JP2002271034A - プリント配線板及びプリント配線板の製造方法 - Google Patents

プリント配線板及びプリント配線板の製造方法

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JP2002271034A
JP2002271034A JP2001070228A JP2001070228A JP2002271034A JP 2002271034 A JP2002271034 A JP 2002271034A JP 2001070228 A JP2001070228 A JP 2001070228A JP 2001070228 A JP2001070228 A JP 2001070228A JP 2002271034 A JP2002271034 A JP 2002271034A
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capacitors
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    • H01L2924/1531Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface
    • H01L2924/15311Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface being a ball array, e.g. BGA

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンデンサを高密度で内蔵し、不良品発生率
が低いプリント配線板およびプリント配線板の製造方法
を提供することにある。 【解決手段】 コア基板30に、広く凹部32を形成
し、複数個のコンデンサ20を収容することにより、コ
ンデンサ20を高密度で内蔵できる。更に、凹部32内
にあるコンデンサ20の高さが揃うため、樹脂層を均一
の厚みにでき、不良品発生率を下げることが可能とな
る。また、メタライズからなる電極21、22の表面に
導電性ペースト26が塗布されているため、電極21、
22の表面をフラットにでき、バイアホール60との接
続性を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】ICチップなどの電子部品を
載置するプリント基板に関し、特にコンデンサを内蔵す
るプリント配線板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、パッケージ基板用のプリント配線
板では、ICチップへの電源供給を容易ならしめるた
め、チップコンデンサを表面実装することがある。
【0003】チップコンデンサとICチップとの間のリ
アクタンス分は周波数に依存するため、ICチップの駆
動周波数の増加に伴い、チップコンデンサを表面実装さ
せても、十分な動作を行い得なくなった。本出願人は上
述した課題を解決するために、特願平11−24831
1号にて、プリント配線板にコンデンサを内蔵させる技
術を提案した。また、コンデンサを基板に埋め込む技術
としては、特開平6−326472号、特開平7−26
3619号、特開平10−256429号、特開平11
−45955号、特開平11−126978号、特開平
11−312868号等がある。
【0004】特開平6−326472号には、ガラスエ
ポキシからなる樹脂基板に、コンデンサを埋め込む技術
が開示されている。この構成により、電源ノイズを低減
し、かつ、チップコンデンサを実装するスペースが不要
になり、絶縁性基板を小型化できる。また、特開平7−
263619号には、セラミック、アルミナなどの基板
にコンデンサを埋め込む技術が開示されている。この構
成により、電源層及び接地層の間に接続することで、配
線長を短くし、配線のインダクタンスを低減している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平6−326472号、特開平7−263619
号は、ICチップからコンデンサの距離をあまり短くで
きず、ICチップの更なる高周波数領域においては、現
在必要とされるようにインダクタンスを低減することが
できなかった。特に、樹脂製の多層ビルドアップ配線板
においては、セラミックから成るコンデンサと、樹脂か
らなるコア基板及び層間樹脂絶縁層の熱膨張率の違いか
ら、チップコンデンサの端子とバイアホールとの間に断
線、チップコンデンサと層間樹脂絶縁層との間で剥離、
層間樹脂絶縁層にクラックが発生し、長期に渡り高い信
頼性を達成することができなかった。
【0006】また、特願平11−248311号の発明
では、一個のコンデンサごとに凹部を形成しているた
め、ザグリ加工の精度が低い場合では、正確に凹部の形
成ができず、コンデンサが正確な位置で凹部に入らない
ことがあった。また、凹部の深さがコンデンサの高さよ
りも小さくなって、コンデンサが凹部からはみ出してし
まうことがあった。そのため、コア基板を平滑にするこ
とができず、コア基板の上に層間樹脂絶縁層および配線
を形成してプリント配線板を製造しても、断線が生じ易
く不良品発生率が高くなることが判明した。更に、コン
デンサの実装密度を高めることが困難であった。
【0007】本発明は上述した課題を解決するためにな
されたものであり、その目的とするところは、コンデン
サを高い密度で内蔵し、不良品発生率が低いプリント配
線板およびプリント配線板の製造方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した問題を達成する
ため、請求項1の発明では、コア基板に樹脂絶縁層と導
体回路とを積層してなるプリント配線板であって、前記
コア基板内に、凹部を形成し、前記凹部の中に複数個の
コンデンサを収容させており、前記コンデンサのメタラ
イズからなる電極の表面には、導電性ペーストが塗布さ
れていることを技術的特徴とする。
【0009】請求項1では、コア基板に広く凹部を形成
し、複数個のコンデンサを凹部に収容する。そのため、
確実に複数個のコンデンサを、コア基板内へ配設するこ
とが可能となる。凹部内に密集させてコンデンサを配置
できるため、コンデンサの実装密度を高めることができ
る。また、凹部内に複数個のコンデンサを載置するた
め、複数個のコンデンサの高さが揃うので、コア基板上
に形成する樹脂層を均一の厚みにでき、バイアホールの
形成が安定する。また、凹部が広く形成されているた
め、コンデンサの位置決めが正確にできる。よって、コ
ア基板の上に層間樹脂絶縁層および導体回路を適切に形
成することができるので、プリント配線板の不良品発生
率を低下させることができる。
【0010】凹部内には、樹脂を充填させることが望ま
しい。コンデンサ、コア基板間の空隙をなくすことによ
って、内蔵されたコンデンサが、挙動することが小さく
なるし、コンデンサを起点とする応力が発生したとして
も、該充填された樹脂により緩和することができる。ま
た、該樹脂には、コンデンサとコア基板との接着やマイ
グレーションの低下させるという効果も有する。
【0011】また、コンデンサのメタライズからなる電
極の表面に導電性ペーストが塗布されているため、表面
が完全にフラットになる。このため、樹脂層にレーザで
開口を穿設した際に、電極の表面に樹脂が残ることが無
くなり、該電極とめっきによるバイアホールとの接続信
頼性を高めることができる。
【0012】請求項2では、コンデンサの電極の導電性
ペースト上に金属層を設けてあるため、電極でのマイグ
レーションの発生を防止することができ、また、接続抵
抗を更に低減することができる。
【0013】請求項3では、コンデンサの表面に、粗化
処理を施す。これにより、セラミックからなるチップコ
ンデンサと樹脂からなる接続層、層間樹脂絶縁層との密
着性が高くなり、ヒートサイクル試験を実施しても界面
での接続層、層間樹脂絶縁層の剥離が発生することがな
い。
【0014】請求項4では、コンデンサの表面に、シラ
ンカップリング、樹脂被膜の塗布等の濡れ性改善処理を
施す。これにより、セラミックからなるチップコンデン
サと接続層、層間樹脂絶縁層との密着性が高くなり、ヒ
ートサイクル試験を実施しても界面での接続層、層間樹
脂絶縁層の剥離が発生することがない。
【0015】請求項5の発明では、凹部内のコンデンサ
間に、樹脂を充填するため、コンデンサを凹部内で位置
決めして固定することが可能となる。樹脂の熱膨張率
を、コア基板よりも小さく、即ち、セラミックからなる
コンデンサに近いように設定してある。このため、ヒー
トサイクル試験において、コア基板とコンデンサとの間
に熱膨張率差から内応力が発生しても、コア基板にクラ
ック、剥離等が生じ難く、高い信頼性を達成できる。ま
た、マイグレーションを発生しなくなるため、コンデン
サとの接続が安定する。
【0016】請求項6の発明では、コンデンサ間の樹脂
層にスルーホールを形成するため、コンデンサを信号線
が通過しないので、高誘電体によるインピーダンス不連
続による反射及び高誘電体通過による伝搬遅延が発生し
ない。
【0017】また、スルーホールによって表裏の電気的
接続を取ることができ、コンデンサの下部にも、ビルド
アップ層を介して配線を配設することができ、コンデン
サのピンやBGAを配設させることができる。
【0018】請求項7では、基板内に収容したコンデン
サに加えて表面にコンデンサを配設してある。プリント
配線板内にコンデンサが収容してあるために、ICチッ
プとコンデンサとの距離が短くなり、ループインダクタ
ンスを低減し、瞬時に電源を供給することができ、一
方、プリント配線板の表面にもコンデンサが配設してあ
るので、大容量のコンデンサを取り付けることができ、
ICチップに大電力を容易に供給することが可能とな
る。
【0019】請求項8では、表面のコンデンサの静電容
量は、内層のコンデンサの静電容量以上であるため、高
周波領域における電源供給の不足がなく、所望のICチ
ップの動作が確保される。
【0020】請求項9では、表面のコンデンサのインダ
クタンスは、内層のコンデンサのインダクタンス以上で
あるため、高周波領域における電源供給の不足がなく、
所望のICチップの動作が確保される。
【0021】請求項10では、外縁の内側に電極の形成
されたチップコンデンサを用いるため、バイアホールを
経て導通を取っても外部電極が大きく取れ、アライメン
トの許容範囲が広がるために、接続不良がなくなる。
【0022】請求項11では、マトリクス状に電極が形
成されたコンデンサを用いるので、大判のチップコンデ
ンサをコア基板に収容することが容易になる。そのた
め、静電容量を大きくできるので、電気的な問題を解決
することができる。さらに、種々の熱履歴などを経ても
プリント配線板に反りが発生し難くなる。
【0023】請求項12では、コンデンサに多数個取り
用のチップコンデンサを複数連結させてもよい。それに
よって、静電容量を適宜調整することができ、適切にI
Cチップを動作させることができる。
【0024】請求項13の発明では、少なくとも以下
(a)〜(c)の工程を備えることを技術的特徴とする
プリント配線板の製造方法にある: (a)コア基板に、凹部を形成する工程; (b)前記凹部の中に複数個のメタライズ電極の上に導
電性ペーストを塗布したコンデンサを載置する工程; (c)前記コンデンサ間に、樹脂を充填する工程。
【0025】請求項13では、コア基板に広く凹部を形
成するため、複数個のコンデンサを確実に、コア基板内
へ配設することが可能となる。さらに、凹部内に複数個
のコンデンサを載置するため、複数個のコンデンサの高
さが揃うので、コア基板を平滑にすることができる。ま
た、凹部が広く形成されているため、コンデンサの位置
決めが正確にできる。よって、コア基板の平滑性が損な
われず、コア基板の上に層間樹脂絶縁層および導体回路
を適切に形成することができるので、プリント配線板の
不良品発生率を低下させることができる。また、コンデ
ンサ間に樹脂を充填するため、コンデンサを凹部内で位
置決めして固定することが可能となる。
【0026】また、コンデンサの電極の表面に導電性ペ
ーストを塗布してあるため、表面が完全にフラットにな
る。このため、樹脂層にレーザで開口を穿設した際に、
電極の表面に樹脂が残ることが無くなり、該電極とめっ
きによるバイアホールとの接続信頼性を高めることがで
きる。
【0027】請求項14の発明では、凹部内の複数個の
コンデンサの上面に圧力を加える、もしくは叩くことに
よりコンデンサの上面の高さを揃えている。それによ
り、凹部内にコンデンサを配設した際に、複数個のコン
デンサの大きさに、ばらつきがあっても高さを揃えるこ
とができ、コア基板を平滑にすることができる。よっ
て、コア基板の平滑性が損なわれず、上層の層間樹脂絶
縁層および導体回路を適切に形成することができるの
で、プリント配線板の不良品発生率を低下させることが
できる。
【0028】請求項15の発明では、コンデンサ間の樹
脂層にスルーホールを形成するため、コンデンサを信号
線が通過しないので、高誘電体によるインピーダンス不
連続による反射及び高誘電体通過による伝搬遅延が発生
しない。また、スルーホールによって表裏の電気的接続
を取ることができ、コンデンサの下部にも、ビルドアッ
プ層を介して配線を配設することができ、コンデンサの
ピンやBGAを配設させることができる。
【0029】請求項16の発明では、少なくとも以下
(a)〜(d)の工程を備えることを技術的特徴とする
プリント配線板の製造方法にある: (a)心材となる樹脂を含有させてなる樹脂材料に通孔
を形成する工程; (b)前記通孔を形成した樹脂材料に、樹脂材料を貼り
付けて、凹部を有するコア基板を形成する工程; (c)前記コア基板の凹部に複数個のメタライズ電極の
上に導電性ペーストを塗布したコンデンサを載置する工
程; (d)前記コンデンサ間に、樹脂を充填する工程。
【0030】請求項16では、コア基板に広く凹部を形
成するため、複数個のコンデンサを確実にコア基板内へ
配設することが可能となる。さらに、凹部内に複数個の
コンデンサを載置するため、複数個のコンデンサの高さ
が揃うので、コア基板を平滑にすることができる。ま
た、凹部が広く形成されているため、コンデンサの位置
決めが正確にできる。よって、コア基板の上に層間樹脂
絶縁層および導体回路を適切に形成することができるの
で、プリント配線板の不良品発生率を低下させることが
できる。また、コンデンサ間に樹脂を充填するため、コ
ンデンサを凹部内で位置決めして固定することが可能と
なる。
【0031】また、コンデンサの電極の表面に導電性ペ
ーストを塗布してあるため、表面が完全にフラットにな
る。このため、樹脂層にレーザで開口を穿設した際に、
電極の表面に樹脂が残ることが無くなり、該電極とめっ
きによるバイアホールとの接続信頼性を高めることがで
きる。
【0032】請求項17の発明では、凹部内の複数個の
コンデンサの上面を上から押す、もしくは叩くことによ
りコンデンサの上面の高さを揃えている。それにより、
凹部内にコンデンサを配設した際に、複数個のコンデン
サの大きさに、ばらつきがあっても高さを揃えることが
できる。よって、平滑性が損なわれず、コア基板の上に
層間樹脂絶縁層および導体回路を適切に形成することが
できるので、プリント配線板の不良品発生率を低下させ
ることができる。
【0033】請求項18の発明では、コンデンサ間の樹
脂層にスルーホールを形成するため、コンデンサを信号
線が通過しないので、高誘電体によるインピーダンス不
連続による反射及び高誘電体通過による伝搬遅延が発生
しない。また、スルーホールによって表裏の電気的接続
を取ることができ、コンデンサの下部にも、ビルドアッ
プ層を介して配線を配設することができ、コンデンサの
ピンやBGAを配役させることができる。
【0034】本発明のにおいて層間樹脂絶縁層、接続層
として使用する樹脂フィルムは、酸または酸化剤に可溶
性の粒子(以下、可溶性粒子という)が酸または酸化剤
に難溶性の樹脂(以下、難溶性樹脂という)中に分散し
たものである。なお、本発明で使用する「難溶性」「可
溶性」という語は、同一の酸または酸化剤からなる溶液
に同一時間浸漬した場合に、相対的に溶解速度の早いも
のを便宜上「可溶性」と呼び、相対的に溶解速度の遅い
ものを便宜上「難溶性」と呼ぶ。
【0035】上記可溶性粒子としては、例えば、酸また
は酸化剤に可溶性の樹脂粒子(以下、可溶性樹脂粒
子)、酸または酸化剤に可溶性の無機粒子(以下、可溶
性無機粒子)、酸または酸化剤に可溶性の金属粒子(以
下、可溶性金属粒子)等が挙げられる。これらの可溶性
粒子は、単独で用いても良いし、2種以上併用してもよ
い。
【0036】上記可溶性粒子の形状は特に限定されず、
球状、破砕状等が挙げられる。また、上記可溶性粒子の
形状は、一様な形状であることが望ましい。均一な粗さ
の凹凸を有する粗化面を形成することができるからであ
る。
【0037】上記可溶性粒子の平均粒径としては、0.
1〜10μmが望ましい。この粒径の範囲であれば、2
種類以上の異なる粒径のものを含有してもよい。すなわ
ち、平均粒径が0.1〜0.5μmの可溶性粒子と平均
粒径が1〜3μmの可溶性粒子とを含有する等である。
これにより、より複雑な粗化面を形成することができ、
導体回路との密着性にも優れる。なお、本発明におい
て、可溶性粒子の粒径とは、可溶性粒子の一番長い部分
の長さである。
【0038】上記可溶性樹脂粒子としては、熱硬化性樹
脂、熱可塑性樹脂等からなるものが挙げられ、酸あるい
は酸化剤からなる溶液に浸漬した場合に、上記難溶性樹
脂よりも溶解速度が速いものであれば特に限定されな
い。上記可溶性樹脂粒子の具体例としては、例えば、エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフ
ェニレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、フッ素樹脂等から
なるものが挙げられ、これらの樹脂の一種からなるもの
であってもよいし、2種以上の樹脂の混合物からなるも
のであってもよい。
【0039】また、上記可溶性樹脂粒子としては、ゴム
からなる樹脂粒子を用いることもできる。上記ゴムとし
ては、例えば、ポリブタジエンゴム、エポキシ変性、ウ
レタン変性、(メタ)アクリロニトリル変性等の各種変
性ポリブタジエンゴム、カルボキシル基を含有した(メ
タ)アクリロニトリル・ブタジエンゴム等が挙げられ
る。これらのゴムを使用することにより、可溶性樹脂粒
子が酸あるいは酸化剤に溶解しやすくなる。つまり、酸
を用いて可溶性樹脂粒子を溶解する際には、強酸以外の
酸でも溶解することができ、酸化剤を用いて可溶性樹脂
粒子を溶解する際には、比較的酸化力の弱い過マンガン
酸塩でも溶解することができる。また、クロム酸を用い
た場合でも、低濃度で溶解することができる。そのた
め、酸や酸化剤が樹脂表面に残留することがなく、後述
するように、粗化面形成後、塩化パラジウム等の触媒を
付与する際に、触媒が付与されなたかったり、触媒が酸
化されたりすることがない。
【0040】上記可溶性無機粒子としては、例えば、ア
ルミニウム化合物、カルシウム化合物、カリウム化合
物、マグネシウム化合物およびケイ素化合物からなる群
より選択される少なくとも一種からなる粒子等が挙げら
れる。
【0041】上記アルミニウム化合物としては、例え
ば、アルミナ、水酸化アルミニウム等が挙げられ、上記
カルシウム化合物としては、例えば、炭酸カルシウム、
水酸化カルシウム等が挙げられ、上記カリウム化合物と
しては、炭酸カリウム等が挙げられ、上記マグネシウム
化合物としては、マグネシア、ドロマイト、塩基性炭酸
マグネシウム等が挙げられ、上記ケイ素化合物として
は、シリカ、ゼオライト等が挙げられる。これらは単独
で用いても良いし、2種以上併用してもよい。
【0042】上記可溶性金属粒子としては、例えば、
銅、ニッケル、鉄、亜鉛、鉛、金、銀、アルミニウム、
マグネシウム、カルシウムおよびケイ素からなる群より
選択される少なくとも一種からなる粒子等が挙げられ
る。また、これらの可溶性金属粒子は、絶縁性を確保す
るために、表層が樹脂等により被覆されていてもよい。
【0043】上記可溶性粒子を、2種以上混合して用い
る場合、混合する2種の可溶性粒子の組み合わせとして
は、樹脂粒子と無機粒子との組み合わせが望ましい。両
者とも導電性が低くいため樹脂フィルムの絶縁性を確保
することができるとともに、難溶性樹脂との間で熱膨張
の調整が図りやすく、樹脂フィルムからなる層間樹脂絶
縁層にクラックが発生せず、層間樹脂絶縁層と導体回路
との間で剥離が発生しないからである。
【0044】上記難溶性樹脂としては、層間樹脂絶縁層
に酸または酸化剤を用いて粗化面を形成する際に、粗化
面の形状を保持できるものであれば特に限定されず、例
えば、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、これらの複合体等
が挙げられる。また、これらの樹脂に感光性を付与した
感光性樹脂であってもよい。感光性樹脂を用いることに
より、層間樹脂絶縁層に露光、現像処理を用いてバイア
ホール用開口を形成することできる。これらのなかで
は、熱硬化性樹脂を含有しているものが望ましい。それ
により、めっき液あるいは種々の加熱処理によっても粗
化面の形状を保持することができるからである。
【0045】上記難溶性樹脂の具体例としては、例え
ば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、
ポリフェニレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、フッ素樹脂
等が挙げられる。これらの樹脂は単独で用いてもよい
し、2種以上を併用してもよい。さらには、1分子中
に、2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂がより
望ましい。前述の粗化面を形成することができるばかり
でなく、耐熱性等にも優れてるため、ヒートサイクル条
件下においても、金属層に応力の集中が発生せず、金属
層の剥離などが起きにくいからである。
【0046】上記エポキシ樹脂としては、例えば、クレ
ゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型
エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェ
ノールノボラック型エポキシ樹脂、アルキルフェノール
ノボラック型エポキシ樹脂、ビフェノールF型エポキシ
樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエ
ン型エポキシ樹脂、フェノール類とフェノール性水酸基
を有する芳香族アルデヒドとの縮合物のエポキシ化物、
トリグリシジルイソシアヌレート、脂環式エポキシ樹脂
等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種
以上を併用してもよい。それにより、耐熱性等に優れる
ものとなる。
【0047】本発明で用いる樹脂フィルムにおいて、上
記可溶性粒子は、上記難溶性樹脂中にほぼ均一に分散さ
れていることが望ましい。均一な粗さの凹凸を有する粗
化面を形成することができ、樹脂フィルムにバイアホー
ルやスルーホールを形成しても、その上に形成する導体
回路の金属層の密着性を確保することができるからであ
る。また、粗化面を形成する表層部だけに可溶性粒子を
含有する樹脂フィルムを用いてもよい。それによって、
樹脂フィルムの表層部以外は酸または酸化剤にさらされ
ることがないため、層間樹脂絶縁層を介した導体回路間
の絶縁性が確実に保たれる。
【0048】上記樹脂フィルムにおいて、難溶性樹脂中
に分散している可溶性粒子の配合量は、樹脂フィルムに
対して、3〜40重量%が望ましい。可溶性粒子の配合
量が3重量%未満では、所望の凹凸を有する粗化面を形
成することができない場合があり、40重量%を超える
と、酸または酸化剤を用いて可溶性粒子を溶解した際
に、樹脂フィルムの深部まで溶解してしまい、樹脂フィ
ルムからなる層間樹脂絶縁層を介した導体回路間の絶縁
性を維持できず、短絡の原因となる場合がある。
【0049】上記樹脂フィルムは、上記可溶性粒子、上
記難溶性樹脂以外に、硬化剤、その他の成分等を含有し
ていることが望ましい。上記硬化剤としては、例えば、
イミダゾール系硬化剤、アミン系硬化剤、グアニジン系
硬化剤、これらの硬化剤のエポキシアダクトやこれらの
硬化剤をマイクロカプセル化したもの、トリフェニルホ
スフィン、テトラフェニルホスフォニウム・テトラフェ
ニルボレート等の有機ホスフィン系化合物等が挙げられ
る。
【0050】上記硬化剤の含有量は、樹脂フィルムに対
して0.05〜10重量%であることが望ましい。0.
05重量%未満では、樹脂フィルムの硬化が不十分であ
るため、酸や酸化剤が樹脂フィルムに侵入する度合いが
大きくなり、樹脂フィルムの絶縁性が損なわれることが
ある。一方、10重量%を超えると、過剰な硬化剤成分
が樹脂の組成を変性させることがあり、信頼性の低下を
招いたりしてしまうことがある。
【0051】上記その他の成分としては、例えば、粗化
面の形成に影響しない無機化合物あるいは樹脂等のフィ
ラーが挙げられる。上記無機化合物としては、例えば、
シリカ、アルミナ、ドロマイト等が挙げられ、上記樹脂
としては、例えば、ポリイミド樹脂、ポリアクリル樹
脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリフェニレン樹脂、メラ
ニン樹脂、オレフィン系樹脂等が挙げられる。これらの
フィラーを含有させることによって、熱膨脹係数の整合
や耐熱性、耐薬品性の向上などを図りプリント配線板の
性能を向上させることができる。
【0052】また、上記樹脂フィルムは、溶剤を含有し
ていてもよい。上記溶剤としては、例えば、アセトン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、
酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテートやトル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素等が挙げられる。こ
れらは単独で用いてもよいし、2種類以上併用してもよ
い。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図を参照して説明する。先ず、本発明の第1実施形態に
係るプリント配線板の構成について、図7、図8を参照
して説明する。図7は、プリント配線板10の断面を示
し、図8は、図7に示すプリント配線板10にICチッ
プ90を搭載し、ドータボード94側へ取り付けた状態
を示している。
【0054】図7に示すように、プリント配線板10
は、複数個のチップコンデンサ20を収容するコア基板
30と、ビルドアップ配線層80A、80Bとからな
る。ビルドアップ配線層80A、ビルドアップ配線層8
0Bは、層間樹脂絶縁層50、150からなる。層間樹
脂絶縁層50には、バイアホール160及び導体回路1
58が形成され、層間樹脂絶縁層150には、バイアホ
ール260及び導体回路258が形成されている。層間
樹脂絶縁層150の上には、ソルダーレジスト層70が
配設されている。
【0055】チップコンデンサ20は、図9(A)に示
すように第1電極21と第2電極22と、第1、第2電
極に挟まれた誘電体23とから成り、誘電体23には、
第1電極21側に接続された第1導電膜24と、第2電
極22側に接続された第2導電膜25とが複数枚対向配
置されている。第1電極21と第2電極22の表面に
は、導電性ペースト26を被覆させてある。
【0056】ここで、第1電極21及び第2電極22
は、Ni、Pb、又はAg金属のメタライズからなる。
導電性ペースト26は、Cu、Ni又はAg等の金属粒
子を含むペーストからなる。ここで、金属粒子の粒径
は、0.1〜10μmが望ましく、特に、1〜5μmが
最適である。導電性ペーストとしては、金属粒子に、エ
ポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリフェニレンスルフ
ィド(PPS)樹脂を加えた有機系導電性ペーストが望
ましい。この導電性ペースト26の厚みは、1〜30μ
mが望ましい。1μm未満では、電極表面の凹凸を無く
すことができず、一方、30μmを越えても、特に効果
が向上しないからである。ここで、5〜20μmの厚み
が最も望ましい。なお、2種類以上の径の異なる粒子を
配合したペーストを用いることもでき、更に、2種類以
上の径の異なる金属ペーストを被覆することも可能であ
る。
【0057】チップコンデンサの電極21,22は、メ
タライズからなり表面に凹凸がある。このため、金属層
を剥き出した状態で用いると、樹脂絶縁層40にレーザ
でバイアホール用開口48を穿設する工程において、該
凹凸に樹脂が残ることがある。この際には、当該樹脂残
さにより第1、第2電極21,22とバイアホール60
との接続不良が発生する。本実施形態においては、導電
性ペースト26によって第1、第2電極21,22の表
面が平滑になり、電極上に被覆されたバイアホール用開
口48を穿設した際に、樹脂残さが残らず、バイアホー
ル60を形成した際の電極21,22との接続信頼性を
高めることができる。
【0058】更に、チップコンデンサ20のセラミック
から成る誘電体23の表面には粗化層23aが設けられ
ている。このため、セラミックから成るチップコンデン
サ20と樹脂からなる接着材料34及び樹脂絶縁層40
との密着性が高く、ヒートサイクル試験を実施しても界
面での樹脂からなる接着材料34及び樹脂絶縁層40の
剥離が発生することがない。この粗化層23aは、焼成
後に、チップコンデンサ20の表面を研磨することによ
り、また、焼成前に、粗化処理を施すことにより形成で
きる。
【0059】図8に示すように上側のビルドアップ配線
層80Aのバイアホール260には、ICチップ90の
パッド92へ接続するための半田バンプ76Uが形成さ
れている。一方、下側のビルドアップ配線層80Bのバ
イアホール260には、ドータボード94のパッド95
へ接続するための半田バンプ76Dが形成されている。
また、コア基板30には、スルーホール46が形成され
ている。
【0060】本実施形態のプリント配線板10では、広
く凹部32を形成してあるため、ザグリ加工の精度が低
くても確実に、複数個のチップコンデンサ20を、基板
に配設することが可能となる。凹部32内に密集させて
チップコンデンサ20を配置できるため、コンデンサの
実装密度を高めることができる。また、凹部32内の複
数個のチップコンデンサ20の高さが揃っているので、
後述するようにコア基板上に形成する樹脂層を均一の厚
みにでき、バイアホールの形成が安定する。よって、コ
ア基板30上に層間樹脂絶縁層50、150および導体
回路158、258を適切に形成することができるの
で、プリント配線板10の不良品発生率を低下させるこ
とができる。
【0061】コア基板としては、樹脂からなるものを用
いた。例えば、ガラスエポキシ樹脂含浸基材、フェノー
ル樹脂含浸基材などの一般的なプリント配線板で用いら
れる樹脂材料を用いることができる。しかし、コア基板
をセラミックやAINなどの基板を用いることはできな
かった。該基板は外形加工性が悪く、コンデンサを収容
することができないことがあり、樹脂で充填させても空
隙が生じてしまうためである。
【0062】更に、チップコンデンサ20間に樹脂充填
剤36を充填するため、凹部32内の正確な位置に配置
されたチップコンデンサ20を位置決め固定することが
できる。また、コンデンサとバイアホールとの接続部に
おけるマイグレーションを防止できる。ここで、樹脂充
填剤36及びチップコンデンサ20下部の接着材料34
の熱膨張率を、コア基板30及び樹脂絶縁層40よりも
小さく、即ち、セラミックからなるチップコンデンサ2
0に近いように設定してある。このため、ヒートサイク
ル試験において、コア基板30及び樹脂絶縁層40とチ
ップコンデンサ20との間に熱膨張率差から内応力が発
生しても、コア基板30及び樹脂絶縁層40にクラッ
ク、剥離等が生じ難く、高い信頼性を達成できる。
【0063】また、チップコンデンサ20間の樹脂層3
6に、スルーホール46を形成してあるため、セラミッ
クから成るチップコンデンサ20を信号線が通過しない
ので、高誘電体によるインピーダンス不連続による反射
及び高誘電体通過による伝搬遅延が発生しない。コンデ
ンサの下部にも配線を施せるので、配線、ピンなどの外
部端子の自由度も増し、高密度化、小型化される。
【0064】引き続き、図7を参照して上述したプリン
ト配線板の製造方法について、図1〜図7を参照して説
明する。
【0065】(1)先ず、絶縁樹脂基板からなるコア基
板30を出発材料とする(図1(A)参照)。次に、コ
ア基板30の片面に、ザグリ加工でコンデンサ配設用の
凹部32を形成する(図1(B)参照)。このとき、凹
部32は複数個のコンデンサを配設できるエリアより
も、広く大きく形成する。これにより、複数個のコンデ
ンサをコア基板30に、確実に配設することができる。
【0066】(2)その後、凹部32に、印刷機を用い
て接着材料34を塗布する(図1(C)参照)。このと
き、塗布以外にも、ポッティングなどをしてもよい。接
着材料34は、熱膨張率がコア基板30及び樹脂絶縁層
40よりも小さなものを用いる。次に、凹部32に複数
個のセラミックから成るチップコンデンサ20(図9参
照)を接着材料34上に載置する(図1(D)参照)。
ここで、後述するように底部が平滑な凹部32に複数個
のチップコンデンサ20を配設することにより、複数個
のチップコンデンサ20の高さが揃うため、コア基板3
0を平滑にすることができる。また、凹部32は広く形
成されているため、チップコンデンサ20の位置決めが
正確にでき、また、高密度で配置することができる。
【0067】(3)そして、複数個のチップコンデンサ
20の上面が同じ高さになるように、チップコンデンサ
20の上面を押す、もしくは叩いて高さを揃える(図2
(A)参照)。この工程により、凹部32内に複数個の
チップコンデンサ20を配設した際に、複数個のチップ
コンデンサ20の大きさにばらつきがあっても、高さを
完全に揃えることができ、コア基板30を平滑にするこ
とができる。
【0068】(4)その後、凹部32内のチップコンデ
ンサ20間に、熱硬化性樹脂を充填し、加熱硬化して樹
脂層36を形成する(図2(B)参照)。このとき、熱
硬化性樹脂としては、エポキシ、フェノール、ポリイミ
ド、トリアジンが好ましい。これにより、凹部32内の
チップコンデンサ20を固定することができる。樹脂層
36は、熱膨張率がコア基板30及び樹脂絶縁層40よ
りも小さなものを用いる。
【0069】それ以外にも熱可塑性樹脂などの樹脂を用
いてもよい。また、樹脂中に熱膨脹率を整合させるため
に、フィラーを含浸させてもよい。そのフィラーの例と
しては、無機フィラー、セラミックフィラー、金属フィ
ラーなどがある。
【0070】(5)さらに、その上から後述するエポキ
シ系樹脂からなる樹脂を印刷機を用いて塗布し樹脂絶縁
層40を形成する(図2(C)参照)。なお、樹脂を塗
布する代わりに、樹脂フィルムを貼り付けてもよい。
【0071】それ以外には、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹
脂、感光性樹脂熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂の複合体、
感光性樹脂と熱可塑性樹脂の複合体などの樹脂を1種以
上用いることができる。それらを2層構成にしてもよ
い。
【0072】(6)次に、レーザにより樹脂絶縁層40
にバイアホール用開口48を形成する(図2(D)参
照)。この際に、導電性ペースト26によりチップコン
デンサ20の電極21,22の表面が平滑であるため、
樹脂が電極上に残ることがない。その後、デスミヤ処理
を行う。レーザの代わりに露光・現像処理を用いること
もできる。そして、樹脂層36にドリルまたはレーザに
より、スルーホール用の通孔46aを形成し、加熱硬化
する(図3(A)参照)。過マンガン酸などの薬液やプ
ラズマ処理によるデスミヤ処理を行ってもよい。
【0073】(7)その後、無電解銅めっきにより、銅
めっき膜52を樹脂絶縁層40の表面に形成する(図3
(B)参照)。無電解めっきの代わりに、Ni−Cu合
金をターゲットにしたスパッタリングを行い、Ni−C
u合金層を設けることもでき、場合によってはスパッタ
で形成した後に、無電解めっき膜を形成させてもよい。
この際に、チップコンデンサ20の電極21,22の表
面に樹脂が残っていないため、電極21,22に適正に
銅めっき膜52を形成することができる。
【0074】(8)次に、銅めっき膜52の表面に感光
性ドライフィルムを貼り付け、マスクを載置して、露光
・現像処理し、所定パターンのめっきレジスト54を形
成する。そして、電解めっき液にコア基板30を浸漬
し、銅めっき膜52を介して電流を流し電解めっき膜5
6を析出させる(図3(C)参照)。
【0075】(9)ついで、めっきレジスト54を5%
NaOHで剥離除去した後、そのめっきレジスト54下
の銅めっき膜52を硫酸と過酸化水素の混合液でエッチ
ング処理して溶解除去し、銅めっき膜52と電解銅めっ
き膜56からなる導体回路58(バイアホール60を含
む)及びスルーホール46を形成する。ここで、スルー
ホール46を形成することにより、チップコンデンサ2
0を信号線が通過しないので、高誘電体によるインピー
ダンス不連続による反射及び高誘電体通過による伝搬遅
延が発生しなくなる。次に、基板の両面にエッチング液
をスプレイで吹きつけ、導体回路58の表面とスルーホ
ール46のランド表面とをエッチングすることにより、
導体回路58の全表面に粗化面58αを形成する(図3
(D)参照)。
【0076】(10)その後、スルーホール46内にエ
ポキシ系樹脂を主成分とする樹脂充填剤62を充填し
て、乾燥する(図4(A)参照)。熱硬化性樹脂、熱可
塑性樹脂、紫外硬化性樹脂などを用いることができる。
その中でも熱硬化性樹脂を用いることが望ましい。スル
ーホール内の充填する際、取り扱い易いからである。
【0077】(11)上記工程を経た基板の両面に、厚
さ50μmの熱硬化型樹脂フィルムを温度50〜150
℃まで昇温しながら圧力5kg/cm2で真空圧着ラミ
ネートし、層間樹脂絶縁層50を設ける(図4(B)参
照)。真空圧着時の真空度は、10mmHgである。層
間樹脂絶縁層50には、エポキシ系樹脂、オレフィン系
樹脂を用いることもできる。
【0078】(12)次に、波長10.4μmのCO2
ガスレーザにて、ビーム径5mm、トップハットモー
ド、パルス幅5.0μ秒、マスクの穴径0.5mm、3
ショットの条件で、層間樹脂絶縁層50に直径80μm
のバイアホール用開口148を設ける(図4(C)参
照)。この後、酸素プラズマを用いてデスミア処理を行
う。
【0079】(13)次に、日本真空技術株式会社製の
SV―4540を用いてプラズマ処理を行い、層間樹脂
絶縁層50の表面を粗化し、粗化面50αを形成する
(図4(D)参照)。この際、不活性ガスとしてはアル
ゴンガスを使用し、電力200W、ガス圧0.6Pa、
温度70℃の条件で、2分間プラズマ処理を実施する。
酸あるいは酸化剤によって粗化処理を施してもよい。ま
た、粗化層は、0.1〜5μmが望ましい。
【0080】(14)次に、同じ装置を用い、内部のア
ルゴンガスを交換した後、Ni−Cu合金をターゲット
にしたスパッタリングを、気圧0.6Pa、温度80
℃、電力200W、時間5分間の条件で行い、Ni−C
u合金152を層間樹脂絶縁層50の表面に形成する。
このとき、形成されたNi−Cu合金層152の厚さは
0.2μmである(図5(A)参照)。
【0081】(15)上記処理を終えた基板30の両面
に、市販の感光性ドライフィルムを貼り付け、フォトマ
スクフィルムを載置して、100mJ/cm2で露光し
た後、0.8%炭酸ナトリウムで現像処理し、厚さ15
μmのめっきレジスト154を設ける。次に、以下の条
件で電解めっきを施して、厚さ15μmの電解めっき膜
156を形成する(図5(B)参照)。なお、この電解
めっき膜156により、後述する工程で導体回路158
となる部分の厚付けおよびバイアホール160となる部
分のめっき充填等が行われたことになる。なお、電解め
っき水溶液中の添加剤は、アトテックジャパン社製のカ
パラシドHLである。
【0082】 〔電解めっき水溶液〕 硫酸 2.24 mol/l 硫酸銅 0.26 mol/l 添加剤(アトテックジャパン製、カパラシドHL) 19.5 ml/l 〔電解めっき条件〕 電流密度 1A/dm2 時間 65分 温度 22±2℃
【0083】(16)めっきレジスト154を5%Na
OHで剥離除去した後、そのめっきレジスト下のNi−
Cu合金層152を硝酸および硫酸と過酸化水素の混合
液を用いるエッチングにて溶解除去し、Ni−Cu合金
層152と電解めっき膜156からなる厚さ16μmの
導体回路158及びバイアホール160を形成する(図
5(C)参照)。
【0084】(17)次いで、上記(11)〜(16)
の工程を、繰り返すことにより、さらに上層の層間樹脂
絶縁層150及び導体回路258(バイアホール260
を含む)を形成する(図5(D)参照)。
【0085】(18)次に、ジエチレングリコールジメ
チルエーテル(DMDG)に60重量%の濃度になるよ
うに溶解させた、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬社製)のエポキシ基50%をアクリル化した
感光性付与のオリゴマー(分子量4000)46.67
重量部、メチルエチルケトンに溶解させた80重量%の
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル社製、商
品名:エピコート1001)15重量部、イミダゾール
硬化剤(四国化成社製、商品名:2E4MZ−CN)
1.6重量部、感光性モノマーである多官能アクリルモ
ノマー(共栄化学社製、商品名:R604)3重量部、
同じく多価アクリルモノマー(共栄化学社製、商品名:
DPE6A)1.5重量部、分散系消泡剤(サンノプコ
社製、商品名:S−65)0.71重量部を容器にと
り、攪拌、混合して混合組成物を調整し、この混合組成
物に対して光重量開始剤としてベンゾフェノン(関東化
学社製)2.0重量部、光増感剤としてのミヒラーケト
ン(関東化学社製)0.2重量部を加えて、粘度を25
℃で2.0Pa・sに調整したソルダーレジスト組成物
(有機樹脂絶縁材料)を得る。なお、粘度測定は、B型
粘度計(東京計器社製、DVL−B型)で60rpmの
場合はローターNo.4、6rpmの場合はローターN
o.3によった。
【0086】(19)次に、基板30の両面に、上記ソ
ルダーレジスト組成物を20μmの厚さで塗布し、70
℃で20分間、70℃で30分間の条件で乾燥処理を行
った後、ソルダーレジスト開口部のパターンが描画され
た厚さ5mmのフォトマスクをソルダーレジスト層70
に密着させて1000mJ/cm2の紫外線で露光し、
DMTG溶液で現像処理し、200μmの直径の開口7
1U、71Dを形成する(図6(A)参照)。また、L
PSRなどの市販のソルダーレジストを用いてもよい。
【0087】(20)次に、ソルダーレジスト層(有機
樹脂絶縁層)70を形成した基板を、塩化ニッケル
(2.3×10-1mol/l)、次亞リン酸ナトリウム
(2.8×10-1mol/l)、クエン酸ナトリウム
(1.6×10-1mol/l)を含むpH=4.5の無
電解ニッケルめっき液に20分間浸漬して、開口部71
U、71Dに厚さ5μmのニッケルめっき層72を形成
する。さらに、その基板を、シアン化金カリウム(7.
6×10-3mol/l)、塩化アンモニウム(1.9×
10-1mol/l)、クエン酸ナトリウム(1.2×1
-1mol/l)、次亜リン酸ナトリウム(1.7×1
-1mol/l)を含む無電解めっき液に80℃の条件
で7.5分間浸漬して、ニッケルめっき層72上に厚さ
0.03μmの金めっき層74を形成することで、バイ
アホール260及び導体回路258に半田パッド75を
形成する(図6(B)参照)。
【0088】(21)この後、ソルダーレジスト層70
の開口部71U、71Dに、はんだペーストを印刷し
て、200℃でリフローすることにより、はんだバンプ
(半田体)76U、76Dを形成する。これにより、半
田バンプ76U、76Dを有するプリント配線板10を
得ることができる(図7参照)。
【0089】次に、上述した工程で完成したプリント配
線板10へのICチップの載置および、ドータボードへ
の取り付けについて、図8を参照して説明する。完成し
たプリント配線板10の半田バンプ76UにICチップ
90の半田パッド92が対応するように、ICチップ9
0を載置し、リフローを行うことでICチップ90の取
り付けを行う。同様に、プリント配線板10の半田バン
プ76Dにドータボード94のパッド95が対応するよ
うに、リフローすることで、ドータボード94へプリン
ト配線板10を取り付ける。
【0090】引き続き、本発明の第1実施形態の改変例
に係るプリント配線板について、図10を参照して説明
する。上述した第1実施形態では、コア基板に収容され
るチップコンデンサ20のみを備えていたが、改変例で
は、表面及び裏面に大容量のチップコンデンサ98が実
装されている。
【0091】図9(B)に第1実施形態の第1改変例に
係るチップコンデンサ20の断面を示す。第1実施形態
では、コンデンサの表面に粗化処理を施し、樹脂との密
着性を高めたが、第1改変例では、この代わりに、ポリ
イミド膜23bを形成しておくことで、表面濡れ性を改
善してある。ポリイミド膜の代わりに、コンデンサの表
面にシランカップリング処理を施すことも可能である。
【0092】また、第1改変例では、導電性ペースト2
6の上に、無電解銅めっき膜28a及び電解銅めっき膜
28bからなる複合金属膜28を形成されている。複合
金属膜28の厚みは、0.1〜10μmが望ましく、1
〜5μmが最適である。複合金属膜の代わりに、1層の
金属膜を形成することも可能である。
【0093】第1改変例では、コンデンサ20の電極2
1,22の導電性ペースト26上に金属層28を設けて
あるため、電極21、22でのマイグレーションの発生
を防止することができ、また、接続抵抗を更に低減する
ことができる。メタライズからなる電極21、22は、
表面に凹凸があるが、導電性ペースト26を塗布し、更
に、金属層28を設けることで凹凸を完全に無くすこと
ができ、バイアホール60との密着性を高め、接続抵抗
を下げることができる。
【0094】ICチップは、瞬時的に大電力を消費して
複雑な演算処理を行う。ここで、ICチップ側に大電力
を供給するために、改変例では、プリント配線板に電源
用のチップコンデンサ20及びチップコンデンサ98を
備えてある。このチップコンデンサによる効果につい
て、図11を参照して説明する。
【0095】図11は、縦軸にICチップへ供給される
電圧を、横軸に時間を取ってある。ここで、二点鎖線C
は、電源用コンデンサを備えないプリント配線板の電圧
変動を示している。電源用コンデンサを備えない場合に
は、大きく電圧が減衰する。破線Aは、表面にチップコ
ンデンサを実装したプリント配線板の電圧変動を示して
いる。上記二点鎖線Cと比較して電圧は大きく落ち込ま
ないが、ループ長さが長くなるので、律速の電源供給が
十分に行えていない。即ち、電力の供給開始時に電圧が
降下している。また、二点鎖線Bは、図8を参照して上
述したチップコンデンサを内蔵するプリント配線板の電
圧降下を示している。ループ長さは短縮できているが、
コア基板30に容量の大きなチップコンデンサを収容す
ることができないため、電圧が変動している。ここで、
実線Eは、図10を参照して上述したコア基板内のチッ
プコンデンサ20を、また表面に大容量のチップコンデ
ンサ98を実装する改変例のプリント配線板の電圧変動
を示している。ICチップの近傍にチップコンデンサ2
0を、また、大容量(及び相対的に大きなインダクタン
ス)のチップコンデンサ20を、また、大容量(及び相
対的に大きなインダクタンス)のチップコンデンサ98
を備えることで、電圧変動を最小に押さえている。
【0096】引き続き、本発明の第2実施形態に係るプ
リント配線板110について、図18を参照して説明す
る。上述した第1実施形態では、BGAを配設した場合
で説明した。第2実施形態では、第1実施形態とほぼ同
様であるが、図18に示すように導電性ピン96を介し
て接続を取るPGA方式に構成されている。なお、電極
には、第1実施形態と同様に導電性ペースト、あるい
は、第1実施形態の第1改変例と同様に導電性ペースト
及び複合金属層が形成されている。
【0097】引き続き、図18を参照して上述したプリ
ント配線板の製造方法について、図12〜図18を参照
して説明する。
【0098】(1)先ず、エポキシ樹脂を含浸させたプ
リプレク33を4枚積層してなる積層板31αに、チッ
プコンデンサ収容用の通孔37aを形成する。また、そ
の一方で、プリプレク33を2枚積層してなる積層板3
1βを用意する(図12(A)参照)。ここで、プリプ
レク33としては、エポキシ以外にも、BT、フェノー
ル樹脂、あるいはガラスクロスなどの強化材を含有した
ものを用い得る。チップコンデンサ収容用の通孔37a
を広く形成することにより、後述する工程で、複数個の
チップコンデンサ20を確実に凹部37に収容すること
が可能となる。
【0099】(2)次に、積層板31αと積層板31β
とを圧着し、加熱して硬化させることで、複数個のチッ
プコンデンサ20を収容可能な凹部37を備えた、コア
基板31を形成する(図12(B)参照)。
【0100】(3)そして、凹部37のコンデンサ配設
位置に印刷機を用いて接着材料34を塗布する。その
後、凹部37内に複数個のセラミックから成るチップコ
ンデンサ20を接着材料34を介して収容する(図12
(C)参照)。ここで、複数個のチップコンデンサ20
を凹部37内に配設することにより、複数個のチップコ
ンデンサ20の高さが揃うので、コア基板31を平滑に
することが可能となる。また、凹部37は広く形成され
ているため、チップコンデンサ20の位置決めが正確に
でき、また高密度で配置できる。よって、コア基板上に
樹脂層を均一の厚みに形成でき、後述するようにコア基
板31の上にバイアホールを適切に形成することができ
るので、プリント配線板の不良品発生率を低下させるこ
とが可能となる。
【0101】(4)そして、複数個のチップコンデンサ
20の上面が同じ高さになるように、チップコンデンサ
20の上面を押すもしくは叩いて高さを揃える。(図1
2(D)参照)。この工程により、複数個のチップコン
デンサ20を凹部37内に配設した際に、複数個のチッ
プコンデンサ20の大きさにばらつきがあっても、高さ
を揃えることができ、コア31基板を平滑にすることが
できる。
【0102】(5)その後、凹部37内のチップコンデ
ンサ20間に、熱硬化性樹脂を充填し、加熱硬化して樹
脂層36を形成する(図13(A)参照)。このとき、
熱硬化性樹脂としては、エポキシ、フェノール、ポリイ
ミド、トリアジンが好ましい。これにより、凹部37内
のチップコンデンサ20を固定することができる。
【0103】(6)さらに、その上から前述したエポキ
シ系樹脂もしくはポリオレフィン系樹脂を印刷機を用い
て塗布し樹脂絶縁層40を形成する(図13(B)参
照)。なお、樹脂を塗布する代わりに、樹脂フィルムを
貼り付けてもよい。
【0104】(7)次に、露光・現像処理又はレーザに
より樹脂絶縁層40にバイアホール用開口48を形成す
る(図13(C)参照)。そして、樹脂層36にドリル
またはレーザにより、スルーホール用の通孔46aを形
成し、加熱硬化する(図13(D)参照)。
【0105】(8)そして、基板31にパラジウム触媒
を付与してから、無電解めっき液にコア基板を浸漬し、
均一に無電解めっき膜53を析出させる(図14(A)
参照)。ここでは、無電解めっきを用いているが、スパ
ッタにより、銅、ニッケル等の金属層を形成してもよ
い。また、場合によってはスパッタで形成した後に、無
電解めっき膜を形成させてもよい。
【0106】(9)その後、無電解めっき膜53の表面
に感光性ドライフィルムを貼り付け、マスクを載置し
て、露光・現像処理し、所定パターンのレジスト54を
形成する。そして、電解めっき液にコア基板31を浸漬
し、無電解めっき膜53を介して電流を流し電解めっき
膜56を析出させる(図14(B)参照)。
【0107】(10)上記工程の後、レジスト54を5
%のNaOHで剥離した後、レジスト54下の無電解め
っき膜53を硫酸と過酸化水素混合液でエッチングをし
て除去し、無電解めっき膜53と電解銅めっき膜56か
らなる導体回路58(バイアホール60を含む)及びス
ルーホール46を形成する。ここで、スルーホール46
を形成することにより、チップコンデンサ20を信号線
が通過しないので、高誘電体によるインピーダンス不連
続による反射及び高誘電体通過による伝搬遅延が発生し
なくなる。
【0108】(11)そして、基板31を水洗、酸性脱
脂した後、ソフトエッチングし、次いで、エッチング液
を基板31の両面にスプレイで吹きつけて、導体回路5
8の表面とスルーホール46のランド表面と内壁とをエ
ッチングして、導体回路58の全表面に粗化面58αを
形成する(図14(C)参照)。エッチング液として
は、イミダゾール銅(II)錯体10重量部、グリコー
ル酸7重量部、塩化カリウム5重量部からなるエッチン
グ液(メック社製、メックエッチボンド)を使用する。
【0109】(12)次に、ビスフェノールF型エポキ
シモノマー(油化シェル社製、分子量:310、YL9
83U)100重量部、表面にシランカップリング剤が
コーティングされた平均粒径が1.6μmで、最大粒子
の直径が15μm以下のSiO 2 球状粒子(アドテック
社製、CRS 1101−CE)170重量部およびレ
ベリング剤(サンノプコ社製 ペレノールS4)1.5
重量部を容器にとり、攪拌混合することにより、その粘
度が23±1℃で45〜49Pa・sの樹脂充填剤62
を調製する。なお、硬化剤として、イミダゾール硬化剤
(四国化成社製、2E4MZ−CN)6.5重量部を用
いた。その後、スルーホール46内に樹脂充填剤62を
充填して、乾燥する(図14(D)参照)。
【0110】(13)次に、ビスフェノールA型エポキ
シ樹脂(エポキシ当量469,油化シェルエポキシ社製
エピコート1001)30重量部、クレゾールノボラッ
ク型エポキシ樹脂(エポキシ当量215,大日本インキ
化学工業社製 エピクロンN−673)40重量部、ト
リアジン構造含有フェノールノボラック樹脂(フェノー
ル性水酸基当量120,大日本インキ化学工業社製 フ
ェノライトKA−7052)30重量部をエチルジグリ
コールアセテート20重量部、ソルベントナフサ20重
量部に攪拌しながら加熱溶解させ、そこへ末端エポキシ
化ポリブタジエンゴム(ナガセ化成工業社製 デナレッ
クスR−45EPT)15重量部と2−フェニル−4、
5−ビス(ヒドロキシメチル)イミダゾール粉砕品1.
5重量部、微粉砕シリカ2重量部、シリコン系消泡剤
0.5重量部を添加しエポキシ樹脂組成物を調製する。
得られたエポキシ樹脂組成物を厚さ38μmのPETフ
ィルム上に乾燥後の厚さが50μmとなるようにロール
コーターを用いて塗布した後、80〜120℃で10分
間乾燥させることにより、層間樹脂絶縁層用樹脂フィル
ムを作製する。
【0111】(14)基板の両面に、(13)で作製し
た基板31より少し大きめの層間樹脂絶縁層用樹脂フィ
ルムを基板31上に載置し、圧力4kgf/cm2 、温
度80℃、圧着時間10秒の条件で仮圧着して裁断した
後、さらに、以下の方法により真空ラミネーター装置を
用いて貼り付けることにより層間樹脂絶縁層50を形成
する(図15(A)参照)。すなわち、層間樹脂絶縁層
用樹脂フィルムを基板31上に、真空度0.5Tor
r、圧力4kgf/cm2 、温度80℃、圧着時間60
秒の条件で本圧着し、その後、170℃で30分間熱硬
化させる。
【0112】(15)次に、層間樹脂絶縁層50上に、
厚さ1.2mmの貫通孔47aが形成されたマスク47
を介して、波長10.4μmのCO2 ガスレーザにて、
ビーム径4.0mm、トップハットモード、パルス幅
8.0μ秒、マスクの貫通孔の径1.0mm、1ショッ
トの条件で層間樹脂絶縁層50に、直径80μmのバイ
アホール用開口148を形成する(図15(B)参
照)。
【0113】(16)バイアホール用開口148を形成
した基板31を、60g/lの過マンガン酸を含む80
℃の溶液に10分間浸漬し、層間樹脂絶縁層50の表面
に存在するエポキシ樹脂粒子を溶解除去することによ
り、バイアホール用開口148の内壁を含む層間樹脂絶
縁層50の表面を粗化面50αとする(図15(C)参
照)。酸あるいは酸化剤によって粗化処理を施してもよ
い。また、粗化層は、0.1〜5μmが望ましい。
【0114】(17)次に、上記処理を終えた基板31
を、中和溶液(シプレイ社製)に浸漬してから水洗いす
る。さらに、粗面化処理(粗化深さ3μm)した該基板
31の表面に、パラジウム触媒を付与することにより、
層間樹脂絶縁層50の表面およびバイアホール用開口1
48の内壁面に触媒核を付着させる。
【0115】(18)次に、以下の組成の無電解銅めっ
き水溶液中に基板を浸漬して、粗化面50α全体に厚さ
0.6〜3.0μmの無電解銅めっき膜153を形成す
る(図15(D)参照)。 〔無電解めっき水溶液〕 NiSO4 0.003 mol/l 酒石酸 0.200 mol/l 硫酸銅 0.030 mol/l HCHO 0.050 mol/l NaOH 0.100 mol/l α、α′−ビピリジル 40 mg/l ポリエチレングリコール(PEG) 0.10 g/l 〔無電解めっき条件〕 35℃の液温度で40分
【0116】(19)市販の感光性ドライフィルムを無
電解銅めっき膜153に貼り付け、マスクを載置して、
100mJ/cm2 で露光し、0.8%炭酸ナトリウム
水溶液で現像処理することにより、厚さ30μmのめっ
きレジスト154を設ける。(図16(A)参照)。
【0117】(20)次いで、基板31を50℃の水で
洗浄して脱脂し、25℃の水で水洗後、さらに硫酸で洗
浄してから、以下の条件で電解銅めっきを施し、厚さ2
0μmの電解銅めっき膜156を形成する(図16
(B)参照)。 〔電解めっき水溶液〕 硫酸 2.24 mol/l 硫酸銅 0.26 mol/l 添加剤 19.5 ml/l (アトテックジャパン社製、カパラシドHL) 〔電解めっき条件〕 電流密度 1 A/dm2 時間 65 分 温度 22±2 ℃
【0118】(21)めっきレジスト154を5%Na
OHで剥離除去した後、そのめっきレジスト154下の
無電解めっき膜153を硫酸と過酸化水素の混合液でエ
ッチング処理して溶解除去し、無電解銅めっき膜153
と電解銅めっき膜156からなる厚さ18μmの導体回
路158(バイアホール160を含む)を形成する。そ
の後、(11)と同様の処理を行い、第二銅錯体と有機
酸とを含有するエッチング液によって、粗化面158α
を形成する(図16(C)参照)。
【0119】(22)続いて、上記(14)〜(21)
の工程を繰り返すことにより、さらに上層の層間樹脂絶
縁層150及び導体回路258(バイアホール260を
含む)を形成する(図16(D)参照)。
【0120】(23)次に、ジエチレングリコールジメ
チルエーテル(DMDG)に60重量%の濃度になるよ
うに溶解させた、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬社製)のエポキシ基50%をアクリル化した
感光性付与のオリゴマー(分子量4000)46.67
重量部、メチルエチルケトンに溶解させた80重量%の
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル社製、商
品名:エピコート1001)15重量部、イミダゾール
硬化剤(四国化成社製、商品名:2E4MZ−CN)
1.6重量部、感光性モノマーである2官能アクリルモ
ノマー(共栄化学社製、商品名:R604)4.5重量
部、同じく多価アクリルモノマー(共栄化学社製、商品
名:DPE6A)1.5重量部、分散系消泡剤(サンノ
プコ社製、商品名:S−65)0.71重量部を容器に
とり、攪拌、混合して混合組成物を調整し、この混合組
成物に対して光重量開始剤としてベンゾフェノン(関東
化学社製)2.0重量部、光増感剤としてのミヒラーケ
トン(関東化学社製)0.2重量部を加えて、粘度を2
5℃で2.0Pa・sに調整したソルダーレジスト組成
物(有機樹脂絶縁材料)を得る。なお、粘度測定は、B
型粘度計(東京計器社製、DVL−B型)で60rpm
の場合はローターNo.4、6rpmの場合はローター
No.3によった。
【0121】(24)次に、基板30の両面に、(2
3)で調製したソルダーレジスト組成物を20μmの厚
さで塗布する。その後、70℃で20分間、70℃で3
0分間の条件で乾燥処理を行った後、ソルダーレジスト
開口部のパターンが描画された厚さ5mmのフォトマス
クをソルダーレジスト組成物に密着させて1000mJ
/cm2の紫外線で露光し、DMTG溶液で現像処理
し、200μmの直径の開口71U、71Dを形成す
る。そして、さらに、80℃で1時間、100℃で1時
間、120℃で1時間、150℃で3時間の条件でそれ
ぞれ加熱処理を行ってソルダーレジスト組成物を硬化さ
せ、開口71U、71Dを有する、厚さ20μmのソル
ダーレジスト層70を形成する(図17(A)参照)。
上記ソルダーレジスト組成物としては、市販のソルダー
レジスト組成物を使用することもできる。
【0122】(25)次に、ソルダーレジスト層70を
形成した基板を、塩化ニッケル(2.3×10-1mol
/l)、次亞リン酸ナトリウム(2.8×10-1mol
/l)、クエン酸ナトリウム(1.6×10-1mol/
l)を含むpH=4.5の無電解ニッケルめっき液に2
0分間浸漬して、開口部71U、71Dに厚さ5μmの
ニッケルめっき層72を形成する。さらに、その基板を
シアン化金カリウム(7.6×10-3mol/l)、塩
化アンモニウム(1.9×10-1mol/l)、クエン
酸ナトリウム(1.2×10-1mol/l)、次亜リン
酸ナトリウム(1.7×10-1mol/l)を含む無電
解金めっき液に80℃の条件で7.5分間浸漬して、ニ
ッケルめっき層72上に厚さ0.03μmの金めっき層
74を形成する(図17(B)参照)。
【0123】(26)この後、基板のICチップを載置
する面のソルダーレジスト層70の開口71Uにスズ−
鉛を含有する半田ペーストを印刷する。さらに、他方の
面の開口部71D内に導電性接着剤97として半田ペー
ストを印刷する。次に、導電性接続ピン96を適当なピ
ン保持装置に取り付けて支持し、導電性接続ピン96の
固定部98を開口部71D内の導電性接着剤97に当接
させる。そしてリフローを行い、導電性接続ピン96を
導電性接着剤97に固定する。また、導電性接続ピン9
6の取り付け方法としては、導電性接着剤97をボール
状等に形成したものを開口部71D内に入れる、あるい
は、固定部98に導電性接着剤97を接合させて導電性
接続ピン96を取り付け、その後にリフローさせてもよ
い。
【0124】その後、プリント配線板110の開口71
U側の半田バンプ76にICチップ90の半田パッド9
2が対応するように、ICチップ90を載置し、リフロ
ーを行うことでICチップ90の取り付けを行う(図1
8参照)。
【0125】引き続き、第2実施形態のプリント配線板
の改変例に係る製造方法について、図19を参照して説
明する。なお、電極には、第1実施形態と同様に導電性
ペースト、あるいは、第1実施形態の第1改変例と同様
に導電性ペースト及び複合金属層が形成されている。 (1)先ず、エポキシ樹脂を含浸させたプリプレク33
を4枚積層して硬化させた積層板31αに、チップコン
デンサ収容用の通孔37aを形成する。一方で、未硬化
のプリプレグ33からなるシート31γと、プリプレク
33を硬化してなる板31βとを用意する(図19
(A)参照)。
【0126】(2)次に、積層板31αと板31βとを
シート31γにより圧着し、凹部37を備えた基板31
を形成する(図19(B)参照)。
【0127】(3)そして、複数個のセラミックから成
るチップコンデンサ20を未硬化のプリプレグ33から
なるシート31γ上に収容する(図19(C)参照)。
【0128】(4)そして、複数個のチップコンデンサ
20の上面が同じ高さになるように、チップコンデンサ
20の上面を押す、もしくは叩いて高さを揃える(図2
(A)参照)。その後、加熱して未硬化のプリプレグ3
3を硬化させるコア基板31を形成する。以下の工程
は、図12〜図18を参照して上述した第2実施形態と
同様であるため、説明を省略する。
【0129】引き続き、本発明の第3実施形態に係るプ
リント配線板の構成について図20を参照して説明す
る。この第3実施形態のプリント配線板の構成は、上述
した第1実施形態とほぼ同様である。但し、コア基板3
0への収容されるチップコンデンサ20が異なる。図2
0は、チップコンデンサの平面図を示している。図20
(A)は、多数個取り用の裁断前のチップコンデンサを
示し、図中で一点鎖線は、裁断線を示している。上述し
た第1実施形態のプリント配線板では、図20(B)に
平面図を示すようにチップコンデンサの側縁に第1電極
21及び第2電極22を配設してある。図20(C)
は、第3実施形態の多数個取り用の裁断前のチップコン
デンサを示し、図中で一点鎖線は、裁断線を示してい
る。第3実施形態のプリント配線板では、図20(D)
に平面図を示すようにチップコンデンサの側縁の内側に
第1電極21及び第2電極22を配設してある。なお、
電極には、第1実施形態と同様に導電性ペースト、ある
いは、第1実施形態の第1改変例と同様に導電性ペース
ト及び複合金属層が形成されている。
【0130】この第3実施形態のプリント配線板では、
外縁の内側に電極の形成されたチップコンデンサ20を
用いるため、容量の大きなチップコンデンサを用いるこ
とができる。
【0131】引き続き、第3実施形態の第1改変例に係
るプリント配線板について図21を参照して説明する。
図21は、第1改変例に係るプリント配線板のコア基板
に収容されるチップコンデンサ20の平面図を示してい
る。上述した第1実施形態では、複数個の小容量のチッ
プコンデンサをコア基板に収容したが、第1改変例で
は、大容量の大判のチップコンデンサ20をコア基板に
収容してある。ここで、チップコンデンサ20は、第1
電極21と第2電極22と、誘電体23と、第1電極2
1へ接続された第1導電膜24と、第2電極22側に接
続された第2導電膜25と、第1導電膜24及び第2導
電膜25へ接続されていないチップコンデンサの上下面
の接続用の電極27とから成る。この電極27を介して
ICチップ側とドータボード側とが接続されている。な
お、電極には、第1実施形態と同様に導電性ペースト、
あるいは、第1実施形態の第1改変例と同様に導電性ペ
ースト及び複合金属層が形成されている。
【0132】この第1改変例のプリント配線板では、大
判のチップコンデンサ20を用いるため、容量の大きな
チップコンデンサを用いることができる。また、大判の
チップコンデンサ20を用いるため、ヒートサイクルを
繰り返してもプリント配線板に反りが発生することがな
い。
【0133】図22を参照して第2改変例に係るプリン
ト配線板について説明する。図22(A)は、多数個取
り用の裁断前のチップコンデンサを示し、図中で一点鎖
線は、通常の裁断線を示し、図22(B)は、チップコ
ンデンサの平面図を示している。図22(B)に示すよ
うに、この第2改変例では、多数個取り用のチップコン
デンサを複数個(図中の例では3枚)連結させて大判で
用いている。なお、電極には、第1実施形態と同様に導
電性ペースト、あるいは、第1実施形態の第1改変例と
同様に導電性ペースト及び複合金属層が形成されてい
る。
【0134】この第2改変例では、大判のチップコンデ
ンサ20を用いるため、容量の大きなチップコンデンサ
を用いることができる。また、大判のチップコンデンサ
20を用いるため、ヒートサイクルを繰り返してもプリ
ント配線板に反りが発生することがない。
【0135】上述した第3実施形態では、チップコンデ
ンサをプリント配線板に内蔵させたが、チップコンデン
サの代わりに、セラミック板に導電体膜を設けてなる板
状のコンデンサを用いることも可能である。
【0136】ここで、第1実施形態のプリント配線板に
ついて、コア基板内に埋め込んだチップコンデンサ20
のインダクタンスと、プリント配線板の裏面(ドータボ
ード側の面)に実装したチップコンデンサのインダクタ
ンスとを測定した値を以下に示す。 コンデンサ単体の場合 埋め込み形 137pH 裏面実装形 287pH コンデンサを8個並列に接続した場合 埋め込み形 60pH 裏面実装形 72pH 以上のように、コンデンサを単体で用いても、容量を増
大させるため並列に接続した場合にも、チップコンデン
サを内蔵することでインダクタンスを低減できる。
【0137】次に、信頼性試験を行った結果について説
明する。ここでは、第1実施形態のプリント配線板にお
いて、1個のチップコンデンサの静電容量の変化率を測
定した。 静電容量変化率 (測定周波数100Hz) (測定周波数1kHz) Steam 168時間: 0.3% 0.4% HAST 100時間: −0.9% −0.9% TS 1000cycles: 1.1% 1.3%
【0138】Steam試験は、蒸気に当て湿度100%に
保った。また、HAST試験では、相対湿度100%、
印加電圧1.3V、温度121℃で100時間放置し
た。TS試験では、−125℃で30分、55℃で30
分放置する試験を1000回線り返した。
【0139】上記信頼性試験において、チップコンデン
サを内蔵するプリント配線板においても、既存のコンデ
ンサ表面実装形と同等の信頼性が達成できていることが
分かった。また、上述したように、TS試験において、
セラミックから成るコンデンサと、樹脂からなるコア基
板30及び樹脂絶縁層40の熱膨張率の違いから、内部
応力が発生しても、チップコンデンサ20の第1端子2
1、第2端子22とバイアホール60との間に断線、チ
ップコンデンサ20と樹脂絶縁層40との間で剥離、樹
脂絶縁層40にクラックが発生せず、長期に渡り高い信
頼性を達成できることが判明した。
【0140】
【発明の効果】本発明では上述したように、広く凹部を
形成し、複数個のコンデンサを凹部に収容するため、ザ
グリ加工の精度が低くても確実に複数個のコンデンサ
を、正確に位置決めしてコア基板内に高密度で配設する
ことが可能となる。また、凹部内に複数個のコンデンサ
を載置するため、複数個のコンデンサの高さが揃うの
で、コンデンサ上の絶縁層を均一の厚みにすることがで
きる。よって、バイアホールおよび導体回路を適切に形
成することができるので、プリント配線板の不良品発生
率を低下させることができる。
【0141】また、コンデンサの電極の表面に導電性ペ
ーストを塗布してあるため、表面が完全にフラットにな
る。このため、樹脂層にレーザで開口を穿設した際に、
電極の表面に樹脂が残ることが無くなり、該電極とめっ
きによるバイアホールとの接続性を高めることができ
る。更に、コア基板とコンデンサの間に樹脂が充填され
ているので、コンデンサなどが起因する応力が発生して
も緩和されるし、マイグレーションの発生がない。その
ために、コンデンサの電極とバイアホールの接続部への
剥離や溶解などの影響がない。そのために、信頼性試験
を実施しても所望の性能を保つことができるのである。
また、コンデンサを銅によって被覆されている場合に
も、マイグレーションの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明の
第1実施形態に係るプリント配線板の製造工程図であ
る。
【図2】(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明の
第1実施形態に係るプリント配線板の製造工程図であ
る。
【図3】(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明の
第1実施形態に係るプリント配線板の製造工程図であ
る。
【図4】(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明の
第1実施形態に係るプリント配線板の製造工程図であ
る。
【図5】(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明の
第1実施形態に係るプリント配線板の製造工程図であ
る。
【図6】(A)、(B)は、本発明の第1実施形態に係
るプリント配線板の製造工程図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るプリント配線板の
断面図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係るプリント配線板に
ICチップを搭載した状態を示す断面図である。
【図9】(A)は、第1実施形態のチップコンデンサの
断面図であり、(B)は、第1実施形態の第1改変例の
チップコンデンサの断面図である。
【図10】本発明の第1実施形態の改変例に係るプリン
ト配線板の断面図である。
【図11】ICチップへの供給電力と時間との変化を示
すグラフである。
【図12】(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明
の第2実施形態に係るプリント配線板の製造工程図であ
る。
【図13】(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明
の第2実施形態に係るプリント配線板の製造工程図であ
る。
【図14】(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明
の第2実施形態に係るプリント配線板の製造工程図であ
る。
【図15】(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明
の第2実施形態に係るプリント配線板の製造工程図であ
る。
【図16】(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明
の第2実施形態に係るプリント配線板の製造工程図であ
る。
【図17】(A)、(B)は、本発明の第2実施形態に
係るプリント配線板の製造工程図である。
【図18】本発明の第2実施形態に係るプリント配線板
にICチップを搭載した状態を示す断面図である。
【図19】(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明
の第2実施形態の改変例に係るプリント配線板の製造工
程図である。
【図20】(A)、(B)、(C)、(D)は、第3実
施形態のプリント配線板のチップコンデンサの平面図で
ある。
【図21】第3実施形態に係るプリント配線板のチップ
コンデンサの平面図である。
【図22】(A)、(B)は、第3実施形態の改変例に
係るプリント配線板のチップコンデンサの平面図であ
る。
【符号の説明】 20 チップコンデンサ 21 第1電極 22 第2電極 23 誘電体 23a 粗化面 23b ポイリミド膜 26 導電性ペースト 28a 無電解銅めっき膜 28b 電解銅めっき膜 28 複合金属膜 30 コア基板 31 コア基板 32 凹部 36 樹脂層 37 凹部 40 層間樹脂絶縁層 46 バイアホール 50 層間樹脂絶縁層 60 バイアホール 70 ソルダーレジスト層 71U、71D 開口部 72 ニッケルめっき層 74 金めっき層 76 半田バンプ 90 ICチップ 92 半田パッド(ICチップ側) 94 ドータボード 95 半田パッド(ドータボード側) 96 導電性接続ピン 97 導電性接着剤 98 固定部 150 層間樹脂絶縁層 158 導体回路 160 バイアホール 258 導体回路 260 バイアホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 1/18 H01L 23/12 B N Fターム(参考) 5E082 AA01 CC01 DD15 EE23 5E336 AA04 AA08 BB03 BB15 BC26 CC32 CC36 CC43 CC53 CC55 EE07 EE17 GG09 GG11 GG16 5E346 AA02 AA06 AA12 AA32 AA43 AA51 BB16 BB20 CC04 CC09 CC32 CC42 DD02 DD03 DD25 DD33 DD34 EE06 EE18 EE31 EE34 EE35 EE38 FF04 FF07 FF15 FF18 FF45 GG15 GG17 GG19 GG25 GG27 GG28 HH02 HH11

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア基板に樹脂絶縁層と導体回路とを積
    層してなるプリント配線板であって、 前記コア基板内に、凹部を形成し、前記凹部の中に複数
    個のコンデンサを収容させており、 前記コンデンサのメタライズからなる電極の表面には、
    導電性ペーストが塗布されていることを特徴とするプリ
    ント配線板。
  2. 【請求項2】 前記コンデンサの電極の導電性ペースト
    上に金属層を設けたことを特徴とする請求項1に記載の
    プリント配線板。
  3. 【請求項3】 前記コンデンサの表面に、粗化処理を施
    したことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか
    1に記載のプリント配線板。
  4. 【請求項4】 前記コンデンサの表面に、表面の濡れ性
    改善処理を施したことを特徴とする請求項1又は請求項
    2のいずれか1に記載のプリント配線板。
  5. 【請求項5】 前記凹部内の複数個のコンデンサ間に、
    コア基板よりも膨張率の小さい樹脂を充填したことを特
    徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1に記載のプリ
    ント配線板。
  6. 【請求項6】 前記樹脂層に、通孔を穿設してスルーホ
    ールを形成したことを特徴とする請求項1〜請求項5の
    いずれか1に記載のプリント配線板。
  7. 【請求項7】 前記プリント配線板の表面にコンデンサ
    を実装したことを特徴とする請求項1〜請求項6の内1
    に記載のプリント配線板。
  8. 【請求項8】 前記表面のチップコンデンサの静電容量
    は、内層のチップコンデンサの静電容量以上であること
    を特徴とする請求項7に記載のプリント配線板。
  9. 【請求項9】 前記表面のチップコンデンサのインダク
    タンスは、内層のチップコンデンサのインダクタンス以
    上であることを特徴とする請求項7に記載のプリント配
    線板。
  10. 【請求項10】 前記コンデンサとして、外縁の内側に
    電極が形成されたチップコンデンサを用いたことを特徴
    とする請求項1〜請求項9の内1に記載のプリント配線
    板。
  11. 【請求項11】 前記コンデンサとして、マトリクス状
    に電極を形成されたチップコンデンサを用いたことを特
    徴とする請求項1〜請求項10の内1に記載のプリント
    配線板。
  12. 【請求項12】 前記コンデンサとして、多数個取り用
    のチップコンデンサを複数個連結させて用いたことを特
    徴とする請求項1〜請求項11の内1に記載のプリント
    配線板。
  13. 【請求項13】 少なくとも以下(a)〜(c)の工程
    を備えることを特徴とするプリント配線板の製造方法: (a)コア基板に、凹部を形成する工程; (b)前記凹部の中に複数個のメタライズ電極の上に導
    電性ペーストを塗布したコンデンサを載置する工程; (c)前記コンデンサ間に、樹脂を充填する工程。
  14. 【請求項14】 前記(b)工程の後に、前記凹部内の
    前記複数個のコンデンサの上面に、上から圧力を加え、
    前記コンデンサの上面の高さを揃える工程を備えること
    を特徴とする請求項13に記載のプリント配線板の製造
    方法。
  15. 【請求項15】 前記(c)工程の後に、前記樹脂層に
    通孔を穿設してスルーホールを形成する工程を備えるこ
    とを特徴とする請求項13に記載のプリント配線板の製
    造方法。
  16. 【請求項16】 少なくとも以下(a)〜(d)の工程
    を備えることを特徴とするプリント配線板の製造方法: (a)心材となる樹脂を含有させてなる樹脂材料に通孔
    を形成する工程; (b)前記通孔を形成した樹脂材料に、樹脂材料を貼り
    付けて、凹部を有するコア基板を形成する工程; (c)前記コア基板の凹部に複数個のメタライズ電極の
    上に導電性ペーストを塗布したコンデンサを載置する工
    程; (d)前記コンデンサ間に、樹脂を充填する工程。
  17. 【請求項17】 前記(c)工程の後に、前記凹部内の
    前記複数個のコンデンサの上面に、上から圧力を加え、
    前記コンデンサの上面の高さを揃える工程を備えること
    を特徴とする請求項16に記載のプリント配線板の製造
    方法。
  18. 【請求項18】 前記(d)工程の後に、前記樹脂層に
    通孔を穿設してスルーホールを形成する工程を備えるこ
    とを特徴とする請求項16に記載のプリント配線板の製
    造方法。
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