JP4589029B2 - 緑色の杜仲茶葉および杜仲葉緑色粉末の製造方法 - Google Patents
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Description
杜仲は、産業上の利用部位として樹皮と葉に大別される。樹皮は厚生省薬務局監視指導課「医薬品の範囲基準ガイドブック」によると無認証医薬品の「1−a」に収載され医薬品として取り扱われている。また、中国の書物では樹皮について次の薬効が記されている。すなわち、神農本草経(約2000年前)では、「上品、中品、下品」の分類項目が示され、そのうち杜仲の樹皮は最上の部類「上品」に位置付けられ、副作用が無く「長寿の全うを助ける」ものと書かれている。また、本草綱目(中国明時代)の書物には「腎臓、肝臓を強くする」と記されている。近年では中薬大辞典(1970年代)において、「高血圧症、腰痛、関節痛、腎臓病、肝臓病、ストレス、精力減退、利尿困難、物忘れに有効」としている。
一方葉は、1980年代から杜仲葉水抽出液(杜仲茶)の飲料としての用途が普及し、食品素材として取り扱いを受けているが、医薬品規制対象外である。杜仲は、一般にお茶と称するツバキ科の植物と比較し、カフェインを全く含んでいないほか、含有物も異なる。
杜仲茶用の茶葉の製造は、従来は、産地で収穫した茶葉を天日乾燥し、この乾燥品を通常100〜140℃で30から50分間焙煎し、さらに適当な大きさに切断することにより行われていたが、このようにして製造された茶葉において十分な水抽出を行うためには、10分以上の煮沸が必要であった。その後、杜仲生葉を蒸熱した後に、揉捻工程、焙煎工程に付す方法などが開示され、短時間での杜仲葉成分の熱水抽出が可能となった(特許文献1を参照)。
また、通常の杜仲茶用の茶葉は、天日乾燥および焙煎などの工程において緑色から茶褐色に変色し、それに伴って茶葉に含まれる成分も変化する。一方、緑色の杜仲茶を製造するため、および生の杜仲葉の成分をより多く抽出液に含ませるために、緑色の杜仲茶葉を製造するための方法も開発されている(特許文献2および3を参照)。
しかし、緑色の杜仲茶葉を製造するための従来の方法では、茶葉製造工程における脂質などの粘性物質の除去が十分ではなく、従来の緑色茶葉より抽出された杜仲茶は「えぐ味」や「青臭さ」を含んでいた。また、従来の製法は茶葉の緑色を維持するために焙煎工程を省略しており、そのため杜仲茶の味および/または香りの特性として求められる十分な「ほうじ感」を有していなかった。さらに、抽出の際に必要な抽出時間および単位量当たりの茶葉からの抽出量について、杜仲茶葉における抽出効率の向上も求められていた。
本発明の目的は、味、色および/または香りにおいてより多くの消費者の嗜好に合致する好ましい特質を有する緑色の杜仲茶葉およびその製造方法を提供することである。さらに、本発明の目的は、水抽出時の効率が向上し、かつ水中に分散させることにより当該分散液を飲料として供することもできる杜仲葉緑色粉末およびその製造方法を提供することである。さらに、本発明の目的は、味、色および/または香りにおいて飲料として好ましい特質を有する、緑色の杜仲葉水抽出液および杜仲葉緑色粉末水中分散液を提供することである。
すなわち本発明の一つの側面によれば、杜仲生葉を蒸熱する工程;杜仲葉を攪拌および/または揉圧しながら乾燥する工程;および杜仲葉に対して遠赤外線を照射することにより杜仲葉を乾燥する工程を含む、緑色の杜仲茶葉の製造方法が提供される。
本発明の別の側面によれば、杜仲生葉を蒸熱する工程;杜仲葉を攪拌および/または揉圧しながら乾燥する工程;杜仲葉中の水分を均一化する工程;杜仲葉を乾燥する工程;杜仲葉を粉砕する工程;および杜仲葉に対して遠赤外線を照射することにより杜仲葉を乾燥する工程を含む、上記の緑色の杜仲茶葉の製造方法もまた提供される。
本発明のさらに別の側面によれば、杜仲生葉を蒸熱する工程;杜仲葉を攪拌および/または揉圧しながら乾燥する工程;杜仲葉中の水分を均一化する工程;杜仲葉を攪拌および/または揉圧しながら乾燥する工程;杜仲葉を乾燥する工程;杜仲葉を粉砕する工程;および杜仲葉に対して遠赤外線を照射することにより杜仲葉を乾燥する工程を含む、上記の緑色の杜仲茶葉の製造方法もまた提供される。
本発明のさらに別の側面によれば、杜仲生葉を蒸熱する工程;杜仲葉を攪拌および/または揉圧しながら乾燥する工程;杜仲葉に対して遠赤外線を照射することにより杜仲葉を乾燥する工程;および杜仲葉をジェットミルにより平均径が3〜14μmの粉末にする工程を含む、杜仲葉緑色粉末の製造方法もまた提供される。
本発明のさらに別の側面によれば、杜仲生葉を蒸熱する工程;杜仲葉を攪拌および/または揉圧しながら乾燥する工程;杜仲葉中の水分を均一化する工程;杜仲葉を乾燥する工程;杜仲葉を粉砕する工程;杜仲葉に対して遠赤外線を照射することにより杜仲葉を乾燥する工程;および杜仲葉をジェットミルにより平均径が3〜14μmの粉末にする工程を含む、上記の杜仲葉緑色粉末の製造方法もまた提供される。
本発明のさらに別の側面によれば、杜仲生葉を蒸熱する工程;杜仲葉を攪拌および/または揉圧しながら乾燥する工程;杜仲葉中の水分を均一化する工程;杜仲葉を攪拌および/または揉圧しながら乾燥する工程;杜仲葉を乾燥する工程;杜仲葉を粉砕する工程;杜仲葉に対して遠赤外線を照射することにより杜仲葉を乾燥する工程;および杜仲葉をジェットミルにより平均径が3〜14μmの粉末にする工程を含む、上記の杜仲葉緑色粉末の製造方法もまた提供される。
本発明のさらに別の側面によれば、杜仲葉をジェットミルにより平均径が3〜14μmの粉末にする工程において、ジェットミルに送り込む圧縮空気が、70〜150℃の加熱空気である、上記の製造方法もまた提供される。
本発明のさらに別の側面によれば、杜仲生葉を蒸熱する工程において使用する杜仲生葉が裁断されていないものである、上記の製造方法もまた提供される。
本発明の別の側面によれば、上記の方法により製造することができる杜仲茶葉、または上記の方法により製造することができる杜仲葉緑色粉末から水抽出液を得る工程を含む、緑黄色の杜仲茶の製造方法もまた提供される。
本発明の別の側面によれば、上記の方法により製造することができる杜仲葉緑色粉末を水中に分散させる工程を含む、杜仲葉粉末の水中分散液である緑色の飲料の製造方法もまた提供される。
本発明の別の側面によれば、上記の方法により製造することができる緑色の杜仲茶葉、杜仲葉緑色粉末、緑黄色の杜仲茶および杜仲葉緑色粉末を水中に分散させることにより製造される緑色の飲料もまた提供される。
以下、本発明をさらに具体的に説明する。
本発明における杜仲生葉は、収穫後乾燥前の杜仲葉を意味するものであり、栽培により生産されたものであっても天然より採取されたものであってもよい。例えば、当年葉で落葉前の生葉を用い、採取時期は4月から10月、好ましくは5月から8月、より好ましくは7月から8月までの生葉を用いることができる。 本発明の杜仲生葉は、そのまま用いてもよいが、裁断したものを用いてもよい。従って、本願発明は、杜仲生葉を裁断する工程をさらに含んでいてもよい。杜仲生葉は、例えば5〜30mm程度、好ましくは10〜20mm程度の幅に切断して用いてもよい。本発明においては裁断されていない杜仲生葉を用いることが好適である。裁断されていない杜仲生葉を利用することにより、その後の乾燥工程において、緩やかな乾燥が可能となり、乾燥中に葉が崩れることによる歩留まりの低下、および杜仲葉の変色を抑制することができる。
本発明における杜仲生葉の蒸熱工程は、市販されている蒸し機またはオートクレーブなどを用いて、当該技術分野で通常行われている方法により実施することができる。例えば、ネットコンベア上に杜仲生葉を広げ、ボイラーから供給される無圧蒸気を充満させた処理室を通過させることにより、杜仲生葉を蒸熱処理することができる。例えば、宮村鉄工株式会社製、給葉機、地上型1500およびネットコンベア、送帯式1000などを用いることができる。蒸熱温度は、杜仲葉の大きさに応じて、例えば90〜120℃、好ましくは95〜110℃、より好ましくは100〜110℃の範囲で適宜選択されうる。また蒸熱時間も、10〜240秒間、好ましくは20〜180秒間、より好ましくは20〜120秒間の範囲で適宜選択されうる。また、使用する蒸気量は、例えば70〜200L/分、好ましくは100〜170L/分の範囲で適宜選択されうる。蒸し葉の処理量は、生葉の水分率に応じて、例えば3〜10kg/分、好ましくは4〜8kg/分、より好ましくは5〜7kg/分の範囲で適宜選択されうる。この蒸熱工程は、杜仲葉を褐色に変色させる酵素が失活することにより杜仲葉の緑色が保たれやすくなる;杜仲葉が柔らかくなることで、蒸熱工程の後の杜仲葉を攪拌および/または揉圧しながら乾燥する工程の実施が容易になる;および、後述の乾燥工程における乾燥時間の長期化を防ぐ、などの効果をもたらす。
蒸熱処理された杜仲葉は、そのまま次の工程に使用することもできるが、冷却後に次の工程で使用することもできる。ここでの冷却は、送風などにより荒熱を取り除くことにより行われうる。
本発明において、杜仲葉を攪拌および/または揉圧しながら乾燥する工程は、例えば、市販されている連続式葉打機、回転式葉打機、回分型葉打機または粗揉機などを用いて、当該技術分野で通常行われている方法により実施することができる。例えば市販の葉打機としては、カワサキ機工株式会社製、葉打機(回分型)60K、90K、120Kおよび180Kなどを用いることができる。例えば、本工程における揉圧は、適当な弾性を有する板バネで支えられた「より手」が葉打機内で回転し、処理胴の壁面に杜仲葉を押さえつけることにより行われる。また、本工程における攪拌は、葉打機に取り付けられた「葉ざらい」が回転することにより行われる。本工程における揉圧は、緩やかに行うのが好ましく、例えば葉ざらいの回転のみで行ってもよい。乾燥方法は特に限定されないが、好ましくは杜仲葉に熱風を送ることにより行われる。ここで熱風の温度は、特に限定されないが、例えば70〜120℃、好ましくは75〜110℃の範囲から適宜選択されうる。また本工程に要する時間は、10〜60分間、好ましくは15〜50分間、より好ましくは20〜40分間の範囲で適宜選択されうる。例えば本工程は、100℃で20〜30分間行うことができる。本工程により、杜仲葉各部分の水分を均一に保ちつつ効率よく杜仲葉が乾燥される。また本工程における攪拌および/または揉圧により、杜仲葉に含まれる糖質、脂質などの粘性物質が杜仲葉から分離され、その結果得られる杜仲茶の「えぐ味」および「青臭さ」が低減される。本工程は、好ましくは、水分の杜仲葉表面からの蒸散速度と杜仲葉内部での水分拡散速度が平衡となるように行われる。また、得られる杜仲茶の「えぐ味」および「青臭さ」を低減するために、葉打ち機内の密封性が高いほうが好ましい。このような条件を保ちながら行うことにより、杜仲葉表面がしめった状態を保ち、杜仲葉の表面温度を一定範囲内に保つことができ、杜仲生葉の変色を抑制しつつ乾燥させることが可能となる。ここで、本工程における乾燥時の杜仲葉表面温度は、例えば30〜60℃、好ましくは40〜50℃である。本工程を経て得られる杜仲葉の水分量は、例えば乾量基準で30〜45%、好ましくは30〜40%、より好ましくは30〜35%である。
本発明において、杜仲葉中の水分を均一化する工程は、例えば市販されている揉捻機、粗揉機または中揉機を用いて、当該技術分野で通常行われている方法により実施することができる。例えば市販の揉捻機としては、株式会社寺田製作所製、揉捻機60Kg型などを用いることができる。本工程における杜仲葉中の水分の均一化は、例えば、揉捻機の揉捻盤と回転胴の間に杜仲葉が挟まれ、かつ揉捻盤により加圧されると同時に回転胴が回転することにより行われる。杜仲葉は葉肉、葉脈、葉軸の順に乾燥するので、例えば葉肉の乾燥度が十分な場合でも葉軸にはまだ余分な水分が残っている。従って、本工程により、杜仲葉中の水分が均一に整えられ、部分乾燥による粉体化が抑制されるのと同時に、乾燥に要する時間を短縮することができる。本工程は、必要に応じて加熱下で行うこともできるが、好ましくは加熱せずに行われる。また本工程に要する時間は、10〜80分間、好ましくは20〜60分間、より好ましくは30〜45分間の範囲で適宜選択されうる。例えば本工程は、常温で40分間行うことができる。本工程中に揉捻盤による加圧がなされるが、工程開始時の無加圧時間は、0〜10分間、好ましくは2〜8分間、より好ましくは4〜5分間の範囲で適宜選択されうる。本工程を経て得られる杜仲葉の水分量は、例えば乾量基準で25〜40%、好ましくは25〜35%である。
本発明においては、杜仲葉中の水分を均一化する工程の後、杜仲葉を乾燥する工程の前に、追加の「杜仲葉を攪拌および/または揉圧しながら乾燥する工程」および「杜仲葉中の水分を均一化する工程」、または「杜仲葉を攪拌および/または揉圧しながら乾燥する工程」を含んでいてもよい。これらの工程を繰り返すことにより、不要な脂質などがさらに取り除かれた杜仲茶葉を得ることができる。
「杜仲葉を攪拌および/または揉圧しながら乾燥する工程」を追加する場合、当該工程は上述の方法および条件で行うことができ、熱風の温度は、特に限定されないが、例えば50〜110℃、好ましくは55〜105℃の範囲から適宜選択されうる。また本工程に要する時間は、5〜45分間、好ましくは10〜40分間、より好ましくは10〜35分間の範囲で適宜選択されうる。例えば70℃で20〜30分間行うことができる。
「杜仲葉中の水分を均一化する工程」を追加する場合、当該工程は上述の方法および条件で行うことができ、また本工程に要する時間は、10〜80分間、好ましくは20〜60分間、より好ましくは30〜45分間の範囲で適宜選択されうる。例えば常温で40分間行うことができる。
本発明の杜仲葉を乾燥する工程は、例えば、市販されている乾燥機を用いて当該技術分野で通常行われている方法により実施することができる。本工程における乾燥方法は、特に限定はされないが、例えば、搬送コンベア上の杜仲葉を、熱風発生器による熱風で満たされた高温の乾燥室内を移動させることにより行うことができる。例えば、株式会社寺田製作所製、乾燥機ND120型により行われうる。ここで熱風の温度は、特に限定されないが、例えば70〜100℃、好ましくは85〜95℃の範囲から適宜選択されうる。また本工程に要する時間は、5〜80分間、好ましくは10〜80分間、より好ましくは20〜80分間の範囲で適宜選択されうる。本工程を経て得られる杜仲葉の水分量は、例えば水分率5%以下、好ましくは水分率3%以下、より好ましくは水分率2%以下である。
本発明の杜仲葉を粉砕する工程は、特に限定はされないが、例えば市販されている粉砕器を用いて行うことができる。本工程における粉砕方法は、特には限定されないが、例えば、株式会社ホーライ製、UGC−280型などにより行われうる。本工程を経て得られる杜仲葉の大きさは、例えば2.8mm〜0.71mm、好ましくは2.8mm〜1.4mmである。本工程で得られる杜仲葉の色調は特に限定はされないが、本工程で得られる杜仲葉には、例えば株式会社島津製作所製、分光色彩計CLR−7100Fの反射式で測定するとL値が−65〜−72、a値が−1.5〜−3、b値が7〜12、好ましくはL値が−68〜−71.5、a値が−1.5〜−2.5、b値が7〜11、より好ましくはL値が−69〜−71、a値が−1.5〜−2、b値が8〜8.5である色調の杜仲葉が含まれる。本工程を経て得られる杜仲葉は「杜仲荒茶」として杜仲茶の抽出に用いることができる。
本発明において、杜仲葉に対して遠赤外線を照射することにより杜仲葉を乾燥する工程は、特に限定はされないが、例えば市販されている遠赤外線ヒーターを用いて行うことができる。例えば、山益製作所株式会社製、VR型により行われうる。ここで照射される遠赤外線の波長は、例えば1〜1000μm、好ましくは2.5〜50μm、より好ましくは3〜30μmの範囲から適宜選択される。乾燥中の照射設定温度は、例えば100〜400℃、好ましくは150〜350℃、より好ましくは200〜300℃の範囲の範囲より適宜選択されうる。また本工程に要する時間は、赤外線ランプ通過速度として30〜60秒間、好ましくは40〜55秒間、より好ましくは45〜50秒間の範囲で適宜選択されうる。本工程を経て得られる杜仲葉の水分量は、例えば水分率5%以下、好ましくは水分率3%以下、より好ましくは水分率2%以下である。本工程を経て得られる杜仲葉は、「杜仲葉焙煎葉」として杜仲茶の抽出に用いることができる。
本工程で得られる杜仲葉の色調は、特に限定はされないが、本工程で得られる杜仲葉には、例えば株式会社島津製作所製、分光色彩計CLR−7100Fの反射式で測定するとL値が24〜27、a値が−3.8〜−6、b値が6.7〜8.5、好ましくはL値が25〜26、a値が−4〜−5.5、b値が7〜8.5、より好ましくはL値が25.5〜26、a値が−4.5〜−5、b値が7.5〜8である色調の杜仲葉が含まれる。また、本工程で得られた容積形状は、300〜360mL/g、好ましくは310〜350mL/gの範囲でありうる。
本工程により、杜仲葉の変色を抑制しつつ、杜仲茶の味および/または香りの特性として好ましい、いわゆる「ほうじ感」を杜仲茶葉に付与することができる。ここで得られる「ほうじ感」とは、一般に加熱で茶葉の一部が炭化して得られる風味である。本工程での炭化による変色は、ごくわずかであるため、目視上わずかに黒みがかかる程度である。
遠赤外線を照射することにより乾燥された杜仲葉は、杜仲茶葉として用いることができる。こうして得られる杜仲茶葉は緑色が維持されている。当該杜仲茶葉3gを熱水240mLにて2分間抽出して得られる杜仲茶は、特に限定はされないが、株式会社島津製作所製、分光色彩計CLR−7100Fの透過光式で色調を測定すると、例えばL値が33〜42、a値が0〜−9、b値が10〜21、好ましくはL値が34〜40、a値が−5.5〜−8、b値が15〜20、より好ましくはL値が36〜38、a値が−6.5〜−7、b値が18〜20でありうる。
遠赤外線照射後の杜仲葉は、そのままジェットミルにより粉末にする工程に付すこともできるが、当該工程の前に仮粉砕を行ってもよい。ここで仮粉砕の方法は、特に限定はされないが、例えば市販されている粉砕器を用いて行うことができる。本工程における粉砕方法は、特には限定されないが、例えば、槇野産業株式会社製、コロプレックス250Z型などにより行われうる。本工程を経て得られる杜仲葉の大きさは、例えば150μm以下、好ましくは100μm以下、より好ましくは75μm以下である。
本発明において、杜仲葉をジェットミルにより平均径が3〜14μmの粉末にする工程は、特に限定はされないが、例えば市販されているジェットミルを用いて行うことができる。ここでジェットミルにおいて使用する圧縮空気は加熱していてもよく、例えば70〜150℃、好ましくは90〜150℃、より好ましくは105〜150℃の範囲から適宜選択される温度であってもよい。圧縮空気を加熱して粉砕を行う場合、本工程において加熱殺菌も行うことができるという利点がある一方で、杜仲茶葉から粉体加工後の変色は極めてわずかである。さらに、粉末粒径の均一性が高められる。得られる杜仲葉粉末は、例えば3〜14μm、好ましくは4〜8μm、特に好ましくは4.5〜6μmの範囲の平均粒径を有し、例えば5μmである。また、本工程で得られる杜仲葉粉末は、例えば2〜14μm、好ましくは2〜8μm、特に好ましくは4〜5μmの範囲のメディアン径を有し、例えば5μmである。また、本工程で得られる杜仲葉粉末は、例えば2〜32μm、好ましくは2〜9μm、特に好ましくは4〜6μmの範囲のモード径を有し、例えば5μmである。
本工程の粉砕室への原料供給量は、投入風量を5.5m3/分、粉砕圧力を0.6Mpaに固定した場合、1〜12kg/時間、好ましくは1〜8kg/時間、より好ましくは1〜6kg/時間の範囲で適宜選択されうる。本工程を経て得られる杜仲葉の水分量は、例えば乾量基準で6%以下、好ましくは4%以下、より好ましくは2%以下である。本工程で得られる杜仲葉の色調は、特に限定はされないが、本工程で得られる杜仲葉には、例えば株式会社島津製作所製、分光色彩計CLR−7100Fの反射光式で測定するとL値が−60〜−64、a値が−4〜−5、b値が12〜15、好ましくはL値が−60.5〜−62.5、a値が−4.5〜−4.8、b値が13.5〜14.8、より好ましくはL値が−61〜−62、a値が−4.6〜−4.7、b値が14〜14.8である色調の杜仲葉が含まれる。
遠赤外線照射後に得られる杜仲葉、およびジェットミルによる粉砕後に得られる杜仲葉粉末を抽出・濾過することにより、緑黄色の杜仲茶を得ることができる。
例えば、ジェットミルによる粉砕後に得られた杜仲葉粉末0.5gを、熱水100mLにて10分間抽出し、1800rpmで10分間の遠心分離で得られる杜仲茶は、特に限定はされないが、例えば株式会社島津製作所製、分光色彩計CLR−7100Fの透過光式で色調を測定するとL値が−57〜−62、a値が−1.3〜−1.8、b値が5.8〜8.5、好ましくはL値が−58〜−61、a値が−1.4〜−1.7、b値が6〜8、より好ましくはL値が−59〜−60、a値が−1.6〜−1.7、b値が7.2〜8の緑黄色を呈しているものが得られる。ここで抽出時の水温は、例えば80〜100℃、好ましくは85〜95℃、より好ましくは90〜95℃の範囲から、抽出時間は、例えば5〜20分、好ましくは5〜15分、より好ましくは5〜10分の範囲から、適宜選択されうる。抽出方法はティーバッグによる方法、通常の急須、ポットなどを用いる方法の他、工業的規模による方法によるものであってもよい。得られる杜仲茶は、渋味、えぐ味および青臭さが少なく、また適度なほうじ感を有しており、従来のものと比較して粉末を増量して抽出しても嗜好性が損なわれず飲用できる利点を有する。よって杜仲茶の有効成分が多量でかつ容易に摂取することができる。ここでの含有物として、杜仲葉配糖体とその代表成分であるゲニポシド酸の他、ピノレジノール、ジグルコシサイド、タンニン、アルカロイド、ペクチン、ビタミンC、タンニンをあげることができる。
ジェットミルによる粉砕後に得られる杜仲葉粉末を、水中に分散させることにより、緑色の飲料を得ることができる。例えば、ジェットミルによる粉砕後に得られた杜仲葉粉末0.5gを100mLの水中に分散させた杜仲茶は、特に限定はされないが、例えば株式会社島津製作所製、分光色彩計CLR−7100Fの反射光式で色調を測定するとL値が−82〜−87、a値が−1〜−1.8、b値が3.7〜4.4、好ましくはL値が−83〜−86、a値が−1.4〜−1.7、b値が3.8〜4.2、より好ましくはL値が−84〜−85.6、a値が−1.5〜−1.6、b値が3.85〜4.2の緑色を呈しているものが得られる。
本発明の杜仲葉粉末は分散性に優れ、沈殿しにくい物性を示す。分散液の水温は、例えば0〜100℃、好ましくは0〜80℃、より好ましくは常温の範囲から適宜選択される温度で飲用に供することができる。
得られる杜仲茶は、水中における分散性が高いのみならす、渋味、えぐ味および青臭さが少なく、また適度なほうじ感を有しており、従来のものと比較して粉末を増量して供しても嗜好性が損なわれず飲用できる利点を有する。よって杜仲茶の有効成分が多量でかつ容易に摂取することができる。ここでの含有物として、杜仲葉配糖体とその代表成分であるゲニポシド酸の他、グッタペルカ、ピノレジノール、ジグルコシサイド、タンニン、クロロフィル、ケルセチン、アルカロイド、ペクチン、ビタミンC、タンニン、そして、リン、カリウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラルがあげることができる。
[実施例1−3] 杜仲葉荒茶の製造
各バッチにおいて120kgの杜仲生葉を、送帯蒸機において蒸熱処理し、葉打機で攪拌および揉圧しながら乾燥し、揉捻機で杜仲葉中の水分を均一化した。その後、葉打機で攪拌および揉圧しながら乾燥し、その後実施例2においてはさらに揉捻機で杜仲葉中の水分を均一化した。このようにして処理した杜仲葉を再乾機により乾燥して荒茶を得た。各工程における条件を以下に示す:
送帯蒸機:蒸気量140L/分、蒸熱時間80秒、蒸気温度100〜110℃。
葉打機:回転数36rpm
得られた実施例1〜3の杜仲葉荒茶30kgを、株式会社ホーライ製、UGC−280型で、1.4mm〜2.8mmに粉砕した。次に遠赤外焙煎機を用いて、通過速度を45秒としてセラミックヒーターを上段、下段それぞれ1灯照射し、約200℃で焙煎を行い、杜仲葉遠赤焙煎葉26kgを得た。実施例1で得られた杜仲茶葉を用いた遠赤焙煎葉の色調は、株式会社島津製作所製、分光色彩計CLR−7100Fで測定するとL値が25.89、a値が−4.97、b値が7.91であった。また、当該杜仲茶葉3gを100mLの熱水にて2分間抽出して得られる杜仲茶は、株式会社島津製作所製、分光色彩計CLR−7100Fで色調を測定するとL値が37.51、a値が−7.06、b値が19.14の緑黄色を呈していた。
[実施例5] 杜仲葉粉末の製造
実施例1の杜仲葉を用いて実施例4で得られた杜仲葉遠赤焙煎葉26kgを、槇野産業株式会社製、コロプレックス250Z型により75μmに粉砕した。次に、ジェットミルにて粉砕圧力を0.6Mpaに固定して、原料供給量を12kg/時間で微粉砕し、杜仲葉粉末をそれぞれ25kg得た。一方、コロプレックス250Z型により75μmに粉砕したものを、ジェットミルにて粉砕圧力を0.6Mpaに固定して、原料供給量を4kg/時間で微粉砕した。このジェットミルで粉砕する時に、圧縮空気を雰囲気温度で通気したもの、あるいは圧縮空気を150℃に加熱したものの2種類の杜仲葉粉末をそれぞれ25kg得た。
得られた3種類の杜仲葉粉末について、粒度分布の測定を行った。得られた杜仲葉粉末1gをそれぞれイソプロピルアルコール100mLに溶かし、超音波洗浄機に5分間分散処理を行い、測定用の試料とした。測定は、株式会社島津製作所製 粒度分布計SALD−200V ERを用いて行った。測定結果の一例を図1から図3に示す。当該測定結果より、原料供給量は、12kg/時間よりも4kg/時間に調整したものが粒径が微粉化すること、また、粒径がそろうことが確認された。次に通気による粒径は、雰囲気温度で通気したものと圧縮空気を加熱して粉砕したものを比較すると、2種類の杜仲葉粉末はどちらも4.5〜6μmの範囲の平均粒径を有する一方で、雰囲気温度で通気した場合にq3値最大値から上位3位の合計で27.2%、空気を加熱して粉砕を行った場合にq3値最大値から上位3位の合計で31.1%となり、加熱空気を流入することにより粒径が平均粒径に極めてそろうことが確認された。一般に植物の細胞は最小で5μmとされ、細胞単位で粉砕されることを示唆するものであり、分散性を高める要因の一つと考えられる。
さらに、圧縮空気を加熱して粉砕を行うことにより、熱殺菌の作用も得られることが確認された。
得られた杜仲葉の水分量は、それぞれ2%以下であった。得られた杜仲葉粉末の色調は、株式会社島津製作所製、分光色彩計CLR−7100Fで測定すると圧縮空気を雰囲気温度で通過したものではL値が−61.62、a値が−4.74、b値が14.66、圧縮空気を150℃に加熱したものではL値が−61.80、a値が−4.69、b値が14.73であった。
また、加熱した圧縮空気による粉砕で得られた杜仲葉粉末0.5gを、95℃の熱水100mLで10分間抽出し、2800rpmの遠心分離で得られる杜仲茶の色調は、株式会社島津製作所製、分光色彩計CLR−7100Fで測定すると圧縮空気を雰囲気温度で通過したものではL値が−57.37、a値が−1.41、b値が6.08、圧縮空気を150℃に加熱したものではL値が−59.47、a値が−1.69、b値が7.57であった。
さらに、加熱した圧縮空気による粉砕で得られた杜仲葉粉末0.5gを100mLの水中に分散させた杜仲茶は、株式会社島津製作所製、分光色彩計CLR−7100Fで色調を測定すると圧縮空気を雰囲気温度で通過したものではL値が−84.96、a値が−1.63、b値が4.11、圧縮空気を150℃に加熱したものではL値が−85.30、a値が−1.51、b値が3.90であった。
[比較例1] 杜仲葉の未焙煎粉末の製造
実施例1で製造した杜仲茶葉30kgを、雰囲気温度(約20℃)の圧縮空気を使用し、実施例5と同じ条件でジェットミルにより平均粒径5μmに粉砕し、杜仲葉粉末の未焙煎品29kgを得た。
[比較例2] 従来法による杜仲茶葉の製造
比較例2における杜仲茶葉の製造は、特開平8−173110号公報の実施例2の記載に基づいて行った。杜仲の生葉5kgを、日本茶製造用の送帯蒸機により110℃で90秒間蒸熱した。生葉を送帯蒸し機の投入口から機内に投入し、コンベヤ上を移動する間に上下スチーム供給装置からスチームを当て、110℃で90秒間蒸熱した。
次にこの蒸熱後の杜仲葉を揉捻機を用いて30分間揉捻した後、揉捻物を乾燥機を用いて80℃で5時間、水分量を5%まで乾燥させた。杜仲葉の色調は蒸熱後、緑褐色であったのが、乾燥に従い緑色を帯びた黒褐色へと変化した。その後、炒葉機(IR−10SP型:寺田製作所)を用いて110℃で30分間焙煎し、杜仲茶葉サンプル2kgを得た。
[試験例1] 成分比較試験
実施例5の杜仲葉粉末(加熱した圧縮空気により粉砕)と従来の杜仲茶葉(比較例2において製造)の成分の比較を行った。検査方法は栄養評価基準(平成8年5月20日、厚告第146号)に従った。その結果を表2に示す。
[試験例2] 一般生菌数の測定
社団法人日本食品衛生協会出版の厚生省生活衛生局監修の「食品衛生検査指針 微生物編」1990版に記載の方法により、実施例5の杜仲葉粉末(加熱した圧縮空気により粉砕)と未焙煎の杜仲葉粉末(比較例1において製造)に含まれる一般生菌数を測定した。その結果、実施例5の杜仲葉粉末に含まれる一般生菌数は3000個/gであったのに対し、比較例1の杜仲葉粉末は48000個/gであった。従って、本発明の杜仲葉粉末は、一般生菌数が従来の杜仲葉粉末より16分の1程度まで低減されており、これは、加熱した圧縮空気を用いてジェットミルによる粉砕を行ったことに起因するものと考えられる。
[試験例3] 官能試験
実施例5で加熱した圧縮空気を使用した粉砕により製造された杜仲葉粉末(遠赤外焙煎品)および比較例1で製造された杜仲葉粉末(未焙煎品)をそれぞれ0.5gを秤取り、200mLの熱水を加え攪拌し試験液とした。味覚の優れたパネラー(N=16)により比較例1と実施例5の試験液についての官能評価を行った。試験液はそれぞれ同時に提示して実施した。官能評価項目として、「青臭さ」、「えぐ味」、「渋味」、「甘味」、「酸味」および総合評価としての「味の嗜好性」と設定し、各項目について5段階で評価した。その結果を表3に示す。
[試験例4] 分散性試験
本発明の杜仲葉粉末の水中分散性試験を行った。実施例5(原料供給量4kg/時間)の加熱空気を用いて粉砕した杜仲葉粉末と、実施例1の手順で製造した杜仲葉を雰囲気温度(約20℃)の圧縮空気を用いて原料供給量4kg/時間でジェットミルを使用して粉砕して製造した杜仲葉粉末(比較例3)を試料として用いた。協和発酵工業株式会社製、アマミン500を蒸留水で1%に調製した溶液200mLに、各試料0.1gを加え、攪拌を5分行った後に180mLの上澄み液をスポイトにより除去した。残りの20mL液のうち、最初の上層5mL液を上層液、次の5mL液を中層液、次の5mLは捨て、最後の5mL液を下層液として日本分光株式会社製、分光光度計Ubest35によりOD値(560nm)を測定した。結果を表4に示す。実施例5の粉体は比較例3の粉体に比して、各層における変動が有意に少なく、より好ましい分散性を示した。
Claims (7)
- 裁断されていない杜仲生葉を蒸熱する工程;裁断されていない杜仲葉を攪拌および/または揉圧しながら杜仲葉表面温度を30〜60℃として乾燥する工程;杜仲茶葉に対して遠赤外線を照射することにより杜仲葉を乾燥する工程;および杜仲葉をジェットミルにより平均径が3〜14μmの粉末にする工程を含み、杜仲葉をジェットミルにより平均径が3〜14μmの粉末にする工程において、ジェットミルに送り込む圧縮空気が、70〜150℃の加熱空気である、杜仲葉緑色粉末の製造方法。
- 裁断されていない杜仲生葉を蒸熱する工程;裁断されていない杜仲葉を攪拌および/または揉圧しながら杜仲葉表面温度を30〜60℃として乾燥する工程;裁断されていない杜仲葉中の水分を均一化する工程;杜仲葉を乾燥する工程;杜仲葉を粉砕する工程;杜仲葉に対して遠赤外線を照射することにより杜仲葉を乾燥する工程;および杜仲葉をジェットミルにより平均径が3〜14μmの粉末にする工程を含み、杜仲葉をジェットミルにより平均径が3〜14μmの粉末にする工程において、ジェットミルに送り込む圧縮空気が、70〜150℃の加熱空気である、請求項1に記載の杜仲葉緑色粉末の製造方法。
- 裁断されていない杜仲生葉を蒸熱する工程;裁断されていない杜仲葉を攪拌および/または揉圧しながら杜仲葉表面温度を30〜60℃として乾燥する工程;裁断されていない杜仲葉中の水分を均一化する工程;裁断されていない杜仲葉を再度攪拌および/または揉圧しながら杜仲葉表面温度を30〜60℃として乾燥する工程;杜仲葉を乾燥する工程;杜仲葉を粉砕する工程;杜仲葉に対して遠赤外線を照射することにより杜仲葉を乾燥する工程;および杜仲葉をジェットミルにより平均径が3〜14μmの粉末にする工程を含み、杜仲葉をジェットミルにより平均径が3〜14μmの粉末にする工程において、ジェットミルに送り込む圧縮空気が、70〜150℃の加熱空気である、請求項1または2に記載の杜仲葉緑色粉末の製造方法。
- 杜仲生葉を蒸熱する工程;杜仲葉を攪拌および/または揉圧しながら乾燥する工程;杜仲茶葉に対して遠赤外線を照射することにより杜仲葉を乾燥する工程;杜仲葉をジェットミルにより平均径が3〜14μmの粉末にする工程;および得られた杜仲葉緑色粉末を水中に分散させて杜仲葉粉末の水中分散液である緑色の飲料を得る工程を含み、杜仲葉をジェットミルにより平均径が3〜14μmの粉末にする工程において、ジェットミルに送り込む圧縮空気が、70〜150℃の加熱空気である、飲料の製造方法。
- 杜仲生葉を蒸熱する工程;杜仲葉を攪拌および/または揉圧しながら乾燥する工程;杜仲葉中の水分を均一化する工程;杜仲葉を乾燥する工程;杜仲葉を粉砕する工程;杜仲葉に対して遠赤外線を照射することにより杜仲葉を乾燥する工程;杜仲葉をジェットミルにより平均径が3〜14μmの粉末にする工程:および得られた杜仲葉緑色粉末を水中に分散させて杜仲葉粉末の水中分散液である緑色の飲料を得る工程を含み、杜仲葉をジェットミルにより平均径が3〜14μmの粉末にする工程において、ジェットミルに送り込む圧縮空気が、70〜150℃の加熱空気である、請求項4に記載の製造方法。
- 杜仲生葉を蒸熱する工程;杜仲葉を攪拌および/または揉圧しながら乾燥する工程;杜仲葉中の水分を均一化する工程;杜仲葉を再度攪拌および/または揉圧しながら乾燥する工程;杜仲葉を乾燥する工程;杜仲葉を粉砕する工程;杜仲葉に対して遠赤外線を照射することにより杜仲葉を乾燥する工程;杜仲葉をジェットミルにより平均径が3〜14μmの粉末にする工程を含む:および得られた杜仲葉緑色粉末を水中に分散させて杜仲葉粉末の水中分散液である緑色の飲料を得る工程を含み、杜仲葉をジェットミルにより平均径が3〜14μmの粉末にする工程において、ジェットミルに送り込む圧縮空気が、70〜150℃の加熱空気である、請求項4または5に記載の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法により製造することができる杜仲葉緑色粉末を水中に分散させる工程を含む、杜仲葉粉末の水中分散液である緑色の飲料の製造方法。
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