JP2002281900A - 超微粉砕茶、その製法および超微粉砕茶を用いた製品 - Google Patents

超微粉砕茶、その製法および超微粉砕茶を用いた製品

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JP2002281900A
JP2002281900A JP2001087376A JP2001087376A JP2002281900A JP 2002281900 A JP2002281900 A JP 2002281900A JP 2001087376 A JP2001087376 A JP 2001087376A JP 2001087376 A JP2001087376 A JP 2001087376A JP 2002281900 A JP2002281900 A JP 2002281900A
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Naoki Miyahara
直樹 宮原
Kenjiro Makino
賢次郎 牧野
Chikao Kanazawa
親男 金澤
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YAMASO MICRON KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2番茶以降の茶葉を原料とする抹茶としても
使用できる超微粉砕茶を製造する。 【解決手段】 2番茶以降の茶葉を、乾式・常温で順次
小さくなるように段階的に粉砕し、最大粒子径1〜30
μmに超微粉砕する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2番茶以降の茶葉
を原料とする超微粉砕茶、その製法および超微粉砕茶を
用いた製品に関する。さらに詳しくは、2番茶以降の茶
葉を原料とし、最大粒子径1〜30μm、好ましくは1
〜10μm、さらに好ましくは1〜7μmに超微粉砕し
てなる超微粉砕茶、乾式・常温で2番茶以降の茶葉全体
を順次小さくなるように段階的に粉砕することにより、
最大粒子径1〜30μm、好ましくは1〜10μm、さ
らに好ましくは1〜7μmまで超微粉砕した超微粉砕茶
を製造する方法および前記超微粉砕茶を用いた製品に関
する。
【0002】
【従来の技術】茶は、つばき科暖地性常緑かん木茶樹の
若葉を加工したものである。
【0003】前記若葉は、日本では年に1〜4回、手摘
みまたは機械摘みされ、最後に秋冬茶が機械摘みされ
る。摘まれる順に1番茶〜4番茶および秋冬茶とよば
れ、1番茶が最も良質で、摘み期が遅れるほど品質が低
下する。
【0004】茶は、醗酵の有無・程度により、緑茶
(醗酵していないもの)、ウーロン茶(半ば醗酵して
いるもの)、紅茶(醗酵しているもの)の3種に大別
され、原料、製法、形状などにより多数に細別される。
また、産地により、宇治茶、静岡茶、セイロン茶のよう
に区別されることもある。さらに、生茶を1次的に蒸煮
乾燥加工したものは荒茶とよばれ、再加工したものは再
製茶または仕上茶とよばれる。
【0005】前記緑茶には、煎茶、玉露、玉緑茶(ぐり
茶)、点茶、抹茶、番茶、ほうじ茶がある。秋冬茶から
は番茶が製造される。
【0006】煎茶は、緑茶の代表的品種で普通に成育し
た1番茶〜3番茶を原料とする。形状は丸く、よくよれ
て固く締まり、粉や木茎が少ない。
【0007】製造方法としては、少量生産の場合、手も
み製茶もあるが、一般商品の場合、機械製茶により大量
生産される。95℃以上の蒸室に茶葉を連続的に投入
し、酵素を不活性化し、葉緑素の分解を防ぎ、組織を柔
軟にする。つぎに、粗もみ機に移し、機内に熱風を送
り、茶葉を70〜75℃に保ちつつ汁液を圧出しない程
度の圧力でもみ、組織の軟化および乾燥を行なう。茶葉
は、水分が約48重量%(以下、%という)減少したと
きに取り出され、揉捻機に入れられ、まとめられ、加熱
せずに回転せしめられながらもまれ、均一な水分にされ
る。ついで、横転する円筒内で熱風を通しながらもみ乾
かされ、水分3〜4%の荒茶にされる。荒茶は不ぞろい
であるため、商品にする場合、篩い分け、風選などによ
り外観が整えられ、さらに再火入れされる。
【0008】玉露は、春発芽2週間くらい前から覆いを
し、日光を制限した茶樹の若葉を原料とした緑茶の高級
品である。玉緑茶は、若芽を原料とし、丸い形状を有す
る緑茶の高級品である。いずれも製法は煎茶に準ずる。
【0009】点茶は、玉露と同じく、春発芽2週間くら
い前から覆いをし、日光を制限した茶樹の若葉を原料と
し、茶葉を広げたままの形で乾燥させた高級緑茶であ
る。蒸凋した茶葉を竹網上に広げ、撹拌し、やや乾いた
ら茎と黄葉を除き弱い熱で徐々に乾燥させる。ふるって
選別し、60℃ぐらいで乾燥せしめられる。
【0010】抹茶は、点茶から切断、選別などにより、
粉末化しにくい荒骨、黄茶を除き、ひき茶臼にかけ、粉
末としたものである。
【0011】番茶は、煎茶の原料を採り終えたあと秋に
芽生える秋冬茶の硬葉を茎とともに刈り原料とする。
【0012】ほうじ茶は、緑茶をほうじたものであり、
通常、番茶を原料とする。
【0013】前述のごとく、玉露、玉緑茶、点茶は、春
発芽2週間くらい前から覆いをし、日光を制限した茶樹
の若葉や、若芽を原料とする、高級で高価な緑茶であ
り、抹茶は、さらに、高級で高価な緑茶の点茶をひき茶
臼にかけ、平均粒子径30μm、最大粒子径70μm以
下が通常であるが、極度に粉砕能力をおとすことにより
最大粒径約30μm以下の粉末として製造されるものも
ある。抹茶が点茶を原料にして製造されるのは、点茶
が、春発芽2週間くらい前から覆いをし、日光を制限し
た茶樹の若葉(繊維素が充分発達しておらず、弱くて少
ない)を原料とし、粉末にしやすいものであるためであ
る。原料として、春発芽2週間くらい前から覆いをし、
日光を制限した茶樹の若葉以外のものを使用した場合、
ことに2番茶以降、さらに3番茶以降の茶葉を原料にし
た場合、繊維素が強くて多いため、抹茶を製造すること
はできない。また、この場合、細胞壁の中に呈味成分を
残したままであり、高温熱水を用いないと抽出できない
し、一部分しか抽出できない。しかも、呈味の強いタン
ニンが多く、渋味、苦味が大となる。
【0014】ところで、人間が食味・食感として舌にザ
ラザラとした感触を感じない超微粉砕粒子は、一般に最
大粒子径30μm以下、敏感な人間で最大粒子径10μ
m以下といわれている。これまで抹茶以外に、人間の味
覚で粒子として一般に感知されないとされている最大粒
子径30μm以下の繊維素が含まれる商品としては、固
形食品原料を、回転羽根車の回転遠心力を利用して粉砕
・乾燥し、平均粒子径約10μmにすることができると
いわれている固形物粉砕装置((株)山和エンジニアリ
ング製のスーパーウイングミルDM−400、たとえば
(株)山和エンジニアリングのカタログ「SUPER
WING MILL」(1997年12月)、特許第2
913263号公報参照)により、平均粒子径で約10
μmまで粉砕されているといわれている固形食品があ
る。しかし、最大粒子径として70μm以上のものも含
まれ、舌触りがするといわれている。
【0015】なお、前記固形食品(粉砕物)は、付設し
た分級機で分級して微粒子を取り出し、粗粒子はリサイ
クルして粉砕されるが、原料は長時間にわたって剪断エ
ネルギーをうけ、微粉砕された繊維素や固形部分は再凝
集するために、全ての原料を均一、短時間で粉砕するこ
とは困難である。また、全ての原料を最大粒子径10μ
m以下、さらには5μm以下にすることも困難である。
さらに、たとえば、強い繊維素(細胞壁)を含んだ部分
を分級、リサイクルなしに一挙に最大粒子径を30μm
以下にすることも困難である。しかも、粉砕されやすい
部分が先に粉砕・分級され、粉砕されにくい部分があと
から粉砕・分級されるため、原料の全てを含む製品を得
るためには、これらを均一に混合して製品にする必要が
ある。たとえ粉砕・分級できたとしても、生産性が低
く、滞留時間が極めて長くなり、原料の乾燥時に変質、
異臭、劣化、異味がおこるだけでなく、粉砕時にも大量
の空気と接触して変質、劣化、異味、異臭が生じ、商品
価値を大きく損うと考えられる。
【0016】抹茶が他の食品と異なり、最大粒子径で3
0μm以下の超微紛砕粒子に粉砕しやすいのは、繊維が
やわらかいかほとんど含有されていない新茶を乾燥させ
てぱりぱりにしたのち乾式粉砕するため、本来であれば
粉砕されにくい繊維素も乾式回分式ボールミルによる通
常の方法で長時間かけて粉砕することができるという特
殊要因のためである。
【0017】超微紛砕するだけであれば乾式粉砕するこ
とにより行なうことも可能であるが、この場合、ボール
ミルなどで長時間粉砕する必要があり、ジャケットを冷
却して内部の品温を40℃程度に冷却しておいてもボー
ルと被粉砕物が接触するボールの表面は100℃程度に
なるといわれており、被粉砕物が変質する、磨耗したボ
ールミル紛末が混入するなどの問題が生じるため、所定
の品質の目的物を得ることは困難である。古来より用い
られている石臼による抹茶の粉砕は、熱履歴や空気酸化
は少ないが、通常の粉砕条件では最大粒子径70μm以
下にすることは困難である。ましてや、茎を含む秋冬茶
の番茶を従来の抹茶と同じ品位(色、味、香り、舌触
り)にすることは不可能である。
【0018】なお、従来の石臼の場合、2回通し粉砕を
しようとしても微粉が食い込まなくなり、再粉砕は困難
であり、ボールミル粉砕の場合(乾式)、長時間を要
し、磨砕により味が大きく損われる。また、大量の風量
にした分級機を使用すると、粗粒子の滞留時間が長くな
り、変質しやすくなる。また、繊維素と細胞質とが分離
して繊維素の部分がカスとして残りやすくなる。さら
に、滞留時間が数十分以上で、熱履歴がかかりやすくな
り、変質、変味がおこりやすくなる。
【0019】一方、従来、粉末茶の超微粉砕品を皮膚に
塗り込み、完全に皮膚に吸収させる方法や、高分子フィ
ルムや繊維に含浸・分散させる方法や技術は存在しなか
った。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、2番茶以降
の茶葉を段階的に粉砕することにより、粉砕性の異なる
成分、たとえば粉砕しやすい細胞質と粉砕しにくい細胞
壁とを分離させることなく、最終的には細胞壁の破砕に
いたり、最大粒子径で30μm以下、さらには10μm
以下、ことには7μm以下、とくには5μm以下で1μ
m以上まで超微粉砕することができ、酸化着色を防ぐ乾
燥蒸煮条件を選ぶことにより、従来の製品と同等以上の
色、味、香り、舌触りの製品を得ることができ、高級な
抹茶として使用することができる、従来とは全く異なる
原料からの新しい超微粉砕茶をきわめて低コストで生産
することができるようにすることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成
するに至った。
【0022】すなわち、本発明は、2番茶以降の茶葉
を、最大粒子径1〜30μmに超微粉砕してなる超微粉
砕茶(請求項1)、最大粒子径が1〜10μmである請
求項1記載の超微粉砕茶(請求項2)、2番茶以降の茶
葉が、3番茶、4番茶または秋冬茶である請求項1また
は2記載の超微粉砕茶(請求項3)、抹茶、ブレンド飲
料用原料、消臭抗菌剤、食品用原料、食品添加物、調味
料、調味料用原料または化粧料原料に用いられる請求項
1、2または3記載の超微粉砕茶(請求項4)、2番茶
以降の茶葉を、乾式・常温で順次小さくなるように段階
的に粉砕し、最大粒子径1〜30μmに超微粉砕するこ
とを特徴とする超微粉砕茶の製法(請求項5)、前記順
次小さくなるような段階的な粉砕が、乾燥した茶葉その
ものを、最大粒子径30μmをこえ500μm以下に微
粉砕し、微粉砕された茶葉をさらに最大粒子径1〜30
μmに超微粉砕する請求項5記載の製法(請求項6)、
前記微粉砕が、剪断磨砕機能を有する超微粉砕機による
微粉砕であり、前記超微粉砕が、前記剪断磨砕機能を有
する超微粉砕機を用いて原料供給量と通気量を落とすこ
とにより超微粉砕する請求項5または6記載の製法(請
求項7)、前記超微粉砕機が、ホソカワミクロン(株)
製のピンミル(コロプレックス)を代表とする剪断磨砕
機能を有する超微粉砕機またはホソカワミクロン(株)
製のACMを代表とする剪断粉砕機能と分級羽根を有す
る超微粉砕機で、粉砕原料の供給量と通気量を段階的に
落とすことにより段階粉砕する請求項7記載の製法(請
求項8)、2番茶以降の茶葉を粉砕する前に、茶葉の水
分を5%以下にし、系に低湿度の除湿空気または不活性
ガスを封入してから粉砕する請求項5、6、7または8
記載の製法(請求項9)、2番茶以降の茶葉を粉砕する
前に、茶葉の水分を3%以下にし、系に低湿度の除湿空
気または不活性ガスを封入してから粉砕する請求項5、
6、7または8記載の製法(請求項10)、2番茶以降
の茶葉が、3番茶、4番茶または秋冬茶である請求項
5、6、7、8、9または10記載の製法(請求項1
1)、超微粉砕された2番茶以降の茶葉の最大粒子径が
1〜10μmである請求項5、6、7、8、9、10ま
たは11記載の製法(請求項12)、電磁波内設真空乾
燥機または蒸気を吹き込み、蒸煮して即真空冷却する真
空乾燥機を用いて、品温40℃以下で真空乾燥して得ら
れた乾燥秋冬茶を用いる請求項5、6、7、8、9、1
0、11または12記載の製法(請求項13)、秋冬茶
が、ビタミンCまたはその誘導体の水溶液を散布した秋
冬茶である請求項13記載の製法(請求項14)、請求
項1、2または3記載の超微粉砕茶からなる抹茶(請求
項15)、さらに、分散剤、色相改良剤、酸化防止剤の
1種以上を含有する請求項15記載の抹茶(請求項1
6)、請求項1、2または3記載の超微粉砕茶を油性成
分に分散させた化粧料(請求項17)、および請求項
1、2または3記載の超微粉砕茶を合成高分子に分散さ
せた消臭抗菌合成高分子(請求項18)に関する。
【0023】本明細書における微粉砕とは、最大粒子径
を30μmをこえ500μm以下、さらには30μmを
こえ160μm以下、ことには30μmをこえ80μm
以下に粉砕することであり、超微粉砕とは、最大粒子径
を30μm以下、さらには10μm以下、ことには7μ
m以下、とくには5μm以下で1μm以上に粉砕するこ
とである。なお、微粉砕物を超微粉砕物にする場合、通
常、最大粒子径は1/2〜1/50、さらには1/2〜
1/30、ことには1/2.2〜1/15、とくには1
/2.2〜1/10に粉砕される。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の超微粉砕茶は、2番茶以
降の茶葉、さらには3番茶、4番茶または秋冬茶を、最
大粒子径1〜30μm、さらには1〜10μm、ことに
は1〜7μmに超微粉砕することにより得られた超微粉
砕茶であり、たとえば抹茶などとして使用することがで
きる。
【0025】従来の抹茶は、春発芽2週間くらい前から
覆いをし、日光を制限した茶樹の若葉(繊維素が充分発
達しておらず、弱くて少ない)を手摘みした粉末にしや
すいものを原料とし、石臼、回分式ボールミル、流量を
制限した分級機付粉砕機などで粉砕したもので、平均粒
子径30μm、最大粒子径70μm以下が通常で、分級
機をつけて粗粒子(繊維質が主体)を長時間粉砕室にと
どめて粉砕分級しても平均粒子径10μm、最大粒子径
30μm以下で、これより小さなものは得ることができ
なかった。ましてや、2番茶以後の生育した茶葉、とく
に秋冬茶を粉砕して最大粒子径70μm以下、さらには
30μm以下、ことには10μm以下にすることはでき
なかった。
【0026】本発明の超微粉砕茶は、細胞壁が強くて多
い生育した茶葉を用い、機械で摘み取り、乾式・常温ま
たはジャケットおよび(もしくは)通気で冷却して通常
品温を40℃以下になるようにして順次小さくなるよう
に段階的に粉砕し、最大粒子径1〜30μmに超微粉砕
することにより製造される。
【0027】前記順次小さくなるように段階的に粉砕す
るというのは、たとえば乾燥した茶葉そのものを、最大
粒子径30μmをこえ500μm以下に微粉砕し、微粉
砕された茶葉をさらに最大粒子径1〜30μmに超微粉
砕することをいう。
【0028】前記微粉砕は、剪断磨砕機能を有する超微
粉砕機による微粉砕であり、前記超微粉砕は、前記剪断
磨砕機能を有する超微粉砕機を用いて原料供給量と粉砕
機に流入する空気の流量を落とすことによる超微粉砕で
あるのが、細胞質と細胞壁が段階的に分離せず粉砕さ
れ、熱履歴をうけにくく、香気、美味を失いにくい点か
ら好ましい。
【0029】前記超微粉砕機としては、ホソカワミクロ
ン(株)製のピンミル(コロプレックス)を代表とする
剪断磨砕機能を有する超微粉砕機またはホソカワミクロ
ン(株)製のACMを代表とする剪断粉砕機能と分級羽
根を有する超微粉砕機を用いるのが好ましい。これらの
超微粉砕機を用い、粉砕原料の供給量と粉砕機に流入す
る通気量を段階的に落とすことにより段階粉砕すること
ができる。
【0030】前記ホソカワミクロン(株)製のピンミル
(コロプレックス)を代表とする剪断磨砕機能を有する
超微粉砕機は、左右に相対した垂直方向の回転粉砕盤の
円周上にピンを植え込み、ピンとピンの接触クリアラン
スを0.05〜0.5mmに設定し、ピンとピンに噛み
込まれる被粉砕物が強力な剪断磨砕エネルギーを受け、
細胞壁が完全に磨砕剪断しながら粉砕されるようになっ
ている。
【0031】一方、前記ホソカワミクロン(株)製のA
CMを代表とする剪断粉砕機能と分級羽根を有する超微
粉砕機は、粉砕室の外壁に水平方向に固定刃を有し、中
心のシャフトに取り付けられた剪断刃が下部モーターに
より駆動し、該粉砕室の上部に近接して上蓋側にモータ
ーを取り付け、懸垂状に分級用ファンを内接し、粗粒子
を粉砕室にふるい落としながら、失速した微粒子が分級
室を通過してバッグフィルターに移送されるようになっ
ている。
【0032】前記2つの方式の剪断磨砕超微粉砕機は、
原料の供給量や通気量を増すと粗い粒子(粗粒子)にな
り、原料の供給量や通気量を落とすと微粒子になるが、
極度に供給量や通気量を落としても1段で粗大粒子の乾
燥荒茶を超微粉砕粒子(最大粒子径30μm以下)にす
ることは困難で、1段目で最大粒子径を500μm以下
に粉砕したものを、2段目の粉砕で通気量を落とし原料
の供給量を落とすことにより、最大粒子径をたとえば3
0μm以下にすることができ、さらに通気量や原料の供
給量を落とすか、3段目以降の粉砕をすることにより、
最大粒子径を10μm以下、さらには5μm以下に超微
粉砕することができる。
【0033】前記微粉砕時の流量は、たとえば超微粉砕
機がピンミル コロプレックス160Z型(ホソカワミ
クロン(株)製)の場合、最大回転数14000r/m
のとき原料供給量500〜60kg/Hr、さらには3
00〜80kg/Hrで、通気量100〜15NL/m
in(Nは平均流量を表わす)、さらには50〜18N
L/minであるのが、枝や葉脈の硬い組織の分離が起
こらず均一に粉砕できる点から好ましく、また、前記超
微粉砕時の流量は、たとえば超微粉砕機がピンミル コ
ロプレックス160Z型の場合、通気量50NL/mi
n以下で2NL/min以上、さらには30NL/mi
n以下で3NL/min以上、供給量50〜3kg/H
r、さらには30〜5kg/Hrであるのが、繊維素と
細胞質の均一な粉砕の点から好ましい。前記微粉砕時の
供給量と超微粉砕時の供給量との比率は、100/30
〜100/5であるのが、段階的に繊維質と細胞質の分
離がおこらず、微細できる点から好ましく、微粉砕時の
通気量と超微粉砕時の通気量との比率は、100/60
〜100/10、さらには100/50〜100/15
であるのが、繊維素と細胞質の均一な粉砕がおこり、分
離せず段階的に超微粒子にできる点から好ましい。
【0034】2番茶以降の茶葉を粉砕する前に、茶葉の
水分をたとえば5%以下、好ましくは3%以下にし、必
要により、系に低湿度の除湿空気または不活性ガスを封
入してから粉砕するのが、粉砕性や、吸湿による品質の
劣化防止の点から好ましい。茶葉の水分をたとえば5%
以下、好ましくは3%以下にする際に、必要により、電
磁波内設真空乾燥機で、品温40℃以下で乾燥させた乾
燥茶葉をそのまま超微粉砕機に供給し、最大粒子径50
0μm以下、さらには100μm以下に粉砕し、その粉
砕物を用いて同一の超微粉砕機または別に備えられた同
一型の超微粉砕機に供給量および通気量を抑えて供給す
ることにより、最大粒子径が30μm以下、さらには1
0μm以下、ことには5μm以下に粉砕した茶にするこ
とができる。
【0035】電磁波内設真空乾燥機で、品温40℃以下
で乾燥させた乾燥茶葉を使用することにより、とくに秋
冬茶の場合、長時間高温に保持されると黒緑色ないしは
黒褐色になりやすい(酸化しやすい)が、短時間に酵素
を分解後即脱水を低温で行なうことができ、新緑色の被
覆栽培の新芽茶とほぼ同じ色にすることができる。
【0036】前記系に供給する低湿度の除湿空気として
は、絶対湿度が30%以下、さらには10%以下の空気
が好ましく用いられる。絶対湿度が前記よりも高い場
合、超微粉砕が進むと吸湿により、粉砕効率が極度に低
下したり、品質が劣化する傾向が生ずる。
【0037】前記不活性ガスとしては、CO2、N2など
があげられる。通常、これらは市販されており、絶対湿
度は1%以下である。
【0038】前記系に低湿度の除湿空気または不活性ガ
スを封入するのは、超微粉砕しやすくするためと、細胞
質、細胞壁が極度に磨砕され、酸化されやすくなってい
くため、これを防ぐためである。ポリフェノールや葉緑
素は、酵素と水分により変色しやすい。
【0039】また、前記2番茶以降の茶葉、とくに3番
茶、4番茶または秋冬茶を乾燥、粉砕するときに、ビタ
ミンCまたはその誘導体の水溶液を散布したものを乾
燥、粉砕するのが、蒸煮や電磁波で熱履歴を受けるとき
の酸化や、乾燥・粉砕時の酸化劣化、変色を防止する点
から好ましい。
【0040】前記2番茶以降の茶葉、とくに3番茶、4
番茶または秋冬茶に対するビタミンCまたはその誘導体
の水溶液を散布する量としては、5〜20%程度のビタ
ミンCまたはその誘導体の水溶液を生茶(含水率約50
%)に対して0.2〜5%程度散布するのが、酸化劣化
防止と呈味の点から好ましい。散布量が0.2%より少
ないと効果が充分でなく、5%より多くなると味に変化
が生ずるようになる。
【0041】このようにして粉砕することにより、滞留
時間が短く、物質の合計熱履歴時間を数秒〜数十秒で粉
砕することができる。また、密閉でき、湿度調節や酵素
調節、粉砕熱のコントロールを行なうことができるた
め、変質、変味、香気の消失が少ない超微粉砕茶を得る
ことができる。前記2番茶以降の茶葉、とくに3番茶、
4番茶または秋冬茶を原料としながら、得られる超微粉
砕茶の色調は、従来の新芽より作られる抹茶より鮮やか
に新緑色を示し、ポリフェノール(タンニン(カテキ
ン))や葉緑素、ビタミンなどの含量が、従来の抹茶よ
り多く、アミノ酸や有機酸からなる味成分は少ないが、
細胞壁が剪断磨砕により完全に破壊されているため、美
味で有効成分が容易に溶出する。冷水でも、温水、熱水
抽出以上に良質の味、香気を呈する。しかも、お茶ガラ
が発生せず、カテキン、ビタミン、ミネラル、繊維素な
どの含有量は、従来のお茶飲料よりもはるかに多くな
る。
【0042】前記超微粉砕茶は、前述のごとくそのまま
抹茶や抹茶飲料に用いてもよいが、さらに、分散剤、色
相改良剤、酸化防止剤などの1種以上を加えた抹茶とし
て用いてもよい。
【0043】前記分散剤としては、たとえばシクロデキ
ストリン、デキストリンなどの従来から用いられている
分散剤、アルギン酸、ゼラチン、ペクチンなどの天然多
糖類などがあげられるが、これらに限定されるものでは
ない。これらのうちでは、吸着剤としても作用し、味や
香りが低下するするシクロデキストリンよりも、アルギ
ン酸、ゼラチン、ペクチンなどの天然多糖類や、その加
水分解物、その低分子化物が好ましい。
【0044】前記分散剤を使用する場合の使用量として
は、超微粉砕茶に対して0.5〜5%、さらには1〜3
%であるのが、分散性と呈味の保持の点から好ましい。
【0045】前記色相改良剤としては、たとえば葉緑
素、シュウクロース、ビタミンC、その誘導体、クロレ
ラ粉末などがあげられるが、これらに限定されるもので
はない。これらのうちでは、ビタミンCまたはその誘導
体が好ましい。
【0046】前記色相改良剤を使用する場合の使用量と
しては、超微粉砕茶に対して0.2〜4%、さらには
0.5〜3%であるのが、変色防止と旨味保持の点から
好ましい。
【0047】前記酸化防止剤としては、たとえばアスコ
ルビン酸の塩(K塩、Ca塩、Na塩、Mg塩)、エス
テル類(シュガーエステル、アミノ酸エステル)などが
あげられる。
【0048】2番茶以降の茶葉は、生育するにしたがっ
て深緑色になり、超微粉砕することにより、加えるに、
蒸煮乾燥処理での酸化劣化を防ぐことにより公知公用の
粉砕で得た新緑の抹茶の色に近づけることができる。た
とえば、新緑茶の石臼粉砕品である最大粒子径70μm
の抹茶の色に等しい色調は、2番茶以降の茶葉を粉砕し
た場合、最大粒子径を30μm以下にすればよい。さら
に最大粒子径10μm以下にすれば、より若草色(黄味
の方向)になる。さらに若草色にするために、また、茶
葉の香、味、栄養素などの分解を防ぐために、電磁波を
内設した真空乾燥機を用いたり、真空乾燥器内に蒸気を
吹き入れ、蒸煮して即真空冷却乾燥する方法を用い、茶
葉の温度を40℃以下に保ちながら乾燥させることおよ
び加熱する前にビタミンCまたはその誘導体を添加して
上述の熱処理乾燥をすることにより、通常の公知の乾燥
工程の熱履歴にくらべ、時間で1/10〜1/100に
軽減し、酸化劣化を防ぎ、良質の乾燥茶を得ることがで
きる。これを粉砕すると、色、香り、味ともに比類のな
い抹茶を得ることができる。
【0049】前記のごとく本発明では、2番茶以降の茶
葉、さらには3番茶、4番茶または秋冬茶、とくに夏を
過ぎ秋近くに生育し、収穫される秋冬茶を用いることが
できるため(病害虫が発生しにくい時期に生育し、収穫
されるため)、無農薬生産が可能で、日本の広い範囲、
とくに平地や休耕田で栽培することができ、日本の農業
の再生、休耕田対策などに大きく寄与することができ
る。従来の抹茶原料などの場合、農薬を用いないと新芽
を保護することが困難であったのと大きく異なる。ま
た、従来の抹茶原料は、手摘みや若芽を選別したものな
どが用いられ、生産量、コストともに劣っていたが、秋
冬茶は機械摘みで大量生産が可能である。
【0050】前記のごとく超微粉砕茶を抹茶や抹茶飲料
として用いる場合、お茶ガラの出ないお茶となり、お茶
の新しい飲用法として、新しい文化を提供することが可
能となる。これまでも抹茶スティックやパックは売られ
ていたが、舌触りがザラザラしており、多用されておら
ず、また、分散剤として用いられているデキストリンで
香味が減じていたが、本発明の抹茶の場合、これらの問
題が低減される。
【0051】前記超微粉砕茶は、抹茶だけでなく、お茶
を含むブレンド飲料用原料、お茶味の饅頭、羊羹などの
食品用原料のほか、超微粉砕茶の呈味性、着色性などを
利用して食品添加物、調味料、調味料用原料などとして
も使用することができる。
【0052】また、超微粉砕茶の抗菌性、消臭性、改質
性などを利用して、消臭抗菌剤、化粧料原料、保存料
(油脂、食肉、食品類の酸化防止剤(料)など)、改質
剤や、工業的に建材、化粧料、洗剤、繊維、プラスチッ
クなどに新機能または高機能を付与する付与剤などとし
て使用することもできる。抗菌消臭剤に用いる場合、抽
出したカテキンを用いるよりもはるかに安定、低コスト
で、長期間有効であり、工業的に有用である。
【0053】前記超微粉砕茶を消臭抗菌剤として使用し
た場合、天然の抗菌消臭剤として有効であり、最近の密
閉省エネルギー型住宅における結露による黴の発生、と
くに壁の裏、家具の中などの黴、細菌の発生の問題に有
効である。また、化粧料、洗顔料、入浴剤などに加える
ことにより、合成化合物を使用することによる皮膚障
害、環境破壊が低減される。さらに、繊維やプラスチッ
クに最大粒子径10μm以下のものを添加すると、紡糸
したりフィルムにしたりする場合の糸切れやフィルムの
割れなどがおこらず、着色した抗菌消臭繊維やフィルム
を得ることができる。さらに、オリーブ油や馬油などの
天然の油脂に分散せしめ皮膚に塗り込むことにより、完
全に吸収させることができ、可塑剤や有機溶剤に分散さ
せた超微粉砕茶をフィルムや繊維用高分子に混練させる
ことにより、均一に分散させることができる。
【0054】
【実施例】本発明を実施例に基づきさらに詳しく説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0055】なお、実施例などにおける評価は下記の方
法で行なった。
【0056】(最大粒子径)微粉砕粒子および超微粉砕
粒子の最大粒子径は、オリンパスBH型顕微鏡とソニー
ビデオプリンターCVP−G500を用い、5000倍
に拡大した画像の全面を観察し、最大粒子径を測定し
た。最大粒子が長方形の場合は最長寸法を最大粒子径と
した。
【0057】(色調)新緑色を1点、緑色を5点、黒緑
色を10点とし、評価した。数値が小さいほど鮮やかな
新緑色に近づく。
【0058】(味、香り、舌触り)10人の評価員によ
る平均点で、相川茶舗製抹茶(嬉野)(玉露ベース)を
冷水に対して1.5%添加したものを10点、(株)伊
藤園製抹茶(東京)(玉露ベース)を9点、吉岡食品製
粉末茶(岡山)(煎茶ベース)を6点、小谷製粉製粉末
茶(高知)(煎茶ベース)を4点として評価した。
【0059】(分散性)20℃の水に1.5%の抹茶を
加えてメスシリンダに入れ、振とうし、沈降の速度を以
下の基準で評価した。 ◎:きわめて沈降しにくい ○:沈降しにくい △:やや速い ×:沈降が速い
【0060】(吸収性)試料を皮膚に塗り込んだときの
状態を観察し、下記基準で評価した。 ◎:塗り込み完全(塗り込んだのち20分後に白いティ
ッシュペーパーでふいても着色しない) ○:塗り込みやすいが完全ではない △:塗り込みがやや不良 ×:塗り込みできない
【0061】(水虫、美白、シミ・ソバカス、老人斑、
アトピーに対する効果)試料を10人のモニターに配
り、1日3回、3ヵ月間塗布させ、各項目の効果を下記
基準で評価した。 ◎:完全に消失、治癒 ○:効果あり △:少し効果あり ×:効果なし
【0062】(抗菌性)フィルムの表面にα化澱粉5%
液を塗布し、そのうえに黒かびを刷毛で軽く塗りつけ、
35±3℃、湿度60〜70%のボックス中でコロニー
の発生を評価した。
【0063】(消臭性)ニンニク1個を口径100mm
の平皿に入れ、フィルムをかけた試料を5個つくり、電
子レンジに30秒かけて取り出し、再度フィルムをかけ
て封をし、1時間後、2時間後、4時間後、8時間後、
16時間後に1つづつ開封して、臭気をチェックした。
【0064】(水洗脱離性)1000mlの合成樹脂製
袋に100mm×100mmの試料を入れ、水500m
lを入れて振とうし、水の濁りを調べた。すなわち、粉
末茶が繊維に付着していないと水の中に脱落するので、
水が濁ることをもって評価した。
【0065】製造例1〜4および従来例1〜3 秋冬葉を、電磁波内設真空乾燥機(ヤスジマ(株)製)
を用い、内温が95℃以上になった段階で電磁波を低電
圧の電磁波に切り換えて減圧にし、品温40℃以下に保
ちながら40トールの減圧度で10分間乾燥し、含水率
(ケット法)3%の荒茶(荒茶1−1)を得た。
【0066】秋冬葉に、ビタミンCソーダ10%液を乾
燥品に対して添加量が3%になるよう添加したものを用
い、同上の操作を行なって、含水率3.2%の荒茶(荒
茶1−2)を得た。
【0067】つぎに、同上の秋冬葉を、(有)山曹ミク
ロン製ワンポットリアクターに入れ、100℃のスチー
ムを20秒間吹き入れ、開放下、内温が95℃になって
20秒後スチームを切り、減圧にして40トールでジャ
ケット温を40℃±10℃に保ち、品温を40℃以下に
保ち、荒茶(荒茶1−3)を得た。
【0068】さらに、ビタミンCソーダ10%液を荒茶
1−2の場合と同じように加え、荒茶1−3と同一の熱
処理(蒸煮)と乾燥を行ない、荒茶(荒茶1−4)を得
た。
【0069】得られた4種の荒茶の色調を評価した。結
果を表1に示す。
【0070】参考のために、従来の方法で作られた煎
茶、玉露および秋冬葉の番茶(蒸煮乾燥法で得られた番
茶)(それぞれ従来例1〜3)の色調を評価した。結果
を表1に示す。
【0071】
【表1】
【0072】実施例1〜5および比較例1〜2 製造例1〜4で得られた番茶および従来例3に示した番
茶を、ピンミル コロプレックス160Z型を用い、1
段目の微粉砕を14000r/m、通気量20NL/m
in、供給量100kg/Hrで行ない、2段目の超微
粉砕を14000r/m、通気量10NL/min、供
給量30kg/Hrで行ない、3段目の超微粉砕を14
000r/m、通気量5NL/min、供給量10kg
/Hrで行ない、4段目の超微粉砕を14000r/
m、通気量3NL/min、供給量5kg/Hrで行な
った。なお、粉砕機ジャケットおよび通気を冷却しなが
ら品温を40℃以下に保ちつつ粉砕した。
【0073】得られた超微粉砕茶の最大粒子径、色調、
味、香り、舌触りを評価した。
【0074】比較のために、市販品の抹茶(市販の石臼
粉砕抹茶(相川茶舗製(嬉野市)および(株)伊藤園製
(東京)、いずれも玉露ベース)および煎茶ベースの分
級粉砕粉末茶(吉岡食品製粉末茶(岡山)および小谷製
粉製粉末茶(高知))についても同様の評価を行ない、
対比した。結果を表2に示す。
【0075】
【表2】
【0076】実施例6 荒茶1−4に、ペクチン、アルギン酸、ジュースカス、
塩抜きワカメ、それらのそれぞれに20%炭酸ソーダ水
溶液を15%含浸させ、100℃で乾燥粉砕したものを
それぞれ3%(純分)加え、実施例1と同様にして超微
粉砕し、2段目の粉砕品の水に対する分散性を評価し
た。
【0077】味についても評価した。
【0078】また、未添加品も評価した。
【0079】結果を表3に示す。
【0080】比較例3 相川茶舗製抹茶(玉露ベース)、(株)伊藤園製抹茶
(玉露ベース)、吉岡食品製粉末茶(煎茶ベース)、小
谷製粉製粉末茶(煎茶ベース)の沈降速度(分散性)、
味を評価した。結果を表3に示す。
【0081】
【表3】
【0082】実施例7 実施例4の2段目、3段目、4段目の製品を、馬油また
はオリーブ油に対して30%加えてペースト状にしたも
のを製造し、表4に記載の項目について評価した。結果
を表4に示す。
【0083】比較例4 市販されている従来の相川茶舗製抹茶を水に対して30
%加え、ペースト状にしたものを製造し、表4に記載の
項目について評価した。結果を表4に示す。
【0084】
【表4】
【0085】実施例8 ホソカワACM−30型を用い、従来の蒸煮乾燥法で得
た秋冬茶の番茶を、内設する分級機を2000r/mに
設定し、粉砕モーターを4000r/mに設定し、1段
目フィード量を100kg/Hr、通気量4Nm3/m
in、2段目フィード量を30kg/Hr、通気量2N
3/min、3段目フィード量を10kg/Hr、通
気量1Nm3/minにして段階的に粉砕した製品の粒
度を測定した。結果を、実施例5に示した値とともに表
5に示す。
【0086】比較例5 従来の蒸煮乾燥法で得た秋冬茶の番茶を、ピンミル コ
ロプレックス160Zを用いて一挙にピンミル コロプ
レックス160Zの最適条件、すなわち14000r/
m、フィード量を10kg/Hr、通気量1Nm3/m
inで粉砕したものの最大粒子径は120μmで、枝や
葉脈の木質の部分が粗大粒子として混在した。
【0087】ホソカワACM−30型で同様に最高条
件、分級機2900r/m、粉砕機4500r/m、通
気量20Nm3/min、フィード量を10kg/Hr
で粉砕したところ、初期の最大粒子径は75μmであっ
たが、次第に最大粒子径は大きくなり、ついには粉砕室
内の許容限界量をこえ、停止した。停止した粉砕室内に
は茎が解砕された綿状の繊維が残っていた。
【0088】結果を表5に示す。
【0089】
【表5】
【0090】実施例9 可塑剤ATBC(アセチルテトラブチルシトレート)に
対して、実施例3の3段目粉砕茶(最大粒子径9μm)
15%を均一に分散させたものを、ポリ塩化ビニリデン
100部に対して30部加え、カレンダーロールにかけ
て混練し、シートにして角切りペレタイザー(朋来鉄工
(株)製)にかけ、3mm厚さ×3mm×3mmの角切
りチップにした。
【0091】得られた角切りチップをシート押出機(日
本製鋼所(株)製)にかけ、厚さ0.2mmのフィルム
を形成した。
【0092】得られたフィルムの抗菌性および消臭性を
評価した。結果を表6に示す。
【0093】比較例6〜7 ポリ塩化ビニリデン100部に対して可塑剤ATBC2
5.5部を加え、さらに比較例1の相川茶舗製抹茶(最
大粒子径71μm)4.5部を加え、カレンダーロール
にかけて混練したが、粉砕茶が均一に含浸・分散されな
かった。チップにしてシート押出機にかけたが、フィル
ムが破れ、フィルムができなかった。
【0094】それゆえ、市販のポリ塩化ビニリデンフィ
ルム(クレハ化学(株)製、クレラップ)を用いて、抗
菌性および消臭性を評価した。結果を表6に示す。
【0095】
【表6】
【0096】実施例10 油剤に用いるやし油脂肪酸モノグリセライドとソルビタ
ン脂肪酸エステルの1:1混合物に対して、実施例3の
3段目粉砕茶(最大粒子径9μm)15%を均一に分散
させたもの100部に水100部を加え、80℃でエマ
ルジョンにし、1mm厚さ、10mm厚さのポリエステ
ル製不織布(アートケミカル(株)製)にスプレーし、
1mm厚さ品に100ml/m2、10mm厚さ品に1
000ml/m2付着させ、100℃で乾燥させた。そ
ののち、水洗脱離性を評価した。結果を表7に示す。
【0097】比較例8 実施例10に記載の油剤に用いる混合物85部に水10
0部を加え、80℃でエマルジョンにしたものに比較例
1の相川茶舗製抹茶(最大粒子径71μm)15部を加
え、さらに80℃でエマルジョンにしたものを実施例1
0と同様にして不織布にスプレー含浸させて100℃で
乾燥したものを製造し、水洗脱離性を評価した。結果を
表7に示す。
【0098】
【表7】
【0099】
【発明の効果】本発明によると、2番茶以降の茶葉を原
料とし、茶葉全体を順次小さくなるように段階的に粉砕
することにより、最大粒子径1〜30μmに超微粉砕す
ることができ、得られた超微粉砕茶は、抹茶などとして
使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金澤 親男 大阪市鶴見区放出東1−9−1 Fターム(参考) 4B027 FB06 FE02 FK20 FP55 FP68 4C080 AA01 BB02 CC01 HH01 JJ01 KK01 LL03 MM31 NN22 QQ03 4C083 AA082 AA111 AA112 AA122 BB11 CC01 CC06 DD22 EE07 EE12 EE13 EE16 FF01 4J002 AA001 AH002 BD101

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2番茶以降の茶葉を、最大粒子径1〜3
    0μmに超微粉砕してなる超微粉砕茶。
  2. 【請求項2】 最大粒子径が1〜10μmである請求項
    1記載の超微粉砕茶。
  3. 【請求項3】 2番茶以降の茶葉が、3番茶、4番茶ま
    たは秋冬茶である請求項1または2記載の超微粉砕茶。
  4. 【請求項4】 抹茶、ブレンド飲料用原料、消臭抗菌
    剤、食品用原料、食品添加物、調味料、調味料用原料ま
    たは化粧料原料に用いられる請求項1、2または3記載
    の超微粉砕茶。
  5. 【請求項5】 2番茶以降の茶葉を、乾式・常温で順次
    小さくなるように段階的に粉砕し、最大粒子径1〜30
    μmに超微粉砕することを特徴とする超微粉砕茶の製
    法。
  6. 【請求項6】 前記順次小さくなるような段階的な粉砕
    が、乾燥した茶葉そのものを、最大粒子径30μmをこ
    え500μm以下に微粉砕し、微粉砕された茶葉をさら
    に最大粒子径1〜30μmに超微粉砕する請求項5記載
    の製法。
  7. 【請求項7】 前記微粉砕が、剪断磨砕機能を有する超
    微粉砕機による微粉砕であり、超微粉砕が、前記剪断磨
    砕機能を有する超微粉砕機を用いて原料供給量と通気量
    を落とすことにより超微粉砕する請求項5または6記載
    の製法。
  8. 【請求項8】 前記超微粉砕機が、剪断磨砕機能を有す
    る超微粉砕機または剪断粉砕機能と分級羽根を有する超
    微粉砕機で、粉砕原料の供給量と通気量を段階的に落と
    すことにより段階粉砕する請求項7記載の製法。
  9. 【請求項9】 2番茶以降の茶葉を粉砕する前に、茶葉
    の水分を5重量%以下にし、系に低湿度の除湿空気また
    は不活性ガスを封入してから粉砕する請求項5、6、7
    または8記載の製法。
  10. 【請求項10】 2番茶以降の茶葉を粉砕する前に、茶
    葉の水分を3重量%以下にし、系に低湿度の除湿空気ま
    たは不活性ガスを封入してから粉砕する請求項5、6、
    7または8記載の製法。
  11. 【請求項11】 2番茶以降の茶葉が、3番茶、4番茶
    または秋冬茶である請求項5、6、7、8、9または1
    0記載の製法。
  12. 【請求項12】 超微粉砕された2番茶以降の茶葉の最
    大粒子径が1〜10μmである請求項5、6、7、8、
    9、10または11記載の製法。
  13. 【請求項13】 電磁波内設真空乾燥機または蒸気を吹
    き込み、蒸煮して即真空冷却する真空乾燥機を用いて、
    品温40℃以下で真空乾燥して得られた乾燥秋冬茶を用
    いる請求項5、6、7、8、9、10、11または12
    記載の製法。
  14. 【請求項14】 秋冬茶が、ビタミンCまたはその誘導
    体の水溶液を散布した秋冬茶である請求項13記載の製
    法。
  15. 【請求項15】 請求項1、2または3記載の超微粉砕
    茶からなる抹茶。
  16. 【請求項16】 さらに、分散剤、色相改良剤、酸化防
    止剤の1種以上を含有する請求項15記載の抹茶。
  17. 【請求項17】 請求項1、2または3記載の超微粉砕
    茶を油性成分に分散させた化粧料。
  18. 【請求項18】 請求項1、2または3記載の超微粉砕
    茶を合成高分子に分散させた消臭抗菌合成高分子。
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