JP2011089349A - ドアヒンジ - Google Patents

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Abstract

【課題】ピボット軸をピボット孔に確実に嵌合させる。
【解決手段】ドア及びドア枠の一方に取り付けられてドア及びドア枠の他方に設けられたピボット孔40aに嵌合されるピボット軸を備えるドアヒンジ。ピボット軸が、ピボット孔内に嵌合される大径軸部20aと、該大径軸部と同軸状とされ大径軸部20aよりも小径とされた小径軸部20bと、を備え、引き込み位置と、引き込み位置から突出してピボット孔内に嵌合される突出位置との間で変位可能とされており、ピボット孔に嵌合されるときに、小径軸部20bが大径軸部20aより先に嵌合可能とされている。
【選択図】図7

Description

本発明はドア及びドア枠の一方に取り付けられてドア及びドア枠の他方に設けられたピボット孔に嵌合されるピボット軸を備えるドアヒンジドアヒンジに関する。
この種のドアヒンジでは、ドアのドア枠への取付作業を容易且つ安全に行うことができるようにするために、ドアの上端部に取り付けられたドアヒンジのピボット軸を一旦ドア内に引き込んでおき、ピボット軸とドア枠に設けられたピボット孔との位置を整合させた後に、バネの付勢力を利用してピボット軸を突出させてピボット孔に挿入するようにしたものがある(特許文献1及び2参照)。
実公平6−10066号 特開2007−146362号
上記のようなドアヒンジにおいては、ピボット軸を受け入れるピボット孔の直径が、ピボット軸の直径と略同じとされ、ドアの回動の際にガタツキが生じないようにしている。このため、ピボット軸とピボット孔との整合が正確でないと、バネの付勢力によって突出されたピボット軸がピボット孔の縁に係合してしまい、該ピボット孔内に適正に挿入されないことが生じうる。この場合、突出したピボット軸はピボット孔の設けられているドア上部枠に係合されることになるために、作業者がピボット軸の不完全な装着をすぐには気づかない場合があり、このため、その後で、ドアが倒れて作業者が怪我をしたりする虞がある。
本発明はこのような点に鑑み、ピボット軸を確実且つ適正にピボット孔内に挿入できるようにするドアヒンジを提供することを目的とする。
本発明は、ドア及びドア枠の一方に取り付けられてドア及びドア枠の他方に設けられたピボット孔に嵌合されるピボット軸を備えるドアヒンジにおいて、ピボット軸が
ピボット孔内に嵌合される大径軸部と、
該大径軸部と同軸状とされ該大径ピボット部よりも小径とされた小径軸部と、
を備え、引き込み位置と、該引き込み位置から突出してピボット孔内に嵌合される突出位置との間で変位可能とされており、ピボット孔に嵌合されるときに、該小径軸部が該大径軸部より先に嵌合可能とされていることを特徴とするドアヒンジを提供する。
このドアヒンジでは、はじめにピボット軸の小径軸部がピボット孔に挿入されるようにしているために、ピボット軸とピボット孔との軸線方向での整合が完全でなくとも、小径軸部がピボット孔内に確実に嵌合するのを可能とする。これに続いて行われる大径軸部のピボット孔内への嵌合が適正でない場合でも、小径軸部がピボット孔内に嵌合しているために、ドアが倒れてしまうといった虞がない。また、小径軸部だけの嵌合がなされている場合には、ドアを回動した場合にその動きにガタツキが生じるために、ピボット軸のピボット孔への嵌合が適正でないことが分かり、その時点で大径軸部をピボット孔内へ嵌合させて当該ピボット軸のピボット孔への適正な嵌合を行うことができる。
具体的には、
ドア及びドア枠の上記一方に固定され、ピボット軸をその軸線方向で変位可能に収納するガイド部材と、
該ピボット軸を、該ガイド部材内の該引き込み位置から該ガイド部材の外側に突出した該突出位置に駆動する駆動装置を備えるようにすることができる。
より具体的には、
該大径軸部と該小径軸部とが相対的に軸線方向で変位可能とされて該ガイド部材内に収納され、該駆動装置が、該小径軸部を該突出位置に駆動する第1駆動部材と、該大径軸部を該突出位置に駆動する第2駆動部材とを有するようにすることができる。
要するに、小径軸部と大径軸部とを別部材とし、はじめに小径軸部を駆動してピボット孔に嵌合させ、次に大径軸部を駆動してピボット孔内に嵌合させるようにするものである。
この場合、該大径軸部がその軸線方向で延びる筒状部分を有し、該小径軸部が該筒状部分内に収納され、該第1駆動部材が、該筒状部分内に設定されて該小径軸部を該突出位置に向けて付勢する第1バネ部材とされ、該第2駆動部材が、該大径軸部を該突出位置に向けて付勢する第2バネ部材とされ、当該ドアヒンジが、更に、該小径軸部及び該大径軸部を該第1及び第2バネ部材の付勢力に抗して該引き込み位置に開放可能に保持する第1及び第2保持部材とを有するようにすることができる。
このドアヒンジでは、ピボット軸をピボット孔内に嵌合するときには、先ず、第1保持部材を操作して第1バネ部材を解放し、小径軸部が突出位置となるようにし、次に第2保持部材を操作して第2バネ部材を解放し、大径軸部が突出位置となるようにする。
具体的には、該第1保持部材は、ガイド部の外側側部に設定され、該大径軸部の該筒状部分の側面に設けられた開口を通して、該小径軸部に係合し該小径軸部を該筒状部内に保持する保持位置と、該保持位置から半径方向外側に変位して該小径軸部が該突出位置に変位するのを許容する解放位置との間で変位可能とすることができる。
より具体的には、該第1保持部材が、該保持位置と該解放位置との間を枢動可能とされており、該第2保持部材が、該大径軸部の外側側部位置に枢動可能に設定され、先端が該大径軸部に連接されており、該第1保持部材は、該保持位置から該解放位置に変位する枢動される間は、該第1保持部材が該第2保持部材に係合して、該大径軸部が該第2バネ部材の付勢力によって該突出位置に変位するのを阻止し、該第1保持部材が更に枢動されると、該第2保持部材から外れて、該大径軸部が該第2バネ部材の付勢力によって該突出位置に変位するのを許容するようにすることができる。
このようにすることにより最初に小径軸部が突出位置となり、次に大径軸部が突出位置となるのを確実に行うようにしている。
更に、該ピボット軸の側部外側に位置し、該ガイド部材に固定された取付部材を備え、該取付部材に該第1及び第2保持部材が枢動可能に取り付けられるようにすることができる。
このようにすることにより、ドアヒンジの主要な全ての部材をガイド部材を中心に1つのユニットとすることができ、当該ドアヒンジの取り付けが容易になる。
上記ドアヒンジにおいては、更に、該大径軸部及び該小径軸部を連接する引き込みリンクであって、該引き込み位置にある大径軸部に対し該小径軸部が該突出位置に変位するのを許容すると共に、該突出位置にある大径軸部を該引き込み位置に戻すのに伴って該突出位置にある該小径軸部を該引き込み位置に戻すように構成された引き込みリンクを備えるようにすることができる。
このようにすることにより大径軸部を引き込み位置に戻すだけで、小径軸部も引き込み位置に戻すことができ、ドア枠からドアを外すのを容易とすることができる。
また別の形式としては、該第1保持部材が、該小径軸部の側面に取り付けられて該大径軸部の該筒状部分の側壁に係止して当該小径軸部が該突出位置に変位するのを阻止する板バネ部材と、ガイド部の外側側部に設定され、該大径軸部の該筒状部分の側面に設けられた開口を通して該板バネ部材に係合する爪部材とからなり、該爪部材が該開口を通して該大径軸部の筒状部分の外側に変位可能で、外側に変位するときに該板バネ部材を該小径軸部の側面側に押圧して該板バネ部材の該大径軸部との係止を解除し、該小径軸部が該突出位置に変位するのを許容するようにすることもできる。
具体的には、該板バネ部材は、該小径軸部に対する固定端から自由端に向けて該小径軸部の側面に沿って突出位置方向に軸線方向に延び、該固定端から自由端の間に該小径軸部の側面から半径方向外側に離れるようにされた凸部を有するようになされ、該小径軸部が該引き込み位置にあるときに当該板バネ部材が該大径軸部の該開口内を延びて該凸部が該大径軸部の該開口の縁に係止し、該自由端が該開口から該小径軸部及び該大径軸部との間の隙間に入るような状態とされ、該爪部材が該凸部を押圧することにより、該凸部の該開口の縁との係止を解除し、該板バネが該大径軸部と該小径軸部との間に入り込むことが可能な状態とし、該小径軸部が該第1バネ部材によって該突出位置に変位されるようにすることができる。
また、本発明のドアヒンジの別の形態としては、該小径軸部が該大径軸部から該突出方向に突出するようにして該大径軸部に一体的に取り付けられ、該ピボット軸が該引き込み位置から該突出位置に変位するときに、該小径軸部が最初に該ピボット孔内に嵌合され、次いで、該大径軸部が該ピボット孔内に嵌合されるようにすることができる。
以下、添付図面に基づき本発明に係るドアヒンジの実施形態につき説明する。
本発明の第1の実施形態に係るドアヒンジの正面図であり、ピボット軸がピボットピンに嵌合される突出位置にある状態を示す。 図1のドアヒンジの側面図である。 図1と同様の図であり、ピボット軸が引き込み位置にあるドアヒンジを示す。 図3のドアヒンジの側面図である。 図1のドアヒンジの縦断正面図であり、ピボット軸が引き込み位置にある状態を示す。 図5と同様の図であるが、ピボット軸の小径軸部が突出位置とされた状態を示す。 ピボット軸の小径軸部及び大径軸部が突出位置とされた状態を示す。 本発明の第2実施形態に係るドアヒンジの縦断正面図であり、ピボット軸が引き込み位置にある状態を示す。 図8のドアヒンジにおいて、ピボット軸の小径軸部が突出位置とされた状態を示す。 図8のドアヒンジにおいて、ピボット軸の小径軸部及び大径軸部が突出位置とされた状態を示す。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係るドアヒンジ10はドアDに取り付けられて、そのピボット軸20が、プレート部材50によってドア上部枠Fに取り付けられる筒状のピボット受け40のピボット孔40aに嵌合されるようになっている。ピボット軸20は、以下に述べるように、ピボット孔40aの内径(図示の例では、図5乃至図7に示すように、ピボット孔40aの内壁面を形成する筒状のライナー40bの内径)と略同じ直径とされて該ピボット孔40a内に嵌合される大径軸部20aと、該大径軸部と同軸状とされ該大径軸部よりも小径とされた小径軸部20bとからなり、全体として、ピボット孔40aに嵌合した突出位置(図1、図7)と、該突出位置から下方に引き込められた引き込み位置(図3乃至図5)との間で変位可能とされている。
ドアヒンジ10は、図1〜図7に示すように、当該ドアヒンジ10をドアDに固定するためのプレート部材60と、該プレート部材60に固定され、ピボット軸20を摺動可能に収納する筒状のガイド部材70とを有する。
ピボット軸20の大径軸部20aはその軸線方向で延びる筒状部分20cを有し、小径軸部20bはこの筒状部分20c内に軸線方向で摺動可能に収納されており、それぞれ、以下に述べる駆動装置80によって軸線方向で駆動されるようになっている。
この駆動装置80は、小径軸部20b及び大径軸部20aを上方の突出位置に向けて付勢する第1バネ部材80a及び第2バネ部材80bと、小径軸部20b及び大径軸部20aをそれぞれ第1バネ部材80a及び第2バネ部材80bに抗して引き込み位置(図5)に保持する第1保持部材80c及び第2保持部材80dとを有する。
具体的には、第1バネ部材80aは、大径軸部20aの筒状部分20c内に設定された圧縮コイルバネとされ、第2バネ部材80bは、プレート部材60に固定されて下方に延びる取付部材80eに取り付けられたねじりバネとされ、第1保持部材80cは、取付部材80eに取り付けられた第1枢軸部材80fに固定された爪部材とされ、第2保持部材80dは第1枢軸部材80fの下方位置の設けられた第2枢軸部材80gに固定されて先端が大径軸部20aの下端に連接されたリンクとされている。第2バネ部材80bは、第2枢軸部材80gの周りに巻かれて、その一端が大径軸部20aの下端に係合され、該大径軸部20aを上方に付勢するようになっている。図示の例では、第2バネ部材80bの他端は、第2枢軸部材80gに巻かれるように延びており、先端が第1保持部材80cとしての爪部材に係止され、該爪部材を反時計方向に付勢している。
第1保持部材80cとしての爪部材は、その一端が大径軸部20aの筒状部分20cの側壁に形成された開口20dを通して筒状部分20c内に延び、小径軸部20bの周面に形成された環状の係止凹部20eに係合することにより、小径軸部20bを引き込み位置に保持するようになっている。爪部材すなわち第1保持部材80cの他端は下方に延び、第2枢軸部材80gに固定された扇状係止部材80iの端部に係合して、該第2枢軸部材80gの時計方向での回転を止め、第2保持部材80dを介して、大径軸部20aが上方に変位するのを阻止している。
より具体的には、取付部材80eは、図2で見て逆U字状とされて、その中央部分がプレート部材60に固定されており、該中央部分の両端から一対の脚部80jが下方に延び、上記第1及び第2枢軸部材80f、80gは、これら脚部80j間に架設されている。第1及び第2枢軸部材80f、80gは、図1に示すように、その端面に十字形のドライバ先端係合溝80k,80lが設けられており、脚部80jに設けられた開口を通してドライバ先端を該ドライバ先端係合溝に係合させ、回転することができるようにされている。
第2保持部材すなわちリンク80dの先端は、大径軸部20aの下端を横断するように延びる連接ピン80mを遊びをもって受け入れる開口80rが設けられており、大径軸部20aが上下動するときに、リンク80eとの間に無理が掛からないようにされている。図示の例では、開口80rがL字形とされており、図10に示すようにピボット軸20が突出位置とされた状態で、当該ピボット軸に下方への力が加わっても、リンク80dがその下方への動きを阻止するようにされている。すなわち、図10の状態でピボット軸20、従って、連接ピン80mが下がろうとすると、それによって連接ピン80mは第2枢軸部材80gを中心に回動しようとし、従って、連接ピン80mと開口80rの縁との接触点において、連接ピンの接触点は垂直下方に、開口80rの縁の接触点は垂直下方に対しそれを横断する方向に変位しようとすることになり、相互の動きが阻止されることになるのである。一方、図10の状態で、作業者が第2枢軸部材を時計方向に廻し、リンク80dを反時計方向に回動すると、L字形の開口80rにおける連接ピン80mを収納している部分は該連接ピン80mに相対的に動き、L字形の曲り部分から第2枢軸部材に向けて延びる縁で連接ピン80mに係合するようになり、該連接ピンが該縁に対して摺動しながら下方に押し下げられるようになり、ピボット軸20が図8の引き込み位置まで戻されることになる。
図1及び図2に示すように、大径軸部20aの両側には引き込みリンク80nが設けられている。該引き込みリンクは小径軸部20bの両側から突出し、大径軸部20aに軸線方向に延びるように形成された長孔20gを通して延びる連接ピン20fを受け入れる上下方向に延びる長孔80pが設けられており、また、その下方位置には、連接ピン80mを受け入れる長孔80qが設けられている。これら引き込みリンクの長孔80p、80qは、大径軸部20aが図1に示す突出位置に上昇したときに、連接ピン20f、80mがそれぞれの上端に係合するようにされている。
ドアDに取り付けた本発明に係るドアヒンジ10を、ドア上部枠Fに取り付けたピボット受け40のピボット孔40aに取り付けるためには、先ず、当該ドアヒンジ10のピボット軸20を引き込み位置とし(図5)、該ピボット軸20をピボット孔40aに軸線方向すなわち垂直方向で整合させる。次に、スクリュードライバなどを使って、第1枢軸部材80fを図5で見て時計方向に回動し、該第1枢軸部材に固定されている第1保持部材80cすなわち爪部材を時計方向に回動して、ピボット軸20の小径軸部20bの周面に形成された係止凹部20eから外す。これにより、小径軸部20bは、第1バネ部材80aによって図6に示す突出位置とされ、ピボット孔40a内に挿入される。次に、第1枢軸部材80fを更に時計方向に回動すると、第1保持部材80cの下端が第2枢軸部材80gに固定されている扇状係止部材80iから外れ、それにより、第2枢軸部材80g及びそれに固定されている第2保持部材80dすなわちリンクに対する回動方向での係止力がなくなり、これにより大径軸部20aが第2バネ部材80bによって図7に示す突出位置にされ、ピボット孔40a内に嵌合する。
ピボット軸20を図7に示す位置から図5に示す引き込み位置に戻す場合には、スクリュードライバなどにより第2枢軸部材80gを反時計方向に回動する。これにより、第2保持部材80dすなわちリンクは反時計方向に回動されピン80mは長孔80q内を下方に変位する。ピン80mが長孔80qの下端に達すると、該ピンは引き込みリンク80nをさらに引き下げて最終的には図5に示す位置まで戻す。この時点で、第2バネ部材80bにより反時計方向に付勢されている第1保持部材80cすなわち爪部材は、その下方端部が扇状係止部材80iの円弧状部分との係合から外れて図5に示す状態に戻されており、第2枢軸部材80gを反時計方向に駆動したスクリュードライバなどを該第2枢軸部材80gから外せば、第2保持部材80dであるリンクは第2バネ部材80bにより図5に示す位置に戻され、ピボット軸20全体を引き込み位置に保持する状態となる。
図8乃至図10に示す第2の実施形態に係るドアヒンジ10は、上述の第1の実施形態に係るドアヒンジ10と実質的には同じであり、同じ要素には同じ参照番号を付して示すが、大径軸部20aと小径軸部20bとの係合関係が、以下に述べる如く異なる。
すなわち、小径軸部20bにはネジ90によって板バネ92が取り付けられている。この板バネ92は、小径軸部20bの周面に沿って、突出位置側にある自由端に向けて上方に延び、全体として山形とされた凸部92aを有しており、図5に対応する図8に示すピボット軸20が全体として引き込み位置にあるときには、該板バネ92は大径軸部20aの筒状部20cに形成された軸線方向に延びる細長い開口20d内に入り、該凸部92aがその上端縁に係合し、自由端が小径軸部20bと大径軸部20aとの間の隙間に入るようにされている。これにより小径軸部20bは、大径軸部20aに対して相対的に上方に変位することができず、当該ピボット20は、図8に示す引き込み位置に保持される。
第1枢軸部材80fをスクリュードライバ80fなどで時計方向に回動し始めると、板バネ92の凸部92aに係合している第1保持部材80cとしての爪部材の第1爪状端部180cが凸部92aを潰すように動き、このため、該凸部92aの大径軸部20aの開口20d上端縁に対する係合が外され、第1バネ部材80aの付勢力により、小径軸部20bが大径軸部20a内を上方に変位し図9に示す突出位置となる。第1枢軸部材80fを更に時計方向に回動すると、第1保持部材80cとしての爪部材の第2爪状端部180dが第2枢軸部材80gに固定されている扇状係止部材80iの端部から外れ、第2バネ部材80bの付勢力により、大径軸部20aが小径軸部20bに対して相対的に上方に変位して突出位置となり図10に示す如き状態となる。
ピボット軸20を、図10に示す突出位置から図8に示す引き込み位置に戻すためには、第2枢軸部材80gをスクリュードライバなどで反時計方向に回転する。これにより大径軸部20aは下方に変位し、それに伴い、板バネ92の凸部92aを介して小径軸部20bが下方に変位し図8に示す位置まで戻される。図8乃至図10において参照番号94はガイド部材70に取り付けられたガイドピンであり、96、98は大径軸部20a及び小径軸部20bに形成され該ガイドピン94と摺動係合されるようにした長孔及び溝を示す。
以上、本発明に係るドアヒンジをドアに取り付けるようにした実施形態につき説明したが、このドアヒンジをドア枠に取り付けて、そのピボット軸をドアの方に設けたピボット軸に嵌合するようにすることができることは自明であろう。また、本発明に係るドアヒンジは種々の変形が可能であり、例えば、小径軸部が大径軸部から突出方向に突出するようにして大径軸部に一体的に取り付けられ、大径軸部に対して相対的変位が生じないようなものとすることができる。この場合には、ピボットを上方に変位させると小径軸部がピボット孔内に確実に入り、その後で大径軸部がピボット孔内に入ることになる。従って、大径軸部がピボット孔内に入らないことがあっても、ドアが倒れてしまうことはない。
ドアD;ドア上部枠F;ドアヒンジ10;ドアD;ピボット軸20;大径軸部20a;小径軸部20b;筒状部分20c;係止凹部20e;連接ピン20f;長孔20g;ピボット受け40;ピボット孔40a;ライナー40b;プレート部材50;プレート部材60;ガイド部材70;駆動装置80;第1バネ部材80a;第2バネ部材80b;第1保持部材80c;第2保持部材80d;取付部材80e;第1枢軸部材80f;第2枢軸部材80g;扇状係止部材80i;脚部80j;ドライバ先端係合溝80k,80l;連接ピン80m;引き込みリンク80n;長孔80p、80q;開口80r;凸部92a

Claims (11)

  1. ドア及びドア枠の一方に取り付けられてドア及びドア枠の他方に設けられたピボット孔に嵌合されるピボット軸を備えるドアヒンジにおいて、ピボット軸が
    該ピボット孔内に嵌合される大径軸部と、
    該大径軸部と同軸状とされ該大径軸部よりも小径とされた小径軸部と、
    を備え、引き込み位置と、該引き込み位置から突出してピボット孔内に嵌合される突出位置との間で変位可能とされており、ピボット孔に嵌合されるときに、該小径軸部が該大径軸部より先に嵌合可能とされていることを特徴とするドアヒンジ。
  2. ドア及びドア枠の該一方に固定され、ピボット軸をその軸線方向で変位可能に収納するガイド部材と、
    該ピボット軸を、該ガイド部材内の該引き込み位置から該ガイド部材の外側に突出した該突出位置に駆動する駆動装置を備えることを特徴とする請求項1に記載のドアヒンジ。
  3. 該大径軸部と該小径軸部とが相対的に軸線方向で変位可能とされて該ガイド部材内に収納され、該駆動装置が、該小径軸部を該突出位置に駆動する第1駆動部材と、該大径軸部を該突出位置に駆動する第2駆動部材とを有することを特徴とする請求項2に記載のドアヒンジ。
  4. 該大径軸部がその軸線方向で延びる筒状部分を有し、該小径軸部が該筒状部分内に収納され、該第1駆動部材が、該筒状部分内に設定されて該小径軸部を該突出位置に向けて付勢する第1バネ部材とされ、該第2駆動部材が、該大径軸部を該突出位置に向けて付勢する第2バネ部材とされ、当該駆動装置が、更に、該小径軸部及び該大径軸部を該第1及び第2バネ部材の付勢力に抗して該引き込み位置に開放可能に保持する第1及び第2保持部材を有することを特徴とする請求項3に記載のドアヒンジ。
  5. 該第1保持部材は、ガイド部の外側側部に設定され、該大径軸部の該筒状部分の側面に設けられた開口を通して、該小径軸部に係合し該小径軸部を該筒状部分内に保持する保持位置と、該保持位置から半径方向外側に変位して該小径軸部が該突出位置に変位するのを許容する解放位置との間で変位可能とされている請求項4に記載のドアヒンジ。
  6. 該第1保持部材が、該保持位置と該解放位置との間を枢動可能とされており、該第2保持部材が、該大径軸部の外側側部位置に枢動可能に設定され、先端が該大径軸部に連接されており、該第1保持部材は、該保持位置から該解放位置に枢動される間は、該第1保持部材が該第2保持部材に係合して、該大径軸部が該第2バネ部材の付勢力によって該突出位置に変位するのを阻止し、該第1保持部材が更に枢動されると、該第2保持部材から外れて、該大径軸部が該第2バネ部材の付勢力によって該突出位置に変位するのを許容するようにされていることを特徴とする請求項5に記載のドアヒンジ。
  7. 該ピボット軸の側部外側に位置し、該ガイド部材に固定された取付部材を備え、該取付部材に該第1及び第2保持部材が枢動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項6に記載のドアヒンジ。
  8. 該大径軸部及び該小径軸部を連接する引き込みリンクであって、該引き込み位置にある大径軸部に対し該小径軸部が該突出位置に変位するのを許容すると共に、該突出位置にある大径軸部を該引き込み位置に戻すのに伴って該突出位置にある該小径軸部を該引き込み位置に戻すように構成された引き込みリンクを備える請求項1乃至7のいずれかに記載のドアヒンジ。
  9. 該第1保持部材が、該小径軸部の側面に取り付けられ、該大径軸部の該筒状部分の側壁に係止して当該小径軸部が該突出位置に変位するのを阻止する板バネ部材と、ガイド部の外側側部に設定され、該大径軸部の該筒状部分の側面に設けられた開口を通して該板バネ部材に係合する爪部材とからなり、該爪部材が該開口を通して該大径軸部の筒状部分の外側に変位可能で、外側に変位するときに該板バネ部材を該小径軸部側面側に押圧して該板バネ部材の該大径軸部との係止を解除し、該小径軸部が該突出位置に変位するのを許容するようにされていることを特徴とする請求項4に記載のドアヒンジ。
  10. 該板バネ部材は、該小径軸部に対する固定端から自由端に向けて該小径軸部の側面に沿って突出位置方向に軸線方向に延び、該固定端から自由端の間に該小径軸部の側面から半径方向外側に離れるようにされた凸部を有するようになされ、該小径軸部が該引き込み位置にあるときに当該板バネ部材が該大径軸部の該開口内を延びて該凸部が該大径軸部の該開口の縁に係止し、該自由端が該開口から該小径軸部及び該大径軸部との間の隙間に入るような状態とされ、該爪部材が該凸部を押圧することにより、該凸部の該開口の縁との係止を解除し、該板バネが該大径軸部と該小径軸部との間に入り込むことが可能な状態とし、該小径軸部が該第1バネ部材によって該突出部に変位されるようにしたことを特徴とする請求項9に記載のドアヒンジ。
  11. 該小径軸部が該大径軸部から該突出方向に突出するようにして該大径軸部に一体的に取り付けられており、該ピボット軸が該引き込み位置から該突出位置に変位するときに、該小径軸部が最初に該ピボット孔内に嵌合され、次いで、該大径軸部が該ピボット孔内に嵌合されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のドアヒンジ。
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