JP2009091088A - 車載用クレーン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ロック解除ベルト等を強い力で引っ張らなくてもロックを解除できるようにすることを目的とする。
【解決手段】本発明に係る車載用クレーン装置のロック機構は、支柱側に設けられたロックストライカ33と、アーム側に設けられ、アームが格納位置まで回動したときにロックストライカ33に当接して係合するフック23と、フック23を係合解除方向に付勢する付勢部材23bと、フック23の被嵌合部23zと嵌合してフック23を係合位置に保持するロックラッチ24とを備え、ロック解除機構は、ロック解除操作力をロックラッチ24に伝達して、そのロックラッチ24をフック23の被嵌合部23zから外す方向に移動させる操作部材41,43と、操作部材41,43の移動範囲を規制する移動規制部材43m,29tとを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、被吊り具を吊り上げ、吊り下げ可能な吊り部材を先端に備えるアームと、前記アームを水平回動可能に支持する支柱と、前記アームを格納位置まで水平回動させたときにそのアームの回動をロックするロック機構と、そのロック機構のロック状態を解除するロック解除機構とを備える車載用クレーン装置に関する。
上記した車載用クレーン装置に関する技術が特許文献1に示されている。
この車載用クレーン装置は、車椅子の積み降ろしに使用されるクレーンであり、アームを支える支柱の下端部が車両の床面に設置された短管状の支持パイプに挿入されて、アーム及び支柱が支持パイプの軸心回りに水平回動可能に構成されている。そして、前記支柱と支持パイプ間に前記アームの回動をロックするロック機構が設けられており、前記支持パイプの側面にロック解除機構が設けられている。
このため、車載用クレーン装置を使用する場合には、支持パイプの側面のロック解除機構を操作してアームの回動ロックを解除しながら、前記アームを希望する位置まで回動させる。このように、前記車載用クレーン装置では、支持パイプの側面のロック解除機構を操作しながらアームを回動させる構成のため、アームの回動操作性が良くないという問題がある。
この問題を解決するため、図5(A)に示すように、アーム101の先端近傍にロック解除機構のロック解除ベルト102を設け、ロック解除ベルト102でアームの回動ロックを解除しながら、アーム101を回動させられるようにした技術がある。
この車載用クレーン装置のロック機構120は、図5(B)の平面図に示すように、支柱104の上端部に鍔状に設けられた固定側プレート122と、アーム101の基端部に設けられたロック本体125とを備えている。ロック本体125は、ガイド孔126hが形成されたロックガイド126と、そのロックガイド126のガイド孔126hに沿って摺動可能な軸状のロックフック127と、そのロックフック127をガイド孔126hから突出させる方向に付勢されたバネ129とから構成されている。一方、固定側プレート122には、アーム101が格納位置まで回動した状態でガイド孔126hから突出したロックフック127が嵌合する凹部122eが形成されている。
また、ロックフック127には、バネ129の力に抗してロックフック127を固定側プレート122の凹部122eから引き抜くためのワイヤ128が連結されており、そのワイヤ128がロック解除ベルト102に接続されている。
このため、ロック解除ベルト102、ワイヤ128でロックフック127をバネ129の力に抗して引っ張ることにより、ロック機構120のロック状態を解除できる。なお、アーム101を格納位置まで回動させることで、ロックフック127はバネ129の力で自動的に固定側プレート122の凹部122eと嵌合するようになる。
特開平11−60166号
上記した車載用クレーン装置のロック機構120は、ロックガイド126のガイド孔126hからバネ129の力でロックフック127が突出し、固定側プレート122の凹部122eと嵌合することでロック状態になる。また、ロックフック127がロック解除ベルト102等により引っ張られ、バネ129の力に抗してロックガイド126のガイド孔126hに収納されることでロック状態が解除される。このように、前記ロック機構120では、ロックガイド126のガイド孔126hに対して軸状のロックフック127が摺動する構成を使用している。このため、例えば、軸状のロックフック127がロック解除ベルト102等により軸心に対して斜め方向から引っ張られると、ロックフック127の基端部が途中でガイド孔126hの内壁面に引っ掛かり、そのロックフック127の先端が固定側プレート122の凹部122eから外れない場合がある。特に、ロックフック127はロック方向のバネ129の力を受けているため、途中で引っ掛かった場合にさらに外れ難くなる。このようなときに、ロック解除ベルト102が強く引っ張られるため、ロック機構120のロックフック127には高荷重が入力される。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、ロック解除ベルト等を強く引っ張らなくてもロックを解除できる構造にするとともに、仮に強い力でロック解除ベルトを引っ張った場合でもロック機構に高荷重が入力されないようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、被吊り具を吊り上げ、吊り下げ可能な吊り部材を先端に備えるアームと、前記アームを水平回動可能に支持する支柱と、前記アームを格納位置まで水平回動させたときにそのアームの回動をロックするロック機構と、そのロック機構のロック状態を解除するロック解除機構とを備える車載用クレーン装置であって、前記ロック機構は、前記支柱側、あるいは前記アーム側に設けられたロックストライカと、そのロックストライカが設けられていない前記アーム側、あるいは前記支柱側に設けられ、前記アームが格納位置まで回動したときに前記ロックストライカに当接して係合解除位置から係合位置まで移動し、前記ロックストライカと係合するフックと、前記フックを係合解除位置方向に付勢する付勢部材と、前記フックが前記付勢部材の力に抗して前記係合位置まで移動したときに、そのフックの被嵌合部と嵌合して前記フックを係合位置に保持するロックラッチとを備え、前記ロック解除機構は、ロック解除操作力を前記ロックラッチに伝達して、そのロックラッチを前記フックの被嵌合部から外す方向に移動させる操作部材と、前記ロックラッチに対して無理な力が加わらないように、前記操作部材の移動範囲を規制する移動規制部材とを備えることを特徴とする。
本発明によると、フックは付勢部材により係合解除位置方向に付勢されている。このため、ロック解除機構の操作部材によりロック解除操作力を前記ロックラッチに伝達し、そのロックラッチをフックの被嵌合部から外すことで、前記フックを付勢部材の力でロック解除位置まで移動させることができる。
このように、ロックラッチをフックの被嵌合部から外すことで前記フックを付勢部材の力で係合解除位置まで移動させる構成のため、ロック解除機構の操作部材で直接的にフックを係合解除位置まで移動させる構成よりも、前記操作部材の移動量、及びロック解除操作力が小さくて済む。
また、操作部材の移動範囲を規制する移動規制部材が設けられているため、前記操作部材に対して仮に大きなロック解除操作力が加わった場合でもロックラッチに対して高荷重が加わることがない。
請求項2の発明によると、前記ロック解除機構の操作部材が前記ロックラッチを前記フックの被嵌合部から外す方向に移動させたときに動作するスイッチが設けられていることを特徴とする。
このため、ロック機構がロック状態にあるか、ロック解除状態にあるかを表示することが可能になる。
請求項3の発明によると、前記ロック解除機構の操作部材は、前記ロックラッチに連結される連結板と、その連結板に接続されたロック解除ベルトとから構成されており、前記移動規制部材は、前記連結板に形成された長孔と、その長孔に通されて前記フック及びロックラッチの支持具に固定された軸部とから構成されていることを特徴とする。
本発明によると、ロック解除ベルトを強い力で引っ張らなくてもロックを解除できるようになる。また、仮に強い力でロック解除ベルトを引っ張ってもロック本体に高荷重が入力されない。
[実施形態1]
以下、図1〜図4に基づいて、本発明の実施形態1に係る車載用クレーン装置の説明を行う。ここで、図1は、車載用クレーン装置の模式図及び外形図であり、図2は車載用クレーン装置で使用されるロック機構、ロック解除機構の分解斜視図である。また、図3、図4はロック機構、ロック解除機構の動作を表す平面図である。
<車載用クレーン装置10の全体構成について>
車載用クレーン装置10は、図1(A)に示すように、運転席シート本体(図示省略)が助手席位置まで左スライドした後、ドア開口部側を向く横向き位置まで水平回転し、乗降位置まで下降スライド可能な機構を備える車両Mの助手席位置後部に設置される。即ち、乗車時に運転者が車椅子Kから乗降位置にある運転席シート本体に乗り移った後、その車椅子Kを車両Mに積み込む際、また、降車時に車椅子Kを車両Mから降ろす際に使用される。
車載用クレーン装置10は、支柱12と、その支柱12に対して水平回動可能な状態で、前記支柱12の上部に連結されたアーム15とを備えている。そして、前記アーム15の内部に、車椅子吊り用ベルト14を巻き取り、あるいは繰り出すためのドラム16と、そのドラム16を回転させる回転駆動機構(図示省略)とが設置されている。また、前記アーム15の基端部と支柱12の上部には、そのアーム15が支柱12に対して格納位置まで水平回動したときに、前記支柱12に対するアーム15の回動をロックするロック機構20と、ロック解除機構40とが設けられている。
即ち、車椅子Kが本発明の被吊り具に相当し、車椅子吊り用ベルト14、ドラム16が本発明の吊り部材に相当する。
<ロック機構20について>
ロック機構20は、図1(B)に示すように、アーム15の基端部に取り付けられたロック本体部22と、支柱12の上鍔部12fに取り付けられたストライカ30とから構成されている。ロック本体部22は、アーム15が格納位置(ロック位置)まで回動することにより(図1(B)矢印参照)、支柱12のストライカ30に当接し、その当接力を利用して前記ストライカ30と係合するように動作する。ロック本体部22は、図2(A)に示すように、フック23と、ロックラッチ24と、両者23,24を水平回動可能に支持する上下一対の支持板からなる支持具25とを備えている。フック23は、アーム15が格納位置(ロック位置)まで回動したときに、ストライカ30の連結ピン33と係合する略楕円形部材であり、図3、図4に示すように、先端部分に図中左側で開放する略横U字形の切り欠き23uが形成されている。そして、前記切り欠き23uを構成するフック23の先端部分が前記ストライカ30の連結ピン33に掛けられる鉤部23kを構成している。さらに、フック23には、前記切り欠き23uの開口を挟んで鉤部23kの反対側に、前記ストライカ30の連結ピン33の当接力を受ける連結ピン受け部23cが緩やかな突起状に形成されている。また、フック23には、連結ピン受け部23cよりも基端部寄りの位置に小さく略横V字形に切り欠かれた被嵌合部23zと、その被嵌合部23zの開口近傍にカム面23eが形成されている。そして、図3(A)(B)に示すように、フック23の被嵌合部23z及びカム面23eに、後記するロックラッチ24の突起24tが嵌合し、あるいは当接するようになる。
前記フック23の基端部の中央近傍には、そのフック23に対して直角に回転中心軸23pが固定されている。また、前記フック23の上面には、回転中心軸23pを挟んで鉤部23kと反対側の位置にばね受け23yが形成されている。そして、前記ばね受け23yにフック23を右回動方向に付勢する第1バネ23bの一端が掛けられている。なお、第1バネ23bの他端は、後記するロックラッチ24のばね受け24yに掛けられている。
フック23は、図2(A)に示すように、支持具25の上下一対の支持板に挟持されており、前記回転中心軸23pにより軸心回りに回動可能な状態で前記支持具25に装着されている。
前記支持具25は、略長方形状に形成されて、図1(B)に示すように、その長方形の長辺がアーム15の長手方向とおよそ一致するように、支持プレート29(図2(A)参照)を介して前記アーム15の回転軸に対して直角に取り付けられている。
前記支持具25には、四隅の位置にボルト孔25hが形成されており、それらのボルト孔25hに通されたボルトBrが支持プレート29の四隅に形成された雌ネジ孔29wに固定される。また、支持プレート29には、図2(A)に示すように、その支持プレート29と支持具25との間に後記する連結板43を挟むための隙間が形成されるように、一対の短管部29tと段差部29dとが設けられている。なお、図1(B)では、支持プレート29は省略されている。
支持具25の略中央位置には、図2(A)に示すように、フック23が支持具25を横断するように配置されている。さらに、フック23の先端側に位置する支持具25の長辺部分には、ほぼ中央位置に支持具25の幅方向に延びる切り欠き状のU字通路25cが形成されている。U字通路25cは、アーム15が格納位置(ロック位置)まで回動する過程で支柱12のストライカ30の連結ピン33が径方向から進入する通路であり、支持具25の幅方向中央部まで延びている。そして、アーム15が格納位置(ロック位置)まで回動した状態で、ストライカ30の連結ピン33はU字通路25cの通路端まで到達するように構成されている。
フック23は、図4(A)に示すように、第1バネ23bのバネ力で右回動限界位置(係合解除位置)にある状態で、そのフック23の鉤部23kが支持具25のU字通路25cを開放する位置まで後退している。そして、この状態で、前記フック23の連結ピン受け部23cは、U字通路25cの通路端からそのU字通路25cの内側に最も突出している。このため、フック23が右回動限界位置にある状態で、アーム15が格納位置(ロック位置)まで回動すると、ストライカ30の連結ピン33がU字通路25cに進入して前記フック23の連結ピン受け部23cに当接する。これにより、前記フック23の連結ピン受け部23cがストライカ30の連結ピン33の当接力を受け、フック23は、図4(A)に示すように、第1バネ23bのバネ力に抗して回転中心軸23p回りに左方向(係合方向)に回転するようになる。
そして、フック23の連結ピン受け部23cが、前記ストライカ30の連結ピン33により、U字通路25cの通路端の位置まで押し込まれた状態で、そのフック23が、図4(B)に示すように、第1バネ23bのバネ力に抗して左回動限界位置(係合位置)まで左回動する。これにより、フック23の鉤部23kがストライカ30の連結ピン33と完全に係合する。
即ち、第1バネ23bが本発明の付勢部材に相当する。
フック23の図中左横には、ロックラッチ24が水平回動可能な状態で配置されている。ロックラッチ24は、フック23を第1バネ23bのバネ力に抗して左回動限界位置(係合位置)に保持する部材である。ロックラッチ24は略楕円形に形成されており、その先端部(図4において上端部)に設けられた回転中心軸24pにより、前記ロックラッチが支持具25に連結されている。また、ロックラッチ24には、その中央右側に楔状の突起24tが設けられている。さらに、ロックラッチ24の基端部上面には、前記第1バネ23bの他端が掛けられるバネ受け24yが形成されている。このため、ロックラッチ24は、第1バネ23bのばね力により左回動方向の力を受けている。
そして、ロックラッチ24が第1バネ23bのばね力により回転中心軸24p回りに左回動することで、そのロックラッチ24に設けられた突起24tが係合位置(左回動限界位置)にあるフック23の被嵌合部23zと嵌合するように構成されている。このように、ロックラッチ24の突起24tがフック23の被嵌合部23zと嵌合することで、前記フック23は第1バネ23bのバネ力に抗して左回動限界位置(係合位置)に保持される。
また、後記するロック解除機構40の働きにより、ロックラッチ24が第1バネ23bのバネ力に抗して回動中心軸24p回りに右回動し、そのロックラッチ24の突起24tがフック23の被嵌合部23zから外れると、フック23は第1バネ23bのバネ力により右回動限界位置(係合解除位置)まで右回動する。そして、この状態で、ロックラッチ24の突起24tが第1バネ23bのバネ力により元の位置まで戻されても、前記突起24tはフック23のカム面23eに当接し、フック23は右回動限界位置(係合解除位置)に保持される(図3(B)参照)。
ロックラッチ24の上面中央寄り位置には、ロック解除機構40の連結板43(後記する)が連結される縦ピン24xが前記上面に対して直角に形成されている。
<ロック解除機構40について>
ロック解除機構40は、ロックラッチ24の突起24tを第1バネ23bのバネ力に抗してフック23の被嵌合部23zから外すための機構である。
ロック解除機構40は、ロックラッチ24の縦ピン24xに連結される連結板43と、その連結板43に接続されたロック解除ベルト41を備えている。連結板43は、図2〜図4に示すように、平面略長方形状の板であり、先端部分が直角上方に折り曲げられて、アーム15のリミットスイッチ45(図2(B)参照)を動作させるスイッチ動作部43sが形成されている。さらに、連結板43の中央には長孔43mが長手方向に形成されており、その長孔43mとスイッチ動作部43sとの間にロックラッチ24の縦ピン24xが通される係合孔43xが形成されている。また、連結板43の基端部には、ロック解除ベルト41の一端が接続される接続部43cが設けられている。
連結板43は、係合孔43xにロックラッチ24の縦ピン24xが通された状態で、前記支持具25と支持プレート29との隙間に保持される。そして、連結板43の長孔43mに支持プレートの短管部29tが通されている。なお、前記短管部29tには前記支持具25を支持プレート29に取り付けるためのボルトBrが通されている。このため、連結板43は、長孔43mの長さ寸法分だけ移動可能な状態で、前記支持具25と支持プレート29間に挟持される。
ロック解除ベルト41は、図1(B)に示すように、他端部がアーム15の先端近傍で下方に垂れ下がっており、クレーン使用者が下方に引っ張れるように構成されている。即ち、クレーン使用者がロック解除ベルト41を引っ張ることで、連結板43を介してロックラッチ24が第1バネ23bのバネ力に抗して右回動方向に引っ張られ、そのロックラッチ24の突起24tがフック23の被嵌合部23zから外れるようになる。
即ち、連結板43及びロック解除ベルト41が本発明のロック解除機構の操作部材に相当する。また、連結板43の長孔43m及び支持プレート29の短管部29tが本発明における連結板の移動範囲を規制する移動規制部材に相当し、短管部29tが移動規制部材の軸部に相当する。
<車載用クレーン装置10の動作について>
次に、車載用クレーン装置10の動作について説明する。
先ず、車載用クレーン装置10を使用する場合には、アーム15が格納位置(ロック位置)にある状態で、ロック解除機構40のロック解除ベルト41を引く(図3(A)参照)。これにより、連結板43を介してロック機構20のロックラッチ24が引っ張られ、そのロックラッチ24が、図3(B)に示すように、第1バネ23bのバネ力に抗して右回動する。この結果、ロックラッチ24の突起24tがフック23の被嵌合部23zから外れて、前記フック23は第1バネ23bのバネ力で右回動限界位置(係合解除位置)まで右回動する。
また、連結板43が引っ張られて、その連結板43のスイッチ動作部43sがリミットスイッチ45から離れると(図2(B)参照)、リミットスイッチ45が動作して回転ロック解除表示が行なわれる。
なお、ロックラッチ24の突起24tがフック23の被嵌合部23zから外れた後は、ロック解除ベルト41から手を離しても、そのロックラッチ24の突起24tが、図3(B)に示すように、フック23のカム面23eに当接するだけであり、前記フック23が係合位置側に戻ることはない。
このようにして、アーム15の回転ロックが解除されると、前記アーム15を希望する位置まで水平回動させて、車椅子Kの積み降ろしを行なうことができる。
次に、車載用クレーン装置10を格納する場合には、アーム15を使用位置から格納位置(ロック位置)まで回動させる。これにより、図4(A)に示すように、支柱12に取り付けられたストライカ30の連結ピン33がロック本体部22のU字通路25cに進入し、フック23の連結ピン受け部23cに当接する。これにより、前記フック23の連結ピン受け部23cがストライカ30の連結ピン33の当接力を受け、フック23は、第1バネ23bのバネ力に抗して、図4(A)に示すように、左方向(係合方向)に回動する。
そして、前記ストライカ30の連結ピン33の当接力により、フック23の連結ピン受け部23cがU字通路25cの通路端とほぼ同位置まで押し込まれた状態で、そのフック23が、図4(B)に示すように、左回動限界位置(係合位置)まで左回動する。これにより、フック23の鉤部23kがストライカ30の連結ピン33と完全に係合するようになる。さらに、フック23が左回動限界位置(係合位置)まで左回動した状態で、ロックラッチ24が第1バネ23bのバネ力で左回動して、そのロックラッチ24の突起24tがフック23の被嵌合部23zと嵌合する。これにより、フック23の回転が禁止され、フック23は第1バネ23bのバネ力に抗して左回動限界位置(係合位置)に保持される。
<車載用クレーン装置10の長所について>
本実施形態に係る車載用クレーン装置10によると、フック23は第1バネ23bのバネ力により係合解除方向に付勢されている。このため、ロック解除機構40のロック解除ベルト41等によりロックラッチ24が引っ張られ、そのロックラッチ24がフック23の被嵌合部23zから外れると、フック23は第1バネ23bのバネ力で係合解除位置まで移動する。
このように、ロックラッチ24をフック23の被嵌合部23zから外すことでフック23を第1バネ23bのバネ力で係合解除位置まで移動させる構成のため、ロック解除ベルト41等で直接的にフック23を係合解除位置まで移動させる場合よりも、ロック解除ベルト41等の移動量や引っ張り力が小さくて済むようになる。
また、ロック解除機構40は、ロックラッチ24に連結される連結板43と、その連結板43に接続されたロック解除ベルト41とから構成されており、連結板43の長孔43mに支持プレート29の短管部29tが通されて連結板43の移動範囲が規制されている。このため、ロック解除ベルト41等に対して仮に大きな引っ張り力が加わったとしてもロックラッチ24と連結板43とをつなぐ前記ロックラッチ24の縦ピン24xに対して高過重が加わることがない。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、アーム15側にロック機構20のロック本体部22、ロック解除機構40を設け、支柱12側にロック機構20のストライカ30を設ける例を示した。しかし、支柱12側にロック機構20のロック本体部22、ロック解除機構40を設け、アーム15側にストライカ30を設けることも可能である。
また、車椅子昇降用のクレーンについて例示したが、被吊り具は車椅子以外でも可能である。
また、ロック解除機構40の連結板43の移動規制を連結板43の長孔43mとその長孔43mに通される支持プレート29の短管部29tにより行なう例を示したが、前記長孔43m、短管部29t等の代わりに前進/後退ストッパ等を使用することも可能である。
本発明の実施形態1に係る車載用クレーン装置の模式図(A図)及び外形図(B図)である。 車載用クレーン装置で使用されるロック機構、ロック解除機構の分解斜視図(A図)、及び要部側面図(B図)である。 ロック機構、ロック解除機構の動作を表す平面図である。 ロック機構、ロック解除機構の動作を表す平面図である。 従来の車載用クレーン装置の模式図(A図)及びロック機構の平面図(B図)である。
符号の説明
K・・・・・車椅子(被吊り具)
12・・・・支柱
14・・・・車椅子吊り用ベルト(吊り部材)
15・・・・アーム
16・・・・ドラム(吊り部材)
20・・・・ロック機構
23・・・・フック
23b・・・第1バネ(付勢部材)
24・・・・ロックラッチ
25・・・・支持具
29・・・・支持プレート
29t・・・短管部(移動規制部材 軸部)
30・・・・ロックストライカ
33・・・・連結ピン
45・・・・リミットスイッチ
40・・・・ロック解除機構
41・・・・ロック解除ベルト(操作部材)
43・・・・連結板(操作部材)
43m・・・長孔(移動規制部材)

Claims (3)

  1. 被吊り具を吊り上げ、吊り下げ可能な吊り部材を先端に備えるアームと、前記アームを水平回動可能に支持する支柱と、前記アームを格納位置まで水平回動させたときにそのアームの回動をロックするロック機構と、そのロック機構のロック状態を解除するロック解除機構とを備える車載用クレーン装置であって、
    前記ロック機構は、前記支柱側、あるいは前記アーム側に設けられたロックストライカと、そのロックストライカが設けられていない前記アーム側、あるいは前記支柱側に設けられ、前記アームが格納位置まで回動したときに前記ロックストライカに当接して係合解除位置から係合位置まで移動し、前記ロックストライカと係合するフックと、前記フックを係合解除位置方向に付勢する付勢部材と、前記フックが前記付勢部材の力に抗して前記係合位置まで移動したときに、そのフックの被嵌合部と嵌合して前記フックを係合位置に保持するロックラッチとを備え、
    前記ロック解除機構は、ロック解除操作力を前記ロックラッチに伝達して、そのロックラッチを前記フックの被嵌合部から外す方向に移動させる操作部材と、前記ロックラッチに対して無理な力が加わらないように、前記操作部材の移動範囲を規制する移動規制部材とを備えることを特徴とする車載用クレーン装置。
  2. 請求項1に記載された車載用クレーン装置であって、
    前記ロック解除機構の操作部材が前記ロックラッチを前記フックの被嵌合部から外す方向に移動させたときに動作するスイッチが設けられていることを特徴とする車載用クレーン装置。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された車載用クレーン装置であって、
    前記ロック解除機構の操作部材は、前記ロックラッチに連結される連結板と、その連結板に接続されたロック解除ベルトとから構成されており、
    前記移動規制部材は、前記連結板に形成された長孔と、その長孔に通されて前記フック及びロックラッチの支持具に固定された軸部とから構成されていることを特徴とする車載用クレーン装置。
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