JP2007146362A - ドアヒンジ - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアの上端部に取付けられるドアヒンジにおいて、ドアのドア枠への取付・取外作業を容易且つ安全に行えるようにする。
【解決手段】ピボット20を筒状のガイド部材70に収納し、該ガイド部材の側部に隣接してピボット駆動手段80を設け、該ピボット駆動手段には、それぞれ端面に十字形のドライバ先端係合溝140、150が設けられた第1及び第2軸部材100、110と、第1軸部材に固定されピボット下端部のピン180に連接されるリンク160と、第1軸部材と共に回動するラチェット車220及び第2軸部材と共に回動する爪部材230からなるラチェット機構と、第1軸部材を時計方向に付勢して、リンク160を介してピボットピンを建物側部材30のピボット受け40に向けて付勢する捻りコイルバネ200と、第2軸部材を反時計方向に付勢して爪部材230をラチェット車に係合するよう付勢する捻りコイルバネ250とを設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、ドアの上端部に取り付けられ、ドアを建物に対して回動可能なように支持するためのドアヒンジに関する。
この種のドアヒンジでは、ドアのドア枠への取付作業を容易且つ安全に行うことができるようにするために、ドアの上端部に取り付けられたドアヒンジのピボットを一旦ドア内に引き込んでおき、ピボットと建物側に設けられたピボット受けとの位置を整合させた後に、バネの付勢力を利用してピボットを突出させてピボット受けに挿入するようにしたものがある(特許文献1参照)。
実公平6−10066号公報。
このようなドアヒンジにおいては、ピボットを付勢するバネの配置をピボットと同軸で直線的に配置とすることが一般的である。このような配置とした場合には、ドアヒンジ機構のピボット軸線方向の寸法が大きくなる。また、ドアを取り外す場合には上記の手順とは反対に、ピボットを上向きに付勢しているバネに抗して引き込まなければならない。
本発明は、以上のような点に鑑み、ドアの取付・取外作業を容易且つ安全に行うことが可能で、全体としてコンパクトなドアヒンジを提供することを目的とする。
また、本発明は同様にコンパクトなドアヒンジであって、しかも、ピボットを突出させて建物側に設けられたピボット受けに挿入した状態では、該ピボットが意図せずに引込み位置に戻ることがないようにし、ピボットが抜けることによる事故の発生を確実に防ぐことができるようにしたドアヒンジを提供することを目的とする。
すなわち本発明は、
ガイド部材と、
該ガイド部材内に設けられるピボットであって当該ピボットの軸線方向で変位可能とされ、該ガイド部材内に引き込まれた引込み位置と、該ガイド部材の一端から所定距離だけ突出した突出位置との間で可動とされたピボットと、
該ガイド部材の外側側部位置に設けられたピボット駆動手段であって、
該ピボットを該突出位置に向けて付勢する第1バネ部材と、
該ピボットの軸線方向に対し直角方向に延びる第1枢軸線の周りで回動可能とされて、 先端が該ピボットに連接されて、該ピボットが該引込み位置と突出位置との間で動くときに、該第1枢軸線の周りで枢動するリンクと、
該第1枢軸線の周りで該リンクと一体的に回動する回動部材、及び、該ピボットが該引込み位置にあるときに該回動部材に解除可能に係合して、該リンクを介して該ピボットが該第1バネ部材によって突出位置に変位されるのを阻止する爪部材からなるラチェット手段と、
該爪部材を該回動部材に対する係合位置に付勢する第2バネ部材とを備えたピボット駆動手段と、
を有するドアヒンジを提供する。
このドアヒンジにおいては、上記の如きピボット駆動手段を有するので、ドア取付作業を行なう場合には、爪部材を回動部材から外すことにより、また、ドアを取り外す場合にはリンクを操作してピボットを引込位置に変位させることにより行うことができる。
具体的には、
該第1バネ部材が該第1枢軸線の周りに設定された捻りコイルバネとされ、
該爪部材が該第1枢軸線に平行にされた第2枢軸線の周りで回動可能に設けられ、
該第2バネ部材が該第2枢軸線の周りに設定された捻りコイルバネとされ、
該爪部材を該第2ばね部材に抗して該第2枢軸線の周りで回動することにより、該爪部材を該回動部材から外し、該第1バネ部材により該ピボットが該突出位置に変位させられるようにすることができる。
更に具体的には、
ドアの縁に沿って固定されるプレート部材を有し、
該ガイド部材は、該ピボットの軸線が該プレート部材に対して直交するように固定され、
該ピボット駆動手段が、該ガイド部材に隣接して該プレート部材に固定された取付部材に取り付けられるようにすることができる。
全ての構成エレメントをプレート部材上に取り付けることにより、当該ドアヒンジの取付・取外作業を容易にすることが出来る。
また、好ましくは、
該回動部材が該第1枢軸線を中心に回動可能とされた第1軸部材に固定されており、該第1軸部材の端面に第1ドライバ先端係合溝が設けられ、
該爪部材が該第2枢軸線を中心に回動可能とされた第2軸部材に固定されており、該第2軸部材の端面に第2ドライバ先端係合溝が設けられ、
該第1及び第2ドライバ先端係合溝に作業者がドライバを係合させて該第1及び第2軸部材を回動できるようにする。
作業者によるドライバの回し作業だけで、ピボットを突出位置と引込位置との間で変位させることが可能となる。また、第1ドライバ先端係合溝や第2ドライバ先端係合溝の傾きを見ることにより、ピボットが突出位置にあるか否かを判断することが可能となる。
より具体的には、ピボットが、その下端に該ピボットの軸線方向に延び、該リンクの先端を受け入れる溝と、第1枢軸線に平行に延びて該溝を横断するように設けられたピンとを有し、
リンクの先端が、ピンを挿通させる孔を有しており、該孔及び該ピンを介してピボットの連接されるようにすることができる。
また、別の具体例では、ピボットが、第1枢軸線に平行に延びて当該ピボットを貫通するピンを有し、
リンクが第1枢軸線の軸線方向で間隔をあけて一対設けられ、それらの先端がピボットの両側面から外側に延びる該ピンの端部を受け入れる孔を有し、該孔及び該ピンを介して該ピボットに連接されるようにされ、
第1バネ部材は、該一対のリンクに付勢力をかけ、該リンクを介してピボットを該突出位置に付勢するようにすることもできる。
本発明はまた、
ガイド部材と、
該ガイド部材内に設けられたピボットであって、当該ピボットの軸線方向で変位可能とされ、該ガイド部材内に引き込まれた引込み位置と、該ガイド部材の一端から所定距離だけ突出した突出位置との間で可動とされたピボットと、
該ガイド部材の外側側部位置に設けられたピボット駆動手段であって、
該ピボットの軸線方向に対し直角方向に延びる第1枢軸線の周りで回動可能とされて、先端が該ピボットに連接されて、該ピボットが該引込み位置と突出位置との間で動くときに、該第1枢軸線の周りで第1の位置と第2の位置との間で枢動するリンクと、
ピボットに、該ピボットの軸線方向に直交する方向で延びるように設けられたピンと、
を有し、
該リンクは該ピンを収納する孔を有し、
該孔は、
該リンクが該第1の位置から該第2の位置に動くときに、該ピンと摺動係合して該ピンを介し該ピボットに引込み位置から突出位置へ向う力を与えるための下縁と、
該リンクが該第2の位置から該第1の位置に動くときに、該ピンと摺動係合して該ピンを介し該ピボットに突出位置から引込み位置へ向う力を与えるための上縁と、
該下縁に連続して設けられ、該ピボットが該突出位置に達したときに該ピンが入る凹部であって、該ピボットが該突出位置から該引込み位置に向けて変位しようとして該ピンが該リンクを該第2の位置から該第1の位置に向けて枢動させるように作用するときに、該ピボットとものに変位しようとするピンの変位方向に交差するように変位するようになされた側壁を有する凹部と
を有することを特徴とするドアヒンジを提供する。
このドアヒンジにおいては、ピボットに設けられたピンとリンクに設けられた孔が上記の関係にあるので、リンクを第2の位置から第1の位置に動かさない限り、突出位置にあるピボットが引込み位置に変位しようとしても、リンクは変位せず、従って、該ピボットが変位することはできない。
具体的には、
該リンクに、該第1の位置から第2の位置へ向けての付勢力をかけ、該下縁及び該ピンを介してピボットを引込み位置から突出位置へ向けて付勢する第1バネ部材と、
該第1枢軸線の周りで該リンクと一体的に回動する回動部材、及び、該ピボットが該引込み位置にあるときに該回動部材に解除可能に係合して該第1バネ部材により該リンクが該第1の位置から該第2の位置に向けて変位されるのを阻止する爪部材からなるラチェット手段と、
該爪部材を該回動部材に対する係合位置に付勢する第2バネ部材と
を備えたものとすることができる。
このようにすることにより、ドア取付作業を行なう場合には、爪部材を回動部材から外すことによりピボットを突出位置として、その作業を行うことができる。
本発明に係るドアヒンジは以上の如く構成されるものであり、従来のものに比べてピボットの軸線方向での長さを短くすることができ、ドアへの取付けがしやすくなる。また、ピボットを突出、引込位置に変位するのに、上述のように、ガイド部材内に可動に収納されたピボットと、ガイド部材の外側側部位置にピボット駆動手段を設け、ピボット駆動手段の第1、2軸部材の端面にドライバ係合溝を設けたことにより、ドアの取付・取外作業を容易且つ安全に行えるようになり、更にピボットの突出・引込位置の確認が容易となる。
更に、本発明に係るドアヒンジにおいては、ピボットが意図しないのに突出位置から引込み位置に変位しようとしても、これをピボットに設けるピンとリンクに設ける孔との関係で阻止するようにすることができる。
以下、本発明に係るドアヒンジの実施形態を添付図面に基づき説明する。
図1は本発明に係るドアヒンジ10と、このドアヒンジから突出したピボット20が係合する建物側部材30とを示す正面図、図2はピボット20を突出させる前の状態におけるドアヒンジ10の左側面図、図3は図2におけるIII−III方向矢視図、図4は同じくIV−IV方向断面図、図5は図3と同様の図であるが、ピボット20を突出させた後の状態を示す図、図6は図4と同様の図であるが、ピボット20を突出させた後の状態を示す図である。
図1に示すように、建物側部材30は、筒状のピボット受け40と、ピボット受け40を建物のドア枠(図示せず)に固定するプレート部材50とからなっている。
ドアヒンジ10は、図2〜図6に示すように、当該ドアヒンジ10をドア(図示せず)に固定するためのプレート部材60と、該プレート部材60に固定され、ピボット20を収納する筒状のガイド部材70と、該ガイド部材70の側部に隣接してプレート部材60に固定されたピボット駆動手段80とを有している。
ピボット駆動手段80は、図2で見て逆U字状の取付部材90を有し、その中央部分がプレート部材60に固定されている。該取付部材90の相互に平行に延びる脚部90´、90´間には、ピボット20の軸線方向に対し直角方向に延びる第1軸部材100と、該第1軸部材100に平行にされた第2軸部材110とが設けられている。該第1及び第2軸部材は、図1及び図3に示すように、それらの端面120,130に十字形のドライバ先端係合溝140,150が設けられており、脚部90´に設けられた開口を通してドライバ先端を該ドライバ先端係合溝に係合させ、回転することができるようにされている。
第1軸部材100には、薄板状のリンク160が固定されており、該リンク160はピボット20の下端部分に設けた溝170内に延び、該溝に対して直交するように取り付けられているピン180に連接されている。すなわち、図4に示すように、リンク160の先端部分には長孔190が設けられ、ピン180が該長孔190内を貫通するように延びており、該長孔190は、ピボット20が、図4に示す引込位置と図1及び図6に示す突出位置との間で動くのに対応して、該リンク160が第1軸部材100とともに該第1軸部材の軸線の回りで回動するのを可能にしている。
第1軸部材100には、また、一対の第1捻りコイルバネ200が取り付けられており、それぞれの捻りコイルバネの一端はピボット下端部分に向けて延び、該下端部分の両側に突出しているピン180の端部にそれぞれ係合し、ピボットを図1及び図6に示す突出位置に向けて上向きに付勢している。図示の例では、ピン180の両端には止め輪210が取り付けられており、第1捻りコイルバネ200の先端を保持している。
また、第1軸部材100には、ラチェット車220が該第1軸部材と共に回動するように取り付けられており、第2軸部材110に該第2軸部材と共に回動するようにされた爪部材230とともにラチェット機構を構成している。すなわち、ラチェット車220は、第1軸部材100に取り付けられた円盤状部材の周面に、図4及び図6で見て、反時計方向に面する爪係合面240を備えるテーパ状爪係合部を備えている。一方、爪部材230は、ラチェット車220の爪係合面240に対して、図4に示す係合位置、図6に示す係合解除位置との間で可動とされている。
詳細に述べるならば、第2軸部材110には第2捻りコイルバネ250が設けられ、該第2捻りコイルバネの一端が爪部材230のバネ係合部260に係合しており、該爪部材を第2軸部材と共に反時計方向に付勢しており、図4に示す状態にされた爪部材230をラチェット車220の爪係合面240との係合位置に保持する。これに対して、第2軸部材の端面130に設けた第2ドライバ先端係合溝150にドライバ先端を係合させて第2軸部材110を時計方向に回動させて、爪部材230をラチェット車220の爪係合面240から外すと、第1捻りコイルバネ200の作用によってピボット20が図6の突出位置とされ、それに伴って、リンク160が時計方向に回動し、爪部材230が図4の状態に戻れないようになる。これに対して、第1軸部材100の端面120に設けた第1ドライバ先端係合溝140にドライバ先端を係合させて第1軸部材を反時計方向に回動させてリンク160を反時計方向に回動させれば、ピボット20は下方へ動かされ、同時にラチェット車220も反時計方向に動かされ、バネ付勢されている爪部材230がラチェット車220の爪係合面240に係合する位置に達した段階で、ドライバを第1ドライバ先端係合溝から外せば、第1及び第2捻りコイルバネの作用により、図4に示す状態に戻る。
図示の例では、第1及び第2軸部材の中間位置に、それに平行にされたバネ取付ピン270が設けられており、第1及び第2捻りコイルバネは、該バネ取付ピンを介して一体的に設定されている。すなわち、第1捻りコイルバネはピボットの下端部に設けられているピンの両端に係合された先端から第1軸部材の周りに巻きつけられてバネ取付ピンの周りに延び、該付勢ピンに係合して更に第2軸部材の周りに巻きつけられ、更に延ばされて爪部材のバネ係合部260に係止するようにされている。
ドアのドア枠への取付作業を行う場合は、先ず、作業者は、ピボット20とピボット受け40との軸心を一致させ、第2ドライバ先端係合溝150にドライバの先端を係合させて第2軸部材110を時計方向に回動させる。それにより、第2軸部材と一体的に回動するように固定されている爪部材230が時計方向に回動し、ラチェット車220の爪係合面240から外れる。その結果、第1軸部材100は時計方向へ回動することが可能となって、これと一体的に回動するように固定されているリンク160も回動することが可能となり、ピボット20は、第1捻りコイルバネ200の付勢力により、図6に示す突出位置まで変位される。このピボット20の突出位置を定めるため、ピボットが突出位置となったときにガイド部材70の端部と係合するように、ピボットに止め輪280が設けられている。
ピボットは第1捻りコイルバネ200により常に突出位置へ向かう付勢力を受けているので、自重などによって下方、すなわち引込み位置方向へ移動することは通常はありえないが、万一、該第1捻りコイルバネに損障が生じたような場合にもピボットの突出状態を維持するために、ガイド部材70に設けられた弾性係止部材290が該止め輪280と係合して、ピボットが突出位置から引込位置へ向けて変位するのを防止している。
ドア枠からドアを取り外すときには、第1軸部材100の端面120にある第1ドライバ先端係合溝140にドライバの先端を係合させて第1軸部材100を反時計方向に回動させる。それにより、第1軸部材と一体的に回動するように固定されているリンク160が反時計方向に回動し、該リンク160がピン180を下方に押圧し、弾性係止部材290による止め輪280の係止を解除して、当該ピン180を第1捻りコイルバネ200に抗して引込位置(図4)へ戻す。このとき、ラチェット車220も同時に反時計方向に回動され、図4の位置に戻るので、第2軸部材に固定されている爪部材230は、該第2軸部材を反時計方向に付勢している第2捻りコイルバネ250によって図6の位置から反時計方向に回動されて図4の状態に戻され、ラチェット車220の爪係合面240に係合して、第1軸部材100及び該第1軸部材に固定されているリンク160及びラチェット車220を図4の位置に保持する。
図3乃至図6から分るように、第1捻りコイルバネの先端部分は“く”の字状に折り曲げられており、ピボットが引込位置と突出位置とにあるとき、及び、それらの間で動かされるときに、該第1捻りコイルバネが常にピン180に対して上向きの力を付与するようになされている。
また、長孔190は、図4で見て上下縁及び左右縁によって画定されており、ピボットが引込位置と突出位置とにあるとき、及び、それらの間で動かされるときに、上縁が(図6においては、左縁とともに)、ピン180のほぼ頂縁部分に当接しており、下縁が常にピン180から離れるようにされている。
図1に示すように、第1軸部材の端面120のドライバ先端係合溝140が見えるピボット駆動手段80の取付部材90の脚部90´の外側面にドライバ先端係合溝の位置を示す矢印を設けておけば、ピボット20が引込位置にあるのか突出位置にあるのかを目視で確認することが可能である。
図7乃至図10は、本発明に係るドアヒンジの第2の実施形態を示している。このドアヒンジは、上述の第1の実施形態に係るものと構成的に類似しているので、第1の実施形態の構成要素と同じ機能をなす構成要素には同じ参照番号を付して示してある。
すなわち、このドアヒンジが第1の実施形態と異なる点は以下のような点にある。
第1の実施形態においてはリンク160が第1軸部材100に対して一個固定され、ピボット20に設けられた溝170に係合するように延びていたのに対し、この第2の実施形態においては、一対のリンク160,160が第1軸部材100に固定され、ピボット20の両側に接するように延び、該リンク160,160にそれぞれ設けた孔190,190にピン180の両端が係合されるようになっている。また、これに伴い、第1捻りコイルバネ200は、ピン180に係合するのではなく、第1軸部材の両端に巻かれ、中央部分でコ字状に曲げられてリンク160,160の下側縁に係合して、該リンク190,190に上方への付勢力を付与するようになっている。更に、孔190、190は単なる長孔ではなく図示のように先端(図7、図9における左端)部分に凹部192が設けられており、ピボット20を図9及び図10に示す突出位置としたときに、ピン180が該凹部192内に嵌合されている。
この長孔190とピン180との関係で重要な点は、以下に述べるとおりです。
まず、ピボット20を図7、図8の引込み位置から図9,10の突出位置にするときには、第1の実施形態の場合と同様に、リンク160,160を時計方向に回動することによりピン180に上方への力を与え、当該ピボット20を上方へ変位させるのであるが、その場合には、ピン180は上方への直進運動をするのに対して、リンク160は第1枢軸部材100を中心としての円弧運動を行う。このとき、リンクが図7、図8の引込み位置における左方下方に傾斜した位置から時計方向に動き水平な位置になるまでは、ピン180は長孔190の下縁190aによって上向きの力を受けながら、該長孔に対して僅かではあるが相対的に右方へ変位し、該リンクが水平位置を越えると、ピン180は、同様に長孔190の下縁190aから上向きの力を受けながら、長孔190に対して相対的に左方へ変位し、左方上方へ大きく傾斜した図9の位置になったときに、長孔190の先端(左端)に達し、凹部192に嵌合されるようになっている。従って、長孔190は、該長孔に対するピン180のそのような相対的な動きを許容するだけの長さ(下縁190aの長さ)を必要とする。
次に、ピボット20を突出位置から引込み位置へ戻す場合には、リンク160,160を反時計方向に回動して行うが、このとき、長孔190は初めにピン180に対して相対的に回動変位して、その上縁190bが該ピン180に係合するようになってから、該ピン180が該上縁190bによって下向きの力を受けて、図7に示される位置まで変位する。従って、長孔の図7、図9で見て左端において上縁190b及び下縁190aを結んでいる端縁190cが、リンクが突出位置から引込み位置に向けて動き始め、長孔がピン180に対して相対的に動いてピン180との係合が凹部192から上縁に移るときに、その動きを邪魔しないような形状、例えば円弧状にされている必要がある。
更に、図9及び図10に示す突出位置になったときに、ピボット20が下方へ変位しようとしても、それができないようになっている。すなわち、図11に示すように、ピボット20が突出位置となったときには、長孔の凹部192の(図9、図11でみて)右側壁面192aがピン180に係合している。このような設定とすることにより、ピボット20に下向きの力が加わった場合、ピン180は矢印Aで示すように下方へ直線的に変位しようとするのに対して、凹部192の右側壁面192aは図11に矢印Bで示すように円弧状に且つピン180の下方への変位路に交差するように変位しようとするようになっている。従って、このような状況においては、ピン180及び長孔凹部192の右側壁面192aが干渉して、両者共に変位できない。従って、ピボットの突出位置においては、リンク160,160が水平位置よりも上方位置となり、且つ、長孔190の凹部192の右側壁面192aがピン180と係合するようになっていることが必要となる。
本発明に係るドアヒンジと建物側部材とを示す正面図である。 図1の左側面図である。 図2のIII−III方向矢視図である。 図2のIV−IV方向断面図である。 ピボットを突出させた後の状態における図2のIII−III方向矢視図である。 ピボットを突出させた後の状態における図2のIV−IV方向矢視図である。 本発明の係るドアヒンジの第2実施形態を示す図8のVII−VII方向矢視図であり、ピボットが引込み位置にある状態を示す。 図7の左側面図である。 同第2実施形態を示す図10のIX−IX線矢視図であり、ピボットが突出位置にある状態を示す。 図9の左側面図である。 図9と同様の図であるが、ピンと長孔との力の作用関係を示している。
符号の説明
10 ドアヒンジ
20 ピボット
30 建物側部材
40 ピボット受け
50、60 プレート部材
70 ガイド部材
80 ピボット駆動手段
90 取付部材
90´ 取付部材の脚部
100 第1軸部材
110 第2軸部材
120、130 軸部材の端面
140、150 ドライバ先端係合溝
160 リンク
170 溝
180 ピン
190 長孔
190a 長孔の下縁
190b 長孔の上縁
190c 長孔の端縁
192 凹部
192a 凹部の右側壁面
200 第1捻りコイルバネ
210 止め輪
220 回動部材(実施形態におけるラチェット手段を構成するラチェット車)
230 爪部材(ラチェット手段を構成)
240 爪係合面
250 第2捻りコイルバネ
260 バネ係合部
270 バネ取付ピン
280 止め輪
290 弾性係止部材

Claims (8)

  1. ガイド部材と、
    該ガイド部材内に設けられたピボットであって、当該ピボットの軸線方向で変位可能とされ、該ガイド部材内に引き込まれた引込み位置と、該ガイド部材の一端から所定距離だけ突出した突出位置との間で可動とされたピボットと、
    該ガイド部材の外側側部位置に設けられたピボット駆動手段であって、
    該ピボットを該突出位置に向けて付勢する第1バネ部材と、
    該ピボットの軸線方向に対し直角方向に延びる第1枢軸線の周りで回動可能とされて、先端が該ピボットに連接されて、該ピボットが該引込み位置と突出位置との間で動くときに、該第1枢軸線の周りで枢動するリンクと、
    該第1枢軸線の周りで該リンクと一体的に回動する回動部材、及び、該ピボットが該引込み位置にあるときに該回動部材に解除可能に係合して、該リンクを介して該ピボットが該第1バネ部材によって突出位置に変位されるのを阻止する爪部材からなるラチェット手段と、
    該爪部材を該回動部材に対する係合位置に付勢する第2バネ部材とを備えたピボット駆動手段と、
    を有するドアヒンジ。
  2. 該第1バネ部材が該第1枢軸線の周りに設定された捻りコイルバネとされ、
    該爪部材が該第1枢軸線に平行にされた第2枢軸線の周りで回動可能に設けられ、
    該第2バネ部材が該第2枢軸線の周りに設定された捻りコイルバネとされ、
    該爪部材を該第2バネ部材に抗して該第2枢軸線の周りで回動することにより、該爪部材を該回動部材から外し、該第1バネ部材により該ピボットが該突出位置に変位させられるようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載のドアヒンジ。
  3. ドアの縁に沿って固定されるプレート部材を有し、
    該ガイド部材は該プレート部材に対して直交するように固定され、
    該ピボット駆動手段が、該ガイド部材に隣接して該プレート部材に固定された取付部材に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のドアヒンジ。
  4. 該回動部材が該第1枢軸線を中心に回動可能とされた第1軸部材に固定されており、該第1軸部材の端面に第1ドライバ先端係合溝が設けられ、
    該爪部材が該第2枢軸線を中心に回動可能とされた第2軸部材に固定されており、該第2軸部材の端面に第2ドライバ先端係合溝が設けられ、
    該第1及び第2ドライバ先端係合溝に作業者がドライバを係合させて該第1及び第2軸部材を回動できるようにしたことを特徴とする請求項3に記載のドアヒンジ。
  5. 該ピボットが、その下端に該ピボットの軸線方向に延び、該リンクの先端を受け入れる溝と、該第1枢軸線に平行に延びて該溝を横断するように設けられたピンとを有し、
    該リンクの先端が、該ピンを挿通させる孔を有しており、該孔及び該ピンを介して該ピボットに連接されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のドアヒンジ。
  6. 該ピボットが、該第1枢軸線に平行に延びて当該ピボットを貫通するピンを有し、
    該リンクが第1枢軸線の軸線方向で間隔をあけて一対設けられ、それらの先端がピボットの両側面から外側に延びる該ピンの端部を受け入れる孔を有し、該孔及び該ピンを介して該ピボットに連接されるようにされ、
    該第1バネ部材は、該一対のリンクに付勢力をかけ、該リンクを介してピボットを該突出位置に付勢するようにした
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のドアヒンジ。
  7. ガイド部材と、
    該ガイド部材内に設けられたピボットであって、当該ピボットの軸線方向で変位可能とされ、該ガイド部材内に引き込まれた引込み位置と、該ガイド部材の一端から所定距離だけ突出した突出位置との間で可動とされたピボットと、
    該ガイド部材の外側側部位置に設けられたピボット駆動手段であって、
    該ピボットの軸線方向に対し直角方向に延びる第1枢軸線の周りで回動可能とされて、先端が該ピボットに連接されて、該ピボットが該引込み位置と突出位置との間で動くときに、該第1枢軸線の周りで第1の位置と第2の位置との間で枢動するリンクと、
    ピボットに、該ピボットの軸線方向に直交する方向で延びるように設けられたピンととを備えたピボット駆動手段と、
    を有し、
    該リンクは該ピンを収納する孔を有し、
    該孔は、
    該リンクが該第1の位置から該第2の位置に動くときに、該ピンと摺動係合して該ピンを介し該ピボットに引込み位置から突出位置へ向う力を与えるための下縁と、
    該リンクが該第2の位置から該第1の位置に動くときに、該ピンと摺動係合して該ピンを介し該ピボットに突出位置から引込み位置へ向う力を与えるための上縁と、
    該下縁に連続して設けられ、該ピボットが該突出位置に達したときに該ピンが入る凹部であって、該ピボットが該突出位置から該引込み位置に向けて変位しようとして該ピンが該リンクを該第2の位置から該第1の位置に向けて枢動させるように作用するときに、該ピボットともに変位しようとするピンの変位方向に交差するように変位するようになされた側壁を有する凹部と
    を有することを特徴とするドアヒンジ。
  8. 該リンクに、該第1の位置から第2の位置へ向けての付勢力をかけ、該下縁及び該ピンを介してピボットを引込み位置から突出位置へ向けて付勢する第1バネ部材と、
    該第1枢軸線の周りで該リンクと一体的に回動する回動部材、及び、該ピボットが該引込み位置にあるときに該回動部材に解除可能に係合して該第1バネ部材により該リンクが該第1の位置から該第2の位置に向けて変位されるのを阻止する爪部材からなるラチェット手段と、
    該爪部材を該回動部材に対する係合位置に付勢する第2バネ部材と
    を備えた請求項7に記載のドアヒンジ。
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