JP2002282078A - リクライニング装置 - Google Patents

リクライニング装置

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JP2002282078A
JP2002282078A JP2001088379A JP2001088379A JP2002282078A JP 2002282078 A JP2002282078 A JP 2002282078A JP 2001088379 A JP2001088379 A JP 2001088379A JP 2001088379 A JP2001088379 A JP 2001088379A JP 2002282078 A JP2002282078 A JP 2002282078A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストを低減できるリクライニング装置
を実現する。 【解決手段】 ベースアーム100におけるガイド突起
105〜108のガイド面105a〜108aは、凹部
104の底面から立ち上がっている。ガイド突起105
〜108の先端は、ラチェットの凹部の空間内まで突き
出ているが、該凹部の空間内への突出部分には、ポール
と摺接するガイド面は形成されておらず、代わりに、ガ
イド突起105〜108の先端に行くほど開口幅がV字
状に広がるように、ガイド面105a〜108aと連続
して、傾斜面109〜112が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートのシートバ
ック(背もたれ)を傾動可能とするリクライニング装置に
関し、更に詳しくは、ベースアームに対してラチェット
が傾動可能に配置され、両者の対向面のうち、ラチェッ
ト側の対向面には、上記傾動中心を中心とする凹部内周
面が形成され、この凹部内周面には内歯が刻設され、ベ
ースアーム側の対向面には、ラチェット側を向いたガイ
ド突起が形成され、このガイド突起のガイド面に挟まれ
て、ポールが上記傾動の中心軸と直交する方向に摺動案
内され、ポールの外歯をラチェットの所望の内歯に噛合
させることにより、シートバックの角度を調整するよう
にしたリクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のリクライニング装置の構成を図1
2〜図14を用いて説明する。これらの図において、シ
ートクッション側のロアアーム(ベースアーム)1には
ヒンジピン5が固着され、ここに操作ハンドル2が回転
可能に取り付けられている。シートバック側のラチェッ
ト7には、ヒンジピン5が挿通する穴9が形成されてい
るとともに、穴9を中心とする内歯11が形成されてい
る。
【0003】ロアアーム1とラチェット7との間には、
ラチェット7の内歯11に噛合可能な外歯13が形成さ
れたポール15が設けられている。このポール15の背
面を押してポール15の外歯13をラチェット7の内歯
11に噛合させるカム17は、ヒンジピン5に回転可能
に取り付けられている。
【0004】ヒンジピン5には、シートの他方の側部に
設けられたリクライニング機構にカム17の動きを伝達
するコネクティングパイプ23が回転可能に設けられて
いる。又、ロアアーム1には、ポール15をラチェット
7の内歯11に対して接近/離脱する方向に案内するガ
イド突起20が設けられている。
【0005】カム17には、ピン21が取り付けられ、
ピン21の一方の端部側は、ラチェット7に形成された
円弧状の長穴25を挿通し、操作ハンドル2に接続され
ている。スプリング19は、その一端部がロアアーム1
に、他端部が操作ハンドル2に掛止されており、このス
プリング19の付勢力により、操作ハンドル2,カム1
7を介してポール15は、外歯13がラチェット7の内
歯11に噛合する方向に付勢されている。
【0006】カム17に取り付けられたピン21の他方
の端部側は、ロアアーム1に形成された円弧状の長穴2
7を介して、コネクティングパイプ23に固着されたア
ーム29に取り付けられている。又、ラチェット7に
は、シートバックのフレームであるバックフレーム31
が固着されている。
【0007】上記リクライニング装置の動作を説明す
る。通常は、スプリング19の付勢力により、カム17
がポール15の背面を押し、ポール15の外歯13がラ
チェット7の内歯11に噛合し、ラチェット(シートバ
ック)7の回転が禁止されている(ロック状態)。
【0008】操作ハンドル2をスプリング19の付勢力
に抗して上方に操作すると、ピン21を介してカム17
が回転する。すると、カム17のポール15の背面への
押圧が解除されるとともに、ポール15がガイド突起2
0に案内され、ポール15の外歯13とラチェット7の
内歯11との噛合が解除され、ラチェット(シートバッ
ク)7は、傾動可能となる(アンロック状態)。
【0009】又、カム17の動きは、ピン21,アーム
29,コネクティングパイプ23を介して、シートの他
方の側部に設けられたリクライニング機構のカム(カム
17相当のもの)へ伝達される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のリクライニ
ング装置において、図13におけるポール15の幅W1
とガイド突起20のガイド面20a間の間隔(開口幅)
W2との差、すなわち、ギャップΔ(W2−W1)は、
強度低下やガタによる異音発生を防止するために、微小
な値(零以上)でなければならない。このため、ガイド
突起20のガイド面20a間の開口幅W2の寸法管理を
厳密に行わねばならず、製造コストの上昇を招いてい
た。
【0011】又、ギャップΔが微小な値になるようにガ
イド突起20のガイド面20a間の開口幅W2を高精度
に加工した後に、ガイド突起20のガイド面20a間に
ポール15を挿入する組立作業に移ることになるが、こ
のこの組立作業では、上記ギャップΔが微小であるため
に、ポールの挿入が速やかに行えず、作業時間が長くな
り、この点でも、製造コストの上昇を招いていた。
【0012】本発明の課題は、上記問題を解決すること
であり、その目的は、製造コストを低減できるリクライ
ニング装置を実現することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1に係る発明は、ベースアームに対してラチェットが
傾動可能に設けられ、両者の対向面のうち、前記ラチェ
ット側の対向面には、前記傾動中心を中心とする略円形
の凹部が形成され、該凹部内周面には内歯が刻設され、
前記ベースアーム側の対向面には、前記ラチェット側を
向いたガイド突起が形成され、該ガイド突起のガイド面
に挟まれて、ポールが前記傾動の中心軸と直交する方向
に摺動案内され、前記ポールの外歯を前記ラチェットの
所望の内歯に噛合させることにより、シートバックの角
度を調整するようにしたリクライニング装置において、
前記ベースアーム上の前記ラチェットの凹部との対向面
に凹部を形成し、該凹部の底面から前記ガイド面を立ち
上がらせるとともに、前記ガイド突起先端を前記ラチェ
ットの凹部空間内まで突き出させ、該凹部空間内への突
出部分には、前記ガイド面は形成せず、代わりに、前記
ガイド突起の先端に行くほど開口幅がV字状に広がるよ
うに、前記ガイド面と連続して傾斜面を形成したことを
特徴とするものである。
【0014】ガイド突起はプレス型を用いて成形される
が、請求項1に係る発明では、V字状に広がる傾斜面を
設けたので、このガイド突起の開口部を成形するプレス
型の根元部に、楔状台形部が存在することになり、ガイ
ド面間の間隔の精度出しが容易になる。又、傾斜面を設
けたことで、ガイド面に加工硬化が生じ、ガイド面の強
度アップを図れるため、ガイド面の高さを低くでき、こ
の点からも、ガイド面間の間隔の精度出しが容易にな
る。よって、製造コストを低減できる。
【0015】さらに、V字状に広がる傾斜面の存在によ
り、ガイド突起のガイド面間にポールを速やかに挿入で
き、作業時間が短くなり、この点からも、製造コストを
低減できる。
【0016】請求項2に係る発明は、シートクッション
側又はシートバック側の何れか一方に取り付けられるベ
ースアームと、シートクッション側又はシートバック側
の他方に取り付けられ、前記ベースアームに対して傾動
可能であって、前記ベースアームとの対向面には、前記
傾動中心を中心とする略円形の凹部が形成され、該凹部
内周面には内歯が刻設されたラチェットと、前記ラチェ
ットの傾動中心上に回転可能に設けられた回動シャフト
と、前記ベースアーム上に前記ラチェットに向けて形成
されたガイド突起のガイド面に挟まれて、前記傾動の中
心軸と直交する方向に摺動案内され、前端部の外歯が前
記ラチェットの内歯に噛合可能なポールと、前記回動シ
ャフトとともに回転し、前記ポールの背面をその外歯方
向に押して前記ポールの外歯を前記ラチェットの内歯に
噛合させるカムと、前記ポールの背面を前記カムが押す
ように前記カムを回動付勢する付勢手段と、前記カムと
ともに回転し、前記カムが前記付勢手段の付勢力に抗し
て回転したときには、前記ポールの板厚方向の突起に側
方から係合するカム面でもって、前記ポールの外歯が前
記ラチェットの内歯から離れる方向に前記ポールを移動
させるレリーズプレートと、前記回動シャフトに取り付
けられたレリーズ操作部と、からなり、前記ベースアー
ム上の前記ラチェットの凹部との対向面に凹部を形成
し、該凹部の底面から前記ガイド面を立ち上がらせると
ともに、前記ガイド突起先端を前記ラチェットの凹部空
間内まで突き出させ、該凹部空間内への突出部分には、
前記ガイド面は形成せず、代わりに、前記ガイド突起の
先端に行くほど開口幅がV字状に広がるように、前記ガ
イド面と連続して傾斜面を形成したことを特徴とするも
のである。
【0017】請求項2に係る発明でも、請求項1に係る
発明と同様に、ガイド面間の間隔の精度出しが容易にな
る。又、ガイド突起のガイド面間にポールを速やかに挿
入でき、作業時間が短くなる。よって、製造コストを低
減できる。
【0018】請求項3に係る発明は、請求項2に係る発
明において、前記ベースアームには、前記回動シャフト
を回転可能に支持する嵌合穴と、ラチェット側に突き出
た複数の断面円弧状支持部とを設け、前記カムには、前
記回動シャフトに相対回転不可状態に嵌合する嵌合部と
前記断面円弧状支持部が遊嵌する円弧状長穴とを設け、
前記ラチェットには、前記断面円弧状支持部の外周面に
回転自在に嵌合する嵌合穴を設けたことを特徴とするも
のである。
【0019】請求項3に係る発明では、ガイド面間の間
隔の精度出しの容易化やガイド面間へのポールの挿入作
業時間の短縮による製造コストの低減だけでなく、構成
の簡素化による製造コストの低減を図れる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1〜図11を用いて本発明の実
施の形態例を説明する。本形態例のリクライニング装置
では、シートクッション側のフレーム201に、ベース
アーム100がロアアームとして取り付けられ、シート
バック側のバックフレーム202に、ラチェット130
が取り付けられる(図3〜図5参照)。
【0021】特に図3〜図6及び図11に示すように、
ベースアーム100には、回動シャフト120の円柱部
121を回転可能に支持する嵌合穴101が中央部に形
成され、さらに、この嵌合穴101の周囲には、嵌合穴
101と同軸的に、ラチェット130側に突き出た二つ
の同一形状の断面円弧状支持部102,103が対向す
るように形成されている。
【0022】ラチェット130の中央部の嵌合穴131
(図9参照)には、断面円弧状支持部102,103が
回転自在に嵌合しており、このため、ベースアーム10
0に対してラチェット130は傾動可能となっている。
そして、ベースアーム100の外周部とラチェット13
0の外周部とは、取り付け金具205により、相対回転
可能に接合されている。ラチェット130のベースアー
ム100との対向面には、図9に示すように、ラチェッ
ト130の傾動中心を中心とする略円形の凹部132が
形成され、該凹部内周面には内歯133,134が刻設
されている。
【0023】ベースアーム100上の、ラチェット13
0の凹部132との対向面にも、凹部104(図6参
照)が形成され、該凹部104の底面上部には、ラチェ
ット130に向けてガイド突起105,106が突設さ
れ、底面下部には、ラチェット130に向けてガイド突
起107,108が突設されている。
【0024】ポール140は、特に図1,図6及び図1
1に示すように、ガイド突起105,106のガイド面
105a,106aに挟まれて、上記傾動の中心軸と直
交する方向に摺動案内され、前端部の外歯141がラチ
ェット130の内歯133に噛合できるように構成され
ている。ポール150についても同様に、ガイド突起1
07,108のガイド面107a,108aに挟まれ
て、上記傾動の中心軸と直交する方向に摺動案内され、
前端部の外歯151がラチェット130の内歯134に
噛合できるように構成されている。
【0025】図6〜図8に示すように、ガイド突起10
5〜108のガイド面105a〜108aは、凹部10
4の底面から立ち上がっている。ガイド突起105〜1
08の先端は、ラチェット130の凹部132の空間内
まで突き出ているが、該凹部132の空間内への突出部
分L(図9のラチェット130の面Poとの接合面であ
る図8の面Pより上の部分)には、ポール140,15
0と摺接するガイド面は形成されておらず、代わりに、
ガイド突起105〜108の先端に行くほど開口幅がV
字状に広がるように、ガイド面105a〜108aと連
続して、傾斜面109〜112が形成されている。
【0026】さらに、ガイド面105a〜108aと交
叉する凹部104の底面には、図7及び図8に示すよう
に、ポール140,150の摺動方向に延びた矩形断面
の溝104hが形成されている。この溝104hの存在
により、ポール140,150は、凹部104の底面や
ガイド面105a〜108aに密着でき、ポール14
0,150が凹部104の底面から浮き上がるという事
態を回避できる。
【0027】回動シャフト120の第1の断面小判形部
分122には、レリーズ操作部としてのレリーズレバー
160の小判穴が嵌合し、回動シャフト120の第2の
断面小判形部分123には、カム170の小判穴171
が嵌合している。このため、回動シャフト120には、
レリーズレバー160とカム170とが相対回転不可状
態に嵌合していることになる。このカム170には、ベ
ースアーム100の断面円弧状支持部102,103が
遊嵌する円弧状長穴172,173が穿設されており、
カム170はベースアーム100に対して一定範囲内で
回転できるようになっている。
【0028】すなわち、カム170は、回動シャフト1
20とともに回転し、押圧部174,175でもって、
ポール140,150の背面142,152をその外歯
141,151方向に押して、ポール140,150の
外歯141,151をラチェット130の内歯133,
134に噛合させるものである。
【0029】このカム170には、ラチェット130側
に突き出た突起176,177が形成されており、この
突起176,177がレリーズプレート180の穴18
1,182に嵌合されている。このため、カム170と
レリーズプレート180とは連動して回転することにな
る。このレリーズプレート180には、ポール140,
150の板厚方向の突起143,153に嵌合する長穴
状のカム穴183,184が形成されており、このカム
穴183,184の形状は、レリーズレバー160をロ
ック解除方向に回転させたとき、カム穴183,184
のカム面が突起143,153を押圧し、ポール14
0,150を背面側に後退させ、前端部の外歯141,
151をラチェット130の内歯133、134から離
脱させるように形成されている。
【0030】付勢手段としてのスパイラルスプリング1
91,195は、内端がベースアーム100のフック1
11,112に掛止され、外端がカム170の段部17
8,179に掛止され、カム170がポール140,1
50の背面を押すようにカム170を回動付勢するもの
である。
【0031】回動シャフト120の第3の断面小判形部
分124には、回動シャフト120の回転を他方のシー
ト側部に設けたリクライニング機構の回動シャフトに伝
達するために、コネクティングパイプ(図示せず)が連結
されている。
【0032】本形態例では、回動シャフト120の第2
の断面小判形部分123とカム170の小判穴171と
の円弧状嵌合部に、セレーションが切られている。又、
回動シャフト120の抜け止めのために、回動シャフト
120には止輪207が嵌着されている。
【0033】上記構成のリクライニング装置の動作を説
明する。通常は、スパイラルスプリング191,195
の付勢力により、カム170がポール140,150の
背面を押し、ポール140,150の外歯141,15
1がラチェット130の内歯133,134に噛合し、
ラチェット(シートバック)130の回転が禁止されてい
る(ロック状態)。
【0034】レリーズレバー160を図2において上方
に持ち上げると、スパイラルスプリング191,195
の付勢力に抗して回動シャフト120,カム170,レ
リーズプレート180が図1における時計方向に回転す
る。
【0035】すると、カム170のポール140,15
0の背面への押圧が解除されるとともに、レリーズプレ
ート180のカム穴183,184のカム面がポール1
40,150の突起143,153を押圧し、ポール1
40,150を背面側に後退させる。このため、ポール
140,150はガイド突起105〜108のガイド面
105a〜108aに案内されて、背面側に移動し、ポ
ール140,150の外歯141,151とラチェット
130の内歯133,134との噛合が解除され、ラチ
ェット(シートバック)130は、傾動可能となる(アン
ロック状態)。
【0036】又、回動シャフト120の動きは、コネク
ティングパイプを介して、他方のシート側部に設けられ
たリクライニング機構の回動シャフトへ伝達される。シ
ートバックを所望の角度まで傾動させ、レリーズレバー
160への操作力を解除すると、スパイラルスプリング
191,195の付勢力により、カム170がポール1
40,150の背面を押し、ポール140,150の外
歯141,151がラチェット130の内歯133,1
34に再び噛合し、ラチェット(シートバック)130の
回転が禁止された状態に復帰する。
【0037】ところで、ガイド突起105〜108はプ
レス型を用いて成形されるが、本形態例では、V字状に
広がる傾斜面109〜112を設けたので、このガイド
突起105〜108の開口部を成形するプレス型の根元
部には、楔状台形部が存在することになり、型抜きが容
易になり、ガイド面105aとガイド面106aとの間
隔や、ガイド面107aとガイド面108aとの間隔の
精度出しも容易になる。
【0038】又、傾斜面109〜112を設けたこと
で、ガイド面105a〜108aに大きな力が作用し、
ガイド面105a〜108aに加工硬化が生じ、ガイド
面105a〜108aの強度アップを図れる。このた
め、ガイド面105a〜108aの高さを低くでき、こ
の点からも、ガイド面105a〜108a間の間隔の精
度出しが容易になる。よって、製造コストを低減でき
る。
【0039】さらに、V字状に広がる傾斜面109〜1
12の存在により、ガイド突起105〜108のガイド
面105a〜108a間にポール140,150を速や
かに挿入でき、作業時間が短くなり、この点からも、製
造コストを低減できる。
【0040】又、前面衝突や追突等により、ラチェット
130からポール140,150に過大な負荷がかか
り、ポール140,150がガイド面105a〜108
aを押し潰し始めると、この傾斜面109〜112が、
ポール140,150に当接し、これを支える働きもす
る。このため、ポール140,150の外歯141,1
51とラチェット130の内歯133,134との噛合
状態(ロック状態)を高いレベルで保持できる。
【0041】加えて、本形態例では、ベースアーム10
0に、回動シャフト120を回転可能に支持する嵌合穴
101と、ラチェット130側に突き出た二つの断面円
弧状支持部102,103とを設け、カム170には、
回動シャフト120に相対回転不可状態に嵌合する小判
穴171と断面円弧状支持部102,103が遊嵌する
円弧状長穴172,173とを設け、ラチェット130
には、断面円弧状支持部102,103の外周面に回転
自在に嵌合する嵌合穴131を設けたので、ベースアー
ム100,回動シャフト120,ラチェット130,カ
ム170の連係機構を簡素化でき、構成の簡素化による
製造コストの低減も図れる。
【0042】尚、本発明は上記形態例に限定されるもの
ではない。例えば、シートクッション側のフレーム20
1に、ラチェット130をロアアームとして取り付け、
シートバック側のバックフレーム202に、ベースアー
ム100を取り付けるようにしてもよい。又、ポール
(140,150)の数は、1個でも3個以上でもよ
く、カム170の付勢も上記スパイラルスプリング19
1,195による方法に限らない。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1及び2に係
る発明によれば、V字状に広がる傾斜面を設けたので、
このガイド突起の開口部を成形するプレス型の根元部に
は、楔状台形部が存在することになり、ガイド面間の間
隔の精度出しが容易になる。又、傾斜面を設けたこと
で、ガイド面に加工硬化が生じ、ガイド面の強度アップ
を図れるため、ガイド面の高さを低くでき、この点から
も、ガイド面間の間隔の精度出しが容易になる。よっ
て、製造コストを低減できる。
【0044】さらに、V字状に広がる傾斜面の存在によ
り、ガイド突起のガイド面間にポールを速やかに挿入で
き、作業時間が短くなり、この点からも、製造コストを
低減できる。
【0045】請求項3に係る発明によれば、ガイド面間
の間隔の精度出しの容易化やガイド面間へのポールの挿
入作業時間の短縮による製造コストの低減だけでなく、
構成の簡素化による製造コストの低減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例を示す図2からベースア
ームを取り除いた正面図である。
【図2】本発明の実施の形態例の外観を示す正面図であ
る。
【図3】図1及び図2の切断線C−Cにおける断面図で
ある。
【図4】図1及び図2の切断線D−Dにおける断面図で
ある。
【図5】図1及び図2の切断線E−Eにおける断面図で
ある。
【図6】本発明の実施の形態例中のベースアームの背面
図である。
【図7】図6の切断線F−Fにおける断面図である。
【図8】図7中のH部分の拡大図である。
【図9】本発明の実施の形態例中のラチェットの正面図
である。
【図10】本発明の実施の形態例中のカムの背面図であ
る。
【図11】本発明の実施の形態例中の主要部の概略分解
斜視図である。
【図12】従来のリクライニング装置の一部破断正面図
である。
【図13】図12における切断線A−Aにおける中央部
の拡大断面図である。
【図14】図12の切断線B−Bにおけ拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
100 ベースアーム 101 嵌合穴 102,103 断面円弧状支持部 104 凹部 105〜108 ガイド突起 105a〜108a ガイド面 109〜112 傾斜面 191,195 スパイラルスプリング 120 回動シャフト 130 ラチェット 131 嵌合穴 132 凹部 133、134 内歯 140,150 ポール 141,151 外歯 143,153 突起 160 レリーズレバー 170 カム 176,177 突起 180 レリーズプレート 183,184 カム穴 191,195 スパイラルスプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースアームに対してラチェットが傾動
    可能に設けられ、両者の対向面のうち、前記ラチェット
    側の対向面には、前記傾動中心を中心とする略円形の凹
    部が形成され、該凹部内周面には内歯が刻設され、前記
    ベースアーム側の対向面には、前記ラチェット側を向い
    たガイド突起が形成され、該ガイド突起のガイド面に挟
    まれて、ポールが前記傾動の中心軸と直交する方向に摺
    動案内され、前記ポールの外歯を前記ラチェットの所望
    の内歯に噛合させることにより、シートバックの角度を
    調整するようにしたリクライニング装置において、前記
    ベースアーム上の前記ラチェットの凹部との対向面に凹
    部を形成し、該凹部の底面から前記ガイド面を立ち上が
    らせるとともに、前記ガイド突起先端を前記ラチェット
    の凹部空間内まで突き出させ、該凹部空間内への突出部
    分には、前記ガイド面は形成せず、代わりに、前記ガイ
    ド突起の先端に行くほど開口幅がV字状に広がるよう
    に、前記ガイド面と連続して傾斜面を形成したことを特
    徴とするリクライニング装置。
  2. 【請求項2】 シートクッション側又はシートバック側
    の何れか一方に取り付けられるベースアームと、 シートクッション側又はシートバック側の他方に取り付
    けられ、前記ベースアームに対して傾動可能であって、
    前記ベースアームとの対向面には、前記傾動中心を中心
    とする略円形の凹部が形成され、該凹部内周面には内歯
    が刻設されたラチェットと、 前記ラチェットの傾動中心上に回転可能に設けられた回
    動シャフトと、 前記ベースアーム上に前記ラチェットに向けて形成され
    たガイド突起のガイド面に挟まれて、前記傾動の中心軸
    と直交する方向に摺動案内され、前端部の外歯が前記ラ
    チェットの内歯に噛合可能なポールと、 前記回動シャフトとともに回転し、前記ポールの背面を
    その外歯方向に押して前記ポールの外歯を前記ラチェッ
    トの内歯に噛合させるカムと、 前記ポールの背面を前記カムが押すように前記カムを回
    動付勢する付勢手段と、 前記カムとともに回転し、前記カムが前記付勢手段の付
    勢力に抗して回転したときには、前記ポールの板厚方向
    の突起に側方から係合するカム面でもって、前記ポール
    の外歯が前記ラチェットの内歯から離れる方向に前記ポ
    ールを移動させるレリーズプレートと、 前記回動シャフトに取り付けられたレリーズ操作部と、
    からなり、 前記ベースアーム上の前記ラチェットの凹部との対向面
    に凹部を形成し、該凹部の底面から前記ガイド面を立ち
    上がらせるとともに、前記ガイド突起先端を前記ラチェ
    ットの凹部空間内まで突き出させ、該凹部空間内への突
    出部分には、前記ガイド面は形成せず、代わりに、前記
    ガイド突起の先端に行くほど開口幅がV字状に広がるよ
    うに、前記ガイド面と連続して傾斜面を形成したことを
    特徴とするリクライニング装置。
  3. 【請求項3】 前記ベースアームには、前記回動シャフ
    トを回転可能に支持する嵌合穴と、ラチェット側に突き
    出た複数の断面円弧状支持部とを設け、前記カムには、
    前記回動シャフトに相対回転不可状態に嵌合する嵌合部
    と前記断面円弧状支持部が遊嵌する円弧状長穴とを設
    け、前記ラチェットには、前記断面円弧状支持部の外周
    面に回転自在に嵌合する嵌合穴を設けたことを特徴とす
    る請求項2に係るリクライニング装置。
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