JP2002274436A - 車両の着脱式フェンダ装置 - Google Patents

車両の着脱式フェンダ装置

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JP2002274436A
JP2002274436A JP2001082116A JP2001082116A JP2002274436A JP 2002274436 A JP2002274436 A JP 2002274436A JP 2001082116 A JP2001082116 A JP 2001082116A JP 2001082116 A JP2001082116 A JP 2001082116A JP 2002274436 A JP2002274436 A JP 2002274436A
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fender
hinge
lower hinge
vehicle
upper hinge
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JP2001082116A
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Kiyoshi Fukuda
喜代史 福田
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UD Trucks Corp
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UD Trucks Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数を低減しつつ、着脱作業の容易化を図
る。 【解決手段】タイヤを挟んで車両前後方向に配設される
前側フェンダ10及び後側フェンダと、前側フェンダ1
0及び後側フェンダの間に介装連結され、車両前後方向
の曲げに対して弾性を有する上側フェンダ20と、前側
フェンダ10及び後側フェンダの上端部に夫々固定さ
れ、車幅方向に延びる略矩形形状の開口部34が形成さ
れた下側ヒンジ30と、上側フェンダ20の両端部に夫
々固定され、下側ヒンジ30の開口部34に着脱自在に
嵌合固定される固定部44が形成された上側ヒンジ40
と、を含んで構成された車両の着脱式フェンダ装置であ
って、上側ヒンジ40は、その固定部44が車幅方向に
延びるスリット46を有する略矩形断面形状に形成され
ると共に、スリット46の幅L2が下側ヒンジ30の開
口部34とその端面との間隔lより小に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の着脱式フェ
ンダ装置において、特に、部品点数の削減及び着脱作業
の容易化を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】トラクタでは、トレーラの連結・切り離
し作業に際して、フェンダ装置とトレーラとが干渉する
ことがあるので、例えば、実開平6−42548号公報
及び実開平6−87151号公報に開示されるように、
着脱式フェンダ装置が案出された。
【0003】着脱式フェンダ装置は、図13に示すよう
に、タイヤ1を挟んで車体に固定される前側フェンダ2
及び後側フェンダ3と、前側フェンダ2と後側フェンダ
3との間に着脱自在に固定される上側フェンダ4と、を
含んで構成される。前側フェンダ2及び後側フェンダ3
と上側フェンダ4とは、図14に示す着脱機構を介して
連結される。即ち、前側フェンダ2の後端部及び上側フ
ェンダ4の前端部には、異なる位置にシャフト挿通部5
a,6aが形成された下側ヒンジ5及び上側ヒンジ6が
夫々固定される。そして、前側フェンダ2と上側フェン
ダ4とを連結させるには、先ず、下側ヒンジ5のシャフ
ト挿通部5aと上側ヒンジ6のシャフト挿通部6aとを
略同軸上に配置させつつ、その一側方からシャフト7を
シャフト挿通部5a,6aに挿通させる。次に、シャフ
ト7の抜け出しを防止すべく、シャフト7の軸方向の動
きを規制するシャフトストッパ8が取り付けられる。な
お、後側フェンダ3と上側フェンダ4とを連結させる機
構も同様であるので、その説明は省略する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
着脱式フェンダ装置は、前述したように、前側フェンダ
2,後側フェンダ3,上側フェンダ4,下側ヒンジ5,
上側ヒンジ6,シャフト7及びシャフトストッパ8から
構成されていたため、部品点数が多く、コスト削減が困
難であった。また、部品点数が多いことから、上側フェ
ンダ4の着脱作業に意外と手間取り、その扱いが面倒で
もあった。
【0005】そこで、本発明は以上のような従来の問題
点に鑑み、着脱機構の見直しにより、部品点数を低減し
つつ、着脱作業の容易化を実現した車両のフェンダ装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明では、タイヤを挟んで車両前後方向に配設される
前側フェンダ及び後側フェンダと、該前側フェンダ及び
後側フェンダの間に介装連結され、車両前後方向の曲げ
に対して弾性を有する上側フェンダと、前記前側フェン
ダ及び後側フェンダの上端部に夫々固定され、車幅方向
に延びる略矩形形状の開口部が形成された下側ヒンジ
と、前記上側フェンダの両端部に夫々固定され、前記下
側ヒンジの開口部に着脱自在に嵌合固定される固定部が
形成された上側ヒンジと、を含んで構成された車両の着
脱式フェンダ装置であって、前記上側ヒンジは、その固
定部が車幅方向に延びるスリットを有する略矩形断面形
状に形成されると共に、該スリットの幅が下側ヒンジの
開口部とその端面との間隔より小に形成されたことを特
徴とする。
【0007】かかる構成によれば、前側フェンダ及び後
側フェンダに上側フェンダを取り付ける場合には、先
ず、下側ヒンジの開口部に上側フェンダの固定部を嵌合
させ、そのスリットが下側ヒンジに対向するように配置
させる。そして、上側ヒンジのスリットに下側ヒンジを
嵌合させた後、上側ヒンジを回動させて、略矩形断面形
状に形成された固定部に下側ヒンジの開口部とその端面
との間の部分を収納させる。この状態においては、上側
フェンダの弾性により、上側ヒンジが下側ヒンジ方向に
付勢され、前側フェンダ及び後側フェンダと上側フェン
ダとの連結状態が維持される。また、固定部のスリット
の幅が下側ヒンジの開口部とその端面との間隔より小に
形成されているため、上側ヒンジにスリット開口方向の
力が作用しても、下側ヒンジに対する脱落が防止され
る。一方、前側フェンダ及び後側フェンダから上側フェ
ンダを取り外す場合には、以上の手順を逆に行えばよ
い。
【0008】従って、かかる構成からなる車両の着脱式
フェンダ装置は、前側フェンダ,後側フェンダ,上側フ
ェンダ,下側ヒンジ及び上側ヒンジから構成されるた
め、従来のものに比べて、シャフト及びシャフトストッ
パが削減される。また、上側フェンダの着脱は、下側ヒ
ンジと上側ヒンジとの嵌合固定及び嵌合解除のみで行わ
れるため、着脱作業の容易化が図られる。
【0009】請求項2記載の発明では、前記上側ヒンジ
の固定部は、前記上側フェンダに対して鋭角に連結され
る第1部材と、当該上側フェンダと略平行になるように
第1部材に連結される第2部材と、該第2部材に対して
略直角に連結される第3部材と、該第3部材に対して略
直角に連結される第4部材と、を含んで構成されたこと
を特徴とする。
【0010】かかる構成によれば、固定部を構成する第
1部材が上側フェンダに対して鋭角に連結されているた
め、下側ヒンジに対する付勢力は、第1部材に垂直な方
向に作用する。このため、上側ヒンジは、下側ヒンジに
沿った方向に押し付けられると共に、これと垂直な方向
にも押し付けられ、その脱落が効果的に防止される。請
求項3記載の発明では、前記上側ヒンジの固定部は、前
記上側フェンダに対して略直角に連結される第1部材
と、該第1部材に対して略直角に連結される第2部材
と、該第2部材に対して略直角に連結される第3部材
と、該第3部材に対して略直角に連結される第4部材
と、を含んで構成され、前記上側ヒンジの基端部が第1
部材からスリット形成方向に延設されていることを特徴
とする。
【0011】かかる構成によれば、上側ヒンジの基端部
が第1部材からスリット形成方向に延設されているた
め、例えば、上側フェンダに回動する力が作用しても、
その脱落が防止される。請求項4記載の発明では、タイ
ヤを挟んで車両前後方向に配設される前側フェンダ及び
後側フェンダと、該前側フェンダ及び後側フェンダの間
に介装連結される上側フェンダと、前記前側フェンダ及
び後側フェンダの上端部に夫々固定される下側ヒンジ
と、前記上側フェンダの両端部に夫々固定される上側ヒ
ンジと、前記下側ヒンジに対して上側ヒンジを固定する
固定手段と、を含んで構成される車両の着脱式フェンダ
装置であって、前記下側ヒンジ及び上側ヒンジは、少な
くとも車幅外方向から着脱可能に、かつ、車幅方向に摺
動可能に嵌合するように形成される一方、前記固定手段
は、前記下側ヒンジに対する上側ヒンジの摺動を規制す
ることを特徴とする。
【0012】かかる構成によれば、前側フェンダ及び後
側フェンダに上側フェンダを取り付ける場合には、先
ず、車幅外方向から、上側ヒンジを下側ヒンジに嵌合さ
せる。そして、上側ヒンジと下側ヒンジとを嵌合させた
まま、上側ヒンジを車幅内方向に移動させて所定の位置
とした後、固定手段を取り付け、下側ヒンジに対する上
側ヒンジの摺動を規制させる。これにより、下側ヒンジ
に対して上側ヒンジが固定され、上側フェンダの取付作
業が完了する。一方、前側フェンダ及び後側フェンダか
ら上側フェンダを取り外す場合には、固定手段を取り外
した後、上側ヒンジを車幅外方向に引っ張り出せばよ
い。
【0013】従って、かかる構成からなる車両の着脱式
フェンダ装置は、前側フェンダ,後側フェンダ,上側フ
ェンダ,下側ヒンジ,上側ヒンジ及び固定手段から構成
されるため、従来のものに比べて、シャフトが削減され
る。また、上側フェンダの着脱は、下側ヒンジと上側ヒ
ンジとの嵌合及び嵌合解除、並びに、固定手段の取り付
け及び取り外しだけで行われるため、着脱作業の容易化
が図られる。
【0014】請求項5記載の発明では、前記固定手段
は、前記下側ヒンジに対して上側ヒンジを嵌合させると
き、該上側ヒンジの動きに伴って自由端が押し下げられ
るバネ部材から構成されていることを特徴とする。かか
る構成によれば、下側ヒンジに対して上側ヒンジを嵌合
させるとき、上側ヒンジの動きに伴って固定手段の自由
端が押し下げられるため、上側フェンダの取付作業の容
易化が一層促進される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明を詳述する。図1は、本発明に係る車両の着脱式
フェンダ装置(以下「着脱式フェンダ装置」という)の
第1実施形態を示す。着脱式フェンダ装置は、前側フェ
ンダ10と、後側フェンダ(図示せず)と、上側フェン
ダ20と、下側ヒンジ30と、上側ヒンジ40と、を含
んで構成される。
【0016】前側フェンダ10及び後側フェンダは、図
示しないタイヤを挟んで車両前後方向に配設され、例え
ば、ボルト等の締結手段を介して車体に固定される。上
側フェンダ20は、車両前後方向に延びた略矩形形状の
板部材からなり、前側フェンダ10及び後側フェンダに
着脱自在に介装連結される。ここで、上側フェンダ20
は、その形状を復元可能に変形せしめることができるよ
うに、長手方向の曲げに対して弾性を有する部材を含ん
で構成される。
【0017】下側ヒンジ30は、車幅方向に延びる略矩
形形状の板部材からなり、前側フェンダ10及び後側フ
ェンダの上端部に、ボルト,リベット等の締結手段50
を介してその基端部32が夫々固定される。また、下側
ヒンジ30の先端部近傍には、車幅方向に延びる略矩形
形状の開口部34が形成される。一方、上側ヒンジ40
は、上側フェンダ20の両端部に、ボルト,リベット等
の締結手段50を介してその基端部42が夫々固定され
る。上側ヒンジ40の先端部には、下側ヒンジ30の開
口部34に嵌合固定される固定部44が形成される。固
定部44は、図1(B)に示すように、車幅方向に延び
る略矩形形状をなす第1部材44a,第2部材44b,
第3部材44c及び第4部材44dからなり、第4部材
44dが配設される面の一部にスリット46を有する略
矩形断面形状に形成される。ここで、第1部材44a
は、基端部42に対して鋭角をなす角度で連結されると
共に、第2部材44b及び第4部材44dは、基端部4
2に対して略平行になるように連結される。固定部44
の高さHは、下側ヒンジ30の開口部34に嵌合可能な
ように、その開口幅h(図1(A)参照)より所定寸法
小さくなるように形成される。また、略平行に配設され
る第2部材44bと第4部材44dとの間隔L1は、下
側ヒンジ30の板厚tより所定寸法大きくなるように形
成される。さらに、スリット46の開口幅L2は、下側
ヒンジ30の開口部34とその端面との距離l(図1
(A)参照)より所定寸法小さくなるように形成され
る。
【0018】次に、かかる構成からなるフェンダ装置の
着脱作業について、図2を参照しつつ説明する。上側フ
ェンダ20を取り付ける場合には、先ず、図2(A)に
示すように、下側ヒンジ30の下方から、上側ヒンジ4
0の固定部44を開口部34に嵌合させ、そのスリット
46が下側ヒンジ30に対向するように配置させる。そ
して、図2(B)に示すように、上側ヒンジ40を図中
右上方向に移動させて、そのスリット46に下側ヒンジ
30を嵌合させる。次に、図2(C)に示すように、上
側ヒンジ40を図中反時計回りに回動させて、固定部4
4を構成する第2部材44bと第4部材44dとの間に
下側ヒンジ30を嵌合させる。なお、上側フェンダ20
の他端を取り付ける場合には、上側フェンダ20を屈曲
させつつ、同様な手順を経ればよい。
【0019】上側フェンダ20の取り付けが完了する
と、図2(D)に示すように、上側フェンダ20の有す
る弾性力により、上側ヒンジ40が下側ヒンジ30方向
に付勢される。このとき、上側ヒンジ40の基端部42
に対して第1部材44aが鋭角に連結されているため、
下側ヒンジ30に対する付勢力は、第1部材44aに垂
直な方向に作用する。このため、上側ヒンジ40は、下
側ヒンジ30に沿った方向に押し付けられると共に、こ
れと垂直な方向にも押し付けられ、上側フェンダ20の
連結固定状態が維持される。ここで、上側ヒンジ40の
スリット46の開口幅L2が、下側ヒンジ30の開口部
34とその端面との距離lより所定寸法小さくなるよう
に形成されているため、例えば、上側フェンダ20に下
向きの力が作用しても、第4部材44dによりその脱落
が防止される。
【0020】一方、上側フェンダ20を取り外す場合に
は、以上の手順を逆に行えばよい。従って、本実施形態
における着脱式フェンダ装置は、前側フェンダ10,後
側フェンダ,上側フェンダ20,下側ヒンジ30及び上
側ヒンジ40から構成されているため、従来のものに比
べて、シャフト及びシャフトストッパを削減することが
できる。そして、部品点数の削減を通して、コスト削減
を実現することができる。また、上側フェンダ20の着
脱は、下側ヒンジ30と上側ヒンジ40との嵌合固定及
び嵌合解除のみで行われるため、着脱作業の容易化を図
ることができる。
【0021】なお、上側ヒンジ40の固定部44は、図
3に示すように、固定部44から突出するように基端部
42を延設させると共に、基端部42に対して第1部材
44aを略直角に連結させた構成としてもよい。このよ
うにすれば、上側フェンダ20の有する弾性力により、
上側ヒンジ40が下側ヒンジ30に沿った方向に押し付
けられつつ、固定部44から突出する基端部42によ
り、その脱落を防止することができる。
【0022】図4は、着脱式フェンダ装置の第2実施形
態を示す。本実施形態における着脱式フェンダ装置は、
前側フェンダ10と、後側フェンダと、上側フェンダ2
0と、下側ヒンジ60と、上側ヒンジ70と、固定手段
としてのストッパ機構80と、を含んで構成される。前
側フェンダ10,後側フェンダ及び上側フェンダ20
は、第1実施形態と同様であるが、前側フェンダ10の
後端部の一側方には、後述するストッパ機構80が締結
される締結孔10aが形成される。また、上側フェンダ
20は、第1実施形態と異なり、弾性を有する部材を含
んで構成されなくてもよい。
【0023】下側ヒンジ60は、車幅方向に延びる板部
材からなり、前側フェンダ10及び後側フェンダの上端
部に、ボルト,リベット等の締結手段50を介してその
基端部62が夫々固定される。また、下側ヒンジ60の
先端部近傍には、奥になるにつれて幅が拡張する車幅方
向に延びる略台形形状の嵌合溝64が形成される(図4
(B)参照)。嵌合溝64は、車幅内方向の最奥端が閉
塞するように、車幅外方向から内方向に向けて形成され
る。
【0024】一方、上側ヒンジ70は、車幅方向に延び
る板部材からなり、上側フェンダ20の両端部に、ボル
ト,リベット等の締結手段50を介してその基端部72
が夫々固定される。また、上側ヒンジ70の先端部近傍
には、下側ヒンジ60の嵌合溝64に摺動自在に嵌合す
べく、嵌合溝64の形状に合致した車幅方向に延びる嵌
合部74が形成される(図4(B)参照)。
【0025】ストッパ機構80は、図示するように、ア
ングル形状に形成されたストッパ82と、蝶螺子84
と、を含んで構成される。ストッパ82には、蝶螺子8
4の軸部が挿通される挿通孔82aが形成される。かか
る構成からなる着脱式フェンダ装置において、上側フェ
ンダ20を取り付ける場合には、先ず、車幅外方向か
ら、上側ヒンジ70の嵌合部74を下側ヒンジ60の嵌
合溝64に嵌合させる。そして、上側ヒンジ70の嵌合
部74が下側ヒンジ60の嵌合溝64の最奥端に突き当
たるまで、上側ヒンジ70を車幅内方向に移動させる。
このとき、上側ヒンジ70の嵌合部74は、下側ヒンジ
60の嵌合溝64内を摺動移動するが、嵌合溝64が奥
になるにつれて拡張する略台形形状に形成されているた
め、上側ヒンジ70の抜け出しが防止される。次に、ス
トッパ機構80を構成するストッパ82を所定位置に配
置させた後、蝶螺子84を前側フェンダ10の締結孔1
0aに螺合させる。これにより、下側ヒンジ60に対す
る上側ヒンジ70の摺動が規制され、上側フェンダ20
の取付作業が完了する。
【0026】一方、上側フェンダ20を取り外す場合に
は、蝶螺子84の螺合を解除してストッパ機構80を取
り外した後、上側ヒンジ70を車幅外方向に引っ張り出
せばよい。従って、本実施形態における着脱式フェンダ
装置は、前側フェンダ10,後側フェンダ,上側フェン
ダ20,下側ヒンジ60,上側ヒンジ70及びストッパ
機構80から構成されているため、従来のものに比べ
て、シャフトを削減することができる。そして、第1実
施形態と同様に、部品点数の削減を通して、コスト削減
を実現することができる。また、上側フェンダ20の着
脱は、下側ヒンジ60と上側ヒンジ70との嵌合及び嵌
合解除、並びに、ストッパ機構80の取り付け及び取り
外しだけで行われるため、着脱作業の容易化を図ること
ができる。
【0027】なお、下側ヒンジ60の嵌合溝64及び上
側ヒンジ70の嵌合部74は、図5及び図6に示すよう
に、両者の嵌合状態が容易に解除されない形状であれ
ば、如何なる形状であってもよい(以下の実施形態でも
同様)。図7は、着脱式フェンダ装置の第3実施形態を
示す。本実施形態では、第2実施形態を前提として、そ
のストッパ機構が変更されている。
【0028】即ち、下側ヒンジ90では、嵌合溝92が
形成される面に、ストッパ機構としての蝶螺子110が
締結される締結孔94が形成される。また、嵌合溝92
は、下側ヒンジ90の長手方向全長に亘って形成され
る。一方、上側ヒンジ100には、下側ヒンジ90との
嵌合が完了したとき、下側ヒンジ90の締結孔94を臨
む位置に、蝶螺子110の軸部が挿通される挿通孔10
2が形成される。
【0029】かかる構成からなる着脱式フェンダ装置に
おいて、上側フェンダ20を取り付ける場合には、第2
実施形態と同様に、下側ヒンジ90と上側ヒンジ100
とを嵌合させた後、ストッパ機構としての蝶螺子110
を螺合させる。一方、上側フェンダ20を取り外す場合
には、蝶螺子110を取り外した後、上側ヒンジ100
を車幅外方向に引っ張り出せばよい。
【0030】このようにすれば、第2実施形態と比べ
て、ストッパ機構が簡単になるため、部品点数の削減及
び着脱作業の容易化を一層促進することができる。な
お、他の作用及び効果に関しては、先の実施形態と同様
であるので、その説明は省略する(以下同様)。図8
は、着脱式フェンダ装置の第4実施形態を示す。本実施
形態では、第3実施形態を前提として、そのストッパ機
構が変更されている。
【0031】即ち、下側ヒンジ120では、締結手段5
0が挿通される複数の挿通孔122のうち、少なくとも
1つの挿通孔(本実施形態では車幅最外方に位置する挿
通孔)を、締結手段50が締結されていない状態にして
おく。一方、上側ヒンジ130には、下側ヒンジ120
との嵌合が完了したとき、締結手段50が締結されてい
ない下側ヒンジ120の挿通孔122に対応した位置
に、下側ヒンジ120方向に突出する略矩形形状の突出
部132が形成される。そして、突出部132の挿通孔
122を臨む位置には、ストッパ機構としてのボルト1
40が挿通される挿通孔134が形成される。
【0032】かかる構成からなる着脱式フェンダ装置に
おいて、上側フェンダ20を着脱する場合には、第3実
施形態と同様にすればよい。この場合、ストッパ機構と
してのボルト140は、本来、下側ヒンジ120を前側
フェンダ10又は後側フェンダに固定するために使用さ
れるものであるから、第2及び第3実施形態とは異な
り、新たな部品を追加する必要がない。このため、さら
なる部品点数の削減が可能となり、コスト削減を一層促
進することができる。
【0033】図9は、着脱式フェンダ装置の第5実施形
態を示す。本実施形態では、第3実施形態を前提とし
て、そのストッパ機構が変更されている。即ち、下側ヒ
ンジ150では、これを前側フェンダ10又は後側フェ
ンダに固定する固定手段50の1つを利用して、後述す
るストッパ機構160が共締めされる。一方、上側ヒン
ジ170には、下側ヒンジ150との嵌合が完了したと
き、ストッパ機構160に対応した位置に、下側ヒンジ
150方向に突出する略矩形形状の突出部172が形成
される。ストッパ機構160は、例えば、バネ部材を折
り曲げることで形成され、チャンネル形状に形成された
固定部162と、上側ヒンジ170の突出部172に対
して斜めに接する部分を有する自由端164と、を含ん
で構成される。
【0034】かかる構成からなる着脱式フェンダ装置に
おいて、上側フェンダ20を取り付ける場合には、先
ず、上側ヒンジ170を下側ヒンジ150に嵌合させ
る。次に、上側ヒンジ170を車幅内方向に移動させる
と、図9(B)に示すように、突出部172の一角がス
トッパ機構160の自由端164に当接する。この状態
で、上側ヒンジ170をさらに移動させると、図9
(C)に示すように、ストッパ機構160の自由端16
4が上方に持ち上がる。そして、下側ヒンジ150に対
して上側ヒンジ170が所定位置まで移動すると、図9
(D)に示すように、突出部172がストッパ機構16
0の固定部162内に収納され、その摺動が規制され
る。これにより、上側フェンダ20の取り付けが完了す
る。
【0035】一方、上側フェンダ20を取り外す場合に
は、手でストッパ機構160の自由端164を上方に持
ち上げたまま、上側ヒンジ170を車幅外方向に引っ張
り出せばよい。このようにすれば、上側ヒンジ170を
下側ヒンジ150に嵌合するときに、ストッパ機構16
0が自動的に作動するため、上側フェンダ10の着脱作
業の容易化を一層促進することができる。
【0036】なお、ストッパ機構160は、図10に示
すように、板状のバネ部材を2つ折りした簡単な形状と
することもできる。この場合には、ストッパ機構160
により、下側ヒンジ150に対する上側ヒンジ170の
移動は、一方向のみ規制されるため、第2実施形態と同
様に、下側ヒンジ150の嵌合溝162は、その最奥端
が閉塞する形状にする必要がある。
【0037】さらに、図11に示すように、板状のバネ
部材を2つ折りした簡単な形状のストッパ機構160を
用いると共に、上側ヒンジ170の突出部172の代わ
りに、上側ヒンジ170の一面に、ストッパ機構160
の自由端が嵌合する凹溝174を形成するようにしても
よい。図12は、着脱式フェンダ装置の第6実施形態を
示す。本実施形態では、第2実施形態に対して、下側ヒ
ンジと上側ヒンジとの嵌合形態が変更されている。
【0038】即ち、下側ヒンジ180の先端部には、筒
状断面を有する筒状部182が複数形成される。一方、
上側ヒンジ190の先端部には、下側ヒンジ180との
嵌合が完了したとき、その筒状部182に隣接した位置
に、筒状部182に嵌合されるピン192が固定された
ピン固定部194が複数形成される。かかる構成からな
る着脱式フェンダ装置において、上側フェンダ20を取
り付ける場合には、先ず、車幅外方向から、上側ヒンジ
190のピン192を下側ヒンジ180の筒状部182
に嵌合させる。そして、上側ヒンジ190のピン192
を筒状部182の奥まで摺動移動させた後、第2実施形
態と同様にして、ストッパ機構80を取り付ける。これ
により、下側ヒンジ180に対する上側ヒンジ190の
移動が規制され、上側フェンダ20の取付作業が完了す
る。一方、上側フェンダ20を取り外す場合には、スト
ッパ機構80を取り外した後、上側ヒンジ190を車幅
外方向に引っ張り出せばよい。
【0039】なお、本実施形態においても、種々の形状
からなるストッパ機構を適用することが可能であること
はいうまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、車両の着脱式フェンダ装置は、前側フェン
ダ,後側フェンダ,上側フェンダ,下側ヒンジ及び上側
ヒンジから構成されるため、従来のものに比べて、部品
点数を削減することができる。また、上側フェンダの着
脱は、下側ヒンジと上側ヒンジとの嵌合固定及び嵌合解
除のみで行われるため、着脱作業の容易化を図ることが
できる。
【0041】請求項2記載の発明によれば、上側フェン
ダの脱落を効果的に防止することができる。請求項3記
載の発明によれば、例えば、上側フェンダに回動する力
が作用しても、その脱落を防止することができる。請求
項4記載の発明によれば、車両の着脱式フェンダ装置
は、前側フェンダ,後側フェンダ,上側フェンダ,下側
ヒンジ,上側ヒンジ及び固定手段から構成されるため、
従来のものに比べて、部品点数を削減することができ
る。また、上側フェンダの着脱は、下側ヒンジと上側ヒ
ンジとの嵌合及び嵌合解除、並びに、固定手段の取り付
け及び取り外しだけで行われるため、着脱作業の容易化
を図ることができる。
【0042】請求項5記載の発明によれば、上側フェン
ダの取付作業の容易化を一層促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】着脱式フェンダ装置の第1実施形態を示し、
(A)は部分斜視図、(B)は(A)におけるA−A断
面図
【図2】第1実施形態における着脱式フェンダ装置の着
脱作業を示し、(A)〜(C)は取付手順の説明図、
(D)は取付完了状態の説明図
【図3】第1実施形態における上側ヒンジの変形例の説
明図
【図4】着脱式フェンダ装置の第2実施形態を示し、
(A)は部分斜視図、(B)は(A)におけるB−B断
面図
【図5】第2実施形態におけるヒンジの第1変形例の説
明図
【図6】第2実施形態におけるヒンジの第2変形例の説
明図
【図7】着脱式フェンダ装置の第3実施形態を示し、
(A)は部分斜視図、(B)は(A)におけるC−C断
面図
【図8】着脱式フェンダ装置の第4実施形態を示す部分
斜視図
【図9】着脱式フェンダ装置の第5実施形態を示し、
(A)は部分斜視図、(B)〜(D)はストッパの作動
説明図
【図10】第5実施形態におけるストッパの第1変形例
を示し、(A)は部分斜視図、(B)〜(D)はストッ
パの作動説明図
【図11】第5実施形態におけるストッパの第2変形例
を示し、(A)は部分斜視図、(B)及び(C)はスト
ッパの作動説明図
【図12】着脱式フェンダ装置の第6実施形態を示す部
分斜視図
【図13】従来技術における着脱式フェンダ装置の側面
【図14】同上における要部拡大図
【符号の説明】
10 前側フェンダ 20 上側フェンダ 30 下側ヒンジ 34 開口部 40 上側ヒンジ 42 基端部 44 固定部 44A 第1部材 44B 第2部材 44C 第3部材 44D 第4部材 46 スリット 60 下側ヒンジ 64 嵌合溝 70 上側ヒンジ 74 嵌合部 80 ストッパ機構 90 下側ヒンジ 92 嵌合溝 94 締結孔 100 上側ヒンジ 110 蝶螺子 120 下側ヒンジ 122 挿通孔 130 上側ヒンジ 132 突出部 134 挿通孔 140 ボルト 150 下側ヒンジ 160 ストッパ機構 164 自由端 170 上側ヒンジ 172 突出部 174 凹溝 180 下側ヒンジ 182 筒状部 190 上側ヒンジ 192 ピン 194 ピン固定部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤを挟んで車両前後方向に配設される
    前側フェンダ及び後側フェンダと、 該前側フェンダ及び後側フェンダの間に介装連結され、
    車両前後方向の曲げに対して弾性を有する上側フェンダ
    と、 前記前側フェンダ及び後側フェンダの上端部に夫々固定
    され、車幅方向に延びる略矩形形状の開口部が形成され
    た下側ヒンジと、 前記上側フェンダの両端部に夫々固定され、前記下側ヒ
    ンジの開口部に着脱自在に嵌合固定される固定部が形成
    された上側ヒンジと、 を含んで構成された車両の着脱式フェンダ装置であっ
    て、 前記上側ヒンジは、その固定部が車幅方向に延びるスリ
    ットを有する略矩形断面形状に形成されると共に、該ス
    リットの幅が下側ヒンジの開口部とその端面との間隔よ
    り小に形成されたことを特徴とする車両の着脱式フェン
    ダ装置。
  2. 【請求項2】前記上側ヒンジの固定部は、 前記上側フェンダに対して鋭角に連結される第1部材
    と、 当該上側フェンダと略平行になるように第1部材に連結
    される第2部材と、 該第2部材に対して略直角に連結される第3部材と、 該第3部材に対して略直角に連結される第4部材と、 を含んで構成されたことを特徴とする請求項1記載の車
    両の着脱式フェンダ装置。
  3. 【請求項3】前記上側ヒンジの固定部は、 前記上側フェンダに対して略直角に連結される第1部材
    と、 該第1部材に対して略直角に連結される第2部材と、 該第2部材に対して略直角に連結される第3部材と、 該第3部材に対して略直角に連結される第4部材と、 を含んで構成され、前記上側ヒンジの基端部が第1部材
    からスリット形成方向に延設されていることを特徴とす
    る請求項1記載の車両の着脱式フェンダ装置。
  4. 【請求項4】タイヤを挟んで車両前後方向に配設される
    前側フェンダ及び後側フェンダと、 該前側フェンダ及び後側フェンダの間に介装連結される
    上側フェンダと、 前記前側フェンダ及び後側フェンダの上端部に夫々固定
    される下側ヒンジと、 前記上側フェンダの両端部に夫々固定される上側ヒンジ
    と、 前記下側ヒンジに対して上側ヒンジを固定する固定手段
    と、 を含んで構成される車両の着脱式フェンダ装置であっ
    て、 前記下側ヒンジ及び上側ヒンジは、少なくとも車幅外方
    向から着脱可能に、かつ、車幅方向に摺動可能に嵌合す
    るように形成される一方、 前記固定手段は、前記下側ヒンジに対する上側ヒンジの
    摺動を規制することを特徴とする車両の着脱式フェンダ
    装置。
  5. 【請求項5】前記固定手段は、前記下側ヒンジに対して
    上側ヒンジを嵌合させるとき、該上側ヒンジの動きに伴
    って自由端が押し下げられるバネ部材から構成されてい
    ることを特徴とする請求項4記載の車両の着脱式フェン
    ダ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101274751B1 (ko) 2011-11-21 2013-06-17 한일이화주식회사 차량용 휠가드 조립체
CN106741379A (zh) * 2016-12-19 2017-05-31 重庆奔梦汽摩配件有限公司 一种侧插式越野摩托瓦盖

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KR101274751B1 (ko) 2011-11-21 2013-06-17 한일이화주식회사 차량용 휠가드 조립체
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