JP2005349925A - 車両用ロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 背凭れとロック機構の動作が連動し、かつ、背凭れが折り畳み状態にあってもロック状態を保持できるロック機構において、確実かつ迅速なロック解除動作を実現でき、しかも従来より小型化できる車両用ロック装置を提供する。
【解決手段】ポール制御部材26は、フック22とポール24が係合しているときに背凭れが起立位置に復帰したとき背凭れ連動回動部材25とポール24とを回転方向に一体化し、背凭れが折り畳み方向に回転するときには背凭れ連動回転部材25と共にポール24を非係合位置側に一体に回転させ、フック22とポール24の係合が解除された後にはポール24と背凭れ連動回動部材25との一体回動状態を解除して、ポール24が第1の付勢手段の付勢力によって係合位置に復帰するのを許容する車両用ロック装置。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両床面と該車両床面に回転可能に支持された折り畳みシートの一方に突設されたストライカと、他方に設けられ、このストライカと係脱可能なロック機構とを備える車両用ロック装置に関する。
車両床面に回転可能に支持された折り畳みシートは、座部と座部に対して回動可能な背凭れとを備えており、床面に載置される使用位置(座部が床面と略平行をなす位置)と、この使用位置より前方または後方に回転移動した直立位置(座部が床面に対して略直交する位置)との間を回転移動可能であり、背凭れは座部に対して、座部に対して略直交する起立位置と、この起立位置から前傾して座部と略平行をなす折り畳み位置との間を回動可能である。さらに折り畳みシートは座部の底面に、折り畳みシートが上記使用位置に移動した際に、車両床面に突設したストライカをロックするロック機構を備えている。
この種のロック機構は一般的に、座部の底部に設けたベース部材に形成した進入溝と、ベース部材に枢着され、この進入溝に進入したストライカを把持するロック位置と、ストライカを解放するロック解除位置との間を回転可能なフックと、同じくベース部材に枢着され、上記ロック位置にあるフックと係合して該フックが上記ロック解除位置側に回転するのを禁止する係合位置と、上記フックから離れて該フックが上記ロック解除位置側に回転するのを許容する非係合位置との間を回動可能なポールと、を具備しており、フックとポールは引張ばねによって常にロック解除位置側と係合位置側とに向けて回転付勢されている。
このようなロック機構を具備する折り畳みシートの一例として、背凭れとロック機構をワイヤ等で連係し、ロック機構の動きを、背凭れの前傾動作(上記起立位置から折り畳み位置側への回転動作)及び起立動作(上記折り畳み位置から起立位置側への回転動作)に連動させ、背凭れが起立位置にあるときはポールを係合位置に移動させ(ロック機構をロック状態とし)、背凭れが折り畳み位置に移動するとポールを非係合位置に移動させる(ロック機構をアンロック状態とする)ものがある。このように、背凭れの動きにロック機構の動きを連動させれば、ロック機構専用の操作手段(例えば、操作レバー)が不要となるが、操作上不便な面もある。
例えば、折り畳みシートを上記直立位置から使用位置まで回転させてストライカをロック機構でロックする場合、背凭れが起立位置に復帰するまでの間はポールがフックに係合しないため(ロック状態を保持する機能が働かないため)、折り畳みシートが不安定な状態におかれるという欠点がある。また、車両の走行時に使用位置においてロックされている折り畳みシートの背凭れを折り畳み位置に移動させると、ポールとフックの係合が解除されるため、車両の上下運動等によって折り畳みシートが不意に直立位置側に回転するおそれがあった。
このような問題を解決した先行技術としては、例えば特許文献1がある。この特許文献1のロック機構は、背凭れとワイヤを介して連係され、背凭れの回動動作に連動して回動するレバーと、このレバーに回転自在に支持されたアームとを具備し、ポールには、アームの先端部と係脱可能なピンを突設している。このロック機構は、ポールが係合位置においてロック位置にあるフックと係合しているとき、上記アームとポールが離間しており、背凭れが起立位置から折り畳み動作すると、アームがレバーと一体的に回転し、その先端部でポールのピンを擦りながら押圧し、ポールを非係合位置に回転させ、ポールとフックの係合を解除する。そして背凭れが完全に倒れると、アームと上記ピンが再び離間し、ポールが引張ばねの付勢力によって係合位置側に自動的に復帰するので、ストライカとフックが再度係合すると、ポールがフックに自動的に係合してストライカとフックのロック状態を保持する。
特開2004−34768号公報
特許文献1のロック機構では、背凭れが起立位置にあるときアームの先端部とピンは離間しているので、ポールとレバーのベース部材への枢着位置や、レバーに対するアームの枢着位置が正確でないと、背凭れを起立位置から折り畳み動作させた際にアームが上記ピンを確実に押圧できず、その結果、ロック解除動作が不確実になってしまう。
また、背凭れを起立位置から折り畳み動作させる際にアームがピンを押圧し始めるまでにタイムラグが生じるので、ロック解除時の反応が良くないという欠点もある。
さらに、ポールとアームがそれぞれ別の回転軸によってベース部材に枢着されているので、省スペース化という観点からも好ましくなく、ロック機構の大型化を招いてしまう。
本発明の目的は、背凭れとロック機構の動作が連動し、かつ、背凭れが折り畳み状態にあってもロック状態を保持できるロック機構において、確実かつ迅速なロック解除動作を実現でき、しかも従来より小型化できる車両用ロック装置を提供することにある。
本発明の車両用ロック装置は、車両ボディと;該車両ボディに対して回動可能な座部及び該座部に対して回動可能な背凭れを備える折り畳みシートと;この車両ボディと折り畳みシートとの一方と他方に設けた、ストライカとこのストライカと係脱可能なロック機構と;を有する車両用ロック装置において、上記ロック機構が、上記ストライカを把持するロック位置と、該ストライカを解放するロック解除位置との間を回転可能なフックと、上記ロック位置にあるフックと係合して該フックが上記ロック解除位置側に回転するのを禁止する係合位置と、上記フックから離れて該フックが上記ロック解除位置側に回転するのを許容する非係合位置との間を回動可能なポールと、上記フックを上記ロック位置に向けて回動付勢し、上記ポールを上記係合位置に向けて回転付勢する第1の付勢手段と、上記ポールと同軸に枢着され、上記背凭れの回転動作に連動して回転する背凭れ連動回転部材と、該背凭れ連動回転部材上に枢着されたポール制御部材と、を備え、このポール制御部材は、上記フックとポールが係合しているときに上記背凭れが起立位置に復帰したとき該背凭れ連動回動部材とポールとを回転方向に一体化し、背凭れが折り畳み方向に回転するときには上記背凭れ連動回転部材と共に上記ポールを上記非係合位置側に一体に回転させ、上記フックとポールの係合が解除された後には該ポールと背凭れ連動回動部材との一体回動状態を解除して、該ポールが上記第1の付勢手段の付勢力によって上記係合位置に復帰するのを許容することを特徴としている。
ポールとポール制御部材の一方に凹部を形成し、他方に、上記背凭れが上記起立位置にあるときは該凹部に嵌合し、上記背凭れが折り畳み方向へ回転して上記ポールが上記フックとの係合を解除した後に該凹部から脱出する係合ピンを設けて、ポールとポール制御部材の一体化手段を構成するのが実際的である。
上記ポール制御部材を上記背凭れ連動回転部材に対して一方向に回転付勢する第2の付勢手段と、上記背凭れの折り畳み方向への回転に連動して上記背凭れ連動回転部材が回転するとき、上記ポール制御部材に接触することにより該ポール制御部材の回転を規制し、該ポール制御部材を上記背凭れ連動回転部材に対して、該第2の付勢手段による付勢方向と反対方向に相対回転させて、上記ポール制御部材とポールの一体状態を解除するストッパと、を備えるのが好ましい。
上記背凭れと上記背凭れ連動回転部材を連係し、該背凭れの上記折り畳み方向への回転力を該背凭れ連動回転部材に伝達するワイヤを備えるのが実際的である。
本発明によると、背凭れとロック機構の動作が連動し、かつ、背凭れが折り畳み状態にあってもロック状態を保持できるロック機構において、確実かつ迅速なロック解除動作を実現でき、しかも従来より小型化できる。
以下、図示実施形態に基づき本発明を説明する。
まず、本発明を適用した車両用折り畳みシートと、その周辺部材について説明する。
図1及び図2は、自動車(図示略)内の床面100と、床面100に回転可能に設けられた折り畳みシート10を示している。
折り畳みシート10は、座部11と、座部11の後端に左右方向(紙面の表裏方向を左右方向、図1及び図2の左側を前方、右側を後方とする)の軸回りに回転可能として枢着された背凭れ12とを具備しており、座部11の底面には、前後方向を向くとともに下面が開口する樋形状をなすアッパーレール13が左右一対設けられている。そして各アッパーレール13には上面が開口する樋形状をなす前後方向を向くロアレール14が、前後方向に摺動可能に支持されている。左右方向を向く回転軸15の両端部からは、回転軸15に対して直交する固定部15aが延出しており、この左右の固定部15aが左右のロアレール14の底板14aの前端部にそれぞれ固着されている。そして、回転軸15には、左右一対の略三角形状のブラケット16が回転可能に取り付けられており、この左右のブラケット16を床面100に固定することにより、折り畳みシート10が床面100に取り付けられている。床面100に取り付けられた折り畳みシート10は、その回転軸15を中心に前後方向に回動可能となる。
床面100のブラケット16の後方には、車両前方側から視たときに逆U字形をなす左右一対のストライカ101が突設されている。
左右のロアレール14の底板14aの後端部には、正面視略L字形をなす(図13参照)ブラケット17の水平部17aが固定されている。さらに、このブラケット17の外側には側面視略同形状のブラケット18が配設されており、ブラケット17の垂下部17bとブラケット18には略上下方向を向く進入溝17c、18aがそれぞれ形成されている(進入溝18aは図1、図2及び図14参照)。そして、左右のブラケット17、18とその周辺部材により、図3〜図14に拡大して示すロック機構20が構成されている。
次にロック機構20の構造について説明する。
図3〜図14に詳しく示すように、左右のロック機構20は、ブラケット17の垂下部17bとブラケット18の間に回転可能に支持された回転軸21に固着されたフック22と、フック22の前方に位置し、垂下部17bとブラケット18の間に回転可能に支持され、その外端部がブラケット18の外側に突出する回転軸23に固着されたポール24と、ブラケット18の外側において回転軸23に該回転軸23回りに回転可能として取り付けられた背凭れ連動回転部材25と、背凭れ連動回転部材25に枢着されたポール制御部材26とを備えている。
フック22は、左右のブラケット17、18の間に位置しており、ストライカ101が進入可能な係合溝22aと、ポール24と係脱可能な係合突部22bと、垂下部17b側の側面に突設された案内ピン22cとを備えている。垂下部17bには、案内ピン22cが係合する回転軸21を中心とする円弧状の案内孔17dが穿設されており、フック22の反時計方向への回転は、案内孔17dの右側端面に案内ピン22cが当接するロック解除位置(図5の位置)で規制されており、このロック解除位置から時計方向へ回転することによりロック位置(図3の位置)に到達する。係合溝22aにストライカ101が係合した状態で、フック22がロック位置に移動することにより、フック22がストライカ101をロックする。
ポール24も左右のブラケット17、18の間に位置しており(フック22と前後方向に重合している)、フック22と係合しない非係合位置(図7の位置)と、その中間部に形成された係止部24aがフック22の係合突部22bに当接して、ロック位置にあるフック22がロック解除位置に回転するのを防止する係合位置(図3の位置)との間を回動可能である。さらに、ポール24の外側面には左右方向を向く係合ピン24bが突設されている。図14に示すように、外側のブラケット18には、回転軸23を中心とする円弧孔18cが穿設されており、この円弧孔18cには係合ピン24bが移動可能に嵌合しており、係合ピン24bの外側端部はブラケット18の外側に突出している。ポール24が回転軸23とともに回転すると、係合ピン24bが円弧孔18c内を円弧孔18cに沿って移動する。
フック22とポール24の間には引張ばね(第1の付勢手段)S1が張設されており、この引張ばねS1の付勢力によって、フック22は図3〜図12の反時計方向に回転付勢され、ポール24は時計方向に回転付勢されている。
外側のブラケット18の外側には、側面視で略L字形をなす背凭れ連動回転部材25が位置しており、その基端部が回転軸23の外端部に相対回転可能に支持されている。背凭れ連動回転部材25とブラケット18の間には捻りコイルばね(トーションばね)S2の両端がそれぞれ掛けられており、この捻りコイルばねS2の付勢力によって、背凭れ連動回転部材25は図3〜図12の時計方向に回転付勢されている。
背凭れ連動回転部材25の角部(中間部)には、背凭れ連動回転部材25を左右方向に貫通する回転軸25aが回転不能に設けられており、この回転軸25aの内側端部には、図13に示すように背凭れ連動回転部材25とブラケット18の間に位置するポール制御部材26の中間部が回転可能に支持されている。このポール制御部材26は、ポール24の係合ピン24bと係脱可能な凹部26aと、ブラケット17の垂下部17bに突設されたストッパピン(ストッパ)17eと接離可能なストッパ面26bとを具備している。回転軸25aには捻りコイルばね(第2の付勢手段)S3が取り付けられており、その両端が背凭れ連動回転部材25とポール制御部材26とにそれぞれ係止されており、この捻りコイルばねS3の付勢力によって、ポール制御部材26は背凭れ連動回転部材25に対して図3〜図12の反時計方向に回転付勢されている。
図3〜図13に示すように、ロアレール14の底板14aとブラケット17の水平部17aの互いに対向する位置には、貫通孔14b、17f(貫通孔17fは図13参照)がそれぞれ穿設されている。そして、フック22とポール24の上端部は、両貫通孔17f、14bを通って、ロアレール14の内部空間に進入している。
背凭れ連動回転部材25の遊端部に突設された外向きの取付ピン25bにはワイヤWの一端が固着されている。外側のブラケット18の前端部に形成された内向きの取付片18bには略円筒状のワイヤ支持部材27が支持されており、左右のワイヤWはこのワイヤ支持部材27の内部を通っており、両ワイヤWの他端は共に、背凭れ12の内部に埋設された金属製フレーム(図示略)に、図示を省略した連係手段を介して接続されている。背凭れ連動回転部材25が捻りコイルばねS2によって回転付勢されているので、ワイヤWは背凭れ12の位置に拘わらず常に緊張している。
次に、以上のような構成からなるロック機構20の動作について説明する。
図3は、図1に示すように、折り畳みシート10が、その座部11が床面100と略平行をなす使用位置に位置し、かつ、その背凭れ12が図1に示す起立位置にあるときのロック機構20とストライカ101を示している。図示するように、ストライカ101は進入溝17c内においてロック位置にあるフック22の係合溝22aに係合しており、ポール24は係合位置においてフック22の係合突部22bに係合し、フック22とストライカ101のロック状態を保持している。捻りコイルばねS3によってポール制御部材26は背凭れ連動回転部材25に対して反時計方向に回転付勢されているが、ポール制御部材26の凹部26aにポール24の係合ピン24bが嵌合することにより、ポール制御部材26の反時計方向の回転が規制されている。
この状態で背凭れ12が図2に示す折り畳み位置(座部11と略平行な位置)側に回転するとワイヤWが引かれ、このワイヤWの動きに連動して、背凭れ連動回転部材25とポール制御部材26が捻りコイルばねS2の付勢力に抗して反時計方向に回転する。すると、凹部26aと係合ピン24bを介してポール制御部材26と一体になっているポール24が反時計方向に回転し、図4に示すように、ポール24の係止部24aとフック22の係合突部22bの係合が解除される。このようにポール24とフック22の係合が解除された状態で、折り畳みシート10を回転軸15を中心に直立位置側(前方)に回転させると、ストライカ101が進入溝17c、18a及び係合溝22aから脱出し、フック22が引張ばねS1の付勢力によってロック解除位置まで回転する(図5参照)。
図5の状態で背凭れ12をさらに折り畳み位置側に回転させると、背凭れ連動回転部材25とポール24がさらに反時計方向に回転し、図6に示すように、ポール制御部材26のストッパ面26bがストッパピン17eに接触し、ポール制御部材26の回転軸23を中心とする回転が規制される。
この状態から背凭れ12をさらに折り畳み位置側に回転させると、図7に示すように、背凭れ連動回転部材25とポール24がさらに反時計方向に回転する一方、ポール制御部材26が回転軸25aを中心に背凭れ連動回転部材25に対して時計方向に相対回転し、ポール制御部材26の凹部26aが係合ピン24bから脱出しようとする。
背凭れ12をさらに折り畳み位置側に回転させると、図8に示すように、背凭れ連動回転部材25とポール24がさらに反時計方向に回転するとともに、ポール制御部材26の凹部26aが係合ピン24bから完全に脱出し、ポール制御部材26とポール24の一体状態が解除されるので、ポール24は引張ばねS1の付勢力によって時計方向に回転し、その後面がフック22の係合突部22bに当接する。
背凭れ12をさらに前方に回転させ折り畳み位置まで移動させると、図9に示すように、背凭れ連動回転部材25は図8の位置よりさらに反時計方向側に回転する。そして、背凭れ12を折り畳み位置に保持したまま、折り畳みシート10全体を回転軸15を中心に床面100に対して略垂直となる直立位置まで回転させると、折り畳みシート10は図2に示す状態となる。
背凭れ12を折り畳み位置に保持したまま、折り畳みシート10全体を回転軸15を中心に後方に回転させ、その座部11が床面100と略平行をなす使用位置に達すると、ストライカ101が係合溝22aに係合しながらフック22を時計方向に回転させ、フック22がロック位置に達することにより、フック22がストライカ101をロックする。さらに、ポール24が引張ばねS1の付勢力によって自動的に係合位置に移動し係合突部22bに係合するので、ポール24によりフック22によるストライカ101のロック状態が保持される(図10参照)。
この状態で背凭れ12を起立位置側(後方)に回転させると、捻りコイルばねS2の付勢力によって背凭れ連動回転部材25が図10の時計方向に回転し、図11に示すようにポール制御部材26の凹部26a側の端部が係合ピン24bの周面に接触し始める。そして、図12に示すように、ポール制御部材26が、その先端を係合ピン24bの周面に摺接させながら、捻りコイルばねS3の付勢力によって背凭れ連動回転部材25に対して反時計方向に回転し、やがて、ポール制御部材26の先端が係合ピン24bを乗り越えると、凹部26aに係合ピン24bが嵌合し、ロック機構20は図3に示す初期状態に復帰する。
このように本実施形態によれば、背凭れ12の動作と連動し、かつ背凭れ12が折り畳み位置に位置していてもロック状態を保持できるロック機構20でありながら、図3に示す状態(背凭れ12が起立している状態)においてポール24とポール制御部材26が既に一体となっているので、背凭れ12を座部11に対して前方に回転させると、直ちにポール24が非係合位置側に回転するので、迅速かつ確実なロック解除動作を実現できる。
さらに、ポール24と背凭れ連動回転部材25を共通の回転軸23に枢着しているので、本ロック機構20は従来のロック機構より小型化されている。
本発明は本実施形態に限定されるものではなく様々な態様での実施が可能である。例えば、床面100側にロック機構20を設けて(このロック機構20の背凭れ連動回転部材25と背凭れ12をワイヤWで連係する)、折り畳みシート10側にストライカ101を設けて実施してもよい。さらに、凹部26aをポール24側に設けて、係合ピン24bをポール制御部材26側に設けてもよい。また、引張ばねS1、捻りコイルばねS2、S3を、これらと同じ機能を有する他の構造の付勢手段に代えて実施してもよい。
本発明を適用した折り畳みシートの使用状態を示す側面図である。 折り畳みシートの折り畳み状態を示す側面図である。 折り畳みシートが使用状態にあるときのロック機構とストライカを、外側のブラケットを破断して示す拡大側面図である。 図3の状態から背凭れを前方に回転させたときのロック機構とストライカを、外側のブラケットを破断して示す拡大側面図である。 図4の状態において折り畳みシート10全体を前方に回転させたときのロック機構を、外側のブラケットを破断して示す拡大側面図である。 図5の状態から背凭れをさらに前方に回転させたときのロック機構を、外側のブラケットを破断して示す拡大側面図である。 図6の状態から背凭れをさらに前方に回転させたときのロック機構を、外側のブラケットを破断して示す拡大側面図である。 図7の状態から背凭れをさらに前方に回転させ、ポール制御部材とポールの一体状態を解除したときのロック機構を、外側のブラケットを破断して示す拡大側面図である。 図8の状態から背凭れをさらに前方に回転させ、背凭れを折り畳み位置まで移動させたときのロック機構を、外側のブラケットを破断して示す拡大側面図である。 図9の状態から折り畳みシート全体を使用位置に戻し、ロック機構によってストライカをロックした状態を、外側のブラケットを破断して示す拡大側面図である。 ロック機構によるストライカのロック後に、背凭れを起立位置側に回転させたときのロック機構とストライカを、外側のブラケットを破断して示す拡大側面図である。 図11の状態から背凭れをさらに起立位置側に回転させたときのロック機構とストライカを、外側のブラケットを破断して示す拡大側面図である。 図3のXIII−XIII線に沿うロック機構の断面図である。 折り畳みシートが使用状態にあるときのロック機構とストライカを、外側のブラケットを破断せず、背凭れ連動回転部材とポール制御部材を省略して示す拡大側面図である。
符号の説明
100 車両床面
101 ストライカ
10 折り畳みシート
11 座部
12 背凭れ
13 アッパーレール
14 ロアレール
14a 底板
14b 貫通孔
15 回転軸
15a 固定部
16 ブラケット
17 ブラケット
17a 水平部
17b 垂下部
17c 進入溝
17d 案内孔
17e ストッパピン(ストッパ)
17f 貫通孔
18 ブラケット
18a 進入溝
18c 円弧孔
20 ロック機構
21 回転軸
22 フック
22a 係合溝
22b 係合突部
22c 案内ピン
23 回転軸
24 ポール
24a 係止部
24b 係合ピン
25 背凭れ連動回転部材
25a 回転軸
25b 取付ピン
26 ポール制御部材
26a 凹部
26b ストッパ面
S1 引張ばね(第1の付勢手段)
S2 捻りコイルばね
S3 捻りコイルばね(第2の付勢手段)
W ワイヤ

Claims (4)

  1. 車両ボディと;該車両ボディに対して回動可能な座部及び該座部に対して回動可能な背凭れを備える折り畳みシートと;この車両ボディと折り畳みシートとの一方と他方に設けた、ストライカとこのストライカと係脱可能なロック機構と;を有する車両用ロック装置において、
    上記ロック機構が、
    上記ストライカを把持するロック位置と、該ストライカを解放するロック解除位置との間を回転可能なフックと、
    上記ロック位置にあるフックと係合して該フックが上記ロック解除位置側に回転するのを禁止する係合位置と、上記フックから離れて該フックが上記ロック解除位置側に回転するのを許容する非係合位置との間を回動可能なポールと、
    上記フックを上記ロック位置に向けて回動付勢し、上記ポールを上記係合位置に向けて回転付勢する第1の付勢手段と、
    上記ポールと同軸に枢着され、上記背凭れの回転動作に連動して回転する背凭れ連動回転部材と、
    該背凭れ連動回転部材上に枢着されたポール制御部材と、
    を備え、
    このポール制御部材は、上記フックとポールが係合しているときに上記背凭れが起立位置に復帰したとき該背凭れ連動回動部材とポールとを回転方向に一体化し、背凭れが折り畳み方向に回転するときには上記背凭れ連動回転部材と共に上記ポールを上記非係合位置側に一体に回転させ、上記フックとポールの係合が解除された後には該ポールと背凭れ連動回動部材との一体回動状態を解除して、該ポールが上記第1の付勢手段の付勢力によって上記係合位置に復帰するのを許容することを特徴とする車両用ロック装置。
  2. 請求項1記載の車両用ロック装置において、
    上記ポールと上記ポール制御部材の一方に凹部を形成し、他方に、上記背凭れが上記起立位置にあるときは該凹部に嵌合し、上記背凭れが折り畳み方向へ回転して上記ポールが上記フックとの係合を解除した後に該凹部から脱出する係合ピンを設けた車両用ロック装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用ロック装置において、
    上記ポール制御部材を上記背凭れ連動回転部材に対して一方向に回転付勢する第2の付勢手段と、
    上記背凭れの折り畳み方向への回転に連動して上記背凭れ連動回転部材が回転するとき、上記ポール制御部材に接触することにより該ポール制御部材の回転を規制し、該ポール制御部材を上記背凭れ連動回転部材に対して、該第2の付勢手段による付勢方向と反対方向に相対回転させて、上記ポール制御部材とポールの一体状態を解除するストッパと、を備える車両用ロック装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項記載の車両用ロック装置において、
    上記背凭れと上記背凭れ連動回転部材を連係し、該背凭れの上記折り畳み方向への回転力を該背凭れ連動回転部材に伝達するワイヤを備える車両用ロック装置。
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