、即ち旋回体4が後向き位置
にあるときに点灯する。また、表示器51B,51D
は、旋回角θが67.5°〜112.5°,247.5
°〜292.5°の範囲、即ち旋回体4が右横向き位
置、左横向き位置にあるときに点灯する。
【0085】また、表示器51A,51Cには3方向を
示す矢印52A〜52C,53A〜53Cが設けられて
いる。そして、矢印52Aは、旋回角θが0°〜22.
5°,337.5°〜360°の範囲にあるときに点灯
する。同様に、矢印52B,52Cは、旋回角θが2
2.5°〜67.5°,292.5°〜337.5°の
範囲にあるときに点灯する。また、矢印53A,53
B,53Cは、旋回角θが157.5°〜202.5
°,112.5〜157.5°,202.5°〜24
7.5°の範囲にあるときに点灯する。
【0086】このため、矢印52A〜52C,53A〜
53Cは操作レバー18,19を同時に前方向(後方
向)に傾転操作したときに、運転者からみて走行体1が
走行する方向を示すものである。即ち、矢印52A,5
3Aは、前,後方向を示し、矢印52B,52C,53
B,53Cは、斜め方向を示すものである。また、表示
器51B,51Dにも左,右方向を示す矢印が表示され
る。
【0087】これにより、運転者は旋回体4が前向き位
置,後向き位置のいずれの旋回位置にあるかを容易に確
認できる。また、矢印52A〜52C,53A〜53C
を目視することによって、より詳細な旋回体4の旋回位
置を確認することができると共に、運転者からみて走行
体1が走行する方向を容易に認識することができる。
【0088】さらに、第3の変形例による表示器51
A,51Cをより大きくし、図13に示す第4の変形例
の表示器51A′,51C′としてもよい。これによ
り、運転者は旋回体4の旋回位置の確認がさらに容易に
なる。
【0089】また、前記各実施の形態では、旋回位置表
示装置22,33,45,51を操作レバー18,19
の把持部18B,19Bの上面18B1 ,19B1 に配
設する構成としたが、運転者が着座した状態で見易い位
置であればよく、例えば、各把持部18B,19Bの運
転席15側に位置する側面や操作ペダル20,21の上
面に配設する構成としてもよい。
【0090】また、前記各実施の形態では旋回体4の
8,4箇所の旋回位置に応じて切換わる旋回位置表示装
置を用いるものとしたが、例えば2箇所の旋回位置や6
箇所の旋回位置等によって切換わる構成としてもよく、
2箇所以上の旋回位置で切換わる構成であればよい。
【0091】また、前記第1,第2の実施の形態では切
換スイッチ12,31をセンタジョイント11に取付け
るものとしたが、例えば切換スイッチ12,31のスイ
ッチ片12A〜12H,31A〜31Dを走行体1の丸
胴1Aに取付け、接点12J,31Eを旋回体4の旋回
フレーム5に取付ける構成としてもよい。同様に、第3
の実施の形態によるポテンショメータ41を走行体1の
丸胴1Aと旋回体4の旋回フレーム5に取付ける構成と
してもよい。
【0092】さらに、前記各実施の形態では旋回式建設
機械として油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発
明はこれに限らず、例えば自走式油圧クレーン等の旋回
体を備えた旋回式建設機械に適用してもよい。ポテンシ
ョメータ ポテンショメータ
【0093】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、旋回角検出手段によって旋回位置表示装置を構成
する複数の表示器のうち一の表示器を選択する構成とし
たので、旋回体の旋回位置に応じて表示器を切換えるこ
とができる。このため、運転者は走行体を走行させると
きに、旋回位置表示装置を目視することによって容易に
旋回体の旋回位置を確認することができ、運転者が意図
した方向に走行体を走行させることができる。
【0094】また、請求項2の発明によれば、旋回角検
出器による検出信号を用いて旋回体の旋回位置を判定す
ると共に、表示器選択手段によって旋回位置表示装置の
表示器を選択する構成としたので、各表示器を選択する
旋回角の範囲を自由に設定することができる。
【0095】また、請求項3の発明によれば、旋回位置
表示装置を走行用操作装置に設けたので、走行体を走行
すべく、運転者が走行用操作装置を目視したときに、旋
回体の旋回位置を容易に確認することができる。
【0096】また、請求項4の発明によれば、旋回位置
表示装置を操作レバーの把持部に配置したので、走行体
を走行すべく、運転者が操作レバーを把持するときに、
容易に旋回位置表示装置を目視することができる。この
ため、運転者が走行体を走行させるときに、容易かつ確
実に旋回体の旋回位置を認識することができる。
【0097】さらに、請求項5の発明によれば、旋回位
置表示装置を、前,後方向、左,右方向、斜め方向のい
ずれか一の方向を表示する表示器によって構成したの
で、旋回体の旋回角に応じて前,後方向、左,右方向、
斜め方向のいずれか一の方向を表示する表示器が点灯す
る。このため、運転者は、走行体を走行させるときに、
運転者からみていずれの方向に走行体が走行するのかを
認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による油圧ショベル
を示す外観図である。
【図2】第1の実施の形態による油圧ショベルを示す平
面図である。
【図3】第1の実施の形態による旋回装置、センタジョ
イント等を拡大して示す縦断面図である。
【図4】第1の実施の形態による運転席、操作レバー等
が設けられたキャブを示す模式的な縦断面図である。
【図5】第1の実施の形態による運転席、操作レバー等
が設けられたキャブを示す模式的な横断面図である。
【図6】第1の実施の形態による操作レバー、操作ペダ
ル等を示す斜視図である。
【図7】第1の実施の形態による切換スイッチ、旋回位
置表示装置等を示す回路構成図である。
【図8】第2の実施の形態による切換スイッチ、旋回位
置表示装置等を示す回路構成図である。
【図9】第3の実施の形態によるポテンショメータ、コ
ントローラ、旋回位置表示装置等を示す回路構成図であ
る。
【図10】第1の変形例による旋回位置表示装置を示す
正面図である。
【図11】第2の変形例による旋回位置表示装置を示す
正面図である。
【図12】第3の変形例による旋回位置表示装置を示す
正面図である。
【図13】第4の変形例による旋回位置表示装置を示す
正面図である。
【符号の説明】
1 走行体 2,3 履帯 4 旋回体 6A 床板 12 切換スイッチ(旋回角検出手段) 15 運転席 18,19 操作レバー(走行用操作装置) 18A,19A アーム部 18B,19B 把持部 22,33,45,51 旋回位置表示装置 22A〜22H,33A〜33D,45A〜45D,5
1A〜51D 表示器 41 ポテンショメータ(旋回角検出器) 43 コントローラ(表示器選択手段) θ 旋回角

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前,後方向に延びる左,右の履帯を有す
    る走行体と、該走行体に対して旋回可能に搭載され、運
    転席を有する旋回体と、該旋回体の運転席の近傍に位置
    して設けられ、前記走行体の履帯を走行すべく操作する
    走行用操作装置とからなる旋回式建設機械において、 前記運転席の近傍に設けられ、複数の表示器が切換わる
    ことによって前記旋回体がいずれの旋回位置にあるかを
    表示する旋回位置表示装置と、 前記走行体と旋回体との間に設けられ、旋回体が走行体
    に対して旋回するときの旋回角に応じて前記旋回位置表
    示装置を構成する複数の表示器のうち一の表示器を選択
    する旋回角検出手段とを備える構成としたことを特徴と
    する旋回式建設機械。
  2. 【請求項2】 前,後方向に延びる左,右の履帯を有す
    る走行体と、該走行体に対して旋回可能に搭載され、運
    転席を有する旋回体と、該旋回体の運転席の近傍に位置
    して設けられ、前記走行体の履帯を走行すべく操作する
    走行用操作装置とからなる旋回式建設機械において、 前記運転席の近傍に設けられ、複数の表示器が切換わる
    ことによって前記旋回体がいずれの旋回位置にあるかを
    表示する旋回位置表示装置と、 前記走行体と旋回体との間に設けられ、旋回体が走行体
    に対して旋回するときの旋回角を検出する旋回角検出器
    と、 該旋回角検出器からの検出信号を用いて前記旋回位置表
    示装置を構成する複数の表示器のうち一の表示器を選択
    する表示器選択手段とを備える構成としたことを特徴と
    する旋回式建設機械。
  3. 【請求項3】 前記旋回位置表示装置は、前記走行用操
    作装置に設ける構成としてなる請求項1または2に記載
    の旋回式建設機械。
  4. 【請求項4】 前記走行用操作装置は、基端側が運転席
    近傍の床板に設けられ上側に向けて延びるアーム部と、
    該アーム部の先端側に設けられ運転者によって把持され
    る把持部とからなる操作レバーであり、前記旋回位置表
    示装置は、該操作レバーの把持部に配置してなる請求項
    1,2または3に記載の旋回式建設機械。
  5. 【請求項5】 前記旋回位置表示装置は、前,後方向、
    左,右方向、斜め方向のいずれか一の方向を表示する表
    示器によって構成してなる請求項1,2,3または4に
    記載の旋回式建設機械。
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