JP2002284471A - エレベータの乗降口装置 - Google Patents

エレベータの乗降口装置

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JP2002284471A
JP2002284471A JP2001091184A JP2001091184A JP2002284471A JP 2002284471 A JP2002284471 A JP 2002284471A JP 2001091184 A JP2001091184 A JP 2001091184A JP 2001091184 A JP2001091184 A JP 2001091184A JP 2002284471 A JP2002284471 A JP 2002284471A
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wall
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JP2001091184A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Nakayama
博道 中山
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Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一発仕上げや予め仕上げ作業が施された壁体の
開口部にその後の再仕上げを要することなく効率よく、
また乗降口を狭めることなく据え付けることが可能なエ
レベータの乗降口装置を提供する。 【解決手段】建物の壁体に形成された開口部の周縁部の
裏側に支持部材19を設け、この支持部材19を介して
前記開口部の周縁部の裏側に対向して配置する三方枠1
4の各枠11,12,13を支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フラットバー形
の三方枠を用いるエレベータの乗降口装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルなどの建物には、エレベータを組み
込むための昇降路が形成されているとともに、各階のコ
ンクリート壁体にその昇降路内に通じるエレベータ乗降
用の開口部が形成され、この開口部にホールドアやその
開閉案内用のシル(敷居)、ならびに乗降口装置を構成
する門型の三方枠が設けられている。
【0003】乗降口装置を構成する三方枠としては、断
面コ字形の枠材を前記開口部の内周面に対向して設ける
形式のものと、平板形の枠材すなわちフラットバーを前
記開口部の周縁部にその開口面に沿うように設ける形式
のものとがある。
【0004】以下、従来のフラットバー形式の乗降口装
置の構成について図5〜図7を参照して説明する。
【0005】フラットバー形式の乗降口装置101は、
図5および図7に示すように、上下方向に平行に延びる
ように配置されるフラットバーとしての左右一対の右側
枠102aおよび左側枠102bと、これら両枠102
aおよび102bのそれぞれの上端を左右方向に連結す
るように配置されるフラットバーとしての上側枠103
とから構成される三方枠104を具備している。
【0006】この三方枠104は、建物のコンクリート
壁体112に形成された開口部111の周縁部にその開
口面に沿うように設けられている。なお、以下の説明に
おいて、図5および図6の図面の手前側を正面とし、上
下左右の方向は、各図面を手前側(正面側)から見たと
きの場合である。
【0007】右側枠102aおよび左側枠102bは、
それぞれの下端が図示しないホールドア(乗降口開閉用
ドア)を開閉自在に案内するためのシル108の上面の
手前側に、その長手方向において互いに所定の間隔をあ
けて設けられている。シル108は、図6および図7
(a),(b)に示すように、平板形状に形成されてお
り、エレベータホールの床117と略同等の高さ位置に
配設されている。
【0008】また、エレベータの乗降口装置101は、
三方枠104を支持して補強するための三方枠支持部材
105を具備している。この三方枠支持部材105は、
上下方向に延びるように配置される左右一対の右側枠支
持部材106aおよび左側枠支持部材106bと、これ
ら両支持部材106aおよび106bのそれぞれの上端
を左右方向に連結するように配置される上側枠支持部材
107とから構成されている。
【0009】右側枠支持部材106aは、右側枠102
aより長尺に形成されており、右側枠102aおよび上
側枠103に対して、それらの正面側つまり開口部11
1の内周内側に配置されている。同様に、左側枠支持部
材106bも、左側枠102bより長尺に形成されてお
り、左側枠102bおよび上側枠103に対して、それ
らの正面側に配置されている。また、これら右側枠支持
部材106aおよび左側枠支持部材106bは、強度を
大きくして変形し難くするために、それぞれの断面視が
コ字形状となるように形成されている。
【0010】また、右側枠支持部材106aおよび左側
枠支持部材106bには、それぞれの内側にも、強度を
大きくして変形し難くするための補強補助部材120
が、開口の幅方向に沿って複数個ずつ取り付けられてい
る。さらに、これら両支持部材106aおよび106b
の下端部の内側には、両支持部材106aおよび106
bを、シルブラケットを介してシル108に連結するた
めの下部ブラケット109aが設けられている。
【0011】両支持部材106aおよび106bは、図
5および図6に示すように、ぞれぞれの開口側面が互い
に左右方向外側を向くような姿勢で配置される。このよ
うな配置状態において、両支持部材106aおよび10
6bの下部に下部ブラケット109aとシルブラケット
とを介してシル108が取り付けられる。
【0012】以上説明した支持状態において、両支持部
材106aおよび106bは、それぞれの上端部が右側
枠102aおよび左側枠102bの上側に突出して、両
枠102aおよび102bの上側に配置されている上側
枠103の正面と対向して面接触するような状態となっ
ている。また、これら右側枠支持部材106aおよび左
側枠支持部材106bのそれぞれの上端部には、上側枠
支持部材107を取り付けるための上部ブラケット10
9bが設けられている。
【0013】上側枠支持部材107は、上側枠103と
略同等の長さに形成されており、上側枠103の正面側
に配置される。また、上側枠支持部材107は、強度を
大きくして変形し難くするために、その断面視が略L字
形状となるように形成されている。上側枠支持部材10
7は、その内側面が正面側を向くように、上側枠103
の正面側に配置されている。
【0014】このような配置状態において、上側枠支持
部材107は、その長手方向両端部を、右側枠支持部材
106aおよび左側枠支持部材106bのそれぞれの上
端部に設けられている各上部ブラケット109bに、そ
れぞれ図示しないボルトおよびナットを用いてボルト締
結されて連結されることにより、右側枠支持部材106
aおよび左側枠支持部材106bに、それぞれの上端を
連結するように上側から取り付けられる。
【0015】これにより、上側枠支持部材107は、右
側枠支持部材106aおよび左側枠支持部材106bと
一体となるように連結されるとともに、図7(b)に示
すように、上側枠103の正面と面接触するような状態
となっている。
【0016】この状態において、上側枠支持部材107
と上側枠103とを、それぞれ図示しないボルトおよび
ナットを用いてボルト締結したり、あるいは溶接したり
する。
【0017】これにより、上側枠支持部材107は、右
側枠支持部材106aおよび左側枠支持部材106bと
ともに、上側枠103をその正面側から支持して補強で
きる。
【0018】右側枠支持部材106aおよび左側枠支持
部材106bは、図6および図7(a)に示すように、
それぞれ補強体固定部材113を介して開口部111の
内縁に溶接などにより固定されることによって、壁体1
12に強固に据え付けられる。また、上側枠支持部材1
07は、図7(b)に示すように、目隠し板114を介
して、壁体112の裏面側に配設されているヘッダケー
ス115に固定される。
【0019】エレベータの乗降口装置101は、各支持
部材106a,106bおよび107を開口部111の
内周内側に固定した後に三方枠104を取り付けること
によって構成される。三方枠104と壁体112との間
の隙間は、建築基準法に基づいて、防火板116により
塞がれている。
【0020】このようにエレベータの乗降口装置101
を開口部111に据え付けた後には、建物内部の天井、
壁、あるいは床117などの仕上げ作業を行う。例え
ば、まず開口部11の内周内側に露出している右側枠支
持部材106a、左側枠支持部材106b、上側枠支持
部材107を覆うように壁体112の正面から下塗りが
施された第1化粧部材118aを取り付ける。これによ
り、右側枠支持部材106a、左側枠支持部材106
b、上側枠支持部材107、補強体固定部材113、お
よび目隠し板114などが壁体112の正面側から見え
ないようにする。
【0021】次に、この第1化粧部材118aの正面側
に、中塗りが施された第2化粧部材118bを取り付け
る。この後に第2化粧部材118bの表面に上塗り仕上
げを施す。第1化粧部材118aおよび第2化粧部材1
18bは、モルタルや石バリなどの仕上げ用の材料によ
って形成されている。
【0022】三方枠104の右側枠102a、左側枠1
02b、および上側枠103と、第1化粧部材118a
および第2化粧部材118bとの間の隙間は、コーキン
グ材119を充填することによって埋められる。また、
床117にも塗装などの仕上げ作業が行われる。以上説
明した各種仕上げ作業を行うことによって、エレベータ
ホールが見栄えのよい仕上げ状態となる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来にお
いては、開口部111に乗降口装置101を据え付けた
後でなければ、開口部111の周囲に対する仕上げ作業
を行うことができない。
【0024】したがって、予め仕上げ作業が施されてい
る、いわゆる一発仕上げの壁体112であっても、乗降
口装置101の施工後には、開口部111の内側に露出
している右側枠支持部材106a、左側枠支持部材10
6b、上側枠支持部材107などを覆い隠すための仕上
げ作業を再び行わなければならず、このため工期が長引
き、費用も嵩んでしまう。
【0025】また、開口部111の内周内側に右側枠支
持部材106a、左側枠支持部材106b、上側枠支持
部材107が配置するため、その分、乗降口が狭まって
しまう。
【0026】よって、この発明が解決しようとする課題
は、一発仕上げや予め仕上げ作業が施された壁体の開口
部にその後の再仕上げを要することなく効率よく、また
乗降口を狭めることなく据え付けることが可能なエレベ
ータの乗降口装置を得ることにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
課題を解決するために、建物の壁体に形成された開口部
の周縁部の裏側に支持部材を設け、この支持部材を介し
て前記開口部の周縁部の裏側に対向して配置する三方枠
を支持するようにしたものである。
【0028】そして、請求項2の発明においては、前記
壁体の裏面に、前記開口部の周囲に沿う凹部が形成さ
れ、前記支持部材の一部が前記凹部内に配置してその凹
部の壁面に取り付けられていることを特徴としている。
【0029】請求項3の発明においては、前記支持部材
に、三方枠と壁体との間隔を調整する調整手段が設けら
れていることを特徴としている。
【0030】請求項4の発明においては、前記支持部材
が三方枠と壁体との間の隙間を塞ぐ防火部材を兼ねてい
ることを特徴としている。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて図1〜図4を参照して説明する。
【0032】本実施形態のエレベータの乗降口装置1
は、建物の壁体3に形成された開口部4の右側縁部5、
左側縁部6、および上側縁部7のそれぞれの裏側に近接
して対向するように配置される右側枠11、左側枠1
2、および上側枠13から構成される三方枠14と、壁
体3の裏面および右側枠11に連結される右側枠支持部
材16、壁体3の裏面および左側枠12に連結される左
側枠支持部材17、ならびに壁体3の裏面および上側枠
13に連結される上側枠支持部材18から構成される三
方枠支持部材19とを具備している。
【0033】図1および図2の図面の手前側が正面であ
り、コンクリート製の壁体3には、エレベータホール2
とエレベータ用昇降路20とを連通させる開口部4が形
成されている。
【0034】開口部4は、その正面視が長方形状となる
ように形成されており、壁体3の正面22から見て右側
が右側縁部5、左側が左側縁部6、上側が上側縁部7と
なっている。壁体3の裏面には、開口部4の右側縁部
5、左側縁部6、および上側縁部7を囲むように凹部1
5が形成されている。
【0035】また、壁体3の裏側には、図2〜図4に示
すように、開口部4を開閉する図示しないホールドアを
開閉自在に案内するためのシル21が開口部4の下側縁
に沿うように水平に設けられている。シル21は、図2
および図4に示すように、エレベータホール2の床23
と略同じ高さの位置に配置し、その長さが開口部4の右
側縁部5の裏面8と左側縁部6の裏面9との間の間隔幅
よりも長い長尺の平板形状に形成されている。
【0036】また、シル21の長手方向両端側における
壁体3の凹部15に対向する側縁部には、図2に示すよ
うに、右側枠支持部材10および左側枠支持部材11を
連結するためのシルブラケット26が溶接などによりそ
れぞれ1個ずつ取り付けられている。
【0037】三方枠14の右側枠11は、図3および図
4に示すように、開口部4の右側縁部5の裏面8に近接
して対向するように配置され、左側枠12は開口部4の
左側縁部6の裏面9に近接して対向するように配置さ
れ、上側枠13は開口部4の上側縁部7の裏面10に近
接して対向するように配置されている。
【0038】上側枠13は、図1および図2に示すよう
に、その長手方向に沿った長さが開口部4の幅寸法Aよ
りも大きく、右側枠11および左側枠12は、それらの
長手方向に沿った長さが開口部4の高さ寸法Bと略同一
の寸法となっている。
【0039】三方枠14の右側枠11、左側枠12およ
び上側枠13は、三方枠支持部材19として壁体3の裏
面に設けられた右側枠支持部材16、左側枠支持部材1
7、および上側枠支持部材18を介して支持されてい
る。
【0040】右側枠支持部材16、左側枠支持部材1
7、上側枠支持部材18はそれぞれ第1のアングル材2
5,36,38と第2のアングル材24,35,37と
からなり、その各第1のアングル材25,36,38が
壁体3の裏面の凹部15にアンカーボルト34を介して
締結されている。
【0041】各第1のアングル材25,36,38はそ
れぞれ互いに直角に交わる一対の側板25a,25b,
36a,36b,38a,38bを有し、その一方の側
板25a,36a,38aが凹部15の壁面に接合し、
他方の側板25b,36b,38bが凹部15の開口側
に向くように配設されている。
【0042】そして第1のアングル25,36,38の
側板25b,36b,38bにスタッドボルト43およ
びナット44を介して第2のアングル材24,35,3
7が締結されている。
【0043】右側枠支持部材16および左側枠支持部材
17における第2のアングル材24,35の下端部およ
び上端部にはそれぞれブラケット28,29が取り付け
られている。そしてその下端部の各ブラケット28に前
記シル21のシルブラケット26が図示しないボルト締
めにより締結され、この締結により第2のアングル材2
4,35にシル21が連結されている。
【0044】上側枠支持部材18の第2のアングル材3
7は、右側枠支持部材16および左側枠支持部材17に
おける第2のアングル材24,35の上端部のブラケッ
ト29の上に配置されてそのブラケット29に図示しな
いボルト締めにより締結されている。
【0045】また、上側枠支持部材18の第2のアング
ル材37の上にはブラケット41が取り付けられ、この
ブラケット41とその上方に設けられたヘッダーケース
42との間に目隠し板40が取り付けられている。
【0046】右側枠支持部材16、左側枠支持部材1
7、上側枠支持部材18における第2のアングル材2
4,35,37は、それぞれ互いに直角に交わる一対の
側板24a,24b,35a,35b,37a,37b
を有し、その一方の側板25b,36b,38bが第1
のアングル材25,36,38に締結され、他方の側板
24a,24b,35aが壁体3の凹部15から突出
し、開口部4の右側縁部5、左側縁部6、上側縁部7の
裏面8,9,10に近接して対向するように配置されて
いる。
【0047】そして第2のアングル材24,35,37
の側板24a,35a,37aに調整手段としてそれぞ
れ複数ずつ均等的に調整ボルト27が設けられ、さらに
これら側板24a,35a,37aに複数の締結ボルト
32が均等的に設けられている。各調整ボルト27はア
ングル材24,35,37の側板24a,35a,37
aの外面から内面に向って、すなわち壁体3と対向する
内面の反対側の外面からその内面に向って螺挿され、そ
の先端部がそれぞれ裏面8,9,10に当接している。
【0048】アングル材24,35,37の側板24
a,35a,37aは裏面8,9,10に接近する方向
の弾性力を有しており、その弾性力に抗して側板24
a,35a,37aと裏面8,9,10との間の隙間の
間隔が各調整ボルト27により保持されている。したが
って、各調整ボルト27を工具で回して螺進退させるこ
とにより、側板24a,35a,37aと裏面8,9,
10との間の隙間の間隔を調整することが可能となって
いる。
【0049】そして右側枠支持部材16のアングル材2
4における側板24aの外面に三方枠14を構成する右
側枠11が、左側枠支持部材17のアングル材35にお
ける側板35aの外面に左側枠12が、上側枠支持部材
18のアングル材37における側板37aの外面に上側
枠13がそれぞれ締結ボルト32により取り付けられて
いる。
【0050】右側枠11、左側枠12、上側枠13には
それぞれ前記調整ボルト27の頭部を外部に露出させて
その調整ボルト27に対する外部からの操作を可能にす
るための切欠部11a,12a,13aが形成されてい
る。
【0051】右側枠11、左側枠12、上側枠13と壁
体3の裏面8,9,10との間にはそれぞれコーキング
受け30が挟み込まれている。右側枠11、左側枠1
2、上側枠13はそれぞれその一側縁の端面が開口部4
の右側縁部5、左側縁部6、上側部7と面一となるよう
にアングル材24,35,37に取り付けられ、その右
側枠11、左側枠12、上側枠13の一側縁と壁体3の
裏面8,9,10との間の隙間内にコーキング材45が
充填されている。
【0052】三方枠14の右側枠11、左側枠12、上
側枠13の据え付け手順について説明すると、まず図3
(a)に示すように、右側枠支持部材16および左側枠
支持部材17における第2のアングル材24,35の下
端部のブラケット28をシル21のシルブラケット26
の上に合わせてボルト締めにより締結する。また、第2
のアングル材24,35を第1のアングル材25,36
にスタッドボルト43およびナット44を介して取り付
けるとともに、第1のアングル材25,35を壁面3の
凹部15にアンカーボルト34を介して取り付けて固定
する。
【0053】次に、アングル材24,35の上端部のブ
ラケット29の上に上側枠支持部材18における第2の
アングル材37を配置し、このアングル材37をボルト
締めによりブラケット29に締結する。また、第2のア
ングル材37を第1のアングル材38にスタッドボルト
43およびナット44を介して取り付けるとともに、第
1のアングル材38を壁面3の凹部15にアンカーボル
ト34を介して取り付けて固定する[図3(c)参
照]。
【0054】この後、図3(b),(c)に示すよう
に、アングル材24における側板24aの外面に右側枠
11を、アングル材35における側板35aの外面に左
側枠12を、アングル材37における側板37aの外面
に上側枠13をそれぞれコーキング受け30を挟んで締
結ボルト32により締結して取り付け、さらにその右側
枠11、左側枠12、上側枠13の一側縁と壁体3の裏
面8,9,10との間の隙間内にコーキング材45を充
填して仕上げる。
【0055】ところで、壁体3には建築上の寸法誤差が
生じていることがあり、その寸法誤差でシル21および
三方枠14を支持するアングル材24,35,37が規
定の位置に対してずれて配置するようなことがあるが、
アングル材24,35,37の位置は調整ボルト27を
操作することにより調整でき、したがってその調整で建
築上の寸法誤差を吸収することができる。
【0056】また、三方枠14の右側枠11、左側枠1
2、上側枠13の相互の位置がずれるようなこともある
が、この場合においても、右側枠11、左側枠12、上
側枠13のそれぞれの位置を調整ボルト27の操作によ
りアングル材24,35,37と一体的に変位させて調
整することにより所定の位置に位置決めして揃えること
ができる。
【0057】三方枠14の右側枠11、左側枠12、上
側枠13を支持する右側枠支持部材16、左側枠支持部
材17、上側枠支持部材18は、開口部4の正面から隠
れた壁体3の裏側に設けられ、開口部4の内側には三方
枠14の支持用の部材が何ら露出せず、したがって壁体
3がいわゆる一発仕上げや、予め下塗り、中塗り、上塗
り等の仕上げが施されている仕様の場合には、三方枠1
4の据え付け後に開口部4の周辺部に再度仕上げ施工を
施すような作業が不要となり、工期の大幅な短縮ならび
に費用の削減を図ることができる。
【0058】また、開口部4の内側に三方枠14の支持
部材が何ら配置しないから、開口部4の内周がそのまま
エレベータの乗降口となり、したがって広い間口の乗降
口を確保することができる。
【0059】三方枠14の右側枠11、左側枠12、上
側枠13を支持する右側枠支持部材16、左側枠支持部
材17、上側枠支持部材18は、壁体3の裏面に形成し
た凹部15に取り付けてあり、したがってこれら右側枠
支持部材16、左側枠支持部材17、上側枠支持部材1
8をシル21の上に設置されるホールドアと壁体3との
間の狭い隙間内に配置させることができる。すなわち、
ホールドアと壁体3との間隔幅を拡大することなく、ホ
ールドアを規定の位置に配置させた状態のまま、そのホ
ールドアと壁体3との間の狭い隙間内に右側枠支持部材
16、左側枠支持部材17、上側枠支持部材18を据え
付けて三方枠14を支持することができる。
【0060】開口部4の周囲には、壁体3と三方枠14
との間の隙間を塞ぐ防火部材を設けることが建築基準法
に基づいて求められるが、開口部4の周囲には右側枠支
持部材16、左側枠支持部材17、上側枠支持部材18
がその周囲方向に沿って連続するように設けられ、かつ
これら右側枠支持部材16、左側枠支持部材17、上側
枠支持部材18が壁体3と三方枠14に接合して壁体3
と三方枠14との間の隙間を塞ぐ状態にあり、したがっ
てこれら右側枠支持部材16、左側枠支持部材17、上
側枠支持部材18が防火部材を兼ね、別個の防火部材が
不要となる。
【0061】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、建
物の壁体に形成された開口部の周縁部の裏側に支持部材
を設け、この支持部材を介して開口部の周縁部の裏側に
対向して配置する三方枠を支持するようにしたから、開
口部の内側に三方枠支持用の部材が何ら露出せず、した
がって壁体がいわゆる一発仕上げや予め仕上げ済みの場
合にその三方枠の据え付け後の再仕上げを不要とするこ
とができ、これにより工期の大幅な短縮ならびに費用の
削減を達成することができる。また、開口部の内側に三
方枠の支持部材が何ら配置しないから、開口部の内周が
そのままエレベータの乗降口となり、広い間口の乗降口
を確保することができる。
【0062】そして請求項2の発明においては、前記壁
体の裏面に前記開口部の周囲に沿う凹部を形成し、三方
枠の支持部材の一部をこの凹部内に配置させてその凹部
の壁面に取り付けるようにしたから、壁体とホールドア
との間の狭い隙間に三方枠の支持部材を据え付けること
ができる。
【0063】請求項3の発明においては、三方枠の支持
部材に三方枠と壁体との間の間隔を調整する調整手段を
設けてあるから、壁体に建築上の寸法誤差が生じている
ような場合に、その調整手段により寸法誤差を吸収して
所定の位置に三方枠を据え付けることができる。
【0064】請求項4の発明においては、三方枠の支持
部材が三方枠と壁体との間の隙間を塞ぐ防火部材を兼ね
ており、したがって別個の防火部材が不要となり、コス
トが軽減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るエレベータの乗降
口装置を示す斜視図。
【図2】そのエレベータの乗降口装置を据え付ける壁体
の開口部を示す斜視図。
【図3】(a)〜(c)は、その乗降口装置を壁体の開
口部に据え付けるときの工程を平面視で示す工程図。
【図4】(a)〜(c)は、その乗降口装置を壁体の開
口部に据え付けるときの工程を側面視で示す工程図。
【図5】従来のエレベータの乗降口装置を示す斜視図。
【図6】その乗降口装置を壁体の開口部に据え付けた状
態を示す斜視図。
【図7】(a)はその乗降口装置の要部を平面視で示す
断面図、(b)は同じく側面視で示す断面図。
【符号の説明】
1…乗降口装置 3…壁体 4…開口部 11…右側枠 12…左側枠 13…上側枠 14…三方枠 15…凹部 16…右側枠支持部材 17…左側枠支持部材 18…上側枠支持部材 19…三方枠支持部材 20…昇降路 27…調整ボルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の壁体に形成された開口部の周縁部の
    裏側に支持部材が設けられ、この支持部材を介して前記
    開口部の周縁部の裏側に対向して配置する三方枠が支持
    されていることを特徴とするエレベータの乗降口装置。
  2. 【請求項2】前記壁体の裏面には前記開口部の周囲に沿
    って凹部が形成され、前記支持部材の一部が前記凹部内
    に配置してその凹部の壁面に取り付けられていることを
    特徴とする請求項1に記載のエレベータの乗降口装置。
  3. 【請求項3】前記支持部材には、三方枠と壁体との間隔
    を調整する調整手段が設けられていることを特徴とする
    請求項1または2に記載のエレベータの乗降口装置。
  4. 【請求項4】前記支持部材は、三方枠と壁体との間の隙
    間を塞ぐ防火部材を兼ねていることを特徴とする請求項
    1、2または3に記載のエレベータの乗降口装置。
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