JP2002272917A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002272917A
JP2002272917A JP2001073979A JP2001073979A JP2002272917A JP 2002272917 A JP2002272917 A JP 2002272917A JP 2001073979 A JP2001073979 A JP 2001073979A JP 2001073979 A JP2001073979 A JP 2001073979A JP 2002272917 A JP2002272917 A JP 2002272917A
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JP2001073979A
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English (en)
Inventor
Koji Ishii
康次 石井
Masayoshi Sudo
昌義 須藤
Akitoshi Kaneko
明利 金子
Hiroyuki Torigoe
宏幸 鳥越
Takanori Kamiyama
貴徳 神山
Shinichi Hoshino
進一 星野
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Heiwa Corp
Original Assignee
Heiwa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 図柄変動画面による図柄変動パターンの細か
い変化に同期させ、かつ各表示による報知時期と同期さ
せると共に、表示による報知の際に報知内容(遊技者の
感情を含む)に応じて効果音を使い分けることで、効果
音を有効利用することができ、遊技にメリハリをつける
手段としての影響力を増大させる。 【解決手段】 スピーカから出力される効果音を、単純
に表示部の画像の動作に合わせて出力するのではなく、
和太鼓や木枠を叩く動作に合わせて効果音をタイミング
よく出力した。左図柄及び右図柄の停止時の背景画面の
動作と、右図柄の停止時の背景画面の動作とは、基本的
には同じであるが、このとき右図柄の停止時の音量を上
げることで、インパクトを与えることができ、遊技者に
とって注目するべき時期とマッチさせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、始動口に入賞する
ことで抽選が実行され、抽選の結果を、所定時間の複数
列の図柄の変動パターンで遊技者に報知する図柄変動表
示装置を備え、前記抽選の結果が当りの場合に、遊技者
にとって有利な遊技状態とすることが可能な遊技機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、遊技機、特にパチンコ機において、始動入賞口(特
別図柄始動入賞口)に入賞したパチンコ球を検出するこ
とで抽選がなされ、この抽選の結果、当たりとなると、
大入賞口が所定期間、所定回数開放され、遊技球の入賞
率を高める、遊技者に有利な状態とする機能を持つパチ
ンコ機がある。
【0003】この種のパチンコ機では、抽選の結果を遊
技者に報知する演出として、パチンコ機のゲージ盤の中
央に表示部(通常は液晶表示画面)を設置している。こ
の表示部は、複数の列の図柄変動画面が構成され(背景
画面もある)、この変動する図柄が停止したときの並び
で当たり外れを報知するようになっている。遊技者は、
この図柄変動画面を見ることによって、当たりか外れか
に一喜一憂するため、期待感を持たせることができる。
【0004】一方、この図柄変動画面による図柄変動パ
ターンの実行に合わせて、パチンコ機に設置されたスピ
ーカから効果音やBGM(バックグラウンドミュージッ
ク)が出力され、抽選の演出効果を高めている。
【0005】従来では、図柄変動開始時の効果音を予め
準備しておき、図柄変動開始時に、表示画面中のキャク
ラタの動きに効果音等を同期させ(実施には同期のため
のフィードバックはなく、タイマー制御による。)メリ
ハリをつけることがなされている。
【0006】ところが、上記図柄変動開始時の効果音は
単一であり、遊技を継続して行っていると、効果音の演
出が容易に学習されてしまう。このため、遊技者に対し
て、経時的に効果音の新鮮味がなくなって、メリハリが
全く感じられなくなるという問題点がある。
【0007】また、図柄変動終了時の図柄停止時に停止
音を準備しておき、各列の図柄の停止時に同期させて当
該停止音を出力することもなされている。
【0008】しかしながら、各列の図柄に対して効果音
に差がないのに対し、遊技者は最終停止図柄の停止が他
の停止図柄の停止よりも注目することが多い。すなわ
ち、効果音と遊技者の注目度とがリンクしておらず、効
果音の特性を生かしきれていないことになる。
【0009】効果音の利用としては、他に大当りとなっ
たときの遊技者に有利な遊技状態の期間がある。特に、
この遊技者に有利な状態の終了時は、キャラクタからの
吹き出しやコメント表示等の視覚による報知が主流であ
り、効果音を用いた終了報知は存在していない。この視
覚による報知では、目を離すことによって情報を見逃し
てしまうこともあり得る。
【0010】なお、先行技術として、特開平8−266
724号公報には、図柄変動の状況に応じて効果音を通
常よりも高音域や大音量としたり、大当りのときにはフ
ァンファーレを出力したり、ステレオ配置されたスピー
カにより音源を移動させるような聴覚に訴える演出を行
って遊技の興趣を高めることが記載されている。
【0011】上記先行技術では、広い意味で図柄の変動
と同期していることは伺えるが、例えば、キャラクタが
何か動作をしたときの効果音や、動作のテンポが変化す
るときの効果音に対して厳密に同期させるような記載は
ない。また、状況によって音量差等を変えているのであ
って、音量差によって画像を強調するような記載はな
い。
【0012】本発明は上記事実を考慮し、図柄変動画面
による図柄変動パターンの細かい変化に同期させ、かつ
各表示による報知時期と同期させると共に、表示による
報知の際に報知内容(遊技者の感情を含む)に応じて効
果音を使い分けることで、効果音を有効利用することが
でき、遊技にメリハリをつける手段としての影響力を増
大させることができる遊技機を得ることが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、始動口に入賞することで抽選が実行され、抽選の結
果を、所定時間の複数列の図柄の変動パターンで遊技者
に報知する図柄変動表示装置を備え、前記抽選の結果が
当りの場合に、遊技者にとって有利な遊技状態とするこ
とが可能な遊技機であって、前記図柄変動表示装置によ
る図柄の変動パターンの変化に応じた多種の効果音を記
憶する効果音記憶手段と、前記図柄の変動パターンに対
応する効果音を前記効果音記憶手段から読み出して出力
する効果音出力制御手段と、前記効果音出力制御手段で
出力する効果音の音量、テンポを前記図柄の変動パター
ンに同期して調整する調整手段と、を有している。
【0014】請求項1に記載の発明によれば、効果音出
力制御手段では、図柄変動表示装置によって図柄の変動
が開始されると、そのときの図柄変動パターンに応じた
効果音が効果音記憶手段から読み出される。このとき、
調整手段では、図柄変動パターンに同期して効果音の音
量、テンポを調整する。例えば、図柄変動パターンに登
場するキャラクタが何かに当ったときは、その当りの程
度に応じて音量を調整し、キャラクタの動作速度が変化
した場合には、その変化度合いに応じてテンポを調整す
る。
【0015】すなわち、同一の図柄変動パターンであっ
ても、その動作の大きさや速度に応じて音量等の調整が
なされるため、遊技者にメリハリを感じさせることがで
きる。
【0016】請求項2記載の発明は、前記請求項1記載
の発明において、前記効果音記憶手段には、前記複数列
の図柄のそれぞれに複数種類の効果音が対応して記憶さ
れており、前記効果音出力制御手段が、所定の条件に基
づいて選択的に効果音を出力することを特徴としてい
る。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、複数列の
図柄はその全てが決定されることで当り/外れが決ま
る。このため、最終停止図柄の停止が、遊技者にとって
最も注目するべき時期である場合が多い。そこで、効果
音出力制御手段では、このような条件(所定の条件)に
基づいて、効果音を選択する。この場合で言えば、最終
停止図柄の停止時のみ、他の図柄の停止時に対して変化
をつけることで、遊技者の注目度にあった効果音を出力
することができる。
【0018】請求項3記載の発明は、前記請求項1記載
の発明において、前記記憶手段には、前記抽選の結果が
当りの場合に実行される、遊技者に有利な状態とする期
間の終了時に使用される異なる効果音が記憶されてお
り、前記効果音出力制御手段が、当該終了以降の遊技状
態に基づいて効果音が選択されて出力されることを特徴
としている。
【0019】請求項3に記載の発明によれば、抽選の結
果が当りになると、遊技者に有利な遊技状態となる。こ
の遊技者に有利な遊技状態には、所定の期間が設けられ
ている。通常は、遊技を行っていく上で遊技者は、この
終了を認識するが、遊技者に有利な遊技状態が複数回繰
り返される場合は、終了時期がわかりずらい。そこで、
この終了時期に効果音を出力することで、遊技者に報知
する。また、この遊技者に有利な遊技状態の終了以後の
遊技状態が、幾つか存在する場合には、当該終了以後の
遊技状態に基づいて効果音を選択する。これにより、遊
技者は、効果音を聞くことで、以後の遊技状態を認識す
ることができる。
【0020】請求項4記載の発明は、前記請求項2又は
請求項3記載の発明において、前記複数種類の効果音
が、同一のメロディで音色が異なる効果音で構成されて
いることを特徴としている。
【0021】請求項4に記載の発明によれば、効果音と
してメロディが同一でも音色、例えば、演奏する楽器の
種類を変えることで変化に富んだ効果音を増やすことが
できる。
【0022】請求項5記載の発明は、前記請求項1乃至
請求項4の何れか1項記載の発明において、前記効果音
が打楽器による打音であることを特徴としている。
【0023】請求項5に記載の発明によれば、例えば、
太鼓等はメロディとしては存在しないが、音質、テンポ
を変えることで、強調の度合いを変えることができる。
【0024】請求項6記載の発明は、前記請求項1乃至
請求項5の何れか1項記載の発明において、前記調整手
段が、前記複数列の図柄変動において、最終停止図柄の
停止時の音量と、他の図柄の停止時の音量とに、相対差
をつけることを特徴としている。
【0025】請求項6に記載の発明によれば、例えば、
太鼓の音で前記複数列の図柄の停止を報知する場合にお
いて、最終停止図柄の停止時のみ音量を上げることで、
遊技者は、他の図柄の停止時に対して音量の相対差を聞
き分けることができる。さらに、この太鼓の音は、図柄
変動時の背景画面として太鼓をたたく画像を用い、この
背景画面と同期させることで、背景画面を強調すること
ができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1には、本実施の形態に係るパ
チンコ機110が示されている。このパチンコ機110
は、矩形の枠体113でその外形が構成されており、店
側のベース面115に支持されている。また、枠体11
3には、装飾版113A、スピーカ162、キーシリン
ダ113B等が配設されている。
【0027】枠体113の内側正面には、透明ガラス板
110Aがガラス枠110Bに嵌め込まれた状態で配設
されている。この透明ガラス板110Aで仕切られた内
側領域には、遊技盤111が配設されている。また、こ
の遊技盤111における円弧状のレール112で囲まれ
た領域が遊技領域であるゲージ部114とされている。
【0028】図2に示される如く、ゲージ部114に
は、全面に渡って複数の釘116が打ち込まれ、レール
112を通って打ち出されたパチンコ球がこの釘116
に当たって跳ねたり、釘116によって形成される案内
路に案内されながら、落下していくようになっている。
また、この釘116の他、ゲージ部114に向かって左
右対称の位置には、風車118が取り付けられており、
パチンコ球を予期しない方向へ方向転換させるようにな
っている。
【0029】さらに、ゲージ部114には複数の位置に
入賞口120が設けられ、この入賞口120にパチンコ
球が入ることにより、所定数のパチンコ球が遊技者に払
い出されるようになっている。
【0030】このようなゲージ部114は、ほぼ左右対
称系とされており、この中央部には特別図柄変動装置と
しての電動役物ユニット122が配置され、その表示部
124が露出されている。この表示部124の下方には
電動役物ユニット122を始動するための特別図柄始動
入賞口126が設けられている。
【0031】特別図柄始動入賞口126のさらに下方に
は、大入賞口128が配置され、この大入賞口128を
開閉する開閉部材129は、前記電動役物ユニット12
2での所謂当りの表示状態で所定時間開放され、大量の
パチンコ球を入賞させることができる構成となってい
る。
【0032】なお、この特別図柄始動入賞口126に入
賞したパチンコ球は、最大4球分保留され、電動役物ユ
ニット122による抽選結果の案内が終了した時点で、
保留された分が消化されるようになっている。
【0033】また、ゲージ部114には、普通図柄始動
入賞口130が設けられおり、普通図柄始動入賞口13
0にパチンコ球が入賞すると、図示しない普通図柄表示
部の表示が変動し、所定当り数字になると、前記特別図
柄始動入賞口126に設けられた可動部としての電動チ
ューリップ134が所定時間開放するようになってい
る。この電動チューリップ134の開放により、特別図
柄始動入賞口126への入賞の確率が物理的に高まるこ
とになる。
【0034】図1に示される如く、上記ゲージ部114
の下部、すなわち、透明ガラス板110Aの下部は、パ
ネル部140とされ、その上部パネル140Aには上皿
141が設けられ、下部パネル140Bには、発射装置
の操作部としてのハンドル136と、上皿141から落
下するパチンコ球を受ける下皿138とが設けられてい
る。なお、下部パネル140Bには、灰皿143も設け
られている。
【0035】ハンドル136は、前記パネル140の内
部から突出された回転軸に取付けられており、この回転
軸を中心に回転可能とされている。すなわち、遊技者が
このハンドル136を把持して回転することで、発射装
置が稼動すると共に、前記回転角度に基づいて発射強度
が設定されるようになっている。なお、この回転には、
復帰付勢力が付与されており、遊技者が手を離すと自動
的に元の回転位置に戻る構造となっている。
【0036】図3には、パチンコ機110を制御するた
めの制御系の概略が示されている。制御系は、主制御基
板150を中心として、払出制御基板152、音声制御
基板154、ランプ制御基板156、発射制御基板15
8、図柄表示制御基板160等、機能毎に分類されてい
る(なお、以下これらを総称する場合、副制御基板15
1という)。
【0037】なお、主制御基板150並びに副制御基板
151は、管理制御基板206を介してパチンコ店側の
ホールコンピュータ208に接続することにより、パチ
ンコ機の稼動状況を管理することも可能となっている。
【0038】主制御基板150には、遊技に関する基本
的なプログラムが記憶されており、この主制御基板15
0からの命令信号に基づいて、その他の副制御基板15
1が独自に実行する。すなわち、主制御基板150は基
本的に命令を出力するのみで、その結果等のフィードバ
ックは受けない構成となっている。
【0039】払出制御基板152は、パチンコ球の払出
し数を制御するものであり、音声制御基板154は、パ
チンコ機110に設けられたスピーカ162からの効果
音等の出力を制御する。また、ランプ制御基板156
は、パチンコ機110に取り付けられた電飾部材(遊技
盤側表示灯)164の点灯・消灯を制御し、発射制御基
板158は、遊技者によるパチンコ球の発射を制御す
る。
【0040】図柄表示制御基板160は、前記表示部1
24が表示ドライバ166を介して接続されており、主
制御基板150からの命令信号に基づいて、所定の演出
効果をもたらす表示を実行する。なお、この図柄表示制
御基板160は、普通図柄表示部も制御する。
【0041】前記主制御基板150には、特別図柄始動
入賞口126に設けられた特別図柄入賞センサ168及
び普通図柄始動入賞口130に設けられた普通図柄入賞
センサ170、各入賞口120に設けられた入賞センサ
172、並びに大入賞口128に入賞したパチンコ球を
検出する大入賞口センサ173が接続されている。な
お、大入賞口128には、大入賞口の開閉動作を継続す
るためのVゾーンが設けられており、このVゾーンにも
Vゾーンセンサ171が設けられている。
【0042】また、この主制御基板150には、電動チ
ューリップ134を開閉させるためのソレノイド17
4、大入賞口128の開閉部材129を開閉させるため
のソレノイド175、特別図柄保留ランプ200が接続
されている。
【0043】また、主制御基板150では、特別図柄や
普通図柄の抽選がなされ、この抽選結果に基づく表示部
124での表示内容を選択し、図柄表示制御基板160
へ命令信号を出力する。すなわち、図柄表示制御基板1
60には、複数種の命令信号に基づく異なる表示内容の
データが予め記憶されており、命令信号に基づいてデー
タが選択されて、起動するようになっている。
【0044】ここで、本実施の形態のゲーム内容とし
て、特別図柄始動入賞口126にパチンコ球が入賞し、
内部で抽選が行われた結果、大当りとなると、主制御基
板150では、パチンコ機110の遊技状態を、遊技者
に有利な状態に切り換える(以下、大当り処理とい
う)。すなわち、この大当りとなった時点で、大入賞口
128の開閉部材129を所定時間開放状態とする。開
閉部材129が開放状態となると、アウト球となってい
た多くのパチンコ球を入賞させることが可能となり、短
時間で大量の出球が保証される。なお、大入賞口128
の開放時間は通常30秒と定められており、この30秒
を限度とすると共に、例えばパチンコ球が10球入賞し
た時点で閉止されるようになっている。
【0045】主制御基板150では、上記大入賞口12
8の開放から閉止までを1ラウンドとして、所定のラウ
ンド数(例えば10〜16ラウンド)繰り返すようにし
ている。
【0046】一方、主制御基板150から図柄表示制御
基板160に図柄変動を制御するコマンド信号を送出す
ると共に、このコマンド信号は音声制御基板154にも
送出されるようになっている。
【0047】すなわち、表示部124に表示する図柄
(画像)の動きに同期して、スピーカ162から効果音
(音声、音楽を含む)が出力される。
【0048】本実施の形態では、表示部124に表示さ
れる画像が、図4に示される如く、3列の図柄変動部2
50、252、254と、背景画面256とが階層的に
設けられている。背景画面256は、和太鼓258とこ
の和太鼓258を叩く演者260とがキャラクタ262
として表示されている。なお、この図4に示す状態が、
所謂デモ画面の初期画面であり、図柄変動部250、2
52、254は、それぞれ停止状態(図4の丸印A参
照)となっている。
【0049】ここで、前記特別図柄始動入賞口126に
入賞することで(抽選が行われ抽選結果が決定すること
で)、この図4の状態から、図5に示される如く、図柄
変動部250、252、254の図柄の変動が開始され
るようになっている(図5の矢印B参照)。このとき、
背景画面256の演者260の左手264で把持してい
るバチ266で、和太鼓258の支持台として木枠26
8を軽く叩く動作を行うようになっている。この動作に
同期して、スピーカ162からは木枠268を叩く「コ
ン」という効果音と、演者260の掛け声(例えば、
「ハッ」)という効果音と、が出力されるようになって
いる。
【0050】図6は、図柄変動中の画面を示しており、
演者260は、両手(左手264、右手270)にそれ
ぞれ把持しているバチ266、272によって和太鼓2
58を連続的に叩いている状態である。この動作に同期
して、スピーカ162からは和太鼓258を叩く「ド
ン、ドン…・」という効果音が出力されるようになって
いる。
【0051】図7は、第1図柄、すなわち左側に位置す
る図柄変動部250の変動が停止することの画面を示し
ており、演者260は、左手264で把持するバチ26
6によって、図柄の停止と共に和太鼓258を叩き止め
る「ドン」という効果音が出力されるようになってい
る。
【0052】図8は、第2図柄、すなわち中央に位置す
る図柄変動部252の変動が停止することの画面を示し
ており、演者260は、右手270で把持するバチ27
2によって、図柄の停止と共に和太鼓258を叩き止め
る「ドン」という効果音が出力されるようになってい
る。
【0053】図9は、第3図柄、すなわち右側に位置す
る図柄変動部254の変動が停止することの画面を示し
ており、演者260は、両手(左手264、右手27
0)に把持するバチ266、272によって、図柄の停
止と共に和太鼓258を叩き止める「ドドン」という効
果音が出力されるようになっている。また、このとき、
演者260は和太鼓258を強く叩くための動作が付加
され、音声制御基板154では、この最終停止図柄の停
止時の効果音の音量を通常の音量(第1、第2の図柄の
停止時の音量)よりも相対的に大きくなるようにスピー
カ162を制御している。
【0054】すなわち、上記図柄変動の際の効果音は、
単純に画像に同期して効果音を出力するのではなく、同
一の動作(各図柄を停止させるときの和太鼓258を叩
く動作)であっても、遊技者にとって最も重要な最終停
止図柄の停止時のみ強調するように音量を上げるように
し、遊技者の感情にもマッチした効果音を出力するよう
にしている。
【0055】また、本実施の形態では、確率変動機能を
有しており、大当り処理の終了後に確率が高くなったか
(確率変動したか)否かの報知を表示部124での表示
と共に、スピーカ162での効果音報知によって実行し
ている。なお、確率変動とは、抽選の結果、当りとなっ
た場合にその当りに対応する大当り処理後の遊技時の抽
選確率を高くする場合としない場合があることをいい、
確率が高くなることを通常「確率変動となった」或いは
「確変突入」という。
【0056】例えば、確変状態を報知する効果音とし
て、同一のメロディで音量を変える場合、同一のメロデ
ィーでテンポを変える場合等が適用可能であり、上記本
実施の形態のキャラクタ262に合わせるのであれば、
確変となったときは演者260がアップテンポで和太鼓
258を叩き、確変とならなかったときは演者260が
ゆっくりと和太鼓258を叩く画像とし、これに合わせ
て和太鼓258を叩く効果音のテンポを変化させるよう
にしている。
【0057】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0058】まず、パチンコ球が発射されると、レール
112に案内されてゲージ部114の釘116や風車1
18等に当接しながら、予測し得ない移動をしながら落
下していく。ここで、入賞口120に入賞すると、予め
定められた数のパチンコ球が払い出される(賞球)。ま
た、普通図柄始動入賞口130に入賞するとこれを普通
図柄入賞センサ170で検出する。
【0059】この検出により、主制御基板150では、
普通図柄の抽選が開始される。すなわち、乱数カウンタ
を用いて、所定の確率で0〜9までの数字を抽選する。
抽選の結果、外れの場合には、特に遊技状態に変化はな
い。一方、抽選の結果、当り(例えば、当り数字の7が
抽選される)の場合には、主制御基板150は、特別図
柄始動入賞口126に設けられた電動チューリップ13
4を開放状態とするべく、ソレノイド174へ通電す
る。これにより、特別図柄始動入賞口にパチンコ球が入
り易い、高確率状態とすることができる。
【0060】前記特別図柄始動入賞口126にパチンコ
球が入賞すると、主制御基板150では、乱数カウンタ
を用いて所定の確率で大当り抽選が開始される。この大
当り抽選の結果、当り/外れが決定すると、それぞれに
おいて、予め準備された図柄変動パターン(図柄変動パ
ターン)を選択(乱数カウンタで選択してもよい)し、
図柄表示制御基板160を含む演出に関連する制御基板
へコマンド信号を送出する。
【0061】図柄表示制御基板160では、受信したコ
マンド信号に基づいて、表示ドライバ166を介して表
示部124に図柄変動パターンを表示する。この図柄変
動パターンにおいては、リーチを経由した当り、外れリ
ーチ、リーチを経由しない外れ等、様々な演出があり、
遊技者は期待感をもって抽選結果を待つことができる。
【0062】ここで、当りとなった場合には、大入賞口
128の開閉部材129が所定時間、所定回数開放する
ことで、パチンコ球の入賞の確率が極めて大きくなる、
遊技者の有利な状態とすることができる。
【0063】上記図柄変動表示中に、特別図柄始動入賞
口126にパチンコ球が入賞すると、抽選はその時点で
なされるが、現在進行中の図柄変動表示中が終了するま
で図柄変動表示を待機する。これは、保留ランプが点灯
することで、遊技者に報知される。
【0064】ここで、図柄変動表示制御基板160での
図柄変動パターンの表示中、図柄変動部250、25
2、254の他に、背景画面256を図柄変動と共に表
示している。さらに、この背景画面256の表示に同期
して、音声制御基板154では、スピーカ162から効
果音を出力している。
【0065】以下、図10のフローチャート及び図11
のタイムチャートに従い、画像と効果音との同期制御を
遊技の全体の流れにあわせて説明する。
【0066】まず、表示部124には、図4に示される
如く、デモ画面が表示される。このとき、図柄変動部2
50、252、254は停止状態であり、演者260
は、和太鼓258を叩く前のスタンバイ状態で表示され
る。
【0067】このような状態において、ステップ300
では、特別図柄始動入賞口126に入賞したか否かが判
断され、肯定判定されると、ステップ302では抽選が
おこなされる。この時点で当り/外れが決定する。
【0068】ステップ304では、抽選結果に基づく図
柄変動パターンが設定され、図柄表示制御基板160及
び音声制御基板154へコマンド信号が送出される。
【0069】次のステップ306では、図柄変動が開始
される。このとき、表示部124は、図5に示すよう
に、演者260が左手264に把持するバチ266によ
り木枠268を叩く動作を表示する。これと共に、ステ
ップ308では、スピーカ162からはスタート音が出
力される(効果音としては「ハッ」という演者260の
掛け声と、「コン」という和太鼓258を叩く音)。
【0070】また、表示部124では、図柄変動に伴っ
て、演者260が両手に把持するバチ266、272を
使って交互に和太鼓258を叩きつづける動作を継続す
る(図6参照)。この図柄変動中、ステップ310で
は、この図柄変動に同期してスピーカ162から効果音
を出力する(効果音としては、「ドン、ドン、・・
・」)。
【0071】次のステップ312では、左図柄の停止時
期か否かが判断され、肯定判定されると、ステップ31
4へ移行して左図柄を停止させる。この左図柄の停止に
伴って背景画面256では、図7に示される如く、演者
260が左手264に把持するバチ266を使って和太
鼓258を叩く動作を表示する。この動作に同期して、
ステップ316では、スピーカ162から左停止音が出
力される(効果音としては「ドン」)。
【0072】次のステップ318では、中図柄の停止時
期か否かが判断され、肯定判定されると、ステップ32
0へ移行して中図柄を停止させる。この中図柄の停止に
伴って背景画面256では、図8に示される如く、演者
260が右手270に把持するバチ272を使って和太
鼓258を叩く動作を表示する。この動作に同期して、
ステップ322では、スピーカ162から右停止音が出
力される(効果音としては「ドン」)。
【0073】次のステップ324では、右図柄の停止時
期か否かが判断され、肯定判定されると、ステップ32
6へ移行して右図柄を停止させる。この右図柄の停止に
伴って背景画面256では、図9に示される如く、演者
260が両手(左手264、右手270)に把持するバ
チ266、272を使って和太鼓258を叩く動作を表
示する。また、この和太鼓258を叩く動作時、演者2
60は大きく体を動かし、強く叩く動作を伴う。ステッ
プ328では、スピーカ162から右停止音が出力され
る(効果音としては「ドドン」)。
【0074】ここで、この効果音は、左図柄及び中図柄
の停止音に対して、音量が相対的に大きくなっている。
すなわち、表示部124の表示において演者260が強
く叩くことに合わせて、効果音も大きくなる。これによ
り、遊技者が最も注目する最終停止図柄の停止時期にイ
ンパクトを持たせることができる。
【0075】次のステップ330では、抽選結果が当り
か否かが判断され、外れ(否定判定)の場合は、処理は
終了する。また、ステップ330で当り(肯定判定)と
判定された場合は、ステップ332へ移行して大当り制
御が実行される。
【0076】大当り制御は、大入賞口128の開閉部材
129を所定時間開放状態とする。開閉部材129が開
放状態となると、アウト球となっていた多くのパチンコ
球を入賞させることが可能となり、短時間で大量の出球
が保証される。なお、大入賞口128の開放時間は通常
30秒と定められており、この30秒を限度とすると共
に、例えばパチンコ球が10球入賞した時点で閉止され
る。この大入賞口128の開放から閉止までを1ラウン
ドとして、所定のラウンド数(例えば10〜16ラウン
ド)繰り返される。
【0077】大当り処理が終了すると、ステップ334
へ移行して、以後の遊技状態が確変であるか否かが判断
され、肯定判定された場合は、ステップ336へ移行し
て表示部124に確変となったことを報知する画像を表
示し、次いでステップ338でスピーカ162から確変
となったことを報知する効果音を出力する。
【0078】一方、否定判定された場合は、ステップ3
40へ移行して表示部124に非各点であることを報知
する画像を表示し、次いでステップ342でスピーカ1
62から非確変であることを報知する効果音を出力す
る。
【0079】上記ステップ336とステップ340の報
知画像は、本実施の形態では背景画面256において、
演者260が和太鼓258を叩く動作であり、ステップ
338とステップ342の報知効果音は、この和太鼓2
58と叩くときの動作に同期したものである。このと
き、表示画像では確変のときは演者260が体を動かし
ながら叩き、非確変のときは演者260が普通に叩くこ
とで、確変と非確変とを区別している。しかし、このよ
うな動作は、遊技者が目を離すと区別がつきにくい。そ
こで、本実施の形態では、確変時は大音量、非確変時は
小音量とし、上記効果音の音量に差をつけるようにした
ため、表示を見逃しても聴覚により確認することができ
る。
【0080】このように本実施の形態では、スピーカ1
62から出力される効果音を、単純に表示部124の画
像の動作に合わせて出力するのではなく、演者260の
細かい動作、すなわち、ここでは和太鼓258や木枠2
68を叩く動作に合わせて効果音をタイミングよく出力
するようにした。また、同じ動作であっても、遊技状態
によって音量を変えている。すなわち、左図柄及び右図
柄の停止時の背景画面256の動作と、右図柄(最終停
止図柄)の停止時の背景画面256の動作とは、基本的
には同じであるが、このとき右図柄の停止時の音量を上
げることで、インパクトを与えることができ、遊技者に
とって注目するべき時期とマッチさせることができる。
【0081】なお、本実施の形態では、効果音の音量を
変えることを重点的に説明したが、遊技者が変化したこ
とが認識できる変化、例えば、トーン(音域)を変えた
り、テンポを変えたりするようにしてもよい。詳しく言
えば遊技者に対して効果音の音量が相対的に増大したこ
とを容易に認識させるため、音質を変化、例えば低音成
分を通常よりも増大させてもよいし、同一効果音を複数
スピーカ162、162の間に振り分けて発音させ、そ
のときに両者162、162間で時間差(例えば80〜
120msec)を持たせたり、基準となる効果音に対
して位相をずらして発音させてもよく、さらには全く無
関係な効果音(ガラスの割れる音、動物の鳴き声など)
を基準となる効果音に混入させることで、画面の動作に
同期させて図柄の停止状態、あるいは他の報知情報を聴
覚を通して強調できる。
【0082】また、本実施の形態では、背景画面256
として和太鼓258を演者260が演ずる(和太鼓25
8を叩く)画像としたが、このような画像に限定される
ものではなく、表示画面の類似する動作に対して、異な
る音量又は音域の効果音を出力するような画像であれ
ば、何れにも適用可能である。
【0083】
【発明の効果】以上説明した如く本発明では、図柄変動
画面による図柄変動パターンの細かい変化に同期させ、
かつ各表示による報知時期と同期させると共に、表示に
よる報知の際に報知内容(遊技者の感情を含む)に応じ
て効果音を使い分けることで、効果音を有効利用するこ
とができ、遊技にメリハリをつける手段としての影響力
を増大させることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るパチンコ機の正面図であ
る。
【図2】本実施の形態に係るゲージ部の正面図である。
【図3】本実施の形態に係るパチンコ機の制御系を示す
ブロック図である。
【図4】表示部の画面の正面図である(デモ画面)。
【図5】表示部の画面の正面図である(変動開始画
面)。
【図6】表示部の画面の正面図である(変動中画面)。
【図7】表示部の画面の正面図である(左図柄停止画
面)。
【図8】表示部の画面の正面図である(中図柄停止画
面)。
【図9】表示部の画面の正面図である(右図柄停止画
面)。
【図10】本実施の形態に係る図柄変動表示制御と音声
制御をあわせた処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図11】本実施の形態に係る図柄変動表示制御と音声
制御との同期状態を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
110 パチンコ機(遊技機) 114 ゲージ部 122 電動役物ユニット 124 表示部 126 特別図柄始動入賞口 150 主制御基板 160 図柄表示制御基板 250 図柄変動部(左) 252 図柄変動部(中) 254 図柄変動部(右、最終停止図柄) 256 背景画面 258 和太鼓 260 演者 262 キャラクタ 264 左手 266 バチ 268 木枠 270 右手 272 バチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 明利 群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内 (72)発明者 鳥越 宏幸 群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内 (72)発明者 神山 貴徳 群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内 (72)発明者 星野 進一 群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内 Fターム(参考) 2C088 AA31 BC07 EB55

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 始動口に入賞することで抽選が実行さ
    れ、抽選の結果を、所定時間の複数列の図柄の変動パタ
    ーンで遊技者に報知する図柄変動表示装置を備え、前記
    抽選の結果が当りの場合に、遊技者にとって有利な遊技
    状態とすることが可能な遊技機であって、 前記図柄変動表示装置による図柄の変動パターンの変化
    に応じた多種の効果音を記憶する効果音記憶手段と、 前記図柄の変動パターンに対応する効果音を前記効果音
    記憶手段から読み出して出力する効果音出力制御手段
    と、 前記効果音出力制御手段で出力する効果音の音量、テン
    ポを前記図柄の変動パターンに同期して調整する調整手
    段と、を有する遊技機。
  2. 【請求項2】 前記効果音記憶手段には、前記複数列の
    図柄のそれぞれに複数種類の効果音が対応して記憶され
    ており、前記効果音出力制御手段が、所定の条件に基づ
    いて選択的に効果音を出力することを特徴とする請求項
    1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段には、前記抽選の結果が当
    りの場合に実行される、遊技者に有利な状態とする期間
    の終了時に使用される異なる効果音が記憶されており、
    前記効果音出力制御手段が、当該終了以降の遊技状態に
    基づいて効果音が選択されて出力されることを特徴とす
    る請求項1記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記複数種類の効果音が、同一のメロデ
    ィで音色が異なる効果音で構成されていることを特徴と
    する請求項2又は請求項3記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記効果音が打楽器による打音であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項記載
    の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記調整手段が、前記複数列の図柄変動
    において、最終停止図柄の停止時の音量と、他の図柄の
    停止時の音量とに、相対差をつけることを特徴とする請
    求項1乃至請求項5の何れか1項記載の遊技機。
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